JP2004098628A - コンクリートブロックの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄筋を正常な位置に挿入、位置決めする作業を簡単、確実なものとすることができるようにした新規な構成からなるコンクリートブロックの製造方法を提供する。
【解決手段】左右各側辺の輪郭形が尻窄み形のブロック体本体3を形成する際、コンクリート打設前の段階に、型枠1の尻窄み形を利用して下方移動が阻止されるよう長さが規制され、上下略平行状に組み合わせた二本の位置決め横筋21を有し、縦筋23が一体化された格子状鉄筋2を、位置決め配置してから実施するようにしたコンクリートブロックの製造方法である。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の目的】
この発明は、複数本の横筋と縦筋とが一体化されてなる格子状の鉄筋を挿入した型枠中にコンクリートを打設することにより、所望する形状のブロックを製造、可能とするコンクリート製ブロックの製造に関するものであって、特に、鉄筋を正常な位置に挿入、位置決めする作業を簡単、確実なものとすることができる新規なコンクリートブロックの製造方法を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート製のブロックは、内部に引張強度を向上させる鉄筋を配してその耐久強度を高めているが、製造の際には、ブロックの輪郭形状を形成する型枠中に生コンクリートを打設、成形する前に、型枠中の適正位置に、複数本の鋼棒材を組合せて一体化し、ブロック形状中に納まる寸法および形状とした鉄筋を挿入、配置させ、該鉄筋が不用意に移動しないよう位置決めした状態で、生コンクリートを注入して製造するようにしなければ、鉄筋が片寄った位置に固定されてしまい、設計通りの強度を確保できなくなったり、鉄筋の一部がブロックの表面に露出してしまい、この露出部分から水分が浸入して鉄筋を錆びさせてブロックの寿命を大幅に短縮させてしまうという不都合を来す虞れがあった。
【0003】
そのため、このようなブロックのコンクリート注入施工の際の鉄筋の移動を防止する必要から、従前までの一般的な対応手段として、鉄筋の複数適所から水平方向のブロック肉厚寸法に相当するよう水平方向に突出させて鉄筋を肉厚方向の略中央に配置、可能とするようにした位置決め用脚部を設けると共に、鉄筋の下側に略垂直方向に延伸され、鉄筋を適正な高さ位置に支持可能とする位置決め用脚部を一体に設けたものとすることにより、型枠中の適正位置に鉄筋を固定状に支持可能としたり、あるいは、これら位置決め用脚部に代わる別体スペーサ部品を装着する等の前作業を施してから、生コンクリートを打設するという製造が採用されてきていた。
【0004】
しかし、この従前からの一般的な手段のように、複数の位置決め用脚部を突設するようにした鉄筋の場合、その形状が複雑になって運搬や収納に適さない上に、製造工数が当然嵩んでしまうという問題や、鉄筋自体の重量増加を招いて作業性を悪くするといった問題が避けられず、また、スペーサ部品を別途装着するようにした手段による場合であっても、やはりその組立て作業に相当の工数を要するものとなって、型枠中への鉄筋の組込み作業に多大な時間と労力とを費やさざるを得ず、これまでのところ、この種コンクリートブロックの製造効率を向上させることは実質的に困難とされてきた。
【0005】
こうした課題を解決すべく、例えば特許第2533453号公報に開示された「平板状コンクリートブロックの成形方法」発明には、平打ちで成形する型枠内周壁面適所に鉄筋端部を支持可能とする支持突起を形成し、鉄筋の位置決め用脚部を不要とするようにした成形方法の提案があり、また、特開平10−15934号公報に掲載されている発明のように、平板状コンクリートブロックを縦形状に打設可能とする成形型枠の内周壁面適所に、鉄筋端部を支持可能な支持突起を形成した型枠を用いるようにした「平板状コンクリートブロックの成形方法及び成形型枠」等についても既に開発がなされてきている。
【0006】
それら既に提案済みとなっている従前からの手段に採用されている、鉄筋の突端下部に位置して当接、支持可能とするよう型枠内壁面の適所に突設させた支持突起は、生コンクリートを打設する際に、鉄筋端部を型枠中の正確な位置に支持し、鉄筋の不用意な移動を防止することができることから、確かにそれなりにコンクリートブロックの品質、強度を安定させたものとして製造することを可能にしてはいるが、型枠の側板を開放操作し、成形、硬化したコンクリートブロックを離型するときに、支持突起が鉄筋端部やその周辺に一体化したコンクリート等に当接、干渉してしまい、型枠の開放が困難となり、離型作業を迅速に行うことができなくなって作業効率を悪化させてしまうといった新たな課題を残すものとなっていた。
【0007】
そこで、この発明では、この種コンクリートブロックの製造が、その型枠中の適正な位置に鉄筋を正確且つ確実に装着する作業によって行わなければならないことから、これまでにも、上記した従来技術に代表されているような鉄筋の装着技術が開発、提案されているにも拘わらず、型枠の組み立て、型枠中への鉄筋の挿入、および成形後の離型作業の全てを効率的に行うようにする上では、未だまだ改良の余地が残されているといった実情に鑑み、さらにそれら製造効率を改善することはできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規なコンクリートブロックの製造方法を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【0008】
【発明の構成】
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明に包含されるコンクリートブロックの製造方法は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、平面形が逆台形、逆三角形、逆将棋駒形、上弦の半月形、あるいはそれらに近似する多角形または閉鎖曲線輪郭形等、上辺を水平状に維持したときの平面形において、当該上辺の左右から夫々下方に位置することとなる左右各側辺または左右各側曲線部分で形成される輪郭形が、全体として尻窄み形となるブロック体本体を、該ブロック体本体の外表面に合致する如く各部が予め分割形成され、組立、分解可能とするようにした型枠を使ってコンクリートを打設、形成する際、組み立てられた型枠内には、コンクリート打設前の段階に、当該ブロック体本体の左右各側辺または左右各側曲線部分に対応する側型枠の尻窄み形を利用して下方移動が阻止されるよう長さが規制されると共に、上下に略平行状に組み合わせて配するようにした二本以上の位置決め横筋を少なくとも含むようにした横筋を有し、それら位置決め横筋を含む横筋には複数本の縦筋が交叉、一体化されてなるものとした格子状鉄筋を挿入、位置決め配置してから実施するようにした構成を要旨とするコンクリートブロックの製造方法である。
【0009】
この基本的な構成からなるこの発明のコンクリートブロックの製造方法を、より具体的な構成のものとして示すと、平面形が逆台形、逆三角形、逆将棋駒形、上弦の半月形、あるいはそれらに近似する多角形または閉鎖曲線輪郭形等、上辺を水平状に維持したときの平面形において、当該上辺の左右から夫々下方に位置することとなる左右各側辺または左右各側曲線部分で形成される輪郭形が、全体として尻窄み形となるブロック体本体を、該ブロック体本体の外表面に合致する如く各部が予め分割形成され、組立、分解可能とするようにした型枠を使ってコンクリートを打設、形成する際、組み立てられた型枠内には、コンクリート打設前の段階に、当該ブロック体本体の左右各側辺または左右各側曲線部分に対応する側型枠の尻窄み形を利用して下方移動が阻止されるよう長さが規制されると共に、上下に略平行状に組み合わせて配するようにした二本以上の位置決め横筋を少なくとも含むようにした横筋を有し、それら位置決め横筋を含む横筋には複数本の縦筋が交叉、一体化されてなるものとした格子状鉄筋を、当該横筋の中の位置決め横筋の両端が、側型枠当接ヶ所に予め形成された位置決め突片に対しては、その前後側面部分だけを接触可能とする状態で挿入、位置決め配置してから実施するようにしたコンクリートブロックの製造方法であるということができる。
【0010】
この発明のコンクリートブロックの製造方法は、平面形が逆台形、逆三角形、逆将棋駒形、上弦の半月形、あるいはそれらに近似する多角形または閉鎖曲線輪郭形等、上辺を水平状に維持したときの平面形において、当該上辺の左右から夫々下方に位置することとなる左右各側辺または左右各側曲線部分で形成される輪郭形が、全体として尻窄み形となるブロック体本体を実施対象とするものであることから、このような尻窄み形の断面形状をもつものであるならば、単に平板体に限られている訳ではなく、柱状体や錐状体等、特にブロックの全体形状を特定しておらず、各種形状のものに実施可能としている。
【0011】
格子状鉄筋は、型枠中の適正位置に不用意にズレ動くことのないよう配置され、コンクリートブロック中に配置、一体化されて完成されたコンクリートブロックを強化する機能を果たすものであり、複数本の横筋と縦筋とを略格子状をなすように一体化されたものとしなければならず、略水平状の横筋に、略鉛直状あるいは、傾斜状あるいは湾曲状となる型枠側面形に沿って傾斜状もしくは湾曲状に形成された縦筋を、各交叉部分毎に結合、一体化したものとすることができ、適所の上下二本以上の横筋を、位置決め横筋としてそれら両端部が、対応する型枠内周壁に到達する構造とし、これらブロック体本体から露出状となる端部には、防錆キャップの被着、防錆塗装、メッキ、蒸着、防錆被膜等の各種防錆処理を適宜施したものとするのが望ましい。
【0012】
位置決め突片は、位置決め横筋端部の前後側面部分だけに接触可能とし、同位置決め横筋端部の上下面部分は完全に解放され、位置決め横筋端部を上下方向だけに自由に移動可能とし、その位置に止まった鉄筋のブロック肉厚方向への移動だけを確実に保証する機能を果たすものであり、上方端部を開放状としたことによって生コンクリートを注入する前段階における型枠中に、上方から挿入される格子状鉄筋の位置決め横筋端部が干渉せずに挿入できるものとなり、さらに、下方端部を開放状とすることにより、コンクリートブロック成形後に型枠を開放して離型するときに、不要な干渉を生じない形状としなければならず、型枠中に挿入された位置決め横筋端部の前後側に配置された一対を、鉛直線状且つ平行状に形成したものとすることができる外、上端側に向かうほど互いに拡開状となるよう形成して位置決め横筋端部の挿入作業を容易に行えるようにすることも可能である。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【0013】
【実施例】
図1の格子状鉄筋を挿入した成形用型枠の断面図、図2のコンクリートブロックの断面図、および図3のコンクリートブロックの側面図に示される事例は、略逆台形状の輪郭形状をなす型枠中に、複数本の横筋と縦筋とを概略格子状に一体化した格子状鉄筋を挿入し、この中上下二本の位置決め横筋を、型枠の尻窄み形となった左右側辺の適所間に掛け渡し状として当該格子状鉄筋の下方への移動を阻止するように位置決めした上、同型枠中に生コンクリートを打設をするよう構成した基本的構成からなるこの発明に包含されるコンクリートブロックの製造方法における代表的な一実施例を示すものである。
【0014】
図1中に示す型枠1は、図2および図3中に示すように、その正面形が略逆台形状で、所定肉厚平板状のコンクリート製ブロック体本体3を成形可能とするものであり、その下底部に、台形状の型枠本体部11を逆転状に固定、支持可能とする固定座部17を設け、逆台形状を形成する左右の型枠傾斜壁面12,12の中の一方が、ヒンジ機構13あるいは図示しない分解機構を介して開閉可能もしくは分解可能に組み立てられており、こうしたヒンジ機構13あるいは図示しない分解機構は、左右双方の型枠傾斜壁面12,12に設けて左右とも開閉もしくは分解可能なものとすることができ、また、左右各型枠傾斜壁面12,12の上下略中央付近には、ブロック体本体3の運搬やその他の用途のための把手用凹欠部14,14が形成されたものとなっている。
【0015】
当該型枠1の前後壁面には、夫々平板状の仕切り板15,15が配置され、図示しない押圧機構や締付け固定機構等を用いてブロック体本体3の周壁を閉鎖状とし、天面のみが開口する容器状に組み立てることができ、左右各型枠傾斜壁面12,12把手用凹欠部14,14の上下側に相当する型枠内壁面には、夫々肉厚方向の略中央付近に配され、水平方向に後述する位置決め横筋21,21の直径に略等しい間隔を隔てて、互いに上下一直線状をなす平行な位置決め突片16,16が一体に形成されたものとなっている。
【0016】
また、型枠1内に装着される格子状鉄筋2は、把手用凹欠部14,14上側の左右位置決め突片16,16,……間に略水平状に掛け渡し可能な長さ寸法に設定された位置決め横筋21、および把手用凹欠部14,14下側の左右位置決め突片16,16,……間に略水平状に掛け渡し可能な比較的短い寸法に設定された位置決め横筋21、ならびに、各位置決め横筋21,21の各上下外側に所定間隔を隔てて型枠1の内壁に接触したり、外部に突出しないよう夫々個別に寸法設定された横筋22,22が、略水平状に配置された上、これら横筋21,21,22,22の上下間には、水平方向に適宜間隔を隔て、且つ型枠1の傾斜壁面12,12に沿うように適度に傾斜された合計四本の縦筋23,23,……が、各横筋21,21,22,22との交叉個所で熔接されることによって一体化されたものとなっており、各位置決め横筋21,21の両端部には、先端形状が円錐状に形成された合成樹脂製の防錆キャップ24,24,……が、夫々嵌合、装着されたものとなっている。
【0017】
【作 用】
以上のとおりの構成からなる成形用型枠1および格子状鉄筋2を組み合わせることにより、この発明のコンクリートブロックの製造方法を、以下のような手順によって実施することが可能となる。
即ち、図1中に示されるように、固定座部17によって逆転台形状となるよう立設状に支持された型枠1のヒンジ機構13あるいは図示しない分解機構を操作することにより、型枠傾斜壁面12を閉鎖すると共に、その前後面を仕切り板15,15で封鎖し、図示しない連結構造によって仮固定して天面のみが開口された尻窄み状の型枠本体部11を組み立てた後に、同図中に示すように、格子状鉄筋2を、上方から型枠本体部11中に挿入し、比較的短尺な位置決め横筋21が下側となり、これよりも比較的長尺な位置決め横筋21が上側に配置される縦姿勢とし、各位置決め横筋21,21,の防錆キャップ24,24を嵌着した端部が、夫々左右の把手用凹欠部14,14の上下側に位置する各型枠傾斜壁面12,12に当接して、下方への移動が規制される高さ位置であり、且つ位置決め突片16,16,……間に配置される状態となるよう装着したものとする。
【0018】
型枠1中に装着された格子状鉄筋2は、位置決め横筋21,21を除く横筋22,22や縦筋23,23,……が、型枠1内部に浮上した状態となっており、格子状鉄筋2を組み込んだ型枠1内に、天面から生コンクリートを注入し、隙間を無くすよう充填し、天面露出部分を平滑面状に仕上げることにより、図2および図3に示される、コンクリートブロック体本体3が形作られ、位置決め横筋21,21の端部以外の格子状鉄筋2の略全体が、コンクリートブロック体本体3中に内蔵、一体化されたものとなる。
【0019】
型枠1内でコンクリートが十分に硬化した後、ヒンジ機構13あるいは図示しない分解機構を、図1中の白抜き矢印に示すように操作して型枠傾斜壁面12を開放することにより、コンクリートブロック体本体3が型枠1中から離型されることとなる。
【0020】
このようにして成形された平板状コンクリートブロック体本体3は、図2および図3中に示されるように、位置決め横筋21,21の防錆キャップ24,24,……の各先端部だけが、型枠1の位置決め突片16,16,……によって形成された平行な凹欠状溝部31,31間に露出状となることから、格子状鉄筋2そのものの露出が防止されて錆びの発生を防止するものとなる。
【0021】
また、型枠1の形状を、一方の側壁面を垂直状に、他方の側壁面を傾斜状とするよう変更し、図4のコンクリートブロックの断面図に示されるような、何れか一方の側壁面を垂直状としたブロック体本体3を製造することも可能であり、その際の、格子状鉄筋2の装着構造は、位置決め横筋21,21の一方の端部を型枠傾斜壁面12,12に当接させて下方への移動を規制するものとし、他方の端部を垂直な型枠壁面に略水平状に当接して格子状鉄筋2が脱落しないよう支持されるものとすることが可能である。
【0022】
さらに、図5のコンクリートブロックの断面図に示されるブロック体本体3のように、型枠1に対して分離可能に設けた位置決め突片16,16,……を、離型後にブロック体本体3に一体とした状態に製造することも可能であり、位置決め突片16,16,……と型枠傾斜壁面12,12,……との間に、図示しない嵌着仮止め構造あるいは粘着仮止め構造等を形成するようにし、型枠1を組み立てる際に、別体に形成された位置決め突片16,16,……を、型枠傾斜壁面12,12,……の所定位置に脱着可能に仮固定しておき、コンクリートが硬化してブロック体本体3が離型されたときに、ブロック体本体3に一体化して型枠1から分離されるようにすることが可能である。
【0023】
【効 果】
以上のとおり、この発明のコンクリートブロックの製造方法によれば、分割形成された型枠を組み立て、当該型枠中に、ブロック体本体の左右各側辺または左右各側曲線部分に対応する側型枠の尻窄み形を利用し、下方移動が阻止されるよう長さが規制され、上下に略平行状に組み合わせて配するようにした二本以上の位置決め横筋を設けてなる格子状鉄筋を挿入、位置決め配置してから、コンクリートを打設することになり、格子状鉄筋を型枠中の適正位置に保持することが可能となり、コンクリートブロックの製造品質を確実に安定させることができるという利点に加え、位置決め横筋端部の下部が型枠の内周壁面だけに当接状となることから、型枠を分解し、コンクリートブロックを離型する際に、不要な干渉部分を生じさせてしまうことが無く、極めて円滑且つ確実に離型作業を行うことができるものとなって生産効率を格段に向上させるという秀れた特徴を期待できるものとなる。
【0024】
特に、実施例に説明したコンクリートブロックの製造方法は、上記した特徴に加え、組み立てられた型枠1中に、位置決め横筋21,21,……の両端が、側型枠当接ヶ所に予め形成された位置決め突片16,16,……に対して、その前後側面部分だけを接触可能とする状態で挿入、位置決め配置してから、コンクリートを打設するものとなることから、格子状鉄筋2の上下方向の位置決めと共に、コンクリートブロック体本体3の肉厚方向である前後方向への移動をも確実に規制して、より正確な位置決めを可能にするという大きな効果が得られるものとなる。
【0025】
叙述の如く、この発明のコンクリートブロックの製造方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易であって、型枠中に挿入する鉄筋は、従前までの位置決め用脚部を複数必要としていた構造のものに比較し、遥かに経済的なものとすることができる上、型枠中への挿入作業の効率自体も大幅に高めることができるものとなることから、作業工数の削減と製造単価の低減とを確実に達成可能にするものであり、製造コストの削減とコンクリートブロックの品質の安定が求められるコンクリートブロック業界において高い評価がなされ、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明のコンクリートブロックの製造方法の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
【図1】使用する型枠の構造を断面化して示す正面図である。
【図2】ブロックの断面構造を示す正面図である。
【図3】ブロックの構造を示す側面図である。
【図4】一方側面が垂直状に形成されたブロックの断面構造を示す正面図である。
【図5】位置決め突片が一体化したブロックの断面構造を示す正面図である。
【符号の説明】
1   型枠
11  同 型枠本体部
12  同 型枠傾斜壁面
13  同 ヒンジ機構
14  同 把手用凹欠部
15  同 前後の仕切り板
16  同 位置決め突片
17  同 固定座部
2   格子状鉄筋
21  同 位置決め横筋
22  同 横筋
23  同 縦筋
24  同 防錆キャップ
3   ブロック体本体
31  同 凹欠状溝部

Claims (2)

  1. 平面形が逆台形、逆三角形、逆将棋駒形、上弦の半月形、あるいはそれらに近似する多角形または閉鎖曲線輪郭形等、上辺を水平状に維持したときの平面形において、当該上辺の左右から夫々下方に位置することとなる左右各側辺または左右各側曲線部分で形成される輪郭形が、全体として尻窄み形となるブロック体本体を、該ブロック体本体の外表面に合致する如く各部が予め分割形成され、組立、分解可能とするようにした型枠を使ってコンクリートを打設、形成する際、組み立てられた型枠内には、コンクリート打設前の段階に、当該ブロック体本体の左右各側辺または左右各側曲線部分に対応する側型枠の尻窄み形を利用して下方移動が阻止されるよう長さが規制されると共に、上下に略平行状に組み合わせて配するようにした二本以上の位置決め横筋を少なくとも含むようにした横筋を有し、それら位置決め横筋を含む横筋には複数本の縦筋が交叉、一体化されてなるものとした格子状鉄筋を挿入、位置決め配置してから実施するようにしたことを特徴とするコンクリートブロックの製造方法。
  2. 平面形が逆台形、逆三角形、逆将棋駒形、上弦の半月形、あるいはそれらに近似する多角形または閉鎖曲線輪郭形等、上辺を水平状に維持したときの平面形において、当該上辺の左右から夫々下方に位置することとなる左右各側辺または左右各側曲線部分で形成される輪郭形が、全体として尻窄み形となるブロック体本体を、該ブロック体本体の外表面に合致する如く各部が予め分割形成され、組立、分解可能とするようにした型枠を使ってコンクリートを打設、形成する際、組み立てられた型枠内には、コンクリート打設前の段階に、当該ブロック体本体の左右各側辺または左右各側曲線部分に対応する側型枠の尻窄み形を利用して下方移動が阻止されるよう長さが規制されると共に、上下に略平行状に組み合わせて配するようにした二本以上の位置決め横筋を少なくとも含むようにした横筋を有し、それら位置決め横筋を含む横筋には複数本の縦筋が交叉、一体化されてなるものとした格子状鉄筋を、当該横筋の中の位置決め横筋の両端が、側型枠当接ヶ所に予め形成された位置決め突片に対しては、その前後側面部分だけを接触可能とする状態で挿入、位置決め配置してから実施するようにしたことを特徴とするコンクリートブロックの製造方法。
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