JP2004103658A - 磁芯及びそれを用いたインダクタンス部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた直流重畳特性の温度特性とコアロス特性を有する磁芯を容易かつ安価に提供する事。
【解決手段】磁路の少なくとも1箇所以上にギャップを有する磁芯であって、そのギャップにギャップ長の90%以下の高さを有する、固有保磁力が5KOe(395kA/m)以上、Tcが300℃以上の粉末最大粒径が500μm〜50μmの希土煩磁石粉末と樹脂からなる比抵抗が0.1Ωcm以上のボンド磁石を挿入した。
【選択図】 図1
【解決手段】磁路の少なくとも1箇所以上にギャップを有する磁芯であって、そのギャップにギャップ長の90%以下の高さを有する、固有保磁力が5KOe(395kA/m)以上、Tcが300℃以上の粉末最大粒径が500μm〜50μmの希土煩磁石粉末と樹脂からなる比抵抗が0.1Ωcm以上のボンド磁石を挿入した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング電源などに使用されるチョークコイル用及びトランス用磁芯に関する。
【0002】
【従来の技術】
チョークコイル用及びトランス用磁芯には良好な直流重畳特性が求められており、高周波用の磁芯にはフェライトや圧粉磁芯が使用されている。フェライト磁芯は初透磁率が高く飽和磁束密度が小さい、圧粉磁芯は初透磁率が低く飽和磁束密度が高い、という材料物性に由来した特徴がある。従って、圧粉磁芯はトロイダル形状で用いられることが多く、フェライトは例えばE型コアの中足にギャップを挿入してEEコアで用いられることが多い。
【0003】
しかし、近年の電子機器の小型化要請に伴う電子部品の小型化の要求により、より大きな重畳磁界における、より高い透磁率が強く求められている。一般に直流重畳特性を向上させるためには、飽和磁化の高い磁芯を選択する事、つまり高磁界で磁気飽和しない磁芯の選択が必須とされている。しかし、飽和磁化は材料の組成で必然的に決まるものであり、無限に高く出来るものではない。そのため、従来の直流重畳特性を向上させる手段は、わずかな飽和磁化の向上に多大な労力が費やされている割には、直流重畳特性は期待されている程伸びていないのが現状であった。
【0004】
その解決手段として磁路の一箇所以上にギャップを挿入し、そのギャップに永久磁石を挿入する事が従来から検討されてきた。この方法は直流重畳特性を向上させるには優れた方法であるが、一方で金属焼結磁石を用いると磁芯のコアロスの増大が著しく、またフェライト磁石を用いると重畳特性が安定しないなどとても実用に耐え得るものではなかった。これらを解決する手段として、例えば、特許文献1では、永久磁石として保磁力の高い希土類磁石粉末とバインダーとを混合し圧縮成形したボンド磁石を挿入することが示されており、直流重畳特性とコアの温度上昇が改善されたことが示されている。
【0005】
しかし近年、電源に剥する電力変換効率向上の要求はますます厳しくなっており、チョークコイル用及びトランス用のコアについても単にコア湿度を測定するだけでは優劣が判断不能なレベルとなっている。そのため、コアロス測定装置による測定結果の判断が不可欠であり、実際、本発明者等が検討を行った結果、特許文献1に示された抵抗率の値ではコアロス特性が劣化する事が明らかになった。そこで我々は、先願特許として、特許文献2等にギャップに挿入する永久磁石として5KOe(395kA/m)以上の固有保磁力、300℃以上のTc、0.1Ω・cm以上の比抵抗、1000〜4000G(0.1〜0.4T)のBr、0.9KOe(75.1kA/m)以上のbHcの永久磁石を挿入することでコアロスを低下させることなく、良好な直流重畳特性が得られることを発見している。
【0006】
【特許文献1】
特開昭50−133453号公報
【0007】
【特許文献2】
国際公開第WO 02/21543 A1号パンフレット
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実際、永久磁石をコアに挿入する場合、ギャップ(GAP)部には、精度、接着部分、膨張を考慮し、GAPに対して約10%の隙間(AirGAP)が出来てしまう。よって、先願発明のBr=1000〜4000G(0.1〜0.4T)より高いBrか必要になると考えられる。
【0009】
また近年、表面実装タイプのコイルが所望されており、直流重畳特性の温度特性も重要視されている。
【0010】
そこで、本発明の技術的課題は上記問題点に鑑み、優れた直流重畳特性の温度特性とコアロス特性を有する磁芯を容易かつ安価に提供する事にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、前記課題を解決するべく挿入する永久磁石について検討した結果、磁石の比抵抗が0.1Ω・cm以上で固有保磁力が5KOe(395kA/m)以上の永久磁石を使用した時、優れた直流重畳特性が得られ、しかもコアロス特性の劣化が生じない磁芯を形成できる事を発見した。
【0012】
即ち、本発明によれば、磁路の少なくとも1箇所以上にギャップを有する磁芯であって、そのギャップにギャップ長の90%以下の高さを有する、固有保磁力が5KOe(395kA/m)以上、Tcが300℃以上の粉末最大粒径が500μm〜50μmの希土煩磁石粉末と樹脂からなる比抵抗が0.1Ωcm以上のボンド磁石を挿入したことを特徴とする磁芯が得られる。
【0013】
これは、本発明者らが、優れた直流重畳特性を得るのに必要な磁石特性はエネルギー積よりもむしろ固有保磁力であり、従って比抵抗の高い永久磁石を使用しても固有保磁力が高ければ充分に高い直流重畳特性が得られる事を見出したことによる。
【0014】
比抵抗が高くしかも固有保磁力が高い磁石は、一般的には希士類磁石粉末をバインダーとともに混合して成形した希土類ボンド磁石で得られるが、保磁力の高い磁石粉末であればどのような組成のものでも可能である。
【0015】
さらに、本発明者等は種々検討を重ねた結果、ボンド磁石のBrが5000G(0.5T)以下で熱減磁の影響が少ないということがわかった。
【0016】
即ち、本発明によれば、前記磁芯において,前記ボンド磁石は、Brが3000〜5000G(0.3〜0.5T)で、bHcが2.0KOe(158kA/m)以上である事を特徴とする磁芯が得られる。
【0017】
これは、パーミアンスが低いボンド磁石ではBrが5000G(0.5T)以上の場合、bHcがB‐Hカーブのクニック点より下にあることにより、不可逆減磁領域に入ってしまうためで、一方、Brが5000G(0.5T)以下の場合、bHcがB−Hカーブのクニック点より上にあり、可逆減磁の領域内に入り熱減磁の影響が少なくなるためである。
【0018】
また、チョークコイル用及びトランス用磁芯にMnZn系又はNiZn系フェライトを用いた場合、磁芯の温度特性によって100〜150℃でBmが約2000G(0.2T)程度低下してしまうことが知られている。よって、常温とほぼ同等の直流重畳特性を得るためには、GAPに挿入する磁石のBrは3000G(0.3T)以上必要になり、逆に4000G(0.4T)以上では△Bが大きすぎてμ0が低下する問題がある。
【0019】
しかし、実際コアに挿入して使用する場合には、GAP部には、若干の隙間(AirGAP)が有り、Br=△Bにはならず、μ0が低下しない最大のBrは、約5000G(0.5T)程度であると考えられる。よって、ホンド磁石のBrが3000〜5000G(0.3〜0.5T)であれば直流重畳特性の温度特性の優れた高い信頼性のコアが得られることを発見した。
【0020】
また、本発明によれば、前記いずれかの磁芯に、少なくとも1ターン以上の巻線を施したことを特徴とするインダクタンス部品が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
まず、本発明についてさらに詳しく説明する。
【0023】
本発明は、磁路の少なくとも1箇所以上にギャップを有する磁芯であって、そのギャップにギャップ長の90%以下の高さを有する、固有保磁力が5KOe(395kA/m)以上、Tcが300℃以上の粉末最大粒径か500μm〜50μmの希土煩磁石粉末と樹脂からなる比抵抗が0.1Ω・cm以上のボンド磁石を挿入した磁芯を提供するものである。
【0024】
また、この磁芯において使用されるボンド磁石は、Brが3000〜5000G(0.3〜0.5T)で、bHcが2.0KOe(158kA/m)以上である事が好ましい。
【0025】
そして、本発明のインダクタンス部品では、これらの磁芯に、少なくとも1ターン以上の巻線を施したものである。
【0026】
ここで、チョークコイル用及びトランス用磁芯としては、軟磁気特性を有する材料であればなんでも有効であるが、一般的にはMnZn系又はNiZn系フェライド圧粉磁芯、珪素鋼板、アモルファス等が用いられる。また、磁芯の形状についても特に制限があるわけではなく、トロイダルコア、EEコア、EIコア等あらゆる形状の磁芯に本発明の適用が可能である。これらコアの磁路の少なくとも1箇所以上ギャップを設け、そのギャップに永久磁石を挿入する。ギャップ長に特に制限はないがギャップ長が狭すぎると直流重畳特性が劣化し、またギャップ長が広すぎると透磁率が低下しすぎるので、おのずから挿入するギャップ長は決まってくる。
【0027】
次に、ギャップに挿入される永久磁石に対する要求特性は、固有保磁力については5KOe(395kA/m)以下では磁芯に印加される直流磁界によって減磁力が消失するので、それ以上の保磁力が必要であり、また比抵抗は大きいほど良いが0.1Ω・cm以上であればコアロス劣化の大きな要因にはならない。また、粉末の最大粒径は大きいほどボンド磁石のBrは高くなるが、500μm以上になるとコアロス特性が劣化するので、粉末の最大粒径は500μm以下である事か望ましく、また、粉末の最大粒径が50μm以下では表面酸化の影響によりBrが低下するため好ましくない。ここでボンド磁石の熱減磁を抑えること、また、チョークコイル用及びトランス用磁芯にMnZn系又はNiZn系フェライトを用いた場合の直流重畳特性の温度特性を考慮すると、ボンド磁石のBrを3000〜5000G(0.3〜0.5T)にすることが望ましく、このボンド磁石を用いることで直流重畳特性の温度特性に優れた、信頼性の高い磁芯が得られる。
【0028】
それでは、本発明の実施の形態について説明する。
【0029】
(第1の実施の形態)
Sm2Co17系でエネルギー積が約28MGOe(約2.24×105J/m3)の焼結磁石を粗粉砕後、篩により750μm以下、500μm以下、250μm以下、100μm以下に分級し4種類の粉末を作製、また、粗粉砕後、ボールミルで微粉砕を行い、その粉末を篩により50μm以下、20μm以下に分級し2種類の粉末を作製、計6種類の粉末を作製した。次にこれら作製した各磁石粉末にバインダーとしてエポキシ樹脂を質量で5%(以下、wt%で示す)混合し、無磁場中でプレス圧約3ton/cm2(2.84MPa)で金型成形する事により各ボンド磁石を作製した。このボンド磁石の磁気特性を下記表1に示す。このボンド磁石を7.0×10.0×1.3mmの形状に加工し、厚さ方向に4Tでパルス着磁を行った。次に一般的なMnZn系フェライト材で形成された磁路長7.8cm、実効断面積1.74cm2のEEコアの中芯に1.5mmのギャップ加工をした。そのギャップ部に上記作製したボンド磁石を挿入し作製した(実際には磁石とフェライトコアの間には隙間(AirGAP)が0.2mm程度あいている)。次に巻き線を5ターン施しLCRメーターで常温と100℃での直流重畳特性を測定した結果を図1〜図6に示す。
【0030】
また、インピーダンスアナライザーで同コアを用い透磁率μの周波数特性も測定し結果を図7に示す。比較例としてAirGAPのみの周波数特性を同図7に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
上記表1より、Brは最大粒径が大きくなるほど高くなることがわかった。
【0033】
Hcは、ほぼ同等である。比抵抗は、最大粒径が細かいほうが高い傾向である。
【0034】
また、図1〜図6より直流重畳特性は、最大粒径が大きい(Brが高い)ほうが高磁界まで伸び、最大粒径50μ以下のボンド磁石では、100℃においても直流重畳特性の劣化は見られない。
【0035】
μの周波数特性は図7より最大粒径か細かいほうが良好で、最大粒径750μm以外のボンド磁石では、高周波まで伸びておりAirGAPとほぼ同等である。
【0036】
以上より、最大粒径20μm〜500μmの粉末においてAirGAPとμの周波数特性はほぼ同等で、直流重畳特性の温度特性が優れたコアができることがわかった。
【0037】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態と同様にSm2Co17系でエネルギー積が約28MGOe(約2.24×105J/m3)の焼結磁石を粗粉砕後、飾250μm以下に分級し粉末を作製した。次に第1の実施の形態と同様に、この粉末にバインダーとしてエポキシ樹脂を混合、無磁場中でプレスによる金型成形を行い、ボンド磁石を作製した。この時、バインダー量、プレス圧を調整する事によりBrを5200、5000、4200、3500、3000、2600G(0.52,0.50,0.42,0.35,0.30,0.26Tに夫々相当)の各ボンド磁石を作製した。このボンド磁石を第1の実施の形態と同様に加工、4T着磁、MnZn系フェライト材のGAP部に挿入しコアを作製した。(実際には磁石とフェライトコアの間には隙間(AirGAP)が0.2mm程度あいている)。次に第1の実施の形態と同様に巻き線を施しLCRメーターで温度特性と100℃での直流重畳特性を測定し、0Aと120AでのL値を抜き取り下記表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
上記表2より、Brが5000G(0.5T)以上では、100℃でのμ0が低下してしまい、3000G(0.30T)以下では、100℃での直流重畳特性が低下することがわかった。
【0040】
以上より、Brは3000〜5000G(0.3〜0.5T)で直流重畳特性の温度特性が優れたコアかできることかわかった。
【0041】
また、本実施の形態では、Brについて述べたが、固有保磁力5KOe(395kA/m)以下では重畳磁界で磁石の磁化が反転することを確認した。さらに、bHcも2.0KOe(158kA/m)以上で直流重畳特性の温特が良好であった。
【0042】
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態と同様にSm2Co17系でエネルギー積が約28MGOe(約2.24×105J/m3)の焼結磁石を粗粉砕後、篩250μm以下に分級し粉末を作製した。次に、第1の実施の形態と同様に、この粉末にバインダーとしてエポキシ横脂を混合、無磁場中でプレスによる金型成形を行い、ボンド磁石を作製したこの時、バインダー量、プレス圧を調整する事により、比抵抗を0.01、0.1、0.5、1.0、3.5Ω・cmの各ボンド磁石を作製し、このボンド磁石を7.0×10.0×1.3mmの形状に加工し、厚さ方向に4Tでパルス着磁を行い、次に第1の実施の形態と同様にMnZn系フェライト材のGAP部に挿入しコアを作製した。次に巻き線を施しインピーダンスアナライザーでμの周波数特性を測定し、結果を図8に示す。比較例としてAirGAPのみのμの周波数特性も同図8に示す。
【0043】
図8より比抵抗0.1以上で高周波まで透磁率μが伸びていることがわかった。
【0044】
以上より、比抵抗0.1Ω・cm以上のボンド磁石においてAirGAPとほぼ同等のμの周波数特性が得られることがわかった。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、優れた直流重畳特性の温度特性とコアロス特性を有する磁芯とそれを用いたインダクタンス部品とを容易かつ安価に提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図2】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図4】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図5】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図6】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における各粒径でのμの周波数特性を示す図である。
【図8】第3の実施の形態における各比抵院でのμの周波数特性を示す図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング電源などに使用されるチョークコイル用及びトランス用磁芯に関する。
【0002】
【従来の技術】
チョークコイル用及びトランス用磁芯には良好な直流重畳特性が求められており、高周波用の磁芯にはフェライトや圧粉磁芯が使用されている。フェライト磁芯は初透磁率が高く飽和磁束密度が小さい、圧粉磁芯は初透磁率が低く飽和磁束密度が高い、という材料物性に由来した特徴がある。従って、圧粉磁芯はトロイダル形状で用いられることが多く、フェライトは例えばE型コアの中足にギャップを挿入してEEコアで用いられることが多い。
【0003】
しかし、近年の電子機器の小型化要請に伴う電子部品の小型化の要求により、より大きな重畳磁界における、より高い透磁率が強く求められている。一般に直流重畳特性を向上させるためには、飽和磁化の高い磁芯を選択する事、つまり高磁界で磁気飽和しない磁芯の選択が必須とされている。しかし、飽和磁化は材料の組成で必然的に決まるものであり、無限に高く出来るものではない。そのため、従来の直流重畳特性を向上させる手段は、わずかな飽和磁化の向上に多大な労力が費やされている割には、直流重畳特性は期待されている程伸びていないのが現状であった。
【0004】
その解決手段として磁路の一箇所以上にギャップを挿入し、そのギャップに永久磁石を挿入する事が従来から検討されてきた。この方法は直流重畳特性を向上させるには優れた方法であるが、一方で金属焼結磁石を用いると磁芯のコアロスの増大が著しく、またフェライト磁石を用いると重畳特性が安定しないなどとても実用に耐え得るものではなかった。これらを解決する手段として、例えば、特許文献1では、永久磁石として保磁力の高い希土類磁石粉末とバインダーとを混合し圧縮成形したボンド磁石を挿入することが示されており、直流重畳特性とコアの温度上昇が改善されたことが示されている。
【0005】
しかし近年、電源に剥する電力変換効率向上の要求はますます厳しくなっており、チョークコイル用及びトランス用のコアについても単にコア湿度を測定するだけでは優劣が判断不能なレベルとなっている。そのため、コアロス測定装置による測定結果の判断が不可欠であり、実際、本発明者等が検討を行った結果、特許文献1に示された抵抗率の値ではコアロス特性が劣化する事が明らかになった。そこで我々は、先願特許として、特許文献2等にギャップに挿入する永久磁石として5KOe(395kA/m)以上の固有保磁力、300℃以上のTc、0.1Ω・cm以上の比抵抗、1000〜4000G(0.1〜0.4T)のBr、0.9KOe(75.1kA/m)以上のbHcの永久磁石を挿入することでコアロスを低下させることなく、良好な直流重畳特性が得られることを発見している。
【0006】
【特許文献1】
特開昭50−133453号公報
【0007】
【特許文献2】
国際公開第WO 02/21543 A1号パンフレット
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実際、永久磁石をコアに挿入する場合、ギャップ(GAP)部には、精度、接着部分、膨張を考慮し、GAPに対して約10%の隙間(AirGAP)が出来てしまう。よって、先願発明のBr=1000〜4000G(0.1〜0.4T)より高いBrか必要になると考えられる。
【0009】
また近年、表面実装タイプのコイルが所望されており、直流重畳特性の温度特性も重要視されている。
【0010】
そこで、本発明の技術的課題は上記問題点に鑑み、優れた直流重畳特性の温度特性とコアロス特性を有する磁芯を容易かつ安価に提供する事にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、前記課題を解決するべく挿入する永久磁石について検討した結果、磁石の比抵抗が0.1Ω・cm以上で固有保磁力が5KOe(395kA/m)以上の永久磁石を使用した時、優れた直流重畳特性が得られ、しかもコアロス特性の劣化が生じない磁芯を形成できる事を発見した。
【0012】
即ち、本発明によれば、磁路の少なくとも1箇所以上にギャップを有する磁芯であって、そのギャップにギャップ長の90%以下の高さを有する、固有保磁力が5KOe(395kA/m)以上、Tcが300℃以上の粉末最大粒径が500μm〜50μmの希土煩磁石粉末と樹脂からなる比抵抗が0.1Ωcm以上のボンド磁石を挿入したことを特徴とする磁芯が得られる。
【0013】
これは、本発明者らが、優れた直流重畳特性を得るのに必要な磁石特性はエネルギー積よりもむしろ固有保磁力であり、従って比抵抗の高い永久磁石を使用しても固有保磁力が高ければ充分に高い直流重畳特性が得られる事を見出したことによる。
【0014】
比抵抗が高くしかも固有保磁力が高い磁石は、一般的には希士類磁石粉末をバインダーとともに混合して成形した希土類ボンド磁石で得られるが、保磁力の高い磁石粉末であればどのような組成のものでも可能である。
【0015】
さらに、本発明者等は種々検討を重ねた結果、ボンド磁石のBrが5000G(0.5T)以下で熱減磁の影響が少ないということがわかった。
【0016】
即ち、本発明によれば、前記磁芯において,前記ボンド磁石は、Brが3000〜5000G(0.3〜0.5T)で、bHcが2.0KOe(158kA/m)以上である事を特徴とする磁芯が得られる。
【0017】
これは、パーミアンスが低いボンド磁石ではBrが5000G(0.5T)以上の場合、bHcがB‐Hカーブのクニック点より下にあることにより、不可逆減磁領域に入ってしまうためで、一方、Brが5000G(0.5T)以下の場合、bHcがB−Hカーブのクニック点より上にあり、可逆減磁の領域内に入り熱減磁の影響が少なくなるためである。
【0018】
また、チョークコイル用及びトランス用磁芯にMnZn系又はNiZn系フェライトを用いた場合、磁芯の温度特性によって100〜150℃でBmが約2000G(0.2T)程度低下してしまうことが知られている。よって、常温とほぼ同等の直流重畳特性を得るためには、GAPに挿入する磁石のBrは3000G(0.3T)以上必要になり、逆に4000G(0.4T)以上では△Bが大きすぎてμ0が低下する問題がある。
【0019】
しかし、実際コアに挿入して使用する場合には、GAP部には、若干の隙間(AirGAP)が有り、Br=△Bにはならず、μ0が低下しない最大のBrは、約5000G(0.5T)程度であると考えられる。よって、ホンド磁石のBrが3000〜5000G(0.3〜0.5T)であれば直流重畳特性の温度特性の優れた高い信頼性のコアが得られることを発見した。
【0020】
また、本発明によれば、前記いずれかの磁芯に、少なくとも1ターン以上の巻線を施したことを特徴とするインダクタンス部品が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
まず、本発明についてさらに詳しく説明する。
【0023】
本発明は、磁路の少なくとも1箇所以上にギャップを有する磁芯であって、そのギャップにギャップ長の90%以下の高さを有する、固有保磁力が5KOe(395kA/m)以上、Tcが300℃以上の粉末最大粒径か500μm〜50μmの希土煩磁石粉末と樹脂からなる比抵抗が0.1Ω・cm以上のボンド磁石を挿入した磁芯を提供するものである。
【0024】
また、この磁芯において使用されるボンド磁石は、Brが3000〜5000G(0.3〜0.5T)で、bHcが2.0KOe(158kA/m)以上である事が好ましい。
【0025】
そして、本発明のインダクタンス部品では、これらの磁芯に、少なくとも1ターン以上の巻線を施したものである。
【0026】
ここで、チョークコイル用及びトランス用磁芯としては、軟磁気特性を有する材料であればなんでも有効であるが、一般的にはMnZn系又はNiZn系フェライド圧粉磁芯、珪素鋼板、アモルファス等が用いられる。また、磁芯の形状についても特に制限があるわけではなく、トロイダルコア、EEコア、EIコア等あらゆる形状の磁芯に本発明の適用が可能である。これらコアの磁路の少なくとも1箇所以上ギャップを設け、そのギャップに永久磁石を挿入する。ギャップ長に特に制限はないがギャップ長が狭すぎると直流重畳特性が劣化し、またギャップ長が広すぎると透磁率が低下しすぎるので、おのずから挿入するギャップ長は決まってくる。
【0027】
次に、ギャップに挿入される永久磁石に対する要求特性は、固有保磁力については5KOe(395kA/m)以下では磁芯に印加される直流磁界によって減磁力が消失するので、それ以上の保磁力が必要であり、また比抵抗は大きいほど良いが0.1Ω・cm以上であればコアロス劣化の大きな要因にはならない。また、粉末の最大粒径は大きいほどボンド磁石のBrは高くなるが、500μm以上になるとコアロス特性が劣化するので、粉末の最大粒径は500μm以下である事か望ましく、また、粉末の最大粒径が50μm以下では表面酸化の影響によりBrが低下するため好ましくない。ここでボンド磁石の熱減磁を抑えること、また、チョークコイル用及びトランス用磁芯にMnZn系又はNiZn系フェライトを用いた場合の直流重畳特性の温度特性を考慮すると、ボンド磁石のBrを3000〜5000G(0.3〜0.5T)にすることが望ましく、このボンド磁石を用いることで直流重畳特性の温度特性に優れた、信頼性の高い磁芯が得られる。
【0028】
それでは、本発明の実施の形態について説明する。
【0029】
(第1の実施の形態)
Sm2Co17系でエネルギー積が約28MGOe(約2.24×105J/m3)の焼結磁石を粗粉砕後、篩により750μm以下、500μm以下、250μm以下、100μm以下に分級し4種類の粉末を作製、また、粗粉砕後、ボールミルで微粉砕を行い、その粉末を篩により50μm以下、20μm以下に分級し2種類の粉末を作製、計6種類の粉末を作製した。次にこれら作製した各磁石粉末にバインダーとしてエポキシ樹脂を質量で5%(以下、wt%で示す)混合し、無磁場中でプレス圧約3ton/cm2(2.84MPa)で金型成形する事により各ボンド磁石を作製した。このボンド磁石の磁気特性を下記表1に示す。このボンド磁石を7.0×10.0×1.3mmの形状に加工し、厚さ方向に4Tでパルス着磁を行った。次に一般的なMnZn系フェライト材で形成された磁路長7.8cm、実効断面積1.74cm2のEEコアの中芯に1.5mmのギャップ加工をした。そのギャップ部に上記作製したボンド磁石を挿入し作製した(実際には磁石とフェライトコアの間には隙間(AirGAP)が0.2mm程度あいている)。次に巻き線を5ターン施しLCRメーターで常温と100℃での直流重畳特性を測定した結果を図1〜図6に示す。
【0030】
また、インピーダンスアナライザーで同コアを用い透磁率μの周波数特性も測定し結果を図7に示す。比較例としてAirGAPのみの周波数特性を同図7に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
上記表1より、Brは最大粒径が大きくなるほど高くなることがわかった。
【0033】
Hcは、ほぼ同等である。比抵抗は、最大粒径が細かいほうが高い傾向である。
【0034】
また、図1〜図6より直流重畳特性は、最大粒径が大きい(Brが高い)ほうが高磁界まで伸び、最大粒径50μ以下のボンド磁石では、100℃においても直流重畳特性の劣化は見られない。
【0035】
μの周波数特性は図7より最大粒径か細かいほうが良好で、最大粒径750μm以外のボンド磁石では、高周波まで伸びておりAirGAPとほぼ同等である。
【0036】
以上より、最大粒径20μm〜500μmの粉末においてAirGAPとμの周波数特性はほぼ同等で、直流重畳特性の温度特性が優れたコアができることがわかった。
【0037】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態と同様にSm2Co17系でエネルギー積が約28MGOe(約2.24×105J/m3)の焼結磁石を粗粉砕後、飾250μm以下に分級し粉末を作製した。次に第1の実施の形態と同様に、この粉末にバインダーとしてエポキシ樹脂を混合、無磁場中でプレスによる金型成形を行い、ボンド磁石を作製した。この時、バインダー量、プレス圧を調整する事によりBrを5200、5000、4200、3500、3000、2600G(0.52,0.50,0.42,0.35,0.30,0.26Tに夫々相当)の各ボンド磁石を作製した。このボンド磁石を第1の実施の形態と同様に加工、4T着磁、MnZn系フェライト材のGAP部に挿入しコアを作製した。(実際には磁石とフェライトコアの間には隙間(AirGAP)が0.2mm程度あいている)。次に第1の実施の形態と同様に巻き線を施しLCRメーターで温度特性と100℃での直流重畳特性を測定し、0Aと120AでのL値を抜き取り下記表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
上記表2より、Brが5000G(0.5T)以上では、100℃でのμ0が低下してしまい、3000G(0.30T)以下では、100℃での直流重畳特性が低下することがわかった。
【0040】
以上より、Brは3000〜5000G(0.3〜0.5T)で直流重畳特性の温度特性が優れたコアかできることかわかった。
【0041】
また、本実施の形態では、Brについて述べたが、固有保磁力5KOe(395kA/m)以下では重畳磁界で磁石の磁化が反転することを確認した。さらに、bHcも2.0KOe(158kA/m)以上で直流重畳特性の温特が良好であった。
【0042】
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態と同様にSm2Co17系でエネルギー積が約28MGOe(約2.24×105J/m3)の焼結磁石を粗粉砕後、篩250μm以下に分級し粉末を作製した。次に、第1の実施の形態と同様に、この粉末にバインダーとしてエポキシ横脂を混合、無磁場中でプレスによる金型成形を行い、ボンド磁石を作製したこの時、バインダー量、プレス圧を調整する事により、比抵抗を0.01、0.1、0.5、1.0、3.5Ω・cmの各ボンド磁石を作製し、このボンド磁石を7.0×10.0×1.3mmの形状に加工し、厚さ方向に4Tでパルス着磁を行い、次に第1の実施の形態と同様にMnZn系フェライト材のGAP部に挿入しコアを作製した。次に巻き線を施しインピーダンスアナライザーでμの周波数特性を測定し、結果を図8に示す。比較例としてAirGAPのみのμの周波数特性も同図8に示す。
【0043】
図8より比抵抗0.1以上で高周波まで透磁率μが伸びていることがわかった。
【0044】
以上より、比抵抗0.1Ω・cm以上のボンド磁石においてAirGAPとほぼ同等のμの周波数特性が得られることがわかった。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、優れた直流重畳特性の温度特性とコアロス特性を有する磁芯とそれを用いたインダクタンス部品とを容易かつ安価に提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図2】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図3】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図4】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図5】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図6】第1の実施の形態における各粒径での常温と100℃での直流重畳特性を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における各粒径でのμの周波数特性を示す図である。
【図8】第3の実施の形態における各比抵院でのμの周波数特性を示す図である。
Claims (3)
- 磁路の少なくとも1箇所以上にギャップを有する磁芯であって、そのギャップにギャップ長の90%以下の高さを有する、固有保磁力が5KOe(395kA/m)以上、Tcが300℃以上の粉末最大粒径が500μm〜50μmの希土煩磁石粉末と樹脂からなる比抵抗が0.1Ωcm以上のボンド磁石を挿入したことを特徴とする磁芯。
- 請求項1記載の磁芯において、前記ボンド磁石は、Brが3000〜5000G(0.3〜0.5T)で、bHcが2.0KOe(158kA/m)以上である事を特徴とする磁芯。
- 請求項1又は2記載の磁芯に、少なくとも1ターン以上の巻線を施したことを特徴とするインダクタンス部品。
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JP2002260316A JP2004103658A (ja) | 2002-09-05 | 2002-09-05 | 磁芯及びそれを用いたインダクタンス部品 |
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JP2011199033A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Nec Tokin Corp | 線輪部品 |
CN104269251A (zh) * | 2014-08-25 | 2015-01-07 | 东莞联宝光电科技有限公司 | 一种变压器 |
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- 2002-09-05 JP JP2002260316A patent/JP2004103658A/ja active Pending
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