JP2004088383A - 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】アナログテレビジョン放送においてもデータ放送を提供する。
【解決手段】アナログテレビジョン放送は、放送局1から放送され、その放送された番組データは、アンテナ2により受信され、端末3に提供される。データ送信局4からは、番組データに対応したデータ放送用のデータ放送用コンテンツが送信され、インターネット5を介して端末3に供給される。端末3は、放送局1からの番組データと、データ送信局4からのデータ放送用コンテンツの両方を処理し、同一画面上に表示させる。本発明は、アナログテレビジョン放送を受信する機能を有するパーソナルコンピュータなどに適用できる。
【選択図】 図1
【解決手段】アナログテレビジョン放送は、放送局1から放送され、その放送された番組データは、アンテナ2により受信され、端末3に提供される。データ送信局4からは、番組データに対応したデータ放送用のデータ放送用コンテンツが送信され、インターネット5を介して端末3に供給される。端末3は、放送局1からの番組データと、データ送信局4からのデータ放送用コンテンツの両方を処理し、同一画面上に表示させる。本発明は、アナログテレビジョン放送を受信する機能を有するパーソナルコンピュータなどに適用できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、デジタル放送において行われているサービスをアナログ放送においても行えるようにするために用いられる装置に適用して好適な情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、アナログテレビジョン放送に加えて、デジタルテレビジョン放送が普及しつつある。デジタルテレビジョン放送では、その放送で流される番組の映像や音声の他に、その番組に関する情報などをテキストや画像などで視聴者に提供するデータ放送のサービスも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
デジタルテレビジョン放送では、上述したように、データ放送も行われているが、アナログテレビジョン放送では、デジタルテレビジョン放送で行われているデータ放送に対応する標準規格に基づいた放送は行われていなかった。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、アナログテレビジョン放送においても、デジタルテレビジョン放送で行われているデータ放送に対応するようなデータ放送を行えるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の情報処理装置は、テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理手段と、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理手段と、番組データ処理手段により処理された番組と、コンテンツデータ処理手段により処理されたコンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御手段とを含むことを特徴とする。
【0006】
前記表示制御手段は、コンテンツデータに含まれる画面のレイアウトに関する情報を基に、コンテンツと番組の同一画面上への表示を制御するようにすることができる。
【0007】
前記コンテンツデータは、BML形式のデータであるようにすることができる。
【0008】
前記コンテンツデータ処理手段が起動されていない場合、前記番組データ処理手段は、受信した番組データに対応するコンテンツデータが存在すると判断したとき、コンテンツデータ処理手段を起動させ、コンテンツデータの受信を開始させるようにすることができる。
【0009】
前記番組データ処理手段が起動されていない場合、コンテンツデータ処理手段は、コンテンツデータを受信したとき、番組データ処理手段を起動させ、コンテンツデータに対応する番組データの受信を開始させるようにすることができる。
【0010】
EPGデータを受信し、処理するEPGデータ処理手段をさらに含み、EPGデータ処理手段により処理されたEPGに基づいて、所定の番組の受信が指示された場合、EPGデータ処理手段は、番組データ処理手段を起動させ、所定の番組の番組データの受信を開始させるとともに、コンテンツデータ処理手段を起動させ、所定の番組に対応するコンテンツデータの受信を開始させるようにすることができる。
【0011】
前記表示制御手段は、コンテンツデータに含まれる情報から、視聴者の指示があった場合に番組と同一画面に表示するコンテンツであると判断した場合、コンテンツの表示を制御するかわりに、コンテンツが存在することを視聴者に認識させるための所定の形状のボタンの表示を制御するようにすることができる。
【0012】
前記所定のネットワークは、インターネットであるようにすることができる。
【0013】
本発明の第1の情報処理方法は、テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、番組データ処理ステップの処理で処理された番組と、コンテンツデータ処理ステップの処理で処理されたコンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、番組データ処理ステップの処理で処理された番組と、コンテンツデータ処理ステップの処理で処理されたコンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の第1のプログラムは、テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、番組データ処理ステップの処理で処理された番組と、コンテンツデータ処理ステップの処理で処理されたコンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の情報処理装置は、テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからチャンネルに関する信号を受信する受信手段と、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理手段と、受信手段により信号を受信した場合、コンテンツデータ処理手段にチャンネルで放送されている番組に関するコンテンツデータの受信を指示する指示手段と、コンテンツデータ処理手段により処理されているコンテンツデータが他のデータ放送により放送されているコンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されているコンテンツデータに対応する番組を放送しているチャンネルに関する信号をテレビジョン受像機に送信する送信手段とを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2の情報処理方法は、テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからのチャンネルに関する信号の受信を制御する受信制御ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、受信制御ステップの処理で信号の受信を制御した場合、コンテンツデータ処理ステップに、チャンネルで放送されている番組に関するコンテンツデータの受信を指示する指示ステップと、コンテンツデータ処理ステップで処理されているコンテンツデータが他のデータ放送により放送されているコンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されているコンテンツデータに対応する番組を放送しているチャンネルに関する信号のテレビジョン受像機への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからのチャンネルに関する信号の受信を制御する受信制御ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、受信制御ステップの処理で信号の受信を制御した場合、コンテンツデータ処理ステップに、チャンネルで放送されている番組に関するコンテンツデータの受信を指示する指示ステップと、コンテンツデータ処理ステップで処理されているコンテンツデータが他のデータ放送により放送されているコンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されているコンテンツデータに対応する番組を放送しているチャンネルに関する信号のテレビジョン受像機への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第2の記録媒体は、テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからのチャンネルに関する信号の受信を制御する受信制御ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、受信制御ステップの処理で信号の受信を制御した場合、コンテンツデータ処理ステップに、チャンネルで放送されている番組に関するコンテンツデータの受信を指示する指示ステップと、コンテンツデータ処理ステップで処理されているコンテンツデータが他のデータ放送により放送されているコンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されているコンテンツデータに対応する番組を放送しているチャンネルに関する信号のテレビジョン受像機への送信を制御する送信制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0020】
本発明の第1の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、テレビジョン放送により放送される番組と、データ放送により放送されるコンテンツを同一の画面に表示させる。
【0021】
本発明の第2の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、テレビジョン放送により放送される番組と、データ放送により放送されるコンテンツのうちの、どちらか一方が切り換えられた場合、その切り換えに追従して他方も切り換えられる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。放送局1は、テレビジョン放送における番組を放送する局であり、映像データと音声データからなるデータ(以下、適宜、番組データと称する)を送信する。
【0023】
放送局1から放送された番組データは、アンテナ2により受信される。アンテナ2により受信された番組データは、端末3に供給される。アンテナ2や端末3は、番組を視聴する視聴者側に設置されているものである。
【0024】
端末3は、データ送信局4からのデータも、インターネット5を介して受信する。データ送信局4からのデータは、放送局1から放送される番組に関する情報などのデータであり、放送局1から放送される番組と連動して視聴者に提供されるデータである。データ送信局4から送信されるデータを、以下の説明においては、適宜、データ放送用コンテンツと称し、データ送信局4がデータ放送用コンテンツを送信することをデータ放送と適宜称する。
【0025】
本実施の形態においては、データ送信局4からのデータ放送用コンテンツは、インターネット5を介して送信されるとして説明するが、インターネット以外のネットワークを用いても良い。また、図1には、放送局1、端末3、およびデータ送信局4は、それぞれ説明の都合上、1つしか記述していないが、実際には複数存在し、また、例えば、放送局1では、複数の放送局1毎に、異なる番組データが送信される。
【0026】
図2は、放送局1の構成例を示す図である。放送局1は、放送する番組の番組データを制作する番組データ制作部11を有する。この番組データ制作部11は、番組の映像や音声を取得するカメラやマイクロフォン、その取得された映像や音声を編集する編集装置などから構成され、実際に放送(送信)される番組の番組データを制作する。
【0027】
番組データ制作部11により制作された番組データは、番組データ記憶部12に記憶される。送信部13は、番組データ記憶部12に記憶されている番組データをタイミング制御部14の指示に基づき読み出し、送信する。タイミング制御部14は、予め設定されたスケジュールで、所定の番組データを読み出し、送信するようにとの指示を出すようにされている。
【0028】
送信部13は、生番組など、予め制作し、記憶させておくことができない番組の番組データを送信する場合、必要に応じ、番組データ作成部11から直接送信する番組データの読み出しを行う(番組データ作成部11から直接番組データが供給される)。
【0029】
図3は、データ送信局4の構成例を示す図である。データ送信局4は、送信するデータ放送用コンテンツを制作するデータ放送用コンテンツ制作部21を有する。このデータ放送用コンテンツ制作部21は、データ放送用の画像やテキストを取得し、編集する機能を有し、例えば、パーソナルコンピュータなどから構成される。
【0030】
データ放送用コンテンツ制作部21により制作されたデータ放送用コンテンツは、データ放送用コンテンツ記憶部22に記憶される。送信部23は、データ放送用コンテンツ記憶部22に記憶されているデータ放送用コンテンツをタイミング制御部24の指示に基づき読み出し、送信する。タイミング制御部24は、予め設定されたスケジュールで、または、視聴者側(端末3側)からの指示があったときに、所定のデータ放送用コンテンツを読み出す指示を出す。
【0031】
送信部23は、予め制作し、記憶させておくことができないデータ放送用コンテンツを送信する場合、必要に応じ、データ放送用コンテンツ作成部21から直接送信するデータ放送用コンテンツの読み出しを行う(データ放送用コンテンツ作成部21から直接データ放送用コンテンツが供給される)。
【0032】
図4は、端末3の内部構成例を示す図である。本実施の形態における端末3は、放送局1からの番組データを受信し、処理する機能と、インターネット5に接続し、データ送信局4からのデータ放送用コンテンツを受信し、処理する機能を少なくとも有している。端末3は、例えば、パーソナルコンピュータ(PDA(Personal Digital Assistance)なども含む)や、インターネット5に接続できるテレビジョン受像機である。テレビジョン受像機の場合、直接インターネット5に接続する機能を有さなくても、セットトップボックスなどを介して接続できる機能を有しているものでも良い。
【0033】
また、端末3は、携帯電話、車載用のテレビジョン受像機、俗にカーナビなどと称される車載用のナビゲーションシステムなどでも良い。
【0034】
ここでは、端末3をパーソナルコンピュータとして説明し、図4には、汎用のパーソナルコンピュータとしての端末3の内部構成例を示す。端末3のCPU(Central Processing Unit)31は、ROM(Read Only Memory)32に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)33には、CPU31が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。
【0035】
入出力インタフェース35は、キーボードやマウスから構成される入力部36が接続され、入力部36に入力された信号をCPU31に出力する。また、入出力インタフェース35には、出力部としてのディスプレイ37も接続されている。図示しないが、出力部としてスピーカなども入力インターフェース35には接続される。
【0036】
さらに、入出力インタフェース35には、ハードディスクなどから構成される記憶部38、および、インターネット5などのネットワークを介して他の装置(例えば、図1のデータ送信局4)とデータの授受を行う通信部39も接続されている。受信部40は、アンテナ2と接続され、放送局1からの番組データを受信する。ドライブ41は、磁気ディスク51、光ディスク52、光磁気ディスク53、半導体メモリ54などの記録媒体からデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
【0037】
ここで、詳細は後述するが、データ送信局4から送信され、インターネット5を介して端末3に受信されるデータ放送用コンテンツについて説明する。データ送信局4から送信されるデータ放送用コンテンツは、放送局1から放送される番組に連動した情報を視聴者に提供するためのものである。ここで、番組に連動するとは、例えば、番組が放送されている時点で、その番組に関する情報として、所定のタイミングで視聴者に提供され、次のタイミングになると、次の情報が提供されるといったことである。すなわち、送受信されるデータは、テレビジョン放送で、インタラクティブにマルチメディア情報を提供するためのものである。
【0038】
そのデータ放送用コンテンツのデータは、BML(Broadcast Markup Language)規格に基づき記述されたデータである。このBML規格は、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送のデータ放送において用いられている規格である。本実施の形態においては、このBML規格によるデータが送受信されるとして説明するが、例えば、MHPやiTVなどの、日本国内以外の他の地域で用いられているデータ放送の規格に基づくデータが送受信されるとしても良い。
【0039】
端末3は、このようなBML規格で記述されたデータ放送用コンテンツを受信し、処理するとともに、放送局1から放送された番組データも受信し、処理する。このようなコンテンツやデータを受信し、処理するためのソフトウェアについて説明する。ソフトウェアは、端末3の記憶部38としての例えばハードディスクドライブに記憶され、必要に応じ、RAM33に展開される。また、その展開されたソフトウェアに基づき、CPU31は、端末3の各部を制御する。
【0040】
図5は、記憶部38に記憶され、必要に応じてRAM33に展開されるソフトウェアの構成を示す図である。OS71は、オペレーションシステムであり、プログラムの実行やファイルの管理を行う。このOS71は、例えば、Windows(登録商標) XPなどである。
【0041】
ウィンドウズ(登録商標)システム72は、ウィンドウ環境をサポートするためのソフトウェアであり、ディスプレイ37上に表示されているウィンドウの管理や、ユーザが行った操作に対応する処理などを制御する。BMLブラウザ73は、BML規格で記述されたデータ(以下、適宜、BMLコンテンツと称する)を処理するためのソフトウェアである。
【0042】
TV(テレビジョン)チューナソフトウェア74は、放送局1からの番組データを処理するソフトウェアであり、複数のチャンネルからユーザにより指示された1つのチャンネルを選択し、その選択されたチャンネルにおける番組データを受信し、処理する。
【0043】
WWW(World Wide Web)ブラウザ75は、インターネット5を介して受信されるデータ、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)規格により記述されたデータなどを処理するソフトウェアである。
【0044】
次に、図1に示した情報処理システムにおける動作について説明する。なお、前提として、複数の放送局1から、それぞれチャンネル毎に番組データが放送され、アンテナ2は、それらの番組データを受信できる状態とされており、また、複数のデータ送信局4から、複数の放送局1から放送される番組に対応するデータ放送用コンテンツが送信され、端末3の通信部39は、それらのデータ放送用コンテンツを受信できる状態とされている。
【0045】
まず、図6のフローチャートを参照して、TVチューナソフトウェア74の処理により所定の番組がディスプレイ37(図4)上に表示され、そのディスプレイ37上に、BMLブラウザ73により処理されたデータ放送によるデータが表示されるまでの動作について説明する。なお、ここでは、まず、番組の最初から視聴が開始される場合を例に挙げて説明し、番組の途中から視聴が開始される場合については後述する。
【0046】
データ送信局4は、ステップS11において、EPG(Electronic Program Guide)に関するデータを送信する。送信されたEPGに関するデータは、インターネット5を介して端末3の通信部39に受信される。ここで、EPGに関するデータは、HTML規格で記述されたデータであるとすると、WWWブラウザ75により処理される。CPU31(図4)は、通信部39により受信されたEPGデータを、RAM33に展開されているWWWブラウザ75に基づき処理する。
【0047】
EPGデータが処理されることにより、ディスプレイ37上に、例えば、図7に示すようなEPGが表示される。EPGは、各チャンネル、時間、放送される番組が、それぞれ関連付けられ、ユーザに使い勝手が良いように編集されて提供される番組ガイドである。例えば、図7において、チャンネル1で、12時台には、番組Aという番組が放送されることがEPG上で示されている。この番組Aという番組のタイトルが表示されている部分には、タイトルの他に、例えば、番組の内容の簡単な説明文や、その番組の出演者などが表示される。
【0048】
EPG上には、カーソル81も表示される。図7において、カーソル81は、番組Xというタイトル上に位置している。このカーソル81は、入力部36としてのマウスやリモートコントローラ(いずれも不図示)により、操作可能とされている。ユーザは、所望の番組のタイトル上、例えば、視聴したい番組のタイトル上に、カーソル81を移動させ、クリックなど、選択、決定を示す操作を実行する。
【0049】
ステップS22において、選択、決定を示すクリックなどの操作(以下の説明おいては、クリックと略記する)がされたか否かが判断される。ステップS22において、クリックされたと判断されるまで、ステップS22の処理は繰り返され(EPGの表示状態が継続され)、クリックされたと判断されると、その操作に対応した処理が、ステップS23以降で行われる。
【0050】
ステップS23において、BMLブラウザ73の起動が指示される。この指示は、受信したEPGデータのスクリプトに書き込まれており、上述したように、ディスプレイ37上に表示されているEPGのうちの所定のタイトルに対してクリックなどの所定の操作が行われると、BMLブラウザ73が起動されるようになっている。
【0051】
同じように、クリックが行われたと判断されると、TVチューナソフトウェア74の起動が指示される(ステップS24)。また、TVチューナソフトウェア74が起動されたときに、受信されるチャンネルは、クリックされたタイトルに対応するチャンネルである。このような処理が行われることによりステップS41において、番組データの受信、処理が開始される。
【0052】
このようにして、EPG内の1つの番組のタイトルに対して、クリックが行われると、BMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74が、それぞれ、WWWブラウザ75の指示に従って起動され、さらに、TVチューナソフトウェア74により番組データの受信、処理が開始される。
【0053】
BMLブラウザ73が起動されることにより、端末3において、データ送信局4から送信されるデータ放送用コンテンツが処理できる状態となり、TVチューナソフトウェア74が起動されることにより、端末3において、放送局1からの番組データを処理できる状態となる。
【0054】
なお、ここでは、クリックなどの操作がされると、BMLブラウザ73やTVチューナソフトウェア74が起動されるとして説明するが、このように、BMLブラウザ73やTVチューナソフトウェア74が起動されるのは、その時点で放送されている番組のタイトルが操作されたときである。
【0055】
その時点で放送されている番組以外のタイトルがクリックされた場合、すなわち、既に放送された番組のタイトルや、後の時点で放送される番組のタイトルがクリックされた場合、その番組の詳細な内容が表示されるなどする。これは、クリックされた時点で放送されていなければ、その番組を視聴者に提供することはできないため、そのような状況が発生したようなときに対応するためである。
【0056】
図6のフローチャートの説明に戻り、ステップS25において、ユーザにより選択され、決定された番組のタイトルに関する情報がデータ送信局4に対して送信される。タイトルに関する情報を受信したデータ送信局1は、ステップS12において、データ放送用コンテンツ記憶部22(図3)から、受信したタイトルに対応するデータ放送用コンテンツを読み出し、送受信部23により、インターネット5を介して端末3に対して送信する。
【0057】
この読み出しは、例えば、ユーザが選択することができるタイトルには、そのタイトルに対応するデータ放送用コンテンツのURL(Uniform Resource Locator)が関連付けられており、そのURLを元に行われる。
【0058】
ここで、データ送信局4から端末3に対して送信されるデータ放送用コンテンツについて説明する。上述したように、データ放送用コンテンツは、この場合、BML規格で記述されたデータ(コンテンツ)である。送信されるデータ放送用コンテンツを詳細に説明するに、送信されるBMLコンテンツは、図8に示すように、複数のBMLコンテンツ(図8の場合、BMLコンテンツ1乃至3の3つのコンテンツ)と、それらのBMLコンテンツを管理するための番組交換ファイル91とから構成されている。
【0059】
BMLコンテンツ1乃至3は、BML規格で記述されたデータであることは勿論であるが、番組交換ファイル91もBCML(Broadcast Content Markup Language)規格で記述されたデータである。なお、BMLもBCMLも、XML(extensible Markup Language)言語をベースとしたものである。
【0060】
このようにデータ放送用コンテンツとしてひとまとまりとされるデータは、例えば、1番組に関するデータや、所定の時間(例えば、10分)に関するデータなどであるが、どのような単位でまとめられても良い。図8に示した例では、BMLコンテンツ1乃至3の3つのコンテンツと、それらのBMLコンテンツを管理するための1つの番組交換ファイル91とから構成されているが、この番組交換ファイル91は、3つのBMLコンテンツ1乃至3の、切り替えのタイミングなどに関する情報が規定されており、BMLコンテンツ1乃至3は、実際に、ユーザに、データ放送として提供される映像や音声のデータである。
【0061】
このようなデータ放送用コンテンツが送信されると、そのデータ放送用コンテンツは、端末3の通信部39により受信される。CPU31は、既に起動されているBMLブラウザ73に基づき、受信したBML規格のデータ放送用コンテンツを処理する(ステップS31)。
【0062】
このように、BMLブラウザ73によりデータ放送用コンテンツが処理され、TVチューナソフトウェア74により、番組データが処理されることにより、端末3のディスプレイ37上には、例えば、図9に示したような画面が表示される。ディスプレイ37の図中左側には、BMLブラウザ73により処理されたデータ放送用コンテンツに基づく画像が表示されるデータ放送用コンテンツ表示部101が設けられている。
【0063】
データ放送用コンテンツ表示部101に表示される画像は、静止画像、動画像、テキストなどである。ディスプレイ37の右上側には、TVチューナソフトウェア74により処理された番組データに基づく画像が表示される番組データ表示部102が設けられている。
【0064】
番組データ表示部102の下側には、リモコン表示部103が設けられている。このリモコン表示部103に表示されるリモートコントローラは、簡易操作を行うためのものであり、ユーザは、このリモートコントローラを、例えば、入力部36としてのマウスを操作することにより、操作することができるようになされている。
【0065】
ディスプレイ37の右下側には、検索部104が設けられている。この検索部104を用いることにより、ユーザは、データ放送により放送されるデータから所望のデータを検索できるようになされている。
【0066】
図9に示した画面は、一例であり、限定を示すものではない。例えば、リモコン表示部103に表示されるリモートコントローラは、必ずしも表示される必要があるわけではなく、表示されないようにしても良い。また例えば、番組データ表示部102の表示領域をディスプレイ37の右側半分とするなど、自由にレイアウトできる。
【0067】
図6のフローチャートを参照して説明した動作では、ユーザは、HTMLにより規定されているEPGのスクリプトに、BMLブラウザ73の起動やTVチューナソフトウェア74の起動を指示するスクリプトが含まれるとして説明したが、含まれないような実施の形態を取ることも可能である。
【0068】
EPGのスクリプトにBMLブラウザ73の起動やTVチューナソフトウェア74の起動を指示するスクリプトが含まれないようにした場合、図10のフローチャートの処理に従って行われる。データ送信局4が行うステップS51の処理と、その処理に対応して、端末3のWWWブラウザ75が行うステップS61とステップS62の処理は、図6のステップS11およびステップS21、S22と同様の処理なので、その説明は省略する。
【0069】
ステップS62において、EPG内の所定の番組のタイトルに対してクリックが行われたと判断された場合、ステップS63において、そのクリックされたタイトルに関する(識別するための)データがデータ送信局4に対して送信される。
【0070】
データ送信局4は、ステップS52において、端末3のBMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74の起動を指示するためのデータを送信する。このデータが受信されることにより、端末3のWWWブラウザ75は、BMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74の起動を指示する。そして、BMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74は、指示に基づきそれぞれ起動される。
【0071】
一方、データ送信局4は、BMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74の起動を指示するためのデータを送信するとともに、ステップS53において、データ放送用コンテンツの読み出しを行い、その読み出したデータ放送用コンテンツを端末3に対して送信する。この際読み出され、送信されるデータ放送用コンテンツは、ユーザにより選択されたタイトル(番組)に対応するものである。
【0072】
データ送信局4から送信されたデータ放送用コンテンツは、端末3により受信され、起動されているBMLブラウズ73に基づき処理される(ステップS71)。また、ステップS81において、起動されているTVチューナソフトウェア74により、受信された番組データの処理も開始される。
【0073】
このようにして、図9に示したような画面が、端末3のディスプレイ37上に表示される。
【0074】
仮に、ユーザがクリックなどの操作を実行した番組のタイトルが、その時点で放送されていない番組のタイトルであった場合、そのようなタイトルに関するデータを受信したデータ送信局4は、ステップS52において、起動指示用のデータの送信処理を行わず、ステップS53に進み、データ放送用コンテンツとして、番組が放送されているときに提供されるデータとは異なり、番組内容などに関する事前に提供できる情報のデータを読み出し、送信する。従って、端末3側においては、BMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74は起動されず、WWWブラウザ75だけが起動された状態が継続され、WWWブラウザ75による処理が継続される。
【0075】
このように、操作されたタイトルと、その操作が実行された時刻との関係から、データ送信局4側から送信されるデータ放送用コンテンツの内容を変えるようにしても良い。
【0076】
上述した実施の形態において、BMLブラウザ73が起動される際、WWWブラウザ75は、その後の処理において必要ない場合、終了されるようにしても良い。
【0077】
次に、図6または図10のフローチャートを参照して説明した実施の形態においては、EPGデータがHTML形式で記述されており、WWWブラウザ75により処理される場合を例としてあげて説明したが、BML形式で記述されたEPGデータが用いられるようにし、WWWブラウザ75を用いないで処理が行われるようにしても良い。このようにした場合の動作について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0078】
ステップS101において、データ送信局4から送信されたBML形式で記述されたEPGデータは、端末3の通信部39により受信される。端末3のBMLブラウザ73は、ステップS111乃至S113において、図10のステップS61乃至S63と同様の処理を行う。この場合、EPGデータは、BML形式でかかれているため、データ送信局4から送信されたEPGデータは、端末3のWWWブラウザ75ではなく、BMLブラウザ73により処理される。
【0079】
ステップS113において、端末3から送信されるデータは、ユーザがクリックした番組のタイトルに関連付けられているURLである。このURLは、データ放送用コンテンツを一意に決定するために割り振られているものである。このようなURLを受信したデータ送信局4は、ステップS102において、受信したURLに対応するデータ放送用コンテンツをデータ放送用コンテンツ記憶部22から読み出し、インターネット5を介して端末3に対して送信する。
【0080】
その送信されるデータ放送用コンテンツは、図8に示したようなデータである。この場合、番組交換ファイル91(図8)には、TVチューナソフトウェア74を起動させ、視聴者がクリックした番組のタイトルに対応する番組データを再生するように指示するスクリプトが含まれている。従って、ステップS114において、端末3のBMLブラウザ73は、受信したデータ放送用コンテンツの処理を開始することにより、TVチューナソフトウェア74を起動させる。
【0081】
起動されたTVチューナソフトウェア74は、ステップS121において、BMLブラウザ73により処理されたデータ放送用コンテンツに含まれる番組交換ファイル91に従って、所定のチャンネルの番組データの受信を開始し、その番組データの処理を開始する。
【0082】
一方、BMLブラウザ73は、ステップS115において、受信したデータ放送用コンテンツの処理を開始する。このようにして処理が行われることにより、例えば、図9に示すような画面がディスプレイ37上に表示される。
【0083】
上述した実施の形態においては、図9に示したような画面がディスプレイ37に表示されるとして説明したが、データ放送用コンテンツは、選択された番組に必ずしも用意されているとは限らず、番組によっては、その番組に対応するデータ放送用コンテンツが作成されていない場合もある。また、視聴者が、必ずしもデータ放送用コンテンツの表示を所望しているとは限らない。
【0084】
このような状況を鑑み、データ放送用コンテンツを受信する際の端末3の動作について、上述した説明と重なる部分もあるが、再度、図12のフローチャートを参照して説明する。ステップS151において、EPGからユーザが所望とする番組が選択される。ステップS152において、選択された番組に関連付けられているデータ放送用コンテンツがあるか否かが判断される。
【0085】
この判断は、例えば、選択された番組に、データ放送用コンテンツを一意に決定するためのURLが関連付けられているか否かを判断することにより行われる。勿論、その他の方法により、選択された番組に、データ放送用コンテンツがあるか否かを判断するようにしても良い。
【0086】
ステップS152において、選択された番組にデータ放送用コンテンツがないと判断された場合、ステップS153に進み、あると判断された場合、ステップS154に進む。
【0087】
選択された番組にデータ放送用コンテンツがないと判断された場合、データ放送用コンテンツをディスプレイ38上に表示させることができないため、そのようなデータ放送用コンテンツを表示させるための、例えば、図9に示した画面において、データ放送用コンテンツ表示部101といった表示領域を設ける必要はない。
【0088】
従って、ステップS153においては、放送局1から放送された番組データの処理だけが行われる。その結果、ディスプレイ37上には、図9における番組データ表示部102のみが表示される。この際、その番組データ表示部102の大きさは、ディスプレイ37の表示領域と同等の大きさで表示されるようにしても良い。このように、データ放送用コンテンツがない場合には、番組データのみが処理される。
【0089】
ステップS151,S152の処理は、例えば、図11におけるステップS111乃至S113の処理に相当する。従って、番組の選択が行われ、その番組に関連付けられているデータ放送用コンテンツがあると、データ送信局4からデータ放送用コンテンツが送信されてくる。
【0090】
端末3は、ステップS154において、データ放送用コンテンツを受信する。その端末3が受信するデータ放送用コンテンツは、図8に示したような構成であり、番組交換ファイル91というファイルが含まれている。この番組交換ファイル91には、auto_start_flagというフラグが含まれている。
【0091】
このauto_start_flagというフラグは、データ放送用コンテンツが受信されると、端末3側で自動的に(ユーザの指示によらず)、受信されたデータ放送用コンテンツの処理を開始させるか否かを示すフラグであり、TRUEに設定されている場合、自動的に処理を開始させることを示し、FALSEに設定されている場合、自動的に処理を開始させないことを示す。
【0092】
ステップS155において、受信されたデータ放送用コンテンツに含まれる番組交換ファイル91が参照され、auto_start_flagがTRUEに設定されているか否かが判断される。ここで、番組交換ファイル91の一例(一部)を図13に示す。なお、図13に示した番組交換ファイル91において、図中左側の行番号は、説明のために付したものであり、実際のファイルにおいては付す必要はない。
【0093】
auto_start_flagは、8行目に記載されており、図13に示した例では、TRUEに設定されている。番組交換ファイル91には、5,6行目に対応する番組データが提供される時間帯に関する情報(従ってこのファイルが実際に処理されるべき時間帯に関する情報)、15,16行目にデータ放送のデータ構造を規定する情報、22行目乃至27行目まででイベントメッセージ(BMLコンテンツ1乃至3(図8)を処理するタイミングなど)の情報などが含まれる。
【0094】
図12のフローチャートの説明に戻り、ステップS155において、auto_start_flagがTRUEではないと判断されると、ステップS156に進む。ステップS156においては、まず、放送局1から放送され、視聴者により受信および処理が指示された番組の番組データの処理が開始される。そのような番組データの処理が開始される一方で、ステップS157において、データボタンの表示が行われる。
【0095】
ここでデータボタンとは、例えば、図14に示すように、ディスプレイ37上に、所定の大きさ、形状で、所定の位置に表示される。図14に示したデータボタン121は、四角形の形状であるが、その他の形状でも良い。また、データボタン121が表示される状態は、データ放送用コンテンツがあるが、ユーザの指示がなければ表示しないという状態である。従って、データボタン121は、データ放送がされていることをユーザに認識させるために表示される。
【0096】
このように、データボタン121が表示される状態は、データ放送用コンテンツが表示されない状態であるので、放送局1からの番組データのみを処理し、ディスプレイ37上に表示させればよい状態である。そこで、図14に示したように、ディスプレイ37の表示領域と、番組データ表示部102を略同一の大きさにし、その番組データ表示部102に表示されている番組上に、データボタン121を表示させる。なお、このデータボタン121は、視聴者の指示により非表示にすることも可能とされている。
【0097】
このようなデータボタン121が表示されている状態において、ユーザがそのデータボタン121を操作したか否かがステップS158において判断される。ステップS158において、データボタン121が操作されたと判断されるまで、図14に示したような画面の表示状態が維持され、データボタン121が操作されたと判断されると、ステップS159に進む。
【0098】
ステップS159において、番組データの処理とデータ放送用コンテンツの処理が行われることにより、図14に示したような表示状態から、図9に示したような表示状態に切り換えられる。
【0099】
一方、ステップS155において、受信されたデータ放送用コンテンツに含まれる番組交換ファイル91が参照されることにより、auto_start_flagがTRUEであると判断された場合、ステップS156乃至S158の処理はスキップされ、ステップS159に進む。従って、図9に示したような画面が視聴者に提供される。
【0100】
このようにして、データ放送がされているときと、されていないときで、また、データ放送がされているときでも、ユーザの指示によらず、自動的にデータ放送が処理されるときとされないときがある。このような制御が行われることにより、図9に示した画面の状態のときと、図14に示した画面の状態が切り換えられることになる。すなわち、番組データ表示部102の表示領域の大きさが切り換えられる。このような画面の制御は、データ送信局4から供給されるデータ放送用コンテンツに含まれる番組交換ファイル91(図8)に基づき行われる。
【0101】
番組ファイル91は、図13に示したようなファイル構造とされ、種々の情報が含まれているが、画面を制御するための、この場合、番組データ表示部102の表示領域を設定するための情報も含まれている。図13では、そのような情報を示していないので、以下に、番組データ表示部102の領域(すなわち、放送局1から放送される番組が表示される領域)の大きさの設定に関わる情報を示す。
【0102】
<object id=”audio” type=”audio/X−arib−mpeg2−aac” data=”/10” streamstatus=”play” remain=”remain”/>
<object id=”video” type=”video/X−arib−mpeg2” data=”/00” remain=”remain” style=”left:528px; top:40px; width:360px; height:202px;”/>
【0103】
type属性は、例えば、衛星放送などで行われているデジタル方式の放送(以下、適宜、デジタル放送と記述する)における映像の形式が指定できるが、また、data属性ではデジタル放送のエレメンタリストリーム値が指定できるが、これらの情報は、インターネット5を介して供給されるデータ放送用コンテンツにおいては意味がないため受信したとしても処理する必要はない。
【0104】
このような受信したとしても処理する必要がないデータを含ませるというのは、デジタル放送で行われるデータ放送と、本発明を適用して行われるデータ放送との間で、互換性が保たれることを意味し、換言すれば、デジタル放送におけるデータ放送と、本発明を適用したデータ放送には、同じデータを用いることが可能であることを意味している。
【0105】
本実施の形態においては、その時点で、チューニングされているテレビジョン放送の映像が対象とされる。streamstatus 属性は play とし、その時点でチューニングされているテレビジョン放送の映像が再生される。
【0106】
Style 属性で指定されている left, top, width, height を使って映像の表示エリア、この場合、番組データ表示部102の表示領域が指定される。通常、放送される番組が表示される領域の場合、その領域の縮小サイズには、パターンがあり、なんらかの限定が加えられているが、本実施の形態のように、番組交換ファイル91に含まれる情報で大きさを設定するようにすれば、その大きさは自由に変更することができる。
【0107】
また、必要に応じて、BMLブラウザ73において、テレビジョン放送の映像のアスペクトレシオの調整も行うようにしても良い。ECMAScript((Europian Computer Manufacturer Association)−262 standard)により、video, audio のobject 要素が操作された場合は、放送での処理と同様にその指示に従い動作が行われる。
【0108】
次に、図9に示したような画面、すなわち、放送されている番組の番組データと、その番組に関連付けられているデータ放送用コンテンツが処理されて、表示されている状態の画面が、ディスプレイ37上に表示されるとき、また、画面が表示された後の端末3の動作について説明する。
【0109】
なお、以下の説明における動作が行われている間、放送局1から放送されている番組の番組データを受信し、処理することにより、番組データ表示部102に番組が表示される状況が維持されるため、そのためにTVチューナソフトウェア74が行う処理は一定であるため、TVチューナソフトウェア74における動作の説明は省略し、主に、BMLブラウザ73が行う処理について説明する。
【0110】
上述した実施の形態における説明では、番組は最初から視聴されるとして説明をしたが、番組の途中から視聴される場合もある。また、視聴者がEPGから所望の番組のタイトルを選択すると、図8に示したようなデータ放送用コンテンツが、端末3に対して提供されるが、このデータ放送用コンテンツは、例えば、1番組、1時間など、所定の単位でまとめられたデータである。ここでは、1番組のデータがデータ放送用コンテンツとして提供されるとして以下の説明を行う。
【0111】
これらのことを考慮すると、1番組のデータ放送用コンテンツが提供される場合、その提供が行われた際、必ずしも、その番組の最初から視聴者が視聴しているとは限らず、提供されたデータ放送用コンテンツの最初から処理を開始すれば良いとは限らない。換言すれば、視聴者は、所定の番組を途中から視聴を開始し、そのために、提供されたデータ放送用コンテンツの最初から処理を開始するのではなく、その所定の番組の途中に対応する部分から処理を開始する必要がある場合がある。
【0112】
そこで、データ放送用コンテンツが提供されると、図15に示したようなフローチャートの処理が、端末3において実行される必要がある。端末3のBMLブラウザ73は、ステップS171において、相対時間の算出の処理を実行する。相対時間とは、図16を参照して説明するに、受信したデータ放送用コンテンツの処理(再生)を本来開始すべき時刻(データ放送用コンテンツの頭の時刻)と、実際にデータ放送用コンテンツの再生を開始すべき時刻(再生時刻)との差分である。付言するに、再生時刻とは、視聴者が番組の視聴を開始した時刻である。
【0113】
ステップS171(図15)において、相対時刻が算出されると、ステップS172において、現時刻(再生時刻)までの処理が行われる。図16を再度参照して説明するに、再生時刻までには、BMLコンテンツ1の処理が既に終了され、BMLコンテンツ2の途中まで処理が既に終了している必要がある。ここで、BMLコンテンツの処理について説明するに、BMLコンテンツの処理については、番組交換ファイル91に記述されている。
【0114】
番組交換ファイル91には、データ放送用コンテンツ内に含まれる複数のBMLコンテンツの切り換えを行うタイミングや、1つのBMLコンテンツ内でイベントを発火するタイミングなどが記述されている。これらのタイミングをイメージ的に、図16の番組交換ファイル91に記述する。図中、黒い三角形は、1つのBMLコンテンツ内でイベントを発火するタイミングを示し、白い三角形は、BMLコンテンツの切り換えを行うタイミングを示している。
【0115】
図16に示した例では、1つのBMLコンテンツ内でイベントを発火するタイミングとしてイベント発火タイミング92−1乃至92−5が設定されており、BMLコンテンツの切り換えを行うタイミングとして、切り換えタイミング93−1,93−2が、それぞれ設定されている。
【0116】
図16に示した例で、再生時刻までには、3つのイベント発火タイミング92−1乃至92−3が処理されている必要があり、1つの切り換えタイミング93−1が処理されている必要がある。そこで、ステップS172においては、これらのタイミングが順次処理される。この処理は、視聴者に提供される必要はないため(視聴者に提供されては好ましくないため)、バックグランド的に処理される。換言すれば、擬似的に処理されるだけであり、実際に処理された画像などが、ディスプレイ37上に表示されるといった処理が行われる必要はない。
【0117】
このように、本来再生が開始される時点(データ放送用コンテンツの最初)から、再生時刻までの処理をバックグランド的に処理するのは、BMLコンテンツ同士に依存性がある可能性があるからである。例えば、図16に示した例では、BMLコンテンツ1が処理された後の状態で、BMLコンテンツ2が処理される必要があり、BMLコンテンツ2が処理された後の状態で、BMLコンテンツ3が処理される必要があるというように、前のBMLコンテンツの処理状態に依存して、後のBMLコンテンツの処理が行われる。
【0118】
このようにBMLコンテンツ同士が、依存関係にある場合には、再生時刻までに処理されるべきBMLコンテンツが処理される必要がある。しかしながら、BMLコンテンツ同士に依存関係がないような場合には、再生時刻に再生されるべきBMLコンテンツ内で、再生時刻までの部分が処理されればよい。
【0119】
図16の例では、再生時刻は、BMLコンテンツ2の部分に位置しているが、BMLコンテンツ1とBMLコンテンツ2には依存関係がないような場合には、BMLコンテンツ1を処理する必要ない。そこで、BMLコンテンツ2の最初から再生時刻までの部分が処理される。この場合、BMLコンテンツ2の最初(切り換えタイミング93−1が示す時刻)から再生時刻までの部分には、イベント発火タイミング92−3が存在しているため、そのイベント発火タイミング92−3の処理が、ステップS172の処理として実行される。
【0120】
このように、BMLコンテンツ同士に依存関係がないような場合、再生時刻が位置するBMLコンテンツに関する処理だけが行われればよいため、ステップS171において行われる相対時間の算出も、データ放送用コンテンツの最初から再生時刻までの時間ではなく、処理すべきBMLコンテンツ(図16の例の場合、BMLコンテンツ2)の最初から再生時刻までの時間が算出されればよい。
【0121】
BMLコンテンツ同士が依存関係にあるか否かにより処理すべき部分が異なるので、予めBMLコンテンツ同士に依存関係があると設定しておくか、または、依存関係は無いと設定しておく必要がある。または、BMLコンテンツ同士が依存関係にあるか否かの情報を、番組交換ファイル91に含ませるようにし、その情報に基づいて、ステップS171やステップS172の処理が実行されるようにする必要がある。
【0122】
このようにして、ステップS171とステップS172の処理が実行されると、ステップS173において、番組交換ファイル91に基づいた処理が実行される。番組交換ファイル91に基づいた処理とは、設定されているタイミングでイベントを発火するなどである。
【0123】
ステップS174において、番組交換ファイル91が更新されているか否かのチェックが行われる。番組交換ファイル91は、更新される可能性があり、そのために、チェックという処理が設けられている。更新されているか否かは、データ送信局4に問い合わせることにより行われる。
【0124】
なお、ここでの更新とは、番組交換ファイル91の全体に変更が加えられることによる更新だけでなく、番組交換ファイル91の一部に変更が加えられることによる更新も含む。また、例えば、イベント発火タイミング92の追加など、一部に追加のデータが発生したような場合も更新されたとして処理される。
【0125】
この番組交換ファイル91が更新されているか否かの判断を行うタイミングは、所定の周期毎に行われるようにしても良いし、番組交換ファイル91内で、チェックするタイミングを設定しておき、その設定されたときに行われるようにしても良い。
【0126】
イベントの中には、予め発火のタイミングを設定しておけないものがある。換言すれば、予め番組交換ファイル91に、イベント発火タイミング92として記述しておくことができないイベントが存在する。例えば、生放送の番組に対応したデータ放送を行い、その番組が、クイズ番組であったような場合において、出題内容とその答えをデータ放送としてディスプレイ37上に表示させるようなとき、番組の進行状況に合わせて、出題内容または答えを表示させる必要がある。
【0127】
しかしながら、番組の進行状況は、予め設定しておくことができない事項であり、そのために、出題内容または答えを表示させるタイミングを設定しておくことができず、イベント発火タイミング92を予め番組交換ファイル91内に設定しておくことはできない。
【0128】
仮に、番組交換ファイル91に、答えを表示するタイミングを予め設定しておくと、番組中で答えが発表されていないのに表示されてしまったり、逆に、番組中では答えが発表されているのに表示がされないといったようなことが考えられ、不適切なタイミングで答えが表示されてしまうことが考えられる。
【0129】
このような不適切なタイミングで答えなどが表示されてしまうことを防ぐためには、番組交換ファイル91に、予め表示されるタイミング(イベント発火タイミング92)を設定しておくのではなく、必要に応じ、イベント発火タイミング92を設定するようにすればよい。
【0130】
このように、必要に応じ、イベント発火タイミング92が設定されるようにした場合(設定される必要がある場合)、設定された時点で、番組交換ファイル91が更新されるようにすれば良く、また、更新された番組交換ファイル91が更新された時点で、端末3に提供されるようにすれば良い。このようなことを実現するために、ステップS174において、番組交換ファイル91が更新されたか否かのチェックが行われる。
【0131】
逆に番組によっては、番組交換ファイル91が更新される必要がないようなものもある。換言すれば、番組交換ファイル91に、予め全てのイベント発火タイミング92を設定しておくことができる番組も存在する。そのような番組においては、ステップS174における番組交換ファイル91が更新されたか否かのチェックという処理は実行する必要はなく、省略することが可能である。
【0132】
番組交換ファイル91が更新されたか否かのチェックを行うか否かの情報を、最初に提供されるデータ放送用コンテンツの番組交換ファイル91に含ませるようにしても良い。このように、番組交換ファイル91に更新のチェックを行うか否かの情報を含ませるようにした場合、チェックを行うという情報が含まれているときには、所定の周期的にチェックが行われるようにすればよい。
【0133】
また、番組交換ファイル91にチェックを行うか否かをの情報を含ませないようにしたとしても、チェックを行うのは、番組交換ファイル91に設定されたタイミングで行うという規定を設けておけば、換言すれば、チェックを行うタイミング自体をイベント発火タイミング92として設定しておけば、そのタイミングで更新のチェックが行われることになり、結果として、更新のチェックを行うか否かが設定されることになる。
【0134】
ステップS174において、番組交換ファイル91が更新されたか否かのチェックが行われた結果、更新されている場合、その更新された番組交換ファイル91の提供を受け、その更新された部分をも含む処理が実行され、更新されていない場合、既に提供されている番組交換ファイル91に基づいた処理が継続される。
【0135】
なお、上述したクイズ番組の例のように、番組の進行状況に合わせて番組交換ファイル91が更新されるような場合、放送局1から放送される番組とデータ送信局4から提供されるデータ放送用コンテンツ(番組交換ファイル91を含む)は、関連性があり、放送局1側から、データ送信局4に対して、イベント発火タイミング92に関する情報が提供される必要がある。
【0136】
このように、放送局1とデータ送信局4との間では、所定の情報(この場合、タイミングに関する情報)に関して授受を行う(共有する)必要がある。また、データ送信局4から送信されるデータ放送用コンテンツは、放送局1から放送される番組に関連付けられたデータである。そこで、放送局1とデータ送信局4を同一の局としても良い。すなわち、同一の局から、番組データとデータ放送用コンテンツが送信されるようにしても良い。
【0137】
同一の局から2つのデータが送信されるようにした場合でも、番組データは、地上波または衛星を介して送信され、データ放送用コンテンツは、インターネット5を介して送信される。このようにしたときの局で、デジタル放送を行っている場合、そのデジタル放送で提供するデータ放送と、インターネット5を介して提供するデータ放送とで、同一のデータ(データ放送用コンテンツ)を用いることが可能である。
【0138】
なお、上述した実施の形態においては、EPGから所望の番組が選択された場合を例に挙げて説明したため、BMLブラウザ73やWWWブラウザ75が、TVチューナソフトウェア74を起動するとして説明したが、TVチューナソフトウェア74が、BMLブラウザ73やWWWブラウザ75を起動させることもできるようにしても良い。
【0139】
例えば、TVチューナソフトウェア74が起動されており、番組データが処理されている状態のときに、その番組データに対応するデータ放送が存在すると判断されると、そのデータ放送を受信するために、TVチューナソフトウェア74が、BMLブラウザ73やWWWブラウザ75を起動させ、データ放送も処理されるようにしても良い。番組データに対応するデータ放送が存在するか否かの判断は、例えば、データ送信局4に周期的に問い合わせることにより行うことが可能である。
【0140】
このように、本実施の形態においては、番組データとは別に、その番組データに関連するデータ放送用コンテンツをインターネット5などのネットワークを介して送信するようにしたので、以下のようなことを実現でき、その実現により以下のような利点を享受することが可能となる。
【0141】
まず、アナログテレビジョン放送においては、デジタルテレビジョン放送において行われているデータ放送というものを実現できなかったが、本発明を適用すれば、アナログテレビジョン放送においても、データ放送を提供することが可能となる。
【0142】
また、データ放送用コンテンツを提供するデータ送信局4の構成は、小規模なものでも良い。例えば、パーソナルコンピュータ1台だけでも、データの作成や、インターネット5を介した送信は可能であり、データ送信局4にかかる費用を抑えることができる。
【0143】
デジタルテレビジョン放送においてはデータ放送が行われていたが、本発明を実施することにより、視聴者は、少なくとも同一の番組に対して、2つ以上のデータ放送から好みのデータ放送を選択することが可能となる。すなわち、デジタルテレビジョン放送自体で提供されているデータ放送と、インターネット5を介して提供されているデータ放送のうちの、どちらか一方を選択することが可能となる。
【0144】
または、同時に2つのデータ放送を受信することにより、1つのデータ放送しか受信しないような場合とは異なる映像や音声を提供できるようにすることも可能となる。
【0145】
また、上述したように、インターネット5を介して提供されるデータ放送用のデータ放送用コンテンツの作成、送信は、パーソナルコンピュータ1台だけでも可能であり、そのために、多くの人がデータ放送用コンテンツを作成し、送信することが可能となり、多くのデータ放送用コンテンツがインターネット5を介して提供されるようにすることが可能となる。そのようになることで、視聴者が、より多くのデータ放送のなかから所望のデータ放送を選択するといったようなことが可能となる。
【0146】
デジタルテレビジョン放送において行われているデータ放送は、デジタルテレビジョン放送において規定されている枠からはみ出すことは許されていないが、インターネット5を介して提供されるデータ放送は、そのような規定に縛られないため、デジタルテレビジョン放送とは異なる、規定外のサービスを提供することが可能となる。
【0147】
また、インターネット5を介して提供されるデータ放送は、BML形式のデータに限らず、適宜、他の言語で記述されたデータでも良く、言語の特性を生かしたサービスを提供することが可能となり、もってサービスの幅を広げることが可能となる。
【0148】
また、本発明を適用することにより、EPGから番組が選択されると、その番組の受信が開始されるようにすることができる。すなわち、EPGから所望の番組の再生が行えるようになり、EPGの使い勝手を向上させることが可能となる。
【0149】
また、本発明を適用することにより、番組データとデータ放送用コンテンツが処理されることにより表示される、例えば、図9に示したような画面において、番組データが処理されることにより表示される番組の表示領域(番組データ表示部102の大きさ)を、変化させることが可能となる。
【0150】
番組データ表示部102の表示領域の大きさだけでなく、レイアウトを変えたり、階調フォントなどを用いるなどして見やすい文字に変えたりといったようなことを簡便に行うことが可能となる。
【0151】
上述した実施の形態においては、視聴者がEPGから所望の番組を選択し、その選択された番組が再生されるとして説明したが、例えば、その時点では放送されておらず、後の時点で放送される番組が選択される場合もある。そのような場合には、その選択された番組の録画が予約されたとして設定するようにしても良い。そのように録画予約がされた後の時点で、その録画予約を実行する端末3の動作について、図17のフローチャートを参照して説明する。
【0152】
ステップS201において、BMLブラウザ73は、予約された番組のデータ放送用コンテンツの受信を開始する。この受信が開始される時刻は、予約された番組の放送が実際に開始されるときと同一の時刻でも良いし、予め取得できる状態であるならば、予約時間にかかわらず受信を開始しても良い。予め取得できる状態とは、録画予約がされた番組の実際に放送される前の時点で、例えば、録画予約が設定されたとき、または、録画予約が設定された時点より後のときにおいて、データ送信局4に、取得すべきデータ放送用コンテンツが記憶されている状態のときである。
【0153】
なお、上述したように、実際に番組が放送されている状態において、番組交換ファイル91が更新される場合があるので、更新があると判断されるとき(更新があるか否かの判断については、既に上述したように、一例としては、番組交換ファイル91を参照すれば行えるように設定されている)には、その更新されたデータも受信する必要があるため、予約された番組が実際に放送される時間帯にあわせて、番組データとともに、データ放送用コンテンツも受信されるようにした方が良い。
【0154】
または、予めデータ放送用コンテンツを受信したような場合においても、更新されたファイルがあるか否かを、実際の番組が放送されている時間帯に周期的にチェックするようにしたり、放送後、まとめて更新されたデータを受信するなどの仕組みを設けるなどしても良い。
【0155】
どのような方法を用いても良いが、ステップS201において受信されたデータ放送用コンテンツは、ステップS211において、記憶部38に記憶される。一方、同様に、TVチューナソフトウェア74は、予約された番組の番組データを、ステップS221において受信し、そのデータを記憶部38に記憶させる。
【0156】
このように記憶部38にデータ放送用コンテンツと番組データが記憶されると、ステップS202において、BMLブラウザ73は、再生が指示されたか否かを判断する。再生が指示されたと判断されるまで、ステップS202の処理は繰り返され、再生が指示されたと判断されると、ステップS203に進む。
【0157】
ステップS203において、BMLブラウザ73は、再生が指示された番組に対応するデータ放送用コンテンツを、記憶部38から読み出す。記憶部38は、ステップS212において、BMLブラウザ73により指示されたデータ放送用コンテンツを読み出し、BMLブラウザ73に渡す。BMLブラウザ73は、ステップS204において、供給されたデータ放送用コンテンツに基づく処理を開始する。
【0158】
データ放送用コンテンツに基づく処理として、ステップS205において、番組交換ファイル91に含まれるチャンネル情報から、TVチューナソフトウェア74の起動が指示される。起動の指示が出された後の処理は、番組交換ファイル91に基づく処理が行われる。
【0159】
一方、TVチューナソフトウェア74は、指示に基づき起動されると、ステップS212において、番組データを記憶部38から読み出す。読み出される番組データは、番組交換ファイル91に含まれるチャンネル情報が参照されて行われる。記憶部38は、TVチューナソフトウェア74の指示により、番組データを読み出し、TVチューナソフトウェア74に渡す。
【0160】
TVチューナソフトウェア74は、ステップS223において、供給された番組データの再生を開始する。このようにして、処理が実行されることにより、図9に示したような画面がディスプレイ37上に表示される。
【0161】
このように、録画予約がされた番組に対しても、本発明を適用することができ、本発明を適用することにより、上述したような利点を得ることが可能となる。
【0162】
上述した実施の形態においては、テレビジョン放送の番組データを受信し、処理できる機能を備え、BML形式のデータ放送用コンテンツを処理できる機能を備える端末3により処理が行われる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、2つの機能を必ずしも備える装置においてのみ、本発明が適用されるものではない。
【0163】
例えば、図18に示すように、テレビジョン受像機141とPC(パーソナルコンピュータ)142を端末3として用いても良い。テレビジョン受像機141は、放送局1からの番組データを受信し、処理し、PC142は、インターネット5を介してデータ送信局4からのデータ放送用コンテンツを受信し、処理する。
【0164】
このようにすることで、番組データとデータ放送用コンテンツをともに処理することができる端末3を有していない視聴者においても、それぞれのデータ(コンテンツ)を処理できる装置を有していれば、データ放送を楽しむことが可能となる。また、端末3で番組データとデータ放送用コンテンツを処理するよりも、それぞれの装置での処理負担を軽くすることが可能となる。
【0165】
また、2台の装置に分けることにより、結果として、図19に示すように、テレビジョン受像機141には、番組のみが表示され、PC142には、データ放送によるデータのみが表示されることになる。番組とデータを1画面で表示させる場合に比べ、それぞれの画面が大きくなるので、視聴者にとって見やすい画面となる。
【0166】
図19に示したように、テレビジョン受像機141とPC142を並べて設置するようにし、同時に視聴できるようにすれば、視聴者は、あたかも、テレビジョン受像機141に表示されている番組に連動したデータ放送を、PC142側で視聴しているように感じることが可能となる。換言すれば、視聴者は、2画面で、番組とデータ放送を楽しんでいるように感じることができる。
【0167】
このように番組とデータ放送があたかも連動しているように感じさせるためには、テレビジョン受像機141に表示されている番組と、その番組のために提供されているデータ放送が、PC142に表示されている必要がある。例えば、視聴者がテレビジョン受像機141に表示されている番組を他の番組に切り換えたときには、PC142に表示されているデータ放送も、切り換えられた他の番組に対応したデータ放送に切り換えられる必要がある。
【0168】
しかしながら、テレビジョン受像機141とPC142の間には、例えば、一方で行われた処理が、他方の処理に影響を与えるといったような関係は存在せず、それぞれ独立的に処理を行っている。従って、テレビジョン受像機141において番組が切り換えられたとしても、その切り換えに追従してPC142のデータ放送も切り換えられるといったような処理は行われない。逆に、PC142のデータ放送が切り換えられても、その切り換えに追従してテレビジョン受像機141の番組が切り換えられるといったような処理は行われない。
【0169】
そこで、テレビジョン受像機141とPC142との間に、一方で行われた処理が、他方の処理に影響を与えるような関係を持たせる。そのような関係を実現する一実施の形態の構成を、図20に示す。テレビジョン受像機141には、通常、そのテレビジョン受像機141を操作するためのリモートコントローラ151が備えられている。
【0170】
PC142に、リモートコントローラ151からの信号を受信し、また、テレビジョン受像機141に対して信号を送信する送受信機152を接続する。この送受信機152は、PC142に内蔵される構成とされていても良い。また、ここでは送受信機152を備えた例を挙げて説明するが、例えば、テレビジョン受像機141とPC142を所定のケーブルで接続し、そのケーブルにより、後述する、送受信機152において行われるデータの授受を行わせるようにしても良い。
【0171】
このような構成において行われる処理について説明する。まず、図21のフローチャートを参照し、テレビジョン受像機141の番組が切り換えられた場合の処理について説明する。
【0172】
ステップS301において、視聴者がリモートコントローラ151を操作することにより、リモートコントローラ151から、その操作に対応する信号が出力される。この信号は、この場合、番組の切り換え信号であり、切り換え先の番組のチャンネルを指示する信号である。
【0173】
リモートコントローラ151から出力された信号は、テレビジョン受像機141と送受信機152に受信される。テレビジョン受像機141は、ステップS311において、受信した信号の指示に基づき、受信するチャンネルを切り換えることにより、視聴者に提供する番組の切り換えを行う。
【0174】
送受信機152は、ステップS321において、受信した信号に対応したデータをPC142に対して出力する。ここで、送受信機152から出力されるデータは、受信した信号が示すチャンネル番号の情報である。
【0175】
PC142は、チャンネル番号の情報を含むデータを入力すると、ステップS331において、データ送信局4(図18)に対してデータを送信する。ここで、PC142から送信されるデータは、チャンネル番号を示すデータを含み、そのチャンネル番号に対応するデータ放送用コンテンツを提供するように指示するデータを含むデータである。
【0176】
そのようなデータを受信したデータ送信局4から、その受信に対応する処理として送信されたデータ放送用コンテンツは、ステップS332において、PC142に受信される。PC142には、ステップS333において、受信したデータ放送用コンテンツを処理することにより、データ放送の切り換えを行う。
【0177】
このように、テレビジョン受像機141により受信されている番組が切り換えられた場合、その切り換えに追従して、PC142により受信されているデータ放送も切り換えられる。
【0178】
次に、PC142により受信されているデータ放送が切り換えられた場合の処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。ステップS142において、PC142からデータの出力が行われる。このデータの出力は、視聴者が、データ放送の切り換えを指示した際に行われる。この視聴者が行うデータ放送の切り換えの指示は、例えば、EPGの画面から行われる。
【0179】
PC142から出力されるデータは、切り替えが指示されたデータ放送に対応するテレビジョン放送の番組のチャンネル番号の情報を含む。このようなチャンネル番号の情報や、そのような情報を出力させるための指示を出すデータは、EPGデータや、BML形式のデータに含ませることが可能である。
【0180】
ステップS351において、出力されたデータは、送受信機152に入力される。送受信機152は、入力されたデータを基とした信号を出力する。この場合、入力されたデータに含まれるチャンネル番号に対応する信号である。
【0181】
送受信機152から出力された信号は、テレビジョン受像機141により受信される。この場合、送受信機152は、リモートコントローラ151と同等の処理を行っており、送受信機152からの信号を受信したテレビジョン受像機141は、ステップS371において、受信した信号により指示されたチャンネル番号の番組の受信を開始し、視聴者にその番組の提供を開始する。このようにして、番組の切り換えが実行される。
【0182】
一方、PC142は、ステップS352乃至S354の処理により、視聴者により切り換えを指示されたデータ放送の提供を行う。このステップS352乃至S354における処理は、図21のステップS331乃至S333の処理と同様に行われるため、その説明は省略する。
【0183】
このように、2つの装置を用いたような場合においても、本発明を適用することが可能であり、適用することにより、上述したような利点を享受することが可能となる。
【0184】
上述した実施の形態においては、番組に連動したデータ放送が行われる場合を例に挙げて説明したが、番組に連動していないデータ放送を提供することも可能であるし、データ放送のみを受信し、処理することも可能である。
【0185】
なお、上述した実施の形態においては、データ放送用コンテンツは、ダウンロード形式のデータであるとして説明した。すなわち、図8に示したようなひとまとまりのデータがダウンロードされ、そのダウンロードされたデータが処理されることにより、上述したようなことが実現されるとして説明した。しかしながら、本発明は、データ放送用コンテンツがダウンロード形式以外のストリーム形式であったとしても適用できる。
【0186】
データ放送用コンテンツがストリーム形式で提供される場合においても、上述したダウンロード形式に場合における処理を応用すれば良く、その応用は簡便に行え、特別に仕組みを変える必要はない。
【0187】
なお、上述した実施の形態においては、課金については記述していないが、例えば、データ放送に関して視聴者側が、受信していた通信時間に応じて課金される、その受信されていたパケットのデータ量に応じて課金されるなど、課金が実施されるようにしても良い。また、データ放送により宣伝広告を流すようにした場合、その宣伝広告を流した広告主に対して課金を実施するようにしても良い。
【0188】
上述した一連の処理は、それぞれの機能を有するハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0189】
記録媒体は、図4に示すように、端末3としてのパーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク51(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク52(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク53(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリ54などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM32や記憶部38が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0190】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0191】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0192】
【発明の効果】
本発明の第1の情報処理装置および方法、並びにプログラムによれば、テレビジョン放送における番組を表示させることができる。
【0193】
また、そのテレビジョン放送における番組に連動したデータ放送のコンテンツを、同一画面上に表示させることができる。
【0194】
本発明の第2の情報処理装置および方法、並びにプログラムによれば、データ放送におけるコンテンツを表示させることができる。
【0195】
また、そのデータ放送におけるコンテンツは、テレビジョン放送により放送されている番組に連動したものとすることができる。
【0196】
さらに、テレビジョン放送により放送されている番組と、データ放送により放送されているコンテンツのうちの一方が切り換えられた場合、他方も、その切り換えに追従して切り換えられるようにすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】放送局2の機能ブロック図である。
【図3】データ送信局4の機能ブロック図である。
【図4】端末3の内部構成例である。
【図5】端末3内におけるソフトウェアの構成について説明する図である。
【図6】EPGに関わる処理について説明するフローチャートである。
【図7】EPGについて説明する図である。
【図8】データ放送用コンテンツについて説明する図である。
【図9】ディスプレイ37に表示される画面の一例を示す図である。
【図10】EPGに関わる他の処理について説明するフローチャートである。
【図11】EPGに関わる他の処理について説明するフローチャートである。
【図12】端末3内で行われる処理について説明するフローチャートである。
【図13】番組交換ファイル91について説明する図である。
【図14】データボタンについて説明する図である。
【図15】端末3内で行われる処理について説明するフローチャートである。
【図16】再生時刻までの処理について説明する図である。
【図17】端末3内で行われる予約録画に関する処理について説明するフローチャートである。
【図18】本発明を適用した他の情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図19】2つの装置に表示される画面について説明する図である。
【図20】図18における情報処理システムの詳細な構成を示す図である。
【図21】図20に示した情報処理システムにおける処理について説明する図である。
【図22】図20に示した情報処理システムにおける処理について説明する図である。
【符号の説明】
1 放送局, 2 アンテナ, 3 端末, 4 データ送信局, 5 インターネット, 11 番組データ作成部, 12 番組データ記憶部, 13 送信部, 14 タイミング制御部, 21 データ放送用コンテンツ制作部,22 データ放送用コンテンツ記憶部, 23 送受信部, 24 タイミング制御部, 37 ディスプレイ, 38 記憶部, 39 通信部, 40 受信部, 73 BMLブラウザ, 74 TVチューナソフトウェア, 75
WWWブラウザ, 91 番組交換ファイル
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、デジタル放送において行われているサービスをアナログ放送においても行えるようにするために用いられる装置に適用して好適な情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、アナログテレビジョン放送に加えて、デジタルテレビジョン放送が普及しつつある。デジタルテレビジョン放送では、その放送で流される番組の映像や音声の他に、その番組に関する情報などをテキストや画像などで視聴者に提供するデータ放送のサービスも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
デジタルテレビジョン放送では、上述したように、データ放送も行われているが、アナログテレビジョン放送では、デジタルテレビジョン放送で行われているデータ放送に対応する標準規格に基づいた放送は行われていなかった。
【0004】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、アナログテレビジョン放送においても、デジタルテレビジョン放送で行われているデータ放送に対応するようなデータ放送を行えるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の情報処理装置は、テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理手段と、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理手段と、番組データ処理手段により処理された番組と、コンテンツデータ処理手段により処理されたコンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御手段とを含むことを特徴とする。
【0006】
前記表示制御手段は、コンテンツデータに含まれる画面のレイアウトに関する情報を基に、コンテンツと番組の同一画面上への表示を制御するようにすることができる。
【0007】
前記コンテンツデータは、BML形式のデータであるようにすることができる。
【0008】
前記コンテンツデータ処理手段が起動されていない場合、前記番組データ処理手段は、受信した番組データに対応するコンテンツデータが存在すると判断したとき、コンテンツデータ処理手段を起動させ、コンテンツデータの受信を開始させるようにすることができる。
【0009】
前記番組データ処理手段が起動されていない場合、コンテンツデータ処理手段は、コンテンツデータを受信したとき、番組データ処理手段を起動させ、コンテンツデータに対応する番組データの受信を開始させるようにすることができる。
【0010】
EPGデータを受信し、処理するEPGデータ処理手段をさらに含み、EPGデータ処理手段により処理されたEPGに基づいて、所定の番組の受信が指示された場合、EPGデータ処理手段は、番組データ処理手段を起動させ、所定の番組の番組データの受信を開始させるとともに、コンテンツデータ処理手段を起動させ、所定の番組に対応するコンテンツデータの受信を開始させるようにすることができる。
【0011】
前記表示制御手段は、コンテンツデータに含まれる情報から、視聴者の指示があった場合に番組と同一画面に表示するコンテンツであると判断した場合、コンテンツの表示を制御するかわりに、コンテンツが存在することを視聴者に認識させるための所定の形状のボタンの表示を制御するようにすることができる。
【0012】
前記所定のネットワークは、インターネットであるようにすることができる。
【0013】
本発明の第1の情報処理方法は、テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、番組データ処理ステップの処理で処理された番組と、コンテンツデータ処理ステップの処理で処理されたコンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、番組データ処理ステップの処理で処理された番組と、コンテンツデータ処理ステップの処理で処理されたコンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の第1のプログラムは、テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、番組データ処理ステップの処理で処理された番組と、コンテンツデータ処理ステップの処理で処理されたコンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の情報処理装置は、テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからチャンネルに関する信号を受信する受信手段と、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理手段と、受信手段により信号を受信した場合、コンテンツデータ処理手段にチャンネルで放送されている番組に関するコンテンツデータの受信を指示する指示手段と、コンテンツデータ処理手段により処理されているコンテンツデータが他のデータ放送により放送されているコンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されているコンテンツデータに対応する番組を放送しているチャンネルに関する信号をテレビジョン受像機に送信する送信手段とを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の第2の情報処理方法は、テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからのチャンネルに関する信号の受信を制御する受信制御ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、受信制御ステップの処理で信号の受信を制御した場合、コンテンツデータ処理ステップに、チャンネルで放送されている番組に関するコンテンツデータの受信を指示する指示ステップと、コンテンツデータ処理ステップで処理されているコンテンツデータが他のデータ放送により放送されているコンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されているコンテンツデータに対応する番組を放送しているチャンネルに関する信号のテレビジョン受像機への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0018】
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからのチャンネルに関する信号の受信を制御する受信制御ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、受信制御ステップの処理で信号の受信を制御した場合、コンテンツデータ処理ステップに、チャンネルで放送されている番組に関するコンテンツデータの受信を指示する指示ステップと、コンテンツデータ処理ステップで処理されているコンテンツデータが他のデータ放送により放送されているコンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されているコンテンツデータに対応する番組を放送しているチャンネルに関する信号のテレビジョン受像機への送信を制御する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の第2の記録媒体は、テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからのチャンネルに関する信号の受信を制御する受信制御ステップと、データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、受信制御ステップの処理で信号の受信を制御した場合、コンテンツデータ処理ステップに、チャンネルで放送されている番組に関するコンテンツデータの受信を指示する指示ステップと、コンテンツデータ処理ステップで処理されているコンテンツデータが他のデータ放送により放送されているコンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されているコンテンツデータに対応する番組を放送しているチャンネルに関する信号のテレビジョン受像機への送信を制御する送信制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0020】
本発明の第1の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、テレビジョン放送により放送される番組と、データ放送により放送されるコンテンツを同一の画面に表示させる。
【0021】
本発明の第2の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、テレビジョン放送により放送される番組と、データ放送により放送されるコンテンツのうちの、どちらか一方が切り換えられた場合、その切り換えに追従して他方も切り換えられる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。放送局1は、テレビジョン放送における番組を放送する局であり、映像データと音声データからなるデータ(以下、適宜、番組データと称する)を送信する。
【0023】
放送局1から放送された番組データは、アンテナ2により受信される。アンテナ2により受信された番組データは、端末3に供給される。アンテナ2や端末3は、番組を視聴する視聴者側に設置されているものである。
【0024】
端末3は、データ送信局4からのデータも、インターネット5を介して受信する。データ送信局4からのデータは、放送局1から放送される番組に関する情報などのデータであり、放送局1から放送される番組と連動して視聴者に提供されるデータである。データ送信局4から送信されるデータを、以下の説明においては、適宜、データ放送用コンテンツと称し、データ送信局4がデータ放送用コンテンツを送信することをデータ放送と適宜称する。
【0025】
本実施の形態においては、データ送信局4からのデータ放送用コンテンツは、インターネット5を介して送信されるとして説明するが、インターネット以外のネットワークを用いても良い。また、図1には、放送局1、端末3、およびデータ送信局4は、それぞれ説明の都合上、1つしか記述していないが、実際には複数存在し、また、例えば、放送局1では、複数の放送局1毎に、異なる番組データが送信される。
【0026】
図2は、放送局1の構成例を示す図である。放送局1は、放送する番組の番組データを制作する番組データ制作部11を有する。この番組データ制作部11は、番組の映像や音声を取得するカメラやマイクロフォン、その取得された映像や音声を編集する編集装置などから構成され、実際に放送(送信)される番組の番組データを制作する。
【0027】
番組データ制作部11により制作された番組データは、番組データ記憶部12に記憶される。送信部13は、番組データ記憶部12に記憶されている番組データをタイミング制御部14の指示に基づき読み出し、送信する。タイミング制御部14は、予め設定されたスケジュールで、所定の番組データを読み出し、送信するようにとの指示を出すようにされている。
【0028】
送信部13は、生番組など、予め制作し、記憶させておくことができない番組の番組データを送信する場合、必要に応じ、番組データ作成部11から直接送信する番組データの読み出しを行う(番組データ作成部11から直接番組データが供給される)。
【0029】
図3は、データ送信局4の構成例を示す図である。データ送信局4は、送信するデータ放送用コンテンツを制作するデータ放送用コンテンツ制作部21を有する。このデータ放送用コンテンツ制作部21は、データ放送用の画像やテキストを取得し、編集する機能を有し、例えば、パーソナルコンピュータなどから構成される。
【0030】
データ放送用コンテンツ制作部21により制作されたデータ放送用コンテンツは、データ放送用コンテンツ記憶部22に記憶される。送信部23は、データ放送用コンテンツ記憶部22に記憶されているデータ放送用コンテンツをタイミング制御部24の指示に基づき読み出し、送信する。タイミング制御部24は、予め設定されたスケジュールで、または、視聴者側(端末3側)からの指示があったときに、所定のデータ放送用コンテンツを読み出す指示を出す。
【0031】
送信部23は、予め制作し、記憶させておくことができないデータ放送用コンテンツを送信する場合、必要に応じ、データ放送用コンテンツ作成部21から直接送信するデータ放送用コンテンツの読み出しを行う(データ放送用コンテンツ作成部21から直接データ放送用コンテンツが供給される)。
【0032】
図4は、端末3の内部構成例を示す図である。本実施の形態における端末3は、放送局1からの番組データを受信し、処理する機能と、インターネット5に接続し、データ送信局4からのデータ放送用コンテンツを受信し、処理する機能を少なくとも有している。端末3は、例えば、パーソナルコンピュータ(PDA(Personal Digital Assistance)なども含む)や、インターネット5に接続できるテレビジョン受像機である。テレビジョン受像機の場合、直接インターネット5に接続する機能を有さなくても、セットトップボックスなどを介して接続できる機能を有しているものでも良い。
【0033】
また、端末3は、携帯電話、車載用のテレビジョン受像機、俗にカーナビなどと称される車載用のナビゲーションシステムなどでも良い。
【0034】
ここでは、端末3をパーソナルコンピュータとして説明し、図4には、汎用のパーソナルコンピュータとしての端末3の内部構成例を示す。端末3のCPU(Central Processing Unit)31は、ROM(Read Only Memory)32に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)33には、CPU31が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムなどが適宜記憶される。
【0035】
入出力インタフェース35は、キーボードやマウスから構成される入力部36が接続され、入力部36に入力された信号をCPU31に出力する。また、入出力インタフェース35には、出力部としてのディスプレイ37も接続されている。図示しないが、出力部としてスピーカなども入力インターフェース35には接続される。
【0036】
さらに、入出力インタフェース35には、ハードディスクなどから構成される記憶部38、および、インターネット5などのネットワークを介して他の装置(例えば、図1のデータ送信局4)とデータの授受を行う通信部39も接続されている。受信部40は、アンテナ2と接続され、放送局1からの番組データを受信する。ドライブ41は、磁気ディスク51、光ディスク52、光磁気ディスク53、半導体メモリ54などの記録媒体からデータを読み出したり、データを書き込んだりするときに用いられる。
【0037】
ここで、詳細は後述するが、データ送信局4から送信され、インターネット5を介して端末3に受信されるデータ放送用コンテンツについて説明する。データ送信局4から送信されるデータ放送用コンテンツは、放送局1から放送される番組に連動した情報を視聴者に提供するためのものである。ここで、番組に連動するとは、例えば、番組が放送されている時点で、その番組に関する情報として、所定のタイミングで視聴者に提供され、次のタイミングになると、次の情報が提供されるといったことである。すなわち、送受信されるデータは、テレビジョン放送で、インタラクティブにマルチメディア情報を提供するためのものである。
【0038】
そのデータ放送用コンテンツのデータは、BML(Broadcast Markup Language)規格に基づき記述されたデータである。このBML規格は、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送のデータ放送において用いられている規格である。本実施の形態においては、このBML規格によるデータが送受信されるとして説明するが、例えば、MHPやiTVなどの、日本国内以外の他の地域で用いられているデータ放送の規格に基づくデータが送受信されるとしても良い。
【0039】
端末3は、このようなBML規格で記述されたデータ放送用コンテンツを受信し、処理するとともに、放送局1から放送された番組データも受信し、処理する。このようなコンテンツやデータを受信し、処理するためのソフトウェアについて説明する。ソフトウェアは、端末3の記憶部38としての例えばハードディスクドライブに記憶され、必要に応じ、RAM33に展開される。また、その展開されたソフトウェアに基づき、CPU31は、端末3の各部を制御する。
【0040】
図5は、記憶部38に記憶され、必要に応じてRAM33に展開されるソフトウェアの構成を示す図である。OS71は、オペレーションシステムであり、プログラムの実行やファイルの管理を行う。このOS71は、例えば、Windows(登録商標) XPなどである。
【0041】
ウィンドウズ(登録商標)システム72は、ウィンドウ環境をサポートするためのソフトウェアであり、ディスプレイ37上に表示されているウィンドウの管理や、ユーザが行った操作に対応する処理などを制御する。BMLブラウザ73は、BML規格で記述されたデータ(以下、適宜、BMLコンテンツと称する)を処理するためのソフトウェアである。
【0042】
TV(テレビジョン)チューナソフトウェア74は、放送局1からの番組データを処理するソフトウェアであり、複数のチャンネルからユーザにより指示された1つのチャンネルを選択し、その選択されたチャンネルにおける番組データを受信し、処理する。
【0043】
WWW(World Wide Web)ブラウザ75は、インターネット5を介して受信されるデータ、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)規格により記述されたデータなどを処理するソフトウェアである。
【0044】
次に、図1に示した情報処理システムにおける動作について説明する。なお、前提として、複数の放送局1から、それぞれチャンネル毎に番組データが放送され、アンテナ2は、それらの番組データを受信できる状態とされており、また、複数のデータ送信局4から、複数の放送局1から放送される番組に対応するデータ放送用コンテンツが送信され、端末3の通信部39は、それらのデータ放送用コンテンツを受信できる状態とされている。
【0045】
まず、図6のフローチャートを参照して、TVチューナソフトウェア74の処理により所定の番組がディスプレイ37(図4)上に表示され、そのディスプレイ37上に、BMLブラウザ73により処理されたデータ放送によるデータが表示されるまでの動作について説明する。なお、ここでは、まず、番組の最初から視聴が開始される場合を例に挙げて説明し、番組の途中から視聴が開始される場合については後述する。
【0046】
データ送信局4は、ステップS11において、EPG(Electronic Program Guide)に関するデータを送信する。送信されたEPGに関するデータは、インターネット5を介して端末3の通信部39に受信される。ここで、EPGに関するデータは、HTML規格で記述されたデータであるとすると、WWWブラウザ75により処理される。CPU31(図4)は、通信部39により受信されたEPGデータを、RAM33に展開されているWWWブラウザ75に基づき処理する。
【0047】
EPGデータが処理されることにより、ディスプレイ37上に、例えば、図7に示すようなEPGが表示される。EPGは、各チャンネル、時間、放送される番組が、それぞれ関連付けられ、ユーザに使い勝手が良いように編集されて提供される番組ガイドである。例えば、図7において、チャンネル1で、12時台には、番組Aという番組が放送されることがEPG上で示されている。この番組Aという番組のタイトルが表示されている部分には、タイトルの他に、例えば、番組の内容の簡単な説明文や、その番組の出演者などが表示される。
【0048】
EPG上には、カーソル81も表示される。図7において、カーソル81は、番組Xというタイトル上に位置している。このカーソル81は、入力部36としてのマウスやリモートコントローラ(いずれも不図示)により、操作可能とされている。ユーザは、所望の番組のタイトル上、例えば、視聴したい番組のタイトル上に、カーソル81を移動させ、クリックなど、選択、決定を示す操作を実行する。
【0049】
ステップS22において、選択、決定を示すクリックなどの操作(以下の説明おいては、クリックと略記する)がされたか否かが判断される。ステップS22において、クリックされたと判断されるまで、ステップS22の処理は繰り返され(EPGの表示状態が継続され)、クリックされたと判断されると、その操作に対応した処理が、ステップS23以降で行われる。
【0050】
ステップS23において、BMLブラウザ73の起動が指示される。この指示は、受信したEPGデータのスクリプトに書き込まれており、上述したように、ディスプレイ37上に表示されているEPGのうちの所定のタイトルに対してクリックなどの所定の操作が行われると、BMLブラウザ73が起動されるようになっている。
【0051】
同じように、クリックが行われたと判断されると、TVチューナソフトウェア74の起動が指示される(ステップS24)。また、TVチューナソフトウェア74が起動されたときに、受信されるチャンネルは、クリックされたタイトルに対応するチャンネルである。このような処理が行われることによりステップS41において、番組データの受信、処理が開始される。
【0052】
このようにして、EPG内の1つの番組のタイトルに対して、クリックが行われると、BMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74が、それぞれ、WWWブラウザ75の指示に従って起動され、さらに、TVチューナソフトウェア74により番組データの受信、処理が開始される。
【0053】
BMLブラウザ73が起動されることにより、端末3において、データ送信局4から送信されるデータ放送用コンテンツが処理できる状態となり、TVチューナソフトウェア74が起動されることにより、端末3において、放送局1からの番組データを処理できる状態となる。
【0054】
なお、ここでは、クリックなどの操作がされると、BMLブラウザ73やTVチューナソフトウェア74が起動されるとして説明するが、このように、BMLブラウザ73やTVチューナソフトウェア74が起動されるのは、その時点で放送されている番組のタイトルが操作されたときである。
【0055】
その時点で放送されている番組以外のタイトルがクリックされた場合、すなわち、既に放送された番組のタイトルや、後の時点で放送される番組のタイトルがクリックされた場合、その番組の詳細な内容が表示されるなどする。これは、クリックされた時点で放送されていなければ、その番組を視聴者に提供することはできないため、そのような状況が発生したようなときに対応するためである。
【0056】
図6のフローチャートの説明に戻り、ステップS25において、ユーザにより選択され、決定された番組のタイトルに関する情報がデータ送信局4に対して送信される。タイトルに関する情報を受信したデータ送信局1は、ステップS12において、データ放送用コンテンツ記憶部22(図3)から、受信したタイトルに対応するデータ放送用コンテンツを読み出し、送受信部23により、インターネット5を介して端末3に対して送信する。
【0057】
この読み出しは、例えば、ユーザが選択することができるタイトルには、そのタイトルに対応するデータ放送用コンテンツのURL(Uniform Resource Locator)が関連付けられており、そのURLを元に行われる。
【0058】
ここで、データ送信局4から端末3に対して送信されるデータ放送用コンテンツについて説明する。上述したように、データ放送用コンテンツは、この場合、BML規格で記述されたデータ(コンテンツ)である。送信されるデータ放送用コンテンツを詳細に説明するに、送信されるBMLコンテンツは、図8に示すように、複数のBMLコンテンツ(図8の場合、BMLコンテンツ1乃至3の3つのコンテンツ)と、それらのBMLコンテンツを管理するための番組交換ファイル91とから構成されている。
【0059】
BMLコンテンツ1乃至3は、BML規格で記述されたデータであることは勿論であるが、番組交換ファイル91もBCML(Broadcast Content Markup Language)規格で記述されたデータである。なお、BMLもBCMLも、XML(extensible Markup Language)言語をベースとしたものである。
【0060】
このようにデータ放送用コンテンツとしてひとまとまりとされるデータは、例えば、1番組に関するデータや、所定の時間(例えば、10分)に関するデータなどであるが、どのような単位でまとめられても良い。図8に示した例では、BMLコンテンツ1乃至3の3つのコンテンツと、それらのBMLコンテンツを管理するための1つの番組交換ファイル91とから構成されているが、この番組交換ファイル91は、3つのBMLコンテンツ1乃至3の、切り替えのタイミングなどに関する情報が規定されており、BMLコンテンツ1乃至3は、実際に、ユーザに、データ放送として提供される映像や音声のデータである。
【0061】
このようなデータ放送用コンテンツが送信されると、そのデータ放送用コンテンツは、端末3の通信部39により受信される。CPU31は、既に起動されているBMLブラウザ73に基づき、受信したBML規格のデータ放送用コンテンツを処理する(ステップS31)。
【0062】
このように、BMLブラウザ73によりデータ放送用コンテンツが処理され、TVチューナソフトウェア74により、番組データが処理されることにより、端末3のディスプレイ37上には、例えば、図9に示したような画面が表示される。ディスプレイ37の図中左側には、BMLブラウザ73により処理されたデータ放送用コンテンツに基づく画像が表示されるデータ放送用コンテンツ表示部101が設けられている。
【0063】
データ放送用コンテンツ表示部101に表示される画像は、静止画像、動画像、テキストなどである。ディスプレイ37の右上側には、TVチューナソフトウェア74により処理された番組データに基づく画像が表示される番組データ表示部102が設けられている。
【0064】
番組データ表示部102の下側には、リモコン表示部103が設けられている。このリモコン表示部103に表示されるリモートコントローラは、簡易操作を行うためのものであり、ユーザは、このリモートコントローラを、例えば、入力部36としてのマウスを操作することにより、操作することができるようになされている。
【0065】
ディスプレイ37の右下側には、検索部104が設けられている。この検索部104を用いることにより、ユーザは、データ放送により放送されるデータから所望のデータを検索できるようになされている。
【0066】
図9に示した画面は、一例であり、限定を示すものではない。例えば、リモコン表示部103に表示されるリモートコントローラは、必ずしも表示される必要があるわけではなく、表示されないようにしても良い。また例えば、番組データ表示部102の表示領域をディスプレイ37の右側半分とするなど、自由にレイアウトできる。
【0067】
図6のフローチャートを参照して説明した動作では、ユーザは、HTMLにより規定されているEPGのスクリプトに、BMLブラウザ73の起動やTVチューナソフトウェア74の起動を指示するスクリプトが含まれるとして説明したが、含まれないような実施の形態を取ることも可能である。
【0068】
EPGのスクリプトにBMLブラウザ73の起動やTVチューナソフトウェア74の起動を指示するスクリプトが含まれないようにした場合、図10のフローチャートの処理に従って行われる。データ送信局4が行うステップS51の処理と、その処理に対応して、端末3のWWWブラウザ75が行うステップS61とステップS62の処理は、図6のステップS11およびステップS21、S22と同様の処理なので、その説明は省略する。
【0069】
ステップS62において、EPG内の所定の番組のタイトルに対してクリックが行われたと判断された場合、ステップS63において、そのクリックされたタイトルに関する(識別するための)データがデータ送信局4に対して送信される。
【0070】
データ送信局4は、ステップS52において、端末3のBMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74の起動を指示するためのデータを送信する。このデータが受信されることにより、端末3のWWWブラウザ75は、BMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74の起動を指示する。そして、BMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74は、指示に基づきそれぞれ起動される。
【0071】
一方、データ送信局4は、BMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74の起動を指示するためのデータを送信するとともに、ステップS53において、データ放送用コンテンツの読み出しを行い、その読み出したデータ放送用コンテンツを端末3に対して送信する。この際読み出され、送信されるデータ放送用コンテンツは、ユーザにより選択されたタイトル(番組)に対応するものである。
【0072】
データ送信局4から送信されたデータ放送用コンテンツは、端末3により受信され、起動されているBMLブラウズ73に基づき処理される(ステップS71)。また、ステップS81において、起動されているTVチューナソフトウェア74により、受信された番組データの処理も開始される。
【0073】
このようにして、図9に示したような画面が、端末3のディスプレイ37上に表示される。
【0074】
仮に、ユーザがクリックなどの操作を実行した番組のタイトルが、その時点で放送されていない番組のタイトルであった場合、そのようなタイトルに関するデータを受信したデータ送信局4は、ステップS52において、起動指示用のデータの送信処理を行わず、ステップS53に進み、データ放送用コンテンツとして、番組が放送されているときに提供されるデータとは異なり、番組内容などに関する事前に提供できる情報のデータを読み出し、送信する。従って、端末3側においては、BMLブラウザ73とTVチューナソフトウェア74は起動されず、WWWブラウザ75だけが起動された状態が継続され、WWWブラウザ75による処理が継続される。
【0075】
このように、操作されたタイトルと、その操作が実行された時刻との関係から、データ送信局4側から送信されるデータ放送用コンテンツの内容を変えるようにしても良い。
【0076】
上述した実施の形態において、BMLブラウザ73が起動される際、WWWブラウザ75は、その後の処理において必要ない場合、終了されるようにしても良い。
【0077】
次に、図6または図10のフローチャートを参照して説明した実施の形態においては、EPGデータがHTML形式で記述されており、WWWブラウザ75により処理される場合を例としてあげて説明したが、BML形式で記述されたEPGデータが用いられるようにし、WWWブラウザ75を用いないで処理が行われるようにしても良い。このようにした場合の動作について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0078】
ステップS101において、データ送信局4から送信されたBML形式で記述されたEPGデータは、端末3の通信部39により受信される。端末3のBMLブラウザ73は、ステップS111乃至S113において、図10のステップS61乃至S63と同様の処理を行う。この場合、EPGデータは、BML形式でかかれているため、データ送信局4から送信されたEPGデータは、端末3のWWWブラウザ75ではなく、BMLブラウザ73により処理される。
【0079】
ステップS113において、端末3から送信されるデータは、ユーザがクリックした番組のタイトルに関連付けられているURLである。このURLは、データ放送用コンテンツを一意に決定するために割り振られているものである。このようなURLを受信したデータ送信局4は、ステップS102において、受信したURLに対応するデータ放送用コンテンツをデータ放送用コンテンツ記憶部22から読み出し、インターネット5を介して端末3に対して送信する。
【0080】
その送信されるデータ放送用コンテンツは、図8に示したようなデータである。この場合、番組交換ファイル91(図8)には、TVチューナソフトウェア74を起動させ、視聴者がクリックした番組のタイトルに対応する番組データを再生するように指示するスクリプトが含まれている。従って、ステップS114において、端末3のBMLブラウザ73は、受信したデータ放送用コンテンツの処理を開始することにより、TVチューナソフトウェア74を起動させる。
【0081】
起動されたTVチューナソフトウェア74は、ステップS121において、BMLブラウザ73により処理されたデータ放送用コンテンツに含まれる番組交換ファイル91に従って、所定のチャンネルの番組データの受信を開始し、その番組データの処理を開始する。
【0082】
一方、BMLブラウザ73は、ステップS115において、受信したデータ放送用コンテンツの処理を開始する。このようにして処理が行われることにより、例えば、図9に示すような画面がディスプレイ37上に表示される。
【0083】
上述した実施の形態においては、図9に示したような画面がディスプレイ37に表示されるとして説明したが、データ放送用コンテンツは、選択された番組に必ずしも用意されているとは限らず、番組によっては、その番組に対応するデータ放送用コンテンツが作成されていない場合もある。また、視聴者が、必ずしもデータ放送用コンテンツの表示を所望しているとは限らない。
【0084】
このような状況を鑑み、データ放送用コンテンツを受信する際の端末3の動作について、上述した説明と重なる部分もあるが、再度、図12のフローチャートを参照して説明する。ステップS151において、EPGからユーザが所望とする番組が選択される。ステップS152において、選択された番組に関連付けられているデータ放送用コンテンツがあるか否かが判断される。
【0085】
この判断は、例えば、選択された番組に、データ放送用コンテンツを一意に決定するためのURLが関連付けられているか否かを判断することにより行われる。勿論、その他の方法により、選択された番組に、データ放送用コンテンツがあるか否かを判断するようにしても良い。
【0086】
ステップS152において、選択された番組にデータ放送用コンテンツがないと判断された場合、ステップS153に進み、あると判断された場合、ステップS154に進む。
【0087】
選択された番組にデータ放送用コンテンツがないと判断された場合、データ放送用コンテンツをディスプレイ38上に表示させることができないため、そのようなデータ放送用コンテンツを表示させるための、例えば、図9に示した画面において、データ放送用コンテンツ表示部101といった表示領域を設ける必要はない。
【0088】
従って、ステップS153においては、放送局1から放送された番組データの処理だけが行われる。その結果、ディスプレイ37上には、図9における番組データ表示部102のみが表示される。この際、その番組データ表示部102の大きさは、ディスプレイ37の表示領域と同等の大きさで表示されるようにしても良い。このように、データ放送用コンテンツがない場合には、番組データのみが処理される。
【0089】
ステップS151,S152の処理は、例えば、図11におけるステップS111乃至S113の処理に相当する。従って、番組の選択が行われ、その番組に関連付けられているデータ放送用コンテンツがあると、データ送信局4からデータ放送用コンテンツが送信されてくる。
【0090】
端末3は、ステップS154において、データ放送用コンテンツを受信する。その端末3が受信するデータ放送用コンテンツは、図8に示したような構成であり、番組交換ファイル91というファイルが含まれている。この番組交換ファイル91には、auto_start_flagというフラグが含まれている。
【0091】
このauto_start_flagというフラグは、データ放送用コンテンツが受信されると、端末3側で自動的に(ユーザの指示によらず)、受信されたデータ放送用コンテンツの処理を開始させるか否かを示すフラグであり、TRUEに設定されている場合、自動的に処理を開始させることを示し、FALSEに設定されている場合、自動的に処理を開始させないことを示す。
【0092】
ステップS155において、受信されたデータ放送用コンテンツに含まれる番組交換ファイル91が参照され、auto_start_flagがTRUEに設定されているか否かが判断される。ここで、番組交換ファイル91の一例(一部)を図13に示す。なお、図13に示した番組交換ファイル91において、図中左側の行番号は、説明のために付したものであり、実際のファイルにおいては付す必要はない。
【0093】
auto_start_flagは、8行目に記載されており、図13に示した例では、TRUEに設定されている。番組交換ファイル91には、5,6行目に対応する番組データが提供される時間帯に関する情報(従ってこのファイルが実際に処理されるべき時間帯に関する情報)、15,16行目にデータ放送のデータ構造を規定する情報、22行目乃至27行目まででイベントメッセージ(BMLコンテンツ1乃至3(図8)を処理するタイミングなど)の情報などが含まれる。
【0094】
図12のフローチャートの説明に戻り、ステップS155において、auto_start_flagがTRUEではないと判断されると、ステップS156に進む。ステップS156においては、まず、放送局1から放送され、視聴者により受信および処理が指示された番組の番組データの処理が開始される。そのような番組データの処理が開始される一方で、ステップS157において、データボタンの表示が行われる。
【0095】
ここでデータボタンとは、例えば、図14に示すように、ディスプレイ37上に、所定の大きさ、形状で、所定の位置に表示される。図14に示したデータボタン121は、四角形の形状であるが、その他の形状でも良い。また、データボタン121が表示される状態は、データ放送用コンテンツがあるが、ユーザの指示がなければ表示しないという状態である。従って、データボタン121は、データ放送がされていることをユーザに認識させるために表示される。
【0096】
このように、データボタン121が表示される状態は、データ放送用コンテンツが表示されない状態であるので、放送局1からの番組データのみを処理し、ディスプレイ37上に表示させればよい状態である。そこで、図14に示したように、ディスプレイ37の表示領域と、番組データ表示部102を略同一の大きさにし、その番組データ表示部102に表示されている番組上に、データボタン121を表示させる。なお、このデータボタン121は、視聴者の指示により非表示にすることも可能とされている。
【0097】
このようなデータボタン121が表示されている状態において、ユーザがそのデータボタン121を操作したか否かがステップS158において判断される。ステップS158において、データボタン121が操作されたと判断されるまで、図14に示したような画面の表示状態が維持され、データボタン121が操作されたと判断されると、ステップS159に進む。
【0098】
ステップS159において、番組データの処理とデータ放送用コンテンツの処理が行われることにより、図14に示したような表示状態から、図9に示したような表示状態に切り換えられる。
【0099】
一方、ステップS155において、受信されたデータ放送用コンテンツに含まれる番組交換ファイル91が参照されることにより、auto_start_flagがTRUEであると判断された場合、ステップS156乃至S158の処理はスキップされ、ステップS159に進む。従って、図9に示したような画面が視聴者に提供される。
【0100】
このようにして、データ放送がされているときと、されていないときで、また、データ放送がされているときでも、ユーザの指示によらず、自動的にデータ放送が処理されるときとされないときがある。このような制御が行われることにより、図9に示した画面の状態のときと、図14に示した画面の状態が切り換えられることになる。すなわち、番組データ表示部102の表示領域の大きさが切り換えられる。このような画面の制御は、データ送信局4から供給されるデータ放送用コンテンツに含まれる番組交換ファイル91(図8)に基づき行われる。
【0101】
番組ファイル91は、図13に示したようなファイル構造とされ、種々の情報が含まれているが、画面を制御するための、この場合、番組データ表示部102の表示領域を設定するための情報も含まれている。図13では、そのような情報を示していないので、以下に、番組データ表示部102の領域(すなわち、放送局1から放送される番組が表示される領域)の大きさの設定に関わる情報を示す。
【0102】
<object id=”audio” type=”audio/X−arib−mpeg2−aac” data=”/10” streamstatus=”play” remain=”remain”/>
<object id=”video” type=”video/X−arib−mpeg2” data=”/00” remain=”remain” style=”left:528px; top:40px; width:360px; height:202px;”/>
【0103】
type属性は、例えば、衛星放送などで行われているデジタル方式の放送(以下、適宜、デジタル放送と記述する)における映像の形式が指定できるが、また、data属性ではデジタル放送のエレメンタリストリーム値が指定できるが、これらの情報は、インターネット5を介して供給されるデータ放送用コンテンツにおいては意味がないため受信したとしても処理する必要はない。
【0104】
このような受信したとしても処理する必要がないデータを含ませるというのは、デジタル放送で行われるデータ放送と、本発明を適用して行われるデータ放送との間で、互換性が保たれることを意味し、換言すれば、デジタル放送におけるデータ放送と、本発明を適用したデータ放送には、同じデータを用いることが可能であることを意味している。
【0105】
本実施の形態においては、その時点で、チューニングされているテレビジョン放送の映像が対象とされる。streamstatus 属性は play とし、その時点でチューニングされているテレビジョン放送の映像が再生される。
【0106】
Style 属性で指定されている left, top, width, height を使って映像の表示エリア、この場合、番組データ表示部102の表示領域が指定される。通常、放送される番組が表示される領域の場合、その領域の縮小サイズには、パターンがあり、なんらかの限定が加えられているが、本実施の形態のように、番組交換ファイル91に含まれる情報で大きさを設定するようにすれば、その大きさは自由に変更することができる。
【0107】
また、必要に応じて、BMLブラウザ73において、テレビジョン放送の映像のアスペクトレシオの調整も行うようにしても良い。ECMAScript((Europian Computer Manufacturer Association)−262 standard)により、video, audio のobject 要素が操作された場合は、放送での処理と同様にその指示に従い動作が行われる。
【0108】
次に、図9に示したような画面、すなわち、放送されている番組の番組データと、その番組に関連付けられているデータ放送用コンテンツが処理されて、表示されている状態の画面が、ディスプレイ37上に表示されるとき、また、画面が表示された後の端末3の動作について説明する。
【0109】
なお、以下の説明における動作が行われている間、放送局1から放送されている番組の番組データを受信し、処理することにより、番組データ表示部102に番組が表示される状況が維持されるため、そのためにTVチューナソフトウェア74が行う処理は一定であるため、TVチューナソフトウェア74における動作の説明は省略し、主に、BMLブラウザ73が行う処理について説明する。
【0110】
上述した実施の形態における説明では、番組は最初から視聴されるとして説明をしたが、番組の途中から視聴される場合もある。また、視聴者がEPGから所望の番組のタイトルを選択すると、図8に示したようなデータ放送用コンテンツが、端末3に対して提供されるが、このデータ放送用コンテンツは、例えば、1番組、1時間など、所定の単位でまとめられたデータである。ここでは、1番組のデータがデータ放送用コンテンツとして提供されるとして以下の説明を行う。
【0111】
これらのことを考慮すると、1番組のデータ放送用コンテンツが提供される場合、その提供が行われた際、必ずしも、その番組の最初から視聴者が視聴しているとは限らず、提供されたデータ放送用コンテンツの最初から処理を開始すれば良いとは限らない。換言すれば、視聴者は、所定の番組を途中から視聴を開始し、そのために、提供されたデータ放送用コンテンツの最初から処理を開始するのではなく、その所定の番組の途中に対応する部分から処理を開始する必要がある場合がある。
【0112】
そこで、データ放送用コンテンツが提供されると、図15に示したようなフローチャートの処理が、端末3において実行される必要がある。端末3のBMLブラウザ73は、ステップS171において、相対時間の算出の処理を実行する。相対時間とは、図16を参照して説明するに、受信したデータ放送用コンテンツの処理(再生)を本来開始すべき時刻(データ放送用コンテンツの頭の時刻)と、実際にデータ放送用コンテンツの再生を開始すべき時刻(再生時刻)との差分である。付言するに、再生時刻とは、視聴者が番組の視聴を開始した時刻である。
【0113】
ステップS171(図15)において、相対時刻が算出されると、ステップS172において、現時刻(再生時刻)までの処理が行われる。図16を再度参照して説明するに、再生時刻までには、BMLコンテンツ1の処理が既に終了され、BMLコンテンツ2の途中まで処理が既に終了している必要がある。ここで、BMLコンテンツの処理について説明するに、BMLコンテンツの処理については、番組交換ファイル91に記述されている。
【0114】
番組交換ファイル91には、データ放送用コンテンツ内に含まれる複数のBMLコンテンツの切り換えを行うタイミングや、1つのBMLコンテンツ内でイベントを発火するタイミングなどが記述されている。これらのタイミングをイメージ的に、図16の番組交換ファイル91に記述する。図中、黒い三角形は、1つのBMLコンテンツ内でイベントを発火するタイミングを示し、白い三角形は、BMLコンテンツの切り換えを行うタイミングを示している。
【0115】
図16に示した例では、1つのBMLコンテンツ内でイベントを発火するタイミングとしてイベント発火タイミング92−1乃至92−5が設定されており、BMLコンテンツの切り換えを行うタイミングとして、切り換えタイミング93−1,93−2が、それぞれ設定されている。
【0116】
図16に示した例で、再生時刻までには、3つのイベント発火タイミング92−1乃至92−3が処理されている必要があり、1つの切り換えタイミング93−1が処理されている必要がある。そこで、ステップS172においては、これらのタイミングが順次処理される。この処理は、視聴者に提供される必要はないため(視聴者に提供されては好ましくないため)、バックグランド的に処理される。換言すれば、擬似的に処理されるだけであり、実際に処理された画像などが、ディスプレイ37上に表示されるといった処理が行われる必要はない。
【0117】
このように、本来再生が開始される時点(データ放送用コンテンツの最初)から、再生時刻までの処理をバックグランド的に処理するのは、BMLコンテンツ同士に依存性がある可能性があるからである。例えば、図16に示した例では、BMLコンテンツ1が処理された後の状態で、BMLコンテンツ2が処理される必要があり、BMLコンテンツ2が処理された後の状態で、BMLコンテンツ3が処理される必要があるというように、前のBMLコンテンツの処理状態に依存して、後のBMLコンテンツの処理が行われる。
【0118】
このようにBMLコンテンツ同士が、依存関係にある場合には、再生時刻までに処理されるべきBMLコンテンツが処理される必要がある。しかしながら、BMLコンテンツ同士に依存関係がないような場合には、再生時刻に再生されるべきBMLコンテンツ内で、再生時刻までの部分が処理されればよい。
【0119】
図16の例では、再生時刻は、BMLコンテンツ2の部分に位置しているが、BMLコンテンツ1とBMLコンテンツ2には依存関係がないような場合には、BMLコンテンツ1を処理する必要ない。そこで、BMLコンテンツ2の最初から再生時刻までの部分が処理される。この場合、BMLコンテンツ2の最初(切り換えタイミング93−1が示す時刻)から再生時刻までの部分には、イベント発火タイミング92−3が存在しているため、そのイベント発火タイミング92−3の処理が、ステップS172の処理として実行される。
【0120】
このように、BMLコンテンツ同士に依存関係がないような場合、再生時刻が位置するBMLコンテンツに関する処理だけが行われればよいため、ステップS171において行われる相対時間の算出も、データ放送用コンテンツの最初から再生時刻までの時間ではなく、処理すべきBMLコンテンツ(図16の例の場合、BMLコンテンツ2)の最初から再生時刻までの時間が算出されればよい。
【0121】
BMLコンテンツ同士が依存関係にあるか否かにより処理すべき部分が異なるので、予めBMLコンテンツ同士に依存関係があると設定しておくか、または、依存関係は無いと設定しておく必要がある。または、BMLコンテンツ同士が依存関係にあるか否かの情報を、番組交換ファイル91に含ませるようにし、その情報に基づいて、ステップS171やステップS172の処理が実行されるようにする必要がある。
【0122】
このようにして、ステップS171とステップS172の処理が実行されると、ステップS173において、番組交換ファイル91に基づいた処理が実行される。番組交換ファイル91に基づいた処理とは、設定されているタイミングでイベントを発火するなどである。
【0123】
ステップS174において、番組交換ファイル91が更新されているか否かのチェックが行われる。番組交換ファイル91は、更新される可能性があり、そのために、チェックという処理が設けられている。更新されているか否かは、データ送信局4に問い合わせることにより行われる。
【0124】
なお、ここでの更新とは、番組交換ファイル91の全体に変更が加えられることによる更新だけでなく、番組交換ファイル91の一部に変更が加えられることによる更新も含む。また、例えば、イベント発火タイミング92の追加など、一部に追加のデータが発生したような場合も更新されたとして処理される。
【0125】
この番組交換ファイル91が更新されているか否かの判断を行うタイミングは、所定の周期毎に行われるようにしても良いし、番組交換ファイル91内で、チェックするタイミングを設定しておき、その設定されたときに行われるようにしても良い。
【0126】
イベントの中には、予め発火のタイミングを設定しておけないものがある。換言すれば、予め番組交換ファイル91に、イベント発火タイミング92として記述しておくことができないイベントが存在する。例えば、生放送の番組に対応したデータ放送を行い、その番組が、クイズ番組であったような場合において、出題内容とその答えをデータ放送としてディスプレイ37上に表示させるようなとき、番組の進行状況に合わせて、出題内容または答えを表示させる必要がある。
【0127】
しかしながら、番組の進行状況は、予め設定しておくことができない事項であり、そのために、出題内容または答えを表示させるタイミングを設定しておくことができず、イベント発火タイミング92を予め番組交換ファイル91内に設定しておくことはできない。
【0128】
仮に、番組交換ファイル91に、答えを表示するタイミングを予め設定しておくと、番組中で答えが発表されていないのに表示されてしまったり、逆に、番組中では答えが発表されているのに表示がされないといったようなことが考えられ、不適切なタイミングで答えが表示されてしまうことが考えられる。
【0129】
このような不適切なタイミングで答えなどが表示されてしまうことを防ぐためには、番組交換ファイル91に、予め表示されるタイミング(イベント発火タイミング92)を設定しておくのではなく、必要に応じ、イベント発火タイミング92を設定するようにすればよい。
【0130】
このように、必要に応じ、イベント発火タイミング92が設定されるようにした場合(設定される必要がある場合)、設定された時点で、番組交換ファイル91が更新されるようにすれば良く、また、更新された番組交換ファイル91が更新された時点で、端末3に提供されるようにすれば良い。このようなことを実現するために、ステップS174において、番組交換ファイル91が更新されたか否かのチェックが行われる。
【0131】
逆に番組によっては、番組交換ファイル91が更新される必要がないようなものもある。換言すれば、番組交換ファイル91に、予め全てのイベント発火タイミング92を設定しておくことができる番組も存在する。そのような番組においては、ステップS174における番組交換ファイル91が更新されたか否かのチェックという処理は実行する必要はなく、省略することが可能である。
【0132】
番組交換ファイル91が更新されたか否かのチェックを行うか否かの情報を、最初に提供されるデータ放送用コンテンツの番組交換ファイル91に含ませるようにしても良い。このように、番組交換ファイル91に更新のチェックを行うか否かの情報を含ませるようにした場合、チェックを行うという情報が含まれているときには、所定の周期的にチェックが行われるようにすればよい。
【0133】
また、番組交換ファイル91にチェックを行うか否かをの情報を含ませないようにしたとしても、チェックを行うのは、番組交換ファイル91に設定されたタイミングで行うという規定を設けておけば、換言すれば、チェックを行うタイミング自体をイベント発火タイミング92として設定しておけば、そのタイミングで更新のチェックが行われることになり、結果として、更新のチェックを行うか否かが設定されることになる。
【0134】
ステップS174において、番組交換ファイル91が更新されたか否かのチェックが行われた結果、更新されている場合、その更新された番組交換ファイル91の提供を受け、その更新された部分をも含む処理が実行され、更新されていない場合、既に提供されている番組交換ファイル91に基づいた処理が継続される。
【0135】
なお、上述したクイズ番組の例のように、番組の進行状況に合わせて番組交換ファイル91が更新されるような場合、放送局1から放送される番組とデータ送信局4から提供されるデータ放送用コンテンツ(番組交換ファイル91を含む)は、関連性があり、放送局1側から、データ送信局4に対して、イベント発火タイミング92に関する情報が提供される必要がある。
【0136】
このように、放送局1とデータ送信局4との間では、所定の情報(この場合、タイミングに関する情報)に関して授受を行う(共有する)必要がある。また、データ送信局4から送信されるデータ放送用コンテンツは、放送局1から放送される番組に関連付けられたデータである。そこで、放送局1とデータ送信局4を同一の局としても良い。すなわち、同一の局から、番組データとデータ放送用コンテンツが送信されるようにしても良い。
【0137】
同一の局から2つのデータが送信されるようにした場合でも、番組データは、地上波または衛星を介して送信され、データ放送用コンテンツは、インターネット5を介して送信される。このようにしたときの局で、デジタル放送を行っている場合、そのデジタル放送で提供するデータ放送と、インターネット5を介して提供するデータ放送とで、同一のデータ(データ放送用コンテンツ)を用いることが可能である。
【0138】
なお、上述した実施の形態においては、EPGから所望の番組が選択された場合を例に挙げて説明したため、BMLブラウザ73やWWWブラウザ75が、TVチューナソフトウェア74を起動するとして説明したが、TVチューナソフトウェア74が、BMLブラウザ73やWWWブラウザ75を起動させることもできるようにしても良い。
【0139】
例えば、TVチューナソフトウェア74が起動されており、番組データが処理されている状態のときに、その番組データに対応するデータ放送が存在すると判断されると、そのデータ放送を受信するために、TVチューナソフトウェア74が、BMLブラウザ73やWWWブラウザ75を起動させ、データ放送も処理されるようにしても良い。番組データに対応するデータ放送が存在するか否かの判断は、例えば、データ送信局4に周期的に問い合わせることにより行うことが可能である。
【0140】
このように、本実施の形態においては、番組データとは別に、その番組データに関連するデータ放送用コンテンツをインターネット5などのネットワークを介して送信するようにしたので、以下のようなことを実現でき、その実現により以下のような利点を享受することが可能となる。
【0141】
まず、アナログテレビジョン放送においては、デジタルテレビジョン放送において行われているデータ放送というものを実現できなかったが、本発明を適用すれば、アナログテレビジョン放送においても、データ放送を提供することが可能となる。
【0142】
また、データ放送用コンテンツを提供するデータ送信局4の構成は、小規模なものでも良い。例えば、パーソナルコンピュータ1台だけでも、データの作成や、インターネット5を介した送信は可能であり、データ送信局4にかかる費用を抑えることができる。
【0143】
デジタルテレビジョン放送においてはデータ放送が行われていたが、本発明を実施することにより、視聴者は、少なくとも同一の番組に対して、2つ以上のデータ放送から好みのデータ放送を選択することが可能となる。すなわち、デジタルテレビジョン放送自体で提供されているデータ放送と、インターネット5を介して提供されているデータ放送のうちの、どちらか一方を選択することが可能となる。
【0144】
または、同時に2つのデータ放送を受信することにより、1つのデータ放送しか受信しないような場合とは異なる映像や音声を提供できるようにすることも可能となる。
【0145】
また、上述したように、インターネット5を介して提供されるデータ放送用のデータ放送用コンテンツの作成、送信は、パーソナルコンピュータ1台だけでも可能であり、そのために、多くの人がデータ放送用コンテンツを作成し、送信することが可能となり、多くのデータ放送用コンテンツがインターネット5を介して提供されるようにすることが可能となる。そのようになることで、視聴者が、より多くのデータ放送のなかから所望のデータ放送を選択するといったようなことが可能となる。
【0146】
デジタルテレビジョン放送において行われているデータ放送は、デジタルテレビジョン放送において規定されている枠からはみ出すことは許されていないが、インターネット5を介して提供されるデータ放送は、そのような規定に縛られないため、デジタルテレビジョン放送とは異なる、規定外のサービスを提供することが可能となる。
【0147】
また、インターネット5を介して提供されるデータ放送は、BML形式のデータに限らず、適宜、他の言語で記述されたデータでも良く、言語の特性を生かしたサービスを提供することが可能となり、もってサービスの幅を広げることが可能となる。
【0148】
また、本発明を適用することにより、EPGから番組が選択されると、その番組の受信が開始されるようにすることができる。すなわち、EPGから所望の番組の再生が行えるようになり、EPGの使い勝手を向上させることが可能となる。
【0149】
また、本発明を適用することにより、番組データとデータ放送用コンテンツが処理されることにより表示される、例えば、図9に示したような画面において、番組データが処理されることにより表示される番組の表示領域(番組データ表示部102の大きさ)を、変化させることが可能となる。
【0150】
番組データ表示部102の表示領域の大きさだけでなく、レイアウトを変えたり、階調フォントなどを用いるなどして見やすい文字に変えたりといったようなことを簡便に行うことが可能となる。
【0151】
上述した実施の形態においては、視聴者がEPGから所望の番組を選択し、その選択された番組が再生されるとして説明したが、例えば、その時点では放送されておらず、後の時点で放送される番組が選択される場合もある。そのような場合には、その選択された番組の録画が予約されたとして設定するようにしても良い。そのように録画予約がされた後の時点で、その録画予約を実行する端末3の動作について、図17のフローチャートを参照して説明する。
【0152】
ステップS201において、BMLブラウザ73は、予約された番組のデータ放送用コンテンツの受信を開始する。この受信が開始される時刻は、予約された番組の放送が実際に開始されるときと同一の時刻でも良いし、予め取得できる状態であるならば、予約時間にかかわらず受信を開始しても良い。予め取得できる状態とは、録画予約がされた番組の実際に放送される前の時点で、例えば、録画予約が設定されたとき、または、録画予約が設定された時点より後のときにおいて、データ送信局4に、取得すべきデータ放送用コンテンツが記憶されている状態のときである。
【0153】
なお、上述したように、実際に番組が放送されている状態において、番組交換ファイル91が更新される場合があるので、更新があると判断されるとき(更新があるか否かの判断については、既に上述したように、一例としては、番組交換ファイル91を参照すれば行えるように設定されている)には、その更新されたデータも受信する必要があるため、予約された番組が実際に放送される時間帯にあわせて、番組データとともに、データ放送用コンテンツも受信されるようにした方が良い。
【0154】
または、予めデータ放送用コンテンツを受信したような場合においても、更新されたファイルがあるか否かを、実際の番組が放送されている時間帯に周期的にチェックするようにしたり、放送後、まとめて更新されたデータを受信するなどの仕組みを設けるなどしても良い。
【0155】
どのような方法を用いても良いが、ステップS201において受信されたデータ放送用コンテンツは、ステップS211において、記憶部38に記憶される。一方、同様に、TVチューナソフトウェア74は、予約された番組の番組データを、ステップS221において受信し、そのデータを記憶部38に記憶させる。
【0156】
このように記憶部38にデータ放送用コンテンツと番組データが記憶されると、ステップS202において、BMLブラウザ73は、再生が指示されたか否かを判断する。再生が指示されたと判断されるまで、ステップS202の処理は繰り返され、再生が指示されたと判断されると、ステップS203に進む。
【0157】
ステップS203において、BMLブラウザ73は、再生が指示された番組に対応するデータ放送用コンテンツを、記憶部38から読み出す。記憶部38は、ステップS212において、BMLブラウザ73により指示されたデータ放送用コンテンツを読み出し、BMLブラウザ73に渡す。BMLブラウザ73は、ステップS204において、供給されたデータ放送用コンテンツに基づく処理を開始する。
【0158】
データ放送用コンテンツに基づく処理として、ステップS205において、番組交換ファイル91に含まれるチャンネル情報から、TVチューナソフトウェア74の起動が指示される。起動の指示が出された後の処理は、番組交換ファイル91に基づく処理が行われる。
【0159】
一方、TVチューナソフトウェア74は、指示に基づき起動されると、ステップS212において、番組データを記憶部38から読み出す。読み出される番組データは、番組交換ファイル91に含まれるチャンネル情報が参照されて行われる。記憶部38は、TVチューナソフトウェア74の指示により、番組データを読み出し、TVチューナソフトウェア74に渡す。
【0160】
TVチューナソフトウェア74は、ステップS223において、供給された番組データの再生を開始する。このようにして、処理が実行されることにより、図9に示したような画面がディスプレイ37上に表示される。
【0161】
このように、録画予約がされた番組に対しても、本発明を適用することができ、本発明を適用することにより、上述したような利点を得ることが可能となる。
【0162】
上述した実施の形態においては、テレビジョン放送の番組データを受信し、処理できる機能を備え、BML形式のデータ放送用コンテンツを処理できる機能を備える端末3により処理が行われる場合を例に挙げて説明した。しかしながら、2つの機能を必ずしも備える装置においてのみ、本発明が適用されるものではない。
【0163】
例えば、図18に示すように、テレビジョン受像機141とPC(パーソナルコンピュータ)142を端末3として用いても良い。テレビジョン受像機141は、放送局1からの番組データを受信し、処理し、PC142は、インターネット5を介してデータ送信局4からのデータ放送用コンテンツを受信し、処理する。
【0164】
このようにすることで、番組データとデータ放送用コンテンツをともに処理することができる端末3を有していない視聴者においても、それぞれのデータ(コンテンツ)を処理できる装置を有していれば、データ放送を楽しむことが可能となる。また、端末3で番組データとデータ放送用コンテンツを処理するよりも、それぞれの装置での処理負担を軽くすることが可能となる。
【0165】
また、2台の装置に分けることにより、結果として、図19に示すように、テレビジョン受像機141には、番組のみが表示され、PC142には、データ放送によるデータのみが表示されることになる。番組とデータを1画面で表示させる場合に比べ、それぞれの画面が大きくなるので、視聴者にとって見やすい画面となる。
【0166】
図19に示したように、テレビジョン受像機141とPC142を並べて設置するようにし、同時に視聴できるようにすれば、視聴者は、あたかも、テレビジョン受像機141に表示されている番組に連動したデータ放送を、PC142側で視聴しているように感じることが可能となる。換言すれば、視聴者は、2画面で、番組とデータ放送を楽しんでいるように感じることができる。
【0167】
このように番組とデータ放送があたかも連動しているように感じさせるためには、テレビジョン受像機141に表示されている番組と、その番組のために提供されているデータ放送が、PC142に表示されている必要がある。例えば、視聴者がテレビジョン受像機141に表示されている番組を他の番組に切り換えたときには、PC142に表示されているデータ放送も、切り換えられた他の番組に対応したデータ放送に切り換えられる必要がある。
【0168】
しかしながら、テレビジョン受像機141とPC142の間には、例えば、一方で行われた処理が、他方の処理に影響を与えるといったような関係は存在せず、それぞれ独立的に処理を行っている。従って、テレビジョン受像機141において番組が切り換えられたとしても、その切り換えに追従してPC142のデータ放送も切り換えられるといったような処理は行われない。逆に、PC142のデータ放送が切り換えられても、その切り換えに追従してテレビジョン受像機141の番組が切り換えられるといったような処理は行われない。
【0169】
そこで、テレビジョン受像機141とPC142との間に、一方で行われた処理が、他方の処理に影響を与えるような関係を持たせる。そのような関係を実現する一実施の形態の構成を、図20に示す。テレビジョン受像機141には、通常、そのテレビジョン受像機141を操作するためのリモートコントローラ151が備えられている。
【0170】
PC142に、リモートコントローラ151からの信号を受信し、また、テレビジョン受像機141に対して信号を送信する送受信機152を接続する。この送受信機152は、PC142に内蔵される構成とされていても良い。また、ここでは送受信機152を備えた例を挙げて説明するが、例えば、テレビジョン受像機141とPC142を所定のケーブルで接続し、そのケーブルにより、後述する、送受信機152において行われるデータの授受を行わせるようにしても良い。
【0171】
このような構成において行われる処理について説明する。まず、図21のフローチャートを参照し、テレビジョン受像機141の番組が切り換えられた場合の処理について説明する。
【0172】
ステップS301において、視聴者がリモートコントローラ151を操作することにより、リモートコントローラ151から、その操作に対応する信号が出力される。この信号は、この場合、番組の切り換え信号であり、切り換え先の番組のチャンネルを指示する信号である。
【0173】
リモートコントローラ151から出力された信号は、テレビジョン受像機141と送受信機152に受信される。テレビジョン受像機141は、ステップS311において、受信した信号の指示に基づき、受信するチャンネルを切り換えることにより、視聴者に提供する番組の切り換えを行う。
【0174】
送受信機152は、ステップS321において、受信した信号に対応したデータをPC142に対して出力する。ここで、送受信機152から出力されるデータは、受信した信号が示すチャンネル番号の情報である。
【0175】
PC142は、チャンネル番号の情報を含むデータを入力すると、ステップS331において、データ送信局4(図18)に対してデータを送信する。ここで、PC142から送信されるデータは、チャンネル番号を示すデータを含み、そのチャンネル番号に対応するデータ放送用コンテンツを提供するように指示するデータを含むデータである。
【0176】
そのようなデータを受信したデータ送信局4から、その受信に対応する処理として送信されたデータ放送用コンテンツは、ステップS332において、PC142に受信される。PC142には、ステップS333において、受信したデータ放送用コンテンツを処理することにより、データ放送の切り換えを行う。
【0177】
このように、テレビジョン受像機141により受信されている番組が切り換えられた場合、その切り換えに追従して、PC142により受信されているデータ放送も切り換えられる。
【0178】
次に、PC142により受信されているデータ放送が切り換えられた場合の処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。ステップS142において、PC142からデータの出力が行われる。このデータの出力は、視聴者が、データ放送の切り換えを指示した際に行われる。この視聴者が行うデータ放送の切り換えの指示は、例えば、EPGの画面から行われる。
【0179】
PC142から出力されるデータは、切り替えが指示されたデータ放送に対応するテレビジョン放送の番組のチャンネル番号の情報を含む。このようなチャンネル番号の情報や、そのような情報を出力させるための指示を出すデータは、EPGデータや、BML形式のデータに含ませることが可能である。
【0180】
ステップS351において、出力されたデータは、送受信機152に入力される。送受信機152は、入力されたデータを基とした信号を出力する。この場合、入力されたデータに含まれるチャンネル番号に対応する信号である。
【0181】
送受信機152から出力された信号は、テレビジョン受像機141により受信される。この場合、送受信機152は、リモートコントローラ151と同等の処理を行っており、送受信機152からの信号を受信したテレビジョン受像機141は、ステップS371において、受信した信号により指示されたチャンネル番号の番組の受信を開始し、視聴者にその番組の提供を開始する。このようにして、番組の切り換えが実行される。
【0182】
一方、PC142は、ステップS352乃至S354の処理により、視聴者により切り換えを指示されたデータ放送の提供を行う。このステップS352乃至S354における処理は、図21のステップS331乃至S333の処理と同様に行われるため、その説明は省略する。
【0183】
このように、2つの装置を用いたような場合においても、本発明を適用することが可能であり、適用することにより、上述したような利点を享受することが可能となる。
【0184】
上述した実施の形態においては、番組に連動したデータ放送が行われる場合を例に挙げて説明したが、番組に連動していないデータ放送を提供することも可能であるし、データ放送のみを受信し、処理することも可能である。
【0185】
なお、上述した実施の形態においては、データ放送用コンテンツは、ダウンロード形式のデータであるとして説明した。すなわち、図8に示したようなひとまとまりのデータがダウンロードされ、そのダウンロードされたデータが処理されることにより、上述したようなことが実現されるとして説明した。しかしながら、本発明は、データ放送用コンテンツがダウンロード形式以外のストリーム形式であったとしても適用できる。
【0186】
データ放送用コンテンツがストリーム形式で提供される場合においても、上述したダウンロード形式に場合における処理を応用すれば良く、その応用は簡便に行え、特別に仕組みを変える必要はない。
【0187】
なお、上述した実施の形態においては、課金については記述していないが、例えば、データ放送に関して視聴者側が、受信していた通信時間に応じて課金される、その受信されていたパケットのデータ量に応じて課金されるなど、課金が実施されるようにしても良い。また、データ放送により宣伝広告を流すようにした場合、その宣伝広告を流した広告主に対して課金を実施するようにしても良い。
【0188】
上述した一連の処理は、それぞれの機能を有するハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0189】
記録媒体は、図4に示すように、端末3としてのパーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク51(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク52(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク53(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、若しくは半導体メモリ54などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されているROM32や記憶部38が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0190】
なお、本明細書において、媒体により提供されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0191】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0192】
【発明の効果】
本発明の第1の情報処理装置および方法、並びにプログラムによれば、テレビジョン放送における番組を表示させることができる。
【0193】
また、そのテレビジョン放送における番組に連動したデータ放送のコンテンツを、同一画面上に表示させることができる。
【0194】
本発明の第2の情報処理装置および方法、並びにプログラムによれば、データ放送におけるコンテンツを表示させることができる。
【0195】
また、そのデータ放送におけるコンテンツは、テレビジョン放送により放送されている番組に連動したものとすることができる。
【0196】
さらに、テレビジョン放送により放送されている番組と、データ放送により放送されているコンテンツのうちの一方が切り換えられた場合、他方も、その切り換えに追従して切り換えられるようにすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】放送局2の機能ブロック図である。
【図3】データ送信局4の機能ブロック図である。
【図4】端末3の内部構成例である。
【図5】端末3内におけるソフトウェアの構成について説明する図である。
【図6】EPGに関わる処理について説明するフローチャートである。
【図7】EPGについて説明する図である。
【図8】データ放送用コンテンツについて説明する図である。
【図9】ディスプレイ37に表示される画面の一例を示す図である。
【図10】EPGに関わる他の処理について説明するフローチャートである。
【図11】EPGに関わる他の処理について説明するフローチャートである。
【図12】端末3内で行われる処理について説明するフローチャートである。
【図13】番組交換ファイル91について説明する図である。
【図14】データボタンについて説明する図である。
【図15】端末3内で行われる処理について説明するフローチャートである。
【図16】再生時刻までの処理について説明する図である。
【図17】端末3内で行われる予約録画に関する処理について説明するフローチャートである。
【図18】本発明を適用した他の情報処理システムの一実施の形態の構成を示す図である。
【図19】2つの装置に表示される画面について説明する図である。
【図20】図18における情報処理システムの詳細な構成を示す図である。
【図21】図20に示した情報処理システムにおける処理について説明する図である。
【図22】図20に示した情報処理システムにおける処理について説明する図である。
【符号の説明】
1 放送局, 2 アンテナ, 3 端末, 4 データ送信局, 5 インターネット, 11 番組データ作成部, 12 番組データ記憶部, 13 送信部, 14 タイミング制御部, 21 データ放送用コンテンツ制作部,22 データ放送用コンテンツ記憶部, 23 送受信部, 24 タイミング制御部, 37 ディスプレイ, 38 記憶部, 39 通信部, 40 受信部, 73 BMLブラウザ, 74 TVチューナソフトウェア, 75
WWWブラウザ, 91 番組交換ファイル
Claims (15)
- テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理手段と、
データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理手段と、
前記番組データ処理手段により処理された前記番組と、前記コンテンツデータ処理手段により処理された前記コンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御手段と
を含むことを特徴とする情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記コンテンツデータに含まれる画面のレイアウトに関する情報を基に、前記コンテンツと前記番組の同一画面上への表示を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記コンテンツデータは、BML形式のデータであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記コンテンツデータ処理手段が起動されていない場合、前記番組データ処理手段は、受信した前記番組データに対応する前記コンテンツデータが存在すると判断したとき、前記コンテンツデータ処理手段を起動させ、前記コンテンツデータの受信を開始させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記番組データ処理手段が起動されていない場合、前記コンテンツデータ処理手段は、前記コンテンツデータを受信したとき、前記番組データ処理手段を起動させ、前記コンテンツデータに対応する前記番組データの受信を開始させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - EPGデータを受信し、処理するEPGデータ処理手段をさらに含み、
前記EPGデータ処理手段により処理されたEPGに基づき、所定の番組の受信が指示された場合、前記EPGデータ処理手段は、前記番組データ処理手段を起動させ、前記所定の番組の番組データの受信を開始させるとともに、前記コンテンツデータ処理手段を起動させ、前記所定の番組に対応する前記コンテンツデータの受信を開始させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記表示制御手段は、前記コンテンツデータに含まれる情報から、視聴者の指示があった場合に前記番組と同一画面に表示するコンテンツであると判断した場合、前記コンテンツの表示を制御するかわりに、前記コンテンツが存在することを前記視聴者に認識させるための所定の形状のボタンの表示を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記所定のネットワークは、インターネットであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理ステップと、
データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、
前記番組データ処理ステップの処理で処理された前記番組と、前記コンテンツデータ処理ステップの処理で処理された前記コンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理ステップと、
データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、
前記番組データ処理ステップの処理で処理された前記番組と、前記コンテンツデータ処理ステップの処理で処理された前記コンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - テレビジョン放送により放送される番組の番組データを受信し、処理する番組データ処理ステップと、
データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、
前記番組データ処理ステップの処理で処理された前記番組と、前記コンテンツデータ処理ステップの処理で処理された前記コンテンツの同一画面上への表示を制御する表示制御ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからチャンネルに関する信号を受信する受信手段と、
データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理手段と、
前記受信手段により前記信号を受信した場合、前記コンテンツデータ処理手段に前記チャンネルで放送されている番組に関する前記コンテンツデータの受信を指示する指示手段と、
前記コンテンツデータ処理手段により処理されている前記コンテンツデータが他のデータ放送により放送されている前記コンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されている前記コンテンツデータに対応する番組を放送している前記チャンネルに関する信号を前記テレビジョン受像機に送信する送信手段と
を含むことを特徴とする情報処理装置。 - テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからのチャンネルに関する信号の受信を制御する受信制御ステップと、
データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、
前記受信制御ステップの処理で前記信号の受信を制御した場合、前記コンテンツデータ処理ステップに、前記チャンネルで放送されている番組に関する前記コンテンツデータの受信を指示する指示ステップと、
前記コンテンツデータ処理ステップで処理されている前記コンテンツデータが他のデータ放送により放送されている前記コンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されている前記コンテンツデータに対応する番組を放送している前記チャンネルに関する信号の前記テレビジョン受像機への送信を制御する送信制御ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからのチャンネルに関する信号の受信を制御する受信制御ステップと、
データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、
前記受信制御ステップの処理で前記信号の受信を制御した場合、前記コンテンツデータ処理ステップに、前記チャンネルで放送されている番組に関する前記コンテンツデータの受信を指示する指示ステップと、
前記コンテンツデータ処理ステップで処理されている前記コンテンツデータが他のデータ放送により放送されている前記コンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されている前記コンテンツデータに対応する番組を放送している前記チャンネルに関する信号の前記テレビジョン受像機への送信を制御する送信制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - テレビジョン受像機を操作するためのリモートコントローラからのチャンネルに関する信号の受信を制御する受信制御ステップと、
データ放送により放送されるコンテンツのコンテンツデータを、所定のネットワークを介して受信し、処理するコンテンツデータ処理ステップと、
前記受信制御ステップの処理で前記信号の受信を制御した場合、前記コンテンツデータ処理ステップに、前記チャンネルで放送されている番組に関する前記コンテンツデータの受信を指示する指示ステップと、
前記コンテンツデータ処理ステップで処理されている前記コンテンツデータが他のデータ放送により放送されている前記コンテンツデータに切り換えられた場合、切り換えられたデータ放送で放送されている前記コンテンツデータに対応する番組を放送している前記チャンネルに関する信号の前記テレビジョン受像機への送信を制御する送信制御ステップと
をコンピュータに実行させるることを特徴とするプログラム。
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