JP2004092153A - 配管継手による配管端部の固定構造 - Google Patents

配管継手による配管端部の固定構造 Download PDF

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Abstract

【課題】床下の樹脂配管の端部を床を貫通して床上に固定した配管継手に差込接続し、床に固定する構造において、配管端部と配管継手との接続部分のシールを確実なものにする。また万一接続部分でシール漏れがあったとしても漏水を床下側に流出させず確実に室内側に流出させるようにする。加えて配管継手の床からの突出高さを低くできるようにする。
【解決手段】床10内面に配管継手16を固定する一方、配管端部14aを床10を貫通して配管継手16の挿入空間24に挿入し接続固定する。その際配管継手16に装着したOリング78,80,82によって配管端部14aの内周面及び外周面と配管継手16との間を水密にシールする。また配管継手16に漏水を室内側に流出させるための溢れ孔84を設けておく。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は配管端部を配管継手によって床等の取付基体に固定するための固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、床下や壁裏等に沿って延ばした配管(以下床下配管を中心に述べる)の端部に対して配管継手を接続し、その配管継手を介して水栓等の室内側機器を配管に接続するといったことが行われている。
従来にあっては、その配管継手は床下等室内側から見て隠蔽された部分に配設されていることも多く、この場合配管と配管継手との接続部の点検を容易に行うことができないといった問題がある。
そこで近年にあっては配管継手を室内側に配設し、床下を延びる配管の端部を床に設けた貫通穴を通じて室内側に通し(立ち上げ)、これを配管継手に接続し且つその配管継手を床面に固定するといったことが行われるようになって来ている。
【0003】
この場合、配管端部と配管継手との接続部分において確実なシールを確保することが求められる。
また万一シール漏れを起したとき、漏水が床下等室外側に流出しないようにすること、また漏水が生じたとき室内側から直ちに分るようにしておくことが望ましい。
そのようなものとして下記文献1に開示のものが従来公知である。
【0004】
図8はその具体例を示している。
同図において200は床(取付基体)で、この床200に設けられた貫通穴202を通じて配管(この例では樹脂製の配管)204の端部(配管端部)204aが床上に突き出され、そしてその配管端部204aが、配管継手206を介して床200に固定されている。
配管継手206は継手本体208と、その下端部に螺着された押輪210と、ロックリング212とを有しており、配管継手206内部に挿入された配管端部204aを、そのロックリング212の抜止作用により配管継手206に接続固定している。
【0005】
214は床200に固定された台座部材であって、配管継手206は連結体216を介してこの台座部材214に固定されている。
ここで配管継手206と連結体216とは、クランプ218によって互いに固定状態とされている。
台座部材214と配管204との間には、配管継手206の下方部位において幅広のパッキン220とブッシュ222とから成るシール部材が介挿されており、そのシール部材によって配管204と台座部材214との間が水密にシールされている。
そしてこのパッキン220の上側において、連結体216の内部に漏水溜用空間224が形成され、漏水があったときにそこに漏水が溜められるようになっているとともに、そこに溜まった漏水を、連結体216に設けた漏水確認用窓226から確認できるようにされている。
[文献1] 特開2002−167817号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら図8に示すものでは、シールの確実さの点で不十分であるとともに配管継手206とは別部品である幅広のパッキン220,ブッシュ222が必要で部品点数が多くなり、配管施工時にそれら部品組付けのための手間が多くなって、施工性の点で問題がある。
【0007】
更に床200の上に漏水溜用空間224と漏水確認用窓226とを設けた上、更にそれより上側に配管継手206全体を位置させなければならず、配管継手206の床200からの設置高さが必然的に高くなってしまう問題、つまり配管継手206の室内への突出高さが高くなってしまう問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の配管継手による配管端部の固定構造はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、床,壁等の取付基体の内面に配管継手を取付固定する一方、該取付基体の外側に施した配管の端部を、該取付基体の貫通穴を通じて該配管継手に形成した筒状の挿入空間に挿入し接続固定する、該取付基体への配管継手による配管端部の固定構造であって、前記配管端部の内周面と前記配管継手との間を水密にシールする内周シール部材及び該配管端部の外周面と該配管継手との間を水密にシールする外周シール部材とを該配管継手に装着するとともに、該外周シール部材より室内側であって且つ前記取付基体の内面よりも室内側の位置に、前記内周シール部材を通過して漏水が生じたときに該漏水を室内に溢出させる溢れ孔を前記配管継手に設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2のものは、請求項1において、前記取付基体への着座部を有して前記配管継手を直接該取付基体に固定する台座部材又は該配管継手を該台座部材に固定する固定部材に、前記溢れ孔からの溢れ水を前記室内側に導くガイドが設けてあることを特徴とする。
【0010】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記配管が樹脂配管であることを特徴とする。
【0011】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記配管継手が、継手本体に対して止水栓が一体若しくは別体に備えられている止水栓付きのものであることを特徴とする。
【0012】
請求項5のものは、請求項1〜4の何れかにおいて、前記配管継手が前記挿入空間を形成する内管部と外管部とを有していて、該挿入空間内且つ前記配管端部の外周面と該外管部との間に該配管端部の抜止めをなすロックリングが挿入されており、前記外周シール部材が、該配管端部の外周面と該ロックリングの内周面との間をシールする第1シール部材及び該ロックリングの外周面と前記外管部の内周面との間をシールする第2シール部材とを有していることを特徴とする。
【0013】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、配管端部の内周面と配管継手との間をシールする内周シール部材及び配管端部の外周面と配管継手との間をシールする外周シール部材とを配管継手に装着したもので、本発明によれば、配管端部に対しその内周面と外周面との両面でシール部材によりシールでき、従って配管端部と配管継手との接続部分におけるシールを確実なものとすることができ、その接続部分からの漏水を十分に防止することができる。
【0014】
加えてそのシール部材は配管継手に装着してあるため、即ちシール部材が配管継手に備えてあるため、図8に示すものと異なって幅広のパッキン220やブッシュ222等が配管継手と別部品として必要になるといったことがなく、従って本発明によれば必要な部品点数を少なくすることができ、また配管施工に際して各部品の組付けの手間も簡略化でき、施工性を良好となすことができる。
【0015】
加えて本発明ではそのシール部材が配管継手に備え付けてあるため、単に配管端部を配管継手に挿入して接続すれば自動的にシールがなされ、かかるシールを含めた配管端部と配管継手との接続作業もワンタッチで簡単に行うことができる。
【0016】
一方で本発明においては、万一配管端部の内周面と配管継手との間でシール漏れ(漏水)があったとしても、配管端部の外周面と配管継手との間のシール(外周シール部材)によって、その漏水が床下等室外側に流出するのが防止される。
そして配管端部の内周面と配管継手との間からの漏水は、配管継手に設けた溢れ孔から室内側に溢出するため、そのような漏水があったことを室内側から直ちに知ることができ、必要な対策を講じることができる。
【0017】
また配管継手の溢れ孔が外周シール部材よりも室内側の位置にあり且つ外周シール部材及び内周シール部材が何れも配管継手に装着してあるため、図8に開示のものと異なって配管継手の一部ないし大部分を床面等取付基体の内面よりも外側に配置することが可能となり、床面等取付基体の内面からの配管継手の突出高さを低くできる利点が得られる。
【0018】
本発明においては、配管継手を直接床等の取付基体に固定する台座部材又は配管継手を台座部材に固定する固定部材に、上記溢れ孔からの溢れ水を室内側に導くガイドを設けておくことができる(請求項2)。
このようにしておくことで、溢れ孔からの水を円滑に室内側に流出させることができる。
尚このガイドは、溢れ水を通過させる孔や切欠きその他の形態で構成することができる。
【0019】
本発明は、上記配管が樹脂配管である場合に特に好適に適用可能である(請求項3)。
また上記配管継手は、継手本体に対して止水栓を一体若しくは別体に備えた止水栓付きのものとなしておくことができる(請求項4)。
【0020】
本発明においてはまた、配管継手に上記挿入空間を形成する内管部と外管部とを設け、その挿入空間内且つ配管端部の外周面と外管部との間にロックリングを挿入して、そのロックリングにより配管端部の抜止めをなすようにし、そして配管端部の外周面とロックリングの内周面との間をシールする第1シール部材と、ロックリングの外周面と外管部の内周面との間をシールする第2シール部材とを上記外周シール部材として設けておくことができる(請求項5)。
このようにすることで、ロックリングを用いた配管継手において、配管端部の外周面と配管継手との間を良好に水密にシールすることができる。
【0021】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1及び図2において10は床で、図2に示すように所定箇所に貫通穴12が設けてあり、その貫通穴12を通じて樹脂製の配管(例えばポリブテン,架橋ポリエチレン等の樹脂製の配管)14の端部(配管端部)14aが床上に突き出している。
そしてその突き出した配管端部14aが配管継手16に接続固定されている。
【0022】
18はその配管継手16における継手本体で、下部に円筒状の内管部20が一体に形成されている。
22は継手本体18とは別体を成す円筒状のスリーブから成る外管部で、上端部において継手本体18に螺合されている。
これら内管部20と外管部22との間には円筒状の挿入空間24が形成されており、そこに配管端部14aが挿入されている。
【0023】
この挿入空間24にはまた、配管端部14aの外周面と外管部22との間において、筒状をなすロックリング26が図中上下に移動可能に挿入されている。
ロックリング26は、弾性アーム27の先端部に内向きの爪28を有しており、その爪28が配管14の外面に食い込むことによって、配管端部14aを配管継手16から抜止めする。
【0024】
ロックリング26と外管部22との間にはスプリング30が介設されており、そのスプリング30によってロックリング26が下向きに付勢されている。
ロックリング26は、操作力を解除した状態の下でそのスプリング30による図中下向きの付勢力によって、爪28が配管端部14aの外面に食い込んでその抜止めをなす。
【0025】
一方ロックリング26に対し、スプリング30の付勢力に抗して図中上向きの力を加えることで配管端部14aに対する爪28の食込みが解除され、ここにおいて配管端部14aが配管継手16から抜出し可能となる。
【0026】
配管継手16における継手本体18の上部には止水栓32が一体的に設けられている。
詳しくは、継手本体18の上部は円筒状の弁ハウジング34として構成されており、その内部に止水弁体36が図中上下に水密且つ摺動可能に嵌合されている。
【0027】
この止水栓32においては、止水弁体36が図中下向きに前進して弁部38が弁座40に着座することで閉弁、即ち水路が遮断される。
また一方止水弁体36が図中上向きに後退して、弁部38が弁座40から離間することで水路が開放される。
更にその後退量に応じて水路の開度が調節され、配管継手16内部を流通する水量が増減変化させられる。
【0028】
ここで止水弁体36の前進及び後退は、ハンドル39の回転操作に基づく弁駆動部材41の図中上下方向の進退移動によって行われる。
【0029】
弁駆動部材41は、下部の内筒42と上部の外筒44とに分割されており、それらが互いにねじ結合されている。
これら内筒42と外筒44との間には、図5にも示しているようにCリング状をなす板状の係合部材43が挟まれており、また弁駆動部材41の上端部内周面、具体的には外筒44の上端部内周面には雌ねじが形成されていて、その雌ねじにおいて弁駆動部材41が、配管継手16の一構成要素を成す連結管48の下端部外周面の雄ねじにねじ結合されている。
また一方係合部材43は、その内端部が止水弁体36に形成された係合溝46に係入している。
【0030】
従ってこの止水栓32においては、ハンドル39を回転操作するとこれと一体に弁駆動部材41が回転運動し、そしてその回転運動とともに連結管48との螺合部において図中上下方向にねじ送りで前進後退運動する。
すると係合部材43が弁駆動部材41とともに図中上下方向に移動し、その係合部材43の移動に伴って、止水弁体36が図中上下方向に進退移動させられる。
【0031】
ここで係合部材43は非回転であって、弁駆動部材41の回転運動時に、その弁駆動部材41が係合部材43に対して回転方向に相対移動する。
尚、ハンドル39には指掛部47が突出状態で設けられている。
【0032】
上記連結管48は内周面に雌ねじを有しており、その雌ねじにおいて継手本体18の図中上端部外周面の雄ねじにねじ結合され、継手本体18に対して一体化されている。
そしてこの連結管48に対して、エルボ状をなす接続管50の一端部が、ばねクリップ58によって着脱自在に接続されている。
【0033】
具体的には、連結管48には雌嵌合部52とフランジ部54とが設けられ、また一方接続管50には雄嵌合部56とフランジ部54とが設けられていて、その接続管50の雄嵌合部56が連結管48の雌嵌合部52内に嵌入し、その状態でそれら連結管48及び接続管50における一対のフランジ部54,54が、ばねクリップ58により軸方向に挟まれることで、連結管48と接続管50とが互いに接続されている。
【0034】
接続管50の他端部には、配管継手16を介して配管端部14aと水栓等の室内側機器との接続を行うための接続部60が設けられており、その接続部60と室内側機器とが配管を介して互いに接続可能とされている。
【0035】
図2,図3及び図4において、62は配管継手16を床10に固定するための台座部材であって、床10の上面(内面)に着座するフランジ状の着座部64と、床上に起立する円筒部66とを有しており、その着座部64において固定ビス68により床10に固定されている。
【0036】
この台座部材62における円筒部66の外周面には、図3に明らかに示しているように雄ねじが形成されていて、そこに大径の円筒形状をなす固定ナット70が下向きにねじ込まれている。
ここで固定ナット70には、図3に示しているように多角形状の回転操作部73が一体に形成されており、固定ナット70はこの回転操作部73において容易に回転操作できるようになっている。
【0037】
これら台座部材62と固定ナット70との間には、図6にも示しているようにそれらとは別体をなす固定リング71が介在させられている。
この固定リング71は、図3に示しているようにCリング状をなしており、台座部材62に対する固定ナット70のねじ込みによりそれら台座部材62と固定ナット70とにより軸方向(図中上下方向)に強く挟み付けられると同時に配管継手16、詳しくはその外管部22に形成された環状溝75の溝底面に対し径方向内向きに強く押し付けられている。
【0038】
その結果として、継手本体18と台座部材62と固定ナット70と固定リング71とが一体的に強く固定された状態となっている。
本例において、かかる固定ナット70及び固定リング71は、配管継手16を台座部材62に固定するための固定部材92を構成するものである。
【0039】
ここで台座部材62に対する固定ナット70の軸方向のねじ込みによって、Cリング状をなす固定リング71が配管継手16の外管部22に対し径方向内方に強く押し付けられるのは次の理由による。
【0040】
即ち固定ナット70と台座部材62とには、それぞれ逆方向に傾斜する雌テーパ面74が形成されており、また一方固定リング71には対応する傾斜形状の雄テーパ面72が形成されており、それら雄テーパ面72と雌テーパ面74との作用によって、固定ナット70のねじ込みにより固定リング71が、それら台座部材62と固定ナット70とにより軸方向に挟み付けられると同時に配管継手16における外管部22の環状溝75の溝底面に押し付けられる。
尚図2において、76は台座部材62及び固定ナット70の下部を内側に覆って隠蔽するカバー部材である。
【0041】
図2に示しているように、配管継手16における内管部20の外周面には環状溝が図中上下2段に形成されていて、それぞれにOリング(内周シール部材)78が装着され、それらOリング78によって、内管部20と配管端部14aの内周面との間が水密にシールされている。
【0042】
一方配管端部14aの外周面に嵌合されたロックリング26の内周面にも環状溝が形成されていて、そこに外周シール部材における第1シール部材としてのOリング80が装着され、そのOリング80によって、ロックリング26の内周面と配管端部14aの外周面との間が水密にシールされている。
【0043】
更にまた外管部22の内周面においても環状溝が形成されていて、そこに外周シール部材における第2シール部材としてのOリング82が装着され、そのOリング82によって、外管部22の内周面とロックリング26の外周面との間が水密にシールされている。
【0044】
即ち本例においては、配管継手16の3箇所にOリング78,80,82が装着され、それらによって配管端部14aと配管継手16との間が水密にシールされている。
【0045】
これらOリング78,80及び82によるシール部よりも上側の位置、即ち室内側の位置において配管継手16、具体的にはその外管部22に、径方向に貫通する溢れ孔84が設けられている。
この溢れ孔84は、万一配管継手16における内管部20と配管端部14aとの間から漏水があったとき、その漏水を室内側へと溢出させるためのものである。
【0046】
上記固定リング71には、図3及び図4に示しているように径方向内方に突出する円筒部86が一体に設けられており、この円筒部86が外管部22の溢れ孔84内に嵌り込んでいる。
ここで円筒部86の中心孔は、漏水を外部に導き出すための通孔88を形成している。
【0047】
更にまた台座部材62における円筒部66には、図3に示しているように切欠き90が形成されており、通孔88から流出した漏水がこの切欠き90を通じて室内側へと導かれるようになっている。
本例においてこれら通孔88及び切欠き90は、溢れ孔84からの溢れ水を室内側に導くガイドを成すものである。
【0048】
以上のように構成された本例の固定構造においては、配管端部14aの内周面と配管継手16との間をシールする内周シール部材としてのOリング78、及び配管端部14aの外周面と配管継手16との間をシールする外周シール部材としてのOリング80,82が配管継手16に装着されていることから、配管端部14aに対しその内周面と外周面との両面でシールでき、これにより配管端部14aと配管継手16との接続部分におけるシールを確実なものとすることができ、その接続部分からの漏水を十分に防止することができる。
【0049】
加えてそれらOリング78,80,82は何れも配管継手16に装着してあるため、即ちそれらOリング78,80,82が配管継手16に備えてあるため、図8に示すものと異なって幅広のパッキン220やブッシュ222等が配管継手16と別部品として必要になるといったことがなく、従って本例によれば必要な部品点数を少なくすることができ、また配管施工に際して各部品の組付けの手間も簡略化することができる。
【0050】
加えて本例ではそれらOリング78,80,82が配管継手16に備え付けてあるため、単に配管端部14aを配管継手16に挿入して接続することで、自動的に配管端部14aと配管継手16との間を水密にシールでき、シール作業を含めた配管端部14aと配管継手16との接続作業をワンタッチで簡単に行うことができる。
【0051】
一方で本例においては、万一配管端部14aの内周面と配管継手16、詳しくはその内管部20との間でシール漏れ(漏水)があったとしても、配管端部14aの外周面と配管継手16との間をシールするOリング80及び82によってその漏水が床下等室外側に流出するのが防止される。
【0052】
そして配管端部14aの内周面と配管継手16との間からの漏水は、配管継手16に設けた溢れ孔84から室内側に溢出するため、そのような漏水があったことを室内側から直ちに知ることができ、必要な対策を講じることができる。
【0053】
また溢れ孔84が配管端部14aの外周側のOリング80,82によるシール部よりも室内側の位置にあり、且つOリング78,80,82が何れも配管継手16に装着してあるため、図8に開示のものと異なって配管継手16の一部を床面よりも下側(外側)に位置させることが可能となり、床面からの配管継手16の突出高さを少なくすることができる。
【0054】
更に本例においては、台座部材62及び配管継手16をその台座部材62に対して固定する固定部材92、詳しくは固定リング71に、上記溢れ孔84からの溢れ水を室内側に導くガイドとしての通孔88,切欠き90が設けられているため、溢れ孔84からの溢れ水を円滑に室内側に流出させることができる。
【0055】
更に本例では、配管端部14aを抜止めするためのロックリング26を配管継手16における挿入空間24に移動可能に挿入しているにも拘わらず、そのロックリング26の内周面及び配管継手16における外管部22の内周面にOリング80,82を装着してそれらによりシールをなしているため、かかるロックリング26の装着箇所から漏水が床下側に流出するのを良好に防止することができる。
【0056】
図7は本発明の他の実施例を示している。
この例は、台座部材62に突出部94を設けて、この突出部94を配管継手16における外管部22の環状溝75に弾性的に嵌め込ませ、以って台座部材62により配管継手16を直接床10に固定するようになすとともに、台座部材62に設けた弾性アーム96の先端部の円筒部86を溢れ孔84に嵌め込むようにしたものである。
尚他の点については基本的に第1の実施例と同様である。
【0057】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば上記実施例では配管継手16に止水栓32が一体的に構成されているが、止水栓32を別体構成としてこれを配管継手16に接続したり、或いはそのような止水栓32を備えない形態で配管継手16を構成するといったことも可能である。
また本発明は配管端部14aを配管継手16により壁に固定するに際しても適用可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である配管端部の固定構造の外観を配管継手とともに施工完了状態で示す斜視図である。
【図2】同実施例における配管継手の内部構造を配管端部との接続状態で周辺部とともに示す断面図である。
【図3】同実施例の固定構造を各部材に分解して示す斜視図である。
【図4】同実施例の固定構造を各部材に分解して示す断面図(一部外観図)である。
【図5】同実施例の固定構造における配管継手の構成部材を各部材に分解して示す斜視図である。
【図6】同実施例の固定構造の一部作用説明図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図8】従来公知の配管端部の固定構造の具体例を示す図である。
【符号の説明】
10 床(取付基体)
12 貫通穴
14 配管
14a 配管端部
16 配管継手
18 継手本体
20 内管部
22 外管部
24 挿入空間
26 ロックリング
32 止水栓
62 台座部材
64 着座部
70 固定ナット(固定部材)
71 固定リング(固定部材)
78 Oリング(内周シール部材)
80 Oリング(第1シール部材)(外周シール部材)
82 Oリング(第2シール部材)(外周シール部材)
84 溢れ孔
88 通孔(ガイド)
90 切欠き(ガイド)
92 固定部材

Claims (5)

  1. 床,壁等の取付基体の内面に配管継手を取付固定する一方、該取付基体の外側に施した配管の端部を、該取付基体の貫通穴を通じて該配管継手に形成した筒状の挿入空間に挿入し接続固定する、該取付基体への配管継手による配管端部の固定構造であって、
    前記配管端部の内周面と前記配管継手との間を水密にシールする内周シール部材及び該配管端部の外周面と該配管継手との間を水密にシールする外周シール部材とを該配管継手に装着するとともに、該外周シール部材より室内側であって且つ前記取付基体の内面よりも室内側の位置に、前記内周シール部材を通過して漏水が生じたときに該漏水を室内に溢出させる溢れ孔を前記配管継手に設けたことを特徴とする配管継手による配管端部の固定構造。
  2. 請求項1において、前記取付基体への着座部を有して前記配管継手を直接該取付基体に固定する台座部材又は該配管継手を該台座部材に固定する固定部材に、前記溢れ孔からの溢れ水を前記室内側に導くガイドが設けてあることを特徴とする配管継手による配管端部の固定構造。
  3. 請求項1,2の何れかにおいて、前記配管が樹脂配管であることを特徴とする配管継手による配管端部の固定構造。
  4. 請求項1〜3の何れかにおいて、前記配管継手が、継手本体に対して止水栓が一体若しくは別体に備えられている止水栓付きのものであることを特徴とする配管継手による配管端部の固定構造。
  5. 請求項1〜4の何れかにおいて、前記配管継手が前記挿入空間を形成する内管部と外管部とを有していて、該挿入空間内且つ前記配管端部の外周面と該外管部との間に該配管端部の抜止めをなすロックリングが挿入されており、前記外周シール部材が、該配管端部の外周面と該ロックリングの内周面との間をシールする第1シール部材及び該ロックリングの外周面と前記外管部の内周面との間をシールする第2シール部材とを有していることを特徴とする配管継手による配管端部の固定構造。
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