JP2004089269A - 吸収性パッド - Google Patents
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Abstract
分が使用者の身体に触れても可能な限り不快感を与えることがないようにした
吸収性パッドを提供すること。
【解決手段】一方向に長い形状を有しており、液体の透過を防止するバック
シート39と、身体に接触する面側に配置される液体透過性の表面材28と、
前記バックシートと前記表面材との間に配置されて前記表面材を透過した液体
を吸収して保持する第1の吸収体層23と、第2の吸収体層33と有し、かつ
製品の長手方向Lのほぼ中央領域において、前記第2の吸収体層33の前記製
品の短手方向Tに沿った両端部が、第1の吸収体層23の前記製品の短手方向
に沿った両端部の位置よりも内側となる縮幅部を備える。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば生理用ナプキンや失禁用パッド、幼児用パッド、母乳パッド、おりものシートなどのパンツやオムツ等の下着に仮固定することで、尿などの体液を吸収保持するための吸収性製品における吸収性パッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、失禁パッドや生理用ナプキン等のような吸収性パッドは、一般的には、一方向に長い長方形もしくは長円形に形成したパッド体であり、下着の股部に対応した位置において、前後に長さ方向を合わせて装着されることで、使用者が排出した尿や便等の排泄物を受容するようになっている。
このような吸収性パッドは、使用者が装着したときに外面となる箇所には、液体不透過性のシート材が適用され、その内側には尿等の液体を吸収するための吸収体が配置され、さらにその内側で使用者の肌と接触する箇所には、液体を透過するシート材が配置されている。
【0003】
これにより、排泄物である尿等は、液体を透過するシート材を透過して、吸収体に吸収され、さらに、液体不透過性のシート材により外部にしみ出たりすることが防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような吸収性パッドは、排出された尿等の液体を保持するために上記した吸収体による液体保持の機能を向上させる等の目的で、複数の層構造でなる吸収体層を設けることも行われている。
また、吸収体を複数積層すると、その分材料の厚みも増すこと等から、吸収体を構成する材料を稠密に形成して、その厚みをできるだけ薄くしたもの等も使用されている。
【0005】
しかしながら、このような吸収体を用いると、吸収体の剛性が比較的高くなり、変形しにくく、使用者が製品を着用した際に、その側縁部等が肌に当たり、不快な感触を与えることがある。
【0006】
そこで、本発明は、失禁パッド,生理用ナプキン等の吸収性パッドにおいて、所定の部分が使用者の身体に触れても可能な限り不快感を与えることがないようにした吸収性パッドを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明によれば、一方向に長い形状を有しており、液体の透過を防止するバックシートと、身体に接触する面側に配置される液体透過性の表面材と、前記バックシートと前記表面材との間に配置されて前記表面材を透過した液体を吸収して保持する吸収体とを備えていて、前記吸収体が、
少なくとも、液体等の吸収拡散性に優れた第1の吸収体層と、第1の吸収体層よりも材料密度が高く、剛性の高い第2の吸収体層とを積層して形成されており、かつ製品の長手方向ほぼ中央領域において、前記第2の吸収体層の前記製品の短手方向に沿った両端部が、第1の吸収体層の前記製品の短手方向に沿った両端部の位置よりも内側となる縮幅部を備える、吸収性パッドにより、達成される。
【0008】
請求項1の構成によれば、本発明の吸収性パッドは、複数のシート状材料を積層固着して一方向に長い基本形状を有している。前記バックシートは液体の透過を防止する。前記表面材は身体に接触する面側に配置される液体透過性のものである。前記吸収体はバックシートと表面材の間に配置されて表面材を透過した液体を吸収して保持する。
そして、この発明では、吸収体が、少なくとも第1の吸収体層と第2の吸収体層の2つ以上の吸収体層を備えることで、液体等の吸収及び保持性に優れている。特に、これらの吸収体層が、液体等の吸収拡散性に優れた第1の吸収体層と、第1の吸収体層よりも材料密度が高く、剛性の高い第2の吸収体層とを積層して形成されており、液体等の吸収及び保持性を向上させながら、必要以上に製品の厚みが厚くなりすぎないように構成されている。また、製品の長手方向ほぼ中央領域は、製品の長さ方向の中間付近に対応しており、使用者が製品を装着した際には、使用者の股下の位置に対応する。このような領域において、前記第2の吸収体層の前記製品の短手方向に沿った両端部が、第1の吸収体層の前記製品の短手方向に沿った両端部の位置よりも内側となる縮幅部を備えることで、第1の吸収体層よりも剛性が高く硬い感触の第2の吸収体層の側縁部が、使用者の股部にて、両足つけ付近に各内側に当接することをできるだけ防止し、硬く不快な感触を与えないようにすることができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記第1の吸収体層が、材料の厚みが薄くなるようにした箇所を形成することにより設けたエンボス部を有しており、前記製品の長手方向ほぼ中央領域において、前記エンボスを設けた位置が、前記第2の吸収体層の前記縮幅部とほぼ同等の位置となるようにしたことを特徴とする。
請求項2の構成にれば、前記第1の吸収体層に設けられたエンボス部は材料の厚みが薄くなるようにした箇所を形成することにより設けられている。このため、材料を圧縮したりして、薄く構成した箇所である前記エンボスを設けた位置が、前記第2の吸収体層の前記縮幅部とほぼ同等の位置となるようにしている。これにより、第1の吸収体層がエンボス部で曲折しやすくなり、第2の吸収体層の縮幅部両端縁を、第1の吸収体層でカバーすることとなり、使用者の肌に触れて、硬い不快な感触を与えることを有効に防止できる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2のいずれかの構成において、前記製品の短手方向のほぼ中央部には、前記第1の吸収体層の厚みに基づく凸部が設けられており、この凸部を設けた領域の前記短手方向の両側縁部が、前記第2の吸収体層の前記縮幅部とほぼ同等の位置となるようにしたことを特徴とする。
請求項3の構成によれば、前記第1の吸収体層の厚みに基づく凸部が前記製品の短手方向のほぼ中央部に設けられているので、製品を装着した状態においては、使用者の股下において、使用者の局部に対して、この凸部が効果的に密着し、排出された尿等を迅速に吸収して、隙間等から漏らさない効果がある。
また、この凸部の境界を形成するとしての凸部を設けた領域の前記短手方向の両側縁部が、前記第2の吸収体層の前記縮幅部とほぼ同等の位置となるようにしたので、凸部の外側の厚みが薄くなっている変形しやすい箇所が、外側まで広がる比較的硬い第2の吸収体層の影響を受けることなく変形できるので、凸部の両側縁部が適切に変形されて内側に凹状の形態となり、使用者の股部に適切にフィットされる。そして、第2の吸収体層の縮幅部両端縁を、使用者の肌からカバーし、不快感を与えることを防ぐことができる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成において、前記第1の吸収体層の両側縁部と第2の吸収体層の両側縁部の間には、防水性もしくは疎水性のシート材が、それぞれ配置固定されており、前記製品長手方向ほぼ中央領域において、これらシート材の各外側側縁部が、前記第2の吸収体層の両側縁部よりも外方に位置するようにしたことを特徴とする。
請求項4の構成によれば、第1の吸収体層の短手方向両端縁となる股下から側方が、最も液体等が濡れ出やすい。そして、第1の吸収体層の側方に向かった液体等は、防水性もしくは疎水性のシート材により、外部に漏れることが阻止されて、第2の吸収体層に適切に導かれる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項4の構成において、前記防水性もしくは疎水性のシート材の各外側側縁部が、前記バックシートの各側縁部よりも外側に位置するようにされていることを特徴とする。
請求項5の構成によれば、バックシートは、比較的丈夫で硬い材料で形成されているので、前記防水性もしくは疎水性のシート材の各外側側縁部が、前記バックシートの各側縁部よりも外側に位置するようにすることで、製品を装着した状態では、使用者の股下部付近においては、バックシートの硬い側縁が使用者の肌に直接当たることが防止され、不快な感触を与えることを回避できる。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの構成において、前記第2の吸収体層が、前記バックシートに固定されており、前記バックシートの外面には、下着等への固定のための仮接着部が設けられていて、この仮接着部の前記短手方向の両側縁の位置が、前記第2の吸収体層の前記縮幅部とほぼ同等の位置となるようにしたことを特徴とする。
請求項6の構成にれば、前記第2の吸収体層が、前記バックシートに固定され、さらに、バックシート外面には仮接着部が設けられている。この仮接着部を下着等に固定すれば、バックシートを介して第2の吸収体層のずれを防止できることにより、第1の吸収体層の短手方向両側縁や、前記防水または疎水性シートの外側側縁部の動きを、第2の吸収体層が妨げてしまうことを回避することができる。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの構成において、前記第2の吸収体層の両側縁部は、その長手方向ほぼ中央部が内側に入り込むような曲線により形成されており、この曲線が前記両側縁部の前記長手方向外側の領域において形成された、内側に入り込む第1の曲線と、前記長手方向の略中央部の領域において、さらに内側に入り込むように、第1の曲線よりも小さな曲率で形成された第2の曲線とをを備えていることを特徴とする。
【0015】
請求項7の構成によれば、第2の吸収体層の両側縁部は、その長手方向ほぼ中央部において、内側に向かって次第に深く入り込むような複数の曲線を繋いだ形態でなるから、製品を装着した状態において、使用者の股下部においては、第2の吸収体層はより狭くなるように位置するので、股下部の形状に合わせて、材料の使用に無駄がなく、より適切にフィットさせることができる。また、第2の吸収体層を最も狭くした領域では、密着性が向上する分、液体等の横漏れをより適切に防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0017】
図1ないし図4は、本発明の第1の実施形態に係る吸収性パッドが示されており、その一例として失禁パッドの構成を示している。この実施形態では、吸収性パッドを代表させて失禁パッドに適用した例を説明するが、全体の大きさの多少変えることで、同一の構造にて、生理用ナプキンや幼児用パッド等にも適用できるものである。ここで、図1は、失禁パッド20を正面から見た概略斜視図であり、図中「前」と表示されている方が装着時に身体の前面側となる(他の図面に関しても同様)。図2は、図1の失禁パッド20の概略平面図であり、図3は図2のA−A線概略断面図、図4は図2のB−B線概略断面図であり、各断面図は理解の便宜のため、材料の切断部の厚みを実際より大きくして示している。
【0018】
図1に示されているように、失禁パッド20は、前後に長い形状を有しており、使用者が着用した状態で、身体の前方に位置する前パッド部56と、身体の後方に位置する後パッド部55とを有している。
この失禁パッド20では、内側の中央付近には、長手方向にやや長い領域が、凸部47とされており、使用者の局部に適切に当接できるようにされている。凸部47の周囲は、後述する材料を押圧して設けた溝等で形成されるエンボスであるチャネルエンボス部42で区画されている。チャネルエンボス部42の両側方には、それぞれ立体ギャザー部26,26が立ち上がっており、排泄された液体等が側方に漏れようとする場合の障壁とされている。さらに、これら立体ギャザー部26,26の下側には、股ギャザー部31が設けらていて、
使用者の股部に密着し、排泄された液体等が立体ギャザー部26,26から僅かに漏れても、外部に漏れないようにされている。
【0019】
このような基本形態において、失禁パッド20では、特に、後述する構成によって、身体の股下部の狭い部分に対して、上記した凸部47を密接させると共に、その両側の位置にて、使用者の股のつけ根付近の内側に、比較的硬い材料が接触することを防止して、着用中に不快感を与えないようにされている。
【0020】
図2ないし図3は、上述の各部位を形成するための詳細な構造を示しており、これらの図を参照しながら、失禁パッド20の構造をさらに詳しく説明する。
図3に示されているように、失禁パッド20は、使用者の身体に当接する側から、第1の積層体21と、第2の積層体22の複数の積層体を重ねて固定した構造を有している。
第1の積層体21は、使用者の身体に接触するセンター表面材28により、
ティッシュ27で包まれた吸収体である第1の吸収体層23を覆う構造とされている。
【0021】
ティッシュ27と第1の吸収体層23は、使用者により排出された液体等を吸収して保持するための部分である。
ティッシュ23は、液体等を吸収する柔らかい材質、たとえばパルプ(バージンパルプ、古紙再生パルプ)、レーヨン、コットン、ケナフ、バガス、シルク、親水処理をした繊維(ポリオレフィン系、ポリエステル、アクリル)などを単一又は複合してシート化したものを用いている。ティッシュ23は、第1の吸収体層23の構成物が脱落しないよう覆うものであり、図3に示されているように、短手方向Tにおける中央部からずれた位置で両端部が重ねられて接合されている。
【0022】
第1の吸収体層23は、本実施形態の吸収体の一部を構成するもので、主として、吸収した液体を急速に拡散させた上で保持する性質を備えるものである。第1の吸収体層23は、所謂「マット」材と呼ばれており、たとえばパルプに吸収材であるポリマーを混合したりパルプにポリマーを散布したりして形成するパルプ吸収体もしくはポリマー等が好ましい。ここでパルプは、たとえば木材を機械的または化学的に処理して、抽出したセルロース繊維の集合体であり、比較的繊維どうしの隙間がある状態で、吸収した液体の拡散を促進し、多量のポリマーを保持して、厚み方向の体積を大きくすることで液体の吸収容量を大きくしている。
【0023】
センター表面材28は直接使用者の肌に触れるために、肌を必要以上に損なうことなく肌触りの良い点を考慮してこれに適した材料が選択される。センター表面材28は内側のシートもしくはトップシート等とも呼んでおり、液体を透過させ特に速やかに液体成分が透過されるのに適した材質の繊維として、たとえば種々の天然繊維、合成繊維あるいはこれらの組み合わせから選択できる。たとえば合成繊維としては一例としてポリエステルやポリプロピレンのファイバーを素材として液体透過性をよくするように形成した繊維が好ましい。例えば、センター表面材28が不織布で作られる場合には、例えば、湿式不織布(紙、ティッシュ、ハイドロスパン(デクスター社)、ケミカルボンド(又はレジンボンド)、サーマルボンド(エンボス、エアスルー)、エアレイド、スパンレース、スパンボンド、メルトブローン、ニードルパンチ、ステッチボンド、そしてスパンボンドとメルトブローン不織布を複合して作られたSM不織布(スパンボンドとメルトブローンの積層体)、SMS不織布(スパンボンドとメルトブローンとスパンボンドの積層体)等が採用できる。この中ではセンター表面材28の材質としては、特にサーマルボンド、スパンボンド、スパンレースが好ましい。
【0024】
また、この実施形態では、好ましくは、使用者の身体と接する側において、
センター表面材28と、ティッシュ27との間にサブレイヤー24を設けている。サブレイヤー24は、ポリプロピレンやポリエチレン、ポリエステル等の化学繊維を主に使用した厚みがあり、空隙率の高い嵩高な不織布で形成されている。そして、センター表面材28と重ねてることで一体とされたもので、不織布に図1で散点状に符号Pで示したような微細なエンボス加工(ピンエンボス)を施したもので拡散シートである。拡散シートを設けることにより、センター表面材28を透過してきた液体を第1の吸収体層23側へ急速に拡散させ、さらに、第1の吸収体層23に吸収した液体が身体側に戻ることを防ぐ機能を発揮する。
【0025】
第1の積層体21の最下層、すなわち、第2の積層体22との間には、両側縁に沿って2つのサイド表面材29,30を配置して、立体ギャザー部26を設けている。
すなわち、サイド表面材29,30は、センター表面材28の長手方向L(図2に方向Lを表示)に沿って、センター表面材28の両側に配置されている。センター表面材28が液体を透過させることができるのに対して、サイド表面材29,30は液体の透過を防止するように、防水性もしくは疎水性の材質で作られている。
サイド表面材29,30の材質としては、たとえばポリオレフィン系不織布あるいはポリエステル系不織布と薄いプラスチックフィルムとを組み合わせたもの、ポリエステル系不織布等とポリエチレンフィルム等を組み合わせたもの、SM不織布、SMS不織布等が採用できる。
【0026】
左右の立体ギャザー部26,26は、それぞれサイド表面材29,30の少なくとも長手方向の中央部に弾性体15を配置することで形成されている。この弾性体15の弾性収縮能力により、折り返された各サイド表面材29,30の少くとも中央部(袋状の折り返し部分)には、図3に示すように立体ギャザー部26が形成されている。この立体ギャザー部26を形成することにより、使用者の排泄物もしくは液体成分が失禁パッド20の短手方向(図2の長手方向Lと直交する方向)Tに沿って外側に漏れ出さないように使用者の身体に密着して阻止する。
【0027】
図2の第2の積層体22の構成を説明する。
第2の積層体22の中心には、第2の吸収体層33が配置されている。この第2の吸収体層33は、第1の吸収体層23を備える第1の積層体21よりも外側に配置され、第1の吸収体層23で吸収保持しきれなった液体等を吸収し保持する役割を果たすものである。このため、第2の吸収体層33は吸収した液体の保持性が高く、しかも比較的厚みが薄く嵩張らない形態とされている。
この第2の吸収体層22としては、たとえば、パルプに吸収材であるポリマーを混合したりパルプにポリマーを散布したりして形成するパルプ吸収体が使用できるが、特に、パルプやレーヨン等による不織布シート材間にポリマーを高密度に配置してシート状としたポリマーシート等が好ましい。ここでパルプは、たとえば木材を機械的または化学的に処理して、抽出したセルロース繊維の集合体を、例えば、接着剤等を用いてやや稠密に結合させた厚みの薄いものである。このため、第2の吸収体層33は、第1の吸収体層23と比べると、より硬く、剛性があり、型保持性も高いものである。
【0028】
第2の吸収体層33は、ティッシュ34で覆い、ポリマー等の散逸が防止されている。そして、その外側にはバックシート39が配置されている。バックシート39は、外側のシート材であり、液体の透過を防止する材質により作られている。バックシート39の材質としては、たとえば薄いプラスチックフィルム、具体的には、ポリエチレンフィルムやポリエチレンラミネート紙等が使用できる。バックシート39は液体は通さないが好ましくは水蒸気を透過させて蒸れを防止でき、ある程度可撓性を備えている材質を選択する。これにより失禁パッド20の内側の内容物(汚物である固形物や尿、血液等)が外側に漏れ出ないようになっている。
【0029】
さらに、図3において、ティッシュ34と第1の積層体21の各サイド表面材29,30との間には、股ギャザー不織布32,35が固定されている。つまり、股ギャザー不織布32,35は、それぞれ帯状の形態で、製品の両サイドの長手方向Lに沿って配置固定され、これら股ギャザー不織布32,35の間は開口41とされることで、第1の積層体21側からの液体等が、第2の積層体22側へ通過することができるようにされている。なお、図3に示されている開口41の厚さは、理解の便宜のために表されているものであり、実際はティッシュ27と第2の吸収体層33は接合されている。
これら股ギャザー不織布32,35の各外側側縁部は、バックシート39の各側縁部と接着されることにより、股ギャザー部31,31とされている。すなわち、各股ギャザー不織布32,35の各外側側縁部とバックシート39の各側縁部との接着部には、それぞれ、例えば、紐状の弾性体15,15を挿通させることにより、立体ギャザー部26と同様に、ギャザー構造とされている。
股ギャザー部31は、立体ギャザー部26と協働して、失禁パッド20の股にあたる短手方向両端部を弾性力で引くことで、使用者の股へのフィット性を高め、使用者の排泄物もしくは液体成分が股部から漏れる事を防ぐ機能を発揮する。
【0030】
さらに、バックシート39の外面には仮固定用の接着部37を設け、その上にハクリ紙36が貼られている。
これにより、失禁パッド20を使用する時には、このハクリ紙36を剥離して、ずれ防止用接着部37を露出することにより、このずれ防止用接着部37がたとえば下着等の内面に着脱可能に粘着して貼り付くことにより、失禁パッド20がパンツのような下着に対してずれないように固定することができることになる。なお、バックシート39の長手方向L中央領域における両端部をさらに短手方向下側に延伸させて、その下面にも、ずれ防止用接着部を設け、延伸された分を折り返して下着に固着するようにした、所謂ウイング部を設けてもよい。
【0031】
さらに、本実施形態の失禁パッド20では、図1及び図3に示されているように第1の吸収体層23は、液体の吸収拡散能力が高く、厚みが厚いことから、チャネルエンボス部42で区画された内側の領域が凸部47として、使用者の身体の局部に密着することができるようになっている。ここでは、凸部47に対応した第1の吸収体層23の厚みを増して成形することで凸部47を形成しているが、第1の吸収体層23を凸部47に対応した部位で積層して凸部47を形成してもよい。これにより、身体の局部に対する隙間をできるだけ形成しないようにして、排出された液体等を横漏れ等させないように、即座に吸収できるようにされている。特に、凸部47は、図1及び図2に示されているように、失禁パッド20の長手方向の中央付近で、縮幅された凹状部47a,47bが設けられ、図2に示されてるように、これに対応して、第2の吸収体層33にも失禁パッド20の長手方向の中央付近で、縮幅された縮幅部33a,
33bが設けられている。このため、失禁パッド20の股部に対応して箇所は、特に使用者の身体の幅の狭い股部の形状に合うようにされているから、より適切にフィトして、横漏れ等を生じないようにされている。なお、チャネルエンボス部42は、そのエンボスの深さが浅い部分と深い部分が交互に配置されるように形成されており、第1の積層体21の強度を高めるとともに、後述する包装状態を経てもセンター表面材28に皺等が生じにくいようにされている。
【0032】
また、この構造に対応して、図1及び図3に示されるように、この厚みの厚い第1の吸収体層23を備えた領域の両側部は、立体ギャザー部26,26の内側に位置しており、この立体ギャザー部26,26の起立作用により立ち上げられるサイドバリア部25,25とされている。これにより、立体ギャザー部26,26の上記作用に加えて、これらの内側で、横方向(図2の方向T)に漏れようとする液体等を効果的に吸収することで、さらに効果的に横漏れを阻止することができる。特に、サイドバリア部25,25に配置される第1の吸収体層23は、凸部47よりもその厚さを薄くすることで、変形しやすく、
さらにチャネルエンボス部42で薄くされているため、サイドバリア部25,
25が身体に適切にフィットするように変形しやすくなっている。
【0033】
また、本実施形態の失禁パッド20では、図2の製品の長手方向Lの一端領域、例えば、図示の場合には、製品の後端部近傍に、上述した変形部51を備えている。変形部51は、図3及び図4に示されているように、失禁パッド20の後端の第2の吸収体層33の端部近傍から、チャネルエンボス部42の付近まで、所定幅で第2の吸収体層33に設けたスリット46,46を含んだ構造とされている。
第2の吸収体層33に設けられるスリット46,46は、一本でもよいが、
好ましくは、図示のように2本設けられている。
尚、スリット46,46は、第2の吸収体層33を完全に切断する切れ目である必要はなく、幅の狭い溝状のものや、ミシン目状、その他、第2の吸収体層33を完全に切断しない切れ目等で形成してもよい。
また、弾性体45としては、例えば、主として長さ方向に収縮力を作用させる所定幅のフィルム状弾性体が適している。
これにより、第2の吸収体層33においては、弾性体45が固定された箇所において、弾性体45は失禁パッド20の長方向Lに関して、収縮力を作用させ、この力がスリット46,46を上方に折り曲げる変形力として作用する。
また、第1の吸収体層23には、弾性体45に対応した位置に切欠き部43を形成している。これらの構成により、後側55に臀部の割れ目に入り込んで濡れや位置ずれを防ぐ変形部51が形成されている。
【0034】
ここで、弾性体45として、フィルム状弾性体を使用しているので、線状のゴム等を使用する場合と比較して、このような構造とすることで、失禁パッド20を身につけた使用者の肌に対して、弾性体45が配置された部分が面状に当接できるので、不必要な刺激を与えず、装着の違和感を低減できる。また、
線状のゴム等を弾性体として使用する場合より強い収縮力を発揮することで、
固定側である第2の吸収体層33吸収体を変形させる十分な力を付与すること
ができる。
【0035】
図5は、図2のC−C線切断断面図であり、特に、失禁パッド20の長手方向L(製品の長さ方向と同じ)の中央部に対応する箇所を示しており、本実施形態では、この箇所の積層構造における各材料の幅の設定が重要である。
図において、少なくとも、失禁パッド20の長手方向Lの中央部の領域(図5で示す領域)では、第1の吸収体層23の短手方向Tに沿った両端部23a,23bの幅W2よりも、第2の吸収体層33の短手方向Tに沿った両端部33a,33bの幅W1が、小さくなるようにされている。つまり、第2の吸収体層33の短手方向Tに沿った両端部33a,33bは、第1の吸収体層23の短手方向Tに沿った両端部23a,23bの内側に位置するようにされている。
これにより、失禁パッド20を使用者が着用した際には、比較的柔軟な第1の吸収体層23の短手方向Tに沿った両端部23a,23bが身体側における外側に位置することから、使用者の両足のつけ根の内側付近に対しては、第1の吸収体層23の両端部23a,23bが当接し、第2の吸収体層33の両端部33a,33bが当たりにくいようにされている。このため、使用者の肌に、比較的硬い第2の吸収体33が当接しないので、硬く不快な感触を与えることがほとんどない。
【0036】
さらに、図2に示されているように、第2の吸収体層33の両側縁部は、その長手方向Lのほぼ中央部が内側に入り込むような曲線R1,R2により形成されており、この曲線は第2の吸収体層33の両側縁部の長手方向L外側の領域において形成された、内側に入り込む第1の曲線R1と、長手方向Lの略中央部の領域において、さらに内側に入り込むように、第1の曲線R1よりも小さな曲率で形成された第2の曲線R2とをを備えている。
【0037】
これにより、第2の吸収体層33の両側縁部は、その長手方向Lほぼ中央部において、内側に向かって次第に深く入り込むような複数の曲線を繋いだ形態でなるから、製品を装着した状態において、使用者の股下部においては、第2の吸収体層33はより狭くなるように位置するので、材料の使用に無駄がなく、第1の曲線R1と第2の曲線R2の曲率が変化する位置の近傍にいて、液体の吸収力の高い第2の吸収体層33による吸収を確保するとともに、股下部の形状に合わせて、より適切にフィットさせることができる。また、第2の吸収体層33を最も狭くした領域33a,33bを形成することで、より広い幅とする場合と比べると、密着性が向上する分、液体等の横漏れをより適切に防止できる。
【0038】
ここで、第2の吸収体層33の短手方向Tに沿った両端部33a,33bの幅W1の実際の寸法としては、例えば、25mmないし100mm、好ましくは、40mmないし60mm程度が適している。幅W1が25mmより小さい場合には、股間部に第2の吸収体層が正しく位置しないし、また、幅が狭くなりすぎて、液体の吸収量を十分確保できないという不都合がある。また、幅W1が100mmを超える場合には、使用者の股間の幅に対して広くなりすぎ、
使用者に違和感を与えるという不都合がある。
【0039】
また、図5に示されているように、チャネルエンボス部42も、製品の長手方向Lほぼ中央部においては、これを設けた位置42a,42bが、第2の吸収体層33の前記縮幅部33a,33bの幅W1とほぼ同等の位置となるようにされている。これにより、材料を圧縮したりして、薄く構成した箇所であるチャネルエンボス部42を設けた位置42a,42bで、サイドバリア部25,25の曲折を促すため、第2の吸収体層33が、使用者の肌に触れて、硬い不快な感触を与えることを有効に防止できる。
【0040】
また、同様にして、第1の吸収体層23の厚みに基づく凸部47が製品の短手方向Lのほぼ中央部では、図2に示すように、凸部を設けた領域の短手方向Tの両側縁部47a,47bが、第2の吸収体層33の前記縮幅部33a,33bの幅W1とほぼ同等の位置、すなわち、図5のW1とW5がほぼ同じ幅となるようにされている。これにより、凸部47の外側の厚みが薄くなっている変形しやすい箇所が、外側まで広がる比較的硬い第2の吸収体層33の影響を受けることなく変形できるので、凸部47の両側縁部が適切に変形されて内側に凹状の形態となり、使用者の股部に適切にフィットされる。
【0041】
さらに、図5に示すように、本実施形態では、第1の吸収体層23の両側縁部と第2の吸収体層33の両側縁部の間に固定された各サイド表面材29と30は、製品の長手方向Lのほぼ中央の領域(図5で示される領域)において、
各外側側縁部29a,30aが、第2の吸収体層33の両側縁部33a,33bよりも外方に位置している。つまり、図5の幅W1よりもW4が大きくなるようにされている。このため、第1の吸収体層23から出た液体等は、各サイド表面材29と30により、外部に漏れることが阻止されて、内側の開口41から第2の吸収体層33に適切に導かれる。
【0042】
また、本実施形態では、同様にして、各サイド表面材29と30は、製品の長手方向Lのほぼ中央の領域(図5で示される領域)において、各外側側縁部29a,30aが、バックシート39の各側縁部39a,39aよりも外側に位置するようにされている。つまり、図5の幅W3よりもW4が大きくなるようにされている。このため、バックシート39は、比較的丈夫で硬い材料で形成されているので、各サイド表面材29と30の各外側側縁部29a,30aが、バックシート39の各側縁部39a,39aよりも外側に位置するようにすることで、製品を装着した状態では、使用者の股下部付近においては、バックシート39の硬い側縁が使用者の肌に直接当たることが防止され、不快な感触を与えることを回避できる。
【0043】
さらに、図5に示されているように、仮接着部37の製品の記短手方向Tの両側縁37a,37aの位置が、第2の吸収体層33の縮幅部33a,33bとほぼ同等の位置となるようにされている。つまり、図5における仮接着部37の幅が上記W1とほぼ同じ寸法とされている。これにより、第2の吸収体層33が、バックシート39に固定され、さらに、バックシート39外面に仮接着部37が設けられているので、この仮接着部37を下着等に固定すれば、バックシート39を介して第2の吸収体層33の位置ずれを防止できる。
【0044】
本実施形態の失禁パッド20は、以上のように構成されており、図6に示すように、下着PAの内側の股部に対応した箇所に、上述した仮固定用の接着部37(図3参照)を利用して仮止めされる。尚、図6では、理解の便宜のため、下着PAの大きさに対して、失禁パッド20は実際よりも大きく表されている。 これにより、本実施形態の失禁パッド20によれば、所定の部分、特に、使用者の股下の領域に相当する部分が使用者の身体に触れても可能な限り不快感を与えることがないようにすることができる。
【0045】
図7ないし図9は、失禁パッド20と、この失禁パッド20を個装する包装体を示すものである。
図7では、失禁パッド20の幅よりも大きな幅を持つ帯状のシート状の包装体61の上に、失禁パッド20を配置した状態を示す概略平面図である。
包装体61に用いられるシート状材料としては、例えば、プラスチックフィルム等のヒートシール可能で柔軟な材料が適しており、具体的には、例えば、
ポリエチレン等のフィルムや、ポリプロピレン等の熱融着性繊維を使用した不織布を単層で、あるいは積層してシート状としたものが使用される。
【0046】
図7の展開状態から、図8の概略正面図に示すように、失禁パッド20を前パッド部55と後ろパッド部56の各境界付近に沿って、図示の順番で折り返して、3つ折り状態とする。これにより、図9の3つ折り後の概略平面図に示すように、包装体61の長さ方向の端部で、上に重なる箇所をタブテープ63で仮止めし、さらに図9において、上下の各辺となる箇所にヒートシール部62,62を形成して、失禁パッド20を3つ折り状態で、コンパクトに包装体61内に収容するようにしている。
【0047】
ところで本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上述の実施の形態の吸収性パッドの例として失禁パッドを図示しているが、
これに限らず失禁パッド以外の吸収性パッド、たとえば女性用生理用品や、幼児用パッド、おりものシート等種々の製品に適用することができる。
また、上述の実施形態では、層構造の2層の吸収体の例を説明したが、吸収体は2層より多い多層の吸収体で構成してもよい。
上述の各実施形態の個別の構成は、必要により省略したり、説明しない他の構成と組み合わせてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、失禁パッド,生理用ナプキン等の吸収性パッドにおいて、所定の部分が使用者の身体に触れても可能な限り不快感を与えることがないようにした吸収性パッドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性パッドの第1の実施形態に係る失禁パッドの概略斜視図。
【図2】図1の失禁パッドの概略平面図。
【図3】図2のA−A線概略断面図。
【図4】図2のB−B線概略断面図。
【図5】図2のC−C線概略断面図。
【図6】図1の失禁パッドの使用方法を示す説明図。
【図7】シート状の包装体の上に失禁パッドを載置した状態を示す概略平面図。
【図8】図7の状態から、全体を3つ折りにする様子を示す概略正面図。
【図9】失禁パッドを包装体で完全に個装した状態を示す概略平面図。
【符号の説明】
20・・・失禁パッド(吸収性パッド)、21・・・第1の積層体、22・・・第2の積層体、23・・・第1の吸収体層、24・・・サブレイヤー、25,25・・・サイドバリア部、26,26・・・立体ギャザー部、27・・・ティッシュ、28・・・センター表面材、29,30・・・サイド表面材、
31,31・・・股ギャザー部、33・・・第2の吸収体層、43・・・切欠き部、46,46・・・スリット、47・・・凸部、51・・・変形部、61・・・包装体、L・・・失禁パッドの長手方向、T・・・失禁パッドの短手方向。
Claims (7)
- 一方向に長い形状を有しており、
液体の透過を防止するバックシートと、
身体に接触する面側に配置される液体透過性の表面材と、
前記バックシートと前記表面材との間に配置されて前記表面材を透過した液体を吸収して保持する吸収体と
を備えていて、
前記吸収体が、
少なくとも、液体等の吸収拡散性に優れた第1の吸収体層と、
第1の吸収体層よりも材料密度が高く、剛性の高い第2の吸収体層とを積層して形成されており、
かつ製品の長手方向ほぼ中央領域において、前記第2の吸収体層の前記製品の短手方向に沿った両端部が、第1の吸収体層の前記製品の短手方向に沿った
両端部の位置よりも内側となる縮幅部を備える
ことを特徴とする、吸収性パッド。 - 前記第1の吸収体層は、材料の厚みが薄くなるようにした箇所を形成することにより設けたエンボス部を有しており、前記製品の長手方向ほぼ中央領域において、前記エンボスを設けた位置が、前記第2の吸収体層の前記縮幅部とほぼ同等の位置となるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の吸収性パッド。
- 前記製品の短手方向のほぼ中央部には、前記第1の吸収体層の厚みに基づく凸部が設けられており、この凸部を設けた領域の前記短手方向の両側縁部が、前記第2の吸収体層の前記縮幅部とほぼ同等の位置となるようにしたことを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の吸収性パッド。
- 前記第1の吸収体層の両側縁部と第2の吸収体層の両側縁部の間には、防水性もしくは疎水性のシート材が、それぞれ配置固定されており、前記製品長手方向ほぼ中央領域において、これらシート材の各外側側縁部が、前記第2の吸収体層の両側縁部よりも外方に位置するようにしたことを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性パッド。
- 前記防水性もしくは疎水性のシート材の各外側側縁部が、
前記バックシートの各側縁部よりも外側に位置するようにされていることを特徴とする、請求項4に記載の吸収性パッド。 - 前記第2の吸収体層が、前記バックシートに固定されており、前記バックシートの外面には、下着等への固定のための仮接着部が設けられていて、この仮接着部の前記短手方向の両側縁の位置が、前記第2の吸収体層の前記縮幅部とほぼ同等の位置となるようにしたことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性パッド。
- 前記第2の吸収体層の両側縁部は、その長手方向ほぼ中央部が内側に入り込むような曲線により形成されており、この曲線が前記両側縁部の前記長手方向外側の領域において形成された、内側に入り込む第1の曲線と、前記長手方向の略中央部の領域において、さらに内側に入り込むように、
第1の曲線よりも小さな曲率で形成された第2の曲線とをを備えていることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性パッド。
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