JP2004099593A - マロノニトリル化合物及びその用途 - Google Patents

マロノニトリル化合物及びその用途 Download PDF

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Daisuke Takaoka
高岡 大介
Takeshi Otaka
大高 健
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】有害生物防除活性を有する化合物及びその化合物の有害生物防除用途を提供すること。
【解決手段】式(I)
Figure 2004099593

〔式中、各置換基は明細書記載の定義のものを表す。〕
で示されるマロノニトリル化合物は優れた有害生物防除効力を有することから、該マロノニトリル化合物を有害生物防除剤の有効成分として用いることができ、また、該マロノニトリル化合物の有効量を有害生物又は有害生物の生育場所に施用することを特徴とする有害生物防除方法に利用することができる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マロノニトリル化合物及びその用途に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、有害生物の防除を目的として種々の有害生物防除剤が用いられているが、その効力は必ずしも十分でない場合があり、新しい十分な効力を有する有害生物防除剤の開発が求められている。
【0003】
【非特許文献1】
ツーアナル オルガニチェスコイ キミ、1992年、第28巻、第9号、1841−1849頁(Zhurnal Organicheskoi Khimii, (1992), 28 (9), p.1841−1849)
【発明が解決しようとする課題】
本発明は有害生物防除活性を有する化合物及びその化合物の有害生物防除用途を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、優れた有害生物防除活性を有する化合物を見出すべく鋭意検討を重ねた結果、下記一般式(1)で示されるマロノニトリル化合物が優れた有害生物防除活性を有することを見出し本発明に至った。
即ち、本発明は、一般式(1)
Figure 2004099593
[式中、
mは0〜3の整数、nは1〜3整数を表す。
は、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基、(ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル)メチル基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基、又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。)、ベンジル基(該ベンジル基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。)又は水素原子を表す。
は、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C6アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C6アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基、又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。)、ベンジル基(該ベンジル基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基ハロゲン原子で置換されていてもよい、C2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。)又は水素原子を表す。
及びRは、同一又は相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基、シアノ基または水素原子を表す。
は、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C5アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C5アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基又は水素原子を表す。]
で示されるマロノニトリル化合物(以下、本発明化合物と記す)、本発明化合物を有効成分として含有することを特徴とする有害生物防除剤及び本発明化合物の有効量を有害生物又は有害生物の生息場所に施用することを特徴とする有害生物の防除方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明化合物において、
で示されるハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基としては例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、1−メチルエチル基、t−ブチル基、2,2−ジメチルプロピル基、3−メチルブチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、4,4,4−トリフルオロブチル基、1−メチルプロピル基及び1,2−ジメチルプロピル基が挙げられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニル基としては例えばアリル基、3−メチル−2−ブテニル基、3−クロロ−2−プロペニル基、3,3−ジブロモ−2−プロペニル基が挙げられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニル基としては例えば2−プロピニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基及び1−メチル−2−プロピニル基が挙げられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基としては例えばシクロペンチル基、シクロプロピル基、2,2−ジクロロ−1−シクロプロピル基、2,2−ジフルオロ−1−シクロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−シクロプロピル基、2,2−ジクロロ−1−シクロブチル基、2,2−ジフルオロ−1−シクロブチル基、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−シクロブチル基及びシクロブチル基が挙げられ、
(ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル)メチル基としては例えばシクロプロプルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基及びシクロヘキシルメチル基があげられ、
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいフェニル基としては例えばフェニル基、4−シアノフェニル基、4−クロロフェニル基及び3,4−ジクロロフェニル基が挙げられ、
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいベンジル基としては例えばベンジル基、4−シアノベンジル基、4−クロロベンジル基及び3,4−ジクロロベンジル基が挙げられる。
【0006】
で示されるハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基としては例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、1−メチルエチル基、t−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、4,4,4−トリフルオロブチル基、1−メチルプロピル基及び1,2−ジメチルプロピル基が挙げられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C6アルケニル基としては例えばビニル基、アリル基、3−メチル−2−ブテニル基、2−クロロビニル基、3−クロロ−2−プロペニル基、3,3−ジブロモ−2−プロペニル基及び1,2,2−トリフルオロビニル基が挙げられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C6アルキニル基としては例えばエチニル基及び2−プロピオニル基が挙げられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基としては例えばシクロペンチル基、シクロプロピル基、2,2−ジクロロ−1−シクロプロピル基、2,2−ジフルオロ−1−シクロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−シクロプロピル基、2,2−ジクロロ−1−シクロブチル基、2,2−ジフルオロ−1−シクロブチル基、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−シクロブチル基及びシクロブチル基が挙げられ、
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいフェニル基としては例えばフェニル基、4−シアノフェニル基、4−クロロフェニル基及び3,4−ジクロロフェニル基が挙げられ、
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよいベンジル基としては例えばベンジル基、4−シアノベンジル基、4−クロロベンジル基及び3,4−ジクロロベンジル基が挙げられる。
【0007】
及びRで示されるハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基としては例えばC1〜C3アルキル基、具体的には例えばメチル基、エチル基、プロピル基及び1−メチルエチル基が挙げられる。
【0008】
で示されるハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキル基としては例えばメチル基、エチル基、1−メチルエチル基、2−メチルプロピル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基及び1,1,2,2−テトラフルオロエチル基が挙げられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C5アルケニル基としては例えばビニル基、アリル基、1−プロペニル基、3−ブテニル基、2−メチル−1−プロペニル基、1−クロロビニル基、2−クロロビニル基、1−フルオロビニル基、2−フルオロビニル基、2,2−ジクロロビニル基、2,2−ジブロモビニル基、2,2−ジフルオロビニル基、1,2,2−トリフルオロビニル基、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル基、2,3,3−トリフルオロ−2−プロペニル基及び3,4,4−トリフルオロ−3−ブテニル基が挙げられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C5アルキニル基としては例えばエチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、3−クロロ−2−プロピニル基及び3,3,3−トリフルオロ−1−プロピニル基が挙げられ、
ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基例えばシクロプロピル基、2,2−ジクロロ−1−シクロプロピル基、2,2−ジフルオロ−1−シクロプロピル基、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−シクロプロピル基、2,2−ジクロロ−1−シクロブチル基、2,2−ジフルオロ−1−シクロブチル基、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−シクロブチル基及びシクロブチル基が挙げられる。
【0009】
本発明化合物においてmが2又は3を表す場合は、各々の炭素原子上のR及びRは同一でも相異なっていてもよい。
【0010】
本発明化合物としては、例えば以下の態様の化合物があげられる。
式(1)においてRがC1〜C6アルキル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがメチル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRが水素原子であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがメチル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてR及びRが水素原子であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C3アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物
式(1)においてnが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてnが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
【0011】
式(1)においてmが1又は2であり、R及びRが水素原子であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがC1〜C6アルキル基であり、R及びRが水素原子であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがメチル基であり、R及びRが水素原子であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基であり、R及びRが水素原子であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがC1〜C6アルキル基であり、mが1又は2であり、R及びRが水素原子であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがメチル基であり、mが1又は2であり、R及びRが水素原子であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基であり、mが1又は2であり、R及びRが水素原子であるマロノニトリル化合物;
【0012】
式(1)においてRがC1〜C6アルキル基であり、mが1であり、Rがメチル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがメチル基であり、mが1であり、Rがメチル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基であり、mが1であり、Rがメチル基であるマロノニトリル化合物;
【0013】
式(1)においてRがC1〜C6アルキル基であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがメチル基であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがC1〜C6アルキル基であり、mが1又は2であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがメチル基であり、mが1又は2であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基であり、mが1又は2であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
【0014】
式(1)においてRがC1〜C6アルキル基であり、mが1であり、Rがメチル基であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがメチル基であり、mが1であり、Rがメチル基であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基であり、mが1であり、Rがメチル基であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
【0015】
式(1)においてRがC1〜C6アルキル基であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRメチル基であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがC1〜C6アルキル基であり、mが1又は2であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがメチル基であり、mが1又は2であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基であり、mが1又は2であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
【0016】
式(1)においてRがC1〜C6アルキル基であり、mが1であり、Rがメチル基であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがメチル基であり、mが1であり、Rがメチル基であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRがトリフルオロメチル基であり、mが1であり、Rがメチル基であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
【0017】
式(1)においてR及びRが水素原子であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C3アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてR及びRが水素原子であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてR及びRが水素原子であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
【0018】
式(1)においてR及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C3アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてR及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてR及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物;
【0019】
式(1)においてRが水素原子であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C3アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRが水素原子であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてRが水素原子であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物
【0020】
式(1)においてmが1又は2であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C3アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてmが1又は2であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてmが1又は2であり、R及びRが水素原子であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物。
【0021】
式(1)においてmが1であり、Rがメチル基であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C3アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてmが1であり、Rがメチル基であり、nが2であり、Rがハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基であるマロノニトリル化合物;
式(1)においてmが1であり、Rがメチル基であり、nが2であり、Rがトリフルオロメチル基又はビニル基であるマロノニトリル化合物。
【0022】
次に本発明化合物の製造法について説明する。
本発明化合物は例えば、以下の(製造法1)〜(製造法2)にしたがって製造することができる。
【0023】
(製造法1)
式[a]で示される化合物と式[b]で示される化合物とを反応させる方法
Figure 2004099593
(式中、R、R、R、R、R及びn、mは前記と同じ意味を表し、Zはハロゲン原子、メタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基又はトルエンスルホニル基を表す。)
【0024】
該反応は塩基の存在下、通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、カリウム−t−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシド及びリチウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミド類、4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基があげられる。反応に用いられる塩基の量は、一般式[a]で示される化合物1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に供される式[b]で示される化合物の量は、式[a]で示される化合物1モルに対し、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の後処理操作を行うことにより式(1)で示される本発明化合物を単離することができる。単離した式(1)で示される本発明化合物は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
【0025】
式[a]で示される化合物は、例えば式[c]で示される化合物とマロノニトリルとを反応させることにより製造することができる。
Figure 2004099593
(式中、R及びnは前記と同じ意味を表し、Zはハロゲン原子、メタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基又はトルエンスルホニル基を表す。)
【0026】
該反応は塩基の存在下、通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、カリウム−t−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシド、リチウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミド類及び4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基があげられる。反応に用いられる塩基の量は、式[c]で示される化合物1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に供されるマロノニトリルの量は、式[c]で示される化合物1モルに対し、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の後処理操作を行うことにより式[a]で示される化合物を単離することができる。単離した式[a]で示される化合物は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
【0027】
式[b]で示される化合物は、例えば式[d]で示される化合物と式[e]で示される化合物とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2004099593
(式中、R、R、R、R、m及びZは前記と同じ意味を表す。)
【0028】
該反応は塩基の存在下、溶媒中又は溶媒の非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、水及びそれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、カリウム−t−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシド、リチウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミド類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基があげられる。反応に用いられる塩基の量は、式[e]で示される化合物1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる式[d]で示される化合物は、式[e]で示される化合物1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜200℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物に水を注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の後処理操作を行うことにより式[b]で示される化合物を単離することができる。単離した式[b]で示される化合物は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
【0029】
(製造法2)
式[f]で示される化合物と式[e]で示される化合物とを反応させる方法
Figure 2004099593
(式中、R、R、R、R、R及びn、mは前記と同じ意味を表す。)
【0030】
該反応は塩基の存在下、溶媒中又は溶媒の非存在下で行われる。反応に用いられる溶媒としては例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、水及びそれらの混合物が挙げられる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、カリウム−t−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシド、リチウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属アミド類及びピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基があげられる。反応に用いられる塩基の量は、式[e]で示される化合物1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に用いられる式[e]で示される化合物は、式[f]で示される化合物1モルに対して、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜200℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物に水を注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の後処理操作を行うことにより式(1)で示される本発明化合物を単離することができる。単離した式(1)で示される本発明化合物は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
【0031】
一般式[f]で示される化合物は、例えば式[a]で示される化合物と式[d]で示される化合物とを反応させることにより製造することができる。
Figure 2004099593
(式中、R、R、R、R、n、m及びZは前記と同じ意味を表す。)
【0032】
該反応は塩基の存在下、通常溶媒中で行われる。反応に用いられる溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルスルホキシド、スルホラン等の有機硫黄類、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、水及びそれらの混合物があげられる
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基、カリウム−t−ブトキシド等のアルキル金属アルコキシド及び4−ジメチルアミノピリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン等の有機塩基があげられる。反応に用いられる塩基の量は、式[a]で示される化合物1モルに対して通常1〜10モルの割合である。
反応に供される式[d]で示される化合物の量は、式[a]で示される化合物1モルに対し、通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は通常−20〜100℃の範囲であり、反応時間は通常1〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を水に注加し、有機溶媒抽出してから、濃縮する等の後処理操作を行うことにより式[f]で示される化合物を単離することができる。単離した式[f]で示される化合物は、必要に応じてクロマトグラフィー、再結晶等でさらに精製することもできる。
【0033】
式[e]で示される化合物は公知化合物であるか、例えばThe Journal of Antibiotics 53(10)pp1071−1085(2000)に記載された方法に準じて製造することができる。
【0034】
次に本発明化合物の具体的例を化合物番号とともに(表1)〜(表46)に示す。
【0035】
式(1)
Figure 2004099593
で示される化合物。
【0036】
【表1】
Figure 2004099593
【0037】
【表2】
Figure 2004099593
【0038】
【表3】
Figure 2004099593
【0039】
【表4】
Figure 2004099593
【0040】
【表5】
Figure 2004099593
【0041】
【表6】
Figure 2004099593
【0042】
【表7】
Figure 2004099593
【0043】
【表8】
Figure 2004099593
【0044】
【表9】
Figure 2004099593
【0045】
【表10】
Figure 2004099593
【0046】
【表11】
Figure 2004099593
【0047】
【表12】
Figure 2004099593
【0048】
【表13】
Figure 2004099593
【0049】
【表14】
Figure 2004099593
【0050】
【表15】
Figure 2004099593
【0051】
【表16】
Figure 2004099593
【0052】
【表17】
Figure 2004099593
【0053】
【表18】
Figure 2004099593
【0054】
【表19】
Figure 2004099593
【0055】
【表20】
Figure 2004099593
【0056】
【表21】
Figure 2004099593
【0057】
【表22】
Figure 2004099593
【0058】
【表23】
Figure 2004099593
【0059】
【表24】
Figure 2004099593
【0060】
【表25】
Figure 2004099593
【0061】
【表26】
Figure 2004099593
【0062】
【表27】
Figure 2004099593
【0063】
【表28】
Figure 2004099593
【0064】
【表29】
Figure 2004099593
【0065】
【表30】
Figure 2004099593
【0066】
【表31】
Figure 2004099593
【0067】
【表32】
Figure 2004099593
【0068】
【表33】
Figure 2004099593
【0069】
【表34】
Figure 2004099593
【0070】
【表35】
Figure 2004099593
【0071】
【表36】
Figure 2004099593
【0072】
【表37】
Figure 2004099593
【0073】
【表38】
Figure 2004099593
【0074】
【表39】
Figure 2004099593
【0075】
【表40】
Figure 2004099593
【0076】
【表41】
Figure 2004099593
【0077】
【表42】
Figure 2004099593
【0078】
【表43】
Figure 2004099593
【0079】
【表44】
Figure 2004099593
【0080】
【表45】
Figure 2004099593
【0081】
【表46】
Figure 2004099593
【0082】
表中、cCはシクロプロピル基を表し、cCはシクロブチル基を表し、cCはシクロペンチル基を表し、cC11はシクロヘキシル基を表す。
【0083】
本発明化合物が防除効力を示す有害生物としては、例えば有害昆虫並びに有害ダニ等の有害節足動物類および有害線虫等の有害線形動物類が挙げられる。より具体的には例えば下記のものが挙げられる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)等のアブラムシ類、アオクサカメムシ(Nezara antennata)、ホソヘリカメムシ(Riptortus clavetus)、オオトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris lewisi)、トゲシラホシカメムシ(Eysarcoris parvus)、チャバネアオカメムシ(Plautia stali)、クサギカメムシ(Halyomorphamista)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Unaspis citri)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)等のカイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等。
【0084】
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ワタノメイガ(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、トリコプルシア属、ヘリオティス属、ヘリコベルパ属等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、コドリンガ(Cydia pomonella)等のハマキガ類、モモシンクイガ(Carposina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等。
【0085】
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、(Anopheles sinensis)等のアノフェレス属、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネバエ(Delia platura)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ブユ類、アブ類、サシバエ類、ハモグリバエ類等。
【0086】
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等。
【0087】
ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等。
【0088】
アザミウマ目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)等。
膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、ニホンカブラバチ(Athalia japonica)等のハバチ類等。
【0089】
直翅目害虫:ケラ類、バッタ類等。
隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等。
シラミ目害虫:コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ケジラミ (Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis)等。
シロアリ目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)等。
【0090】
ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、リンゴサビダニ(Aculus schlechtendali)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ヒメハダニ類、ケナガハダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus) 、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)等のコナダニ類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ホソツメダニ(Cheyletus eruditus)、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、ミナミツメダニ(Cheyletus moorei)等のツメダニ類、ワクモ類等。
クモ類:カバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum)、セアカゴケグモ(Latrodectus hasseltii)等。
【0091】
唇脚綱類:ゲジ(Thereuonema hilgendorfi)、トビスムカデ(Scolopendra subspinipes)等。
倍脚綱類:ヤケヤスデ(Oxidus gracilis)、アカヤスデ(Nedyopus tambanus)等。
等脚目類:オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等。
腹足綱類:チャコウラナメクジ(Limax marginatus)、キイロコウラナメクジ(Limax flavus)等。
線虫類:ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus fallax)、ダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)等。
【0092】
本発明の有害生物防除剤は本発明化合物そのものでもよいが、通常は固体担体、液体担体及び又はガス状担体と混合し、更に必要に応じて界面活性剤その他の製剤用補助剤を添加して、乳剤、油剤、シャンプー剤、フロアブル剤、粉剤、水和剤、粒剤、ペースト状製剤、マイクロカプセル製剤、泡沫剤、エアゾール製剤、炭酸ガス製剤、錠剤、樹脂製剤等の形態に製剤化されたものである。これらの製剤は、毒餌、蚊取り線香、電気蚊取りマット、燻煙剤、燻蒸剤、シートに加工されて、使用されることもある。
これらの製剤は、本発明化合物を通常0.1〜95重量%含有する。
【0093】
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土等)、合成含水酸化珪素、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、塩安、尿素等)等の微粉末及び粒状物が挙げられる。
【0094】
液体担体としては、例えば芳香族または脂肪族炭化水素類(キシレン、トルエン、アルキルナフタレン、フェニルキシリルエタン、ケロシン、軽油、ヘキサン、シクロヘキサン等)、ハロゲン化炭化水素類(クロロベンゼン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン等)、アルコール類(メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール、エチレングリコール等)、エーテル類(ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、ニトリル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等)、酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、植物油(大豆油、綿実油等)、植物精油(オレンジ油、ヒソップ油、レモン油等)及び水などが挙げられる。
【0095】
ガス状担体としては、例えばブタンガス、フロンガス、液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル及び炭酸ガスを挙げることができる。
【0096】
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類及び糖アルコール誘導体が挙げられる。
【0097】
その他の製剤用補助剤としては、固着剤、分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイン、ゼラチン、多糖類(澱粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、PAP(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−t−ブチル−4−メトキシフェノールと3−t−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱物油、脂肪酸及び脂肪酸エステルが挙げられる。
【0098】
樹脂製剤の基材としては、例えば塩化ビニル系重合体、ポリウレタン等を挙げることができ、これらの基材には必要によりフタル酸エステル類(フタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル等)、アジピン酸エステル類、ステアリン酸等の可塑剤が添加されていてもよい。樹脂製剤は該基材中に化合物を通常の混練装置を用いて混練した後、射出成型、押出成型、プレス成型等により成型することにより得られ、必要により更に成型、裁断等の工程を経て、板状、フィルム状、テープ状、網状、ひも状等の樹脂製剤に加工できる。これらの樹脂製剤は、例えば動物用首輪、動物用イヤータッグ、シート製剤、誘引ひも、園芸用支柱として加工される。
【0099】
毒餌の基材としては、例えば穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等が挙げられ、更に必要に応じて、ジブチルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の子供やペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料ピーナッツオイル等の害虫誘引性香料等が添加される。
【0100】
本発明の有害生物防除剤は、例えば有害生物に直接、及び/又は有害生物の生息場所(植物体、動物体、土壌等)に施用することにより用いられる。
【0101】
本発明の有害生物防除剤を農林害虫の防除に用いる場合は、その施用量は有効成分量として通常1〜10000g/ha、好ましくは10〜1000g/haである。乳剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル製剤等は通常有効成分濃度が1〜10000ppmとなるように水で希釈して使用し、粉剤、粒剤等は通常そのまま使用する。これらの製剤を有害生物から保護すべき植物に対して直接散布してもよい。これらの製剤を土壌に処理することにより土壌に棲息する有害生物を防除することもでき、またこれらの製剤を植物を植え付ける前の苗床に処理したり、植付時に植穴や株元に処理することもできる。さらに、本発明の有害生物防除剤のシート製剤を植物に巻き付けたり、植物の近傍に設置したり、株元の土壌表面に敷くなどの方法でも施用することができる。
【0102】
本発明の有害生物防除剤を防疫用として用いる場合は、その施用量は空間に適用するときは有効成分量として通常0.001〜10mg/mであり、平面に適用するときは0.001〜100mg/mである。乳剤、水和剤、フロアブル剤等は通常有効成分濃度が0.01〜10000ppmとなるように水で希釈して施用し、油剤、エアゾール、燻煙剤、毒餌等は通常そのまま施用する。
本発明の有害生物防除剤をウシ、ヒツジ、ヤギ、ニワトリ、ブタ、ウマ等の家畜、イヌ、ネコ、ラット、マウス等の小動物の外部寄生虫防除に用いる場合は、獣医学的に公知の方法で動物に使用することができる。具体的な使用方法としては、全身抑制(systemic control)を目的にする場合には、例えば錠剤、飼料混入、坐薬、注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内等)により投与され、非全身的抑制(non−systemic control)を目的とする場合には、例えば油剤若しくは水性液剤を噴霧する、ポアオン(pour−on)処理若しくはスポットオン(spot−on)処理を行う、シャンプー製剤で動物を洗う又は樹脂製剤を首輪や耳札にして動物に付ける等の方法により用いられる。動物体に投与する場合の本発明化合物の量は、通常動物の体重1kgに対して、0.1〜1000mgの範囲である。
【0103】
本発明の有害生物防除方法は、通常本発明の有害生物防除剤を有害生物又は有害生物の生息場所に施用することにより行われる。
【0104】
本発明の有害生物防除剤は他の殺虫剤、殺線虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と混用又は併用することもできる。
かかる他の殺虫剤、殺ダニ剤としては、例えば、アレスリン、テトラメスリン、プラレトリン、フェノトリン、レスメトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、シペルメトリン、アルファシペルメトリン、ゼータシペルメトリン、デルタメトリン、トラロメトリン、シフルトリン、ベータシフルトリン、シハロトリン、ラムダシハロトリン、フラメトリン、イミプロトリン、エトフェンプロクス、フェンバレレート、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、シラフルオフェン、ビフェントリン、トランスフルスリン、フルシトリネート、タウフルバリネート、アクリナトリン、テフルトリン等のピレスロイド化合物、ジクロルボス、フェニトロチオン、シアノホス、プロフェノホス、スルプロホス、フェントエート、イソキサチオン、テトラクロロビンホス、フェンチオン、クロルピリホス、ダイアジノン、アセフェート、テルブホス、フォレート、クロルエトキシホス、ホスチアゼート、エトプロホス、カズサホス、メチダチオン等の有機燐化合物、プロポキサー、カルバリル、メトキサジアゾン、フェノブカルブ、メソミル、チオジカルブ、アラニカルブ、ベンフラカルブ、オキサミル、アルジカルブ、メチオカルブ等のカーバメート化合物、ルフェヌロン、クロルフルアズロン、ヘキサフルムロン、ジフルベンズロン、トリフルムロン、テフルベンズロン、フルフェノクスロン、フルアズロン、ノバルロン、トリアズロン等のベンゾイルフェニルウレア化合物、ピリプロキシフェン、メトプレン、ハイドロプレン、フェノキシカルブ等の幼若ホルモン様物質、アセタミプリド、ニテンピラム、チアクロプリド、チアメトキサム、ジノテフラン等のネオニコチノイド系化合物、アセトプロール、エチプロール等のN−フェニルピラゾール系化合物、テブフェノジド、クロマフェノジド、メトキシフェノジド、ハロフェノジド等のベンゾイルヒドラジン化合物、ジアフェンチウロン、ピメトロジン、フロニカミド、トリアザメート、ブプロフェジン、スピノサド、エマメクチン安息香酸塩、クロルフェナピル、インドキサカルブMP、ピリダリル、シロマジン、フェンピロキシメート、テブフェンピラド、トルフェンピラド、ピリダベン、ピリミジフェン、フルアクリピリム、エトキサゾール、フェナザキン、アセキノシル、ヘキシチアゾクス、クロフェンテジン、酸化フェンブタスズ、ジコホル、プロパルギット、エバーメクチン、ミルベメクチン、アミトラズ、カルタップ、ベンスルタップ、チオシクラム、エンドスルファン、スピロジクロフェン、スピロメシフェン及びアザジラクチンを挙げることができる。
【0105】
かかる殺菌剤としては、例えば、アゾキシストロビン等のストロビルリン化合物、トリクロホスメチル等の有機リン化合物、トリフルミゾール、ペフラゾエート、ジフェノコナゾール等のアゾール化合物、フサライド、フルトラニル、バリダマイシン、プロベナゾール、ジクロメジン、ペンシクロン、ダゾメット、カスガマイシン、IBP、ピロキロン、オキソリニック酸、トリシクラゾール、フェリムゾン、メプロニル、EDDP、イソプロチオラン、カルプロパミド、ジクロシメット、フラメトピル、フルジオキソニル、プロシミドン及びジエトフェンカルブを挙げることができる。
【0106】
【実施例】
以下、本発明を製造例及び試験例等によりさらに詳しく説明するが、本発明は、これらの例のみに限定されるものではない。なお、製造例中本発明化合物番号は前記(表1)〜(表46)に示す本発明化合物番号である。
【0107】
まず、本発明化合物の製造例を示す。
製造例1
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.244gとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.14gとをピリジン5mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(メトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(1))0.22gを得た。
収率 80%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.96(9/4H,s)、2.13(3/4H,s)、2.21〜2.32(2H,m)、2.47〜2.61(2H,m)、2.84(3/2H,s)、3.06(1/2H,s)、3.87(3/4H,s)、3.96(9/4H,s)
【0108】
製造例2
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.244gとO−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.21gとをピリジン5mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(t−ブトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(7))0.29gを得た。
収率 90%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.32(9H,s)、1.91(3H,s)、2.30〜2.34(2H,m)、2.51〜2.63(2H,m)、2.85(2H,s)
【0109】
製造例3
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.203gとO−エチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.136gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(エトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(2))0.227gを得た。
収率 93%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.20〜1.31(3H,m)、1.95(5/2H,s)、2.12(1/2H,s)、2.23〜2.33(2H,m)、2.47〜2.61(2H,m)、2.84(5/3H,s)、3.08(1/3H,s)4.10〜4.20(2H,m)
【0110】
製造例4
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.2gとO−アリルヒドロキシルアミン塩酸塩0.151gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(アリルオキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(15))0.200gを得た。
収率 80%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.99(5/2H,s)、2.14(1/2H,s)、2.26〜2.33(2H,m)、2.49〜2.58(2H,m)、2.86(5/3H,s)、3.10(1/3H,s)、4.57〜4.63(2H,m)、5.22〜5.33(2H,m)、5.96〜6.06(1H,m)
【0111】
製造例5
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.2gとO−ネオペンチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.192gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(2,2−ジメチルプロポキシイミノ)−プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(8))0.150gを得た。
収率 54%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.94〜0.98(9H,m)、1.98(21/8H,s)、2.14(3/8H,s)、2.22〜2.33(2H,m)、2.49〜2.61(2H,m)、2.85(7/4H,s)、3.12(1/4H,s)、3.81(1/4H,s)、3.87(7/4H,s)
【0112】
製造例6
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−マロノニトリル0.2gとO−プロピルヒドロキシルアミン塩酸塩0.15gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(プロポキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(3))0.23gを得た。
収率 91%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.92〜0.96(3H,m)、1.54〜1.75(2H,m)、1.96(18/7H,s)、2.11(3/7H,s)、2.22〜2.38(2H,m)、2.49〜2.61(2H,m)、2.85(12/7H,s)、3.09(2/7H,s)、4.01〜4.15(2H,m)
【0113】
製造例7
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.2gとO−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.17gをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(ブトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(4))0.23gを得た。
収率 87%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.92〜0.96(3H,m)、1.34〜1.43(2H,m)、1.61〜1.70(2H,m)、1.96(5/2H,s)、2.13(1/2H,s)、2.22〜2.33(2H,m)、2.49〜2.59(2H,m)、2.85(5/3H,s)、3.08(1/3H,s)、4.06〜4.15(2H,m)
【0114】
製造例8
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.2gとO−ペンチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.192gをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(ペンチルオキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(5))0.23gを得た。
収率 83%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.89〜0.92(3H,m)、1.14〜1.37(4H,m)、1.63〜1.72(2H,m)、1.96(18/7H,s)、2.13(3/7H,s)、2.22〜2.33(2H,m)、2.49〜2.61(2H,m)、2.85(12/7H,s)、3.08(2/7H,s)、4.05〜4.14(2H,m)
【0115】
製造例9
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン−O−t−ブチルオキシム0.71gと2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.4gとをN,N−ジメチルホルムアミド5mlに溶解し0℃で炭酸カリウム0.38gを加え、その後室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(t−ブトキシイミノ)−3,3,3−トリフルオロプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(172))0.80gを得た。
収率 95%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.39(9H,s)、2.24〜2.90(2H,m)、2.49〜2.61(2H,m)、3.18(2H,s)
【0116】
製造例10
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.2gとO−(1−メチルプロピル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.15gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(sec−ブトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(9))0.225gを得た。
収率 85%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.92(3H,t)、1.24(3H,d)、1.51〜1.59(1H,m)、1.67〜1.74(1H,m)、1.95(3H,s)、2.29〜2.33(2H,m)、2.50〜2.61(2H,m)、2.84(2H,s)、4.10〜4.20(1H,m)
【0117】
製造例11
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.2gとO−(1,2−ジメチルプロピル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.17gtoをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(1,2−ジメチルプロポキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(10))0.24gを得た。
収率 86%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.87〜0.93(6H,m)、1.19(3H,d)、1.88〜1.97(4H,m)、2.25〜2.32(2H,m)、2.49〜2.61(2H,m)、2.84(2H,s)、3.99〜4.11(1H,m)
【0118】
製造例12
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.200gとO−シクロプロピルメチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.15gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(シクロプロピルメトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(20))0.24gを得た。
収率 91%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.25〜0.30(2H,m)、0.53〜0.58(2H,m)、1.14〜1.28(1H,m)、1.98(5/2H,s)、2.13(1/2H,s)、2.25〜2.33(2H,m)、2.49〜2.61(2H,m)、2.85(5/3H,s)、3.11(1/3H,s)、3.87〜3.94(2H,m)
【0119】
製造例13
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン−O−メチルオキシム0.45gと2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.3gとをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、0℃で炭酸カリウム0.28gを、その後室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(メトキシイミノ)−3,3,3−トリフルオロプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(166))0.387gを得た。
収率 69%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.25〜2.35(2H,m)、2.49〜2.65(2H,m)、3.06(2/7H,s)、3.19(12/7H,s)、4.12〜4.17(3H,m)
【0120】
製造例14
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン−O−エチルオキシム0.48gと2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.3gをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、0℃で炭酸カリウム0.28gを加え、その後室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(エトキシイミノ)−3,3,3−トリフルオロプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(167))0.424gを得た。
収率 73%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.35〜1.39(3H,m)、2.25〜2.36(2H,m)、2.49〜2.63(2H,m)、3.07(1/3H,s)、3.19(5/3H,s)、4.35〜4.43(2H,m)
【0121】
製造例15
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.233gとO−(3−メチル−2−ブテニル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.191gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(3−メチル−2−ブテニルオキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(16))0.284gを得た。
収率 88%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.69〜1.76(6H,m)、1.98(5/2H,s)、2.13(1/2H,s)、2.20〜2.32(2H,m)、2.48〜2.60(2H,m)、2.84(5/3H,s)、3.08(1/3H,s)、4.56〜4.62(2H,m)、5.36〜5.44(1H,m)
【0122】
製造例16
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.26gとO−(2,2,2−トリフルオロエチル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.24gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(2,2,2−トリフルオロエトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(12))0.265gを得た。
収率 71%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.04(18/7H,s)、2.17(3/7H,s)、2.22〜2.32(2H,m)、2.48〜2.60(2H,m)、2.88(12/7H,s)、3.12(2/7H,s)、4.42〜4.52(2H,m)
【0123】
製造例17
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.26gとO−(3,3,3−トリフルオロプロピル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.26gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(3,3,3−トリフルオロプロポキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(13))0.27gを得た。
収率 69%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.99(5/2H,s)、2.14(1/2H,s)、2.22〜2.32(2H,m)、2.45〜2.62(4H,m)、2.86(5/3H,s)、3.06(1/3H,s)、4.29〜4.37(2H,m)
【0124】
製造例18
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.26gとO−(4,4,4−トリフルオロブチル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.28gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(4,4,4−トリフルオロブトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(14))0.269gを得た。
収率 65%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.90〜2.32(9H,m)、2.49〜2.59(2H,m)、2.85(5/3H,s)、3.06(1/3H,s)、4.10〜4.20(2H,m)
【0125】
製造例19
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.252gとO−(3−メチルブチル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.21gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(3−メチルブトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(11))0.245gを得た。
収率 70%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.89〜0.94(6H,m)、1.51〜1.73(3H,m)、1.96(18/7H,s)、2.12(3/7H,s)、2.25〜2.32(2H,m)、2.49〜2.59(2H,m)、2.85(12/7H,s)、3.08(2/7H,s)、4.10〜4.17(2H,m)
【0126】
製造例20
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.29gをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、炭酸カリウム0.27gを加え室温で15分間攪拌した。その後反応混合物を0℃に冷却し、1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン−O−メチルオキシム0.33gをN,N−ジメチルホルムアミド1.5mlに溶解した溶液を滴下し、さらに室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(メトキシイミノ)−3,3−ジメチルブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(133))0.227gを得た。
収率 44%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.18(9H,s)、2.25〜2.32(2H,m)、2.49〜2.61(2H,m)、2.90(2H,s)、3.93(3H,s)
【0127】
製造例21
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.32gをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、炭酸カリウム0.30gを加え室温で15分間攪拌した。その後反応混合物を0℃に冷却し、1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン−O−エチルオキシム0.39gをN,N−ジメチルホルムアミド1.5mlに溶解した溶液を滴下し、室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(エトキシイミノ)−3,3−ジメチルブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(134))0.234gを得た。
収率 40%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.18(9H,s)、1.31(3H,t)、2.29〜2.39(2H,m)、2.49〜2.61(2H,m)、2.91(2H,s)、4.19(2H,q)
【0128】
製造例22
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.252gとO−シクロペンチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.22gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(シクロペンチルオキシキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(26))0.313gを得た。
収率 84%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.52〜1.90(8H,m)、1.93(3H,s)、2.29〜2.33(2H,m)、2.49〜2.59(2H,m)、2.84(2H,s)、4.71〜4.76(1H,m)
【0129】
製造例23
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.27gとO−(2−フルオロエチル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.19gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(2−フルオロエトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(28))0.228gを得た。
収率 66%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.97(5/2H,s)、2.15(1/2H,s)、2.25〜2.32(2H,m)、2.49〜2.59(2H,m)、2.85(5/3H,s)、3.11(1/3H,s)、4.27〜4.41(2H,m)、4.55〜4.73(2H,m)
【0130】
製造例24
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.28gとO−(2−プロピニル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.18gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(2−プロピニルオキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(19))0.19gを得た。
収率 56%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.01(3H,s)、2.24〜2.37(2H,m)、2.45〜2.60(3H,m)、2.89(2H,s)、4.65〜4.71(2H,m)
【0131】
製造例25
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.37gをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、炭酸カリウム0.31gを加え室温で15分間攪拌した。その後0℃で1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン−O−t−ブチルオキシム0.42gをN,N−ジメチルホルムアミド1.5mlに溶解した溶液を滴下し、さらに室温で昇温し5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(t−ブトキシイミノ)−3,3−ジメチルブチル)−2−(3,3,3、−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(139))0.150gを得た。
収率 22%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.19(9H,s)、1.35(9H,s)、2.34〜2.39(2H,m)、2.49〜2.60(2H,m)、2.92(2H,s)
【0132】
製造例26
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.28gとO−(1−メチルエチル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.19gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(1−メチルエトキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(6))0.31gを得た。
収率 88%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.25〜1.28(6H,m)、1.94(3H,s)、2.29〜2.33(2H,m)、2.49〜2.60(2H,m)、2.84(2H,s)、4.36〜4.42(1H,m)
【0133】
製造例27
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.27gとO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩0.26gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(ベンジルオキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(30))0.34gを得た。
収率 85%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.00(18/7H,s)、2.14(3/7H,s)、2.17〜2.26(2H,m)、2.44〜2.57(2H,m)、2.85(12/7H,s)、3.08(2/7H,s)、5.06〜5.16(2H,m)、7.25〜7.37(5H,m)
【0134】
製造例28
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.31gとO−(3−クロロアリル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.245gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(3−クロロ−2−プロペニルオキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(17))0.38gを得た。
収率 87%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.97(5/2H,s)、2.14(1/2H,s)、2.28〜2.33(2H,m)、2.52〜2.59(2H,m)、2.85(5/3H,s)、3.06(1/3H,s)、4.53〜4.84(2H,m)、6.04〜6.33(2H,m)
【0135】
製造例29
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.25gをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、炭酸カリウム0.23gを加え室温で15分間攪拌した。その後0℃で2−ブロモ−1−フェニルエタノン−O−t−ブチルオキシム0.45gをN,N−ジメチルホルムアミド1.5mlに溶解した溶液を滴下し、室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(t−ブトキシイミノ)−2−フェニルエチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(106))0.51gを得た。
収率 94%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.39(81/10H,s)、1.54(9/10H,s)、2.22〜2.28(2H,m)、2.39〜2.55(2H,m)、3.55(9/5H,s)、3.76(1/5H,s)、7.39〜7.67(5H,m)
【0136】
製造例30
2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.27gとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.089gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(メトキシイミノ)−2−フェニルエチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(100))0.15gを得た。
収率 50%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.20〜2.35(2H,m)、2.44〜2.59(2H,m)、3.19(1/2H,s)、3.54(3/2H,s)、3.98(3/4H,s)、4.06(9/4H,s)、7.39〜7.67(5H,m)
【0137】
製造例31
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.28gとO−(3,3−ジブロモ−2−プロペニル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.40gをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(3,3−ジブロ−2−プロペニルオキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(18))0.45gを得た。
収率 81%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.98(5/2H,s)、2.13(1/2H,s)、2.22〜2.33(2H,m)、2.50〜2.62(2H,m)、2.86(5/3H,s)、3.06(1/3H,s)、4.45〜4.64(2H,m)、6.66〜6.73(5H,m)
【0138】
製造例32
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.24gとO−(3−フルオロプロピル)ヒドロキシルアミン塩酸塩の粗精製物0.37gをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(3−フルオロプロポキシイミノ)プロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(29))0.08gを得た。
収率 25%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.97(3H,s)、2.03〜2.59(6H,m)、2.84(2H,s)、4.20〜4.61(4H,m)
【0139】
製造例33
2−(2−オキソプロピル)−2−(3−ブテニル)マロノニトリル0.36gとO−(1,2−ジメチルプロピル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.31gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(1,2−ジメチルプロポキシイミノ)プロピル)−2−(3−ブテニル)マロノニトリル(本発明化合物(208))0.33gを得た。
収率 61%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.87〜0.94(6H,m)、1.21(3H,d)、1.91〜1.96(4H,m))、2.04〜2.12(2H,m)、2.45〜2.50(2H,m)、2.80(2H,s)、4.02〜4.50(1H,m)、5.09〜5.19(2H,m)、5.78〜5.85(1H,m)
【0140】
製造例34
2−(2−オキソブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.27gとO−(1,2−ジメチルプロピル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.21gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(1,2−ジメチルプロポキシイミノ)ブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(43))0.18gを得た。
収率 49%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.85〜0.94(6H,m)、1.05〜1.27(6H,m)、1.89〜1.95(1H,m)、2.31〜2.60(6H,m)、2.85(2H,s)、3.99〜4.05(1H,m)
【0141】
製造例35
2−(2−オキソブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.25gとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.117gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(メトキシイミノ)ブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(34))0.110gを得た。
収率 39%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.07〜1.19(3H,m)、2.21〜2.60(6H,m)、2.83(1H,s)、3.02(1H,s)、3.90(3/2H,s)、3.95(3/2H,s)
【0142】
製造例36
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.28gをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、炭酸カリウム0.24gを加え室温で15分間攪拌した。ここに0℃で1−クロロペンタン−2−オン−O−t−ブチルオキシム0.3gをN,N−ジメチルホルムアミド1.5mlに溶解した溶液を滴下し、室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(t−ブトキシイミノ)ペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(73))0.22gを得た。
収率 44%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.93〜0.98(3H,m)、1.32(9H,s)、1.48〜1.59(2H,m)、2.30〜2.36(4H,m)、2.52〜2.64(2H,m)、2.84(2H,s)
【0143】
製造例37
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.28gをN,N−ジメチルホルムアミド4mlに溶解し、炭酸カリウム0.24gを加え室温で15分間攪拌した。ここに0℃で1−クロロペンタン−2−オン−O−メチルオキシム0.23gをN,N−ジメチルホルムアミド1.5mlに溶解した溶液を滴下し、室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、0%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(メトキシイミノ)ペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(67))0.31gを得た。
収率 73%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.93〜0.99(3H,m)、1.50〜1.64(2H,m)、2.21〜2.59(6H,m)、2.81(2H,s)、3.94(3H,s)
【0144】
製造例38
2−(3−オキソブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.16gとO−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.12gとをピリジン2mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(3−(t−ブトキシイミノ)ブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(237))0.15gを得た。
収率 72%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm):1.25(9H,s)、1.86(3H,s)、 2.15〜2.34(4H,m)、2.47〜2.62(4H,m)
【0145】
製造例39
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.26gをN,N−ジメチルホルムアミド3mlに溶解し、炭酸カリウム0.22gを加え、室温で15分攪拌した。0℃に冷却した後1−クロロヘキサン−2−オン−O−t−ブチルオキシム0.3gを加え、昇温して室温で4時間攪拌した。その後反応混合物を0℃に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−t−ブトキシイミノヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(927))0.170gを得た。
収率35%。
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.91〜0.95(3H,t)、1.24〜1.50(13H,m)、2.24〜2.40(4H,m)、2.52〜2.64(2H,m)、2.83(2H,s)
【0146】
製造例41
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.48gをN,N−ジメチルホルムアミド5mlに溶解し、炭酸カリウム0.41gを加え、室温で15分間攪拌した。0℃に冷却した後1−クロロヘキサン−2−オン−O−メチルオキシム0.44gを加え、昇温して室温で4時間攪拌した。その後反応混合物を0℃に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−メトキシイミノヘキシル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル 0.57g(本発明化合物(921))を得た。
収率73%。
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.91〜0.96(3H,m)、1.32〜1.55(4H,m)、2.25〜2.57(6H,m)、2.81(4/3H,s)、3.02(2/3H,s)、3.87(1H,s)、3.92(2H,s)
【0147】
製造例42
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.64gをN,N−ジメチルホルムアミド3mlに溶解し、炭酸カリウム0.54gを加え、室温で15分間攪拌した。0℃に冷却した後3−ブロモブタン−2−オン−O−t−ブチルオキシム0.79gを加え、昇温して室温で4時間攪拌した。その後反応混合物を0℃に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−t−ブトキシイミノ−1−メチルプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル
0.71g(本発明化合物(697))を得た。
収率66%。
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.32(9H,s)、1.49(3H,d)、1.90(3H,s)、2.20〜2.35(2H,m)、2.51〜2.85(3H,m)
【0148】
製造例43
2−(3−オキソブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.16gとO−(2,2−ジメチルプロピル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.13gとをピリジン3mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(3−(2,2−ジメチルプロポキシイミノ)ブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(238))0.03gを得た。
収率14%。
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.95(9H,s)、1.97(3H,s)、2.17〜2.28(4H,m)、2.46〜2.70(4H,m)、3.76(2H,s)
【0149】
製造例45
2−(3−オキソブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.17gとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.08gとをピリジン3mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(3−メトキシイミノブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(231))0.12gを得た。
収率 63%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.88〜1.95(3H,m)、2.15〜2.31(4H,m)、2.46〜2.65(4H,m)、3.83〜3.86(3H,m)
【0150】
製造例46
2−(4−オキソペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.3gとO−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.2gとをピリジン3mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4−t−ブトキシイミノペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(467))0.19gを得た。
収率 49%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.23〜1.31(9H,m)、1.81〜2.54(13H,m)
【0151】
製造例47
2−(4−オキソペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.23gとO−(2,2−ジメチルプロピル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.17gとをピリジン4mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4−(2,2−ジメチルプロポキシイミノ)ペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(468))0.12gを得た。
収率 55%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm):0.92〜0.98(9H,m)、 1.87(3H,s)、1.88〜2.06(4H,m)、2.18〜2.37(4H,m)、2.45〜2.55(2H,m)、3.73〜3.74(2H,m)
【0152】
製造例48
2−(4−オキソペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.23gとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.1gとをピリジン4mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4−メトキシイミノペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(461))0.11gを得た。
収率 39%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.84(3H,s)、1.85〜2.05(4H,m)、2.19〜2.32(4H,m)、2.44〜2.55(2H,m)、3.81〜3.86(3H,m)
【0153】
製造例49
2−(3−オキソブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.33gとO−(2−プロピニル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.199gとをピリジン4mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(3−(2−プロピニルオキシイミノ)ブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(249))0.09gを得た。
収率 22%。
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.98(3H,s)、2.18〜2.27(4H,m)、2.44〜2.58(3H,m)、2.64〜2.68(2H,m)、4.63〜4.65(2H,m)
【0154】
製造例51
2−(4−オキソペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.25gとO−(2−プロピニル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.13gとをピリジン3mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4−(2−プロピニルオキシイミノ)ペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(479))0.17gを得た。
収率 56%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.88〜2.57(14H,m)、4.62〜4.64(2H,m)
【0155】
製造例52
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.27gとO−フェニルヒドロキシルアミン塩酸塩0.23gとをピリジン4mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−フェニルオキシイミノプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(987))0.35gを得た。
収率 91%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.19(3H,s)、2.35〜2.39(2H,m)、3.02(2H,s)、2.54〜2.66(2H,m)、7.03〜7.35(5H,m)
【0156】
製造例53
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.25gとO−(1−メチル−2−プロピニル)ヒドロキシルアミン塩酸塩0.18gとをピリジン4mlに溶解し室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−(1−メチル−2−プロピニルオキシ)イミノプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル(本発明化合物(997))0.25gを得た。
収率 77%
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm):1.55(3H,d)、1.99(3H,s)、2.33〜2.42(2H,m)、2.46(1H,s)、2.47〜2.62(2H,m)、2.90(2H,s)、4.89〜4.96(1H,m)
【0157】
次に、中間体化合物の製造例を参考製造例として示す。
参考製造例1
マロノニトリル17gをN,N−ジメチルホルムアミド40mlに溶解し、炭酸カリウム15.9gを加えて室温で15分間攪拌した。次いで、0℃で1−ブロモ−3,3,3−トリフルオロプロパン17g加え、室温〜約60℃で2時間攪拌した。その後反応混合物に酢酸エチルを加え、0℃で水を加えた。酢酸エチル−水で分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル7.17gを得た。
収率 46%
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル
(NC)CHCHCHCF
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.20〜2.62(4H,m)、3.83〜3.94(1H,m)
【0158】
参考製造例2
2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド1.60gをテトラヒドロフラン25mlに溶解し、0℃でエチルマグネシウムブロマイド溶液(0.89mol/l)15.7mlを滴下し、室温で2.5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、反応混合物に10%塩酸を加えt−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、1−クロロ−2−ブタノン 1gを得た。
収率 81%
1−クロロ−2−ブタノン
C(=O)CHCl
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.12(3H,t)、3.63(2H,q)、4.08(2H,s)
【0159】
参考製造例3
2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド3gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、0℃でプロピルマグネシウムブロマイド溶液(1−ブロモプロパン2.38mlとマグネシウム0.64gより調製したもの)を滴下し、室温で2.5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、反応混合物に10%塩酸を加え、t−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、1−クロロ−2−ペンタノン 2gを得た。
収率 76%
1−クロロ−2−ペンタノン
CHCHCHC(=O)CHCl
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.94(3H,t)、1.65(2H,q)、2.56(2H,t)、4.07(2H,s)
【0160】
参考製造例4
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン2.04gとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩1.34gとをクロロホルム15ml及び水7mlの混合物に加え、70℃で2時間攪拌した。その後反応混合物をクロロホルム−水で分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン−O−メチルオキシム1.18gを得た。
収率 50%
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン−O−メチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 4.04(2H,s)、4.12(3H,s)
【0161】
参考製造例5
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン 2gとO−エチルヒドロキシルアミン塩酸塩1.53gとをクロロホルム15ml及び水7mlの混合物に加え、70℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物をクロロホルム−水で分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン−O−エチルオキシム2.2gを得た。
収率 90%
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン−O−エチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.26〜1.42(3H,m)、4.04(2H,s)、4.12〜4.39(2H,m)
【0162】
参考製造例6
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン1.87gとO−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩1.85gとをクロロホルム15mlに溶解し、70℃で2時間攪拌した。その後、反応混合物をクロロホルム−水で分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン−O−t−ブチルオキシム2.68gを得た。
収率 100%
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オン−O−t−ブチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm):1.32(9/2H,s)、1.36(9/2H,s)、3.99(1H,s)、4.16(1H,s)
【0163】
参考製造例7
1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン1gをメタノール10ml及び水3mlの混合物に加え、ここに10%水酸化ナトリウム水溶液3mlとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.61gを加え、室温で10時間攪拌した。その後、反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン−O−メチルオキシム0.33gを得た。
収率 27%
1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン−O−メチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.20(9H,s)、3.91(3H,s)、4.06(2H,s)
【0164】
参考製造例8
1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン1gをメタノール10ml及び水3mlの混合物に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液3mlとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.72gとを加え室温で10時間攪拌した。その後反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン−O−エチルオキシム0.50gを得た。
収率 38%
1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン−O−エチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.21(9H,s)、1.27(3H,t)、4.08(2H,s)、4.14(2H,q)
【0165】
参考製造例9
1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン1gをメタノール10ml及び水3mlの混合物に溶解し、10%水酸化ナトリウム水溶液3mlとO−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.93gとを加え室温で10時間攪拌した。その後、反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン−O−t−ブチルオキシム0.42gを得た。
収率 28%
1−クロロ−3,3−ジメチルブタン−2−オン−O−t−ブチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.17(9H,s)、1.28(9H,s)、4.06(2H,s)
【0166】
参考製造例10
2−ブロモアセトフェノン0.8gとO−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.76gとをクロロホルム8ml及び水4mlの混合物に加え70℃で4時間攪拌した。その後、反応混合物をクロロホルム−水で分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、2−ブロモ−1−フェニルエタノン−O−t−ブチルオキシム0.45gを得た。
収率 41%
2−ブロモ−1−フェニルエタノン−O−t−ブチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.38(9H,s)、4.36(2H,s)、7.36〜7.74(5H,m)
【0167】
参考製造例11
1−クロロ−2−ペンタノン0.7gとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.73gとをクロロホルム10ml及び水5mlの混合物に加え、70℃で8時間攪拌した。その後、反応混合物をクロロホルム−水で分液した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、1−クロロペンタン−2−オン−O−メチルオキシム0.90gを得た。
収率 100%
1−クロロペンタン−2−オン−O−メチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.83(3H,s)、2.61〜3.21(2H,m)、3.66〜3.72(2H,m)、3.84(3H,s)
【0168】
参考製造例12
1−クロロ−2−ペンタノン0.7gとO−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.87gとをクロロホルム10ml、水5mlに溶解し、70℃で8時間攪拌した。その後クロロホルムで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、1−クロロペンタン−2−オン−O−t−ブチルオキシム 1gを得た。
収率 90%
1−クロロペンタン−2−オン−O−t−ブチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.25(9H,s)、1.72(3H,s)、2.61〜2.77(2H,m)、3.66〜3.72(2H,m)
【0169】
参考製造例13
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル2.25gをN,N−ジメチルホルムアミド20mlに溶解し、炭酸カリウム2.11gを加え室温で15分間攪拌した。ここに、0℃で1−クロロプロパン−2−オン1.54gをN,N−ジメチルホルムアミド1.5mlに溶解した溶液を滴下し、室温で7時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル2.79gを得た。
収率 92%
2−(2−オキソプロピル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.26〜2.32(5H,m)、2.47〜2.61(2H,m)、3.19(2H,s)
【0170】
参考製造例14
2−(3−ブテニル)マロノニトリル0.41gをN,N−ジメチルホルムアミド6mlに溶解し、炭酸カリウム0.52gを加え室温で15分間攪拌した。ここに0℃で1−クロロプロパン−2−オン0.38gをN,N−ジメチルホルムアミド1mlに溶解した溶液を滴下し、室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−オキソプロピル)−2−(3−ブテニル)マロノニトリル0.36gを得た。
収率 60%
2−(2−オキソプロピル)−2−(3−ブテニル)マロノニトリル
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.08〜2.12(2H,m)、2.29(3H,s)、2.39〜2.49(2H,m)、3.14(2H,s)、5.10〜5.20(2H,m)、5.75〜5.85(1H,m)
【0171】
参考製造例15
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル1gをN,N−ジメチルホルムアミド10mlに溶解し、炭酸カリウム0.94gを加え室温で15分間攪拌した。ここに0℃で2−ブロモアセトフェノン1.47gをN,N−ジメチルホルムアミド2mlに溶解した溶液を滴下し、室温で5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル1.35gを得た。
収率 78%
2−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.39〜2.69(4H,m)、3.74(2H,s)、7.25〜7.99(5H,m)
【0172】
参考製造例16
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.84gをN,N−ジメチルホルムアミド10mlに溶解し、炭酸カリウム0.71gを加え室温で15分間攪拌した。ここに0℃で1−クロロ−2−ブタノン0.5gをN,N−ジメチルホルムアミド1mlに溶解した溶液を滴下し、攪拌しつつ徐々に室温まで昇温し7時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(2−オキソブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.77gを得た。
収率 71%
2−(2−オキソブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.15(3H,t)、2.02〜2.76(6H,m)、3.16(2H,s)
【0173】
参考製造例17
メチルビニルケトン0.36gと2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル1gとをアセトン10mlに溶解し、炭酸カリウム0.78gを加え室温で7.3時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、10%塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(3−オキソブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.71gを得た。
収率 60%
2−(3−オキソブチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 2.20〜2.37(7H,m)、2.42〜2.57(2H,m)、2.86〜2.90(2H,m)
【0174】
参考製造例18
2−クロロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミド3.0gをテトラヒドロフラン50mlに溶解し、0℃でプロピルマグネシウムブロマイド溶液(窒素雰囲気下マグネシウム0.64gとテトラヒドロフラン30mlと1−ブロモブタン2.81mlを混ぜ、30分間加熱還流して調製)を滴下し、室温で2.5時間攪拌した。その後、反応混合物を0℃に冷却し、反応混合物に10%塩酸を加えジエチルエーテルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、1−クロロ−2−ヘキサノン 1.5gを得た。
収率 51%
1−クロロ−2−ヘキサノン
CHCHCHCHC(=O)CHCl
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.92(3H,t)、1.24〜1.39(2H,m)、1.57〜1.67(2H,m)、2.57〜2.67(2H,m)、4.08(2H,s)
【0175】
参考製造例19
2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル1.0gをN,N−ジメチルホルムアミド15mlに溶解し、炭酸カリウム0.85gを加えて室温で15分間攪拌した。次いで、0℃で5−クロロ−ペンタン−2−オン0.62g加え、室温で6時間攪拌した。その後反応混合物を0℃に冷却し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、2−(4−オキソペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル0.5gを得た。
収率 40%。
2−(4−オキソペンチル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)マロノニトリル
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm):1.90〜2.30(9H,m)、2.30〜2.67(4H,m)
【0176】
参考製造例20
3−ブロモ−2−ブタノン0.7gとO−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.58gをクロロホルム8mlと水4mlの混合溶媒に加え、過熱還流下2時間攪拌した。その後室温に戻し、クロロホルムで抽出操作を行ない、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、3−ブロモ−2−ブタノン−O−t−ブチルオキシムの粗精製物0.79gを得た。
収率 76%
3−ブロモ−2−ブタノン−O−t−ブチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 1.22〜1.35(9H,m)、1.70〜2.00(6H,m)、4.60〜4.80(1H,q)
【0177】
参考製造例21
1−クロロ−2−ヘキサノン0.4gとO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.37gをクロロホルム8mlと水4mlの混合溶媒に加え、過熱還流下2時間攪拌した。その後O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.37gをさらに追加し加熱還流下10時間攪拌した。その後室温に戻し、クロロホルムで抽出操作を行ない有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、1−クロロ−2−ヘキサノン−O−メチルオキシムと1−クロロ−2−ヘキサノンの混合粗精製物0.44gを得た。
1−クロロ−2−ヘキサノン−O−メチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.90〜0.95(3H,m)、1.30〜1.64(4H,m)、2.32〜2.65(2H,m)、2.82〜4.20(5H,m)
【0178】
参考製造例22
1−クロロ−2−ヘキサノン0.4gとO−t−ブチルヒドロキシルアミン塩酸塩0.41gをクロロホルム8mlと水4mlの混合溶媒に加え、過熱還流下2時間攪拌した。その後室温に戻し、クロロホルムで抽出操作を行ない有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮し、1−クロロ−2−ヘキサノン−O−t−ブチルオキシムの粗精製物0.54gを得た。
1−クロロ−2−ヘキサノン−O−t−ブチルオキシム
Figure 2004099593
H−NMR(CDCl、TMS)δ(ppm): 0.90〜0.95(3H,t)、1.18〜1.39(11H,m)、1.46〜1.62(2H,m)、2.33〜2.61(2H,m)、3.71〜4.20(2H,m)
【0179】
次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表す。また、本発明化合物は前記の化合物番号で表す。
【0180】
製剤例1
本発明化合物(1)〜(1038)各々9部を、キシレン37.5部およびN,N−ジメチルホルムアミド37.5部に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10部およびドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく攪拌混合して乳剤を得る。
【0181】
製剤例2
本発明化合物(1)〜(1038)各々40部にソルポール5060(東邦化学登録商標名)5部を加え、よく混合して、カープレックス#80(塩野義製薬登録商標名、合成含水酸化ケイ素微粉末)32部、300メッシュ珪藻土23部を加え、ジュースミキサーで混合して、水和剤を得る。
【0182】
製剤例3
本発明化合物(1)〜(1038)各々3部、合成含水酸化珪素微粉末5部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部およびクレー57部を加え、よく攪拌混合し、ついでこれらの混合物に適当量の水を加え、さらに攪拌し、増粒機で製粒し、通風乾燥して粒剤を得る。
【0183】
製剤例4
本発明化合物(1)〜(1038)各々4.5部、合成含水酸化珪素微粉末1部、凝集剤としてドリレスB(三共社製)1部、クレー7部を乳鉢でよく混合した後にジュースミキサーで攪拌混合する。得られた混合物にカットクレー86.5部を加えて、充分攪拌混合し、粉剤を得る。
【0184】
製剤例5
本発明化合物(1)〜(1038)各々10部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩50部を含むホワイトカーボン35部及び水55部を混合し、湿式粉砕法で微粉砕することにより、製剤を得る。
【0185】
製剤例6
本発明化合物(1)〜(1038)各々0.5部をジクロロメタン10部に溶解し、これをアイソパーM(イソパラフィン:エクソン化学登録商標名)89.5部に混合して油剤を得る。
【0186】
製剤例7
本発明化合物(1)〜(1038)各々0.1部、ネオチオゾール(中央化成株式会社)49.9部をエアゾール缶に入れ、エアゾールバルブを装着した後、25部のジメチルエーテル及び25部のLPGを充填し、振とうを加え、アクチュエータを装着することにより油性エアゾールを得る。
【0187】
製剤例8
本発明化合物(1)〜(1038)各々0.6部、BHT0.01部、キシレン5部、脱臭灯油3.39部および乳化剤{アトモス300(アトモスケミカル社登録商標名)}1部を混合溶解したものと、蒸留水50部とをエアゾール容器に充填し、バルブ部分を取り付け、該バルブを通じて噴射剤(LPG)40部を加圧充填して、水性エアゾールを得る。
【0188】
次に、本発明化合物が有害生物防除組成物の有効成分として有効であることを試験例により示す。なお、本発明化合物は前記の化合物番号で表す。
【0189】
試験例1
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように希釈し、試験用薬液を調製した。
一方、ポリエチレンカップに培土ボンソル2号(住友化学工業(株)製)50gを入れて種子を10〜15粒播種し、第2本葉が展開するまで生育させた後、高さを5cmに切り揃えたイネに対し、上記試験用薬液を20ml/カップの割合で散布した。イネに散布処理された薬液が乾燥した後、供試虫逃亡防止のためのプラスチックカップに入れ、トビイロウンカの初齢幼虫を30頭放して蓋をし、その後温室内〈25℃〉に静置した。トビイロウンカの幼虫を放してから6日後に当該イネに寄生するトビイロウンカの数を調査した。
その結果、本発明化合物(1)〜(5)、(7)〜(11)、(15)、(19)、(20)、(26)、(28)、(29)、(172)、(249)、(467)、(479)及び(997)の処理においてイネに寄生する虫数は3頭以下であった。
【0190】
試験例2
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が45.5ppmとなるように希釈し、試験用薬液を調製した。
一方、底に直径5mmの穴を5箇所あけたポリエチレンカップに培土ボンソル2号(住友化学工業(株)製)50gを入れて種子を10〜15粒播種し、第2本葉が展開するまで生育させたイネに、上記試験用薬液55mlをカップの底から吸収させることによって処理した。その後、温室内〈25℃〉に6日間静置した後、イネの高さを5cmに切り揃え、トビイロウンカの初齢幼虫を30頭放し、温室内〈25℃〉に静置した。トビイロウンカの幼虫を放してから6日後に当該イネに寄生するトビイロウンカの数を調査した。
その結果、本発明化合物(7)、(8)、(10)、(12)、(19)、(26)、(28)、(172)、(238)、(249)、(467)、(479)、(697)及び(997)の処理においてイネに寄生する虫数は3頭以下であった。
【0191】
試験例3
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用薬液を調製した。
直径5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷き、上記試験用薬液0.7mlを濾紙上に滴下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。該ポリエチレンカップ内にイエバエ(Musca domestica)雌成虫10頭を放ち、蓋をした。24時間後にイエバエの生死を調査し死虫率を求めた。
その結果、本発明化合物(1)、(4)、(6)〜(17)、(19)、(20)、(26)、(28)、(166)、(167)、(172)、(208)、(231)、(238)、(249)、(461)、(467)、(468)、(479)、(697)、(921)、(927)、(987)及び(997)の処理においては死虫率90%以上を示した。
【0192】
試験例4
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用薬液を調製した。
直径5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷き、上記試験用薬液0.7mlを濾紙上に滴下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。該ポリエチレンカップ内にチャバネゴキブリ(Blattalla germanica)雄成虫2頭を放ち、蓋をした。6日後にチャバネゴキブリの生死を調査し死虫率を求めた。
その結果、本発明化合物(3)、(4)、(6)〜(9)、(11)〜(15)、(17)、(19)、(20)、(26)、(28)、(172)、(208)、(237)、(238)、(249)、(461)、(467)、(479)、(697)及び(997)の処理においては死虫率100%を示した。
【0193】
試験例5
製剤例5により得られた供試化合物の製剤を有効成分濃度が500ppmとなるように水で希釈し、試験用薬液を調製した。
イオン交換水100mlに上記試験用薬液0.7mlを加えた(有効成分濃度3.5ppm)。この中にアカイエカ(Culex pipiens pallens)終令幼虫20頭を放ち、1日後にその生死を調査し死虫率を求めた。
その結果、本発明化合物(4)〜(14)、(16)〜(20)、(26)、(30)、(100)、(166)、(167)、(172)、(208)、(238)、(467)、(468)、(479)、(697)、(987)及び(997)の処理においては死虫率100%を示した。
【0194】
【発明の効果】
本発明化合物は、優れた有害生物防除効力を有することから、有害生物防除剤の有効成分として有用である。

Claims (8)

  1. 式(1)
    Figure 2004099593
    [式中、
    mは0〜3の整数、nは1〜3の整数を表す。
    は、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキルメチル基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基、又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。)、ベンジル基(該ベンジル基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。)又は水素原子を表す。
    は、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C6アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C6アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C6アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基、フェニル基(該フェニル基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基、又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。)、ベンジル基(該ベンジル基はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルチオ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルフィニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C4アルキルスルホニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルキルカルボニル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C4アルコキシカルボニル基で置換されていてもよい。)又は水素原子を表す。
    及びRは、同一又は相異なり、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基、シアノ基または水素原子を表す。
    は、ハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C5アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C5アルケニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C5アルキニル基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC3〜C6シクロアルキル基又は水素原子を表す。]
    で示されるマロノニトリル化合物。
  2. が水素原子である請求項1記載のマロノニトリル化合物。
  3. がハロゲン原子で置換されていてもよいC1〜C3アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2〜C3アルケニル基である請求項1又は2記載のマロノニトリル化合物。
  4. がハロゲン原子で置換されていてもよいC1アルキル基又はハロゲン原子で置換されていてもよいC2アルケニル基である請求項1又は2記載のマロノニトリル化合物。
  5. nが2であり、mが1又は2の整数である請求項1〜4いずれか一項記載のマロノニトリル化合物。
  6. が水素原子である請求項2〜5いずれか一項記載のマロノニトリル化合物。
  7. 請求項1〜6いずれか一項記載のマロノニトリル化合物を有効成分として含有することを特徴とする有害生物防除剤。
  8. 請求項1〜6いずれか一項記載のマロノニトリル化合物の有効量を有害生物又は有害生物の生育場所に施用することを特徴とする有害生物の防除方法。
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