JP2004093070A - エンジン暖機装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた暖機性能を得ることができ、且つ機器の占有スペースが小さいエンジン暖機装置Eの提供。
【解決手段】エンジン暖機装置Eは、冷却水管1を貫通させ排気管2を当接させ、吸着剤33を内部に封入してフィン32を密集させた吸着剤熱交換器3と、冷媒61の往来を行うために吸着剤熱交換器3と車両の冷凍サイクル6とを接続し、途中に開閉弁41を介設した接続配管4とを備え、エンジン始動時に開閉弁41を開き、冷凍サイクル6から冷媒61を吸着剤熱交換器内3へ導いて冷媒61を吸着剤33に吸着させ、エンジンが充分、温まり、冷媒61が吸着剤33から脱着して接続配管4を介して冷凍サイクル6へ戻ると開閉弁41を閉じる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン本体の温度やエンジン冷却水の温度を上昇させるエンジン暖機装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン本体の温度やエンジン冷却水の温度を素早く上昇させることは、車室内の早期暖房、窓ガラスの曇り防止、排気ガス中の有害物質の分解(触媒の活性化)の点で有用である。
【0003】
特許文献1のエンジン暖機装置(車両用熱取出し装置)では、吸着物質を内部に充填させた第1タンクと、この第1タンクに管路を介して連通し、内部に凝縮液を貯蔵した第2のタンクとを車両エンジンの冷却水回路に設置し、気化した凝縮液を吸着物質が吸着する際に発生する吸着熱をエンジン冷却水との熱交換により吸収させて冷却水温度を上昇させている。
【0004】
このエンジン暖機装置は、エンジン運転中において、第2熱交換器を通過して昇温したエンジン冷却水の熱が、隣接配置される第1タンクに伝わって第1タンク内の吸着物質を加熱して凝縮液を離脱させ、気化した凝縮液は管路(電磁弁が開→閉)を経て第2タンク内に到達し、凝縮して液体状態で貯留される。
【0005】
冷間時のエンジン始動では、第2タンク内の凝縮液が気化して管路(電磁弁が閉→開)を経て第1タンク内に到達して吸着物質に吸着する。この際、発生する吸着熱で第2熱交換器内のエンジン冷却水が加熱される。
【0006】
【特許文献1】
特開平6− 127270号公報 (第3頁〜第4頁  図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1のエンジン暖機装置は、下記に示す課題を有する。
エンジン暖機装置は、高々100℃程度にしか昇温しないエンジン冷却水を吸着剤の再生熱源に利用している。
このため、気化した凝縮液を吸着剤が吸着する際に発生する吸着熱の発生量は少なく、その発熱温度も高くない。
従って、実用的な暖機性能を得るには、第1、第2タンクを大型にする必要があり、大きなスペースを占有する。
本発明の目的は、優れた暖機性能を得ることができ、且つ機器の占有スペースが小さいエンジン暖機装置の提供にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1について〕
吸着剤熱交換器は、内部に吸着剤を封入している。
この吸着剤と、冷却水管内を流れるエンジン冷却水および排気管内を流れる排気ガスとが熱交換可能な様に各管(冷却水管、排気管)を吸着剤熱交換器に臨ませている。
冷媒の往来を行うための接続配管は、途中に開閉手段を介設し、吸着剤熱交換器と車両の冷凍サイクルとを接続している。
【0009】
エンジンが充分に温まっている場合には、高温の排気ガスの熱が吸着剤熱交換器に伝わって吸着剤を加熱し、吸着剤に吸着している冷媒が離脱する。離脱した冷媒は接続配管(開閉手段は開)を介して冷凍サイクルへ戻す。離脱が充分進んだ時点で開閉手段を閉じる。
【0010】
エンジン始動時に開閉手段を開くと、冷凍サイクルから冷媒が吸着剤熱交換器内へ導かれ、冷媒が吸着剤に吸着する。
冷媒の吸着により吸着剤が吸着熱を発生し、冷却水管内を流れるエンジン冷却水および排気管内を流れる排気ガスが加熱される。
【0011】
そして、エンジン本体の温度やエンジン冷却水の温度を素早く上昇させることができる。
これにより、車室内を早期に暖房でき、窓ガラスの曇りを防止でき、エンジン始動時から排気ガスを効率良く浄化(触媒が早期に活性化する)でき、優れた暖機性能が得られる。
【0012】
冷凍サイクルの冷媒を吸着剤に吸着させて吸着熱を発生させる構成であるので、熱の発生量は多く、発熱温度も高い。
優れた暖機性能を得ることができるので、吸着剤熱交換器を大きくする必要がなく、且つ、既存の冷凍サイクルが利用できるので、大きな占有スペースが不要であるとともに、安価に設置できる。
【0013】
〔請求項2について〕
吸着剤熱交換器の内部にフィンを密集させるとともに、冷却水管を吸着剤熱交換器に貫通させ、排気管を吸着剤熱交換器に当接させている。
これにより、吸着剤熱交換器の内部に封入した吸着剤が、冷却水管内を流れるエンジン冷却水および排気管内を流れる排気ガスと効率良く熱交換する。
【0014】
〔請求項3について〕
冷凍サイクルは、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機および車室内熱交換器、車室外熱交換器を備え、冷媒圧縮機の冷媒吸入側か冷媒吐出側に接続配管を接続している。
【0015】
〔請求項4について〕
冷凍サイクルは、冷媒を圧縮する冷媒圧縮機および車室内熱交換器、車室外熱交換器を備え、冷媒吸着時には接続配管を冷媒圧縮機の冷媒吐出側に接続し、冷媒脱着時には接続配管を冷媒圧縮機の冷媒吸入側に接続する。
【0016】
冷媒吸着時(暖機時)に、高圧の吐出圧で冷媒が吸着剤熱交換器に送られるので冷媒が冷え込まず、季節に関わらず、安定して暖機を行うことができる。
【0017】
冷媒脱着時(再生時)には、接続配管が冷媒圧縮機の冷媒吸入側に接続されるので、吸着剤から冷媒が離脱する離脱圧力より圧力を低くすることができ、効率良く再生することができる。
【0018】
〔請求項5について〕
冷凍サイクルはCO2 を冷媒とし、吸着剤はMgOである。
このため、(吸着熱)/(冷媒の蒸発熱)が大きく取れ、且つ、冷媒吸着時に高い温度で発熱する。
【0019】
〔請求項6について〕
開閉手段の冷凍サイクル側に位置する接続配管に、冷媒圧縮機のオイルの流入を阻止するオイル分離手段を設けている。
【0020】
このオイル分離手段により、吸着剤熱交換器内へのオイルミストの進入が防止できる。これにより、吸着剤の吸着性能の劣化が防止でき、吸着剤熱交換器を長期間、交換する必要がない。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施例(請求項1、2、3、5、6に対応)を、図1〜図4に基づいて説明する。
【0022】
図1に示す如く、エンジン暖機装置Eは、冷却水管1が貫通し、排気管2が当接する吸着剤熱交換器3と、開閉弁41およびオイル分離手段42を介設した接続配管4と、制御器5とを備え、接続配管4の一端側を冷凍サイクル6に接続している。
【0023】
冷却水管1は、エンジン冷却水回路の一部であり、エンジンを冷却するためのエンジン冷却水が管内を流れる。
排気管2は、エンジンから排出される排気ガスを外部に排出する管であり、管内を高温(エンジン暖機後の場合)の排気ガスが流れる。
【0024】
吸着剤熱交換器3は、図2に示す如く中空の密閉容器30であり、図示上側の容器外面が円弧状の熱交換面31とされ、図示下側の容器壁に接続配管4を連結している。
この吸着剤熱交換器3は、熱交換面31の裏側の容器内壁面に至るまでフィン32を密閉容器30内に密集して配置するとともに、吸着剤33としてMgOを密閉容器30内に封入している。
【0025】
また、吸着剤熱交換器3の密閉容器30の中央より若干、図示下方には冷却水管1が軸方向に貫通している。
更に、吸着剤熱交換器3の熱交換面31に排気管2を当接させている。
【0026】
接続配管4は開閉弁41およびオイル分離手段42を介設するとともに、他端側を吸着剤熱交換器3の容器壁(図示下側)に連結し、一端側をアキュムレータタンク60に連結している。
【0027】
制御器5は、開閉弁41の開閉を制御するためのものである。
この制御器5は、エンジン始動時に開閉弁41に通電を行い、開閉弁41を開弁状態にする。
また、制御器5は、エンジンが充分、温まり、冷媒が吸着剤33から脱着して接続配管4を介してアキュムレータタンク61へ戻ると開閉弁41を閉弁状態にする。
【0028】
冷凍サイクル6は、冷房運転時に冷媒61が、冷媒圧縮機62→四方弁63の第1通路64→ファン51を付設した車室外熱交換器65→膨張手段66→ファン52を付設した車室内熱交換器67→四方弁63の第2通路68→アキュムレータタンク60→冷媒圧縮機62と循環する様に、各部材間を冷媒配管で接続してなる。なお、暖房運転時には、冷媒通路が破線位置になる様に四方弁63を切替える。
また、冷凍サイクル6は、冷媒61にCO2 を使用している。
【0029】
なお、冷媒圧縮機62を潤滑させるためのオイルを、冷媒61とともに冷凍サイクル6内に混入させているので、暖機の際にオイルミストが吸着剤熱交換器3に進入しない様に、オイル分離手段42を接続配管4に介設している。
なお、捕集したオイルは、オイル戻し管43を介してアキュムレータタンク60に戻す。
【0030】
エンジン暖機装置Eは、以下の様に作動する。
エンジンが始動すると、制御器5が開閉弁41に通電を行い、開閉弁41を開弁状態にする。
【0031】
外気温相当の状態(図3の状態A)の冷媒61(CO2 )が、アキュムレータタンク60内から接続配管4を介して吸着剤熱交換器3内へ進入して吸着剤33に吸着する。
冷媒61の吸着により吸着剤33が、急速に発熱(吸着熱を発生)し、最大900K(図3の状態B)まで温度が上昇する。
高温になった吸着剤33(MgO)により、冷却水管内1を流れるエンジン冷却水および排気管2内を流れる排気ガスが加熱され、エンジン本体の温度やエンジン冷却水の温度が素早く上昇する。
【0032】
エンジンが充分に温まると高温の排気ガスの熱が吸着剤熱交換器3に伝わって内部の吸着剤33を加熱し、吸着剤33の温度が900Kを越えるので、吸着剤33に吸着している冷媒61が離脱する。
【0033】
離脱した冷媒61は接続配管4(開閉弁41は開)を介してアキュムレータタンク60へ戻り、凝縮して液化する(図3の状態B→状態A)。
冷媒61の離脱が充分進んだ時点で制御器5が開閉弁41への通電を遮断(開閉弁41閉)し、つぎの暖機に備える。
【0034】
本実施例に係るエンジン暖機装置Eは、以下の利点を有する。
〔ア〕エンジン暖機装置Eは、エンジンが始動時に、冷凍サイクル6の冷媒61(CO2 )を吸着剤33(MgO)に吸着させて吸着熱を発生させる構成であるので、熱の発生量は多く、発熱温度も高い。
【0035】
更に、吸着剤熱交換器3の内部にフィン32を密集させるとともに、冷却水管1を吸着剤熱交換器3に貫通させ、排気管2を吸着剤熱交換器3に当接させている。
【0036】
これらの構成により、吸着剤熱交換器3内に封入した吸着剤33が、冷却水管1内を流れるエンジン冷却水および排気管2内を流れる排気ガスと効率良く熱交換する。
【0037】
このため、比較的小さい吸着剤熱交換器3で優れた暖機性能を得ることができる。また、既存の冷凍サイクル6が利用できるので、大きな占有スペースが不要であり、安価に設置できる。
【0038】
エンジン暖機装置Eは、図4に示す様に、エンジン本体の温度やエンジン冷却水の温度を素早く上昇させることができるので、エンジン始動直後から、車室内を早期に暖房でき、窓ガラスの曇り防止が図れ、排気ガス中の有害物質の分解を確実に行うことができる。
【0039】
〔イ〕オイル分離手段42を接続配管4に介設している。
このため、暖機の際に、オイルミストの吸着剤熱交換器3への進入が防止できる。
これにより、吸着剤33のオイルミストに起因する吸着性能の劣化が防止でき、吸着剤熱交換器3を長期間、交換する必要がない。
【0040】
〔ウ〕冷媒61の離脱が充分進んで開閉弁41が閉じた後は、排気ガスの熱がフィン32を介してエンジン冷却水に伝わり排熱回収が行われる。これにより、特に、エンジン排熱が少ない車両においては、暖房不足が解消される。
【0041】
つぎに、本発明の第2実施例(請求項1、2、3、5、6に対応)を、図3および図5に基づいて説明する。
【0042】
図5に示すエンジン暖機装置Fは、接続配管4の一端側を冷媒圧縮機62の吐出側に接続した点がエンジン暖機装置Eと異なる。なお、暖房運転時には、冷媒通路が破線位置になる様に四方弁63を切り替える。
【0043】
第1実施例のエンジン暖機装置Eでは、アキュムレータタンク60内の冷媒61(CO2 )を気化させて、接続配管4を介して吸着剤熱交換器3内へ送り、吸着剤33に吸着させている。
【0044】
しかし、吸着させる吸着反応が早いと、蒸発熱により、アキュムレータタンク60内の冷媒61が冷え込み、吸着反応が抑制されてしまう。
冷媒61の冷え込みを防止するには、ファン51、52を作動状態にして外気と熱交換させれば良いが、冬期には有効的でない。
【0045】
接続配管4の一端側を冷媒圧縮機62の吐出側に接続したエンジン暖機装置Fは、上記〔ア〕〜〔ウ〕の利点以外に、以下の利点を有する。
〔エ〕エンジン始動とともに冷媒圧縮機62を作動させれば、高圧の吐出圧で冷媒61が吸着剤熱交換器3に送られるので、冷媒61が冷え込まず、季節に関わらず、安定して暖機を行うことができる。
【0046】
なお、暖機時に吐出側から冷媒61(図3の状態D)を導入して吸着剤33に吸着させているので、吸着時の吸着圧力を、第1実施例のエンジン暖機装置Eよりも高くでき、早く吸着反応を起こすことができるとともに、高い温度で吸着剤33を発熱させることができる。
【0047】
つぎに、本発明の第3実施例(請求項1、2、4、5、6に対応)を、図3および図6に基づいて説明する。
【0048】
図6に示すエンジン暖機装置Gは、下記に示す点が第1実施例のエンジン暖機装置Eと異なる。
三方弁7の暖機時出入口(破線側)と冷媒圧縮機62の吐出側とを配管71で接続し、三方弁7の再生時側出入口(実線側)と冷媒圧縮機62の吸入側とを配管72で接続し、三方弁7の共通出入口に接続配管4の一端側を接続している。
【0049】
三方弁7の共通出入口に接続配管4の一端側を接続したエンジン暖機装置Gは、上記〔ア〕〜〔ウ〕の利点以外に、以下の利点を有する。
〔オ〕三方弁7の状態を破線側にして、エンジン始動とともに冷媒圧縮機62を作動させれば、高圧の吐出圧で冷媒61が吸着剤熱交換器3に送られるので、暖機時に冷媒61が冷え込まず、季節に関わらず、安定して暖機を行うことができる。
【0050】
エンジン暖機装置Gでは、暖機時に吐出側から冷媒61(図3の状態D)を導入して吸着剤33に吸着させているので、吸着時の吸着圧力を、第1実施例のエンジン暖機装置Eよりも高くでき、早く吸着反応を起こすことができるとともに、高い温度で吸着剤33を発熱させることができる。
【0051】
一方、再生時には、接続配管4の一端側が冷媒圧縮機62の冷媒吸入側(冷媒61は図3の状態C)に接続されるため、吸着剤33から冷媒61が離脱する離脱圧力より圧力を低くすることができ、効率良く再生することができる。
【0052】
本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施態様を含む。
a.フロン系の冷媒を使用する冷凍サイクルを使用し、吸着剤にゼオライト13Xを用いる構成であっても良い。
但し、ゼオライト、活性炭、シリカゲル等の物理吸着剤は、表1に示す様に、冷媒の蒸発潜熱と同等か、ぜいぜい二倍程度の発熱量しかないので、暖機性能を確保するには、吸着剤熱交換器を各実施例のものより大きくする必要がある。
【0053】
【表1】
Figure 2004093070
【0054】
b.冷凍サイクルは、図7に示す様に、四方弁を省いたものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るエンジン暖機装置の構造を示す説明図である。
【図2】そのエンジン暖機装置暖機に用いる吸着剤熱交換器の長手方向断面図(a)、および短手方向断面図(b)である。
【図3】冷媒と吸着剤が吸着・脱着する場合および冷媒が蒸発・凝縮する場合における平衡線図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るエンジン暖機装置および従来技術に係るエンジン暖機装置の暖機性能を比較したグラフである。
【図5】本発明の第2実施例に係るエンジン暖機装置の構造を示す説明図である。
【図6】本発明の第3実施例に係るエンジン暖機装置の構造を示す説明図である。
【図7】他の実施例に係るエンジン暖機装置の構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 冷却水管
2 排気管
3 吸着剤熱交換器
4 接続配管
6 冷凍サイクル
32 フィン
33 吸着剤
41 開閉弁(開閉手段)
42 オイル分離手段
60 アキュムレータタンク(冷媒圧縮機の冷媒吸入側)
61 冷媒
62 冷媒圧縮機
65 車室外熱交換器
67 車室内熱交換器
E、F、G エンジン暖機装置

Claims (6)

  1. 内部に封入した吸着剤が、冷却水管内を流れるエンジン冷却水および排気管内を流れる排気ガスと熱交換が可能な様に各管を臨ませた吸着剤熱交換器と、
    冷媒の往来を行うために前記吸着剤熱交換器と車両の冷凍サイクルとを接続し、途中に開閉手段を介設した接続配管とを備え、
    エンジン始動時に前記開閉手段を開き、前記冷凍サイクルから冷媒を吸着剤熱交換器内へ導いて前記冷媒を前記吸着剤に吸着させ、
    エンジンが充分、温まり、前記冷媒が前記吸着剤から脱着して前記接続配管を介して前記冷凍サイクルへ戻ると前記開閉手段を閉じることを特徴とするエンジン暖機装置。
  2. 前記吸着剤熱交換器は内部にフィンを密集させるとともに、冷却水管を貫通させ、排気管を当接させたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン暖機装置。
  3. 前記冷凍サイクルは、前記冷媒を圧縮する冷媒圧縮機および車室内熱交換器、車室外熱交換器を備え、
    前記冷媒圧縮機の冷媒吸入側か冷媒吐出側に前記接続配管を接続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジン暖機装置。
  4. 前記冷凍サイクルは、前記冷媒を圧縮する冷媒圧縮機および車室内熱交換器、車室外熱交換器を備え、
    冷媒吸着時には前記接続配管を前記冷媒圧縮機の冷媒吐出側に接続し、冷媒脱着時には前記接続配管を前記冷媒圧縮機の冷媒吸入側に接続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジン暖機装置。
  5. 前記冷凍サイクルはCO2 を冷媒とし、前記吸着剤はMgOであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のエンジン暖機装置。
  6. 前記開閉手段の冷凍サイクル側に位置する接続配管に、冷媒圧縮機のオイルの流入を阻止するオイル分離手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のエンジン暖機装置。
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