JP2004088594A - 画像処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ケーブルの全長を10mよりも長くすることのできる画像処理システムを提供する。
【解決手段】コントローラ14に対して複数のカメラがスイッチングハブ1を介して接続される。スイッチングハブ1は、画像処理を行うコントローラ14からのトリガ信号などの信号がバッファ2を介してデマルチフレクサ3に入力され、このデマルチフレクサ3によって分配した信号はバッファ4を介して、カメラ1又はカメラ2に出力する。カメラ1又はカメラ2はトリガ信号を受けてワークを撮像し、カメラ1又はカメラ2の画像データは、レシーバ5を介してバススイッチ6に入力し、このバススイッチ6で選択又は合成された画像データをドライバ7を介してコントローラ14に送出する。
【選択図】 図1
【解決手段】コントローラ14に対して複数のカメラがスイッチングハブ1を介して接続される。スイッチングハブ1は、画像処理を行うコントローラ14からのトリガ信号などの信号がバッファ2を介してデマルチフレクサ3に入力され、このデマルチフレクサ3によって分配した信号はバッファ4を介して、カメラ1又はカメラ2に出力する。カメラ1又はカメラ2はトリガ信号を受けてワークを撮像し、カメラ1又はカメラ2の画像データは、レシーバ5を介してバススイッチ6に入力し、このバススイッチ6で選択又は合成された画像データをドライバ7を介してコントローラ14に送出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は画像処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
在来の画像処理システムは、画像処理を行うコントローラと、計測対象つまりワークを撮像するカメラとからなり、カメラから延びるケーブルをコントローラに接続することによりシステムを構築するようになっている。
【0003】
ケーブルは、その全長が長くなると、アナログ式であれば電圧の劣化、デジタル式であれば位相のズレを生じてしまうことから、市販のケーブルは一般的には約10mの長さのものが多く、このため、10m以下の長さのケーブルがカメラに一体的に組み込まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
在来の画像処理システムに対するユーザ側からの要請事項として、
(1)もっと長いケーブルを使用できるようにして欲しい;
(2)高頻度の屈曲に耐えるケーブルにして欲しい;
(3)ケーブルが断線したときに、ケーブルだけを交換できるようにして欲しい;
(4)もっと数多くのカメラを接続できるようにして欲しい;などがある。
【0005】
本発明は、上述したユーザ側からの要請事項を勘案してなされたものであり、その目的は、ケーブルの全長を10mよりも長くすることのできる画像処理システムを提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、ケーブルに関するメンテナンス性を向上することのできる画像処理システムを提供することにある。
【0007】
本発明の更なる目的は、カメラの接続方法に柔軟性を付与することのできる画像処理システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる技術的課題は、本発明によれば、
複数のカメラと、該カメラからの画像を処理するためのコントローラとを含む画像処理システムにおいて、
前記複数のカメラと前記コントローラとの間に介装されたスイッチングハブを有し、
該スイッチングハブが、
前記コントローラからの信号を前記複数のカメラに振り分けるデマルチプレクサと、
前記複数のカメラから取り込む画像を選択するバススイッチと、
該バススイッチにより選択された画像を前記コントローラに供給するためのドライバとを含むことを特徴とする画像処理システムを提供することにより達成される。
【0009】
すなわち、本発明によれば、ドライバを内蔵したスイッチングハブを介装したことから、カメラからケーブルを通じて取り込んだ画像信号をスイッチングハブにより付勢してコントローラに供給することができ、したがって、ケーブルの実質的な長さを延長することができる。
【0010】
スイッチングハブとコントローラとを接続するケーブルは、コントローラ及びスイッチングハブに対して着脱可能であるのがよい。これによれば、スイッチングハブとコントローラとを接続するケーブルが断線した場合、当該ケーブルだけを交換することできる。
【0011】
また、バススイッチは、前記複数のカメラから取り込んだ画像を選択してコントローラに供給するものであってもよいが、これらの画像を合成して、該合成画像を前記コントローラに供給するようにしてもよい。このように画像合成の機能をバススイッチに付加することにより、例えば一台のカメラの視野を超える大きさのワークに対して、複数のカメラでワークの要部を撮像し、各カメラからの画像を合成して、合成画像をコントローラに供給することにより、例えば、長尺ワークの全長の適否を判定するのが容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明の実施の形態に含まれるスイッチングハブ1は、画像処理を行う従来から既知のコントローラ(後に参照符号14を付して説明する)からのトリガ信号などの信号がバッファ2を介してデマルチフレクサ3に入力され、このデマルチフレクサ3によって分配した信号はバッファ4を介して、カメラ1又はカメラ2に出力する。カメラ1又はカメラ2はトリガ信号を受けてワークを撮像し、カメラ1又はカメラ2の画像データは、レシーバ5を介してバススイッチ6に入力し、このバススイッチ6で選択又は合成された画像データをドライバ7を介してコントローラ14に送出する。
【0013】
デマルチフレクサ3及びバススイッチ6は、コントローラ14からのスイッチング信号によって切り換え動作を行う。以下、コントローラ14からのスイッチング信号に基づいて切り換え動作を行う場合を「マニュアル」切り換え方式という。
【0014】
デマルチフレクサ3及びバススイッチ6の切り換え動作は、ハブ1内部にCPU及びメモリを追加して、ロジックで行うようにしてもよい(以下、「オート」切り換え方式をいう)。また、切り換え方式をユーザが選択する選択手段を用意し、ユーザが「マニュアル」又は「オート」を選択的に設定できるようにするのが好ましい。ハブ1は、各カメラに電力を供給する電源回路8を有し、この電源回路8にはコントローラ14から電力が供給される。
【0015】
図2〜図4を参照して、実施の形態の画像処理システムの具体的な構築例を例示的に説明するが、スイッチングハブ1に接続するカメラの台数や、コントローラ14に接続するスイッチングハブ1の個数は制限的なものでない。
【0016】
図2は、4台のカメラ10〜13を2つのスイッチングハブ1を用いて構築した画像処理システムの全体構成の一例を示す。コントローラ14は、2本の追加のケーブル15を介して、第1、第2のスイッチングハブ1に接続され、各スイッチングハブ1は、カメラを接続するための複数(2つ)の出力ポート及び入力ポートを備え、これらポートに、2台のカメラ10、11又は12、13から延びるケーブル16が接続される。上記の追加のケーブル15は、コントローラ14及びスイッチングハブ1に対して脱着可能であるのが好ましく、また、この追加のケーブル15は、高頻度の屈曲に耐え得る市販の、いわゆるロボットケーブルを選択するのが好ましい。
【0017】
図3は、画像処理システムの別のレイアウト例を示す。このレイアウト例は、「マニュアル」切り換え方式を採用する場合に好適である。
【0018】
図3から理解できるように、ワーク(図示せず)を搬送する第1ラインに第1のカメラ10が設置され、第2のラインに第2のカメラ11が設置され、これら第1、第2のカメラ10、11から延びるケーブル16は一つのスイッチングハブ1に接続され、このスイッチングハブ1とコントローラ14とは、追加のケーブル15を用いて互いに接続される。
【0019】
また、図3に示す矢印はワークの移動方向を示し、第1、第2のラインに設置されたカメラ10、11の上流には、夫々、第1、第2のタイミングセンサ17、18が設置され、これら第1、第2のタイミングセンサ17、18によってワーク(図示せず)を検知すると、第1、第2のタイミングセンサ17、18から、例えばプログラマブルロジックコントローラ17(以下、PLCという)に信号が供給され、PLC17からコントローラ14に信号が供給される。
【0020】
コントローラ14は、PLC17からの信号を受けて、ワークを検知した第1又は第2のラインに設置したカメラ10又は11にトリガを発行し、これによりカメラ10又は11が撮像した画像データをコントローラ14に取り込む。これにより、第1、第2のラインにワークが流れてくる周期が不定であったとしても、スイッチングハブ1を介して、コントローラ14の一つのポートの接続された2台のカメラ10、11からの画像データを選択的にコントローラ14で画像処理することが可能になる。
【0021】
図4は、画像処理システムの他のレイアウト例を示す。このレイアウト例は、「オート」切り換え方式を採用する場合に好適である。
【0022】
図3から理解できるように、ワーク(図示せず)を搬送する第1ラインに第1のカメラ10が設置され、第2のラインに第2のカメラ11が設置され、これら第1、第2のカメラ10、11から延びるケーブル16は一つのスイッチングハブ1に接続され、このスイッチングハブ1とコントローラ14とは、追加のケーブル15を用いて互いに接続される。
【0023】
このレイアウト例では、第1、第2のラインにケーブルが走行し、又は、ワークが流れてくるが、ワークが流れてくる周期が予め分かっている場合はその周期で、また、走行するケーブルなど対しては適当な頻度で、そのタイミングをスイッチングハブ1のスイッチ切換タイミングレジスタに設定しておくことで、第1、第2のカメラ10、11からの画像を自動的に選択してコントローラ14で処理することが可能になる。
【0024】
図5は、スイッチ切換タイミングレジスタに対する登録例を示す。図5において、上段の「1」は第1カメラ10が接続されるポートの番号であり、「2」は第2のカメラ11が接続されるポートの番号である。また、下段の5桁の数字は、カメラ切り換えタイミングまでの経過時間(ms)である。
【0025】
図5に例示の登録例であれば、第1ポート(第1カメラ10)と、第2ポート(第2カメラ11)とが、10秒、20秒、15秒、20秒・・・毎に切り替わることになる。
【0026】
また、スイッチングハブ1にメモリを追加することにより、スイッチングハブ1で画像合成を行うようにしてもよい。図6は、設定例の一例を示す。同図において、「ポート1」とはスイッチングハブ1の第1ポート(上記のレイアウト例であれば第1カメラ10)を意味し、「ポート2」とはスイッチングハブ1の第2ポート(上記のレイアウト例であれば第2カメラ11)を意味する。また、「縦分割」とはy方向に画像合成することを意味し、「横分割」とはx方向に画像合成することを意味する。画像合成の方法をユーザが選択する選択手段を用意し、ユーザが「縦分割」又は「横分割を選択的に設定できるようにするのが好ましい。
【0027】
図7に示すように、一台のカメラの視野を超えた大きなワーク、例えば長尺のワークの場合、一台のカメラで全体を撮像することは困難である。このような場合、複数台のカメラをスイッチングハブ1に接続し、このスイッチングハブ1で画像合成することも可能である。
【0028】
図7は、長尺なワークに好適な画像処理システムのレイアウトを例示するものである。図7の例では、長尺ワークの各端に向けて設置された第1、第2のカメラ10、11が一つのスイッチングハブ1に接続され、このスイッチングハブ1はコントローラ14に接続されている。第1カメラ10の視野の端と、第2カメラ11の視野の端との間の距離はDである。
【0029】
ユーザは、「横分割」合成モードを選択する。第1、第2のカメラ10、11の視野内にワークが到達するタイミングを監視する例えばタイミングセンサ(図示せず)を設置し、このタイミングセンサからの出力がコントローラ14に入力されると、コントローラ14は、ハブ1を介して、第1、第2のカメラ10、11に同時にトリガを供給し、これにより、第1、第2のカメラ10、11は撮像を実行する。
【0030】
ハブ1は、第1カメラ10の画像の取り込みを完了すると、直ちに、第2カメラ11に接続を切り換えて、第2カメラ11の画像の取り込みを行い、この第2カメラ11からの画像の取り込みを完了すると、第1カメラ10の画像と第2カメラ11の画像を、図8に図示のように合成して、この合成画像をコントローラ14に供給する。
【0031】
コントローラ14は、図8に図示の合成画像からエッジ幅yを測定し、これを数値変換した後に、上記視野端距離Dを加算した最終出力値(Out)を演算する(Out=f(y)+D)。そして、この最終出力値(Out)と、予め設定された公差(上限=Max(Out);下限=Min(Out))とを対比することによりワークの判定を行う。
【0032】
つまり、Min(Out)≦Out≦Min(Out)であればOKの判定を行い、Out<Min(Out)又はMax(Out)<OutであればNGの判定を行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の画像処理システムに含まれるスイッチングハブのブロック図である。
【図2】実施の形態の画像処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【図3】実施の形態の画像処理システムの全体構成の他の例を示す図である。
【図4】実施の形態の画像処理システムの全体構成の別の例を示す図である。
【図5】スイッチング動作方式として「オート」を設定した場合の切り換えタイミングの設定例を示す図である。
【図6】スイッチングハブで画像合成する場合のポート割り当て設定の例を示す図である。
【図7】長尺のワークの各端を別のカメラで撮像して画像合成する場合に適した画像処理システムの全体構成を示す図である。
【図8】スイッチングハブからコントローラに供給される合成画像を概念的に説明するための図である。
【符号の説明】
1 スイッチングハブ
10 第1カメラ
11 第2カメラ
14 コントローラ
15 ハブとコントローラとを接続するためのケーブル
16 カメラから延びるケーブル
【発明の属する技術分野】
この発明は画像処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
在来の画像処理システムは、画像処理を行うコントローラと、計測対象つまりワークを撮像するカメラとからなり、カメラから延びるケーブルをコントローラに接続することによりシステムを構築するようになっている。
【0003】
ケーブルは、その全長が長くなると、アナログ式であれば電圧の劣化、デジタル式であれば位相のズレを生じてしまうことから、市販のケーブルは一般的には約10mの長さのものが多く、このため、10m以下の長さのケーブルがカメラに一体的に組み込まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
在来の画像処理システムに対するユーザ側からの要請事項として、
(1)もっと長いケーブルを使用できるようにして欲しい;
(2)高頻度の屈曲に耐えるケーブルにして欲しい;
(3)ケーブルが断線したときに、ケーブルだけを交換できるようにして欲しい;
(4)もっと数多くのカメラを接続できるようにして欲しい;などがある。
【0005】
本発明は、上述したユーザ側からの要請事項を勘案してなされたものであり、その目的は、ケーブルの全長を10mよりも長くすることのできる画像処理システムを提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、ケーブルに関するメンテナンス性を向上することのできる画像処理システムを提供することにある。
【0007】
本発明の更なる目的は、カメラの接続方法に柔軟性を付与することのできる画像処理システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる技術的課題は、本発明によれば、
複数のカメラと、該カメラからの画像を処理するためのコントローラとを含む画像処理システムにおいて、
前記複数のカメラと前記コントローラとの間に介装されたスイッチングハブを有し、
該スイッチングハブが、
前記コントローラからの信号を前記複数のカメラに振り分けるデマルチプレクサと、
前記複数のカメラから取り込む画像を選択するバススイッチと、
該バススイッチにより選択された画像を前記コントローラに供給するためのドライバとを含むことを特徴とする画像処理システムを提供することにより達成される。
【0009】
すなわち、本発明によれば、ドライバを内蔵したスイッチングハブを介装したことから、カメラからケーブルを通じて取り込んだ画像信号をスイッチングハブにより付勢してコントローラに供給することができ、したがって、ケーブルの実質的な長さを延長することができる。
【0010】
スイッチングハブとコントローラとを接続するケーブルは、コントローラ及びスイッチングハブに対して着脱可能であるのがよい。これによれば、スイッチングハブとコントローラとを接続するケーブルが断線した場合、当該ケーブルだけを交換することできる。
【0011】
また、バススイッチは、前記複数のカメラから取り込んだ画像を選択してコントローラに供給するものであってもよいが、これらの画像を合成して、該合成画像を前記コントローラに供給するようにしてもよい。このように画像合成の機能をバススイッチに付加することにより、例えば一台のカメラの視野を超える大きさのワークに対して、複数のカメラでワークの要部を撮像し、各カメラからの画像を合成して、合成画像をコントローラに供給することにより、例えば、長尺ワークの全長の適否を判定するのが容易になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、本発明の実施の形態に含まれるスイッチングハブ1は、画像処理を行う従来から既知のコントローラ(後に参照符号14を付して説明する)からのトリガ信号などの信号がバッファ2を介してデマルチフレクサ3に入力され、このデマルチフレクサ3によって分配した信号はバッファ4を介して、カメラ1又はカメラ2に出力する。カメラ1又はカメラ2はトリガ信号を受けてワークを撮像し、カメラ1又はカメラ2の画像データは、レシーバ5を介してバススイッチ6に入力し、このバススイッチ6で選択又は合成された画像データをドライバ7を介してコントローラ14に送出する。
【0013】
デマルチフレクサ3及びバススイッチ6は、コントローラ14からのスイッチング信号によって切り換え動作を行う。以下、コントローラ14からのスイッチング信号に基づいて切り換え動作を行う場合を「マニュアル」切り換え方式という。
【0014】
デマルチフレクサ3及びバススイッチ6の切り換え動作は、ハブ1内部にCPU及びメモリを追加して、ロジックで行うようにしてもよい(以下、「オート」切り換え方式をいう)。また、切り換え方式をユーザが選択する選択手段を用意し、ユーザが「マニュアル」又は「オート」を選択的に設定できるようにするのが好ましい。ハブ1は、各カメラに電力を供給する電源回路8を有し、この電源回路8にはコントローラ14から電力が供給される。
【0015】
図2〜図4を参照して、実施の形態の画像処理システムの具体的な構築例を例示的に説明するが、スイッチングハブ1に接続するカメラの台数や、コントローラ14に接続するスイッチングハブ1の個数は制限的なものでない。
【0016】
図2は、4台のカメラ10〜13を2つのスイッチングハブ1を用いて構築した画像処理システムの全体構成の一例を示す。コントローラ14は、2本の追加のケーブル15を介して、第1、第2のスイッチングハブ1に接続され、各スイッチングハブ1は、カメラを接続するための複数(2つ)の出力ポート及び入力ポートを備え、これらポートに、2台のカメラ10、11又は12、13から延びるケーブル16が接続される。上記の追加のケーブル15は、コントローラ14及びスイッチングハブ1に対して脱着可能であるのが好ましく、また、この追加のケーブル15は、高頻度の屈曲に耐え得る市販の、いわゆるロボットケーブルを選択するのが好ましい。
【0017】
図3は、画像処理システムの別のレイアウト例を示す。このレイアウト例は、「マニュアル」切り換え方式を採用する場合に好適である。
【0018】
図3から理解できるように、ワーク(図示せず)を搬送する第1ラインに第1のカメラ10が設置され、第2のラインに第2のカメラ11が設置され、これら第1、第2のカメラ10、11から延びるケーブル16は一つのスイッチングハブ1に接続され、このスイッチングハブ1とコントローラ14とは、追加のケーブル15を用いて互いに接続される。
【0019】
また、図3に示す矢印はワークの移動方向を示し、第1、第2のラインに設置されたカメラ10、11の上流には、夫々、第1、第2のタイミングセンサ17、18が設置され、これら第1、第2のタイミングセンサ17、18によってワーク(図示せず)を検知すると、第1、第2のタイミングセンサ17、18から、例えばプログラマブルロジックコントローラ17(以下、PLCという)に信号が供給され、PLC17からコントローラ14に信号が供給される。
【0020】
コントローラ14は、PLC17からの信号を受けて、ワークを検知した第1又は第2のラインに設置したカメラ10又は11にトリガを発行し、これによりカメラ10又は11が撮像した画像データをコントローラ14に取り込む。これにより、第1、第2のラインにワークが流れてくる周期が不定であったとしても、スイッチングハブ1を介して、コントローラ14の一つのポートの接続された2台のカメラ10、11からの画像データを選択的にコントローラ14で画像処理することが可能になる。
【0021】
図4は、画像処理システムの他のレイアウト例を示す。このレイアウト例は、「オート」切り換え方式を採用する場合に好適である。
【0022】
図3から理解できるように、ワーク(図示せず)を搬送する第1ラインに第1のカメラ10が設置され、第2のラインに第2のカメラ11が設置され、これら第1、第2のカメラ10、11から延びるケーブル16は一つのスイッチングハブ1に接続され、このスイッチングハブ1とコントローラ14とは、追加のケーブル15を用いて互いに接続される。
【0023】
このレイアウト例では、第1、第2のラインにケーブルが走行し、又は、ワークが流れてくるが、ワークが流れてくる周期が予め分かっている場合はその周期で、また、走行するケーブルなど対しては適当な頻度で、そのタイミングをスイッチングハブ1のスイッチ切換タイミングレジスタに設定しておくことで、第1、第2のカメラ10、11からの画像を自動的に選択してコントローラ14で処理することが可能になる。
【0024】
図5は、スイッチ切換タイミングレジスタに対する登録例を示す。図5において、上段の「1」は第1カメラ10が接続されるポートの番号であり、「2」は第2のカメラ11が接続されるポートの番号である。また、下段の5桁の数字は、カメラ切り換えタイミングまでの経過時間(ms)である。
【0025】
図5に例示の登録例であれば、第1ポート(第1カメラ10)と、第2ポート(第2カメラ11)とが、10秒、20秒、15秒、20秒・・・毎に切り替わることになる。
【0026】
また、スイッチングハブ1にメモリを追加することにより、スイッチングハブ1で画像合成を行うようにしてもよい。図6は、設定例の一例を示す。同図において、「ポート1」とはスイッチングハブ1の第1ポート(上記のレイアウト例であれば第1カメラ10)を意味し、「ポート2」とはスイッチングハブ1の第2ポート(上記のレイアウト例であれば第2カメラ11)を意味する。また、「縦分割」とはy方向に画像合成することを意味し、「横分割」とはx方向に画像合成することを意味する。画像合成の方法をユーザが選択する選択手段を用意し、ユーザが「縦分割」又は「横分割を選択的に設定できるようにするのが好ましい。
【0027】
図7に示すように、一台のカメラの視野を超えた大きなワーク、例えば長尺のワークの場合、一台のカメラで全体を撮像することは困難である。このような場合、複数台のカメラをスイッチングハブ1に接続し、このスイッチングハブ1で画像合成することも可能である。
【0028】
図7は、長尺なワークに好適な画像処理システムのレイアウトを例示するものである。図7の例では、長尺ワークの各端に向けて設置された第1、第2のカメラ10、11が一つのスイッチングハブ1に接続され、このスイッチングハブ1はコントローラ14に接続されている。第1カメラ10の視野の端と、第2カメラ11の視野の端との間の距離はDである。
【0029】
ユーザは、「横分割」合成モードを選択する。第1、第2のカメラ10、11の視野内にワークが到達するタイミングを監視する例えばタイミングセンサ(図示せず)を設置し、このタイミングセンサからの出力がコントローラ14に入力されると、コントローラ14は、ハブ1を介して、第1、第2のカメラ10、11に同時にトリガを供給し、これにより、第1、第2のカメラ10、11は撮像を実行する。
【0030】
ハブ1は、第1カメラ10の画像の取り込みを完了すると、直ちに、第2カメラ11に接続を切り換えて、第2カメラ11の画像の取り込みを行い、この第2カメラ11からの画像の取り込みを完了すると、第1カメラ10の画像と第2カメラ11の画像を、図8に図示のように合成して、この合成画像をコントローラ14に供給する。
【0031】
コントローラ14は、図8に図示の合成画像からエッジ幅yを測定し、これを数値変換した後に、上記視野端距離Dを加算した最終出力値(Out)を演算する(Out=f(y)+D)。そして、この最終出力値(Out)と、予め設定された公差(上限=Max(Out);下限=Min(Out))とを対比することによりワークの判定を行う。
【0032】
つまり、Min(Out)≦Out≦Min(Out)であればOKの判定を行い、Out<Min(Out)又はMax(Out)<OutであればNGの判定を行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の画像処理システムに含まれるスイッチングハブのブロック図である。
【図2】実施の形態の画像処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【図3】実施の形態の画像処理システムの全体構成の他の例を示す図である。
【図4】実施の形態の画像処理システムの全体構成の別の例を示す図である。
【図5】スイッチング動作方式として「オート」を設定した場合の切り換えタイミングの設定例を示す図である。
【図6】スイッチングハブで画像合成する場合のポート割り当て設定の例を示す図である。
【図7】長尺のワークの各端を別のカメラで撮像して画像合成する場合に適した画像処理システムの全体構成を示す図である。
【図8】スイッチングハブからコントローラに供給される合成画像を概念的に説明するための図である。
【符号の説明】
1 スイッチングハブ
10 第1カメラ
11 第2カメラ
14 コントローラ
15 ハブとコントローラとを接続するためのケーブル
16 カメラから延びるケーブル
Claims (3)
- 複数のカメラと、該カメラからの画像を処理するためのコントローラとを含む画像処理システムにおいて、
前記複数のカメラと前記コントローラとの間に介装されたスイッチングハブを有し、
該スイッチングハブが、
前記コントローラからの信号を前記複数のカメラに振り分けるデマルチプレクサと、
前記複数のカメラから取り込む画像を選択するバススイッチと、
該バススイッチにより選択された画像を前記コントローラに供給するためのドライバとを含むことを特徴とする画像処理システム。 - 前記コントローラと前記スイッチングハブとを接続するケーブルが、前記コントローラ及び前記スイッチングハブに対して着脱可能である、請求項1に記載の画像処理システム。
- 前記バススイッチが、前記複数のカメラから取り込んだ画像を合成して、該合成画像を前記コントローラに供給する、請求項1又は2に記載の画像処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248906A JP2004088594A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 画像処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248906A JP2004088594A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 画像処理システム |
Publications (1)
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JP2004088594A true JP2004088594A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32056161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002248906A Pending JP2004088594A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 画像処理システム |
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JP (1) | JP2004088594A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110249132A1 (en) * | 2010-04-09 | 2011-10-13 | Hideaki Murayama | Camera system, camera device, camera controller and relay device |
-
2002
- 2002-08-28 JP JP2002248906A patent/JP2004088594A/ja active Pending
Cited By (3)
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