JP2004105241A - 清掃容易なヘアーブラシ - Google Patents
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Abstract
【課題】
抜け毛やフケなどの夾雑物を確実に便利良く除去できるようにする。
【解決手段】
ブラシ本体床(10)から点在分布状態に群立するブラシ毛(12)の1個づつ又は適当な複数個づつとほぼ対応合致する大きさのブラシ毛逃し入れ口(14)が開口分布された剛性な床カバー(13)を、上記ブラシ本体床(10)のみか又はブラシ本体床(10)とその把手(11)との全体へ着脱自在にかぶせ付けて、上記ブラシ毛(12)に絡らみ付いた抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を、そのブラシ本体床(10)に対する床カバー(13)の引き上げ操作により除去するように定めた。
【選択図】 図1
抜け毛やフケなどの夾雑物を確実に便利良く除去できるようにする。
【解決手段】
ブラシ本体床(10)から点在分布状態に群立するブラシ毛(12)の1個づつ又は適当な複数個づつとほぼ対応合致する大きさのブラシ毛逃し入れ口(14)が開口分布された剛性な床カバー(13)を、上記ブラシ本体床(10)のみか又はブラシ本体床(10)とその把手(11)との全体へ着脱自在にかぶせ付けて、上記ブラシ毛(12)に絡らみ付いた抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を、そのブラシ本体床(10)に対する床カバー(13)の引き上げ操作により除去するように定めた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は人間の整髪や愛玩動物のムダ毛取りなどに使う清掃容易なヘアーブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ヘアーブラシを繰り返し使用すればする程、抜け毛やフケ(雲脂)などが夾雑物として、そのブラシ毛の根元部まで強く絡らみ付き堆積する。
【0003】
そして、このような夾雑物をブラシ毛から確実に除去する清掃作業は、指先での直かに行なうほかなく、非常に煩らわしく面倒であり、衛生上の不潔感を伴なうため、往々にして敬遠され、言わば悪循環となる。
【0004】
この点、ヘアーブラシのブラシ本体床から群立するブラシ毛へ予じめ差し込み使用し、その引き上げ操作によって、ブラシ毛に絡らみ付いている夾雑物を一緒に除去するティッシュ片が、市販されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなティッシュ片は柔軟な繊維から成るため、ブラシ毛への強く絡らみ付いた夾雑物に負けてしまって、これをすばやく円滑に除去することが困難である。
【0006】
しかも、ブラシ毛が硬質な合成樹脂や金属からの針型をなす場合であればともかく、軟質の合成樹脂製フィラメントや獣毛からの集束状態をなす場合には、そのティッシュ片をブラシ毛へ差し込み使用することができない。
【0007】
更に、上記ティッシュ片は夾雑物と絡らみ合った状態のままで使い捨てられるため、その交換品を買い求め常備しておかなければならず、使用者にとって不経済を余儀なくされる問題もある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題の改良を企図しており、そのための構成上ブラシ本体床から点在分布状態に群立するブラシ毛の1個づつ又は適当な複数個づつとほぼ対応合致する大きさのブラシ毛逃し入れ口が開口分布された剛性な床カバーを、上記ブラシ本体床のみか又はブラシ本体床とその把手との全体へ着脱自在にかぶせ付けて、
【0009】
上記ブラシ毛に絡らみ付いた抜け毛やフケなどの夾雑物を、そのブラシ本体床に対する床カバーの引き上げ操作により除去することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜12はそのヘアーブラシの第1実施形態を示しており、これはポリエチレンやポリプロピレン、ポリスチレン、塩化ビニール、その他の硬質な合成樹脂から、平面視のほぼ長方形に成形されたブラシ本体床(10)と、その長手方向(前後方向)の基端部から連続一体に延長された把手(11)とを具備している。
【0011】
(12)は上記ブラシ本体床(10)から点在分布状態に群立する多数個のブラシ毛であり、図例ではその各個が1本の針型として、ブラシ本体床(10)から連続一体に起立している。しかも、このような多数個のブラシ毛(12)はブラシ本体床(10)の長手方向(前後方向)に沿い整然と直線的に並ぶ複数条のブラシ毛列(L−L)として、その隣り合う一定の左右相互間隙(W)を保つ振り分け状態にある。
【0012】
他方、(13)は上記把手(11)付きのブラシ本体床(10)と別個独立の剛性な床カバーであって、やはりポリエチレンやポリプロピレンなどの硬質な合成樹脂から、少なくともブラシ本体床(10)と対応する大きさ・平面形状に一体成形されており、これには上記ブラシ毛(12)の逃し入れ口(14)が、その複数条のブラシ毛列(L−L)とほぼ対応合致する大きさの長穴として開口分布されている。但し、その床カバー(13)を軽金属として、これに複数個のブラシ毛逃し入れ口(14)を切り欠き加工することもあり得る。
【0013】
つまり、その床カバー(13)に開口分布するブラシ毛逃し入れ口(14)の各個が、上記ブラシ毛列(L−L)の各列をなす複数個づつのブラシ毛(12)を、一括して逃し入れることにより、上記ブラシ本体床(10)へ上方から床カバー(13)を着脱自在にかぶせ付けることができるようになっているのである。
【0014】
その場合、図例では上記ブラシ毛逃し入れ口(14)をそのブラシ毛列(L−L)の1列づつと対応する狭幅に開口形成しているが、例えばその2列づつと対応する広幅に開口形成しても良く、その広狭混在する長穴として開口分布させてもさしつかえない。
【0015】
又、図例の場合には、床カバー(13)から上記ブラシ本体床(10)の把手(11)と対応して、その把手(11)へやはり着脱自在にかぶせ付け得る把手(15)も連続一体に延長形成しており、ここを併せ持つことによりヘアーブラシの梳り使用と、そのブラシ本体床(10)に対する床カバー(13)の着脱操作を便利良く行なえるようになっている。
【0016】
尚、上記ブラシ本体床(10)とその床カバー(13)を硬質な合成樹脂から成形する際には、適当な着色を施すことができ、殊更抗菌剤の練り込みや表面の抗菌処理などによって、その全体に抗菌性を付与することが望ましい。
【0017】
何れにしても、上記ブラシ本体床(10)へ床カバー(13)をかぶせ付けたヘアーブラシの使用状態では、その床カバー(13)におけるブラシ毛逃し入れ口(14)との相対的に残存する縦仕切り桟(16)が、上記ブラシ本体床(10)から起立するブラシ毛列(L−L)の隣り合う左右相互間隙(W)へ、図2〜6のように介挿されることとなる。
【0018】
そのため、ヘアーブラシの繰り返し使用により、そのブラシ本体床(10)のブラシ毛(12)に絡らみ付いた抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を、図11、12のように、上記床カバー(13)の定期的な引き上げ操作によって、その床カバー(13)と一緒に除去することができる。
【0019】
ヘアーブラシの使い方としては、把手(11)を握り持って、そのブラシ本体床(10)を幅方向(左右方向)へ横移動させることにより、人間の頭髪や愛玩動物の体毛を梳る通例のため、抜け毛がブラシ本体床(10)の横断状態として、そのブラシ毛(12)へ絡らみ付きやすいが、この点上記床カバー(13)に長穴として開口分布するブラシ毛逃し入れ口(14)と、その相対的に残存する縦仕切り桟(16)は、ブラシ本体床(10)の長手方向(前後方向)に沿って延在し、上記抜け毛と言わば直交する関係状態をなすため、その抜け毛を確実にすばやく除去することができるのである。
【0020】
しかも、上記床カバー(13)はそのブラシ本体床(10)に対して着脱自在であるため、これから抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を捨て去った後、ブラシ本体床(10)と別個に洗浄や乾燥を行なえ、何度も繰り返し使用することができ、使用者にとって経済的である。
【0021】
殊更、図例のような一定長さの把手(15)も具備した床カバー(13)の構成によれば、そのブラシ本体床(10)からの引き上げ操作を言わば遠くからの不潔感なく、しかも便利に行なえるほか、かぶせ付け使用状態も安定に保てる利点がある。
【0022】
次に、図13〜15は本発明の第2実施形態を示しており、これでは床カバー(13)の把手(15)を省略して、そのブラシ本体床(10)と対応する小型の床カバー(13)へ、ブラシ毛逃し入れ口(14)をやはり複数条のブラシ毛列(L−L)とほぼ対応合致する大きさの櫛目として開口分布している。そのブラシ毛逃し入れ口(14)における長手方向(前後方向)の基端部は、悉く切り欠き開放状態にある。
【0023】
又、床カバー(13)における長手方向(前後方向)の先端部と、上記ブラシ本体床(10)の同じく先端部との何れか一方からは、左右一対のほぼ楕円形をなすキー凸子(17)が横向き水平に突設されており、残る他方にはそのキー凸子(17)を受け入れる左右一対のキー溝(18)が対応的に切り欠かれていて、そのキー溝(18)に対するキー凸子(17)の差し込みにより、上記床カバー(13)をブラシ本体床(10)へ起伏的な回動自在に枢着している。
【0024】
しかも、上記床カバー(13)をブラシ本体床(10)から図15のように、約90度〜約180度の一定角度(θ)だけ反転状態に廻し起した時にのみ、その床カバー(13)をブラシ本体床(10)に対して着脱操作することができるようになっている。
【0025】
このような第2実施形態の場合、その床カバー(13)を上記キー凸子(17)の水平軸線廻りに伏倒させることにより、ブラシ本体床(10)へやはり上方からかぶせ付けることができ、そのかぶせ付けたヘアーブラシの使用状態では図14のように、上記床カバー(13)にブラシ毛逃し入れ口(14)と相対して残存する縦仕切り桟(櫛刃部分)(16)が、やはりブラシ本体床(10)から起立するブラシ毛列(L−L)の隣り合う左右相互間隙(W)へ介挿されることになるため、その床カバー(13)を廻し起す操作により、上記ブラシ毛(12)に絡らみ付いている抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を一緒に除去することができる。
【0026】
図16〜18は本発明の第3実施形態を示しており、これから明白なように、上記ブラシ本体床(10)に点在分布するブラシ毛(12)の各個が、ブラシ本体床(10)と同じ硬質な合成樹脂や別な金属線から成る1本の針型として、そのブラシ本体床(10)から悉くほぼ垂直な平行状態に群立している場合には、上記床カバー(13)のブラシ毛逃し入れ口(14)を丸穴として開口形成することも可能である。
【0027】
このような第3実施形態は、多数個のブラシ毛(12)がブラシ本体床(10)の長手方向(前後方向)に沿う直線状態として、整然と並列していないヘアーブラシの場合に、特に有効な構成であると言える。
【0028】
又、ブラシ毛(12)の各個が軟質な合成樹脂製のフィラメントや獣毛から集束状態に植え付けられている場合には、本発明に係る図19、20の第4実施形態に示す如く、床カバー(13)に開口分布するブラシ毛逃し入れ口(14)を、その先端部が開放する櫛目として切り欠くと共に、その床カバー(13)をブラシ本体床(10)における長手方向(前後方向)の基端部から差し込むことにより、そのブラシ本体床(10)へかぶせ付けても良い。
【0029】
つまり、床カバー(13)におけるブラシ毛逃し入れ口(14)との相対的に残存する縦仕切り桟(櫛刃部分)(16)を、上記ブラシ本体床(10)から起立するブラシ毛列(L−L)の隣り合う左右相互間隙(W)へ、そのブラシ本体床(10)の基端部からスライド式に差し込み介挿して、そのヘアーブラシの使用後上記床カバー(13)をやはり引き上げ操作することにより、ブラシ毛(12)に絡らみ付いている抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を、その床カバー(13)と一緒に除去するのである。
【0030】
更に、ブラシ本体床(10)が言わばカマボコ型として、その凸曲面から起立するブラシ毛列(L−L)の毛先部が左右両端側へ行く程広幅に拡開して、全体的な扇型をなす場合には、本発明に係る図21〜24の第5実施形態から明白なように、床カバー(13)をそのブラシ本体床(10)との対応的なカマボコ型に弯曲形成し、これに上記第4実施形態と同様なブラシ毛逃し入れ口(14)を開口分布させて、その第4実施形態に準じてブラシ本体床(10)へ差し込み使用すれば良い。
【0031】
このような第5実施形態の場合、床カバー(13)をブラシ本体床(10)から引き上げ操作すれば、図24に示唆する如く、上記ブラシ毛列(L−L)がその床カバー(13)により、垂直な起立姿勢に強制されるため、その強制過程での効果的な掻き取り作用又はしごき作用が働き、ブラシ毛(12)に絡らみ付いている抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を一層確実に除去できる利点がある。
【0032】
但し、図19〜24の第4、5実施形態では床カバー(13)を、ブラシ本体床(10)の把手(11)が存在する基端部から差し込み使用するようになっているが、その床カバー(13)を把手(15)の無い小型品として、逆にブラシ本体床(10)の先端部から差し込み使用するように構成してもさしつかえない。
【0033】
図25〜27は本発明の第6実施形態を示しており、ブラシ毛(12)が例えば平面視のほぼ楕円形として、把手(11)を具備しないヘアーブラシの場合には、その床カバー(13)も対応的な楕円形などの平面形状に造形の上、これに長穴として開口分布されたブラシ毛逃し入れ口(14)を通じて、上記ブラシ本体床(10)へやはりかぶせ付け使用すれば良い。
【0034】
しかも、上記床カバー(13)の把手(15)はブラシ本体床(10)を横断状態に包囲し得る一定長さのベルトとして、これを床カバー(13)の中間部へ左右一対のピンやリベット(19)により、起伏的な回動自在に枢着することが好ましい。
【0035】
そうすれば、床カバー(13)の把手(15)をブラシ本体床(10)へ図26、27のような横断状態に廻し起して、その把手(15)とブラシ本体床(10)との相互間隙へ片手を挿入することにより、人間の頭髪や愛玩動物の体毛を便利良く梳り使用でき、又上記床カバー(13)をブラシ本体床(10)から引き上げ操作することによって、上記第1実施形態と同様に夾雑物(M)の除去作業も行なえるのである。
【0036】
上記第1〜6実施形態の何れにあっても、図28、29の第7実施形態に示唆するような凹凸粗面化されたマット(マジックテープ(登録商標))(20)を、その床カバー(13)の表面へ貼り付け一体化しておき、これに抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を積極的に付着させることも考えられる。
【0037】
尚、第2〜7実施形態におけるその他の構成は図1〜12の上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図13〜29に図1〜12との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る清掃容易なヘアーブラシでは、そのブラシ本体床(10)から点在分布状態に群立するブラシ毛(12)の1個づつ又は適当な複数個づつとほぼ対応合致する大きさのブラシ毛逃し入れ口(14)が開口分布された剛性な床カバー(13)を、上記ブラシ本体床(10)のみか又はブラシ本体床(10)とその把手(11)との全体へ着脱自在にかぶせ付けて、
【0039】
上記ブラシ毛(12)に絡らみ付いた抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を、そのブラシ本体床(10)に対する床カバー(13)の引き上げ操作により除去するようになっているため、冒頭に述べた従来技術の課題を完全に改良できる効果がある。
【0040】
即ち、本発明の上記構成によれば、剛性なブラシ本体床(10)の床カバー(13)を、そのブラシ本体床(10)へのかぶせ付け状態において、人間の頭髪や愛玩動物の体毛に対する梳り使用を支障なく行なえるほか、上記床カバー(13)をブラシ本体床(10)から引き上げ操作することによって、そのブラシ本体床(10)のブラシ毛(12)に絡らみ付いている抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を確実に便利良く除去することができる。
【0041】
その場合、上記床カバー(13)からも把手(15)を延長形成して、ブラシ本体床(10)とその把手(11)との全体へかぶせ付ける構成によれば、上記かぶせ付け使用状態を一層安定良く維持することができ、特に床カバー(13)の把手(15)を握り持ちつつ、言わば遠くから不潔感を伴なうことなく、その床カバー(13)の引き上げ操作による夾雑物(M)の除去作業を行なえるため、使いやすさの向上に役立つ。
【0042】
又、上記床カバー(13)はブラシ本体床(10)に対して着脱自在であるため、その繰り返し使用できることは勿論、ブラシ本体床(10)との別個に洗浄や乾燥などを行なえる効果もある。
【0043】
更に、請求項2の構成を採用するならば、ブラシ本体床(10)の長手方向(前後方向)に沿い櫛目又は長穴として延在するブラシ毛逃し入れ口(14)の開口形成と相対して、その床カバー(13)に残存する縦仕切り桟(櫛刃部分)(16)が、ブラシ本体床(10)から群立するブラシ毛列(L−L)の隣り合う左右相互間隙(W)に介挿されることとなり、これらがブラシ毛(12)に絡らみ付く抜け毛と言わば直交する関係状態に延在するため、その床カバー(13)の引き上げ操作により、上記抜け毛やフケなどの夾雑物(M)をますます確実に除去できる効果がある。
【0044】
特に、上記床カバー(13)をブラシ本体床(10)における長手方向(前後方向)の一端部からスライド式に差し込むことにより、そのブラシ本体床(10)へかぶせ付ける構成を採用するならば、ブラシ毛(12)がブラシ本体床(10)と連続一体の硬質な合成樹脂から成る針型である場合は勿論のこと、軟質な合成樹脂製のフィラメントや獣毛などから集束状態に植え付けられている場合でも、又毛先部の全体的な扇型に広がっている場合でも、そのブラシ毛列(L−L)の隣り合う左右相互間隙(W)へ上記床カバー(13)を支障なく円滑に介挿させることができ、そのブラシ本体床(10)に対する床カバー(13)の引き上げ操作によって、やはりブラシ毛(12)に絡らみ付いている夾雑物(M)を確実に除去し得るのである。
【0045】
そして、このような効果は請求項3の構成を採用するも、実質上同等に達成することができ、使用上の利便性に富む発明であると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘアーブラシの第1実施形態を示す分解斜面図である。
【図2】図1のかぶせ付け状態を示す斜面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う断面図である。
【図5】図3の5−5線に沿う断面図である。
【図6】図3の6−6線に沿う断面図である。
【図7】ブラシ本体床を抽出して示す平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】床カバーを抽出して示す平面図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】ブラシ毛に夾雑物の絡らみ付いた状態を示す断面図である。
【図12】床カバーの引き上げ操作による夾雑物の除去状態を示す図11に対応する断面図である。
【図13】本発明に係るヘアーブラシの第2実施形態を示す分解斜面図である。
【図14】図13のかぶせ付け状態を示す側断面図である。
【図15】図14から床カバーを廻し起した状態の断面図である。
【図16】本発明に係るヘアーブラシの第3実施形態を示す分解斜面図である。
【図17】図16のかぶせ付け状態を示す斜面図である。
【図18】図17の18−18線に沿う断面図である。
【図19】本発明に係るヘアーブラシの第4実施形態を示す分解斜面図である。
【図20】図19のかぶせ付け状態を示す断面図である。
【図21】本発明に係るヘアーブラシの第5実施形態を示す分解斜面図である。
【図22】図21のかぶせ付け状態を示す斜面図である。
【図23】図22の23−23線に沿う断面図である。
【図24】床カバーの引き上げ操作による夾雑物の除去状態を示す図23に対応する断面図である。
【図25】本発明に係るヘアーブラシの第6実施形態を示す分解斜面図である。
【図26】図25のかぶせ付け状態を示す斜面図である。
【図27】図26の27−27線に沿う断面図である。
【図28】本発明に係るヘアーブラシの第7実施形態を示す分解斜面図である。
【図29】図28のかぶせ付け状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(10)・ブラシ本体床
(11)・把手
(12)・ブラシ毛
(13)・床カバー
(14)・ブラシ毛逃し入れ口
(15)・把手
(16)・縦仕切り桟(櫛刃部分)
(17)・キー凸子
(18)・キー溝
(20)・マット
(M)・夾雑物
(L−L)・ブラシ毛列
(W)・左右相互間隙
(θ)・一定回動角度
【発明の属する技術分野】
本発明は人間の整髪や愛玩動物のムダ毛取りなどに使う清掃容易なヘアーブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ヘアーブラシを繰り返し使用すればする程、抜け毛やフケ(雲脂)などが夾雑物として、そのブラシ毛の根元部まで強く絡らみ付き堆積する。
【0003】
そして、このような夾雑物をブラシ毛から確実に除去する清掃作業は、指先での直かに行なうほかなく、非常に煩らわしく面倒であり、衛生上の不潔感を伴なうため、往々にして敬遠され、言わば悪循環となる。
【0004】
この点、ヘアーブラシのブラシ本体床から群立するブラシ毛へ予じめ差し込み使用し、その引き上げ操作によって、ブラシ毛に絡らみ付いている夾雑物を一緒に除去するティッシュ片が、市販されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなティッシュ片は柔軟な繊維から成るため、ブラシ毛への強く絡らみ付いた夾雑物に負けてしまって、これをすばやく円滑に除去することが困難である。
【0006】
しかも、ブラシ毛が硬質な合成樹脂や金属からの針型をなす場合であればともかく、軟質の合成樹脂製フィラメントや獣毛からの集束状態をなす場合には、そのティッシュ片をブラシ毛へ差し込み使用することができない。
【0007】
更に、上記ティッシュ片は夾雑物と絡らみ合った状態のままで使い捨てられるため、その交換品を買い求め常備しておかなければならず、使用者にとって不経済を余儀なくされる問題もある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題の改良を企図しており、そのための構成上ブラシ本体床から点在分布状態に群立するブラシ毛の1個づつ又は適当な複数個づつとほぼ対応合致する大きさのブラシ毛逃し入れ口が開口分布された剛性な床カバーを、上記ブラシ本体床のみか又はブラシ本体床とその把手との全体へ着脱自在にかぶせ付けて、
【0009】
上記ブラシ毛に絡らみ付いた抜け毛やフケなどの夾雑物を、そのブラシ本体床に対する床カバーの引き上げ操作により除去することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜12はそのヘアーブラシの第1実施形態を示しており、これはポリエチレンやポリプロピレン、ポリスチレン、塩化ビニール、その他の硬質な合成樹脂から、平面視のほぼ長方形に成形されたブラシ本体床(10)と、その長手方向(前後方向)の基端部から連続一体に延長された把手(11)とを具備している。
【0011】
(12)は上記ブラシ本体床(10)から点在分布状態に群立する多数個のブラシ毛であり、図例ではその各個が1本の針型として、ブラシ本体床(10)から連続一体に起立している。しかも、このような多数個のブラシ毛(12)はブラシ本体床(10)の長手方向(前後方向)に沿い整然と直線的に並ぶ複数条のブラシ毛列(L−L)として、その隣り合う一定の左右相互間隙(W)を保つ振り分け状態にある。
【0012】
他方、(13)は上記把手(11)付きのブラシ本体床(10)と別個独立の剛性な床カバーであって、やはりポリエチレンやポリプロピレンなどの硬質な合成樹脂から、少なくともブラシ本体床(10)と対応する大きさ・平面形状に一体成形されており、これには上記ブラシ毛(12)の逃し入れ口(14)が、その複数条のブラシ毛列(L−L)とほぼ対応合致する大きさの長穴として開口分布されている。但し、その床カバー(13)を軽金属として、これに複数個のブラシ毛逃し入れ口(14)を切り欠き加工することもあり得る。
【0013】
つまり、その床カバー(13)に開口分布するブラシ毛逃し入れ口(14)の各個が、上記ブラシ毛列(L−L)の各列をなす複数個づつのブラシ毛(12)を、一括して逃し入れることにより、上記ブラシ本体床(10)へ上方から床カバー(13)を着脱自在にかぶせ付けることができるようになっているのである。
【0014】
その場合、図例では上記ブラシ毛逃し入れ口(14)をそのブラシ毛列(L−L)の1列づつと対応する狭幅に開口形成しているが、例えばその2列づつと対応する広幅に開口形成しても良く、その広狭混在する長穴として開口分布させてもさしつかえない。
【0015】
又、図例の場合には、床カバー(13)から上記ブラシ本体床(10)の把手(11)と対応して、その把手(11)へやはり着脱自在にかぶせ付け得る把手(15)も連続一体に延長形成しており、ここを併せ持つことによりヘアーブラシの梳り使用と、そのブラシ本体床(10)に対する床カバー(13)の着脱操作を便利良く行なえるようになっている。
【0016】
尚、上記ブラシ本体床(10)とその床カバー(13)を硬質な合成樹脂から成形する際には、適当な着色を施すことができ、殊更抗菌剤の練り込みや表面の抗菌処理などによって、その全体に抗菌性を付与することが望ましい。
【0017】
何れにしても、上記ブラシ本体床(10)へ床カバー(13)をかぶせ付けたヘアーブラシの使用状態では、その床カバー(13)におけるブラシ毛逃し入れ口(14)との相対的に残存する縦仕切り桟(16)が、上記ブラシ本体床(10)から起立するブラシ毛列(L−L)の隣り合う左右相互間隙(W)へ、図2〜6のように介挿されることとなる。
【0018】
そのため、ヘアーブラシの繰り返し使用により、そのブラシ本体床(10)のブラシ毛(12)に絡らみ付いた抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を、図11、12のように、上記床カバー(13)の定期的な引き上げ操作によって、その床カバー(13)と一緒に除去することができる。
【0019】
ヘアーブラシの使い方としては、把手(11)を握り持って、そのブラシ本体床(10)を幅方向(左右方向)へ横移動させることにより、人間の頭髪や愛玩動物の体毛を梳る通例のため、抜け毛がブラシ本体床(10)の横断状態として、そのブラシ毛(12)へ絡らみ付きやすいが、この点上記床カバー(13)に長穴として開口分布するブラシ毛逃し入れ口(14)と、その相対的に残存する縦仕切り桟(16)は、ブラシ本体床(10)の長手方向(前後方向)に沿って延在し、上記抜け毛と言わば直交する関係状態をなすため、その抜け毛を確実にすばやく除去することができるのである。
【0020】
しかも、上記床カバー(13)はそのブラシ本体床(10)に対して着脱自在であるため、これから抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を捨て去った後、ブラシ本体床(10)と別個に洗浄や乾燥を行なえ、何度も繰り返し使用することができ、使用者にとって経済的である。
【0021】
殊更、図例のような一定長さの把手(15)も具備した床カバー(13)の構成によれば、そのブラシ本体床(10)からの引き上げ操作を言わば遠くからの不潔感なく、しかも便利に行なえるほか、かぶせ付け使用状態も安定に保てる利点がある。
【0022】
次に、図13〜15は本発明の第2実施形態を示しており、これでは床カバー(13)の把手(15)を省略して、そのブラシ本体床(10)と対応する小型の床カバー(13)へ、ブラシ毛逃し入れ口(14)をやはり複数条のブラシ毛列(L−L)とほぼ対応合致する大きさの櫛目として開口分布している。そのブラシ毛逃し入れ口(14)における長手方向(前後方向)の基端部は、悉く切り欠き開放状態にある。
【0023】
又、床カバー(13)における長手方向(前後方向)の先端部と、上記ブラシ本体床(10)の同じく先端部との何れか一方からは、左右一対のほぼ楕円形をなすキー凸子(17)が横向き水平に突設されており、残る他方にはそのキー凸子(17)を受け入れる左右一対のキー溝(18)が対応的に切り欠かれていて、そのキー溝(18)に対するキー凸子(17)の差し込みにより、上記床カバー(13)をブラシ本体床(10)へ起伏的な回動自在に枢着している。
【0024】
しかも、上記床カバー(13)をブラシ本体床(10)から図15のように、約90度〜約180度の一定角度(θ)だけ反転状態に廻し起した時にのみ、その床カバー(13)をブラシ本体床(10)に対して着脱操作することができるようになっている。
【0025】
このような第2実施形態の場合、その床カバー(13)を上記キー凸子(17)の水平軸線廻りに伏倒させることにより、ブラシ本体床(10)へやはり上方からかぶせ付けることができ、そのかぶせ付けたヘアーブラシの使用状態では図14のように、上記床カバー(13)にブラシ毛逃し入れ口(14)と相対して残存する縦仕切り桟(櫛刃部分)(16)が、やはりブラシ本体床(10)から起立するブラシ毛列(L−L)の隣り合う左右相互間隙(W)へ介挿されることになるため、その床カバー(13)を廻し起す操作により、上記ブラシ毛(12)に絡らみ付いている抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を一緒に除去することができる。
【0026】
図16〜18は本発明の第3実施形態を示しており、これから明白なように、上記ブラシ本体床(10)に点在分布するブラシ毛(12)の各個が、ブラシ本体床(10)と同じ硬質な合成樹脂や別な金属線から成る1本の針型として、そのブラシ本体床(10)から悉くほぼ垂直な平行状態に群立している場合には、上記床カバー(13)のブラシ毛逃し入れ口(14)を丸穴として開口形成することも可能である。
【0027】
このような第3実施形態は、多数個のブラシ毛(12)がブラシ本体床(10)の長手方向(前後方向)に沿う直線状態として、整然と並列していないヘアーブラシの場合に、特に有効な構成であると言える。
【0028】
又、ブラシ毛(12)の各個が軟質な合成樹脂製のフィラメントや獣毛から集束状態に植え付けられている場合には、本発明に係る図19、20の第4実施形態に示す如く、床カバー(13)に開口分布するブラシ毛逃し入れ口(14)を、その先端部が開放する櫛目として切り欠くと共に、その床カバー(13)をブラシ本体床(10)における長手方向(前後方向)の基端部から差し込むことにより、そのブラシ本体床(10)へかぶせ付けても良い。
【0029】
つまり、床カバー(13)におけるブラシ毛逃し入れ口(14)との相対的に残存する縦仕切り桟(櫛刃部分)(16)を、上記ブラシ本体床(10)から起立するブラシ毛列(L−L)の隣り合う左右相互間隙(W)へ、そのブラシ本体床(10)の基端部からスライド式に差し込み介挿して、そのヘアーブラシの使用後上記床カバー(13)をやはり引き上げ操作することにより、ブラシ毛(12)に絡らみ付いている抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を、その床カバー(13)と一緒に除去するのである。
【0030】
更に、ブラシ本体床(10)が言わばカマボコ型として、その凸曲面から起立するブラシ毛列(L−L)の毛先部が左右両端側へ行く程広幅に拡開して、全体的な扇型をなす場合には、本発明に係る図21〜24の第5実施形態から明白なように、床カバー(13)をそのブラシ本体床(10)との対応的なカマボコ型に弯曲形成し、これに上記第4実施形態と同様なブラシ毛逃し入れ口(14)を開口分布させて、その第4実施形態に準じてブラシ本体床(10)へ差し込み使用すれば良い。
【0031】
このような第5実施形態の場合、床カバー(13)をブラシ本体床(10)から引き上げ操作すれば、図24に示唆する如く、上記ブラシ毛列(L−L)がその床カバー(13)により、垂直な起立姿勢に強制されるため、その強制過程での効果的な掻き取り作用又はしごき作用が働き、ブラシ毛(12)に絡らみ付いている抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を一層確実に除去できる利点がある。
【0032】
但し、図19〜24の第4、5実施形態では床カバー(13)を、ブラシ本体床(10)の把手(11)が存在する基端部から差し込み使用するようになっているが、その床カバー(13)を把手(15)の無い小型品として、逆にブラシ本体床(10)の先端部から差し込み使用するように構成してもさしつかえない。
【0033】
図25〜27は本発明の第6実施形態を示しており、ブラシ毛(12)が例えば平面視のほぼ楕円形として、把手(11)を具備しないヘアーブラシの場合には、その床カバー(13)も対応的な楕円形などの平面形状に造形の上、これに長穴として開口分布されたブラシ毛逃し入れ口(14)を通じて、上記ブラシ本体床(10)へやはりかぶせ付け使用すれば良い。
【0034】
しかも、上記床カバー(13)の把手(15)はブラシ本体床(10)を横断状態に包囲し得る一定長さのベルトとして、これを床カバー(13)の中間部へ左右一対のピンやリベット(19)により、起伏的な回動自在に枢着することが好ましい。
【0035】
そうすれば、床カバー(13)の把手(15)をブラシ本体床(10)へ図26、27のような横断状態に廻し起して、その把手(15)とブラシ本体床(10)との相互間隙へ片手を挿入することにより、人間の頭髪や愛玩動物の体毛を便利良く梳り使用でき、又上記床カバー(13)をブラシ本体床(10)から引き上げ操作することによって、上記第1実施形態と同様に夾雑物(M)の除去作業も行なえるのである。
【0036】
上記第1〜6実施形態の何れにあっても、図28、29の第7実施形態に示唆するような凹凸粗面化されたマット(マジックテープ(登録商標))(20)を、その床カバー(13)の表面へ貼り付け一体化しておき、これに抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を積極的に付着させることも考えられる。
【0037】
尚、第2〜7実施形態におけるその他の構成は図1〜12の上記第1実施形態と実質的に同一であるため、その図13〜29に図1〜12との対応符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る清掃容易なヘアーブラシでは、そのブラシ本体床(10)から点在分布状態に群立するブラシ毛(12)の1個づつ又は適当な複数個づつとほぼ対応合致する大きさのブラシ毛逃し入れ口(14)が開口分布された剛性な床カバー(13)を、上記ブラシ本体床(10)のみか又はブラシ本体床(10)とその把手(11)との全体へ着脱自在にかぶせ付けて、
【0039】
上記ブラシ毛(12)に絡らみ付いた抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を、そのブラシ本体床(10)に対する床カバー(13)の引き上げ操作により除去するようになっているため、冒頭に述べた従来技術の課題を完全に改良できる効果がある。
【0040】
即ち、本発明の上記構成によれば、剛性なブラシ本体床(10)の床カバー(13)を、そのブラシ本体床(10)へのかぶせ付け状態において、人間の頭髪や愛玩動物の体毛に対する梳り使用を支障なく行なえるほか、上記床カバー(13)をブラシ本体床(10)から引き上げ操作することによって、そのブラシ本体床(10)のブラシ毛(12)に絡らみ付いている抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を確実に便利良く除去することができる。
【0041】
その場合、上記床カバー(13)からも把手(15)を延長形成して、ブラシ本体床(10)とその把手(11)との全体へかぶせ付ける構成によれば、上記かぶせ付け使用状態を一層安定良く維持することができ、特に床カバー(13)の把手(15)を握り持ちつつ、言わば遠くから不潔感を伴なうことなく、その床カバー(13)の引き上げ操作による夾雑物(M)の除去作業を行なえるため、使いやすさの向上に役立つ。
【0042】
又、上記床カバー(13)はブラシ本体床(10)に対して着脱自在であるため、その繰り返し使用できることは勿論、ブラシ本体床(10)との別個に洗浄や乾燥などを行なえる効果もある。
【0043】
更に、請求項2の構成を採用するならば、ブラシ本体床(10)の長手方向(前後方向)に沿い櫛目又は長穴として延在するブラシ毛逃し入れ口(14)の開口形成と相対して、その床カバー(13)に残存する縦仕切り桟(櫛刃部分)(16)が、ブラシ本体床(10)から群立するブラシ毛列(L−L)の隣り合う左右相互間隙(W)に介挿されることとなり、これらがブラシ毛(12)に絡らみ付く抜け毛と言わば直交する関係状態に延在するため、その床カバー(13)の引き上げ操作により、上記抜け毛やフケなどの夾雑物(M)をますます確実に除去できる効果がある。
【0044】
特に、上記床カバー(13)をブラシ本体床(10)における長手方向(前後方向)の一端部からスライド式に差し込むことにより、そのブラシ本体床(10)へかぶせ付ける構成を採用するならば、ブラシ毛(12)がブラシ本体床(10)と連続一体の硬質な合成樹脂から成る針型である場合は勿論のこと、軟質な合成樹脂製のフィラメントや獣毛などから集束状態に植え付けられている場合でも、又毛先部の全体的な扇型に広がっている場合でも、そのブラシ毛列(L−L)の隣り合う左右相互間隙(W)へ上記床カバー(13)を支障なく円滑に介挿させることができ、そのブラシ本体床(10)に対する床カバー(13)の引き上げ操作によって、やはりブラシ毛(12)に絡らみ付いている夾雑物(M)を確実に除去し得るのである。
【0045】
そして、このような効果は請求項3の構成を採用するも、実質上同等に達成することができ、使用上の利便性に富む発明であると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘアーブラシの第1実施形態を示す分解斜面図である。
【図2】図1のかぶせ付け状態を示す斜面図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う断面図である。
【図5】図3の5−5線に沿う断面図である。
【図6】図3の6−6線に沿う断面図である。
【図7】ブラシ本体床を抽出して示す平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】床カバーを抽出して示す平面図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】ブラシ毛に夾雑物の絡らみ付いた状態を示す断面図である。
【図12】床カバーの引き上げ操作による夾雑物の除去状態を示す図11に対応する断面図である。
【図13】本発明に係るヘアーブラシの第2実施形態を示す分解斜面図である。
【図14】図13のかぶせ付け状態を示す側断面図である。
【図15】図14から床カバーを廻し起した状態の断面図である。
【図16】本発明に係るヘアーブラシの第3実施形態を示す分解斜面図である。
【図17】図16のかぶせ付け状態を示す斜面図である。
【図18】図17の18−18線に沿う断面図である。
【図19】本発明に係るヘアーブラシの第4実施形態を示す分解斜面図である。
【図20】図19のかぶせ付け状態を示す断面図である。
【図21】本発明に係るヘアーブラシの第5実施形態を示す分解斜面図である。
【図22】図21のかぶせ付け状態を示す斜面図である。
【図23】図22の23−23線に沿う断面図である。
【図24】床カバーの引き上げ操作による夾雑物の除去状態を示す図23に対応する断面図である。
【図25】本発明に係るヘアーブラシの第6実施形態を示す分解斜面図である。
【図26】図25のかぶせ付け状態を示す斜面図である。
【図27】図26の27−27線に沿う断面図である。
【図28】本発明に係るヘアーブラシの第7実施形態を示す分解斜面図である。
【図29】図28のかぶせ付け状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(10)・ブラシ本体床
(11)・把手
(12)・ブラシ毛
(13)・床カバー
(14)・ブラシ毛逃し入れ口
(15)・把手
(16)・縦仕切り桟(櫛刃部分)
(17)・キー凸子
(18)・キー溝
(20)・マット
(M)・夾雑物
(L−L)・ブラシ毛列
(W)・左右相互間隙
(θ)・一定回動角度
Claims (3)
- ブラシ本体床(10)から点在分布状態に群立するブラシ毛(12)の1個づつ又は適当な複数個づつとほぼ対応合致する大きさのブラシ毛逃し入れ口(14)が開口分布された剛性な床カバー(13)を、上記ブラシ本体床(10)のみか又はブラシ本体床(10)とその把手(11)との全体へ着脱自在にかぶせ付けて、
上記ブラシ毛(12)に絡らみ付いた抜け毛やフケなどの夾雑物(M)を、そのブラシ本体床(10)に対する床カバー(13)の引き上げ操作により除去することを特徴とする清掃容易なヘアーブラシ。 - 床カバー(13)のブラシ毛逃し入れ口(14)を、ブラシ本体床(10)の長手方向に沿い延在する櫛目又は長穴として開口形成すると共に、
その床カバー(13)をブラシ本体床(10)へ上方からかぶせ付けるか又は長手方向の一端部から差し込み状態にかぶせ付けて、何れもブラシ本体床(10)から引き上げ操作するように定めたことを特徴とする請求項1記載の清掃容易なヘアーブラシ。 - 床カバー(13)のブラシ毛逃し入れ口(14)を、ブラシ本体床(10)の長手方向に沿い延在する櫛目又は長穴として開口形成すると共に、
その床カバー(13)をブラシ本体床(10)へ水平軸線廻りの起伏的な回動自在として、且つ一定角度(θ)だけ廻し起した時のみ着脱できるように枢着したことを特徴とする請求項1記載の清掃容易なヘアーブラシ。
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CN103689903A (zh) * | 2013-12-20 | 2014-04-02 | 苏州市晨彩纺织研发有限公司 | 一种纺织品用除尘刷子 |
-
2002
- 2002-09-13 JP JP2002268120A patent/JP2004105241A/ja active Pending
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