JP2004086497A - 装置障害発生状況通知システム、及び障害発生状況通知装置 - Google Patents

装置障害発生状況通知システム、及び障害発生状況通知装置 Download PDF

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堀川 知夏
Takahisa Kajiwara
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Abstract

【課題】サーバ、及びそれに含まれる装置の状況を、障害が発生しているか否かに拘わらず、管理者に対する定期的な通知と、障害の発生の通知とを管理者に対して行うことの可能なシステムを提供することにある。
【解決手段】本発明の装置障害発生状況通知システム10は、検出対象装置11−iに対する障害発生状況33〜35Aを検出して送信するように定められた時間28、29、30に、前記検出対象装置11−iに対する障害発生状況33〜35Aを検出し、送信する検出装置13と、前記検出装置13から前記時間28、29、30に送信される前記障害発生状況33〜35Aを受信して記憶し、前記記憶される障害発生状況33〜35Aを送信する第1記憶装置15と、前記第1記憶装置15から前記障害発生状況33〜35Aを受信することにより、前記検出対象装置11−iにおける前記障害の発生を通知される第1端末21−iとを具備する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装置障害状況通知システムに関し、特に、サーバに発生する障害の状況について通知するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子メールを用いた監視システムに関する技術が、特開平6−222956号に記載されている。
【0003】
この従来技術によれば、電子メールを用いた監視システムにおいては、第1の計算機システム上に構成された電子メールシステムに接続されたメール端末から、稼動状態通知依頼メールを前記電子メールシステムに送信する。稼動状態通知依頼メールは、第2の計算機システム、及び該第2の計算機システムに接続された関連設備の稼動状態の通知を依頼するものである。前記電子メールシステムは、受信した稼動状態通知依頼メールを前記第2の計算機システムに伝達し、前記稼動状態通知依頼メールにより依頼された前記関連設備の稼動状態を、前記電子メールシステムを介して前記メール端末に状態通知メールとして送信する。前記第2の計算機システム内には、前記稼動状態通知依頼メール及び前記状態通知メールの処理手段が備えられる。
【0004】
ネットワーク障害監視システム及び障害監視コンピュータと監視センタ用コンピュータ並びに記録媒体に関する技術が、特開2001−298426号に記載されている。
【0005】
この従来技術によれば、ネットワーク障害監視システムは、監視対象ネットワークの障害を監視する障害監視コンピュータと、監視センタ用コンピュータとから構成される。障害監視コンピュータと監視センタ用コンピュータとは、互いにネットワークを介して情報を送受して監視対象ネットワークの障害を監視する。また、ネットワーク障害監視システムは、監視対象ネットワークの障害を監視する機能と、監視対象ネットワークのネットワーク管理者用コンピュータに監視対象ネットワークの障害通知を行う機能を有している。
【0006】
サーバ監視システム及び監視コンピュータと監視センタ用コンピュータ並びに記録媒体に関する技術が、特開2002−7299号に記載されている。
【0007】
この従来技術によれば、サーバ監視システムは、サーバを監視する監視コンピュータと、監視センタ用コンピュータとから構成される。監視コンピュータと監視センタ用コンピュータとは、ネットワークを介して情報を送受してサーバを監視する。また、サーバ監視システムは、サーバの障害を監視する機能、サーバの業務アプリケーションを監視する機能、業務アプリケーションのプロセスを監視する機能の各々を有している。更に、サーバ監視システムは、サーバの性能を監視する機能、サーバの稼動状況のレポートを作成する機能、サーバのシステム管理者用コンピュータへサーバの運用状況の報告書を送る機能とを有している。
【0008】
次に、本発明の装置障害発生状況通知システムに係る従来の技術について説明する。会社等の機関においては、複数の端末から構成されるネットワークが形成される。このネットワークには、ネットワークに接続される端末に対して種々の資源又は機能(サービス)を提供するサーバが接続されるのが一般的である。サーバは、それを管理する管理者によって随時又は定期的に稼動の状況(以下、「稼動状況」と記す)が調査され、調査の結果、何らかの障害が検出されたときには、管理者によってサーバの修復処理が行われる。または、ネットワークにサーバの稼動の状況を監視するための端末(以下、「監視端末」と記す)が接続され、この監視端末によって稼動状況が定期的に調査される。調査の結果、何らかの障害が検出されたときには、監視端末は、管理者の携帯する携帯電話等に対して障害が発生した旨の通知を行う。サーバの稼動状況の調査、及びその調査に基づいて適宜行われる修復処理は、会社等の機関が休日である場合にも行われる。これは、特に休日の場合、その間にサーバに障害が発生しても直ちに適切な修復が行われることなく、休日明けまで放置されてしまうと多大な影響を及ぼす可能性があるためである。そのため、監視端末がネットワークに接続されない場合には、管理者は休日であってもサーバの稼動状況の調査のために出社する必要がある。また、監視端末がネットワークに接続される場合でも、サーバに障害が発生した旨の通知があった場合には、管理者は出社して適切な修復処理を行う必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、サーバ、及びそれに含まれる装置の状況を、障害が発生しているか否かに拘わらず、管理者に対して定期的に通知することの可能なシステムを提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、サーバ、又はそれに含まれる装置に障害が発生したときに、その障害の発生の通知を管理者に対して行うことの可能なシステムを提供することにある。
【0011】
本発明の更に他の目的は、サーバ、又はそれに含まれる装置に障害が発生したときに、その障害への対処を、端末を用いてリモート操作を行うことにより可能とするシステムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を括弧付で用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0013】
本発明の装置障害発生状況通知システム(10)は、障害が発生しているか否かを示す障害発生状況(33〜35A)を検出される検出対象装置(11−i)と、前記検出対象装置(11−i)に対する障害発生状況(33〜35A)を検出して送信するように定められた時間(28、29、30)に、前記検出対象装置(11−i)に対する障害発生状況(33〜35A)を検出し、前記検出された障害発生状況(33〜35A)を送信する検出装置(13)と、前記検出装置(13)から前記時間(28、29、30)に送信される前記障害発生状況(33〜35A)を受信したときに、前記受信された障害発生状況(33〜35A)を記憶し、前記記憶される障害発生状況(33〜35A)を送信する第1記憶装置(15)と、前記第1記憶装置(15)から前記障害発生状況(33〜35A)を受信することにより、前記検出対象装置(11−i)における前記障害の発生を通知される第1端末(21−i)とを具備する。
【0014】
本発明の装置障害発生状況通知システム(10)において、前記検出装置(13)は、前記障害発生状況(33〜35A)が前記検出対象装置(11−i)に前記障害が発生していることを示すときに、前記障害の内容を示す障害内容(31)を前記第1記憶装置(15)に送信する。前記第1記憶装置(15)は、前記検出装置(13)から前記障害内容(31)を受信したときに、前記受信された障害内容(31)を記憶し、前記記憶される障害内容(31)を前記第1端末(21−i)に送信する。
【0015】
本発明の装置障害発生状況通知システム(10)において、前記第1端末(21−i)は、前記時間(28、29、30)に前記第1記憶装置(15)から送信された障害発生状況(33〜35A)を受信しなかったときに、前記第1記憶装置(15)から前記障害発生状況(33〜35A)を検索する。
【0016】
本発明の装置障害発生状況通知システム(10)は、第2端末(23−i)を更に具備する。前記第2端末(23−i)は、前記第1端末(21−i)が通知された障害内容(31)、及び前記第1端末(21−i)が前記第1記憶装置(15)を検索して抽出した障害発生状況(33〜35A)のいずれかに基づいて、前記障害を修復するように制御する。
【0017】
本発明の装置障害発生状況通知システム(10)において、前記検出対象装置(11−i)は、特定のサービス(25)を提供する能力を有し、ルータ(12−i)と第2記憶装置(12A−i、12B−i)とを具備する。前記障害発生状況(33〜35A)は、前記検出対象装置(11−i)が前記サービス(25)を提供可能か否かを示すサービス提供可否状況(33)、前記ルータ(12−i)が正常に稼動するか否かを示すルータ稼動可否状況(34)、及び前記第2記憶装置(12A−i、12B−i)の状況を示す状況指示値(35、35A)の各々を示している。前記検出装置(13)は、前記サービス提供可否状況(33)、前記ルータ稼動可否状況(34)、及び前記状況指示値(35、35A)の各々を検出することにより前記障害発生状況(33〜35A)を検出する。
【0018】
本発明の障害発生状況通知装置(13)は、検出対象装置(11−i)に障害が発生しているか否かを示す障害発生状況(33〜35A)を検出する障害発生状況検出部(13bcd)と、前記検出対象装置(11−i)に対する障害発生状況(33〜35A)を検出して送信するように定められた時間(28、29、30)に、前記検出対象装置(11−i)に対する障害発生状況(33〜35A)を端末(21−i)に送信することにより、前記検出された障害発生状況(33〜35A)を前記端末(21−i)に通知する障害発生状況通知部(13e)とを具備する。
【0019】
本発明の障害発生状況通知装置(13)において、前記障害発生状況通知部(13e)は、前記障害発生状況(33〜35A)が前記検出対象装置(11−i)に前記障害が発生していることを示すときに、前記障害の内容を示す障害内容(31)を前記端末(21−i)に通知する。
【0020】
本発明の障害発生状況通知装置(13)において、前記検出対象装置(11−i)は、特定のサービスを提供する能力を有し、ルータ(12−i)と記憶装置(12A−i、12B−i)とを具備する。前記障害発生状況(33〜35A)は、前記検出対象端末(11−i)が前記サービスを提供可能か否かを示すサービス提供可否状況(33)、前記ルータ(12−i)が正常に稼動するか否かを示すルータ稼動可否状況(34)、及び前記記憶装置(12A−i、12B−i)の状況を示す状況指示値(35、35A)の各々を示す。前記障害発生状況検出部(13bcd)は、前記サービス提供可否状況(33)を検出するサービス提供可否状況検出部(13b)と、前記ルータ稼動可否状況(34)を検出するルータ稼動可否状況検出部(13c)と、前記設定値(26、26A)と前記状況指示値(35、35A)とに基づいて前記記憶装置(12A−i、12B−i)の状況を検出する記憶装置状況検出部(13d)とを含んでいる。また、前記障害発生状況検出部(13bcd)は、前記サービス提供可否状況検出部(13b)が検出するサービス提供可否状況(33)、前記ルータ稼動可否状況検出部(13c)が検出するルータ稼動可否状況(34)、及び前記記憶装置状況検出部(13d)が検出する状況指示値(35、35A)の各々を検出することにより前記障害発生状況(33〜35A)を検出する。
【0021】
本発明の装置障害発生状況通知方法(10a)は、検出対象装置(11−i)、検出装置(13)、記憶装置(15)、端末(21−i)の各々を具備するシステム(10)を用いて行われる。また、本発明の装置障害発生状況通知方法(10a)は、前記検出装置(13)が、前記検出対象装置(11−i)に障害が発生しているか否かを示す障害発生状況(33〜35A)を検出するように定められた時間に、前記検出対象装置(11−i)に対する障害発生状況(33〜35A)を検出し、前記検出された障害発生状況(33〜35A)を送信するステップ(S4)と、前記記憶装置(15)が、前記検出装置(13)から前記時間(28、29、30)に送信される障害発生状況(33〜35A)を受信したときに、前記受信された障害発生状況(33〜35A)を記憶し、前記記憶される障害発生状況(33〜35A)を端末(21−i)に送信するステップ(S5)とを具備する。
【0022】
本発明の装置障害発生状況通知方法(10a)は、前記検出装置(13)が、前記障害発生状況(33〜35A)が前記検出対象装置(11−i)に前記障害が発生していることを示すときに、前記障害の内容を示す障害内容(31)を前記記憶装置(15)に送信するステップ(S3)と、前記記憶装置(15)が、前記検出装置(13)から前記障害内容(31)を受信したときに前記受信された障害内容(31)を記憶し、前記記憶される障害内容(31)を前記端末(21−i)に送信するステップ(S3a)とを具備する。
【0023】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明の装置障害発生状況通知システム10に係る実施の形態について説明する。図1に、装置障害発生状況通知システム10の構成を示す。障害発生状況通知システム10において、支社LAN19と本社LAN20とは相互に接続されており、インターネット24と本社LAN20とは、ファイアーウォール17を介して相互に接続されている。
【0024】
装置障害発生状況通知システム10は、監視対象サーバ11−i(i=1,2,…,n)、監視サーバ13、SMTPゲートウェイサーバ14、インターネットメールサーバ15、支社端末15Aの各々を具備しており、これらは支社LAN19によって互いに接続されている。監視対象サーバ11−iは、ルータ12−i(i=1,2,…,n)、メモリ12A−i(i=1,2,…,n)、DISK12B−i(i=1,2,…,n)の各々を含んでいる。また、装置障害発生状況通知システム10は、インターネットメールサーバ16、ファイアーウォール17、SMTPゲートウェイサーバ18の各々を具備しており、これらは本社LAN20によって互いに接続されている。ファイアーウォール17は、本社端末17aを含んでいる。更に、装置障害状況通知システム10は、監視対象サーバ11−iの管理者22−i(i=1,2,…,n)に携帯される携帯電話21−i(i=1,2,…,n)、管理者22−iの自宅等に設置されるノートPC(Personal Computer)23−i(i=1,2,…,n)の各々を具備しており、これらはインターネット24によって互いに接続されている。
【0025】
障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eの各々は、監視サーバ13から順次、SMTPゲートウェイサーバ14、インターネットメールサーバ15、SMTPゲートウェイサーバ18、インターネットメールサーバ16、ファイアーウィ−ル17、インターネット24を介して携帯電話21−iに送信される。障害発生状況通知要求メール3Eは、携帯電話21−iからインターネット24、ファイアーウィ−ル17、インターネットメールサーバ16、SMTPゲートウェイサーバ18、インターネットメールサーバ15、SMTPゲートウェイサーバ14を介して監視サーバ13に送信される。管理者識別番号ID、パスワードPW、障害発生状況通知要求メール3Eの各々は、携帯電話21−iから同様にして監視サーバ13に送信される。監視対象サーバ11−i、メモリ12A−i、DISK12B−i、ルータ12−iに含まれる障害の修復のための修復信号23Aは、管理者22−iの操作に基づいて、ノートPC23−iから順次インターネット24、ファイアーウィ−ル17、インターネットメールサーバ16、SMTPゲートウェイサーバ18、インターネットメールサーバ15、SMTPゲートウェイサーバ14を介して監視サーバ13に送信される。
【0026】
障害内容通知メール1Eには、障害内容31、対処方法32の各々が示される。障害発生状況通知メール2Eには、サーバ稼動状況33、ルータ状況34、メモリ状況35、DISK状況35A(以下、これらを総称するときには、「障害発生状況33〜35A」と記す)の少なくともいずれかが示される。また、障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eの各々には、いずれかの監視対象サーバ11−iの名称も示される。
【0027】
監視対象サーバ11−iは、各々、プリントサーバ、FAXサーバ、ファイルサーバ、WWWサーバ等のうちのいずれかである。監視対象サーバ11−iは、各々、特定のサービスを支社LAN19内の端末(監視対象サーバ11−i、監視サーバ13、SMTPゲートウェイサーバ14、インターネットメールサーバ15、支社端末15A)に提供する能力を有している。特定のサービスは、例えば監視対象サーバ11−iがプリントサーバであるときには、文書の印字、プリントサーバであるときには、FAX文書の送信である。
【0028】
ルータ12−iは、監視対象サーバ11−iが、本社LAN20に接続される端末(インターネットメールサーバ16、本社端末17a、SMTPゲートウェイサーバ18)と互いに情報の送受信が可能なように制御する装置である。メモリ12A−i、DISK12B−iの各々は、監視対象サーバ11−iがサービスを提供するためのプログラム等を記憶している。
【0029】
図2に、監視サーバ13の構成を示すブロック図を示す。監視サーバ13は、記憶部13a、障害発生状況検出部13bcd、電子メール生成部13e、障害内容判定部13f、検出制御部13gの各々を具備している。障害発生状況検出部13bcdは、サーバ稼動状況検出部13b、ルータ状況検出部13c、サーバ資源状況検出部13dの各々を含んでいる。
【0030】
記憶部13aは、図3に示す提供サービス表示テーブル1T、図4に示す設定時間表示テーブル2T、図5に示す監視対象サーバメール(IP)アドレス表示テーブル3Tの各々を記憶している。また、記憶部13aは、図6に示すメモリ設定閾値表示テーブル4T、図7に示すDISK設定閾値表示テーブル5T、図8に示す障害別対処方法表示テーブル6T、図9に示す携帯電話メールアドレス表示テーブル7T、図10に示す管理者識別番号・パスワード格納テーブル8Tの各々を記憶している。更に、記憶部13aは、図11に示す障害内容通知メールパターン1EP、図12に示す障害発生状況通知メールパターン2EPの各々を記憶している。
【0031】
提供サービス表示テーブル1Tは、監視対象サーバ11−iと、各々の監視対象サーバ11−iが提供する特定のサービスである提供サービス25とを示す情報を格納しており、これらを対応付けている。設定時間表示テーブル2Tは、サーバ稼動状況検出時間28、ルータ状況検出時間29、送信メール返信設定時間27、資源状況検出時間30の各々を示す情報を格納している。
【0032】
サーバ稼動状況検出時間28は、サーバ稼動状況検出部13bに対して、予めサーバ稼動状況33をどの時間に検出して携帯電話21−iへ送信するように定められたかを示している。ルータ状況検出時間29は、ルータ状況検出部13cに対して、予めルータ状況34をどの時間に検出して携帯電話21−iへ送信するように定められたかを示している。資源状況検出時間30は、サーバ資源状況検出部13dに対して、予めメモリ状況35とDISK状況35Aとをどの時間に検出して携帯電話21−iへ送信するように定められたかを示している。サーバ稼動状況検出時間28、ルータ状況検出時間29、資源状況検出時間30の各々は、「土・日・祝日」の「9時30分」、「13時30分」、「17時30分」のように具体的な時刻で示される。以下の説明において、サーバ稼動状況検出時間28、ルータ状況検出時間29、資源状況検出時間30の各々において示される時間は、「検出時間」と記す。尚、図4において検出時間の各々は互いに同一の時間となっているが、この例には限らない。
【0033】
送信メール返信設定時間27は、電子メール生成部13eが監視対象サーバ11−iに送信する返信機能付の電子メール(以下、「返信機能付メール」と記す)に対し、返信機能付メールが電子メール生成部13eに返信されるまでに要する時間(以下、「返信時間」と記す)の設定値を示している。
【0034】
監視対象サーバメール(IP)アドレス表示テーブル3Tは、監視対象サーバ11−iと監視対象サーバメール(IP)アドレス36とを示す情報を格納しており、これらを対応付けている。監視対象サーバメール(IP)アドレス36は、返信機能付メールを送信するときに参照される、各々の監視対象サーバ11−iのメールアドレスを示している。または、監視対象サーバメール(IP)アドレス36は、監視サーバ13が監視対象サーバ11−iに接続して障害発生状況33〜35Aを検索するときに参照される、IPアドレスを示している。図5において、36−1、36−2、36−3、36−4、36−5の各々はメールアドレスを示している。一方、36−a、36−b、36−c、36−d、36−eの各々はIPアドレスを示している。
【0035】
メモリ設定閾値表示テーブル4Tは、監視対象サーバ11−iと、メモリ12A−iの記憶容量に対する空き容量が予めどの程度に設定されるかを示すメモリ設定閾値26とを示している。メモリ設定閾値26は、例えば(空き容量/記憶容量)の値(空き容量の相対割合)、又は空き容量のデータ量を示すバイト単位の数値で示される。DISK設定閾値表示テーブル5Tは、監視対象サーバ11−iと、DISK12B−iの記憶容量に対する空き容量が予めどの程度に設定されるかを示すDISK設定閾値26Aとを示している。DISK設定閾値26Aは、メモリ設定閾値26と同様にして示される。
【0036】
障害別対処方法表示テーブル6Tは、障害内容判定部13fによって判定される障害内容31に加え、対処方法32と対処方法表示データ32Aとを示す情報を格納しており、これらの情報を対応付けている。対処方法32は、障害内容31に対応する障害への対処の方法である。対処方法表示データ32Aは、管理者22−iが障害への対処を携帯電話21−iに表示される画面の操作によってリモートで行えるように、画面操作の手順を示している。この対処方法表示データ32Aは、携帯電話11−iに送信されるものであるが、携帯電話11−iに送信された対処方法表示データ32AをノートPC23−iにコピーすることにより、ノートPC23−iにおいて用いることも可能である。
【0037】
携帯電話メールアドレス表示テーブル7Tは、障害箇所37と、携帯電話メールアドレス38とを示す情報を格納しており、これらの情報を対応付けている。障害箇所37は、障害内容31において示される障害の発生した箇所(メモリ12A−i、DISK12B−i、ルータ12−i、又はそれらを含む監視対象サーバ11−i)を示している。携帯電話メールアドレス38は、障害箇所37の修復処理について熟知した管理者22−iに携帯される携帯電話21−iのメールアドレスを示している。
【0038】
管理者識別番号・パスワード格納テーブル8Tは、管理者22−iの管理者識別番号ID、パスワードPWの各々(以下、これらを総称するときには「認証情報ID、PW」と記す)を示す情報を格納している。認証情報ID、PWは、管理者22−iが携帯電話21−i又はノートPC23−iを用いて監視サーバ13に接続するとき(障害発生状況通知要求メール3Eの送信時等)に、入力が要求される情報である。認証情報ID、PWが入力されると監視サーバ13において、入力された認証情報ID、PWと、管理者識別番号・パスワード格納テーブル9Tに格納される認証情報ID、PWとの照合が行われる。その結果、照合される認証情報ID、PWが互いに一致するときに、監視サーバ13と、携帯電話21−i又はノートPC23−iとが接続される。
【0039】
障害内容通知メールパターン1EPは、障害発生状況検出部13bcdが検出時間に検出した障害発生状況33〜35Aに基づいて、監視対象サーバ11−iのいずれかに障害が発生していると判定されたときに生成される、障害内容通知メール1Eの形式を示している。上記のように、障害内容通知メール1Eには、監視対象サーバ11−i、障害内容31、対処方法32、対処方法表示データ32Aの各々が示され、これらは各々、表示箇所1A、2A、3A、3AAに表示される。
【0040】
障害発生状況通知メールパターン2EPは、障害発生状況通知メール2Eの形式を示している。障害発生状況通知メール2Eには、監視対象サーバ11−i、サーバ稼動状況33、ルータ状況34、メモリ状況35、DISK状況35Aの各々が示され、これらは各々、表示箇所4A、5A、6A、7A、7AAに表示される。
【0041】
検出制御部13gは、設定間隔表示テーブル2Tに示される検出時間に、障害発生状況検出部13bcdに対して、障害発生状況33〜35Aを検出するように要求する。その要求に基づいて、障害発生状況検出部13bcdの各々は、以下に述べる処理を行う。
【0042】
サーバ稼動状況検出部13bは、監視対象サーバメール(IP)アドレス表示テーブル3Tを参照して各々の監視対象サーバ11−iに接続し、サーバ稼動状況33を検出する。検出されたサーバ稼動状況33は、監視対象サーバ11−iに障害が発生しているか否か(稼動可能な状況にあるか)を示している。例えば、監視対象サーバ11−iがプリントサーバである場合には、サーバ稼動状況33において、支社LAN19内の端末から文書の印字出力操作を可能とするためのプログラムが記憶され、かつ記憶されたプログラムによる印字出力が可能な状況にあるか否かが示される。
【0043】
ルータ状況検出部13cは、監視対象サーバメール(IP)アドレス表示テーブル3Tを参照して、各々の監視対象サーバ11−iに返信機能付メールを送信する。また、ルータ状況検出部13cは、返信時間を計測し、計測された返信時間と送信メール返信設定時間27とを照合して、返信時間が送信メール返信設定時間27の範囲内にあるかどうかを調べる。ルータ状況検出部13cは、各々の値の大小関係が、返信時間<送信メール返信設定時間27のときにルータ12−iには障害が発生していないと判定し、送信メール返信設定時間27<返信時間のときにルータ12−iに障害が発生している(正常に稼動しない)と判定する。この判定により、ルータ12−iにおける障害の有無が検出される。
【0044】
サーバ資源状況検出部13dは、監視対象サーバメール(IP)アドレス表示テーブル3Tを参照して各々の監視対象サーバ11−iに接続し、メモリ状況35とDISK状況35Aとを検出する。サーバ資源状況検出部13dは、メモリ12A−iの空き容量の割合、又は空き容量に対応するデータ量の値を計測し、計測された値(以下、「メモリ空き容量計測値」と記す)とメモリ設定閾値26との大小関係を調べる。サーバ資源状況検出部13dは、メモリ空き容量計測値<メモリ設定閾値26のときに、メモリ12A−iに障害(空き容量の不足)が発生していると判定する。この判定により、メモリ12A−iにおける障害の有無が検出される。DISK12B−iについても、サーバ資源状況検出部13dにより、DISK12B−iの空き容量の割合、又は空き容量に対応するデータ量の値を計測し、計測された値(以下、「DISK空き容量計測値」と記す)とDISK設定閾値26Aとの大小関係が調べられる。その結果、DISK空き容量計測値<DISK設定閾値26Aのときに、DISK12B−iに障害(空き容量の不足)が発生していると判定される。
【0045】
電子メール生成部13eは、障害内容判定部13fによって判定された障害内容31を基にして障害別対処方法表示テーブル5Tを参照し、その障害内容31に対応する対処方法32、対処方法表示データ32Aの各々を抽出する。また、電子メール生成部13eは、抽出された対処方法32、対処方法表示データ32A、障害内容通知メールパターン1EPの各々に基づいて障害内容通知メール1Eを生成してSMTPゲートウェイサーバ14に送信する。この送信が行われる時間(送信時間)は、検出時間とほぼ同時(検出後、直ちに送信される)であるか、または、検出の後に一定時間(予め設定される)が経過した時のいずれであってもよい。尚、障害内容判定部13fによって障害が発生していないものと判定されたときには、障害内容通知メール1Eは生成されない。
【0046】
電子メール生成部13eは、検出時間に障害発生状況検出部13bcdが検出した障害発生状況33〜35Aと障害発生状況通知メールパターン2EPとに基づいて、障害発生状況通知メール2Eを生成してSMTPゲートウェイサーバ14に送信する。送信時間は、障害内容通知メール1Eのときと同様に、検出時間とほぼ同時であるか、または、検出の後に一定時間が経過した時のいずれであってもよい。また、障害内容判定部13fによって障害が発生しているものと判定されたときには、障害発生状況通知メール2Eと障害内容通知メール1Eが共に生成され、送信される。
【0047】
障害内容判定部13fは、障害発生状況検出部13bcdが検出した障害発生状況33〜35Aに基づいて障害内容31を特定する。例えば、メモリ状況35に基づいてメモリ12A−iに障害が発生したことが検出された場合には、「メモリ空き容量Aバイト不足」のように示される。尚、ここで「A」とは、具体的な数値である。
【0048】
SMTPゲートウェイサーバ14は、支社LAN19と本社LAN20との間で予め設定された、データの送受信方法等を示すプロコトルに基づいて、監視サーバ13から送信された情報をインターネットメールサーバ15に送信する。監視サーバ13から送信される情報には、障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eが含まれる。また、SMTPゲートウェイサーバ14は、インターネットメールサーバ15から送信された障害発生状況通知要求メール3Eを監視サーバ13に送信する。
【0049】
インターネットメールサーバ15は、図13に示すメールボックスMB1を具備している。メールボックスMB1には、SMTPゲートウェイサーバ14から受信した障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eと、SMTPゲートウェイサーバ18から受信した障害発生状況通知要求メール3Eの少なくともいずれかを含む受信メールDMが含まれている。
【0050】
インターネットメールサーバ15は、SMTPゲートウェイサーバ14から障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eを受信し、受信した障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eの各々をSMTPゲートウェイサーバ18に送信すると共にメールボックスMB1に格納する。また、インターネットメールサーバ15は、SMTPゲートウェイサーバ18から障害発生状況通知要求メール3Eを受信し、受信した障害発生状況通知要求メール3EをSMTPゲートウェイサーバ14に送信すると共にメールボックスMB1に格納する。
【0051】
管理者22−iは、定められた時間(受信時間)に障害発生状況通知メール2E(障害が発生したときには、障害内容通知メール1E)を携帯電話21−iが受信しなかったときに、インターネットメールサーバ15に接続してメールボックスMB1を検索する。管理者22−iは、この検索に基づいて抽出された障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)により、障害発生状況33〜35Aを取得することが可能である。また、このときには、次の(a)〜(f)の少なくともいずれかの障害が発生しているものと考えられ、それによって管理者22−iは可能な限り、障害への対処をとることが可能となる。
【0052】
その障害には、(a)支社LAN19と本社LAN20間のネットワーク19−20の障害、(b)SMTPゲートウェイサーバ18の障害、(c)インターネットメールサーバ16の障害、(d)SMTPゲートウェイサーバ18とインターネットメールサーバ16とを相互に接続する本社LAN20内の障害が考えられる。また、(e)ファーアーウォール17と本社LAN20間のネットワークの障害、(f)インターネット24の障害が考えられる。
【0053】
一方、検索の結果、メールボックスMB1に障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)が格納されていなかったときには、上記の(a)〜(f)に(g)〜(i)を加えた、(a)〜(i)の少なくともいずれかの障害が発生しているものと考えられ、それによって管理者22−iは可能な限り、障害への対処をとることが可能となる。
【0054】
その障害には、(g)監視サーバ13、SMTPゲートウェイサーバ14、インターネットメールサーバ15とを相互に接続する支社LAN19内の障害、(h)SMTPゲートウェイサーバ14の障害、(i)インターネットメールサーバ15の障害が考えられる。
【0055】
SMTPゲートウェイサーバ18は、上記のプロコトルに基づいて、インターネットメールサーバ15から送信された障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eの各々をインターネットメールサーバ16に送信する。また、SMTPゲートウェイサーバ18は、インターネットメールサーバ16から送信された障害発生状況通知要求メール3Eを上記のプロコトルに基づいて、インターネットメールサーバ15に送信する。
【0056】
インターネットメールサーバ16は、図14に示すメールボックスMB2を具備している。メールボックスMB2は、メールボックスMB1において示される各支社毎の受信メールDMを格納している。
【0057】
インターネットメールサーバ16は、SMTPゲートウェイサーバ18から障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eの各々を受信し、受信した障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eの各々をファイアーウォール17の本社端末17aに送信すると共に、メールボックスMB2に格納して記憶する。また、インターネットメールサーバ16は、本社端末17aから障害発生状況通知要求メール3Eを受信し、受信した障害発生状況通知要求メール3EをSMTPゲートウェイサーバ18に送信すると共に、メールボックスMB2に格納して記憶する。
【0058】
ファイアーウォール17の本社端末17aは、インターネットメールサーバ16から障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eの各々を受信し、受信した障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eの各々を、インターネット24を介して携帯電話21−iに送信する。本社端末17aは、携帯電話21−iからインターネット24を介して障害発生状況通知要求メール3Eを受信し、受信した障害発生状況通知要求メール3Eをインターネットメールサーバ16に送信する。
【0059】
携帯電話21−iは、本社端末17aからインターネット24を介して障害発生状況通知メール2E(監視サーバ13が障害を検出したときには、障害内容通知メール1Eも共に)を受信する。障害内容通知メール1E(又は、障害発生状況通知メール2E)を受信時間(検出時間とほぼ同時、又は一定時間が経過した時)に受信しなかった場合には、携帯電話21−iは、管理者22−iの操作に基づいて、インターネットメールサーバ15のメールボックスMB1、又は、インターネットメールサーバ16のメールボックスMB2の検索を行う。
【0060】
携帯電話21−iは、図15に示す障害発生状況通知要求メールパターン3EPを記憶している。管理者22−iは、随時、携帯電話21−iを操作して障害発生状況通知要求メールパターン3EPの表示箇所8A、9Aに各々、監視対象サーバ11−iと、取得したい障害発生状況33〜35Aが何であるかを示す情報を入力して障害発生状況通知要求メール3Eを生成する。この生成は、障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)の受信時間以外の時に障害発生状況33〜35Aを取得したいときに、管理者22−iの操作に基づいて行われる。携帯電話21−iは、生成された障害発生状況通知要求メール3Eを、インターネット24を介して本社端末17aに送信する。本社端末17aは、受信した障害発生状況通知要求メール3Eをインターネットメールサーバ16に送信する。インターネットメールサーバ16は、受信した障害発生状況通知要求メール3Eを、メールボックスMB2に格納すると共にSMTPゲートウェイサーバ18に送信する。SMTPゲートウェイサーバ18は、受信した障害発生状況通知要求メール3Eをインターネットメールサーバ15に送信する。インターネットメールサーバ15は、受信した障害発生状況通知要求メール3Eを、メールボックスMB1に格納すると共にSMTPゲートウェイサーバ14に送信する。SMTPゲートウェイサーバ14は、受信した障害発生状況通知要求メール3Eを監視サーバ13に送信する。
【0061】
監視サーバ13は、障害発生状況通知要求メール3Eに基づいて障害発生状況33〜35Aを検出して障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)を生成してSMTPゲートウェイサーバ14に送信する。SMTPゲートウェイサーバ14は、受信した障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)をインターネットメールサーバ15に送信する。インターネットメールサーバ15は、受信した障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)を、メールボックスMB1に格納すると共にSMTPゲートウェイサーバ18に送信する。SMTPゲートウェイサーバ18は、受信した障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)をインターネットメールサーバ16に送信する。インターネットメールサーバ16は、受信した障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)を、メールボックスMB1に格納すると共に本社端末17aに送信する。本社端末17aは、受信した障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)を、インターネット24を介して携帯電話21−iに送信する。
【0062】
ノートPC23−iは、管理者22−iが対処方法32に基づいて、障害への対処を行うために用いられる。これにより、管理者22−iに対し、休日に障害への対処のために出勤する負担を軽減することが可能となる。尚、障害への対処は、携帯電話21−iに送信される対処方法表示データ32Aに基づいて携帯電話21−iを操作することにより行うことも可能である。
【0063】
次に、図16を参照して、本発明の障害発生状況通知方法10aの処理の形態について説明する。
【0064】
サーバ稼動状況検出部13bは、検出時間において、監視対象サーバメール(IP)アドレス表示テーブル3Tを参照して各々の監視対象サーバ11−iに接続し、サーバ稼動状況33を検出する。ルータ状況検出部13cは、検出時間において、監視対象サーバメール(IP)アドレス表示テーブル3Tを参照して、各々の監視対象サーバ11−iに返信機能付メールを送信する。また、ルータ状況検出部13cは、返信時間を計測し、計測された返信時間と送信メール返信設定時間27とに基づいて、ルータ12−iに障害が発生しているか否かを判定する。この判定により、ルータ12−iにおける障害の有無が検出される。サーバ資源状況検出部13dは、検出時間において、監視対象サーバメール(IP)アドレス表示テーブル3Tを参照して各々の監視対象サーバ11−iに接続し、メモリ状況35とDISK状況35Aとを検出する。サーバ資源状況検出部13dは、メモリ12A−iの空き容量の割合、又は空き容量に対応するデータ量の計測値とメモリ設定閾値26とに基づいて、メモリ12A−iに障害が発生している否かを判定する。また、サーバ資源状況検出部13dは、DISK12B−iの空き容量の割合、又は空き容量に対応するデータ量の計測値とDISK設定閾値26Aとに基づいて、DISK12B−iに障害が発生している否かを判定する。(ステップS1)。
【0065】
障害内容判定部13fは、障害発生状況検出部13bcdが検出した障害発生状況33〜35Aに基づいて障害の有無を判定し、判定の結果、障害が有る場合にはその障害の障害内容31を特定する(ステップS2)。電子メール生成部13eは、障害内容判定部13fによって特定された障害内容31を基にして障害別対処方法表示テーブル6Tを参照し、その障害内容31に対応する対処方法32、対処方法表示データ32Aの各々を抽出する。また、電子メール生成部13eは、抽出された対処方法32、対処方法表示データ32Aに基づいて障害内容通知メール1Eを生成してSMTPゲートウェイサーバ14に送信する(ステップS3)。SMTPゲートウェイサーバ14は、受信した障害内容通知メール1Eをインターネットメールサーバ15に送信する。インターネットメールサーバ15は、受信した障害内容通知メール1Eを、メールボックスMB1に格納して記憶すると共にSMTPゲートウェイサーバ18に送信する。SMTPゲートウェイサーバ18は、受信した障害内容通知メール1Eをインターネットメールサーバ16に送信する。インターネットメールサーバ16は、受信した障害内容通知メール1Eを、メールボックスMB1に格納して記憶すると共に本社端末17aに送信する。本社端末17aは、受信した障害内容通知メール1Eを、インターネット24を介して携帯電話21−iに送信する(ステップS3a)。
【0066】
障害発生状況検出部13bcdが検出した障害発生状況33〜35Aに基づく判定の結果、障害が無い場合には、電子メール生成部13eは、障害発生状況検出部13bcdが検出した障害発生状況33〜35Aを基にして障害発生状況通知メール2Eを生成する。(ステップS4)。
【0067】
生成された障害発生状況通知メール2Eは、上記と同様の形態で携帯電話21−iへ送信される。管理者22−iは、障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)が受信時間に携帯電話21−iによって受信されたかどうかを調べる(ステップS5)。その結果、障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)が受信されていた場合には、管理者22−iは障害の有無を確認する(ステップS6)。確認の結果、障害が無い場合には、管理者22−iは待機する(ステップS7)。確認の結果、障害が有る場合には、管理者22−iは、対処方法表示データ32Aに基づいて、ノートPC23−iを用いて監視対象サーバ11−i(メモリ12A−i、DISK12B−i、ルータ12−iを含む)の障害に対処する。又は、管理者22−iは、対処方法32(対処方法表示データ32Aが用いられてもよい)に基づいて、携帯電話21−iを用いて監視対象サーバ11−iの障害に対処する(ステップS11)。
【0068】
ステップS5において、障害内容通知メール1E、障害発生状況通知メール2Eのいずれも受信されていなかった場合には、次の処理が行われる。
【0069】
管理者22−iは、携帯電話21−iからインターネットメールサーバ15に接続し、メールボックスMB1に障害発生状況通知メール2E(又は、障害内容通知メール1E)が格納されているか否かを検索する(ステップS8)。検索の結果、格納されていた場合には、管理者22−iは、障害の有無を調べる(ステップS11)。その結果、障害が無い場合には、可能な限り監視対象サーバ11−i以外の障害(上述の(a)〜(f)の障害に対応)に対処する(ステップS10)。
【0070】
ステップS8における検索の結果、格納されていなかった場合には、管理者22−iは、上述の(g)〜(i)の障害が発生しているものと判断し、出社して可能な限り、必要な対処を行う(ステップS10)。
【0071】
【発明の効果】
本発明の障害発生状況通知システムにより、サーバ、及びそれに含まれる装置の状況を、障害が発生しているか否かに拘わらず、管理者に対して定期的に通知することが可能となる。
【0072】
本発明の障害発生状況通知システムにより、サーバ、又はそれに含まれる装置に障害が発生したときに、その障害の発生の通知を管理者に対して通知することが可能となる。
【0073】
本発明の障害発生状況通知システムにより、サーバ、又はそれに含まれる装置に障害が発生したときに、その障害への対処を、端末を用いてリモート操作を行うことにより可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る構成を示す図である。
【図2】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、監視サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、提供サービス表示テーブルに格納される情報を示す図である。
【図4】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、設定時間表示テーブルに格納される情報を示す図である。
【図5】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、監視対象サーバメール(IP)アドレス表示テーブルに格納される情報を示す図である。
【図6】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、メモリ設定閾値表示テーブルに格納される情報を示す図である。
【図7】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、DISK設定閾値表示テーブルに格納される情報を示す図である。
【図8】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、障害対処方法表示テーブルに格納される情報を示す図である。
【図9】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、携帯電話メールアドレス表示テーブルに格納される情報を示す図である。
【図10】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、管理者識別番号・パスワード格納テーブルに格納される情報を示す図である。
【図11】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、障害内容通知メールパターンを示す図である。
【図12】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、障害発生状況通知メールパターンを示す図である。
【図13】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、メールボックスを示す図である。
【図14】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、メールボックスを示す図である。
【図15】本発明の装置障害発生状況通知システムに係る、障害発生状況通知要求メールパターンを示す図である。
【図16】本発明の装置障害発生状況通知方法の処理の過程を示す図である。
【符号の説明】
10:装置障害発生状況通知システム
11−i(i=1,2,…,n):監視対象サーバ
12−i(i=1,2,…,n):ルータ
12A−i(i=1,2,…,n):メモリ
13:監視サーバ
14:SMTPゲートウェイサーバ
15:インターネットメールサーバ
15A:支社端末
16:インターネットメールサーバ
17:ファイアーウォール
17a:本社端末
18:SMTPゲートウェイサーバ
19:支社LAN
20:本社LAN
21−i(i=1,2,…,n):携帯電話
22−i(i=1,2,…,n):管理者
23−i(i=1,2,…,n):ノートPC
24:インターネット
1E:障害内容通知メール
2E:障害発生状況通知メール
13a:記憶部
13b:監視対象サーバ稼動状況検出部
13c:ルータ状況検出部
13d:監視対象サーバ資源状況検出部
13bcd:障害発生状況検出部
13e:電子メール生成部
13f:障害内容判定部
13g:検出制御部
1T:提供サービス表示テーブル
25:提供サービス
2T:設定時間表示テーブル
28:サーバ稼動状況検出時間
29:ルータ状況検出時間
27:送信メール返信設定時間
30:資源状況検出時間
3T:監視サーバメール(IP)アドレス表示テーブル
36:監視サーバメール(IP)アドレス
4T:メモリ設定閾値表示テーブル
26:メモリ設定閾値
5T:DISK設定閾値表示テーブル
26A:DISK設定閾値
6T:障害別対処方法表示テーブル
31:障害内容
32:対処方法
32A:対処方法表示データ
7T:携帯電話メールアドレス表示テーブル
37:障害箇所
38:携帯電話メールアドレス
8T:管理者識別番号・パスワード格納テーブル
ID:管理者識別番号
PW:パスワード
1EP:障害内容通知メールパターン
1A、2A、3A、4A、5A、6A、7A、7AA:表示箇所
2EP:障害発生状況通知メールパターン
33:サーバ稼動状況
34:ルータ状況
35:メモリ状況
35A:DISK状況
MB1、MB2:メールボックス
DM:受信メール
38A:支社
3EP:障害発生状況通知要求メールパターン
10a:装置障害発生状況通知方法

Claims (10)

  1. 障害が発生しているか否かを示す障害発生状況を検出される検出対象装置と、
    前記検出対象装置に対する障害発生状況を検出して送信するように定められた時間に前記検出対象装置に対する障害発生状況を検出し、前記検出された障害発生状況を送信する検出装置と、
    前記検出装置から前記時間に送信される障害発生状況を受信したときに、前記受信した障害発生状況を記憶し、前記記憶される障害発生状況を送信する第1記憶装置と、
    前記第1記憶装置から前記障害発生状況を受信することにより、前記検出対象装置における前記障害の発生を通知される第1端末と
    を具備する
    装置障害発生状況通知システム。
  2. 前記検出装置は、前記検出された障害発生状況が前記検出対象装置に前記障害が発生していることを示すときに、前記障害の内容を示す障害内容を前記第1記憶装置に送信し、
    前記第1記憶装置は、前記検出装置から前記障害内容を受信したときに前記受信された障害内容を記憶し、前記記憶される障害内容を前記第1端末に送信する請求項1に記載の障害発生状況通知システム。
  3. 前記第1端末は、前記第1記憶装置から送信された障害発生状況を受信しなかったときに、前記第1記憶装置から前記障害発生状況を検索する
    請求項1又は2に記載の装置障害発生状況通知システム。
  4. 第2端末を更に具備し、
    前記第2端末は、前記第1端末が通知された障害内容、及び前記第1端末が前記第1記憶装置を検索して抽出した障害発生状況のいずれかに基づいて、前記障害を修復するように制御する
    請求項2又は3に記載の装置障害発生状況通知システム。
  5. 前記検出対象装置は、特定のサービスを提供する能力を有し、ルータと第2記憶装置とを具備し、
    前記障害発生状況は、前記検出対象装置が前記サービスを提供可能か否かを示すサービス提供可否状況、前記ルータが正常に稼動するか否かを示すルータ稼動可否状況、及び前記第2記憶装置の状況を示す状況指示値の各々を示し、
    前記検出装置は、前記サービス提供可否状況、前記ルータ稼動可否状況、及び前記状況指示値の各々を検出することにより前記障害発生状況を検出する
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の装置障害発生状況通知システム。
  6. 検出対象装置に障害が発生しているか否かを示す障害発生状況を検出する障害発生状況検出部と、
    前記検出対象装置に対する障害発生状況を検出して送信するように定められた時間に、前記検出対象装置に対する障害発生状況を検出し、前記検出された障害発生状況を送信することにより、前記検出された障害発生状況を端末に通知する障害発生状況送信部と
    を具備する障害発生状況通知装置。
  7. 前記障害発生状況通知部は、前記障害発生状況が前記検出対象装置に前記障害が発生していることを示すときに、前記障害の内容を示す障害内容を前記端末に通知する
    請求項6に記載の障害発生状況通知装置。
  8. 前記検出対象装置は、特定のサービスを提供する能力を有し、ルータと記憶装置とを具備し、
    前記障害発生状況は、前記検出対象装置が前記サービスを提供可能か否かを示すサービス提供可否状況、前記ルータが正常に稼動するか否かを示すルータ稼動可否状況、及び前記記憶装置の状況を示す状況指示値の各々を示し、
    前記障害発生状況検出部は、
    前記サービス提供可否状況を検出するサービス提供可否状況検出部と、
    前記ルータ稼動可否状況を検出するルータ稼動可否状況検出部と、
    前記設定値と前記状況指示値とに基づいて前記記憶装置の状況を検出する記憶装置状況検出部とを含み、
    前記サービス提供可否状況検出部が検出するサービス提供可否状況、前記ルータ稼動可否状況検出部が検出するルータ稼動可否状況、及び前記記憶装置状況検出部が検出する状況指示値の各々により前記障害発生状況が検出される
    請求項6又は7に記載の障害発生状況通知装置。
  9. 検出対象装置、検出装置、記憶装置、端末の各々を具備するシステムを用いて実行される装置障害発生状況通知方法において、
    前記検出装置が、前記検出対象装置に障害が発生しているか否かを示す障害発生状況を検出して送信するように定められた時間に、前記検出対象装置に対する障害発生状況を検出し、前記検出された障害発生状況を送信するステップと、
    前記記憶装置が、前記検出装置から前記時間に送信される障害発生状況を受信したときに、前記受信された障害発生状況を記憶し、前記記憶される障害発生状況を送信するステップと、
    前記端末が、前記記憶装置から前記障害発生状況を受信するステップと
    を具備する
    装置障害発生状況通知方法。
  10. 前記検出装置が、前記障害発生状況が前記検出対象装置に前記障害が発生していることを示すときに、前記障害の内容を示す障害内容を前記記憶装置に送信するステップと、
    前記記憶装置が、前記検出装置から前記障害内容を受信したときに、前記受信された障害内容を記憶し、前記記憶される障害内容を前記端末に送信するステップと
    を具備する
    請求項9に記載の装置障害発生状況通知方法。
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JP2006172049A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Seiko Epson Corp 異常診断システム

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