JP2004091888A - 高炉用羽口 - Google Patents

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JP2004091888A JP2002256876A JP2002256876A JP2004091888A JP 2004091888 A JP2004091888 A JP 2004091888A JP 2002256876 A JP2002256876 A JP 2002256876A JP 2002256876 A JP2002256876 A JP 2002256876A JP 2004091888 A JP2004091888 A JP 2004091888A
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Yuji Hirao
平尾 裕二
Rei Kanei
兼井 玲
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Nippon Steel Corp
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Abstract

【課題】耐摩耗性のみならず、耐熱衝撃性も高い高炉用羽口を提供すること。
【解決手段】銅または銅合金製の羽口本体1を備える高炉用羽口において、羽口本体1を鋳込んで形成するときに、羽口本体1の先端冷却室1aから胴体冷却室1bの外表面を包囲する鋼製金物2を同時に鋳込んで設けた。鋼製金物2は、羽口本体1の先端冷却室1aから胴体冷却室1bの外表面の上半分に同時に鋳込んで設けてもよい。また、鋼製金物2の内周面に凹凸2bを形成し、この凹凸2bが羽口本体1の外表面と接するようにしてもよい。さらに、鋼製金物2の上面に突起物5を複数列配置してもよい。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、銅または銅合金製の羽口本体を備える高炉用羽口に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、多くの高炉に採用されている羽口の羽口本体は銅製鋳物構造である。羽口は、高炉内に突き出ており高温雰囲気にさらされるため、溶損を防止することを目的として、羽口本体内部に水路を設け冷却水を循環している。しかしながら、高炉炉内ガス温度は最高で2000℃以上にも上昇すると言われており、冷却構造を有する羽口においても高温雰囲気における母材(羽口本体)の強度低下が起こり、炉内の内容物による摩擦に対し充分な強度を有しているものではない。その結果、先端部の摩耗が進行し、ついには冷却用水路まで羽口本体が摩耗することによって冷却水の高炉内への漏水トラブルが発生することがある。また、高炉内反応によって生成する溶銑が直接、羽口本体の先端部に接触し、銅製の羽口本体を溶損させることもある。
【0003】
したがって、高温雰囲気でも破損しにくく長寿命が期待できる羽口に対する要求は強く、そのために改良された羽口が、特開平11−217611号公報に開示されている。この羽口は、銅製の羽口本体の高炉内に突出する部分の全部または最先端部を除く部分の少なくとも上半分に銅の融点および高炉内溶銑の温度のいずれよりも高い融点温度の物質を被覆し、この被覆層の外側に羽口を高炉本体に装入する際に機械的衝撃から被覆層を保護するため金属製のジャケツトを装着した3重構造となっている。被覆層を形成する高い融点温度の物質としては高純度のアルミナを含有するセラミックスが採用され、このセラミックスと羽口本体との接着性を良くするために羽口本体の表面にスタッドを設けている。また、特開平11−217610号公報には、羽口本体の先端部表面に金属マトリックスに炭化系粉体セラミックスまたはホウ化系粉体セラミックスの硬化肉盛材を溶着させて羽口の耐摩耗性の向上を狙った羽口が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記各公報に開示されている羽口では、その耐摩耗性は向上するものの、突発的に起こる溶銑の接触(溶銑アタック)に対しては、セラミックスの耐熱衝撃性が大きくないため、スポット的に損傷を受けたセラミックス部から、羽口の溶損や摩耗の進展が懸念される。その結果、羽口破損による高炉操業への影響の大きさを考え、一定期間を使用した羽口については破損する以前に定期的に交換しているのが現状である。
【0005】
例えば、特開平11−217610号公報に記載の羽口では、粉体セラミックスを硬化肉盛材として溶着させたことにより羽口損耗までの寿命は延長させることはできる。しかしながら、溶銑アタックによる突発的な損傷は予想することが難しく、予想外の短期間で損傷が発生することもある。この場合には、高炉を臨時的に休風し、当該羽口を交換する必要があるため、生産に多大な影響を及ぼすことになる。
【0006】
また、特開平11−217611号公報に開示されている3重構造の羽口では、最外表面の金属製ジャケットは、その内側にセラミックスがスタッドを介して接着されているため、羽口本体の冷却室からの冷却効果がほとんど得られず、高炉内の内容物により金属製ジャケットは消滅し、セラミックスのみで溶銑アタック等をカバーすることになる。したがって、この羽口においても、突発的に起こる溶銑アタックに対しては、セラミックスの耐熱衝撃性が大きくないため、スポット的に損傷を受けたセラミックス部から、羽口の溶損や摩耗が進展することが考えられる。このように従来の羽口は、溶銑アタック等に対する耐熱衝撃性が充分とは言えない状況にある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、耐摩耗性のみならず、耐熱衝撃性も高い高炉用羽口を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では、銅または銅合金製の羽口本体の先端部および外筒部に、鋼製金物を羽口本体と同時に鋳込むことでセラミックスよりも耐熱衝撃性の高い羽口とすることで、上記課題を解決したものである。
【0009】
すなわち、本発明の高炉用羽口は、銅または銅合金製の羽口本体を備える高炉用羽口において、羽口本体を鋳込んで形成するときに、羽口本体の先端冷却室から胴体冷却室の外表面を包囲する鋼製金物を同時に鋳込んで設けたことを特徴とする。
【0010】
鋼製金物は、羽口本体の先端冷却室から胴体冷却室の外表面の上半分に同時に鋳込んで設けてもよい。また、鋼製金物の内周面に凹凸を形成し、この凹凸が羽口本体の外表面と接するようにしてもよい。さらに、鋼製金物の上面に突起物を複数列配置してもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づき説明する。
【0012】
図1は本発明の高炉用羽口の全体を示す側面図、図2は高炉内の羽口上面の概略側面図、図3は本発明の鋼製金物の一実施例を示し、(a)はその斜視図、(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は(a)のB−B矢視図である。
【0013】
図1に示すように、高炉用羽口の羽口本体1は高炉炉内に突出して配置されている。羽口本体1から噴出される高流速の熱風は、図中に符号6で示した破線のように羽口本体1の先端より炉内に吹き込まれ、炉内の内容物3は羽口本体1の先端部と羽口本体1の上面に堆積する。
【0014】
羽口本体1は、銅または銅合金製であって、鋳造によっていわゆる収縮筒型と称される形に形成されている。羽口本体1の内部には、従来公知のように、先端冷却室1aおよび胴体冷却室1bが形成されており、これらの冷却室に水を導入し循環させることによって、羽口本体1を冷却する。
【0015】
羽口本体1の先端冷却室1aおよび胴体冷却室1bの外表面には、これを包囲するように鋼製金物2が設けられている。本実施例の鋼製金物2は、図3に示すように羽口本体1と同じ収縮筒型であり、一般構造用鋼(SS)などによって構成されている。この鋼製金物2は、羽口本体1を鋳造により形成するときに、同時に鋳込むことによって羽口本体1の先端冷却室1aおよび胴体冷却室1bの外表面に一体的に設けられる。このとき、羽口本体1を形成する銅と鋼製金物2の線膨張係数は銅の方が大きく、鋳造時の凝固過程では、銅が収縮し銅と鋼製金物2の間に隙間が発生し易いため、本実施例では鋼製金物2の1箇所にスリット2aを入れ、凝固過程に銅の収縮に合わせて鋼製金物2が追随できるようにし、これによって境界面の接着を強固なものとしている。なお、このスリット2aは羽口本体1の下側に配置させる。
【0016】
高炉の操業中には図2に詳細に示すように、羽口本体1の上面には炉内の内容物3が堆積し、この内容物3の移動により摩耗が発生する。また、溶銑が羽口本体1の上面に滴下し、この滴下溶銑4により羽口本体1の上面は熱衝撃を受ける。しかし、本発明では、銅または銅合金製の羽口本体1と同時に鋼製金物2を鋳込んでいるので、鋼製金物2は羽口本体1の先端冷却室1aおよび胴体冷却室1bによる冷却効果により充分に冷却され、鋼製金物2の強度は低下しないため、内容物3との摩耗にも充分に絶える強度を保持し、また、鋼製金物2を形成する鋼が有する靱性により、滴下溶銑4による熱衝撃にも充分に耐えることができる。
【0017】
図4は、本発明の鋼製金物の他の実施例を示す斜視図である。図4に示す鋼製金物2は、羽口本体1の上半分のみを包囲するために半円状に形成されている。この鋼製金物2で羽口本体1の上半分を包囲することで、最も損耗の激しい羽口本体1の上半分をカバーすることができる。また、上半分のみの包囲であれば、鋳込む際の銅と鋼製金物2との線膨張差を考慮する必要はない。
【0018】
図5は、本発明の鋼製金物の他の実施例を示す概略断面図である。同図に示す鋼製金物2は、羽口本体1と鋼製金物2の密着性を良くするための鋼製金物2の内面に凹凸2bを形成したものである。この凹凸2bにより羽口本体1と鋼製金物2が一層密着し、また銅部分との接触面積が増し、羽口本体1からの冷却効果を一層高めることができる。冷却効果が高められることで耐熱衝撃性を高めることができる。
【0019】
図6は、本発明の鋼製金物の他の実施例を示す概略断面図である。同図に示す鋼製金物2は、その上面に複数列の突起物5を設けたものである。この突起物5は、リング状のものを鋼製金物2に嵌合させて形成してもよいし、肉盛りしてもよい。この突起物5を設けることで、炉内の内容物3が鋼製金物2の上面に堆積してセルフライニングされることになり、羽口本体1の寿命を延ばすことが可能となる。
【0020】
【発明の効果】
本発明では、羽口本体の外表面に鋼製金物を鋳込むことで、高炉内の内容物による摩耗を防止することができ、滴下溶銑等による熱衝撃にも耐え得る高炉用羽口を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高炉用羽口の全体を示す側面図である。
【図2】高炉内の羽口上面の概略側面図である。
【図3】本発明の鋼製金物の一実施例を示し、(a)はその斜視図、(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は(a)のB−B矢視図である。
【図4】本発明の鋼製金物の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の鋼製金物の他の実施例を示す概略断面図である。
【図6】本発明の鋼製金物の他の実施例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 羽口本体
1a 先端冷却室
1b 胴体冷却室
2 鋼製金物
2a スリット
2b 凹凸
3 高炉内の内容物
4 滴下溶銑
5 突起物
6 高炉内の熱風吹き込み状態

Claims (4)

  1. 銅または銅合金製の羽口本体を備える高炉用羽口において、羽口本体を鋳造により形成するときに、羽口本体の先端冷却室から胴体冷却室の外表面を包囲する鋼製金物を同時に鋳込んで設けたことを特徴とする高炉用羽口。
  2. 銅または銅合金製の羽口本体を備える高炉用羽口において、羽口本体を鋳造により形成するときに、先端冷却室から胴体冷却室の外表面の上半分に鋼製金物を同時に鋳込んで設けたことを特徴とする高炉用羽口。
  3. 鋼製金物の内周面に凹凸を形成し、この凹凸が羽口本体の外表面と接するようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の高炉用羽口。
  4. 鋼製金物の上面に突起物を複数列配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高炉用羽口。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100671150B1 (ko) 2005-08-10 2007-01-17 주식회사 포스코 냉각성능이 우수한 풍구
KR101368431B1 (ko) 2012-09-07 2014-02-28 주식회사 포스코 용융로용 풍구

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KR100671150B1 (ko) 2005-08-10 2007-01-17 주식회사 포스코 냉각성능이 우수한 풍구
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