JP2004086274A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画面に表示するアイコンの数を増やすと、実作業領域が狭くなってしまう。
【解決手段】各面にそれぞれ異なるコマンドが割り当てられた立体的な多面体アイコン12を画面に表示する。ユーザは、複数の多面体アイコン12から所望の多面体アイコン12を選択し、選択した多面体アイコン12が有する面のいずれかを選択する。また、選択した多面体アイコン12を、マウスなどの入力デバイスを使って任意の方向に回転できる。これにより、アイコンの表示に必要なスペースを削減できる。
【選択図】 図1
【解決手段】各面にそれぞれ異なるコマンドが割り当てられた立体的な多面体アイコン12を画面に表示する。ユーザは、複数の多面体アイコン12から所望の多面体アイコン12を選択し、選択した多面体アイコン12が有する面のいずれかを選択する。また、選択した多面体アイコン12を、マウスなどの入力デバイスを使って任意の方向に回転できる。これにより、アイコンの表示に必要なスペースを削減できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報処理技術に関し、とくにユーザインターフェイスに係る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータの処理能力の向上にともない、そのユーザインターフェイスは確実に進歩している。コンピュータが登場した初期の段階では、ユーザは所定の処理を実行させるためのコマンドをキーボードにより打ち込む必要があった。近年では、GUI(Graphical User Interface)により、画面上に表示されたアイコン、ボタン、メニューバーなどのコンポーネントをマウス、タッチパネル、タブレットなどの入力デバイスにより選択することで所定の処理を実行させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ユーザが指示できる操作項目、すなわちコマンドが多い場合、メニューバーを用いてそれらの操作項目を階層的に表示することが行われる。階層的なメニューシステムによれば、ユーザは所望する操作項目まで階層を辿る必要があるので、階層が深くなるほど指示までの時間がかかってしまう。また、階層を辿らなければどのような操作項目があるかを把握できない。
【0004】
操作項目をアイコンにすれば、階層を辿るより短い時間で作業項目を指示できる。しかし、作業項目が多くなるほどアイコンの数が増え、ユーザの作業領域が狭くなってしまう。
【0005】
本発明者はそうした点に着目して本発明をなしたものであり、その目的は、ユーザインターフェイスの操作効率を向上する技術の提供、画面中のユーザインターフェイスに係る表示領域を削減する技術の提供、ユーザによる積極的な操作を促すユーザインターフェイスの提供などにある。また、ユーザインターフェイスの設計の自由度を向上する技術の提供、アプリケーションの多機能化に対応しうるユーザインターフェイスの提供にある。さらに、限られた画面スペースを有効利用する技術の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、情報処理装置である。この装置は、所定のコマンドが割り当てられた面を含む多面体を表示部に描画する処理部と、前記多面体における面を特定する指示をユーザから受け付ける入力部と、特定された面に基づいてコマンドを選択する選択部とを備える。「コマンド」は、コンピュータに所定の処理を実行させる命令である。例えば、その命令は、保存や印刷などの一般的処理の実行命令、所定の文字の入力命令、アプリケーション固有の処理命令など任意なものであってよい。「多面体」は、必ずしも完全に閉じている必要はなく、インターフェイスとして機能できればよい。「入力部」は、例えばマウス、タッチパネル、タッチペン、データグローブなどの入力デバイスの信号を受け付ける。
【0007】
前記入力部が、面の変更指示を受け付ける場合に、前記処理部は前記変更指示を受け付ける前に前記表示部に表示されていた面とは異なる面を、前記表示部に描画してもよい。例えば、処理部はマウスに動きに連動して、所定の角度だけ回転した状態の多面体を描画する。これにより、多面体の描画範囲は同一のまま、多面体の各面を表示できるので、ユーザインターフェイスのための表示スペースを削減できる。また、回転角によっては、例えば多面体の複数の面を同時に表示することができる。
【0008】
画像または文字は、テクスチャとして前記面に貼り付けられ、前記処理部は前記多面体の回転に応じて前記テクスチャの貼り付け方向を変えてよい。一般に、画像または文字が横を向いていたり、下を向いていたりすると、ユーザはその画像や文字を認識し難くなる。多面体の各面にテクスチャを貼り付ける場合、多面体を回転すればテクスチャの向きが逆さまになることがある。そこでテクスチャの貼り付け方向を変えることで、認識しにくくなること、すなわち見づらくなることを防止することができる。また、例えば数字の「6」と「9」のように、逆方向に表示すると誤認しやすい文字や画像に対して選択的にこの処理を行ってもよい。
【0009】
本発明の別の態様も情報処理装置である。この装置は、複数のアイコンが表面に描かれた立体図形を表示部に描画する処理部と、前記アイコンのいずれかを特定する指示をユーザから受け付ける入力部と、特定されたアイコンに対応付けられたコマンドを選択する選択部とを備える。「アイコン」は、コンピュータに実行させるコマンドを指示するためのコンポーネントであり、例えばマウスなどの入力デバイスで選択できるように構成されている。一般にアイコンは、コマンドの内容を示す画像である。アイコンにより、ユーザは直観的かつ迅速な操作ができる。こうしたアイコンを、立体図形の表面に配置することで、アイコンの表示に必要な領域を削減できる。この立体図形の表面を任意の色で着色しても、透明にしてもよい。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラムの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】
<多面体アイコンを有するユーザインターフェイス>
図1は、発音教育装置の表示画面10の一例である。発音教育装置は、例えば、中国語、韓国語、英語、独語、仏語などの言語の発音教育を行うための装置である。アイコン表示領域16には、本発明に係るユーザインターフェイスである第1多面体アイコン12a、第2多面体アイコン12b、第3多面体アイコン12cを含む複数の多面体アイコン12が表示される。個々の多面体アイコン12は、立体的なアイコンであり、例えば正多面体、準正多面体などの立体的な形状である。多面体の各面にはコンピュータに実行させるコマンドが割り当てられており、コマンドの内容を示す画像または文字が描画されている。本実施の形態ではその画像または文字はテクスチャとして各面に貼り付けられている。所望のコマンドが割り当てられた面を選択することで、ユーザは所望の処理をコンピュータに実行させることができる。
【0012】
ユーザは、例えばマウスを用いて任意の多面体アイコン12を選択し、選択した多面体アイコン12における所望の面を選択する。また、ユーザは選択した多面体アイコン12を回転させ、任意の面を表示させることができる。これにより、多面体アイコン12における全ての面を視覚的に確認し、いずれかの面を選択できる。
【0013】
本実施形態における個々の多面体アイコン12は、中国語の母音と子音を組み合わせた発音記号を各面に含む。例えば、第1多面体アイコン12aは、「ba」、「bo」、「bai」、「bei」、「bao」などの互いに発音が近いという意味でグループ化された発音記号を各面に含んでいる。多面体アイコン12を用いて入力した発音記号が、作業表示領域18の発音記号入力領域20に入力される。発声ボタン22は、発音記号入力領域20に入力された言葉の発音を指示するボタンである。発声ボタン22が押下されると、その言葉を発声するときの発声器官図14が表示され、図示しないスピーカから音声がながれる。このように、多面体アイコン12を利用することで、ユーザインターフェイスが占める表示画面の範囲を削減できる。また、関連するコマンドをグループとして多面体アイコン12ごとにまとめることで、操作性を向上することができる。
【0014】
図2は、図1に示した表示画面10を生成する情報処理装置100および周辺機器の構成図である。情報処理装置100の各構成要素は、ハードウエアコンポーネントで言えば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムを中心に実現されるが、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。図2以降の機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。
【0015】
情報処理装置100は、所定の処理を実行する実行部104と、前述した多面体アイコン12によるユーザインターフェイスを提供するユーザインターフェイス部102を有する。実行部104は、アプリケーション固有の処理を行うモジュールであり、本実施形態においては、例えば入力された発音記号に応じて、発声器官図14を選択して表示し、該当する音声を発生する処理を行う。ユーザインターフェイス部102は、多面体アイコン12を表示部108に表示させ、例えばマウス、タッチペン、データグローブ、キーボードなどの入力デバイス106からユーザの操作指示を受け付ける。そして、その操作指示に基づいて、実行部104にコマンドを出力する。実行部104はそのコマンドに応じた処理を行い、結果を表示部108に表示させる。
【0016】
図3は、図2のユーザインターフェイス部102の内部構成図である。入力部118は、入力デバイス106からユーザの操作指示を受け付ける。指示部120は、多面体アイコン12の選択を指示する多面体アイコン選択指示部122と、選択した多面体アイコン12の回転操作を指示する回転指示部124と、選択した多面体アイコン12のいずれかの面の選択を指示する面選択指示部126とを有する。
【0017】
処理部110は、指示部120の指示に基づいてそれぞれの多面体アイコン12を表示部108に描画する処理を行う。その処理のために処理部110は、空間処理部114および描画部112を有する。空間処理部114は、詳細は後述するが格納部116に保持されているデータに基づいて、仮想空間に多面体アイコン12を配置する。そして空間処理部114は、多面体アイコン選択指示部122の指示に応じて多面体アイコン12を選択し、回転指示部124の指示に応じてその多面体アイコン12を仮想空間において回転する。描画部112は、空間処理部114により生成された仮想空間を表示部108に描画する。選択部128は、面選択指示部126の指示に基づいて多面体アイコン12における面を選択し、選択した面に割り当てられたコマンドを実行部104に出力する。
【0018】
図4は、格納部116に保持されているデータを概念的に示す。多面体アイコン12のデータは、ツリー構造を持つデータベースに保持される。アイコン集合体130は、ツリー構造の起点である。このアイコン集合体130の下に第1アイコン構造体132a、第2アイコン構造体132bを含むN個の子データ(以下、単に「アイコン構造体132」という)がある。また、それぞれの子データの下に孫データ(以下、単に「面データ134」という)がある。アイコン構造体132は、ユーザインターフェイスとして表示される多面体アイコン12の数だけ保持される。また、面データ134は、多面体アイコン12の面の数だけ保持される。
【0019】
アイコン構造体132は、多面体のインデックス番号、画面における配置位置座標、多面体の外接球半径、多面体の回転行列、多面体に貼り付けるテクスチャのグループなどを保持する。例えば、多面体の中心が配置位置座標に位置するように多面体アイコンが配置される。面データ134は、多面体を構成する個々の面である多角形を表し、多角形のインデックス番号、頂点の番号、色、座標、テクスチャの識別情報、割り当てるコマンドなどを保持する。例えば、アイコン構造体132がテクスチャのグループを保持している場合、面データ134が保持するテクスチャの識別情報は、グループ内でテクスチャを識別する情報であればよい。
【0020】
一般にアプリケーションには、複数の画面が用意されており、必要に応じてその画面が切り替わる。画面ごとに有効なコマンドも変わってくるので、画面に応じて多面体アイコン12を切り替えることが好ましい。そこで、アイコン構造体132は、表示画面を特定する情報を更に保持してもよい。
【0021】
図5は、図1のアイコン表示領域16に多面体アイコン12を描画するまでのフローチャートである。本フローチャートを図3および図4を参照して説明する。多面体アイコン12を描画するために、空間処理部114は、格納部116からアイコン構造体132および面データ134を読み込む(S10)。つぎに、読み込んだデータに基づいて多面体アイコン12を生成し(S12)、生成した多面体アイコン12を仮想空間に配置する(S14)。そして、生成していない多面体アイコン12の有無を判定する(S16)。未生成の多面体アイコン12が有る場合(S16のY)、他のアイコン構造体132および面データ134を格納部116から読み込む(S18)。全ての多面体アイコン12を生成した場合(S16のN)、アイコン表示領域16における多面体アイコン12の描画が終了する。
【0022】
図6は、図5におけるS12の詳細なフローチャートである。S12では、多面体アイコン12を構成する各面を生成する処理を行う。まず、図3の空間処理部114は、格納部116から、例えば多角形のインデックス番号が最初の面データ134を読み込む(S20)。次に、その面の色を設定し(S22)、その面のベクトルを計算する(S24)。次にその面にテクスチャを設定する(S26)。そして、未定義の面が残っているか否かを判定する(S27)。残っている場合(S27のY)、次の面データ134を格納部116から読み込み(S28)、S22に戻る。残っていない場合(S27のN)、S14に進む。
【0023】
図7は、図6のS26における詳細なフローチャートである。S26では面にテクスチャを貼り付ける処理を行う。まず、図3の空間処理部114は、指定されたテクスチャを読み込む(S30)。例えばテクスチャは、識別情報と対応付けて格納部116に保持されている。次に、テクスチャを貼り付ける面に内接する円の半径、中心座標を算出し(S32)、その内接円に内接する正方形の各頂点の座標を算出する(S34)。そして、算出した正方形にS30で読み込んだテクスチャを設定する(S36)。
【0024】
図8は、テクスチャの貼り付け処理を概念的に示す図である。まず、面140の内接円142を計算する。次に、その内接円142に内接する正方形の各頂点座標を計算して、その正方形領域内にテクスチャ144を貼り付ける。例えば、正方形領域と重なるようにテクスチャ144を貼り付けてもよいし、正方形領域より小さなテクスチャ144を貼り付けてもよい。テクスチャは、例えば256×256ピクセルの正方形の画像データである。テクスチャを貼り付ける処理は、テクスチャを、指定した形状に重なるように変換するものである。そのため、変換先形状が正方形以外の場合、テクスチャが歪んでしまう。そこで、本実施形態では、テクスチャを貼り付ける面ごとに内接円を計算し、その内接円に内接する正方形領域内にテクスチャを貼り付ける。これにより、テクスチャの変形や情報の消失が生じず、見た目にも安定感のあるものになる。また、詳細は後述するが、多面体アイコン12の状態に応じてテクスチャの貼り付け方向を変える際にも歪みなどの問題を防止できる。
【0025】
図9は、図3のユーザインターフェイス部102におけるコマンドを出力するまでのフローチャートである。図3を参照しながら本フローチャートを説明する。多面体アイコン選択指示部122は、いずれかの多面体アイコン12を選択する操作指示があるか否かを判定する(S40)。例えば、この判定は、マウスの左ボタンまたは右ボタンが押されたか否かに基づいて行う。本実施形態では、マウスの左ボタンを押された場合に多面体アイコン12の選択が行われるものとする。この判定は、多面体アイコン12を選択する操作指示があるまで行う(S40のN)。多面体アイコン12を選択する操作指示があった場合(S40のY)、空間処理部114は、その多面体アイコン12を処理対象として選択する(S42)。例えば、この選択処理は、マウスの左ボタンが押されたときのマウスカーソルの位置から、最も近い位置にある多面体アイコン12を探し出すことで行う。
【0026】
図10は、図9のS42における選択処理を説明するための図である。この選択処理を実現するために、それぞれの多面体アイコンに対応して仮想空間に多面体アイコンの存在領域を示す影を定義する(以下、「アイコン存在領域」という)。このアイコン存在領域は、ユーザからは不可視であり、例えば多面体アイコンの外接球に内接する三角形として定義される。その三角形の重心は多面体アイコンの配置位置と等しい。また、その三角形の法線ベクトルは投影面と常に垂直になるようにする。さらにアイコン存在領域の各頂点座標、ベクトルなどの情報が、図4を用いて説明したアイコン構造体132に加えられる。
【0027】
本図では、互いに正六面体である第1多面体アイコン152aおよび第2多面体アイコン152bを有するユーザインターフェイスを示している。第1アイコン存在領域156aは、第1多面体アイコン152aの外接球154aに内接する三角形であり、その三角形の重心150aは第1多面体アイコン152aの配置位置と等しい。同様に第2アイコン存在領域156bは、第2多面体アイコン152bの外接球154bに外接する三角形であり、その三角形の重心150bは第2多面体アイコン152bの配置位置と等しい。例えば、マウスの左ボタンが押されたときのマウスカーソルの位置が、第1アイコン存在領域156aに近い場合、空間処理部114は、第1多面体アイコン152aを選択する。
【0028】
図9に戻り、多面体アイコン選択指示部122は、例えばマウスの左ボタンが放されたか否かを検出することで選択が解除されたか否かを判定する(S44)。解除された場合(S44のY)、S40に戻る。また、解除されない場合(S44のN)、次の行程に進む。回転指示部124は、選択した多面体アイコン12を回転する操作指示があるか否かを判定する(S46)。この判定は、マウスの左ボタンが押された状態でマウスが動かされたか否かを検出することで行う。マウスが動かされた場合(S46のY)、空間処理部114はマウスの移動位置と移動速度に応じて、選択中の多面体アイコン12を仮想空間において回転する(S48)。選択に利用したボタンが再び押下された場合、回転指示部124は多面体アイコン12を回転する処理を中止することを空間処理部114に指示する。
【0029】
面選択指示部126は、例えば多面体アイコン12が選択された状態で、多面体アイコン12の選択に用いたボタンとは異なるボタンが押下されたか否かを検出することで、面を選択する操作指示の有無を判定する(S50)。面の選択指示がない場合(S50のN)、S44に戻る。面の選択指示がある場合(S50のY)、面選択指示部126は選択部128に面の選択処理を指示し、選択部128は面の選択処理を行う(S52)。次に、選択部128は、選択された面に割り当てられたコマンドを実行部104に出力する(S54)。S46で回転の指示がない場合(S46のN)、S50に進む。そして、本ユーザインターフェイスによる処理の終了が指示されるまでS40に戻る(S56のN)。終了が指示された場合(S56のY)、処理を終了する。
【0030】
<多面体アイコンの評価>
多面体アイコンのテクスチャは、ユーザが視覚により認識できる程度の大きさで描画される必要がある。テクスチャの大きさは、テクスチャを貼り付ける多面体の面の大きさにより左右される。そこで、多面体アイコンを評価する基準を定め、その基準に基づいて多面体アイコンを形成すれば見やすく、かつテクスチャと多面体アイコンの大きさに一貫性のあるユーザインターフェイスを提供できる。この多面体アイコンの評価基準として、正面情報量、側面情報量、および背面情報量を定義する。多面体アイコンにおける総情報量は、これらの正面情報量、側面情報量、および背面情報量を加えたものである。
【0031】
正面情報量は、テクスチャが投影面に水平に対向する位置、すなわち真正面にあるときの、テクスチャの投影面積と多面体全体の投影面積との比であり以下のように定義する。ここで「投影面」は、3次元空間における多面体アイコンを2次元の表示装置に描画するための処理に利用する面である。一般に投影面に投影された形状が表示装置に描画される。
【0032】
正面情報量=テクスチャの投影面積S1/多面体全体の投影面積S2
この正面情報量が所定の値より大きい場合に、多面体アイコンとして有効であると判断できる。また、この基準を満たす多面体が多面体アイコンとして使われる。例えば、複数の多面体アイコンを表示する場合、それらの正面情報量が同一になるように多面体アイコンを設けられてもよい。
【0033】
図11は、正六面体の多面体アイコンを例に正面情報量を説明するための図である。本図において、ハッチングされていない部分が投影面に投影された正六面体の投影面積S2を示す。また、ハッチングされていない部分が投影面に投影されたテクスチャの投影面積S1を示す。
【0034】
図12は、正十二面体の多面体アイコンを例に側面情報量を説明するための図である。本図において、ハッチングされている部分は、ハッチングされていない部分が正面のときに側面になる部分である。ユーザは、投影面に真正面でなくても、多面体アイコンの面を選択できる。ハッチングされている部分、すなわち多面体アイコンの側面の情報量を側面情報量と定義する。
【0035】
側面情報量=正面情報量×cos(δ)
ここでcos(δ)は、側面と投影面との交差角の余弦である。
【0036】
図13は、正十二面体の多面体アイコンを例に背面情報量を説明するための図である。多面体アイコンをレンダリングする際に、透明レンダリングを利用すれば隠れた面も透けて見えてくる。このように透明レンダリングにより現れた隠れた面の情報量を背面情報量と定義する。
【0037】
背面情報量=透明係数×側面情報量
透明レンダリングを行う場合、全面にあるテクスチャの認識性を妨げることの無いように、例えば0.05から0.3までの透明係数を設定することが好ましい。
【0038】
評価基準に基づいて多面体アイコンを生成することで、一貫性を保つことができ使いやすいユーザインターフェイスを提供できる。例えば、図3の処理部110が、この評価基準を満たすか否かの判断を行い、基準を満たすように多面体アイコンを描画してもよい。また、この評価基準に基づいて多面体アイコンのベースとなる多面体を選択すれば、見やすい多面体アイコンを提供できる。多面体アイコンは、正面情報量に加えて側面情報量および背面情報量を有するため、従来のアイコンに比べて多くの情報を提示できる。また、単にアイコンを選択するだけでなく、多面体を回転することで所望のコマンドを選択できるので、ユーザは選択作業を楽しむことができる。また、楽しむという付加価値をユーザに提供することで、ユーザの積極的な操作を期待できる。
【0039】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。こうした変形例として以下のものがある。
【0040】
この変形例は面の選択方法に関する。図3の入力部118が、多面体を展開する指示を受け付ける場合に、処理部110は、多面体の状態に応じて多面体の展開図を表示部108に描画してもよい。「多面体の状態」とは、展開前の多面体アイコンの描画状態である。例えば、処理部110は、表示されている面ごとに情報量を算出し、最も情報量の大きい面が中心になるように展開図を描画してもよい。これにより、ユーザは、多面体アイコンの展開図から所望の面を選択できる。また、多面体アイコンを回転して所望の面を探す手間が省ける。また、多面体の展開図は視覚的に美しく、楽しいものになる。
【0041】
また、全てのテクスチャが順方向に表示されるように貼り付け方向を変えてもよい。すなわち内容が見やすいようにテクスチャの方向を所望の向きに貼りかえる。「順方向」とは、テクスチャの上部が上方にあり、下部が下方にある状態を示す。また上部が下部より上方になる位置であれば回転した状態も含む概念である。反対に「逆方向」とは、画像または文字の上部と下部が反対になって表示されている状態を示す。また上部が下部より下方になる位置であれば回転した状態も含む概念である。一般にテクスチャが逆方向に表示されたときに、見づらいものになる。
【0042】
図14(a)は、切頭十二面体の多面体アイコンの外観図である。この多面体アイコンは、各面に数字を入力するためのコマンドが割り当てられており、対応する数字がテクスチャとして貼り付けられている。
【0043】
図14(b)は、図14(a)で示した多面体アイコンの展開図である。このような展開図を表示することで、ユーザは所望するコマンドが割り当てられた面を容易に選択できる。本図の切頭十二面体のような準正多面体は種類の異なる多角形を複数含む。こうしたテクスチャを貼り付けない面、すなわちハッチング部分により、コマンドを有する面を明確に区別することができ、誤入力を防止できる。
【0044】
また、図3の処理部110は、予め設定されたテクスチャが常に順方向に表示されるように、予め設定されたテクスチャの貼り付け方向を変える。「予め設定されたテクスチャ」は、例えば数字の「6」、「9」のように向きが変わることで誤認される可能性の高いものである。これを実現するために、処理部110は、テクスチャの表示方向を検出するユニットと、テクスチャが逆方向の場合に貼り付け方向を変えるべきテクスチャか否かを判定するユニットと、貼り付け方向を変えるユニットとを更に有する。また、格納部116は、テクスチャ毎に、貼り付け方向を変えるべきか否かを示す情報を保持する。
【0045】
第1テクスチャ160は、数字「6」を示すテクスチャであり、第2テクスチャ162は、数字「9」を示すテクスチャである。図14(c)は、第1テクスチャ160と第2テクスチャ162の方向を変えてテクスチャを貼りかえた状態を示す図である。これにより、ユーザの誤認を防止できる。また、テクスチャの貼り付け方向の変更は多面体の状態でも行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る発音教育システムの表示画面の一例を示す図である。
【図2】図1の発音教育装置を実現する情報処理装置の構成図である。
【図3】図2のユーザインターフェイス部の内部構成図である。
【図4】図3の格納部116におけるデータ構造の概念図である。
【図5】多面体アイコンを用いたユーザインターフェイスを生成するためのフローチャートである。
【図6】図5のS12における多面体アイコン生成処理の詳細なフローチャートである。
【図7】図6のS26におけるテクスチャを設定する処理の詳細なフローチャートである。
【図8】図7のテクスチャを設定する処理を概念的に示す図である。
【図9】図3のユーザインターフェイス部における処理のフローチャートである。
【図10】アイコン存在領域を説明するための図である。
【図11】正面情報量を説明するための図である。
【図12】側面情報量を説明するための図である。
【図13】背面情報量を説明するための図である。
【図14】図14(a)は、切頭十二面体を多面体アイコンとして用いた場合の外形図であり、図14(b)は、図14(a)の多面体アイコンの展開図であり、図14(c)は、異なる方向にテクスチャを貼りかえたときの展開図である。
【符号の説明】
100 情報処理装置、102 ユーザインターフェイス部、104 実行部、106 入力デバイス、108 表示部、110 処理部、112 描画部、116 格納部、118 入力部、120 指示部、122 多面体アイコン選択指示部、124 回転指示部、126 面選択指示部、128 選択部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報処理技術に関し、とくにユーザインターフェイスに係る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータの処理能力の向上にともない、そのユーザインターフェイスは確実に進歩している。コンピュータが登場した初期の段階では、ユーザは所定の処理を実行させるためのコマンドをキーボードにより打ち込む必要があった。近年では、GUI(Graphical User Interface)により、画面上に表示されたアイコン、ボタン、メニューバーなどのコンポーネントをマウス、タッチパネル、タブレットなどの入力デバイスにより選択することで所定の処理を実行させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ユーザが指示できる操作項目、すなわちコマンドが多い場合、メニューバーを用いてそれらの操作項目を階層的に表示することが行われる。階層的なメニューシステムによれば、ユーザは所望する操作項目まで階層を辿る必要があるので、階層が深くなるほど指示までの時間がかかってしまう。また、階層を辿らなければどのような操作項目があるかを把握できない。
【0004】
操作項目をアイコンにすれば、階層を辿るより短い時間で作業項目を指示できる。しかし、作業項目が多くなるほどアイコンの数が増え、ユーザの作業領域が狭くなってしまう。
【0005】
本発明者はそうした点に着目して本発明をなしたものであり、その目的は、ユーザインターフェイスの操作効率を向上する技術の提供、画面中のユーザインターフェイスに係る表示領域を削減する技術の提供、ユーザによる積極的な操作を促すユーザインターフェイスの提供などにある。また、ユーザインターフェイスの設計の自由度を向上する技術の提供、アプリケーションの多機能化に対応しうるユーザインターフェイスの提供にある。さらに、限られた画面スペースを有効利用する技術の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、情報処理装置である。この装置は、所定のコマンドが割り当てられた面を含む多面体を表示部に描画する処理部と、前記多面体における面を特定する指示をユーザから受け付ける入力部と、特定された面に基づいてコマンドを選択する選択部とを備える。「コマンド」は、コンピュータに所定の処理を実行させる命令である。例えば、その命令は、保存や印刷などの一般的処理の実行命令、所定の文字の入力命令、アプリケーション固有の処理命令など任意なものであってよい。「多面体」は、必ずしも完全に閉じている必要はなく、インターフェイスとして機能できればよい。「入力部」は、例えばマウス、タッチパネル、タッチペン、データグローブなどの入力デバイスの信号を受け付ける。
【0007】
前記入力部が、面の変更指示を受け付ける場合に、前記処理部は前記変更指示を受け付ける前に前記表示部に表示されていた面とは異なる面を、前記表示部に描画してもよい。例えば、処理部はマウスに動きに連動して、所定の角度だけ回転した状態の多面体を描画する。これにより、多面体の描画範囲は同一のまま、多面体の各面を表示できるので、ユーザインターフェイスのための表示スペースを削減できる。また、回転角によっては、例えば多面体の複数の面を同時に表示することができる。
【0008】
画像または文字は、テクスチャとして前記面に貼り付けられ、前記処理部は前記多面体の回転に応じて前記テクスチャの貼り付け方向を変えてよい。一般に、画像または文字が横を向いていたり、下を向いていたりすると、ユーザはその画像や文字を認識し難くなる。多面体の各面にテクスチャを貼り付ける場合、多面体を回転すればテクスチャの向きが逆さまになることがある。そこでテクスチャの貼り付け方向を変えることで、認識しにくくなること、すなわち見づらくなることを防止することができる。また、例えば数字の「6」と「9」のように、逆方向に表示すると誤認しやすい文字や画像に対して選択的にこの処理を行ってもよい。
【0009】
本発明の別の態様も情報処理装置である。この装置は、複数のアイコンが表面に描かれた立体図形を表示部に描画する処理部と、前記アイコンのいずれかを特定する指示をユーザから受け付ける入力部と、特定されたアイコンに対応付けられたコマンドを選択する選択部とを備える。「アイコン」は、コンピュータに実行させるコマンドを指示するためのコンポーネントであり、例えばマウスなどの入力デバイスで選択できるように構成されている。一般にアイコンは、コマンドの内容を示す画像である。アイコンにより、ユーザは直観的かつ迅速な操作ができる。こうしたアイコンを、立体図形の表面に配置することで、アイコンの表示に必要な領域を削減できる。この立体図形の表面を任意の色で着色しても、透明にしてもよい。
【0010】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を装置、方法、システム、コンピュータプログラムの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0011】
【発明の実施の形態】
<多面体アイコンを有するユーザインターフェイス>
図1は、発音教育装置の表示画面10の一例である。発音教育装置は、例えば、中国語、韓国語、英語、独語、仏語などの言語の発音教育を行うための装置である。アイコン表示領域16には、本発明に係るユーザインターフェイスである第1多面体アイコン12a、第2多面体アイコン12b、第3多面体アイコン12cを含む複数の多面体アイコン12が表示される。個々の多面体アイコン12は、立体的なアイコンであり、例えば正多面体、準正多面体などの立体的な形状である。多面体の各面にはコンピュータに実行させるコマンドが割り当てられており、コマンドの内容を示す画像または文字が描画されている。本実施の形態ではその画像または文字はテクスチャとして各面に貼り付けられている。所望のコマンドが割り当てられた面を選択することで、ユーザは所望の処理をコンピュータに実行させることができる。
【0012】
ユーザは、例えばマウスを用いて任意の多面体アイコン12を選択し、選択した多面体アイコン12における所望の面を選択する。また、ユーザは選択した多面体アイコン12を回転させ、任意の面を表示させることができる。これにより、多面体アイコン12における全ての面を視覚的に確認し、いずれかの面を選択できる。
【0013】
本実施形態における個々の多面体アイコン12は、中国語の母音と子音を組み合わせた発音記号を各面に含む。例えば、第1多面体アイコン12aは、「ba」、「bo」、「bai」、「bei」、「bao」などの互いに発音が近いという意味でグループ化された発音記号を各面に含んでいる。多面体アイコン12を用いて入力した発音記号が、作業表示領域18の発音記号入力領域20に入力される。発声ボタン22は、発音記号入力領域20に入力された言葉の発音を指示するボタンである。発声ボタン22が押下されると、その言葉を発声するときの発声器官図14が表示され、図示しないスピーカから音声がながれる。このように、多面体アイコン12を利用することで、ユーザインターフェイスが占める表示画面の範囲を削減できる。また、関連するコマンドをグループとして多面体アイコン12ごとにまとめることで、操作性を向上することができる。
【0014】
図2は、図1に示した表示画面10を生成する情報処理装置100および周辺機器の構成図である。情報処理装置100の各構成要素は、ハードウエアコンポーネントで言えば、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムを中心に実現されるが、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。図2以降の機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。
【0015】
情報処理装置100は、所定の処理を実行する実行部104と、前述した多面体アイコン12によるユーザインターフェイスを提供するユーザインターフェイス部102を有する。実行部104は、アプリケーション固有の処理を行うモジュールであり、本実施形態においては、例えば入力された発音記号に応じて、発声器官図14を選択して表示し、該当する音声を発生する処理を行う。ユーザインターフェイス部102は、多面体アイコン12を表示部108に表示させ、例えばマウス、タッチペン、データグローブ、キーボードなどの入力デバイス106からユーザの操作指示を受け付ける。そして、その操作指示に基づいて、実行部104にコマンドを出力する。実行部104はそのコマンドに応じた処理を行い、結果を表示部108に表示させる。
【0016】
図3は、図2のユーザインターフェイス部102の内部構成図である。入力部118は、入力デバイス106からユーザの操作指示を受け付ける。指示部120は、多面体アイコン12の選択を指示する多面体アイコン選択指示部122と、選択した多面体アイコン12の回転操作を指示する回転指示部124と、選択した多面体アイコン12のいずれかの面の選択を指示する面選択指示部126とを有する。
【0017】
処理部110は、指示部120の指示に基づいてそれぞれの多面体アイコン12を表示部108に描画する処理を行う。その処理のために処理部110は、空間処理部114および描画部112を有する。空間処理部114は、詳細は後述するが格納部116に保持されているデータに基づいて、仮想空間に多面体アイコン12を配置する。そして空間処理部114は、多面体アイコン選択指示部122の指示に応じて多面体アイコン12を選択し、回転指示部124の指示に応じてその多面体アイコン12を仮想空間において回転する。描画部112は、空間処理部114により生成された仮想空間を表示部108に描画する。選択部128は、面選択指示部126の指示に基づいて多面体アイコン12における面を選択し、選択した面に割り当てられたコマンドを実行部104に出力する。
【0018】
図4は、格納部116に保持されているデータを概念的に示す。多面体アイコン12のデータは、ツリー構造を持つデータベースに保持される。アイコン集合体130は、ツリー構造の起点である。このアイコン集合体130の下に第1アイコン構造体132a、第2アイコン構造体132bを含むN個の子データ(以下、単に「アイコン構造体132」という)がある。また、それぞれの子データの下に孫データ(以下、単に「面データ134」という)がある。アイコン構造体132は、ユーザインターフェイスとして表示される多面体アイコン12の数だけ保持される。また、面データ134は、多面体アイコン12の面の数だけ保持される。
【0019】
アイコン構造体132は、多面体のインデックス番号、画面における配置位置座標、多面体の外接球半径、多面体の回転行列、多面体に貼り付けるテクスチャのグループなどを保持する。例えば、多面体の中心が配置位置座標に位置するように多面体アイコンが配置される。面データ134は、多面体を構成する個々の面である多角形を表し、多角形のインデックス番号、頂点の番号、色、座標、テクスチャの識別情報、割り当てるコマンドなどを保持する。例えば、アイコン構造体132がテクスチャのグループを保持している場合、面データ134が保持するテクスチャの識別情報は、グループ内でテクスチャを識別する情報であればよい。
【0020】
一般にアプリケーションには、複数の画面が用意されており、必要に応じてその画面が切り替わる。画面ごとに有効なコマンドも変わってくるので、画面に応じて多面体アイコン12を切り替えることが好ましい。そこで、アイコン構造体132は、表示画面を特定する情報を更に保持してもよい。
【0021】
図5は、図1のアイコン表示領域16に多面体アイコン12を描画するまでのフローチャートである。本フローチャートを図3および図4を参照して説明する。多面体アイコン12を描画するために、空間処理部114は、格納部116からアイコン構造体132および面データ134を読み込む(S10)。つぎに、読み込んだデータに基づいて多面体アイコン12を生成し(S12)、生成した多面体アイコン12を仮想空間に配置する(S14)。そして、生成していない多面体アイコン12の有無を判定する(S16)。未生成の多面体アイコン12が有る場合(S16のY)、他のアイコン構造体132および面データ134を格納部116から読み込む(S18)。全ての多面体アイコン12を生成した場合(S16のN)、アイコン表示領域16における多面体アイコン12の描画が終了する。
【0022】
図6は、図5におけるS12の詳細なフローチャートである。S12では、多面体アイコン12を構成する各面を生成する処理を行う。まず、図3の空間処理部114は、格納部116から、例えば多角形のインデックス番号が最初の面データ134を読み込む(S20)。次に、その面の色を設定し(S22)、その面のベクトルを計算する(S24)。次にその面にテクスチャを設定する(S26)。そして、未定義の面が残っているか否かを判定する(S27)。残っている場合(S27のY)、次の面データ134を格納部116から読み込み(S28)、S22に戻る。残っていない場合(S27のN)、S14に進む。
【0023】
図7は、図6のS26における詳細なフローチャートである。S26では面にテクスチャを貼り付ける処理を行う。まず、図3の空間処理部114は、指定されたテクスチャを読み込む(S30)。例えばテクスチャは、識別情報と対応付けて格納部116に保持されている。次に、テクスチャを貼り付ける面に内接する円の半径、中心座標を算出し(S32)、その内接円に内接する正方形の各頂点の座標を算出する(S34)。そして、算出した正方形にS30で読み込んだテクスチャを設定する(S36)。
【0024】
図8は、テクスチャの貼り付け処理を概念的に示す図である。まず、面140の内接円142を計算する。次に、その内接円142に内接する正方形の各頂点座標を計算して、その正方形領域内にテクスチャ144を貼り付ける。例えば、正方形領域と重なるようにテクスチャ144を貼り付けてもよいし、正方形領域より小さなテクスチャ144を貼り付けてもよい。テクスチャは、例えば256×256ピクセルの正方形の画像データである。テクスチャを貼り付ける処理は、テクスチャを、指定した形状に重なるように変換するものである。そのため、変換先形状が正方形以外の場合、テクスチャが歪んでしまう。そこで、本実施形態では、テクスチャを貼り付ける面ごとに内接円を計算し、その内接円に内接する正方形領域内にテクスチャを貼り付ける。これにより、テクスチャの変形や情報の消失が生じず、見た目にも安定感のあるものになる。また、詳細は後述するが、多面体アイコン12の状態に応じてテクスチャの貼り付け方向を変える際にも歪みなどの問題を防止できる。
【0025】
図9は、図3のユーザインターフェイス部102におけるコマンドを出力するまでのフローチャートである。図3を参照しながら本フローチャートを説明する。多面体アイコン選択指示部122は、いずれかの多面体アイコン12を選択する操作指示があるか否かを判定する(S40)。例えば、この判定は、マウスの左ボタンまたは右ボタンが押されたか否かに基づいて行う。本実施形態では、マウスの左ボタンを押された場合に多面体アイコン12の選択が行われるものとする。この判定は、多面体アイコン12を選択する操作指示があるまで行う(S40のN)。多面体アイコン12を選択する操作指示があった場合(S40のY)、空間処理部114は、その多面体アイコン12を処理対象として選択する(S42)。例えば、この選択処理は、マウスの左ボタンが押されたときのマウスカーソルの位置から、最も近い位置にある多面体アイコン12を探し出すことで行う。
【0026】
図10は、図9のS42における選択処理を説明するための図である。この選択処理を実現するために、それぞれの多面体アイコンに対応して仮想空間に多面体アイコンの存在領域を示す影を定義する(以下、「アイコン存在領域」という)。このアイコン存在領域は、ユーザからは不可視であり、例えば多面体アイコンの外接球に内接する三角形として定義される。その三角形の重心は多面体アイコンの配置位置と等しい。また、その三角形の法線ベクトルは投影面と常に垂直になるようにする。さらにアイコン存在領域の各頂点座標、ベクトルなどの情報が、図4を用いて説明したアイコン構造体132に加えられる。
【0027】
本図では、互いに正六面体である第1多面体アイコン152aおよび第2多面体アイコン152bを有するユーザインターフェイスを示している。第1アイコン存在領域156aは、第1多面体アイコン152aの外接球154aに内接する三角形であり、その三角形の重心150aは第1多面体アイコン152aの配置位置と等しい。同様に第2アイコン存在領域156bは、第2多面体アイコン152bの外接球154bに外接する三角形であり、その三角形の重心150bは第2多面体アイコン152bの配置位置と等しい。例えば、マウスの左ボタンが押されたときのマウスカーソルの位置が、第1アイコン存在領域156aに近い場合、空間処理部114は、第1多面体アイコン152aを選択する。
【0028】
図9に戻り、多面体アイコン選択指示部122は、例えばマウスの左ボタンが放されたか否かを検出することで選択が解除されたか否かを判定する(S44)。解除された場合(S44のY)、S40に戻る。また、解除されない場合(S44のN)、次の行程に進む。回転指示部124は、選択した多面体アイコン12を回転する操作指示があるか否かを判定する(S46)。この判定は、マウスの左ボタンが押された状態でマウスが動かされたか否かを検出することで行う。マウスが動かされた場合(S46のY)、空間処理部114はマウスの移動位置と移動速度に応じて、選択中の多面体アイコン12を仮想空間において回転する(S48)。選択に利用したボタンが再び押下された場合、回転指示部124は多面体アイコン12を回転する処理を中止することを空間処理部114に指示する。
【0029】
面選択指示部126は、例えば多面体アイコン12が選択された状態で、多面体アイコン12の選択に用いたボタンとは異なるボタンが押下されたか否かを検出することで、面を選択する操作指示の有無を判定する(S50)。面の選択指示がない場合(S50のN)、S44に戻る。面の選択指示がある場合(S50のY)、面選択指示部126は選択部128に面の選択処理を指示し、選択部128は面の選択処理を行う(S52)。次に、選択部128は、選択された面に割り当てられたコマンドを実行部104に出力する(S54)。S46で回転の指示がない場合(S46のN)、S50に進む。そして、本ユーザインターフェイスによる処理の終了が指示されるまでS40に戻る(S56のN)。終了が指示された場合(S56のY)、処理を終了する。
【0030】
<多面体アイコンの評価>
多面体アイコンのテクスチャは、ユーザが視覚により認識できる程度の大きさで描画される必要がある。テクスチャの大きさは、テクスチャを貼り付ける多面体の面の大きさにより左右される。そこで、多面体アイコンを評価する基準を定め、その基準に基づいて多面体アイコンを形成すれば見やすく、かつテクスチャと多面体アイコンの大きさに一貫性のあるユーザインターフェイスを提供できる。この多面体アイコンの評価基準として、正面情報量、側面情報量、および背面情報量を定義する。多面体アイコンにおける総情報量は、これらの正面情報量、側面情報量、および背面情報量を加えたものである。
【0031】
正面情報量は、テクスチャが投影面に水平に対向する位置、すなわち真正面にあるときの、テクスチャの投影面積と多面体全体の投影面積との比であり以下のように定義する。ここで「投影面」は、3次元空間における多面体アイコンを2次元の表示装置に描画するための処理に利用する面である。一般に投影面に投影された形状が表示装置に描画される。
【0032】
正面情報量=テクスチャの投影面積S1/多面体全体の投影面積S2
この正面情報量が所定の値より大きい場合に、多面体アイコンとして有効であると判断できる。また、この基準を満たす多面体が多面体アイコンとして使われる。例えば、複数の多面体アイコンを表示する場合、それらの正面情報量が同一になるように多面体アイコンを設けられてもよい。
【0033】
図11は、正六面体の多面体アイコンを例に正面情報量を説明するための図である。本図において、ハッチングされていない部分が投影面に投影された正六面体の投影面積S2を示す。また、ハッチングされていない部分が投影面に投影されたテクスチャの投影面積S1を示す。
【0034】
図12は、正十二面体の多面体アイコンを例に側面情報量を説明するための図である。本図において、ハッチングされている部分は、ハッチングされていない部分が正面のときに側面になる部分である。ユーザは、投影面に真正面でなくても、多面体アイコンの面を選択できる。ハッチングされている部分、すなわち多面体アイコンの側面の情報量を側面情報量と定義する。
【0035】
側面情報量=正面情報量×cos(δ)
ここでcos(δ)は、側面と投影面との交差角の余弦である。
【0036】
図13は、正十二面体の多面体アイコンを例に背面情報量を説明するための図である。多面体アイコンをレンダリングする際に、透明レンダリングを利用すれば隠れた面も透けて見えてくる。このように透明レンダリングにより現れた隠れた面の情報量を背面情報量と定義する。
【0037】
背面情報量=透明係数×側面情報量
透明レンダリングを行う場合、全面にあるテクスチャの認識性を妨げることの無いように、例えば0.05から0.3までの透明係数を設定することが好ましい。
【0038】
評価基準に基づいて多面体アイコンを生成することで、一貫性を保つことができ使いやすいユーザインターフェイスを提供できる。例えば、図3の処理部110が、この評価基準を満たすか否かの判断を行い、基準を満たすように多面体アイコンを描画してもよい。また、この評価基準に基づいて多面体アイコンのベースとなる多面体を選択すれば、見やすい多面体アイコンを提供できる。多面体アイコンは、正面情報量に加えて側面情報量および背面情報量を有するため、従来のアイコンに比べて多くの情報を提示できる。また、単にアイコンを選択するだけでなく、多面体を回転することで所望のコマンドを選択できるので、ユーザは選択作業を楽しむことができる。また、楽しむという付加価値をユーザに提供することで、ユーザの積極的な操作を期待できる。
【0039】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。こうした変形例として以下のものがある。
【0040】
この変形例は面の選択方法に関する。図3の入力部118が、多面体を展開する指示を受け付ける場合に、処理部110は、多面体の状態に応じて多面体の展開図を表示部108に描画してもよい。「多面体の状態」とは、展開前の多面体アイコンの描画状態である。例えば、処理部110は、表示されている面ごとに情報量を算出し、最も情報量の大きい面が中心になるように展開図を描画してもよい。これにより、ユーザは、多面体アイコンの展開図から所望の面を選択できる。また、多面体アイコンを回転して所望の面を探す手間が省ける。また、多面体の展開図は視覚的に美しく、楽しいものになる。
【0041】
また、全てのテクスチャが順方向に表示されるように貼り付け方向を変えてもよい。すなわち内容が見やすいようにテクスチャの方向を所望の向きに貼りかえる。「順方向」とは、テクスチャの上部が上方にあり、下部が下方にある状態を示す。また上部が下部より上方になる位置であれば回転した状態も含む概念である。反対に「逆方向」とは、画像または文字の上部と下部が反対になって表示されている状態を示す。また上部が下部より下方になる位置であれば回転した状態も含む概念である。一般にテクスチャが逆方向に表示されたときに、見づらいものになる。
【0042】
図14(a)は、切頭十二面体の多面体アイコンの外観図である。この多面体アイコンは、各面に数字を入力するためのコマンドが割り当てられており、対応する数字がテクスチャとして貼り付けられている。
【0043】
図14(b)は、図14(a)で示した多面体アイコンの展開図である。このような展開図を表示することで、ユーザは所望するコマンドが割り当てられた面を容易に選択できる。本図の切頭十二面体のような準正多面体は種類の異なる多角形を複数含む。こうしたテクスチャを貼り付けない面、すなわちハッチング部分により、コマンドを有する面を明確に区別することができ、誤入力を防止できる。
【0044】
また、図3の処理部110は、予め設定されたテクスチャが常に順方向に表示されるように、予め設定されたテクスチャの貼り付け方向を変える。「予め設定されたテクスチャ」は、例えば数字の「6」、「9」のように向きが変わることで誤認される可能性の高いものである。これを実現するために、処理部110は、テクスチャの表示方向を検出するユニットと、テクスチャが逆方向の場合に貼り付け方向を変えるべきテクスチャか否かを判定するユニットと、貼り付け方向を変えるユニットとを更に有する。また、格納部116は、テクスチャ毎に、貼り付け方向を変えるべきか否かを示す情報を保持する。
【0045】
第1テクスチャ160は、数字「6」を示すテクスチャであり、第2テクスチャ162は、数字「9」を示すテクスチャである。図14(c)は、第1テクスチャ160と第2テクスチャ162の方向を変えてテクスチャを貼りかえた状態を示す図である。これにより、ユーザの誤認を防止できる。また、テクスチャの貼り付け方向の変更は多面体の状態でも行ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る発音教育システムの表示画面の一例を示す図である。
【図2】図1の発音教育装置を実現する情報処理装置の構成図である。
【図3】図2のユーザインターフェイス部の内部構成図である。
【図4】図3の格納部116におけるデータ構造の概念図である。
【図5】多面体アイコンを用いたユーザインターフェイスを生成するためのフローチャートである。
【図6】図5のS12における多面体アイコン生成処理の詳細なフローチャートである。
【図7】図6のS26におけるテクスチャを設定する処理の詳細なフローチャートである。
【図8】図7のテクスチャを設定する処理を概念的に示す図である。
【図9】図3のユーザインターフェイス部における処理のフローチャートである。
【図10】アイコン存在領域を説明するための図である。
【図11】正面情報量を説明するための図である。
【図12】側面情報量を説明するための図である。
【図13】背面情報量を説明するための図である。
【図14】図14(a)は、切頭十二面体を多面体アイコンとして用いた場合の外形図であり、図14(b)は、図14(a)の多面体アイコンの展開図であり、図14(c)は、異なる方向にテクスチャを貼りかえたときの展開図である。
【符号の説明】
100 情報処理装置、102 ユーザインターフェイス部、104 実行部、106 入力デバイス、108 表示部、110 処理部、112 描画部、116 格納部、118 入力部、120 指示部、122 多面体アイコン選択指示部、124 回転指示部、126 面選択指示部、128 選択部。
Claims (11)
- 所定のコマンドが割り当てられた面を含む多面体を表示部に描画する処理部と、
前記多面体における面を特定する指示をユーザから受け付ける入力部と、
特定された面に基づいてコマンドを選択する選択部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記コマンドの内容を示す画像または文字を前記面に描画することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記入力部が、面の変更指示を受け付けたとき、前記処理部は前記変更指示を受け付ける前に前記表示部に表示されていた面とは異なる面を、前記表示部に描画することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、前記変更指示に応じた角度だけ回転した状態の前記多面体を描画することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記入力部が、前記多面体を展開する指示を受け付けたとき、前記処理部は、前記多面体の状態に応じて前記多面体の展開図を前記表示部に描画することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記画像または前記文字は、テクスチャとして前記面に貼り付けられ、前記処理部は前記多面体の回転に応じて前記テクスチャの貼り付け方向を変えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の情報処理装置。
- 前記処理部は、予め設定されたテクスチャが常に所望の向きで表示されるように、そのテクスチャの貼り付け方向を変えることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記画像または前記文字は、テクスチャとして前記多面体における面の内接円に内接する正方形の領域内に貼り付けられることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の情報処理装置。
- 複数の多面体を表示する場合、前記処理部はそれぞれの多面体において、前記テクスチャの描画面積と当該多面体の描画面積との比を一定に保つことを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の情報処理装置。
- 複数の多面体を表示する場合、前記処理部は互いに関連しあうコマンドをグループ化し、グループに含まれるコマンドを同一の多面体の各面に割り当てることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の情報処理装置。
- 複数のアイコンが表面に描かれた立体図形を表示部に描画する処理部と、
前記アイコンのいずれかを特定する指示をユーザから受け付ける入力部と、
特定されたアイコンに対応付けられたコマンドを選択する選択部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
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