JP2004093426A - 半導体集積回路とそのテスト方法および装置 - Google Patents

半導体集積回路とそのテスト方法および装置 Download PDF

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小野寺 岳志
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Abstract

【課題】半導体集積回路の効果的なテストを実現し、且つ、配線の錯綜の少ないスキャンデザインを提供する。
【解決手段】スキャン分配圧縮モードでは、各段のスキャンチェイン201乃至20Nに供給端子301乃至30Nからテストパターンが供給される。スキャンチェインに収納されたテスト結果データは各段のMISR110にて圧縮される。シグネチャ読出しモードでは、各段のMISR110から読み出されたシグネチャがビットごとに排他的論理和回路131乃至13Nにより圧縮されて輩出される。逐次スキャンモードでは、各段のスキャンチェイン201乃至20Nがそれぞれ直列に接続され、N本のスキャンチェインを構成する。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路とそのテスト方法および装置に関し、特にスキャンパス技術を用いたテストに適用される。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路をテストするための一つの手法として、スキャンパスにより順序回路の動作をテストする手法が用いられている。この手法は、設定ないし観測しようとするフリップフロップを鎖状に接続し(これをスキャンチェインまたはスキャンチェーンという。)、このスキャンチェインによりシリアルにテストパターン(テストデータともいう。)を供給し、テスト動作実行後、再びスキャンチェインによりテスト結果を読み出すものである。このスキャンパス技術では、シリアルにテストパターンを伝播させているため、設定ないし観測しようとするフリップフロップの数が増加すると、そのままではそれに比例した時間を要することになる。そこで、スキャンチェインを複数に分割して、これらを並列に動作させる手法が用いられている。また、半導体集積回路の入出力ピン数が限られていることから、複数のスキャンチェインをスキャンチェイン群に束ねて、スキャンチェイン群ごとに同じテストパターンを供給することによりテストパターンの供給時間を短縮しながらテスト用入力ピンを節減する手法や、スキャンチェインの出力を圧縮器により圧縮した上で読み出すことによってテスト結果の比較時間を短縮する手法が提案されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
従来技術を改善するための一案として、図15の例では、スキャンチェインをN×M(N,Mは2以上の整数)個に分割し、N個ずつをスキャンチェイン群として束ねている。そして、各スキャンチェイン群には、M個の供給端子9301乃至930Mの内それぞれ1個ずつが割り当てられている。例えば、N個のスキャンチェイン9201−1乃至920N−1の入力側には供給端子9301が接続される。また、各スキャンチェイン群には、M個のMISR(Multiple InputSignature Register)9110−1乃至9110−Mの内それぞれ1個ずつが割り当てられている。例えば、N個のスキャンチェイン9201−1乃至920N−1の出力側にはMISR9110−1が接続される。なお、このMISRは後述のように各スキャンチェインからの出力を圧縮するものである。
【0004】
また、図17の例では、M個のMISR9110−1乃至9110−Mのそれぞれについて、N個の出力に対してN入力排他的論理和演算を施すことにより、最終的に1個ずつの結果を排出端子9401乃至940Mに出力している。例えば、MISR9110−1の第1番目の出力と第2番目の出力は2入力排他的論理和回路9132−1に入力され、その結果はさらに2入力排他的論理和回路9133−1に入力される。この2入力排他的論理和回路9133−1のもう一方の入力には、MISR9110−1の第3番目の出力が入力される。そして、最終的には2入力排他的論理和回路913N−1によりN個の出力の排他的論理和が生成される。
【0005】
【非特許文献1】
イルカー・ハムゾグル(Ilker Hamzaoglu)他,リデューシング・テスト・アプリケーション・タイム・フォア・フル・スキャン・エンベッディド・コアズ(Reducing Test Application Time for Full Scan Embedded Cores),インターナショナル・シンポジウム・オン・フォルトトレラント・コンピューティング(International Symposium on Fault−Tolerant Computing),(米国),1999年6月,p.260−267
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図15および図17に示した例では、以下のような問題が生じる。
【0007】
まず、図15のようなテストパターンの分配方法では、論理的ないし物理的に近い回路に対して同一のテストパターンが与えられるため、テストパターンの組合せの自由度が低下するおそれがある。図16の具体例を参照すると、図16(a)では、供給端子9301をテストパターンの供給元とするスキャンチェイン9201−1と9202−1とが論理的ないし物理的に近い場所に配置されるため、論理回路2001のように常に固定されたテストパターンが与えられるおそれが生じる。すなわち、常に両入力が”0”または”1”のパターンしか供給されず、一方の入力が”0”で他方が”1”となるパターンは供給されない。そして、この論理回路2001の出力を用いる回路群も同様に固定されたテストパターンによりテストされることになり、この回路群についての故障検出率が低下することになる。
【0008】
また、図17のようなテスト結果の読出し方法では、MISRの出力をさらに圧縮しているため、故障見逃し率が悪化するおそれがある。すなわち、後述のようにMISRにはスキャンチェインからの出力が時々刻々と圧縮されていくが(この圧縮されたデータをシグネチャという。)、テストの途中で複数のエラーが発生すると最終的に正常な場合と同じシグネチャになってしまうことがある。この現象が生じる確率を、故障見逃し率またはエイリアス確率という。一般に、nビット幅のMISRでmサイクルのテスト結果データを圧縮した場合の故障見逃し率は、
(2mn−n−1)/(2mn−1)
で表されるが、上式でmを十分大きくすると、
1/2=2−n
となる。図17の例では、各MISRの出力は最終的に1ビットに圧縮されているため、n=1とみなされ、各MISRの故障見逃し率は、
1/2
となり、このままでは実用に耐えないものであることが分かる。
【0009】
このように、図15および図17の例は、故障検出率および故障見逃し率の両面から適切でないことが分かる。一方、図15および図17の例のようなMISRの分割を行わずに一つのMISRにまとめてしまうと、各スキャンチェインからMISRへの配線およびMISRから排他的論理和回路への配線の混雑度が高くなり、これも実用上問題がある。
【0010】
本発明の目的は、半導体集積回路の効果的なテストを実現し、且つ、配線の錯綜の少ないスキャンデザインを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の半導体集積回路は、テストデータを供給する複数の供給端子と、これら供給端子の各々に対応してそれぞれ少なくとも一つずつ設けられ、対応する供給端子からのテストデータを保持する複数のスキャンチェインと、これらスキャンチェインに対応する供給端子が互いに異なるように上記スキャンチェインを束ねたスキャンチェイン群ごとに設けられ、そのスキャンチェイン群の各スキャンチェインの出力を時間方向に圧縮する複数の圧縮器と、これら圧縮器による圧縮結果を出力する排出端子とを具備する。これにより、論理的ないし物理的に近いスキャンチェインに対して異なるテストデータを供給して故障検出率を向上させるという作用をもたらす。
【0012】
また、本発明の他の半導体集積回路は、テストデータを供給するN(Nは2以上の整数)個の供給端子と、これら供給端子の各々に対応してそれぞれM(Mは2以上の整数)個ずつ設けられ、対応する供給端子からのテストデータを保持するN×M個のスキャンチェインと、これらスキャンチェインに対応する供給端子が互いに異なるように上記スキャンチェインをN個ずつ束ねたスキャンチェイン群ごとに設けられ、そのスキャンチェイン群におけるN個のスキャンチェインの出力を時間方向に圧縮するM個の圧縮器と、これら圧縮器による圧縮結果を出力する排出端子とを備える。これにより、論理的ないし物理的に近いN個のスキャンチェインに対して異なるテストデータを供給して故障検出率を向上させるという作用をもたらす。
【0013】
また、本発明の他の半導体集積回路において、上記M個の圧縮器の各々は、Nビット幅のMISRにより構成される。このMISRは、クロックに従って保持するシグネチャをシフトさせながら入力データを畳み込んでいくものである。このシグネチャと予め用意しておいたシグネチャ期待値とを比較することにより、故障が生じたか否が検出可能となる。
【0014】
また、本発明の他の半導体集積回路は、テストデータを供給する複数の供給端子と、これら供給端子からのテストデータを保持する複数のスキャンチェインと、これらスキャンチェインを束ねたスキャンチェイン群ごとに設けられてそのスキャンチェイン群における各スキャンチェインの出力をそれぞれ時間方向に圧縮して所定ビット幅の圧縮結果を出力する複数の第1の圧縮器と、これら第1の圧縮器のうち異なる第1の圧縮器の対応するビット位置の出力同士を束ねてそれぞれ空間方向に圧縮する複数の第2の圧縮器と、これら第2の圧縮器による圧縮結果を出力する排出端子とを備える。これにより、排出端子から排出されるビット数を減少させながら故障見逃し率を低く抑えるという作用をもたらす。
【0015】
また、本発明の他の半導体集積回路は、テストデータを供給する複数の供給端子と、これら供給端子からのテストデータを保持する複数のスキャンチェインと、これらスキャンチェインを束ねたスキャンチェイン群ごとに設けられてそのスキャンチェイン群における各スキャンチェインの出力を時間方向に圧縮してそれぞれN(Nは2以上の整数)ビットの結果を出力するM(Mは2以上の整数)個の第1の圧縮器と、これら第1の圧縮器のうち異なる第1の圧縮器の対応するビット位置の出力同士を束ねて空間方向に圧縮するN個の第2の圧縮器と、これら第2の圧縮器による圧縮結果を出力するN個の排出端子とを備える。これにより、排出端子から排出されるビット数をNビットに減少させながら故障見逃し率を2−Nに抑えるという作用をもたらす。
【0016】
また、本発明の他の半導体集積回路は、N(Nは2以上の整数)ビット幅の第1の入力信号線と、Nビット幅の第2の入力信号線と、Nビット幅の出力信号線とを具備するモジュールであって、上記第1の入力信号線からNビットデータを受け取って時間方向に圧縮してNビットデータを出力する第1の圧縮器と、この第1の圧縮器からのNビットデータと上記第2の入力信号線からのNビットデータとについて対応するビット同士を圧縮してNビットのデータを出力する第2の圧縮器と、上記第2の入力信号線からのNビットデータまたは上記第2の圧縮器からのNビットデータの何れか一方を選択信号に従い選択して出力する選択器とを各段にそれぞれ備えるM(Mは2以上の整数)段のモジュールと、これらM段のモジュールの上記第1の入力信号線の各々に出力側が接続されるスキャンチェインと、テストデータを供給する供給端子と、テスト結果を出力する排出端子と、上記選択器に上記選択信号を与える選択端子とを備え、上記M段のモジュールのうち最前段のモジュールの第2の入力信号線には上記供給端子が接続され、それ以外のモジュールの第2の入力信号線には直前段のモジュールの出力信号線が接続され、最終段のモジュールの出力信号線には上記排出端子が接続され、上記スキャンチェインのうち最前段のモジュールに接続されたスキャンチェインの入力側には上記供給端子が接続され、それ以外のモジュールに接続されたスキャンチェインの入力側には直前段のモジュールの出力信号線が接続される。これにより、M段のモジュールを用いることで拡張を容易にするという作用をもたらすとともに、配線の錯綜を抑えるという作用をもたらす。
【0017】
また、他の半導体集積回路は、N(Nは2以上の整数)ビット幅の第1の入力信号線と、Nビット幅の第2の入力信号線と、Nビット幅の出力信号線とを具備するモジュールであって、上記第1の入力信号線からのNビットデータまたは上記第2の入力信号線からのNビットデータの何れか一方を第1の選択信号に従い選択して出力する第1の選択器と、上記第1の入力信号線からNビットデータを受け取って時間方向に圧縮してNビットデータを出力する第1の圧縮器と、この第1の圧縮器からのNビットデータと上記第1の選択器からのNビットとについて対応するビット同士を圧縮してNビットのデータを出力する第2の圧縮器と、上記第1の選択器からのNビットデータまたは上記第2の圧縮器からのNビットデータの何れか一方を第2の選択信号に従い選択して出力する第2の選択器とを各段にそれぞれ備えるM(Mは2以上の整数)段のモジュールと、これらM段のモジュールの上記第1の入力信号線の各々に出力側が接続されるスキャンチェインと、テストデータを供給する供給端子と、テスト結果を出力する排出端子と、上記第1の選択器に上記第1の選択信号を与える第1の選択端子と、上記第2の選択器に上記第2の選択信号を与える第2の選択端子とを備え、上記M段のモジュールのうち最前段のモジュールの第2の入力信号線には上記供給端子が接続され、それ以外のモジュールの第2の入力信号線には直前段のモジュールの出力信号線が接続され、最終段のモジュールの出力信号線には上記排出端子が接続され、上記M段のモジュールの第1の入力信号線に接続されたスキャンチェインのうち最前段のモジュールに接続されたスキャンチェインの入力側には上記供給端子が接続され、それ以外のモジュールに接続されたスキャンチェインの入力側には直前段のモジュールの出力信号線が接続される。これにより、M段のモジュールによる拡張容易性および配線錯綜の抑制という作用に加え、第1の選択器を切り換えることによって第1の圧縮器を使用しないテストをも実現するという作用をもたらす。
【0018】
また、本発明の他の半導体集積回路において、上記M個の第1の圧縮器の各々は、Nビット幅のMISRにより構成される。
【0019】
また、本発明の他の半導体集積回路において、上記N個の第2の圧縮器の各々は、Mビット入力の排他的論理和回路により構成される。
【0020】
また、本発明の他の半導体集積回路は、上記選択信号が上記第2の圧縮器からのNビットデータの選択を指示する場合に上記供給端子からのテストデータを所定の値に固定する回路をさらに備える。これにより、最前段における上記第2の圧縮器において意図せぬデータが生成されることを抑止するという作用をもたらす。
【0021】
また、本発明の半導体集積回路のテスト方法は、テストデータを供給する複数の供給端子と、これら供給端子の各々に対応してそれぞれ少なくとも一つずつ設けられて対応する供給端子からのテストデータを保持する複数のスキャンチェインと、これらスキャンチェインの出力を時間方向に圧縮する複数の第1の圧縮器と、これら第1の圧縮器の出力を空間方向に圧縮する複数の第2の圧縮器と、これら第2の圧縮器による圧縮結果を出力する排出端子とを具備する半導体集積回路をテストする方法であって、上記複数のスキャンチェインに対応する上記供給端子が互いに異なるように上記スキャンチェインを束ねたスキャンチェイン群ごとに上記複数の第1の圧縮器の一つを接続するスキャン分配モードに切り換えるステップと、上記供給端子から最初のテストデータを上記複数のスキャンチェインに供給するステップと、上記複数の第1の圧縮器を初期化するステップと、上記半導体集積回路にクロックを印加してテスト結果を上記複数のスキャンチェインに収めるステップと、上記テスト結果を上記複数の第1の圧縮器において圧縮するとともに次のテストデータを供給するステップと、上記複数の第1の圧縮器のうち異なる第1の圧縮器の対応するビット位置同士を束ねた出力群ごとに上記複数の第2の圧縮器の一つを接続する読出しモードに切り換えるステップと、上記排出端子から上記複数の第2の圧縮器による上記圧縮結果を出力して期待値との比較を行うステップとを備える。
【0022】
また、本発明の半導体集積回路のテスト装置は、テストデータを供給する複数の供給端子と、これら供給端子の各々に対応してそれぞれ少なくとも一つずつ設けられて対応する供給端子からのテストデータを保持する複数のスキャンチェインと、これらスキャンチェインの出力を時間方向に圧縮する複数の第1の圧縮器と、これら第1の圧縮器の出力を空間方向に圧縮する複数の第2の圧縮器と、これら第2の圧縮器による圧縮結果を出力する排出端子とを具備する半導体集積回路をテストする装置であって、テストデータを保持するテストデータ保持手段と、上記テストデータに対応する期待値を保持する期待値保持手段と、上記複数のスキャンチェインに対応する上記供給端子が互いに異なるように上記スキャンチェインを束ねたスキャンチェイン群ごとに上記複数の第1の圧縮器の一つを接続するスキャン分配モード、および、上記複数の第1の圧縮器のうち異なる第1の圧縮器の対応するビット位置同士を束ねた出力群ごとに上記複数の第2の圧縮器の一つを接続する読出しモードの何れかのモードを指定する手段と、上記スキャン分配モードにおいて上記テストデータ保持手段から上記供給端子に上記テストデータを供給して上記半導体集積回路にテスト動作をさせる手段と、上記読出しモードにおいて上記排出端子から上記圧縮結果を読み出す手段と、この読み出された上記圧縮結果と上記期待値保持手段に保持された上記期待値とを比較する比較器とを備える。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1を参照すると、本発明の実施の形態における半導体集積回路は、N(Nは2以上の整数)個の供給端子300(MI)と、N個の排出端子400(MO)と、MISR有効信号端子500(MEN)と、MISR読出し信号端子600(MRD)と、M(Mは2以上の整数)個のDMISR(Daisy−chain MultipleInput Signature Register)モジュール100−1乃至100−Mと、N×M個のスキャンチェイン201−1乃至20N−Mとを備える。なお、各DMISRモジュールを区別する際には参照符号として「100−1乃至100−M」のようにハイフンと連続番号を付することとし、特に他のDMISRモジュールと区別する必要がない場合にはまとめて「100」を用いることとする。これは、DMISRモジュールに関連する他の構成要素についても同様である。また、スキャンチェインについては、接続するDMISRモジュールを区別せずにN個のスキャンチェイン同士を区別する場合には参照符号として「201乃至20N」を用いることとし、さらにN個のスキャンチェイン同士を区別しない場合にはまとめて「200」を用いることとする。
【0025】
DMISRモジュール100は、供給端子300と排出端子400との間に鎖状に接続される。各DMISRモジュール100にはそれぞれN個のスキャンチェイン201乃至20Nが接続される。また、各DMISRモジュール100には、MISR有効信号端子500およびMISR読出し信号端子600が並列に接続される。
【0026】
供給端子300はテストパターンを供給するためのN個の端子であり、各端子を区別する場合には参照符号として「301乃至30N」を用いる。また、排出端子400はテスト結果を排出するためのN個の端子であり、各端子を区別する場合には参照符号として「401乃至40N」を用いる。
【0027】
MISR有効信号端子500はDMISRモジュール100−1乃至100−Mの機能を有効にするか否かを指示するための端子である。また、MISR読出し信号端子600はDMISRモジュール100−1乃至100−Mに含まれるMISR110−1乃至100−Mからの読出しを指示するための端子である。
【0028】
図2は、図1における第3番目のDMISRモジュール100−3の周辺を拡大した図である。DMISRモジュール100には、入力信号線170(MI)と、スキャン入力信号線180(SC)と、出力信号線190(MO)と、MISR有効信号信号線150(MEN)と、MISR読出し信号信号線160(MRD)とが接続される。
【0029】
DMISRモジュール100−3の入力信号線170−3には、前段のDMISRモジュール100−2の出力信号線190−2が接続される。同様に、DMISRモジュール100−3の出力信号線190−3には、次段のDMISRモジュール100−4の入力信号線170−4が接続される。なお、入力信号線170、スキャン入力信号線180および出力信号線190は全てNビット幅を有し、それぞれ特定のビットを区別する場合には3桁目の「0」をビット番号に置き換えて表現する。例えば、DMISRモジュール100−3におけるスキャン入力信号線180−3の1ビット目は、参照符号として「181−3」を用いる。
【0030】
DMISRモジュール100−3のスキャン入力信号線180−3には、対応するスキャンチェイン200−3の出力側が接続される。すなわち、第1番目のスキャンチェイン201−3にスキャン入力信号線181−3が接続し、第2番目のスキャンチェイン202−3にスキャン入力信号線182−3が接続し、以下同様にして、第N番目のスキャンチェイン20N−3にスキャン入力信号線18N−3が接続する。また、スキャンチェイン200の入力側には前段のDMISRモジュール100の出力信号線190が接続される。すなわち、第1番目のスキャンチェイン201−3に入力信号線191−2が接続し、第2番目のスキャンチェイン202−3に入力信号線192−2が接続し、以下同様にして、第N番目のスキャンチェイン20N−3に入力信号線19N−2が接続する。
【0031】
図3を参照すると、本発明の実施の形態におけるDMISRモジュール100の一例は、MISR110と、選択器121乃至12Nと、排他的論理和回路131乃至13Nと、選択器141乃至14Nとを備える。MISR110の入力側にはスキャン入力信号線181乃至18N(180)が接続され、MISR110の出力側には排他的論理和回路131乃至13Nが接続される。
【0032】
選択器121乃至12Nは、MISR有効信号線150のMISR有効信号に従って、スキャン入力信号線181乃至18Nおよび入力信号線171乃至17Nの何れか一方を選択して出力する。排他的論理和回路131乃至13Nは、MISR110の出力111乃至11Nと選択器121乃至12Nの出力とのビットごとの排他的論理和を生成する。また、選択器141乃至14Nは、MISR読出し信号線160のMISR読出し信号に従って、選択器121乃至12Nの出力および排他的論理和回路131乃至13Nの何れか一方を選択して出力する。
【0033】
図4を参照すると、本発明の実施の形態におけるMISR110の一例は、N個のフリップフロップ1121乃至112Nと、N個の2入力排他的論理和回路1111乃至111Nと、1個の2入力排他的論理和回路1130とを備える。フリップフロップ1121乃至112Nの入力には2入力排他的論理和回路1111乃至111Nの出力が供給される。2入力排他的論理和回路1112乃至111Nは、左隣のフリップフロップ1121乃至112(N−1)の出力とスキャン入力信号線182乃至18Nとの排他的論理和を生成する。2入力排他的論理和回路1111は、排他的論理和回路1130の出力とスキャン入力信号線181との排他的論理和を生成する。排他的論理和回路1130は、一例として、フリップフロップ1123とフリップフロップ112Nとの排他的論理和を生成する。
【0034】
フリップフロップ1121乃至112Nには、クロック信号線901からクロックが供給される。フリップフロップ1121乃至112Nは、このクロックに従ってシフト動作する。フリップフロップ1121乃至112Nの出力111乃至11Nは、MISR110の外の排他的論理和回路131乃至13Nに出力される。なお、MISR110は(図示しない)初期化端子を有し、テスト開始前の所定のタイミングでフリップフロップ1121乃至112Nの内容を初期化することができる。
【0035】
このMISR110にはスキャンチェイン200からテスト結果データが供給され、フリップフロップ1121乃至112Nはクロック信号線901からのクロックに従ってシフト動作をしながらMISR110にテスト結果データを畳み込んでいく。これにより、スキャンチェイン200からのテスト結果データがMISR110にて圧縮されていく。このようなクロックごとに行われる圧縮を便宜上「時間方向の圧縮」とよぶ。これに対し、MISR110からの読出しの際に排他的論理和回路131乃至13Nで行われる圧縮を便宜上「空間方向の圧縮」とよぶ。
【0036】
次に、本発明の実施の形態における動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0037】
図5を参照すると、図5(a)は、MISR有効信号端子500およびMISR読出し信号端子600からそれぞれ供給されるMISR有効信号(MEN)およびMISR読出し信号(MRD)と動作モードの関係を示す図である。MISR有効信号端子500およびMISR読出し信号端子600にはそれぞれMISR有効信号線150およびMISR読出し信号線160が接続される。これらMISR有効信号線150およびMISR読出し信号線160は、図5(b)のように各MISR100における選択器121乃至12Nおよび選択器141乃至14Nに選択信号を供給する。
【0038】
まず、各スキャンチェイン200に対してテストパターンを分配する際およびMISR110により圧縮を行う際には、「スキャン分配圧縮モード」が使用される。この「スキャン分配圧縮モード」では、MISR有効信号(MEN)が「1」、MISR読出し信号(MRD)が「0」となる。また、MISR110からの読出しを行う際には、「シグネチャ読出しモード」が使用される。この「シグネチャ読出しモード」では、MISR有効信号(MEN)が「1」、MISR読出し信号(MRD)が「1」となる。また、これら2つのモードとは異なり、MISR110を介さないスキャンを行う際には、「逐次スキャンモード」が使用される。この「逐次スキャンモード」では、MISR有効信号(MEN)が「0」、MISR読出し信号(MRD)が「0」となる。
【0039】
図6を参照すると、「スキャン分配圧縮モード」では、選択器121乃至12Nが前段のDMISRモジュール100の出力を選択し、選択器141乃至14Nが選択器121乃至12Nの出力を選択する。従って、各DMISRモジュール100は、入力端子301乃至30Nから供給されたテストパターンをそのまま次段のDMISRモジュール100に中継しながら、そのテストパターンをスキャンチェイン201乃至20Nにロードする。また、テスト実行後、スキャンチェイン201乃至20Nから出力されたテスト結果データはMISR110において時間方向に圧縮されていく。
【0040】
図7は、本発明の実施の形態における「スキャン分配圧縮モード」における論理的接続関係を示した図である。供給端子301からはスキャンチェイン201−1乃至201−Mにテストパターンが供給され、供給端子302からはスキャンチェイン202−1乃至202−Mにテストパターンが供給され、以下同様にして、供給端子30Nからはスキャンチェイン20N−1乃至20N−Mにテストパターンが供給される。すなわち、同じMISR110に接続するスキャンチェインには互いに異なるテストパターンが供給されることになる。
【0041】
ここで、図16により、「スキャン分配圧縮モード」の利点を説明する。前述のとおり、図16(a)のようなテストパターンの分配方法では、供給端子9301をテストパターンの供給元とするスキャンチェイン9201−1と9202−1とが論理的ないし物理的に近い場所に配置されるため、論理回路2001のように常に固定されたテストパターンが与えられるおそれが生じる。これに対し、図16(b)のように、物理的に近い回路に対しては異なるテストパターンを供給するようにすれば、図16(a)のような問題は解消される。この図16(b)のテストパターンの分配方法では、物理的に近いスキャンチェイン201−1および201−2に対して、それぞれ異なる供給端子301および302からテストパターンが供給される。また、供給端子302をテストパターンの供給元とするスキャンチェイン201−2と202−2とが物理的に離れた場所に配置される。従って、この図16(b)のテストパターンの分配方法によれば図16(a)で生じたようなテストパターンの固定化を避けることができる。「スキャン分配圧縮モード」は、この図16(b)のテストパターンの分配方法を実現するものであり、これにより、テストパターンの固定化を避けて、故障検出率の低下を回避することができる。
【0042】
図8を参照すると、「シグネチャ読出しモード」では、選択器121乃至12Nが前段のDMISRモジュール100の出力を選択し、選択器141乃至14Nが排他的論理和回路131乃至13Nの出力を選択する。従って、各DMISRモジュール100は、前段からの出力にMISR110の出力を畳み込んで次段に出力する。これにより、最終的に排出端子401乃至40Nから、各MISR110のビットごとに排他的論理和を施したシグネチャが排出される。なお、この「シグネチャ読出しモード」においては、最終的に得られるシグネチャに影響を与えないよう、供給端子301乃至30Nから供給されるデータを所定の値に設定しておく必要がある。
【0043】
図9は、本発明の実施の形態における「シグネチャ読出しモード」における論理的接続関係を示した図である。MISR110−1の1ビット目とMISR110−2の1ビット目との排他的論理和が排他的論理和回路131−2により生成され、さらにその生成結果とMISR110−3の1ビット目との排他的論理和が排他的論理和回路131−3により生成される。以下同様にして、排他的論理和回路131−Mまで生成結果が伝播し、最終的に排出端子401にその生成結果が排出される。すなわち、排他的論理和回路131−2乃至131−Mは、各MISR110の1ビット目の排他的論理和を生成するM入力排他的論理和回路とみなすことができる。同様にして、排出端子402には各MISR110の2ビット目の排他的論理和が排出され、排出端子40Nには各MISR110のNビット目の排他的論理和が排出される。このようにして、これら排他的論理和回路131−1乃至13N−Mにより、各MISR110−1乃至110−Mのビットごとの空間的圧縮が行われる。
【0044】
ここで、この「シグネチャ読出しモード」の利点について説明する。前述の図17の例では、各MISRの故障見逃し率は「1/2」となり、このままでは実用に耐えないものであることは既に説明した。本発明の実施の形態における「シグネチャ読出しモード」では、図9のように各MISR110から1ビットずつ、異なるMISR110同士で排他的論理和を生成しているため、個々のMISRに対する依存度は低く抑えられる。すなわち、何れかのスキャンチェイン200で故障が取り込まれてそのスキャンチェインの接続するMISR110で圧縮されたとすると、そのシグネチャの変化はそのMISR110のみに留まって他のMISR110には影響が及ばず、故障を含んだシグネチャの変化はビットごとの排他的論理和の結果に必ず現れることになる。従って、図9の構成では、最終的にNビットの出力を生成するMISRと等価になるため、全体としての故障見逃し率は、
1/2
となり、例えば、N=32ビット以上を想定すれば十分実用的であると考えられる。
【0045】
図10を参照すると、「逐次スキャンモード」では、選択器121乃至12Nがスキャンチェイン201乃至20Nの出力を選択し、選択器141乃至14Nが選択器121乃至12Nの出力を選択する。従って、各段のスキャンチェインが直列に接続される。例えば、供給端子301には、スキャンチェイン201−1、201−2、...、201−M、および、排出端子401が直列に接続される。以下同様にして、供給端子30Nには、スキャンチェイン20N−1、20N−2、...、20N−M、および、排出端子40Nが直列に接続される。すなわち、論理的接続としては、供給端子301乃至30Nと排出端子401乃至40Nとの間に、N個の(M倍の長さの)スキャンチェインが並列に存在するのと同様になる。
【0046】
この「逐次スキャンモード」では、DMISRモジュール100におけるMISR110を介さずにテストが実行される。従って、MISR110による圧縮がなされずに、全てのテスト結果が排出端子401乃至40Nから排出され、全てのテスト結果について期待値との比較が行われる。このような、MISRを使用しないスキャン技術は、全てのテスト結果を圧縮せずに調べるためには必要な技術であり、それ自体は従来から使用されているものである。本発明の実施の形態では、MISRを使用することを基本としつつ、適宜必要に応じて「逐次スキャンモード」を使用することによって、全てのテスト結果を圧縮せずに調べることができるようにしている。
【0047】
従って、本発明の実施の形態の変形例としては、この「逐次スキャンモード」を設けずに、「スキャン分配圧縮モード」および「シグネチャ読出しモード」だけを設けることも可能である。この場合、各DMISRモジュール100における選択器121乃至12Nは不要となり、選択器141乃至14Nおよび排他的論理和回路131乃至13Nには前段の出力が直接入力されることになる。
【0048】
このように、本発明の実施の形態によれば、供給端子301乃至30Nからスキャンチェイン201−1乃至20N−Mへのテストパターンの供給を分散させる「スキャン分配圧縮モード」を設けたことにより、供給端子301乃至30Nの端子数を抑えながら故障検出率を向上させることができる。また、MISR110−1乃至110−Mの出力をビットごとに束ねて排他的論理和回路131−2乃至13N−Mにより圧縮することにより、排出端子401乃至40Nの端子数を抑えながら故障見逃し率を改善することができる。
【0049】
さらに、本発明の実施の形態によれば、MISR110およびこれに付随する選択器等をDMISRモジュール100としてまとめたことにより、スケーラブルな(拡張性のある)構成を実現でき、設計の再利用性も向上する。すなわち、DMISRモジュール100は必要に応じて幾らでもシリアルに接続することが可能であり、後日新たな回路を設計する際にもその機能ブロックのひとつとして組み込むことにより容易に再利用することができる。また、設計の階層化にも適用できる。
【0050】
また、本発明の実施の形態によれば、選択器121乃至12Nおよび141乃至14Nへの選択信号を切り換えることにより、「スキャン分配圧縮モード」、「シグネチャ読出しモード」および「逐次スキャンモード」を適宜切り換えることができる。これにより、各モードにおける動作に必要な配線をモード間で共用することができ、配線数を減らすことができる。また、本発明の実施の形態では、各DMISRモジュール100をシリアルに接続しており、全体へのグローバルな配線は選択器121乃至12Nおよび141乃至14Nへの選択信号線だけであるため、配線の錯綜を極力抑えることができ、配線混雑度を解消することができる。
【0051】
次に本発明の実施の形態における半導体集積回路をテストするためのテスタについて図面を参照して説明する。
【0052】
図11を参照すると、本発明の実施の形態におけるLSIテスタ3000は、テストパターンを保持するテストパターンテーブル3100と、テストパターンに対応する期待値を保持する期待値テーブル3200と、この期待値テーブル3200に保持された期待値と被テストLSI1000によるテスト結果データとを比較する比較器3300と、この比較器3300による比較結果を保持する比較結果テーブル3400と、MISR有効信号(MEN)、MISR読出し信号(MRD)およびスキャン有効信号(SEN)を出力する制御信号発生器3800と、クロックを発生するクロック発生器3900とを備える。
【0053】
被テストLSI1000の供給端子301乃至30Nにはテストパターンテーブル3100の出力が接続される。被テストLSI1000の排出端子401乃至40Nには比較器3300の一方の入力が接続される。この比較器3300の他方の入力には期待値テーブル3200の出力が接続される。被テストLSI1000のMISR有効信号端子500、MISR読出し信号端子600およびスキャン有効信号端子700には制御信号発生器3800が接続される。また、被テストLSI1000のクロック端子900にはクロック発生器3900の出力が接続される。
【0054】
次に、このLSIテスタ3000の動作について図面を参照して詳細に説明する。
【0055】
図12は、MISRを用いてテストを行う場合の処理の流れ図である。まず、テストに先立って、制御信号発生器3800によって、MISR有効信号端子500を「1」に、MISR読出し信号端子600を「0」にして、「スキャン分配圧縮モード」で動作するように設定する(ステップS701)。これにより、各DMISRモジュール100内の選択器121乃至12Nは前段のDMISRモジュール100の出力を選択するようになり、選択器141乃至14Nは選択器121乃至12Nの出力を選択するようになる。
【0056】
そして、最初のテストパターンがテストパターンテーブル3100から供給端子301乃至30Nに供給される(ステップS702)。その際、クロック発生器3900からクロック端子900にクロックが供給されるとともにスキャン有効信号端子700に有効信号が供給され、これによりテストパターンが各スキャンチェイン201−1乃至20N−Mにおいてシフトされながらロードされていく。
【0057】
テストパターンのロードが完了すると、各DMISRモジュール100−1乃至100−MにおけるMISR110は初期化される(ステップS703)。例えば、全てのビットをゼロクリアすることにより初期化が実現される。そして、クロック発生器3900からクロック端子900にクロックが印加されることにより、被テストLSI1000におけるテスト動作が行われ、そのテスト結果がスキャンチェイン201−1乃至20N−Mに収納される(ステップS704)。
【0058】
1組のテストパターンについてテストが実行されると、未だテストされていないテストパターンがないかを調べる(ステップS705)。未だテストされていないテストパターンが存在している場合にはステップS706以降の処理を実行し、全てのテストパターンについてテストが完了している場合にはステップS710以降の処理を実行する。
【0059】
ステップS705において、未だテストされていないテストパターンが存在していると判断された場合には、再びクロック発生器3900からクロック端子900にクロックが供給されるとともに制御信号発生器3800からスキャン有効信号端子700に有効信号が供給される。これにより、スキャンチェイン201−1乃至20N−Mに収納されたテスト結果データがMISR110に圧縮されていくのと同時に、次のテストパターンが各スキャンチェイン201−1乃至20N−Mにロードされる(ステップS706)。
【0060】
各スキャンチェイン201−1乃至20N−Mに次のテストパターンがロードされると、MISR有効信号端子500を「1」のままに、MISR読出し信号端子600を「1」にして、「シグネチャ読出しモード」で動作するように設定する(ステップS707)。これにより、各DMISRモジュール100内の選択器141乃至14Nは排他的論理和回路131乃至13Nの出力を選択するようになる。
【0061】
そして、この排他的論理和回路131乃至13Nを通じてMISR110からシグネチャが読み出されて、排出端子401乃至40Nから排出される。この排出されたシグネチャは、比較器3300において期待値テーブル3200のシグネチャ期待値と比較される(ステップS708)。この比較結果は比較結果テーブル3400に格納される。その後、MISR有効信号端子500を「1」のままに、MISR読出し信号端子600を「0」にして、「スキャン分配圧縮モード」で動作するように設定して(ステップS709)、ステップS703以降の処理を再び行う。
【0062】
一方、ステップS705において、全てのテストパターンについてテストが完了していると判断された場合には、再びクロック発生器3900からクロック端子900にクロックが供給されるとともに制御信号発生器3800からスキャン有効信号端子700に有効信号が供給される。これにより、スキャンチェイン201−1乃至20N−Mに収納されたテスト結果データがMISR110に圧縮されていく(ステップS710)。
【0063】
スキャンチェイン201−1乃至20N−Mに収納されていたテスト結果データが全てMISR110にて圧縮されると、MISR有効信号端子500を「1」のままに、MISR読出し信号端子600を「1」にして、「シグネチャ読出しモード」で動作するように設定する(ステップS711)。これにより、各DMISRモジュール100内の選択器141乃至14Nは排他的論理和回路131乃至13Nの出力を選択するようになる。そして、この排他的論理和回路131乃至13Nを通じてMISR110からシグネチャが読み出され、比較器3300において期待値テーブル3200のシグネチャ期待値と比較される(ステップS712)。この比較結果は比較結果テーブル3400に格納される。
【0064】
図13は、MISRを用いることなくテストを行う場合の処理の流れ図である。まず、テストに先立って、MISR有効信号端子500を「0」に、MISR読出し信号端子600を「0」にして、「逐次スキャンモード」で動作するように設定する(ステップS801)。これにより、各DMISRモジュール100内の選択器121乃至12Nはスキャンチェイン201乃至20Nの出力を選択するようになり、選択器141乃至14Nは選択器121乃至12Nの出力を選択するようになる。
【0065】
そして、最初のテストパターンがテストパターンテーブル3100から供給端子301乃至30Nに供給される(ステップS802)。その際、クロック発生器3900からクロック端子900にクロックが供給されるとともにスキャン有効信号端子700に有効信号が供給される。これによりテストパターンが各スキャンチェイン201−1乃至20N−Mにおいてシフトされながらロードされていく。
【0066】
テストパターンのロードが完了すると、クロック発生器3900からクロック端子900にクロックが供給されることにより、被テストLSI1000におけるテスト動作が行われ、そのテスト結果がスキャンチェイン201−1乃至20N−Mに収納される(ステップS804)。
【0067】
1組のテストパターンについてテストが実行されると、未だテストされていないテストパターンがないかを調べる(ステップS805)。未だテストされていないテストパターンが存在している場合にはステップS806以降の処理を実行し、全てのテストパターンについてテストが完了している場合にはステップS810の処理を実行する。
【0068】
ステップS805において、未だテストされていないテストパターンが存在していると判断された場合には、再びクロック発生器3900からクロック端子900にクロックが供給されるとともに制御信号発生器3800からスキャン有効信号端子700に有効信号が供給される。これにより、スキャンチェイン201−1乃至20N−Mに収納されたテスト結果データが排出端子401乃至40Nから排出されていくのと同時に、次のテストパターンが各スキャンチェイン201−1乃至20N−Mにロードされていく(ステップS806)。また、このとき、排出端子401乃至40Nから排出されたテスト結果データは、比較器3300において期待値テーブル3200の期待値と比較される。この比較結果は比較結果テーブル3400に格納される。
【0069】
一方、ステップS805において、全てのテストパターンについてテストが完了していると判断された場合には、再びクロック発生器3900からクロック端子900にクロックが供給されるとともに制御信号発生器3800からスキャン有効信号端子700に有効信号が供給される。これにより、スキャンチェイン201−1乃至20N−Mに収納されたテスト結果データが排出端子401乃至40Nから排出され、比較器3300において期待値テーブル3200の期待値と比較される(ステップS810)。この比較結果は比較結果テーブル3400に格納される。
【0070】
このように、本発明の実施の形態における半導体集積回路のテスト方法およびその装置では、MISRを用いたテストを行う場合には「スキャン分配圧縮モード」および「シグネチャ読出しモード」を適宜切り換えることにより、両モードで使用する配線を共用しながら効率的にテストを行うことができる。また、MISRを用いずにテストを行う場合には「逐次スキャンモード」を利用することにより、故障個所の特定を行うことができる。
【0071】
次に、本発明の実施の形態の変形例について説明する。
【0072】
図14を参照すると、この変形例では、図1の実施の形態に加えて、反転出力論理積回路310と、論理積回路321乃至32Nとをさらに備えている。反転出力論理積回路310は、MISR有効信号線150とMISR読出し信号線160との論理積演算結果を反転した値を出力する回路であり、その出力は論理積回路321乃至32Nのそれぞれの一方の入力に接続する。また、論理積回路321乃至32Nのそれぞれの他方の入力には供給端子301乃至30Nが接続する。
【0073】
この図14の回路では、MISR有効信号線150およびMISR読出し信号線160がともに「1」になった場合に論理積回路321乃至32Nの全ての出力が「0」になる。すなわち、「シグネチャ読出しモード」において、最前段のDMISRモジュール100−1内の排他的論理和回路131−1乃至13N−1によってMISR110−1の出力が反転しないように、供給端子301乃至30Nからのデータが自動的にマスクされるようになっている。これにより、供給端子301乃至30Nから供給されるデータがどのような値であっても、最終的に得られるシグネチャに影響しないようにすることができる。
【0074】
この図14の回路では、「シグネチャ読出しモード」において供給端子301乃至30Nからのデータを「0」にマスクしているが、これは一例であり、任意の値に設定しても構わない。この場合、それに合致するように期待値テーブル3200におけるシグネチャ期待値を予め設定しておけば適用可能である。
【0075】
なお、本発明の実施の形態では、時間方向の圧縮器としてMISRを用いた場合について説明したが、これに限られず、例えば、セルラオートマトンレジスタ(Cellular Automaton Register)等の圧縮機能を有する回路を適宜用いることができる。
【0076】
また、ここでは本発明の実施の形態を例示したものであり、本発明はこれに限られず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形を施すことができる。また、ここで説明した処理手順はこれら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記憶媒体として捉えてもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によると、半導体集積回路の効果的なテストが実現でき、且つ、配線の錯綜の少ないスキャンデザインを提供することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体集積回路の実施の形態の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による半導体集積回路の実施の形態の全体構成のブロック図を拡大した図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるDMISRモジュール100の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるMISR110の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態における動作モードを説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態における「スキャン分配圧縮モード」の動作を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態における「スキャン分配圧縮モード」の論理的接続関係を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における「シグネチャ読出しモード」の動作を説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態における「シグネチャ読出しモード」の論理的接続関係を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における「逐次スキャンモード」の動作を説明するための図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるLSIテスタ3000の構成および被テストLSI1000との接続関係を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるMISRを用いたテスト方法の手順を示す流れ図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるMISRを用いないテスト方法の手順を示す流れ図である。
【図14】本発明による実施の形態の変形例の構成を示すブロック図である。
【図15】従来技術の問題点を解決する一構成例を説明するための図である。
【図16】テストパターンの分配方法の違いについて説明するための図である。
【図17】従来技術の問題点を解決する他の構成例を説明するための図である。
【符号の説明】
100 DMISRモジュール
110 MISR
121〜12N 選択器
131〜13N 排他的論理和回路
141〜14N 選択器
150 MISR有効信号線
160 MISR読出し信号線
170、171〜17N 入力信号線
180、181〜18N スキャン入力信号線
190、191〜19N 出力信号線
200、201〜20N スキャンチェイン
300、301〜30N 供給端子
400、401〜40N 排出端子
500 MISR有効信号端子
600 MISR読出し信号端子
700 スキャン有効信号端子
900 クロック端子
1000 被テストLSI
1111〜111N 排他的論理和回路
1121〜112N フリップフロップ
3000 LSIテスタ
3100 テストパターンテーブル
3200 期待値テーブル
3300 比較器
3400 比較結果テーブル
3800 制御信号発生器
3900 クロック発生器

Claims (17)

  1. テストデータを供給する複数の供給端子と、
    これら供給端子の各々に対応してそれぞれ少なくとも一つずつ設けられ、対応する供給端子からのテストデータを保持する複数のスキャンチェインと、
    これらスキャンチェインに対応する供給端子が互いに異なるように前記スキャンチェインを束ねたスキャンチェイン群ごとに設けられ、そのスキャンチェイン群の各スキャンチェインの出力を時間方向に圧縮する複数の圧縮器と、
    これら圧縮器による圧縮結果を出力する排出端子と
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  2. テストデータを供給するN(Nは2以上の整数)個の供給端子と、
    これら供給端子の各々に対応してそれぞれM(Mは2以上の整数)個ずつ設けられ、対応する供給端子からのテストデータを保持するN×M個のスキャンチェインと、
    これらスキャンチェインに対応する供給端子が互いに異なるように前記スキャンチェインをN個ずつ束ねたスキャンチェイン群ごとに設けられ、そのスキャンチェイン群におけるN個のスキャンチェインの出力を時間方向に圧縮するM個の圧縮器と、
    これら圧縮器による圧縮結果を出力する排出端子と
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  3. 前記M個の圧縮器の各々は、Nビット幅のMISRにより構成される
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。
  4. テストデータを供給する複数の供給端子と、
    これら供給端子からのテストデータを保持する複数のスキャンチェインと、
    これらスキャンチェインを束ねたスキャンチェイン群ごとに設けられ、そのスキャンチェイン群における各スキャンチェインの出力をそれぞれ時間方向に圧縮して所定ビット幅の圧縮結果を出力する複数の第1の圧縮器と、
    これら第1の圧縮器のうち異なる第1の圧縮器の対応するビット位置の出力同士を束ねてそれぞれ空間方向に圧縮する複数の第2の圧縮器と、
    これら第2の圧縮器による圧縮結果を出力する排出端子と
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  5. テストデータを供給する複数の供給端子と、
    これら供給端子からのテストデータを保持する複数のスキャンチェインと、
    これらスキャンチェインを束ねたスキャンチェイン群ごとに設けられ、そのスキャンチェイン群における各スキャンチェインの出力を時間方向に圧縮してそれぞれN(Nは2以上の整数)ビットの結果を出力するM(Mは2以上の整数)個の第1の圧縮器と、
    これら第1の圧縮器のうち異なる第1の圧縮器の対応するビット位置の出力同士を束ねて空間方向に圧縮するN個の第2の圧縮器と、
    これら第2の圧縮器による圧縮結果を出力するN個の排出端子と
    を備えることを特徴とする半導体集積回路。
  6. 前記M個の第1の圧縮器の各々は、Nビット幅のMISRにより構成される
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体集積回路。
  7. 前記N個の第2の圧縮器の各々は、Mビット入力の排他的論理和回路により構成される
    ことを特徴とする請求項5記載の半導体集積回路。
  8. N(Nは2以上の整数)ビット幅の第1の入力信号線と、Nビット幅の第2の入力信号線と、Nビット幅の出力信号線とを具備するモジュールであって、前記第1の入力信号線からNビットデータを受け取って時間方向に圧縮してNビットデータを出力する第1の圧縮器と、この第1の圧縮器からのNビットデータと前記第2の入力信号線からのNビットデータとについて対応するビット同士を圧縮してNビットのデータを出力する第2の圧縮器と、前記第2の入力信号線からのNビットデータまたは前記第2の圧縮器からのNビットデータの何れか一方を選択信号に従い選択して出力する選択器とを各段にそれぞれ備えるM(Mは2以上の整数)段のモジュールと、
    これらM段のモジュールの前記第1の入力信号線の各々に出力側が接続されるスキャンチェインと、
    テストデータを供給する供給端子と、
    テスト結果を出力する排出端子と、
    前記選択器に前記選択信号を与える選択端子と
    を備え、
    前記M段のモジュールのうち最前段のモジュールの第2の入力信号線には前記供給端子が接続され、それ以外のモジュールの第2の入力信号線には直前段のモジュールの出力信号線が接続され、最終段のモジュールの出力信号線には前記排出端子が接続され、
    前記スキャンチェインのうち最前段のモジュールに接続されたスキャンチェインの入力側には前記供給端子が接続され、それ以外のモジュールに接続されたスキャンチェインの入力側には直前段のモジュールの出力信号線が接続される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 前記第1の圧縮器は、Nビット幅のMISRにより構成される
    ことを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路。
  10. 前記第2の圧縮器は、N個の2入力排他的論理和回路により構成される
    ことを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路。
  11. 前記選択信号が前記第2の圧縮器からのNビットデータの選択を指示する場合に前記供給端子からのテストデータを所定の値に固定する回路
    をさらに備えることを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路。
  12. N(Nは2以上の整数)ビット幅の第1の入力信号線と、Nビット幅の第2の入力信号線と、Nビット幅の出力信号線とを具備するモジュールであって、前記第1の入力信号線からのNビットデータまたは前記第2の入力信号線からのNビットデータの何れか一方を第1の選択信号に従い選択して出力する第1の選択器と、前記第1の入力信号線からNビットデータを受け取って時間方向に圧縮してNビットデータを出力する第1の圧縮器と、この第1の圧縮器からのNビットデータと前記第1の選択器からのNビットとについて対応するビット同士を圧縮してNビットのデータを出力する第2の圧縮器と、前記第1の選択器からのNビットデータまたは前記第2の圧縮器からのNビットデータの何れか一方を第2の選択信号に従い選択して出力する第2の選択器とを各段にそれぞれ備えるM(Mは2以上の整数)段のモジュールと、
    これらM段のモジュールの前記第1の入力信号線の各々に出力側が接続されるスキャンチェインと、
    テストデータを供給する供給端子と、
    テスト結果を出力する排出端子と、
    前記第1の選択器に前記第1の選択信号を与える第1の選択端子と、
    前記第2の選択器に前記第2の選択信号を与える第2の選択端子と
    を備え、
    前記M段のモジュールのうち最前段のモジュールの第2の入力信号線には前記供給端子が接続され、それ以外のモジュールの第2の入力信号線には直前段のモジュールの出力信号線が接続され、最終段のモジュールの出力信号線には前記排出端子が接続され、
    前記M段のモジュールの第1の入力信号線に接続されたスキャンチェインのうち最前段のモジュールに接続されたスキャンチェインの入力側には前記供給端子が接続され、それ以外のモジュールに接続されたスキャンチェインの入力側には直前段のモジュールの出力信号線が接続される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  13. 前記第1の圧縮器は、Nビット幅のMISRにより構成される
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体集積回路。
  14. 前記第2の圧縮器は、N個の2入力排他的論理和回路により構成される
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体集積回路。
  15. 前記第1の選択信号が前記第2の入力信号線からのNビットデータの選択を指示し且つ前記第2の選択信号が前記第2の圧縮器からのNビットデータの選択を指示する場合に前記供給端子からのテストデータを所定の値に固定する回路
    をさらに備えることを特徴とする請求項12記載の半導体集積回路。
  16. テストデータを供給する複数の供給端子と、これら供給端子の各々に対応してそれぞれ少なくとも一つずつ設けられて対応する供給端子からのテストデータを保持する複数のスキャンチェインと、これらスキャンチェインの出力を時間方向に圧縮する複数の第1の圧縮器と、これら第1の圧縮器の出力を空間方向に圧縮する複数の第2の圧縮器と、これら第2の圧縮器による圧縮結果を出力する排出端子とを具備する半導体集積回路をテストする方法であって、
    前記複数のスキャンチェインに対応する前記供給端子が互いに異なるように前記スキャンチェインを束ねたスキャンチェイン群ごとに前記複数の第1の圧縮器の一つを接続するスキャン分配モードに切り換えるステップと、
    前記供給端子から最初のテストデータを前記複数のスキャンチェインに供給するステップと、
    前記複数の第1の圧縮器を初期化するステップと、
    前記半導体集積回路にクロックを印加してテスト結果を前記複数のスキャンチェインに収めるステップと、
    前記テスト結果を前記複数の第1の圧縮器において圧縮するとともに次のテストデータを供給するステップと、
    前記複数の第1の圧縮器のうち異なる第1の圧縮器の対応するビット位置同士を束ねた出力群ごとに前記複数の第2の圧縮器の一つを接続する読出しモードに切り換えるステップと、
    前記排出端子から前記複数の第2の圧縮器による前記圧縮結果を出力して期待値との比較を行うステップと
    を備えることを特徴とする半導体集積回路のテスト方法。
  17. テストデータを供給する複数の供給端子と、これら供給端子の各々に対応してそれぞれ少なくとも一つずつ設けられて対応する供給端子からのテストデータを保持する複数のスキャンチェインと、これらスキャンチェインの出力を時間方向に圧縮する複数の第1の圧縮器と、これら第1の圧縮器の出力を空間方向に圧縮する複数の第2の圧縮器と、これら第2の圧縮器による圧縮結果を出力する排出端子とを具備する半導体集積回路をテストする装置であって、
    テストデータを保持するテストデータ保持手段と、
    前記テストデータに対応する期待値を保持する期待値保持手段と、
    前記複数のスキャンチェインに対応する前記供給端子が互いに異なるように前記スキャンチェインを束ねたスキャンチェイン群ごとに前記複数の第1の圧縮器の一つを接続するスキャン分配モード、および、前記複数の第1の圧縮器のうち異なる第1の圧縮器の対応するビット位置同士を束ねた出力群ごとに前記複数の第2の圧縮器の一つを接続する読出しモードの何れかのモードを指定する手段と、
    前記スキャン分配モードにおいて前記テストデータ保持手段から前記供給端子に前記テストデータを供給して前記半導体集積回路にテスト動作をさせる手段と、
    前記読出しモードにおいて前記排出端子から前記圧縮結果を読み出す手段と、この読み出された前記圧縮結果と前記期待値保持手段に保持された前記期待値とを比較する比較器と
    を備えることを特徴とする半導体集積回路のテスト装置。
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