JP2004103036A - 画像作成方法及びその装置 - Google Patents

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羽山 均
Kenji Watanabe
渡邊 健二
Takanobu Kameda
亀田 登信
Tomoyuki Niimura
新村 朋之
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Abstract

【課題】 限定されたエリアに文字等をバランスよく配置し、かつ画像作成操作の容易な画像作成方法及びその装置を提供する。
【解決手段】 画像の構成要素を入力するための複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成方法において、入力されない空入力の項目、例えば電話番号などがあると、その空入力の項目のエリアが削除され、その分だけ他の項目、例えば氏名のエリアが拡大され、拡大したエリアに応じて前記他の項目に入力した構成要素の寸法を拡大する。
【選択図】 図23

Description

 本発明は、画像の作成方法に関し、特に画像の構成要素を入力するための住所、氏名、図形等の複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成方法及びその装置に関するものである。
 住所、氏名、図形等の複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成方法においては、これらの作業を電子機器で行うと、通常、その項目のうち入力されない項目がある場合、そのエリアのところが空白になってしまう。
 また、各項目に該当する構成要素を入力する際には、キーを操作して、データを一つ一つ入力する必要がある。
 上述したように、入力されない項目があると、空白部分を生じ、これをそのまま印章画像にした場合に、画像の構成要素の配置バランスが悪化すると共に、押印される面積の印章全体の面積に対する率、すなわち黒率の少ないアンバランスな画像となってしまう。
 また、画像の入力時に、データを一つ一つ入力するのは時間が掛かり、迅速な処理が行えない。
 本発明は、限定されたエリアに文字等をバランスよく配置し、かつ画像作成操作の容易な画像作成方法及びその装置を提供することを目的とする。
 本発明の(第1の)画像作成方法は、画像の構成要素を入力するための複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成方法において、前記複数の項目のうち画像の構成要素が入力されない空入力の項目があった場合に、その空入力の項目のエリアを削除し、その分だけ他の項目のエリアを拡大し、拡大したエリアに応じて前記他の項目に入力した構成要素の寸法を拡大することを特徴としている。
 また、本発明の(第1の)画像作成装置は、画像の構成要素を入力するための複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成装置において、前記複数の項目のうち画像の構成要素が入力されない空入力の項目を検出する検出手段と、検出手段の検出結果に基づいて、前記空入力の項目のエリアを削除し、その分だけ他の項目のエリアを拡大する項目エリア変更手段と、拡大したエリアに応じて前記他の項目に入力した構成要素の寸法・位置を拡大・変更する構成要素拡大手段と、を備えたことを特徴としている。
 これらのように構成した場合、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行っていき、不要の項目の入力を行わずにいると、自動的にその項目は削除されて他の項目のエリアが拡大される。そして、他の項目のエリア内に入力した構成要素、すなわち住所、氏名、電話番号などの文字やイラストなどの図形が例えば拡大されて、黒率の多い画像となり、規定されたエリアの画像としてバランスの取れたものになる。
 また、上述の画像作成装置において、前記項目エリア変更手段は、前記他の項目のエリアの拡大した状態を記憶する記憶手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて、当該記憶部から前記拡大した寸法を読み出す読出手段と、を有することが好ましい。
 この構成によれば、入力されない項目のエリアが削除された場合に、予め記憶した寸法を読み出すだけで、他の項目のエリアの寸法を容易に決定することができ、入力した文字や図形等は、この寸法に応じて、丁度よい大きさのものに変換される。
 上述した各画像作成装置において、前記空入力の項目が検出されたときに、その空入力の項目のエリアの削除を行うか行わないかを切換可能な切換手段をさらに備えたことが好ましい。
 この構成によれば、エリアの削除を行わずに一部の項目をあえて空白にして、その中に後からなにかを入力することができることになる。
 また、本発明の別(第2)の画像作成方法は、画像の構成要素を入力するための複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成方法において、項目内容を操作者に知らせるための情報、出力として画像データを得るために入力済みのテキストデータ、および、項目毎の所定の内容のテキストデータ、のいずれかを仮の構成要素として記憶しておき、これを読み出して、該当する構成要素を入力・修正して画像を作成することを特徴とする。
 また、本発明の別(第2)の画像作成装置は、画像の構成要素を入力するための複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成装置において、項目内容を操作者に知らせるための情報、出力として画像データを得るために入力済みのテキストデータ、および、項目毎の所定の内容のテキストデータ、のいずれかを仮の構成要素として記憶する記憶手段と、記憶された前記仮の構成要素を前記記憶手段から読み出す読出手段と、当該読出手段から読みだした前記仮の構成要素に対応する構成要素を入力・修正する入力処理手段と、を備えたことを特徴とする。
 例えば、入力する項目内容を読み出して知ることができれば、装置の操作手順書等を参照しなくても容易に入力を行うことができ、また、例えば、入力済みのテキストデータを記憶しておいて読み出すことができれば、次回の使用時にそのテキストデータを読み出してそのまま使用することもできるし、一部修正して使用することもできる。また、項目毎に所定の内容のテキストデータ、例えば、よく使用される内容のテキストデータを記憶しておいて読み出して使用することができれば、同様に、そのまま使用することもできるし、一部修正して使用することもできる。したがって、この構成によれば、仮の構成要素を記憶しておいてそれを読み出して利用することにより、入力操作が非常に容易になるとともに、作業時間の短縮を図ることができる。
 以上説明したように、本発明によると、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行っていき、不要の項目の入力を行わずにいると、自動的にその項目は削除されて他の項目のエリアが拡大される。そして、他の項目のエリア内に入力した構成要素が拡大されて、黒率の多い画像となり、規定されたエリアの画像としてバランスの取れたものになる。
 以下、添付の図面に基いて、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を、印章を作成するための印章作成装置に適用した場合について説明する。この印章作成装置は、印面を紫外線硬化樹脂で形成した印章本体に、インクリボンに印字(印刷)した印章文字(絵柄を含む印章画像)をマスクとして紫外線を露光し、所望の印章(スタンプ)を作成するものであり、印刷装置は、インクリボン上にマスクを生成するための装置である。図1(a)は印章作成装置の平面図、図1(b)は印章作成装置の正面図であり、図11は印章作成装置の制御ブロック図である。
 図1に示すように、この印章作成装置1は、上下2分割の装置ケース2によりその外殻が形成され、前部に電子装置部3を、後部に機械装置部4を配設して、構成されている。機械装置部4の中央部には、装置本体5に印章作成対象物である印章本体Aを装着するためのポケット6が形成され、ポケット6には窓付きの開閉蓋7が設けられている。
 機械装置部4の左部には、印章作成装置1を製版(印字)動作や露光動作に切り替えると共に、開閉蓋7の開放させる機能スイッチ8が配設されている。この機能スイッチ8の操作位置には、「露光」、「入力/製版」、「OFF」および「OPEN」の操作表示がされていて、このうちの「露光」、「入力/製版」および「OPEN」の位置には、制御部300の出力インタフェース305に接続された発光素子12が配設されている。
 また、機械装置部4の右側部には、印章作成装置1に、後述する印章文字ラベル作成用の製版シートBのための、差込み口9aおよび取出し口9bが形成されている。さらに、機械装置部4には、ポケット6の外側に位置して、メンテナンスカバー10が着脱自在に設けられ、メンテナンスカバー10の内部には、インクリボンCを搭載したリボンカートリッジ11が装着されている。
 電子装置部3には、上面に操作部21が形成され、後述する制御部300が内蔵されている。操作部21には、制御部300の入力インタフェース304に接続されたプッシュボタン群22および操作ダイヤル23と、出力インタフェース305に接続された表示器駆動回路24a(図示せず)と、この表示器駆動回路24aによって駆動される表示器24が配設されている。
 操作ダイヤル23は、中心部に円形に配設された実行キー31と、その外側に環状に配設された4つ割りのカーソル/変換キー32と、更にその外側に環状に配設された文字入力キー33とで3重構造を有しており、文字入力キー33の表面には50音の平仮名などが印刷されている(図示省略)。印章文字の入力は、先ずプッシュボタン群22の所定のボタン22aを押して文字サイズを確定した後、文字入力キー33を三角マーク25に合わせて回転させ、実行キー31を押して平仮名入力を行い、この平仮名入力を適宜、カーソル/変換キー32により漢字変換する。そして、所望の印章文字を表示器24上に作成したところで、これを確定する。
 ここで、印章を作成する場合の一連の操作について、図1および図2を参照して簡単に説明する。先ず、機能スイッチ8を待機位置となる「OFF」位置から「OPEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放し、ポケット6に印章本体Aをセットする。この印章本体Aのセットに伴い、制御部300の入力インタフェース304に接続された印章検出部66によって、印章本体Aの種別が検出される。
 次に、機能スイッチ8を「入力/製版」位置まで回転操作して製版動作に機能を移行させ、プッシュボタン群22および操作ダイヤル23を操作して印章文字を入力する。印章文字の入力が完了したら、印章文字ラベルが作り込まれた製版シートBを、差込み口9aに挿入してセットする。
 次に、プッシュボタン群22の所定のボタン22aを操作して、製版動作、すなわち印字を行わせる。この印字は、インクリボンCと製版シートBとに同時に為される。印字が完了すると、インクリボン(の印字部分)Cは露光のために先方に送られ、同時に製版シートBは取出し口9bから外部に送り出される。ここで、送り出された製版シートBにより、印章文字に誤りがないことを確認したら、次に機能スイッチ8を「露光」位置まで回転操作して露光動作に機能を移行させ、露光を行わせる。
 露光が完了したら、機能スイッチ8を「OPEN」位置まで回転操作して開閉蓋7を開放し、ポケット6から印章本体Aを取り出して、これを洗浄する。この洗浄により印章が完成するが、印章が完成したところで、上記の製版シートBから印章文字ラベルを剥して、これを印章の背面に貼着する。
 次に、印章作成装置1の構成部位のうち、後述する制御部300に関連する部位について、図2〜図10を参照して、順を追って説明する。
 リボンカートリッジ11は、装置本体5に対し着脱自在に構成されており、インクリボンCの消耗に際しケースごと交換できるようになっている。図2に示すように、リボンカートリッジ11には、一端に巻取りリール13が、他端に巻出しリール14がそれぞれ設けられ、インクリボンCは、巻出しリール14から巻き出されほぼ「L」字状に屈曲して巻取りリール13に巻き取られる。この「L」字状に屈曲したインクリボンCの走行経路には、その短辺部分に後述する印字部64が臨み、長辺部分に露光部が臨んでいる。この場合、印字部64には、このインクリボンCと上記の製版シートBが同時に臨み、露光部65には印字後のインクリボンCが臨む。
 インクリボンCは、透明なリボンテープとこれに塗布したインクとから成り、実施形態では、6μm厚のものが用いられている。印字部64においてこのインクリボンCに印字が行われると、インクの部分が製版シートBに転写する。これにより、インクリボンCのリボンテープには、インクの文字の部分が剥離したネガ画像が形成され、製版シートBには、インクの文字の部分が付着したポジ画像が形成される。そして、インクリボンCは、これをマスクとして利用すべく先方の露光部に送られる一方、製版シートBは、印章文字の確認のため、またこれを作成した印章に貼着すべく、装置外部に送り出される。
 製版シートBは、図4に示すように、ベースシートBaと粘着シートBbとを積層して成り、全体が短冊形に形成されている。粘着シートBbには方形に切り線Bcが形成され、この切り線Bcに沿ってベースシートBaから剥した粘着シートBbの方形部分が、上記の印章の背面に貼着する印章文字ラベルBdとなる。印章本体Aは、印章としての用途に合わせて、形状の異なる数種のものが用意されており、これに対応して製版シートBも、その印章文字ラベルBdの部分の形状(切り線の形状)が異なる数種のものが用意されている。
 一方、印章本体Aは、図3に示すように、台木(実施形態は樹脂製)Aaの先端に薄手のスポンジ(発泡ウレタン)Abが貼着されると共に、スポンジAbに紫外線の影響を受けない樹脂ベースAcが貼着され、さらに樹脂ベースAcに印面Adを構成する紫外線硬化樹脂が貼着されている。この印章本体Aの紫外線硬化樹脂(印面Ad)の部分に、インクリボンCをマスクとして紫外線を露光することにより、印面Adの印章文字に相当する部分が硬化する。この状態で印章本体Aを、ポケット6から取り出して洗浄することにより、水溶性の未硬化部分が洗い出されて、印章が完成する。図中の符号Aeは、樹脂製のキャップである。
 次に、図2を参照して、印字部64について説明する。印字部64は、制御部300の出力インタフェース305に接続されているヘッド駆動回路(図示せず)56aおよびモータ駆動回路(図示せず)57aと、ヘッド駆動回路56aによって駆動され、インクリボンCに印章文字を印字する印字ヘッド(サーマルヘッド)56と、モータ駆動回路57aによって駆動され、印字ヘッド56の印字動作に対応してインクリボンCを送るプラテンローラ57と、印字ヘッド56のヘッド表面に設けられたヘッド温度センサ56b(図示せず)と、を備えている。また、印字ヘッド56とプラテンローラ57との接触部分に向かって装置ケース2には、上記の製版シートBが送り込まれる送込み通路181と、製版シートBが送り出される送出し通路182とが形成されている。送込み通路181の上流端には外部に開放された上記の差込み口9aが形成され、送出し通路182の下流端には外部に開放された上記の取出し口9bが形成されている。
 プラテンローラ57は、上述したように駆動ローラであり、インクリボンCを巻出しリール14から巻き出すと共に、印字ヘッド56との間に製版シートBをくわえ込んで、インクリボンCと製版シートBとを重ねた状態で印字ヘッド56に臨ませる。印字ヘッド56はサーマルヘッドであり、熱転写によりインクリボンCのリボンテープに塗布されたインクを製版シートBに転写する。この転写により、インクリボンCから印章文字に相当する部分が剥がれて、その部分に透明なリボンテープの地が表れる一方、製版シートBには剥がれたインクが印章文字として付着する。また、ヘッド表面温度センサ56bは、上述したように印字ヘッド56のヘッド表面に密着して設けられたサーミスタなどの温度センサであり、制御部300の入力インタフェース304に接続され、印字ヘッド56の表面温度を検出して報告する。
 送込み通路181には、製版シートBの差込みおよび送り基準位置を検出するセンサ183が臨んでおり、送込み通路181に差し込まれた製版シートBは、このセンサ183の検出結果により、プラテンローラ57により送られて、その印章文字ラベルBdの先端部位置から印字が開始されるようになっている。送出し通路182を構成する左側の壁には、その先端(上流端)に分離爪部184が形成されており、この分離爪部184により、重ねた状態で送られてきたインクリボンCと製版シートBとが引き離される。そして、インクリボンCは先方の露光部に送られ、製版シートBは送出し通路182を介して装置外部に送り出される。
 次に、図2を参照して、露光部65について説明する。露光部65は、制御部300の出力インタフェース305に接続された光源駆動回路191a(図示せず)と、ポケット6にセットした印章本体Aの印面Adに対峙するように設けられ、光源駆動回路191aによって駆動される紫外線光源191と、紫外線光源191と印章本体Aの印面Adとの間に設けた押え板58とを備えている。紫外線光源191は、セミホット管と呼ばれる自己加熱型熱陰極管であり、図示しない基板上に設けた蛍光管ホルダに支持されている。印章本体Aの印面Adと押え板58と紫外線光源191とは、それぞれ間隙を存して相互に平行に配設されており、この印面Adと押え板58との間にインクリボンCが配設されている。
 押え板58は透明な樹脂などで構成され、前進してインクリボンCを印章本体Aの印面Adに押し当てるようになっている。すなわち、露光の際には、押え板58により印章本体Aの印面AdにインクリボンCを押し当てた後、紫外線光源191を点灯して、押え板58越しにインクリボンCをマスクとした露光が行われる(図5参照)。また、この露光部65には、制御部300の入力インタフェース304に接続され、露光部65の周囲(環境)温度を検出して報告するサーミスタなどの周囲温度センサ67(図示せず)が設けられている。
 なお、押え板58の前進に伴って、第1ガイドピン53および第2ガイドピン54も同方向に移動する。この移動は、第1および第2ガイドピン53,54間に張り渡したインクリボンCの張りを緩めるものとなり、インクリボンCは、その張力を減じた状態で、すなわち縦皺が生じない状態で印章本体Aの印面Adに押し当てられる。
 この状態を、図2および図5を参照して更に詳述するに、図2において走行するインクリボンCには巻取りリール13により強い張力が作用し、上述のようにインクリボンCは極薄のテープゆえ縦皺が生じている。したがって、このままインクリボンCを印章本体Aの印面Adに押し付けると、インクリボンCは縦皺を生じたまま印面Adに押し付けられ、印章文字が歪んで露光されてしまう。一方、インクリボンCを弛ませると、印章文字が位置ずれして露光されてしまう。そこで、図5に示すように、押え板58の前進に伴って、第1ガイドピン53および第2ガイドピン54も前進させて、インクリボンCの張りを緩めると共に、その際にテンションピン55により、インクリボンCに縦皺が生じない程度の弱い力で張りを与えるようにしている。
 また、図5の露光状態におけるインクリボンCは、テンションピン55および第2経路ピン52により、押え板58の両端で後方に折り曲げられ、押え板58の両端に形成した面取り部分207の作用により、インクリボンCに無用な皺が生じないようになっている。
 なお、上述したように、印字によって製版シートBに形成されたポジ画像とインクリボンCに形成されたネガ画像は、それぞれ印章文字ラベルと露光用マスクとして使用される。すなわち、これらの画像の出来映えが、印章としての完成品の出来映えに直接、反映される。特に、露光用マスクとして使用されるインクリボンCが歪んでしまうと、印章文字が歪んで露光されてしまうため、上記の張力に対する機械的な構造上の工夫のほか、熱量に対する電気的な機能上の工夫がなされ、インクリボンCに無用な皺などが発生しないようにしている。
 次に、開閉蓋7の開閉に連動する印章検出部66について説明する。この印章検出部66は、ポケット6に印章本体Aが装着されたことを検出すると共に、印章本体Aの種別を判別するものである。印章本体Aには、角型印用、氏名印用、ビジネス印用、住所印用などの各種形状の異なるものが用意され、これら各種の印章本体Aは、長さは同一であるが、幅および厚みが異なっている。このような幅および厚みの異なる各種の印章本体Aを、幅方向および厚み方向において、ポケット6内の一定の位置にセットするため、この実施形態では、図6および図7に示すように、ポケット6の底面6bに長短4本のボス251,251,251,251が立設され、これに対応して印章本体Aには、ボス251が嵌合する嵌合穴Afが形成されている(図7参照)。
 4本のボス251,251,251,251は「T」字状に配設されており、これに対応して、例えば角型印では2個の嵌合穴Af,Afが(図7(a))、ビジネス印では4個の嵌合穴Af,Af,Af,Afが(図7(b))、形成されている。このように、印章本体Aの嵌合穴Afの数および深さは、印章本体Aの種別により区々であり、この嵌合穴Afとボス251の組み合わせにより、ポケット6に装着した各種の印章本体Aの印面Adの中心が、常に同一の位置に来るように位置決めされる。
 また、印章本体Aの印面Adと逆の背面Agには、厚み方向の中間位置に横並びに複数個の子穴(種別検出穴)Ahが形成されており、後述する印章検出部66のスイッチアレイ262との協働により、印章本体Aの種別が判別される(図8参照)。なお、印章本体Aの背面Agには、印字後にインクリボンCから分離して装置外部に送り出された製版シートBの印章文字ラベルBdが貼着され、これにより子穴Ahが隠されるようになっている。
 印章検出部66は、図9および図10に示すように、印章本体Aの背面Agに対向するように配設したスイッチホルダ(ポケット6の壁面を兼ねている)261と、スイッチホルダ261に支持させた6個の検出スイッチ263から成るスイッチアレイ262とを備えている。各検出スイッチ263は、プッシュスイッチなどで構成されたスイッチ本体264と、先端がポケット6内に臨むスイッチトップ265とで、構成されている。スイッチトップ265は、平板部266と、平板部266から直角に延びる検出突起部267とから成り、平板部266の下部でスイッチホルダ261に形成したガイド突起268に、且つ検出突起部267でスイッチホルダ261に形成したガイド孔269に案内されて、前後方向に移動する。
 スイッチ本体264は基板270の裏面に固定され、そのプランジャ271をスイッチトップ265の平板部266に突き当てるように配設されている。この場合、プランジャ271はそのばね力でスイッチトップ265をポケット6側に付勢しており、この付勢により検出突起部267の先端がスイッチホルダ261のガイド孔269からポケット6内に突出する状態と、この付勢に抗してガイド孔269に没入する状態とが、検出スイッチ263のON−OFFに対応している。この場合、スイッチアレイ262の内のいずれか1個の検出スイッチ263が、ON状態になったときに、印章本体Aが装着されていることが検出され、全ての検出スイッチ263が、OFF状態になったときに、印章本体Aが装着されていないことが検出される。そして、スイッチアレイ262の各検出スイッチ263は、対応する印章本体Aの小穴Ahの有無により、ONまたはOFFのいずれかの状態となる。したがって、6個の検出スイッチ263のON・OFFのパターンにより、印章本体Aの種別が判別される。
 図8は、印章本体Aの小穴Ahと、6個の検出スイッチ(検出突起部)263との関係を表している。6個の検出スイッチ263と小穴Ahの有無との関係から、2 −1種類、すなわち63種の判別パターンが可能になっている。この場合、角型印などの幅の狭い印章本体Aに対しては、両外端の2個の検出スイッチ263,263に対する小孔Ahがなく、この2個の検出スイッチ263,263は、印章本体Aの両側の空間に向かって突出する。すなわち、角型印などの幅の狭い印章本体Aでは、印章本体Aの最外端に架空の小孔Ahが有る判別パターンとして、認識される。
 次に、図11を参照して、制御部300について説明する。この制御部300は、例えばマイクロコンピュータによって構成され、CPU301、ROM302、RAM302、入力インタフェース304、出力インタフェース305、およびこれらを接続するシステムバス306を備えている。
 ROM302には、各種プログラムや、かな漢字変換用辞書データ、文字・記号などのフォントデータ、所定の印章枠データなどの固定データが格納されている。RAM303は、作業エリアとして用いられ、また、使用者の入力に係る固定データを格納するのに用いられる。このRAM303の格納データは、電源オフ時にもバックアップされている。
 入力インタフェース304は、前述した機能スイッチ8、操作部21のプッシュボタン群22、操作ダイヤル23、印字部64のヘッド表面温度センサ56b、露光部65の周囲温度センサ67、印章検出部66などからの入力信号を、システムバス306を介してCPU301やRAMに取り込むためのインタフェースを行う。出力インタフェース305は、CPU301、ROM302、またはRAM303からの各種制御信号や各種制御用データを、システムバス306を介して入力し、前述した発光素子12、操作部21の表示部駆動回路24a、印字部64のヘッド駆動回路56a、モータ駆動回路57a、露光部65の光源駆動回路191aなどに対して出力するためのインタフェースを行う。
 CPU301は、入力インタフェース304からの入力信号や、そのときの処理内容に応じて定まるROM302内の処理プログラムに基づいて、RAM303を作業エリアとして用い、また、必要なときにROM302やRAM303内に格納されている固定データを適宜用いて処理する。
 この印章作成装置1の場合、CPU301は、以下に説明するマルチタスク処理を行っている。
 図12は、本実施形態のマルチタスク処理の概念図であり、処理すべき複数のタスクを優先順位RDY0〜RDYn(図示の場合、n=7)に分類し、その優先順位に基づいて処理順を決定して、各タスクを起動している。以下の説明では、最も高い優先順位RDY0に分類されたタスクをTCB0i(i=0、1、2、…)、最も低い優先順位RDY7に分類されたタスクをTCB7i、他の優先順位に関しても同様に、優先順位RDYj(j=0〜7)に分類されたタスクをTCBjiと示す。また、優先順位RDYjに分類されてその分類の中での待ち状態になることを、例えば、タスクTCBm0がTCBj0として登録されたと表現することとし、優先順位RDYjに1個以上のタスクが登録されていることをRDYjに「タスク有」と表現する。
 また、同図に示すように、このマルチタスク処理では、プッシュボタン群22のいずれかのプッシュボタンの押下や操作ダイヤル23の操作による割込などのイベント発生により、新たに必要になった処理内容を示すタスク名(図示のTCBm0など)を登録したり、各タスク間の通信(図示のMailm1など:以下「メール」と略称する)を登録するエリアが確保されており、以下、このエリアをメールボックスMBXと表現する。さらに、現在実行中の処理内容を示すタスク名をTCBr0と表現し、このタスクを実行して処理することを現タスク実行処理、または省略してRUN処理と表現し、例えば、TCB00を選択して起動するときは、TCB00をTCBr0として登録して起動すると表現する。この場合の登録を、後述する階層処理ダイヤグラムやフローチャート上では、TCBr0←TCB00のように示す。メールボックスMBX内のタスクTCBm0などは、現在実行中のタスクTCBr0の強制中断の可否、または、どの優先順位RDYjに登録するかなどの情報を有しており、後述するMBX処理においては、これらの情報に基づいてタスクTCBm0を処理する。
 図13は、通常のフローチャートを用いて、本発明の実施形態の処理手順を示そうと試みたものである。同図に示すように、電源オンなどにより処理がスタートすると、まず、印章作成装置1内の各部の初期設定を行い(S01)、次に、タスク監視・切替(RDY)処理を行った(S02)後、メールボックス(MBX)処理を行う(S03)。次に、何らかのイベントが発生しているか否かをチェックし(S04)、発生しているときは、その発生しているイベントに対応する処理を行い(S05)、その後、現タスク実行(RUN)処理を行う(S06)。そして、RDY処理(S02)からRUN処理(S06)までを繰り返すことになる。
 しかし、実際の処理では、上記のRDY処理、MBX処理は、定期的に定められたタイミングでのみ処理され、また、各イベント対応の処理は、そのイベントの発生に応じて起動される処理であり、他のタイミングでは、RUN処理を行っているため、このフローチャートの記述では正確に表現しにくく、また、プログラムの階層構造も理解しにくい。そこで、以下の説明では、1つの連続する処理を説明するときは、別のタスクを起動するなどの実際のマルチタスクの動作に拘らず、そのタスク処理をサブルーチンとして示したフローチャートを用いることとし、イベント駆動タイプ、すなわちイベント発生などにより起動されるタスクなどの説明には、図14に示す記述方法(以下、「階層処理ダイヤグラム」と略称する)を用いて説明する。
 ここで、階層処理ダイヤグラム上、◇印のある処理分岐は、イベント駆動形のタスク、プログラム、またはサブルーチンであることを示し、割込や他のタスクからのタスク起動などのイベントが発生したときに実行される。図14のタスク監視・切替(RDY)処理は、リアルタイムモニタなどから一定間隔のタイミングで割込が発生し、そのタイミングでのみ起動される。また、メールボックス(MBX)処理も、RDY処理とは別の一定間隔のタイミング割込によって起動される。イベント発生処理は、前述したように、操作ダイヤル23の操作などの種々のイベントにより起動されるタスクをメールボックスMBX内に登録する処理であり、実際には、各イベント発生毎に独立してメールボックスMBXにアクセスし、そのイベントの処理に対応したタスク名を登録するが、図14では、それらを代表的に一つだけ図示している。
 図14に示すように、電源オンなどにより処理がスタートすると、まず、処理分岐Inの初期設定(以下、「初期設定(In)のように表現する)を行う。初期設定(In)では、印章作成装置1全体の処理の流れを決定するための、後述する主要タスク起動処理のタスクTCBinをMBXに登録する(In1)。初期設定(In)が終了し、仮にRDY処理のタイミングではなく、MBX処理のタイミングでもなく、何らかのイベント発生もなければ、次に、RUN処理(CT)に移るが、ここでは、まだなにも登録されておらず、実行されていないため、RDY処理またはMBX処理の起動タイミング待ちになる。
 この状態で、RDY処理のタイミングになると、RDY処理(R)が実行されるが、RDY0〜RDY7にタスクが登録されていないため、すなわちRDY0〜RDY7にタスク有(R1〜R8)ではないため、何も処理されずに終了する。一方、MBX処理のタイミングになると、MBX処理(M)が実行され、MBX内には、主要タスク起動処理用のタスクTCBinがTCBm0として登録されているので、MBXにタスク有(M1)の処理がされ、MBX内のタスクTCBをRDYに登録する(M11)。すなわち、例えば、タスクTCBinの指定された優先順位がRDY4に相当すれば、タスクTCBinがTCB40としてRDY4に登録される。
 この状態で、RDY処理のタイミングになり、RDY処理(R)が実行されると、例えば、RDY4にタスク有(R3)の処理が実行される。ここで、図15を参照して、RDYiにタスク有(R(i−1))の処理を説明する。この処理では、大きくは、新たなタスクを起動する場合と、タスクは起動せず、現在実行中のタスクに対して中断依頼メールを送信する場合と、何も処理しない場合とのいずれかに分岐する。
 まず、現実行タスクがない場合、すなわちTCBr0として何も登録されておらず、RUN処理がなされていない場合、または、現在実行中のタスクTCBr0の優先順位がRDY(i+1)以下であり、かつ、その現実行タスクが中断可能の場合には、新タスクが起動される。この中断可能な場合とは、新タスクが現実行タスクを強制中断可能なものであるか、後述の中断依頼メールに対する返信メールの内容が中断可メールか、またはすでに終了したことを示す終了メールである場合が相当する。この条件が成立したとき、すなわち、(現実行タスク無)+(現実行タスクRDY(i+1)以下)&((強制中断可)+(MBXに返信メール有)&((中断可メール)+(終了メール)))の条件が成立したとき(R(i−1)1)に、新タスクが起動される(R(i−1)11)。ここで、+は論理和、&は論理積を表す。
 また、現実行タスクの優先順位がRDY(i+1)以下であり、かつ、そのタスクからの返信メールがなくて中断可か不可か不明の場合、または、以前に一度依頼したときには中断不可であり、状況により再依頼する場合には、中断を要請する中断依頼メールをメールボックスMBXに送信する。すなわち、(現実行タスクRDY(i+1)以下)&(強制中断不可)&((MBXに返信メール無)+(中断不可メール))の条件が成立したとき(R(i−1)2)には、中断依頼メール送信を行う(R(i−1)21)。そして、これらの条件が双方とも成立しないとき、すなわち、現実行タスクの優先順位がRDYi以上のときは、何も処理をせずに、RDYiにタスク有(R(i−1))を終了する。
 新タスク起動(R(i−1)11)の場合、この処理以前に、例えば、より優先順位の高い他のタスクを起動するために中断されていたり、また、子タスクを起動して、その子タスクの処理結果待ちの状態で中断されていたタスクなどがある場合には、後述する再開情報などによりその再開の可否を判断して、再開可能の場合には、(中断タスク有)&(再開可)(R(i−1)111)の処理が実行される。この処理では、現実行タスク名TCBr0として中断されていたタスク名を登録し(R(i−1)1111)、退避していたデータ等がある場合には、それらを復帰し(R(i−1)1112)、新たにRUN処理を起動する(R(i−1)1113)。このイベント発生により、後述のRUN処理(CT)において、新タスク起動(CT1)の処理が起動される。
 中断されていたタスクがない場合には、中断タスク無(R(i−1)112)が処理され、TCBr0←新タスク名(R(i−1)1121)の後、新たにRUN処理を起動する(R(i−1)1122)。例えば、主要タスク起動処理のタスクTCBinのときは、新タスク起動(R311)の処理において、中断タスク無(R3112)のTCBr0←TCBin(R31121)の後、RUN処理起動(R31122)が実行される。そして、中断タスクがあるものの再開不可の場合には、再開可能になるまで待機するため、何も処理をせずに、新タスク起動(R(i−1)11)を終了する。なお、上記の子タスクは、通常、親タスクよりも優先順位を高く設定するため、この新タスク起動(R(i−1)11)が処理されるときには子タスクは終了していて、再開可能となる場合が一般的である。
 次に、図14を参照して、メールボックス(MBX)処理について説明する。この処理では、MBXにタスク有(M1)の場合には、MBX内のタスクTCBm0を、そのタスクの指定された優先順位に基づいて、対応する優先順位のRDYjに登録する(M11)。また、MBXにメール有(M2)の場合には、中断依頼メールのとき(M21)は、最新依頼メールとして登録し(M211)、現実行タスクTCBr0に送信(M212)するとともに、(返信メール)+(終了メール)のとき(M22)は、最新依頼メールに対する返信メールとして登録し(M221)、返信待ちRDYに送信する(M222)。
 次に、イベント発生処理(E)について説明する。前述の初期設定(In)は、説明の便宜上、別のものとして説明したが、実際には、このイベント発生処理(E)の一種である。すなわちイベント処理(E)は、操作ダイヤル23の操作などの装置外部からのイベントにより起動されるタスクや、内部処理のためにプログラム上発生させるタスクなどを、MBXに登録する処理(E1)を行う。主要タスク起動処理のタスクTCBinは、このMBXに登録後、RDYに登録され、新タスクとして、以下に説明するRUN処理(CT)で実行される。
 次に、図16を参照して、現タスク実行(RUN)処理(CT)について説明する。この処理は、上述してきた他のイベントが発生していないときに、現実行タスクTCBr0を継続して処理するものであり、この処理中に発生するイベントとしては、新タスク起動(CT1)、中断依頼メール有(CT2)および現実行タスク終了(CT3)があり、これらのイベントが発生しないときには、現実行タスク処理を継続する(CT4)。新タスクを起動する(CT1)ときは、現在実行中のタスクのためのデータの退避などを行い(CT11)、現実行タスクを中断し(CT12)、再開継続が予定されている場合(CT13)には、再開情報をタスク情報として記録して(CT131)、その情報とともに、そのタスクを元のRDYに再登録する(CT132)。
 中断依頼メール有(CT2)のときは、そのときの現実行タスクの状態が中断可能なものか否かを判別し、中断可能(CT21)のときは、中断可メールをMBXに送信し(CT211)、中断不可(CT22)のときは、中断不可メールを送信する(CT221)。なお、RUN処理(CT)中に、前述のRDY処理(R)、MBX処理(M)、またはイベント発生処理(E)に切り替わるときにも、一時的にRUN処理が中断されるため、同様のことが行われるが、他のタスクとの切替と異なり、リアルタイムモニタの基本的な処理であるため、説明は省略する。そして、現実行タスクTCBr0の処理が終了したとき(CT3)には、終了メールをMBXに送信し(CT31)、次の新タスク起動まで待機する(CT32)。
 図17は、主要タスク起動処理の一例を示している。図に示すように、主要タスク起動処理タスクTCBinが起動すると、まず、ワーク(作業)エリア確保(S11)のタスクをメールボックスMBXに登録し、続いて、表示処理(S12)およびユニット(印章本体)判定エラー処理(S13)のタスクを登録し、次に、入力エラー判定処理(S14)、キャラクタ等入力処理(S15)、製版(印章)画像作成処理(S16)、シート処理(S17)、およびブザー処理(S18)などのタスクを登録し、その後、印刷処理(S19)のタスクを登録した後、露光処理(S16)のタスクを登録する。これらの子タスクは、MBX処理によって、それぞれの優先順位RDYjに分類登録され、RDY処理によって次々に起動される。また、これらの子タスクが起動されると、必要に応じてさらに孫タスクがメールボックスMBXに登録され、それぞれRDY処理により起動される。
 すなわち、初期設定のタスクTCBinを含めた複数のタスクは、それぞれ、何らかの処理待ち状態になるまで処理が進められる。印章作成装置1内の内部処理は、処理待ちの要因となっている他のタスクの処理が進んで待ち状態が解除されれば、前述したマルチタスク処理によって次の処理に進むため、結果的には、使用者の入力その他の操作待ちとなる。逆に言えば、使用者の操作が行われた後は、また次の操作待ちになるまで、エラー処理を含めた各タスクの処理が次々と行われる。
 したがって、この結果、操作時の実感として、種々の処理が並列かつ同時に行われる。すなわち、この印章作成装置1の処理では、使用者の操作を一つ一つ待ってから次の処理に移るのに比べて、後に必要になる種々の処理を先行して行なうことができ、これにより、人間の待ち時間を極力削減することができ、高速化を図ることができる。なお、上記のマルチタスク処理のような並列処理は、プログラムまたは上記のようなタスク処理を全て割込処理とし、発生した割込の優先順位を制御する割込制御回路を採用することによって実現することもできる。
 図17における点線の表示は、外見上同時に並行処理されているタスク処理のイメージを示したものである。また、キャラクタ等入力処理(S15)、入力エラー判定処理(S14)および製版画像作成処理(S16)は、同時に処理される。具体的には、最初のキャラクタ等(文字・記号・図形など)の入力を行ってから、次のキャラクタ等の入力を行うまで(S15)の間に、テキスト内に入力された文字数等に不具合がないか判断し(S14)、製版用の画像を作成する(S16)。これらの処理途中でキャラクタの入力が行われると(S15)、入力エラー判定処理(S14)および製版画像作成処理(S16)は直ちに中止され、改めて最初から各処理を再開する。そして、これらの期間中にも、表示処理(S12)やブザー処理(S18)、および製版シートBの挿入時にはシート処理(S17)が並行して実行されている。
 この印章作成装置1の場合、本発明は、制御部300、操作部21および印章検出部66により実施されており、その特徴は、主に、上述した図17の各処理のうちの製版画像作成処理(S16)にあるので、以下では、その製版画像作成処理(S16)について、図18〜図42を参照して詳述する。なお、本発明の画像作成方法およびその装置は、製版画像作成処理(S20)のうち、主に、後述の基礎画像配置処理(S50)に適用されている。
 上述のように、製版画像作成処理(S16)は、キャラクタ等入力処理(S15)で新たなキャラクタ等が入力される度に、再開する処理である。また、図18の最初の2つの処理、印章種類判別(S30)と印章画像データドット数決定(S31)は、本処理開始前にすでにユニット判定処理(S13)で実行され、また、その次のスタイルフォーム指定取得(S32)は、キャラクタ等入力処理(S15)で実行されていて、ここでは、それらで得られた情報を参照するのみであるが、説明上、処理フローの中に含めている。
 図18に示すように、製版画像作成処理(S16)が開始すると、まず、印章検出部66により、印章本体Aがセット(装着)されているか否かと、セットされている場合にはその種別を判別し(S30)、印章画像データのドット数決定を行った(S31)後、スタイルフォーム指定取得を行う(S31)。このスタイルフォーム指定取得(S31)では、文字サイズ、フォーム、縦書・横書、割付、または外枠等の、使用者の指定内容をRAM303からリードする。
 この印章作成装置1で作成する印章のフォームとしては、多数の形状のものがROM302に用意されている。例えば、氏名印、ビジネス印大、ビジネス印小、角形印、住所印(図21〜図23および図31〜図33参照)などがあり、これらもまたさらに縦書・横書あるいはイラストが入れられるようになっているものなど多数に分かれている。
 キャラクタ等入力処理(S15)において、プッシュボタン群22の所定のボタン22aを押すと、上記のスタイルフォーム指定の選択枝が表示器24に表示され、カーソル/変換キー32により表示を切り替えることにより、各選択枝を選択できる。上記のフォーム指定では、表示器24に「フォーム」が表示された時点で、操作ダイヤル23の実行キー31を押すと、表示器24に「氏名印」、「ビジネス印」、…、「フォーム指定なし」、「指定終了」などの選択枝のいずれかが表示されるので、カーソル/変換キー32で選択して実行キー31を押すと、さらにその選択枝のうちの選択内容、例えば、文字サイズ、縦書・横書、各入力項目毎の割付方法などが表示される。
 そして、それらの選択枝のうち、選択したい内容を操作ダイヤル23によって表示させてから、実行キー31を押すと、さらにその選択枝の選択内容が表示される。そして、同様に、最終階層まで選択を行うことによって、各指定が設定される。各階層から上位の階層に戻りたいときには、各階層において「指定終了」の選択枝を選択して実行キー31を押せば良い。なお、プッシュボタン群22に復帰用の所定の機能キーを設けておいても良い。
 フォーム指定が設定されると、図21および図22に示すように、そのフォーム指定に対応する入力案内がROM302から読み出され、表示器24に表示される。すなわち、同図の入力項目、例えば、図21(a)の場合の”姓[”や”名[”、図22(b)の場合の”絵文字[”、”1行目[”、”2行目[”等の”[”の入力案内の後ろにテキストデータの入力ができ、これにより、操作手順書等を参照しなくても容易に入力を行うことができる。
 この場合、表示器24に最初の項目の入力案内が表示されたときに、文字入力キー33やカーソル/変換キー32により所望の印章文字を入力し、表示器24上に作成したところで確定することにより、最初の項目に対するテキストデータを入力でき、最初の項目の入力が終了すると、次の項目の入力案内が表示されるので、以下、同様に、必要とされる項目への入力ができる。そして、これらの入力されたテキストデータは、RAM303に記憶されて、後述の印章画像の基礎画像データの作成に用いられる。
 なお、上記の入力案内の”[”の後ろに、例えば、前回入力したテキストデータ、または、デフォルトで一般的に使用される画像等を伴った入力案内を表示することにより、入力作業を容易化したフォームもある。例えば、図22(d)の場合、入力案内の”[”の後ろに「たいへんよくできました」と表示されるので、そのまま使用するときには、そのまま確定すれば良いし、一部修正して使用することもできる。すなわち、この場合、入力操作が非常に容易になるとともに、作業時間の短縮を図ることができる。
 また、「フォーム指定なし」を選択したとき、または「フォーム」を選択しなかったときには、「フォーム」と同じ階層で、自由なフォームにおける文字サイズ、縦書・横書、割付、または外枠等の他の指定を選択できる。文字サイズは、印章本体Aの種別や上記フォームの種類によって、入力する行数に応じて各行毎に、表示器24に表示された所定の範囲内(例えば、「フォーム」の場合の図31(c)参照)の中から上記のフォーム指定と同様に選択したり、ドット数を直接入力することにより、指定できる。縦書・横書も、フォーム指定と同様の方法で選択して指定できる。割付も、同様の方法で、表示器24に「前寄せ」、「中寄せ」、「後寄せ」および「割付」のいずれかを表示させて、指定できる(図24〜図31参照)。外枠も同様に、印章本体Aの種別や上記フォームの種類に応じた範囲の中から指定できる(図32〜図33参照)。
 フォーム指定なしのときも、上記のような各指定の設定が終了すると、表示器24に入力案内が表示されるので、文字入力キー33やカーソル/変換キー32により所望の印章文字を入力し、表示器24上に作成したところで確定することにより、印章画像の元になる文字、数字、イラストなどの図形のテキストデータの入力を行うことができる。
 スタイルフォーム指定取得(S31)が終了すると、図18に示すように、印章画像の基礎画像データを作成する基礎画像配置処理を行い(S50)、次に、印章画像の文字を印章の製版画像のエリアに適切に割り付ける文字割付処理(S60)を行い、最後に、印章の外枠や装飾用のデータを重ね合わせて、目的の印章画像データを作成する装飾画像配置処理(S70)を行って、製版画像作成処理を終了する(S90)。そして、ここで作成された印章画像データに基づいて、図17の次の処理、すなわち印刷処理(S19)および露光処理(S20)が行われることにより、所望の印章が作成される。以下、製版画像作成処理(S20)の基礎画像配置処理(S50)、文字割付処理(S60)および装飾画像配置処理(S70)について、順を追って、詳述する。
 基礎画像配置処理(S50)が開始すると、図19に示すように、まず、フォーム指定か否かを判別し(S501)、フォーム指定のとき(S501:Yes)には、次に、フォーム指定用項目エリア決定処理を行う(S502)。
 このフォーム指定用項目エリア決定処理(S502)では、図20に示すように、まず、入力項目チェックを行う(S520)。例えば、図23に示す住所印のように、住所、氏名、電話番号など複数の項目について文字等を入力する場合に、入力されない項目をそのまま空白にして、それをそのまま印章画像にしたのでは、画像の構成要素の配置バランスが悪化すると共に、押印される面積の印章全体の面積に対する率、すなわち黒率の少ないアンバランスな画像となってしまう。
 そこで、図20の入力項目チェック(S520)では、前述の図17のキャラクタ等入力処理(S15)で、入力されなかった項目がある場合、すなわち実際には、その項目の入力案内に対して文字等の入力をしないで実行キー31により確定させた場合(以下、「空入力」という。)に、どの項目が空入力であったかをチェックする。例えば、図23の場合、同図(a)に示す5つの項目、すなわち郵便番号、住所1、住所2、氏名および電話番号の項目の、全てを入力された同図(b)に対して、同図(c)は、住所2の項目が空入力であり、同図(d)は、電話番号の項目が空入力の場合に該当する。なお、図23の各項目間の罫線や外枠は、実際には、後述の装飾画像配置処理(S70)で作成されてから、印章画像として重ね合わせられるが、図を見やすくし、かつ、理解を容易にするために、図示している。
 そして、空入力があった場合にも、図23に示すように、各項目の画像をバランス良く配置するため、次に、図20に示すように、そのフォームの種類や空入力に応じて(S521)、ROM302内に記憶されているフォーム指定用の各テーブルを参照し(S522〜S526)、各項目の配置エリアの寸法や位置の規定データを入手し、フォーム指定用項目エリア決定処理を終了する(S530)。上記の各テーブルには、全項目を入力した場合の各項目のエリアの寸法や位置ばかりでなく、各入力項目が空入力の場合の寸法や位置が、それぞれの項目に対応して規定されていて、空入力があった場合には、他の項目のエリアを拡大した寸法や位置の規定データが読み出される。
 フォーム指定用項目エリア決定処理(S502)が終了すると、図19に示すように、次に、決定された項目エリアの寸法や位置に従って、各項目の配置エリアを確保し(S504、図31参照)、その配置エリア内に、入力された文字等のテキストデータに対応するフォントデータを、1つずつROM302から読み出して(S505)、配置する(S506)。これを各項目の終了まで、繰り返し(S507)、さらにそれを入力されている全項目分繰り返す(S508)ことにより、基礎画像データを作成してRAM302に記憶し、基礎画像配置処理(S50)を終了する(S509)。
 一方、前述のフォーム指定判別(S501)において、フォーム指定ではないことを判別したとき(S501:No)には、フリーフォーム用項目エリア決定処理を行う(S503)。この処理では、入力されたテキストデータの行数を項目数とみなして、各行に対して指定された文字サイズに従って、項目エリアの寸法や位置を決定する。印章本体Aの種別により、印章画像データのドット数が決定されているので(図18のS31)、各行の文字サイズに基づいて、フォーム指定用項目エリア決定処理(S502)と同様に、テーブルを参照すれば、容易に決定することができる。なお、この場合、各行の文字サイズから直接、算出するようにしても良い。
 上述の基礎画像配置処理(S50)によれば、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行っていき、不要の項目の入力を行わずにいると、自動的にその項目は削除されて他の項目のエリアが拡大される。そして、他の項目のエリア内に入力した構成要素、すなわち住所、氏名、電話番号などの文字やイラストなどの図形が、例えば図23の(c)や(d)のように拡大されて、黒率の多い画像となり、規定されたエリアの画像としてバランスの取れたものになる。
 また、空入力の項目のエリアが削除された場合の、他の項目のエリアの寸法や位置を規定したテーブルを記憶しているので、それらを読み出すだけで、削除されなかった各項目のエリアを容易に決定することができ、入力した文字や図形等は、この寸法に応じて、丁度よい大きさのものに変換される。
 なお、前述のフォーム指定の各フォームの下位の階層の選択枝には、「空入力維持」の選択枝が有り、これを選択して指定しておくと、上記の空入力の項目の削除を行わずに、空入力の項目のエリアをそのまま維持する。そして、次回にそのときのフォームを指定すると、他の項目には前回入力済みの内容が記憶されたままとなっているので、以前空入力にしてあった項目のみ入力して、入力を終了できる。すなわち、後から書き込み等を行える部分としたい場合の処置として、空入力の項目の削除を作動しないようにすることができる。また、文字を拡大しないで、位置関係だけを変更することも可能である。
 基礎画像配置処理(S50)が終了すると、図18に示すように、次に、文字割付処理を行う(S60)。文字割付処理(S60)が開始すると、図24に示すように、まず、RAM302から基礎画像データを読み出す(S601)。
 例えば、図28に示すように、入力された文字等のキャラクタ、すなわち画像の元となるデータが、1行目に「文字幅通常」、そして2行目に「普通処理」の場合、テキストデータは、同図(a)のように、単に2行並べた状態になっている。印章画像データ中の製版画像用のエリアは、基礎画像配置処理(S50)において、セットされた印章本体Aの種別、フォーム指定の有無および印章外枠の有無等によって決定される(図31(a)および(c)参照)。
 フォーム指定なしの場合、製版可能エリアの幅をAとすると、図28(b)のような方形の輪郭で表現できる。印章として外枠を有する場合には、この(b)の製版画像用のエリアの周囲に、後述の装飾画像配置処理(S70)により同図(c)に示すような印章外枠データが配置される。この場合、印章画像データ全体は、同図(d)のように、印章外枠データを囲む大きさを有している。
 外枠がない場合、または外枠があっても文字を大きくして外枠からはみ出た部分を削除して良い場合には、この印章画像データのエリア全体を製版画像用のエリアとしても良いが、以下の説明では、図を見やすく、かつ、理解を容易にするため、図28(b)の製版画像エリアに配置するものとし、外枠を付ける場合について説明する。また、図中にも外枠を付けた状態で示す。また、前述の基礎画像配置処理(S50)では、デフォルト指定で、後述の割付、中よせ、後よせ等の配置を行うこともできるが、ここでは、単に入力したテキストデータ通りに、全ての行について前よせの状態に配置された、同図(e)の基礎画像データが読み出された(リードされた)ものとして説明する。
 なお、フォーム指定の場合には、各項目毎に配置エリアが確保されているので、以下に説明する文字割付の各処理は、その項目毎に行われる。ただし、例えば、前述の図23の住所1と住所2のように、同じ項目の多数行として扱うことにより、同図に示すように、「スカイハイツ…」を後よせとしたり、または前よせや中よせなどとしても良い。
 図24に示すように、基礎画像データリード(S601)が終了すると、次に最長行判別・割付処理(S602)を行う。
 ここで、まず、テキストデータが1行の場合、すなわち最長行のみの場合の割付方法について、図25を参照して説明する。フォーム指定の場合の各項目のテキストデータも、上述の多数行扱いをしない通常の場合には、この1行の場合に該当する。
 例えば、2文字の割付を行う場合、同図(a)に示すように、従来の割付方法では、文字間余白Bが広くなりすぎて重厚さに欠け、空白部分が目立つ貧相な印章文字となってしまう。これに対して、この文字割付処理(S60)では、文字間余白Bに対して、端部余白DをB>D>0(図示の場合、D=B/2)となるように割り付けるため、同図(b)に示すように、中央の文字間余白Bだけが広くなりすぎることなく、バランスの良い文字の配置となる。
 端部余白Dの文字間余白Bに対する比率D/Bは、上記の図25の場合にはD/B=1/2としたが、印章作成装置1では、これに限らず、図17のキャラクタ等入力処理(S15)において、所定のボタン22aにより、所定の9/10、…、5/6、4/5、3/4、2/3、1/2、7/10、…、2/5等の比率D/Bを選択できるようになっている。
 具体的に説明すると、この見栄えの良い比率D/Bは、例えば、図26に示すように製版可能エリアの空白部分に対する文字部分の面積比によって異なる。すなわち、同図(a)のように文字高さFや文字幅Cが大きく、空白部分に対する文字部分の面積比が大きな文字列「中字」と同じ比率D/B=1/2になるように、面積比の小さな文字列「極小」を配置すると、同図(b)のように、さらに空白部分が目立って、中央部が閑散としてしまう。これに対し、印章作成装置1では、上述のように、比率D/Bを自由に設定できるので、例えば、比率D/B=5/6と設定することにより、同図(c)のように、面積比が小さくてもバランスの良い配置となる。
 上述のことは、多数行の場合にも同様であり、例えば、図27に示すように、3行の文字列を配置する場合、文字高さFが小さくなるので、その文字高さFとバランスの良い文字幅Cに設定すれば、特に1行の文字数が少ないときには、空白部分に対する文字部分の面積比が小さくなる。このような場合、従来の割付方法では、同図(a)のように、中央部が閑散としてしまうのに対して、この文字割付処理(S60)では、端部余白Dを適切に設定することにより、同図(b)のように、面積比に応じて、端部余白Dを適切な寸法に調整でき、これにより、中央の文字間余白だけが広くなりすぎず、かつ、閑散とした感じを与えることのない、バランスの良い文字の配置とすることができる。
 なお、上述の設定方法の他、例えば、文字間余白Bおよび端部余白Dをドット数で直接入力したり、1未満の任意の比率D/Bを数値で入力することにより、B>D>0の範囲で見栄えがよいと思われる比率D/Bを、自由に設定できるようにしても良い。また、実績データに基づく参照テーブルを用意して記憶しておき、印章本体Aの種別、文字サイズ、文字数等によりそのテーブルを参照して、自動的に見栄えの良い比率に設定するようにしても良い。
 上述した比率D/Bの設定は、以下の説明に用いる種々の文字列に対しても同様にできるが、以下に説明する各割付方法の個々の特徴点を明確にし、かつ、その理解を助けるため、以下では、比率D/B=1/2、すなわち図25に示したと同様に、D=B/2に設定されているものとして説明する。
 具体的に、前述の図28(e)の1行目の「文字幅通常」の5文字を、上述の割付方法で割り付けると、図25(c)に示すように、例えば、製版可能エリアの幅A=40の場合、文字の幅C=6としたとき、文字間余白B=2に対して、端部余白D=B/2=1となる。本割付方法を適用する場合の実質割付エリアEの寸法と、印章本体Aの種別との関係は、図31(b)と(c)に示すように、画像データをドットマトリクスで表現した場合のドット数を基準としている。
 この場合、図25(c)に示すように、例えば、製版可能エリア幅A=41(ドット)の場合、文字数F=5に対して、(A−C×F)/F=(41−6×5)/5=11/5の商2を、文字間余白B=2とし、余りの1(ドット)は、最前部の文字間余白に割り付ける。これにより、印章文字の読み方向からの文字間余白Bが3、2、2および2(ドット)となる。同様に、製版可能エリア幅A=42のときは、文字間余白Bを3、3、2および2とする。実際には、図31(c)に示すように、実質割付エリアEは、図25(c)の例よりも非常に大きい値なので、この1ドットの相違は、無視できる程度に小さい値である。したがって、この割付方法によれば、印章文字の割付を簡単にできると共に、文字間余白寸法の相違を目立たせることなく、各文字を割り付けることができる。
 次に、前述の図28(e)のように、複数行(同図の場合、2行)のテキストデータが入力されたときの、最長行判別・割付処理(S602)について説明する。最長行の判別は、各行に対して、上記の1行の場合の式、すなわち製版可能エリア幅をA、各文字幅をCおよび文字数をFとしたときの(A−C×F)/Fの商Gを求め、この商Gが最小の行を最長行と判別する。そして、この最長行の商Gを基準文字間余白Bとして、上述の1行の場合と同様に、図28(f)に示すような、最長行の割付処理を行う。
 図28(e)の場合には、印章外枠の形状が単純で、複数行に対する製版可能エリアの全体が1つの方形の輪郭を有しているので、単純に文字数によっても最長行を判別できる。しかし、印章作成装置1の場合、図32〜図33に示すように、印章本体Aの種別に応じて各種の印章外枠が用意されていて、使用する印章外枠によっては文字列の前後等に装飾があるため、文字数は少ないが、その文字列の前後等に装飾があって、実質的な文字の割付エリアが少ない場合がある。また、印章作成装置1では、通常のワープロ等と同様に、各文字に網掛け、強調、斜体、中ヌキ、反転などの文字飾りを施すことができるので、文字数が少なくても、そのような装飾があるために、実質的な余白が少ない場合がある。
 これらの場合、例えば、図28(e)の2行目が「普通処理」の4文字であっても、「文字間通常」の5文字が割り付けられる1行目より、上記の商Gが小さくなる場合がある。すなわち、文字数のみによって最長行を判別し、この最長行の文字間余白を基準文字間余白Bとして、他の行に適用しようとしてもできない場合が生じてくる。これに対し、商Gが最小の行を最長行と判別するようにすれば、単に文字数から判別する場合と比べ、より適切な最長行を選択することができ、また、その行を余白の割付などの基準とすることによって、後述するように、複数行の印章画像、ひいては複数行を有する印面に対して、バランスの良い文字の割付が可能になる。
 図24に示すように、最長行判別・割付処理(S602)が終了すると、次に、前寄せ指定か否かの判別(S603)を行い、前寄せ指定のとき(S603:Yes)には、前寄せ処理(S604)を行う。また、前寄せ指定ではないとき(S603:No)には、次に、中寄せ指定か否かの判別(S605)を行い、中寄せ指定のとき(S605:Yes)には、中寄せ処理(S606)を行う。また、中寄せ指定ではないとき(S605:No)には、次に、後寄せ指定か否かの判別(S607)を行い、後寄せ指定のとき(S607:Yes)には、後寄せ処理(S608)を行う。また、後寄せ指定ではないとき(S607:No)には、割付処理(S609)を行って、割付タイプ別処理(S60)を終了する(S610)。
 図28(g)に示すように、図24の前寄せ処理(S604)では、例えば、図28(f)の2行目、すなわち最長行でない行の「普通処理」の各文字の文字間余白を、1行目、すなわち最長行の「文字幅通常」の5文字の文字間余白である基準文字間余白Bに合わせた文字列の、最前部の文字「普」が最長行の最前部の文字「文」と、前端が揃うように割り付ける。このときの文字列「普通処理」の文字間余白は、例えば、1行目の「文字幅通常」の製版可能エリア幅A=40のときは、図25(c)で示したように、文字間余白Bを前から2、2および2とし、また、同幅A=41のときは、前から3、2および2とする。
 なお、A=41の場合、前述したように、1ドットは無視できる程度に小さい値なので、実際には、文字間余白Bを2に揃えても違和感は生じない。前寄せ処理(S604)による割付後の別の例となる図29(b)からもわかるように、前寄せ処理(S604)を行うことによって、複数行の印章画像、ひいては複数行を有する印面に対して、各行の最前端と文字間余白が揃った、整然として見栄えの良い割付を行うことができる。
 また、図28(g)に示すように、図24の中寄せ処理(S606)では、上記と同様に文字間余白が最長行の基準文字間余白Bと同一にした文字列「普通処理」を、その中央位置が最長行の「文字幅通常」の中央位置に揃うように割り付ける。図29(c)は、同割付方法による別の例を示しており、図28(g)と図29(c)の両図からわかるように、中寄せ処理(S606)により、複数行の印章画像(複数行を有する印面)に対して、各行の中央位置が揃った、安定性のある見栄えの良い割付を行うことができる。
 さらに、図28(g)に示すように、図24の後寄せ処理(S608)では、上記と同様の文字列「普通処理」の最後部の文字「理」が、最長行の最後部の文字「常」と後端が揃うように割り付ける。図29(d)は、同割付方法による別の例を示しており、図28(g)と図29(d)の両図からわかるように、後寄せ処理(S608)により、複数行の印章画像(複数行を有する印面)に対して、各行の最後端と文字列余白が揃った、整然として見栄えの良い割付を行うことができる。
 そして、図28(g)に示すように、図24の割付処理(S609)では、2行目の「普通処理」の4文字に対しても、1行目の「文字幅通常」の5文字について求めた実質割付エリア幅E(図25(c)参照)を従来の製版可能エリアAと見て、従来と同様の均等割り付け(図25(a)参照)を行う。すなわち最長行の文字列「文字幅通常」と同一の文字列寸法Eとなるように、かつ、両端が揃うように、文字列「普通処理」を割り付ける。図29(a)は同割付方法による別の例を示しており、図28(g)と図29(a)の両図からわかるように、割付処理(S609)により、複数行の印章画像(複数行を有する印面)に対しても、文字列寸法が揃った、すなわち各行の両端の位置が揃った、安定性のある見栄えの良い割付を行うことができる。
 この割付処理(S609)では、上記他の処理では行わない文字幅最適拡大処理も行っている。そこで次に、この文字幅最適拡大処理について、図30を参照して以下に説明する。同図(a)は、図25(c)で説明した割付方法の、製版可能エリア幅A=41の例を示したものであり、同図(b)は、それに対して、以下に説明する拡大処理の結果の印章文字の例を示している。また、同図(c)は、その拡大処理を行わない場合の印章の印面全体を示しており、同図(d)はそれに拡大処理を行った場合の印面全体を示している。
 この文字幅最適拡大処理では、まず、外枠内の空白部分に対する文字部分の比を求める。ここでは、端部余白Dはそのままにして、実質割付エリア幅E=39内を対象とした拡大処理について説明する。例えば、図30(a)の例の場合、文字部分のドット数の総計は6×5=30ドット、それに対して、文字間余白部分のドット数の総計は、(39−30=)3+2+2+2=9ドット、したがって、その比は、30/9=10/3=3.333…。ここで、一定値を仮に4とすると、現在の比は一定値以下となるので、次に、拡大比を決定する。
 全体が39に対して現文字部分のドット数が30なので、39/30=1.3倍までは拡大できるはずであるが、文字間余白がなくなるので、文字間余白Bを最低各1ドットの計4ドットとすると、(39−4)/30=35/30=7/6=1.166…。これより、文字幅C=7として割り付けた結果が図30(b)のようになる。なお、この文字幅最適拡大処理の、上記の拡大処理にはいる条件の一定値や拡大可否判別の条件は、印章本体の種別や実情に合わせて設定すれば良く、また、デフォルト値による自動拡大比を決定しておき、その拡大ができる場合には自動的に拡大されるモードと、任意に拡大値を入力するモードとの選択手段を持つなど、種々の工夫が可能である。
 そして、上記の文字幅最適拡大処理の利点は、図30(c)と(d)とを見比べれば、一目瞭然であり、印章文字の各文字に字体に違和感を生じさせることなく、印章の空白部分を少なくすることができ、印章文字を重厚感のあるものとすることができる。また、上記のように、拡大処理をドット数に基づいて処理することにより、空白部分に対する文字部分の比率を簡単に算定でき、かつ、この比率に基づいて、各文字を横長に適切に伸張することができる。
 文字割付処理(S60)が終了すると、図18に示すように、次に、装飾画像配置処理を行う(S70)。装飾画像配置処理(S70)が開始すると、図34に示すように、まず、印章外枠データ作成処理を行う(S701)。
 この印章外枠データ作成処理(S701)では、図35に示すように、まず、前述の図17のキャラクタ等入力処理(S15)において指定された印章外枠の種類を取得するとともに、その印章外枠を形成するための罫線の種類を判別する(S711)。すなわち、印章作成装置1では、図32〜図33に示す多種多様な印章外枠が形成できるように、その印章外枠の画像を形成する線素部品として、多種多様な罫線データがROM303内に記憶されているため、ここでは、まず、指定された印章外枠の種類と、その印章外枠に対応する罫線の種類を判別する(S711)。
 外枠種類取得(S711)が終了すると、次に、前述の印章画像データエリア(図28(a)〜(d)および図31参照)と同じサイズのエリアに、印章外枠の両端の画像データを配置する(S712)。すなわち、印章外枠の両端の画像を形成する罫線データを読み出して配置する(S712)。この配置処理により作成された画像データの(住所印の場合の)例が同図右側の画像データC712である。なお、この画像データC712と外枠両端画像データ配置(S712)が対応しているように、以下特に断らない限り、処理(Sxxx)と画像データCxxxとを対応させて表すものとする。
 外枠両側画像データ配置(S712)が終了すると、次に、その両側の画像を罫線データでつなぐことにより、外枠を形成し、続いて、残りの罫線データを配置して(S713)、印章外枠データ作成処理を終了する(S714)。なお、図39には、角形印の場合の例を示しているので、以下、同時に参照のこと。
 印章作成装置1は、ROM302内に、例えば、図36に示すような、罫線の部品となる種々の罫線データを用意して記憶している。同図(a)の(1)は、実線用および途切れ線用3の部品となる罫線データであり、同様に、(2)は点線用、(3)は一点鎖線用、(4)は途切れ線用1、(5)は途切れ線用2、等の部品となる罫線データである。これらを画像データ上に順次配置することにより、印章外枠データを作成できる。例えば、通常の実線は(1)を複数個接続することにより作成でき、点線は(2)を複数個、一点鎖線は(3)を複数個接続すれば良い。また、印章特有の演出のための途切れ線は、例えば、同図(b)に示すように、(1)、(4)、(5)、(4)、(1)、(3)、(4)、(1)、…、などとランダムに選択して接続配置することができる。
 上述のように、印章作成装置1では、印章外枠を形成するための罫線を、外枠全体としてではなく線素部品として記憶しているので、ユーザー(使用者)は必要とする種々の罫線データを読み出して、それらの罫線を自在に接続しながら多様な外枠を作成することができる。また、印章外枠データは、前述の印章画像データエリアと同じサイズのエリアに作成するため、すなわち、製版対象の印章本体Aの種別に対応して、それぞれの印章部の寸法に適合するように作成するため、それぞれの印章本体Aの種別、例えば、角形印、丸印、縦長印、横長印などの特徴に応じて、バラエティに富んだ種々の印章を作成することができる。
 印章外枠データ作成処理(S701)が終了すると、図34に示すように、次に、加算画像データ作成処理を行う(S702)。
 この加算画像データ作成処理(S702)では、図37に示すように、まず、前述の図18の文字割付処理(S60)まで終了した(図24の終了(S610)時の)基礎画像データC721を読み出す(S721)。そして次に、上述の印章外枠データ作成処理(S701)で作成した印章外枠データC722(C713に相当)を読み出して(S722)、対応するドット同士の論理和演算を行う(S723)ことにより、加算画像データを作成して加算画像データ作成処理を終了する(S724)。
 すなわち、この論理和演算(S723)では、基礎画像データC721の画像を凸部に対応する陽ドットで表現し、画像の空白部分を凹部に対応する陰ドットで表現し、同様に、印章外枠データC722の印章外枠の画像を陽ドットで表現し、印章外枠の内側と外側を陰ドットで表現したときの、基礎画像データC721と印章外枠データC722との相互に対応するドット同士の論理和を演算することにより、陽ドット優先で両データの画像を重ね合わせた加算画像データC723を作成する。これにより、外枠付きの印章画像を容易に作成することができ、ひいては外枠付きの印章を容易に作成することができる。
 加算画像データ作成処理(S702)が終了すると、図34に示すように、次に、外枠外側データ削除処理を行う(S703)。
 この外枠外側データ削除処理(S703)では、図38に示すように、まず、印章外枠データC713の印章外枠とその内側を陽ドットで表現し、前記印章外枠の外側を陰ドットで表現した印章外枠外形データC731を作成する(S731)。そして次に、上述の加算画像データ作成処理(S702)で作成した加算画像データC732(C723に相当)を読み出して(S732)、対応するドット同士の論理積演算を行う(S723)ことにより、印章外枠からはみ出した画像部分(図39の画像部分gに相当)を削除して、印章画像データC733を作成し、外枠外側データ削除処理を終了する(S734)。
 すなわち、この論理積演算(S733)では、加算画像データC732の画像を陽ドットで表現し、他の空白部分を陰ドットで表現したときの、上記の印章外枠外形データとの相互に対応するドット同士の論理積を演算することにより、陰ドット優先で両データの画像を重ね合わせて、印章外枠からはみ出した画像部分を削除する。これにより、所望の画像が外枠からはみ出すことのない印章画像を容易に作成することができる。
 外枠外側データ削除処理(S703)が終了すると、図34に示すように、次に、作成した印章画像データ(図38および図39の印章画像データC734に相当)をRAM302に書き込んで記憶し(S704)、装飾画像配置処理(S70)を終了する(S705)。そして、以上により、図18に示すように、製版画像作成処理(S16)を終了し(S90)、ここで作成された印章画像データに基づいて、図17の次の処理、すなわち印刷処理(S19)および露光処理(S20)が行われることにより、所望の印章が作成される。
 上述のように、印章作成装置1では、印章画像の全製版領域に対応する印章画像データを作成してから製版することによって、印章画像内の各画像をバランス良く配置したり、黒率が高くするように調整したり、複雑な印章画像を作ることが可能となる。また、この印章画像データを取り出して印章を作成する際に、一括印字処理が行えるので、高速処理が可能となるばかりでなく、一定速度での製版が可能になり、これにより、スクリーンとなるインクリボンCの走行が安定して、皺などの発生を防止できる。
 また、印章外枠を含む印章画像データを作成することによって、印章外枠内に各画像をバランス良く配置したり、各画像の大きさを印章外枠ぎりぎりまで大きくすることができる。また、大きな画像の一部を削除して外枠内に収めるなどの細工ができるため、黒率が高く、画像が見やすく、見栄えが良い印章を作成することが可能になる。
 なお、上述した図34の装飾画像配置処理(S70)では、印章外枠データを作成してから(S702)、基礎画像データを重ね合わせたが(S702)、基礎画像データ上に、印章外枠の罫線データを重ねて配置して行くことにより、加算画像データを作成することもできる。また、図34の処理では、この加算画像データを作成後(S702)、印章外枠からはみ出した画像部分を削除したが(S703)、印章外枠からはみ出さないように、予め基礎画像データのはみ出す画像部分を削除してから、印章外枠データと重ね合わせるようにしても、外枠付きの印章画像データを作成できる。これらのいずれかを採用しても良いし、両方を採用しても良い。
 図40〜図42は、上記の両方を採用した例を示している。図40〜図42に示すように、この場合の装飾画像配置処理(S70)では、まず、前述の図37の基礎画像データリード(S721)と同様に、基礎画像データリードを行い(S751)、次に、図35の外枠種類取得(S711)と同様に、外枠種類取得を行った(S752)後、外枠付加等の装飾前の基礎画像データC751が、その装飾用の外枠からはみ出すか否かの判別を行う(S753)。この判別は、指定された印章外枠の外側に相当する部分に、基礎画像データC751の陽ドットが存在するか否かを、例えば、その部分の全ドットの論理和等を演算することにより、容易に行うことができる。
 外枠からはみ出さないとき(S753:No)には、基礎画像データC751のエリアの両端に、図35の外枠両端画像データ配置(S712)と同様に、罫線データを配置する(S756)。次に、まず、その両側の画像を罫線データでつなぐことにより(図41の画像C757s参照)、外枠を形成し、続いて、残りの罫線データを配置して(S757)、装飾画像配置処理(S70)を終了する。
 一方、外枠からはみ出すとき(S753:Yes)には、次に、図38の印章外枠外形データ作成(S731)と同様に、図42の印章外枠外形データC754を作成し(S754)、基礎画像データC751との論理積演算を行うことにより、印章外枠からはみ出すと予測される画像部分(図42の画像部分gに相当)を、基礎画像データC751から削除して、外側削除画像データC755を作成する(S755)。そして、次に、その外側削除画像データのエリアの両端に、罫線データを配置し(S756)、次に、罫線データを配置して(S757)、装飾画像配置処理(S70)を終了する。
 上述のように、図40の装飾画像配置処理(S70)によれば、図34の装飾画像配置処理(S70)と同様に、所望の画像が外枠からはみ出すことのない外枠付きの印章画像を容易に作成することができ、これにより、黒率が高く、画像が見やすく、見栄えが良い印章を作成することが可能になる、などの効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る印章作成装置の外観図である。 印章作成装置の機械装置部の内部構造図である。 印章本体の構造図である。 製版シートの構造図である。 機械装置部の露光装置廻りの平面図である。 開閉蓋を取り去った状態のポケット廻りの平面図である。 各種印章本体のポケットへの装着状態を表した構造説明図である。 各種印章本体の判別パターンを説明する説明図である。 印章検出部の検出動作を表した断面図である。 ポケットおよび印章検出部廻りの平面図である。 印章作成装置の制御ブロック図である。 印章作成装置のマルチタスク処理の概念図である。 印章作成装置の処理手順を示そうと試みたフローチャートである。 印章作成装置の主な処理を示す階層処理ダイヤグラムである。 印章作成装置のタスク監視・切替処理を示す階層処理ダイヤグラムである。 印章作成装置の現タスク実行処理の階層処理ダイヤグラムである。 印章作成装置の主要タスク起動処理の一例を示すフローチャートである。 図17の主要タスクのうちの製版画像作成処理の処理手順を示すフローチャートである。 図18の製版画像作成処理のうちの基礎画像配置処理の処理手順を示すフローチャートである。 図19の基礎画像配置処理のうちのフォーム指定用項目エリア決定処理の処理手順を示すフローチャートである。 氏名印の印章イメージとフォーム指定時の入力項目の例を示す図である。 ビジネス印、角形印の印章イメージとフォーム指定時の入力項目の例を示す図である。 住所印の印章イメージとフォーム指定時に入力されない項目があるときの処理の具体例を示す図である。 図18の製版画像作成処理のうちの文字割付処理の処理手順を示すフローチャートである。 印章文字の1行分の割付方法を示す図である。 空白部分に対する文字部分の面積比が異なる場合の、図25と同様の図である。 多数行の場合の、図26と同様の図である。 製版画像エリア、印章外枠データ、印章画像データエリア、テキストデータ、基礎画像データ、および文字割付後の位置等の、印章作成装置における一連の画像データの位置関係の例を示す図である。 文字割付後の印章画像の例を示す図である。 文字幅最適拡大処理の割付方法を示す図である。 文字割付エリアと印章本体の種別との寸法の関係を示す図である。 印章作成装置で使用できる印章本体の種別毎の印章外枠の例を示す図である。 図32と同様の図である。 図18の製版画像作成処理のうちの装飾画像配置処理の処理手順を示すフローチャートである。 図34の装飾画像配置処理のうちの印章外枠データ作成処理の処理手順を示すフローチャートと対応する画像データの例を示す図である。 罫線の部品となる罫線データの例を示す図である。 図34の装飾画像配置処理のうちの加算画像データ作成処理の処理手順を示すフローチャートと対応する画像データの例を示す図である。 図34の装飾画像配置処理のうちの外枠外側データ削除処理の処理手順を示すフローチャートと対応する画像データの例を示す図である。 図35〜図38のフローチャートに対応する画像データの別の例を示す図である。 別の処理手順を示す、図34と同様のフローチャートである。 図40のフローチャートに対応する画像データの例を示す図である。 別の例を示す、図41と同様の図である。
符号の説明
   1 印章作成装置
   6 ポケット
  12 発光素子
  21 操作部
  22 プッシュボタン群
  23 操作ダイヤル
  24 表示器
  31 実行キー
  32 カーソル/変換キー
  33 文字入力キー
  56 印字ヘッド
  57 プラテンローラ
  64 印字部
  65 露光部
  66 印章検出部
  67 周囲温度センサ
 191 紫外線光源
 300 制御部
 301 CPU
 302 ROM
 303 RAM
 304 入力インタフェース
 305 出力インタフェース
 306 システムバス
   A 印章本体
   B 製版シート
   C インクリボン

Claims (6)

  1.  画像の構成要素を入力するための複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成方法において、
     前記複数の項目のうち画像の構成要素が入力されない空入力の項目があった場合に、その空入力の項目のエリアを削除し、その分だけ他の項目のエリアを拡大し、拡大したエリアに応じて前記他の項目に入力した構成要素の寸法を拡大することを特徴とする画像作成方法。
  2.  画像の構成要素を入力するための複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成方法において、
     項目内容を操作者に知らせるための情報、出力として画像データを得るために入力済みのテキストデータ、および、項目毎の所定の内容のテキストデータ、のいずれかを仮の構成要素として記憶しておき、これを読み出して、該当する構成要素を入力・修正して画像を作成することを特徴とする画像作成方法。
  3.  画像の構成要素を入力するための複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成装置において、
     前記複数の項目のうち画像の構成要素が入力されない空入力の項目を検出する検出手段と、
     検出手段の検出結果に基づいて、前記空入力の項目のエリアを削除し、その分だけ他の項目のエリアを拡大する項目エリア変更手段と、
     拡大したエリアに応じて前記他の項目に入力した構成要素の寸法・位置を拡大・変更する構成要素拡大手段と、
    を備えたことを特徴とする画像作成装置。
  4.  前記項目エリア変更手段は、
     前記他の項目のエリアの拡大した寸法を記憶する記憶手段と、
     前記検出手段の検出結果に基づいて、当該記憶手段から前記拡大した寸法を読み出す読出手段と、
    を有することを特徴とする、請求項3に記載の画像作成装置。
  5.  前記空入力の項目が検出されたときに、その空入力の項目のエリアの削除を行うか行わないかを切換可能な切換手段をさらに備えたことを特徴とする、請求項3または4に記載の画像作成装置。
  6.  画像の構成要素を入力するための複数の項目を有し、それぞれの項目毎に該当する構成要素の入力を行って規定されたエリアの画像を作成する画像作成装置において、
     項目内容を操作者に知らせるための情報、出力として画像データを得るために入力済みのテキストデータ、および、項目毎の所定の内容のテキストデータ、のいずれかを仮の構成要素として記憶する記憶手段と、
     記憶された前記仮の構成要素を前記記憶手段から読み出す読出手段と、
     当該読出手段から読みだした前記仮の構成要素に対応する構成要素を入力・修正する入力処理手段と、
    を備えたことを特徴とする画像作成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015149014A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 ブラザー工業株式会社 テンプレート作成装置
JP2017222183A (ja) * 2017-10-02 2017-12-21 株式会社寺岡精工 ラベルプリンタ、ラベル編集装置、及びプログラム

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