JP2004093309A - 壁面に対する散水方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る壁面に対する散水方法は、建築物1の壁面2に沿って仮設される足場3に散水ホース4を取付けてこの散水ホース4を介して壁面2に散水する。例えば、壁面2の漏水試験において散水する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に建築物の壁面の漏水試験等において散水する際の散水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の壁面の施工において、建築物の壁面から建築物内部への漏水を確認することが行われる。例えば、雨天時における漏水を確認したり、あるいは、ホース等を使用して移動しながら建築物の外側から壁面に散水して建築物内部への漏水が生じるかどうかを確認する漏水試験を行っていた。また、外壁の仕上げがタイル仕上げの場合において特に夏場のタイル下地施工時に壁面に散水が必要な場合があり、このような散水が必要な場合にも、ホース等を使用して上記と同様な散水作業を行っていた。尚、特開昭63−271135号公報には、試験体の防水性能を試験するために風雨を発生させる風雨発生装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、雨天時における漏水の確認による漏水試験では、降雨の時間,量,方向が一定でないので、精度、信頼性が低い。更に、そもそも雨が降らなければ不可能である。また、雨天時における漏水の確認では、通常の雨時において雨がかかりにくく強風雨時において雨がかかりやすい壁面部分の漏水確認ができず、施工後に雨漏れ等の瑕疵が生じてしまうこともあった。
したがって、天候に左右されずに漏水の確認を行うためには、例えば防水処理後の壁面に対して外側から散水して漏水試験を行う必要がある。しかし、作業者が上述したようにホース等を使用して移動しながら壁面に対して散水を行う方法では、散水状況にむらがでて、同一条件の散水を行うことが困難であった。また、散水機械などを使用する場合でも散水が届く高さには限界があるため、同様な問題があった。このため、同一条件下での漏水試験を行うことが困難であり、正確な漏水試験結果を得ることができなかったり、また、同様に、特に夏場のタイル下地施工時に壁面に散水が必要な場合においても、必要な箇所に効率的に均等に散水することが困難であった。また、ホース等を使用して作業者が散水作業を行う場合、建築物の壁面の高所に散水する際には、作業者がホースを持って足場上を移動しながら散水しなければならず、大変で危険な作業になる。尚、特開昭63−271135号公報に開示されている風雨発生装置のような散水機械を用いる場合は、大容量の送風機が必要になり、コスト的に難がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る壁面に対する散水方法は、建築物の壁面に沿って仮設される足場に散水ホースを取付けてこの散水ホースを介して壁面に散水することにより、壁面に対して同一条件の散水を行うことが可能となる。これにより、例えば同一条件での漏水試験が行えるために、正確な漏水試験結果が得られる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜4に基づいて説明する。図1,2に示すように、例えばRC(鉄筋コンクリート)造の建築物1の壁面2に沿って壁面2の外側に仮設される足場3の内側(壁面2側)に散水ホース4を接着テープやロープ等で取付けて固定しておき、散水ホース4を介して建築物の壁面2に外側から散水を行う。散水は、建築物1の壁施工毎の壁の防水処理の直後に行って漏水試験を行う。例えば、建築物の所定範囲の壁施工毎、建築物の階毎の壁施工毎等に行う壁の防水処理の後に行う。即ち、防水処理が終了した壁面2に対応するように、所定間隔で散水孔4aが形成された散水ホース4を足場3に取付ける。そして、コンプレッサー等の加圧機5を用いて水圧を加えて散水ホース4に水を送る。これにより、足場3に取付けられた散水ホース4の散水孔4aから壁面2に対して散水されることになる。また、散水対象となる壁面2の面積が大きい場合には、複数の散水ホース4及び加圧機5を用いて水圧を確保するようにすればよい。また、上記散水孔4aの孔径や水圧は建築物1の大きさ等によって適宜設定すればよい。尚、比較的小さな建築物1の場合は、建築物全体の壁施工後に壁全体の防水処理を行った後に散水するようにしてもよい。この場合、上下に渡って壁面2の周囲を複数回巻き回すようにして散水ホース4を足場3に取付ければよい。
【0006】
実施の形態によれば、壁面2に対して同一条件の散水を行うことができ、同一条件での漏水試験が行えるために、正確な漏水試験結果が得られる。また、散水作業に人手がかからないことから、散水作業にかかる手間を省け、作業者は他の作業を行えるので、他の作業に影響を与えることなく漏水試験を行うことも可能となり、作業コストを削減できる。また、防水処理作業終了後、夜から朝にかけて散水を実施することも可能となる。また、作業者がホースを持って足場上を移動しながら散水する場合のような大変で危険な作業を行わなくてもよくなる。また、通常の雨時において雨がかかりにくく強風雨時において雨がかかりやすい壁面の箇所、例えば小庇等ある所に散水できるように散水ホースを固定することで、強風雨時における疑似漏水試験も行うこともできて、より確かな漏水試験結果を得ることができ、瑕疵のない建築物の施工に貢献できる。
【0007】
図3は吹付仕上げを行う壁面部分の施工フロー、図4はタイル仕上げを行う壁面部分の施工フローを示す図である。漏水試験は、例えば図3,4の施工フローに示すように、防水処理S10の直後に行う。例えば、図1に示すように、水源タンク5aを備えた加圧機5を用い、加圧機5に散水ホース4を繋ぐとともに、水道水供給ホース6を介して加圧機5の水源タンク5aに水道水を給水しながら加圧機5を例えば8時間程度連続して運転して壁面2に散水を行う。散水量は例えば1m2あたり1時間に240リットルの散水を目安にする。漏水の確認は例えば2時間程度毎に建物内部で行う。散水終了後は、漏水部が確認されたならば漏水部の原因確認とその漏水部の止水処置S11を検討し、止水処理を行う。漏水部が確認されなければ壁面仕上げ施工(図3の吹付仕上げ施工S12、図4のタイル下地施工S13,タイル貼施工S14等)に移行する。尚、夜間に散水を行う場合は、翌日に漏水の確認をする。
上記防水処理S10としては、シール材によるシール防水処理、モルタル防水処理、モルタル塗り等による塗膜防水処理、シート貼り等によるシート防水処理等がある。即ち、シール材,モルタル,塗膜,シート等の防水層が露出している状態でこの防水層に対して散水を行い漏水試験を行う。例えば、図2に示すように、窓開口部10に取付けられるサッシュ11回りに防水モルタル部12等の防水層を施工した後にこの防水層に対して散水して漏水試験を行ったり、壁面に防水処理を施して成る防水層に散水して漏水試験を行う。
【0008】
また、特に夏場のタイル下地施工時にタイル下地壁面の冷却や、漏水試験を行うために散水が必要な場合にも、上記足場3に取付けた散水ホース4を介して散水を行うことにより、必要な箇所に正確に均等に散水することができる。
【0009】
尚、上記ではRC構造の建築物を対象にして説明したが、木造構造、鉄骨構造、鉄骨鉄筋コンクリート構造の建築物の壁面に対する漏水試験、散水において本発明の散水方法を適用できる。また、外壁仕上げ完了後に漏水試験を行ってもよい。
【0010】
【発明の効果】
本発明によれば、建築物の壁面に対して同一条件の散水を行うことが可能となり、正確な漏水試験結果等が得られる。また、壁面の施工毎の防水処理の直後に漏水試験を行うことが可能になり、瑕疵のない建築物の施工に貢献できる。また、特に夏場のタイル下地施工時に壁面に散水が必要な場合にも、必要な箇所に正確に均等に散水でき、効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による方法を説明するための概略図。
【図2】図1のA−A断面の要部拡大図。
【図3】実施の形態による方法により吹付仕上げを行う壁面部分の施工フローを示す図。
【図4】実施の形態による方法によりタイル仕上げを行う壁面部分の施工フローを示す図。
【符号の説明】
1 建築物、2 壁面、3 足場、4 散水ホース、5 加圧機。
Claims (5)
- 建築物の壁面に沿って仮設される足場に散水ホースを取付けてこの散水ホースを介して壁面に散水することを特徴とする壁面に対する散水方法。
- 建築物の施工中に壁面に散水することを特徴とする請求項1に記載の壁面に対する散水方法。
- 壁面の漏水試験において散水することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の壁面に対する散水方法。
- 壁面の施工毎の防水処理の直後に漏水試験を行うことを特徴とする請求項3に記載の壁面に対する散水方法。
- 壁面の仕上げがタイル仕上げの場合において、タイル下地施工時に散水するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の壁面に対する散水方法。
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---|---|---|---|
JP2002254136A JP2004093309A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 壁面に対する散水方法 |
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JP2002254136A JP2004093309A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 壁面に対する散水方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005341838A (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Mkv Platech Co Ltd | 水平保持散水装置 |
CN102749176A (zh) * | 2012-07-24 | 2012-10-24 | 龙元建设集团股份有限公司 | 外墙对拉螺栓孔洞修补燕窝式盛水检测装置和其检测方法 |
CN103499418A (zh) * | 2013-10-14 | 2014-01-08 | 无锡俊达测试技术服务有限公司 | 一种防水测试装置 |
CN105486461A (zh) * | 2016-01-04 | 2016-04-13 | 宁波建工工程集团有限公司 | 外墙淋水试验系统及其试验方法 |
CN108827546A (zh) * | 2018-08-22 | 2018-11-16 | 温州华厦建设监理有限公司 | 一种建筑监理用建筑外墙渗水测试装置 |
CN110736586A (zh) * | 2019-09-30 | 2020-01-31 | 安徽省建筑工程质量第二监督检测站 | 一种幕墙水密性检测喷淋系统 |
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2002
- 2002-08-30 JP JP2002254136A patent/JP2004093309A/ja active Pending
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