JP2004091639A - ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる丸形蛍光灯口金 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる丸形蛍光灯口金 Download PDF

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JP2004091639A JP2002254823A JP2002254823A JP2004091639A JP 2004091639 A JP2004091639 A JP 2004091639A JP 2002254823 A JP2002254823 A JP 2002254823A JP 2002254823 A JP2002254823 A JP 2002254823A JP 2004091639 A JP2004091639 A JP 2004091639A
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Kayoko Onda
恩 田  香代子
Yoshinori Amaya
雨 夜  義 典
Mitsunobu Sato
佐 藤  光 伸
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Abstract

【課題】難燃性および帯電防止性を有し、高い光透過性を長時間保ち、かつ変色が少ないポリエステル樹脂組成物およびそれからなる丸形蛍光灯口金を提供すること。
【解決手段】ポリエステル樹脂組成物は、
(A)非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子化合物 5〜20重量部と、
(B)末端基にハロゲンを含まないハロゲン化化合物である難燃剤 20〜80重量部と、
(C)ポリエステル樹脂 80〜130重量部と、
(D)紫外線吸収剤 0.1〜3重量部と、
(E)フッ素系ポリマー 0.01〜5重量部と、
(F)帯電防止剤 0.5〜10重量部と、
(G)アンチモン系難燃助剤 1〜15重量部と
を含むことを特徴としている。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリエステル樹脂組成物およびそれからなる丸形蛍光灯口金に関し、さらに詳しくは、難燃性および帯電防止性を有し、高い光透過性を持ち、かつ変色が少ないポリエステル樹脂組成物およびそれからなる丸形蛍光灯口金に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
丸形蛍光灯の口金には、殺虫剤や洗剤などへの耐性に優れる、成形がし易いなどの理由で通常ポリエステル樹脂が使用されている。そしてポリエステル樹脂には、製品安全性の必要性から難燃化剤が添加され、埃が付着することよる商品価値の低下を防止するため帯電防止剤が添加されている。また近年、省エネルギーの観点から、蛍光灯自身の光電効率の向上が求められてきており、蛍光灯の光が口金を透過することにより蛍光灯全体としての光量が低下することに対する対策が望まれるようになってきた。さらに、経時的な口金の変色により、光量の低下がさらに進むだけでなく、商品価値を下げるという問題もあった。
【0003】
ところでポリエステル樹脂の難燃化には、例えば特開平2−151650号公報に示されているようにハロゲン化された化合物、オリゴマーやポリマーなどの難燃剤と酸化アンチモン系の難燃助剤、必要に応じてフッ素系ポリマーなどの二次難燃助剤などが使用される。しかし、ハロゲン系難燃剤や、特に難燃助剤である酸化アンチモン系化合物の添加量が多いと、口金の色は初期より黄色くなり、かつ光の透過量が少なくなるという問題が発生することがわかっている。そのため、経時的な黄変の程度も大きくなる。
【0004】
また特開2001−181486号公報には、2種類の難燃剤の組み合わせにより経時的な変色を低減する方法が開示されている。しかし、この方法では光の透過量の低下を防ぐことはできない。また帯電防止剤の添加量についても同様の傾向が見られる。
特開平11−60920号公報には帯電量を規定した丸形蛍光灯口金材料の提案がされていが、口金の変色や光透過性については全く考慮されていない。
【0005】
このような状況のもと、難燃性を保持しながら、充分な帯電性能を示し、かつ高い光透過性を長時間保ち、変色が少ない丸形蛍光灯口金およびこのような口金が得られるような材料の開発が望まれていた。
【0006】
【発明の目的】
すなわち本発明は、難燃性および帯電防止性を有し、高い光透過性を持ち、かつ変色が少ないポリエステル樹脂組成物およびそれからなる丸形蛍光灯口金を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】
本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、
(A)非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子化合物 5〜20重量部と、
(B)末端基にハロゲンを含まないハロゲン化化合物である難燃剤 20〜80重量部と、
(C)ポリエステル樹脂 80〜130重量部と、
(D)紫外線吸収剤 0.1〜3重量部と、
(E)フッ素系ポリマー 0.01〜5重量部と、
(F)帯電防止剤 0.5〜10重量部と、
(G)アンチモン系難燃助剤 1〜15重量部と
からなることを特徴とするポリエステル樹脂組成物。
【0008】
上記非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子化合物は、重量平均分子量が40,000以下であることが好ましい。
本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、
組成物を射出成形することにより得られた50mm×50mm×3mmの成形品の表面抵抗値が100Vの印加電圧にて1014Ω/cm以下であり、
組成物を射出成形することにより得られた0.8mm厚の成形品の全光線透過率が10%以上であり、
組成物を射出成形することにより得られた50mm×50mm×3mmの成形品と、促進耐候試験(Xenon、83℃)において14日間経過後の該成形品のとの色差ΔExが35以下であり、
組成物を射出成形することにより得られた50mm×50mm×3mmの成形品と、該成形品を140℃で14日間加熱した後の色差ΔEhが5以下であることが好ましい。
【0009】
本発明に係る丸形蛍光灯口金は、上記ポリエステル樹脂組成物から得られることを特徴としている。
【0010】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係るポリエステル樹脂組成物およびそれからなる丸形蛍光灯口金について具体的に説明する。
(A)非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子化合物
本発明で用いられる非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子化合(A)としては、ポリカーボネート樹脂が挙げられる。
【0011】
ポリカーボネート樹脂としては、公知のホスゲン法または溶融法により作られた芳香族ポリカーボネート(例えば、特開昭63−215763号および特開平2−124934号公報参照)を使用することができる。ポリカーボネート系樹脂は、カーボネート成分およびジフェノール成分よりなる。カーボネート成分を導入するための前駆物質としては、例えばホスゲン、ジフェニルカーボネート等が挙げられる。また、適したジフェノールとしては、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(いわゆるビスフェノールA);2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン;1,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン;1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン;1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロドデカン;4,4−ジヒドロキシジフェニルエーテル;4,4−チオジフェノール;4,4−ジヒドロキシ−3,3−ジクロロジフェニルエーテル;および4,4−ジヒドロキシ−2,5−ジヒドロキシジフェニルエーテル等が挙げられる。これらを単独で、または組み合わせて使用できる。また、この他に、3以上のフェノール性水酸基を有する化合物を使用することも可能である。
【0012】
本発明で用いられる非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子化合(B)は、芳香族コポリエステルカーボネートであってもよい。これは、公知の芳香族ジオールに由来するカーボネート単位に加えて、芳香族ジオールと炭素原子数6〜18の脂肪族ジカルボン酸とに由来するエステル単位を有する。それの製造には、芳香族ポリカーボネートの製造方法として公知のホスゲン法、溶融法を用いることができる(米国特許第4,238,596号、第4,238,597号および第3,169,121号明細書参照)。
【0013】
本発明のポリエステル樹脂組成物における非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子化合(A)の含有量は、5〜20重量部、好ましくは7〜15重量部の範囲にあることが望ましい。非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子化合(A)の量が20重量部を超えると、急速に耐熱性が低下する傾向があり、5重量部未満であると難燃性を保持したまま、光透過性の性能を充分に発揮することができないことがある。
【0014】
また、分子量は50,000未満、特に好ましくは40,000以下であり、分子量の下限は20,000である。分子量がこの範囲を超えると、成形時にせん断が大きくかかるために、成形品の初期の変色が好ましくないものになることがあり、下限値を下回ると、ガスの発生、滞留による変色しやすさなど、成形品の表面に支障がでることがある。
【0015】
(B)末端基にハロゲンを含まないハロゲン化化合物である難燃剤
本発明で用いられる末端基にハロゲンを含まないハロゲン化化合物である難燃剤(B)は、鎖状のハロゲン化化合物であって主鎖の末端の基がハロゲンを含まない化合物である。このような末端基にハロゲンを含まないハロゲン化化合物である難燃剤(B)としては、下記一般式(I)で表されるハロゲン化エポキシ系難然剤(b−1)、下記一般式(II)で表されるハロゲン化ポリカーボネート系難然剤(b−2)が挙げられる。
【0016】
ハロゲン化エポキシ系難然剤(b−1)は、具体的には下記一般式(I)で表されるハロゲン化ビスフェノールA系エポキシ樹脂である。
【0017】
【化1】
Figure 2004091639
【0018】
式中、Xは臭素元素および/または塩素元素を示し、臭素原子であることが好ましい。nは5以上20以下の整数を示す。
臭素化エポキシ系難燃剤(b−1)の臭素化ビスフェノールA系エポキシ樹脂の軟化点は、分子量及び分子量分布により変化するが、100〜250℃の範囲にあることが好ましい。この範囲であれば、組成物は良好な機械的物性および溶融安定性を備えることができる。
【0019】
ハロゲン化ポリカーボネート系難然剤(b−2)は、下式(II)で表されるハロゲン化ビスフェノールA系ポリカーボネート樹脂である。
【0020】
【化2】
Figure 2004091639
【0021】
式中、Xは臭素元素および/または塩素元素を示し、臭素原子であることが好ましい。mは3以上12以下の整数を示す。
ハロゲン化ポリカーボネート系難燃剤(b−2)の臭素化ビスフェノールA系ポリカーボネート樹脂の軟化点は、分子量及び分子量分布により変化するが、150〜300℃の範囲のものが好ましい。この範囲であれば、組成物は良好な機械的物性および溶融安定性を備えることができる。
【0022】
本発明ではハロゲン化エポキシ系難然剤(b−1)とハロゲン化ポリカーボネート系難燃剤(b−2)とを組み合わせて用いることができる。
本発明のポリエステル樹脂組成物における末端基にハロゲンを含まないハロゲン化化合物である難燃剤(B)の含有量は、そのハロゲン含有量により異なるが、20〜80重量部、好ましくは30〜70重量部を含む必要がある。ハロゲン含有量が80重量部を超えると耐光性能が十分ではなく、20重量部未満では十分な難燃性を示さない。
【0023】
(C)ポリエステル樹脂
本発明で用いられるポリエステル樹脂(C)は、それ自体公知であり、一般的には、芳香族ジカルボン酸(または、そのエステル形成性誘導体)とジオール(または、そのエステル形成性誘導体)とを主原料とした縮合反応により得られる重合体または共重合体である。また、ポリエステル樹脂(C)は、ラクトンなどの1分子中に水酸基とカルボン酸基を有するものを開環重合したものであってもよい。
【0024】
ここで、芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸(あるいは、そのエステル形成性誘導体)などが挙げられる。芳香族ジカルボン酸は、1種単独で、または2種以上組み合わせて使用することができる。芳香族ジカルボン酸として、テレフタル酸を80モル%以上含む熱可塑性ポリエステル系樹脂が好ましい。
【0025】
また、ジオール成分としては、好ましくは炭素原子数2〜10の脂肪族ジオール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジグリコール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。ジオールは、1種単独で、または2種以上組み合わせて使用することができる。また、ジオールの一部を分子量400〜6,000の長鎖グリコール、すなわち、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなど、およびそれらの混合物などで置換してもよい。
【0026】
ポリエステル樹脂(C)として具体的には、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリブチレン−2,6−ナフタレート、またはこれらの共重合体などが挙げられる。これらを単独で、または2種以上組み合わせて使用できる。2種以上組み合わせて用いる場合には、ポリエチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートとの組み合わせが好ましい。
【0027】
本発明のポリエステル樹脂組成物におけるポリエステル樹脂(C)の含有量は、80重量部以上、好ましくは100重量部以上で、かつ130重量部以下、好ましくは120重量部以下である。ポリエステル樹脂(C)の含有量が範囲内にあると、組成物は成形性、機械的強度、特に耐熱性等に優れる。
(D)紫外線吸収剤
本発明で用いられる紫外線吸収剤(D)としては、樹脂に慣用の紫外線吸収剤がいずれも使用できる。例えばベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤などが挙げられる。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール]などが挙げられる。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は、例えばアメリカンサイアナミッド社からUV5411として市販されている。ベンゾフェノン系紫外線吸収剤は、サイナミット社からUV531として市販されている。サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えばフェニルサリチレート、p−t−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレートなどが挙げられる。
【0028】
本発明のポリエステル樹脂組成物における紫外線吸収剤(D)の含有量は、使用する紫外線吸収剤の種類により最適化される必要があるが、通常0.1〜3重量部にある必要がある。0.1重量部未満であると十分な耐光性能を発揮しないことがあり、3重量部を超えると、成形時のブリードアウト、乾燥時の昇華などを引き起こし、生産性を低下させることがある。
【0029】
本発明で用いられるフッ素系ポリマー(E)としては、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ビニリデンフルオライド、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロアルキルビニルエーテルなどのフッ素含有モノマーの単独又は共重合体、前記フッ素含有モノマーと、エチレン、プロピレン、(メタ)アクリレートなどの共重合性モノマーとの共重合体が含まれる。このようなフッ素系樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライドなどの単独重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体などの共重合体があり、一種又は2種以上混合して使用できる。
【0030】
本発明のポリエステル樹脂組成物におけるフッ素系ポリマー(E)の含有量は、通常0.01〜5重量部、好ましくは0.2〜2重量部の範囲にあることが望ましい。0.01重量部未満であると十分な難燃性が得られず、5重量部を超えると流動性に影響を与え、成形性が悪くなる。
(F)帯電防止剤
本発明で用いられる(F)帯電防止剤としては、アニオン系帯電防止剤、カチオン系帯電防止剤、非イオン系帯電防止剤、両性系帯電防止剤等の低分子型帯電防止剤及び高分子型帯電防止剤等が挙げられる。
【0031】
好適なアニオン系帯電防止剤としては、アルキルスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムおよびアルキルホスフェートが挙げられる。アルキル基としては、炭素原子数4〜20の直鎖状のアルキル基が好ましく用いられる。
このようなアニオン系帯電防止剤として、アルキルスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが特に好ましい。アルキルスルホン酸ナトリウムとしては、例えばアルキル基が炭素原子数12〜16の直鎖状アルキル基であるアルキルスルホン酸ナトリウムであり、通常、混合物として用いられる。
【0032】
好適なカチオン系帯電防止剤としては、アルキルスルホン酸ホスホニウム、アルキルベンゼンスルホン酸ホスホニウムおよび4級アンモニウム塩化合物が挙げられる。アルキル基としては、炭素原子数4〜20の直鎖状のアルキル基が好ましく用いられる。
このようなカチオン系帯電防止剤として、アルキルスルホン酸テトラブチルホスホニウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウムが特に好ましい。アルキルスルホン酸テトラブチルホスホニウムとしては、例えばアルキル基が炭素原子数12〜16の直鎖状アルキル基であるアルキルスルホン酸ナトリウムであり、通常、混合物として用いられる。
【0033】
好適な非イオン系帯電防止剤としては、ポリオキシエチレン誘導体、多価アルコール誘導体およびアルキルエタノールアミンが挙げられる。ポリオキシエチレン誘導体として、例えばポリエチレングリコールは、数平均分子量が500〜100,000のものが好ましく用いられる。
好適な両性帯電防止剤としては、アルキルベタインおよびスルホベタイン誘導体が挙げられる。
【0034】
好適な高分子型帯電防止剤としては、ポリエチレングリコールメタクリレート共重合体、ポリエーテルアミド、ポリエーテルエステルアミド、ポリエーテルアミドイミド、ポリアルキレンオキシド共重合体、ポリエチレンオキシドーエピクロルヒドリン共重合体およびポリエーテルエステルが挙げられる。高分子型帯電防止剤としてポリエーテルエステルアミド、ポリアルキレンオキシド共重合体およびポリエーテルエステルが好ましい。
【0035】
本発明のポリエステル樹脂組成物における帯電防止剤(F)の含有量は、帯電防止性能を示すために充分な量である。具体的には0.5〜10重量部、好ましくは3〜8重量部である。
(G)アンチモン系難燃助剤
本発明で必要に応じて用いられるアンチモン系難燃助剤(G)としては特に限定されず、例えば酸化アンチモン化合物が用いられる。慣用的にハロゲン系難燃剤と併用されるアンチモン化合物であれば使用できる。特に、三酸化アンチモン化合物、五酸化アンチモン化合物、アンチモン酸ナトリウムが好ましく、エポキシ化合物、シラン化合物等で表面処理されていてもよい。また2種類以上の併用でも構わない。
【0036】
本発明のポリエステル樹脂組成物におけるアンチモン系難燃助剤(F)の含有量は、上記末端基にハロゲンを含まないハロゲン化化合物である難燃剤(B)のハロゲン重量に依存し、成分(B)のハロゲン重量とアンチモン系難燃助剤(G)のアンチモン重量が3対1の割合になるようにするのが最も効果的である。一般的には、(G)アンチモン系難燃助剤の含有量は、1重量部以上、好ましくは3重量部以上、さらに好ましくは5重量部以上で、かつ15重量部以下、好ましくは13重量部以下、さらに好ましくは11重量部以下である。アンチモン系難燃助剤(G)の配合量が上記範囲内にあると、難燃助剤としての相乗効果に優れる傾向があり、かつ透過率を低下させない。
【0037】
他の成分
本発明のポリエステル樹脂組成物は、上記の成分の他にさらに任意成分としてリン系安定剤を含むことができる。そのようなリン系安定剤として、例えば酸化防止剤として各安定剤メーカーから市販されているものをいずれも使用できる。具体的には、トリフェニルホスファイト、ジフェニルノニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、ジフェニルイソオクチルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、ジフェニルモノ(トリデシル)ホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)フルオロホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、フェニルジ(トリデシル)ホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリス(イソデシル)ホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、ジブチルハイドロゲンホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、4,4’−イソプロピリデンジフェノールアルキル(C12〜C15)ホスファイト、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル)ジトリデシルホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリル−ペンタエリスリトールジホスファイト、フェニル−ビスフェノールAペンタエリスリトールジホスファイト、テトラフェニルジプロピレングリコールジホスファイト、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ジ−トリデシルホスファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、3,4,5,6−ジベンゾ−1,2−オキサホスファン−2−オキシド等を使用することができる。
【0038】
入手可能な商品例として、アデカスタブ PEP−36、PEP−24、PEP−4C、PEP−8(いずれも商標、旭電化工業(株)製)、Irgafos168(商標、チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製)、Sandstab P−EPQ(商標、サンドズ(Sandoz)社製)、Chelex L(商標、堺化学工業(株)製)、3P2S(商標、イハラケミカル工業(株)製)、Mark 329K、Mark P(いずれも商標、旭電化工業(株)製)、およびWeston 618(商標、三光化学(株)製)等が挙げられる。
【0039】
リン系安定剤は、ポリエステル樹脂 100重量部に対して、好ましくは0.0001〜1重量部、より好ましくは0.001〜0.5重量部配合される。
さらに、ヒンダードフェノール系酸化防止剤、エポキシ系安定剤、イオウ系安定剤などを添加することもできる。ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えばn−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,6−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシメチルフェノール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートなどが挙げられる。エポキシ系安定剤としては、例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシレートなどが挙げられる。
【0040】
また、離型性を改良する目的で、離型剤を添加できる。好ましい離型剤は、メチルフェニルシリコーンオイルなどのシリコン系離型剤、ペンタエリスリトールテトラステアレート、グリセリンモノステアレート、モンタン酸ワックス、ポリアルファオレフィンなどのエステル系離型剤やオレフィン系離型剤などである。本発明のポリエステル樹脂組成物は、その物性を損なわない限りにおいて、その目的に応じて樹脂の混合時、成形時に、慣用の他の添加剤、例えば着色剤(顔料、染料)、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維など)、充填剤(カーボンブラック、シリカ、酸化チタンなど)、耐熱剤、酸化劣化防止剤、耐候剤、滑剤、離型剤、可塑剤、難燃剤、流動性改良剤等を添加することができる。また、黄味を青味方向に改善する目的で、染料を添加できる。
【0041】
組成物の調製法
本発明のポリエステル樹脂組成物を製造するための方法に特に制限はなく、通常の方法が満足に使用できる。しかしながら一般に溶融混合法が望ましい。少量の溶剤の使用も可能であるが、一般に必要ない。装置としては特に押出機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等を例として挙げることができ、これらを回分的または連続的に運転する。成分の混合順は特に限定されない。
【0042】
組成物の物性
本発明のポリエステル樹脂組成物を射出成形することにより得られた50mm×50mm×3mmの成形品は、表面抵抗値が1014Ω/cm以下、好ましくは1.0×1014Ω/cm〜1.0×1011Ω/cm、より好ましくは5.0×1013Ω/cm〜5.0×1011Ω/cmの範囲にある。
【0043】
表面抵抗値は、120℃で2時間乾燥後のペレットを、樹脂温度230℃、金型温度50℃の条件で成形した50mm×50mm×3mm(厚さ)の成形品について、23℃、50%RHで24時間放置後の表面抵抗をASTM D257に従い測定した値である。
本発明のポリエステル樹脂組成物を射出成形することにより得られた0.8mm厚の成形品の全光線透過率は、10%以上、好ましくは11%以上、より好ましくは12%以上である。
【0044】
全光線透過率は、120℃で2時間乾燥後のペレットを、樹脂温度240℃、金型温度50℃の条件で成形した0.8mm厚の成形品について、ASTM D1003に従い測定される。
本発明のポリエステル樹脂組成物を射出成形することにより得られた50mm×50mm×3mmの成形品と、促進耐候試験(Xenon、83℃)において14日間経過後の該成形品との色差ΔExが35以下、好ましくは30以下であることが望ましい。
【0045】
また、本発明のポリエステル樹脂組成物を射出成形することにより得られた50mm×50mm×3mmの成形品と、140℃で14日間加熱した後の該成形品との色差ΔEhが5以下、好ましくは4以下であることが望ましい。
色差は、120℃で2時間乾燥後のペレットを、樹脂温度230℃、金型温度50℃の条件で成形した50mm×50mm×3mm(厚さ)の成形品について、積分球つきの分光光度計を用い、D65光源により視野10度にてCIELAB(1976年)の計算式に準拠して測定・計算される。
【0046】
用途
本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、照明部品成形用、家電製品成形用に好適である。
本発明に係るポリエステル樹脂組成物から得られる成形品としては、照明部品用成形品、家電製品用成形品などが挙げられ、特に丸形蛍光灯口金が好適に挙げられる。このような成形品は、本発明に係るポリエステル樹脂組成物を従来公知の方法を用いて射出成形を行う等により製造することができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明に係るポリエステル樹脂組成物および丸形蛍光灯口金は、難燃性能、帯電防止性能および光透過性に優れ、かつ長時間使用しても変色および光透過性の低下が少ない。
【0048】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例および比較例においては、以下のものを使用した。
(A)非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子
PC(ポリカーボネート):GEプラスチックス(株)製、ML5221
(B)難燃剤
ML4365:GEプラスチックス(株)製
(C)ポリエステル樹脂
PBT(ポリブチレンテレフタレート):GEプラスチックス(株)製、195、315
(D)紫外線吸収剤
UV5411:Cytec Industories Inc.製
(E)フッ素系ポリマー
TSAN:GEプラスチックス(株)製
(F)帯電防止剤
SAS93:クラリアントジャパン(株)製
(G)難燃助剤
Sb:(株)鈴裕化学製、SHLB−80
任意成分
熱安定剤:グレートレイクスケミカル日本(株)製、ANOX20
また、実施例および比較例で行った各種試験および評価は、以下のようにした。
(1)難燃性
アンダーライターズ ラボラトリーズ社(Underwriters Laboratories Inc.)の規定する、ブレチン94“材料分類のための燃焼試験”(UL−94試験という)により評価した。試験片は1/32”(約0.8mm)
(2)全光線透過率
厚さ0.8mmの平板の射出成形品について、ASTM D1003に従い、全光線透過率を測定した。
(3)表面抵抗
50mm×50mm×3mmの平板の射出成形品について、ASTM D257に従い、23℃、50%RHで24時間放置後の表面抵抗を測定した。
(4)ΔEx
50mm×50mm×3mmの平板の射出成形品について、促進耐候性試験器を用いた促進耐候試験において14日間後の変色を調べた。ΔExは、初期と14日間後の色差を示す。
(5)ΔEh
50mm×50mm×3mmの平板の射出成形品について、140℃のオーブンに14日間放置することによる、熱変色を調べた。ΔEhは、初期と14日間後の色差を示す。
【0049】
【実施例1〜4および比較例1〜3】
各成分を表1に示す割合(重量比)で混合し、280℃、100rpm、60kg/時間(押出速度)に設定した2軸押出機(44mm)で押出し、ペレットを作成した。得られたペレットを用いて次に、設定温度240℃、金型温度50℃の条件で、射出成形を行った。得られた成形品について、各種試験を行った。その結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
Figure 2004091639

Claims (4)

  1. (A)非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子化合物 5〜20重量部と、
    (B)末端基にハロゲンを含まないハロゲン化化合物である難燃剤 20〜80重量部と、
    (C)ポリエステル樹脂 80〜130重量部と、
    (D)紫外線吸収剤 0.1〜3重量部と、
    (E)フッ素系ポリマー 0.01〜5重量部と、
    (F)帯電防止剤 0.5〜10重量部と、
    (G)アンチモン系難燃助剤 1〜15重量部と
    からなることを特徴とするポリエステル樹脂組成物。
  2. 上記非晶質の芳香族炭酸エステル系高分子化合物は、重量平均分子量が40,000以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル樹脂組成物。
  3. 組成物を射出成形することにより得られた50mm×50mm×3mmの成形品の表面抵抗値が100Vの印加電圧にて1014Ω/cm以下であり、
    組成物を射出成形することにより得られた0.8mm厚の成形品の全光線透過率が10%以上であり、
    組成物を射出成形することにより得られた50mm×50mm×3mmの成形品と、促進耐候試験(Xenon、83℃)において14日間経過後の該成形品のとの色差ΔExが35以下であり、
    組成物を射出成形することにより得られた50mm×50mm×3mmの成形品と、該成形品を140℃で14日間加熱した後の色差ΔEhが5以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリエステル樹脂組成物。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂組成物から得られることを特徴とする丸形蛍光灯口金。
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