JP2004110511A - 利用者状況判定方法及び利用者状況判定装置 - Google Patents
利用者状況判定方法及び利用者状況判定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004110511A JP2004110511A JP2002273247A JP2002273247A JP2004110511A JP 2004110511 A JP2004110511 A JP 2004110511A JP 2002273247 A JP2002273247 A JP 2002273247A JP 2002273247 A JP2002273247 A JP 2002273247A JP 2004110511 A JP2004110511 A JP 2004110511A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- user
- time
- history data
- sensing data
- physical condition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 18
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 21
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 35
- 230000036772 blood pressure Effects 0.000 description 7
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 7
- 210000004556 brain Anatomy 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000006870 function Effects 0.000 description 6
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 235000012054 meals Nutrition 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】利用者の気持ちや状況を、当該履歴データを利用して同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値の時の気持ちや状況から自動で判定する利用者状況判定方法を実現することを目的とする。
【解決手段】データ送受信手段11が、気持ちや状況を示すメッセージ及びセンシングデータを受信し、利用者情報記録手段12で、発信利用者の発信した気持ちや状況を示すメッセージと発信した曜日や時間帯及びその時のセンシングデータ値との対応関係を当該発信利用者に関する履歴データとして記録する。そして、制御手段14が、その後の発信利用者の気持ちや状況を、当該履歴データを利用して同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値の時の気持ちや状況から自動で判定し、データ送受信手段11が、当該発信利用者に関する気持ちや状況を示すメッセージとして参照利用者に自動で配信する。
【選択図】 図1
【解決手段】データ送受信手段11が、気持ちや状況を示すメッセージ及びセンシングデータを受信し、利用者情報記録手段12で、発信利用者の発信した気持ちや状況を示すメッセージと発信した曜日や時間帯及びその時のセンシングデータ値との対応関係を当該発信利用者に関する履歴データとして記録する。そして、制御手段14が、その後の発信利用者の気持ちや状況を、当該履歴データを利用して同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値の時の気持ちや状況から自動で判定し、データ送受信手段11が、当該発信利用者に関する気持ちや状況を示すメッセージとして参照利用者に自動で配信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンピュータシステムに係り、特に、利用者状況判定方法及び利用者状況判定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータや移動体端末等で利用可能なツールの1つとして、AOL(American on−Line(登録商標))インスタントメッセンジャー、ヤフー(Yahoo!(登録商標))メッセンジャー、MSN(MicroSoft Network(登録商標))メッセンジャー等のインスタントメッセンジャーがある。このインスタントメッセンジャーは、メッセージの発信利用者がPCや移動体端末などを起動してインターネットに接続した際に、当該メッセージの参照利用者に対して通信可能か否かを状態を示すメッセージを自動的に発信する機能を備えている。
【0003】
例えば、利用者AがPCや移動体端末などを起動してインターネットに接続すると、その利用者AのPCや移動体端末などとの通信が可能か否かの状態を示すメッセージが他のインターネットに接続している利用者Bに自動発信され、これにより、このメッセージの通知を確認した利用者Bは、利用者AのPCや移動体端末とのインターネットを介した通信ができることを知る。そして、利用者Bが利用者Aと通信したい場合にはインスタントメッセンジャーの機能を介して利用者Aとの通信(例えばチャットなど)を行う。
【0004】
そして、上述のインスタントメッセンジャーはさらに、「チャットしたい」、「食事中」、「運動中」などの利用者の気持ちや状況の状態のメッセージを任意に設定して、他の利用者へ発信できる機能を備えている。例えば、利用者Aがインスタントメッセンジャーの機能が提供する選択項目から「チャットしたい」という項目を選択して登録すれば、「チャットしたい」というメッセージが利用者B、利用者Cなどのインスタントメッセンジャーのサービスを利用している他の利用者に発信される。そして利用者Bや利用者Cは、利用者Aが「チャットしたい」という気持ちであることを確認できる。そして、利用者Bや利用者Cが利用者Aとチャットしたい場合には、利用者Bや利用者Cはインスタントメッセンジャーの機能を介して利用者Aとチャットを行う。
【0005】
また、従来、PCや移動体端末を用いて、インターネットを介したサーバからそのサーバが保持するコンテンツを情報コンテンツの取得利用者がダウンロードする場合がある。この時コンテンツをダウンロードする情報コンテンツの取得利用者は、PCや移動体端末からコンテンツのダウンロードを行うためのURLやダウンロード実行要求を行って、サーバからコンテンツをダウンロードしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話や携帯情報端末等の移動体端末を携帯する場合、端末に付属するGPS(Globa1 Positioning System)や当該端末が接続している基地局の情報を利用し、利用者の位置を自動で検出することが可能である。また、利用者の心拍数、血圧、脳波等を自動でセンシングして当該センシングデータを無線通信や通信ネットワーク経出でリアルタイムに通知可能な機器も普及している。
【0007】
これらの機器から位置、心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータを自動でセンシングして収集し、メッセージの発信利用者が発信した気持ちや状況を示すメッセージまたは情報コンテンツの取得利用者が取得した情報コンテンツの識別情報と、その時の曜日や時間帯及びセンシングデータ値との対応関係を当該利用者に関する履歴データとして記録し、一定期間履歴データを蓄積した後で、当該利用者の気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報を、当該履歴データを利用して同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値の時の気持ちや状況または取得している情報コンテンツの識別情報から自動で判定することにより、例えば、同じ曜日や時間帯に同じ場所にいれば必ず「食事中」という状況であったり、通勤時間帯に同じ場所では必ず音楽コンテンツを聴取するといった具合に、曜日や時間帯及びセンシングデータ値と、気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報との間に相関がある利用者にとっては、気持ちや状況を示すメッセージの入力作業や、情報コンテンツの取得要否や必要な識別情報を示すコマンドの入力作業を軽減することが可能となる。
【0008】
しかしながら、従来技術においては、インスタントメッセンジャーを利用してメッセージを発信する発信利用者の気持ちや状況を自動で判定することは困難であるため、当該発信利用者の気持ちや状況が変化する度に、それを参照利用者に伝えるためのメッセージを手作業で入力する必要がある。同様に、情報コンテンツを取得する取得利用者の情報コンテンツの取得要否や必要な識別情報を自動で判定することは困難であるため、当該取得利用者が情報コンテンツを要求する度に、コマンドを手作業で入力する必要がある。
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明では、メッセージの発信利用者または情報コンテンツの取得利用者が位置、心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータを収集し、メッセージの発信利用者が発信した気持ちや状況を示すメッセージまたは情報コンテンツの取得利用者が取得した情報コンテンツの識別情報と、その時の曜日や時間帯及びセンシングデータ値との対応関係を当該利用者に関する履歴データとして記録し、当該利用者の気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報を、当該履歴データを利用して同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値の時の気持ちや状況または取得している情報コンテンツの識別情報から自動で判定する利用者状況判定方法と、それを実現するための手段を備えた利用者状況判定装置を実現することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、請求項1に記載の発明は、発信利用者の端末から送信される前記発信利用者の気持ちや状況を示すメッセージと、前記端末から設定時間毎に発信される当該発信利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信過程と、前記メッセージに対応付けて、そのメッセージの受信時における当該発信利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録過程と、前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す発信利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されているメッセージをインスタントメッセンジャーのサービスを利用する他の利用者に配信する制御過程とを備えることを特徴とする利用者状況判定方法である。
【0011】
上述の構成によれば、受信手段が、発信利用者の端末から送信される発信利用者の気持ちや状況を示すメッセージと、端末から設定時間毎に発信される当該発信利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信し、履歴データ記録手段が、メッセージに対応付けて、そのメッセージの受信時における当該発信利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する。そして、制御手段が、センシングデータを受信する毎に履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す発信利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて履歴データに記録されているメッセージをインスタントメッセンジャーのサービスを利用する他の利用者に配信する。これにより、メッセージの発信利用者がインスタントメッセージのサービスを利用する際の、気持ちや状況を示すメッセージの入力作業を軽減することが可能となる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、情報コンテンツの取得利用者の端末から送信されるコンテンツ取得要求と、前記端末から設定時間毎に発信される当該取得利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信過程と、前記情報コンテンツの識別情報に対応付けて、情報コンテンツ取得要求の受信時における当該取得利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録過程と、前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す取得利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されている情報コンテンツの識別情報に基づいて前記情報コンテンツを前記端末へ配信する制御過程とを備えることを特徴とする利用者状況判定方法である。
【0013】
上述の構成によれば、受信手段が、情報コンテンツの取得利用者の端末から送信されるコンテンツ取得要求と、端末から設定時間毎に発信される当該取得利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信し、履歴データ記録手段が、情報コンテンツの識別情報に対応付けて、情報コンテンツ取得要求の受信時における当該取得利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する。そして、制御手段が、センシングデータを受信する毎に履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す取得利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて履歴データに記録されている情報コンテンツの識別情報に基づいて情報コンテンツを端末へ配信する。
これにより、情報コンテンツ取得利用者が行う情報コンテンツの取得要否や必要な識別情報を示すコマンドの入力作業を軽減することが可能となる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、発信利用者の端末から送信される前記発信利用者の気持ちや状況を示すメッセージと、前記端末から設定時間毎に発信される当該発信利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信手段と、前記メッセージに対応付けて、そのメッセージの受信時における当該発信利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録手段と、前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す発信利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されているメッセージをインスタントメッセンジャーのサービスを利用する他の利用者に配信する制御手段とを備えることを特徴とする利用者状況判定装置である。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、情報コンテンツの取得利用者の端末から送信されるコンテンツ取得要求と、前記端末から設定時間毎に発信される当該取得利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信手段と、前記情報コンテンツの識別情報に対応付けて、情報コンテンツ取得要求の受信時における当該取得利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録手段と、前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す取得利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されている情報コンテンツの識別情報に基づいて前記情報コンテンツを前記端末へ配信する制御手段とを備えることを特徴とする利用者状況判定装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における利用者状況判定方法及び利用者状況判定装置の一実施形態について、図を用いて説明する。
図1は、本発明に係る利用者状況判定装置の装置構成を示すブロック図である。そして、符号1は利用者状況判定装置1であり、利用者状況判定装置1は、データ送受信手段11、利用者情報記録手段12、履歴データ記録手段13及び制御手段(自動で判定する手段)14より構成される。
そして利用者状況判定装置1において、データ送受信手段11は、メッセージの発信利用者または情報コンテンツの取得利用者が利用する端末(パーソナルコンピュータや移動体端末)等との間でデータを送受信する手段と、当該利用者が携帯して位置、心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータを自動でセンシングする機器との間でデータを送受信する手段を有する。
【0017】
また、利用者情報記録手段12は、利用者ID、当該利用者が携帯する端末などの機器や自動センシングが可能なデータ等の利用者情報を記録する手段を有する。
また、履歴データ記録手段13は、履歴データを記録する手段を有する。そして、図2は履歴データ記録手段13で保持する履歴データのデータ構成を示す図である。この図のように、履歴データ記録手段13にはメッセージの発信利用者が発信した気持ちや状況を示すメッセージと、発信利用者がそのメッセージを発信した時刻と、利用者状況判定装置1がそのメッセージを受信した時のセンシングデータの値と利用者IDが対応付けられた履歴データが記録される。または、履歴データ記録手段13には情報コンテンツの取得利用者が取得した情報コンテンツのURL(識別情報)と、その情報コンテンツを取得利用者が取得開始した時刻及び取得終了した時刻と、その時の曜日や時間帯及びセンシングデータ値と利用者IDが対応付けられた履歴データが記録される。
【0018】
また、制御手段14は、履歴データ記録手段13に一定期間履歴データが蓄積された後で、データ送受信手段11からの当該利用者の気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報の受信に基づいて、当該履歴データを参照する。そして制御手段14は、データ送受信手段11から受信したものと同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値に対応づけられて履歴データに記録された、気持ちや状況または取得している情報コンテンツの識別情報を自動で判定する手段を有する。
尚、利用者状況判定装置1は、メッセージや情報コンテンツの配信サーバに実装する形態や、メッセージの発信利用者または情報コンテンツの取得利用者が利用する端末(パーソナルコンピュータや移動体端末)等に実装する形態等をとりえる。
【0019】
次に、本実施形態における利用者状況判定装置を用いた利用者状況判定システムを説明する。
図3は利用者状況判定システムの概略を示すブロック図である。この図において、利用者状況判定装置1はサーバ100(メッセージや情報コンテンツの配信サーバ)内に備えられており、サーバ100には他に各種コンテンツを記録するコンテンツ配信手段101及び、インスタントメッセンジャーのサービスをインターネット上で提供するためのインスタントメッセンジャー処理手段102を備えている。そして、メッセージの発信利用者または情報コンテンツの取得利用者となる利用者の携帯端末200とサーバ100がインターネット300を介して接続されている。また他の利用者の携帯端末400もインターネット300を介して携帯端末200およびサーバ100と接続されている。
そして、利用者の携帯端末200には位置(緯度、経度)を検出する位置検出手段201と、インターネットを介してデータを送受信する送受信手段202を備えている。また、203は身体状況測定装置(身体状況測定手段)であり、携帯端末200とはBluetooth(登録商標)などの無線通信を介して接続されている。そして身体状況測定装置203は、携帯端末200を携帯する利用者の心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータを検出する。そして、身体状況測定装置203は利用者の身体に装着されており、センシングデータを携帯端末200へ送信している。また、センシングデータは携帯端末200を介してサーバ100へ送信される。
【0020】
ここで、図1および図3に示した各処理手段は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、各処理部の機能を実現する為のプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上記メモリは、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
【0021】
次に、図3の利用者状況判定システムにおける利用者状況判定装置1の動作を図4を参照して説明する。
図4は、本実施の形態における利用者状況判定装置の処理手順を示すフローチャートである。
まず、利用者状況判定装置1の利用者情報記録手段12には、携帯端末200を携帯する利用者に関する利用者IDと、その利用者が携帯する機器や自動センシングが可能なデータ等の利用者情報が記録される(ステップS1)。尚、本実施形態においては、センシング可能なデータは心拍数であり、利用者の携帯する機器は例えば携帯端末200の製造番号であり、また利用者IDは携帯端末200を携帯する利用者特有のIDである。
そして、データ送受信手段11は、利用者の携帯端末200からセンシングデータを例えば、1分間隔や10分間隔などの設定時間毎に収集する(ステップS2)。
【0022】
次に、利用者状況判定装置1のデータ送受信手段11は、利用者の携帯端末200から、気持ちや状況を示すメッセージや、情報コンテンツのURL(識別情報)を含む取得要求(情報コンテンツの取得要否や必要な識別情報を示すコマンド)を受信する(ステップS3)。すると、利用者状況判定装置1の制御手段14は、気持ちや状況を示すメッセージ、または、情報コンテンツをダウンロードするためのURLと、その時の曜日や時間帯及び携帯端末200から収集した位置、心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータ値を当該利用者に関する履歴データとして履歴データ記録手段13に記録する(ステップS4)。
そして、気持ちや状況を示すメッセージを受信した場合には、利用者状況判定装置1の制御手段14はデータ送受信手段11を介して当該メッセージを他の利用者の携帯端末400に配信する。また、情報コンテンツの取得要求(情報コンテンツの識別情報を示すコマンドなど)を受信した場合には、利用者状況判定装置1の制御手段14は上コンテンツの取得要求に含まれるURLからコンテンツ配信手段101に記録されている当該コンテンツを、データ送受信手段11を介して携帯端末200へ配信する。
【0023】
次に、利用者状況判定装置1の制御手段14は、その時の曜日や時間帯及び収集したセンシングデータ値と、履歴データ記録手段13に記録されている当該利用者の履歴データに含まれる曜日や時間帯及びセンシングデータ値を比較する(ステップS5)。
そしてステップS5において、曜日、時間帯及びセンシングデータ値が全て一致する履歴データがある場合には、制御手段14は、次に、履歴データ記録手段13から当該履歴データに曜日や時間帯及びセンシングデータ値と対応して記録されている利用者が発信した気持ちや状況を示すメッセージ、または、情報コンテンツの取得利用者が取得した情報コンテンツのURLを参照する。そして、気持ちや状況を示すメッセージが記録されている場合には当該メッセージを参照利用者に自動で配信し、情報コンテンツの識別情報が記録されている場合には当該情報コンテンツをそのURLに基づいてコンテンツ配信手段101から読み取り、利用者の携帯端末200へ自動で配信する(ステップS6)。
【0024】
この際、当該利用者の登録後の経過期間が短く、履歴データ記録手段13に記録されているデータ数が少ない場合には、必要に応じてメッセージの発信利用者となる携帯端末200へ気持ちや状況を示すメッセージの配信有無を事前に確認したり、また、情報コンテンツの取得利用者となる利用者の携帯端末200へ情報コンテンツの取得有無を事前に確認する。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、メッセージの発信利用者がパーソナルコンピュータや移動体端末等から発信した気持ちや状況を示すメッセージを収集して当該メッセージの参照利用者に配信する情報通信方法、または情報コンテンツの取得利用者がパーソナルコンピュータや移動体端末等を利用して通信ネットワーク経由でニュースや天気予報等の情報や映画や音楽等のコンテンツを取得する情報コンテンツ配信方法において、メッセージの発信利用者または情報コンテンツの取得利用者が位置、心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータを自動でセンシングして通知可能な機器を携帯している場合に、これらのセンシングデータを収集し、メッセージの発信利用者が発信した気持ちや状況を示すメッセージまたは情報コンテンツの取得利用者が取得した情報コンテンツの識別情報と、その時の曜日や時間帯及びセンシングデータ値との対応関係を当該利用者に関する履歴データとして記録し、当該利用者の気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報を、当該履歴データを利用して同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値の時の気持ちや状況または取得している情報コンテンヅの識別情報から自動で判定することが可能となる。これにより、例えば、同じ曜日や時間帯に同じ場所にいれば必ず「食事中」という状況であったり、通勤時間帯に同じ場所では必ず音楽コンテンツを聴取するといった具合に、曜日や時間帯及びセンシングデータ値と、気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報との間に相関がある利用者にとっては、気持ちや状況を示すメッセージの入力作業や、情報コンテンツの取得要否や必要な識別情報を示すコマンドの入力作業を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、利用者状況判定装置の装置構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る、履歴データ記録手段13に記録される履歴データのデータ構成を示す図である。
【図3】本発明に係る、利用者状況判定システムの概略を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る、利用者状況判定装置の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 利用者状況判定装置
11 データ送受信手段
12 利用者情報記録手段
13 履歴データ記録手段
14 制御手段
100 サーバ
101 コンテンツ配信手段
102 インスタントメッセンジャー処理手段
200 携帯端末
201 位置検出手段
202 送受信手段
203 身体状況測定装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンピュータシステムに係り、特に、利用者状況判定方法及び利用者状況判定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータや移動体端末等で利用可能なツールの1つとして、AOL(American on−Line(登録商標))インスタントメッセンジャー、ヤフー(Yahoo!(登録商標))メッセンジャー、MSN(MicroSoft Network(登録商標))メッセンジャー等のインスタントメッセンジャーがある。このインスタントメッセンジャーは、メッセージの発信利用者がPCや移動体端末などを起動してインターネットに接続した際に、当該メッセージの参照利用者に対して通信可能か否かを状態を示すメッセージを自動的に発信する機能を備えている。
【0003】
例えば、利用者AがPCや移動体端末などを起動してインターネットに接続すると、その利用者AのPCや移動体端末などとの通信が可能か否かの状態を示すメッセージが他のインターネットに接続している利用者Bに自動発信され、これにより、このメッセージの通知を確認した利用者Bは、利用者AのPCや移動体端末とのインターネットを介した通信ができることを知る。そして、利用者Bが利用者Aと通信したい場合にはインスタントメッセンジャーの機能を介して利用者Aとの通信(例えばチャットなど)を行う。
【0004】
そして、上述のインスタントメッセンジャーはさらに、「チャットしたい」、「食事中」、「運動中」などの利用者の気持ちや状況の状態のメッセージを任意に設定して、他の利用者へ発信できる機能を備えている。例えば、利用者Aがインスタントメッセンジャーの機能が提供する選択項目から「チャットしたい」という項目を選択して登録すれば、「チャットしたい」というメッセージが利用者B、利用者Cなどのインスタントメッセンジャーのサービスを利用している他の利用者に発信される。そして利用者Bや利用者Cは、利用者Aが「チャットしたい」という気持ちであることを確認できる。そして、利用者Bや利用者Cが利用者Aとチャットしたい場合には、利用者Bや利用者Cはインスタントメッセンジャーの機能を介して利用者Aとチャットを行う。
【0005】
また、従来、PCや移動体端末を用いて、インターネットを介したサーバからそのサーバが保持するコンテンツを情報コンテンツの取得利用者がダウンロードする場合がある。この時コンテンツをダウンロードする情報コンテンツの取得利用者は、PCや移動体端末からコンテンツのダウンロードを行うためのURLやダウンロード実行要求を行って、サーバからコンテンツをダウンロードしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話や携帯情報端末等の移動体端末を携帯する場合、端末に付属するGPS(Globa1 Positioning System)や当該端末が接続している基地局の情報を利用し、利用者の位置を自動で検出することが可能である。また、利用者の心拍数、血圧、脳波等を自動でセンシングして当該センシングデータを無線通信や通信ネットワーク経出でリアルタイムに通知可能な機器も普及している。
【0007】
これらの機器から位置、心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータを自動でセンシングして収集し、メッセージの発信利用者が発信した気持ちや状況を示すメッセージまたは情報コンテンツの取得利用者が取得した情報コンテンツの識別情報と、その時の曜日や時間帯及びセンシングデータ値との対応関係を当該利用者に関する履歴データとして記録し、一定期間履歴データを蓄積した後で、当該利用者の気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報を、当該履歴データを利用して同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値の時の気持ちや状況または取得している情報コンテンツの識別情報から自動で判定することにより、例えば、同じ曜日や時間帯に同じ場所にいれば必ず「食事中」という状況であったり、通勤時間帯に同じ場所では必ず音楽コンテンツを聴取するといった具合に、曜日や時間帯及びセンシングデータ値と、気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報との間に相関がある利用者にとっては、気持ちや状況を示すメッセージの入力作業や、情報コンテンツの取得要否や必要な識別情報を示すコマンドの入力作業を軽減することが可能となる。
【0008】
しかしながら、従来技術においては、インスタントメッセンジャーを利用してメッセージを発信する発信利用者の気持ちや状況を自動で判定することは困難であるため、当該発信利用者の気持ちや状況が変化する度に、それを参照利用者に伝えるためのメッセージを手作業で入力する必要がある。同様に、情報コンテンツを取得する取得利用者の情報コンテンツの取得要否や必要な識別情報を自動で判定することは困難であるため、当該取得利用者が情報コンテンツを要求する度に、コマンドを手作業で入力する必要がある。
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明では、メッセージの発信利用者または情報コンテンツの取得利用者が位置、心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータを収集し、メッセージの発信利用者が発信した気持ちや状況を示すメッセージまたは情報コンテンツの取得利用者が取得した情報コンテンツの識別情報と、その時の曜日や時間帯及びセンシングデータ値との対応関係を当該利用者に関する履歴データとして記録し、当該利用者の気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報を、当該履歴データを利用して同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値の時の気持ちや状況または取得している情報コンテンツの識別情報から自動で判定する利用者状況判定方法と、それを実現するための手段を備えた利用者状況判定装置を実現することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、請求項1に記載の発明は、発信利用者の端末から送信される前記発信利用者の気持ちや状況を示すメッセージと、前記端末から設定時間毎に発信される当該発信利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信過程と、前記メッセージに対応付けて、そのメッセージの受信時における当該発信利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録過程と、前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す発信利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されているメッセージをインスタントメッセンジャーのサービスを利用する他の利用者に配信する制御過程とを備えることを特徴とする利用者状況判定方法である。
【0011】
上述の構成によれば、受信手段が、発信利用者の端末から送信される発信利用者の気持ちや状況を示すメッセージと、端末から設定時間毎に発信される当該発信利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信し、履歴データ記録手段が、メッセージに対応付けて、そのメッセージの受信時における当該発信利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する。そして、制御手段が、センシングデータを受信する毎に履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す発信利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて履歴データに記録されているメッセージをインスタントメッセンジャーのサービスを利用する他の利用者に配信する。これにより、メッセージの発信利用者がインスタントメッセージのサービスを利用する際の、気持ちや状況を示すメッセージの入力作業を軽減することが可能となる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、情報コンテンツの取得利用者の端末から送信されるコンテンツ取得要求と、前記端末から設定時間毎に発信される当該取得利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信過程と、前記情報コンテンツの識別情報に対応付けて、情報コンテンツ取得要求の受信時における当該取得利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録過程と、前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す取得利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されている情報コンテンツの識別情報に基づいて前記情報コンテンツを前記端末へ配信する制御過程とを備えることを特徴とする利用者状況判定方法である。
【0013】
上述の構成によれば、受信手段が、情報コンテンツの取得利用者の端末から送信されるコンテンツ取得要求と、端末から設定時間毎に発信される当該取得利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信し、履歴データ記録手段が、情報コンテンツの識別情報に対応付けて、情報コンテンツ取得要求の受信時における当該取得利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する。そして、制御手段が、センシングデータを受信する毎に履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す取得利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて履歴データに記録されている情報コンテンツの識別情報に基づいて情報コンテンツを端末へ配信する。
これにより、情報コンテンツ取得利用者が行う情報コンテンツの取得要否や必要な識別情報を示すコマンドの入力作業を軽減することが可能となる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、発信利用者の端末から送信される前記発信利用者の気持ちや状況を示すメッセージと、前記端末から設定時間毎に発信される当該発信利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信手段と、前記メッセージに対応付けて、そのメッセージの受信時における当該発信利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録手段と、前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す発信利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されているメッセージをインスタントメッセンジャーのサービスを利用する他の利用者に配信する制御手段とを備えることを特徴とする利用者状況判定装置である。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、情報コンテンツの取得利用者の端末から送信されるコンテンツ取得要求と、前記端末から設定時間毎に発信される当該取得利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信手段と、前記情報コンテンツの識別情報に対応付けて、情報コンテンツ取得要求の受信時における当該取得利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録手段と、前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す取得利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されている情報コンテンツの識別情報に基づいて前記情報コンテンツを前記端末へ配信する制御手段とを備えることを特徴とする利用者状況判定装置である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明における利用者状況判定方法及び利用者状況判定装置の一実施形態について、図を用いて説明する。
図1は、本発明に係る利用者状況判定装置の装置構成を示すブロック図である。そして、符号1は利用者状況判定装置1であり、利用者状況判定装置1は、データ送受信手段11、利用者情報記録手段12、履歴データ記録手段13及び制御手段(自動で判定する手段)14より構成される。
そして利用者状況判定装置1において、データ送受信手段11は、メッセージの発信利用者または情報コンテンツの取得利用者が利用する端末(パーソナルコンピュータや移動体端末)等との間でデータを送受信する手段と、当該利用者が携帯して位置、心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータを自動でセンシングする機器との間でデータを送受信する手段を有する。
【0017】
また、利用者情報記録手段12は、利用者ID、当該利用者が携帯する端末などの機器や自動センシングが可能なデータ等の利用者情報を記録する手段を有する。
また、履歴データ記録手段13は、履歴データを記録する手段を有する。そして、図2は履歴データ記録手段13で保持する履歴データのデータ構成を示す図である。この図のように、履歴データ記録手段13にはメッセージの発信利用者が発信した気持ちや状況を示すメッセージと、発信利用者がそのメッセージを発信した時刻と、利用者状況判定装置1がそのメッセージを受信した時のセンシングデータの値と利用者IDが対応付けられた履歴データが記録される。または、履歴データ記録手段13には情報コンテンツの取得利用者が取得した情報コンテンツのURL(識別情報)と、その情報コンテンツを取得利用者が取得開始した時刻及び取得終了した時刻と、その時の曜日や時間帯及びセンシングデータ値と利用者IDが対応付けられた履歴データが記録される。
【0018】
また、制御手段14は、履歴データ記録手段13に一定期間履歴データが蓄積された後で、データ送受信手段11からの当該利用者の気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報の受信に基づいて、当該履歴データを参照する。そして制御手段14は、データ送受信手段11から受信したものと同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値に対応づけられて履歴データに記録された、気持ちや状況または取得している情報コンテンツの識別情報を自動で判定する手段を有する。
尚、利用者状況判定装置1は、メッセージや情報コンテンツの配信サーバに実装する形態や、メッセージの発信利用者または情報コンテンツの取得利用者が利用する端末(パーソナルコンピュータや移動体端末)等に実装する形態等をとりえる。
【0019】
次に、本実施形態における利用者状況判定装置を用いた利用者状況判定システムを説明する。
図3は利用者状況判定システムの概略を示すブロック図である。この図において、利用者状況判定装置1はサーバ100(メッセージや情報コンテンツの配信サーバ)内に備えられており、サーバ100には他に各種コンテンツを記録するコンテンツ配信手段101及び、インスタントメッセンジャーのサービスをインターネット上で提供するためのインスタントメッセンジャー処理手段102を備えている。そして、メッセージの発信利用者または情報コンテンツの取得利用者となる利用者の携帯端末200とサーバ100がインターネット300を介して接続されている。また他の利用者の携帯端末400もインターネット300を介して携帯端末200およびサーバ100と接続されている。
そして、利用者の携帯端末200には位置(緯度、経度)を検出する位置検出手段201と、インターネットを介してデータを送受信する送受信手段202を備えている。また、203は身体状況測定装置(身体状況測定手段)であり、携帯端末200とはBluetooth(登録商標)などの無線通信を介して接続されている。そして身体状況測定装置203は、携帯端末200を携帯する利用者の心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータを検出する。そして、身体状況測定装置203は利用者の身体に装着されており、センシングデータを携帯端末200へ送信している。また、センシングデータは携帯端末200を介してサーバ100へ送信される。
【0020】
ここで、図1および図3に示した各処理手段は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、各処理部はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、各処理部の機能を実現する為のプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
また、上記メモリは、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記録媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせによるコンピュータ読み取り、書き込み可能な記録媒体より構成されるものとする。
【0021】
次に、図3の利用者状況判定システムにおける利用者状況判定装置1の動作を図4を参照して説明する。
図4は、本実施の形態における利用者状況判定装置の処理手順を示すフローチャートである。
まず、利用者状況判定装置1の利用者情報記録手段12には、携帯端末200を携帯する利用者に関する利用者IDと、その利用者が携帯する機器や自動センシングが可能なデータ等の利用者情報が記録される(ステップS1)。尚、本実施形態においては、センシング可能なデータは心拍数であり、利用者の携帯する機器は例えば携帯端末200の製造番号であり、また利用者IDは携帯端末200を携帯する利用者特有のIDである。
そして、データ送受信手段11は、利用者の携帯端末200からセンシングデータを例えば、1分間隔や10分間隔などの設定時間毎に収集する(ステップS2)。
【0022】
次に、利用者状況判定装置1のデータ送受信手段11は、利用者の携帯端末200から、気持ちや状況を示すメッセージや、情報コンテンツのURL(識別情報)を含む取得要求(情報コンテンツの取得要否や必要な識別情報を示すコマンド)を受信する(ステップS3)。すると、利用者状況判定装置1の制御手段14は、気持ちや状況を示すメッセージ、または、情報コンテンツをダウンロードするためのURLと、その時の曜日や時間帯及び携帯端末200から収集した位置、心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータ値を当該利用者に関する履歴データとして履歴データ記録手段13に記録する(ステップS4)。
そして、気持ちや状況を示すメッセージを受信した場合には、利用者状況判定装置1の制御手段14はデータ送受信手段11を介して当該メッセージを他の利用者の携帯端末400に配信する。また、情報コンテンツの取得要求(情報コンテンツの識別情報を示すコマンドなど)を受信した場合には、利用者状況判定装置1の制御手段14は上コンテンツの取得要求に含まれるURLからコンテンツ配信手段101に記録されている当該コンテンツを、データ送受信手段11を介して携帯端末200へ配信する。
【0023】
次に、利用者状況判定装置1の制御手段14は、その時の曜日や時間帯及び収集したセンシングデータ値と、履歴データ記録手段13に記録されている当該利用者の履歴データに含まれる曜日や時間帯及びセンシングデータ値を比較する(ステップS5)。
そしてステップS5において、曜日、時間帯及びセンシングデータ値が全て一致する履歴データがある場合には、制御手段14は、次に、履歴データ記録手段13から当該履歴データに曜日や時間帯及びセンシングデータ値と対応して記録されている利用者が発信した気持ちや状況を示すメッセージ、または、情報コンテンツの取得利用者が取得した情報コンテンツのURLを参照する。そして、気持ちや状況を示すメッセージが記録されている場合には当該メッセージを参照利用者に自動で配信し、情報コンテンツの識別情報が記録されている場合には当該情報コンテンツをそのURLに基づいてコンテンツ配信手段101から読み取り、利用者の携帯端末200へ自動で配信する(ステップS6)。
【0024】
この際、当該利用者の登録後の経過期間が短く、履歴データ記録手段13に記録されているデータ数が少ない場合には、必要に応じてメッセージの発信利用者となる携帯端末200へ気持ちや状況を示すメッセージの配信有無を事前に確認したり、また、情報コンテンツの取得利用者となる利用者の携帯端末200へ情報コンテンツの取得有無を事前に確認する。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、メッセージの発信利用者がパーソナルコンピュータや移動体端末等から発信した気持ちや状況を示すメッセージを収集して当該メッセージの参照利用者に配信する情報通信方法、または情報コンテンツの取得利用者がパーソナルコンピュータや移動体端末等を利用して通信ネットワーク経由でニュースや天気予報等の情報や映画や音楽等のコンテンツを取得する情報コンテンツ配信方法において、メッセージの発信利用者または情報コンテンツの取得利用者が位置、心拍数、血圧、脳波等のセンシングデータを自動でセンシングして通知可能な機器を携帯している場合に、これらのセンシングデータを収集し、メッセージの発信利用者が発信した気持ちや状況を示すメッセージまたは情報コンテンツの取得利用者が取得した情報コンテンツの識別情報と、その時の曜日や時間帯及びセンシングデータ値との対応関係を当該利用者に関する履歴データとして記録し、当該利用者の気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報を、当該履歴データを利用して同じ曜日や時間帯及びセンシングデータ値の時の気持ちや状況または取得している情報コンテンヅの識別情報から自動で判定することが可能となる。これにより、例えば、同じ曜日や時間帯に同じ場所にいれば必ず「食事中」という状況であったり、通勤時間帯に同じ場所では必ず音楽コンテンツを聴取するといった具合に、曜日や時間帯及びセンシングデータ値と、気持ちや状況または情報コンテンツの取得有無や識別情報との間に相関がある利用者にとっては、気持ちや状況を示すメッセージの入力作業や、情報コンテンツの取得要否や必要な識別情報を示すコマンドの入力作業を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る、利用者状況判定装置の装置構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る、履歴データ記録手段13に記録される履歴データのデータ構成を示す図である。
【図3】本発明に係る、利用者状況判定システムの概略を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る、利用者状況判定装置の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 利用者状況判定装置
11 データ送受信手段
12 利用者情報記録手段
13 履歴データ記録手段
14 制御手段
100 サーバ
101 コンテンツ配信手段
102 インスタントメッセンジャー処理手段
200 携帯端末
201 位置検出手段
202 送受信手段
203 身体状況測定装置
Claims (4)
- 発信利用者の端末から送信される前記発信利用者の気持ちや状況を示すメッセージと、前記端末から設定時間毎に発信される当該発信利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信過程と、
前記メッセージに対応付けて、そのメッセージの受信時における当該発信利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録過程と、
前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す発信利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されているメッセージをインスタントメッセンジャーのサービスを利用する他の利用者に配信する制御過程と、
を備えることを特徴とする利用者状況判定方法。 - 情報コンテンツの取得利用者の端末から送信されるコンテンツ取得要求と、前記端末から設定時間毎に発信される当該取得利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信過程と、
前記情報コンテンツの識別情報に対応付けて、情報コンテンツ取得要求の受信時における当該取得利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録過程と、
前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す取得利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されている情報コンテンツの識別情報に基づいて前記情報コンテンツを前記端末へ配信する制御過程と、
を備えることを特徴とする利用者状況判定方法。 - 発信利用者の端末から送信される前記発信利用者の気持ちや状況を示すメッセージと、前記端末から設定時間毎に発信される当該発信利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信手段と、
前記メッセージに対応付けて、そのメッセージの受信時における当該発信利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録手段と、
前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す発信利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されているメッセージをインスタントメッセンジャーのサービスを利用する他の利用者に配信する制御手段と、
を備えることを特徴とする利用者状況判定装置。 - 情報コンテンツの取得利用者の端末から送信されるコンテンツ取得要求と、前記端末から設定時間毎に発信される当該取得利用者の位置や身体状況測定値を表すセンシングデータを受信する受信手段と、
前記情報コンテンツの識別情報に対応付けて、情報コンテンツ取得要求の受信時における当該取得利用者の位置や身体状況測定値や曜日や時間を履歴データとして記録する履歴データ記録手段と、
前記センシングデータを受信する毎に前記履歴データを参照し、該受信したセンシングデータが表す取得利用者の位置と身体状況測定値と当該センシングデータを受信した曜日と時間の組合せと同じ位置や身体状況測定値と曜日と時間の組合せに関連づけられて前記履歴データに記録されている情報コンテンツの識別情報に基づいて前記情報コンテンツを前記端末へ配信する制御手段と、
を備えることを特徴とする利用者状況判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002273247A JP2004110511A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 利用者状況判定方法及び利用者状況判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002273247A JP2004110511A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 利用者状況判定方法及び利用者状況判定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004110511A true JP2004110511A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32270045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002273247A Pending JP2004110511A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | 利用者状況判定方法及び利用者状況判定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004110511A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006106711A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 情報処理端末 |
JP2009082252A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Carecom:Kk | ナースコールシステム |
-
2002
- 2002-09-19 JP JP2002273247A patent/JP2004110511A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006106711A (ja) * | 2004-09-10 | 2006-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 情報処理端末 |
JP2009082252A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Carecom:Kk | ナースコールシステム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1609290B1 (en) | Managing context-related information with a mobile station | |
US7099921B1 (en) | Method and apparatus for people to simply communicate their location and activity information | |
JP5587228B2 (ja) | 時間と位置ベースの控えめな広告および情報メッセージ | |
EP2433414B1 (en) | Servers for device identification services | |
EP2222104B1 (en) | Information exchange apparatus, method and managing system applied thereto | |
JP2004535032A5 (ja) | ||
EP3577918B1 (en) | Wireless locator system | |
CN105635969B (zh) | 一种信息推送方法和信息推送服务器 | |
JP2004312694A (ja) | 情報提供サーバ、情報提供方法、記録媒体、及びプログラム | |
JP4612158B2 (ja) | 移動通信端末装置 | |
CN108494851B (zh) | 应用程序推荐方法、装置以及服务器 | |
CN106210011A (zh) | 一种消息提醒方法及装置 | |
JP2004110511A (ja) | 利用者状況判定方法及び利用者状況判定装置 | |
JP4959086B2 (ja) | 通信システム | |
JP2004032336A (ja) | ネットワーク接続管理システム及びそれに用いるネットワーク接続管理方法 | |
EP2700252B1 (en) | Creating a database entry | |
JP2003078935A (ja) | 情報伝達方法、情報伝達装置、及び情報伝達システム | |
TW201117598A (en) | Mobile positioning help request and rescue method | |
JP3304887B2 (ja) | ユーザ状況検索通知方法,ユーザ状況検索方法,ユーザ状況検索サーバ装置,ユーザ状況検索クライアント端末装置およびそれらのプログラム記録媒体 | |
JP7216159B2 (ja) | 報酬管理システム、報酬付与方法、ならびに、プログラム | |
JP2007272705A (ja) | 情報提供方法、情報提供システム、情報提供処理装置及びコンピュータプログラム | |
JP2002290559A (ja) | 被位置検索通知システムおよび人物情報管理システム | |
JP4502429B2 (ja) | 位置情報送受信端末装置 | |
JP2004289256A (ja) | 情報提供システムおよび通信端末 | |
JP2021018463A (ja) | コンテンツ管理装置、コンテンツ管理方法及びコンテンツ管理システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20040130 |