JP2004097484A - シャワー入浴装置 - Google Patents

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JP2004097484A
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Teruo Kitamura
北村 輝夫
Hiromi Yamamoto
山本 裕己
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Abstract

【課題】シャワー入浴中に温水の温度が適正温度範囲の上限温度を超えた場合に、シャワーノズルへの供給を確実に防止できるようにする。
【解決手段】湯水の温度が短時間だけ適正温度範囲の上限温度(例えば44度)を超えた場合などに、仮に第1制御部68によるソフトウェア制御で検知できなかった場合でも、第2制御部82は、温度検知センサTS3、TS4で検知した湯水の温度に対応した温度検知信号値と、第2制御部82で設定されている上限温度(例えば45度)に対応した閾値とを直接比較し、温度検知信号値が閾値を超えていると判断すると、開閉電磁弁67a、67bを開状態から閉状態に制御して、シャワーノズル5a、5bへの湯水の供給を停止する。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャワー入浴装置に関し、特に高齢者や身体障害者等の要介護者のシャワー入浴に好適なシャワー入浴装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高齢者や身体障害者等の要介護者用のシャワー入浴装置は、入浴者(被介護者)が収容される入浴用筐体の内側に、本体シャワー(複数のシャワーノズル)が設置されている。
【0003】
本体シャワーとしての複数のシャワーノズルは、入浴用筐体内の上部及び下部に設置されており、入浴用筐体内に仰向けに収容されるシャワー入浴者(被介護者)に対して、入浴補助者(介護者)のシャワー入浴作業により複数のシャワーノズルから噴射される湯水によってシャワー入浴させることができる。
【0004】
この際、入浴補助者(介護者)は、先ずシャワーノズルから噴射される湯水の温度を適正温度範囲(例えば36〜44度)内の所定の設定温度(例えば40度)に設定した後に、入浴用筐体内に収容した入浴者(被介護者)にシャワーノズルから湯水を噴射してシャワー入浴作業を行う。なお、湯水の温度を所定の設定温度に調整中は、湯水の温度が適正温度範囲内に上昇するまでは温度調整中の湯水をシャワーノズルから噴出させることなく外部に排出している(例えば、特許文献1、2参照。)。
【0005】
【特許文献1】
実開平5−84332号公報(段落番号29−36、第2図)
【0006】
【特許文献2】
特開平6−23007号公報(段落番号35−38、第9図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記したようにシャワー入浴装置で入浴者をシャワー入浴させる前に、入浴補助者(介護者)は、シャワーノズルから噴射される湯水の温度を所定の設定温度に設定し、設定温度に設定された湯水を噴射させる。
【0008】
そして、例えば適正温度範囲(例えば36〜44度)の上限温度(44度)より4度低い40度に設定された湯水をシャワーノズルから入浴者に噴射してシャワー入浴させている最中において、入浴者の要望等により入浴補助者が温度設定ボタンを押して3度高い43度の湯水を噴射させようとした場合、湯と水を混合して所定温度の湯水を得る混合弁(ミキシングバルブ)の駆動部は、制御部からの制御信号に基づいて駆動される。
【0009】
この際、供給される湯と水の割合を混合弁で調整して40度から43度の湯水を得る時に、混合弁による湯と水の混合状況によっては、一旦43度よりも高い温度(例えば、上限温度(44度)以上の温度)にオーバーシュートする場合があり、この場合はその後43度の湯水となるようにフィードバック制御される。
【0010】
上記のように、例えば40度から43度の湯水を得る時に、短時間ではあるが適正温度範囲(36〜44度)の上限温度を超えた湯水がシャワーノズルの給湯路に供給される場合がある。
【0011】
このような状況が発生すると、従来は、制御部は温度検知センサから入力される温度検知信号に基づいて、シャワーノズルの給湯路に設けた開閉電磁弁を開から閉に制御し、適正温度範囲の上限温度を超えた湯水をシャワーノズルの配管から外部の排水口に排出するようにしている。
【0012】
しかしながら、制御部の検知温度に対する感度設定や所定時間における検知温度のサンプリング数等によっては、上記のような場合において、制御部は、湯水の温度が適正温度範囲の上限温度以上の温度から短時間で適正温度範囲に戻った場合等には異常と判断せず、シャワーノズルからそのまま上限温度以上の湯水を噴出するおそれがあった。
【0013】
このような状況が発生すると、適正温度範囲の上限温度以上の湯水がシャワーノズルから入浴者に噴射されることになり、入浴者に対して不快な思いをさせてしまう。また、制御部が故障した場合、湯水が上限温度以上の温度のまま供給され続け、さらにそれを制御部が検知できないために開閉電磁弁が閉じずに入浴者が湯水によって火傷を負ってしまう可能性がある。あるいは、湯水の温度が下限温度以下のままとなり、入浴者が冷水によってショックを受けてしまうという可能性もある。
【0014】
そこで本発明は、シャワー入浴中に湯水の温度が適正温度範囲の上限温度以上になった場合に、確実にシャワーの噴射を停止することができるシャワー入浴装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、入浴者の身体の少なくとも一部が内部に収容される入浴用筐体と、前記入浴用筐体内に収容される入浴者に湯水を噴射してシャワー入浴を行うためのシャワー手段と、前記シャワー手段に湯水の温度を調整して湯水を供給する湯水供給手段とを有するシャワー入浴装置において、前記湯水供給手段から前記シャワー手段に供給される湯水の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段から入力される湯水温度の検知信号に基づいて前記湯水供給手段に前記シャワー手段への湯水の供給の是非を指示する複数の供給指示手段とを備え、前記複数の供給指示手段は、各々前記シャワー手段への湯水の供給の是非を判定するための閾値を有し、前記複数の供給指示手段は前記温度検知手段により検知された湯水の温度が各々の閾値を超えていると判断した場合、前記シャワー手段への湯水の供給を行わないように指示することを特徴としている。
【0016】
また、前記湯水供給手段は、前記シャワー手段に温度を調整された湯水を供給する供給路を開閉自在な供給路開閉手段を備え、前記複数の供給指示手段の少なくとも一つは前記供給路開閉手段に指示することによって前記シャワー手段への湯水の供給の是非を指示し、前記供給路開閉手段は前記複数の供給指示手段のいずれかからの指示に基づいて前記供給路の開閉を行うことを特徴としている。
【0017】
また、前記湯水供給手段は、前記供給路開閉手段の上流側に湯水排水手段を備え、前記複数の供給指示手段の内の、前記供給路開閉手段に指示するものは、前記供給路開閉手段を閉じるように指示する際に前記湯水排水手段に湯水を排水するように指示することを特徴としている。
【0018】
また、前記シャワー手段への湯水の供給作動を停止する作動停止手段を備え、前記複数の供給指示手段の少なくとも一つは前記作動停止手段に指示することによって前記シャワー手段への湯水の供給の是非を指示することを特徴としている。
【0019】
また、前記閾値の少なくとも一つは任意の値に設定可能であることを特徴としている。
【0020】
また、前記閾値は、前記シャワー手段に供給される湯水の上限温度と下限温度の少なくとも片方であり、前記複数の供給指示手段の内の少なくとも一つは、前記温度検知手段により検知された湯水の温度が前記上限温度を超えている場合、あるいは前記下限温度を下回っている場合をもって閾値を超えていると判断することを特徴としている。
【0021】
また、前記複数の供給指示手段の内の少なくとも一つは、前記温度検知手段により検知された湯水の温度と前記閾値とを直接比較するハードロジック処理を行い、その結果に基づいて指示を行うことを特徴としている。
【0022】
また、前記ハードロジック処理を行う供給指示手段が複数である場合、前記ハードロジック処理を行う複数の供給指示手段がそれぞれ有する閾値は同一の値であり、前記ハードロジック処理を行う複数の供給指示手段の内の少なくとも一つは、前記供給路開閉手段に指示を行うことを特徴としている。
【0023】
また、前記ハードロジック処理を行う供給指示手段が有する上限温度が前記複数の供給指示手段の上限温度の中で最高値であり、前記ハードロジック処理を行う供給指示手段が有する下限温度が前記複数の供給指示手段の下限温度の中で最底値であることを特徴としている。
【0024】
また、前記供給路開閉手段は通電により内部の弁を閉状態から開状態にする電磁弁であり、前記供給指示手段は前記温度検知手段により検知された湯水の温度が前記閾値内であると判断した場合にのみ前記電磁弁への通電を行うことによって前記シャワー手段への湯水の供給の是非を指示することを特徴としている。
【0025】
また、入浴者の身体の少なくとも一部が内部に収容される入浴用筐体と、前記入浴用筐体内に収容される入浴者に湯水を噴射してシャワー入浴を行うためのシャワー手段と、前記シャワー手段に温度を調整された湯水を供給する湯水供給手段とを有するシャワー入浴装置において、前記湯水供給手段から前記シャワー手段に供給される湯水の温度を検知する温度検知手段と、前記シャワー手段内に有する温度を調整された湯水を搬送する搬送路を開閉自在な搬送路開閉手段と、前記温度検知手段から入力される湯水温度の検知信号に基づいて前記搬送路開閉手段に前記シャワー手段からの湯水の噴射の是非を指示する複数の噴射指示手段と、を備え、前記複数の噴射指示手段は、各々前記シャワー手段からの湯水の噴射の是非を判定するための閾値を有し、前記複数の噴射指示手段は、前記温度検知手段により検知された湯水の温度が各々の閾値を超えていると判断した場合、前記搬送路開閉手段を開状態から閉状態にするように指示することを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0027】
〈実施の形態1〉
本発明の実施の形態1を、図1〜図8を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るシャワー入浴装置を示す概略構成図であり、本実施の形態のシャワー入浴装置1は、入浴者(被介護者)Aの身体の首から下の部分を内部に収容する、繊維強化プラスチック(FRP)製の入浴用筐体2を備えている。この入浴用筐体2は、入浴者Aの身体をストレッチャー3上に載上した状態で収容できるように水平方向に細長く形成されており、その長手方向(前後方向)に対して垂直方向の断面形状が筒状となるように形成されている。
【0028】
ストレッチャー3は、図2(a)、(b)に示すように、走行車輪31aを有する台車部31と、その台車部31の後端側(図2(b)の左側)に立設された上下方向に伸びる支持部32と、その支持部32によって後端側が支持されて台車部31上に位置する担架部33とで構成されている。支持部32は、DCモータを駆動源とする上下機構(不図示)を備えており、担架部33の上下方向の高さを調整できる。
【0029】
担架部33は、人間の身体をちょうど囲む程度の長方形状の金属製の枠体33aと、該枠体33aに架設されたシート33bとを有している。このシート33bには、メッシュ構造等の湯水が通過可能な構造のものが採用されている。また、担架部33の後端側(図2(a)、(b)の左側)には、入浴補助者(介護者)Bが把握してストレッチャーを移動させるための左右一対のハンドル34が取り付けられている。
【0030】
入浴用筐体2の長手方向の一方の端面(前面)には、図3に示すように、入浴者Aを入浴用筐体2内に収容するための収容開口部21が形成されている。この収容開口部21は、ストレッチャー3の担架部33ごと入浴者Aを収容できる大きさに形成されている。また、収容開口部21は、カーテン22によって仕切られている。具体的には、収容開口部21の上縁部内側に沿って、左右方向に2つに分割されたカーテン22の上端が固定されており、カーテン22がのれん状に垂れ下がっている。なお、入浴用筐体2の長手方向の収容開口部21と反対側の端面は閉じている。
【0031】
入浴用筐体2の収容開口部21に対して左右両側の側面部には、入浴補助者Bが入浴者Aに対してシャワー入浴の補助を行ったり入浴者Aの体を拭いたりするための側面開口部23がそれぞれ形成されている。この各側面開口部23は、入浴補助者Bがその上半身を入れることができる大きさに形成されている。また、入浴用筐体2の左右両側の各側面開口部23の内側には、側面開口部23を遮蔽する開閉自在なカーテン24がそれぞれ設けられている。
【0032】
具体的には、入浴用筐体2内には、各側面開口部23の上縁部及び下縁部に沿って、入浴用筐体2の長手方向に上下一対の上カーテンレール24aと下カーテンレール24bがそれぞれ固定されており、上カーテンレール24aにはカーテン24の上端部が側面開口部23に対して左右方向に移動可能に連結され、また、下カーテンレール24bにはカーテン24の下端部が側面開口部23に対して左右方向に移動可能に連結されている。また、各カーテン24は、各側面開口部23の略中央から左右方向に開閉可能なように2つに分割されている。
【0033】
入浴用筐体2の底面部は、3本の支持脚4a、4b、4cによって支持されており、本実施の形態では床面から約57cmの高さに支持されている。
【0034】
入浴用筐体2内には、図4に示すように、湯水を噴射する本体シャワーとしての複数のシャワーノズル5a、5bが設けられている。具体的には、各側面開口部23よりも高い位置に配置される上部のシャワーノズル5aと、各側面開口部23よりも低い位置に配置される下部のシャワーノズル5bとが設けられている。
【0035】
上部のシャワーノズル5aは入浴用筐体2内の上部の左右両側面に、入浴用筐体2の長手方向に沿って間隔をあけて4個設けられている。同様に、下部のシャワーノズル5bも入浴用筐体2内の下部の左右両側面に、入浴用筐体2の長手方向に沿って間隔をあけて4個設けられている。これらの上部のシャワーノズル5a及び下部のシャワーノズル5bにより、入浴用筐体2内に収容された入浴者Aの肩部から足先までの広い範囲にわたって湯水を噴射できる。なお、上部のシャワーノズル5a及び下部のシャワーノズル5bの数及び配置位置は、入浴用筐体2の大きさや形状に応じて任意に設定することができる。
【0036】
入浴用筐体2内の底面部には、排水溝25が形成されている。この排水溝25は、入浴用筐体2内の底面部の幅方向(図4の左右方向)の中間位置において入浴用筐体2の長手方向に細長く伸びており、排水溝25の一方の端部(収容開口部21と反対側)は、入浴用筐体2の下外面に設けた外部への排出口26(図1参照)に連なっている。
【0037】
また、入浴用筐体2内の底面部は、その幅方向(図4の左右方向)について、排水溝25が形成されている中間位置が左右方向両側よりも低くなるように傾斜が設けられていると共に、入浴用筐体2の長手方向について、収容開口部21側の方がその反対側よりも高くなるように傾斜が設けられている。これにより、入浴用筐体2内にシャワーノズル5a、5bから噴射された湯水等は排水溝25に集められ、排水溝25を通って排出口26に至り、入浴用筐体2の外部へ排出される。
【0038】
入浴用筐体2の外部には、供給管Pを介してシャワーノズル5a、5bに湯水を供給すると共にその供給状態を制御する給湯制御装置6が設置されている(図1参照)。この給湯制御装置6は、図5に示すように、水道(水供給源)C及び給湯器(湯供給源)Hと接続されており、この水道C及び給湯器Hから給湯制御装置6に対してそれぞれ水と湯とが供給される。
【0039】
給湯制御装置6に供給された水は、開閉電磁弁60aを通過した後、給湯制御装置6内の減圧装置61aで減圧され、2つの給湯路62a、62bに分岐されて送出される。同様に、給湯制御装置6に供給された湯は、開閉電磁弁60bを通過した後、給湯制御装置6内の減圧装置61bで減圧され、2つの給湯路63a、63bに分岐されて送出される。
【0040】
分岐した一方の給湯路62aに送出された水と、分岐した一方の給湯路63aに送出された湯とは、ハンドシャワー用混合弁64aによって混合され、給湯制御装置6の外面に設けられたハンドシャワー65の給湯路66dに供給される。
【0041】
また、分岐した他方の給湯路62bに送出された水と、分岐した他方の給湯路63bに送出された湯とは、本体シャワー用混合弁64bによって混合され、入浴用筐体2内に設けられたシャワーノズル5a、5bの給湯路66に供給される。
【0042】
本体用シャワー混合弁64bの下流側の給湯路66はその下流側で3つの給湯路66a、66b、66cに分岐し、そのうちの2つの給湯路66a、66bはシャワーノズル5a、5bに接続されている。また、残りの1つの給湯路66cは排水口Dに接続されている。これら給湯路66a、66b、66cには、各給湯路66a、66b、66cを開閉する開閉電磁弁67a、67b、67cがそれぞれ設けられている。
【0043】
ハンドシャワー混合弁64aの下流側の給湯路66dには、該給湯路66dを開閉する開閉電磁弁67dが設けられており、その下流側にはハンドシャワー65が設けられている。また、給湯路66dは開閉電磁弁67dの上流側で給湯路66eに分岐し、開閉電磁弁67eを介して排水口Dに接続されている。
【0044】
また、給湯路66dの開閉電磁弁67dの上流側(給湯路66eよりも上流側)には、給湯路66d内の湯水の温度を検知する2つの温度検知センサTS1、TS2が設けられており、湯水の温度検知信号は第1制御部68に送信される。
【0045】
本体シャワー用混合弁64bの下流側の給湯路66には、給湯路66内の湯水の温度を検知して制御部68に送信する2つの温度検知センサTS3、TS4が設けられており、検知した温度検知信号が第1制御部68に送信される。また、給湯路66の温度検知センサTS3、TS4よりも上流側には、給湯路66内の湯水の圧力を検知して第1制御部68に送信する圧力検知センサPSが設けられている。
【0046】
この圧力検知センサPSによる所定圧力値未満の圧力検知信号が送信された場合、それを受信した第1制御部68は開閉電磁弁67a、67bを制御してシャワーノズル5a、5bに接続された各給湯路66a、66bを閉じると共に、開閉電磁弁67cを制御して排水口Dに接続された給湯路66cを開き、湯水を排水2口Dから給湯制御装置6外に排出する。
【0047】
また、給湯路66の温度検知検知センサTS3、TS4よりも下流側で、かつ3つの給湯路66a、66b、66cの分岐位置よりも上流側には、2本の吸引ホース69a、69bが接続されている。これら2本の吸引ホース69a、69bの先端は、ボディシャンプー80が入っているシャンプータンクT1と消毒液81が入っている消毒液タンクT2にそれぞれ挿入されている。
【0048】
2本の吸引ホース69a、69bは、それぞれチューブポンプTP1、TP2を備えており、これにより、シャンプータンクT1内のボディシャンプー80又は消毒液タンクT2内の消毒液81を、シャワーノズル5a、5bの給湯路66に供給することができる。2つのチューブポンプTP1、TP2は第1制御部68によって制御される。
【0049】
同様に、給湯路66dの温度検知検知センサTS2よりも下流側で、かつ開閉電磁弁67dよりも上流側には、吸引ホース69cが接続されており、この吸引ホース69cの先端は消毒液タンクT2に挿入されている。この吸引ホース69cは第1制御部68によって制御されるチューブポンプTP3を備えており、これにより、消毒液タンクT2内の消毒液81をハンドシャワー65の給湯路66dに供給することができる。
【0050】
給湯制御装置6には、図1に示すように、この給湯制御装置6による湯水の供給状態の制御を遠隔操作可能な遠隔操作装置7が、リモコンケーブル70を介して接続されている。この遠隔操作装置7の操作パネル71を入浴補助者B等の操作者が操作することにより、その操作に応じた操作信号が遠隔操作装置7からリモコンケーブル70を介して給湯制御装置6の第1制御部68に送信される。
【0051】
遠隔操作装置7の操作パネル71は、図6に示すように、操作者が押圧することでオン・オフの切り替えや設定温度の上下を行うボタン類と、LED(発光ダイオード)の点灯により給湯制御装置6の作動状態を表示するLED表示部類と、7セグメント表示で湯温等を表示する7セグ表示部類とで構成される。
【0052】
具体的には、操作パネル71のボタン類は、電源のオン・オフを切り替える電源ボタン72aと、シャワーノズル5a、5bからの温水の出湯のオン・オフを切り替えるシャワー装置出湯ボタン72bと、シャワー装置出湯ボタン72bの左側に設けられてシャワーノズル5a、5bから出湯する湯水の設定温度を1度刻みに高くするシャワー装置湯温プラスボタン72c及び1度刻みに低くするシャワー装置湯温マイナスボタン72dと、ハンドシャワー65からの湯水の出湯のオン・オフを切り替えるハンドシャワー出湯ボタン72eと、ハンドシャワー出湯ボタン72eの左側に設けられてハンドシャワー65から出湯する湯水の設定温度を1度刻みに高くするハンドシャワー湯温プラスボタン72f及び1度刻みに低くするハンドシャワー湯温マイナスボタン72gと、ボディシャンプー80をシャワーノズル5a、5bの給湯路66に供給される湯水に混入させるシャンプーボタン72hと、消毒液81をシャワーノズル5a、5bの給湯路66に供給される湯水に混入させるシャワー装置消毒液ボタン72iと、入浴者Aを入浴用筐体2内に収容する前に入浴用筐体2内を予め暖める目的で所定時間だけシャワーノズル5a、5bから湯水を噴射させる暖気運転ボタン72jと、消毒液81をハンドシャワー65の給湯路66dに供給される湯水に混入させるハンドシャワー消毒液ボタン72kとを備えている。
【0053】
これらボタン類を操作者が押圧すると、そのボタン操作に対応する操作信号がリモコンケーブル70を介して給湯制御装置6の第1制御部68に送信され、第1制御部68はその操作信号に応じて、開閉電磁弁60a、60b、ハンドシャワー用混合弁64a、本体シャワー用混合弁64b、開閉電磁弁67a、67b、67c、67d、67e、及びチューブポンプTP1、TP2、TP3等を制御する。
【0054】
また、操作パネル71のLED表示部類は、電源ボタン72aの範囲内に設けられて電源がオン状態であることを示す電源表示LED73aと、給湯路66、66d内の湯水の状態がそれぞれ準備中(適温でない)、適温、水圧不足であることを示す3つの湯水状態表示LED73b、73c、73dと、シャワー装置出湯ボタン72bの右側に設けられてシャワーノズル5a、5bから出湯状態であることを示すシャワー装置出湯表示LED73eと、ハンドシャワー出湯ボタン72eの右側に設けられてハンドシャワー65から出湯状態であることを示すハンドシャワー出湯表示LED73fと、シャンプーボタン72hの左上及び右上に設けられて、それぞれシャワーノズル5a、5bの給湯路66に供給される湯水にボディシャンプー80が混入されていること及びシャンプータンクT1内のボディシャンプー80の残量が少ないことを示すシャンプー状態表示LED73g1、73g2と、シャワー装置消毒液ボタン72iの左上及び右上に設けられて、それぞれノズル5a、5bの給湯路66に供給される湯水に消毒液81が混入されていること及び消毒液タンクT2内の消毒液81の残量が少ないことを示す消毒液状態表示LED73h1、73h2と、暖気運転ボタン72jの左上に設けられて暖機運転のためのシャワー噴射が行われていることを示す暖機運転状態表示LED73iと、ハンドシャワー消毒液ボタン72kの左上及び右上に設けられてそれぞれハンドシャワー65の給湯路66dに供給される湯水に消毒液81が混入されていること及び消毒液タンクT2内の消毒液81の残量が少ないことを示すハンドシャワー消毒液状態表示LED73j1、73j2とを備えている。
【0055】
なお、上記各ボタン72h、72i、72j、72kの左上のLED73g1、73h1、73i、73j1には緑色LEDをそれぞれ使用し、右上のLED73g2、73h2、73j2には赤色LEDをそれぞれ使用している。これらLED表示部類は、リモコンケーブル70を介して給湯制御装置6の第1制御部68から送信されてくる制御信号によってその点灯が制御される。
【0056】
また、操作パネル71の7セグ表示部類は、シャワーノズル5a、5bから実際に出湯している湯水の温度等を7セグメントで表示するシャワー装置湯温表示部74aと、ハンドシャワー65から実際に出湯している湯水の温度等を7セグメントで表示するハンドシャワー湯温表示部74bとで構成されている。シャワー装置湯温表示部74aには、通常時、温度検知センサTS3の検知温度が表示される。ただし、2つの温度検知センサTS3、TS4によって検知される2つの温度の差が所定値以上の場合には、第1制御部68は少なくとも1つの温度検知センサTS3又はTS4が故障していると判断し、エラー表示を行う。
【0057】
また、シャワー装置湯温プラスボタン72c又はシャワー湯温マイナスボタン72dが押圧された場合には、シャワーノズル5a、5bから噴射される湯水の設定温度が5秒間表示される。これと同様に、ハンドシャワー湯温表示部74bには、通常時、温度検知センサTS1の検知温度が表示される。ただし、2つの温度検知センサTS1、TS2によって検知される2つの温度の差が所定値以上の場合には、第1制御部68は少なくとも1つの温度検知センサTS1又はTS2が故障していると判断し、エラー表示を行う。
【0058】
また、ハンドシャワー湯温プラスボタン72f又はハンドシャワー湯温マイナスボタン72gが押圧された場合には、ハンドシャワー65から噴射される湯水の設定温度が5秒間表示される。
【0059】
これら操作パネル71を構成するボタン類、LED表示部類及び7セグ表示部類と第1制御部68による制御の関係を、以下に説明する。
【0060】
給湯制御装置6の電源コンセント(不図示)が商用電源に接続されている状態で電源ボタン72aが押圧されると、これに対応する操作信号を受信した第1制御部68は、商用電源からの電力の各部への供給をオン状態に切り替え、電源表示LED73aを点灯制御して開閉電磁弁60a、60bを開状態に制御すると共に、シャワー装置湯温表示部74a及びハンドシャワー湯温表示部74bに温度表示させる。また、電源オンの状態で電源ボタン72aが再度押圧されると、これに対応する操作信号を受信した第1制御部68は、開閉電磁弁60a、60bを閉状態に制御して電源表示LED73aを消灯制御すると共に、商用電源からの電力の各部への供給をオフ状態に切り替える。
【0061】
また、シャワーノズル5a、5bからの湯水の出湯がオフ状態のときにシャワー装置出湯ボタン72bが押圧されると、これに対応する操作信号を受信した第1制御部68は、温度検知センサTS3、TS4の温度検知結果がシャワー装置湯温プラスボタン72c及びシャワー装置湯温マイナスボタン72dで設定された設定温度になっており、かつ圧力検知センサPSの圧力検知結果が所定圧力値以上の場合には、シャワー装置出湯表示LED73eを点灯制御して開閉電磁弁67a、67bを閉状態から開状態に制御し、シャワーノズル5a、5bの給湯路66に湯水を供給する。この際、開閉電磁弁67cは開状態から閉状態に制御される。
【0062】
このとき、同時に湯水状態表示LED73cが点灯制御されて湯水が適温であることが報知される。温度検知センサTS3、TS4の温度検知結果がシャワー装置湯温プラスボタン72c又はシャワー装置湯温マイナスボタン72dで設定された設定温度に調整されている途中で、後述する適正温度範囲内になっていない場合には、第1制御部68は、開閉電磁弁67cを開状態に制御し(開閉電磁弁67a、67bは初期状態の閉状態のまま)、湯水を排水口Dから排出すると共に、湯水状態表示LED73bを点灯制御し、湯水を準備中であることを報知する。
【0063】
また、圧力検知センサPSの圧力検知結果が所定圧力値未満の場合には、第1制御部68は、開閉電磁弁67cを開状態に制御し(開閉電磁弁67a、67bは初期状態の閉状態のまま)、湯水を排水口Dから排出すると共に、湯水状態表示LED73dを点灯制御し、湯水が水圧不足であることを報知する。また、シャワーノズル5a、5bからの湯水の出湯がオン状態のときにシャワー装置出湯ボタン72bが押圧されると、これに対応する操作信号を受信した第1制御部68は、シャワー装置出湯表示LED73eを消灯制御して開閉電磁弁67a、67b、67cを閉状態に制御し、シャワーノズル5a、5bの給湯路66への湯水の供給を停止する。
【0064】
また、シャワー装置湯温プラスボタン72c又はシャワー装置湯温マイナスボタン72dが押圧されると、これに対応する操作信号を受信した第1制御部68は、第1制御部68に有するRAM(不図示)の所定領域に記憶されているシャワーノズル5a、5bからの湯水の設定温度をそれぞれ1度高く又は1度低く書き換えると共に、その書き換えた設定温度をシャワー装置湯温表示部74aに5秒間表示させる。
【0065】
ここで、RAMに記憶された設定温度は、第1制御部に有するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)(不図示)の所定領域に記憶されている設定温度(40度)を給湯制御装置6の起動時に読み込んだものである。依って給湯制御装置6の電源を閉じるとRAMのデータは消去され、再び起動させるとRAMに記憶される設定温度はEEPROMより読みとられた40度となる。
【0066】
前記EEPROMには、設定温度(40度)の他に、シャワーの温度が適正温度範囲内にあるかを判定するための閾値データでもある適正温度範囲を規定する上限温度(44度)と下限温度(36度)を記憶している。この適正温度範囲も給湯制御装置6の起動時にRAMに読み込まれる。
【0067】
またEEPROMに記憶される設定温度と、適正温度範囲を規定する上限温度と下限温度は、第1制御部68と接続される不図示のインターフェイスを介して外部の端末(パーソナルコンピュータ等)より書換が可能で、入浴者の体質や好みに合わせて変更することができる。なお、この書換処理は外部端末により行うが、携帯電話における電話番号データの書換のように操作パネル71より書換可能としても良い。
【0068】
また、操作パネル71に適正温度範囲の書換を行うためのボタンと表示部を設けても良く、あるいはシャワー装置に適正温度範囲を設定するための別の操作パネルを設けても良い。
【0069】
また、ハンドシャワー65からの湯水の出湯がオフ状態のときにハンドシャワー出湯ボタン72eが押圧されると、これに対応する操作信号を受信した制御部68は、温度検知センサTS1、TS2の温度検知結果がハンドシャワー湯温プラスボタン72f又はハンドシャワー湯温マイナスボタン72gで設定された設定温度になっている場合には、ハンドシャワー出湯表示LED73fを点灯制御すると共に、所定時間だけ開閉電磁弁67dを開状態に制御して、ハンドシャワー65の給湯路66dに湯水を供給する。この際、開閉電磁弁67eは開状態から閉状態に制御される。
【0070】
また、ハンドシャワー65からの湯水の出湯がオン状態のときにハンドシャワー出湯ボタン72eが押圧されると、これに対応する操作信号を受信した第1制御部68は、ハンドシャワー出湯表示LED73fを消灯制御し、開閉電磁弁67dを閉状態に制御してハンドシャワー65への湯水の供給を停止する。
【0071】
また、ハンドシャワー湯温プラスボタン72f又はハンドシャワー湯温マイナスボタン72gが押圧されると、これに対応する操作信号を受信した第1制御部68は、第1制御部68に有するEEPROMの所定領域に記憶されているハンドシャワー65からの湯水の設定温度をそれぞれ1度高く又は1度低く書き換えると共に、その書き換えた設定温度をハンドシャワー湯温表示部74bに5秒間表示させる。
【0072】
また、シャンプーボタン72h又はシャワー装置消毒液ボタン72i又はハンドシャワー消毒液ボタン72kが押圧されると、これに対応する操作信号を受信した第1制御部68は、その操作信号に応じたチューブポンプTP1、TP2、TP3のいずれかが作動するように制御し、シャンプータンクT1内のボディシャンプー80又は消毒液タンクT2内の消毒液81を、それぞれ給湯路66、66dに供給する。このとき、第1制御部68によって、シャンプー状態表示LED73g1又は消毒液状態表示LED73h1又はハンドシャワー消毒液状態表示LEDj1が点灯制御される。
【0073】
また、暖気運転ボタン72jが押圧されると、これに対応する操作信号を受信した第1制御部68は、暖機運転状態表示LED73iを点灯制御して所定時間だけ開閉電磁弁67a、67bを開状態に制御し(開閉電磁弁67cは初期状態の閉状態のまま)、給湯路66に湯水を供給してシャワーノズル5a、5bから湯水を噴射させて入浴用筐体2内を暖める。
【0074】
また、上記した遠隔操作装置7は、図1及び図7(a)に示すように、給湯制御装置6に対して着脱できるようになっている。
【0075】
具体的には、図7(b)に示すように、遠隔操作装置7の背面に4つの真空吸盤72が設けられており、この真空吸盤72を給湯制御装置6の上面に吸着させることにより遠隔操作装置7を給湯制御装置6に対して装着することができ、また、装着状態の真空吸盤72をその端から捲りあげることにより遠隔操作装置7を給湯制御装置6から離脱させることができる。また、遠隔操作装置7の真空吸盤72による吸着を利用することにより、入浴用筐体2の外周面に対して遠隔操作装置7を着脱自在に装着することができる。
【0076】
次に、上述した本実施の形態のシャワー入浴装置1で入浴補助者Bの補助により入浴者Aをシャワー入浴させる手順について説明する。
【0077】
先ず、入浴補助者Bは、例えば給湯制御装置6に装着した遠隔操作装置7の操作パネル71の暖機運転ボタン72jを押し、入浴用筐体2内に設けられたシャワーノズル5a、5bから入浴用筐体2内に所定の温度の湯水を所定時間噴射して入浴用筐体2内を暖める。
【0078】
この暖気運転の終了後、入浴補助者Bは、入浴者Aをストレッチャー3の担架部33上に仰向けに寝かせ、ハンドル34を把握して台車部31が2本の後支持脚4b、4cの間に進入するようにストレッチャー3を移動させる。これにより、ストレッチャー3の担架部33とその上の入浴者Aが収容開口部21から入浴用筐体2内に収容される。このとき、入浴者Aの身体の首から下の部分が入浴用筐体2内部に位置すると共に、入浴者Aの頭部が入浴用筐体2の外部に位置し、カーテン22により仕切られる。
【0079】
そして、入浴補助者Bは、遠隔操作装置7を給湯制御装置6から取り外して例えば入浴用筐体2に装着し、入浴者Aのシャワー入浴を開始する前に、シャワーノズル5a、5bから噴射される湯水の温度を適正温度範囲(本実施の形態では36〜44度)内の所定の設定温度に設定する。
【0080】
そして、湯水の温度が設定温度に調整されると、入浴補助者Bは、操作パネル71のシャワー装置出湯ボタン72bを押す。これにより入浴用筐体2内に設けられたシャワーノズル5a、5bから、入浴者Aの身体に対して湯水が噴射される。
【0081】
この際、シャワーノズル5a、5bから噴射される湯水の設定温度は初期設定では例えば40度になっているが、入浴補助者Bは入浴者Aからの要望等に応じ、シャワー装置湯温プラスボタン72c又はシャワー装置湯温マイナスボタン72dを押して所望の設定温度に調節する。また、必要に応じてシャンプーボタン72hを押すことにより、第1制御部68の制御によってチューブポンプTP1を作動させてボディシャンプー80を供給して湯水に混合し、シャワーノズル5a、5bからボディシャンプー80を混合した湯水を噴射させるようにしてもよい。
【0082】
そして、適当なシャワー入浴時間が経過したら、入浴補助者Bは操作パネル71のシャワー装置出湯ボタン72bを再度押す。これにより、入浴用筐体2内に設けられたシャワーノズル5a、5bからの湯水の噴射が停止する。
【0083】
続いて入浴補助者Bは、必要に応じて入浴者Aの身体の手洗いを行う。入浴補助者Bが入浴者Aの身体を手洗いする場合、入浴補助者Bは、入浴用筐体2の両側面に形成した2つの側面開口部23のうちの一方に取り付けているカーテン24を開き、そこに上半身を入れる。そして、その状態でハンドシャワー65を用いて入浴者Aの身体を手洗いする。
【0084】
具体的には、操作パネル71のハンドシャワー出湯ボタン72eを押すことにより、ハンドシャワー65から入浴者Aの身体の任意の部分に所定温度(適正温度範囲)の湯水を噴射させて、入浴者Aの身体を手洗いすることができる。そして、適当な手洗い時間が経過したら、入浴補助者Bは操作パネル71のハンドシャワー出湯ボタン72eを再度押す。これにより、ハンドシャワー65からの湯水の噴射が停止する。
【0085】
そして、手洗いが終了すると入浴補助者Bは、ストレッチャー3のハンドル34を把握して、台車部31が2本の後支持脚4b、4cの間から引き出されるようにストレッチャー3を移動させる。これにより、ストレッチャー3の担架部33上の入浴者Aが収容開口部21から入浴用筐体2の外部に搬出されてシャワー入浴を終える。
【0086】
そして、上記したようにしてシャワー入浴装置1による入浴者Aのシャワー入浴を終えた後に、次の入浴者(被介護者)をシャワー入浴させる前に入浴用筐体2内を消毒液81で殺菌消毒する。
【0087】
具体的には、シャワー装置消毒液ボタン72iを約3秒間以上押すことにより、制御部68の制御によって消毒液タンクT2内の消毒液81を給湯路66に供給して湯水に混合し、シャワーノズル5a、5bから消毒液81を混合した湯水(混合液)を入浴用筐体2内に噴射させて、入浴用筐体2内を消毒する。
【0088】
また、ハンドシャワー65を用いて入浴用筐体2内を消毒する場合は、ハンドシャワー消毒液ボタン72kを約3秒間以上押すことにより、第1制御部68の制御によって消毒液タンクT2内の消毒液81を給湯路66dに供給して湯水に混合し、ハンドシャワー65から消毒液81を混合した湯水(混合液)を入浴用筐体2内に噴射させて、入浴用筐体2内を消毒する。なお、1日の入浴者の人数に応じて入浴用筐体2内の消毒を、所定回数又はその最後の入浴者が入浴終了後に1回だけ行うようにしてもよい。
【0089】
本発明の実施の形態1のシャワー入浴装置1では、ハンドシャワー用混合弁64aと本体シャワー用混合弁64bの駆動部(不図示)は第1制御部68からの制御に基づいて駆動され、更に、第1制御部68は、温度検知センサTS3、TS4、又はTS1、TS2から入力される温度検知信号に基づいて、シャワーノズル5a、5b、又はハンドシャワー65に供給される湯水の温度が予め設定した適正温度範囲内(湯水の供給の是非を判定するための予め設定した閾値内)になったと判断した場合には、開閉電磁弁67a、67b、67c、又は67d、67eの開閉制御を行う(詳細は後述する)。なお、本実施の形態では、上記の予め設定した適正温度範囲を、シャワーノズル5a、5b、又はハンドシャワー65に供給される湯水の上限温度と下限温度(本実施の形態では44度と36度)によって規定した。
【0090】
更に、本発明の実施の形態では、図5に示すように、ソフトウェア制御を行う第1制御部68以外に、ハードウェア制御(ハードロジック処理)を行う第2制御部82を有しており、第2制御部82は、温度検知センサTS3、TS4、又はTS1、TS2で検知された検知温度と第2制御部82に適正温度範囲として設定されている上限温度(本実施の形態では45度)とを直接比較するハードロジック処理を行い、この結果に基づいて開閉電磁弁67a、67b、67c、又は67d、67eをそれぞれ開閉制御する(詳細は後述する)。
【0091】
次に、シャワー入浴装置1で入浴者Aをシャワー入浴させる際における、第1制御部68による制御の具体例を図8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0092】
第1制御部68は、その内部に有しているEEPROMより予め記憶されている湯水の設定温度(40度)と、シャワーの温度が適正温度範囲内にあるかを判定するための閾値データとして適正温度範囲を規定する上限温度(44度)と下限温度(36度)を読取り、RAMに書き込む(ステップS1)。そして、入浴補助者(介護者)Bが、シャワースタートを入力するシャワー装置出湯ボタン72bを押すことによって湯水の供給が開始される(ステップS2、S3、S4)。このS4の湯水供給処理は、その湯水温度をRAMに記憶される設定温度40度になるように温調している。
【0093】
なお、ステップS2でシャワー装置出湯ボタン72b以外のボタンが押された時はその他の処理を行っている(ステップS15)。例えば、湯水の設定温度を所定の温度に変更するため操作パネル71のシャワー装置湯温プラスボタン72c又はシャワー装置湯温マイナスボタン72dのキー入力操作がこれにあたる。
【0094】
次に供給される湯水の温度が、RAMに記憶される閾値を基に適正温度範囲内にあるか判断される(ステップS5、S6)。上限温度の44度以下でかつ下限温度の36度以上の適正温度範囲であれば所定のシャワー入浴時間が経過あるいは停止の入力がされるまでシャワーノズル5a、5bから湯水が噴射される(ステップS7)。
【0095】
ここで、ステップS2で入浴補助者Bがシャワー装置湯温プラスボタン72cを押して設定温度を適正温度範囲内(36〜44度)の上限温度(44度)に近い43度に変更したとき、あるいは、シャワー噴射中に入浴者Aの要望等により設定温度を43度に変更した場合(フローでは不図示)、給湯制御装置6の第1制御部68はRAMの設定温度を40度から43度に変更し、本体シャワー用混合弁64bを調整して湯水の温度を43度にする。
【0096】
この際、本体シャワー用混合弁64bによる湯と水の混合状況によっては、一旦43度よりも高い温度(この場合、例えば上限温度の44度、あるいは44度以上)にオーバーシュートする場合があり、この上限温度(あるいは上限温度以上)の湯水が短時間ではあるが給湯路66に供給されることになる。このような状況が発生した場合、ステップS5において本発明の実施の形態では、第1制御部68は、温度検知センサTS3、TS4で検知した湯水の温度に対応した温度検知信号値と、RAMから読取った上限温度とを比較して、温度検知信号値が閾値を超えていると判断する。
【0097】
この判断で第1制御部68は、湯水の温度が上限温度(あるいは上限温度以上)であることを検知し、本体シャワー用混合弁64bによる湯と水の混合状況を制御してシャワー装置湯温表示部74aに温調中であることを表示して、給湯路66の開閉電磁弁67a、67bを開状態から閉状態に制御すると共に、開閉電磁弁67cを閉状態から開状態に制御し、排水を行いながら温調する(ステップS8、S9)。これによって必要以上に熱い温度の湯水の噴射を防ぐことが出来る。
【0098】
また、ステップS2で入浴補助者Bがシャワー装置湯温マイナスボタン72dを押して設定温度を適正温度範囲(36〜44度)の下限温度(36度)に近い37度に変更したとき、あるいは、シャワー噴射中に入浴者Aの要望等により設定温度を37度に変更した場合(フローでは不図示)、給湯制御装置6の第1制御部68はRAMの設定温度を40度から37度に変更し、本体シャワー用混合弁64bを調整して湯水の温度を37度にする。
【0099】
この際、本体シャワー用混合弁64bによる湯と水の混合状況によっては、一旦37度よりも低い温度(この場合、例えば下限温度の36度、あるいは36度以下))にオーバーシュートする場合があり、この下限温度(あるいは下限温度以下)の湯水が短時間ではあるが給湯路66に供給されることになる。このような状況が発生した場合、ステップS6において本発明の実施の形態では、第1制御部68は、温度検知センサTS3、TS4で検知した湯水の温度に対応した温度検知信号値と、RAMから読取った下限温度とを比較して、温度検知信号値が閾値を超えていると判断する。
【0100】
この判断で第1制御部68は、湯水の温度が下限温度(あるいは下限温度以下)であることを検知し、本体シャワー用混合弁64bによる湯と水の混合状況を制御してシャワー装置湯温表示部74aに温調中であることを表示して、給湯路66の開閉電磁弁67a、67bを開状態から閉状態に制御し、排水を行いながら温調する(ステップS8、S9)。これによって必要以上の冷たい温度の湯水の噴射を防ぐことが出来る。
【0101】
そして、ステップS8で湯水の温度が上限温度(44度)以下に温調され(ステップS10、S12)、また、ステップS8で湯水の温度が下限温度(36度)以上に温調された場合に(ステップS11、S12)、シャワー装置湯温表示部74aに温調が終了したことを表示して、給湯路66の開閉電磁弁67a、67bを閉状態から開状態に制御すると共に、開閉電磁弁67cを開状態から閉状態に制御し(ステップS13、S14)、適正温度範囲(36〜44度)の湯水をシャワーノズル5a、5bから入浴者Aに噴射してシャワー入浴を再開する。
【0102】
ところで、上記した第1制御部68によるソフトウェア制御を実行する場合において、第1制御部68の検知温度に対する感度設定や所定時間における検知温度のサンプリング数等によっては、第1制御部68は、湯水の温度が適正温度範囲の上限温度もしくは上限温度以上の温度から短時間で適正温度範囲に戻った場合等には異常と判断しなく、温調を行わない場合も想定される。このため、特に温度が適正温度範囲の上限温度以上の湯水がシャワーノズル5a、5bから噴射されると、入浴者Aに不快な思いをさせてしまう。
【0103】
そこで、本発明の実施の形態では、第1制御部68によるソフトウェア制御と独立した第2制御部82によるハードウェア制御によって、開閉電磁弁67a、67b、67cをそれぞれ開閉できるようにした。
【0104】
即ち、湯水の温度が短時間だけ上記上限温度(44度)を超えた場合などに、仮に上述した第1制御部68によるソフトウェア制御で検知できなかった場合でも、第2制御部82は、上述した第1制御部68によるソフトウェア制御時に、温度検知センサTS3、TS4で検知した湯水の温度に対応した温度検知信号値と、第2制御部82で閾値として設定されている上限温度(本実施の形態は45度)とを直接比較している。そして、第2制御部82は、この直接比較で温度検知信号値が閾値を超えていると判断した場合、即ち、湯水の温度が上限温度(本実施の形態は45度)以上であると判断すると、本体シャワー用混合弁64bによる湯と水の混合状況を制御して、給湯路66の開閉電磁弁67a、67bを開状態から閉状態に制御すると共に、開閉電磁弁67cを閉状態から開状態に制御する。
【0105】
そして、湯水の温度が上限温度(44度)以下に温調されると、シャワー装置湯温表示部74aに温調が終了したことを表示して、第2制御部82は、給湯路66の開閉電磁弁67a、67bを閉状態から開状態に制御すると共に、開閉電磁弁67cを開状態から閉状態に制御し、適正温度範囲(36〜44度)の湯水をシャワーノズル5a、5bから入浴者Aに噴射してシャワー入浴を再開する。
【0106】
また、ハンドシャワー65から温水を入浴者Aに噴射してシャワー入浴させる場合においても、上記の場合と同様に制御することができる。
【0107】
このように本実施の形態では、湯水の温度が短時間だけ適正温度範囲の上限温度を超えた場合などに、仮に第1制御部68によるソフトウェア制御で検知できなかった場合や第1制御部68に故障等の不具合があった場合でも、第2制御部82によるハードウェア制御によって開閉電磁弁67a、67bを確実に閉じることができるので、適正温度範囲の上限温度を超えた温水がシャワーノズル5a、5b又はハンドシャワー65から噴出されることを確実に防止することができる。
【0108】
なお、上述した実施の形態1では、温水の温度の適正温度範囲を36〜44度に設定した場合であったが、適正温度範囲の温度は36〜44度に限定されることなく個々の入浴者の体質や好みに合わせた任意の温度範囲であってもよい。
【0109】
また、上述した実施の形態1では、上記の適正温度範囲を、シャワーノズル5a、5b、又はハンドシャワー65に供給される湯水の適正温度範囲の上限温度と下限温度としたが、入浴者Aの要望等によって上限のみもしくは下限のみであってもよい。
【0110】
また、上述した実施の形態1では、1つの第2制御部82を有していたが、各温度検知センサTS3、TS4、又はTS1、TS2の個数に応じて、各温度検知センサTS3、TS4、又はTS1、TS2にそれぞれ第2制御部82を接続し、各第2制御部82は、入力される各温度検知信号値と設定されている上限温度に対応した閾値とを直接比較して、電磁弁67a、67b、67c、又は67d、67eをそれぞれ開閉制御する。第2制御部が有する閾値は入浴者を火傷等の被害から守るための最終的な閾値であるため、この場合の各第2制御部82が有している閾値は同一の値である。
【0111】
また、上記と同様の理由により、第2制御部82で設定される上限温度は、第1制御部68で入浴者の快適さのために設定される適正温度範囲内の上限温度よりも常に高い値に設定される。
【0112】
また、上述した実施の形態1では、第2制御部82は湯水の上限温度側のみを検知していたが、湯水の上限温度と下限温度の両方を検知するようにしてもよい。この場合、第2制御部82で設定される下限温度は、第1制御部68で設定される適正温度範囲内の下限温度よりも常に低い値に設定される。これにより入浴者は第1制御部68に不具合があっても、冷水を浴びてショックを受ける被害から守られる。
【0113】
また、本実施の形態の第2制御部82は、ハードウェア制御によるが、例えば第1制御部82と独立してプログラムが実行される別のソフトウェア制御による制御手段であっても良い。この場合、第1制御部は給湯制御装置6あるいはシャワー入浴装置1全体を制御するもので、第2制御部は第1制御部の適正温度範囲とは別に適正温度範囲(上限及び下限温度の閾値)を記憶し、この適正温度範囲と温度検知センサにて検出された温度を基に第1制御部とは独立して給湯路の開閉電磁弁67a、67b、67cやシャワーノズル5a、5b内の搬送路開閉部83の開閉のみを制御するようにすればよい。なお、この制御は、第1制御部68を説明する図8のステップS4からステップS14の制御と同じ制御となる。なお、第2制御部が記憶する適正温度範囲は、第1制御部の適正温度範囲の上限温度より同じか高く、その下限温度より同じか低い温度とする。
【0114】
また、本実施の形態で、第1制御部と第2制御部がそれぞれ接続している温度センサ、供給路開閉手段および搬送路開閉手段は同じものであるが、それぞれ別に備えられたものに接続してもよい。
【0115】
〈実施の形態2〉
本実施の形態では、湯水の温度が短時間だけ適正温度範囲の上限温度を超えた場合などに、仮に第1制御部68によるソフトウェア制御で検知できなかった場合、あるいは開閉電磁弁67a、67bが故障して閉状態にならない場合でも、第2制御部82によるハードウェア制御によって、シャワーノズル5a、5b、又はハンドシャワー65に湯水を供給する供給部への通電を停止するようにした。他の構成は、図1〜図7に示した実施の形態1のシャワー装置と同様である。
【0116】
このように本実施の形態では、湯水の温度が短時間だけ適正温度範囲の上限温度を超えた場合などに、仮に第1制御部68によるソフトウェア制御でシャワーノズル5a、5b、又はハンドシャワー65に湯水を供給する供給部への通電を確実にOFFにすることができるので、適正温度範囲の上限温度を超えた温水がシャワーノズル5a、5b又はハンドシャワー65から噴出されることを確実に防止することができる。
【0117】
〈実施の形態3〉
図9は、本発明の実施の形態3に係るシャワー入浴装置の給湯制御装置の内部構成を示す配管ブロック図である。なお、図5示した実施の形態1に係るシャワー入浴装置1の給湯制御装置6と同一部材には同一符合を付し、重複する説明は省略する。
【0118】
本実施の形態では、シャワーノズル5a、5b内の、温調された湯水をシャワーノズル5a、5bの噴射口側に搬送する搬送路(不図示)に、この搬送路(不図示)を開閉自在な搬送路開閉部83を設けている。搬送路開閉部83は、第1制御部68によるソフトウェア制御と、第2制御部82によるハードウェア制御によって開閉動作が制御される。第1制御部68によるソフトウェア制御と、第2制御部82によるハードウェア制御は、上述した実施の形態1の場合と同様であり、本実施の形態ではそれらの説明は省略する。
【0119】
このように本実施の形態では、湯水の温度が短時間だけ適正温度範囲の上限温度を超えた場合などに、仮に第1制御部68によるソフトウェア制御で検知できなかった場合でも、第2制御部82によるハードウェア制御によって搬送路開閉部83を確実に閉じることができるので、適正温度範囲の上限温度を超えた温水がシャワーノズル5a、5bから噴出されることを確実に防止することができる。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数の供給指示手段は、各々シャワー手段への湯水の供給の是非を判定するための閾値を有しており、複数の供給指示手段が温度検知手段により検知された湯水の温度が各々の閾値を超えていると判断した場合には、シャワー手段への湯水の供給を行わない、あるいはシャワー手段内で湯水の搬送を行わないように指示することにより、湯水の温度が閾値を超えたときには確実にシャワーの噴射を停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るシャワー入浴装置を示す概略構成図。
【図2】(a)は、ストレッチャー(担架)の構成を示す上面図、(b)はストレッチャー(担架)の構成を示す側面図。
【図3】入浴用筐体を示す斜視図。
【図4】入浴補助者が入浴者のシャワー入浴の補助を行っている状態を説明するための図。
【図5】本発明の実施の形態1における給湯制御装置の内部構成を示す配管ブロック図。
【図6】操作パネルを示す平面図。
【図7】(a)は、遠隔操作装置を備えた給湯制御装置の外観を示す側面図、(b)は、遠隔操作装置の背面側を示す斜視図。
【図8】本発明の実施の形態1における第1制御部の制御のフローチャート。
【図9】本発明の実施の形態3における給湯制御装置の内部構成を示す配管ブロック図。
【符号の説明】
1   シャワー入浴装置
2   入浴用筐体
3   ストレッチャー
5a、5b   シャワーノズル(シャワー手段)
6   給湯制御装置
7   遠隔操作制御装置
21  収容開口部
22  カーテン
23  側面開口部
24  カーテン
65  ハンドシャワー(シャワー手段)
66、66a、66b、66c、66d、66e  給湯路(湯水供給手段)
67a、67b、67d  開閉電磁弁(供給路開閉手段)
68  第1制御部(供給指示手段)
71  操作パネル
82  第2制御部(供給指示手段)
83  搬送路開閉部(搬送路開閉手段)
A   入浴者
B   入浴補助者
TS1、TS2、TS3、TS4   温度検知センサ(温度検知手段)

Claims (11)

  1. 入浴者の身体の少なくとも一部が内部に収容される入浴用筐体と、前記入浴用筐体内に収容される入浴者に湯水を噴射してシャワー入浴を行うためのシャワー手段と、前記シャワー手段に湯水の温度を調整して供給する湯水供給手段とを有するシャワー入浴装置において、
    前記湯水供給手段から前記シャワー手段に供給される湯水の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段から入力される湯水温度の検知信号に基づいて前記湯水供給手段に前記シャワー手段への湯水の供給の是非を指示する複数の供給指示手段とを備え、前記複数の供給指示手段は、各々前記シャワー手段への湯水の供給の是非を判定するための閾値を有し、前記複数の供給指示手段は前記温度検知手段により検知された湯水の温度が各々の閾値を超えていると判断した場合、前記シャワー手段への湯水の供給を行わないように指示することを特徴とするシャワー入浴装置。
  2. 前記湯水供給手段は、前記シャワー手段に温度を調整された湯水を供給する供給路を開閉自在な供給路開閉手段を備え、前記複数の供給指示手段の少なくとも一つは前記供給路開閉手段に指示することによって前記シャワー手段への湯水の供給の是非を指示し、前記供給路開閉手段は前記複数の供給指示手段のいずれかからの指示に基づいて前記供給路の開閉を行うことを特徴とする請求項1に記載のシャワー入浴装置。
  3. 前記湯水供給手段は、前記供給路開閉手段の上流側に湯水排水手段を備え、前記複数の供給指示手段の内の、前記供給路開閉手段に指示するものは、前記供給路開閉手段を閉じるように指示する際に前記湯水排水手段に湯水を排水するように指示することを特徴とする請求項2に記載のシャワー入浴装置。
  4. 前記シャワー手段への湯水の供給作動を停止する作動停止手段を備え、前記複数の供給指示手段の少なくとも一つは前記作動停止手段に指示することによって前記シャワー手段への湯水の供給の是非を指示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のシャワー入浴装置。
  5. 前記閾値の少なくとも一つは任意の値に設定可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシャワー入浴装置。
  6. 前記閾値は、前記シャワー手段に供給される湯水の上限温度と下限温度の少なくとも片方であり、前記複数の供給指示手段の内の少なくとも一つは、前記温度検知手段により検知された湯水の温度が前記上限温度を超えている場合、あるいは前記下限温度を下回っている場合をもって閾値を超えていると判断することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のシャワー入浴装置。
  7. 前記複数の供給指示手段の内の少なくとも一つは、前記温度検知手段により検知された湯水の温度と前記閾値とを直接比較するハードロジック処理を行い、その結果に基づいて指示を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のシャワー入浴装置。
  8. 前記ハードロジック処理を行う供給指示手段が複数である場合、前記ハードロジック処理を行う複数の供給指示手段がそれぞれ有する閾値は同一の値であり、前記ハードロジック処理を行う複数の供給指示手段の内の少なくとも一つは、前記供給路開閉手段に指示を行うことを特徴とする請求項7に記載のシャワー入浴装置。
  9. 前記ハードロジック処理を行う供給指示手段が有する上限温度が前記複数の供給指示手段の上限温度の中で最高値であり、前記ハードロジック処理を行う供給指示手段が有する下限温度が前記複数の供給指示手段の下限温度の中で最底値であることを特徴とする請求項7又は8に記載のシャワー入浴装置。
  10. 前記供給路開閉手段は通電により内部の弁を閉状態から開状態にする電磁弁であり、前記供給指示手段は前記温度検知手段により検知された湯水の温度が前記閾値内であると判断した場合にのみ前記電磁弁への通電を行うことによって前記シャワー手段への湯水の供給の是非を指示することを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載のシャワー入浴装置。
  11. 入浴者の身体の少なくとも一部が内部に収容される入浴用筐体と、前記入浴用筐体内に収容される入浴者に湯水を噴射してシャワー入浴を行うためのシャワー手段と、前記シャワー手段に温度を調整された湯水を供給する湯水供給手段とを有するシャワー入浴装置において、
    前記湯水供給手段から前記シャワー手段に供給される湯水の温度を検知する温度検知手段と、前記シャワー手段内に有する温度を調整された湯水を搬送する搬送路を開閉自在な搬送路開閉手段と、前記温度検知手段から入力される湯水温度の検知信号に基づいて前記搬送路開閉手段に前記シャワー手段からの湯水の噴射の是非を指示する複数の噴射指示手段と、を備え、
    前記複数の噴射指示手段は、各々前記シャワー手段からの湯水の噴射の是非を判定するための閾値を有し、前記複数の噴射指示手段は、前記温度検知手段により検知された湯水の温度が各々の閾値を超えていると判断した場合、前記搬送路開閉手段を開状態から閉状態にするように指示することを特徴とするシャワー入浴装置。
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