JP2004107899A - 基礎杭用の先端掘進ユニット - Google Patents

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Yoshio Tanaka
田中 芳雄
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Abstract

【課題】従来の基礎杭の保管・運搬効率の悪さを大幅に改善し、又、基礎杭の製作費を顕著に節減するに役立つ、基礎杭用の先端掘進ユニットを提供する。
【解決手段】鋼管やコンクリートパイル等から成る杭本体を、施工現場に運んでから、この杭本体の下端部に簡単に取り付けられる様にしたものであって、
杭本体Bの下端部に外嵌させ得る内径と所定の長さを有する外套管1の外周りに、掘進用の拡大翼2を固着させた構成を備えており、
外套管1を杭本体Bの下端部に外嵌させた状態を、適宜の固定手段により固定させて用いることを特徴とする。
杭本体が鋼管の場合には、前記固定手段として、溶接、螺止、ピン止等の固定方法を用いるとよい。
【選択図】   図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来の、杭本体の下端部外周面に拡大翼(スクリュービット)を固着させたタイプの基礎杭が抱える、嵩張り過ぎて運搬費が嵩む等の問題を解決すべく、杭本体と、拡大翼の部分とを別体に製作して、夫々を施工現場に運んでから、この両者を合体させる様に構成した基礎杭用の先端掘進ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に、上記の、従来の拡大翼(スクリュービット)付き基礎杭の一例を、半縦断側面図として示した。
この基礎杭50は、鋼管製の杭本体51の下端部外周面に、1/2ピッチ分よりやや長い2枚の拡大翼52,52を、図示の様に段違い状に溶接している。
そして、杭本体51の開放下端を塞ぐ端面板53には、先端ビット54を下向きに突設している。
尚、本願出願人による先願発明として、「特願2001−147584」が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の基礎杭50を施工現場迄運ぶトラックやトレーラーは、荷台の横幅が限られた狭い寸法に制約されている。
その為、杭本体51の外周りに拡大翼52が大きく突出している基礎杭50は、この狭いスペースに効率良く積み込むことが出来ず、その分、輸送費の高騰を招くことになる。
この積載効率の悪さは、杭本体51の太さや、拡大翼52の外径が増すに連れて、幾何級数的に増大する。又、荷役作業も面倒になる。
【0004】
そこで、本発明の主たる目的は、この運搬効率の悪さを大幅に改善出来る様に、拡大翼の部分を、杭打現場に運搬済みの杭に、簡単に後付け出来る様に構成された基礎杭用の先端掘進ユニットを提供するにある。
そして、付随目的として、基礎杭の荷重支持能力を増大させる為に、拡大翼の外径をより大きくしても、杭本体の肉厚を増さなくて済む様にすること等も意図している。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為の、本発明による基礎杭用の先端掘進ユニットは、
鋼管やコンクリートパイル等から成る杭本体を、施工現場に運んでから、この杭本体の下端部に簡単に取り付けられる様にしたものであって、
杭本体Bの下端部に外嵌させ得る内径と所定の長さを有する外套管1の外周りに、掘進用の拡大翼2を固着させた構成を備えており、
外套管1を杭本体Bの下端部に外嵌させた状態を、適宜の固定手段により固定させて用いることを特徴とする。
そして、杭本体が鋼管の場合には、前記固定手段として、溶接、螺止、ピン止等の固定方法を用いればよい。
杭本体がコンクリートパイルの場合には、前記固定手段の構成部材として、コンクリートパイルの下端に連結させる為の、外套管1を外嵌させ得る外径を備えた金属筒102を付属させるとよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施例に就いて、図1〜図4を参照しながら説明する。
図1及び図2は、この実施例の先端掘進ユニットAの斜視図及び縦断面図である。
図3及び図4は、鋼管から成る杭本体B1の下端部に、先端掘進ユニットAを取付けた状態を示す、部分縦断側面図及び斜視図、並びにこの斜視図の上面視図である。
【0007】
先端掘進ユニットAは、図1〜図3に示した様に、杭本体B1の下端部に外嵌させ得る内径を備えた所定長さの外套管1の外周りに、掘進用の2枚の拡大翼2,2を、図1に示した様に、段差を設けた状態で溶接により固着させた構成を備えている。
【0008】
この実施例の拡大翼2は、その周方向の長さを、1/2ピッチ分に、角度にして約30度以上の長さを足した寸法に設定している。
尚、拡大翼2の枚数は、2枚に限らず、必要に応じて、1枚以上の適宜の枚数に選べばよい。
【0009】
外套管1の開放下端面を塞ぐ端面板3には、先端ビット4を下向きに突設している。
又、端面板3の真ん中には、地盤強化用のセメントミルクの吐出や、通気等の為の刳抜孔3aを設けている。
【0010】
図3に示した、この実施例の基礎杭100は、杭本体B1として、所定の長さ、外径、及び肉厚を備えた鋼管を用いている。
そして、先端掘進ユニットAの外套管1の内径は、杭本体B1にガタ付き無く外嵌させ得る寸法に設定している。
【0011】
次に、先端掘進ユニットAの使い方と、その作用に就いて説明する。
先端掘進ユニットAと、杭本体B1とは、夫々の製造工場で量産される。
そして、先端掘進ユニットAと、杭本体B1とは、夫々別体状態のままで、トレラーやトラック等を使って施工現場迄搬送される。
【0012】
この様に、基礎杭100を2分割状態で輸送すれば、図6に例示した従来の基礎杭50の様に、杭本体51に拡大翼52を取付済みの状態で搬送する場合に比べて、杭本体の外周りに邪魔な拡大翼が出っ張っていない分、積載本数を大幅に増やすことが出来る。
【0013】
例えば、杭本体B1の外径が40センチメートルで、拡大翼2の外径が80センチメートルの基礎杭100の場合には、先端掘進ユニットAも一緒に積み込むとしても、杭本体51に拡大翼52を取付済みの従来の基礎杭50では、5本しか積めなかったのが、杭本体B1と、先端掘進ユニットAとに分離した状態では、その倍以上の12本を積み込むことが出来た。
この様な積載効率の向上効果は、杭本体B1や拡大翼2の径が増せば増す程、幾何級数的に高められる。
【0014】
その為、基礎杭100の輸送費の顕著な節減を達成し得ることは勿論、燃料消費量の節約によって大気汚染を少なくし、更には、地球温暖化の元凶である二酸化炭素の排出量も減らせる等の、極めて大きな副次的効果が得られる。
【0015】
そして、基礎杭100の保管・輸送段階では、嵩張って邪魔な拡大翼2を取付けてない杭本体B1は、保管スペースも大幅に減らせるし、荷役作業も遙かに能率的に行える様になる。
【0016】
施工現場に、分割状態で搬送された杭本体B1と、先端掘進ユニットAとは、図3に示した様に、杭本体B1の下端部に、先端掘進ユニットAの挿嵌筒1を外嵌させたうえ、この両者を溶接すれば、先端掘進ユニットAを、確実な廻止状態で杭本体B1の所定位置に固定させることが出来る。図中のaは、溶接箇所を示している。
【0017】
先端掘進ユニットAを、杭本体B1に外嵌させる作業は、図7に示した様に、自走式杭埋設機200に備えてある、基礎杭100の吊上装置を利用すれば容易・迅速に行える。
図中の201は、自走式杭埋設機200の前側に立設した支柱、202は、基礎杭100を回転させる為の回転駆動装置で、支柱201に上下動自在に組付けている。203は基礎杭100の位置決め用部材、204は、基礎杭垂支用のワイヤーである。
【0018】
尚、杭本体B1への外套管1の固定方法としては、溶接に以外に、溶接機を必要としない、螺止、ピン止、凹凸掛合等の公知の様々な固定手段によることが出来る。
【0019】
ところで、本発明による先端掘進ユニットAは、基礎杭100の輸送経費の大幅節減の他にも、以下に説明する、機能上の大きな特長を備えている。
即ち、拡大翼を取付けたタイプの基礎杭は、その荷重支持能力が拡大翼の外径によって大きく左右され、勿論、外径をより大きくすることが望まれる。
【0020】
然し、拡大翼は、その外径を増すに連れて掘進抵抗が増大するので、それに伴う変形を防ぐ為に、拡大翼の肉厚を増さなければならない。
ところが、それと同時に、杭本体の肉厚も厚くしないと、拡大翼は掘進抵抗に耐えられても、杭本体の方が屈撓変形してしまう恐れが多分に生じて来る。
【0021】
その点で、本発明では、拡大翼2を、杭本体B1に直接取付けずに、杭本体B1に外嵌させた挿嵌筒1に取付けている。
その為、基礎杭100の荷重支持能力を増大させるべく、拡大翼2の外径及び肉厚を増しても、長大な杭本体B1の肉厚までも一緒に増す必要は無く、単に、短小な挿嵌筒1の肉厚を増すだけで十分対応出来る。
つまり、挿嵌筒1に直接的に及ぼされた屈撓作用力は、挿嵌筒1の内周面全面に分散されたうえ、杭本体B1に伝えられることになるからである。
【0022】
又、拡大翼2の、挿嵌筒1の外周面からの突出長さd(図3参照)は、図6に示した様に、杭本体51に拡大翼52を直接取り付ける場合に比べて、挿嵌筒1の肉厚分だけ短くなる。
その為、この肉厚分だけ、拡大翼2の外径を大きくしても、その耐屈撓強度の低下を招かなくて済む。
或いは、突出長さdが短くなって強度が増した分、拡大翼2の肉厚は薄くて足りる様になる。
【0023】
次に、図5に、本発明の別の実施例を示した。
この実施例では、杭本体として、鋼管ではなくて、PSコンクリートパイルB2を用いている。
その為、先端掘進ユニットAを、杭本体B2に固着させるには、一工夫が必要になる。
【0024】
そこで、この実施例では、コンクリート製の杭本体B2の両端面に一体に組込まれている金属製の端面板101を利用して、杭本体B2の下端に短い金属筒102を溶接している。
図示は省いたが、先端掘進ユニットAは、この金属筒103に外嵌させた状態を、溶接により固定させればよい。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかな様に、本発明による先端掘進ユニットを用いれば、従来の、杭本体に拡大翼を取付済みの基礎杭を用いる場合に比べて、以下に列挙した如き実用上の優れた効果が得られる。
(a) 先端掘進ユニットは、基礎杭の保管・輸送時には、杭本体から分離されている。
(b) その為、邪魔な拡大翼を取付けていない杭本体は、取付済みのものに比べて、トレーラーやトラックの荷台等への積載本数を顕著に増やせる。
(c) 又、従来の完成状態で保管・輸送される基礎杭に比べて、保管に要するスペースも大幅に減らせる。
(d) 杭本体の外周りに邪魔な拡大翼が飛び出ていないので、荷役作業や自走式埋設機へ取付作業も楽に、能率良く、安全に行える。
(e) 基礎杭の荷重支持能力を増大させるべく、拡大翼の外径を増したい時に、基礎杭の屈撓変形の防止対策として、短小な挿嵌筒の肉厚をだけを増せば足り、長大な杭本体の肉厚を増さなくて済む。
(f) 従って、基礎杭の製作費を顕著に節減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すもので、先端掘進ユニットの斜視図である。
【図2】同上、先端掘進ユニットの縦断面図である。
【図3】同上、杭本体の下端部に、先端掘進ユニットを外嵌状態で固着させて完成した基礎杭の、部分縦断側面図である。
【図4】同上、完成した基礎杭の斜視図、及びその上面視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すもので、杭本体となるPSコンクリートパイルの下端に、先端掘進ユニットの取付用の金属管を連結させた状態の部分縦断面図である。
【図6】従来例を示すもので、基礎杭の半縦断側面図である。
【図7】自走式杭埋設機にセットした杭本体の下端部に、先端掘進ユニットを外嵌させつつある状態を示した側面図である。
【符号の説明】
A 先端掘進ユニット
B1,B2(B) 杭本体
1 外套管
2 拡大翼
3 端面板
3a 刳抜孔
4 先端ビット
a 溶接箇所
d 突出長さ
100 基礎杭
101 端面板
102 金属筒
200 自走式杭埋設機
201 支柱
202 回転駆動装置
203 位置決め用部材
201 ワイヤー
50 従来の基礎杭
51 杭本体
52 拡大翼
53 端面板
54 先端ビット

Claims (3)

  1. 鋼管やコンクリートパイル等から成る杭本体を、施工現場に運んでから、この杭本体の下端部に簡単に取り付けられる様にしたものであって、
    杭本体Bの下端部に外嵌させ得る内径と所定の長さを有する外套管1の外周りに、掘進用の拡大翼2を固着させた構成を備えており、
    外套管1を杭本体Bの下端部に外嵌させた状態を、適宜の固定手段により固定させて用いることを特徴とする基礎杭用の先端掘進ユニット。
  2. 杭本体が鋼管の場合には、前記固定手段として、溶接、螺止、ピン止等の固定方法を用いることを特徴とする請求項1記載の基礎杭用の先端掘進ユニット。
  3. 杭本体がコンクリートパイルの場合には、前記固定手段の構成部材として、コンクリートパイルの下端に連結させる為の、外套管1を外嵌させ得る外径を備えた金属筒102を付属させたことを特徴とする請求項1記載の基礎杭用の先端掘進ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016122215A1 (ko) * 2015-01-30 2016-08-04 이엑스티(주) 선단확장 보강판이 결합된 지반보강용 스크류파일

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