JP2004110477A - 広告提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動体に搭乗する人数に応じて異なる広告情報を移動体に送信し、広告効果に応じた料金を課すことを可能とする。
【解決手段】コンピュータ1のリアルタイム表示部2は、移動体5a〜5cに搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して移動体5a〜5cから受信する。リアルタイム表示部2は、搭乗人数に応じた広告情報を、無線通信を介して移動体5a〜5cに送信する。広告料算出部3は、移動体5a〜5cに送信した広告情報の広告料を、広告情報ごとに累積する。
【選択図】 図1
【解決手段】コンピュータ1のリアルタイム表示部2は、移動体5a〜5cに搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して移動体5a〜5cから受信する。リアルタイム表示部2は、搭乗人数に応じた広告情報を、無線通信を介して移動体5a〜5cに送信する。広告料算出部3は、移動体5a〜5cに送信した広告情報の広告料を、広告情報ごとに累積する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は広告提供方法に関し、特に移動体に広告を表示するコンピュータを用いた広告提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、様々な広告形態が存在する中、例えばバスや自動車などの移動車両に電子表示パネルなどを取り付け、その電子表示パネルにリアルタイムな広告を行う形態がある。
【0003】
例えば、移動車両に取り付けた電子表示パネルに、広告を表示する形態がある。(例えば、特許文献1参照)
また、移動車両が通過する各店舗からの広告情報を、その各店舗の近くに移動車両が通過したとき、移動車両内の電子表示パネルに広告を表示する形態がある。(例えば、特許文献2参照)
さらに、広告を配信する広告配信センターが、移動車両から発信された現在位置を受信し、移動車両の現在位置に基づいた広告を配信する形態がある。(例えば、特許文献3参照)
【0004】
【特許文献1】
実開平5−52884号公報(第1貢、第1図)
【特許文献2】
特開平9−244566号公報(第4−5貢、第1図)
【特許文献3】
特開2001−333455号公報(第7貢、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような、移動車両による広告効果は、搭乗する人数が多ければ高く、搭乗する人数が少なければ低い。
【0006】
しかしながら、従来の移動車両の広告方法では、搭乗する人数によって広告効果が左右されるにも関わらず、一律の料金を広告主に課しているという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、移動体に搭乗する人数に応じて異なる広告を移動体に表示して、広告効果に応じた料金を課すことができる広告提供方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するために、図1に示す移動体5a〜5cに広告を表示するコンピュータ1を用いた広告提供方法が提供される。まず、コンピュータ1のリアルタイム表示部2は、移動体5a〜5cに搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して移動体5a〜5cから受信する。リアルタイム表示部2は、搭乗人数に応じて、広告情報を無線通信を介して移動体5a〜5cに送信する。広告料算出部3は、移動体5a〜5cに送信した広告情報の広告料を、広告情報ごとに累積する。
【0009】
このような広告提供方法によれば、移動体5a〜5cから搭乗人数を受信し、搭乗人数に応じて、広告情報を移動体に送信し、送信した広告情報の広告料を累積するので、搭乗人数による広告効果に応じた広告料を課すことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の原理図である。図1には、コンピュータ1、コンピュータ1と無線通信を行う移動体5a〜5cが示してある。移動体5a〜5cは、搭乗する人数をカウントし、無線通信によって搭乗人数をコンピュータ1に送信する。
【0011】
コンピュータ1は、移動体5a〜5cの搭乗人数を受信し、搭乗人数に応じて広告料(広告主が支払う料金)が異なる広告情報を移動体5a〜5cに送信する。移動体5a〜5cには、電子表示パネル(例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やLED(Light Emitting Diode)の表示パネル)が搭載されており、受信した広告情報が表示される。
【0012】
図1に示すコンピュータ1は、リアルタイム表示部2、広告料算出部3、広告情報DB4a、及び広告料DB4bを有している。
リアルタイム表示部2は、移動体5a〜5cから、搭乗人数を無線通信によって受信する。リアルタイム表示部2は、受信した搭乗人数に応じた広告情報を広告情報DB4aから取得し、移動体5a〜5cに送信する。
【0013】
広告料算出部3は、リアルタイム表示部2が送信した広告情報の広告料を、広告料DB4bを参照して、広告情報ごとに累積する。
広告情報DB4aは、搭乗人数ごとに表示すべき広告情報が格納されたデータベースである。図1の例では、搭乗人数0〜9人の欄には、広告情報A1,B1,・・・が格納されている。搭乗人数10〜20人の欄には、広告情報A2,B2,・・・が格納されている。搭乗人数21人以上の欄には、広告情報A3,B3,・・・が格納されている。
【0014】
なお、広告情報A1〜A3は、広告主Aの広告情報であるとする。広告情報B1〜B3は、広告主Bの広告情報であるとする。
広告料DB4bは、広告情報の広告料と広告情報ごとの累積料金が格納されたデータベースである。広告料は、搭乗人数が多いとき表示される広告情報ほど高くなっている。図1の例では、搭乗人数0〜9人のとき表示される広告情報A1の広告料は、3,000円、搭乗人数が10〜20人のとき表示される広告情報A2の広告料は、5,000円、搭乗人数が21人以上のとき表示される広告情報A3の広告料は、7,000円と高くなっている。
【0015】
以下、原理図の動作について説明する。
まず、移動体5a〜5cは、搭乗人数をカウントする。移動体5a〜5cは、無線通信を介して、搭乗した搭乗人数をコンピュータ1のリアルタイム表示部2に送信する。
【0016】
リアルタイム表示部2は、移動体5a〜5cから送信された搭乗人数を受信する。リアルタイム表示部2は、広告情報DB4aを参照し、搭乗人数に応じた広告情報を取得する。リアルタイム表示部2は、取得した広告情報を移動体5a〜5cに送信する。
【0017】
例えば、リアルタイム表示部2が、移動体5aから搭乗人数8を受信したとする。図1に示す広告情報DB4aの例では、リアルタイム表示部2は、広告情報A1を送信する。そして、時間差によって、リアルタイム表示部2は、広告情報B1を送信する。また、リアルタイム表示部2が、移動体5bから搭乗人数15を受信したとする。図1に示す広告情報DB4aの例では、リアルタイム表示部2は、広告情報A2を送信する。そして、時間差によって、リアルタイム表示部2は、広告情報B2を送信する。
【0018】
移動体5a〜5cは、受信した広告情報を、搭載している電子表示パネルに表示する。
広告料算出部3は、リアルタイム表示部2が移動体5a〜5cに送信した広告情報の広告料を、広告料DB4bを参照して、広告情報ごとに累積する。
【0019】
例えば、リアルタイム表示部2が、広告情報A1を移動体5aに送信したとする。図1に示す広告料DB4bの例では、広告情報A1に、広告料3,000円を累積料金に加算し、累積料金は、15,000円から18,000円となる。また、リアルタイム表示部2が、広告情報A2を移動体5bに送信したとする。図1に示す広告料DB4bの例では、広告情報A2に、広告料5,000円を累積料金に加算し、累積料金は、60,000円から65,000となる。
【0020】
このように、移動体から搭乗人数を受信し、搭乗人数に応じて、広告情報を移動体に送信し、送信した広告情報の広告料を累積するようにしたので、搭乗人数が多いとき広告料の高い広告情報を送信し、搭乗人数が少ないとき広告料の低い広告情報を送信することによって、搭乗人数による広告効果に応じた広告料を課すことができる。
【0021】
以下に、本発明の広告提供方法を実行する広告サーバについて説明する。
図2は、本発明の実施の形態の構成例を示す図である。図に示すように、バス会社が所有する広告サーバ10は、ネットワーク50を介して基地局30a〜30cと接続されている。また、広告サーバ10は、遊園地40b、スーパーマーケット40c、及びレストラン40dが所有する端末装置と接続されている。広告サーバ10は、ネットワーク50を介して、基地局30a〜30c、遊園地40b、スーパーマーケット40c、及びレストランが所有する端末装置とデータの送受信を行う。ネットワーク50は、例えばインターネットなどである。
【0022】
バス20a〜20cは、乗客を乗降しながら所定のルートを走行する。バス20a〜20cは、バス停40aで乗降する人数をカウントして、搭乗人数を算出し、無線通信で基地局30a〜30cに送信する。具体的には、乗降するときに提示される定期券、切符などをカウントして基地局30a〜30cに送信する。または、乗降口に赤外線センサを設け、乗降する人数をカウントして基地局30a〜30cに送信する。また、バス20a〜20cは、現在、走行している位置を無線通信で基地局30a〜30cに送信する。バス20a〜20cは、例えば、GPS(Global Positioning System)を搭載し、現在位置を取得する。また、バス20a〜20cは、広告主が発券したバス割引券を利用した人数を基地局30a〜30cに送信する。バス20a〜20cの車内及び車外には、LCDやLEDなどの電子表示パネルが設けられ、広告サーバ10から送信される広告情報を表示する。
【0023】
基地局30a〜30cは、各地に設置され、広告サーバ10からネットワーク50を介して送信されたデータを、バス20a〜20cに無線通信で送信する。また、基地局30a〜30cは、バス20a〜20cから無線通信で送信されるデータを受信し、ネットワーク50を介して、広告サーバ10に送信する。
【0024】
バス停40aは、基地局30a〜30cと無線通信を行う。バス停40aには、例えば、自動カメラ、又は赤外線センサが設置され、バス停40aで、バス20a〜20cを待っている人の人数をカウントし、基地局30a〜30cに送信する。
【0025】
なお、バス20a〜20c、バス停40aと基地局30a〜30cの無線通信は、例えば、携帯通信網を利用する。
遊園地40b、スーパーマーケット40c、及びレストラン40dの広告主は、所有している端末装置から、バス会社の広告サーバ10に広告したい広告情報を送信する。広告サーバ10は、広告情報をバス20a〜20cに送信して、バス20a〜20cに設けられた車内、車外の電子表示パネルに広告を表示する。
【0026】
次に、このような広告提供を行う広告サーバ10の機能について詳細に説明する。
図3は、広告サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。図に示す広告サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)10aによって装置全体が制御されている。CPU10aには、バス10gを介してRAM(Random AccessMemory)10b、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)10c、グラフィック処理装置10d、入力インタフェース10e、及び通信インタフェース10fが接続されている。
【0027】
RAM10bには、CPU10aに実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM10bには、CPU10aによる処理に必要な各種データが保存される。HDD10cには、OSやアプリケーションプログラムなどが格納される。
【0028】
グラフィック処理装置10dには、モニタ10hが接続されている。グラフィック処理装置10dは、CPU10aからの命令に従って、画像をモニタ10hの表示画面に表示させる。入力インタフェース10eには、キーボード10iと、マウス10jとが接続されている。入力インタフェース10eは、キーボード10iやマウス10jから送られてくる信号を、バス10gを介してCPU10aに送信する。
【0029】
通信インタフェース10fは、ネットワーク50に接続されている。通信インタフェース10fは、ネットワーク50、及び図2に示した基地局30a〜30cを介して、バス20a〜20c、バス停40aと通信を行う。また、通信インタフェース10fは、ネットワーク50を介して、遊園地40bが有する端末装置、スーパーマーケット40cが有する端末装置、及びレストラン40dが有する端末装置と通信を行う。
【0030】
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる
図4は、広告サーバの機能ブロック図である。広告サーバ10は、リアルタイム表示部11、広告料算出部12、集客予測部13、割引料算出部14、広告情報書き換え部15、広告情報DB16a、広告料DB16b、位置管理DB16c、及び乗降者管理DB16dを有している。
【0031】
まず、データベースのデータ構造例について説明する。
図5は、広告情報DBのデータ構造例を示す図である。図に示すように、広告情報DB16aには、広告主名、広告対象地域、広告する時間帯、及び広告データの欄が設けてある。
【0032】
広告主名の欄には、バス20a〜20cの車内、車外に広告を表示させたい広告主の広告主名が格納される。例えば、図2で示した遊園地40b、スーパーマーケット40c、レストラン40dの広告主の名前が格納される。広告対象地域には、広告主が広告を表示したい地域が格納される。すなわち、バス20a〜20cが、広告を表示させたい地域を走行しているときのみ、その広告が表示される。広告する時間帯の欄には、広告主がバス20a〜20cに広告を表示したい時間帯が格納される。
【0033】
広告データ欄には、バス20a〜20cの電子表示パネルに表示される広告の広告データが格納される。広告データの欄は、上下2段の欄に別れている。上段には、バス20a〜20cの車内の電子表示パネルに表示すべき広告データが格納される。下段には、バス20a〜20cの車外の電子表示パネルに表示すべき広告データが格納される。また、広告データの欄は、左右に3つに分かれる。上段の左欄には、搭乗人数が0〜9人のときの表示すべき広告データが格納される。上段の中欄には、搭乗人数が10〜20人のときの表示すべき広告データが格納される。上段の右欄には、搭乗人数が21人以上のときの表示すべき広告データが格納される。下段の左欄には、バス停でバスを待っている人数が0〜4人のときの表示すべき広告データが格納される。下段の中欄には、バス停でバスを待っている人数が5〜10人のときの表示すべき広告データが格納される。下段の右欄には、バス停でバスを待っている人数が11人以上のときの表示すべき広告データが格納される。
【0034】
図5の例では、A広告主の広告は、バス停1〜バス停3で表示されることが示してある。バス20a〜20cの車内では、時間が7:00〜12:00で搭乗人数が0〜9人である場合、A広告データ1−1が表示されることが示してある。搭乗人数が10〜20人である場合、A広告データ1−2が表示されることが示してある。搭乗人数が21人以上である場合、A広告データ1−3が表示されることが示してある。
【0035】
また、バス20a〜20cの車外では、時間が7:00〜12:00で、バス停でバスを待っている人数が0〜4人である場合、A広告データ2−1が表示されることが示してある。バス停でバスを待っている人数が5〜10人である場合、A広告データ2−2が表示されることが示してある。バス停でバスを待っている人数が11人以上である場合、A広告データ2−3が表示されることが示してある。
【0036】
図6は、広告料DBのデータ構造例を示す図である。図に示すように、広告料DB16bには、広告主名、広告データ、広告単価、広告時間、計、合計、及びバス割引者数の欄が設けてある。広告主名の欄には、バス20a〜20cの車内、又は車外に、広告を表示させたい広告主の広告主名が格納される。広告データ名の欄には、バス20a〜20cの車内、又は車外に、表示する広告データの広告データ名が格納される。広告単価の欄には、バス20a〜20cに表示する広告の1時間あたりの広告単価が格納される。広告時間の欄には、バス20a〜20cに表示した広告の表示時間が格納される。計の欄には、広告データ名ごとにおけるバス20a〜20cに表示した広告の広告料の合計が格納される。合計の欄には、広告主ごとにおける広告料の合計が格納される。バス割引者数の欄には、1人あたりのバス料金の割引料、広告主が発行したバス割引券を利用した人数、及びその合計金額が格納される。
【0037】
図6の例では、広告データ名がA広告データ1−1の広告は、広告単価が10,000円であることが示してある。広告時間は、9時間であることが示してある。従って、A広告データ1−1の広告料は、90,000円であることが示してある。A広告主が発行したバス割引券の利用者は、50人であり、割引料の合計は、10,000円であることが示してある。A広告主が、バス会社に支払うべき広告料金は、広告データごとの広告料と割引料の合計で、1,000,000円であることが示してある。
【0038】
図7は、位置管理DBのデータ構造例を示す図である。図に示すように、位置管理DB16cには、バス名、及び走行エリアの欄が設けてある。バス名の欄には、走行しているバス20a〜20cのバス名が格納される。走行エリアの欄には、バス20a〜20cの現在走行している現在位置が格納される。
【0039】
図7の例では、バス1号は、バス停1〜バス停2の間を走行中であることが示してある。バス2号は、バス停5に停車していることが示してある。
図8は、乗降者管理DBのデータ構造例を示す図である。図に示すように、乗降者管理DB16dには、バス名、バス停名、バス停の人数、乗車人数、降車人数、及び現在の車内人数の欄が設けてある。バス名の欄には、走行しているバス20a〜20cのバス名が格納される。バス停名の欄には、バス20a〜20cが停車するバス停のバス停名が格納される。バス停の人数の欄には、バス停でバス20a〜20cを待っている人の人数が格納される。乗車人数の欄には、バス停でバス20a〜20cに乗車した乗車人数が格納される。降車人数の欄には、バス停でバス20a〜20cから降車した降車人数が格納される。現在の車内人数の欄には、現在バス20a〜20cに搭乗している搭乗人数が格納される。
【0040】
図8の例では、バス1号が走行する過程にあるバス停1では、バスを待っていた人が8人いたことが示してある。また、バス停1において、バス1号に乗車した乗車人数は、5人であることが示してある。また、バス停1において、バス1号から降車した人数は、0人であることが示してある。バス停1を出発したときのバス1号の車内人数(搭乗人数)は、5人であることが示してある。
【0041】
なお、広告情報DB16a、広告料DB16bに示すように、バス20a〜20cの搭乗人数が多くなるほど、広告料が高く設定される。また、午前中の通勤時間などの搭乗人数が多い時間であるほど、広告料が高く設定される。
【0042】
以下、広告サーバ10の各機能について説明する。
リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cに乗降した乗降人数、搭乗している搭乗人数をバス20a〜20cから受信する。また、リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cが現在走行している現在位置をバス20a〜20cから受信する。また、リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cを待っている人数をバス停から受信する。
【0043】
リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから受信した現在位置を位置管理DB16cの走行エリアの欄に格納する。リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから受信した乗降人数を、乗降者管理DB16dの乗車人数、降車人数の欄に格納する。リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから受信した搭乗人数を乗降者管理DB16dの現在の車内人数の欄に格納する。リアルタイム表示部11は、バス停40aから受信したバス20a〜20cを待っている人数を乗降者管理DB16dのバス停の人数の欄に格納する。
【0044】
リアルタイム表示部11は、広告情報DB16a、乗降者管理DB16d、及び位置管理DB16cを参照し、受信した乗降人数、搭乗人数、現在位置、及び現在の時刻に応じた広告データをバス20a〜20cに送信する。なお、図4に示してないが、リアルタイム表示部11は、広告サーバ10が有する時計機能から、現在の時刻を取得する。
【0045】
広告料算出部12は、リアルタイム表示部11がバス20a〜20cに広告データを送信した時間を広告料DB16bの広告時間の欄に格納する。広告料算出部12は、広告料DB16bの広告単価、広告時間を参照して広告料を算出する。広告料算出部12は、算出した広告料を広告料DB16bの計、及び合計の欄に格納する。広告料算出部12は、例えば月末など、所定期間が経過すると、その所定期間における広告料の合計を広告主に送信する。
【0046】
集客予測部13は、位置管理DB16c、及び乗降者管理DB16dを参照して、バス20a〜20cの現在の通過位置、及び搭乗人数を取得する。集客予測部13は、取得したバス20aの通過位置、搭乗人数から、バス20a〜20cが次に停車するバス停で、降りる人の人数(集客予測情報)を予測する。具体的には、各バス停での、搭乗人数に対する降りる人数の割合の統計を採っておく。そして、集客予測部13は、この統計に基づいて、現在のバス20a〜20cの搭乗人数に対する降りる人数を算出する。集客予測部13は、所定の間隔で、広告主の端末装置(図2において、遊園地40b、スーパーマーケット40c、レストラン40dが所有する端末装置)に集客予測情報を送信する。
【0047】
割引料算出部14は、バス割引券を利用した乗客の割引利用人数をバス20a〜20cから受信する。割引料算出部14は、受信した割引利用人数を広告料DB16bのバス割引者数の欄に格納する。割引料算出部14は、広告料DB16bの1人あたりの割引料と割引利用者数から割引料の合計を算出して、広告料DB16bに格納する。
【0048】
広告情報書き換え部15は、広告主が所有する端末装置から、広告データを受信する。広告データは、広告対象地域、広告する時間帯、バス車内、車外に表示するか、及び、搭乗人数が何人のとき表示するかの指定がされる。広告情報書き換え部15は、受信した広告データの広告主ごとに広告情報DB16aの広告データの欄に格納する。
【0049】
以下、広告サーバ10が実行する処理について、広告表示における処理、集客予測における処理、バス割引における処理、及び広告料算出における処理にわけて説明する。
【0050】
まず、広告表示にける処理について説明する。
図9,10は、広告表示におけるシーケンスチャートを示した図である。
以下のステップに従って、広告表示処理が実行される。
【0051】
[ステップS1]バス停は、バス20a〜20cを待っている人数をカウントし、随時広告サーバ10に送信する。
[ステップS2]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、バス停からバス20a〜20cを待っている人数を受信し、乗降者管理DB16dに格納する。
【0052】
[ステップS3]バス20a〜20cは、バス停に到着すると、乗降人数をカウントし広告サーバ10に送信する。
[ステップS4]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから乗降人数を受信し、乗降人数を乗降者管理DB16dに格納する。
【0053】
[ステップS5]バス20a〜20cは、現在走行している位置を広告サーバ10に随時送信する。
[ステップS6]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから現在走行している位置を受信し、その位置を位置管理DB16cに格納する。
【0054】
[ステップS7]広告主は、バス20a〜20bに広告を表示する場合、又は表示する広告を変更したい場合、随時その広告の広告データを所有する端末装置から広告サーバ10に送信する。
【0055】
[ステップS8]広告サーバ10の広告情報書き換え部15は、広告主が所有する端末装置から広告データを受信すると、広告情報DB16aに格納されている広告データを受信した広告データに書き換える。広告情報書き換え部15は、広告主からリアルタイムな広告データの送信があれば、随時、広告情報DB16aの広告情報を書き換える。
【0056】
[ステップS9]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、広告情報DB16a、位置管理DB16c、及び乗降者管理DB16dのデータを読み込む。また、リアルタイム表示部11は、現在の時刻を取得する。
【0057】
[ステップS10]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、位置管理DB16cから読み込んだ走行エリア(現在バスが走行している位置)が広告情報DB16aの広告対象地域に入ったか否かを判断する。走行エリアが、広告対象地域に入っていれば、ステップS11に進む。入っていなければ、ステップS12へ進む。
【0058】
[ステップS11]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、フラグflg1をオンにする(‘1’にする)。フラグflg1の情報が格納される領域は、例えば、図3で示したRAM10bに設けられる(以下、フラグflg2〜flg4も同じ)。
【0059】
[ステップS12]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、取得した現在の時間が、広告情報DB16aの広告する時間帯に該当するか否かを判断する。現在の時刻が、広告する時間帯に該当すれば、ステップS13に進む。該当しなければ、ステップS14へ進む。
【0060】
[ステップS13]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、フラグflg2をオンにする。
[ステップS14]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、乗降者管理DB16dから読み込んだ現在の車内人数(搭乗人数)に変動があったか否かを判断する。変動があった場合は、ステップS15に進む。変動がない場合は、ステップS16へ進む。
【0061】
[ステップS15]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、フラグflg3をオンにする。
[ステップS16]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、乗降者管理DB16dから読み込んだバス停の人数(バス20a〜20cが次に停車するバス停の人数)に変動があるか否かを判断する。変動があった場合は、ステップS17に進む。変動がない場合は、ステップS18へ進む。
【0062】
[ステップS17]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、フラグflg4をオンにする。
[ステップS18]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、フラグflg1〜flg4の全てがオンであるか否かを判断する。全てオンであれば、ステップS19に進む。全てオンでなければ、ステップS9へ進む。
【0063】
[ステップS19]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、新たな広告データをバス20a〜20cに送信する。バス20a〜20cは、新たな広告データを受信して、電子表示パネルに表示する。
【0064】
このように、広告サーバ10は、バス20a〜20cの現在走行している位置、時間、搭乗人数、バス停で待っている人の人数に応じて、表示する広告内容を変更する。
【0065】
よって、搭乗人数が多い(例えばバスの利用人口の多い)地域においては、広告料の高い広告データを送信、表示し、搭乗人数が少ない(例えばバスの利用人口の少ない)地域においては、広告料の安い広告データを送信、表示することによって、搭乗人数による広告効果に応じた広告料を課すことができる。また、搭乗人数の多い通勤、通学時間帯においては、広告料の高い広告データを送信、表示し、搭乗人数の少ない時間帯においては、広告料の安い広告データを送信、表示することによって、搭乗人数による広告効果に応じた広告料を課すことができる。また、バス停で、多くの人がバスを待っている場合、広告料(バスの車外に表示される広告の広告料)の高い広告データを送信、表示し、バスを待っている人が少ない場合、広告料の安い広告データを送信、表示することによって、搭乗人数による広告効果に応じた広告料を課すことができる。
【0066】
また、バスの車外に広告に表示することによって、バス停でバスを待っている人や通行人など、広く広告することがき、広告効果を高めることができる。
次に、集客予測における処理について説明する。
【0067】
図11は、集客予測におけるシーケンスチャートを示した図である。
以下のステップに従って、集客予測処理が実行される。
[ステップS31]バス20a〜20cは、バス停に到着すると、乗降人数をカウントし広告サーバ10に送信する。
【0068】
[ステップS32]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから乗降人数を受信し、乗降人数を乗降者管理DB16dに格納する。
[ステップS33]バス20a〜20cは、現在走行している位置を広告サーバ10に送信する。
【0069】
[ステップS34]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから現在走行している位置を受信し、位置管理DB16cに格納する。[ステップS35]広告サーバ10の集客予測部13は、位置管理DB16c、及び乗降者管理DB16dを参照して、バス停に降りる人数(集客予測情報)を予測、算出する。集客予測部13は、算出した集客予測情報を所定の間隔で広告主の端末装置に送信する。
【0070】
これにより、広告主は、自分の店の近くのバス停から下りてくる乗客のうち、来店するであろう人数を予め知ることができ、店の営業に利用することができる。
【0071】
次に、バス割引における処理について説明する。
図12は、バス割引におけるシーケンスチャートを示した図である。
以下のステップに従って、バス割引処理が実行される。
【0072】
[ステップS41]乗客は、バス20a〜20cの車内に表示された広告を見て行きたい店があれば、バス20a〜20cの車内に置かれている、その店が発行したクーポン券を取得する。客は、クーポン券を持って店に行く。
【0073】
[ステップS42]店(広告主)は、クーポン券を利用した客(すなわち、バス20a〜20cで来店した客)に、バス割引券を発行する。客は、バス割引券を持って、バス20a〜20cに搭乗する。
【0074】
[ステップS43]バス20a〜20cは、バス割引券を利用した割引利用人数、及びバス割引券を発行した広告主の広告主名を広告サーバ10に送信する。
[ステップS44]広告サーバ10の割引料算出部14は、バス割引券を利用した乗客の割引利用人数、バス割引券を発行した広告主の広告主名を受信する。割引料算出部14は、割引料金を算出し、広告料に加算する。割引料算出部14は、割引利用人数、及び算出した広告料を広告主ごとに分けて割引広告料DB16bに格納する。
【0075】
これにより、広告主は、広告効果によって来客した客にバス割引券を発行してサービスを提供することができる。
次に、広告料算出における処理について説明する。
【0076】
図13は、広告料算出におけるシーケンスチャートを示した図である。
図9のステップS7,8で説明したように、広告サーバ10の広告情報書き換え部15が、新たな広告、又は変更した広告の広告データを受信し、広告情報DB16aを書き換えると、以下のステップに従って、広告料算出処理が実行される。
【0077】
[ステップS51]広告サーバ10の広告料算出部12は、新しい広告データが送信される前の旧広告データによる広告の表示時間のカウントを終了する。広告料算出部12は、新しく送信された広告データの表示時間のカウントを開始する。
【0078】
[ステップS52]広告サーバ10の広告料算出部12は、新しい広告データによる広告表示時間を広告情報DB16aに格納する。
[ステップS53]広告サーバ10の広告料算出部12は、例えば月末に広告主ごとに、バス割引料金を含めた広告料を算出して、広告主が所有する端末装置に広告料の請求を送信する。
【0079】
これにより、広告主は、自分が所有する端末装置から広告料を知ることができる。
(付記1) 移動体に広告を表示するコンピュータを用いた広告提供方法において、
移動体に搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して前記移動体から受信し、前記搭乗人数に応じた広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信し、
前記移動体に送信した前記広告情報の広告料を前記広告情報ごとに累積する、
ことを特徴とする広告提供方法。
【0080】
(付記2) 前記広告料は、前記搭乗人数に比例して設定されることを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
(付記3) 前記移動体の走行位置を前記移動体から受信し、
前記走行位置に応じた前記広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信することを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
【0081】
(付記4) 時間に応じた前記広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信することを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
(付記5) 前記広告情報は、前記移動体の内部及び外部に設置される電子表示パネルに表示されることを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
【0082】
(付記6) 前記広告情報は、ネットワークを介して広告主から送信されることを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
(付記7) 前記移動体から降りる人数を過去の統計から予測し、
広告主が所有する端末装置に前記人数を送信することを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
【0083】
(付記8) 広告主が発券した、前記移動体の利用割引券の利用者人数を前記移動体から受信し、
前記利用者人数から前記利用割引券における割引料金を算出して累積することを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
【0084】
(付記9) 累積した前記広告料を、広告主が所有する端末装置にネットワークを介して送信することを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
(付記10) 移動体に広告を表示する広告提供装置において、
移動体に搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して前記移動体から受信する搭乗人数受信手段と、
前記搭乗人数に応じた広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信する広告情報送信手段と、
前記移動体に送信した前記広告情報の広告料を前記広告情報ごとに累積する広告料累積手段と、
を有することを特徴とする広告提供装置。
【0085】
(付記11) 移動体に広告を表示する広告提供プログラムにおいて、
コンピュータに、
移動体に搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して前記移動体から受信し、前記搭乗人数に応じた広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信し、
前記移動体に送信した前記広告情報の広告料を前記広告情報ごとに累積する、
処理を実行させることを特徴とする広告提供プログラム。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、移動体に搭乗している搭乗人数を移動体から受信し、搭乗人数に応じた広告情報を送信して、広告情報の広告料を累積するようにした。これにより、移動体に搭乗する搭乗人数に応じて異なる広告情報を移動体に送信し、広告効果に応じた広告料を課すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施の形態の構成例を示す図である。
【図3】広告サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】広告サーバの機能ブロック図である。
【図5】広告情報DBのデータ構造例を示す図である。
【図6】広告料DBのデータ構造例を示す図である。
【図7】位置管理DBのデータ構造例を示す図である。
【図8】乗降者管理DBのデータ構造例を示す図である。
【図9】広告表示におけるシーケンスチャートを示した図である。
【図10】広告表示におけるシーケンスチャートを示した図である。
【図11】集客予測におけるシーケンスチャートを示した図である。
【図12】バス割引におけるシーケンスチャートを示した図である。
【図13】広告料算出におけるシーケンスチャートを示した図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ
2,11 リアルタイム表示部
3,12 広告料算出部
4a,16a 広告情報DB
4b,16b 広告料DB
13 集客予測部
14 割引料算出部
15 広告情報書き換え部
16c 位置管理DB
16d 乗降者管理DB
【発明の属する技術分野】
本発明は広告提供方法に関し、特に移動体に広告を表示するコンピュータを用いた広告提供方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、様々な広告形態が存在する中、例えばバスや自動車などの移動車両に電子表示パネルなどを取り付け、その電子表示パネルにリアルタイムな広告を行う形態がある。
【0003】
例えば、移動車両に取り付けた電子表示パネルに、広告を表示する形態がある。(例えば、特許文献1参照)
また、移動車両が通過する各店舗からの広告情報を、その各店舗の近くに移動車両が通過したとき、移動車両内の電子表示パネルに広告を表示する形態がある。(例えば、特許文献2参照)
さらに、広告を配信する広告配信センターが、移動車両から発信された現在位置を受信し、移動車両の現在位置に基づいた広告を配信する形態がある。(例えば、特許文献3参照)
【0004】
【特許文献1】
実開平5−52884号公報(第1貢、第1図)
【特許文献2】
特開平9−244566号公報(第4−5貢、第1図)
【特許文献3】
特開2001−333455号公報(第7貢、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような、移動車両による広告効果は、搭乗する人数が多ければ高く、搭乗する人数が少なければ低い。
【0006】
しかしながら、従来の移動車両の広告方法では、搭乗する人数によって広告効果が左右されるにも関わらず、一律の料金を広告主に課しているという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、移動体に搭乗する人数に応じて異なる広告を移動体に表示して、広告効果に応じた料金を課すことができる広告提供方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するために、図1に示す移動体5a〜5cに広告を表示するコンピュータ1を用いた広告提供方法が提供される。まず、コンピュータ1のリアルタイム表示部2は、移動体5a〜5cに搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して移動体5a〜5cから受信する。リアルタイム表示部2は、搭乗人数に応じて、広告情報を無線通信を介して移動体5a〜5cに送信する。広告料算出部3は、移動体5a〜5cに送信した広告情報の広告料を、広告情報ごとに累積する。
【0009】
このような広告提供方法によれば、移動体5a〜5cから搭乗人数を受信し、搭乗人数に応じて、広告情報を移動体に送信し、送信した広告情報の広告料を累積するので、搭乗人数による広告効果に応じた広告料を課すことが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の原理図である。図1には、コンピュータ1、コンピュータ1と無線通信を行う移動体5a〜5cが示してある。移動体5a〜5cは、搭乗する人数をカウントし、無線通信によって搭乗人数をコンピュータ1に送信する。
【0011】
コンピュータ1は、移動体5a〜5cの搭乗人数を受信し、搭乗人数に応じて広告料(広告主が支払う料金)が異なる広告情報を移動体5a〜5cに送信する。移動体5a〜5cには、電子表示パネル(例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やLED(Light Emitting Diode)の表示パネル)が搭載されており、受信した広告情報が表示される。
【0012】
図1に示すコンピュータ1は、リアルタイム表示部2、広告料算出部3、広告情報DB4a、及び広告料DB4bを有している。
リアルタイム表示部2は、移動体5a〜5cから、搭乗人数を無線通信によって受信する。リアルタイム表示部2は、受信した搭乗人数に応じた広告情報を広告情報DB4aから取得し、移動体5a〜5cに送信する。
【0013】
広告料算出部3は、リアルタイム表示部2が送信した広告情報の広告料を、広告料DB4bを参照して、広告情報ごとに累積する。
広告情報DB4aは、搭乗人数ごとに表示すべき広告情報が格納されたデータベースである。図1の例では、搭乗人数0〜9人の欄には、広告情報A1,B1,・・・が格納されている。搭乗人数10〜20人の欄には、広告情報A2,B2,・・・が格納されている。搭乗人数21人以上の欄には、広告情報A3,B3,・・・が格納されている。
【0014】
なお、広告情報A1〜A3は、広告主Aの広告情報であるとする。広告情報B1〜B3は、広告主Bの広告情報であるとする。
広告料DB4bは、広告情報の広告料と広告情報ごとの累積料金が格納されたデータベースである。広告料は、搭乗人数が多いとき表示される広告情報ほど高くなっている。図1の例では、搭乗人数0〜9人のとき表示される広告情報A1の広告料は、3,000円、搭乗人数が10〜20人のとき表示される広告情報A2の広告料は、5,000円、搭乗人数が21人以上のとき表示される広告情報A3の広告料は、7,000円と高くなっている。
【0015】
以下、原理図の動作について説明する。
まず、移動体5a〜5cは、搭乗人数をカウントする。移動体5a〜5cは、無線通信を介して、搭乗した搭乗人数をコンピュータ1のリアルタイム表示部2に送信する。
【0016】
リアルタイム表示部2は、移動体5a〜5cから送信された搭乗人数を受信する。リアルタイム表示部2は、広告情報DB4aを参照し、搭乗人数に応じた広告情報を取得する。リアルタイム表示部2は、取得した広告情報を移動体5a〜5cに送信する。
【0017】
例えば、リアルタイム表示部2が、移動体5aから搭乗人数8を受信したとする。図1に示す広告情報DB4aの例では、リアルタイム表示部2は、広告情報A1を送信する。そして、時間差によって、リアルタイム表示部2は、広告情報B1を送信する。また、リアルタイム表示部2が、移動体5bから搭乗人数15を受信したとする。図1に示す広告情報DB4aの例では、リアルタイム表示部2は、広告情報A2を送信する。そして、時間差によって、リアルタイム表示部2は、広告情報B2を送信する。
【0018】
移動体5a〜5cは、受信した広告情報を、搭載している電子表示パネルに表示する。
広告料算出部3は、リアルタイム表示部2が移動体5a〜5cに送信した広告情報の広告料を、広告料DB4bを参照して、広告情報ごとに累積する。
【0019】
例えば、リアルタイム表示部2が、広告情報A1を移動体5aに送信したとする。図1に示す広告料DB4bの例では、広告情報A1に、広告料3,000円を累積料金に加算し、累積料金は、15,000円から18,000円となる。また、リアルタイム表示部2が、広告情報A2を移動体5bに送信したとする。図1に示す広告料DB4bの例では、広告情報A2に、広告料5,000円を累積料金に加算し、累積料金は、60,000円から65,000となる。
【0020】
このように、移動体から搭乗人数を受信し、搭乗人数に応じて、広告情報を移動体に送信し、送信した広告情報の広告料を累積するようにしたので、搭乗人数が多いとき広告料の高い広告情報を送信し、搭乗人数が少ないとき広告料の低い広告情報を送信することによって、搭乗人数による広告効果に応じた広告料を課すことができる。
【0021】
以下に、本発明の広告提供方法を実行する広告サーバについて説明する。
図2は、本発明の実施の形態の構成例を示す図である。図に示すように、バス会社が所有する広告サーバ10は、ネットワーク50を介して基地局30a〜30cと接続されている。また、広告サーバ10は、遊園地40b、スーパーマーケット40c、及びレストラン40dが所有する端末装置と接続されている。広告サーバ10は、ネットワーク50を介して、基地局30a〜30c、遊園地40b、スーパーマーケット40c、及びレストランが所有する端末装置とデータの送受信を行う。ネットワーク50は、例えばインターネットなどである。
【0022】
バス20a〜20cは、乗客を乗降しながら所定のルートを走行する。バス20a〜20cは、バス停40aで乗降する人数をカウントして、搭乗人数を算出し、無線通信で基地局30a〜30cに送信する。具体的には、乗降するときに提示される定期券、切符などをカウントして基地局30a〜30cに送信する。または、乗降口に赤外線センサを設け、乗降する人数をカウントして基地局30a〜30cに送信する。また、バス20a〜20cは、現在、走行している位置を無線通信で基地局30a〜30cに送信する。バス20a〜20cは、例えば、GPS(Global Positioning System)を搭載し、現在位置を取得する。また、バス20a〜20cは、広告主が発券したバス割引券を利用した人数を基地局30a〜30cに送信する。バス20a〜20cの車内及び車外には、LCDやLEDなどの電子表示パネルが設けられ、広告サーバ10から送信される広告情報を表示する。
【0023】
基地局30a〜30cは、各地に設置され、広告サーバ10からネットワーク50を介して送信されたデータを、バス20a〜20cに無線通信で送信する。また、基地局30a〜30cは、バス20a〜20cから無線通信で送信されるデータを受信し、ネットワーク50を介して、広告サーバ10に送信する。
【0024】
バス停40aは、基地局30a〜30cと無線通信を行う。バス停40aには、例えば、自動カメラ、又は赤外線センサが設置され、バス停40aで、バス20a〜20cを待っている人の人数をカウントし、基地局30a〜30cに送信する。
【0025】
なお、バス20a〜20c、バス停40aと基地局30a〜30cの無線通信は、例えば、携帯通信網を利用する。
遊園地40b、スーパーマーケット40c、及びレストラン40dの広告主は、所有している端末装置から、バス会社の広告サーバ10に広告したい広告情報を送信する。広告サーバ10は、広告情報をバス20a〜20cに送信して、バス20a〜20cに設けられた車内、車外の電子表示パネルに広告を表示する。
【0026】
次に、このような広告提供を行う広告サーバ10の機能について詳細に説明する。
図3は、広告サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。図に示す広告サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)10aによって装置全体が制御されている。CPU10aには、バス10gを介してRAM(Random AccessMemory)10b、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)10c、グラフィック処理装置10d、入力インタフェース10e、及び通信インタフェース10fが接続されている。
【0027】
RAM10bには、CPU10aに実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM10bには、CPU10aによる処理に必要な各種データが保存される。HDD10cには、OSやアプリケーションプログラムなどが格納される。
【0028】
グラフィック処理装置10dには、モニタ10hが接続されている。グラフィック処理装置10dは、CPU10aからの命令に従って、画像をモニタ10hの表示画面に表示させる。入力インタフェース10eには、キーボード10iと、マウス10jとが接続されている。入力インタフェース10eは、キーボード10iやマウス10jから送られてくる信号を、バス10gを介してCPU10aに送信する。
【0029】
通信インタフェース10fは、ネットワーク50に接続されている。通信インタフェース10fは、ネットワーク50、及び図2に示した基地局30a〜30cを介して、バス20a〜20c、バス停40aと通信を行う。また、通信インタフェース10fは、ネットワーク50を介して、遊園地40bが有する端末装置、スーパーマーケット40cが有する端末装置、及びレストラン40dが有する端末装置と通信を行う。
【0030】
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる
図4は、広告サーバの機能ブロック図である。広告サーバ10は、リアルタイム表示部11、広告料算出部12、集客予測部13、割引料算出部14、広告情報書き換え部15、広告情報DB16a、広告料DB16b、位置管理DB16c、及び乗降者管理DB16dを有している。
【0031】
まず、データベースのデータ構造例について説明する。
図5は、広告情報DBのデータ構造例を示す図である。図に示すように、広告情報DB16aには、広告主名、広告対象地域、広告する時間帯、及び広告データの欄が設けてある。
【0032】
広告主名の欄には、バス20a〜20cの車内、車外に広告を表示させたい広告主の広告主名が格納される。例えば、図2で示した遊園地40b、スーパーマーケット40c、レストラン40dの広告主の名前が格納される。広告対象地域には、広告主が広告を表示したい地域が格納される。すなわち、バス20a〜20cが、広告を表示させたい地域を走行しているときのみ、その広告が表示される。広告する時間帯の欄には、広告主がバス20a〜20cに広告を表示したい時間帯が格納される。
【0033】
広告データ欄には、バス20a〜20cの電子表示パネルに表示される広告の広告データが格納される。広告データの欄は、上下2段の欄に別れている。上段には、バス20a〜20cの車内の電子表示パネルに表示すべき広告データが格納される。下段には、バス20a〜20cの車外の電子表示パネルに表示すべき広告データが格納される。また、広告データの欄は、左右に3つに分かれる。上段の左欄には、搭乗人数が0〜9人のときの表示すべき広告データが格納される。上段の中欄には、搭乗人数が10〜20人のときの表示すべき広告データが格納される。上段の右欄には、搭乗人数が21人以上のときの表示すべき広告データが格納される。下段の左欄には、バス停でバスを待っている人数が0〜4人のときの表示すべき広告データが格納される。下段の中欄には、バス停でバスを待っている人数が5〜10人のときの表示すべき広告データが格納される。下段の右欄には、バス停でバスを待っている人数が11人以上のときの表示すべき広告データが格納される。
【0034】
図5の例では、A広告主の広告は、バス停1〜バス停3で表示されることが示してある。バス20a〜20cの車内では、時間が7:00〜12:00で搭乗人数が0〜9人である場合、A広告データ1−1が表示されることが示してある。搭乗人数が10〜20人である場合、A広告データ1−2が表示されることが示してある。搭乗人数が21人以上である場合、A広告データ1−3が表示されることが示してある。
【0035】
また、バス20a〜20cの車外では、時間が7:00〜12:00で、バス停でバスを待っている人数が0〜4人である場合、A広告データ2−1が表示されることが示してある。バス停でバスを待っている人数が5〜10人である場合、A広告データ2−2が表示されることが示してある。バス停でバスを待っている人数が11人以上である場合、A広告データ2−3が表示されることが示してある。
【0036】
図6は、広告料DBのデータ構造例を示す図である。図に示すように、広告料DB16bには、広告主名、広告データ、広告単価、広告時間、計、合計、及びバス割引者数の欄が設けてある。広告主名の欄には、バス20a〜20cの車内、又は車外に、広告を表示させたい広告主の広告主名が格納される。広告データ名の欄には、バス20a〜20cの車内、又は車外に、表示する広告データの広告データ名が格納される。広告単価の欄には、バス20a〜20cに表示する広告の1時間あたりの広告単価が格納される。広告時間の欄には、バス20a〜20cに表示した広告の表示時間が格納される。計の欄には、広告データ名ごとにおけるバス20a〜20cに表示した広告の広告料の合計が格納される。合計の欄には、広告主ごとにおける広告料の合計が格納される。バス割引者数の欄には、1人あたりのバス料金の割引料、広告主が発行したバス割引券を利用した人数、及びその合計金額が格納される。
【0037】
図6の例では、広告データ名がA広告データ1−1の広告は、広告単価が10,000円であることが示してある。広告時間は、9時間であることが示してある。従って、A広告データ1−1の広告料は、90,000円であることが示してある。A広告主が発行したバス割引券の利用者は、50人であり、割引料の合計は、10,000円であることが示してある。A広告主が、バス会社に支払うべき広告料金は、広告データごとの広告料と割引料の合計で、1,000,000円であることが示してある。
【0038】
図7は、位置管理DBのデータ構造例を示す図である。図に示すように、位置管理DB16cには、バス名、及び走行エリアの欄が設けてある。バス名の欄には、走行しているバス20a〜20cのバス名が格納される。走行エリアの欄には、バス20a〜20cの現在走行している現在位置が格納される。
【0039】
図7の例では、バス1号は、バス停1〜バス停2の間を走行中であることが示してある。バス2号は、バス停5に停車していることが示してある。
図8は、乗降者管理DBのデータ構造例を示す図である。図に示すように、乗降者管理DB16dには、バス名、バス停名、バス停の人数、乗車人数、降車人数、及び現在の車内人数の欄が設けてある。バス名の欄には、走行しているバス20a〜20cのバス名が格納される。バス停名の欄には、バス20a〜20cが停車するバス停のバス停名が格納される。バス停の人数の欄には、バス停でバス20a〜20cを待っている人の人数が格納される。乗車人数の欄には、バス停でバス20a〜20cに乗車した乗車人数が格納される。降車人数の欄には、バス停でバス20a〜20cから降車した降車人数が格納される。現在の車内人数の欄には、現在バス20a〜20cに搭乗している搭乗人数が格納される。
【0040】
図8の例では、バス1号が走行する過程にあるバス停1では、バスを待っていた人が8人いたことが示してある。また、バス停1において、バス1号に乗車した乗車人数は、5人であることが示してある。また、バス停1において、バス1号から降車した人数は、0人であることが示してある。バス停1を出発したときのバス1号の車内人数(搭乗人数)は、5人であることが示してある。
【0041】
なお、広告情報DB16a、広告料DB16bに示すように、バス20a〜20cの搭乗人数が多くなるほど、広告料が高く設定される。また、午前中の通勤時間などの搭乗人数が多い時間であるほど、広告料が高く設定される。
【0042】
以下、広告サーバ10の各機能について説明する。
リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cに乗降した乗降人数、搭乗している搭乗人数をバス20a〜20cから受信する。また、リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cが現在走行している現在位置をバス20a〜20cから受信する。また、リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cを待っている人数をバス停から受信する。
【0043】
リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから受信した現在位置を位置管理DB16cの走行エリアの欄に格納する。リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから受信した乗降人数を、乗降者管理DB16dの乗車人数、降車人数の欄に格納する。リアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから受信した搭乗人数を乗降者管理DB16dの現在の車内人数の欄に格納する。リアルタイム表示部11は、バス停40aから受信したバス20a〜20cを待っている人数を乗降者管理DB16dのバス停の人数の欄に格納する。
【0044】
リアルタイム表示部11は、広告情報DB16a、乗降者管理DB16d、及び位置管理DB16cを参照し、受信した乗降人数、搭乗人数、現在位置、及び現在の時刻に応じた広告データをバス20a〜20cに送信する。なお、図4に示してないが、リアルタイム表示部11は、広告サーバ10が有する時計機能から、現在の時刻を取得する。
【0045】
広告料算出部12は、リアルタイム表示部11がバス20a〜20cに広告データを送信した時間を広告料DB16bの広告時間の欄に格納する。広告料算出部12は、広告料DB16bの広告単価、広告時間を参照して広告料を算出する。広告料算出部12は、算出した広告料を広告料DB16bの計、及び合計の欄に格納する。広告料算出部12は、例えば月末など、所定期間が経過すると、その所定期間における広告料の合計を広告主に送信する。
【0046】
集客予測部13は、位置管理DB16c、及び乗降者管理DB16dを参照して、バス20a〜20cの現在の通過位置、及び搭乗人数を取得する。集客予測部13は、取得したバス20aの通過位置、搭乗人数から、バス20a〜20cが次に停車するバス停で、降りる人の人数(集客予測情報)を予測する。具体的には、各バス停での、搭乗人数に対する降りる人数の割合の統計を採っておく。そして、集客予測部13は、この統計に基づいて、現在のバス20a〜20cの搭乗人数に対する降りる人数を算出する。集客予測部13は、所定の間隔で、広告主の端末装置(図2において、遊園地40b、スーパーマーケット40c、レストラン40dが所有する端末装置)に集客予測情報を送信する。
【0047】
割引料算出部14は、バス割引券を利用した乗客の割引利用人数をバス20a〜20cから受信する。割引料算出部14は、受信した割引利用人数を広告料DB16bのバス割引者数の欄に格納する。割引料算出部14は、広告料DB16bの1人あたりの割引料と割引利用者数から割引料の合計を算出して、広告料DB16bに格納する。
【0048】
広告情報書き換え部15は、広告主が所有する端末装置から、広告データを受信する。広告データは、広告対象地域、広告する時間帯、バス車内、車外に表示するか、及び、搭乗人数が何人のとき表示するかの指定がされる。広告情報書き換え部15は、受信した広告データの広告主ごとに広告情報DB16aの広告データの欄に格納する。
【0049】
以下、広告サーバ10が実行する処理について、広告表示における処理、集客予測における処理、バス割引における処理、及び広告料算出における処理にわけて説明する。
【0050】
まず、広告表示にける処理について説明する。
図9,10は、広告表示におけるシーケンスチャートを示した図である。
以下のステップに従って、広告表示処理が実行される。
【0051】
[ステップS1]バス停は、バス20a〜20cを待っている人数をカウントし、随時広告サーバ10に送信する。
[ステップS2]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、バス停からバス20a〜20cを待っている人数を受信し、乗降者管理DB16dに格納する。
【0052】
[ステップS3]バス20a〜20cは、バス停に到着すると、乗降人数をカウントし広告サーバ10に送信する。
[ステップS4]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから乗降人数を受信し、乗降人数を乗降者管理DB16dに格納する。
【0053】
[ステップS5]バス20a〜20cは、現在走行している位置を広告サーバ10に随時送信する。
[ステップS6]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから現在走行している位置を受信し、その位置を位置管理DB16cに格納する。
【0054】
[ステップS7]広告主は、バス20a〜20bに広告を表示する場合、又は表示する広告を変更したい場合、随時その広告の広告データを所有する端末装置から広告サーバ10に送信する。
【0055】
[ステップS8]広告サーバ10の広告情報書き換え部15は、広告主が所有する端末装置から広告データを受信すると、広告情報DB16aに格納されている広告データを受信した広告データに書き換える。広告情報書き換え部15は、広告主からリアルタイムな広告データの送信があれば、随時、広告情報DB16aの広告情報を書き換える。
【0056】
[ステップS9]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、広告情報DB16a、位置管理DB16c、及び乗降者管理DB16dのデータを読み込む。また、リアルタイム表示部11は、現在の時刻を取得する。
【0057】
[ステップS10]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、位置管理DB16cから読み込んだ走行エリア(現在バスが走行している位置)が広告情報DB16aの広告対象地域に入ったか否かを判断する。走行エリアが、広告対象地域に入っていれば、ステップS11に進む。入っていなければ、ステップS12へ進む。
【0058】
[ステップS11]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、フラグflg1をオンにする(‘1’にする)。フラグflg1の情報が格納される領域は、例えば、図3で示したRAM10bに設けられる(以下、フラグflg2〜flg4も同じ)。
【0059】
[ステップS12]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、取得した現在の時間が、広告情報DB16aの広告する時間帯に該当するか否かを判断する。現在の時刻が、広告する時間帯に該当すれば、ステップS13に進む。該当しなければ、ステップS14へ進む。
【0060】
[ステップS13]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、フラグflg2をオンにする。
[ステップS14]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、乗降者管理DB16dから読み込んだ現在の車内人数(搭乗人数)に変動があったか否かを判断する。変動があった場合は、ステップS15に進む。変動がない場合は、ステップS16へ進む。
【0061】
[ステップS15]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、フラグflg3をオンにする。
[ステップS16]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、乗降者管理DB16dから読み込んだバス停の人数(バス20a〜20cが次に停車するバス停の人数)に変動があるか否かを判断する。変動があった場合は、ステップS17に進む。変動がない場合は、ステップS18へ進む。
【0062】
[ステップS17]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、フラグflg4をオンにする。
[ステップS18]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、フラグflg1〜flg4の全てがオンであるか否かを判断する。全てオンであれば、ステップS19に進む。全てオンでなければ、ステップS9へ進む。
【0063】
[ステップS19]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、新たな広告データをバス20a〜20cに送信する。バス20a〜20cは、新たな広告データを受信して、電子表示パネルに表示する。
【0064】
このように、広告サーバ10は、バス20a〜20cの現在走行している位置、時間、搭乗人数、バス停で待っている人の人数に応じて、表示する広告内容を変更する。
【0065】
よって、搭乗人数が多い(例えばバスの利用人口の多い)地域においては、広告料の高い広告データを送信、表示し、搭乗人数が少ない(例えばバスの利用人口の少ない)地域においては、広告料の安い広告データを送信、表示することによって、搭乗人数による広告効果に応じた広告料を課すことができる。また、搭乗人数の多い通勤、通学時間帯においては、広告料の高い広告データを送信、表示し、搭乗人数の少ない時間帯においては、広告料の安い広告データを送信、表示することによって、搭乗人数による広告効果に応じた広告料を課すことができる。また、バス停で、多くの人がバスを待っている場合、広告料(バスの車外に表示される広告の広告料)の高い広告データを送信、表示し、バスを待っている人が少ない場合、広告料の安い広告データを送信、表示することによって、搭乗人数による広告効果に応じた広告料を課すことができる。
【0066】
また、バスの車外に広告に表示することによって、バス停でバスを待っている人や通行人など、広く広告することがき、広告効果を高めることができる。
次に、集客予測における処理について説明する。
【0067】
図11は、集客予測におけるシーケンスチャートを示した図である。
以下のステップに従って、集客予測処理が実行される。
[ステップS31]バス20a〜20cは、バス停に到着すると、乗降人数をカウントし広告サーバ10に送信する。
【0068】
[ステップS32]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから乗降人数を受信し、乗降人数を乗降者管理DB16dに格納する。
[ステップS33]バス20a〜20cは、現在走行している位置を広告サーバ10に送信する。
【0069】
[ステップS34]広告サーバ10のリアルタイム表示部11は、バス20a〜20cから現在走行している位置を受信し、位置管理DB16cに格納する。[ステップS35]広告サーバ10の集客予測部13は、位置管理DB16c、及び乗降者管理DB16dを参照して、バス停に降りる人数(集客予測情報)を予測、算出する。集客予測部13は、算出した集客予測情報を所定の間隔で広告主の端末装置に送信する。
【0070】
これにより、広告主は、自分の店の近くのバス停から下りてくる乗客のうち、来店するであろう人数を予め知ることができ、店の営業に利用することができる。
【0071】
次に、バス割引における処理について説明する。
図12は、バス割引におけるシーケンスチャートを示した図である。
以下のステップに従って、バス割引処理が実行される。
【0072】
[ステップS41]乗客は、バス20a〜20cの車内に表示された広告を見て行きたい店があれば、バス20a〜20cの車内に置かれている、その店が発行したクーポン券を取得する。客は、クーポン券を持って店に行く。
【0073】
[ステップS42]店(広告主)は、クーポン券を利用した客(すなわち、バス20a〜20cで来店した客)に、バス割引券を発行する。客は、バス割引券を持って、バス20a〜20cに搭乗する。
【0074】
[ステップS43]バス20a〜20cは、バス割引券を利用した割引利用人数、及びバス割引券を発行した広告主の広告主名を広告サーバ10に送信する。
[ステップS44]広告サーバ10の割引料算出部14は、バス割引券を利用した乗客の割引利用人数、バス割引券を発行した広告主の広告主名を受信する。割引料算出部14は、割引料金を算出し、広告料に加算する。割引料算出部14は、割引利用人数、及び算出した広告料を広告主ごとに分けて割引広告料DB16bに格納する。
【0075】
これにより、広告主は、広告効果によって来客した客にバス割引券を発行してサービスを提供することができる。
次に、広告料算出における処理について説明する。
【0076】
図13は、広告料算出におけるシーケンスチャートを示した図である。
図9のステップS7,8で説明したように、広告サーバ10の広告情報書き換え部15が、新たな広告、又は変更した広告の広告データを受信し、広告情報DB16aを書き換えると、以下のステップに従って、広告料算出処理が実行される。
【0077】
[ステップS51]広告サーバ10の広告料算出部12は、新しい広告データが送信される前の旧広告データによる広告の表示時間のカウントを終了する。広告料算出部12は、新しく送信された広告データの表示時間のカウントを開始する。
【0078】
[ステップS52]広告サーバ10の広告料算出部12は、新しい広告データによる広告表示時間を広告情報DB16aに格納する。
[ステップS53]広告サーバ10の広告料算出部12は、例えば月末に広告主ごとに、バス割引料金を含めた広告料を算出して、広告主が所有する端末装置に広告料の請求を送信する。
【0079】
これにより、広告主は、自分が所有する端末装置から広告料を知ることができる。
(付記1) 移動体に広告を表示するコンピュータを用いた広告提供方法において、
移動体に搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して前記移動体から受信し、前記搭乗人数に応じた広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信し、
前記移動体に送信した前記広告情報の広告料を前記広告情報ごとに累積する、
ことを特徴とする広告提供方法。
【0080】
(付記2) 前記広告料は、前記搭乗人数に比例して設定されることを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
(付記3) 前記移動体の走行位置を前記移動体から受信し、
前記走行位置に応じた前記広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信することを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
【0081】
(付記4) 時間に応じた前記広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信することを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
(付記5) 前記広告情報は、前記移動体の内部及び外部に設置される電子表示パネルに表示されることを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
【0082】
(付記6) 前記広告情報は、ネットワークを介して広告主から送信されることを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
(付記7) 前記移動体から降りる人数を過去の統計から予測し、
広告主が所有する端末装置に前記人数を送信することを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
【0083】
(付記8) 広告主が発券した、前記移動体の利用割引券の利用者人数を前記移動体から受信し、
前記利用者人数から前記利用割引券における割引料金を算出して累積することを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
【0084】
(付記9) 累積した前記広告料を、広告主が所有する端末装置にネットワークを介して送信することを特徴とする付記1記載の広告提供方法。
(付記10) 移動体に広告を表示する広告提供装置において、
移動体に搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して前記移動体から受信する搭乗人数受信手段と、
前記搭乗人数に応じた広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信する広告情報送信手段と、
前記移動体に送信した前記広告情報の広告料を前記広告情報ごとに累積する広告料累積手段と、
を有することを特徴とする広告提供装置。
【0085】
(付記11) 移動体に広告を表示する広告提供プログラムにおいて、
コンピュータに、
移動体に搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して前記移動体から受信し、前記搭乗人数に応じた広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信し、
前記移動体に送信した前記広告情報の広告料を前記広告情報ごとに累積する、
処理を実行させることを特徴とする広告提供プログラム。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、移動体に搭乗している搭乗人数を移動体から受信し、搭乗人数に応じた広告情報を送信して、広告情報の広告料を累積するようにした。これにより、移動体に搭乗する搭乗人数に応じて異なる広告情報を移動体に送信し、広告効果に応じた広告料を課すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施の形態の構成例を示す図である。
【図3】広告サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】広告サーバの機能ブロック図である。
【図5】広告情報DBのデータ構造例を示す図である。
【図6】広告料DBのデータ構造例を示す図である。
【図7】位置管理DBのデータ構造例を示す図である。
【図8】乗降者管理DBのデータ構造例を示す図である。
【図9】広告表示におけるシーケンスチャートを示した図である。
【図10】広告表示におけるシーケンスチャートを示した図である。
【図11】集客予測におけるシーケンスチャートを示した図である。
【図12】バス割引におけるシーケンスチャートを示した図である。
【図13】広告料算出におけるシーケンスチャートを示した図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ
2,11 リアルタイム表示部
3,12 広告料算出部
4a,16a 広告情報DB
4b,16b 広告料DB
13 集客予測部
14 割引料算出部
15 広告情報書き換え部
16c 位置管理DB
16d 乗降者管理DB
Claims (5)
- 移動体に広告を表示するコンピュータを用いた広告提供方法において、
移動体に搭乗している搭乗人数を、無線通信を介して前記移動体から受信し、
前記搭乗人数に応じた広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信し、
前記移動体に送信した前記広告情報の広告料を前記広告情報ごとに累積する、
ことを特徴とする広告提供方法。 - 前記広告料は、前記搭乗人数に比例して設定されることを特徴とする請求項1記載の広告提供方法。
- 前記移動体の走行位置を前記移動体から受信し、
前記走行位置に応じた前記広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信することを特徴とする請求項1記載の広告提供方法。 - 時間に応じた前記広告情報を、前記無線通信を介して前記移動体に送信することを特徴とする請求項1記載の広告提供方法。
- 前記広告情報は、前記移動体の内部及び外部に設置される電子表示パネルに表示されることを特徴とする請求項1記載の広告提供方法。
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- 2002-09-19 JP JP2002272820A patent/JP2004110477A/ja active Pending
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