JP2004103776A - 半導体装置の製造装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Koichi Kawashima
川嶋 光一
Michinari Yamanaka
山中 通成
Akiyoshi Teratani
寺谷 昭美
Shigenori Sakamori
坂森 重則
Nobuo Fujiwara
藤原 伸夫
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Panasonic Holdings Corp
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Renesas Technology Corp
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Abstract

【課題】プラズマ装置における対向電極同士の間隔が変更される場合であっても、上部電極を交換することなく、生成されるプラズマ分布の中心位置がウェーハの中心位置とずれないようにする。
【解決手段】プラズマ反応室11と、プラズマ反応室11の上部に設けられた上部電極13と、プラズマ反応室11に上部電極13と対向して設けられ、その主面上にウェーハ30を保持する下部電極15と、上部電極13と下部電極15との間隔を調整する支持部材23とを備えている。上部電極13には、外部からプラズマ反応室11に導入されるガスを流通する複数の孔部13aが設けられており、プラズマ反応室11には、上部電極に設けられた複数の孔部13aを選択的に開閉する孔塞ぎ具24が設けられている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造装置に関し、特に、プラズマ反応室に生成されるプラズマをウェーハの上方において均一な状態とする半導体装置の製造装置及び半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、従来のプラズマエッチング装置について図面を参照しながら説明する。
【0003】
図11は従来のECRプラズマエッチング装置の模式的な断面構成を示している。
【0004】
図11に示すように、プラズマ反応室101には、上部電極保持部材102に保持され、表裏方向に貫通する複数の孔部103aが形成された上部電極103と、保持台104の上に保持されており、その上面にウェーハ120を載置して保持する下部電極105とが互いに間隔をおき且つ対向して設けられている。
【0005】
上部電極103は第1の高周波電源106と電気的に接続され、下部電極105は第2の高周波電源107と電気的に接続されている。
【0006】
プラズマ反応室101の上部には、上部電極保持部材102及び上部電極103を覆う蓋部材108が気密に設けられている。蓋部材108の内部には、ガス導入孔108aが設けられており、その出口は上部電極103の上方に開口している。
【0007】
蓋部材108の上で且つ上部電極103の中央部の上方には、電磁波を伝播する導波管109が設けられ、該導波管109の他端には電磁波発振機110が接続されている。
【0008】
プラズマ反応室101の側面の下部には、その内部のガスを排気する排気口111が設けられており、該排気口111に設けられた排気ポンプ112により、プラズマ反応室101が真空状態に保たれる。
【0009】
下部電極105を保持する保持台104は、その下部を支持部材113により支持されており、該支持部材113は、ウェーハ120の位置がプラズマ反応室101内に生成されるプラズマ密度に対して最適な位置となるように、保持台104を上下に移動させる構成を有している。
【0010】
このような構成を持つECRプラズマエッチング装置の動作を簡単に説明する。
【0011】
まず、ウェーハ120を下部電極105の上に保持し、その後、エッチングガスをガス導入孔108aを通してプラズマ反応室101に導入すると共に、排気ポンプ112を稼働して、プラズマ反応室101内を所定の真空度になるまで排気する。続いて、電磁波発振機110に電力を印加するか、上部電極103に対して第1の高周波電源106により電力を印加するか、下部電極105に対して第2の高周波電源107により電力を印加するか、又はこれらの電力印加を2つ以上組み合わせて、プラズマ反応室101内にプラズマを生成することにより、ウェーハ120に対してプラズマエッチングを行なう。
【0012】
一般に、ECRプラズマエッチング装置は、ウェーハ120の上方から反応ガスが供給され、反応ガスがプラズマ中を通過する時間が長くなると、プラズマによる反応ガスの解離が促進される。このため、上部電極103と下部電極105と間隔が比較的に大きい状態でエッチングを行なう場合には、半導体装置の製造に用いるパターンマスクであるレジスト膜のエッチング速度が大きくなるため、レジスト膜のエッチング速度と酸化膜等の被エッチング膜のエッチング速度との比である対レジスト選択比の値は1以下となり、高い対レジスト選択比を必要とするエッチングが困難となる。
【0013】
そこで、高い対レジスト選択比を必要とする場合は、図11に示した従来のエッチング装置においては、上部電極103と下部電極105との間隔を小さくして、イオンの電子温度を上げることにより、対レジスト選択比の値を大きくすることが必要となる。
【0014】
しかしながら、上部電極103と下部電極105との間隔を比較的小さくなるように変更すると、発生するプラズマの分布が変化するため、プラズマ分布がウェーハ120の中心部に集中してしまう。このため、上部電極103と下部電極105との間隔が大きい場合と比較してプラズマの均一性が悪化してしまう。
【0015】
このように、上部電極103と下部電極105との間隔を変えることにより、可動範囲内の電極位置のすべてにわたって常に均一なプラズマを得ることができない。
【0016】
また、プラズマ反応室101に生成されるプラズマの分布は、その中心位置がプラズマ反応室101の中心位置、すなわちウェーハ120の中心位置と一致するのが理想ではあるが、実際には排気口111の設定位置に依存して分布の中心位置がずれる。
【0017】
上部電極103と下部電極105との間隔が比較的に小さい場合は、一般にプラズマ反応室101自体の容積も小さいため、排気口111によるプラズマの中心位置のずれの影響は小さいが、これに対し、上部電極103と下部電極105との間隔が比較的に大きい場合は、プラズマ反応室101自体の容積が大きくなるため、排気口111によるプラズマの中心位置のずれの影響が大きくなる。
【0018】
このように、上部電極103と下部電極105との間隔を変えることにより、プラズマの均一性が悪化するという問題と、プラズマの中心位置がずれるという問題とが生じる。
【0019】
これらの問題を解決するため、従来は、孔部103aの配置位置がそれぞれに異なる複数の上部電極103を用意し、被エッチング膜の材料又はエッチングガス種等が変更されるごとに、すなわち上部電極103と下部電極105との間隔が変更されるごとに、孔部103aを有する上部電極103を交換している。
【0020】
【特許文献1】
特表平9−505690号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年の微細加工が要求されるエッチングプロセスにおいては、多層膜を同一工程で処理することが要求され、高選択比を必要とするステップと、低選択比を必要とするステップとを連続で処理する必要が生じてきている。これにより、対向電極同士の間隔をステップごとに変更しなければならず、プラズマの均一性と所望の選択比とを両立する条件を見出すことは極めて困難であるという問題がある。
【0022】
本発明は、前記従来の問題を解決し、プラズマ装置における対向電極同士の間隔が変更される場合であっても、上部電極を交換することなく、生成されるプラズマ分布の中心位置がウェーハの中心位置とずれないようにすることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体装置の製造装置に、該製造装置が備える対向電極のうちの一方に設けられた、ガスを流通させる複数の孔部を選択的に塞ぐことができる孔塞ぎ具を設ける構成とする。
【0024】
具体的に、本発明に係る半導体装置の製造装置は、プラズマ反応室と、プラズマ反応室の内部に設けられた第1電極と、プラズマ反応室の内部に第1電極と対向して設けられ、その主面上にウェーハを保持する第2電極と、第1電極と第2電極との間隔を調整する間隔調整手段とを備え、第1電極には外部からプラズマ反応室に導入されるガスを流通する複数の孔部が設けられており、プラズマ反応室には第1電極の複数の孔部を選択的に開閉する孔塞ぎ具が設けられている。
【0025】
本発明の半導体装置の製造装置によると、間隔調整手段によって第1電極と第2電極との間隔を調整した際に、プラズマ分布がウェーハの中心部に集中したり、プラズマ分布の中心位置がウェーハの中心位置からずれたりしたとしても、反応室に第1電極の複数の孔部を選択的に開閉する孔塞ぎ具が設けられているため、該孔塞ぎ具を用いることにより、プラズマのウェーハ中心部への集中をその周辺部に拡散するように、又はプラズマ分布の中心位置がウェーハの中心位置と一致するように、孔部を選択的に開閉することができる。このため、プラズマ反応室におけるガスの流れの向き及びガス密度が均一化されるので、生成されるプラズマにおけるウェーハの面内分布が均一化される。その結果、ウェーハの面内のエッチング特性も均一となり、エッチング速度及び対レジスト選択比の特性が向上する。
【0026】
本発明の半導体装置の製造装置において、第1電極の複数の孔部は同心円状に配置されており、孔塞ぎ具は同心円状に配置された複数の孔部のうちの1つの環状の孔部ごとに開閉可能に設けられていることが好ましい。
【0027】
本発明の半導体装置の製造装置において、第1電極の複数の孔部は同心円状に配置されており、孔塞ぎ具は、同心円状に配置された複数の孔部のうち中心から1つの半径方向に位置する孔部ごとに開閉可能に設けられていることが好ましい。
【0028】
本発明の半導体装置の製造装置において、孔塞ぎ具は複数の孔部のそれぞれが独立に開閉可能に設けられていることが好ましい。
【0029】
本発明の半導体装置の製造装置において、孔塞ぎ具は、シリコン、石英、窒化シリコン、炭化シリコン、窒化アルミニウム又はポリイミドからなることが好ましい。
【0030】
このようにすると、孔塞ぎ具の耐エッチング性が優れるため、孔塞ぎ具がエッチングされて生じるパーティクルが防止できると共に、孔塞ぎ具の寿命を伸ばすことができる。
【0031】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、プラズマ反応室と、プラズマ反応室の内部に設けられた第1電極と、プラズマ反応室の内部に第1電極と対向して設けられ、その主面上にウェーハを保持する第2電極とを有し、第1電極に外部から導入されるガスを流通する複数の孔部が設けられている半導体装置の製造装置を用いた半導体装置の製造方法を対象とし、第1電極と第2電極との間隔を調整した後、ウェーハと第1電極との間に生成されるプラズマが均一となるように、第1電極の複数の孔部を選択的に塞ぐ第1の工程と、第1電極の複数の孔部を選択的に塞いだ状態で、ウェーハに対してエッチングを行なう第2の工程とを備えている。
【0032】
本発明の半導体装置の製造方法によると、第1電極と第2電極との間隔を調整した後、ウェーハと第1電極との間に生成されるプラズマが均一となるように、第1電極の複数の孔部を選択的に塞ぐ工程を備えているため、プラズマ反応室におけるガスの流れの向き及びガス密度が均一化されるので、生成されるプラズマにおけるウェーハの面内分布が均一化される。その結果、ウェーハの面内のエッチング特性も均一となり、エッチング速度及び対レジスト選択比の特性が向上する。
【0033】
本発明の半導体装置の製造方法において、第1電極の複数の孔部は同心円状に配置されており、第1の工程において、第1電極の複数の孔部のうち少なくとも1つの同心円上に位置する孔部を塞ぐか、同心円の中心から少なくとも1つの半径方向に位置する孔部を塞ぐか、又は少なくとも1つの同心円上及び少なくとも1つの半径方向に位置する孔部を塞ぐことが好ましい。
【0034】
この場合に、ウェーハには窒化シリコンからなる絶縁膜が形成されており、第1の工程において、第1電極と第2電極との間隔を相対的に小さくした場合には、第1電極の複数の孔部のうち少なくとも1つの内側の同心円上に位置する孔部を塞ぎ、第1電極と第2電極との間隔を相対的に大きくした場合には、同心円の中心からプラズマ反応室内のガスが排気される方向における半径方向に位置する孔部を塞ぐことが好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0036】
図1は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置であって、ECRプラズマエッチング装置の模式的な断面構成を示している。
【0037】
図1に示すように、プラズマ反応室11には、上部電極保持部材12に保持され、表裏方向に貫通する複数の孔部13aが形成され、ガス分散板(シャワーヘッド)としても機能する第1電極としての上部電極13と、保持台14の上に保持されており、その上面にウェーハ30を載置して保持する第2電極としての下部電極15とが互いに間隔をおき且つ対向して設けられている。
【0038】
上部電極保持材12には、ECRプラズマを生成するための磁場を生成する磁石又はコイルが内蔵されている。
【0039】
上部電極13は、第1の高周波電源16と電気的に接続され、下部電極15は第2の高周波電源17と電気的に接続されている。また、第1の高周波電源16及び第2の高周波電源17の他端はそれぞれ接地されている。
【0040】
プラズマ反応室11の上部には、上部電極保持部材12及び上部電極13を覆う蓋部材18が気密に設けられている。蓋部材18の内部には、ガス導入孔18aが設けられており、その出口は上部電極13の上方に開口している。
【0041】
蓋部材18の上で且つ上部電極13の中央部の上方には、電磁波を伝播する導波管19が設けられ、該導波管19の他端には、UHF波を発振して出力する電磁波発振器20が接続されている。ここで、上部電極13における中央部分、すなわち導波管19と対向する部分には孔部18aは設けられていない。
【0042】
プラズマ反応室11の側面の下部には、その内部のガスを排気する排気口21が設けられており、該排気口21に設けられた排気ポンプ22により、プラズマ反応室11が真空状態に保たれる。
【0043】
下部電極15を保持する保持台14は、その下部を支持部材23により支持されており、該支持部材23はその高さが調整可能に設けられており、ウェーハ30の位置がプラズマ反応室11内に生成されるプラズマ密度に対して最適な位置となるように、保持台14を上下に移動させる間隔調整手段として機能する。
【0044】
本実施形態の特徴として、蓋部材18における上部電極13に形成された孔部13aとそれぞれ対向する位置に、例えばシリコン(Si)からなる孔塞ぎ具24が設けられている。
【0045】
孔塞ぎ具24は、その蓋部材18側に支持棒(図示せず)が取り付けられており、該支持棒はアクチュエータ(図示せず)によって上下に移動し、下方に移動させることによって、上部電極13の各孔部13aを気密に塞ぐことができる。
【0046】
ここで、孔塞ぎ具24は、シリコンに代えて、使用するエッチングガスに対するエッチング耐性を有する材料であれば良い。例えば、フッ素系のエッチングガスを使用する場合には、窒化アルミニウム(AlN)又はポリイミド等を用いることができ、塩素系のエッチングガスを使用する場合には、石英(SiO )、窒化シリコン(Si N )、炭化シリコン(SiC)、窒化アルミニウム(AlN)又はポリイミド等を用いることができる。
【0047】
以下、本実施形態に係る孔塞ぎ具の具体的な構成例を説明する。
【0048】
(第1構成例)
図2(a)は本実施形態に係る孔塞ぎ具の第1構成例の平面構成を示している。図2(a)において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付している。
【0049】
図2(a)に示すように、本実施形態に係る上部電極13は、例えば、複数の孔部13aが同心円状に10列で且つ16本の放射状に形成されている。
【0050】
第1構成例に係る孔塞ぎ具24Aは、上部電極13における同心円状且つ放射状に位置する孔部13aのうちのそれぞれを環状に塞ぐように10本の環形状をなしている。環形状を有する各孔塞ぎ具24Aはそれぞれ独立して上下に移動可能であり、また、エッチング処理中であっても、孔部13aを開閉することができる。
【0051】
図2(b)は孔塞ぎ具24Aが上部電極13に形成された複数の孔部13aをすべて塞がない状態の断面構成を示し、図2(c)は孔塞ぎ具24Aが上部電極13に形成された同心円状且つ放射状の孔部13aのうち同心円状の内側の5列分を塞いだ状態の断面構成を示している。ここで、図2(a)は、図2(c)に示した孔部13aを塞ぐ孔塞ぎ具24Aを便宜上、太線で示している。
【0052】
(第2構成例)
図3(a)は本実施形態に係る孔塞ぎ具の第2構成例の平面構成を示している。図3(a)において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付している。
【0053】
図3(a)に示すように、第2構成例に係る孔塞ぎ具24Bは、上部電極13に形成された16本の放射状に延びるそれぞれの半径部分に位置する孔部13aを独立して塞ぐようにバー状を有している。バー状を有する各孔塞ぎ具24Bはそれぞれ独立して上下に移動可能であり、また、エッチング処理中であっても、孔部13aを開閉することができる。
【0054】
図3(b)は孔塞ぎ具24Bが上部電極13に形成された複数の孔部13aをすべて塞がない状態の断面構成を示し、図3(c)は孔塞ぎ具24Bが上部電極13に同心円状且つ放射状に形成された複数の孔部13aのうち放射状でガスの排気方向と一致する中心から半径方向に位置する部分を塞いだ状態の断面構成を示している。ここでも、図3(a)は、図3(c)に示した孔部13aを塞ぐ孔塞ぎ具24Bを便宜上、太線で示している。
【0055】
(第3構成例)
図4(a)は本実施形態に係る孔塞ぎ具の第3構成例の平面構成を示している。図4(a)において、図1に示す構成部材と同一の構成部材には同一の符号を付している。
【0056】
図4(a)に示すように、第3構成例に係る孔塞ぎ具24Cは、上部電極13に形成された複数の孔部13aのそれぞれを個々に塞ぐように島状を有している。島状を有する各孔塞ぎ具24Cはそれぞれ独立して上下に移動可能であり、また、エッチング処理中であっても、各孔部13aを開閉することができる。
【0057】
図4(b)は孔塞ぎ具24Cが上部電極13に形成された複数の孔部13aをすべて塞がない状態の断面構成を示し、図4(c)は塞ぎ具24Cが上部電極13に形成された10本の同心円状且つ放射状の孔部13aのうち同心円状の内側の5列分と、放射状でガスの排気方向と一致する中心から半径方向に位置する部分とを塞いだ状態の断面構成を示している。ここでも、図4(a)は、図4(c)に示した孔部13aを塞ぐ孔塞ぎ具24Cを便宜上、太線で示している。
【0058】
以下、前記の第3構成例に係る島状の孔塞ぎ具24Cを備えたECRプラズマエッチング装置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0059】
まず、図1に示すように、例えばシリコンからなるウェーハ30をプラズマ反応室11に設けられた下部電極15の上に搬送する。続いて、プラズマ反応室11の内部を排気ポンプ22によって排気し、2Pa程度の真空度に保つ。その後、ウェーハ30と下部電極15とが静電結合されて、ウェーハ30は下部電極15の上面に保持される。ここでは、図示はしていないが、ウェーハ30上の被エッチング膜をシリコン窒化膜とする。
【0060】
(第1のエッチング工程)
次に、窒化シリコンに対して高選択比が必要なプラズマエッチを行なう第1のエッチング工程を説明する。
【0061】
まず、支持部材23の高さを調整して、上部電極13と下部電極15との間隔を10mm〜30mm程度に設定する。
【0062】
次に、図5(a)及び図5(b)に示すように、複数の島状の孔塞ぎ具24Cのうち内側の5列分を下げることにより、その下側に位置する5列分の孔部13aを塞ぐ。図5(a)においては、便宜上、複数の孔塞ぎ具24Cのうち孔部13aを塞いだ状態を太線で示している。
【0063】
次に、ガス導入孔18aから、トリフロロカーボン(CHF )又は六フッ化イオウ(SF )等のエッチングガスと、アルゴン(Ar)等の不活性ガスとの混合ガスを、100ml/min〜1200ml/min程度の流速で、上部電極13に形成された、塞がれていない各孔部13aを通してプラズマ反応室101に導入する。
【0064】
次に、電磁波発振器20により、導入されるガスに対して450MHzの周波数で200W〜800W程度の電力を印加し、さらに、第1の高周波電源16により、上部電極13に13.56MHzの周波数で200W〜800W程度の電力を印加して、プラズマ反応室11にプラズマを発生させる。
【0065】
同時に、第2の高周波電源17により、下部電極15に800kHzの周波数で50W〜1000W程度の電力を印加することにより、異方性エッチングを促進しながら、シリコン窒化膜に対してプラズマエッチングを行なう。
【0066】
(第2のエッチング工程)
次に、高エッチング選択比を必要とする第1のエッチング工程に続いて、エッチングが終了したウェーハ30をプラズマ反応室11に投入したまま、低エッチング選択比が必要なプラズマエッチを行なう第2のエッチング工程を説明する。
【0067】
まず、支持部材23の高さを調整して、上部電極13と下部電極15との間隔を90mm〜120mm程度に設定する。
【0068】
次に、図6(a)及び図6(b)に示すように、複数の島状の孔塞ぎ具24Cのうち、ガスの排気方向と一致する中心から半径方向に位置する部分を下げることにより、その下側に位置する孔部13aを塞ぐ。図6(a)においても、便宜上、複数の孔塞ぎ具24Cのうち孔部13aを塞いだ状態を太線で示している。
【0069】
次に、ガス導入孔18aから、トリフロロカーボン(CHF )及び酸素(O )等のエッチングガスと、アルゴン(Ar)等の不活性ガスとの混合ガスを、100ml/min〜1000ml/min程度の流速で、上部電極13に形成された、塞がれていない各孔部13aを通してプラズマ反応室101に導入する。
【0070】
次に、電磁波発振器20により、導入されるガスに対して450MHzの周波数で100W〜800W程度の電力を印加し、さらに、第1の高周波電源16により、上部電極13に13.56MHzの周波数で100W〜800W程度の電力を印加して、プラズマ反応室11にプラズマを発生させる。
【0071】
同時に、第2の高周波電源17により、下部電極15に800kHzの周波数で50W〜1200W程度の電力を印加することにより、異方性エッチングを促進しながら、シリコン窒化膜に対してプラズマエッチングを行なう。
【0072】
以上説明したように、本実施形態によると、必要とされる選択比が異なるエッチング工程において、上部電極13に設けられた複数の孔部13aを選択的に塞ぐことにより、ガスのウェーハ30上への噴き出し位置をプラズマ分布に対して最適化することができる。このため、上部電極13と下部電極15との間隔及びガスの排気方向によってプラズマ反応室11に生じるガスの流れと密度との局所的な偏りが緩和されて、プラズマによるガスの解離度が均一化される。その結果、ウェーハ30の面内におけるエッチング速度及び対レジスト選択比の均一性を向上することができる。
【0073】
(最適な塞ぎパターンの検証)
以下、本実施形態に係る孔塞ぎ具24(24A、24B、24C)を用いた上部電極13の孔部13aの最適な塞ぎパターンを検証する。
【0074】
図7(a)〜図7(c)及び図8(a)〜図8(c)は上部電極13の孔部13aを塞ぐ5通りの塞ぎパターンを示している。ここで、孔塞ぎ具(図示せず)により塞がれている孔部13aは太線で表わしている。
【0075】
図7(a)は上部電極13に設けられた同心円状且つ放射状の複数の孔部13aをすべて開放した状態であり、この状態を第1パターン▲1▼と呼ぶ。
【0076】
図7(b)は複数の孔部13aのうち同心円状の内側部分(中央部分)を塞いだ状態であり、この状態を第2パターン▲2▼と呼ぶ。
【0077】
図7(c)は複数の孔部13aのうち同心円状の外側部分(周縁部分)を塞いだ状態であり、この状態を第3パターン▲3▼と呼ぶ。
【0078】
図8(a)は同心円状且つ放射状の複数の孔部13aのうち、放射状で且つガスの排気方向と一致する中心から半径方向に位置する部分を塞いだ状態であり、この状態を第4パターン▲4▼と呼ぶ。
【0079】
図8(b)は複数の孔部13aのうち、放射状で且つガスの排気方向と反対側の半径方向に位置する部分を塞いだ状態であり、この状態を第5パターン▲5▼と呼ぶ。
【0080】
図8(c)は複数の孔部13aのうち、放射状で且つガスの排気方向と垂直な中心から半径方向に位置する部分を塞いだ状態であり、この状態を第6パターン▲6▼と呼ぶ。
【0081】
なお、図7(b)に示す第2パターン▲2▼及び図7(c)に示す第3パターン▲3▼は、孔塞ぎ具24の構成例のうち第1構成例又は第3構成例に示した構成により実施可能である。また、図8(a)〜図8(c)に示す第4パターン▲4▼〜第6パターン▲6▼は、孔塞ぎ具24の構成例のうち第2構成例及又は第3構成例に示した構成により実施可能である。
【0082】
図9(a)〜図9(c)は上部電極13と下部電極15との間隔を約30mmに設定し、第1〜第6の各塞ぎパターン▲1▼〜▲6▼ごとに、シリコン窒化膜をレジストによりマスクしてエッチングを行なった場合のエッチングの均一性を比較したグラフである。図9(a)はシリコン窒化膜に対するエッチング速度の均一性を示し、図9(b)はレジストに対するエッチング速度の均一性を示し、図9(c)はシリコン窒化膜の対レジスト選択比の均一性を示している。ここで、図9(a)〜図9(c)において、横軸は孔部13aの塞ぎパターン▲1▼〜▲6▼を表わし、縦軸は第1パターン▲1▼における均一性の値を1として規格化して表わしている。
【0083】
図9(a)〜図9(c)から分かるように、上部電極13と下部電極15との間隔が相対的に小さい場合には、図7(b)に示す第2パターン▲2▼、すなわち同心円状に配置された複数の孔部13aのうち内側部分を塞ぐパターンが、シリコン窒化膜に対するエッチング速度の均一性、レジストに対するエッチング速度の均一性及びシリコン窒化膜の対レジスト選択比の均一性のいずれもが良好となる。なお、エッチングガスには、CHF 、SF 、Ar及びO のうちのいずれか1つ、又は2つ以上を混合した混合ガスを用いている。
【0084】
図10(a)〜図10(c)は上部電極13と下部電極15との間隔を約90mmに設定し、第1〜第6の各塞ぎパターン▲1▼〜▲6▼ごとに、シリコン窒化膜をレジストによりマスクしてエッチングを行なった場合のエッチングの均一性を比較したグラフである。図10(a)はシリコン窒化膜に対するエッチング速度の均一性を示し、図10(b)はレジストに対するエッチング速度の均一性を示し、図10(c)はシリコン窒化膜の対レジスト選択比の均一性を示している。ここで、図10(a)〜図10(c)における横軸及び縦軸は図9の場合と同様であり、各縦軸は第1パターン▲1▼における均一性の値を1として規格化している。
【0085】
図10(a)〜図10(c)から分かるように、上部電極13と下部電極15との間隔が相対的に大きい場合には、図8(a)に示す第4パターン▲4▼、すなわち放射状に配置された複数の孔部13aのうちガスの排気方向と一致する中心から半径方向に位置する部分を塞ぐパターンが、シリコン窒化膜に対するエッチング速度の均一性、レジストに対するエッチング速度の均一性及びシリコン窒化膜の対レジスト選択比の均一性のいずれもが良好となる。なお、ここでもエッチングガスには、CHF 、SF 、Ar及びO のうちのいずれか1つ、又は2つ以上を混合した混合ガスを用いている。
【0086】
以上の検証結果から、前述した、レジストに対して高選択比が必要な第1のエッチング工程においては、同心円状に配置された複数の孔部13aのうち内側部分を塞ぐ構成を採ると、プラズマのウェーハの中心部への集中が緩和されて、プラズマ分布の均一性が良好となるため、エッチング速度の均一性及び対レジスト選択比の均一性を共に向上することができる。
【0087】
また、前述した、レジストに対して低選択比が必要な第2のエッチング工程においては、放射状に配置された複数の孔部13aのうちガスの排気方向と一致する中心から半径方向に位置する部分を塞ぐ構成を採ると、プラズマ分布の中心位置がウェーハの中心位置と一致するようになるため、エッチング速度の均一性及び対レジスト選択比の均一性を共に向上することができる。
【0088】
なお、図8(a)においては、放射状に配置された複数の孔部13aのうちガスの排気方向と一致する中心から半径方向に位置する部分を1つの半径部分としたが、エッチング条件によっては、該半径部分と隣接する複数の半径部分の孔部13aをも塞いでもよい。
【0089】
また、本実施形態は、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本実施形態は、被エッチング膜に窒化シリコンを用いており、被エッチング膜の組成を窒化シリコンから他の材料に変えることによって、設定する対向電極同士の間隔が変わり、エッチングガス種も変わる場合があり、従って、上部電極13の各孔部13aを塞ぐ最適な塞ぎパターンも変わってしまう場合がある。
【0090】
このような場合には、最適な孔部13aの塞ぎパターンをそれぞれのエッチング条件に対して均一性が良好となるように変更すれば良い。
【0091】
また、上部電極13に形成する孔部13aの形成位置(開口パターン)は、本実施形態のように同心円状且つ放射状に限られず、格子状若しくは六方格子状、又は放射状とこれらを組み合わせたパターンであってもよい。
【0092】
また、上部電極13と下部電極15とは必ずしも、プラズマ反応室11の底面に対して垂直な方向で対向する必要はなく、底面に対して平行な方向で互いに対向する構成であってもよい。
【0093】
また、エッチングガスには、本実施形態においては、CHF 、SF 、Ar及びO を含む混合ガスを用いたが、被エッチング膜の膜種を変えることによって、エッチングガスのガス種を変えることが好ましい。例えば、CF 、CH、C、C、C、C等を含むフロロカーボン(CF)系のエッチングガス、SF 等のフッ素(F)系のエッチングガス、O 、CO、CO 等の酸素(O)系のエッチングガス、及びAr及びHe等の不活性ガスのなかから適当に組み合わせた混合ガスを用いると良い。
【0094】
さらに、本実施形態においては、プラズマ発生源に、電磁波励起電子サイクロトロン共鳴(ECR)型プラズマを用い、該ECRを発生させる周波数帯にUHF帯を用いたが、その周波数帯はマイクロ波帯であってもよい。
【0095】
また、プラズマ発生源はECR型に限られず、対向電極を有する構成であれば良い。例えば、平行平板容量結合型反応性イオンプラズマ、2周波平行平板容量結合型反応性イオンプラズマ、誘導結合型プラズマ、マイクロ波プラズマ、ヘリコン波プラズマ、又は表面波プラズマ等のプラズマ発生源であればよい。
【0096】
【発明の効果】
本発明に係る半導体装置の製造装置及び半導体装置の製造方法によると、上部電極と下部電極との間隔を調整した場合に、プラズマ分布がウェーハの中心部に集中したり、またプラズマ分布の中心位置がウェーハの中心位置からずれたりしたとしても、孔塞ぎ具により、プラズマ分布をウェーハの周縁部に拡散したり、プラズマ分布の中心位置がウェーハの中心位置と一致するように、孔部を選択的に開閉することができる。これにより、プラズマ反応室におけるガスの流れの向き及びガス密度が均一化されるため、生成されるプラズマにおけるウェーハの面内分布が均一化されるので、ウェーハの面内のエッチング特性も均一となり、エッチング速度及び対レジスト選択比の特性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置を示す模式的な構成断面図である。
【図2】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置における上部電極用の孔塞ぎ具の第1構成例を示し、(a)は平面図であり、(b)は孔塞ぎ具を動作させていない状態の断面図であり、(c)は孔塞ぎ具を動作させた状態の断面図である。
【図3】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置における上部電極用の孔塞ぎ具の第2構成例を示し、(a)は平面図であり、(b)は孔塞ぎ具を動作させていない状態の断面図であり、(c)は孔塞ぎ具を動作させた状態の断面図である。
【図4】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置における上部電極用の孔塞ぎ具の第3構成例を示し、(a)は平面図であり、(b)は孔塞ぎ具を動作させていない状態の断面図であり、(c)は孔塞ぎ具を動作させた状態の断面図である。
【図5】(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置における対向電極同士の間隔を相対的に狭くした場合の孔塞ぎ具の動作を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図6】(a)及び(b)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置における対向電極同士の間隔を相対的に広くした場合の孔塞ぎ具の動作を示し、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
【図7】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置における孔塞ぎ具の塞ぎパターンを示す平面図である。
【図8】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置における孔塞ぎ具の他の塞ぎパターンを示す平面図である。
【図9】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置における対向電極同士の間隔を相対的に狭くした場合の塞ぎパターンごとにエッチング特性を比較したグラフであって、(a)はシリコン窒化膜のエッチング速度の均一性を示すグラフであり、(b)はレジストのエッチング速度の均一性を示すグラフであり、(c)はシリコン窒化膜の対レジスト選択比均一性を示すグラフである。
【図10】(a)〜(c)は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置における対向電極同士の間隔を相対的に広くした場合の塞ぎパターンごとにエッチング特性を比較したグラフであって、(a)はシリコン窒化膜のエッチング速度の均一性を示すグラフであり、(b)はレジストのエッチング速度の均一性を示すグラフであり、(c)はシリコン窒化膜の対レジスト選択比均一性を示すグラフである。
【図11】従来のECR型プラズマエッチング装置を示す模式的な構成断面図である。
【符号の説明】
11   プラズマ反応室
12   上部電極保持部材
13   上部電極(第1電極)
13a  孔部
14   保持台
15   下部電極(第2電極)
16   第1の高周波電源
17   第2の高周波電源
18   蓋部材
19   導波管
20   電磁波発振器
21   排気口
22   排気ポンプ
23   支持部材(間隔調整手段)
24   孔塞ぎ具
24A  孔塞ぎ具
24B  孔塞ぎ具
24C  孔塞ぎ具
30   ウェーハ

Claims (8)

  1. プラズマ反応室と、
    前記プラズマ反応室の内部に設けられた第1電極と、
    前記プラズマ反応室の内部に前記第1電極と対向して設けられ、その主面上にウェーハを保持する第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間隔を調整する間隔調整手段とを備え、
    前記第1電極には、外部から前記プラズマ反応室に導入されるガスを流通する複数の孔部が設けられており、
    前記プラズマ反応室には、前記第1電極の複数の孔部を選択的に開閉する孔塞ぎ具が設けられていることを特徴とする半導体装置の製造装置。
  2. 前記第1電極の前記複数の孔部は同心円状に配置されており、
    前記孔塞ぎ具は、前記同心円状に配置された複数の孔部のうちの1つの環状の孔部ごとに開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造装置。
  3. 前記第1電極の前記複数の孔部は同心円状に配置されており、
    前記孔塞ぎ具は、前記同心円状に配置された複数の孔部のうち中心から1つの半径方向に位置する孔部ごとに開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造装置。
  4. 前記孔塞ぎ具は、前記複数の孔部のそれぞれが独立に開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造装置。
  5. 前記孔塞ぎ具は、シリコン、石英、窒化シリコン、炭化シリコン、窒化アルミニウム又はポリイミドからなることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記載の半導体装置の製造装置。
  6. プラズマ反応室と、前記プラズマ反応室の内部に設けられた第1電極と、前記プラズマ反応室の内部に前記第1電極と対向して設けられ、その主面上にウェーハを保持する第2電極とを有し、前記第1電極に外部から導入されるガスを流通する複数の孔部が設けられている半導体装置の製造装置を用いた半導体装置の製造方法であって、
    前記第1電極と前記第2電極との間隔を調整した後、前記ウェーハと前記第1電極との間に生成されるプラズマが均一となるように、前記第1電極の複数の孔部を選択的に塞ぐ第1の工程と、
    前記第1電極の複数の孔部を選択的に塞いだ状態で、前記ウェーハに対してエッチングを行なう第2の工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1電極の前記複数の孔部は同心円状に配置されており、
    前記第1の工程において、前記第1電極の複数の孔部のうち少なくとも1つの同心円上に位置する孔部を塞ぐか、前記同心円の中心から少なくとも1つの半径方向に位置する孔部を塞ぐか、又は少なくとも1つの同心円上及び少なくとも1つの半径方向に位置する孔部を塞ぐことを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記ウェーハには窒化シリコンからなる絶縁膜が形成されており、
    前記第1の工程において、
    前記第1電極と前記第2電極との間隔を相対的に小さくした場合には、前記第1電極の複数の孔部のうち少なくとも1つの内側の同心円上に位置する孔部を塞ぎ、
    前記第1電極と前記第2電極との間隔を相対的に大きくした場合には、前記同心円の中心から前記プラズマ反応室内のガスが排気される方向における半径方向に位置する孔部を塞ぐことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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