JP2004096875A - 永久磁石形回転電機 - Google Patents

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JP2004096875A JP2002253459A JP2002253459A JP2004096875A JP 2004096875 A JP2004096875 A JP 2004096875A JP 2002253459 A JP2002253459 A JP 2002253459A JP 2002253459 A JP2002253459 A JP 2002253459A JP 2004096875 A JP2004096875 A JP 2004096875A
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Isamu Takeda
武田 勇
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】低コストで回転子の慣性の低減を図ることができる永久磁石形サーボモータ等の永久磁石形回転電機を提供する。
【解決手段】回転軸22にラジアル方向の貫通穴25を形成し、且つ、この貫通穴25の端部25aにリベット26を打ち込んで(埋め込んで)前記端部25aを塞ぐことにより前記端部25aに磁路を確保する構成とする。また、貫通穴25は回転軸22(磁石固定軸部22B)の外周面の磁石固定部分に形成し、貫通穴25の端部22aが永久磁石の裏側に位置する構成とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は永久磁石形回転電機に関し、永久磁石形サーボモータなどに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄心外表面に永久磁石を固定する方式(SPM)の永久磁石形サーボモータであって、且つ、パワーレイトの高い永久磁石形サーボモータの回転子では、下記の▲1▼〜▲3▼のような理由から、積層鉄心(コア)を使用せず、直接、回転軸の外周面に永久磁石が固定されている。即ち、回転軸が鉄心も兼ねて磁路を構成する。
【0003】
(1)慣性(イナーシャ)を小さくするため、回転子の外径を小さくする。
(2)トルクを大きくするため、出力軸を太くする。
(3)永久磁石の磁束は直流であり、回転子側では前記磁束による鉄損がないため、積層鉄心を用いる必要がない。
【0004】
かかる永久磁石形サーボモータの具体例を図3及び図4に基づいて説明する。図3は従来の永久磁石形サーボモータの回転子の側面図、図4は図3のA方向矢視図である。
【0005】
図3及び図4に示すように永久磁石形サーボモータの回転子1は回転軸2と、この回転軸2の外周面に直接(積層鉄心を使用ぜすに)固定された複数の永久磁石4とを備えた構成となっている。回転軸2は鋼材などの磁性材からなり、軸受3を介して図示しないフレームなどの支持部に回転可能に支持されている。また、回転軸2の一端側は出力軸部2Aとなっており、この出力軸部2Aはトルクを大きくするために比較的太くなっている。
【0006】
そして、永久磁石4は、回転軸2の出力軸部2Aよりも更に少し太くなった磁石固定軸部2Bの外周面に接着剤で貼り付けて固定されている。即ち、回転軸2(磁石固定軸部2B)が鉄心も兼ねて磁路を構成している。また、磁石固定軸部2Bの外周面には、回転軸周方向の幅が回転軸径方向の外側に向かうにしたがって回転軸周方向に広がる形状の位置決め用突起2B−1を、回転軸周方向に沿って複数形成し、回転軸周方向の幅が回転軸径方向の内側に向かうにしたがって回転軸周方向に広がる形状の永久磁石4を、回転軸周方向において隣り合う位置決め用突起2B−1の間に嵌合することによって、永久磁石4を位置決めしている。
【0007】
なお、図示例は8極の場合であり、8個の永久磁石4が磁石固定軸部2Bに固定されている。また、回転子1の周囲には図示しない固定子が、回転子1との間にギャップを隔てて配置されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような永久磁石形サーボモータにおける回転子1の慣性は、回転子1の径、永久磁石4の厚さ、回転子1の軸方向長さでほぼ決定する。この慣性を更に低減させるには、図5に示すように回転軸2を中空軸とする方法がある。しかし、この方法では次のような問題点がある。
【0009】
即ち、中空の回転軸2にエンコーダを取り付ける場合、回転軸2の端面に蓋5を設けて中空部2aの端を塞ぎ、この蓋5にエンコーダ6を取り付ける必要がある。このため、蓋5が必要となり、且つ、蓋5の取付タップ、インロの加工等が必要となるため、コストが高くなってしまう。また、中空の回転軸2は、それ自体のコストも高い。
【0010】
従って本発明は上記の事情に鑑み、低コストで回転子の慣性の低減を図ることができる永久磁石形サーボモータ等の永久磁石形回転電機を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1発明の永久磁石形回転電機は、磁性材からなる回転軸の外周面に複数の永久磁石を固定してなる回転子を有する永久磁石形回転電機において、
前記回転軸にラジアル方向の貫通穴又は貫通していない穴を形成し、且つ、この貫通穴又は貫通していない穴の端部に磁性材からなる部材を埋め込んで前記端部を塞ぐことにより前記端部に磁路を確保する構成したことを特徴とする。
【0012】
また、第2発明の永久磁石形回転電機は、第1発明の永久磁石形回転電機において、
前記貫通穴又は貫通していない穴は前記回転軸の外周面の磁石固定部分に形成し、前記貫通穴又は貫通していない穴の端部が前記永久磁石の裏側に位置することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の実施の形態に係る永久磁石形サーボモータの回転子を一部破断して示す側面図、図2は図1のB−B線矢視断面である。
【0015】
<構成>
図1及び図2に示すように永久磁石形サーボモータ(SPMサーボモータ)の回転子21は回転軸22と、この回転軸22の外周面に直接(積層鉄心を使用ぜすに)固定された複数の永久磁石24とを備えた構成となっている。回転軸22は鋼材などの磁性材からなり、軸受23を介して図示しないフレームなどの支持部に回転可能に支持されている。また、回転軸22の一端側は出力軸部22Aとなっており、この出力軸部22Aはトルクを大きくするために比較的太くなっている。
【0016】
永久磁石24は、回転軸22の出力軸部22Aよりも更に少し太くなった磁石固定軸部22Bの外周面に接着剤で貼り付けて固定されている。即ち、回転軸22(磁石固定軸部22B)が鉄心も兼ねて磁路を構成している。また、磁石固定軸部22Bの外周面には、回転軸周方向の幅が回転軸径方向の外側に向かうにしたがって回転軸周方向に広がる形状の位置決め用突起22B−1を、回転軸周方向に沿って複数形成し、回転軸周方向の幅が回転軸径方向の内側に向かうにしたがって回転軸周方向に広がる形状の永久磁石24を、回転軸周方向において隣り合う位置決め用突起22B−1の間に嵌合することによって、永久磁石24を位置決めしている。
【0017】
なお、図示例は8極の場合であり、8個の永久磁石24が磁石固定軸部22Bに固定されている。また、回転子21の周囲には図示しない固定子が、回転子21との間にギャップを隔てて配置されている。
【0018】
そして、本実施の形態では穴あけ加工によって回転軸22の磁石固定軸部22Bにラジアル方向(回転軸径方向)の貫通穴(キリ穴)25が複数形成されている。即ち、何れの貫通穴25も回転軸22の横断面中心部(図2参照)を通って貫通している。また、各貫通穴25は端部25aにリベット26が打ち込まれて端部25aが塞がれている。リベット26は鋼材などの磁性材からなる部材であるため、このリベット26によって前記端部25aに磁路が確保される。
【0019】
しかも、各貫通穴25は回転軸22の外周面の磁石固定部分に形成され、各貫通穴25の端部25aが、永久磁石24の裏側に位置するようになっている。即ち、永久磁石24の端部25a(リベット26)は永久磁石24の裏に隠れて表からは見えないようになっている。
【0020】
<作用・効果>
本実施の形態の永久磁石形サーボモータ21によれば、回転軸22にラジアル方向の貫通穴25を形成し、且つ、この貫通穴25の端部25aにリベット26を打ち込んで(埋め込んで)前記端部25aを塞ぐことにより前記端部25aに磁路を確保する構成としたため、回転子21の慣性(イナーシャ)を例えば10%以上低減することができる。しかも、加工が単純で精度が不要であるため、僅かなコストアップで慣性の低減を実現することができる。また、トルクは従来と同一のトルクを維持することができる。
【0021】
また、貫通穴25は回転軸22(磁石固定軸部22B)の外周面の磁石固定部分に形成し、貫通穴25の端部22aが永久磁石の裏側に位置する構成であるため、極数(永久磁石の数)が多くて、回転軸周方向に隣り合う永久磁石の間隔が狭い場合でも、回転軸22(磁石固定軸部22B)に貫通穴25を形成することができる。また、永久磁石24がリベット26の抜け出しを防止する機能も果たすことになり、更には永久磁石24の裏に貫通穴25の端部25a(リベット26)が隠れるため見栄えもよい。
【0022】
なお、上記では回転軸22(磁石固定軸部22B)に貫通穴25を形成しているが、必ずしもこれに限定するものではなく、回転軸22(磁石固定軸部22B)にラジアル方向の貫通していない穴を形成し、この穴の端部を磁性材からなる部材(リベット)で塞いで前記端部に磁路を確保するようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上発明の実施の形態とともに具体的に説明したように、第1発明の永久磁石形回転電機によれば、磁性材からなる回転軸の外周面に複数の永久磁石を固定してなる回転子を有する永久磁石形回転電機において、前記回転軸にラジアル方向の貫通穴又は貫通していない穴を形成し、且つ、この貫通穴又は貫通していない穴の端部に磁性材からなる部材を埋め込んで前記端部を塞ぐことにより前記端部に磁路を確保する構成としたため、回転子の慣性(イナーシャ)を低減することができる。しかも、加工が単純で精度が不要であるため、僅かなコストアップで慣性の低減を実現することができる。また、トルクは従来と同一のトルクを維持することができる。
【0024】
また、第2発明の永久磁石形回転電機によれば、第1発明の永久磁石形回転電機において、前記貫通穴又は貫通していない穴は前記回転軸の外周面の磁石固定部分に形成し、前記貫通穴又は貫通していない穴の端部が前記永久磁石の裏側に位置する構成であるため、極数(永久磁石の数)が多くて、回転軸周方向に隣り合う永久磁石の間隔が狭い場合でも、回転軸(磁石固定軸部)に貫通穴を形成することができる。また、永久磁石が磁性材からなる部材の抜け出しを防止する機能も果たすことになり、更には永久磁石の裏に貫通穴又は貫通していない穴の端部(磁性材からなる部材)が隠れるため見栄えもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る永久磁石形サーボモータの回転子を一部破断して示す側面図である。
【図2】図1のB−B線矢視断面である。
【図3】従来の永久磁石形サーボモータの回転子の側面図である。
【図4】図3のA方向矢視図である。
【図5】永久磁石形サーボモータの回転軸を中空とした場合の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
21 永久磁石形サーボモータ
22 回転軸
22A 出力軸部
22B 磁石固定軸部
22B−1 位置決め用突起
23 軸受
24 永久磁石
25 貫通穴
25a 端部
26 リベット

Claims (2)

  1. 磁性材からなる回転軸の外周面に複数の永久磁石を固定してなる回転子を有する永久磁石形回転電機において、
    前記回転軸にラジアル方向の貫通穴又は貫通していない穴を形成し、且つ、この貫通穴又は貫通していない穴の端部に磁性材からなる部材を埋め込んで前記端部を塞ぐことにより前記端部に磁路を確保する構成したことを特徴とする永久磁石形回転電機。
  2. 請求項1に記載の永久磁石形回転電機において、
    前記貫通穴又は貫通していない穴は前記回転軸の外周面の磁石固定部分に形成し、前記貫通穴又は貫通していない穴の端部が前記永久磁石の裏側に位置することを特徴とする永久磁石形回転電機。
JP2002253459A 2002-08-30 2002-08-30 永久磁石形回転電機 Withdrawn JP2004096875A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041371A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Nishishiba Electric Co Ltd 永久磁石形回転電機の回転子およびその組立方法
JP2011254687A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Asmo Co Ltd ロータ及びロータの製造方法

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