JP2004101395A - 経路案内装置および経路案内プログラム - Google Patents

経路案内装置および経路案内プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者による経路選択の自由度を高め得る経路案内装置および経路案内プログラムを提供する。
【解決手段】情報センタ20では、入力プログラム23aにより車載機50から出発地および目的地の情報を取得し、経路探索プログラム23bにより所定の第1経路探索条件に基づいて出発地から目的地までの経路を推奨経路として探索し、別経路探索プログラム23cにより、所定の第2経路探索条件に基づいて推奨経路上に存在する交差点ごとに交差点を始点として、目的地までの経路を別経路として探索する。そして、経路相違案内点抽出プログラム23dにより、始点における別経路の進行方向が推奨経路の進行方向と異なる交差点を経路相違案内点として抽出し、出力プログラム23fにより、経路相違案内点に関する経路相違案内点データおよび別経路の進行方向に関する別経路進行方向データを出力装置53に出力し利用者に提示する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路データに基づいて、出発地から目的地までの経路を探索し、この探索された経路を案内する経路案内装置および経路案内プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の経路案内装置では、利用者が目的地を入力し、現在地から当該目的地までの経路探索を指示すると、いくつかの異なった条件に基づいて、複数の経路を探索し表示するように構成されている。例えば、▲1▼経路の距離が最短になること、▲2▼外部から取得した渋滞や通行止め等の道路交通情報を加味して目的地に到るまでの所要時間を推定し所要時間が最短時間と推定されること、▲3▼左右折の回数が少ないこと、▲4▼自動車専用道路を優先的に通過すること、▲5▼有料道路を通過しないこと、等々の種々の条件に基づいて経路探索を行っているものがある。
【0003】
このような種々の経路探索条件の中で、利用者にとって特に重要視されるものは「距離最短の経路」と「所要時間が最小と推定される経路」である。利用者は、通常、目的地になるべく早く到着できる可能性の高い経路を選択するからである。殊に距離が最短であっても、交通渋滞等の進行を妨げる道路事情が関わる場合には所要時間が最短にならない場合も多いため、そのような場合には、利用者はその時々の混雑具合や過去の経験あるいはそれに基づく勘、等を頼りに、渋滞等がある距離最短の経路か、渋滞等がない他の経路かを選択することになる。
【0004】
ところで、このような経路通過の所要時間はあくまでも推定であることから、実際には、どの程度の時間を要するかは時々刻々と変化する道路交通事情に左右され、その時々によって異なるものである。そのため、利用者は、経路案内装置により提示されて選択した経路に沿って進行している場合であっても、その途中で予想以上に時間がかかると判断したときには、今案内されている経路とは別の道を選択すべきであったと考え直すことも少なくない。このようなとき、従来の経路案内装置では、利用者が他の条件による経路の再探索を指示することが必要になる。
【0005】
また、従来の経路案内装置には、以下の特許文献1に開示されている「経路誘導装置」のように、利用者が経路案内装置(経路誘導装置)に別の経路を再探索させる指示を行わなくても、案内途中に経路と異なる道路を進行した場合に、車両が推奨経路(最適経路)から逸脱したことを検知して元の推奨経路へ復帰可能な経路を再探索したり、あるいは逸脱した車両の現在地から目的地までの新たな経路を探索し経路案内を継続するものがある。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−201091号公報(第2頁〜第6頁、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の経路案内装置によると、経路案内途中において、最初に選択された経路の探索条件と異なる条件で経路を再探索させるためには、利用者がそのための操作を行わなければならないし、経路案内装置にそのような再探索を行わせると、その間はそれまで行われていた経路案内が中断されるため、利用者は一時的に経路案内が受けられなくなるという問題がある。また、たとえ探索条件を変更して再探索を行わせても、それまで案内されていた経路と同一の経路が探索されてしまう場合もあり、そのような場合には再探索すること自体が全く無駄になるという問題もある。
【0008】
また、前掲の特許文献1に開示されている「経路誘導装置」のように、経路の再探索を経路案内装置に指示することなく、案内途中に経路と異なる道路を進行した場合、経路の再探索を自動的に開始するような経路案内装置であっても、やはり再探索中にあっては、それまで行われていた経路案内が中断されるため、利用者は一時的に経路案内が受けられなくなる。また再探索されても、その探索には、最初に選択された経路の探索条件と同じ条件が用いられることから、前述したように、利用者が当初の探索条件に基づく案内経路とは異なる経路を進行しようと意図していても、そのような意図には合わない経路が再探索されてしまうばかりか、多くの場合には最初に選択された経路に合流するような経路が探索されることとなる。さらにこのような場合には、利用者は最初の経路とは異なる経路を進もうとしているので、再探索により再開された経路案内とは異なる経路を進行することとなる結果、このような不要な再探索が繰り返し行われる事態を招き得るというような種々の問題がある。
【0009】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、利用者による経路選択の自由度を高め得る経路案内装置および経路案内プログラムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の作用・効果】
上記目的を達成するため、請求項1の経路案内装置では、道路データに基づいて、出発地から目的地までの経路を探索し、この探索された経路を案内する経路案内装置において、出発地および目的地の情報を取得する出発地・目的地情報取得手段と、所定の第1経路探索条件に基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路を推奨経路として探索する推奨経路探索手段と、所定の第2経路探索条件に基づいて、前記推奨経路上に存在する交差点ごとに、該交差点を始点として、前記目的地までの経路を別経路として、探索する別経路探索手段と、前記始点における前記別経路の進行方向が前記推奨経路の進行方向と異なる交差点を、経路相違案内点として抽出する経路相違案内点抽出手段と、前記経路相違案内点に関する経路相違案内点データおよび前記別経路の進行方向に関する別経路進行方向データを出力する経路相違案内点データ出力手段と、を備えることを技術的特徴とする。
【0011】
請求項1の発明では、出発地・目的地情報取得手段により出発地および目的地の情報を取得し、推奨経路探索手段により所定の第1経路探索条件に基づいて出発地から目的地までの経路を推奨経路として探索し、別経路探索手段により、所定の第2経路探索条件に基づいて推奨経路上に存在する交差点ごとに、該交差点を始点として、目的地までの経路を別経路として、探索する。そして、経路案内点抽出手段により、始点における別経路の進行方向が推奨経路の進行方向と異なる交差点を経路相違案内点として抽出し、経路相違案内点データ出力手段により、経路相違案内点に関する経路相違案内点データおよび別経路の進行方向に関する別経路進行方向データを出力し利用者に提示する。これにより、経路案内進行方向の各交差点(経路相違案内点)で、案内途中の経路と異なる探索条件により探索された別経路の進行方向が出力されて利用者に提示されるので、利用者は、交差点ごとに別経路の有無と当該別経路の進行方向とを把握することができる。したがって、利用者は、探索条件を変更して再探索させる操作等をすることなく、別の探索条件に基づく経路を選択することができるので、経路選択の自由度を高めることができる。
【0012】
また、請求項2の経路案内装置では、データを記憶する記憶手段を備えた請求項1に記載の経路案内装置であって、前記記憶手段には、前記別経路に関するデータのうち、前記経路相違案内点データおよび前記別経路進行方向データを記憶することを技術的特徴とする。
【0013】
請求項2の発明では、記憶手段には、別経路に関するデータのうち、経路相違案内点データおよび別経路進行方向データが記憶されることから、当該経路相違案内点から目的地までの経路データを全て記憶するわけではない。これにより、経路相違案内点が多数存在してもそのために記憶されるデータ量を削減することができるので、記憶手段として大容量の記憶媒体を要求することなく本発明に係る経路案内装置を具現化することができる。
【0014】
さらに、請求項3の経路案内装置では、道路交通情報を取得する交通情報取得手段を備えた請求項1または2に記載の経路案内装置であって、前記所定の第1経路探索条件は、前記道路交通情報に基づいて、前記目的地までの所要時間が最小になると推定される経路を探索するための条件であり、前記所定の第2経路探索条件は、前記目的地までの経路の総距離が最短となる経路を探索するための条件であることを技術的特徴とする。
【0015】
請求項3の発明では、所定の第1経路探索条件は、交通情報取得手段により取得された道路交通情報に基づいて、目的地までの所要時間が最小になると推定される経路を探索するための条件であり、所定の第2経路探索条件は、目的地までの経路の総距離が最短となる経路を探索するための条件であることから、利用者にとって特に重要視される「距離最短の経路」と「所要時間が最小と推定される経路」とに基づいて経路探索される。つまり、「所要時間が最小と推定される経路」に基づいて推奨経路が探索され、「距離最短の経路」に基づいて別経路が探索される。これにより、特に利用者が関心を持つ当該2条件について交差点ごとに推奨経路と別経路とを出力し利用者に提示することができる。したがって、利用者は、探索条件を変更して再探索させる操作等をすることなく、「所要時間が最小と推定される経路」に基づく推奨経路のほかに、「距離最短の経路」に基づく経路を選択することができるので、経路選択の自由度を高めることができる。
【0016】
さらに、請求項4の経路案内装置では、当該経路案内装置の利用者が前記経路相違案内点において前記別経路の方向へ進行したことを判断する別経路進行判断手段を備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の経路案内装置であって、前記別経路進行判断手段により、前記利用者が前記別経路の方向に進行したと判断された場合には、前記経路相違案内点から所定距離までは前記所定の第2経路探索条件に基づいた経路を探索し、前記当該経路を案内する案内データを出力することを技術的特徴とする。
【0017】
請求項4の発明では、別経路進行判断手段により、当該経路案内装置の利用者が経路相違案内点において別経路の方向へ進行したことを判断し、利用者が別経路の方向に進行したと判断された場合には、経路相違案内点から所定距離までは所定の第2経路探索条件に基づいた経路を探索し、当該経路を案内する案内データを出力し利用者に提示する。これにより、利用者が経路相違案内点において別経路の方向へ進行した場合には、経路相違案内点から所定距離までの間は、所定の第2経路探索条件に基づいて経路探索され案内され、当該所定所定距離を超えると所定の第1経路探索条件に基づいて経路探索され案内される。したがって、別経路へ進行した直後の所定距離間においては、別経路の探索条件に基づいて探索された経路について案内がなされるため、別経路進行直後に元の推奨経路に合流する経路案内が行われることを防止することができる。
【0018】
さらに、請求項5の経路案内装置では、請求項1〜3のいずれか一項において、前記別経路探索手段は、各交差点を始点として探索された別経路の中から任意の2本の別経路を比較し、経路が一致する部分の距離が当該別経路の総距離に占める割合が所定値以上である場合には、前記任意の2本の別経路のうちいずれか一方の別経路のみを抽出することを技術的特徴とする。
【0019】
請求項5の発明では、別経路探索手段は、各交差点を始点として探索された別経路の中から任意の2本の別経路を比較し、経路が一致する部分の距離が当該別経路の総距離に占める割合が所定値以上である場合には、前記任意の2本の別経路のうちいずれか一方の別経路のみを抽出することから、他方の別経路は当該抽出から除外される。これにより、互いに近似した経路が探索されても、そのような近似した他方の別経路は抽出されないので、それを出力し利用者に提示するのを防止することができる。したがって、このような近似した他方の別経路である不要な経路情報が、交差点ごとに頻繁に出力され提示されるといった煩わしさを利用者に与えることがないので、適切な範囲で経路選択の自由度を高めることができる。
【0020】
上記目的を達成するため、請求項6の経路案内プログラムでは、道路データに基づいて出発地から目的地までの経路を探索しこの探索された経路の案内情報を出力するコンピュータを、「出発地および目的地の情報を取得する出発地・目的地情報取得手段」、「所定の第1経路探索条件に基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路を推奨経路として探索する推奨経路探索手段」、「所定の第2経路探索条件に基づいて、前記推奨経路上に存在する交差点ごとに、該交差点を始点として、前記目的地までの経路を別経路として、探索する別経路探索手段」、「前記始点における前記別経路の進行方向が前記推奨経路の進行方向と異なる交差点を、経路相違案内点として抽出する経路相違案内点抽出手段」、および、「前記経路相違案内点に関する経路相違案内点データおよび前記別経路の進行方向に関する別経路進行方向データを出力する経路相違案内点データ出力手段」として機能させるためのプログラム、を含むことを技術的特徴とする。
【0021】
請求項6の発明では、当該コンピュータを、出発地・目的地情報取得手段により出発地および目的地の情報を取得し、推奨経路探索手段により所定の第1経路探索条件に基づいて出発地から目的地までの経路を推奨経路として探索し、別経路探索手段により、所定の第2経路探索条件に基づいて推奨経路上に存在する交差点ごとに、該交差点を始点として、目的地までの経路を別経路として、探索するように機能させ、さらに経路案内点抽出手段により、始点における別経路の進行方向が推奨経路の進行方向と異なる交差点を経路相違案内点として抽出し、経路相違案内点データ出力手段により、経路相違案内点に関する経路相違案内点データおよび別経路の進行方向に関する別経路進行方向データを出力し利用者に提示するように機能させる。これにより、当該コンピュータにおいては、経路案内進行方向の各交差点(経路相違案内点)で、案内途中の経路と異なる探索条件により探索された別経路の進行方向が出力されて利用者に提示されるので、利用者は、交差点ごとに別経路の有無と当該別経路の進行方向とを把握することができる。したがって、利用者は、探索条件を変更して再探索させる操作等をすることなく、別の探索条件に基づく経路を選択することができるので、経路選択の自由度を高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の経路案内装置および経路案内プログラムをナビゲーション情報提供装置に適用した実施形態を図に基づいて説明する。なお、ナビゲーション情報提供装置とは、車載型通信ナビゲーション装置に経路案内情報を提供する装置のことである。
【0023】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係るナビゲーション情報提供装置(以下「情報センタ」という)20および車載型通信ナビゲーション装置(以下「車載機」という)50の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、情報センタ20は、主に、中央情報処理装置(以下「CPU」という)21、通信制御装置(以下「CCU」という)22、メモリ装置23、道路情報データベース24等から構成されている。
【0024】
CPU21は、後述する入力プログラム23a、経路探索プログラム23b、別経路探索プログラム23c、経路相違案内点抽出プログラム23d、通常案内点抽出プログラム23e、出力プログラム23f等を処理し得るように、制御部、算術論理演算部等を備えており、メモリ装置23とともに、例えばパーソナルコンピュータやワークステーションとして構成されるものである。
【0025】
CCU22は、外部との通信を制御する通信制御装置で、例えば図1に示すように、通信回線を介して接続されたインターネット100や電話回線交換局110とCPU21と間のデータの授受に関する通信制御を担うものである。このように情報センタ20は、電話回線交換局110やインターネット100に接続されているので、電話回線交換局110を介して車載機50とデータ通信を行ったり、またインターネット100を介して外部の交通情報センタ120から最新の道路交通情報を入手することができる。
【0026】
メモリ装置23は、CPU21が使用する主記憶空間を構成する半導体メモリで、データバスを介してCPU21と接続されている。このメモリ装置23には、入力プログラム23a、経路探索プログラム23b、別経路探索プログラム23c、経路相違案内点抽出プログラム23d、通常案内点抽出プログラム23e、出力プログラム23f等が記憶されており、これらのプログラムよる各制御処理をCPU21により行うことができる。
【0027】
道路情報データベース24は、CPU21が使用する補助記憶空間を構成するハードディスク装置、コンパクトディスク装置やディジタルバーサティルディスク装置等で、データバスを介してCPU21と接続されている。この道路情報データベース24には、過去利用されていたものから最新のものに到るまでの道路地図データのほか、交通情報センタ120から入手した交通渋滞、交通事故や交通規制などに関する交通情報等、各種の道路データが記憶され蓄積されている。
【0028】
なお、図1に図示されていないが、情報センタ20には、このほか、情報センタ20の運用を指示操作するための入力装置や運用状態等を表示するための出力装置等が設けられている。
【0029】
一方、情報センタ20に対向する車載機50は、情報センタ20とほぼ同様、主に、制御装置52、出力装置53、入力装置54、位置検出装置56、無線通信装置58等から構成されている。
【0030】
制御装置52は、情報センタ20のCPU21、メモリ装置23等と同様に、図略のCPUやメモリ装置等を備えている。このメモリ装置には、情報センタ20から無線通信装置58を介して受信した推奨経路データ等に基づいて出力装置53等を介して経路案内し得る経路案内プログラム52aが格納されているほか、入力装置54等を介して入力される探索条件等に基づいて独自に経路探索し得る経路探索プログラム52bも格納している。
【0031】
出力装置53は、図略の入出力インタフェイスを介して制御装置52に接続されており、現在地から目的地までの経路案内情報や当該目的地に到着するまでにかかる推定所要時間等を画像や音声により出力し得る装置である。この出力装置53は、画像により経路案内を行う場合には、例えば、液晶表示器やCRT表示器により構成されており、車載機50の操作パネルに設けられている。また音声により経路案内を行う場合には、音声合成器、サウンドジェネレータ、アンプ、スピーカ等により構成されている。またこの両方により構成されて、画像と音声の双方により経路案内等を行うものもある。
【0032】
入力装置54は、車載機50の操作パネルに設けられている情報入力装置で、図略の入出力インタフェイスを介して制御装置52に接続されている。この入力装置54は、利用者が経路探索を希望する目的地等に関する情報を入力するもので、押圧式のスイッチを所定数並べた構成を採るものや、出力装置53の表面に設けられたタッチパネル式のもの、あるいは利用者の声を認識して車載機50への入力情報に変換する、マイクロフォン、音声認識装置等で構成されているものもある。
【0033】
なお、本実施形態では、出力装置53と入力装置54は、車載機50の操作パネルに設けたが、これに限られることはなく、車載機50とは、別個の筐体に、出力装置53と入力装置54とを構成しても良い。また出力装置53と入力装置54とが互いに物理的に分離された構成を採っても良い。
【0034】
位置検出装置56は、車載機50が搭載された車両の現在位置を検出し現在位置データを出力するためのもので、例えば、複数のGPS衛星からの信号を受信して利用者の絶対位置を計測するGPSセンサや、車両の相対位置を計測するジャイロセンサにより構成されている。なお、ジャイロセンサは自律航法に使用されるもので、これにより計測される相対位置は、GPS受信機が衛星からの電波を受信できないトンネル内等において位置を得たり、GPS受信機によって計測された絶対位置の測位誤差を補正する等に利用される。
【0035】
無線通信装置58は、情報センタ20との間で無線通信回線によるデータの送受信を行うための無線通信機器で、図略の入出力インタフェイスを介して制御装置52に接続されている。例えば、携帯電話機、PHS等の無線通信システムを利用している。
【0036】
ここで、情報センタ20のメモリ装置23に格納されている、入力プログラム23a、経路探索プログラム23b、別経路探索プログラム23c、経路相違案内点抽出プログラム23d、通常案内点抽出プログラム23e、出力プログラム23fの概要を説明する。なお、これらのプログラムは、車載機50のメモリ装置に格納されている場合もあり、そのような場合には、車載機50は情報センタ20から独立して、後述する推奨経路や別経路を探索し案内点等を設定する。
【0037】
入力プログラム23aは、出発地や目的地あるいは現在地に関する情報を車載機50からCCU22を介して取得し、あるいは図略の入力装置を介して入力される情報センタ20自体の操作情報等を取得して、他のプログラムや処理等に受け渡す機能を有するものである。なお、この入力プログラム23aが車載機50のメモリに格納されている場合には、当該プログラムは、車載機50の利用者が経路案内を希望する目的地に関する情報等その他、ナビゲーション機能を利用する上で必要な各種情報等を、利用者に対し入力装置54を介して入力させ、他のプログラムや処理等に受け渡す機能を有する。
【0038】
経路探索プログラム23bは、入力プログラム23aにより入力された目的地を道路情報データベース24に記憶された地図情報から検索する機能と、所定の第1経路探索条件に基づいて、同様に入力された出発地または現在地から当該目的地に至るまでの推奨経路を道路情報データベース24に記録されている道路情報から探索する機能と、の2つの機能を有するものである。
【0039】
別経路探索プログラム23cは、所定の第2経路探索条件に基づいて、当該出発地または現在地から目的地に至るまでの別経路を道路情報データベース24に記録されている道路情報から探索する機能を有するものである。なおこのプログラムと前述の経路探索プログラム23bとの大きな相違点は、探索条件が異なるところであるから、経路探索プログラム23bを用いて探索条件を第2の探索条件に変更することにより、当該第2の探索条件に基づいて別経路を探索しても良い。この場合には、当該別経路探索プログラム23cは不要となる。
【0040】
なお、経路探索プログラム23bおよび別経路探索プログラム23cが、車載機50のメモリに格納されている場合にも、これらのプログラムは同様の機能を有するが、この場合には、道路情報データベース24に代えて、車載機50が備える図略の道路情報データベースがこれらのプログラムにより参照される。
【0041】
経路相違案内点抽出プログラム23dは、推奨経路上のある交差点から、推奨経路の進行方向と同方向に進行することを条件に、別経路を探索し、推奨経路と当該別経路とが分岐する交差点を見つける機能を有するものである。
【0042】
通常案内点抽出プログラム23eは、推奨経路上で特に利用者に推奨経路の進行方向を通知すべき場所、例えば右折または左折すべき場所や、付近に目立つ施設(いわゆるランドマーク)があり、自車の位置が容易に確認できる場所等、を経路案内データとして抽出する機能を有するものである。
【0043】
出力プログラム23fは、経路探索プログラム23b、別経路探索プログラム23c、経路相違案内点抽出プログラム23d等により、生成された経路データや案内点データをCCU22を介して車載機50に送信する機能を有するものである。なお、この出力プログラム23fが車載機50のメモリに格納されている場合には、当該プログラムは、各種経路案内情報等を出力装置53に線図として描画し表示する機能や、各種経路案内情報等を出力装置53に合成音声やアラーム音として発生させる機能を有する。
【0044】
次に、本情報センタ20により処理される経路情報提供処理の流れを図2〜図4に基づいて説明する。なお、以下説明する経路情報提供処理は、前述した入力プログラム23a、経路探索プログラム23b、別経路探索プログラム23c、経路相違案内点抽出プログラム23d、通常案内点抽出プログラム23e、出力プログラム23fにより実行されるもので、情報センタ20のCPU21によるシステムプログラムのメインルーチンから起動されるものである。
【0045】
図2に示すように、情報センタ20では、所定の初期化処理の後、まずステップS101により現在地情報および目的地情報を受信する処理が行われる。この処理は、入力プログラム23aによって行われるもので、具体的には車載機50から送られてくるデータをCCU22を介して受信することで、車載機50を搭載した車両の現在位置や当該車両の利用者が経路案内を希望する目的地に関する情報を緯度・経度による座標や地名・施設名等による名称により取得する。これにより、取得された現在地情報や目的地情報は、メモリ装置23の作業領域等に記憶され、経路探索プログラム23b等に対し受渡しを可能にしている。なお、このステップS101は、特許請求の範囲に記載の「出発地・目的地情報取得手段」に相当するものである。またここにいう現在位置とは、特許請求の範囲に記載の「出発地」に相当するものである。
【0046】
次のステップS103では、推奨経路を探索する処理が行われる。この処理は、経路探索プログラム23bによって行われるもので、ステップS101により受信した現在地情報と目的地情報に基づいて推奨経路を経路探索する。
具体的には、例えば特開平1−173297号公報、特開平1−173298号公報に開示された経路探索のアルゴリズムによって行われ、道路情報データベース24の道路データを参照することにより、例えば、図3に示すように、出発地α(現在地)から目的地βに到るまでの推奨経路を探索し、所定の第1経路探索条件に合致したものを抽出する。例えば、交通情報センタ120から取得した道路交通情報(図3で点線経路は交通渋滞)に基づいて、当該目的地までの所要時間が最小になると推定される経路γ1−γ2−γ3−γ4−γ5−γ6−γ7−γ8 (以下「γ1〜γ8」と略記する。)(図3で太線経路)を探索する。なお、このステップS103は、特許請求の範囲に記載の「推奨経路探索手段」に相当するものである。またここで「目的地までの所要時間が最小になると推定される経路」という条件は、特許請求範囲に記載の「所定の第1経路探索条件」に相当するものである。
【0047】
続くステップS105では、別推奨経路を探索する処理が行われる。この処理は、別経路探索プログラム23cによって行われるもので、ステップS101により受信した現在地情報と目的地情報に基づいて推奨経路とは別の経路を探索する。具体的には、ステップS103による推奨経路の探索と同様、前述の公開公報等に開示された経路探索のアルゴリズムによって行われるが、所定の第2経路探索条件に合致したものを抽出する点がステップS103と異なる。即ち、ステップS105では、例えば、図3に示すように、目的地βまでの経路の総距離が最短となる経路δ1−δ2−δ3 (以下「δ1〜δ3」と略記する。)を探索する点が、ステップS103では、目的地までの所要時間が最小になると推定される経路γ1〜γ8を探索する点と異なる。なお、このステップS105は、特許請求の範囲に記載の「別経路探索手段」に相当するものである。またここで「目的地までの経路の総距離が最短となる経路」という条件は、特許請求範囲に記載の「所定の第2経路探索条件」に相当するものである。
【0048】
ステップS103により推奨経路が探索され、ステップS105により別経路が探索されると、ステップS107により探索結果を比較する処理が行われる。即ち、ステップS103により探索された推奨経路の道筋(例えば図3に示す経路γ1〜γ8)とステップS105により探索された別経路の道筋(例えば図3に示す経路δ1〜δ3)とを比較し、両経路の差異道路と一致道路を抽出する処理が行われる。
【0049】
次のステップS109では、両経路に相異点があるか否かの判断処理が行われる。即ち、ステップS107により両経路の差異道路が抽出されていれば両経路に相異点があるので(S109でYes)、ステップS111に処理を移行し両経路の差異道路における分岐点(交差点)を抽出する。これに対し、ステップS107により両経路の差異道路が抽出されていなければ両経路には相異点がないので(S109でNo)、ステップS121に処理を移行して通常の経路案内に必要な通常案内点を抽出する処理が行われる。図3に示す探索経路の例では、推奨経路のγ2−γ3−γ4−γ5−γ6−γ7 と別経路のδ2 とが差異道路として抽出される。
【0050】
ステップS111では、推奨経路と別経路とが分岐する交差点を抽出する処理が行われる。この処理では、先のステップS107により抽出された両経路の差異道路に基づいて、当該差異道路を出発地方向または現在地方向に戻ることにより、推奨経路と別経路とが合流する交差点、つまり目的地方向に進行する場合には推奨経路と別経路が分岐する交差点を抽出する。図3に示す探索経路例では、推奨経路のγ2−γ3−γ4−γ5−γ6−γ7 と別経路のδ2 との差異道路を出発地α方向に戻ることにより推奨経路と別経路とが合流する交差点Iが抽出される。
【0051】
続くステップS113では、経路相違案内点を登録する処理が行われる。即ち、ステップS111により抽出された「分岐する交差点」を経路相違案内点として、当該交差点の位置データ(例えば緯度・経度)と当該交差点における推奨経路の進行方向データおよび別経路の進行方向データとをメモリ装置23の所定領域に記憶する処理が行われる。図3に示す探索経路の例では、交差点Iが経路相違案内点としてその位置データが登録され、また交差点Iから推奨経路γ2 の進行方向データと交差点Iから別経路δ2 の進行方向データとが登録される。なお、この所定領域には、当該交差点を始点とした推奨経路と別経路との差異を示すデータ、即ち両経路の距離差、推定される所要時間の差等を示すデータも登録される。
【0052】
ステップS113により経路相違案内点が登録されると、次はステップS115により当該経路相違案内点から推奨経路の道路方向に方向付きで別経路を探索する処理行われる。この処理は、先のステップS105と同様、別経路探索プログラム23cによって行われるものであるが、登録された経路相違案内点を始点にこの経路相違案内点から推奨経路の道路方向に進行する条件付きで、新たな別経路を探索するところがステップS105とは異なる。例えば図3では、交差点(経路相違案内点)Iから推奨経路γ2 を進行する条件付きで、新たな別経路を探索することにより、別経路δ4−δ5−δ6−δ3 が探索される。なお、このステップS115は、特許請求の範囲に記載の「別経路探索手段」に相当するものである。
【0053】
このようにステップS115により新たな別経路が探索されると、ステップS107に戻って探索結果を比較する処理が行われ、さらにステップS109により両経路に相異点があるか否かの判断が行われる。図3に示す探索経路の例では、今度は推奨経路のγ4−γ5−γ6−γ7 と別経路のδ6 とが差異道路として抽出される。
【0054】
ステップS111、S113、S115により前述と同様の処理が行われると、図3に示す探索経路の例では、さらに交差点(経路相違案内点)IIから推奨経路γ4 を進行する条件付きで、新たな別経路が探索され、別経路δ7−δ8−δ9−δ10−δ3が探索される。このようにステップS107〜S115の処理を繰り返すことによって、やがて探索された別経路δ11−δ3と推奨経路γ7−γ8 との相違点がなくなるので、ステップS109によりステップS121に処理を移す。
【0055】
なお、ステップS107〜S115を繰り返すアルゴリズムは、「所定の第2経路探索条件に基づいて目的地(β)までの経路を第1別経路(δ1〜δ3)として探索し、この第1別経路(δ1〜δ3)が推奨経路(γ1〜γ8)から逸脱した分岐点(交差点I)を始点として、推奨経路進行方向(γ2 の方向)に所定の第2経路探索条件に基づいて目的地(β)までの経路を第2別経路(δ4−δ5−δ6−δ3 )としてさらに探索し、この第2別経路(δ4−δ5−δ6−δ3 )が推奨経路(γ2−γ3−γ4−γ5−γ6−γ7−γ8 )から逸脱した分岐点(交差点II)を始点として、推奨経路進行方向(γ4 の方向)に所定の第2経路探索条件に基づいて目的地(β)までの経路を第3別経路としてさらに探索し、この第3別経路(δ7−δ8−δ9−δ10−δ3)が推奨経路(γ4−γ5−γ6−γ7−γ8 )から逸脱した分岐点(交差点III )を始点として、推奨経路進行方向(γ7 の方向)に所定の第2経路探索条件に基づいて目的地(β)までの経路を第n別経路としてさらに探索し、この第n別経路(δ11−δ3)が推奨経路(γ7−γ8 )から逸脱しなくなるまで繰り返し探索する」というように表現することもできるが、これは、特許請求の範囲に記載の「推奨経路上に存在する交差点ごとに、当該交差点を始点として目的地までの経路を別経路として探索する」ことと技術的思想上において等価である。
【0056】
なお、上述したステップS107、S109、S111は、特許請求の範囲に記載の「経路相違案内点抽出手段」に相当するものである。
【0057】
ステップS121では、通常案内点を抽出する処理が行われる。具体的には、所定のアルゴリズムに従って、例えば推奨経路に沿って右左折する交差点や経路上の目印となる施設であるいわゆるランドマーク等、経路の案内として利用者に知らせる場所のデータを抽出する。このステップS121による処理は、図1中の通常案内点抽出プログラム23eにより実行される。
【0058】
続くステップS123では、推奨経路データ、経路相違案内点データ、別経路進行方向データ、通常案内点データをメモリ装置23の所定領域に記憶する処理が行われる。
【0059】
またステップS125では、推奨経路データ、経路相違案内点データ、別経路進行方向データ、通常案内点データを送信する処理が行われる。この処理は、出力プログラム23fにより行われ、ステップS123で記憶されたデータのうち、推奨経路データ、経路相違案内点データ、別経路進行方向データおよび通常案内点データを、CCU22を介して車載機50に送信する。そして、ステップS125による送信処理が終了すると、情報センタ20による一連の経路情報提供処理が終了する。
【0060】
このようにステップS123やステップS125では、推奨経路、経路相違案内点、別経路進行方向および通常案内点に関するデータだけをメモリ装置23に記憶したり、また車載機50に送信する。これにより、各経路相違案内点から目的地までの全ての経路データを記憶したり送信することがないので、経路相違案内点が多数存在してもそのためにメモリ装置23に記憶されるデータ量や車載機50に送信される通信データ量を大幅に削減することができる。そのため、メモリ装置23を不経済に使用することなく、また車載機50との通信コストを低減することができる。
【0061】
情報センタ20から車載機50に対して、推奨経路データ等が送信されると、車載機50ではそれらを受信し、当該受信データに基づいて経路案内する処理が制御装置52により行われる。
即ち、図4に示すように、車載機50では、所定の初期化処理の後、ステップS201によりデータ受信処理が行われることによって、車載機50の制御装置52は、無線通信装置58を介して、推奨経路データ、経路相違案内点データ、通常案内点データを受信する。
【0062】
そして、ステップS203により、位置検出装置56から得られる現在位置データに基づいて車両の現在位置が経路案内条件に合致するか否かの判断を行う。車両の現在位置が経路案内条件に合致すれば(S203でYes)、ステップS205に処理を移行して経路案内情報を出力し、合致しなければ(S203でNo)、ステップS207に処理を移行して車両が目的地に到着したか否かの判断処理を行う。
【0063】
ステップS205では、経路案内情報を出力装置53に出力する処理を行う。この処理では、通常の経路案内情報を出力装置53に画面または音声等により出力するほか、例えば図5に示すような表示画面を出力装置53に出力する。この例では、交差点の前(図5中に示す円内三角印が自車位置)において、矢印Xにより推奨経路(最小時間経路)の進行方向を示し、矢印Yにより別経路(最短距離経路)の進行方向を示している。また矢印に付された吹出し枠内には所要時間と所要距離がそれぞれ表示されている(矢印Xは所要時間50分、所要距離49.1km、矢印Yは所要時間70分、所要距離45.3km)。さらに音声案内機能により「右に曲がったら20分早く着きます」等の所要時間の差分を案内することによって、矢印X方向への進行が時間的に早く目的地に到着できる可能性を利用者に告知する。なお、所要時間のほか、案内経路に有料道路が存在する場合には、それに要する通行料金についても画面表示機能あるいは音声案内機能により利用者に告知する。
【0064】
続くステップS207では、車両が目的地に到着したか否か、即ち、車両の現在位置が目的地にあるか否かの判断を行う。そして、目的地に到着していると判断された場合には(S207でYes)、車載機50による当該目的地に到るまでの経路案内が完了しているので、一連の本経路案内処理を終了する。
【0065】
一方、目的地に到着していると判断されない場合には(S207でNo)、ステップS209に処理を移行して車両が推奨経路を進行しているか否かの判断を行い、推奨経路進行中の場合には(S209でYes)にはステップS203に戻り再度、車両の現在位置が経路案内条件に合致するか否かの判断を行う。
【0066】
ステップS209により車両が推奨経路を進行していると判断できない場合、つまり推奨経路を外れて、別経路等の方向に進行した場合には、続くステップS211により車両の現在位置情報(現在位置データ)および目的地情報を情報センタ20にデータ送信する処理を行う。これにより、情報センタ20では、車両の現在位置情報および目的地情報を受信することにより、前述同様の経路情報提供処理(図2に示すS101〜S125)を実行し、再度、車載機50に推奨経路データ等が送信される。
【0067】
なお、図4では、情報センタ20における各処理を、「データ受信」、「探索・案内点抽出」および「データ送信」の3ステップにまとめて簡略表現しているが、「データ受信」は図3に示すステップS101、また「探索・案内点抽出」は図3に示すステップS103〜S115、S121、さらに「データ送信」は図3に示すステップS123、S125にそれぞれ相当するものである。
【0068】
以上説明したように、本第1実施形態に係る情報センタ20によると、入力プログラム23a(S101)により車載機50から出発地および目的地の情報を取得し、経路探索プログラム23b(S103)により所定の第1経路探索条件、例えば「CCU22により交通情報センタ120から取得された道路交通情報に基づいて目的地までの所要時間が最小になると推定される経路を探索するための条件」に基づいて出発地から目的地までの経路を推奨経路として探索し、別経路探索プログラム23c(S105、S115)により、所定の第2経路探索条件、例えば「目的地までの経路の総距離が最短となる経路を探索するための条件」に基づいて推奨経路上に存在する交差点ごとに、該交差点を始点として、目的地までの経路を別経路として、探索する。そして、経路相違案内点抽出プログラム23d(S107、S109、S111)により、始点における別経路の進行方向が推奨経路の進行方向と異なる交差点を経路相違案内点として抽出し、出力プログラム23f(S125)により、経路相違案内点に関する経路相違案内点データおよび別経路の進行方向に関する別経路進行方向データを出力装置53に出力し利用者に提示する。
【0069】
これにより、経路案内進行方向の各交差点(経路相違案内点)で、案内途中の経路と異なる探索条件により探索された別経路の進行方向が入力装置54に出力されて利用者に提示されるので、利用者は、特に関心のある「距離最短の経路」と「所要時間が最小と推定される経路」について交差点ごと別経路の有無と当該別経路の進行方向とを把握することができる。したがって、利用者は、探索条件を変更して再探索させる操作等をすることなく、「所要時間が最小と推定される経路」に基づく推奨経路のほかに、「距離最短の経路」に基づく経路を選択することができるので、経路選択の自由度を高めることができる。
【0070】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る情報センタ20による経路情報提供処理を図5〜図7に基づいて説明する。
前述した第1実施形態による経路情報提供処理では、図2に示すステップS111により、推奨経路と別経路とが分岐する交差点を抽出する処理を行ったが、当該処理によると、推奨経路上に存在する交差点ごと、つまり「全ての」交差点について、推奨経路と別経路とが分岐すればその交差点の抽出が行われ、別経路が存在すれば、そのような別経路ごとに経路相違案内点が登録され(S113)、車載機50に送信される(S125)。そのため、図6に示すようなA地点の交差点Iの前方では、例えば図5に示すように、推奨経路γの方向を示す矢印Xのほかに別経路δが存在する旨を示す矢印Yが車載機50の出力装置53に表示される。
【0071】
ところが、当該推奨経路γとは異なり、渋滞のある別経路δの方向(図6で点線方向の矢印)に進行した場合(例えば図4に示すステップS209による判断結果が「No」であった場合)には、その後の進行方向前方に存在するB地点やC地点においても、A地点と同様に、それぞれの交差点の前方で、別経路δが存在する旨の矢印Yおよび推奨経路γ方向を示す矢印Xが表示される(図5参照)。そのため、利用者にとっては煩わしく目障りな案内が繰り返し表示されることなる。
【0072】
つまり、図6に示すように、交差点Iで推奨経路γから分岐した別経路δを進行した後において、その進行方向前方の地点B、Cにおける交差点に元の推奨経路γに戻る経路が存在すると、そのような地点B、Cの前方で図5に示すような別経路δの存在を示す矢印Yと推奨経路γ方向を示す矢印Xが車載機50の出力装置53に表示されることになる。このような矢印X、Yによる案内表示は、推奨経路γより別経路δに分岐した交差点Iから、車両が相当程度の距離を走行した後に出力されて案内される場合には、利用者に有意義なものであるといえるが、当該交差点Iを通過した直後あるいはそれほど離れていないところを走行しているような場合には、利用者は意識的に別経路δを走行しているのであるから、このような案内表示は利用者にとって却って目障りになるだけで、意義のある案内表示であるとは考えにくい。
【0073】
そこで、本第2実施形態では、図7に示すように、前述した第1実施形態のステップS113、S115に代えて、ステップS201〜S207による各処理を行うように構成することによって、かかる目障りな矢印X、Yによる案内表示を防止するようにしている。なお、図7において、図2に示す各ステップと実質的に同一の処理内容のものについては、同一のステップ番号を付し、それらの説明を省略する。
【0074】
即ち、図6および図7に示すように、ステップS111により推奨経路γと別経路δとが分岐する交差点Iが抽出されると、次にステップS201により、ステップS101で取得された現在地情報による車両現在地Gから、ステップS111で抽出された交差点Iまでの距離Lが、所定距離以上であるか否かの判断処理が行われる。ここに「所定距離」とは、前回の経路相違案内点から相当程度離れており、かつ車載機50において再度、別経路が存在する旨を出力しても、利用者に煩雑な感覚を与えることのない程度の間隔を確保できる距離のことをいう。例えば、当該所定距離は1kmに設定される。
【0075】
そして、このステップS201により、距離Lが所定距離以上であると判断された場合には(S201でYes)、再度、別経路δが存在する旨を出力しても利用者に煩わしさを与えることなく経路選択の判断に余地がある旨を告知できるので、ステップS111で抽出された交差点Iを経路相違案内点として登録する処理をステップS203により行う。さらにステップS205により当該経路相違案内点Iから推奨経路γの道路方向に方向付きで別経路δを探索する処理を行う。
【0076】
一方、このステップS201により、抽出された交差点Iまでの距離Lが所定距離以上であると判断されない場合には(S201でNo)、再度、別経路δが存在する旨を出力すると利用者に煩雑な感覚を与えることになるので、当該経路相違案内点は登録することなく、ステップS207により当該経路相違案内点から別経路δの道路方向に方向付きで別経路δを探索する処理を行う。
【0077】
このように、本第2実施形態に係る情報センタ20によると、ステップS101、S201により、当該情報センタ20の利用者が経路相違案内点において別経路δの方向へ進行したことを判断し、利用者が別経路δの方向に進行したと判断された場合には、ステップS207により、経路相違案内点から所定距離までは所定の第2経路探索条件、例えば「目的地βまでの経路の総距離が最短となる経路を探索するための条件」に基づいた別経路δを探索し、ステップS125により当該経路δを案内する案内データを出力し利用者に提示する。
【0078】
これにより、利用者が経路相違案内点において別経路δの方向へ進行した場合には、経路相違案内点から所定距離までの間は、ステップS207により所定の第2経路探索条件に基づいて経路探索され案内され、当該所定所定距離を超えると所定の第1経路探索条件、例えば「CCU22により交通情報センタ120から取得された道路交通情報に基づいて目的地βまでの所要時間が最小になると推定される経路を探索するための条件」に基づいて経路探索され案内される。したがって、別経路δへ進行した直後の所定距離間においては、別経路δの探索条件に基づいて探索された経路について案内がなされるため、別経路進行直後に、別経路δ方向を示す経路案内や元の推奨経路γに合流する経路案内が行われるといった利用者にとっては煩わしく目障りな案内が繰り返し表示されることを防止することができる。
【0079】
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る情報センタ20による経路情報提供処理を図8および図9に基づいて説明する。
前述した第1実施形態による経路情報提供処理では、図2に示すステップS111により、推奨経路と別経路とが分岐する交差点を抽出する処理を行ったが、当該処理によると、推奨経路上に存在する交差点ごと、つまり「全ての」交差点について、推奨経路と別経路とが分岐すればその交差点の抽出が行われ、別経路が存在すれば、そのような別経路ごとに経路相違案内点が登録され(S113)、車載機50に送信される(S125)。そのため、図8に示すようなA地点の交差点Iの前方では、例えば図5に示すように、推奨経路γの方向を示す矢印Xのほかに別経路δが存在する旨を示す矢印Yが車載機50の出力装置53に表示される。
【0080】
ところが、推奨経路γに沿って進行した場合であっても、進行方向前方のB地点、C地点、D地点の交差点ごとに、当該推奨経路γから渋滞のある別経路δの方向(図8で点線方向の矢印)に分岐する別経路δb 、δc 、δd が存在する場合には、そのようなB地点、C地点、D地点においても、A地点と同様に、それぞれの交差点の前方で、別経路δが存在する旨の矢印Yおよび推奨経路γ方向を示す矢印Xが表示される(図5参照)。そのため、利用者にとっては煩わしく目障りな案内が繰り返し表示されることなる。
【0081】
つまり、図8に示すように、交差点Iで推奨経路γ(図8に示す太線)に沿って進行した後において、その進行方向前方の地点B、C、Dにおける交差点から別経路δに合流可能な経路が存在すると、そのような地点B、C、Dの前方で図5に示すような別経路δの存在を示す矢印Yと推奨経路γ方向を示す矢印Xが車載機50の出力装置53に表示されることになる。このような矢印X、Yによる案内表示は、推奨経路γより別経路δに分岐可能な交差点Iから、車両が相当程度の距離を走行した後に出力されて案内される場合には、利用者に有意義なものであるといえるが、当該交差点Iを通過した直後あるいはそれほど離れていないところを走行しているような場合には、利用者は別経路δを進行することなく意識的に推奨経路γを走行しているのであるから、このような案内表示は利用者にとって却って目障りになるだけで、意義のある案内表示であるとは考えにくい。
【0082】
そこで、本第3実施形態では、図9に示すように、前述した第1実施形態のステップS113、S115に代えて、ステップS301〜S309による各処理を行うように構成することによって、かかる目障りな矢印X、Yによる案内表示を防止するようしている。なお、図9において、図2に示す各ステップと実質的に同一の処理内容のものについては、同一のステップ番号を付し、それらの説明を省略する。
【0083】
即ち、図8および図9に示すように、ステップS111により推奨経路γと別経路δとが分岐する交差点Iが抽出されると、次のステップS301により、ステップS111で抽出された経路相違案内点が初めてのものであるか否かの判断処理が行われる。そして、初めての経路相違案内点であれば(S301でYes)、ステップS307に処理を移行して当該経路相違案内点を登録する。例えば図8に示す経路例では、当該交差点Iは初めてのものであるため、この例では当該交差点IをステップS307により登録する。
【0084】
ステップS309では、相異点から推奨経路の道路方向に方向付きで別経路を探索する処理が行われる。図8に示す経路例の場合、交差点Iのある地点Aが相異点になるので、ここから推奨経路γの道路方向である地点B方向付きで別経路δ’ を探索する。例えば、目的地βまでの経路の総距離が最短となる経路という条件に基づいて経路探索すると、地点Bから地点E方向に分岐する別経路δb が探索されるので、この別経路δb を推奨経路γとをステップS107により比較し、さらにステップS109により両経路に相異点があるか否かを判断する。
【0085】
この例の場合は、出発地α−A−B−E−F−G−H−目的地β に到る別経路δb を通過する別経路δ’ と、出発地α−A−B−C−D−I−J−H−目的地βに到る推奨経路γとを比べると、経路B−E−F−G−Hと経路B−C−D−I−J−H とが異なることから、ステップS111により両経路が分岐する交差点(地点B)が抽出されることになる。そして、前述したように、ステップS301によりこの交差点が初めてのものであるか否かの判断処理が行われるが、この交差点は交差点Iの次に現れるものであることから初めてではないため(S301でNo)、ステップS303に処理が移る。
【0086】
ステップS303では、前回の別経路と今回の別経路との一致度が、所定の閾値処理を超えているか否かの判断処理が行われる。ここで「一致度」とは、前回の別経路の総距離に対し、今回の別経路と前回の経路の一致している経路部分の距離的な割合のことをいう。例えば前述してきた図8に示す経路例では、「前回の別経路」である出発地α−A−E−F−G−H−目的地βに到る別経路δの総距離に対して「今回の別経路」である出発地α−A−B−E−F−G−H−目的地β に到る別経路δ’ が一致している経路部分、つまり「E−F−G−H−目的地β」が前回の「A−E−F−G−H−目的地β」を占める割合が一致度になる。この場合、一致度は、(E−F−G−H−目的地β)/(A−E−F−G−H−目的地β)により求められる。
【0087】
そして、このように算出された一致度が、所定の閾値、例えば50%を超えている場合、即ち2本の別経路(前回探索された別経路と新たに探索された別経路)を比較した結果、経路の一致する部分の距離が別経路(本実施形態では前回探索された別経路)の総距離に占める割合が所定値以上である場合には(S303でYes)、そのような別経路δ’ は出力する必要がないので、ステップS305、S307をスキップしてステップS309により前述したように、この相異点(地点B)から推奨経路γの道路方向に方向(地点C)付きで次の別経路δ’’を探索する処理が行われる。一方、ステップS303により算出された一致度が、所定の閾値を超えていない場合には(S303でNo)、そのような別経路は出力すべきであるので、ステップS305により前回の別経路に今回の別経路を登録する処理、つまり前回の別経路を今回の別経路に更新する処理を行い、ステップS307によりその場合の経路相違案内点を登録する処理を行う。
【0088】
図8に示す経路例の場合、ステップS309により、次の別経路δ’’(出発地α−A−B−C−F−G−H−目的地β に到る別経路δc を通過するもの)が探索され、その後にまた次の別経路δ’’’ (出発地α−A−B−C−D−G−H−目的地β に到る別経路δd を通過するもの)も探索されたとすると、前回の別経路δ’’と今回のの別経路δ’’’ との一致度が、(G−H−目的地β)/(A−B−C−F−G−H−目的地β)により求められる。これにより、当該一致度が所定の閾値(50%)を超えなければ(S303でNo)、この別経路δ’’’ の経路相違案内点(推奨経路γから別経路δd が分岐する交差点)がステップS307により登録され、ステップS125により車載機50に送信される。
【0089】
このように、本第3実施形態に係る情報センタ20によると、ステップS201により、ステップS301、S303、S305により、各交差点を始点として探索された別経路の中から任意の2本の別経路を比較し、経路が一致する部分の距離が当該別経路の総距離に占める割合が所定値以上である場合には、任意の2本の別経路のうちいずれか一方の別経路のみを抽出することから、他方の別経路は当該抽出から除外される(S303でYes)。これにより、互いに近似した経路が探索されても、そのような近似した別経路は抽出されないので、それを出力し利用者に提示するのを防止することができる。したがって、このような近似した別経路である不要な経路情報が、交差点ごとに頻繁に出力され提示されるといった煩わしさを利用者に与えることがないので、適切な範囲で経路選択の自由度を高めることができる。
【0090】
なお、以上説明した第1〜第3実施形態では、本発明の経路案内装置および経路案内プログラムを情報センタ20に適用する例を主に説明したが、車載機50に本発明の経路案内装置および経路案内プログラムを適用することもできる。
【0091】
即ち、図2、図7および図9に示すステップS101において現在位置を位置検出装置56により取得し、また目的地を入力装置54から入力されるデータから取得する。また経路探索プログラム52bにより、ステップS103の推奨経路探索およびS105の別経路探索を処理する。さらにステップS123、S125に代えて、経路案内プログラム52aにより推奨経路データ、経路相違案内点データ、別経路進行方向データ、通常案内点データに基づいて出力装置53に図4で示したのと同様の画面表示をさせる描画処理を設けれる。これにより、車載機50においても前述と同様の作用および効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る情報センタおよび車載機の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の情報センタによる経路情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】図2に示すステップS107〜S115における処理概要を図解した説明図である。
【図4】第1実施形態の情報センタによる経路情報提供処理と車載機による経路案内処理との流れを示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態の情報センタにより送信されたデータを受信した車載機の出力装置による出力例を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態の情報センタによる経路情報提供処理の概要を図解した説明図である。
【図7】第2実施形態の情報センタによる経路情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施形態の情報センタによる経路情報提供処理の概要を図解した説明図である。
【図9】第3実施形態の情報センタによる経路情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
20    情報センタ(経路案内装置)
21    CPU  (出発地・目的地情報取得手段、推奨経路探索手段、別経路探索手段、経路相違案内点抽出手段、経路相違案内点データ出力手段)
22    CCU  (出発地・目的地情報取得手段、経路相違案内点データ出力手段)
23    メモリ装置     (記憶手段)
23a   入力プログラム   (出発地・目的地情報取得手段)
23b   経路探索プログラム (推奨経路探索手段)
23c   別経路探索プログラム(別経路探索手段)
23d   経路相違案内点抽出プログラム(経路相違案内点抽出手段)
23e   通常案内点抽出プログラム
23f   出力プログラム   (経路相違案内点データ出力手段)
24    道路情報データベース(道路データ)
50    車載機
52    制御装置
53    ディスプレィ
54    入力装置
56    位置検出装置
58    無線通信装置
100   インターネット
110   電話回線交換局
120   交通情報センタ
S101     (出発地・目的地情報取得手段、別経路進行判断手段)
S103     (推奨経路探索手段)
S105、S115(別経路探索手段)
S107、S109、S111(経路相違案内点抽出手段)
S113     (記憶手段)
S123     (経路相違案内点データ出力手段)
S201     (別経路進行判断手段)

Claims (6)

  1. 道路データに基づいて、出発地から目的地までの経路を探索し、この探索された経路を案内する経路案内装置において、
    出発地および目的地の情報を取得する出発地・目的地情報取得手段と、
    所定の第1経路探索条件に基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路を推奨経路として探索する推奨経路探索手段と、
    所定の第2経路探索条件に基づいて、前記推奨経路上に存在する交差点ごとに、該交差点を始点として、前記目的地までの経路を別経路として、探索する別経路探索手段と、
    前記始点における前記別経路の進行方向が前記推奨経路の進行方向と異なる交差点を、経路相違案内点として抽出する経路相違案内点抽出手段と、
    前記経路相違案内点に関する経路相違案内点データおよび前記別経路の進行方向に関する別経路進行方向データを出力する経路相違案内点データ出力手段と、
    を備えることを特徴とする経路案内装置。
  2. データを記憶する記憶手段を備えた請求項1に記載の経路案内装置であって、
    前記記憶手段には、前記別経路に関するデータのうち、前記経路相違案内点データおよび前記別経路進行方向データを記憶することを特徴とする経路案内装置。
  3. 道路交通情報を取得する交通情報取得手段を備えた請求項1または2に記載の経路案内装置であって、
    前記所定の第1経路探索条件は、前記道路交通情報に基づいて、前記目的地までの所要時間が最小になると推定される経路を探索するための条件であり、
    前記所定の第2経路探索条件は、前記目的地までの経路の総距離が最短となる経路を探索するための条件であることを特徴とする経路案内装置。
  4. 当該経路案内装置の利用者が前記経路相違案内点において前記別経路の方向へ進行したことを判断する別経路進行判断手段を備えた請求項1〜3のいずれか一項に記載の経路案内装置であって、
    前記別経路進行判断手段により、前記利用者が前記別経路の方向に進行したと判断された場合には、前記経路相違案内点から所定距離までは前記所定の第2経路探索条件に基づいた経路を探索し、前記当該経路を案内する案内データを出力することを特徴とする経路案内装置。
  5. 前記別経路探索手段は、各交差点を始点として探索された別経路の中から任意の2本の別経路を比較し、経路が一致する部分の距離が当該別経路の総距離に占める割合が所定値以上である場合には、前記任意の2本の別経路のうちいずれか一方の別経路のみを抽出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の経路案内装置。
  6. 道路データに基づいて出発地から目的地までの経路を探索しこの探索された経路の案内情報を出力するコンピュータを、
    「出発地および目的地の情報を取得する出発地・目的地情報取得手段」、
    「所定の第1経路探索条件に基づいて、前記出発地から前記目的地までの経路を推奨経路として探索する推奨経路探索手段」、
    「所定の第2経路探索条件に基づいて、前記推奨経路上に存在する交差点ごとに、該交差点を始点として、前記目的地までの経路を別経路として、探索する別経路探索手段」、
    「前記始点における前記別経路の進行方向が前記推奨経路の進行方向と異なる交差点を、経路相違案内点として抽出する経路相違案内点抽出手段」、および、
    「前記経路相違案内点に関する経路相違案内点データおよび前記別経路の進行方向に関する別経路進行方向データを出力する経路相違案内点データ出力手段」として機能させるためのプログラム、を含むことを特徴とする経路案内プログラム。
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