JP2004102661A

JP2004102661A - シート状表示媒体

Info

Publication number: JP2004102661A
Application number: JP2002263863A
Authority: JP
Inventors: Katsura Hirai; 平井　桂
Original assignee: Konica Minolta Inc
Current assignee: Konica Minolta Inc
Priority date: 2002-09-10
Filing date: 2002-09-10
Publication date: 2004-04-02

Abstract

【課題】ページめくり型の静止画情報の表示媒体において、電気泳動型の表示素子は書き換え速度が遅いため表示の移動操作などが難しかったので、その使い勝手を考慮した利用方法を提供する。
【解決手段】ページめくり型の静止画情報を表示させるためのシート状表示媒体において、画像表示部、操作表示部及び記憶部を設け、画像表示部に表示されているコンテンツの表示とは独立に、記憶部が保有しているコンテンツに関する情報を操作表示部に表示し、コンテンツの選択を可能に構成したことによって、書き替え速度の遅い表示素子を用いても使い勝手の良い表示媒体を提供できる。
【選択図】　　　　図３

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い勝手の改善された、主としてページめくり型に好適なシート状表示媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ハードコピーに情報をプリントアウトして紙を大量に消費することが環境上問題視される様になったことから、書き換え可能で、表示の保持に多くのエネルギーを要さず、携帯性に優れる電子ペーパーという概念の表示媒体が提案されており、薄型の液晶表示装置、エレクトロクロミックディスプレイ、特開昭５５−１５４１９８号公報等に記載の、サーマルヘッドで記録・消去を行う有機低分子・高分子樹脂マトリックス系表示媒体、米国特許第６，２６２，８３３号、下記特許文献１、２等に記載の電気泳動表示装置等での実用化が検討されている。
【０００３】
特に昨今では、メモリ性を有し表示コントラストが高いという利点がある電気泳動型の表示素子の検討が盛んに行われ、静止画情報を表示する書籍やカタログといった電子ブック形態での利用が提案されている。
【０００４】
【特許文献１】
特開２０００−１７１８３９号公報
【０００５】
【特許文献２】
特開２００１−２０１７７０号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら電気泳動型の表示素子は、表示の書き換えに０．０５〜１．０秒を要するといった具合で、書き換え速度が遅いため、ＣＲＴ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、エレクトロルミネッセンス（ＥＬ）ディスプレイの様に表示情報をスクロールしたり、ポインターを自在に移動させる等の操作が難しい。
【０００７】
従って、書き換え速度が遅いことからページめくり型の静止画情報を表示する用途への活用に限られてしまうが、それでも使い勝手があまり良くないのが現状である。
【０００８】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ページめくり型の静止画情報の表示媒体の使い勝手を考慮した利用方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、
１）　画像表示部、操作部及び記憶部を有し、画像表示部の表示とは独立に、記憶部が保有するコンテンツに関する情報を表示可能に構成されるシート状表示媒体、
２）　最初に表示されるコンテンツ情報が、選択により詳細情報を表示し得るタイトルリストである１）のシート状表示媒体、
３）　画像表示部に静止画情報を表示するページめくり型である１）又は２）のシート状表示媒体、
４）　静止画情報のページ書き換え時間が０．０５〜１．０秒である３）のシート状表示媒体、
５）　電気泳動により画像を表示する１）〜４）の何れかのシート状表示媒体、
によって達成される。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシート状表示媒体の実施形態について図を基に説明するが、本発明はこれに限定されない。
【００１１】
図１は本発明のシート状表示媒体の構成をモデル的に示す図であり、画像表示部１、操作表示部２、内蔵された記憶部３、通信モジュール４を有する。また５は電源部である。
【００１２】
画像表示部１は前述した薄型の液晶表示装置、エレクトロクロミックディスプレイ、有機ＥＬ素子等で構成することもできるが、ページめくり型で静止画情報を表示するには、前述の如くメモリ性を有し表示コントラストが高い、例えば特開２００２−９９００５、同２００２−１６２６５２等に記載の電気泳動表示装置で構成するのが好ましい。また液晶表示装置で強誘電性液晶を用いれば画像表示後に電源供給を停止させて静止画を表示させておくことが可能である。
【００１３】
またタッチパネルセンサを画像表示部１表面に設けて、タッチ入力やペン入力機能を持たせても良い。なお画像表示部は余白部分６に操作表示部２、記憶部３、通信モジュール４等と共に構成された駆動・制御回路（図示せず）で表示制御される。
【００１４】
操作表示部２は表示のＯＮ／ＯＦＦ、ページ送りやジャンプ、明度・彩度・コントラストの調整、データの送受信操作等が行える様に構成され、本発明に係る、シート状表示媒体が記憶保持するデータのコンテンツ（タイトル名、表示頁、詳細情報等）についての情報や日時、充電状態などの表示部（表示窓）を有し、タッチ入力方式でもジョグダイアル方式でもスイッチ方式でも良いが、ページめくりやページ戻しはジョグダイアル方式で行える様構成するのが使い勝手という点で好ましい。
【００１５】
この表示窓は、ＳＴＮ液晶、散乱モード液晶、ＴＦＴ液晶、有機エレクトロルミネッセンス（ＥＬ）等、従来公知の任意の表示媒体で構成できる。
【００１６】
記憶部３はＥ２ＰＲＯＭ等の書き換え可能な不揮発性メモリで構成され、表示データや新規入力データを格納する。保持するコンテンツとしては特に制限されず、従来の紙書籍として頒布される新聞、雑誌、小説、実用書、コミックといった内容や、会議資料、文献、個人の作成文書等を挙げることができる。
【００１７】
本実施形態においてシート状表示媒体は、データ通信可能に構成され、例えば非接触通信型アンテナコイル付きＩＣモジュールの様な通信モジュール４を内蔵する。もちろん接触型の外部端子としても良い。なお通信モジュール４としては、ショットキバリアダイオードをアンテナに接続したＩＣチップ、アンテナを組み合わせて指向性を有する半波長ダイポールアンテナとする構成のＩＣチップ等を用いたり、無線ＬＡＮ方式やｂｌｕｅｔｏｏｔｈ方式を採用したりすることができる。また上下端が導通している接触端子を用いて重ねてコピーできる様にしても良い。
【００１８】
電源部５は、外部から供給される電磁波からコイル、アンテナ等を用いて電力エネルギーを抽出する回路で構成しても良いし、太陽電池等を用いても、端子から充電するバッテリー形式としても良い。
【００１９】
図２は本発明のシート状表示媒体の機能をブロック図で表したものである。例えば通信部から取り込んだ表示データを、駆動・制御部は記憶部に格納し、操作表示部にコンテンツ情報を表示し、表示情報に基づいた操作表示部からの指示に従って記憶部から必要データを呼び出して演算処理し画像表示部に表示する。また画像表示部で記録された又は書き換えられた表示内容で記憶部に格納されたデータの書き換えを行う。
【００２０】
図３にページ書き換えを行うための、操作表示部２の表示窓の機能の１例のフローチャートを示す。
【００２１】
ユーザがコンテンツ情報表示の、アイコンタッチ、キー操作又はコマンド入力することにより処理がスタートする。
【００２２】
操作表示部よりの指示を受け取った駆動・制御部は記憶部を参照して演算することにより例えば図４に示す様なタイトルリストをまず操作表示部の表示窓に表示する（ステップＳ１）。「ファイルＮｏ．」は過去にページ表示された頻度により自動設定する様なプログラムとしておいても良い。表示窓自体は大きく設定できないので、スクロールできる前述の表示手段を採用するのが好ましい。なお画像表示部自体の一部に、表示窓（ウインドウ）が出現する様に構成しても良い。
【００２３】
ユーザが特定ファイルをジョグダイアル等でスクロールして選択すると（ステップＳ２）、駆動・制御部は記憶部を再度参照して、図５に示す様な当該ファイルに関する詳細情報と表示方法に関する問い合わせを表示窓に表示し（ステップＳ３）、ページが指定されたら（ステップＳ４でＹＥＳ）、駆動・制御部は記憶部からデータを読み出して選択されたページを表示部に表示すると共に表示窓に表示中のページのリンクを表示する（ステップＳ５）。
【００２４】
ページ順の表示が選択されたら（ステップＳ４でＮＯ）、駆動・制御部は記憶部からデータを読み出して最初のページを表示し、ページめくりの指示毎に表示を変更する。なお表示窓に表示中のページのリンクを表示するのは同様である（ステップＳ６）。
【００２５】
表示中のリンクが選択されなければ（ステップＳ７でＮＯ）、ページ表示状態で処理を終了し（ステップＳ８）、リンクが選択されたら（ステップＳ７でＹＥＳ）、駆動・制御部は記憶部から選択されたリンク先のデータを読み出して表示して処理を終了する（ステップＳ９）。
【００２６】
なおこの例はページと内容を対応させているが、詳細情報は目次などであってもよく、表示画像のページと対応するものであれば特に限定されない。
【００２７】
またこの例は、コンテンツのページ順表示が選択されないと、次の表示はコンテンツ情報表示からスタートして選択するものであるが、ページ送り操作部及びページ戻し操作部を設定して、１つのコンテンツ内の表示ページを前後に切り換えられる様に構成しても良く、その様な場合はジョグダイアル方式を採用するのが簡便である。
【００２８】
本発明のシート状表示媒体は、個別の、例えばＩＰｖ６規格のＩＰアドレスを保有せしめて用いることができる。通信モジュール４を内蔵しデータ通信可能に構成されることから、コンテンツは伝送することができる。
【００２９】
例えば個別のアドレスにリンクしたアイコンをパソコン端末のモニタ上に表示させ、コンテンツファイルをこのアイコンにドロップさせることで、コンテンツを伝送し、記憶部に保存させる様な構成とすることができる。
【００３０】
また画像表示部が前述の様なタッチ入力やペン入力機能を有する場合、表示画像への線引きやメモ書きなど追加記載が可能であるが、これらをコンテンツ情報に付加することも可能である。
【００３１】
【発明の効果】
本発明のシート状表示媒体によれば、画像表示部の表示とは独立に、記憶部が保有するコンテンツに関する情報を表示可能に構成したので、表示画像の選択がスムースに行え、使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のシート状表示媒体の構成をモデル的に示す図。
【図２】本発明のシート状表示媒体の機能を表すブロック図。
【図３】ページ書き換えを行うための、表示窓の機能の１例を示すフローチャート。
【図４】表示窓に表示するタイトルリストの１例。
【図５】表示窓に表示する詳細情報の１例。
【符号の説明】
１　画像表示部
２　操作表示部
３　記憶部
４　通信モジュール
５　電源部

Claims

画像表示部、操作部及び記憶部を有し、画像表示部の表示とは独立に、記憶部が保有するコンテンツに関する情報を表示可能に構成されることを特徴とするシート状表示媒体。
最初に表示されるコンテンツ情報が、選択により詳細情報を表示し得るタイトルリストであることを特徴とする請求項１に記載のシート状表示媒体。
画像表示部に静止画情報を表示するページめくり型であることを特徴とする請求項１又は２に記載のシート状表示媒体。
静止画情報のページ書き換え時間が０．０５〜１．０秒であることを特徴とする請求項３に記載のシート状表示媒体。
電気泳動により画像を表示することを特徴とする請求項１〜４の何れか１項に記載のシート状表示媒体。