JP2004098488A - 積層包装材料及びそれを用いた易開封性包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】シーラント層の中間層への接着力が強く、かつ、シーラント層の表面を合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時にその部分の樹脂が切れ易い形状にした積層包装材料及びそれを用いた易開封性包装袋を提供することにある。
【解決手段】積層包装材料がフィルム基材層(1)に単層若しくは多層の中間層(3)、密度が0.910g/cm3 を超える樹脂からなる接着性樹脂層(4)と密度が0.910g/cm3 以下の樹脂からなる低温シール性樹脂層(5)の二層構成からなるシーラント層(6)を共押出法で該接着性樹脂層(4)を中間層(3)側にして積層した積層体において、該シーラント層(6)の表面が網目状の凹凸部を有してなり、該凹部の深さ(h)がシーラント層(6)の厚みの20〜70%であるものからなっており、易開封性包装袋がその積層包装材料のシーラント層同士を合掌形式で熱融着したヒートシール部を有している。
【選択図】図1
【解決手段】積層包装材料がフィルム基材層(1)に単層若しくは多層の中間層(3)、密度が0.910g/cm3 を超える樹脂からなる接着性樹脂層(4)と密度が0.910g/cm3 以下の樹脂からなる低温シール性樹脂層(5)の二層構成からなるシーラント層(6)を共押出法で該接着性樹脂層(4)を中間層(3)側にして積層した積層体において、該シーラント層(6)の表面が網目状の凹凸部を有してなり、該凹部の深さ(h)がシーラント層(6)の厚みの20〜70%であるものからなっており、易開封性包装袋がその積層包装材料のシーラント層同士を合掌形式で熱融着したヒートシール部を有している。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層包装材料及びそれを用いた易開封性を有する包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、チューインガム、キャンデー、健康食品等の内容物を合掌シールして包装する袋に使用する積層包装材料として、セロファン、延伸ポリエステルフィルム又は二軸延伸ポリプロピレンフィルム等からなる基材層/紙、アルミニウム箔あるいはこれらのラミネート物からなる中間層/シーラント層の積層構成のものが多く使用されており、前記シーラント層には内容物を高速充填、密封する為に密度が0.910g/cm3 以下の低温シール性樹脂が多く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、積層包装材料のシーラント層に前記の如き低温シール性樹脂を使用した場合、積層加工時にシーラント層に使用した樹脂の熱分解等が発生しないように低温で押出ラミネートする。従って、シーラント層の樹脂の中間層への接着力が弱くなり、合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時にシーラント層の樹脂が伸びて、きれいに開封出来ない等の問題があった。
【0004】
上記問題を改善する為に鋭意検討した結果、シーラント層を二層構成にし、その二層構成の樹脂を共押出法で積層し、さらにシーラント層の表面の形状を開封時にヒートシール部の樹脂が切れ易いように工夫することにより、この積層包装材料を用いた袋は開封時に容易に合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封できることを見出し、本発明に至ったものである。
【0005】
本発明の課題は、シーラント層の中間層への接着力が強く、かつシーラント層の表面を合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時にその部分の樹脂が切れ易い形状にした積層包装材料及びそれを用いた易開封性包装袋を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、フィルム基材層に単層若しくは多層の中間層、密度が0.910g/cm3 を超える樹脂からなる接着性樹脂層と密度が0.910g/cm3 以下の樹脂からなる低温シール性樹脂層の二層構成からなるシーラント層を共押出法で該接着性樹脂層を中間層側にして積層した積層体において、該シーラント層の表面が網目状の凹凸部を有してなり、該凹部の深さ(h)がシーラント層の厚みの20〜70%であることを特徴とする積層包装材料である。
【0007】
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の積層包装材料を用いて、シーラント層同士を合掌形式で熱融着したヒートシール部を有していることを特徴とする易開封性包装袋である。
【0008】
【作用】
本発明によれば、積層包装材料のシーラント層が密度が0.910g/cm3を超える樹脂からなる接着性樹脂層と密度が0.910g/cm3以下の樹脂からなる低温シール性樹脂層の二層構成からなり、その二層構成を接着性樹脂層を中間層側にして同時に共押出法で積層しているので、中間層への接着力が強く、さらに、シーラント層の表面が網目状の凹凸部を有してなり、該凹部の深さ(h)がシーラント層の厚みの20〜70%であるので、この積層包装材料からなる包装袋はシーラント層同士を合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する場合に低温シール性樹脂層の樹脂が切れ易くなり、容易に開封することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の積層包装材料及びそれを用いた易開封性包装袋を実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
【0010】
図1(a)は本発明の積層包装材料の一例を示す側断面図であり、厚み方向に順に、フィルム基材層(1)、接着剤層(2)、中間層(3)、シーラント層(6)の積層構成になっており、前記シーラント層(6)は接着性樹脂層(4)と低温シール性樹脂層(5)の二層構成の樹脂が同時に共押出法で積層されており、さらに、その表面は網目状の凹凸部を有しており、その凹凸部の凹部(10)の深さ(h)がシーラント層(6)の厚さの20〜70%になっている。なお、図示していないが凹部(10)が接着性樹脂層(4)の中まで入り込んでいる場合もある。図1(b)は前記シーラント層(6)の表面形状を説明する平面図であり、表面は網目状の凹部(10)及び凸部(11)を有している。
【0011】
シーラント層(6)の構成及び表面形状が前記に説明したようになっているので、シーラント層(6)の中間層(3)への接着力が強く、かつ、表面の凹部(10)の部分の樹脂厚みが薄くなっているので、この積層包装材料を用いてシーラント層(6)同士を熱融着したヒートシール部を設けた包装袋は、合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時にその部分の樹脂が引きちぎられて、簡単に開封できる。
【0012】
前記フィルム基材層(1)としては、普通セロファン、防湿セロファン、厚み6〜12μmの延伸ポリエステルフィルム、厚さ15〜20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用する。
【0013】
前記接着剤層(2)には、溶剤型ポリウレタン系接着剤あるいは無溶剤型ポリウレタン系接着剤等が多く使用される。これらの接着剤としては、水酸基を持った主剤とイソシアネート基を持った硬化剤を混合して使用する2液混合型とイソシアネート基を持ったものを単独で使用する1液型がある。塗布量は1〜5g/m2(乾燥状態)が好ましい。
【0014】
前記中間層(3)としては、坪量30〜50g/m2の紙、厚さ6〜9μmのアルミニウム箔あるいはこれらを積層した構成のものを使用する。積層構成のものを使用する場合はアルミニウム箔面を通常シーラント層側にするが、その逆でも良い。
【0015】
前記接着性樹脂層(4)としては、密度が0.910g/cm3 を超える接着力の強い樹脂を使用する。例えば、エチレン/エチルアクリレート共重合体(EEA)樹脂、エチレン/アクリル酸共重合体(EAA)樹脂、エチレン/メタクリル酸共重合体(EMAA)樹脂、エチレン/メチルメタアクリレート共重合体(EMMA)樹脂などを使用する。前記樹脂は加工適性が良好で、接着性に優れ、特にアルミニウム箔などの金属箔に強い接着力を有する。厚みは特に限定されないが、5〜10μm程度が好ましい。
【0016】
前記低温シール性樹脂層(5)としては、密度が0.910g/cm3 以下の樹脂を使用する。例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)樹脂等を使用する。厚みは10〜20μm程度が好ましい。なお、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂を使用する場合は、シーラント層(6)の表面の凹部(10)の深さ(h)はシーラント層(6)の厚みの20〜60%にし、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)樹脂を使用する場合は、シーラント層(6)の表面の凹部(10)の深さ(h)はシーラント層(6)の厚みの30〜70%にする。
【0017】
前記接着性樹脂層(4)に使用した樹脂が低温シール性樹脂層(5)に使用した樹脂よりも密度が高い為より耐熱性があり、ヒートシールした時に低温シール性樹脂層(5)に使用した樹脂が完全に熱溶融した段階でも接着性樹脂層(4)に使用した樹脂は強い接着力を維持しているので、合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時に樹脂が容易に引きちぎられ、開封し易くなる。
【0018】
図2は本発明の易開封性包装袋の一実施例の平面図であり、上記の積層包装材料を用いて製袋した背貼り合掌シールタイプの三方シール袋(20)は袋本体部(21)とシーラント層同士を熱融着したヒートシール部(22a、22b、22c)を有している。ヒートシール部(22a)は合掌形式でヒートシールされている。
【0019】
易開封性包装袋の形態としては、前記の他に背貼り合掌シールタイプのガセット状袋などがある。
【0020】
【発明の効果】
本発明の積層包装材料は、フィルム基材層に単層若しくは多層の中間層、密度が0.910g/cm3 を超える樹脂からなる接着性樹脂層と密度が0.910g/cm3 以下の樹脂からなる低温シール性樹脂層の二層構成からなるシーラント層を共押出法で該接着性樹脂層を中間層側にして積層した積層体において、該シーラント層の表面が網目状の凹凸部を有してなり、該凹部の深さ(h)がシーラント層の厚みの20〜70%であるので、シーラント層の中間層への接着力が強く、この積層包装材料を用いて製袋した包装袋は、合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時に容易に引きちぎって、開封することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の積層包装材料の一例を示す側断面図であり、(b)は積層包装材料のシーラント層の表面形状の説明図である。
【図2】本発明の易開封性包装袋の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…フィルム基材層
2…接着剤層
3…中間層
4…接着性樹脂層
5…低温シール性樹脂層
6…シーラント層
10…凹部
11…凸部
20…背貼り合掌シールタイプの三方シール袋
21…袋本体部
22a,22b,22c…ヒートシール部
h…凹部の深さ
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層包装材料及びそれを用いた易開封性を有する包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、チューインガム、キャンデー、健康食品等の内容物を合掌シールして包装する袋に使用する積層包装材料として、セロファン、延伸ポリエステルフィルム又は二軸延伸ポリプロピレンフィルム等からなる基材層/紙、アルミニウム箔あるいはこれらのラミネート物からなる中間層/シーラント層の積層構成のものが多く使用されており、前記シーラント層には内容物を高速充填、密封する為に密度が0.910g/cm3 以下の低温シール性樹脂が多く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、積層包装材料のシーラント層に前記の如き低温シール性樹脂を使用した場合、積層加工時にシーラント層に使用した樹脂の熱分解等が発生しないように低温で押出ラミネートする。従って、シーラント層の樹脂の中間層への接着力が弱くなり、合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時にシーラント層の樹脂が伸びて、きれいに開封出来ない等の問題があった。
【0004】
上記問題を改善する為に鋭意検討した結果、シーラント層を二層構成にし、その二層構成の樹脂を共押出法で積層し、さらにシーラント層の表面の形状を開封時にヒートシール部の樹脂が切れ易いように工夫することにより、この積層包装材料を用いた袋は開封時に容易に合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封できることを見出し、本発明に至ったものである。
【0005】
本発明の課題は、シーラント層の中間層への接着力が強く、かつシーラント層の表面を合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時にその部分の樹脂が切れ易い形状にした積層包装材料及びそれを用いた易開封性包装袋を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る発明は、フィルム基材層に単層若しくは多層の中間層、密度が0.910g/cm3 を超える樹脂からなる接着性樹脂層と密度が0.910g/cm3 以下の樹脂からなる低温シール性樹脂層の二層構成からなるシーラント層を共押出法で該接着性樹脂層を中間層側にして積層した積層体において、該シーラント層の表面が網目状の凹凸部を有してなり、該凹部の深さ(h)がシーラント層の厚みの20〜70%であることを特徴とする積層包装材料である。
【0007】
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1記載の積層包装材料を用いて、シーラント層同士を合掌形式で熱融着したヒートシール部を有していることを特徴とする易開封性包装袋である。
【0008】
【作用】
本発明によれば、積層包装材料のシーラント層が密度が0.910g/cm3を超える樹脂からなる接着性樹脂層と密度が0.910g/cm3以下の樹脂からなる低温シール性樹脂層の二層構成からなり、その二層構成を接着性樹脂層を中間層側にして同時に共押出法で積層しているので、中間層への接着力が強く、さらに、シーラント層の表面が網目状の凹凸部を有してなり、該凹部の深さ(h)がシーラント層の厚みの20〜70%であるので、この積層包装材料からなる包装袋はシーラント層同士を合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する場合に低温シール性樹脂層の樹脂が切れ易くなり、容易に開封することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の積層包装材料及びそれを用いた易開封性包装袋を実施の形態に沿って以下に詳細に説明する。
【0010】
図1(a)は本発明の積層包装材料の一例を示す側断面図であり、厚み方向に順に、フィルム基材層(1)、接着剤層(2)、中間層(3)、シーラント層(6)の積層構成になっており、前記シーラント層(6)は接着性樹脂層(4)と低温シール性樹脂層(5)の二層構成の樹脂が同時に共押出法で積層されており、さらに、その表面は網目状の凹凸部を有しており、その凹凸部の凹部(10)の深さ(h)がシーラント層(6)の厚さの20〜70%になっている。なお、図示していないが凹部(10)が接着性樹脂層(4)の中まで入り込んでいる場合もある。図1(b)は前記シーラント層(6)の表面形状を説明する平面図であり、表面は網目状の凹部(10)及び凸部(11)を有している。
【0011】
シーラント層(6)の構成及び表面形状が前記に説明したようになっているので、シーラント層(6)の中間層(3)への接着力が強く、かつ、表面の凹部(10)の部分の樹脂厚みが薄くなっているので、この積層包装材料を用いてシーラント層(6)同士を熱融着したヒートシール部を設けた包装袋は、合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時にその部分の樹脂が引きちぎられて、簡単に開封できる。
【0012】
前記フィルム基材層(1)としては、普通セロファン、防湿セロファン、厚み6〜12μmの延伸ポリエステルフィルム、厚さ15〜20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムを使用する。
【0013】
前記接着剤層(2)には、溶剤型ポリウレタン系接着剤あるいは無溶剤型ポリウレタン系接着剤等が多く使用される。これらの接着剤としては、水酸基を持った主剤とイソシアネート基を持った硬化剤を混合して使用する2液混合型とイソシアネート基を持ったものを単独で使用する1液型がある。塗布量は1〜5g/m2(乾燥状態)が好ましい。
【0014】
前記中間層(3)としては、坪量30〜50g/m2の紙、厚さ6〜9μmのアルミニウム箔あるいはこれらを積層した構成のものを使用する。積層構成のものを使用する場合はアルミニウム箔面を通常シーラント層側にするが、その逆でも良い。
【0015】
前記接着性樹脂層(4)としては、密度が0.910g/cm3 を超える接着力の強い樹脂を使用する。例えば、エチレン/エチルアクリレート共重合体(EEA)樹脂、エチレン/アクリル酸共重合体(EAA)樹脂、エチレン/メタクリル酸共重合体(EMAA)樹脂、エチレン/メチルメタアクリレート共重合体(EMMA)樹脂などを使用する。前記樹脂は加工適性が良好で、接着性に優れ、特にアルミニウム箔などの金属箔に強い接着力を有する。厚みは特に限定されないが、5〜10μm程度が好ましい。
【0016】
前記低温シール性樹脂層(5)としては、密度が0.910g/cm3 以下の樹脂を使用する。例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)樹脂等を使用する。厚みは10〜20μm程度が好ましい。なお、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂を使用する場合は、シーラント層(6)の表面の凹部(10)の深さ(h)はシーラント層(6)の厚みの20〜60%にし、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)樹脂を使用する場合は、シーラント層(6)の表面の凹部(10)の深さ(h)はシーラント層(6)の厚みの30〜70%にする。
【0017】
前記接着性樹脂層(4)に使用した樹脂が低温シール性樹脂層(5)に使用した樹脂よりも密度が高い為より耐熱性があり、ヒートシールした時に低温シール性樹脂層(5)に使用した樹脂が完全に熱溶融した段階でも接着性樹脂層(4)に使用した樹脂は強い接着力を維持しているので、合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時に樹脂が容易に引きちぎられ、開封し易くなる。
【0018】
図2は本発明の易開封性包装袋の一実施例の平面図であり、上記の積層包装材料を用いて製袋した背貼り合掌シールタイプの三方シール袋(20)は袋本体部(21)とシーラント層同士を熱融着したヒートシール部(22a、22b、22c)を有している。ヒートシール部(22a)は合掌形式でヒートシールされている。
【0019】
易開封性包装袋の形態としては、前記の他に背貼り合掌シールタイプのガセット状袋などがある。
【0020】
【発明の効果】
本発明の積層包装材料は、フィルム基材層に単層若しくは多層の中間層、密度が0.910g/cm3 を超える樹脂からなる接着性樹脂層と密度が0.910g/cm3 以下の樹脂からなる低温シール性樹脂層の二層構成からなるシーラント層を共押出法で該接着性樹脂層を中間層側にして積層した積層体において、該シーラント層の表面が網目状の凹凸部を有してなり、該凹部の深さ(h)がシーラント層の厚みの20〜70%であるので、シーラント層の中間層への接着力が強く、この積層包装材料を用いて製袋した包装袋は、合掌形式で熱融着したヒートシール部から開封する時に容易に引きちぎって、開封することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の積層包装材料の一例を示す側断面図であり、(b)は積層包装材料のシーラント層の表面形状の説明図である。
【図2】本発明の易開封性包装袋の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1…フィルム基材層
2…接着剤層
3…中間層
4…接着性樹脂層
5…低温シール性樹脂層
6…シーラント層
10…凹部
11…凸部
20…背貼り合掌シールタイプの三方シール袋
21…袋本体部
22a,22b,22c…ヒートシール部
h…凹部の深さ
Claims (2)
- フィルム基材層に単層若しくは多層の中間層、密度が0.910g/cm3 を超える樹脂からなる接着性樹脂層と密度が0.910g/cm3 以下の樹脂からなる低温シール性樹脂層の二層構成からなるシーラント層を共押出法で該接着性樹脂層を中間層側にして積層した積層体において、該シーラント層の表面が網目状の凹凸部を有してなり、該凹部の深さ(h)がシーラント層の厚みの20〜70%であることを特徴とする積層包装材料。
- 請求項1記載の積層包装材料を用いて、シーラント層同士を合掌形式で熱融着したヒートシール部を有していることを特徴とする易開封性包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002263718A JP2004098488A (ja) | 2002-09-10 | 2002-09-10 | 積層包装材料及びそれを用いた易開封性包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002263718A JP2004098488A (ja) | 2002-09-10 | 2002-09-10 | 積層包装材料及びそれを用いた易開封性包装袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004098488A true JP2004098488A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32263360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002263718A Pending JP2004098488A (ja) | 2002-09-10 | 2002-09-10 | 積層包装材料及びそれを用いた易開封性包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004098488A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007204142A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 易引き裂き性包装材及びそれを用いた易開封性包装袋 |
JP2007204143A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 薬液含浸綿用包装袋 |
-
2002
- 2002-09-10 JP JP2002263718A patent/JP2004098488A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007204142A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 易引き裂き性包装材及びそれを用いた易開封性包装袋 |
JP2007204143A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 薬液含浸綿用包装袋 |
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