JP2004088390A - ゆらぎ吸収方法及び装置、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークの状態の変化によりパケットの伝送遅延ゆらぎが変化しても、パケットの受信動作を停止することなくゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量を最適に調整できるゆらぎ吸収装置を提供する。
【解決手段】非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファ2に順次格納し、このゆらぎ吸収バッファ2に格納されたデータをデータ出力部3において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、ゆらぎ吸収バッファ2からのデータの読み出しに同期して、ゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合にはゆらぎ吸収バッファ2に一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部8を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファ2に順次格納し、このゆらぎ吸収バッファ2に格納されたデータをデータ出力部3において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、ゆらぎ吸収バッファ2からのデータの読み出しに同期して、ゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合にはゆらぎ吸収バッファ2に一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部8を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット交換システムやATM交換システムなどの非同期パケット網を介して伝送される音声などのリアルタイム性の高いデータの伝送遅延ゆらぎを吸収するゆらぎ吸収方法および装置、並びにゆらぎ吸収処理プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のゆらぎ吸収装置として、例えば図3に示す構成のものが知られている。このゆらぎ吸収装置は、パケット受信部11、ゆらぎ吸収バッファ12、データ出力部13、および出力タイミング制御部14を有している。
【0003】
かかるゆらぎ吸収装置では、パケット受信部11により受信パケットを受信してゆらぎ吸収バッファ12に順次書き込むと共に、その書き込み時にゆらぎ吸収バッファ12内の蓄積データ量を検出して、その蓄積データ量が予め設定された値に達した時点で出力タイミング制御部14に読み出し開始指示を出すようになっている。出力タイミング制御部14では、パケット受信部11からの読み出し開始指示を受けてゆらぎ吸収バッファ12の蓄積データ量を確認し、蓄積データがある場合には、内部クロックに同期したタイミングでデータ出力部13によりデータを読み出して出力させ、これによりゆらぎ吸収バッファ12に格納されている蓄積データ量以下の受信パケットの伝送遅延ゆらぎが発生しても、一定時間毎のデータ出力を保証するようにしている。
【0004】
また、出力タイミング制御部14において、ゆらぎ吸収バッファ12に蓄積データがないことが検出された場合、すなわち受信パケットの遅延ゆらぎが拡大して、パケット受信部11からゆらぎ吸収バッファ12への書き込みが行なわれず、ゆらぎ吸収バッファ12が空になった場合には、ゆらぎ吸収バッファ12からのデータ読み出しを行なうことなく、データ出力部13からダミーデータを出力させる。このように、ゆらぎ吸収バッファ12が空の場合には、一回分のデータ読み出しを行なわないようにすることにより、ゆらぎ吸収バッファ12に蓄積されるデータ量を一単位分増加させて、より大きなパケット遅延ゆらぎに対応するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のゆらぎ吸収装置にあっては、一旦増加したゆらぎ吸収バッファ12のデータ量は削除されることがないため、パケット遅延ゆらぎが収まった状態でもデータの出力遅延が増加したままとなる。このため、遅延を元に戻すには、一旦パケットの受信処理を停止し、パケット受信部11および出力タイミング制御部14を初期化した上で、もう一度受信を開始する必要があった。
【0006】
また、伝送の初回近辺のパケットがすでに大きく遅延していた場合には、初回にまとめてパケットが届く場合があり、その場合、ゆらぎ吸収バッファ12には過剰にデータが蓄積されるが、データ出力部13でのデータ読み出しは一定間隔で実施されるため、ゆらぎ吸収バッファ12でのデータ過剰蓄積が解消されることがない。
【0007】
さらに、パケット交換網での通信の双方の間では、クロックの同期は実施されていないため、通常は双方のクロックには誤差がある。その場合、パケットの送信および受信はそれぞれの装置のクロックを基準にして行なわれるため、長時間の通信の間に誤差が蓄積され、クロックの遅い方の装置ではパケットの過剰蓄積が発生し、またクロックの速い方の装置ではパケットの枯渇が発生して、データの出力遅延が増加することになる。
【0008】
したがって、係る点に鑑みてなされた本発明の主たる目的は、ネットワークの状態の変化によりパケットの伝送遅延ゆらぎが変化しても、パケットの受信動作を停止することなくゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量を最適に調整できるゆらぎ吸収方法および装置、並びにゆらぎ吸収プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するにあたり、
上記ゆらぎ吸収バッファからのデータの読み出しに同期して、該ゆらぎ吸収バッファの蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合には上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入することを特徴とするものである。
【0010】
請求項1に係る発明によれば、データの枯渇が発生すると、ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータが挿入され、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量は、枯渇検出時点でのゆらぎの幅にあわせた蓄積量となって遅延時間が増えるので、以降の通信で同等のパケット伝送遅延ゆらぎが発生しても、ゆらぎ吸収バッファの枯渇が発生せず、出力データの連続性が保たれる。
【0011】
請求項2に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するにあたり、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値を計測し、これら最小値および最大値とそれぞれの基準値とを所定時間毎に比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときは、上記ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除することを特徴とするものである。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたとき、すなわちゆらぎが回復したときは、ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータが削除されて、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量が現在発生しているパケット伝送遅延ゆらぎの幅に最適な値に自動的に調節される。したがって、ゆらぎ吸収バッファにおける初期の蓄積データ量を小さく設定することが可能となり、運用時の設定が容易になる。また、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量は、所定時間毎に一単位ずつのデータ破棄により調整されるので、所定時間を十分長く取ることにより、例えば通話データの場合には通話に与える影響を最小限に抑えることが可能となる。
【0013】
請求項3に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するにあたり、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を計測し、この最大値と基準値とを所定時間毎に比較して、最大値が基準値を下回ったときは、上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入することを特徴とするものである。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量が不足していることが検出されたときは、ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータが挿入されて、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量が適切に保たれるので、予め設定された最低限のゆらぎ吸収能力が保証される。
【0015】
請求項4に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、
上記ゆらぎ吸収バッファからのデータの読み出しに同期して、該ゆらぎ吸収バッファの蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合には上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部を有することを特徴とするものである。
【0016】
請求項4に係る発明によると、従来のゆらぎ吸収装置に対して、ゆらぎ吸収バッファの蓄積データ量が空の場合に、ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部を付加する簡単な構成で、請求項1と同様の作用効果を奏することが可能となる。
【0017】
請求項5に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値をそれぞれ保持する最小値保持部および最大値保持部と、
これら最小値保持部および最大値保持部にそれぞれ保持された最小値および最大値とそれぞれの基準値とを所定時間毎に比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときに、上記ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除するバッファ蓄積量調整部と、
を有することを特徴とするものである。
【0018】
請求項5に係る発明によると、従来のゆらぎ吸収装置に対して、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値をそれぞれ保持する最小値保持部および最大値保持部と、これら最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときにゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除するバッファ蓄積量調整部とを付加する簡単構成で、請求項2と同様の作用効果を奏することが可能となる。
【0019】
請求項6に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を保持する最大値保持部と、
この最大値保持部に保持された最大値と基準値とを所定時間毎に比較して、最大値が基準値を下回ったときに、上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部と、
を有することを特徴とするものである。
【0020】
請求項6に係る発明によると、従来のゆらぎ吸収装置に対して、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を保持する最大値保持部と、その最大値が基準値を下回ったときにゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部とを付加する簡単構成で、請求項3と同様の作用効果を奏することが可能となる。
【0021】
請求項7に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体の発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するために、コンピュータに、
上記伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納する機能と、
上記ゆらぎ吸収バッファに格納されたデータを一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力する機能と、
上記データの読み出しに同期して、上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合には上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入する機能と、
を実現させるためのゆらぎ吸収プログラムを記録したことを特徴とするものである。
【0022】
請求項7に係る発明によると、コンピュータにおいて記録媒体に記録されたゆらぎ吸収プログラムを読み取ることにより、請求項1または4のゆらぎ吸収処理を簡単に実行することが可能となる。
【0023】
請求項8に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体の発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するために、コンピュータに、
上記伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納する機能と、
上記ゆらぎ吸収バッファに格納されたデータを一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力する機能と、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値をそれぞれ保持する機能と、
これら最小値および最大値とそれぞれの基準値とを所定時間毎に比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときに、上記ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除する機能と、
を実現させるためのゆらぎ吸収プログラムを記録したことを特徴とするものである。
【0024】
請求項8に係る発明によると、コンピュータにおいて記録媒体に記録されたゆらぎ吸収プログラムを読み取ることにより、請求項2または5のゆらぎ吸収処理を簡単に実行することが可能となる。
【0025】
請求項9に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体の発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するために、コンピュータに、
上記伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納する機能と、
上記ゆらぎ吸収バッファに格納されたデータを一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力する機能と、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を保持する機能と
この最大値と基準値とを所定時間毎に比較して、最大値が基準値を下回ったときに、上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入する機能と、
を実現させるためのゆらぎ吸収プログラムを記録したことを特徴とするものである。
【0026】
請求項9に係る発明によると、コンピュータにおいて記録媒体に記録されたゆらぎ吸収プログラムを読み取ることにより、請求項3または6のゆらぎ吸収処理を簡単に実行することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図1および図2を参照して説明する。
【0028】
図1は本発明の一実施の形態におけるゆらぎ吸収装置の構成を示すブロック図であり、図2は図1に示すゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データサイズの変動と基準値との関係を説明するための図である。
【0029】
図1に示すように、本実施の形態のゆらぎ吸収装置は、パケットの受信処理を行なうパケット受信部1と、受信したパケットを一時的に格納するゆらぎ吸収バッファ2と、ゆらぎ吸収バッファ2からデータを読み出して出力するデータ出力部3と、内部クロックに同期してデータ出力部3に対して出力を指示する出力タイミング制御部4と、ゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量の最大値および最小値をそれぞれ保持する最大値保持部5および最小値保持部6と、最大値保持部5および最小値保持部6にそれぞれ保持された最大値および最小値と現在のゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量とを比較して最大値および最小値を再設定する格納データ量比較部7と、最大値保持部5および最小値保持部6にそれぞれ保持された最大値および最小値に基づいてゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を調整するバッファ蓄積量調整部8とを有している。
【0030】
次に、かかるゆらぎ吸収装置の動作について説明する。
パケット受信部1は、パケットを受信した時点でゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を格納データ量比較部7に最小値として通知する。格納データ量比較部7は、パケット受信部1から通知を受けた値と最小値保持部6に保持されている値とを比較し、通知を受けた値のほうが小さい場合には、その通知を受けた値を最小値保持部6に上書きする。その後、パケット受信部1は、受信したパケットをゆらぎ吸収バッファ2に格納し、格納後の蓄積データ量を格納データ量比較部7に最大値として通知する。格納データ量比較部7は、パケット受信部1から通知を受けた値と最大値保持部5に保持されている値とを比較し、通知を受けた値のほうが大きい場合には、その通知を受けた値を最大値保持部5に上書きする。パケット受信部1は、パケットを受信するたびに上記の処理を繰り返す。
【0031】
出力タイミング制御部4は、内部クロックを基準として、一単位分のデータ長の時間毎に、データ出力部3に対してデータの出力指示を出すと共に、バッファ蓄積量制御部8に対してゆらぎ吸収バッファ2内の蓄積データ量の確認指示を出す。データ出力部3は、出力タイミング制御部4からのデータ出力指示を受けた時点で、ゆらぎ吸収バッファ2からデータを読み出して出力する。また、バッファ蓄積量制御部8は、出力タイミング制御部4からの蓄積データ量確認指示を受けた時点で、ゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を確認し、それが空の場合にはゆらぎ吸収バッファ2に一単位分のダミーデータを挿入する。したがって、データ出力部3は、ゆらぎ吸収バッファ2に蓄積データがあるときはそれを読み出して出力し、蓄積データがないときは挿入されたダミーデータを読み出して出力することになる。この処理を、内部クロックに従って繰り返すことにより、一定時間毎のデータの出力を保証する。この繰り返し回数は出力タイミング制御部4で監視し、それが予め設定した監視サイクルの値に達したら出力タイミング制御部4からバッファ蓄積量制御部8に蓄積量調整指示を出す。
【0032】
バッファ蓄積量制御部8は、出力タイミング制御部4からの蓄積量調整指示を受けると、最大値保持部5および最小値保持部6にそれぞれ保持されている最大値および最小値を確認する。ここで、最小値が一単位分のデータサイズ以上で、最大値が予め設定した基準値を超えていた場合には、ゆらぎ吸収バッファ2に蓄積されているデータ量が実際のゆらぎの幅以上であると判断して、一単位分のデータをゆらぎ吸収バッファ2の先頭から削除し、蓄積データ量を削減する。これに対し、最大値が予め設定した基準値に達していない場合には、ゆらぎ吸収バッファ2に蓄積されているデータ量が不足していると判断して、一単位分のダミーデータをゆらぎ吸収バッファ2の先頭に挿入し、蓄積データ量を増加させる。その後、最大値保持部5および最小値保持部6の内容をそれぞれ初期化する。以降は、このサイクルを繰り返すことにより、監視サイクル毎の最大値保持部5および最小値保持部6の値に基づいて適切な蓄積データ量となるように一単位ずつの調整が行なわれる。
【0033】
図2は、バッファ蓄積量制御部8が最大値保持部5および最小値保持部6の値によって挿入と削除を判断する例を示している。図2において、監視サイクルの間に最小値が一単位以上で、最大値が基準値を超えている場合には、縮小対象となってデータの削除が実施され、最大値が基準値に満たなかった場合には、拡大対象となってダミーデータの挿入が実施される。また、最大値が基準値と一致している状態では、基準値以下のゆらぎしか発生していないと判断され、蓄積データ量の調整は行われない。
【0034】
以上のように本実施の形態によれば、データの読み出しタイミングに同期して、バッファ蓄積量制御部8においてゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を確認し、それが空の場合にはゆらぎ吸収バッファ2に一単位分のダミーデータを挿入するようにしたので、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量は、枯渇検出時点でのゆらぎの幅にあわせた蓄積量となって遅延時間が増えるので、以降の通信で同等のパケット伝送遅延ゆらぎが発生しても、ゆらぎ吸収バッファの枯渇が発生せず、出力データの連続性を保つことができる。
【0035】
また、パケットの受信毎にゆらぎ吸収バッファに2おける蓄積データ量の最大値および最小値をそれぞれ最大値保持部5および最小値保持部6に保持し、これら保持された最大値および最小値とそれぞれの基準値とを所定時間毎にバッファ蓄積量調整部8において比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときはゆらぎ吸収バッファ2から一単位分のデータを削除し、最大値がその基準値を下回ったときは、ゆらぎ吸収バッファ2に一単位分のダミーデータを挿入するようにしたので、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量が現在発生しているパケット伝送遅延ゆらぎの幅に最適な値に自動的に調節することができると共に、ゆらぎ吸収バッファにおける初期の蓄積データ量を最低限に設定しつつ、そのゆらぎ吸収能力を保証することができ、運用時の設定を容易にできる。さらに、ゆらぎ吸収バッファ2における蓄積データ量は、所定時間毎に一単位ずつのデータ破棄あるいはダミーデータの挿入により調整されるので、所定時間を十分長く取ることにより、例えば通話データの場合には通話に与える影響を最小限に抑えることができる。
【0036】
なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態において、最大値保持部5、最小値保持部6および格納データ量比較部7を省略し、データの読み出しタイミングに同期して、バッファ蓄積量制御部8においてゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を確認し、それが空の場合にはゆらぎ吸収バッファ2に一単位分のダミーデータを挿入するようにしてもよい。また、上記実施の形態において、ゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量が空の場合におけるバッファ蓄積量制御部8によるデータ読み出しタイミングに同期したダミーデータの挿入動作を省略したり、あるいは最小値保持部6を省略したり、さらには、これらのダミーデータの挿入動作および最小値保持部6を省略したりすることもできる。
【0037】
さらに、上記実施の形態や変形例におけるゆらぎ吸収処理は、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、これをコンピュータで読み取って実行するようにすることもできる。このようにすれば、ゆらぎ吸収処理を簡単に実行することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ネットワークの状態の変化によりパケットの伝送遅延ゆらぎが変化しても、パケットの受信動作を停止することなくゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量を最適に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるゆらぎ吸収装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データサイズの変動と基準値との関係を説明するための図である。
【図3】従来のゆらぎ吸収装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パケット受信部
2 ゆらぎ吸収バッファ
3 データ出力部
4 出力タイミング制御部
5 最大値保持部
6 最小値保持部
7 格納データ量比較部
8 バッファ蓄積量調整部
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット交換システムやATM交換システムなどの非同期パケット網を介して伝送される音声などのリアルタイム性の高いデータの伝送遅延ゆらぎを吸収するゆらぎ吸収方法および装置、並びにゆらぎ吸収処理プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のゆらぎ吸収装置として、例えば図3に示す構成のものが知られている。このゆらぎ吸収装置は、パケット受信部11、ゆらぎ吸収バッファ12、データ出力部13、および出力タイミング制御部14を有している。
【0003】
かかるゆらぎ吸収装置では、パケット受信部11により受信パケットを受信してゆらぎ吸収バッファ12に順次書き込むと共に、その書き込み時にゆらぎ吸収バッファ12内の蓄積データ量を検出して、その蓄積データ量が予め設定された値に達した時点で出力タイミング制御部14に読み出し開始指示を出すようになっている。出力タイミング制御部14では、パケット受信部11からの読み出し開始指示を受けてゆらぎ吸収バッファ12の蓄積データ量を確認し、蓄積データがある場合には、内部クロックに同期したタイミングでデータ出力部13によりデータを読み出して出力させ、これによりゆらぎ吸収バッファ12に格納されている蓄積データ量以下の受信パケットの伝送遅延ゆらぎが発生しても、一定時間毎のデータ出力を保証するようにしている。
【0004】
また、出力タイミング制御部14において、ゆらぎ吸収バッファ12に蓄積データがないことが検出された場合、すなわち受信パケットの遅延ゆらぎが拡大して、パケット受信部11からゆらぎ吸収バッファ12への書き込みが行なわれず、ゆらぎ吸収バッファ12が空になった場合には、ゆらぎ吸収バッファ12からのデータ読み出しを行なうことなく、データ出力部13からダミーデータを出力させる。このように、ゆらぎ吸収バッファ12が空の場合には、一回分のデータ読み出しを行なわないようにすることにより、ゆらぎ吸収バッファ12に蓄積されるデータ量を一単位分増加させて、より大きなパケット遅延ゆらぎに対応するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のゆらぎ吸収装置にあっては、一旦増加したゆらぎ吸収バッファ12のデータ量は削除されることがないため、パケット遅延ゆらぎが収まった状態でもデータの出力遅延が増加したままとなる。このため、遅延を元に戻すには、一旦パケットの受信処理を停止し、パケット受信部11および出力タイミング制御部14を初期化した上で、もう一度受信を開始する必要があった。
【0006】
また、伝送の初回近辺のパケットがすでに大きく遅延していた場合には、初回にまとめてパケットが届く場合があり、その場合、ゆらぎ吸収バッファ12には過剰にデータが蓄積されるが、データ出力部13でのデータ読み出しは一定間隔で実施されるため、ゆらぎ吸収バッファ12でのデータ過剰蓄積が解消されることがない。
【0007】
さらに、パケット交換網での通信の双方の間では、クロックの同期は実施されていないため、通常は双方のクロックには誤差がある。その場合、パケットの送信および受信はそれぞれの装置のクロックを基準にして行なわれるため、長時間の通信の間に誤差が蓄積され、クロックの遅い方の装置ではパケットの過剰蓄積が発生し、またクロックの速い方の装置ではパケットの枯渇が発生して、データの出力遅延が増加することになる。
【0008】
したがって、係る点に鑑みてなされた本発明の主たる目的は、ネットワークの状態の変化によりパケットの伝送遅延ゆらぎが変化しても、パケットの受信動作を停止することなくゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量を最適に調整できるゆらぎ吸収方法および装置、並びにゆらぎ吸収プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するにあたり、
上記ゆらぎ吸収バッファからのデータの読み出しに同期して、該ゆらぎ吸収バッファの蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合には上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入することを特徴とするものである。
【0010】
請求項1に係る発明によれば、データの枯渇が発生すると、ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータが挿入され、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量は、枯渇検出時点でのゆらぎの幅にあわせた蓄積量となって遅延時間が増えるので、以降の通信で同等のパケット伝送遅延ゆらぎが発生しても、ゆらぎ吸収バッファの枯渇が発生せず、出力データの連続性が保たれる。
【0011】
請求項2に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するにあたり、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値を計測し、これら最小値および最大値とそれぞれの基準値とを所定時間毎に比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときは、上記ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除することを特徴とするものである。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたとき、すなわちゆらぎが回復したときは、ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータが削除されて、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量が現在発生しているパケット伝送遅延ゆらぎの幅に最適な値に自動的に調節される。したがって、ゆらぎ吸収バッファにおける初期の蓄積データ量を小さく設定することが可能となり、運用時の設定が容易になる。また、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量は、所定時間毎に一単位ずつのデータ破棄により調整されるので、所定時間を十分長く取ることにより、例えば通話データの場合には通話に与える影響を最小限に抑えることが可能となる。
【0013】
請求項3に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するにあたり、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を計測し、この最大値と基準値とを所定時間毎に比較して、最大値が基準値を下回ったときは、上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入することを特徴とするものである。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量が不足していることが検出されたときは、ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータが挿入されて、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量が適切に保たれるので、予め設定された最低限のゆらぎ吸収能力が保証される。
【0015】
請求項4に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、
上記ゆらぎ吸収バッファからのデータの読み出しに同期して、該ゆらぎ吸収バッファの蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合には上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部を有することを特徴とするものである。
【0016】
請求項4に係る発明によると、従来のゆらぎ吸収装置に対して、ゆらぎ吸収バッファの蓄積データ量が空の場合に、ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部を付加する簡単な構成で、請求項1と同様の作用効果を奏することが可能となる。
【0017】
請求項5に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値をそれぞれ保持する最小値保持部および最大値保持部と、
これら最小値保持部および最大値保持部にそれぞれ保持された最小値および最大値とそれぞれの基準値とを所定時間毎に比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときに、上記ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除するバッファ蓄積量調整部と、
を有することを特徴とするものである。
【0018】
請求項5に係る発明によると、従来のゆらぎ吸収装置に対して、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値をそれぞれ保持する最小値保持部および最大値保持部と、これら最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときにゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除するバッファ蓄積量調整部とを付加する簡単構成で、請求項2と同様の作用効果を奏することが可能となる。
【0019】
請求項6に係る発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を保持する最大値保持部と、
この最大値保持部に保持された最大値と基準値とを所定時間毎に比較して、最大値が基準値を下回ったときに、上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部と、
を有することを特徴とするものである。
【0020】
請求項6に係る発明によると、従来のゆらぎ吸収装置に対して、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を保持する最大値保持部と、その最大値が基準値を下回ったときにゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部とを付加する簡単構成で、請求項3と同様の作用効果を奏することが可能となる。
【0021】
請求項7に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体の発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するために、コンピュータに、
上記伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納する機能と、
上記ゆらぎ吸収バッファに格納されたデータを一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力する機能と、
上記データの読み出しに同期して、上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合には上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入する機能と、
を実現させるためのゆらぎ吸収プログラムを記録したことを特徴とするものである。
【0022】
請求項7に係る発明によると、コンピュータにおいて記録媒体に記録されたゆらぎ吸収プログラムを読み取ることにより、請求項1または4のゆらぎ吸収処理を簡単に実行することが可能となる。
【0023】
請求項8に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体の発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するために、コンピュータに、
上記伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納する機能と、
上記ゆらぎ吸収バッファに格納されたデータを一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力する機能と、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値をそれぞれ保持する機能と、
これら最小値および最大値とそれぞれの基準値とを所定時間毎に比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときに、上記ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除する機能と、
を実現させるためのゆらぎ吸収プログラムを記録したことを特徴とするものである。
【0024】
請求項8に係る発明によると、コンピュータにおいて記録媒体に記録されたゆらぎ吸収プログラムを読み取ることにより、請求項2または5のゆらぎ吸収処理を簡単に実行することが可能となる。
【0025】
請求項9に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体の発明は、非同期パケット網を介して伝送されるパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するために、コンピュータに、
上記伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納する機能と、
上記ゆらぎ吸収バッファに格納されたデータを一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力する機能と、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を保持する機能と
この最大値と基準値とを所定時間毎に比較して、最大値が基準値を下回ったときに、上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入する機能と、
を実現させるためのゆらぎ吸収プログラムを記録したことを特徴とするものである。
【0026】
請求項9に係る発明によると、コンピュータにおいて記録媒体に記録されたゆらぎ吸収プログラムを読み取ることにより、請求項3または6のゆらぎ吸収処理を簡単に実行することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図1および図2を参照して説明する。
【0028】
図1は本発明の一実施の形態におけるゆらぎ吸収装置の構成を示すブロック図であり、図2は図1に示すゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データサイズの変動と基準値との関係を説明するための図である。
【0029】
図1に示すように、本実施の形態のゆらぎ吸収装置は、パケットの受信処理を行なうパケット受信部1と、受信したパケットを一時的に格納するゆらぎ吸収バッファ2と、ゆらぎ吸収バッファ2からデータを読み出して出力するデータ出力部3と、内部クロックに同期してデータ出力部3に対して出力を指示する出力タイミング制御部4と、ゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量の最大値および最小値をそれぞれ保持する最大値保持部5および最小値保持部6と、最大値保持部5および最小値保持部6にそれぞれ保持された最大値および最小値と現在のゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量とを比較して最大値および最小値を再設定する格納データ量比較部7と、最大値保持部5および最小値保持部6にそれぞれ保持された最大値および最小値に基づいてゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を調整するバッファ蓄積量調整部8とを有している。
【0030】
次に、かかるゆらぎ吸収装置の動作について説明する。
パケット受信部1は、パケットを受信した時点でゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を格納データ量比較部7に最小値として通知する。格納データ量比較部7は、パケット受信部1から通知を受けた値と最小値保持部6に保持されている値とを比較し、通知を受けた値のほうが小さい場合には、その通知を受けた値を最小値保持部6に上書きする。その後、パケット受信部1は、受信したパケットをゆらぎ吸収バッファ2に格納し、格納後の蓄積データ量を格納データ量比較部7に最大値として通知する。格納データ量比較部7は、パケット受信部1から通知を受けた値と最大値保持部5に保持されている値とを比較し、通知を受けた値のほうが大きい場合には、その通知を受けた値を最大値保持部5に上書きする。パケット受信部1は、パケットを受信するたびに上記の処理を繰り返す。
【0031】
出力タイミング制御部4は、内部クロックを基準として、一単位分のデータ長の時間毎に、データ出力部3に対してデータの出力指示を出すと共に、バッファ蓄積量制御部8に対してゆらぎ吸収バッファ2内の蓄積データ量の確認指示を出す。データ出力部3は、出力タイミング制御部4からのデータ出力指示を受けた時点で、ゆらぎ吸収バッファ2からデータを読み出して出力する。また、バッファ蓄積量制御部8は、出力タイミング制御部4からの蓄積データ量確認指示を受けた時点で、ゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を確認し、それが空の場合にはゆらぎ吸収バッファ2に一単位分のダミーデータを挿入する。したがって、データ出力部3は、ゆらぎ吸収バッファ2に蓄積データがあるときはそれを読み出して出力し、蓄積データがないときは挿入されたダミーデータを読み出して出力することになる。この処理を、内部クロックに従って繰り返すことにより、一定時間毎のデータの出力を保証する。この繰り返し回数は出力タイミング制御部4で監視し、それが予め設定した監視サイクルの値に達したら出力タイミング制御部4からバッファ蓄積量制御部8に蓄積量調整指示を出す。
【0032】
バッファ蓄積量制御部8は、出力タイミング制御部4からの蓄積量調整指示を受けると、最大値保持部5および最小値保持部6にそれぞれ保持されている最大値および最小値を確認する。ここで、最小値が一単位分のデータサイズ以上で、最大値が予め設定した基準値を超えていた場合には、ゆらぎ吸収バッファ2に蓄積されているデータ量が実際のゆらぎの幅以上であると判断して、一単位分のデータをゆらぎ吸収バッファ2の先頭から削除し、蓄積データ量を削減する。これに対し、最大値が予め設定した基準値に達していない場合には、ゆらぎ吸収バッファ2に蓄積されているデータ量が不足していると判断して、一単位分のダミーデータをゆらぎ吸収バッファ2の先頭に挿入し、蓄積データ量を増加させる。その後、最大値保持部5および最小値保持部6の内容をそれぞれ初期化する。以降は、このサイクルを繰り返すことにより、監視サイクル毎の最大値保持部5および最小値保持部6の値に基づいて適切な蓄積データ量となるように一単位ずつの調整が行なわれる。
【0033】
図2は、バッファ蓄積量制御部8が最大値保持部5および最小値保持部6の値によって挿入と削除を判断する例を示している。図2において、監視サイクルの間に最小値が一単位以上で、最大値が基準値を超えている場合には、縮小対象となってデータの削除が実施され、最大値が基準値に満たなかった場合には、拡大対象となってダミーデータの挿入が実施される。また、最大値が基準値と一致している状態では、基準値以下のゆらぎしか発生していないと判断され、蓄積データ量の調整は行われない。
【0034】
以上のように本実施の形態によれば、データの読み出しタイミングに同期して、バッファ蓄積量制御部8においてゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を確認し、それが空の場合にはゆらぎ吸収バッファ2に一単位分のダミーデータを挿入するようにしたので、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量は、枯渇検出時点でのゆらぎの幅にあわせた蓄積量となって遅延時間が増えるので、以降の通信で同等のパケット伝送遅延ゆらぎが発生しても、ゆらぎ吸収バッファの枯渇が発生せず、出力データの連続性を保つことができる。
【0035】
また、パケットの受信毎にゆらぎ吸収バッファに2おける蓄積データ量の最大値および最小値をそれぞれ最大値保持部5および最小値保持部6に保持し、これら保持された最大値および最小値とそれぞれの基準値とを所定時間毎にバッファ蓄積量調整部8において比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときはゆらぎ吸収バッファ2から一単位分のデータを削除し、最大値がその基準値を下回ったときは、ゆらぎ吸収バッファ2に一単位分のダミーデータを挿入するようにしたので、ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量が現在発生しているパケット伝送遅延ゆらぎの幅に最適な値に自動的に調節することができると共に、ゆらぎ吸収バッファにおける初期の蓄積データ量を最低限に設定しつつ、そのゆらぎ吸収能力を保証することができ、運用時の設定を容易にできる。さらに、ゆらぎ吸収バッファ2における蓄積データ量は、所定時間毎に一単位ずつのデータ破棄あるいはダミーデータの挿入により調整されるので、所定時間を十分長く取ることにより、例えば通話データの場合には通話に与える影響を最小限に抑えることができる。
【0036】
なお、本発明は上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、上記実施の形態において、最大値保持部5、最小値保持部6および格納データ量比較部7を省略し、データの読み出しタイミングに同期して、バッファ蓄積量制御部8においてゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量を確認し、それが空の場合にはゆらぎ吸収バッファ2に一単位分のダミーデータを挿入するようにしてもよい。また、上記実施の形態において、ゆらぎ吸収バッファ2の蓄積データ量が空の場合におけるバッファ蓄積量制御部8によるデータ読み出しタイミングに同期したダミーデータの挿入動作を省略したり、あるいは最小値保持部6を省略したり、さらには、これらのダミーデータの挿入動作および最小値保持部6を省略したりすることもできる。
【0037】
さらに、上記実施の形態や変形例におけるゆらぎ吸収処理は、そのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、これをコンピュータで読み取って実行するようにすることもできる。このようにすれば、ゆらぎ吸収処理を簡単に実行することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ネットワークの状態の変化によりパケットの伝送遅延ゆらぎが変化しても、パケットの受信動作を停止することなくゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量を最適に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるゆらぎ吸収装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データサイズの変動と基準値との関係を説明するための図である。
【図3】従来のゆらぎ吸収装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パケット受信部
2 ゆらぎ吸収バッファ
3 データ出力部
4 出力タイミング制御部
5 最大値保持部
6 最小値保持部
7 格納データ量比較部
8 バッファ蓄積量調整部
Claims (9)
- 非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するにあたり、
上記ゆらぎ吸収バッファからのデータの読み出しに同期して、該ゆらぎ吸収バッファの蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合には上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入することを特徴とするゆらぎ吸収方法。 - 非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するにあたり、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値を計測し、これら最小値および最大値とそれぞれの基準値とを所定時間毎に比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときは、上記ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除することを特徴とするゆらぎ吸収方法。 - 非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するにあたり、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を計測し、この最大値と基準値とを所定時間毎に比較して、最大値が基準値を下回ったときは、上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入することを特徴とするゆらぎ吸収方法。 - 非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、
上記ゆらぎ吸収バッファからのデータの読み出しに同期して、該ゆらぎ吸収バッファの蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合には上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部を有することを特徴とするゆらぎ吸収装置。 - 非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値をそれぞれ保持する最小値保持部および最大値保持部と、
これら最小値保持部および最大値保持部にそれぞれ保持された最小値および最大値とそれぞれの基準値とを所定時間毎に比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときに、上記ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除するバッファ蓄積量調整部と、
を有することを特徴とするゆらぎ吸収装置。 - 非同期パケット網を介して伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納し、このゆらぎ吸収バッファに格納されたデータをデータ出力部において一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力することによりパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するようにしたゆらぎ吸収装置において、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を保持する最大値保持部と、
この最大値保持部に保持された最大値と基準値とを所定時間毎に比較して、最大値が基準値を下回ったときに、上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入するバッファ蓄積量調整部と、
を有することを特徴とするゆらぎ吸収装置。 - 非同期パケット網を介して伝送されるパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するために、コンピュータに、
上記伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納する機能と、
上記ゆらぎ吸収バッファに格納されたデータを一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力する機能と、
上記データの読み出しに同期して、上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量を確認し、その蓄積データ量が空の場合には上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入する機能と、
を実現させるためのゆらぎ吸収プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 非同期パケット網を介して伝送されるパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するために、コンピュータに、
上記伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納する機能と、
上記ゆらぎ吸収バッファに格納されたデータを一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力する機能と、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最小値および最大値をそれぞれ保持する機能と、
これら最小値および最大値とそれぞれの基準値とを所定時間毎に比較して、最小値および最大値がそれぞれの基準値を超えたときに、上記ゆらぎ吸収バッファから一単位分のデータを削除する機能と、
を実現させるためのゆらぎ吸収プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 非同期パケット網を介して伝送されるパケットの伝送遅延ゆらぎを吸収するために、コンピュータに、
上記伝送されるパケットを受信してゆらぎ吸収バッファに順次格納する機能と、
上記ゆらぎ吸収バッファに格納されたデータを一定時間毎に読み出して一定速度のデータ列に変換して出力する機能と、
上記パケットの受信毎に上記ゆらぎ吸収バッファにおける蓄積データ量の最大値を保持する機能と
この最大値と基準値とを所定時間毎に比較して、最大値が基準値を下回ったときに、上記ゆらぎ吸収バッファに一単位分のダミーデータを挿入する機能と、
を実現させるためのゆらぎ吸収プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2002246329A JP2004088390A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | ゆらぎ吸収方法及び装置、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009278212A (ja) * | 2008-05-13 | 2009-11-26 | Kddi Corp | 通信システム及びジッタバッファの制御方法 |
-
2002
- 2002-08-27 JP JP2002246329A patent/JP2004088390A/ja active Pending
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