JP3172834U - ペット用毛スキ具 - Google Patents

ペット用毛スキ具

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Abstract

【課題】少なくとも2本の異なる外径のリング状ノコギリ刃が、多重リング状に配された毛スキ部と、この前記リング状ノコギリ刃の両端部を連結し前記毛スキ部を支持する柄部とを備えてなるペット用毛スキ具を提供する。
【解決手段】少なくとも2本の異なる外径のリング状ノコギリ刃が、多重リング状に配された毛スキ部2と、この前記リング状ノコギリ刃の両端部と連結し、前記毛スキ部を支持する柄部4とを備えてなる。犬、猫等のペットのムダ毛や抜け毛を簡便かつ効率的に取り除くことができ毛梳き効果が高く、かつ処理後の毛の除去も簡単に行うことができるペット用毛スキ具を提供できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、犬、猫等のペットのムダ毛や抜け毛を簡便かつ効率的に取り除くことができ毛梳き効果が高く、かつ処理後の毛の除去も簡単に行うことができるペット用毛スキ具に関する。
犬猫等の愛玩動物は、季節により毛が生え変わると共に健康管理や毛艶を良くするため日頃からブラッシングを行う必要がある。特に、ダブルコートといわれる2層(上毛と下毛)の被毛のある種類は、換毛期に大量に毛が抜けるため、飼主は抜け毛・ムダ毛の処理に苦労する。
このような時期には、飼主は毎日のようにブラッシングして抜け毛を取り去ることが、ペットの肌や被毛の健康を保つだけでなく、室内の清潔のためにも大切である。そこで、そのための種々のペット用毛取り用具が市販されている。
従来のペット用毛取り用具で、最も一般的なものは、スリッカーブラシという、細い針金が多数植え込まれた針金状のブラシ部を有する毛取り用具(図7参照)であり、抜け毛の収集用に使われる。この毛取り用具は、ペットをブラッシングすることで、抜け毛をブラシ部の針金で絡め取るものである。しかし、この毛取り用具は、植針部に抜け毛が多量に絡み付くとブラッシング効果が低下するため、ブラッシングの途中で小まめにブラシ部に付着した抜け毛を指やクシ等の器具等で取り除く必要があり、このために作業を中断させざるを得ないことから能率が悪い。また、ブラシ部を、絡みついた毛をきれいに取り除いて清潔に保つことが困難で、飼主の多大な労力を要するものであった。
また、ファーミネーター(商品名)タイプの毛梳き具(図8参照)が市販され、これは毛梳き効果が高いことから近年市場を拡大している。この毛梳き具は、カミソリ様の刃をクシ様の刃の間に配した毛梳き部を有するもので、刃物の一種であり、被毛の梳き取り効果が高い。しかし、刃物の性質上、刃の方向と垂直方向にしか毛が梳き取れないという性質があるため、ハンドリング性が悪く、また、被毛を濡らして使用することができないので、被毛が舞い散り易い点が不具合としてあった。
ノコギリ状の刃で毛を梳き取るシェイダーという毛梳き具(図9の〔9−1〕、〔9−2〕参照)も市販されている。この特徴は、簡素な作りなので、刃に絡みついた抜け毛の除去に手間をとられず、また、使用時の方向性が限定されずにペットの毛を梳きとることができるので、ハンドリング性がよい。また、ブラッシングスプレー等を使い、濡れた被毛にも使えるので、被毛の舞い散りを抑えることができ、飼主にとってのメリットが多い。しかしながら、従来品では小サイズと大サイズのサイズ違いがあるものの、刃が1重で刃の目も均一で各1タイプのみであり、使用部位や毛の種類によっては毛スキ効果が十分に得られないという問題もあった。また、カミソリ様の刃であるファーミネータータイプより毛梳き効果は劣るものであった。
本考案は、上記事情に鑑みなされたもので、犬、猫等のペットのムダ毛や抜け毛を簡便かつ効率的に取り除くことができ毛梳き効果が高く、かつ処理後の毛の除去も簡単に行うことができるペット用毛スキ具を提供することを目的とする。
本考案によれば、少なくとも2本の異なる外径のリング状ノコギリ刃が、多重リング状に配された毛スキ部と、この前記リング状ノコギリ刃の両端部を連結し、前記毛スキ部を支持する柄部とを備えてなることを特徴とするペット用毛スキ具によって、上記目的を達成したものである。
この場合、毛スキ部は、2又は3本のノコギリ刃が2又は3重リング状に配されたものであることが好ましく、最小外径のリング状ノコギリ刃が最内側に、これよりも外径の大きいものがその外側に配され、最大外径のものが最外側に配されたものであることが好ましい。リング状ノコギリ刃を異なる外径で多重に、特に2又は3重、とりわけ3重に配することによって、従来の1重刃タイプよりも毛梳き効果が向上し、作業効率を高めることができる。更に、上記毛スキ部の各リング状ノコギリ刃同士の間隔が、最大間隔幅が3〜15mmとなるように多重リング状に配されたものであることが、適用部位をむらなく効率的に毛梳き可能であることから好ましい。
また、毛スキ部は、リング状ノコギリ刃が、最外側ノコギリ刃が最大外径70〜205mmで、最内側ノコギリ刃が最大外径55〜195mmとなるように多重リング状に配されることが好適である。
更に、リング状ノコギリ刃は、2水準以上の刃の目の粗さを備えることが好ましく、このように粗さの異なる刃の目を有することで、さまざまな毛質に対応させることができ、毛質の違う使用部位に使用したり、ペット種の違いにより毛スキ効果に影響が生じにくいので、用具を替える煩雑さも防げる。
また、ノコギリ刃は両刃でも単刃でもよいが、特に2水準の目の粗さを備えた両刃であり、一方の刃面が細かい目の刃で、他方の刃面が前記刃面よりも粗い目の刃であることがより好ましい。
この場合、リング状ノコギリ刃は、目数が3〜7波/1cmである粗い目と目数が5〜10波/1cmである細かい目との2水準の目の粗さを備えたものであることが好ましい。これにより、毛の長さや太さのタイプにかかわらず、1本の毛スキ具で対応することができる。
リング状ノコギリ刃は、同側の刃面の目の粗さが同一になるように表裏面を設定して毛スキ部に配されることが好ましい。
更に、ノコギリ刃は、ステンレス製で、刃巾5〜30mmのものであることが好ましい。
また、リング状ノコギリ刃は、全て同刃巾のものであることが、製造面で有利で好適である。
この考案の毛スキ具によれば、ペット動物等のムダ毛や抜け毛などを簡便かつ効率的に取り除いて毛を梳くことができ、かつ処理後に毛スキ具に付着して残存した毛の除去も簡単に行うことができる。従って、ペット動物等の毛並みの手入れに有用である。
本考案の一実施態様である2重刃タイプの毛スキ具を示す概略正面図である。 本考案の他の実施態様である3重刃タイプの毛スキ具を示す概略正面図である。 図1の2重刃タイプの毛スキ具の概略断面図である。 図2の3重刃タイプの毛スキ具の概略断面図である。 図2の3重刃の詳細図〔5−1〕とその最外側刃の刃面の要部拡大図〔5−2〕及び刃の目の形状図〔5−3〕である。 実施例において、各例の用具の毛のかき取り効果を示すグラフである。 従来のペット用毛取り用具であるスリッカーブラシの写真である。 従来のファーミネータータイプの毛梳き具の写真である。 従来の毛梳き用具であるシェイダーの一例〔5−1〕及び他の例〔5−2〕の写真である。
以下、図面を参照してこの考案の最良の形態を説明する。図1は、毛スキ具の一例を示すもので、2本の異なる外径のリング状ノコギリ刃として外側刃1a、内側刃1bが、多重リング状に配された毛スキ部2と、この毛スキ部2の前記ノコギリ刃1a、1bの両端部を連結部3で連結し前記毛スキ部を支持する柄部4とを備えた、2重刃タイプの毛スキ具である。
また、図2は毛スキ具の他の例を示すもので、3本の異なる外径のリング状ノコギリ刃として最外側刃1c、中央刃1d、最内側刃1eが、3重リング状に配された毛スキ部5と、この毛スキ部5の前記ノコギリ刃1c、1d、1eの両端部を連結部6で連結し前記毛スキ部を支持する柄部7とを備えた、3重刃タイプの毛スキ具である。
本考案の2重刃タイプの毛スキ具において、図1中1a、1bのリング状ノコギリ刃は、ノコギリ状の刃を有し、多重のリング状に配することができるものであればその形状、大きさや材質は特に限定されないが、リング形状は円形又は楕円形であることが望ましい。また、ノコギリ刃の材質はステンレス(ステンレススチール)製であることが、錆びにくく耐久性にも優れることから好ましい。
リング状ノコギリ刃1a、1bの刃巾は、それぞれ5〜30mm、特に8〜20mmが好ましい。
本考案においてリング状ノコギリ刃は、それぞれの外径が異なるように配されるもので、最内側刃が最小外径で、内側刃から外側刃になるに従って外径が大きくなり、最外側刃が最大外径になるように配されるが、リング状ノコギリ刃のリングサイズが、最外側のノコギリ刃が最大外径70〜205mmで、最内側のノコギリ刃が最大外径55〜195mmであることが、使用性の点から好適である。
具体的に、図3は、図1の2重刃タイプの毛スキ具の概略正面図であり、各リング状ノコギリ刃のリングサイズは、外側刃1aの横幅a1が60〜180mm、縦幅a2が70〜205mmであり、内側刃1bの横幅b1が45〜179mm、縦幅b2が55〜195mmであることが望ましい。
また、図4は、図2の3重刃タイプの毛スキ具の概略正面図であり、各ノコギリ刃のリングサイズは、最外側刃1cの横幅c1、縦幅c2、最内側刃1eの横幅e1、縦幅e2はそれぞれ上記a1、a2、b1、b2と同様で、両刃間に配される中央刃1dは横幅d1が50〜179.5mm、縦幅d2が60〜200mmであることが望ましい。
また、毛スキ部の各リング状ノコギリ刃間の間隔は、最大間隔幅が3〜15mm、特に4〜10mmであることが好ましく、このような間隔幅になるように各刃の上記リングサイズを調整することが好ましい。なお、ノコギリ刃間の各間隔幅はそれぞれ同幅でも異なっていてもよい。
具体的に図3の2重刃タイプで、外側刃1aと内側刃1bとの間隔幅w1は、最大間隔幅が3〜15mmであることが好ましい。図4の3重タイプの毛スキ具においては、特に最外側刃1cと中間刃1dの最大間隔幅w2、中間刃1dと最内側刃1eとの間隔幅w3は、最大間隔幅がそれぞれ3〜10mmであることが望ましく、最大間隔幅w2とw3とは同幅でも異なっていてもよい。
このような間隔で多重刃を配することで、ペットのボディ形状に応じて各刃をスムーズに動かすことができ効率的に梳くことができる。
また、ノコギリ刃の目の粗さは適宜調整でき、目的に適した目数に調整できるが、3〜10波/1cm(1cm間に約3〜10の波型のきざみ)、特に3〜8波/1cm(1cm間に約3〜8の波型のきざみ)の目数であることが好ましい。
更に、毛の太さ・硬さ・長さ等の種類により、細かい刃が適する場合と、粗い刃が適する場合があることから、ノコギリ刃は、上記目数の範囲で、2水準以上の異なる目の粗さを備えることが好ましい。
この場合、ノコギリ刃は両刃でも単刃でもよく、また、異なる目の粗さの刃を一刃面にランダムに又は交互に配しても、あるいは、一方の刃面にランダム又は交互に配し、他方の刃面は目の粗さが単一でもよいが、両刃でその一方の刃面は細かい目の刃のみ、他方の刃面は前記刃面よりも粗い目の刃のみにして、2水準の目の粗さを備えたものが、刃面を使い分けすることができ、これにより、ペットの毛の種類を選ばずに1本で高い毛梳き効果を得ることができることからより好適である。
ノコギリ刃の目の粗さは、目数が3〜7波/1cmである粗い目と目数が5〜10波/1cmである細かい目との2水準であることが好ましく、これらの目数差は1〜7波/cmが好ましい。さらに好ましくは、1.5〜5波が好ましい。このような目数を備えることで、毛のタイプに応じて対応し易く好適である。
刃の目の形状は、通常のノコギリ状であれば、特に制限はされないが、刃の山と谷の部分は鋭角にならないように丸みをつけることが望ましい。
刃の目の山と谷の幅(刃の高さ)は、0.2〜3mmであることが、使用性、安全性の面から好ましい。
本考案では、特にリング状ノコギリ刃が全て両刃であり、両刃の両側の刃面の目数がいずれも均一で、かつ一方の刃面が細かい目の刃、他方の刃面が前記刃面よりも粗い目の刃である2水準の目の粗さであるものを、両刃の同側の刃面の目数が同一で同じ粗さであるように表裏面を設定し、多重に配したものが好ましい。このような毛スキ部であることが、毛の種類に応じて使用者が使い分けし易く便利である。
また、リング状ノコギリ刃は、上記刃巾範囲で同巾又は異巾のものを使用できるが、全て同刃巾のものであることが、製造し易く好適である。
なお、各リング状ノコギリ刃の刃巾をそれぞれ異なるものとし、内側の刃になるにしたがって刃巾を太くすること、この場合、最外側刃の刃巾が最も狭く、外側刃から内側刃になるにしたがって刃巾が次第に太くなるように配することもできる。なお、毛スキ具は、その柄を持ち、ペットのボディに使用する際に斜めに角度が付くので、多重刃のうち特に内側刃が遊んでしまう(ボディにあたらない)場合があるが、内側刃になるにしたがい刃巾が段階的に太くなるように多重リング状に配すると、前記不具合を解消できる。
具体的に、図5は図2の3重刃タイプにおいて、毛スキ部が両刃かつ同巾である3重刃の詳細図〔5−1〕とその最外側刃の刃面の要部拡大図〔5−2〕、及び刃の目の形状図〔5−3〕である。
この図5において、最外側刃1cの両側の刃面8、9はいずれも目数が均一であるが、刃面8と刃面9との目の粗さが異なり、刃面8は目数の多い細かい目の刃、刃面9は刃面8よりも目数が少ない粗い目の刃である。更に、中間刃1dの刃面10及び最内側刃1eの刃面11は、いずれも最外側刃1cの刃面8と同じ目数の細かい目であり、各刃の他方の刃面(図示せず)はいずれも最外刃1cの刃面9と同じ目数の粗い目となっている。図〔5−2〕において、最外側刃1cの刃巾yは、中間刃1d及び最内側刃1eと同巾である。
図5の刃の形状図〔5−3〕において、刃の目の山と谷の部分は鋭角にならないように丸みがついており、刃の目の山と谷の幅(刃の高さ)fは0.2〜3mmとすることができる。
本考案の毛スキ具において、ノコギリ刃と柄部との連結部は、リング状のノコギリ刃の両端部が全て柄部と連結し、柄部により毛梳き可能に支持されていればよく、通常の連結方法、形状を採用できる。具体的には、図1の毛スキ具では2重刃の両端部が連結部3で束状にまとまって一束になり柄部4に連結し支持されている。また、図2の毛スキ具では、3重刃の両端部のいずれもが、柄部7上の連結部6でまとまって柄部7に直接連結し支持されている。
毛スキ具の柄部は、毛スキ部のノコギリ刃の両端部と連結し多重リング状ノコギリ刃を支持できるものであれば、その材質や形状は特に限定されないが、滑りにくく、握り易く成型できる熱可塑性エラストマーが好適である。
柄の形状は、握り易く使用し易い形状であればよく、柄の長さも適宜調整できる。例えば、図3で毛スキ具の柄の長さxは80〜150mm程度が望ましい。
本考案の毛スキ具を用いてペットの毛を梳く場合は、通常の方法を採用して毛を梳くことができる。
以上、本考案の具体例2例を示したが、本考案は上記例に限定されるものではなく、各部の構成や組み合わせは、本考案の要旨を逸脱しない範囲であれば種々変更して差し支えない。
〔実験例1〕
この考案の一具体例として、下記形状の図1、3に示す2重刃タイプの毛スキ具、及び図2、4に示す3重刃タイプの毛スキ具を用い、また比較例として下記の毛スキ具を用い、これら用具でペットの毛を下記方法で梳いて、毛のかき取り効果を評価した。結果を図6に示す。
比較例1:スリッカーブラシ(図7参照)
ヤマヒサ ペティオ社製、商品名 スリッカーブラシ
針金様のブラシ部分の面積;85×32mm
比較例2:ファーミネーター(図8参照)
ファーミネーター社製、商品名ファーミネーター
刃のサイズ;45mm
比較例3:シェイダータイプの毛スキ具
図9のシェイダーと同様のシェイダータイプの毛スキ具で、下記形状で刃が両刃であるものをサンプル品として作製して用いた。
リング状ノコギリ刃
1重の両刃
刃の形状;縦85×横75mmの楕円形
刃巾;11mm
刃の材質;ステンレス
各刃面;
一方の刃面は細かい目のきざみ
(目数;6.5波/cm、刃の高さ;0.38mm)
他方の刃面は粗い目のきざみ
(目数;4.5波/cm、刃の高さ;1.24mm)
柄部
材質;熱可塑性エラストマー
長さ:115mm
本考案例1:図1、3の2重刃タイプの毛スキ具
毛スキ部2の多重リング状ノコギリ刃
外側刃1a;ステンレス製の両刃
縦(a2)85×横(a1)75mmの楕円形
刃巾;11mm
一方の刃面;粗い目の均一なきざみ
(目数;4.5波/cm、刃の高さ;1.24mm)
他方の刃面;細かい目の均一なきざみ
(目数;6.5波/cm、刃の高さ;0.38mm)
内側刃1b;ステンレス製の両刃
縦(b2)75×横(b1)60mmの楕円形
刃巾:11mm
一方の刃面:粗い目の均一なきざみ
(目数;4.5波/cm、刃の高さ;1.24mm)
他方の刃面:細かい目の均一なきざみ
(目数;6.5波/cm、刃の高さ;0.38mm)
外側刃1aと内側刃1bとの間隔幅(w1)の最大間隔幅;8mm
注;外側刃1aと内側刃1bとは、両刃の同じ側の刃面が同じ目の粗さになるように表裏面を設定し配した。
柄部4
材質;熱可塑性エラストマー
長さ;115mm
本考案例2:図2、4の3重刃タイプの毛スキ具
毛スキ部5の3重リング状ノコギリ刃
最外側刃1c;ステンレス製の両刃
縦(c2)85×横(c1)75mmの楕円形
刃巾;11mm
一方の刃面:粗い目の均一なきざみ
(目数;4.5波/cm、刃の高さ;1.24mm)
他方の刃面:細かい目の均一なきざみ
(目数;6.5波/cm、刃の高さ:0.38mm)
中央刃1d; ステンレス製の両刃
縦(d2)80×横(d1)68mmの楕円形
刃巾;11mm
一方の刃面;粗い目の均一なきざみ
(目数;4.5波/cm、刃の高さ;1.24mm)
他方の刃面:細かい目のきざみ
(目数;6.5波/cm、刃の高さ:0.38mm)
最内側刃1e;ステンレス製の両刃
縦(e2)75×横(e1)60mmの楕円形
刃巾;11mm
一方の刃面;粗い目の均一なきざみ
(目数;4.5波/cm、刃の高さ;1.24mm)
他方の刃面;細かい目のきざみ
(目数;6.5波/cm、刃の高さ;0.38mm)
最外側刃1cと中央刃1dとの間隔幅(w2)の最大間隔幅;5mm
中央刃1dと最内側刃1eとの幅(w3)の最大間隔幅;5mm
注;最外側刃1cと中央刃1dと最内側刃1eとは、両刃の同じ側の刃面が同じ目の粗さになるように表裏面を図5に示すように設定し配した。
柄部7
材質;熱可塑性エラストマー
長さ;115mm
毛スキ部5と柄部7との連結部は、3重刃の両端部が柄部7上でまとまって直接連結。
毛のかき取り方法及びかき取り効果の評価方法
各用具を用い、ペットのボディに沿って用具を通常の方法でブラッシングするように10回移動させた後、取れた毛の質量(g)を測った。
各用具により取れた毛の質量をグラフで示した(図6)。
上記評価結果から、比較例3の1重刃タイプのシェイダータイプの毛スキ具と比較して、本考案品は、2重刃タイプ品では約1.2倍、3重刃タイプ品では約1.4倍量の毛が梳き取れることを確認した。市販品との比較においては、本考案の2重刃タイプ品は、比較例2の市販のスリッカーブラシの2.3倍、3重刃タイプ品は2.7倍の毛が梳き取れるものであった。
比較例1の市販のファーミネーターとの比較では、本考案の3重タイプ品が、ファーミネーターの被毛の梳き取り効果には及ばないものの、より近づき遜色のない効果が確認できた。しかも、本考案品は、鋭利な刃物状のファーミネータータイプよりも、安全で安心に使え、更に、従来のファーミネ−ターのように一方向ではなく、方向性に関係なく使用できることからハンドリング性が良く、効率的に手早く作業ができ優っていた。また、ファーミネーターは、濡れた被毛には使用できないのに対し、本考案品はブラッシングスプレー等を付け、濡らした被毛に使うことが可能であり、よって、被毛が舞い散り難く、この点でもファーミネータータイプよりも優れているといえる。
本考案品は、簡便かつ効率的にムダ毛等を取り除き毛梳き効果が高く、かつ処理後の毛の除去も簡単なものであった。
1a 外側刃
1b 内側刃
1c 最外側刃
1d 中央刃
1e 最内側刃
2、5 毛スキ部
3、6 連結部
4、7 柄部
8 最外側刃の細かい目の刃面
9 最外側刃の粗い目の刃面
10 中央刃の細かい目の刃面
11 最内側刃の細かい目の刃面

Claims (10)

  1. 少なくとも2本の異なる外径のリング状ノコギリ刃が、多重リング状に配された毛スキ部と、この前記リング状ノコギリ刃の両端部を連結し前記毛スキ部を支持する柄部とを備えてなることを特徴とするペット用毛スキ具。
  2. リング状ノコギリ刃が、2又は3重リング状に配されたものである請求項1記載のペット用毛スキ具。
  3. リング状ノコギリ刃が、ノコギリ刃間の最大間隔幅が3〜15mmとなるように多重リング状に配されたものである請求項1又は2記載のペット用毛スキ具。
  4. リング状ノコギリ刃が、最外側リング状ノコギリ刃が最大外径70〜205mm、最内側リング状ノコギリ刃が最大外径55〜195mmとなるように多重リング状に配されたものである請求項1乃至3のいずれか1項記載のペット用毛スキ具。
  5. リング状ノコギリ刃が、2水準以上の目の粗さを備えた両刃又は単刃である請求項1乃至4のいずれか1項記載のペット用毛スキ具。
  6. リング状ノコギリ刃が、2水準の目の粗さを備えた両刃であり、一方の刃面が細かい目の刃で、他方の刃面が粗い目の刃である請求項5記載のペット用毛スキ具。
  7. リング状ノコギリ刃が、目数が3〜7波/1cmである粗い目と、目数が5〜10波/1cmである細かい目との2水準の目の粗さを備えたものである請求項5又は6記載のペット用毛スキ具。
  8. リング状ノコギリ刃が、同側の刃面の目の粗さが同一になるように表裏面を設定して毛スキ部に配された請求項5,6又は7記載のペット用毛スキ具。
  9. リング状ノコギリ刃が、ステンレス製で、刃巾5〜30mmのものである請求項1乃至7のいずれか1項記載のペット用毛スキ具。
  10. リング状ノコギリ刃が、全て同刃巾である請求項1乃至8のいずれか1項記載のペット用毛スキ具。
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