JP2004087446A - 炭素繊維を使用したジョイント方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐食性に優れた炭素繊維をメッキ液等の腐食性の液内にて電解処理用電極として使用する場合において、炭素繊維の束同士、炭素繊維と金属等の導線、炭素繊維の束と接続端子を電気抵抗の無い状態で接合することを目的とする。
【解決手段】炭素繊維1の束同士を接合する為にジョイント用のケーシング2を設け、ケーシング2にそれぞれを挿入した上で、ケーシング2に導電材3を流し込むことによって、炭素繊維1の束同士を一体化した状態にすることでジョイント部の電気抵抗を無くすこととした。そして腐食性の液にジョイント部が侵されぬよう、ケーシング2を耐食性のシール材4でシールし、さらに炭素繊維1の繊維間に耐食性シール材6を含侵させることにより、ケーシング2及びケーシング2内の導電材3に湿気が入らぬようにした。
【選択図】図1
【解決手段】炭素繊維1の束同士を接合する為にジョイント用のケーシング2を設け、ケーシング2にそれぞれを挿入した上で、ケーシング2に導電材3を流し込むことによって、炭素繊維1の束同士を一体化した状態にすることでジョイント部の電気抵抗を無くすこととした。そして腐食性の液にジョイント部が侵されぬよう、ケーシング2を耐食性のシール材4でシールし、さらに炭素繊維1の繊維間に耐食性シール材6を含侵させることにより、ケーシング2及びケーシング2内の導電材3に湿気が入らぬようにした。
【選択図】図1
Description
【従来の技術】
炭素繊維の直径は7〜10ミクロンと極めて細く、弾性率も高いため、炭素繊維の一本一本は外力に非常に弱く折れやすいので、接続にあまり外力をかけられない。通常の導線の接続は、圧着端子あるいはボルト締めにより、外力を大きくして接触抵抗を少なくする方法をとっているが、前述の様に炭素繊維の単体は外力に弱いため、従来の接続方法では困難であった。特に電気メッキや電解処理等の大電流を必要とする場合、炭素繊維の量が数百万本必要となり、全ての繊維に均等に接触圧をかける事は不可能であるために、多くの問題を残していた。又、炭素繊維を樹脂で固め導電性のピンを打ち込む方法もあるが接触面積がとれず、全ての繊維にピンの表面を接触させる事は不可能であり、接触圧も高くとれなくて、ピンと繊維の間に樹脂をかみ込み接触不良を増長させる可能性もあるため、大電流を必要とする電極等には向いていない。本発明は繊維一本一本の端面及び長手方向に無理なく接触されることができ、必要に応じ従来の方法の数万倍以上の接触面積を容易に得ることができる。
(繊維径が小さいので、全体としての表面積は非常に大きくなる)
【発明の目的】
炭素繊維の束と炭素繊維の束、炭素繊維の束と金属等の導線、炭素繊維の束と金属等の導電性の接続端子を電気的に抵抗の無い状態で接続することにより、高価な炭素繊維を有効に利用できるようにすること。
【発明の構成】
図1は炭素繊維(1)の束同士を接合する場合において炭素繊維(1)、炭素繊維(1)同士を接合するためのジョイント用ケーシング(2)、炭素繊維(1)同士を電気的に接合する為にケーシング(2)に流し込まれた導電性樹脂又は鉛、ハンダ等の導電材(3)、ケーシング(2)を腐食性の液から守る耐食性シール材(4)、炭素繊維の束から毛管現象による湿気を防ぐ為に、繊維間に含侵させた耐食性シール材(6)を表す。
図2は炭素繊維(1)の束と金属等の導線(5)を接合する場合において炭素繊維(1)、炭素繊維(1)と金属等の導線(5)を接合するためのジョイント用ケーシング(2)、炭素繊維(1)と金属等の導線(5)を電気的に接合する為にケーシング(2)に流し込まれた導電性樹脂又は鉛、ハンダ等の導電材(3)、ケーシングを腐食性の液から守る耐食性シール材(4)、炭素繊維の束から毛管現象による湿気を防ぐ為に、繊維間に含侵させた耐食性シール材(6)を表す。
図3は炭素繊維(1)の束と、金属等の導電体の接続端子(7)を接合する場合において炭素繊維(1)、炭素繊維(1)と接続端子(7)を接合する為のジョイント用ケーシング(2)、炭素繊維(1)と接続端子(7)を電気的に接合する為にケーシング(2)に流し込まれた導電性樹脂又は鉛、ハンダ等の導電材(3)、ケーシング(2)に対し、かしめるなどして密着させた接続端子(7)、炭素繊維(1)の束から毛管現象による湿気を防ぐ為に、繊維間に含侵させた耐食性シール材(6)を表す。
【発明の作用効果】
電解処理装置の設置に際し、電極の取り付けが容易になり、炭素繊維の使用量が節減され、経済的に大きなメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】炭素繊維の束同士を接合する場合の接合部の断面図
【図2】炭素繊維の束と金属等の導電体を接合する場合の断面図
【図3】炭素繊維の束と金属等の導電体の接続端子を接合する場合の断面図
【符号の簡単な説明】
1は炭素繊維の束
2はケーシング
3は樹脂又は鉛、ハンダ等の導電材
4は耐食性シール材
5金属等の導線
6は繊維間に含侵させた耐食性シール材
7は接続端子
炭素繊維の直径は7〜10ミクロンと極めて細く、弾性率も高いため、炭素繊維の一本一本は外力に非常に弱く折れやすいので、接続にあまり外力をかけられない。通常の導線の接続は、圧着端子あるいはボルト締めにより、外力を大きくして接触抵抗を少なくする方法をとっているが、前述の様に炭素繊維の単体は外力に弱いため、従来の接続方法では困難であった。特に電気メッキや電解処理等の大電流を必要とする場合、炭素繊維の量が数百万本必要となり、全ての繊維に均等に接触圧をかける事は不可能であるために、多くの問題を残していた。又、炭素繊維を樹脂で固め導電性のピンを打ち込む方法もあるが接触面積がとれず、全ての繊維にピンの表面を接触させる事は不可能であり、接触圧も高くとれなくて、ピンと繊維の間に樹脂をかみ込み接触不良を増長させる可能性もあるため、大電流を必要とする電極等には向いていない。本発明は繊維一本一本の端面及び長手方向に無理なく接触されることができ、必要に応じ従来の方法の数万倍以上の接触面積を容易に得ることができる。
(繊維径が小さいので、全体としての表面積は非常に大きくなる)
【発明の目的】
炭素繊維の束と炭素繊維の束、炭素繊維の束と金属等の導線、炭素繊維の束と金属等の導電性の接続端子を電気的に抵抗の無い状態で接続することにより、高価な炭素繊維を有効に利用できるようにすること。
【発明の構成】
図1は炭素繊維(1)の束同士を接合する場合において炭素繊維(1)、炭素繊維(1)同士を接合するためのジョイント用ケーシング(2)、炭素繊維(1)同士を電気的に接合する為にケーシング(2)に流し込まれた導電性樹脂又は鉛、ハンダ等の導電材(3)、ケーシング(2)を腐食性の液から守る耐食性シール材(4)、炭素繊維の束から毛管現象による湿気を防ぐ為に、繊維間に含侵させた耐食性シール材(6)を表す。
図2は炭素繊維(1)の束と金属等の導線(5)を接合する場合において炭素繊維(1)、炭素繊維(1)と金属等の導線(5)を接合するためのジョイント用ケーシング(2)、炭素繊維(1)と金属等の導線(5)を電気的に接合する為にケーシング(2)に流し込まれた導電性樹脂又は鉛、ハンダ等の導電材(3)、ケーシングを腐食性の液から守る耐食性シール材(4)、炭素繊維の束から毛管現象による湿気を防ぐ為に、繊維間に含侵させた耐食性シール材(6)を表す。
図3は炭素繊維(1)の束と、金属等の導電体の接続端子(7)を接合する場合において炭素繊維(1)、炭素繊維(1)と接続端子(7)を接合する為のジョイント用ケーシング(2)、炭素繊維(1)と接続端子(7)を電気的に接合する為にケーシング(2)に流し込まれた導電性樹脂又は鉛、ハンダ等の導電材(3)、ケーシング(2)に対し、かしめるなどして密着させた接続端子(7)、炭素繊維(1)の束から毛管現象による湿気を防ぐ為に、繊維間に含侵させた耐食性シール材(6)を表す。
【発明の作用効果】
電解処理装置の設置に際し、電極の取り付けが容易になり、炭素繊維の使用量が節減され、経済的に大きなメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】炭素繊維の束同士を接合する場合の接合部の断面図
【図2】炭素繊維の束と金属等の導電体を接合する場合の断面図
【図3】炭素繊維の束と金属等の導電体の接続端子を接合する場合の断面図
【符号の簡単な説明】
1は炭素繊維の束
2はケーシング
3は樹脂又は鉛、ハンダ等の導電材
4は耐食性シール材
5金属等の導線
6は繊維間に含侵させた耐食性シール材
7は接続端子
Claims (3)
- 炭素繊維の束と束を接続する場合において、先端同士をジョイント用ケーシングに挿入し、ケーシングに導電材を流し込み、炭素繊維の束同士を完全に電気抵抗の無い状態で接合した上で、ケーシングを耐食材でシールし、さらに接合部が外部からの湿気で侵されぬよう、炭素繊維の束の繊維間に耐食材のシールを含侵したジョイント。
- 炭素繊維の束と金属等の導線を接続する場合において、先端同士をジョイント用ケーシングに挿入し、ケーシングに導電材を流し込み、炭素繊維と金属等の導線を完全に電気抵抗の無い状態で接合した上で、ケーシングを耐食材でシールし、さらに接合部が外部からの湿気で侵されぬよう、炭素繊維の束の繊維間に耐食材のシールを含侵した請求項1のジョイント。
- 炭素繊維の束と金属等の導電体の接続端子を接続する場合において、炭素繊維の束の先端を導電性のジョイント用ケーシングに挿入し導電材を流し込み、ケーシングを接続端子で圧着するなどして、炭素繊維と接続端子を完全に電気抵抗の無い状態で接合した上で、端子を耐食材でシールし、さらに接合部が外部からの湿気で侵されぬよう、炭素繊維の束の繊維間に耐食材のシールを含侵した請求項1のジョイント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002291665A JP2004087446A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 炭素繊維を使用したジョイント方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002291665A JP2004087446A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 炭素繊維を使用したジョイント方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004087446A true JP2004087446A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32063861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002291665A Pending JP2004087446A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 炭素繊維を使用したジョイント方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004087446A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1796215A1 (en) | 2005-12-07 | 2007-06-13 | Gino Tonello | Method for interconnecting electric cables |
KR200458888Y1 (ko) * | 2009-07-13 | 2012-03-16 | 강병호 | 아크 방지가 가능한 탄소발열선과 전선의 연결구조 |
CN109599694A (zh) * | 2017-09-30 | 2019-04-09 | 比亚迪股份有限公司 | 充电装置以及车辆 |
US10718053B2 (en) | 2017-12-07 | 2020-07-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Wafer loading apparatus and film forming apparatus |
-
2002
- 2002-08-28 JP JP2002291665A patent/JP2004087446A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1796215A1 (en) | 2005-12-07 | 2007-06-13 | Gino Tonello | Method for interconnecting electric cables |
WO2007065764A1 (en) * | 2005-12-07 | 2007-06-14 | Gino Tonello | Method for interconnecting electric cables |
EA011793B1 (ru) * | 2005-12-07 | 2009-06-30 | Джино Тонелло | Способ соединения электрических кабелей |
US7825338B2 (en) | 2005-12-07 | 2010-11-02 | Gino Tonello | Method for interconnecting electric cables |
KR200458888Y1 (ko) * | 2009-07-13 | 2012-03-16 | 강병호 | 아크 방지가 가능한 탄소발열선과 전선의 연결구조 |
CN109599694A (zh) * | 2017-09-30 | 2019-04-09 | 比亚迪股份有限公司 | 充电装置以及车辆 |
CN109599694B (zh) * | 2017-09-30 | 2020-11-06 | 比亚迪股份有限公司 | 充电装置以及车辆 |
US10718053B2 (en) | 2017-12-07 | 2020-07-21 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Wafer loading apparatus and film forming apparatus |
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