JP2004105016A - 釣糸用スプール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フランジ4の周縁部に、環状覆体2を回動及び着脱自在に装着し、該覆体上面に支持部9を隆設し、該支持部9の前部、後部及び片方の側縁部を残し、他方の側縁部からカッター部10を凹設し、支持部内に埋設状にカッター11を取着してその刃先11aのみをカッター部10に突出させ、支持部9に対し背部側から刃先11aに掛かる範囲で支持部と覆体面間に隙間状の釣糸保持部13を形成した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプールに巻回された釣糸の使用をし易くする釣糸用スプールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、釣糸の販売形態として、所定長さの釣糸を、円筒形の巻芯の両端にフランジを備えた釣糸用スプールに巻回して市販することが行われている。
【0003】
こうしてスプールに巻回された釣糸が勝手にスプールから解れたりしないようにするために、スプールに巻回された釣糸上に、弾力的に釣糸面に当てられる薄板バンド状のプラスチック製の糸止め具を装着することが行われている。
【0004】
この糸止め具には、釣糸を交換したりする時に、スプールから繰り出される釣糸を必要長さにカットするためのカッタや、カット後の釣糸端部を保持させる糸止め手段を備えたものが提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
この特許文献1に記載のものは、糸止め具の一側縁からの釣糸導入部と、これに連なる釣糸繰り出し孔とを設けるとともに、釣糸繰り出し孔から繰り出された釣糸を切断し、かつ残余の釣糸端部を保持するために、糸止め具の外周面にカッター部を設けたものである。
【0006】
このカッター部の具体的構成としては、糸止め具と一体成形されたカッター台に対し、カッター刃を備えたベースプレートを横方向から挿入・嵌着したもので、ベースプレートは、1枚の板状金属製材料を屈曲形成してなり、上面の略U字形の切り込み部分を斜め上方に持ち上げて舌状のカッター刃を形成している。
【0007】
このカッター刃は、上カッター台に対して、糸止め具の長さ方向に対して斜め方向に形成されているので、スプールに巻回された釣糸を使用する時は、釣糸繰り出し孔より必要長さ繰り出した釣糸をカッター刃とベースプレート間に挟み込んでから、釣糸繰り出し孔へ戻る方向に強く引くと、カッター刃の根元で釣糸が切断される一方、カッター刃の根元には残余の釣糸端部が保持されるものである。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−157134号公報(請求項1、図6)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記する従来例の糸止め具では、釣糸は、ベースプレートの上面に、略U字形に切り起こした舌状のカッター刃の根元まで引き込んで切断され、切断後の釣糸端部はそのままにカッター刃の根元に挟み込まれて保持されるので、次回に、スプールに巻回された釣糸を引き出すには、カッター刃の根元に保持されている釣糸端部を外してからでないと、釣糸端部を摘んでスプールから引き出すことはできないものである。
【0010】
さらに、一般的な市販品におけるスプールに巻回される釣糸は、所定長の釣糸を巻回した状態で、フランジ周縁部のところまで一杯には巻回されてはおらず、フランジの内面中間部付近までで、フランジの上半部分を残すような巻き方になっているので、このスプール内の釣糸上に装着される糸止め具は、両方のフランジ間の隙間に落ち込んで釣糸面に接している。
【0011】
そこで、スプールに巻回された釣糸を、道具を使用しないで指先だけでスプールから引き出すとなれば、両方のフランジ間の隙間に指先を挿入し、釣糸上に装着された糸止め具のカッター刃の根元に保持されている釣糸端部を外し、この釣糸端部を摘んで引き出さなければならないが、汎用のスプールでは、両方のフランジ間の隙間に指先を深く挿入することはできないので、指先だけでカッター刃の根元から釣糸端部を外したり、その端部を摘んで釣糸を引き出したりする操作ができるのは、両方のフランジ間の間隔の大きな大型のスプールに限られる。
【0012】
また、このような大型のスプールにしても、スプール内の釣糸量が少なって両方のフランジ間の隙間内に糸止め具が深く落ち込んでしまうと、両方のフランジ間の隙間内に指先を挿入して釣糸を簡単に取り扱うことはできなくなる。
【0013】
また、ベースプレート上面に略U字形に切り起こしてなる舌状のカッター刃からすると、その根元に挟み込み状に保持されている釣糸端部を指先で外したりするような時に、刃先に指先が触れて怪我をするおそれも多分にある。
【0014】
そこで、本発明に係る釣糸用スプールは、スプールの大きさやスプールに巻回される釣糸量に関係なく、常に同じ条件で、スプール内からの釣糸の引き出しと、その切断、また、切断後の釣糸端部の保持が簡単にでき、しかも、カッターの刃先には指先が触れるようなことがなく安全で、取り扱い易い釣糸用スプールを提供することを目的としたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る釣糸用スプールは、巻芯両端にフランジを備えた釣糸用スプールにおいて、両方のフランジの周縁部に、帯状をなすプラスチック製の環状覆体を回動及び着脱自在に装着し、該覆体上面に支持部を隆設し、該支持部の前部、後部及び片方の側縁部を残し、他方の側縁部から切り込み状にカッター部を凹設し、該カッター部に、支持部内に埋設状に取着したカッターの刃先を横向きに突出させ、支持部回りからカッターの刃先に掛かる範囲で、支持部と覆体間に隙間状の釣糸保持部を形成したことを特徴とする。
【0016】
ここで、スプールに対する覆体の装着は、スプールを構成する両方のフランジ周縁部に、対向して断面L字状の切込み段部を設け、該切込み段部に覆体の両側縁を落し込み状に係合させ、また、スプール内から覆体外への釣糸の引き出しは、覆体の側縁に切込み状に設けた釣糸引出し凹部から引き出すか、または、フランジ周縁部と、これに係合する覆体との間に生じる緩みを利用し、両者の隙間からスプール内の釣糸を引き出すことができる。
【0017】
このように構成した本発明の釣糸用スプールによれば、覆体は、スプールを構成する両方のフランジ周縁部にあって両方のフランジ間に形成される釣糸収容空間を覆っているので、覆体の外に出ている釣糸端部を指先で持ってスプール内から必要とする長さを引き出し、そのまま釣糸の切断部分を支持部と覆体間に形成した釣糸保持部内に引き入れてカッターの刃先に掛けて切断すればよい。こうして、スプールのサイズやスプールに巻回される釣糸量に関係なく、常に同じ条件で、スプール内からの釣糸の引き出しと切断が簡単にできて便利なものである。
【0018】
また、切断後の釣糸端部は、釣糸の弾力で伸長してカッターの刃先からは離れるが、釣糸保持部にそのまま保持させられるので、次回に釣糸を使用する時に、釣糸端部が摘み易くなって釣糸を取り扱い易くする。しかも、釣糸を切断する時に、カッターの刃先から離れたところを持って取り扱われるので、カッターの刃先に指先が触れるようなことがなく安全性も高い。
【0019】
また、前記カッター部において、略三角形状に覆体面を露出させ、カッターの刃先は、覆体面に平行させ、且つ、覆体長手方向に傾斜して後向きにカッター部に突出させた構成にすると、釣糸は、釣糸保持部からカッター部に引き出されて鋭角に折げてカッターの刃先に掛けられ、釣糸の切断時には、引っ張る力の他に刃先上で横ずれ等も生じさせることができるので、釣糸の切断は無理なく確実に行われる。
【0020】
また、支持部回りからカッターの刃先に掛かる範囲で、支持部と覆体間に形成する隙間状の釣糸保持部は、釣糸をカッター部内に引き込んで適切に切断がなされるものであれば、特に、形態的な制約はないが、スプール内から覆体外への釣糸の引き出し位置が、支持部の後方に設定している場合は、釣糸保持部を、カッター部の背部から支持部の前部を経てカッターの刃先に掛けて形成し、該釣糸保持部内にあって支持部の前部で支持部側から覆体面向けに保持片を突設した構成にすると、スプール内から引き出した釣糸を切断する時は、釣糸の切断部分を、カッター部の背部から支持部の前部に回し、釣糸を覆体面に滑らせて釣糸保持部に引き込んでカッターの刃先に掛ける操作が簡単にできる。
【0021】
こうして、切断後の釣糸端部は、釣糸の弾力で伸長してカッターの刃先からは離れるが、支持部の前部で支持部側から覆体面向けに突設した保持片によって釣糸保持部内に確実に保持されて釣糸を取り扱い易くする。
【0022】
また、スプール内から覆体外への釣糸の引き出し位置が、支持部の前方に設定している場合は、釣糸保持部を、カッター部が凹設された側の支持部の前部にカッターの刃先に掛けて形成し、該釣糸保持部内にあって支持部側から覆体面向けに保持片を突設した構成にすると、スプール内から引き出した釣糸を切断する時は、釣糸の切断部分を、ほぼ直線状のままで支持部の側方から釣糸保持部に引き込んでカッターの刃先に掛ける操作が、ほとんどワンタッチで簡単にできる。
【0023】
この場合も、切断後の釣糸端部は、釣糸の弾力で伸長してカッターの刃先からは離れるが、支持部の側縁部で支持部側から覆体面向けに突設した保持片によって釣糸保持部内に確実に保持されて釣糸を取り扱い易くする。
【0024】
また、覆体上面に隆設した支持部は、覆体に一体に設けた台座と、該台座に対し結合される外装体からなり、台座の定位置にカッターを載せ、外装体下面に突設した係合突起をカッター及び台座に穿設した係合孔に挿通係止してカッターを取着した構成にすると、カッターの組み付け作業が簡単に確実にでき、製品の大量生産が可能となって安価に提供できる。
【0025】
また、覆体の適所に取着孔を設け、該取着孔に吊り具を取着した構成にすると、釣糸用スプールを店頭販売するに当たって、スプールを吊り下げて陳列するのに便利なものである。また、この吊り具は簡単に取り外すことができるので使用者に渡ってから、これが邪魔になることはない。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0027】
図1は本発明の実施の形態を示す釣糸用スプールの一部を示す斜視図、図2はフランジ周縁部に対する覆体の装着関係を示す部分断面図、図3は覆体上に隆設する支持部の拡大平面図、図4は図3の支持部の側面図、図5は図3の支持部の斜視図である。
【0028】
各図において、1はスプール本体、2はスプール本体1に装着される環状の覆体を示す。
【0029】
スプール本体1は、P.S樹脂等のプラスチック資材で成型され、巻芯3の両端にフランジ4を備えたもので、大きさは、使用上の便利さを考慮して適切な大きさに設定される。なお、スプール本体1の基本的形態は、汎用のスプールと同じである。
【0030】
覆体2は、図2に示すように、スプール本体1の両方のフランジ4間に形成される釣糸収容空間5全体を覆うようにした無端帯状をなす環状蓋的なもので、ポリエチレン等のプラスチック資材で成型されている。この覆体2を装着するために、スプール本体1の両方のフランジ4の周縁部には、対向して断面L字状の切込み段部6を設け、この段部6に覆体2の両側縁7を落とし込み状に係合させて回動及び着脱自在に装着している。
【0031】
ここで、覆体2の両側縁7とフランジ周縁部の段部6との間には、ある程度の緩みを生じさせ、覆体2はほとんど抵抗なく回動可能にし、また、覆体2の人為的な変形を利用してフランジ周縁部に対する着脱が簡単にできるようにしている。
【0032】
そして、スプール内の釣糸A、すなわち、覆体2によって覆われた釣糸収容空間5内の釣糸Aの覆体2外への引き出しは、フランジ周縁部と覆体2の側縁7との隙間から引き出すか、または、覆体2の側縁7に切込み状に設けた釣糸引出し凹部8から引き出すようにしている。
【0033】
覆体2の上面に支持部9を隆設している。この支持部9には、その前部、後部(実施の形態では、スプール内から引き出した釣糸Aを支持部9に引き込む方向を前方としている。)と片方の側縁部を残し、他方の側縁部から切り込み状にカッター部10を凹設し、このカッター部10内に覆体面を露出させている。
【0034】
支持部9内には、埋設状にカッター11を取着し、このカッター11の刃先11aのみを覆体面からは僅かに浮かしてカッター部10に突出させている。実施の形態のカッター部10は、平面的に見て略三角形状に形成されており、カッター11の刃先11aは、後向きで覆体面を傾斜して横切るカッター部10の前側壁に突出させている。
【0035】
また、この実施の形態では、支持部9に対するカッター11の取着は、支持部9に対してカッター部10の解放側面側からカッター収嵌空所12を形成し、このカッター収嵌空所12にカッター11を収嵌して後、空所内に詰物を充填して固定している。
【0036】
こうしてカッター部10に突出するカッター11の刃先11aは、カッター部10の奥まったところに位置づけられ、釣糸Aは切断するが、カッター部10が解放された支持部9の上面側からも側面側からも指先が入り込むことがないように、カッター11に関連する各部の寸法や形態等は適切に設定されている。
【0037】
支持部9には、カッター11の背部側から刃先11aに掛かる範囲で、支持部前部を覆体面から剥離して隙間状の釣糸保持部13を形成している。
【0038】
実施の形態では、支持部9の前部上面を、覆体面向けに傾斜させて舌片状の延長部14を形成し、この延長部14は先端向けに覆体面からの浮上り量を漸進的に大きくし、釣糸Aが保持部13内に入り易くするとともに、延長部14の先端に覆体面向けに、釣糸Aを保持部13内に保持する保持片15を突設している。
【0039】
こうして釣糸保持部13内への釣糸Aの引き込みは、釣糸端部を手に持って人為的に覆体面を滑べらせる要領で保持片15と覆体面との間を加圧的に通過させるようにしている。
【0040】
図6は別の実施の形態を示す覆体上に隆設する支持部の拡大平面図、図7は図6の支持部中央からの断面図、図8は図6の支持部の斜視図である。
【0041】
この実施の形態の支持部9は、覆体面に一体に設けた台座16と、該台座16に対して結合される外装体17からなるもので、台座16には、その定位置にカッター11が載せられ、この上に外装体17を被ぶせて外装体17の下面に突設した係合突起18をカッター11及び台座16に設けた取付け孔19に挿通して台座16下面に係止させている。
【0042】
この場合、外装体17の下面は、台座16回りで覆体面に圧着状になるので、外装体下面のうちで、カッター11の背部側から刃先11aに掛かる範囲で、外装体下面を覆体面から浮上させて隙間状の釣糸保持部13を形成している。
【0043】
ここでも、外装体17の前部21では、先端向けに覆体面からの浮上り量を漸進的に大きくして釣糸Aが釣糸保持部13内に入り易くするとともに、前部21の先端には覆体面向けに保持片15を突設している。
【0044】
上記構成において、本発明に係る釣糸用スプールを使用するに当たっては、先に、釣糸Aの端部を覆体2外に引き出し、これを釣糸保持部13内に引き込んで保持させておく。釣糸Aを使用する時は、釣糸端部を指先で持って必要とする長さをスプール内から引き出し、釣糸Aの切断は、釣糸Aの切断部分をカッター11の背部側から支持部9の前側に回し、覆体面に滑べらせて保持片15と覆体面との間から釣糸保持部13内に引き込んでカッター部10に通し、ここで釣糸Aを上向きに引っ張ってカッター11の刃先11aに強めに当てるか、釣糸Aを刃先11a上で動かして切断する。この際、釣糸Aの切断個所が動かないように、支持部9の後方でもう一方の手で覆体面に釣糸Aを押さえ付けるようにする。実施の形態では、このために、支持部9の後方の覆体面に、釣糸押さ片22(図1参照)を設けている。
【0045】
こうして、釣糸Aは釣糸保持部13を経てカッター部10に通して切断され、切断後の釣糸端部は、釣糸保持部13内に保持片15によって釣糸保持部13内からの抜出が阻止されて保持されるので、次回に釣糸Aを使用する時に摘み易いものである。
【0046】
また、本発明に係る釣糸用スプールのスプール本体1自体の基本形態は、汎用のものと全く変わりはないので、図9に示すように、複数個の同一サイズのスプールを並列状に結合し、このままで持ち歩いて各スプールに巻回された種類の異なる釣糸を使い分けるような使用に便利なものである。
【0047】
なお、前記実施の形態では、支持部9に対し、スプール内からの引き出される釣糸Aの位置を、支持部9の後方に設定した場合の構成について説明したが、スプール内からの引き出される釣糸Aの位置を、支持部9の前方に設定することもできる。
【0048】
図10は、スプール内から引き出される釣糸の位置を、支持部の前方に設定した場合の実施の形態を示す図6に対応する覆体上に隆設する支持部の拡大平面図、図11は、図10の支持部の斜視図である。
【0049】
而して、支持部9に対し、スプール内からの引き出される釣糸Aの位置を、支持部9の前方に設定した場合は、図10及び図11に示すように、支持部9と覆体面間に形成する釣糸保持部13を、カッター部10が凹設された側の支持部9の前部に、カッター11の刃先11aに掛けて形成し、この釣糸保持部13内にあって支持部9側から覆体面向けに保持片15を突設している。この場合は、釣糸保持部13が簡素化される。また、スプール内から引き出した釣糸Aを切断する時は、釣糸Aの切断部分を、ほぼ直線状のままで支持部9の前部の釣糸保持部13に引き込んでカッター11の刃先11aに掛けて切断する操作が、ほとんどワンタッチで簡単にできる。
【0050】
また、覆体2には、図12(a)、(b)に示すように、覆体2の適所に取着孔23を設け、この取着孔23に挿通係止される係合部24を有する吊り具25を取着すると、釣糸用スプールを店頭販売するに当たって、各釣糸用スプールが吊り具25によって吊り下げ状に陳列することができて便利なものである。また、使用者に渡ってからは、使用者が吊り具25を不要とする時は、簡単に取り外すことができるので、吊り具25が邪魔になるようなものではない。
【0051】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、本発明の釣糸用スプールによれば、スプールのフランジ周縁部に回動自在に装着した覆体に、カッターを備え、切断された釣糸端部を保持する支持部を設けたので、スプールの大きさやスプールに巻回された釣糸量に関係なく、常に同じ条件で、スプール内からの釣糸の引き出しと切断が簡単にできる。しかも、切断後の釣糸端部は、覆体面上にあって保持されるので、次回の釣糸の引き出しを容易にする。また、カッターの刃先は、支持部に凹設したカッター部の奥まったところに位置づけられ、これには指先が触れることがないようにしたので、安全性も高く取り扱い易いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す釣糸用スプールの一部を示す斜視図である。
【図2】フランジ周縁部に対する覆体の装着関係を示す部分断面図である。
【図3】覆体上に隆設する支持部の拡大平面図である。
【図4】図3の支持部の側面図である。
【図5】図3の支持部の斜視図である。
【図6】本発明の別の実施の形態を示す覆体上に隆設する支持部の拡大平面図である。
【図7】図6の支持部中央からの断面図である。
【図8】図6の支持部の斜視図である。
【図9】本発明に係る釣糸用スプールの連結使用状態を示す斜視図である。
【図10】スプール内から引き出される釣糸の位置が異なる実施の形態を示す覆体上に隆設する支持部の拡大平面図である。
【図11】図10の支持部の斜視図である。
【図12】(a)は覆体と吊り具を分離した状態を示す要部の斜視図、(b)は覆体に吊り具を取付た状態を示す要部の正面図である。
【符号の説明】
1 スプール本体
3 巻芯
4 フランジ
2 覆体
5 釣糸収容空間
6 段部
7 覆体の両側縁
8 切込み凹部
9 支持部
10 カッター部
11 カッター
11a カッターの刃先
12 カッター収嵌空所
13 釣糸保持部
14 延長部
15 保持片
16 台座
17 外装体
18 係合突起
19 取付け孔
21 外装体の前部
22 押え片
23 取着孔
24 係合部
25 吊り具
A 釣糸
Claims (8)
- 巻芯両端にフランジを備えた釣糸用スプールにおいて、両方のフランジの周縁部に、帯状をなすプラスチック製の環状覆体を回動及び着脱自在に装着し、該覆体上面に支持部を隆設し、該支持部の前部、後部及び片方の側縁部を残し、他方の側縁部から切り込み状にカッター部を凹設し、該カッター部に、支持部内に埋設状に取着したカッターの刃先を横向きに突出させ、支持部回りからカッターの刃先に掛かる範囲で、支持部と覆体間に隙間状の釣糸保持部を形成したことを特徴とする釣糸用スプール。
- スプールを構成する両方のフランジ周縁部に、対向して断面L字状の切込み段部を設け、該切込み段部に覆体の両側縁を落し込み状に係合させたことを特徴とする請求項1記載の釣糸用スプール。
- カッター部において、略三角形状に覆体面を露出させ、カッターの刃先は、覆体面に平行させ、且つ、覆体長手方向に傾斜して後向きにカッター部に突出させたことを特徴とする請求項1又は2記載の釣糸用スプール。
- フランジ周縁部と、これに係合する覆体間に生じる緩みを利用し、両者の隙間からスプール内の釣糸を引き出すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の釣糸用スプール。
- 釣糸保持部を、カッター部の背部から支持部の前部を経てカッターの刃先に掛けて形成し、該釣糸保持部内にあって支持部の前部で支持部側から覆体面向けに保持片を突設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の釣糸用スプール。
- 釣糸保持部を、カッター部が凹設された側の支持部の前部にカッターの刃先に掛けて形成し、該釣糸保持部内にあって支持部側から覆体面向けに保持片を突設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の釣糸用スプール。
- 支持部が覆体に一体に設けた台座と、該台座に対し結合される外装体からなり、台座の定位置にカッターを載せ、外装体下面に突設した係合突起をカッター及び台座に穿設した係合孔に挿通係止してカッターを取着したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の釣糸用スプール。
- 覆体の適所に取着孔を設け、該取着孔に吊り具を取着したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の釣糸用スプール。
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