JP5281117B2 - Unit tile construction method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、壁面へのタイルの施工方法に関するものである。 The present invention relates to a method for constructing a tile on a wall surface.
壁面に複数のタイルを張付けるにあたっては、複数のタイルの表面に台紙が貼着されてユニット化されたユニットタイルが知られている。特許文献1には、このようなユニットタイルの取り扱いを容易化する等の目的で、裏面に補強材を設ける等して強固なパネル体とすることが提案されている。また、特許文献2には、施工したタイルの剥離による脱落防止を目的として、タイルの裏面に連結部材を事前に接着し、これにより複数のタイルを連結することが提案されている。また、特許文献3には、施工したタイルの剥離による脱落防止を目的として裏面に連結部材をあらかじめ配したユニットタイルの張付け後に固定具でユニットタイルを壁面に機械的に固定するものが提案されている。
In pasting a plurality of tiles on a wall surface, a unit tile is known in which a mount is attached to the surface of a plurality of tiles to form a unit. Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-228667 proposes a strong panel body by providing a reinforcing material on the back surface for the purpose of facilitating the handling of such unit tiles. Further,
躯体に固定具等を併用して張付けたタイルの剥離による脱落防止を図るためには、タイル間を連結することが望ましい。しかし、特許文献1のように事前にパネル状になるまで固めてしまうと、各タイル間の目地幅が調整できなくなると共にパネル状とするための事前準備の手間がかかる。
It is desirable to connect the tiles in order to prevent falling off due to peeling of the tiles that are attached to the frame using a fixture or the like. However, if it is hardened in advance until it becomes a panel shape as in
特許文献2のように連結部材を事前にユニットタイルの各タイル裏面に点接着する手法の場合、各タイルは、表面側の台紙と裏面側の連結部材で支持され、ユニット全体をパネルのように扱うことができるので、既存の手張り工法を簡単に採用できるだけでなく、従来のユニットタイルより扱いやすいという施工上の利点を有している。しかし、目地幅の調整はある程度は可能ではあるが連結部材の伸縮性の範囲であり、調整しづらい。更に、連結部材を事前に接着しておく必要があるため、準備に手間がかかる。
In the case of the technique in which the connecting member is point-adhered to the back surface of each tile of the unit tile in advance as in
本発明の目的は、施工したタイルの剥離による脱落防止を図るにあたり、目地幅の調整が容易であり、しかも、事前にユニットタイルの裏面に連結部材を接着しておく手間を削減することにある。 An object of the present invention is to easily adjust the joint width in order to prevent falling off due to peeling of a tile that has been applied, and to reduce the effort of adhering a connecting member to the back surface of a unit tile in advance. .
本発明によれば、ユニットタイルを壁面に張付けるユニットタイルの施工方法において、前記ユニットタイルを壁面に張付ける段階で、前記ユニットタイルの裏面にタイル間を連結する連結部材を単に載せただけの状態としてその上から張付けモルタルを塗り込み、続いて前記ユニットタイルを壁面に張付けることを特徴とするユニットタイル施工方法が提供される。 According to the present invention, in the unit tile construction method for attaching the unit tile to the wall surface, the connecting member for connecting the tiles is simply placed on the back surface of the unit tile in the step of attaching the unit tile to the wall surface . There is provided a unit tile construction method characterized in that a mortar is applied from above as a state and then the unit tile is attached to a wall surface.
本発明によれば、施工したタイルの剥離による脱落防止を図るにあたり、目地幅の調整が容易であり、しかも、事前にユニットタイルの裏面に連結部材を接着しておく手間を削減することができる。 According to the present invention, it is easy to adjust the joint width in preventing the falling off due to peeling of the applied tile, and it is possible to reduce the trouble of adhering the connecting member to the back surface of the unit tile in advance. .
図1は本発明のユニットタイル施工方法により実現される、ユニットタイルの施工構造例の一部分解斜視図である。同図の施工構造例では、ユニットタイル10が連結部材20を介在させて、張付けモルタル30により、建築躯体の壁面1に張付けられている。
FIG. 1 is a partially exploded perspective view of a unit tile construction structure realized by the unit tile construction method of the present invention. In the construction structure example shown in the figure, the
本実施形態の場合、ユニットタイル10は、複数のタイル11の表面11aに台紙12が貼着されてユニット化されたものである。なお、台紙12での連結に代えて、樹脂などによってタイル11の裏面・側面を部分的に連結する場合もある。
In the case of this embodiment, the
各タイル11はいずれも同形状(方形)をなしている。台紙12は、例えば、紙、樹脂フィルム等のシート或いはネットからなり、複数のタイル11が上下左右の目地幅分だけ空隙をおいて配列されて貼り付けられている。後述するようにこの台紙12は施工後に剥離される。
Each
連結部材20は、本実施形態の場合、ビニロン繊維から成るメッシュシートを想定するが、張付けモルタル30がタイル11の裏面に浸透可能な耐アルカリ性を有するメッシュ状のものであればよい。連結部材20の大きさは、台紙12とほぼ同じで、ユニットタイルの大きさより各辺5cm程度小さくすることが好ましい。張付けモルタル30は、例えば、既調合の張付けモルタルや増粘保水剤を添加したセメントモルタルである。
Connecting
固定具40は、ユニットタイル10を壁面1に機械的に固定する器具である。固定具40は、ユニットタイル10を壁面1に張付けして張付けモルタル30の強度が出た後(例えば2日以上後)、複数のタイル11間の目地に、連結部材20を通過して壁面1に接続される。なお、図1においては図示していないが、固定具40の配設後、タイル11間の目地に目地材が詰められることになる。
The
次に、図2及び図3を参照して本発明の一実施形態に係るユニットタイル施工方法について説明する。図2(a)乃至(c)及び図3(a)及び(b)において、各図の左側はユニットタイル10に対する作業をその側方から見た図であり、右側は作業後のユニットタイル10を上方から見た図である。
Next, a unit tile construction method according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 2A to 2C and FIGS. 3A and 3B, the left side of each figure is a view of the work on the
本実施形態では、ユニットタイル10の各タイル11と連結部材20とを接着する等して事前に連結状態としないことを一つの特徴としている。そして、ユニットタイル10を壁面1に張付ける段階で、連結部材20の配設作業等を行う。このため、図2(a)に示すように、施工現場、好ましくはユニットタイル10の張付け対象である壁面1の近傍において、作業台2を設け、その上に、台紙12が貼着された状態のユニットタイル11を台紙12を下に、タイル11の裏面11bを上にして載置する。なお、特に図示していないが、タイル11の裏面11bには、張付けモルタル30との結合性を向上する凹凸(例えば溝、特に蟻溝)が適宜設けられる。
In this embodiment, one feature is that each
作業台2はユニットタイル10を載置可能な略水平面が確保できればどのようなものであってもよく、壁面1が地上近くであれば地面上に作業台2を設置すればよい。また、マンション等の壁面のうち、地上から離れた中層階、上層階の壁面にユニットタイル10を張付ける場合、図5に示すように建物の壁面に沿って設けられた足場100に設けることもできる。
The work table 2 may be anything as long as a substantially horizontal plane on which the
図5の例では、バルコニー近傍の壁面1にユニットタイル10を張付ける場合を想定しており、上下の階層のバルコニー間のスペースに突出するように作業台101を足場100に設けている。このように建物の凹凸により形成されるスペースを利用することで、空きのスペースを作業台101の設置スペースとして有効活用できる。
In the example of FIG. 5, it is assumed that the
図2に戻り、作業台2上にユニットタイル10を載置すると、図2(b)に示すようにその上に連結部材20を載置する。連結部材20はユニットタイル10の裏面11b上に載置されるだけなのでタイル11間を連結しない。なお、連結部材20は単にユニットタイル10の裏面11bに乗っているだけなので、強風が吹くと飛ばされるおそれがある。よって、作業台2の周囲には風除けを設けておくことが好ましい。風除けとしては、養生メッシュシート等を挙げることができる。上述した図5の例のように足場100に作業台101を設けた構成においては、同図に示すように足場100に養生メッシュシート102を設けて風除けとすることが好ましい。
Returning to FIG. 2, when the
連結部材20を載置すると、図2(c)に示すようにマスク材3をその上に載置する。マスク材3は各タイル11の裏面11b部分の90パーセント程度が露出するように開口し、目地部分を塞ぐシート体或いは板体であり、通常のマスク張りに使われるものである。
When the connecting
次に、マスク材3の上から各タイル11の裏面11bに張付けモルタル30を塗り込む。図3(a)は鏝4により張付けモルタル30を塗り込む工程を示している。張付けモルタル30は連結部材20を通過してタイル11の裏面に塗り込まれる。
Next, the
次に、マスク材3を取り除き(図3(b))、図3(c)に示すようにユニットタイル10を壁面1に張付ける。その際、同図に示すように壁面1にも張付けモルタル30を塗り付けておくことが好ましい。また、壁面1は、例えば、超高圧水洗浄法やMCR工法などにより凹凸のある状態に下地処理をしておくことが好ましい。
Next, the
ユニットタイル10を壁面1に張付ける際、連結部材20は各タイル11に事前に接着等されていないため、各タイル11を支持しているのは大部分が台紙12であり、一部を裏面11bにある連結部材20と張付けモルタル30が負担している。ユニットタイル10の上端部を把持して上から吊るすようにして図3(c)に示すようにユニットタイル10を縦向きとし、壁面1へ押圧することで壁面1に張付けることができる。その後、ユニットタイル10から台紙12を剥がすことでユニットタイル10の張付け作業が完了する。
When the
張付けモルタル30をタイル裏面11bに塗りつけた後の一連の張付け作業自体は、従来のマスク張り又は改良マスク張りと同様であるが、本実施形態の場合、作業完了時点では張付けモルタル30はフレッシュな状態であるので、各タイル11は連結部材20により強固に連結されていない。したがって、壁面1上で各タイル11の位置を比較的自由にずらすことができ、目地幅の調整を容易に行うことができる。
A series of pasting operations after the
このように本実施形態では、ユニットタイル10を壁面1に張付ける段階では、タイル11間を連結部材20で実質的に連結しないことにより、目地幅の調整を容易に行うことができる。また、従来のように、タイル11間を連結部材20で接着するといった事前準備が不要となるので、その手間を削減できる。張付けモルタル30の硬化が進んでその強度が出た後は、連結部材20により各タイル11間が連結された状態となるので、個別タイル11の剥離による脱落防止を図ることができる。
As described above, in the present embodiment, at the stage of attaching the
次に、図4を参照して固定具40の施工手順について説明する。図4(a)及び(b)はいずれも縦方向の目地に沿った施工構造の断面図を示している。図3(c)の状態から張付けモルタル30の強度が出た後、図4(a)に示すように、固定具40を取り付ける目地に、表側からドリル等により連結部材20、張付けモルタル30を通過して壁面1に至る取付孔5を穿孔する。取付孔5は、ドリル等で形成できることから、タイル11を破損させることがない。取付孔5を穿設する部位(固定具40の取付部位)は、縦方向の目地と、横方向の目地との交差部分が各タイルの角にアールがあることから、目地幅が広くなっているので望ましい。
Next, the construction procedure of the
取付孔5を穿設すると、固定具40を取付孔5に挿入する。本実施形態の場合、固定具40はL字型の金具であり、その一辺部分を取付孔5に挿入する。固定具40の他辺部分は目地に沿わせて配置する。挿入の際には、取付孔5の内面或いは固定具40のいずれか一方にエポキシ樹脂等の接着剤6を付着させておき、接着剤6の硬化により固定具40を取付孔5に固定できる。これにより固定具40が壁面1に接続される。
When the
その後、目地に目地モルタル等の目地材7を充填する(図4(b))。目地材7の充填は、例えば、目地材7をタイル11の表面側から目地にすり込むようにして行う。目地材7の締まりを見計らってスポンジ等によりタイル11の表面に残った目地材を取り除いて施工が完了する。固定具40は目地材7に略埋没するので目立たず、美観を害しない。
Thereafter, the
本実施形態では、固定具40及び連結部材20を介して各タイル11が機械的に壁面1に固定されることから、その剥離防止性能を更に向上できる。なお、固定具40の数は多い程、脱落防止性能が向上するが、本実施形態のように1つのユニットタイル10に対して2つ程度で十分である。
In the present embodiment, since each
また、本実施形態では固定具40としてL字型の金具を利用したが、その形状としては種々の形状のものを採用でき、また、その表面には凹凸を設けることで壁面1等への付着性を高めてもよい。更に、固定具40の取付方法も、取付孔5及び接着剤6による方法以外に、ねじ込み式なども採用可能である。
In the present embodiment, an L-shaped metal fitting is used as the
<まとめ>
現場でユニットタイルを張付ける方法(手張り工法)は、モザイクタイル張りが圧倒的に多く、マスク張り、改良マスク張りも信頼性の高い方法とされ、それなりに採用されているが、まれには密着張り(ヴィブラート工法)が採用される。タイル張り工法は、対象建物の条件、下地の精度、効率性、接着の信頼性が密接に絡んでおり、現在ではそれなりに洗練されてきているといえる。
<Summary>
The method of attaching unit tiles on site (hand-clad construction method) is overwhelmingly mosaic tiled, and masking and improved masking are also considered to be reliable methods, but they are used as such, but in rare cases Adhesion tension (Vibrato method) is adopted. The tiling method is closely related to the conditions of the target building, the accuracy of the groundwork, the efficiency, and the reliability of bonding, and it can be said that it has been refined as such.
工法の信頼性が確立するのは、実際に使用し始めてから経年劣化等で剥離、剥落が生じる程度が分かる期間、おおよそ10年程度の長期間を必要とする。例えば、密着張りは、ユニットタイルではあまり採用されないが、電動振動工具を用いて叩き締めることから、タイルの裏面にモルタルが廻りやすいこと、施工効率がよく初期の付着強度が高いので、開発された直後から二丁掛けタイルの張付け工法として急速に広まった。 Establishing the reliability of the construction method requires a long period of about 10 years, a period in which the degree of peeling or peeling due to aging or the like is known after actual use. For example, adhesion is not often used for unit tiles, but because it is tightened with an electric vibration tool, mortar easily turns around the back of the tile, and it has been developed because it has high construction efficiency and high initial adhesion strength. Immediately after that, it spread rapidly as a method of attaching two-cable tiles.
しかし、施工速度を上げすぎたりした管理不足による問題以外にも、きちんと管理されていても剥離・剥落しやすい傾向があることがしばらくしてから分かってきた。密着張りではタイルは強く接着するが同時にタイルを剥がそうとする元応力も大きくなることが経年劣化で剥がれやすい原因であることが分かった。 However, it has been known for some time that there is a tendency to peel and peel off even if it is properly managed, other than problems caused by insufficient management such as increasing the construction speed too much. It was found that the tiles strongly adhere to each other, but the original stress to peel off the tiles at the same time increases, which is a cause of easy peeling due to aging.
このように、従来のタイルの張り方を変えるというのは、リスクを伴う場合があり、概して変更を嫌う傾向がある。 Thus, changing the way tiles are laid out in the past can be risky and generally tends to dislike changes.
本発明は、従来行われていた、連結部材を事前にユニットタイルに接着するという工程を無くすという点で従来の工法を大きく変更しており、その創作過程においては種々の検討が必要であった。例えば、
○足場およびその近傍で作業スペースを確保できるか、
○連結部材が現場でユニットタイル上に載置される際、風で飛ばされる等して作業性を害しないか、
○ユニットタイルを壁面に張付ける際の作業性(台紙の貼られた側を内側にして多角形状に反りを生じることから、張付けモルタルの付着後のユニットタイルを張付ける場所まで移動する間に振動等により、モルタル等の位置ずれを生じるのかどうか等)、
○叩き締めるときに連結部材の一部がはねたり、各タイルが動く等してタイルの接着性に影響を与えないか、
○張付けモルタルの面積や量、
等である。
The present invention greatly changes the conventional construction method in that it eliminates the process of previously bonding the connecting member to the unit tile in advance, and various studies are necessary in the creation process. . For example,
○ Whether a working space can be secured in the vicinity of the scaffold,
○ When the connecting member is placed on the unit tile at the site, isn't it harmful to workability, such as being blown by wind?
○ Workability when attaching the unit tile to the wall surface (Because the side where the mount is pasted is inside, the polygonal shape warps, so it vibrates while moving to the place where the unit tile is attached after the attachment mortar is attached. Whether misalignment of mortar, etc. is caused by
○ When tightening, part of the connecting member may splash or each tile may move, etc.
○ Area and amount of mortar
Etc.
本発明はこのような検討を経て発明であり、ユニットタイルの張付け段階で連結部材をタイルに配設するという点で新規かつ斬新な発明である。 The present invention is an invention that has undergone such a study, and is a novel and novel invention in that the connecting member is disposed on the tile at the stage of attaching the unit tile.
10 ユニットタイル
11 タイル
12 台紙
20 連結部材
30 張付けモルタル
10
Claims (4)
前記ユニットタイルを壁面に張付ける段階で、前記ユニットタイルの裏面にタイル間を連結する連結部材を単に載せただけの状態としてその上から張付けモルタルを塗り込み、続いて前記ユニットタイルを壁面に張付けることを特徴とするユニットタイル施工方法。 In the construction method of the unit tile that attaches the unit tile to the wall surface,
In the step of attaching the unit tile to the wall surface, a connecting mortar is simply applied on the back surface of the unit tile so as to connect the tiles, and then the unit tile is applied to the wall surface. A unit tile construction method characterized by attaching.
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