JP2004104391A - デジカメプリントサービス方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】拡大・縮小してもジャギーが少なく、加工・修正を繰り返しても劣化が少ないＶＦＺ画像をオリジナル画像と一緒にＣＤ−Ｒに格納して提供しデジカメ画像を効果的に活用する。
【解決手段】ＤＰＥショップでデジカメ１やメモリカード２の撮影データを画像処理システム１０に取り込みＶＦＺフォーマットに変換し、サムネール画像やＶＦＺビューアなどと一緒にＣＤ−Ｒ３（電子ネガ）に焼き込み、同時にＣＤジャケット用のインデックスプリント４を作成する。利用者は該ＣＤ−Ｒ３をパソコン２０などに入力してＶＦＺビューアによりＶＦＺファイルを開き拡大・縮小してＶＦＺ画像を閲覧でき、ＤＰＥショップにて、画像（コマ）や枚数を指定しプリント依頼できる。また、ＶＦＺ画像の特性を生かし処理結果を記録メディア５に保存しプリントを依頼できる。依頼されたデータを画像処理システム１０を介してプリンタに画像プリント６として出力される。
【選択図】 図１
【解決手段】ＤＰＥショップでデジカメ１やメモリカード２の撮影データを画像処理システム１０に取り込みＶＦＺフォーマットに変換し、サムネール画像やＶＦＺビューアなどと一緒にＣＤ−Ｒ３（電子ネガ）に焼き込み、同時にＣＤジャケット用のインデックスプリント４を作成する。利用者は該ＣＤ−Ｒ３をパソコン２０などに入力してＶＦＺビューアによりＶＦＺファイルを開き拡大・縮小してＶＦＺ画像を閲覧でき、ＤＰＥショップにて、画像（コマ）や枚数を指定しプリント依頼できる。また、ＶＦＺ画像の特性を生かし処理結果を記録メディア５に保存しプリントを依頼できる。依頼されたデータを画像処理システム１０を介してプリンタに画像プリント６として出力される。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラで撮影したデータを銀塩写真方式または熱転写方式のプリンタに出力してデジカメ画像を写真にする際に、バックアップ用のオリジナル画像を収録した電子ネガ（ＣＤ−Ｒ）と、ＣＤジャケット用のインデックスプリントを作成して利用者に提供するデジカメプリントサービスに関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
デジカメプリントサービスは、デジタルカメラで撮影したデータを銀塩写真方式または熱転写方式のプリンタに出力してデジカメ画像を写真にするサービスで、記録メディアをＤＰＥショップに持ち込んで注文する方法とインターネット経由で注文する方法がある。
記録メディアをＤＰＥショップに持ち込む場合は、バックアップ用のオリジナル画像を収録した電子ネガ（ＣＤ−Ｒ）と、ＣＤジャケット用のインデックスプリントを作成して利用者に提供してくれる。
【０００３】．
デジカメはＪＰＥＧが標準的なフォーマットになっているため、オリジナル画像の保存フォーマットもＪＰＥＧを採用している。
ところが、ＪＰＥＧは圧縮効率が高い反面、圧縮の過程でデータの一部が欠落する非可逆圧縮方式のため、保存を繰り返すと画質が徐々に劣化し、元の画像に戻らなくなる欠点がある。
また、色の調整の過程などにおいても、例えばコントラストをつけすぎると、明暗を強調するためにハイライトとシャドウが完全につぶれて、その部分の階調情報が失われてしまうことがある。
このため、デジカメプリントを楽しむために必要な画像の拡大・縮小・回転・反転・移動・変形などの加工や明るさ／コントラスト、ハイライト／中間調／シャドウ、色相／彩度／明度などの調整、障害物の消去などの修正を満足が得られるまで何回も繰り返し行えないという問題があった。
また、ＪＰＥＧはビットマップ画像のため、Ｌ判程度の大きさで見ているぶんには粗く感じないが、Ａ４サイズまで拡大して近くで見るとジャギー（ギザギザ）が目立ち、特に斜めの線（輪郭）などに顕著に現れる。
このため、画像の一部をトリミングして拡大プリントしたり、パノラマや特大サイズのプリントを作成するのには支障があった。
【０００４】
この点、ベクトル画像は画像のデータを点・線・面などのデータとして数値化して持っているので、拡大・縮小してもビットマップ画像のように荒れることがない。
特に、デジタル・パブリッシング・ジャパン社の開発したＶＦＺ（Ｖｅｃｔｏｒ−Ｆｏｒｍａｔ−Ｚｏｏｍｉｎｇ）は、ＲＧＢそれぞれの輝度を分布成分とベクトル成分に分解し、１ファイル内に５階層の品質の異なるレイヤーで画像を保存することにより、必要なレベルに応じて最適な画質の高品位画像を出力することができる。
また、画像を非損失で完全可逆圧縮するので、５〜１２００％までの倍率で極めて劣化が少なく画像を拡大・縮小することができる。
このＶＦＺの画像圧縮方法については、国際公開番号ＷＯ−０１／１７２２９公報に詳細が記されている。
【０００５】
そこで本発明は、拡大・縮小してもジャギーが極めて少なく、加工・修正を繰り返しても極めて劣化が少ないＶＦＺ画像を従来のオリジナル画像と一緒にＣＤ−Ｒに格納して提供することにより、デジカメ画像をより効果的に活用できるようにすることを目的になされたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下のように構成した。
【０００７】
すなわち、本発明のデジカメプリントサービス方法は、デジカメ撮影データが画像処理コンピュータに入力されるステップと、画像処理コンピュータが入力したデジカメ撮影データをオリジナル画像としてそのままコピーするステップと、画像処理コンピュータが入力したデジカメ撮影データからＣＤジャケット用のインデックス画像を生成するステップと、画像処理コンピュータが入力したデジカメ撮影データを所定フォーマットのベクトル画像に変換するステップと、画像処理コンピュータが前記オリジナル画像と一緒に前記インデックス画像とベクトル画像をＣＤ−Ｒに焼き込むステップと、画像処理コンピュータが前記インデックス画像を入力してＣＤジャケット用のインデックスプリントを出力するステップとからなり、デジカメ撮影データのオリジナル画像の他に所定フォーマットのベクトル画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供することにより上記目的が達成される。
【０００８】
また、好ましくは、前記インデックス画像をホームページと同じＨＴＭＬ形式に変換して前記画像データの他にＨＴＭＬ形式のインデックス画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供する。
【０００９】
また、好ましくは、前記ベクトル画像と同じ通し番号のサムネール画像を生成して前記画像データの他に前記ベクトル画像のサムネール画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供する。
【００１０】
また、好ましくは、前記ベクトル画像の閲覧ソフトをコピーして前記画像データの他に前記ベクトル画像の閲覧ソフトが入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【００１２】
図１に、本発明を実施したデジカメプリントサービスの処理の流れを示す。
デジカメプリントサービスは、利用者がデジカメ１またはメモリカード２をＤＰＥショップに持ち込み、ＤＰＥショップはデジカメ撮影データを画像処理システム１０に取り込み、ＪＰＥＧのオリジナル画像の他に全画像をＶＦＺフォーマットに変換してサムネール画像やＶＦＺビューアなどと一緒にＣＤ−Ｒ３（電子ネガ）に焼き込む。
このとき、同時にＣＤジャケット用のインデックスプリント４を作成する。
【００１３】
利用者はＣＤ−Ｒ３を受け取り、それを自宅のパソコン２０などに入力してＶＦＺビューアをインストールし、ＶＦＺファイルを開いて拡大・縮小してもジャギーが極めて少ない高品位のＶＦＺ画像を閲覧する。
内容を確認してＯＫであれば、ＣＤ−Ｒ３をＤＰＥショップに持ち込み、プリントしたい画像（コマ）や枚数を指定してプリントを依頼する。
あるいは、拡大・縮小してもジャギーが極めて少なく、加工・修正を繰り返しても極めて劣化が少ないＶＦＺ画像の特性を生かしてさまざまな加工・修正を加え、処理結果をＭＯなどの記録メディア５に保存してプリントを依頼する。
ＤＰＥショップは、依頼されたデータを画像処理システム１０に取り込み、銀塩写真方式または熱転写方式のプリンタに出力する。
利用者は依頼したデータの画像プリント６を受け取る。
【００１４】
図２に、本発明を実施した画像処理システムの構成図を示す。
画像処理システム１０は、パソコン１１にデジカメ１を直接接続するＵＳＢ接続ケーブル１２と、メモリカード２を挿入するカードスロット（カードリーダ）１３と、処理結果をＣＤ−Ｒ３に保存するＣＤ−Ｒドライブ１４を備え、外部に銀塩写真方式または熱転写方式の業務用プリンタ１５をネットワーク接続する。
【００１５】
図３に、本発明を実施したＣＤ−Ｒの作成手順を示す。
ＣＤ−Ｒの作成は、最初に、本発明を実施するためのＣＤ−Ｒ作成用の専用アプリケーションプログラムを起動してダイアログを開き（ステップ１０１）、必要に応じてダイアログの「設定」ボタンをクリックして以下の設定処理を行う。
ＣＤジャケット用のインデックスプリントの１枚にプリントされる画像レイアウト数を設定する（ステップ１０２）。
インターネット用ブラウザでインデックスを閲覧するときの１画面に表示される画像レイアウト数を設定する（ステップ１０３）。
ＶＦＺビューアでＶＦＺファイルを開くときの表示レベルを設定する（ステップ１０４）。通常はレベル５に設定する。
次に、デジカメ１またはメモリカード２から画像フォルダを入力してドラッグ＆ドロップでダイアログの指定スペースに重ねる（ステップ１０５）。
これにより自動的に変換処理が開始され（ステップ１０６）、ＣＤ出力用の画像フォルダに下記のデータが作成される。
「ｈｅｌｐ」フォルダにＶＦＺビューアをインストールする際の手続きプログラムがＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）版とＭａｃｉｎｔｏｓｈ（登録商標）版で格納される。
これにより、ＶＦＺのユーザでなくてもＶＦＺ画像が閲覧できるようになる。
「ｏｒｇ」フォルダにＪＰＥＧのオリジナル画像がそのままコピーされる。
「ｖｆｚ」フォルダにＪＰＥＧのビットマップ画像をＶＦＺのベクトル画像に変換して通し番号を付けたＶＦＺファイルが収納される。
「ｉｍｇ」フォルダにインターネット用ブラウザで見るためのイメージデータが収納される。
「ｔｈｕｍｂ」フォルダにＶＦＺファイルと同じ通し番号を付けたサムネール（ＪＰＥＧの縮小）画像が作成される。
「ｉｎｄｅｘ」ファイルにあらかじめ登録されたテンプレートを参照して作成したホームページと同じＨＴＭＬ形式でサムネール画像がリンク付けされる。
これを開くと、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ（登録商標）というパソコンのプラットフォームに関係なくインターネット用ブラウザでサムネール画像が閲覧できる。
これにより、サムネール画像を見るための専用の閲覧ソフトが不要になる。
「ｉｎｄｅｘ０」ファイルに通し番号順に画像を並べて作成したＴＩＦＦフォーマットのＣＤジャケット用のインデックス画像が収納される。
ファイルは１枚のプリントに対応し、プリントが２枚以上になるときは新たなファイルが追加される。
最後に、ＣＤ出力用の画像フォルダをＣＤ−Ｒ３に焼き込み（ステップ１０７）、ＣＤジャケット用のインデックスプリント４を出力する（ステップ１０８）。
以上により作成したＣＤ−Ｒ３（電子ネガ）とインデックスプリント４をＣＤジャケットに添付して利用者に提供する。
【００１６】
図４に、本発明を実施したＣＤ−Ｒの閲覧手順を示す。
ＣＤ−Ｒの閲覧は、最初に、ＣＤ−Ｒ３の「ｉｎｄｅｘ」ファイルを開いてインデックス画面を表示し（ステップ２０１）、ＶＦＺビューアをインストールする場合は、インデックス画面のＷｉｎｄｏｗｓ版とＭａｃｉｎｔｏｓｈ版のＯＳ別の「ダウンロード」ボタンのいずれかをクリックしてインストールプログラムをダウンロードする（ステップ２０２）。
インストールは１回のみ行えば、それ以降は他のＶＦＺファイルも見ることができるようになる。
次に、表示されているサムネール画像を選択してクリックする（ステップ２０３）。
サムネール画像を選択するとダイアログが表示されるので、次にダイアログの「開く」または「保存」ボタンのいずれかをクリックする。
「開く」ボタンをクリックすると、ＶＦＺビューアが起動してその画像のＶＦＺファイルを開き、拡大画像が表示される（ステップ２０４）。
「保存」ボタンをクリックすると、その画像のＶＦＺファイルがパソコン内に保存される（ステップ２０５）。
Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ版ＯＳの場合は、サムネール画像をクリックすると、自動的にＶＦＺビューアが起動してその画像のＶＦＺファイルを開く。
パソコン内に保存したＶＦＺファイルを加工・修正する場合は、処理した画像データをＭＯなどの記録メディア５に保存する（ステップ２０６）。
【００１７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のデジカメプリントサービス方法は、オリジナル画像の他に所定フォーマットのベクトル画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供する。従って、本発明によれば、加工・修正を繰り返しても極めて劣化が少ないベクトル画像の特性を生かしてさまざまな画像の加工・修正が思う存分できるようになるので、デジカメ画像の活用の幅を大幅に広げることができる。
また、拡大・縮小してもジャギーが極めて少ないベクトル画像の特性を生かして、例えば集合写真の一部を拡大して特定の個人の肖像写真を作成したり、デジカメ画像を特大サイズの写真にするようなことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施したデジカメプリントサービスの処理の流れ図である。
【図２】本発明を実施した画像処理システムの構成図である。
【図３】本発明を実施したＣＤ−Ｒの作成手順図である。
【図４】本発明を実施したＣＤ−Ｒの閲覧手順図である。
【符号の説明】
１ デジカメ
２ メモリカード
３ ＣＤ−Ｒ
４ インデックスプリント
５ 記録メディア
６ 画像プリント
１０ 画像処理システム
１１ パソコン
１２ ＵＳＢ接続ケーブル
１３ カードスロット
１４ ＣＤ−Ｒドライブ
１５ 業務用プリンタ
２０ パソコン
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラで撮影したデータを銀塩写真方式または熱転写方式のプリンタに出力してデジカメ画像を写真にする際に、バックアップ用のオリジナル画像を収録した電子ネガ（ＣＤ−Ｒ）と、ＣＤジャケット用のインデックスプリントを作成して利用者に提供するデジカメプリントサービスに関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
デジカメプリントサービスは、デジタルカメラで撮影したデータを銀塩写真方式または熱転写方式のプリンタに出力してデジカメ画像を写真にするサービスで、記録メディアをＤＰＥショップに持ち込んで注文する方法とインターネット経由で注文する方法がある。
記録メディアをＤＰＥショップに持ち込む場合は、バックアップ用のオリジナル画像を収録した電子ネガ（ＣＤ−Ｒ）と、ＣＤジャケット用のインデックスプリントを作成して利用者に提供してくれる。
【０００３】．
デジカメはＪＰＥＧが標準的なフォーマットになっているため、オリジナル画像の保存フォーマットもＪＰＥＧを採用している。
ところが、ＪＰＥＧは圧縮効率が高い反面、圧縮の過程でデータの一部が欠落する非可逆圧縮方式のため、保存を繰り返すと画質が徐々に劣化し、元の画像に戻らなくなる欠点がある。
また、色の調整の過程などにおいても、例えばコントラストをつけすぎると、明暗を強調するためにハイライトとシャドウが完全につぶれて、その部分の階調情報が失われてしまうことがある。
このため、デジカメプリントを楽しむために必要な画像の拡大・縮小・回転・反転・移動・変形などの加工や明るさ／コントラスト、ハイライト／中間調／シャドウ、色相／彩度／明度などの調整、障害物の消去などの修正を満足が得られるまで何回も繰り返し行えないという問題があった。
また、ＪＰＥＧはビットマップ画像のため、Ｌ判程度の大きさで見ているぶんには粗く感じないが、Ａ４サイズまで拡大して近くで見るとジャギー（ギザギザ）が目立ち、特に斜めの線（輪郭）などに顕著に現れる。
このため、画像の一部をトリミングして拡大プリントしたり、パノラマや特大サイズのプリントを作成するのには支障があった。
【０００４】
この点、ベクトル画像は画像のデータを点・線・面などのデータとして数値化して持っているので、拡大・縮小してもビットマップ画像のように荒れることがない。
特に、デジタル・パブリッシング・ジャパン社の開発したＶＦＺ（Ｖｅｃｔｏｒ−Ｆｏｒｍａｔ−Ｚｏｏｍｉｎｇ）は、ＲＧＢそれぞれの輝度を分布成分とベクトル成分に分解し、１ファイル内に５階層の品質の異なるレイヤーで画像を保存することにより、必要なレベルに応じて最適な画質の高品位画像を出力することができる。
また、画像を非損失で完全可逆圧縮するので、５〜１２００％までの倍率で極めて劣化が少なく画像を拡大・縮小することができる。
このＶＦＺの画像圧縮方法については、国際公開番号ＷＯ−０１／１７２２９公報に詳細が記されている。
【０００５】
そこで本発明は、拡大・縮小してもジャギーが極めて少なく、加工・修正を繰り返しても極めて劣化が少ないＶＦＺ画像を従来のオリジナル画像と一緒にＣＤ−Ｒに格納して提供することにより、デジカメ画像をより効果的に活用できるようにすることを目的になされたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下のように構成した。
【０００７】
すなわち、本発明のデジカメプリントサービス方法は、デジカメ撮影データが画像処理コンピュータに入力されるステップと、画像処理コンピュータが入力したデジカメ撮影データをオリジナル画像としてそのままコピーするステップと、画像処理コンピュータが入力したデジカメ撮影データからＣＤジャケット用のインデックス画像を生成するステップと、画像処理コンピュータが入力したデジカメ撮影データを所定フォーマットのベクトル画像に変換するステップと、画像処理コンピュータが前記オリジナル画像と一緒に前記インデックス画像とベクトル画像をＣＤ−Ｒに焼き込むステップと、画像処理コンピュータが前記インデックス画像を入力してＣＤジャケット用のインデックスプリントを出力するステップとからなり、デジカメ撮影データのオリジナル画像の他に所定フォーマットのベクトル画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供することにより上記目的が達成される。
【０００８】
また、好ましくは、前記インデックス画像をホームページと同じＨＴＭＬ形式に変換して前記画像データの他にＨＴＭＬ形式のインデックス画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供する。
【０００９】
また、好ましくは、前記ベクトル画像と同じ通し番号のサムネール画像を生成して前記画像データの他に前記ベクトル画像のサムネール画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供する。
【００１０】
また、好ましくは、前記ベクトル画像の閲覧ソフトをコピーして前記画像データの他に前記ベクトル画像の閲覧ソフトが入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【００１２】
図１に、本発明を実施したデジカメプリントサービスの処理の流れを示す。
デジカメプリントサービスは、利用者がデジカメ１またはメモリカード２をＤＰＥショップに持ち込み、ＤＰＥショップはデジカメ撮影データを画像処理システム１０に取り込み、ＪＰＥＧのオリジナル画像の他に全画像をＶＦＺフォーマットに変換してサムネール画像やＶＦＺビューアなどと一緒にＣＤ−Ｒ３（電子ネガ）に焼き込む。
このとき、同時にＣＤジャケット用のインデックスプリント４を作成する。
【００１３】
利用者はＣＤ−Ｒ３を受け取り、それを自宅のパソコン２０などに入力してＶＦＺビューアをインストールし、ＶＦＺファイルを開いて拡大・縮小してもジャギーが極めて少ない高品位のＶＦＺ画像を閲覧する。
内容を確認してＯＫであれば、ＣＤ−Ｒ３をＤＰＥショップに持ち込み、プリントしたい画像（コマ）や枚数を指定してプリントを依頼する。
あるいは、拡大・縮小してもジャギーが極めて少なく、加工・修正を繰り返しても極めて劣化が少ないＶＦＺ画像の特性を生かしてさまざまな加工・修正を加え、処理結果をＭＯなどの記録メディア５に保存してプリントを依頼する。
ＤＰＥショップは、依頼されたデータを画像処理システム１０に取り込み、銀塩写真方式または熱転写方式のプリンタに出力する。
利用者は依頼したデータの画像プリント６を受け取る。
【００１４】
図２に、本発明を実施した画像処理システムの構成図を示す。
画像処理システム１０は、パソコン１１にデジカメ１を直接接続するＵＳＢ接続ケーブル１２と、メモリカード２を挿入するカードスロット（カードリーダ）１３と、処理結果をＣＤ−Ｒ３に保存するＣＤ−Ｒドライブ１４を備え、外部に銀塩写真方式または熱転写方式の業務用プリンタ１５をネットワーク接続する。
【００１５】
図３に、本発明を実施したＣＤ−Ｒの作成手順を示す。
ＣＤ−Ｒの作成は、最初に、本発明を実施するためのＣＤ−Ｒ作成用の専用アプリケーションプログラムを起動してダイアログを開き（ステップ１０１）、必要に応じてダイアログの「設定」ボタンをクリックして以下の設定処理を行う。
ＣＤジャケット用のインデックスプリントの１枚にプリントされる画像レイアウト数を設定する（ステップ１０２）。
インターネット用ブラウザでインデックスを閲覧するときの１画面に表示される画像レイアウト数を設定する（ステップ１０３）。
ＶＦＺビューアでＶＦＺファイルを開くときの表示レベルを設定する（ステップ１０４）。通常はレベル５に設定する。
次に、デジカメ１またはメモリカード２から画像フォルダを入力してドラッグ＆ドロップでダイアログの指定スペースに重ねる（ステップ１０５）。
これにより自動的に変換処理が開始され（ステップ１０６）、ＣＤ出力用の画像フォルダに下記のデータが作成される。
「ｈｅｌｐ」フォルダにＶＦＺビューアをインストールする際の手続きプログラムがＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）版とＭａｃｉｎｔｏｓｈ（登録商標）版で格納される。
これにより、ＶＦＺのユーザでなくてもＶＦＺ画像が閲覧できるようになる。
「ｏｒｇ」フォルダにＪＰＥＧのオリジナル画像がそのままコピーされる。
「ｖｆｚ」フォルダにＪＰＥＧのビットマップ画像をＶＦＺのベクトル画像に変換して通し番号を付けたＶＦＺファイルが収納される。
「ｉｍｇ」フォルダにインターネット用ブラウザで見るためのイメージデータが収納される。
「ｔｈｕｍｂ」フォルダにＶＦＺファイルと同じ通し番号を付けたサムネール（ＪＰＥＧの縮小）画像が作成される。
「ｉｎｄｅｘ」ファイルにあらかじめ登録されたテンプレートを参照して作成したホームページと同じＨＴＭＬ形式でサムネール画像がリンク付けされる。
これを開くと、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）、Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ（登録商標）というパソコンのプラットフォームに関係なくインターネット用ブラウザでサムネール画像が閲覧できる。
これにより、サムネール画像を見るための専用の閲覧ソフトが不要になる。
「ｉｎｄｅｘ０」ファイルに通し番号順に画像を並べて作成したＴＩＦＦフォーマットのＣＤジャケット用のインデックス画像が収納される。
ファイルは１枚のプリントに対応し、プリントが２枚以上になるときは新たなファイルが追加される。
最後に、ＣＤ出力用の画像フォルダをＣＤ−Ｒ３に焼き込み（ステップ１０７）、ＣＤジャケット用のインデックスプリント４を出力する（ステップ１０８）。
以上により作成したＣＤ−Ｒ３（電子ネガ）とインデックスプリント４をＣＤジャケットに添付して利用者に提供する。
【００１６】
図４に、本発明を実施したＣＤ−Ｒの閲覧手順を示す。
ＣＤ−Ｒの閲覧は、最初に、ＣＤ−Ｒ３の「ｉｎｄｅｘ」ファイルを開いてインデックス画面を表示し（ステップ２０１）、ＶＦＺビューアをインストールする場合は、インデックス画面のＷｉｎｄｏｗｓ版とＭａｃｉｎｔｏｓｈ版のＯＳ別の「ダウンロード」ボタンのいずれかをクリックしてインストールプログラムをダウンロードする（ステップ２０２）。
インストールは１回のみ行えば、それ以降は他のＶＦＺファイルも見ることができるようになる。
次に、表示されているサムネール画像を選択してクリックする（ステップ２０３）。
サムネール画像を選択するとダイアログが表示されるので、次にダイアログの「開く」または「保存」ボタンのいずれかをクリックする。
「開く」ボタンをクリックすると、ＶＦＺビューアが起動してその画像のＶＦＺファイルを開き、拡大画像が表示される（ステップ２０４）。
「保存」ボタンをクリックすると、その画像のＶＦＺファイルがパソコン内に保存される（ステップ２０５）。
Ｍａｃｉｎｔｏｓｈ版ＯＳの場合は、サムネール画像をクリックすると、自動的にＶＦＺビューアが起動してその画像のＶＦＺファイルを開く。
パソコン内に保存したＶＦＺファイルを加工・修正する場合は、処理した画像データをＭＯなどの記録メディア５に保存する（ステップ２０６）。
【００１７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のデジカメプリントサービス方法は、オリジナル画像の他に所定フォーマットのベクトル画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供する。従って、本発明によれば、加工・修正を繰り返しても極めて劣化が少ないベクトル画像の特性を生かしてさまざまな画像の加工・修正が思う存分できるようになるので、デジカメ画像の活用の幅を大幅に広げることができる。
また、拡大・縮小してもジャギーが極めて少ないベクトル画像の特性を生かして、例えば集合写真の一部を拡大して特定の個人の肖像写真を作成したり、デジカメ画像を特大サイズの写真にするようなことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施したデジカメプリントサービスの処理の流れ図である。
【図２】本発明を実施した画像処理システムの構成図である。
【図３】本発明を実施したＣＤ−Ｒの作成手順図である。
【図４】本発明を実施したＣＤ−Ｒの閲覧手順図である。
【符号の説明】
１ デジカメ
２ メモリカード
３ ＣＤ−Ｒ
４ インデックスプリント
５ 記録メディア
６ 画像プリント
１０ 画像処理システム
１１ パソコン
１２ ＵＳＢ接続ケーブル
１３ カードスロット
１４ ＣＤ−Ｒドライブ
１５ 業務用プリンタ
２０ パソコン
Claims (4)
- デジタルカメラで撮影したデータを銀塩写真方式または熱転写方式のプリンタに出力してデジカメ画像を写真にする際に、バックアップ用のオリジナル画像を収録した電子ネガ（ＣＤ−Ｒ）と、ＣＤジャケット用のインデックスプリントを作成して利用者に提供するサービスにおいて、
前記デジカメ撮影データが画像処理コンピュータに入力されるステップと、
画像処理コンピュータが、入力したデジカメ撮影データをオリジナル画像としてそのままコピーするステップと、
画像処理コンピュータが、入力したデジカメ撮影データからＣＤジャケット用のインデックス画像を生成するステップと、
画像処理コンピュータが、入力したデジカメ撮影データを所定フォーマットのベクトル画像に変換するステップと、
画像処理コンピュータが、前記オリジナル画像と一緒に前記インデックス画像とベクトル画像をＣＤ−Ｒに焼き込むステップと、
画像処理コンピュータが、前記インデックス画像を入力してＣＤジャケット用のインデックスプリントを出力するステップと、
からなり、
前記デジカメ撮影データのオリジナル画像の他に所定フォーマットのベクトル画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供してなるデジカメプリントサービス方法。 - 前記インデックス画像をホームページと同じＨＴＭＬ形式に変換して前記画像データの他にＨＴＭＬ形式のインデックス画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供してなる請求項１記載のデジカメプリントサービス方法。
- 前記ベクトル画像と同じ通し番号のサムネール画像を生成して前記画像データの他に前記ベクトル画像のサムネール画像が入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供してなる請求項１記載のデジカメプリントサービス方法。
- 前記ベクトル画像の閲覧ソフトをコピーして前記画像データの他に前記ベクトル画像の閲覧ソフトが入ったＣＤ−Ｒを利用者に提供してなる請求項１記載のデジカメプリントサービス方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002262387A JP2004104391A (ja) | 2002-09-09 | 2002-09-09 | デジカメプリントサービス方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002262387A JP2004104391A (ja) | 2002-09-09 | 2002-09-09 | デジカメプリントサービス方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004104391A true JP2004104391A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32262445
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002262387A Withdrawn JP2004104391A (ja) | 2002-09-09 | 2002-09-09 | デジカメプリントサービス方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004104391A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006100894A1 (ja) * | 2005-03-23 | 2006-09-28 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | ジャケットプリントの作成方法及びジャケットプリント |
-
2002
- 2002-09-09 JP JP2002262387A patent/JP2004104391A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006100894A1 (ja) * | 2005-03-23 | 2006-09-28 | Konica Minolta Photo Imaging, Inc. | ジャケットプリントの作成方法及びジャケットプリント |
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