【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイル、石板等の板状建材を壁面に接着剤によって張り付け施工する方法に係り、特に、板状建材と壁面との間にネットを介在させるようにした板状建材の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
板状建材と壁面との間にネットを介在させるようにした板状建材の従来技術として、特開平6−10474号に記載のタイル施工方法がある。同号の方法においては、ネットの上に裏面をネットに向けて複数枚のタイルを並べ、タイル裏面の一部と該ネットとを接着剤で接着してタイルユニットを製作しておく。施工に際しては、まずコンクリート壁面にモルタル層を塗り付け、次いで、同号公報の第0016段落の通り、上記タイルユニットの裏側を該モルタル層に密着させ、タイルの表面を軽く叩き、ネットをモルタル層中に押し込み、タイルの裏面とモルタル層とを密着させ、その後、モルタル層を硬化させる。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−10474号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平6−10474号公報の施工方法においては、ネット張りタイルユニットをモルタル層に当て、タイルを叩いてネットをモルタル層に埋設させるとあるが、この方法ではネットはモルタル層の表面にめり込むだけであり、同号公報の図1の如くにはモルタル層中に深く埋設させることはできない。このため、ネットとモルタル層との付着強度が低く、タイルの張り付け強度も低い。
【0005】
本発明は、接着剤により板状建材を壁面に、両者間にネットを介在させて張り付け施工するに際し、該ネットを板状建材及び壁面の双方に結合させることができる板状建材の施工方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の板状建材の施工方法は、壁面に板状建材を接着剤によって張り付ける板状建材の施工方法において、該壁面にネットを、該ネットの一部と壁面との間に間隙が形成されるように取り付け、次いで接着剤によって板状建材を張り付けることを特徴とするものである。なお、好ましくは、接着剤を板状建材の裏面に付着させておき、この接着剤付きの板状建材を壁面に張り付け、この際、該接着剤の一部を、ネットの開き目を通して壁面に付着させる。
【0007】
かかる本発明の板状建材の施工方法によって板状建材を壁面に張り付け施工した場合、ネットの一部と壁面との間に間隙が存在しているので、壁面に付着した接着剤中にネットの一部が埋設されるようになり、接着剤を介してネットが壁面及び板状建材の双方に強固に結合することになる。板状建材と壁面とは、接着剤の接着作用により結合されており、板状建材の張り付け強度は十分に高い。仮に接着剤の一部が板状建材あるいは壁面と剥離しても、ネットを介して板状建材が保持されるため、板状建材の脱落が防止される。
【0008】
本発明では、壁面に棒状のバックアップ材を取り付け、その後、ネットを該バックアップ材に被せて該壁面に取り付けることにより、壁面と該ネットの一部との間に間隙を形成することが好ましい。このように棒状のバックアップ材を用いることにより、ネットと壁面との間に適正な間隙を確実に形成することができる。
【0009】
本発明では、板状建材の下端面が載荷される受け部を有した受け金具をネットの上側から当て、該受け金具を留め部材によって壁面に固定し、その後、板状建材の下端面を該受け部に載荷させて接着剤により板状建材を壁面に張り付けることが好ましい。このように受け部を有した受け金具に板状建材の下端面を載荷させると、接着剤が硬化するまでの板状建材荷重が受け金具によって受け止められ、板状建材のズリ落ちが防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。第1図は本発明の実施の形態に係る板状建材の施工方法によるタイル張り構造の斜視図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図はネット及びバックアップ材の配置を示す斜視図、第4図は受け金具の分解斜視図である。
【0011】
コンクリート等よりなる建物の外壁等の壁面1に、ネット2がその一部と該壁面1との間に間隙が形成されるように取り付けられ、このネット2の上側から、板状建材としてのタイル4が弾性接着剤6によって壁面1に張り付けられている。タイル4は、第1図に示すように、壁面1に沿って水平方向に直列に且つ上下方向に多段に配列されている。
【0012】
第2図及び第3図に示すように、壁面1に棒状のバックアップ材8が取り付けられ、このバックアップ材8に被せるように該壁面1にネット2が取り付けられている。また、このネット2の上側から、各タイル4の下端面が載荷される受け部10aを有する受け金具10が当てられ、留め部材としての押え金具12及びアンカ14によって壁面1に固定されている。このように壁面1とネット2との間にバックアップ材8が介在されることにより、該壁面1とネット2の一部との間に間隙が形成されている。
【0013】
第2図に示すように、この実施の形態では、該バックアップ材8は略方形断面形状の角棒状部材である。このバックアップ材8は、長手方向を略水平方向として、上段側及び下段側の各受け金具10同士の間、即ち各タイル4の裏側に1本又は複数本(この実施の形態では2本)配列されている。
【0014】
なお、この実施の形態では、該バックアップ材8は、その裏面(壁面1側の面)に付着された両面テープ(図示略)により壁面1に張り付けられているが、バックアップ材8の壁面1への取付方法はこれに限られるものではない。また、このバックアップ材8の材質は、軽量性等の点から合成樹脂が好ましいが、これ以外の材質で構成されてもよい。
【0015】
受け金具10は、第4図に示すように、L字形断面形状のレール状部材であり、前記受け部10aは、壁面1に沿うように配置される基片部10bの下辺から前方に向って直角に曲成されている。この受け金具10は、該受け部10aに複数枚のタイル4を並べて配置することができる長さとなっている。該基片部10bにはアンカ14の挿通孔10cが複数個設けられている。
【0016】
この受け金具10は、長手方向を略水平方向として配置されている。基片部10bがスペーサ16を介してネット2の上側から壁面1に当てられ、両者が押え金具12及びアンカ14によって壁面1に固定されている。
【0017】
各タイル4は、下端面がこの受け金具10の受け部10aに載荷され、その裏面に付着された弾性接着剤6により壁面1に張り付けられている。この弾性接着剤6は、ネット2の開き目を通して壁面1に付着している。
【0018】
なお、このネット2の材質としては、耐久性、耐候性及び耐アルカリ性に優れたガラスネットが好適であるが、合成樹脂等を用いてもよい。また、このネット2の目の大きさは、弾性接着剤6の流動性や、その硬化後の壁面1とタイル4との結合力等を勘案して、10mm×10mm〜20mm×20mm程度が好ましい。
【0019】
以下に、このように構成されたタイル張り構造の施工方法について説明する。
【0020】
まず、壁面1に、両面テープでバックアップ材8を張り付け、このバックアップ材8に被せてネット2を取り付ける。この実施の形態では、ネット2を配置する前に、予め壁面1にネット2を仮留めするための両面テープ18を張り付けておき、この両面テープ18によりネット2を壁面1に留め付ける。
【0021】
次に、最下段の受け金具10の基片部10bをスペーサ16を介してネット2の上側から当て、このスペーサ16と重なるように該基片部10bの表側に押え金具12を当て、各々のアンカ挿通孔12a,10c,16aを貫通するようにアンカ14を壁面1のアンカ打込み孔に打ち込むことにより、該受け金具10を壁面1に固定する。
【0022】
次いで、タイル4の裏面に弾性接着剤6を付着させ、このタイル4の下端面を該受け金具10の受け部10aに載荷させつつ、ネット2の上側からタイル4を壁面1に押し付ける。このようにすると、該弾性接着剤6がネット2の開き目から該ネット2の裏側の該ネット2と壁面1との間の間隙に流れ込み、壁面1に付着する。これにより、タイル4が該弾性接着剤6によって壁面1に接着される。
【0023】
このようにして最下段のタイル4を壁面1に張り終えた後、2段目の受け金具10を壁面1に取り付け、2段目の各タイル4を最下段と同様にして壁面1に張り付ける。この作業を最上段まで繰り返すことにより、壁面1へのタイル張り構造が完成する。
【0024】
このようにしてタイル4を壁面1に張り付け施工した場合、タイル4の裏側においてネット2の一部と壁面1との間に間隙が存在しているので、壁面1に付着した弾性接着剤6中にネット2の一部が埋設されるようになり、弾性接着剤6を介してネット2が壁面1及びタイル4の双方に強固に結合することになる。タイル4と壁面1とは、弾性接着剤6の接着作用により結合されており、タイル4の張り付け強度は十分に高い。仮に弾性接着剤6の一部がタイル4あるいは壁面1と剥離しても、ネット2を介して板状建材が保持されるため、タイル4の脱落が防止される。
【0025】
本実施の形態では、壁面1に棒状のバックアップ材2を取り付け、その後、ネット2を該バックアップ材8に被せて壁面1に取り付けて壁面1と該ネット2の一部との間に間隙を形成するようにしたことにより、ネット2と壁面1との間に適正な間隙を確実に形成することができる。
【0026】
また、本実施の形態では、タイル4の下端面を受け部10a上に載荷させてタイル4を壁面1に張り付けているので、弾性接着剤6が硬化するまでのタイル4の荷重が受け金具10によって受け止められ、タイル4のズリ落ちが防止される。
【0027】
なお、この実施の形態では、バックアップ材8を、その長手方向が略水平方向となるように配置しているが、該長手方向が上下方向となるように配置してもよい。このように長手方向が上下方向となるようにバックアップ材を配置した場合には、タイル4の裏側に雨水等が侵入しても、該雨水等がタイル4の裏側に溜まることが防止される。該バックアップ材8の形状や長さ等は、第1〜4図に図示以外の構成としてもよい。
【0028】
この実施の形態では、受け部10a上に複数枚のタイル4を並べて配置することができる長さを有したレール状の受け金具10を用いているが、これよりも短い、例えば個々のタイル4に取り付けられるフック状の受け金具を用いてもよい。また、この実施の形態ではタイル4の全ての段に受け金具10を設けているが、一部の段(例えば最下段や途中の一段或いは数段)にのみ受け金具10を設けてもよい。
【0029】
なお、本発明では、このような受け金具10以外の構成によってタイル4を壁面1又はネット2に係止してもよい。例えば、図示はしないが、タイル4の裏面にフックを接着やビス留め等によって固着し、ネット2の上側からタイル4を張り付ける際に、このフックを該ネット2に引掛けるようにしてもよい。このようにネット2にフックを引掛けておくことにより、接着剤6がタイル4や壁面から剥離しても、タイル4の壁面1からの脱落が防止される。
【0030】
この実施の形態では、弾性接着剤6をタイル4の裏面に上下方向に筋状に付着させているが、弾性接着剤6のタイル4への付着形状はこれに限られるものではない。弾性接着剤6をタイル4の裏面に上下方向に筋状に付着させた場合には、前述のようにバックアップ材8を上下方向に延設した場合と同様に、タイル4の裏側に雨水等が溜まりにくい。
【0031】
上記実施の形態では板状建材としてタイルを用いているが、本発明の板状建材の施工方法にあっては、タイル以外の種々の板状建材(例えば石板等)を用いることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上の通り、本発明の板状建材の施工方法によると、接着剤により板状建材を壁面に、両者間にネットを介在させて張り付け施工するに際し、該ネットを板状建材及び壁面の双方に強固に結合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る板状建材の施工方法によるタイル張り構造の斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】ネット及びバックアップ材の配置を示す斜視図である。
【図4】受け金具の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 壁面
2 ネット
4 タイル
6 弾性接着剤
8 バックアップ材
10 受け金具
10a 受け部
12 押え金具
14 アンカ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of attaching a plate-like building material such as a tile or a slab to a wall surface with an adhesive, and particularly to a method of constructing a plate-like building material in which a net is interposed between the plate-like building material and the wall surface. .
[0002]
[Prior art]
As a prior art of a plate-like building material in which a net is interposed between the plate-like building material and a wall surface, there is a tile construction method described in JP-A-6-10474. In the same method, a plurality of tiles are arranged on a net with the back surface facing the net, and a part of the tile back surface and the net are bonded with an adhesive to produce a tile unit. At the time of construction, first apply a mortar layer to the concrete wall surface, and then, as shown in paragraph 0016 of the publication, bring the back side of the tile unit into close contact with the mortar layer, tap the surface of the tile lightly, and apply the net to the mortar layer. Then, the mortar layer is hardened by pressing the mortar layer into the mortar layer.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-6-10474
[Problems to be solved by the invention]
In the construction method of the above-mentioned Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-10474, there is a method in which a net-attached tile unit is applied to a mortar layer and a tile is hit to bury the net in the mortar layer. However, it cannot be buried deeply in the mortar layer as shown in FIG. Therefore, the bonding strength between the net and the mortar layer is low, and the bonding strength of the tile is also low.
[0005]
The present invention provides a method for constructing a plate-like building material that can be bonded to both the plate-like building material and the wall surface when the plate-like building material is attached to a wall surface with an adhesive and a net is interposed between the two to perform the bonding work. The purpose is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The construction method of a plate-like building material of the present invention is a method of constructing a plate-like construction material in which a plate-like construction material is adhered to a wall surface with an adhesive, wherein a net is formed on the wall surface and a gap is formed between a part of the net and the wall surface. And then gluing the plate-like building material with an adhesive. Preferably, an adhesive is adhered to the back surface of the plate-like building material, and the plate-like building material with the adhesive is attached to a wall surface. At this time, a part of the adhesive is applied to the wall surface through an opening of the net. Attach.
[0007]
When a plate-like building material is applied to a wall surface by the method for applying a plate-like building material according to the present invention, since a gap exists between a part of the net and the wall surface, the adhesive of the net adheres to the wall surface. A part is buried, and the net is firmly bonded to both the wall surface and the plate-like building material via the adhesive. The plate-like building material and the wall surface are joined by the adhesive action of the adhesive, and the bonding strength of the plate-like building material is sufficiently high. Even if a part of the adhesive is peeled off from the plate-like building material or the wall surface, the plate-like building material is held via the net, so that the plate-like building material is prevented from falling off.
[0008]
In the present invention, it is preferable that a gap is formed between the wall surface and a part of the net by attaching a rod-shaped backup material to the wall surface, and then attaching the net to the backup material and mounting the backup material on the wall surface. By using the rod-shaped backup material in this manner, an appropriate gap can be reliably formed between the net and the wall surface.
[0009]
In the present invention, a receiving metal fitting having a receiving portion on which the lower end face of the plate-like building material is loaded is applied from above the net, and the receiving metal fitting is fixed to a wall surface by a fastening member. It is preferable that the plate-like building material is stuck to the wall surface by being loaded on the receiving portion and using an adhesive. When the lower end surface of the plate-like building material is loaded on the receiving metal fitting having the receiving portion as described above, the plate-like building material load until the adhesive is hardened is received by the receiving metal fitting, and the slip of the plate-like building material is prevented. .
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view of a tiling structure according to a construction method of a plate-like building material according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II of FIG. 1, and FIG. FIG. 4 is an exploded perspective view showing the arrangement of members, and FIG.
[0011]
A net 2 is attached to a wall surface 1 such as an outer wall of a building made of concrete or the like so that a gap is formed between a part of the net 2 and the wall surface 1. 4 is attached to the wall surface 1 by an elastic adhesive 6. As shown in FIG. 1, the tiles 4 are arranged in series in the horizontal direction along the wall surface 1 and in multiple stages in the vertical direction.
[0012]
As shown in FIGS. 2 and 3, a rod-shaped backup material 8 is attached to the wall surface 1, and a net 2 is attached to the wall surface 1 so as to cover the backup material 8. A receiving fitting 10 having a receiving portion 10 a on which the lower end face of each tile 4 is loaded is applied from above the net 2, and is fixed to the wall surface 1 by a holding fitting 12 as a fastening member and an anchor 14. Since the backup material 8 is interposed between the wall surface 1 and the net 2 in this manner, a gap is formed between the wall surface 1 and a part of the net 2.
[0013]
As shown in FIG. 2, in this embodiment, the backup member 8 is a square rod-shaped member having a substantially rectangular cross section. One or more (two in this embodiment) backup materials 8 are arranged between the upper and lower receiving metal fittings 10, that is, on the back side of each tile 4, with the longitudinal direction being substantially horizontal. Have been.
[0014]
In this embodiment, the backup material 8 is attached to the wall surface 1 by a double-sided tape (not shown) attached to the back surface (the surface on the wall surface 1 side). Is not limited to this. The material of the backup material 8 is preferably a synthetic resin from the viewpoint of lightness and the like, but may be made of other materials.
[0015]
As shown in FIG. 4, the receiving bracket 10 is a rail-shaped member having an L-shaped cross section, and the receiving portion 10a is directed forward from a lower side of a base portion 10b arranged along the wall surface 1. It is bent at right angles. The receiving fitting 10 has such a length that a plurality of tiles 4 can be arranged in the receiving portion 10a. The base piece 10b is provided with a plurality of insertion holes 10c for the anchor 14.
[0016]
The receiving fitting 10 is arranged such that its longitudinal direction is substantially horizontal. The base portion 10b is applied to the wall surface 1 from above the net 2 via the spacer 16, and both are fixed to the wall surface 1 by the holding metal 12 and the anchor 14.
[0017]
Each tile 4 has a lower end face loaded on the receiving portion 10a of the receiving fitting 10, and is attached to the wall surface 1 by an elastic adhesive 6 attached to the back face thereof. This elastic adhesive 6 is attached to the wall surface 1 through the opening of the net 2.
[0018]
As a material of the net 2, a glass net excellent in durability, weather resistance and alkali resistance is suitable, but a synthetic resin or the like may be used. The size of the mesh of the net 2 is preferably about 10 mm × 10 mm to 20 mm × 20 mm in consideration of the fluidity of the elastic adhesive 6 and the bonding strength between the wall surface 1 and the tile 4 after curing. .
[0019]
Hereinafter, a construction method of the tiled structure configured as described above will be described.
[0020]
First, a backup material 8 is attached to the wall surface 1 with a double-sided tape, and the net 2 is attached over the backup material 8. In this embodiment, before arranging the net 2, a double-sided tape 18 for temporarily fixing the net 2 is attached to the wall surface 1 in advance, and the net 2 is fixed to the wall surface 1 with the double-sided tape 18.
[0021]
Next, the base piece 10 b of the lowermost receiving metal fitting 10 is applied from above the net 2 via the spacer 16, and the holding metal 12 is applied to the front side of the base metal piece 10 b so as to overlap with the spacer 16. The receiving fitting 10 is fixed to the wall surface 1 by driving the anchor 14 into the anchor driving hole of the wall surface 1 so as to pass through the anchor insertion holes 12a, 10c, 16a.
[0022]
Next, an elastic adhesive 6 is adhered to the back surface of the tile 4, and the tile 4 is pressed against the wall surface 1 from above the net 2 while the lower end surface of the tile 4 is loaded on the receiving portion 10 a of the receiving fitting 10. In this way, the elastic adhesive 6 flows from the opening of the net 2 into the gap between the net 2 and the wall 1 on the back side of the net 2 and adheres to the wall 1. Thereby, the tile 4 is bonded to the wall surface 1 by the elastic adhesive 6.
[0023]
After finishing the lowermost tile 4 on the wall surface 1 in this manner, the second-stage receiving metal fitting 10 is attached to the wall surface 1 and each of the second-stage tiles 4 is mounted on the wall surface 1 in the same manner as the lowermost stage. . By repeating this operation up to the uppermost stage, a tiled structure on the wall surface 1 is completed.
[0024]
When the tile 4 is attached to the wall surface 1 in this manner, there is a gap between a part of the net 2 and the wall surface 1 on the back side of the tile 4. A portion of the net 2 is embedded in the wall 2 and the net 2 is firmly bonded to both the wall surface 1 and the tile 4 via the elastic adhesive 6. The tile 4 and the wall surface 1 are joined by the adhesive action of the elastic adhesive 6, and the tile 4 has sufficiently high bonding strength. Even if a part of the elastic adhesive 6 is peeled off from the tile 4 or the wall surface 1, since the plate-like building material is held via the net 2, the tile 4 is prevented from falling off.
[0025]
In the present embodiment, a rod-shaped backup material 2 is attached to the wall surface 1, and then the net 2 is put on the backup material 8 and attached to the wall surface 1 to form a gap between the wall surface 1 and a part of the net 2. By doing so, an appropriate gap can be reliably formed between the net 2 and the wall surface 1.
[0026]
In the present embodiment, since the lower end surface of the tile 4 is loaded on the receiving portion 10a and the tile 4 is attached to the wall surface 1, the load of the tile 4 until the elastic adhesive 6 is hardened is reduced. The tile 4 is prevented from slipping off.
[0027]
In this embodiment, the backup material 8 is arranged so that its longitudinal direction is substantially horizontal, but may be arranged so that its longitudinal direction is up and down. When the backup material is arranged so that the longitudinal direction is the vertical direction, even if rainwater or the like enters the back side of the tile 4, the rainwater or the like is prevented from collecting on the back side of the tile 4. The shape and length of the backup material 8 may be other than those shown in FIGS.
[0028]
In this embodiment, the rail-shaped receiving member 10 having a length capable of arranging a plurality of tiles 4 on the receiving portion 10a is used. May be used. Further, in this embodiment, the receiving fittings 10 are provided on all the steps of the tile 4, but the receiving fittings 10 may be provided on only some of the steps (for example, the lowest step, one step or several steps).
[0029]
In the present invention, the tile 4 may be locked to the wall surface 1 or the net 2 by a structure other than the receiving metal fitting 10. For example, although not shown, a hook may be fixed to the back surface of the tile 4 by bonding or screwing, and the hook may be hooked on the net 2 when the tile 4 is attached from above the net 2. . By hooking the hook on the net 2 in this way, even if the adhesive 6 peels off from the tile 4 or the wall surface, the tile 4 is prevented from falling off from the wall surface 1.
[0030]
In this embodiment, the elastic adhesive 6 is stuck on the back surface of the tile 4 in a vertical direction, but the shape of the elastic adhesive 6 attached to the tile 4 is not limited to this. When the elastic adhesive 6 is stuck on the back surface of the tile 4 in the vertical direction, rainwater or the like is applied to the back side of the tile 4 in the same manner as when the backup material 8 is extended in the vertical direction as described above. It is hard to collect.
[0031]
Although tiles are used as plate-like building materials in the above-described embodiment, various plate-like building materials other than tiles (for example, slabs) can be used in the method of constructing plate-like building materials of the present invention.
[0032]
【The invention's effect】
As described above, according to the construction method of the plate-like building material of the present invention, the plate-like building material is adhered to the wall surface with an adhesive, and a net is interposed between the two, and the net is attached to both the plate-like construction material and the wall surface. Can be firmly bonded.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a tiling structure according to a construction method of a plate-like building material according to an embodiment.
FIG. 2 is a sectional view taken along the line II-II in FIG.
FIG. 3 is a perspective view showing an arrangement of a net and a backup material.
FIG. 4 is an exploded perspective view of a receiving fitting.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Wall surface 2 Net 4 Tile 6 Elastic adhesive 8 Backup material 10 Receiving bracket 10a Receiving part 12 Holding bracket 14 Anchor