JP2004102857A - プロセス制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロセスの監視と制御を行うコントロールユニット群よりなるコントローラ手段と、前記コントロールユニット群の実行結果を反映するデータサーバ・オブジェクト群よりなるデータサーバ手段と、前記データサーバ・オブジェクトの情報を収集して前記コントロールユニットの動作を表示するヒューマンマシンインターフェイス手段とを具備するプロセス制御装置において、
モデル化されたコントロールユニットのタイプについて、各モデルのクラスを定義したオブジェクトタイプ情報を保持するオブジェクトファイル手段を有する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コントロールユニットによりプロセスの監視と制御を実行するプロセス制御装置において、コントロールユニットの追加又は改造(以下、変更)に当たって必要とされる、データサーバ・オブジェクト並びにヒューマンマシンインターフェイス(以下、HMI)手段における表示プログラム開発の効率化に関する。
【0002】
【従来の技術】
出願人は下記の特許文献において、プロセス制御装置の発明を提案した。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−207335
【0004】
【特許文献2】
特開2000−305765
図4は、従来のプロセス制御装置の開発手順を説明する機能ブロック図である。ブロック1は、コントローラ手段であり、論理的なプログラム単位で構成される複数のコントロールユニット群101,102,…よりなる。これらコントロールユニット群は、プロセスの監視と制御を実行し、その実行結果を自身のアクセスパラメータに格納する。
【0005】
コントロールユニットには、監視又は制御する対象や内容に応じて、複数のタイプが存在する。2は、コントロールユニットを設計、編集するロジックデザイナであり、デザインデータは、デザインデータファイル3に書き出され保持される。
【0006】
コントロールユニットの動作をHMI手段4,5でグラフィカルなフェースプレート表示により監視するには、コントロールユニット群101,102,…に対応したデータサーバ・オブジェクトを中継する。
【0007】
ブロック6は、データサーバ手段であり、コントロールユニット群101,102,…に対応したデータサーバ・オブジェクト群601,602,…よりなる。これらデータサーバ・オブジェクト群601,602,…は、コントロールユニット群101,102,…がプロセスの状態を監視又は制御した実行結果を格納したアクセスパラメータを収集し、自身のプロパティに格納する。
【0008】
HMI手段4は、ActiveX(登録商標)コントロール等で代表される表示プログラムによりフェースプレート表示を実行するタイプのHMIであり、データサーバ・オブジェクトより、オブジェクトタイプ情報を収集して表示要素や動作を切り替える。
【0009】
HMI手段5は、コントロールユニットのタイプ毎にグラフィックビルダ(図示せず)で作成されるグラフィックパーツを組み合わせてウェブブラウザでフェースプレート表示を実行するタイプのHMIであり、表示に必要なデータは、データサーバ・オブジェクトよりプロパティ値を収集する。
【0010】
データサーバ・オブジェクト群601,602,…の開発手順は、コントロールユニットのタイプ毎に対応するデータサーバ・オブジェクトタイプを開発し、オブジェクトレジスタ7により、オブジェクト情報ファイル8を介してオブジェクトビルダ9に登録する。
【0011】
オブジェクトビルダ9は、このタイプ情報と、デザインデータファイル3の情報に基づいて、データサーバ手段6上にコントロールユニット群101,102,…に対応したデータサーバ・オブジェクト群601,602,…を定義することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
コントロールユニットの各タイプにおいて、夫々アクセスパラメータの種類や内容が異なるため、対応するデータサーバ・オブジェクトやフェースプレートなどの表示部品は,各コントロールユニットの構成を知っている必要がある。
【0013】
フェースプレート表示にグラフィック部品を使用するHMI手段5の場合は、コントロールユニットのタイプが追加される毎に、対応するデータサーバ・オブジェクトやグラフィック部品を開発する必要がある。
【0014】
フェースプレート表示にActiveX(登録商標)コントロール等の表示プログラムを用いるHMI手段4の場合は、一つのコントロールで複数のタイプを表現するため、タイプ追加の度にプログラムを開発する必要がある。
【0015】
これは、本発明の対象となるプロセス制御装置が、オープン化指向の複数のプラットフォーム(コントローラ手段、データサーバ手段、HMI手段)によって構成され、夫々が独自のコンポーネント指向で構成、動作することに起因する。
【0016】
本発明の目的は、複数のプラットフォーム上におけるコンポーネントの変更を容易にし、コンポーネントのリソースをデータとして一元管理し、再利用可能とするプロセス制御装置を実現することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明の構成は次の通りである。
(1)プロセスの監視と制御を行うコントロールユニット群よりなるコントローラ手段と、前記コントロールユニット群の実行結果を反映するデータサーバ・オブジェクト群よりなるデータサーバ手段と、前記データサーバ・オブジェクトの情報を収集して前記コントロールユニットの動作を表示するヒューマンマシンインターフェイス手段とを具備するプロセス制御装置において、
モデル化されたコントロールユニットのタイプについて、各モデルのクラスを定義したオブジェクトタイプ情報を保持するオブジェクトファイル手段を有することを特徴とするプロセス制御装置。
【0018】
(2)前記オブジェクトタイプ情報を公開するオブジェクト情報サーバ手段を有することを特徴とする請求項1記載のプロセス制御装置。
【0019】
(3)前記ヒューマンマシンインターフェイス手段は、表示プログラムにより前記コントロールユニットの動作を所定の形式で表示することを特徴とする請求項1又は2記載に記載のプロセス制御装置。
【0020】
(4)前記コントロールユニットの変更に対応して変更されるデータサーバ・オブジェクトは、前記オブジェクオブジェクト情報サーバ手段を介してオブジェクトタイプ情報を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプロセス制御装置。
【0021】
(5)前記表示プログラムは、前記オブジェクオブジェクト情報サーバ手段を介してオブジェクトタイプ情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプロセス制御装置。
【0022】
(6)前記オブジェクトファイル手段のオブジェクトタイプ情報は、XMLで記述されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプロセス制御装置。
【0023】
(7)前記クラス定義情報は、アクセスパラメータ情報を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のプロセス制御装置。
【0024】
(8)前記クラス定義情報は、アプリケーション構成情報を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のプロセス制御装置。
【0025】
(9)前記オブジェクトファイル手段のオブジェクトタイプ情報が、上位アプリケーションとの接続情報として使用されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のプロセス制御装置。
【0026】
(10)前記オブジェクトファイル手段のオブジェクトタイプ情報が、他システムとの接続情報として使用されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のプロセス制御装置。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下本発明実施態様を、図面を用いて説明する。図1は本発明を適用したプロセス制御装置の開発手順の一例を示す機能ブロック図であり、図4の従来装置で説明した要素と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0028】
図4の構成に比較した本発明の構成上の特徴は、オブジェクトデザイナ10、オブジェクトファイル手段11、オブジェクト情報サーバ手段12の新設である。
【0029】
更に、13はウェブブラウザでフェースプレート表示を実行するタイプのHMI手段であり、グラフィックパーツを組み合わせて表示する従来装置でのHMI手段5とは異なり、ウェブブラウザ上で動作可能なJavaBeans(登録商標)に代表される表示プログラムによりタイプフェース表示が実行される。
【0030】
処理に先立ってコントロールユニットを、予めいくつかのタイプ(調節計,指示計等)にモデル化し、それぞれでベースとなるクラスを定義しておく。定義されるクラスには、アクセスパラメータ情報の他に、アプリケーション構成情報が含まれる。
【0031】
アクセスパラメータ情報には、パラメータ名,データ型,レンジ等、個々のプロセスデータの公開情報が含まれる。アプリケーション構成情報には、データの重要度,表示/非表示,アラーム/ステータス情報,フェースプレートに表示する際の表示方法(数値による表示/バーグラフによる表示など)等、アプリケーションの構築を支援する情報が含まれる。
【0032】
図2は、本発明を適用したプロセス制御装置の開発手順をステップ(a)乃至(f)で示すフローチャートである。以下、各ステップの処理内容を説明する。
ステップ(a)
モデル化の対象となったコントロールユニットのタイプが新たに追加された場合、オブジェクトデザイナ10を使用して、ベースクラスを基に、対となるオブジェクトタイプを定義する。定義されたタイプ情報は、オブジェクトファイル手段11にXML(Extensible Markup Language)の形式で保存する。
【0033】
ステップ(b)
オブジェクトファイル手段11にXML形式で保存されたタイプ情報の公開は、オブジェクト情報サーバ手段12が一元的に管理する。これによって、タイプ情報にアクセスする各サーバ/コンポーネントは、XMLの内容を解釈する必要がなく、統一的なインタフェースでアクセスすることができる。
【0034】
また、タイプ毎に各プロセスデータやその表現方法をモデル化し、XMLで作成していることから、外部アプリケーションからのアクセスやデータ共有,再利用を容易に行うことができる。
【0035】
ステップ(c)
オブジェクトビルダ9は、従来装置で説明したオブジェクトレジスタの作成情報ではなく、オブジェクト情報サーバ手段12からタイプ情報を取得する。
【0036】
ステップ(d)
モデル化したコントロールユニットに対応して開発されたデータサーバ・オブジェクトは、実行時にオブジェクト情報サーバ手段12から自身のタイプ情報を取得し、公開するプロパティ/メソッドの種類及び動作内容を決定する。
【0037】
ステップ(e)
HMI手段4における、ActiveX(登録商標)コントロールで開発されたフェースプレート表示プログラムは、オブジェクトタイプ毎に表示するデータや動作が構成可能なようになっており、実行時にオブジェクト情報サーバ手段12から表示するタイプ情報を取得し、表示方法や動作を決定する。
【0038】
ステップ(f)
HMI手段13における、JavaBeans(登録商標)で開発されたウェブ対応のフェースプレート表示プログラムは、オブジェクトタイプ毎に表示するデータや動作が構成可能なようになっており、実行時にオブジェクト情報サーバ手段12から表示するタイプ情報を取得し、表示方法や動作を決定する。
【0039】
本発明は、図1の実施例で説明した制御又は監視単位でのデータモデル化に加え、アプリケーション構成情報もモデルに導入することによって、上位アプリケーションや他社システムとの接続をデータアクセスレベルではなく、アプリケーションレベルで行うことができる。
【0040】
図3は、上位アプリケーションや他社システム等との接続に、本発明を適用したプロセス制御装置の他の実施例を示す機能ブロック図である。14は、図1で説明した自社システムであり、オブジェクトファイル手段8にはアプリケーション構成情報が含まれている。
【0041】
15は、自社システムに接続される上位アプリケーション、15は自社新システム、16は他社システムであり、これらシステムにオブジェクトファイル手段8のアプリケーション構成情報が共通に利用されている。コントローラ手段1において、103は自社新システム15のコントロールユニット、104は他社システム16のコントロールユニットである。
【0042】
このように、アプリケーション構成情報をXML形式で提供することによって、プラットフォームに依存しないシームレスな接続と、プロセス制御に関する高度なリソースの互換性や再利用性を提供することが可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果を期待することができる。
(1)コントロールユニットの変更において、変更されたタイプが予め定義されたモデルをベースとすることができる場合、従来のようなプログラミングの必要がない。
(2)複数種類のプラットフォームにまたがる構成情報を一つのツールで定義して公開が可能なため、開発工数を最小限にすることができ、ユーザに新規オブジェクトタイプの変更機能を容易に提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプロセス制御装置の開発手順の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】本発明を適用したプロセス制御装置の開発手順を、ステップ(a)乃至(f)で示すフローチャートである。
【図3】本発明を適用したプロセス制御装置の他の実施例を示す機能ブロック図である。
【図4】従来のプロセス制御装置の開発手順を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 コントローラ手段
101,102,… コントロールユニット群
2 ロジックデザイナ
3 デザインデータファイル
4 HMI手段
6 データサーバ手段
601,602,… データサーバ・オブジェクト群
9 オブジェクトビルダ
10 オブジェクトデザイナ
11 オブジェクトファイル手段
12 オブジェクト情報サーバ手段
13 HMI手段
Claims (10)
- プロセスの監視と制御を行うコントロールユニット群よりなるコントローラ手段と、前記コントロールユニット群の実行結果を反映するデータサーバ・オブジェクト群よりなるデータサーバ手段と、前記データサーバ・オブジェクトの情報を収集して前記コントロールユニットの動作を表示するヒューマンマシンインターフェイス手段とを具備するプロセス制御装置において、
モデル化されたコントロールユニットのタイプについて、各モデルのクラスを定義したオブジェクトタイプ情報を保持するオブジェクトファイル手段を有することを特徴とするプロセス制御装置。 - 前記オブジェクトタイプ情報を公開するオブジェクト情報サーバ手段を有することを特徴とする請求項1記載のプロセス制御装置。
- 前記ヒューマンマシンインターフェイス手段は、表示プログラムにより前記コントロールユニットの動作を所定の形式で表示することを特徴とする請求項1又は2記載に記載のプロセス制御装置。
- 前記コントロールユニットの変更に対応して変更されるデータサーバ・オブジェクトは、前記オブジェクオブジェクト情報サーバ手段を介してオブジェクトタイプ情報を取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプロセス制御装置。
- 前記表示プログラムは、前記オブジェクオブジェクト情報サーバ手段を介してオブジェクトタイプ情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプロセス制御装置。
- 前記オブジェクトファイル手段のオブジェクトタイプ情報は、XMLで記述されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプロセス制御装置。
- 前記クラス定義情報は、アクセスパラメータ情報を含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のプロセス制御装置。
- 前記クラス定義情報は、アプリケーション構成情報を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のプロセス制御装置。
- 前記オブジェクトファイル手段のオブジェクトタイプ情報が、上位アプリケーションとの接続情報として使用されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のプロセス制御装置。
- 前記オブジェクトファイル手段のオブジェクトタイプ情報が、他システムとの接続情報として使用されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のプロセス制御装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002266230A JP2004102857A (ja) | 2002-09-12 | 2002-09-12 | プロセス制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
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GB2430499A (en) * | 2005-09-22 | 2007-03-28 | Fisher Rosemount Systems Inc | Use of a Really Simple Syndication (RSS) communication format in process control. |
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2002
- 2002-09-12 JP JP2002266230A patent/JP2004102857A/ja active Pending
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GB2430499A (en) * | 2005-09-22 | 2007-03-28 | Fisher Rosemount Systems Inc | Use of a Really Simple Syndication (RSS) communication format in process control. |
GB2430499B (en) * | 2005-09-22 | 2011-03-09 | Fisher Rosemount Systems Inc | Use of a really simple syndication communicaton format in a process control system |
US8055727B2 (en) | 2005-09-22 | 2011-11-08 | Fisher-Rosemount Systems, Inc. | Use of a really simple syndication communication format in a process control system |
US8612545B2 (en) | 2005-09-22 | 2013-12-17 | Fisher-Rosemount Systems, Inc. | Use of a really simple syndication communication format in a process control system |
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