JP2004086814A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004086814A
JP2004086814A JP2002250369A JP2002250369A JP2004086814A JP 2004086814 A JP2004086814 A JP 2004086814A JP 2002250369 A JP2002250369 A JP 2002250369A JP 2002250369 A JP2002250369 A JP 2002250369A JP 2004086814 A JP2004086814 A JP 2004086814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line segment
calculating
color
saturation
coordinate system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002250369A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikiya Enomoto
榎本 幹也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Data Corp filed Critical Oki Data Corp
Priority to JP2002250369A priority Critical patent/JP2004086814A/ja
Publication of JP2004086814A publication Critical patent/JP2004086814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】信頼性を損なう誤差を生じる補間演算や、複雑な演算を行うことなく、高精度の最大彩度が得られる画像処理方法とこれを行うための装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像処理方法は、白色特性パラメータ格納部101、入力パラメータ格納部102、CIEXYZ座標系色再現範囲算出部103、および彩度算出部104を含み構成された装置によって実施される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色再現範囲の異なる画像処理系間での色域のマッピング処理を行う画像処理方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
色再現範囲の広い出力装置で再現される色を色再現範囲のより狭い出力装置で再現しようとする場合などにおいて、再現画像をより元画像に近く見せるため、またはより自然に見せるために再現不可能な色を再現可能な色で置き換える処理として、Gamut Mappingと呼ばれる処理がある。Gamut Mapping処理にはいくつかの解析モデルが提案されているが、その中にはLCLIPのようにLch均等色座標系における特定の明度L,色相角hでの最大彩度Cmaxをパラメータとして必要とするものが存在する。
【0003】
CRTモニタからプリンタへの色変換において、特定の明度L0と色相角H0における彩度の最大値(以降、これを(L,h)での最大彩度と呼ぶ)を算出するには、まずCRTモニタにおける色再現範囲はいくつかの代表的な原色をCIELa均等色座標系の座標系へと変換する。そして、この変換された代表点間をCIELa座標系において線形で補間することで、CIELa座標系における色域境界および最大彩度Cmaxが得られる。この場合、ある(L,h)での最大彩度Cmaxを含む色域境界面上の点は、図19に示すように、線形で補間された色域境界と直線L=L,H=hとの交点を算出することで近似的に求めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような方法によって最大彩度を求める場合、色域境界の線形補間によって生じる誤差が実際の色再現範囲を狭めてしまうという問題がある(図20参照)。
そこで、これを解決するために代表点を多くとると、代表点に関する情報を格納するため装置に多くのメモリ資源を設ける必要がある。例え、代表点の取り方を工夫しても、何らかの補間演算によって色域境界を決める限り、精度を向上させるためには代表点の増加は避けられない。
【0005】
また、補間演算を行うことなく(L,h)での最大彩度を算出するための方法として、CIEXYZ色座標系からCIELa色座標系への変換式を用いた解析的な演算を考えることもできる。しかしながら、この変換式は最大8通りの場合分けが必要となるため、ここで問題とされる明度L,色相角h,彩度最大に関する演算がより複雑になる。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、信頼性を損なう誤差を生じる補間演算や、複雑な演算を行うことなく、高精度の最大彩度が得られる画像処理方法とこれを行うための装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の画像処理方法は、以下のような特徴を備えている。
請求項1に記載の画像処理方法は、色再現範囲の異なる画像処理系間での色域のマッピング処理を行って、与えられたCIELa色座標系における明度と色相角から最大彩度を算出する画像処理方法において、前記明度に対応するCIEXYZ色座標系における平面で対象色再現デバイスの色再現範囲の断面となる多角形の頂点の座標値を算出する第1工程と、前記明度と前記色相角と前記座標値により対象色再現デバイスの色域境界上の色を算出する第2工程と、第2工程で算出された色から最大の彩度を抽出する第3工程と、を含むものである。
【0008】
請求項1の第1工程は、前記明度信号とMedia WhiteのY値とから前記明度に対応するCIEXYZ座標系におけるY値を算出する工程と、対象色再現デバイスの色再現範囲の前記CIEXYZ座標系におけるY値での切断面となる多角形の頂点の座標値とその並び順を算出する工程と、を含む。
また、請求項1の第2工程は、前記多角形を構成する線分を複数の領域に分割し、各線分の端点の座標値と線分の属する領域を判断する第1工程と、この第1工程において判断された前記線分の属する領域から決定される条件式によって、前記線分を含む直線と与えられた明度と色相角で決まる曲線との交点を算出する所定の方程式の次数を決定する第2工程と、前記方程式の各次数の係数を、第1工程において判断された各線分の属する領域から決定される条件式によって算出する第3工程と、この第3工程で算出された係数を用いて、第2工程において決定された次数の方程式を解き、この解から彩度を算出する第4工程と、この第4工程において算出された彩度と対応する前記線分上の点の座標値を算出する第5工程と、を含む。
【0009】
請求項3の第1工程は、前記多角形を構成する線分について、前記領域ごとに分離できるものは複数の線分とし、単一の前記領域内に納まるものは1本の線分として、各線分の端点の座標値を算出する第1工程と、この第1工程において算出された各線分の端点の座標値を基に、当該線分の属する前記領域を判断する第2工程と、を含む。
また、請求項3の第1工程は、与えられた明度に対応する彩度が0であるときのCIEXYZ座標系における座標値を算出する第1工程と、前記多角形を構成する線分のうち、与えられた色相角での彩度が正となる前記領域内に存在する線分の部分を抽出する第2工程と、この第2工程で抽出された線分について、前記領域ごとに分離できるものは複数の線分とし、単一の前記領域内に納まるものは1本の線分として、各線分の端点の座標値を算出する第3工程と、この第3工程において算出された各線分の端点の座標値を基に、当該線分が属する前記領域を判断する第4工程と、を含めてもよい。
【0010】
請求項3の第1工程における前記線分を分割する領域は4つであり、請求項3の第2工程は、請求項3の第1工程において特定される前記線分の属する前記領域ごとに所定の方程式の次数を、前記線分と前記明度,色相角で決まる曲線とから決定する工程を含む。
また、請求項3の第1工程における前記線分を分割する領域は4つであり、請求項3の第3工程は、請求項3の第1工程において特定される線分が属する前記領域ごとに所定の方程式の各係数の値を算出する工程を含む。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の画像処理装置は、以下のような特徴を備えている。
請求項8に記載の発明は、色再現範囲の異なる画像処理系間での色域のマッピング処理を行って、与えられたCIELa色座標系における明度と色相角から最大彩度を算出する画像処理装置において、前記明度に対応するCIEXYZ色座標系における平面で対象色再現デバイスの色再現範囲の断面となる多角形の頂点の座標値を算出する色再現範囲算出手段と、前記明度と前記色相角と前記座標値により対象色再現デバイスの色域境界上の色を算出し、この色から最大の彩度を抽出する彩度算出手段と、を含み構成された画像処理装置に関するものである。
【0012】
前記色再現範囲算出手段は、前記明度信号とMedia WhiteのY値とから前記明度に対応するCIEXYZ座標系におけるY値を算出する色空間変換手段と、対象色再現デバイスの色再現範囲の前記CIEXYZ座標系におけるY値での切断面となる多角形の頂点の座標値とその並び順を算出する頂点算出手段と、を含み構成される。
また、前記彩度算出手段は、前記多角形を構成する線分を複数の領域に分割し、各線分の端点の座標値と線分の属する領域を判断する第1手段と、この第1手段において判断された前記線分の属する領域から決定される条件式によって、前記線分を含む直線と与えられた明度と色相角で決まる曲線との交点を算出する所定の方程式の次数を決定する第2手段と、前記方程式の各次数の係数を、前記第1手段において判断された各線分の属する領域から決定される条件式によって算出する第3手段と、この第3手段で算出された係数を用いて、前記第2手段において決定された次数の方程式を解き、この解から彩度を算出する第4手段と、この第4手段において算出された彩度と対応する前記線分上の点の座標値を算出する第5手段と、を含み構成される。
【0013】
前記第1手段は、前記多角形を構成する線分について、前記領域ごとに分離できるものは複数の線分とし、単一の前記領域内に納まるものは1本の線分として、各線分の端点の座標値を算出する手段と、それら各線分の端点の座標値を基に、当該線分の属する前記領域を判断する手段と、を含み構成される。
また、前記第1手段は、与えられた明度に対応する彩度が0であるときのCIEXYZ座標系における座標値を算出する手段と、前記多角形を構成する線分のうち、与えられた色相角での彩度が正となる前記領域内に存在する線分の部分を抽出する手段と、ここで抽出した線分について、前記領域ごとに分離できるものは複数の線分とし、単一の前記領域内に納まるものは1本の線分として、各線分の端点の座標値を算出する手段と、ここで算出された各線分の端点の座標値を基に、当該線分が属する前記領域を判断する手段と、を含み構成されてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図示した一実施の形態に基づき、本発明を詳細に説明する。
〈実施の形態1〉
図1は、本実施の形態にかかる画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。本実施の形態の画像処理装置は、白色特性パラメータ格納部101、入力パラメータ格納部102、CIEXYZ座標系色再現範囲算出部103、および彩度算出部104を含み構成される。
【0015】
白色特性パラメータ格納部101には、処理対象のMedia Whiteが格納されている。入力パラメータ格納部102には、最終的に算出したい最大彩度を与えるための明度と色相角をCIELa値で格納する。CIEXYZ座標系色再現範囲算出部103は、CIEXYZ色座標系において、特定のY値での色再現範囲の断面となる多角形の頂点のX,Z座標の値を算出する。彩度算出部104は、CIEXYZ色座標系において、多角形で表現された特定のY値での色再現範囲での明度、色相角から与えられる最大彩度を算出する。
【0016】
図2は、図1に示したCIEXYZ座標系色再現範囲算出部103の詳細構成を示すブロック図である。このCIEXYZ座標系色再現範囲算出部103は、L→Y色空間変換部201、CIEXYZ色域立体格納部202、RGB色域立体格納部203、頂点算出部204、頂点格納部205、および閉平面作成部206により構成される。
【0017】
L→Y色空間変換部201は、Media Whiteから与えられたCIELa色座標系での明度に対応するCIEXYZ色座標系でのY値を算出する。CIEXYZ色域立体格納部202には、色再現デバイスの色再現範囲であるCIEXYZ色座標系における多面体の頂点の座標が格納される。RGB色域立体格納部203には、色再現デバイスの色再現範囲であるCIEXYZ色座標系における多面体の各辺の端点となっている頂点の番号と、その辺を挟む面の番号が格納される。頂点算出部204は、CIEXYZ座標系における色再現デバイスの色再現範囲である多面体と、入力値であるY値をもつX−Z面に平行な面との断面の各頂点の座標を算出する。頂点格納部205には、頂点算出部204で算出されたCIEXYZ座標系における断面図形の頂点の座標が格納される。閉平面作成部206は、多角形の頂点の配列を、隣接する頂点の順に並びかえる。
【0018】
図3は、図1に示した彩度算出部104の詳細構成を示すブロック図である。この彩度算出部104は、境界点算出部301、線分格納部302、領域番号格納部303、使用方程式番号算出部304、明度対応パラメータ算出部305、明度対応パラメータ格納部306、彩度算出部307、彩度格納部308、色変換処理部309、交点抽出部310、交点格納部311、および最大彩度選択処理部312により構成される。
【0019】
境界点算出部301は、CIEXYZ座標系からCIELa座標系への座標変換で用いる式の組み合わせによって分けることのできるCIEXYZ座標系での領域の境界と、X−Z平面上の多角形の辺との交点を算出する。線分格納部302は、境界点算出部301で算出された境界点と線分の端点のCIEXYZ座標を隣接する点の順に格納する。領域番号格納部303には、境界点算出部301で算出された各線分の属するCIEXYZ座標系での領域の番号が格納される。
【0020】
使用方程式番号算出部304は、入力された線分と対応する領域番号,色相角,Media Whiteから、CIELa座標系における特定の明度と色相角で与えられる半直線に対応するCIEXYZ座標系での曲線と線分との交点を算出するために用いるべき方程式の次数を算出する。
【0021】
明度対応パラメータ算出部305は、CIEXYZ座標系からCIELa座標系への変換に必要な入力値である値(明度LまたはY値)に対応するパラメータを算出する。明度対応パラメータ格納部306には、明度対応パラメータ算出部305で算出された値が格納される。
【0022】
彩度算出部307は、使用方程式番号算出部304で算出された解くべき方程式の次数と領域番号格納部303に格納されている領域番号に従って、実際にCIELa座標系における特定の明度と色相角で与えられる半直線に対応するCIEXYZ座標系での曲線と線分との交点を、その点に対応するCIELa座標系の彩度として算出する。彩度格納部308には、彩度算出部307で算出された値が格納される。
【0023】
色変換処理部309は、領域番号格納部303に格納されている領域番号に従って、彩度算出部307で算出された彩度に対応するCIEXYZ座標系におけるX,Z値を算出する。交点抽出部310は、色変換処理部309で算出された座標点が、それに対応する線分上に存在するかどうかを判別し、対応する彩度を出力する。交点格納部311には、交点抽出部310で算出された彩度が格納される。最大彩度選択処理部312は、交点格納部311に格納されている彩度の中から、最終的に出力する最大彩度を選択する。
【0024】
以下、本実施の形態の画像処理装置による画像処理方法手順を説明する。図1に示した白色特性パラメータ格納部101には、処理対象のMedia White(X,Y,Z)が格納されている。また、入力パラメータ格納部102には、外部から入力される、最終的に算出したい最大彩度を与えるための明度Lと色相角hをCIELa値で格納する。
【0025】
CIELa値座標系において明度Lをとりa−b平面に平行な平面は、CIEXYZ座標系およびこれと線形で結ばれている任意のRGB色座標系においても平面をなす。このことは、以下に示すように、LとYとが写像関数により1対1で対応していることから明らかである。
【0026】
【数1】
Figure 2004086814
【0027】
これらの式により求められる平面をL平面(CIEXYZ座標系においてはY平面)と呼ぶことにする。さらに、色相角hを決めると、この平面上に上記の式で決まる色相角がhである曲線が決まる。この曲線を(L,h)曲線と呼ぶことにする。
【0028】
CIEXYZ座標系色再現範囲算出部103は、入力パラメータ格納部102に格納されている明度Lと白色特性パラメータ格納部101に格納されているMedia WhiteのY値であるYから、色再現デバイスの色再現範囲のL平面とによる切断面の頂点の座標をCIEXYZ値で算出する。算出された値は切断面である多角形を再構成できるように頂点の並び順に配列に入れられている。この多角形をL平面上の色域境界多角形と呼ぶ事にする。なお、L平面上の色域境界多角形の頂点V、V=(X,Z),i=0,…,n−1で与えられる。
【0029】
CIEXYZ座標系色再現範囲算出部103では、図2に示したように、まず、L→Y色空間変換部201は、入力パラメータ格納部102に格納されているCIELa座標系での明度Lを、白色特性パラメータ格納部101に格納されているMedia WhiteのY値であるYと(1)式を用いてCIEXYZ座標の値に変換する。これにより得られた値をYとする。また、CIEXYZ色域立体格納部202には、図4に示すように、色再現デバイスの色域境界を表す多面体の各頂点に一意に付けた番号j(j=0,…,m−1)をインデックスとして、各頂点のCIEXYZ座標
【0030】
【数2】
Figure 2004086814
が格納されている(図5参照)。
【0031】
RGB色域立体格納部203には、図6に示すように、色再現デバイスの色域境界を表す多面体の各辺に一意に付けた番号j(j=0,…,l−1)をインデックスとしてその辺の両端となる頂点番号の組
【数3】
Figure 2004086814
と、その辺を挟む面の一意に付けられた番号(図7参照)の組
【数4】
Figure 2004086814
が格納される(図8参照)。頂点の番号はCIEXYZ色域立体格納部202で頂点の座標を格納している配列のインデックスを用いる。
【0032】
頂点算出部204は、RGB色域立体格納部203およびCIEXYZ色域立体格納部202に格納されている値によって得られるCIEXYZ座標系における色再現デバイスの色再現範囲である多面体を、L→Y色空間変換部201によって算出されたYで与えられるY平面で切断したときの断面図形の各頂点のX,Z座標の値を算出する。具体的には、RGB色域立体格納部203およびCIEXYZ色域立体格納部202からの出力値から多面体の各辺についてY平面との交点を求める。各辺の両端のCIEXYZ色座標を
【0033】
【数5】
Figure 2004086814
とすると、交点のX,Y値(VXk,VZk)は、
【数6】
Figure 2004086814
で与えられる。
【0034】
頂点格納部205には、頂点算出部204で算出されたCIEXYZ座標系における断面図形の頂点(インデックスk(k=0,…,n−1))の座標
【数7】
Figure 2004086814
と、色再現デバイスの色域立体の頂点が存在する辺が挟まれている面の番号
【数8】
Figure 2004086814
が格納される。
【0035】
閉平面作成部206は、頂点格納部205に格納されている頂点
【数9】
Figure 2004086814
を、面番号
【数10】
Figure 2004086814
を参照して並びかえることによって、色再現デバイスの色域立体とY平面との切断面である多角形の頂点を並んでいる順にそろえることができる。
【0036】
この処理は、頂点kの面番号
【数11】
Figure 2004086814
の何れかの要素と同じ値を面番号の要素にもつ頂点が隣りあう頂点であることを考慮して行われる。このとき、同一の点は一度しか使ってはならず、この条件で連続し得ない点は多角形の頂点とは見做さない。同一の点かどうかは座標
【数12】
Figure 2004086814
を比較すれば分かる。この処理によってn′−1本の辺からなる多角形の頂点
【数13】
Figure 2004086814
がその接続順l(0≦l≦n′)で出力される。ここで、
【0037】
【数14】
Figure 2004086814
とし、図7に示した辺番号を用いて、頂点が存在する辺の番号が7,6,[0,4,8],11である場合を考える。括弧は同一の点であることを表す。この番号に対応する面番号の組はそれぞれ(5,1),(4,5),[(0,2),(1,0),(2,1)],(4,2)である。これを先に述べた規則に従って多角形の辺の接続順に並べる。辺番号7から始めると(5,1)→(4,5)→(4,2)→(2,1)→で閉じる。ここで、(4,2)の次に(0,2)をつなげることも可能であるが、続く点が同一点(0,1)であるためこれら2つ、すなわち辺番号0と4は除外する。よって、多角形の頂点が存在する辺とその順序は7→6→8→11→となる。
【0038】
彩度算出部104では、白色特性パラメータ格納部101に格納されているMedia Whiteと、CIEXYZ座標系色再現範囲算出部103で算出されたL0平面上の対象色再現デバイスの色域境界を表す多角形と、入力パラメータ格納部102に格納されている明度と色相角によって与えられる(L,h)曲線との交点を、これらのパラメータと白色特性パラメータ格納部101に格納されているMedia Whiteとから算出し、最終的に算出する(L,h)での最大彩度Cmaxを算出する。図9に示すように、多角形をCIELa座標系へ変換し、(L,h)で決められる直線との交点を求めることと、前述のようにCIEXYZ座標系で(L,h)曲線と多角形との交点を求めることは、本質的には同じであるが、本実施の形態ではCIEXYZ座標系における交点の算出方法を示す。
【0039】
CIEXYZ座標系からCIELa座標系への座標変換で用いる変換式((1)〜(6)式)には入力値によって全部で8通りの式の組み合わせが存在する。ここで目的とするのはY=Y0で、条件h=h0を満たす(X,Y,C)のうち、最大彩度Cmaxを(2),(3)式より求めることである。すなわち、(4),(6)式の条件により解くべき方程式のパラメータの算出方法によって(X,Z)平面は、図10に示すように、4つの領域I〜IVに分割される。この領域のことを選択領域と呼ぶことにする。
【0040】
図3に示したように、境界点算出部301は、前記XYZ座標系色再現範囲算出部103によって算出されたY平面上の色再現デバイスの色域境界を表す多角形の各辺(線分)について、前述したように領域境界との交点の有無を調べ(図11参照)、交点が存在するならばその点を新たに多角形の頂点と見做し、これを
【0041】
【数15】
Figure 2004086814
に代入したものを
【数16】
Figure 2004086814
として出力する。また、同時に2点
【0042】
【数17】
Figure 2004086814
を端点とする線分の属する選択領域の番号M(0≦l≦n−1)も出力する。線分格納部302には、境界点算出部301で算出された境界点と線分の端点のCIEXYZ座標列
【0043】
【数18】
Figure 2004086814
が格納される。
領域番号格納部303には、境界点算出部301で算出された各線分の属する選択領域の番号M(0≦l≦n−1)が格納される。
【0044】
使用方程式番号算出部304では、前記入力パラメータ格納部102に格納されている色相角h,前記白色特性パラメータ格納部101に格納されているMedia White(X,Z),領域番号格納部303に格納されている選択領域の番号M(0≦l≦n−1),線分格納部302に格納されている座標列
【0045】
【数19】
Figure 2004086814
から、線分
【数20】
Figure 2004086814
とY平面上のh=h曲線との交点を求めるための方程式の形式(方程式の次数)を特定する。方程式の次数は方程式領域ごとに異なる条件によって判別される。線分
【数21】
Figure 2004086814
に対する解くべき方程式の次数N(0≦l≦n−1)を出力する。
【0046】
明度対応パラメータ算出部305は、前記入力パラメータ格納部102に格納されている明度Lから、次式によりCIEXYZ座標系からCIELa座標系への変換に必要な入力値である明度Lに対応するパラメータηを算出する。
【数22】
Figure 2004086814
【0047】
なお、この式は先の(1),(5)式から導かれる。
明度対応パラメータ格納部306には、明度対応パラメータ算出部で算出された値が格納される。
【0048】
彩度算出部307は、前記入力パラメータ格納部102に格納されている明度Lと色相角hによって決まる(L,h)曲線と、線分格納部302に格納されている座標列
【数23】
Figure 2004086814
によって決まる色域境界との交点を算出する。
【0049】
この工程の詳細は、前記白色特性パラメータ格納部101に格納されているMedia White(X,Z),線分を形成する隣接する2点の座標
【数24】
Figure 2004086814
【0050】
明度対応パラメータ格納部306に格納されている明度Lに対応するパラメータη,色相角hを入力し、領域番号格納部303に格納されている選択領域番号M(0≦l≦n−1)と、使用方程式番号算出部304で算出された解くべき方程式の次数N(0≦l≦n−1)に従って係数a,a,a,aを算出する。係数の算出方法は選択領域によって図12に示す表のように定められる。そして、かかる方法により算出された係数を基に作成された方程式は、図13に示す表のように、3次方程式、2次方程式、1次方程式、および方程式が定義できないために解が存在しないもの(0次)に分類される。1〜3次方程式はそれぞれ適当な方法(例えば、NUMERICAL RECIPES in C日本語版第9版,pp.158に記載の方法)で彩度Cについての一般解を求めることができる。これら一般解のうち正の実根を解とし、複数の正の実根が存在する場合にはそれらすべてを最大彩度の候補とする。これらの処理によって正の実根C(ただし、0≦k≦K−1、Kは解の総数)とこれに対応する線分の番号I(ただし、0≦k≦K−1、Kは解の総数)が出力される。
【0051】
彩度格納部308には、彩度算出部307で算出された彩度Cと線分番号Iが格納される。
色変換処理部309は、領域番号格納部303に格納されている選択番号M(0≦l≦n−1)に従って彩度格納部308に格納されている線分番号Iに対して使用する式を選択し、彩度Cに対応するCIEXYZ座標系におけるX,Z値X′Crossk,Z′Crossk(ただし、0≦k≦K−1、Kは解の総数)を算出し、彩度、辺番号と共に出力する。
【0052】
交点抽出部310は、色変換処理部309から出力されたX,Z値X′Crossk,Z′Crosskが、線分格納部302に格納されている座標列
【数25】
Figure 2004086814
線分番号I(ただし、0≦k≦K−1、Kは解の総数)を用いて表される条件
【数26】
Figure 2004086814
を満たしているか否かを調べる。満たしている点は色域境界上にあることになる。さらに、これら条件を満たすX,Z値X′Crossk,Z′Crosskに対応する(彩度格納部308に格納されている)彩度C′(0≦k′≦K′)を参照し、これを出力する。
【0053】
交点格納部311には、交点抽出部310で算出された彩度C′(0≦k′≦K′)が格納される。
最大彩度選択処理部312は、交点格納部311に格納されている彩度の中で最大の値を持つものを選択し、これを最終的に求める最大彩度Cmaxとして出力する。
以上示した手順により、本実施の形態の画像処理方法は実行される。
【0054】
以上のように、本実施の形態では、境界点算出部301で各線分に与えた領域番号を設定することにより、(Media Whiteによって特徴づけされる)対象とするメディアにおける処理系のCIELa座標系における任意の明度と色相角での色域境界の彩度を求めるための方程式の係数算出式が特定される。加えて、使用方程式番号算出部304において用いるべき方程式の種類が特定される。そして、この方程式を解くことにより、モニタ等のCIEXYZ色座標系内で多面体として表現される色再現範囲をもつ色再現デバイスの最大彩度を算出することが可能になる。この方法は、従来方法による補間演算では得られなかった演算誤差範囲内での最大彩度の取得ができるという優れた効果を奏する。
【0055】
〈実施の形態2〉
本実施の形態の画像処理装置の概略構成は、図1に示した彩度算出部104の内部構成を除き実施の形態1の装置と同様である。したがって、本実施の形態では相違点のみを説明する。なお、本実施の形態の画像装置を説明するにあたり、実施の形態1の装置のものと同じ機能部については同一の符号を付して説明する。
【0056】
図14は、本実施の形態の画像処理装置を構成する彩度算出部の詳細構成を示すブロック図である。この彩度算出部は、色相角領域抽出処理部400、各境界点算出部401、線分格納部302、領域番号格納部303、使用方程式番号算出部304、明度対応パラメータ算出部305、明度対応パラメータ格納部306、彩度算出部307、彩度格納部308、色変換処理部309、交点抽出部310、交点格納部311、および最大彩度選択処理部312により構成される。
【0057】
色相角領域抽出処理部400は、図15に示すように、彩度0点算出部501と、色存在領域抽出処理部502により構成される。彩度0点算出部501は、入力された明度に対応するパラメータとMedia Whiteを基に、その明度で彩度が0となるX,Y座標の値を算出する。色存在領域抽出処理部502は、入力座標列から入力色相角において彩度が正になる領域に含まれる要素を抽出し、領域との境界点も含めて出力する。すなわち、色相角領域抽出処理部400は、CIEXYZ色座標系のY平面上のX,Z座標で与えられた色域境界を表す多角形から、入力色相角において彩度が正になる領域(色が定義されている領域)のみを切り出す。
【0058】
境界点算出部401は、CIEXYZ座標系からCIELa座標系への座標変換で用いる式の組み合わせによって分けることが可能なCIEXYZ座標系での領域の境界と、X,Z平面上の多角形またはその一部分の辺との交点を算出する。
線分格納部302以下の構成は実施の形態1と同様である。
【0059】
以下、本実施の形態の画像処理装置による画像処理手順を説明する。本実施の形態の画像処理装置は前記彩度算出部の構成以外は実施の形態1の装置と同様であるため、処理手順の説明も当該彩度算出部のみとする。
【0060】
色相角領域抽出処理部400では、まず、図15に示した彩度0点算出部501が明度対応パラメータ格納部306に格納されているパラメータηと白色特性パラメータ格納部101に格納されているMedia White(X,Z)を基に、明度Lで彩度が0となる点のX,Z座標(X,Z)を次式により算出し、これを色存在領域抽出処理部502に向けて出力する。
【0061】
【数27】
Figure 2004086814
【0062】
色存在領域抽出処理部502は、Y平面上の多角形を構成するCIEXYZ座標系色再現範囲算出部103によって算出された座標列
【数28】
Figure 2004086814
から入力パラメータ格納部102に格納されている色相角hにおいて彩度が正になる領域に含まれる要素を抽出し、領域との境界点も含めた座標列
【数29】
Figure 2004086814
として出力する。
【0063】
この領域のCIEXYZ座標系における区分は、彩度0点算出部501によって算出された彩度0である点(X,Z)を用いて、図16に示すように区分けされる。この区分は図17に示すような彩度とX,Z値との関係に基づくもので、この関係はXおよびZを彩度Cで表した式をCについて偏微分することによって得られる。色存在領域抽出処理部502からの出力
【数30】
Figure 2004086814
は多角形
【数31】
Figure 2004086814
の領域内の点と領域と線分(辺)との交点である。
【0064】
境界点算出部401は、色相角領域柚出処理部400によって算出されたY平面上の色再現デバイスの色域境界を表す多角形の各辺、またはその一部
【数32】
Figure 2004086814
について、図10に示した選択領域境界との交点の有無を調べ、交点が存在するならばその点を新たに多角形の頂点(図18参照)と見做し、これを
【0065】
【数33】
Figure 2004086814
に代入したものを
【数34】
Figure 2004086814
として出力する。また、同時に2点
【0066】
【数35】
Figure 2004086814
を端点とする線分の属する選択領域の番号M(0≦l≦n−1)も出力する。
線分格納部302以下の処理は実施の形態1の場合と同様である。
【0067】
以上のように、本実施の形態によれば、実施の形態1の装置構成に加え、色相角領域抽出処理部400を設け最大彩度算出に関わる色域境界の座標のみを抽出しているために、使用方程式番号算出部304、境界点算出部401、彩度算出部307、交点抽出部310、最大彩度選択処理部312においての計算量が最大でも実施の形態1の場合を上回ることはない。例えば、図18に示すように、彩度0のX,Z座標と色域を表す8角形が与えられているとすると、実施の形態1では、境界点算出部301以後の処理において考慮すべき線分の数が10本であったのに対し、色相角領域抽出処理部400を設けた本実施の形態の場合の境界点算出部401以後の処理において考慮すべき線分の数は5本と半分に減らすことが可能になり、計算量を削減することができる。
【0068】
以上、本発明の一実施形態を図面に沿って説明した。しかしながら本発明はこの実施の形態に示した事項に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づいてその変更、改良等が可能であることは云うまでもない。例えば、上記各実施の形態では、CIEXYZ色座標系において多面体で表現できる色再現デバイスについて説明したが、一般にRGB色座標系で立方体又は直方体として色再現範囲が与えられているモニタにおいても、このモニタのRGB色座標系からCIEXYZ色座標系への写像マトリックスが与えられていれば、このマトリックスを用いてCIEXYZ色座標系へモニタの色域境界を写像することによってCIEXYZ色座標系において最大8面の多面体を形成することができる。
【0069】
また、実施の形態1では、明度と色相角を指定し、そのときの最大彩度を求めたが、交点格納部311において格納されている彩度が対象としているのが色再現デバイスの色域境界上の点であることから、これを用いてより詳しいCIELa座標系における色再現範囲の形状の分析が可能である。
【0070】
さらに、上記各実施の形態の示した装置を用いて、明度L軸、色相角h上で各々適当に点をとり、各座標における最大彩度を求め、これらの点を補間することによってCIELa座標系における色再現範囲を近似する方法を実施することも可能である。これは補間法にCIELa座標系における代表点選択の自由度を与えたものとなり、処理が高速である等の補間法の長所を生かすことができる。かかる方法を採用することにより、例えば、階調特性を考慮して明度の大きいところと小さいところに代表点を多くとるといったことも容易に実施できる。
【0071】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、信頼性を損なう誤差を生じる補間演算や、複雑な演算を行うことなく、高精度の最大彩度が得られる画像処理方法とこれを行うための装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1にかかる画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】CIEXYZ座標系色再現範囲算出部103の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】彩度算出部104の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】多面体の頂点に付された番号の例を示す図である。
【図5】頂点番号とそれに対応する頂点座標との関係を示す表である。
【図6】多面体の辺に付された番号の例を示す図である。
【図7】多面体の面に付された番号の例を示す図である。
【図8】それぞれ対応する辺番号,頂点番号,面番号の関係を示す表である。
【図9】多角形の変換方法を説明するための図である。
【図10】線分の属する選択領域を示す図である。
【図11】頂点と境界点番号との関係を示す図である。
【図12】方程式の係数の算出方法を説明するための表である。
【図13】方程式の次数による分類を説明するための表である。
【図14】実施の形態2の画像処理装置を構成する彩度算出部の詳細構成を示すブロック図である。
【図15】色相角領域抽出処理部400の構成を示すブロック図である。
【図16】色相角と彩度が正の値になる領域との関係を示す図である。
【図17】彩度とX,Z値との関係を示すグラフである。
【図18】頂点と境界点番号との関係を示す図である。
【図19】従来の最大彩度Cmaxを算出する方法を説明するための図である。
【図20】従来方法により最大彩度Cmaxを算出した場合に生じる誤差を示す図である。
【符号の説明】
101 白色特性パラメータ格納部
102 入力パラメータ格納部
103 CIEXYZ座標系色再現範囲算出部
104、307 彩度算出部
201 L→Y色空間変換部
202 CIEXYZ色域立体格納部
203 RGB色域立体格納部
204 頂点算出部
205 頂点格納部
206 閉平面作成部
301、401 境界点算出部
302 線分格納部
303 領域番号格納部
304 使用方程式番号算出部
305 明度対応パラメータ算出部
306 明度対応パラメータ格納部
308 彩度格納部
309 色変換処理部
310 交点抽出部
311 交点格納部
312 最大彩度選択処理部
400 色相角領域抽出処理部
501 彩度0点算出部
502 色存在領域抽出処理部

Claims (12)

  1. 色再現範囲の異なる画像処理系間での色域のマッピング処理を行って、与えられたCIELa色座標系における明度と色相角から最大彩度を算出する画像処理方法において、
    前記明度に対応するCIEXYZ色座標系における平面で対象色再現デバイスの色再現範囲の断面となる多角形の頂点の座標値を算出する第1工程と、
    前記明度と前記色相角と前記座標値により対象色再現デバイスの色域境界上の色を算出する第2工程と、
    第2工程で算出された色から最大の彩度を抽出する第3工程と、を含む画像処理方法。
  2. 請求項1の第1工程は、前記明度信号とMedia WhiteのY値とから前記明度に対応するCIEXYZ座標系におけるY値を算出する工程と、対象色再現デバイスの色再現範囲の前記CIEXYZ座標系におけるY値での切断面となる多角形の頂点の座標値とその並び順を算出する工程と、を含む画像処理方法。
  3. 請求項1の第2工程は、
    前記多角形を構成する線分を複数の領域に分割し、各線分の端点の座標値と線分の属する領域を判断する第1工程と、
    この第1工程において判断された前記線分の属する領域から決定される条件式によって、前記線分を含む直線と与えられた明度と色相角で決まる曲線との交点を算出する所定の方程式の次数を決定する第2工程と、
    前記方程式の各次数の係数を、第1工程において判断された各線分の属する領域から決定される条件式によって算出する第3工程と、
    この第3工程で算出された係数を用いて、第2工程において決定された次数の方程式を解き、この解から彩度を算出する第4工程と、
    この第4工程において算出された彩度と対応する前記線分上の点の座標値を算出する第5工程と、を含む画像処理方法。
  4. 請求項3の第1工程は、
    前記多角形を構成する線分について、前記領域ごとに分離できるものは複数の線分とし、単一の前記領域内に納まるものは1本の線分として、各線分の端点の座標値を算出する第1工程と、
    この第1工程において算出された各線分の端点の座標値を基に、当該線分の属する前記領域を判断する第2工程と、を含む画像処理方法。
  5. 請求項3の第1工程は、
    与えられた明度に対応する彩度が0であるときのCIEXYZ座標系における座標値を算出する第1工程と、
    前記多角形を構成する線分のうち、与えられた色相角での彩度が正となる前記領域内に存在する線分の部分を抽出する第2工程と、
    この第2工程で抽出された線分について、前記領域ごとに分離できるものは複数の線分とし、単一の前記領域内に納まるものは1本の線分として、各線分の端点の座標値を算出する第3工程と、
    この第3工程において算出された各線分の端点の座標値を基に、当該線分が属する前記領域を判断する第4工程と、を含む画像処理方法。
  6. 請求項3の第1工程における前記線分を分割する領域は4つであり、請求項3の第2工程は、請求項3の第1工程において特定される前記線分の属する前記領域ごとに所定の方程式の次数を、前記線分と前記明度,色相角で決まる曲線とから決定する工程を含む画像処理方法。
  7. 請求項3の第1工程における前記線分を分割する領域は4つであり、請求項3の第3工程は、請求項3の第1工程において特定される線分が属する前記領域ごとに所定の方程式の各係数の値を算出する工程を含む画像処理方法。
  8. 色再現範囲の異なる画像処理系間での色域のマッピング処理を行って、与えられたCIELa色座標系における明度と色相角から最大彩度を算出する画像処理装置において、
    前記明度に対応するCIEXYZ色座標系における平面で対象色再現デバイスの色再現範囲の断面となる多角形の頂点の座標値を算出する色再現範囲算出手段と、
    前記明度と前記色相角と前記座標値により対象色再現デバイスの色域境界上の色を算出し、この色から最大の彩度を抽出する彩度算出手段と、を含み構成された画像処理装置。
  9. 前記色再現範囲算出手段は、前記明度信号とMedia WhiteのY値とから前記明度に対応するCIEXYZ座標系におけるY値を算出する色空間変換手段と、対象色再現デバイスの色再現範囲の前記CIEXYZ座標系におけるY値での切断面となる多角形の頂点の座標値とその並び順を算出する頂点算出手段と、を含み構成された請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記彩度算出手段は、
    前記多角形を構成する線分を複数の領域に分割し、各線分の端点の座標値と線分の属する領域を判断する第1手段と、
    この第1手段において判断された前記線分の属する領域から決定される条件式によって、前記線分を含む直線と与えられた明度と色相角で決まる曲線との交点を算出する所定の方程式の次数を決定する第2手段と、
    前記方程式の各次数の係数を、前記第1手段において判断された各線分の属する領域から決定される条件式によって算出する第3手段と、
    この第3手段で算出された係数を用いて、前記第2手段において決定された次数の方程式を解き、この解から彩度を算出する第4手段と、
    この第4手段において算出された彩度と対応する前記線分上の点の座標値を算出する第5手段と、を含み構成された請求項8または9に記載の画像処理装置。
  11. 前記第1手段は、
    前記多角形を構成する線分について、前記領域ごとに分離できるものは複数の線分とし、単一の前記領域内に納まるものは1本の線分として、各線分の端点の座標値を算出する手段と、
    それら各線分の端点の座標値を基に、当該線分の属する前記領域を判断する手段と、を含み構成された請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記第1手段は、
    与えられた明度に対応する彩度が0であるときのCIEXYZ座標系における座標値を算出する手段と、
    前記多角形を構成する線分のうち、与えられた色相角での彩度が正となる前記領域内に存在する線分の部分を抽出する手段と、
    ここで抽出された線分について、前記領域ごとに分離できるものは複数の線分とし、単一の前記領域内に納まるものは1本の線分として、各線分の端点の座標値を算出する手段と、
    ここで算出された各線分の端点の座標値を基に、当該線分が属する前記領域を判断する手段と、を含み構成された請求項10または11に記載の画像処理装置。
JP2002250369A 2002-08-29 2002-08-29 画像処理方法および装置 Pending JP2004086814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002250369A JP2004086814A (ja) 2002-08-29 2002-08-29 画像処理方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002250369A JP2004086814A (ja) 2002-08-29 2002-08-29 画像処理方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004086814A true JP2004086814A (ja) 2004-03-18

Family

ID=32057219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002250369A Pending JP2004086814A (ja) 2002-08-29 2002-08-29 画像処理方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004086814A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530763A (ja) * 2006-03-13 2009-08-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光源から発せられる光の色を制御するための制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530763A (ja) * 2006-03-13 2009-08-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光源から発せられる光の色を制御するための制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4067609B2 (ja) 色信号選択装置、色信号補間装置、色信号生成装置、包囲点選択方法及び色変換テーブルの作成方法
US8149483B2 (en) Color gamut data creating device
EP2144431B1 (en) Color processor, color processing method, and recording medium
US6275607B1 (en) Color conversion table construction conversion method and computer-readable recording medium having color conversion table construction conversion program recorded thereon
JPH0730774A (ja) 領域記述子の作成方法およびその装置
JPH09181930A (ja) 色域の計算のための方法及び装置
JP2006031561A (ja) 高次元テクスチャマッピング装置、方法及びプログラム
JP4085232B2 (ja) 色域算出装置および色域算出方法、記憶媒体
US20010033288A1 (en) Color conversion apparatus and method with precision enhancement in color conversion
JP2007181134A (ja) 画像処理装置およびテーブル作成方法
JP2006203526A (ja) 情報処理方法および装置
US9508162B2 (en) Method and system for rapidly vectorizing image by gradient meshes based on parameterization
JP2004086814A (ja) 画像処理方法および装置
JP2002152534A (ja) 三次元信号変換方法及び装置
JP4662242B2 (ja) 色変換方法、色変換装置、プログラムおよび記録媒体
US20030063084A1 (en) System and method for improving 3D data structure representations
JPH04370881A (ja) カラー画像領域管理装置及びカラー画像領域管理方法並びにカラー画像領域検索方法
JP3190545B2 (ja) 補間演算方法およびデータ変換装置
US20030063812A1 (en) System and method for compressing image files while preserving visually significant aspects
JP6354706B2 (ja) 格子点群生成方法、格子点群生成プログラムおよび格子点群生成装置
JP2007158948A (ja) 色変換装置、色変換方法、および色変換プログラム
WO2020040739A1 (en) Interpolation and smoothening of the gamut boundary
JP2009071715A (ja) 色域作成方法、色域作成装置、プログラム及び記憶媒体
JP6734566B2 (ja) 格子点群生成方法、格子点群生成プログラムおよび格子点群生成装置
JP4431953B2 (ja) データ変換装置、データ変換方法およびデータ変換プログラム