JP2004089494A - ワイヤー操作具およびワイヤー操作具組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガイドワイヤーを針管等に導入する際の操作性に優れたワイヤー操作具およびワイヤー操作具組立体を提供すること。
【解決手段】ワイヤー操作具1は、基端部2と、先端部4と、これらの間に位置する中間部3とが同一材料により一体的に形成されたものである。基端部2は、その内部にガイドワイヤーが通過し得る第1の通路21が形成され、先端部4は、その内部にガイドワイヤーが通過し得る第2の通路41が形成されている。中間部3は、一対の挟持部材31、32で構成されている。この挟持部材31、32は、ワイヤー通過空間33を介してほぼ平行に対向配置された板状の部材で構成され、指で摘むと両挟持部材31、32が互いに接近する方向に撓み、ワイヤー通過空間33に位置するガイドワイヤーを挟持する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、ワイヤー操作具およびワイヤー操作具組立体、特に、ガイドワイヤーを針管を介して生体内に挿入する操作を行なうためのワイヤー操作具およびワイヤー操作具組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
患者の血管にイントロデューサーシースを導入する際には、留置針組立体を患者の血管に穿刺し、留置してこれを行う。このような留置針組立体は、中空の外針(留置針)と、外針の基端に固着された外針ハブと、前記外針内に挿入され、先端に鋭利な針先を有する内針と、内針の基端に固着された内針ハブとで構成されている。
【0003】
この留置針を患者の血管に穿刺する際には、内針を外針内に挿入し、内針の針先を外針の先端から突出させた状態で行い、外針の先端が血管を確保したら内針を抜き取る。次に、外針ハブ側から外針内にガイドワイヤーを挿入し、ガイドワイヤー先端が外針の先端より突出した後、外針を抜き取る。次に、予めダイレーターを挿入させておいたイントロデューサーシースを当該ガイドワイヤーに挿通し、イントロデューサーシースを血管内に導入する。そして、イントロデューサーシースが血管を確保したら、ダイレーターとガイドワイヤーをイントロデューサーシースより抜き取る。その後、イントロデューサーシースの内腔を通じて、診断用もしくは治療用カテーテルを血管の目的部位まで挿入する。
【0004】
ガイドワイヤーを外針ハブに挿入する際には、ガイドワイヤーの先端部が湾曲していることもあり、そのようなガイドワイヤーの先端を確実に外針ハブ内に導くために、ガイドワイヤーインサータという操作具が用いられる。
【0005】
このガイドワイヤーインサータは、内部にガイドワイヤーが挿通される1本の通路が形成された管状の部材で構成されている。
【0006】
しかしながら、このガイドワイヤーインサータを用いてガイドワイヤーを外針ハブに導入する場合、ガイドワイヤーインサータとガイドワイヤーとをそれぞれ別個に把持しなければならず、また、ガイドワイヤーのケースからガイドワイヤーを取り出す際に、ガイドワイヤーインサータに対するガイドワイヤーの位置がずれてしまい(極端な場合には、ガイドワイヤーインサータからガイドワイヤーが外れてしまう)、ガイドワイヤーを外針ハブに導入する操作がしにくいという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来技術の欠点に鑑みてなされたもので、その目的は、ガイドワイヤーを針管等に導入する際の操作性に優れたワイヤー操作具およびワイヤー操作具組立体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0009】
(1) ワイヤーが通過し得る第1の通路を有する基端部と、
ワイヤーが通過し得る第2の通路を有する先端部と、
前記基端部と前記先端部との間に位置する中間部とを備えており、
前記基端部と前記先端部と前記中間部とが同一材料により一体的に形成されているワイヤー操作具であって、
前記中間部は、一対の挟持部材で構成されており、
前記一対の挟持部材の少なくとも一方が押圧力により撓むことを特徴とするワイヤー操作具。
【0010】
(2) 前記一対の挟持部材は、ワイヤー通過空間を介してほぼ平行に設置された板状の部材で構成され、前記第1の通路および前記第2の通路は、それぞれ、前記ワイヤー通過空間に連通している上記(1)に記載のワイヤー操作具。
【0011】
(3) 前記ワイヤー通過空間は、前記ワイヤーの直径以上の厚さを有する上記(2)に記載のワイヤー操作具。
【0012】
(4) 前記一対の挟持部材は、指による押圧力が加えられたとき、両挟持部材が互いに接近する方向に撓み、これにより前記ワイヤー通過空間に位置するワイヤーを挟持する上記(2)または(3)に記載のワイヤー操作具。
【0013】
(5) 前記先端部は、針管の基端部に設けられたハブに嵌合可能な形状をなしている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のワイヤー操作具。
【0014】
(6) 前記基端部と前記中間部と前記先端部とを構成する材料は、樹脂材料である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のワイヤー操作具。
【0015】
(7) 上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のワイヤー操作具と、
内部に前記ワイヤーを収納可能な長尺体で構成されるワイヤーケースとを有することを特徴とするワイヤー操作具組立体。
【0016】
(8) 前記ワイヤーケースは、一端部が閉塞され、他端部が前記ワイヤー操作具の前記基端部に接続可能なチューブ状のものである上記(7)に記載のワイヤー操作具組立体。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のワイヤー操作具およびワイヤー操作具組立体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1および図2は、それぞれ、本発明のワイヤー操作具組立体の実施形態を示す全体斜視図、図3および図4は、それぞれ、図1に示すワイヤー操作具の平面図および側面図、図5は、図1に示すワイヤー操作具の断面側面図である。なお、以下の説明では、図1〜図5中の右側を「基端」、左側を「先端」と言う。
【0019】
図1および図2に示すように、ワイヤー操作具組立体10は、ワイヤー操作具(ガイドワイヤーインサータ)1と、ワイヤーケース5とを有し、これらによりガイドワイヤー6のようなワイヤー(線状長尺物)の導入操作を行なう。なお、ガイドワイヤー6の構成材料としては、各種金属材料、各種樹脂材料が挙げられ、その直径は、例えば0.25〜1.0mm程度のものが挙げられる。
【0020】
また、ワイヤー操作具組立体10には、留置針組立体の外針(留置針)7が含まれていてもよい。この外針7は、可撓性を有し、患者の血管等に穿刺される針管71と、針管71の基端部に固着されたハブ72とで構成されている。まず始めに、ワイヤー操作具1の構成について説明する。
【0021】
図3および図4に示すように、ワイヤー操作具1は、基端部2と、先端部4と、これらの間に位置する中間部3とで構成されている。
【0022】
基端部2は、その内部にガイドワイヤー6が通過し得る第1の通路21が形成されている。また、先端部4は、その内部にガイドワイヤー6が通過し得る第2の通路41が形成されている。
【0023】
中間部3は、一対の挟持部材31、32で構成されている。この挟持部材31、32は、ワイヤー通過空間(ワイヤー挟持空間)33を介してほぼ平行に対向配置された板状の部材で構成されている。挟持部材31、32は、図5に示すように、例えば指による押圧力が加えられたとき、両挟持部材31、32が互いに接近する方向(ワイヤー通過空間33の厚さが減少する方向)に撓み、これによりワイヤー通過空間33に位置するガイドワイヤー6を挟持する。
【0024】
第1の通路21の基端は開放し、先端はワイヤー通過空間33に連通している。また第2の通路41の基端はワイヤー通過空間33に連通し、先端は開放している。第1の通路21の基端部(開放端部)には、ワイヤーケース5の先端部を嵌合して接続することができる(図3、図5参照)。
【0025】
ワイヤー通過空間33の厚さDは、ガイドワイヤー6の直径以上の厚さを有するのが好ましく、ガイドワイヤー6の直径の1.1〜2.0倍程度であるのがより好ましい。これにより、ガイドワイヤー6の挟持およびその解除を円滑かつ確実に行なうことができる。
【0026】
また、挟持部材31、32の厚さは、特に限定されないが、通常、0.1〜2.0mm程度が好ましく、0.3〜0.5mm程度がより好ましい。これにより、十分な強度を確保しつつ、適度な柔軟性が得られる。
【0027】
また、挟持部材31、32の幅Wは、特に限定されないが、通常、5〜20mm程度が好ましく、8〜12mm程度がより好ましい。これにより、中間部3において、ガイドワイヤー6がワイヤー通過空間33の側部から逸脱する(はみ出す)ことなく、また挟持部材31、32を摘んだ指でガイドワイヤー6に触れることなく、確実に挟持することができる。
【0028】
ワイヤー操作具1の先端部4は、外針7のハブ72に嵌合可能な形状をなしている。すなわち、先端部4は、その外径が先端方向に向かって漸減するテーパ状(先細り形状)をなしており、同じくその内径が先端方向に向かって漸減するハブ72の内側に嵌合し、ハブ72とワイヤー操作具1とが連結される。このような構成とすることにより、外針7とワイヤー操作具1とを連結した状態でガイドワイヤー6の導入操作を行なうことができるので、従来のように、外針7とガイドワイヤーインサータとをそれぞれ別々の手で把持する必要がなく、両者を片手で把持して操作することができ、もう一方の手でガイドワイヤー6を操作することが可能になるため操作性が向上する。
【0029】
このようなワイヤー操作具1は、基端部2と中間部3と先端部4とが同一材料により一体的に形成されている。これにより、部品点数が少なく、また一体成形により製造することができ、製造が容易であるとともに、製造効率も高いという利点がある。
【0030】
基端部2、中間部3および先端部4の構成材料としては、各種樹脂材料、各種金属材料(例えば、ステンレス鋼、アルミニウム)等が挙げられるが、成形の容易性、量産性の点、さらには軽量であることから、樹脂材料が好ましい。
【0031】
この樹脂材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、環状ポリオレフィン、変性ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、アイオノマー、アクリル系樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリオキシメチレン、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、変性ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、シリコーン樹脂、ポリウレタン等、またはこれらを主とする共重合体、ブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば2層以上の積層体として)用いることができる。
【0032】
このなかでも、成形の容易性、生体に対する安全性等の点で、特にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネートが好ましい。
【0033】
また、用いる樹脂材料は、透明でも不透明でもよいが、透明または半透明とした場合には、挿通されるガイドワイヤー6の先端位置等を樹脂材料を透過して視認することができるので、好ましい。
【0034】
次に、ワイヤーケース5について説明する。
ワイヤーケース5は、ガイドワイヤー6を収納可能な長尺体(チューブ)で構成されている。ワイヤーケース5は、可撓性を有しているのが好ましい。
【0035】
ワイヤーケース5の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル等が挙げられる。
【0036】
ワイヤーケース5に用いる樹脂材料は、透明でも不透明でもよいが、透明または半透明とした場合には、挿通されるガイドワイヤー6の基端位置等をケース外より視認することができるので、好ましい。
【0037】
ワイヤーケース5の基端は、ガイドワイヤー6が突出しないように、例えば熱溶融や樹脂封止等により閉塞されている。この閉塞部51に、ワイヤーケース5内に収納されたガイドワイヤー6の基端が当接する(図1参照)。また、ワイヤーケース5の先端部は、ワイヤー操作具1の第1の通路21の基端部(開放端部)に嵌合して接続される。
【0038】
ワイヤー操作具組立体10の未使用時には、図1に示すように、ワイヤーケース5の先端部がワイヤー操作具1の第1の通路21の基端部に嵌合し(接続され)、ワイヤーケース5内およびワイヤー操作具1内にガイドワイヤー6が収納され、かつ、ガイドワイヤー6の基端が閉塞部51に当接(または最接近)した状態とされる。この状態で、ガイドワイヤー6の先端部は、ワイヤー操作具1の第2の通路41の先端開口から僅かに突出している。この突出長さは、最適な長さに調整されている。なお、図示の実施形態では、ガイドワイヤー6の先端部は、湾曲している。
【0039】
このような未使用状態のワイヤー操作具組立体10は、無菌状態(滅菌状態)で包材(図示せず)内に収納されている。
【0040】
なお、本実施形態では、ワイヤー操作具1の中間部3は、両挟持部材31、32のそれぞれが指の押圧により内側に撓むことができる構成であるが、これに限らず、例えば挟持部材31、32のいずれか一方のみが指の押圧により撓み、他方は厚さが厚く指の押圧力ではほとんど撓まないようなものであってもよい。
【0041】
次に、ワイヤー操作具組立体10およびワイヤー操作具1の使用方法の一例について、詳細に説明する。
【0042】
[1] 外針7に内針(図示せず)を挿入して組立状態とされたものを患者の血管(静脈または動脈)に向かって、表皮を穿刺する。まず内針の針先が血管に穿刺され、次いで外針7の針管71の針先が血管に穿刺され、血管を確保する。針管71の針先が血管を確保したら、外針7から内針を抜き取る。
【0043】
[2] 一方、ワイヤー操作具組立体10は、前述した未使用の状態(図1に示す状態)から、図5に示すように、ワイヤー操作具1の中間部3を指で摘み、両挟持部材31、32をそれぞれ内側に撓ませ、ワイヤー通過空間33に位置しているガイドワイヤー6を挟持する。そして、このワイヤー挟持状態を維持したまま、ワイヤーケース5の先端部を第1の通路21の基端部から抜き取り、図2に示す状態とする。
【0044】
ワイヤー操作具1は、挟持部材31、32によりガイドワイヤー6を挟持した状態であるため、ワイヤーケース5からガイドワイヤー6を引き出す操作の際等に、ガイドワイヤー6がワイヤー操作具1から外れることがなく、特に、ワイヤー操作具1に対するガイドワイヤー6の長手方向の位置が変わらないため、ガイドワイヤー6の第2の通路41の先端開口からの突出長さ(突出長さ調整済み)も変わることがない。
【0045】
[3] 挟持部材31、32によりガイドワイヤー6を挟持した状態を維持したまま、ワイヤー操作具1の先端部4を外針7のハブ72に嵌合する。このとき、挟持部材31、32によるガイドワイヤー6の挟持力を一旦弱め、ガイドワイヤー6の第2の通路41の先端開口からの突出長さを調整することもできる。
【0046】
[4] 外針7とワイヤー操作具1とが連結されたら、中間部3を摘んでいる指を離し、ガイドワイヤー6の挟持を解除するとともに、ガイドワイヤー6を先端方向へ移動させる。これにより、ガイドワイヤー6の先端部は、外針7の針管71内を通って、血管内に導入される。
【0047】
このとき、外針7とワイヤー操作具1とは連結されているため、これらを片手で把持し、他方の手でガイドワイヤー6の先端方向への移動操作(押し込む操作)を行なうことができ、操作性が格段に向上する。
【0048】
[5] 次に、患者の穿刺部位から外針7およびワイヤー操作具1を抜き取り、予めダイレーターを挿入させておいたイントロデューサーシースを残ったガイドワイヤー6を介して血管内に導入する。外針7およびワイヤー操作具1は、連結されているため、この抜き取り操作も容易に行なうことができる。
【0049】
また、除去された外針7およびワイヤー操作具1は、不用となるため、廃棄処分されるが、これらは連結されているため廃棄の際の操作も容易に行なうことができる。
【0050】
[6] その後、イントロデューサーシースが血管を確保したら、ダイレーターとガイドワイヤー6をイントロデューサーシースより抜き取る。その後、イントロデューサーシースの内腔を通じて、診断用もしくは治療用カテーテルを血管の目的部位まで挿入する。
【0051】
以上、本発明のワイヤー操作具組立体およびワイヤー操作具を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を発揮し得る任意の構成と置換することができ、また、任意の構成が付加されていてもよい。
【0052】
また、本発明のワイヤー操作具組立体およびワイヤー操作具の用途も特に限定されない。特に、本発明のワイヤー操作具は、ガイドワイヤーを血管内に導入する際に使用されるものに限定されず、ワイヤーを例えば、腹腔内、胸腔内、消化管内、胆管内、尿道内、リンパ管内、脊柱管内等の各種体腔内や、カテーテル内、内視鏡のチャンネル内等に導入する際に使用されるものに適用することもできる。
【0053】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ワイヤー操作具がワイヤーを挟持する機能を有しているため、ワイヤー操作具とワイヤーとを同時に把持することができ、そのため、これらを片手で把持して操作することができる。そして、ワイヤー操作具に対するワイヤーの長手方向のズレも生じない。よって、ワイヤーの導入操作の操作性が向上する。
【0054】
また、ワイヤー操作具の先端部が針管のハブに嵌合し得るように構成されている場合には、これらを連結した状態で片手で把持して操作することができ、もう一方の手でワイヤーを操作することが可能になるので、操作性がさらに向上する。
【0055】
また、ワイヤー操作具は、挟持部材によりワイヤーを挟持するため、中間部において指がワイヤーに直接触れることがなく、衛生的であり、生体に対する安全性も高い。
【0056】
また、ワイヤー操作具は、基端部と、中間部と、先端部とが同一材料により一体的に形成されたものであるため、部品点数が少なく、また一体成形により製造することができ、製造が容易であるとともに、製造効率が高く、製造コストが安い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワイヤー操作具組立体の実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】本発明のワイヤー操作具組立体の実施形態を示す全体斜視図である。
【図3】図1に示すワイヤー操作具の平面図である。
【図4】図1に示すワイヤー操作具の側面図である。
【図5】図1に示すワイヤー操作具の断面側面図である。
【符号の説明】
1      ワイヤー操作具
2      基端部
21     第1の通路
3      中間部
31、32  挟持部材
33     ワイヤー通過空間
4      先端部
41     第2の通路
5      ワイヤーケース
51     閉塞部
6      ガイドワイヤー
7      外針
71     針管
72     ハブ
10     ワイヤー操作具組立体

Claims (8)

  1. ワイヤーが通過し得る第1の通路を有する基端部と、
    ワイヤーが通過し得る第2の通路を有する先端部と、
    前記基端部と前記先端部との間に位置する中間部とを備えており、
    前記基端部と前記先端部と前記中間部とが同一材料により一体的に形成されているワイヤー操作具であって、
    前記中間部は、一対の挟持部材で構成されており、
    前記一対の挟持部材の少なくとも一方が押圧力により撓むことを特徴とするワイヤー操作具。
  2. 前記一対の挟持部材は、ワイヤー通過空間を介してほぼ平行に設置された板状の部材で構成され、前記第1の通路および前記第2の通路は、それぞれ、前記ワイヤー通過空間に連通している請求項1に記載のワイヤー操作具。
  3. 前記ワイヤー通過空間は、前記ワイヤーの直径以上の厚さを有する請求項2に記載のワイヤー操作具。
  4. 前記一対の挟持部材は、指による押圧力が加えられたとき、両挟持部材が互いに接近する方向に撓み、これにより前記ワイヤー通過空間に位置するワイヤーを挟持する請求項2または3に記載のワイヤー操作具。
  5. 前記先端部は、針管の基端部に設けられたハブに嵌合可能な形状をなしている請求項1ないし4のいずれかに記載のワイヤー操作具。
  6. 前記基端部と前記中間部と前記先端部とを構成する材料は、樹脂材料である請求項1ないし5のいずれかに記載のワイヤー操作具。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載のワイヤー操作具と、
    内部に前記ワイヤーを収納可能な長尺体で構成されるワイヤーケースとを有することを特徴とするワイヤー操作具組立体。
  8. 前記ワイヤーケースは、一端部が閉塞され、他端部が前記ワイヤー操作具の前記基端部に接続可能なチューブ状のものである請求項7に記載のワイヤー操作具組立体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008093339A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Terumo Corp ガイドワイヤー供給具

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