JP2004088371A - ディジタル・カメラ・システム - Google Patents
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Abstract
【目的】カメラIDを設定する。
【構成】マスタ・カメラ1とスレーブ・カメラ1Aとを前面が対向するように配置する。それぞれのカメラ1,1Aにおいてそれぞれに固有のカメラIDを発行する。カメラIDを表すように,マスタ・カメラ1のセルフ・タイマLEDを発光させる。スレーブ・カメラ1Aを用いてマスタ・カメラ1を撮影し,発光画像データからマスタIDを読みとる。読み取ったマスタIDと発行されたスレーブ・カメラIDとをスレーブ・カメラ1Aのメモリに格納する。
【選択図】 図6
【構成】マスタ・カメラ1とスレーブ・カメラ1Aとを前面が対向するように配置する。それぞれのカメラ1,1Aにおいてそれぞれに固有のカメラIDを発行する。カメラIDを表すように,マスタ・カメラ1のセルフ・タイマLEDを発光させる。スレーブ・カメラ1Aを用いてマスタ・カメラ1を撮影し,発光画像データからマスタIDを読みとる。読み取ったマスタIDと発行されたスレーブ・カメラIDとをスレーブ・カメラ1Aのメモリに格納する。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【技術分野】
この発明は,ディジタル・カメラ・システムならびにそのシステムを構成するマスタ・ディジタル・カメラおよびスレーブ・ディジタル・カメラに関する。
【0002】
【発明の背景】
ディジタル・スチル・カメラに代表されるディジタル・カメラ(携帯型情報機器にカメラの機能をもつものを含む)には,固有のカメラIDを付与することができるものがある。カメラIDを用いてカメラの外部からの制御,カメラIDを用いたユーザの確認などの応用展開が可能となる。
【0003】
パーソナル・コンピュータをディジタル・カメラに接続し,パーソナル・コンピュータを用いてディジタル・カメラのIDを設定することが一般的である。しかしながら,カメラ以外の装置が必要となる。
【0004】
【発明の開示】
この発明は,カメラ以外の装置を用いずにカメラのIDを設定できるようにすることを目的とする。
【0005】
この発明は,被写体を撮影し,被写体像を表す画像データを出力する固体電子撮像装置,セルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより発光するセルフ・タイマ・ランプおよびセルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,一定時間後に被写体を撮影するように上記固体電子撮像装置を制御するセルフ・タイマ撮影制御手段をそれぞれ備えたマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとを含むディジタル・カメラ・システムについてのものである。
【0006】
上記マスタ・ディジタル・カメラは,ID設定モードが設定されたことに応じて,マスタ・カメラIDを発行するマスタ・カメラID発行手段,および上記マスタ・カメラID発行手段によって発行されたマスタ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御するマスタ・ランプ制御手段を備えている。
【0007】
上記スレーブ・ディジタル・カメラは,ID設定モードにおいて,スレーブ・カメラIDを発行するスレーブ・カメラID発行手段,上記マスタ・ディジタル・カメラが上記マスタ・ランプ制御手段の制御のもとに発光した光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御するスレーブ出力制御手段,上記スレーブ出力制御手段の制御により上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるマスタ・カメラIDを表すデータおよび上記スレーブ・カメラID発行手段によって発行したスレーブIDを表すデータをスレーブ・メモリに記憶するスレーブ・メモリ制御記憶手段,ならびに上記スレーブID発行手段によって発行されたスレーブ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御するスレーブ・ランプ制御手段を備えている。
【0008】
上記マスタ・ディジタル・カメラは,上記スレーブ・ディジタル・カメラが上記スレーブ・ランプ制御手段の制御のもとに発光した光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御するマスタ出力制御手段,および上記マスタ出力制御手段の制御により上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるスレーブ・カメラIDを表すデータおよび上記マスタ・カメラID発行手段によって発行したマスタIDを表すデータをマスタ・メモリに記憶するマスタ・メモリ記憶制御手段をさらに備えている。
【0009】
ディジタル・カメラ・システムを構成するマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとをそれぞれ単独で構成するようにしてもよい。
【0010】
また,マスタ・ディジタル・カメラの制御方法を提供するようにしてもよい。すなわち,この方法は,被写体を撮影し,被写体像を表す画像データを出力する固体電子撮像装置,セルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,発光するセルフ・タイマ・ランプ,およびセルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,一定時間後に被写体を撮影するように上記固体電子撮像装置を制御するセルフ・タイマ撮影制御手段をそれぞれ備えたマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとを含むディジタル・カメラ・システムを構成するマスタ・ディジタル・カメラであって,ID設定モードが設定されたことに応じて,マスタ・カメラIDを発行し,発行されたマスタ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御し,発光した光に応じて,上記スレーブ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光したスレーブ・カメラIDを表す光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御し,上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるスレーブ・カメラIDを表すデータおよび発行したマスタIDを表すデータをマスタ・メモリに記憶するものである。
【0011】
さらに,スレーブ・ディジタル・カメラの制御方法を提供するようにしてもよい。すなわち,この方法は,被写体を撮影し,被写体像を表す画像データを出力する固体電子撮像装置,セルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,発光するセルフ・タイマ・ランプ,およびセルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,一定時間後に被写体を撮影するように上記固体電子撮像装置を制御するセルフ・タイマ撮影制御手段をそれぞれ備えたマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとを含むディジタル・カメラ・システムを構成するスレーブ・ディジタル・カメラであって,ID発行モードにおいて,スレーブ・カメラIDを発行し,上記マスタ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光されたマスタIDを表す光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御し,上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるマスタ・カメラIDを表すデータおよび発光したスレーブIDを表すデータをスレーブ・メモリに記憶し,発行されたスレーブ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御するものである。
【0012】
この発明によると,マスタ・ディジタル・カメラ(マスタ・ディジタル・カメラまたはスレーブ・ディジタル・カメラであることは,ID設定モードにおいてユーザによって設定される)においてID設定モードが設定されると,マスタ・カメラIDが発行される。マスタ・カメラIDを生成してもよいし,マスタ・ディジタル・カメラにすでに付与されているIDをマスタ・カメラIDとしてもよい。発行されたマスタ・カメラIDを表す光がセルフ・タイマ・ランプから発光される。
【0013】
マスタ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光した光は,スレーブ・ディジタル・カメラの固体電子撮像装置によって受光される。受光した光を表すデータが固体電子撮像装置から出力される。出力されたデータにもとづいて,マスタ・カメラIDを表すデータが得られる。得られたマスタ・カメラIDを表すデータおよび発行されたスレーブIDを表すデータがスレーブ・ディジタル・カメラのスレーブ・メモリに記憶される。また,スレーブIDを表す光がスレーブ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光される。
【0014】
マスタ・ディジタル・カメラの固体電子撮像装置において,スレーブ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光した光が受光され,受光した光を表すデータが出力される。出力されたデータにもとづいて得られるスレーブ・カメラIDおよび発行されたマスタ・カメラIDがマスタ・ディジタル・カメラのマスタ・メモリに記憶される。
【0015】
マスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとの2つのディジタル・カメラを用いることにより,パーソナル・コンピュータなどのようなカメラ以外の装置を用いることなく,カメラのIDを設定することができる。とくに,ディジタル・カメラに通常設けられている固体電子撮像装置およびセルフ・タイマ・ランプを用いるので,新たな回路等を設ける必要がない。ディジタル・カメラが複雑化することもコスト・アップすることも未然に防止することができる。
【0016】
上記においては,固体電子撮像装置を用いてセルフ・タイマ・センサにより発光した光を受光しているが,ストロボ発光装置の調光センサが設けられているディジタル・カメラであれば,調光センサを用いるようにしてもよい。
【0017】
【実施例の説明】
図1は,この発明の実施例を示すもので,ディジタル・スチル・カメラを前面から見た斜視図である。
【0018】
ディジタル・スチル・カメラ1の上面には,そのほぼ中央にポップアップ式のストロボ発光装置2が設けられている。また,前面から見て左側にはシャッタ・レリーズ・ボタン3が設けられている。
【0019】
ディジタル・スチル・カメラ1の前面において,ほぼ中央の上部には前面に突き出た鏡筒6が形成されている。この鏡筒6の前面からはズーム・レンズ6Aが露出している。前面から見て鏡筒6の左上には,ストロボ発光装置2の発光量を一定に保つための調光センサ4が設けられている。また,鏡筒6の右上には,光学的ビューファインダ5が形成されている。鏡筒6の右下には,セルフ・タイマ撮影のときに点滅および点灯するセルフ・タイマLED(light emitting diode)7が形成されている。
【0020】
図2は,ディジタル・スチル・カメラ1を背面から見た斜視図である。
【0021】
ディジタル・スチル・カメラ1の背面において,左上部に上述した光学的ビュー・ファインダ5が形成されている。右上部には,左矢印,右矢印,上矢印および下矢印が押下可能に形成されている上下左右ボタン8が設けられている。この上下左右ボタン8の左側には,後述するようにID設定モードを設定するためのID設定モード・スイッチ9および再生モードまたは撮影モードを設定するための再生/撮影モード設定スイッチ10が設けられている。ID設定モード・スイッチ9は,オフ,マスタおよびスレーブの3つのいずれかの位置の位置決めすることができる。上下左右ボタン8の下には,電源ボタン11が設けられている。さらに,ディジタル・スチル・カメラ1の背面においてその下部には,液晶表示画面12が形成されている。
【0022】
図3は,ディジタル・スチル・カメラ1の電気的構成を示すブロック図である。
【0023】
ディジタル・スチル・カメラ1の全体の動作は,メインCPU40によって統括される。
【0024】
上述したように,上下左右ボタン8,ID設定スイッチ9,撮影/再生モード設定スイッチ10,シャッタ・レリーズ・ボタン3および電源スイッチ11からの出力信号は,メインCPU40に入力する。
【0025】
メインCPU40には,所定のデータを記憶するメモリ41が接続されている。このメモリ41に後述するようにカメラに特有のカメラIDが記憶される。
【0026】
ディジタル・スチル・カメラ1には,上述したようにストロボ発光装置2が設けられている。このストロボ発光装置2は,充電/発光制御回路28によって充電および発光が制御される。充電/発光制御回路28は,測光/測距CPU27によって制御される。また,調光センサ4からの出力信号は測光/測距CPU27に入力する。
【0027】
測光/測距CPU27によってズーム・レンズ6Aのズーム量および絞り22の絞り量が調整される。
【0028】
また,ディジタル・スチル・カメラ1には,クロック・ジェネレータ29が含まれており,このクロック・ジェネレータ29から各種クロック・パルスが出力される。クロック・パルスは,CCD23,白バランス/γ処理回路24およびアナログ/ディジタル変換回路25に与えられる。
【0029】
撮影/再生モード設定スイッチ10により,撮影モードが設定されると,CCD23の受光面上に被写体像が結像する。CCD23から被写体像を表す映像信号が出力され,白バランス/γ処理回路24に入力する。白バランス/γ処理回路24において,白バランス調整およびガンマ補正処理が行われる。白バランス/γ処理回路24から出力された映像信号は,アナログ/ディジタル変換回路25に入力する。アナログ/ディジタル変換回路25において映像信号がディジタル画像データに変換される。変換されたディジタル画像データは,バッファ・メモリ26を単に通過してYC処理回路30に入力する。
【0030】
YC処理回路30において,入力した画像データから輝度データYおよび色差データCが生成される。生成された輝度データYおよび色差データCは,YC/RGB処理回路42において,R(赤),G(緑)およびB(青)のそれぞれのRGB画像データに変換される。変換されたRGB画像データは,ドライバ43に与えられる。ドライバ43によって液晶表示装置12(液晶表示装置12も液晶表示画面と同一符号を付す)の表示画面に撮影された被写体像が表示されることとなる。
【0031】
シャッタ・レリーズ・ボタン3が押されると,上述のようにしてYC処理回路30において生成された輝度データYおよび色差データCは,バッファ・メモリ26に与えられ,一時的に記憶される。輝度データYおよび色差データは,バッファ・メモリ26から読みとられ,圧縮/伸長回路31に入力する。圧縮/伸長回路31において,輝度データYおよび色差データCが圧縮される。圧縮された輝度データYおよび色差データCがインターフェイス32に接続されているメモリ・カード33に記録される。
【0032】
上下左右ボタン8を用いて液晶表示画面12にメニュー画像を表示させて,セルフ・タイマ撮影を設定できる。セルフ・タイマ撮影が設定されることにより,シャッタ・レリーズ・ボタン3が押された後,一定時間後に被写体が撮影される。撮影により得られた画像データがメモリ・カード33に記録される。
【0033】
ディジタル・スチル・カメラ1は,再生機能も備えており,撮影/再生モード・スイッチ10により再生モードが設定されたことに応じてメモリ・カード33に記録されている圧縮画像データが読みとられる。
【0034】
読みとられた圧縮画像データは,圧縮/伸長回路31において伸長され,YC/RGB処理回路42に与えられる。YC/RGB処理回路42において,RGB画像データに変換され,ドライバ43に与えられる。液晶表示装置12の表示画面上にメモリ・カード33に記録されている画像データによって表される画像が表示される。
【0035】
図4および図5は,メモリ41に記憶されるIDテーブルの一例である。図4はマスタIDテーブルの例であり,図5はスレーブIDテーブルの例である。
【0036】
この実施例によるディジタル・スチル・カメラ1は,上述したようにカメラIDをメモリ41に記憶することができる。カメラIDは,ディジタル・スチル・カメラをマスタ・カメラとした場合のマスタIDと,ディジタル・スチル・カメラをスレーブ・カメラとした場合のスレーブIDとがある。マスタ・カメラは,スレーブ・カメラに動作指示を与えることができるもので,スレーブ・カメラはマスタ・カメラの指示にもとづいて制御されるものである。
【0037】
ディジタル・スチル・カメラ1がマスタ・カメラとして設定されると,メモリ41には図4に示すマスタIDテーブルが記憶される。ディジタル・スチル・カメラ1がスレーブ・カメラとして設定されると,メモリ41には図5に示すスレーブIDが記憶される。
【0038】
マスタIDテーブルおよびスレーブIDテーブルのいずれにおいてもIDテーブルには,自己のカメラIDが格納されるセルフIDの欄,自己のディジタル・スチル・カメラがマスタであるかスレーブであるかを示すマスタ/スレーブ欄,自己がマスタ・カメラであるときのスレーブIDを格納するスレーブID欄,自己がスレーブ・カメラであるときのマスタIDを格納するマスタID欄が含まれている。
【0039】
マスタ・カメラであるときには,マスタIDテーブルのマスタID欄は空欄となる。スレーブ・カメラであるときには,スレーブIDテーブルのスレーブID欄は空欄となる。
【0040】
図6は,カメラIDを設定するときのディジタル・スチル・カメラ1の配置を示している。図7は,ID設定モードのディジタル・スチル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【0041】
カメラIDを設定するときには,2台のディジタル・スチル・カメラ1および1Aが用意される。ディジタル・スチル・カメラ1Aは,ディジタル・スチル・カメラ1と同じものである。
【0042】
2台のディジタル・スチル・カメラ1と1Aとが互いに前面が向き合うように配置される。一方のディジタル・スチル・カメラ1をマスタ・カメラ,他方のディジタル・スチル・カメラ1Aをスレーブ・カメラとする。ディジタル・スチル・カメラ1のID設定モード・スイッチ9はマスタ位置に,ディジタル・スチル・カメラAのID設定モード・スイッチ9はスレーブ位置に設定される(ステップ61,71)。
【0043】
マスタ・カメラ1においてID設定スイッチ9がマスタ位置に設定されると,カメラに固有のマスタ・カメラIDが生成される(ステップ62)。また,スレーブ・カメラ1AにおいてID設定スイッチ9がスレーブ位置に設定されると,カメラに特有のスレーブ・カメラIDが生成される(ステップ72)。これらのマスタ・カメラIDおよびスレーブ・カメラIDは,互いに一致しないようにたとえば,工場においてあらかじめ付与されている特有の番号等利用することとなろう。もっとも,その特有の番号自体をカメラIDとして利用するようにしてもよい。
【0044】
マスタ・カメラ1において,生成されたマスタ・カメラIDを表す光がセルフ・タイマLED7から発光される(ステップ63)。たとえば,マスタ・カメラIDを表すように発光光量,発光間隔,発光時間等が制御される。
【0045】
スレーブ・カメラ1Aにおいては,マスタ・カメラ1が一定時間の間撮影され,マスタ・カメラ1の像を表す画像データが得られ,メモリ41に一時的に記憶される(ステップ73)。得られた画像データの中から,マスタ・カメラ1のセルフ・タイマLEDの発光画像を表すデータが抽出される(ステップ74)。抽出された発光画像データからマスタ・カメラIDが読み取られる(ステップ75)。読みとられたマスタ・カメラIDがスレーブIDテーブルに格納される。また,ステップ72で生成されたスレーブ・カメラIDがセルフIDとして,スレーブIDテーブルに格納される。スレーブIDテーブルがスレーブ・カメラ1Aのメモリ41に記憶される(ステップ76)。
【0046】
さらに,スレーブ・カメラIDを表す光がスレーブ・カメラ1Aのセルフ・タイマLEDから発光される(ステップ77)。
【0047】
マスタ・カメラ1においてもスレーブ・カメラ1Aと同様に,スレーブ・カメラ1Aが一定時間の間撮影され,スレーブ・カメラ1Aの像を表す画像データが得られる(ステップ64)。得られた画像データの中から,スレーブ・カメラ1Aのセルフ・タイマLEDの発光画像を表すデータが抽出される(ステップ65)。抽出された発光画像データからスレーブ・カメラIDが読み取られる(ステップ66)。読みとられたマスタ・カメラIDがスレーブIDテーブルに格納される。また,ステップ62で生成されたマスタ・カメラIDがセルフIDとして,マスタIDテーブルに格納される。マスタIDテーブルがマスタ・カメラ1のメモリ41に記憶される(ステップ67)。
【0048】
上述した実施例においては,一方のディジタル・スチル・カメラのCCD23を用いて他方のディジタル・スチル・カメラを撮影し,セルフ・タイマLEDの発光画像データを抽出しているが,CCDを用いずに調光センサ4によりセルフ・タイマLEDから出射される光を受光するようにしてもよい。この場合には,受光したセルフ・タイマLEDの光量にもとづいて,カメラIDを検出することとなろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル・スチル・カメラを前面から見た斜視図である。
【図2】ディジタル・スチル・カメラを背面から見た斜視図である。
【図3】ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】マスタIDテーブルの一例である。
【図5】スレーブIDテーブルの一例である。
【図6】ID設定モードにおけるマスタ・カメラとスレーブ・カメラの配置である。
【図7】ID設定モードにおけるマスタ・カメラとスレーブ・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マスタ・カメラ,
1A スレーブ・カメラ
4 調光センサ
7 セルフ・タイマLED
9 ID設定モード・スイッチ
12 液晶表示装置(液晶表示画面)
23 CCD
40 メインCPU
41 メモリ
【技術分野】
この発明は,ディジタル・カメラ・システムならびにそのシステムを構成するマスタ・ディジタル・カメラおよびスレーブ・ディジタル・カメラに関する。
【0002】
【発明の背景】
ディジタル・スチル・カメラに代表されるディジタル・カメラ(携帯型情報機器にカメラの機能をもつものを含む)には,固有のカメラIDを付与することができるものがある。カメラIDを用いてカメラの外部からの制御,カメラIDを用いたユーザの確認などの応用展開が可能となる。
【0003】
パーソナル・コンピュータをディジタル・カメラに接続し,パーソナル・コンピュータを用いてディジタル・カメラのIDを設定することが一般的である。しかしながら,カメラ以外の装置が必要となる。
【0004】
【発明の開示】
この発明は,カメラ以外の装置を用いずにカメラのIDを設定できるようにすることを目的とする。
【0005】
この発明は,被写体を撮影し,被写体像を表す画像データを出力する固体電子撮像装置,セルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより発光するセルフ・タイマ・ランプおよびセルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,一定時間後に被写体を撮影するように上記固体電子撮像装置を制御するセルフ・タイマ撮影制御手段をそれぞれ備えたマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとを含むディジタル・カメラ・システムについてのものである。
【0006】
上記マスタ・ディジタル・カメラは,ID設定モードが設定されたことに応じて,マスタ・カメラIDを発行するマスタ・カメラID発行手段,および上記マスタ・カメラID発行手段によって発行されたマスタ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御するマスタ・ランプ制御手段を備えている。
【0007】
上記スレーブ・ディジタル・カメラは,ID設定モードにおいて,スレーブ・カメラIDを発行するスレーブ・カメラID発行手段,上記マスタ・ディジタル・カメラが上記マスタ・ランプ制御手段の制御のもとに発光した光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御するスレーブ出力制御手段,上記スレーブ出力制御手段の制御により上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるマスタ・カメラIDを表すデータおよび上記スレーブ・カメラID発行手段によって発行したスレーブIDを表すデータをスレーブ・メモリに記憶するスレーブ・メモリ制御記憶手段,ならびに上記スレーブID発行手段によって発行されたスレーブ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御するスレーブ・ランプ制御手段を備えている。
【0008】
上記マスタ・ディジタル・カメラは,上記スレーブ・ディジタル・カメラが上記スレーブ・ランプ制御手段の制御のもとに発光した光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御するマスタ出力制御手段,および上記マスタ出力制御手段の制御により上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるスレーブ・カメラIDを表すデータおよび上記マスタ・カメラID発行手段によって発行したマスタIDを表すデータをマスタ・メモリに記憶するマスタ・メモリ記憶制御手段をさらに備えている。
【0009】
ディジタル・カメラ・システムを構成するマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとをそれぞれ単独で構成するようにしてもよい。
【0010】
また,マスタ・ディジタル・カメラの制御方法を提供するようにしてもよい。すなわち,この方法は,被写体を撮影し,被写体像を表す画像データを出力する固体電子撮像装置,セルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,発光するセルフ・タイマ・ランプ,およびセルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,一定時間後に被写体を撮影するように上記固体電子撮像装置を制御するセルフ・タイマ撮影制御手段をそれぞれ備えたマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとを含むディジタル・カメラ・システムを構成するマスタ・ディジタル・カメラであって,ID設定モードが設定されたことに応じて,マスタ・カメラIDを発行し,発行されたマスタ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御し,発光した光に応じて,上記スレーブ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光したスレーブ・カメラIDを表す光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御し,上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるスレーブ・カメラIDを表すデータおよび発行したマスタIDを表すデータをマスタ・メモリに記憶するものである。
【0011】
さらに,スレーブ・ディジタル・カメラの制御方法を提供するようにしてもよい。すなわち,この方法は,被写体を撮影し,被写体像を表す画像データを出力する固体電子撮像装置,セルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,発光するセルフ・タイマ・ランプ,およびセルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,一定時間後に被写体を撮影するように上記固体電子撮像装置を制御するセルフ・タイマ撮影制御手段をそれぞれ備えたマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとを含むディジタル・カメラ・システムを構成するスレーブ・ディジタル・カメラであって,ID発行モードにおいて,スレーブ・カメラIDを発行し,上記マスタ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光されたマスタIDを表す光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御し,上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるマスタ・カメラIDを表すデータおよび発光したスレーブIDを表すデータをスレーブ・メモリに記憶し,発行されたスレーブ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御するものである。
【0012】
この発明によると,マスタ・ディジタル・カメラ(マスタ・ディジタル・カメラまたはスレーブ・ディジタル・カメラであることは,ID設定モードにおいてユーザによって設定される)においてID設定モードが設定されると,マスタ・カメラIDが発行される。マスタ・カメラIDを生成してもよいし,マスタ・ディジタル・カメラにすでに付与されているIDをマスタ・カメラIDとしてもよい。発行されたマスタ・カメラIDを表す光がセルフ・タイマ・ランプから発光される。
【0013】
マスタ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光した光は,スレーブ・ディジタル・カメラの固体電子撮像装置によって受光される。受光した光を表すデータが固体電子撮像装置から出力される。出力されたデータにもとづいて,マスタ・カメラIDを表すデータが得られる。得られたマスタ・カメラIDを表すデータおよび発行されたスレーブIDを表すデータがスレーブ・ディジタル・カメラのスレーブ・メモリに記憶される。また,スレーブIDを表す光がスレーブ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光される。
【0014】
マスタ・ディジタル・カメラの固体電子撮像装置において,スレーブ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光した光が受光され,受光した光を表すデータが出力される。出力されたデータにもとづいて得られるスレーブ・カメラIDおよび発行されたマスタ・カメラIDがマスタ・ディジタル・カメラのマスタ・メモリに記憶される。
【0015】
マスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとの2つのディジタル・カメラを用いることにより,パーソナル・コンピュータなどのようなカメラ以外の装置を用いることなく,カメラのIDを設定することができる。とくに,ディジタル・カメラに通常設けられている固体電子撮像装置およびセルフ・タイマ・ランプを用いるので,新たな回路等を設ける必要がない。ディジタル・カメラが複雑化することもコスト・アップすることも未然に防止することができる。
【0016】
上記においては,固体電子撮像装置を用いてセルフ・タイマ・センサにより発光した光を受光しているが,ストロボ発光装置の調光センサが設けられているディジタル・カメラであれば,調光センサを用いるようにしてもよい。
【0017】
【実施例の説明】
図1は,この発明の実施例を示すもので,ディジタル・スチル・カメラを前面から見た斜視図である。
【0018】
ディジタル・スチル・カメラ1の上面には,そのほぼ中央にポップアップ式のストロボ発光装置2が設けられている。また,前面から見て左側にはシャッタ・レリーズ・ボタン3が設けられている。
【0019】
ディジタル・スチル・カメラ1の前面において,ほぼ中央の上部には前面に突き出た鏡筒6が形成されている。この鏡筒6の前面からはズーム・レンズ6Aが露出している。前面から見て鏡筒6の左上には,ストロボ発光装置2の発光量を一定に保つための調光センサ4が設けられている。また,鏡筒6の右上には,光学的ビューファインダ5が形成されている。鏡筒6の右下には,セルフ・タイマ撮影のときに点滅および点灯するセルフ・タイマLED(light emitting diode)7が形成されている。
【0020】
図2は,ディジタル・スチル・カメラ1を背面から見た斜視図である。
【0021】
ディジタル・スチル・カメラ1の背面において,左上部に上述した光学的ビュー・ファインダ5が形成されている。右上部には,左矢印,右矢印,上矢印および下矢印が押下可能に形成されている上下左右ボタン8が設けられている。この上下左右ボタン8の左側には,後述するようにID設定モードを設定するためのID設定モード・スイッチ9および再生モードまたは撮影モードを設定するための再生/撮影モード設定スイッチ10が設けられている。ID設定モード・スイッチ9は,オフ,マスタおよびスレーブの3つのいずれかの位置の位置決めすることができる。上下左右ボタン8の下には,電源ボタン11が設けられている。さらに,ディジタル・スチル・カメラ1の背面においてその下部には,液晶表示画面12が形成されている。
【0022】
図3は,ディジタル・スチル・カメラ1の電気的構成を示すブロック図である。
【0023】
ディジタル・スチル・カメラ1の全体の動作は,メインCPU40によって統括される。
【0024】
上述したように,上下左右ボタン8,ID設定スイッチ9,撮影/再生モード設定スイッチ10,シャッタ・レリーズ・ボタン3および電源スイッチ11からの出力信号は,メインCPU40に入力する。
【0025】
メインCPU40には,所定のデータを記憶するメモリ41が接続されている。このメモリ41に後述するようにカメラに特有のカメラIDが記憶される。
【0026】
ディジタル・スチル・カメラ1には,上述したようにストロボ発光装置2が設けられている。このストロボ発光装置2は,充電/発光制御回路28によって充電および発光が制御される。充電/発光制御回路28は,測光/測距CPU27によって制御される。また,調光センサ4からの出力信号は測光/測距CPU27に入力する。
【0027】
測光/測距CPU27によってズーム・レンズ6Aのズーム量および絞り22の絞り量が調整される。
【0028】
また,ディジタル・スチル・カメラ1には,クロック・ジェネレータ29が含まれており,このクロック・ジェネレータ29から各種クロック・パルスが出力される。クロック・パルスは,CCD23,白バランス/γ処理回路24およびアナログ/ディジタル変換回路25に与えられる。
【0029】
撮影/再生モード設定スイッチ10により,撮影モードが設定されると,CCD23の受光面上に被写体像が結像する。CCD23から被写体像を表す映像信号が出力され,白バランス/γ処理回路24に入力する。白バランス/γ処理回路24において,白バランス調整およびガンマ補正処理が行われる。白バランス/γ処理回路24から出力された映像信号は,アナログ/ディジタル変換回路25に入力する。アナログ/ディジタル変換回路25において映像信号がディジタル画像データに変換される。変換されたディジタル画像データは,バッファ・メモリ26を単に通過してYC処理回路30に入力する。
【0030】
YC処理回路30において,入力した画像データから輝度データYおよび色差データCが生成される。生成された輝度データYおよび色差データCは,YC/RGB処理回路42において,R(赤),G(緑)およびB(青)のそれぞれのRGB画像データに変換される。変換されたRGB画像データは,ドライバ43に与えられる。ドライバ43によって液晶表示装置12(液晶表示装置12も液晶表示画面と同一符号を付す)の表示画面に撮影された被写体像が表示されることとなる。
【0031】
シャッタ・レリーズ・ボタン3が押されると,上述のようにしてYC処理回路30において生成された輝度データYおよび色差データCは,バッファ・メモリ26に与えられ,一時的に記憶される。輝度データYおよび色差データは,バッファ・メモリ26から読みとられ,圧縮/伸長回路31に入力する。圧縮/伸長回路31において,輝度データYおよび色差データCが圧縮される。圧縮された輝度データYおよび色差データCがインターフェイス32に接続されているメモリ・カード33に記録される。
【0032】
上下左右ボタン8を用いて液晶表示画面12にメニュー画像を表示させて,セルフ・タイマ撮影を設定できる。セルフ・タイマ撮影が設定されることにより,シャッタ・レリーズ・ボタン3が押された後,一定時間後に被写体が撮影される。撮影により得られた画像データがメモリ・カード33に記録される。
【0033】
ディジタル・スチル・カメラ1は,再生機能も備えており,撮影/再生モード・スイッチ10により再生モードが設定されたことに応じてメモリ・カード33に記録されている圧縮画像データが読みとられる。
【0034】
読みとられた圧縮画像データは,圧縮/伸長回路31において伸長され,YC/RGB処理回路42に与えられる。YC/RGB処理回路42において,RGB画像データに変換され,ドライバ43に与えられる。液晶表示装置12の表示画面上にメモリ・カード33に記録されている画像データによって表される画像が表示される。
【0035】
図4および図5は,メモリ41に記憶されるIDテーブルの一例である。図4はマスタIDテーブルの例であり,図5はスレーブIDテーブルの例である。
【0036】
この実施例によるディジタル・スチル・カメラ1は,上述したようにカメラIDをメモリ41に記憶することができる。カメラIDは,ディジタル・スチル・カメラをマスタ・カメラとした場合のマスタIDと,ディジタル・スチル・カメラをスレーブ・カメラとした場合のスレーブIDとがある。マスタ・カメラは,スレーブ・カメラに動作指示を与えることができるもので,スレーブ・カメラはマスタ・カメラの指示にもとづいて制御されるものである。
【0037】
ディジタル・スチル・カメラ1がマスタ・カメラとして設定されると,メモリ41には図4に示すマスタIDテーブルが記憶される。ディジタル・スチル・カメラ1がスレーブ・カメラとして設定されると,メモリ41には図5に示すスレーブIDが記憶される。
【0038】
マスタIDテーブルおよびスレーブIDテーブルのいずれにおいてもIDテーブルには,自己のカメラIDが格納されるセルフIDの欄,自己のディジタル・スチル・カメラがマスタであるかスレーブであるかを示すマスタ/スレーブ欄,自己がマスタ・カメラであるときのスレーブIDを格納するスレーブID欄,自己がスレーブ・カメラであるときのマスタIDを格納するマスタID欄が含まれている。
【0039】
マスタ・カメラであるときには,マスタIDテーブルのマスタID欄は空欄となる。スレーブ・カメラであるときには,スレーブIDテーブルのスレーブID欄は空欄となる。
【0040】
図6は,カメラIDを設定するときのディジタル・スチル・カメラ1の配置を示している。図7は,ID設定モードのディジタル・スチル・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【0041】
カメラIDを設定するときには,2台のディジタル・スチル・カメラ1および1Aが用意される。ディジタル・スチル・カメラ1Aは,ディジタル・スチル・カメラ1と同じものである。
【0042】
2台のディジタル・スチル・カメラ1と1Aとが互いに前面が向き合うように配置される。一方のディジタル・スチル・カメラ1をマスタ・カメラ,他方のディジタル・スチル・カメラ1Aをスレーブ・カメラとする。ディジタル・スチル・カメラ1のID設定モード・スイッチ9はマスタ位置に,ディジタル・スチル・カメラAのID設定モード・スイッチ9はスレーブ位置に設定される(ステップ61,71)。
【0043】
マスタ・カメラ1においてID設定スイッチ9がマスタ位置に設定されると,カメラに固有のマスタ・カメラIDが生成される(ステップ62)。また,スレーブ・カメラ1AにおいてID設定スイッチ9がスレーブ位置に設定されると,カメラに特有のスレーブ・カメラIDが生成される(ステップ72)。これらのマスタ・カメラIDおよびスレーブ・カメラIDは,互いに一致しないようにたとえば,工場においてあらかじめ付与されている特有の番号等利用することとなろう。もっとも,その特有の番号自体をカメラIDとして利用するようにしてもよい。
【0044】
マスタ・カメラ1において,生成されたマスタ・カメラIDを表す光がセルフ・タイマLED7から発光される(ステップ63)。たとえば,マスタ・カメラIDを表すように発光光量,発光間隔,発光時間等が制御される。
【0045】
スレーブ・カメラ1Aにおいては,マスタ・カメラ1が一定時間の間撮影され,マスタ・カメラ1の像を表す画像データが得られ,メモリ41に一時的に記憶される(ステップ73)。得られた画像データの中から,マスタ・カメラ1のセルフ・タイマLEDの発光画像を表すデータが抽出される(ステップ74)。抽出された発光画像データからマスタ・カメラIDが読み取られる(ステップ75)。読みとられたマスタ・カメラIDがスレーブIDテーブルに格納される。また,ステップ72で生成されたスレーブ・カメラIDがセルフIDとして,スレーブIDテーブルに格納される。スレーブIDテーブルがスレーブ・カメラ1Aのメモリ41に記憶される(ステップ76)。
【0046】
さらに,スレーブ・カメラIDを表す光がスレーブ・カメラ1Aのセルフ・タイマLEDから発光される(ステップ77)。
【0047】
マスタ・カメラ1においてもスレーブ・カメラ1Aと同様に,スレーブ・カメラ1Aが一定時間の間撮影され,スレーブ・カメラ1Aの像を表す画像データが得られる(ステップ64)。得られた画像データの中から,スレーブ・カメラ1Aのセルフ・タイマLEDの発光画像を表すデータが抽出される(ステップ65)。抽出された発光画像データからスレーブ・カメラIDが読み取られる(ステップ66)。読みとられたマスタ・カメラIDがスレーブIDテーブルに格納される。また,ステップ62で生成されたマスタ・カメラIDがセルフIDとして,マスタIDテーブルに格納される。マスタIDテーブルがマスタ・カメラ1のメモリ41に記憶される(ステップ67)。
【0048】
上述した実施例においては,一方のディジタル・スチル・カメラのCCD23を用いて他方のディジタル・スチル・カメラを撮影し,セルフ・タイマLEDの発光画像データを抽出しているが,CCDを用いずに調光センサ4によりセルフ・タイマLEDから出射される光を受光するようにしてもよい。この場合には,受光したセルフ・タイマLEDの光量にもとづいて,カメラIDを検出することとなろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル・スチル・カメラを前面から見た斜視図である。
【図2】ディジタル・スチル・カメラを背面から見た斜視図である。
【図3】ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】マスタIDテーブルの一例である。
【図5】スレーブIDテーブルの一例である。
【図6】ID設定モードにおけるマスタ・カメラとスレーブ・カメラの配置である。
【図7】ID設定モードにおけるマスタ・カメラとスレーブ・カメラの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 マスタ・カメラ,
1A スレーブ・カメラ
4 調光センサ
7 セルフ・タイマLED
9 ID設定モード・スイッチ
12 液晶表示装置(液晶表示画面)
23 CCD
40 メインCPU
41 メモリ
Claims (3)
- 被写体を撮影し,被写体像を表す画像データを出力する固体電子撮像装置,セルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより発光するセルフ・タイマ・ランプおよびセルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,一定時間後に被写体を撮影するように上記固体電子撮像装置を制御するセルフ・タイマ撮影制御手段をそれぞれ備えたマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとを含むディジタル・カメラ・システムにおいて,
上記マスタ・ディジタル・カメラが,
ID設定モードが設定されたことに応じて,マスタ・カメラIDを発行するマスタ・カメラID発行手段,および
上記マスタ・カメラID発行手段によって発行されたマスタ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御するマスタ・ランプ制御手段を備え,
上記スレーブ・ディジタル・カメラが,
ID設定モードにおいて,スレーブ・カメラIDを発行するスレーブ・カメラID発行手段,
上記マスタ・ディジタル・カメラが上記マスタ・ランプ制御手段の制御のもとに発光した光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御するスレーブ出力制御手段,
上記スレーブ出力制御手段の制御により上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるマスタ・カメラIDを表すデータおよび上記スレーブ・カメラID発行手段によって発行したスレーブIDを表すデータをスレーブ・メモリに記憶するスレーブ・メモリ記憶制御手段,ならびに
上記スレーブID発行手段によって発行されたスレーブ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御するスレーブ・ランプ制御手段を備え,
上記マスタ・ディジタル・カメラが,
上記スレーブ・ディジタル・カメラの上記スレーブ・ランプ制御手段の制御のもとに発光した光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御するマスタ出力制御手段,および
上記マスタ出力制御手段の制御により上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるスレーブ・カメラIDを表すデータおよび上記マスタ・カメラID発行手段によって発行したマスタIDを表すデータをマスタ・メモリに記憶するマスタ・メモリ記憶制御手段をさらに備えた,
ディジタル・カメラ・システム。 - 被写体を撮影し,被写体像を表す画像データを出力する固体電子撮像装置,セルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより発光するセルフ・タイマ・ランプおよびセルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,一定時間後に被写体を撮影するように上記固体電子撮像装置を制御するセルフ・タイマ撮影制御手段をそれぞれ備えたマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとを含むディジタル・カメラ・システムを構成するマスタ・ディジタル・カメラであって,
ID設定モードが設定されたことに応じて,マスタ・カメラIDを発行するマスタ・カメラID発行手段,
上記マスタ・カメラID発行手段によって発行されたマスタ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御するマスタ・ランプ制御手段,
上記マスタ・ランプ制御手段の制御のもとに発光した光に応じて,上記スレーブ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光したスレーブ・カメラIDを表す光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御するマスタ出力制御手段,ならびに
上記マスタ出力制御手段の制御により上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるスレーブ・カメラIDを表すデータおよび上記マスタ・カメラID発行手段によって発行したマスタIDを表すデータをマスタ・メモリに記憶するマスタ・メモリ記憶制御手段,
を備えたマスタ・ディジタル・カメラ。 - 被写体を撮影し,被写体像を表す画像データを出力する固体電子撮像装置,セルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより発光するセルフ・タイマ・ランプおよびセルフ・タイマ撮影指令が与えられたことにより,一定時間後に被写体を撮影するように上記固体電子撮像装置を制御するセルフ・タイマ撮影制御手段をそれぞれ備えたマスタ・ディジタル・カメラとスレーブ・ディジタル・カメラとを含むディジタル・カメラ・システムを構成するスレーブ・ディジタル・カメラであって,
ID設定モードにおいて,スレーブ・カメラIDを発行するスレーブ・カメラID発行手段,
上記マスタ・ディジタル・カメラのセルフ・タイマ・ランプから発光されたマスタIDを表す光を上記固体電子撮像装置によって受光し,受光した光を表すデータを出力するように上記固体電子撮像装置を制御するスレーブ出力制御手段,上記スレーブ出力制御手段の制御により上記固体電子撮像装置から出力された受光データにもとづいて得られるマスタ・カメラIDを表すデータおよび上記スレーブ・カメラID発行手段によって発行したスレーブIDを表すデータをスレーブ・メモリに記憶するスレーブ・メモリ制御記憶手段,ならびに
上記スレーブID発行手段によって発行されたスレーブ・カメラIDを表す光を発光するように上記セルフ・タイマ・ランプを制御するスレーブ・ランプ制御手段,
を備えたスレーブ・ディジタル・カメラ。
Priority Applications (1)
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