JP2004086053A - 通信システム及び再生制限解除方法 - Google Patents
通信システム及び再生制限解除方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004086053A JP2004086053A JP2002249415A JP2002249415A JP2004086053A JP 2004086053 A JP2004086053 A JP 2004086053A JP 2002249415 A JP2002249415 A JP 2002249415A JP 2002249415 A JP2002249415 A JP 2002249415A JP 2004086053 A JP2004086053 A JP 2004086053A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- restriction
- restriction release
- reproduction
- multimedia
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】オーディオ再生装置SASには、予め再生制限付きの音楽データが複数格納されている。ユーザは該音楽データを再生・試聴等して購入すべき(すなわち、再生制限を解除すべき)音楽データを決定すると、自己の携帯端末PSを操作してコンテンツ・サーバCSへアクセスし、該音楽データの制限解除要求を行う。コンテンツ・サーバCSは、該要求に応じて対応する音楽データの再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成し、これを携帯端末PS宛に送信する。かかる制限解除情報は、携帯端末PSからオーディオ再生装置SASへ送信され、当該オーディオ再生装置SASにおいて音楽データの再生制限が解除される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システム及び再生制限解除方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
Web(World Wide Web)技術の発展に伴い、インターネット等のネットワークを用いて音楽データを配信する電子音楽配信(Electric Music Distribution;以下、EMDと略称)サービスが急速に普及している。
【0003】
EMDサービスを提供するEMDサーバは、インターネット等に接続されており、このEMDサーバには、様々なジャンルの音楽データのほか、各音楽データに対応するアーチスト名や楽曲制作にまつわるエピソード、最新のヒット曲情報、新曲情報など、音楽に関する様々な情報(以下、これらを総称して音楽情報という)が蓄積されている。
【0004】
かかるEMDサーバに蓄積されている音楽データ等の配信を所望するユーザは、自己のパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称)等を操作して該EMDサーバを指定するURL(Uniform Resource Locator)を入力し、EMDサーバとの接続を試みる。EMDサーバとの接続に成功すると、該EMDサーバからインターネット経由で音楽情報がPCにダウンロードされる。この音楽情報には、ユーザが購入可能な音楽データのリスト情報や、購入手続情報等が含まれている。かかる音楽情報は、PCのディスプレイ等に表示され、ユーザは該ディスプレイに表示されたリスト情報等を参照することで、購入したい音楽データがあるかどうか等を確認する。
【0005】
ユーザは、購入したい音楽データを見つけると、PCのマウスをクリック操作する等して音楽データを選択する(図22に示すA参照)。選択が終了すると、ディスプレイには、購入手続情報が表示され(図22に示すB参照)、ユーザはかかる表示内容に従ってクレジットカード番号等の入力を行う。一方、EMDサーバは、ユーザによって入力された音楽データの選択指示、ユーザのクレジットカード番号等をPCからインターネット経由で受け取ると、該クレジットカード番号等を利用してユーザの正当性等を判断する。EMDサーバは、該ユーザが正当なユーザであると判断すると、音楽データのダウンロードを開始する旨をPCに通知し(図22に示すC参照)、当該音楽データのダウンロードを開始する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、音楽データは高品質であるほどデータサイズは非常に大きくなる。従って、音楽データをPCにダウンロードする場合には、サーバとユーザ端末との間の通信速度によってはダウンロードが完了するまでに莫大な時間がかかってしまうという問題があった。
また、上述したように音楽データを購入する際、ユーザは自己のクレジット番号等を毎回入力するなど、煩雑な操作が必要であった。
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、ユーザが所望する音楽データ等を簡易な手続で購入することができる通信システム等を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した問題を解決するため、本発明に記載の再生制限解除方法は、マルチメディア情報再生装置に記憶されているマルチメディア情報に付された再生制限を解除する再生制限解除方法であって、マルチメディア情報再生装置が、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成するサーバを指定するアドレス情報を携帯端末へ送信するアドレス情報送信過程と、携帯端末が、前記マルチメディア情報再生装置から受信したアドレス情報に従って通信網を介して前記サーバへアクセスし、前記制限解除情報の生成を要求する要求過程と、前記サーバが、前記携帯端末からの要求に応じて前記制限解除情報を生成し、通信網を介して前記携帯端末へ送信する第1送信過程と、前記携帯端末が、前記サーバから受信した前記制限解除情報を前記マルチメディア情報再生装置へ送信する第2送信過程と、前記マルチメディア情報再生装置が、前記携帯端末から受信した前記制限解除情報に基づいて、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除する制限解除過程とを具備することを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、まず、マルチメディア情報に付された再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成するサーバを指定するアドレス情報が、マルチメディア情報再生装置から携帯端末へ送信される。携帯端末は、マルチメディア情報再生装置から受信したアドレス情報に従って、前記サーバへアクセスし、前記制限解除情報の生成を要求する。サーバは、かかる要求に応じて制限解除情報を生成し、サーバによって生成された制限解除情報が携帯端末を介してマルチメディア情報再生装置へダウンロードされる。
このように、サーバから携帯端末を介してマルチメディア情報再生装置へ制限解除情報のみダウンロードすれば、マルチメディア情報再生装置に記憶されているマルチメディア情報を無制限に再生することができる。従って、例えば再生制限の付されていないマルチメディア情報そのものをサーバ等からダウンロードする場合と比較して、ダウンロードに要する時間、通信料等を大幅に削減することができる。
【0009】
ここで、上記構成における前記アドレス情報送信過程において、前記マルチメディア情報再生装置は、前記アドレス情報及び当該マルチメディア情報再生装置を識別するための装置識別情報を携帯端末へ送信し、前記要求過程において、携帯端末は、通前記マルチメディア情報再生装置から受信したアドレス情報に従って通信網を介して前記サーバへアクセスし、前記装置識別情報を含めて前記制限解除情報の生成を要求し、前記第1送信過程において、前記サーバは、前記携帯端末からの要求に含まれる装置識別情報に基づいて前記制限解除情報を生成し、通信網を介して前記携帯端末へ送信し、前記制限解除過程において、前記マルチメディア情報再生装置は、前記携帯端末から受信した前記制限解除情報から装置識別情報を取得し、取得した装置識別情報と当該マルチメディア情報再生装置を識別するための識別情報との比較結果に基づいて、前記制限解除情報の有効性を判断し、前記制限解除情報が有効であると判断した場合、前記制限解除情報に基づいて前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除する態様が望ましい。
【0010】
また、上記構成における前記マルチメディア情報は、前記サーバを指定するアドレス情報と当該マルチメディア情報の名称を表す名称情報を含み、前記マルチメディア情報再生装置には、前記マルチメディア情報が複数記憶され、前記アドレス情報送信過程に先立って行われる過程であって、前記マルチメディア情報再生装置が、前記複数のマルチメディア情報の名称を表す名称情報を前記携帯端末へ送信する名称情報送信過程と、前記携帯端末が、外部から入力される選択指示に従って前記マルチメディア情報再生装置から受信した複数の名称情報の中から少なくとも1つ以上の名称情報を選択し、選択した名称情報を前記マルチメディア情報再生装置に返信する名称情報返信過程とをさらに具備し、前記アドレス情報送信過程において、前記マルチメディア情報再生装置は、前記携帯端末から受信した名称情報に対応するアドレス情報を前記携帯端末へ送信し、前記制限解除過程において、前記マルチメディア情報再生装置は、前記携帯端末から受信した前記制限解除情報に基づいて、前記複数のマルチメディア情報のうち前記選択された名称情報に対応する前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除する態様が望ましい。
【0011】
また、上記構成における前記サーバは、前記制限解除情報の生成の要求を許容する携帯端末を識別するための端末識別情報を記憶する記憶手段を備え、前記要求過程において、携帯端末は、通前記マルチメディア情報再生装置から受信したアドレス情報に従って通信網を介して前記サーバへアクセスし、当該携帯端末を識別するための端末識別情報を含めて前記制限解除情報の生成を要求し、前記第1送信過程において、前記サーバは、前記携帯端末からの要求に含まれる端末識別情報と前記記憶手段に記憶されている端末識別情報との比較結果から、該要求を許容すると判断した場合、前記制限解除情報の応じて前記制限解除情報を生成し、通信網を介して前記携帯端末へ送信する態様が望ましい。
【0012】
また、本発明に記載の再生制限解除方法は、マルチメディア情報再生装置に記憶されているマルチメディア情報に付された再生制限を解除する再生制限解除方法であって、マルチメディア情報再生装置が、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成するサーバを指定するアドレス情報に従って無線通信網を介して前記サーバへアクセスし、前記制限解除情報の生成を要求する要求過程と、前記サーバが、前記マルチメディア情報再生装置からの要求に応じて前記制限解除情報を生成し、無線通信網を介して前記マルチメディア情報再生装置へ送信する送信過程と、前記マルチメディア情報再生装置が、前記サーバから受信した前記制限解除情報に基づいて、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除する制限解除過程とを具備することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に記載の再生制限解除方法は、マルチメディア情報再生装置に記憶されている複数のマルチメディア情報に付された再生制限を解除する再生制限解除方法であって、携帯端末は、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成するサーバを指定するアドレス情報を記憶し、前記サーバは、携帯端末を識別するための端末識別情報と前記携帯端末に対応するマルチメディア情報再生装置に記憶されている複数のマルチメディア情報の名称を表す名称情報とを対応付けて記憶し、前記携帯端末が、前記アドレス情報に従って通信網を介して前記サーバへアクセスし、前記名称情報の要求を行う名称情報要求過程と、前記サーバが、前記携帯端末からの要求に応じて当該携帯端末の端末識別情報に対応する前記複数の名称情報を前記携帯端末へ返信する名称情報返信過程と、前記携帯端末が、外部から入力される選択指示に従って前記サーバから受信した複数の名称情報の中から少なくとも1つ以上の名称情報を選択し、選択した名称情報を含めて前記制限解除情報の生成を要求する要求過程と、前記サーバが、前記携帯端末からの要求に応じて、前記名称情報に対応するマルチメディア情報に固有の制限解除情報を生成し、通信網を介して前記携帯端末へ送信する第1送信過程と、前記携帯端末が、前記サーバから受信した前記制限解除情報を前記マルチメディア情報再生装置へ送信する第2送信過程と、前記マルチメディア情報再生装置が、前記携帯端末から受信した前記制限解除情報に基づいて、前記再生制限を解除すべきマルチメディア情報を特定し、特定したマルチメディア情報に付された再生制限を解除する制限解除過程とを具備することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
A.本実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る通信システム100のアーキテクチャを示す図である。通信システム100は、後述する再生制限付きの音楽データ(以下、単に音楽データという)を複数格納したオーディオ再生装置SASと、アクセスポイントAP等を介してインターネットINに接続され、該音楽データに付加された再生制限を解除するために必要な制限解除情報を提供するコンテンツ・サーバCSと、インターネットINと移動通信網MCNとを相互接続する図示せぬ移動パケット関門中継交換局等に設けられたゲートウェイサーバGWSと、コンテンツ・サーバCSから移動通信網MCN、ゲートウェイサーバGWS、インターネットIN等を介して制限解除情報を受け取り、受け取った制限解除情報を近距離無線通信機能を利用してオーディオ再生装置SASに送信することができる携帯端末PSとを具備している。なお、本実施形態に係る通信システム100は、本来複数のコンテンツ・サーバCS及び携帯端末PSを備えているが、図1では本発明の理解を容易にするために、コンテンツ・サーバCS及び携帯端末PSをそれぞれ1台ずつ図示している。
【00015】
<コンテンツ・サーバCSの構成>
コンテンツ・サーバCSは、アクセスポイントAP等を介してインターネットINに接続されている。このコンテンツ・サーバCSは、携帯端末PSからの要求(以下、制限解除要求という)に応じ、オーディオ再生装置SASに格納されている音楽データの再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成し、これを携帯端末PSに提供する機能、生成した制限解除情報の情報量(例えば、何曲分の制限解除情報を生成したか)等からユーザに請求すべき金額を求め、求めた金額(例えば、○○×円等)をゲートウェイサーバGWSに通知する機能等を備えている。なお、図1では、コンテンツ・サーバCSがアクセスポイントAP等を介してインターネットINに接続されている場合を例示しているが、コンテンツ・サーバCSが専用線等によってゲートウェイサーバGWSに直接接続される構成であっても良い。
【0016】
コンテンツ・サーバCSのコントローラCLは、CPU(Central ProcessingUnit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、ROM等に格納された種々の制御プログラム等を実行することにより、コンテンツ・サーバCSの各部を制御する役割を担っている。
メモリMRには、上記制限解除情報を生成する際にコントローラCLによって実行される制限解除情報生成アルゴリズムALや、該制限解除情報を要求するユーザを管理するためのユーザ管理ファイルUF、そして制限解除情報の情報量等からユーザに請求すべき金額を求めるために必要な料金算出ファイルRF等が格納されている。
【0017】
図2は、制限解除情報生成アルゴリズムALを説明するための図であり、図3及び図4は、それぞれ料金算出ファイルRF及びユーザ管理ファイルUFを例示した図である。
図2に示す制限解除情報生成アルゴリズムALは、制限解除要求に含まれるオーディオ再生装置SASを識別するための識別情報(以下、装置識別情報という)と再生制限を解除すべき音楽データを識別するための識別情報(以下、音楽データ識別情報という)とから制限解除情報を生成するためのプログラムである。
【0018】
コントローラCLは、携帯端末PSから移動通信網MCN、インターネットIN等を介して装置識別情報及び音楽データ識別情報を含む制限解除要求を受け取ると、制限解除情報生成アルゴリズムALを用いてユーザ管理ファイルUFなどを参照し、該装置識別情報に対応するオーディオ再生装置SASにおいてのみ有効な制限解除情報を生成する。かかる制限解除情報を生成すると、コントローラCLは、料金算出ファイルRFを参照し、ユーザに請求すべき金額を算出する。図3に示すように、料金算出ファイルRFには、生成した制限解除情報の数と料金とが対応づけられてユーザ毎に登録されている。コントローラCLは、かかる料金算出ファイルRFを参照してユーザに請求すべき金額を算出すると、算出した金額をゲートウェイサーバGWSへ通知する。
【0019】
一方、図4に示すユーザ管理ファイルUFには、当該コンテンツ・サーバCSが提供するサービスを享受することができるユーザに関する情報が登録されている。詳述すると、該ユーザ管理ファイルUFには、携帯端末PSを所有するユーザの名前、ユーザを識別するための識別情報(以下、ユーザ識別情報という)等が対応付けて登録されている。なお、このユーザ管理ファイルUFに対する各情報の登録動作等については、実施形態の動作説明の項において詳細を明らかにする。
【0020】
<ゲートウェイサーバGWSの構成>
ゲートウェイサーバGWSは、システム制御部GC、ユーザ情報管理部GU、ユーザデータベースUDB等を備え、異なる通信プロトコルを有するネットワーク間のデータの授受を中継するデータ中継機能や、コンテンツ・サーバCSから通知される金額を課金センタRSに転送する機能等を備えている。
【0021】
システム制御部GCは、CPU、ROM、RAM等によって構成され、ゲートウェイサーバGWSの各部を中枢的に制御する。また、システム制御部GCは、ROM等に格納されている中継プログラム等を実行してインターネットINの標準プロトコルTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)と、移動通信用の通信プロトコルとを相互に変換することで、インターネットIN−移動通信網MCN間のデータの授受を中継する。さらに、システム制御部GCは、コンテンツ・サーバCSから通知される料金をユーザの携帯端末PSの通信料金の一部として徴収させるべく、移動通信網MCNに接続された課金センタRSへ該料金を転送する。
【0022】
ユーザ情報管理部GUは、ユーザデータベースUDBを参照して得られるユーザ情報を記憶、管理する。図5は、ユーザデータベースUDBに登録されているユーザ情報を例示する図である。ユーザ情報は、移動通信網MCNの利用が許可された各ユーザ(すなわち、携帯端末PSの各ユーザ)の名前、性別、住所等のほか、携帯端末PSの電話番号、各ユーザに割り当てられたユニークなユーザ識別情報等によって構成され、これら各情報がそれぞれ対応付けられてユーザデータベースUDBに登録されている。ユーザ情報管理部GUは、これらユーザデータベースUDBを参照して得られる各情報に基づき、電話番号とユーザ識別情報との相互変換、電話番号の照合等を行う。
【0023】
移動通信網MCNは、移動通信網MCNに収容される携帯端末PSに対してデータ通信サービス、通話サービスなど各種サービスを提供する。なお、移動通信網MCNは、ゲートウェイサーバGWSや課金センタRS等のほか、自局がカバーする無線セルに在圏する携帯端末と無線通信を行う複数の基地局(図示略)等を備えている。
【0024】
<携帯端末PSの構成>
携帯端末PSは、近距離無線通信機能やインターネットIN等に接続されている種々のサーバ(例えば、コンテンツ・サーバCS)から様々な情報を引き出す、いわゆるブラウザ機能等が搭載された携帯電話等である。この携帯端末PSには、Java言語で記述されたアプリケーション(以下、Javaアプリという)を実行するための環境(以下、Java実行環境という)が実装され、また、当該携帯端末PSには様々なJavaアプリが組み込まれている。
【0025】
図6は、携帯端末PSのハードウェア構成を示す図である。
コントローラPCは、CPU等によって構成され、記憶部PMに格納されている各種制御プログラム等に従って、携帯端末PSの各部を中枢的に制御する。
無線通信部PRは、アンテナATを備え、基地局との間で行われる無線通信を制御する。この無線通信部PRは、コントローラPCの制御の下、例えば送話音声に関するデータやパケット通信用のデータなどを搬送波に重畳して無線信号を生成し、アンテナATを介して基地局へ送信する一方、基地局からアンテナATを介して受信した無線信号を復調し、受話音声に関するデータやパケット通信用のデータなどを得る。
【0026】
操作入力部POは、電源ON/OFFキー、数字や文字、操作指示等を入力するための操作キー等を備え、これらのキーの操作に応じた操作信号をコントローラPCに出力する。
通話処理部PTは、例えばマイクロフォンやスピーカ、音声処理部(図示略)などを有し、コントローラPCの制御の下、呼接続/切断処理を含む通話処理を行う。表示部PIは、LCD(Liquid Crystal Display)及びLCDの表示制御を行う駆動回路を備え、種々の文字、画像等を表示する。
近距離無線通信部PBは、オーディオ再生装置SASとの間で近距離無線通信(例えば、Bluetoothを利用した無線通信)を行うためのインタフェース回路等によって構成されている。この近距離無線通信部PBは、コントローラPCによる制御の下、コンテンツ・サーバCSから受信した制限解除情報等をオーディオ再生装置SASに送信する一方、再生制限を解除すべき音楽データを識別するための音楽データ識別情報や当該オーディオ再生装置SASを識別するための装置識別情報等をオーディオ再生装置SASから受信する。
【0027】
記憶部PMは、例えばROMやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等によって構成された不揮発性メモリPM1と、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)等によって構成された揮発性メモリPM2とを具備している。
【0028】
不揮発性メモリPM1には、コントローラPCによって実行される各種プログラムなどが格納され、携帯端末PS用のOS(Operating System)や、例えばCHTML(Compact HyperText Markup Language)で記述されたアプリケーションをHTTP(HyperText Transfer Protocol)あるいはHTTPS(HypertextTransfer Protocol Security)を用いて閲覧するためのWebブラウザ等のソフトウェアが格納されている。また、この不揮発性メモリPM1には前述したJava実行環境(現状では、J2ME:Java 2 Micro Edition)を提供するための種々のソフトウェア等が格納されている。詳細には、Javaアプリを解釈/実行するためのKVM(Kilo Virtual Machine)、携帯端末PSにインストールされたJavaアプリを管理する機能を提供するJAM(Java Application Manager)等のソフトウェアが不揮発性メモリPM1に格納されている。これらJava実行環境を構成する種々のソフトウェアは、携帯端末PSに搭載されているコントローラPC等のハードウェア資源によって実行される。
【0029】
さらに、この不揮発性メモリPM1には、当該携帯端末PSに組み込まれたJavaアプリを記憶するための記憶エリア(以下、Javaアプリ記憶エリアという)PM11が設けられている。このJavaアプリ記憶エリアPM11には、インターネットIN等に接続されているサーバからダウンロードしたJavaアプリや、購入時に予め携帯端末PSに組み込まれているJavaアプリなどが格納されている。なお、詳細は後述するが、このJavaアプリ記憶エリアPM11には、コンテンツ・サーバCSに対して制限解除要求を行う際にコントローラPCによって実行される再生制限解除用のJavaアプリも格納される。
【0030】
揮発性メモリPM2は、コントローラPCのワークメモリとして用いられ、携帯端末PSに組み込まれたJavaアプリ実行時に利用されるほか、各種データ等を一時的に格納するためにも利用される。
【0031】
<オーディオ再生装置SASの構成>
オーディオ再生装置SASは、ハードディスクHDに予め格納されている複数の音楽データを制限範囲内で再生する機能や、近距離無線通信機能を利用して携帯端末PSから受信した制限解除情報に基づいて、対応する音楽データの再生制限を解除する機能等を具備している。
【0032】
図7は、オーディオ再生装置SASのハードウェア構成を示す図である。
近距離無線通信部SBは、携帯端末PSとの間で近距離無線通信(例えば、Bluetoothを利用した無線通信)を行うためのインタフェース等によって構成され、コントローラSCによる制御の下、携帯端末PSから送信される制限解除情報等を受信する一方、再生制限を解除すべき音楽データを識別するための音楽データ識別情報や当該オーディオ再生装置SASを識別するための装置識別情報等を携帯端末PSへ送信する。
【0033】
操作入力部SOは、電源ON/OFFキー、数字や文字、操作指示等を入力するための操作キー等を備え、これらのキーの操作に応じた操作信号をコントローラSCに出力する。表示部SIは、LCD(Liquid Crystal Display)及びLCDの表示制御を行う駆動回路を備え、種々の文字、画像等を表示する。
【0034】
ハードディスクHDは、音楽データを記憶するための記憶装置であり、当該ハードディスクHDには予め複数の音楽データが記憶されている。この記憶装置は随時読み書き可能な記憶媒体であれば良く、ハードディスクに限るものではない。
図8は、音楽データのフォーマットを例示する図である。音楽データは、ヘッダHとペイロードPによって構成されている。
ペイロードPには、デジタル楽音信号を生成するために必要な本体データが格納されている。
ヘッダHには、ヘッダサイズ情報、音楽データの曲名を表す曲名情報などのほか、音楽データ識別情報や再生制限に関する再生制限情報及びサーバを指定するためのサーバ指定情報等が格納されている。
【0035】
再生制限情報は、制限解除情報に基づいて再生制限を解除することなくペイロードPに格納されている本体データを再生することができる条件を表すものである。具体的には、制限解除情報に基づいて再生制限を解除することなく音楽データを再生することができる回数(例えば、3回)を示す再生可能回数情報や、再生制限を解除することなく音楽データを再生することができる時間(例えば、30分)を表す再生可能時間情報、あるいは再生制限を解除することなく音楽データを再生することができる期間(例えば、最初に音楽データを再生してから3日間)を表す再生可能期間情報等である。
【0036】
このように、再生制限情報は、再生可能回数情報、再生可能時間情報、再生可能期間情報等によって構成されるが、以下では、説明の理解を容易にするために、ヘッダHに再生制限情報として再生可能回数情報が格納されている場合を想定する。
一方、ヘッダHに格納されているサーバ指定情報は、音楽データの再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成するコンテンツ・サーバCSを指定するアドレス情報であり、URL(例えば、http://www.・・・)等によって表記されている。
【0037】
図7に戻り、コントローラSCは、CPU、ROM、RAM等により構成され、ROM等に格納されている各種制御プログラム等に従ってオーディオ再生装置SASの各部を中枢的に制御するほか、ハードディスクHDに予め格納されている音楽データの再生等を制御する。
【0038】
ここで、図9は、RAM等に格納される音楽データ管理ファイルMFを説明するための図である。音楽データ管理ファイルMFには、前述した曲名情報、音楽データ識別情報、再生可能回数情報、サーバ指定情報のほか、再生回数情報、再生制限判別フラグ等が対応付けて登録されている。
再生回数情報は、現時点における音楽データの再生回数(例えば、「2」等)を示す情報であり、コントローラSCによって再生制限が解除されることなく音楽データが再生される度に、該再生回数は「1」ずつインクリメントされる。そして、この再生回数情報に示される現時点における音楽データの再生回数が、再生可能回数情報に示される再生可能回数(例えば、「3」等)と一致すると、以後、コントローラSCによって再生制限が解除されるまで、当該音楽データは再生不能となる。
【0039】
再生制限判別フラグは、音楽データに付された再生制限が解除されたか否かを判別するためのフラグである。詳述すると、この再生制限判別フラグが例えば「1」の場合、音楽データに付された再生制限は解除されていないことを示し、該再生制限判別フラグが例えば「0」の場合、音楽データに付された再生制限は解除されていることを示す。なお、再生回数情報、再生制限判別フラグなど、音楽データ管理ファイルMFに登録されている情報の書き換え等に関する詳細は、実施形態の動作説明の項においてその詳細を明らかにする。
【0040】
以上説明した音楽データ管理ファイルMFを備えるコントローラSCは、近距離無線通信部SB(図7参照)を介して携帯端末PSから制限解除情報を受信すると、ROM等に格納されている制限解除情報解読アルゴリズムを用いて再生制限を解除すべき音楽データの特定等を行う。図10は、制限解除情報解読アルゴリズムAL’を説明するための図である。
制限解除情報解読アルゴリズムAL’は、制限解除情報からオーディオ再生装置SASを識別するための装置識別情報と再生制限を解除すべき音楽データを識別するための音楽データ識別情報とを得るためのプログラムである。
【0041】
コントローラSCは、携帯端末PSから制限解除情報を受け取ると、制限解除情報解読アルゴリズムAL’を用いて装置識別情報と音楽データ識別情報とを得る。コントローラSCは、得られた装置識別情報とROM等に格納されている当該オーディオ再生装置SASに固有の装置識別情報とを照合する。コントローラSCは、この照合に成功した場合、すなわち両装置識別情報が一致した場合にのみ、音楽データ識別情報に対応する音楽データに付された再生制限を解除する。なお、以上説明したコントローラSCの照合動作については、実施形態の動作説明の項においてその詳細を明らかにする。
【0042】
図7に戻り、音楽データ再生部SRは、コントローラSCによる制御の下、ハードディスクHDに格納されている音楽データからデジタル楽音信号を生成し、これをアンプAPへ出力する。
アンプAPは、音楽データ再生部SRから順次供給されるデジタル楽音信号を増幅し、スピーカSPに出力することで楽音として出力させる。
以上が本実施形態に係る通信システム100の詳細構成である。以下、通信システム100によって提供されるサービス等について詳細に説明する。
【0043】
(2)実施形態の動作
a.登録処理
図11は、登録処理を説明するためのシーケンス図であり、図12及び図13は、それぞれオーディオ再生装置SASの表示部SI及び携帯端末PSの表示部PIに表示される画面を例示した図である。
オーディオ再生装置SASを所有するユーザは、操作入力SO等を操作して当該オーディオ再生装置SASに電源を投入する。コンテンツ・サーバCSへのユーザの登録が未だなされていない状態で電源が投入されると、オーディオ再生装置SASのコントローラSCは、ユーザにコンテンツ・サーバCSへの登録を促すべく、ROM等に格納されている登録要求処理プログラム等を起動し、登録を促す文字メッセージ等(図12参照)を表示部SIに表示する(C1参照)。なお、本実施形態では、オーディオ再生装置SASの表示部SIに該文字メッセージ等を表示してユーザに登録を促す場合を例示したが、例えばオーディオ再生装置SASのパッケージ等にコンテンツサーバCSのアドレス等を記載しておくことにより、かかる登録をユーザに促すようにしても良い。
【0044】
さて、ユーザは、表示部SIに表示される内容に従ってコンテンツ・サーバCSを指定するアドレスを携帯端末PSのブラウザ機能を用いて操作入力部POに入力する。該アドレスが入力されると、携帯端末PSのコントローラPCは、記憶部PMに予め格納されているゲートウェイサーバGWSを指定する電話番号を読み出し、当該ゲートウェイサーバGWSとの接続を試みる。ゲートウェイサーバGWSとの接続に成功すると、携帯端末PSのコントローラPCは、先に入力されたコンテンツ・サーバCSを指定するアドレスをゲートウェイサーバGWSに送信する(C2参照)。ゲートウェイサーバGWSのユーザ情報管理部GUは、携帯端末PSから通信インタフェース(図示略)等を介して該アドレスを受け取ると、接続の際に携帯端末PSから受け取った当該携帯端末PSを指定する電話番号を検索キーとして、ユーザデータベースUDBを検索する。
【0045】
ユーザ情報管理部GUは、携帯端末PSを指定する電話番号と一致する電話番号を発見すると、該電話番号に対応付けられているユーザ識別情報を読み出し、これをシステム制御部GCへ送る。システム制御部GCは、ユーザ情報管理部GUからユーザ識別情報を受け取ると、このユーザ識別情報を携帯端末PSから受け取ったアドレスによって指定されるコンテンツ・サーバCSへ送信する(C3参照)。
【0046】
コンテンツ・サーバCSのコントローラCLは、インターネットIN等を介して該ユーザ識別情報を受け取ると、ユーザ管理ファイルUFを参照し、既に登録済みでないかを確認し、登録がされていない場合にこれをユーザ管理ファイルUFへ登録する(C4参照)。そして、コントローラCLは、該ユーザ識別情報と共に、メモリMRに格納されている所定のJavaアプリ(詳細には、制限解除用のJavaアプリ;以下、制限解除Javaアプリという)及びユーザの名前などユーザに関する情報を入力すべき旨の文字メッセージ等をゲートウェイサーバGWSへ返す(C5参照)。ゲートウェイサーバGWSは、コンテンツ・サーバCSから受け取ったユーザ識別情報を電話番号に変換し、当該電話番号に対応する携帯端末PSへ制限解除Javaアプリ及び文字メッセージを送信する。携帯端末PSのコントローラPCは、ゲートウェイサーバGWSから受け取った文字メッセージ等を表示部PIに表示すると共に、受け取った制限解除JavaアプリをJavaアプリ記憶エリアPM11に格納する(C6参照)。
【0047】
一方、ユーザは、携帯端末PSの表示部PIに表示されるユーザに関する情報を入力すべき旨の文字メッセージ(図13に示すA参照)に従って、名前等を入力する。携帯端末PSのコントローラPCは、操作入力部PO等を介してユーザに関する情報を受け取ると、かかる情報をコンテンツ・サーバCS宛に送信する(C7参照)。コンテンツ・サーバCSのコントローラCLは、該情報を受け取ると、受け取った情報を前述したユーザ識別情報に対応付けてユーザ管理ファイルUFに登録すると共に(C8参照)、登録が終了した旨の文字メッセージを携帯端末PS宛に送信する(C9参照)。携帯端末PSのコントローラPCは、コンテンツ・サーバCSから受け取った文字メッセージ等を表示部PIに表示する(C10参照)。ユーザは表示部PIに表示される内容を確認し(図13に示すB参照)、コンテンツ・サーバCSに対する登録を終了する。
【0048】
b.再生処理
図14は、オーディオ再生装置SASにおいて実行される再生処理を示すフローチャートであり、図15は、オーディオ再生装置SASの表示部SIに表示される画面を例示する図である。
まず、ユーザは、オーディオ再生装置SASに格納されている複数の音楽データを再生する場合、操作入力部SOを操作して再生すべき音楽データを選択すると共に、該音楽データの再生指示を入力する。
【0049】
オーディオ再生装置SASのコントローラSCは、操作入力部SOを介して該再生指示を受け取ると(ステップS1)、音楽データ管理ファイルMFに登録されている再生制限判別フラグ(図9参照)を参照し、該音楽データに付された再生制限が解除されているか否かを判断する(ステップS2)。コントローラSCは、再生制限判別フラグが「0」であり、音楽データに付された再生制限が解除されていると判断すると(ステップS2;YES)、当該音楽データの再生指示を音楽データ再生部SRに送ると共に(ステップS3)、該音楽データに付された再生制限は既に解除されている旨の文字メッセージ等を表示部SIに表示する(ステップS4;図15に示すA参照)。音楽データ再生部SRは、コントローラSCの指示に従い、対応する音楽データのペイロードPに格納されている本体データからデジタル楽音信号を生成し、アンプAP、スピーカSP等を介して音として出力させる。
【0050】
一方、コントローラSCは、再生制限判別フラグが「1」であり、音楽データに付された再生制限が解除されていないと判断すると(ステップS2;NO)、再生可能か否かを判断すべく、音楽データファイルMFに登録されている再生可能回数情報と再生回数情報とを比較する(ステップS5)。ここで、例えば再生可能回数情報に示される再生可能回数が「3」であり、再生回数情報に示される再生回数(すなわち、現時点における音楽データの再生回数)が「1」である場合、コントローラSCは、現時点における再生回数が再生可能回数に到達していないため再生可能と判断し(ステップS5;NO)、ステップS6へ進む。
【0051】
コントローラSCは、当該音楽データの再生指示を音楽データ再生部SRに送った後(ステップS6)、再生回数情報に示される再生回数を「1」インクリメントし(ステップS7)、インクリメントした後の再生回数及び残り何回再生可能か等を示す文字メッセージ等を表示部SIに表示する(ステップS8;図15に示すB参照)。なお、コントローラSCから再生指示を受け取った音楽データ再生部SRの動作については、上記と同様であるため、説明を省略する。
【0052】
一方、再生可能回数情報に示される再生可能回数が「3」であり、再生回数情報に示される再生回数(すなわち、現時点における音楽データの再生回数)が「3」である場合、コントローラSCは、現時点における再生回数が再生可能回数に到達しているため再生禁止と判断し(ステップS5;YES)、表示部SIに再生できない旨の文字メッセージ等を表示する(ステップS9;図15に示すC参照)。オーディオ再生装置SASのコントローラSCは、操作入力部SOを介して音楽データの再生指示等を受け取る度に、以上説明した再生処理を実行する。
【0053】
c.再生制限解除処理
図16は、再生制限解除処理を説明するためのシーケンス図であり、図17は携帯端末PSの表示部PIに表示される画面を例示する図である。なお、以下では、上述したユーザの登録処理が既に行われている場合を想定して説明を行う。
オーディオ再生装置SASに格納された音楽データを再生・試聴する等して購入(すなわち、再生制限を解除)すべき音楽データを決定したユーザは、まず操作入力部PO等を操作して携帯端末PSに対する電源の投入を行う。そして、ユーザは、該操作入力部PO等を操作してJavaアプリ記憶エリアPM11に格納されている複数のJavaアプリの中から制限解除Javaアプリの選択を行う。ユーザは、オーディオ再生装置SASについても同様に、操作入力部SO等を操作してオーディオ再生装置SASに対する電源の投入を行う。
【0054】
携帯端末PSのコントローラPCは、ユーザによって選択された制限解除Javaアプリを起動する(CS1参照)。一方、オーディオ再生装置SASのコントローラSCは、近距離無線通信機能を搭載した機器(ここでは、携帯端末PS)が、自己の通信エリア(すなわち、近距離無線通信可能なエリア)にあるかどうかの検出を開始する。コントローラSCは、携帯端末PSが該通信エリアにあることを検出すると(CS2参照)、該携帯端末PSとの間で認証情報の授受等を行い、通信を開始する。携帯端末PSのコントローラPCは、ユーザによって選択された制限解除Javaアプリに従って、オーディオ再生装置SASの音楽データ管理ファイルMFに登録されている曲名情報の読み出し要求を行う。オーディオ再生装置SASは、かかる要求に応じて音楽データ管理ファイルMFに登録されている曲名情報を読み出し、これを近距離無線通信部SBを介して携帯端末PSに送信する(CS3参照)。
【0055】
携帯端末PSのコントローラPCは、オーディオ再生装置SASから近距離無線通信部PBを介して該曲名情報を受け取ると、受け取った曲名情報を図17のAに示すようにリスト形式で表示部PIに表示する(CS4参照)。携帯端末PSを所持するユーザは、かかる表示部PIに表示されている内容を確認し、操作入力部PO等を操作して購入すべき音楽データ(以下の説明では、「楽曲A」)を選択する。コントローラPCは、操作入力部POから「楽曲A」の選択指示を受け取ると、オーディオ再生装置SASに対して「楽曲A」が選択された旨を通知する(CS5参照)。オーディオ再生装置SASのコントローラSCは、該通知を受け取ると、「楽曲A」に対応付けて登録されているサーバ指定情報(以下の説明では、アドレスA)を音楽データ管理ファイルMFから読み出し、これを装置識別情報と共に携帯端末PSへ送信する(CS6参照)。
【0056】
携帯端末PSのコントローラPCは、コンテンツ・サーバCSを指定するアドレスA及び装置識別情報を受け取ると、図17のBに示すようにユーザに対して「楽曲A」を購入するかどうかを確認する文字メッセージ等を表示部PIに表示する(CS7参照)。ユーザは、表示部PIに表示されている「楽曲A」を購入する場合、操作入力部PO等を操作して表示部PIに表示されている「YES」を選択する。コントローラPCは、ユーザによって「YES」が選択されことを検出すると、上記登録処理において説明したようにゲートウェイサーバGWSとの接続を試みる。接続に成功すると、コントローラPCは、アドレスA、装置識別情報及び「楽曲A」の音楽データ識別情報をゲートウェイサーバGWSへ送信することで制限解除要求を行う(CS8参照)。ゲートウェイサーバGWSは、携帯端末PSの電話番号をユーザ識別情報に変換し、このユーザ識別情報、装置識別情報及び音楽データ識別情報とをアドレスAによって指定されるコンテンツ・サーバCSへ送信する。
【0057】
コンテンツ・サーバCSのコントローラCLは、受け取ったユーザ識別情報とユーザ管理ファイルUFに登録されているユーザ識別情報とを比較することにより、既登録ユーザからの制限解除要求か否かを判断する。コントローラCLは、受け取ったユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報がユーザ管理ファイルUFに登録されておらず、未登録ユーザからの制限解除要求であると判断すると、該制限解除要求を拒絶する旨の文字メッセージ(「登録されていないため、本サービスはご利用になれません」等)を携帯端末PS宛に送信する。一方、コントローラCLは、受け取ったユーザ識別情報と一致するユーザ識別情報がユーザ管理ファイルUFに登録されており、既登録ユーザからの制限解除要求であると判断すると、制限解除情報生成アルゴリズムALと、受け取った装置識別情報及び音楽データ識別情報とを用いて制限解除情報を生成し、これをゲートウェイサーバGWSへ送信する(CS9参照)。
【0058】
コントローラCLは、制限解除情報をゲートウェイサーバGWSへ送信すると、料金算出ファイルRFを参照してユーザに請求すべき料金を算出し、これをゲートウェイサーバGWSを介して課金センタRSへ通知する(CS12参照)。課金センタRSは、コンテンツ・サーバCSから通知された料金をユーザの携帯端末PSの通信料の一部として課金し(CS13参照)、請求書等を発行する。一方、ゲートウェイサーバGWSは、コンテンツサーバCSから制限解除情報を受け取ると、これを携帯端末PSへ送信する。携帯端末PSのコントローラPCは、ゲートウェイサーバGWSから受け取った制限解除情報を近距離無線通信部PBを介してオーディオ再生装置SASへ送信する(CS10参照)。オーディオ再生装置SASのコントローラSCは、携帯端末PSから制限解除情報を受け取ると、この制限解除情報と制限解除情報解読アルゴリズムAL’とを用いて音楽データ識別情報と装置識別情報とを得る。そして、コントローラSCは、該制限解除情報が自装置において有効な制限解除情報であるか否かを判断すべく、制限解除情報から得られた装置識別情報とROM等に格納されている装置識別情報とを比較する。
【0059】
コントローラSCは、制限解除情報から得られた装置識別情報とROM等に格納されている装置識別情報が一致しない場合、該制限解除情報は無効である旨の文字メッセージ(「受信した制限解除情報は、無効です」)等を表示部SIに表示する。一方、コントローラSCは、制限解除情報から得られた装置識別情報とROM等に格納されている装置識別情報が一致した場合、対応する音楽データの再生制限を解除するための処理を行う(CS11参照)。具体的には、コントローラSCは、該音楽データ識別情報に対応する再生制限判別フラグを「1」から「0」に切り換えることで、該音楽データの再生制限を解除する。これにより、以後、当該音楽データを無制限に再生することが可能となる。
【0060】
以上説明したように、本実施形態に係るオーディオ再生装置SASには、予め再生制限付きの音楽データが複数格納されている。ユーザは該音楽データを再生・試聴等して購入すべき(すなわち、再生制限を解除すべき)音楽データを決定すると、自己の携帯端末PSを操作してコンテンツ・サーバCSへアクセスし、該音楽データの制限解除要求を行う。コンテンツ・サーバCSは、該要求に応じて対応する音楽データの再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成し、これを携帯端末PS宛に送信する。かかる制限解除情報は、携帯端末PSからオーディオ再生装置SASへ送信され、当該オーディオ再生装置SASにおいて音楽データの再生制限が解除される。
【0061】
このように、本実施形態に係る通信システム100によれば、ユーザは携帯端末PSを利用してコンテンツ・サーバCSから再生制限を解除するために必要な情報のみダウンロードすれば、オーディオ再生装置SASに格納されている音楽データを無制限に再生することができる。すなわち、所望する音楽データそのものをサーバ等からダウンロード(従来技術の項参照)する必要がないため、該ダウンロードに要する時間、通信料等を大幅に削減することができる。
【0062】
また、本実施形態に係る通信システム100によれば、制限解除情報の情報量に応じて発生する料金は、携帯端末PSによる音声通話、データ通信等に応じて発生する通信料の一部としてユーザに請求される。このように、制限解除情報をダウンロードする際にクレジットカード番号等を入力するなどの煩雑な操作(従来技術の項参照)は不要であるため、該クレジットカード番号が盗み見られて悪用されてしまうおそれもなく、ユーザは気軽に通信システム100を利用することができる。
【0063】
また、コンテンツ・サーバCSは、携帯端末PSからの要求に応じて再生制限を解除すべき音楽データが格納されているオーディオ再生装置SASに固有の(すなわち、オーディオ再生装置SASにおいてのみ有効な)制限解除情報を生成し、これを携帯端末PSに送信する。このように、コンテンツ・サーバCSにおいて生成される制限解除情報は、対応するオーディオ再生装置SASにおいてのみ有効な制限解除情報であるため、該制限解除情報を利用することにより他のオーディオ再生装置SASに格納されている音楽データの再生制限が解除されてしまうといった問題を未然に防ぐことが可能となる。
【0064】
また、オーディオ再生装置SASは、各音楽データに含まれる再生制限情報に従って、当該音楽データの再生制限を解除することなく再生することができる。これにより、ユーザは、該再生制限情報に示される制限範囲内で各音楽データを再生し、試聴して、購入すべき音楽データを決定することができる。
【0065】
なお、オーディオ再生装置SASのハードディスクHDに格納されている音楽データについて、例えばオーディオ再生装置SASを取り扱う家電量販店等にて新たな音楽データ(新曲等)を追加したり、不要な音楽データを削除するサービスを提供するようにしても良い。また、新たな音楽データをオーディオ再生装置SASに追加する方法として、例えば新たな音楽データを記憶したCD−ROMをユーザに配布し、かかるCD−ROMに格納されている複数の音楽データを、オーディオ再生装置SASに搭載(或いは外付け)されたCD−ROMドライブ等を利用して読み出し、ハードディスクHDに転送させることで追加するようにしても良い。また、新たな音楽データを無償提供するサーバ等からインターネット等を介してユーザのPC等にダウンロードし、PCからオーディオ再生装置SASのハードディスクHDへ転送させるようにしても良い。
【0066】
B.変形例
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で種々の応用が可能である。
<変形例1>
図18は、ヘッダHに再生制限情報として再生可能時間情報が格納されている場合の再生処理を示すフローチャートであり、図19は本変形例に係る音楽データ管理ファイルMF’を示す図である。なお、図18に示す各ステップのうち、図14に対応するステップについては同一符号を付し、説明を省略する。
オーディオ再生装置SASのコントローラSCは、ステップS1→ステップS2と進むと、音楽データ管理ファイルMF’に登録されている再生制限判別フラグを参照し、該音楽データに付された再生制限が解除されているか否かを判断する(ステップS2)。
【0067】
コントローラSCは、再生制限判別フラグが「1」であり、音楽データに付された再生制限が解除されていないと判断すると(ステップS2;NO)、再生可能か否かを判断すべく、音楽データ管理ファイルMF’に登録されている再生可能時間情報と当該時点における再生合計時間を示す再生時間情報とを比較する(ステップSa5)。ここで、例えば再生可能時間情報に示される再生可能時間が「3時間」であり、再生時間情報に示される再生合計時間が「1時間30分」である場合、コントローラSCは現時点における再生合計時間が再生可能時間に到達していないため再生可能と判断し、当該音楽データの再生指示を音楽データ再生部SRに送る(ステップSa6)。
【0068】
コントローラSCは、該再生指示を音楽データ再生部SRに送ると、図示せぬタイマ等を利用して再生時間の計測を行い、計測結果に応じて音楽データ管理ファイルMF’に登録されている再生時間情報を逐次更新する。そして、コントローラSCは、ステップSa7に進むと、ステップSa5と同様、音楽データ管理ファイルMF’に登録されている再生可能時間情報と当該時点における再生合計時間を示す再生時間情報とを比較し、再生合計時間が再生可能時間に到達したかどうかを判断する。コントローラSCは、再生合計時間が再生可能時間に到達していないと判断すると(ステップSa7;NO)、該音楽データの再生が終了したかどうかを判断する(ステップSa8)。
【0069】
コントローラSCは、該音楽データの再生が終了していると判断すると(ステップSa8;YES)、以上説明した再生処理を終了する一方、該音楽データの再生が終了していないと判断すると(ステップSa8;NO)、ステップSa7に戻り、このステップSa7及びステップSa8の処理を繰り返し実行する。この間に、コントローラSCは、再生合計時間が再生可能時間に到達したと判断すると(ステップSa7;YES)、該音楽データの再生を強制的に終了させるべく、再生終了指示を音楽データ再生部SRに送り(ステップSa10)、以上説明した再生処理を終了する。なお、ステップSa5において、コントローラSCが再生禁止と判断した場合(ステップSa5;YES)については、上述した本実施形態と同様に説明することができるため、省略する。
【0070】
以上説明したように、再生可能回数情報の代わりに再生可能時間情報を利用して再生処理を実行するようにしても良い。なお、再生可能期間情報を利用して再生処理を実行する場合については、本変形例とほぼ同様に説明することができるため割愛する。また、再生制限情報として再生可能回数情報、再生可能時間情報、再生可能期間情報の全て(或いは一部)を利用して上記再生処理を実行するようにしても良いのは勿論である。
【0071】
<変形例2>
図20は、変形例2に係るユーザ管理ファイルUF’を例示した図である。
ユーザ管理ファイルUF’には、ユーザの名前、ユーザ識別情報(図4参照)などのほか、装置識別情報、曲名情報、音楽データ識別情報等が対応付けて登録されている。この装置識別情報、曲名情報、音楽データ識別情報は、例えば上述した登録処理の際等に、オーディオ再生装置SASから携帯端末PSを介してコンテンツ・サーバCSに送信され、かかるコンテンツ・サーバCSのコントローラCLによってユーザ管理ファイルUF’に登録されるようになっている。
一方、ユーザの携帯端末PSの記憶部PMには、コンテンツ・サーバCSを指定するサーバ指定情報が格納されている。なお、かかるサーバ指定情報は、例えばユーザがオーディオ再生装置SASの購入パッケージ等に記載されているサーバ指定情報を操作入力部POを操作することで該記憶部PMに格納するようにすれば良い。
【0072】
このように、コンテンツ・サーバCSのユーザ管理ファイルUF’に装置識別情報、曲名情報、音楽データ識別情報を登録し、かつ、携帯端末PSにサーバ指定情報を記憶させておくことで、ユーザは、携帯端末PSとオーディオ再生装置SASの両者を利用するのではなく、携帯端末PSのみを利用してコンテンツ・サーバCSに制限解除要求を行うことができる。
【0073】
図21は、変形例2に係る再生制限解除処理を説明するためのシーケンス図である。携帯端末PSを所有するユーザは、例えば帰宅途中等において音楽データを購入することを決意すると、該携帯端末PSの操作入力部POを操作して記憶部PMに格納されているサーバ指定情報の読み出し指示を入力する。携帯端末PSのコントローラPCは、かかる指示に従ってサーバ指定情報に対応するコンテンツ・サーバCSにアクセス要求を行う(Ca1参照)。
【0074】
コンテンツ・サーバCSのコントローラCLは、携帯端末PSからゲートウェイサーバGWSを介して供給されるユーザ識別情報と、ユーザ管理ファイルUF’(図20参照)に登録されているユーザ識別情報とを比較し、既登録ユーザからのアクセス要求であるか否かを判断する。コントローラCLは、既登録ユーザからのアクセス要求であると判断すると、該アクセス要求を許容し、曲名情報を携帯端末PS宛に送信する(Ca2参照)。ユーザは、携帯端末PSの表示部PIに表示される曲名を確認し(Ca3参照)、操作入力部POを適宜操作して購入すべき音楽データの選択を行う。
【0075】
ユーザによって購入すべき音楽データが選択されると、携帯端末PSのコントローラPCは、選択された音楽データに対応する曲名情報をコンテンツ・サーバCS宛に送信し、制限解除要求を行う(Ca4参照)。コンテンツ・サーバCSのコントローラCLは、携帯端末PSから制限解除要求を受け取ると、当該制限解除要求に含まれる曲名情報を検索キーとしてユーザ管理ファイルUF’を検索し、当該曲名情報に対応する音楽データ識別情報及び対応する装置識別情報とを取得する。そして、コントローラCLは、ユーザ管理ファイルUF’から取得した音楽データ識別情報と、装置識別情報と、制限解除情報生成アルゴリズムALとを用いて制限解除情報を生成し、これを携帯端末PS宛に送信する(Ca5参照)。ユーザは、表示部SIの表示内容等から、該制限解除情報が正常にダウンロードされたことを確認する。
【0076】
帰宅後、ユーザは携帯端末PSの近距離無線通信機能を利用して、当該携帯端末PSにダウンロードされた制限解除情報をオーディオ再生装置SASに送信する(Ca6参照)。オーディオ再生装置SASは、受信した制限解除情報を利用して対応する音楽データの再生制限を解除し(Ca7参照)、これにより、以後、当該音楽データを無制限に再生することが可能となる。
このように、コンテンツ・サーバCSのユーザ管理ファイルUF’に装置識別情報、曲名情報、音楽データ識別情報を登録し、かつ、携帯端末PSにサーバ指定情報を記憶させることにより、携帯端末PSのみを利用してコンテンツ・サーバCSに制限解除要求を行うようにしても良い。
【0077】
<変形例3>
上述した本実施形態及び変形例では、コンテンツ・サーバCSが携帯端末PSからの要求に応じて制限解除情報を生成し、生成した制限解除情報を携帯端末PS宛に送信する場合について説明したが、かかる制限解除情報のほか、人気のある音楽データの曲名情報などの音楽情報を、当該コンテンツ・サーバCSに登録されている各携帯端末PSに定期(或いは不定期)に配信しても良い。
【0078】
<変形例4>
また、上述した本実施形態では、購入可能な曲名情報がリスト形式で携帯端末PSの表示部PIに表示される場合(図17に示すA参照)について説明したが、例えばアーチスト、音楽ジャンル毎に該曲名情報が表示部PIに表示されるようにしても良い。また、ユーザによって所定のアーチストが選択されると、当該アーチストがこれまでに発表したアルバム名(例えば、「アルバムA」)等が表示部PIに表示されるように構成し、これによりアルバム単位で音楽データを購入することをユーザに勧めるようにしても良い。さらに、コンテンツ・サーバCSは、アルバム単位で音楽データを購入する場合に利用する第1の料金算出ファイルRFと、ユーザが購入すべき音楽データを1つずつ個別に選択して購入する場合に利用する第2の料金算出ファイルRFとを備えるようにしても良い。かかる場合、第1の料金算出ファイルRFに示される料金体系(例えば、1制限解除情報当たりの料金)を、第2の料金算出ファイルRFに示される料金体系(例えば、1制限解除情報当たりの料金)よりも安価に設定しておけば、アルバム単位で音楽データを購入するユーザを増やすことが可能となる。
【0079】
<変形例5>
また、上述した本実施形態では、携帯端末PSとして携帯電話を例示したが、PHS(Personal Handyphone System)、ページャ、PDA(Personal DigitalAssistance)など、コンテンツ・サーバCSとネットワーク(例えば、インターネットIN等)を介して無線通信可能なあらゆる電子機器に適用可能である。また、本実施形態では、携帯端末PSとオーディオ再生装置SASとの間で行う無線通信としてBluetoothを利用した無線通信を例示したが、例えばIrDA(Infrared Data Association)、IrMC(IrDA Infrared Mobile Communication)、無線LAN(例えば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11b)等を利用した通信にも適用可能である。また、携帯端末PSとオーディオ再生装置SASとの間で無線通信を行う代わりに、有線ケーブル等を利用して該携帯端末PSとオーディオ再生装置SASとの間で有線通信を行うようにしても良い。さらに、オーディオ再生装置SASに携帯端末PSの機能(すなわち、コンテンツ・サーバCSとネットワークを介して無線通信を行う機能等)を搭載し、携帯端末PSを利用することなく、オーディオ再生装置SASとコンテンツ・サーバCSとの間で制限解除情報等の授受を行うようにしても良い。
【0080】
<変形例6>
また、上述した本実施形態及び各変形例では、再生制限が付された音楽データを例に説明したが、例えば映像データ、音声データなど、再生制限が付された様々なマルチメディアデータに本発明を適用することができる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが所望する音楽データを簡単な手続きで購入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における通信システムのアーキテクチャを示す図である。
【図2】本実施形態に係る制限解除情報生成アルゴリズムを説明するための図である。
【図3】本実施形態に係る料金算出ファイルを例示した図である。
【図4】同実施形態に係るユーザ管理ファイルを例示した図である。
【図5】同実施形態に係るユーザ情報を例示した図である。
【図6】同実施形態に係る携帯端末のハードウェア構成を示す図である。
【図7】同実施形態に係るオーディオ再生装置のハードウェア構成を示す図である。
【図8】同実施形態に係る音楽データのフォーマットを例示した図である。
【図9】同実施形態に係る音楽データ管理ファイルを説明するための図である。
【図10】同実施形態に係る制限解除情報解読アルゴリズムを説明するための図である。
【図11】同実施形態に係る登録処理を説明するためのシーケンス図である。
【図12】同実施形態に係るオーディオ再生装置に表示される画面を例示した図である。
【図13】同実施形態に係る携帯端末に表示される画面を例示した図である。
【図14】同実施形態に係る再生処理を示すフローチャートである。
【図15】同実施形態に係るオーディオ再生装置に表示される画面を例示した図である。
【図16】同実施形態に係る再生制限解除処理を説明するためのシーケンス図である。
【図17】同実施形態に係る携帯端末に表示される画面を例示した図である。
【図18】変形例1に係る再生処理を示すフローチャートである。
【図19】同変形例に係る音楽データ管理ファイルを示す図である。
【図20】変形例2に係るユーザ管理ファイルを例示した図である。
【図21】同変形例に係る再生制限解除処理を説明するためのシーケンス図である。
【図22】PCに表示される画面を例示した図である。
【符号の説明】
100・・・通信システム、CS・・・コンテンツ・サーバ、CL、PC、SC・・・コントローラ、MR・・・メモリ、AL・・・制限解除情報生成アルゴリズム、UF、UF’・・・ユーザ管理ファイル、RF・・・料金算出ファイル、GWS・・・ゲートウェイサーバ、UDB・・・ユーザデータベース、GU・・・ユーザ情報管理部、GC・・・システム制御部、RS・・・課金センタ、PS・・・携帯端末、SAS・・・オーディオ再生装置、PR・・・無線通信部、PB、SB・・・近距離無線通信部、PI、SI・・・表示部、PO、SO・・・操作入力部、PM・・・記憶部、PM1・・・不揮発性メモリ、PM2・・・揮発性メモリ、PM11・・・Javaアプリ記憶エリア、HD・・・ハードディスク、MF、MF’・・・音楽データ管理ファイル。
Claims (7)
- マルチメディア情報再生装置に記憶されているマルチメディア情報に付された再生制限を解除する再生制限解除方法であって、
マルチメディア情報再生装置が、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成するサーバを指定するアドレス情報を携帯端末へ送信するアドレス情報送信過程と、
携帯端末が、前記マルチメディア情報再生装置から受信したアドレス情報に従って通信網を介して前記サーバへアクセスし、前記制限解除情報の生成を要求する要求過程と、
前記サーバが、前記携帯端末からの要求に応じて前記制限解除情報を生成し、通信網を介して前記携帯端末へ送信する第1送信過程と、
前記携帯端末が、前記サーバから受信した前記制限解除情報を前記マルチメディア情報再生装置へ送信する第2送信過程と、
前記マルチメディア情報再生装置が、前記携帯端末から受信した前記制限解除情報に基づいて、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除する制限解除過程と
を具備することを特徴とする再生制限解除方法。 - 前記アドレス情報送信過程において、前記マルチメディア情報再生装置は、前記アドレス情報及び当該マルチメディア情報再生装置を識別するための装置識別情報を携帯端末へ送信し、
前記要求過程において、携帯端末は、通前記マルチメディア情報再生装置から受信したアドレス情報に従って通信網を介して前記サーバへアクセスし、前記装置識別情報を含めて前記制限解除情報の生成を要求し、
前記第1送信過程において、前記サーバは、前記携帯端末からの要求に含まれる装置識別情報に基づいて前記制限解除情報を生成し、通信網を介して前記携帯端末へ送信し、
前記制限解除過程において、前記マルチメディア情報再生装置は、前記携帯端末から受信した前記制限解除情報から装置識別情報を取得し、取得した装置識別情報と当該マルチメディア情報再生装置を識別するための前記装置識別情報との比較結果に基づいて、前記制限解除情報の有効性を判断し、前記制限解除情報が有効であると判断した場合、前記制限解除情報に基づいて前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除することを特徴とする請求項1に記載の再生制限解除方法。 - 前記マルチメディア情報は、前記サーバを指定するアドレス情報と当該マルチメディア情報の名称を表す名称情報を含み、前記マルチメディア情報再生装置には、前記マルチメディア情報が複数記憶され、
前記アドレス情報送信過程に先立って行われる過程であって、前記マルチメディア情報再生装置が、前記複数のマルチメディア情報の名称を表す名称情報を前記携帯端末へ送信する名称情報送信過程と、
前記携帯端末が、外部から入力される選択指示に従って前記マルチメディア情報再生装置から受信した複数の名称情報の中から少なくとも1つ以上の名称情報を選択し、選択した名称情報を前記マルチメディア情報再生装置に返信する名称情報返信過程とをさらに具備し、
前記アドレス情報送信過程において、前記マルチメディア情報再生装置は、前記携帯端末から受信した名称情報に対応するアドレス情報を前記携帯端末へ送信し、
前記制限解除過程において、前記マルチメディア情報再生装置は、前記携帯端末から受信した前記制限解除情報に基づいて、前記複数のマルチメディア情報のうち前記選択された名称情報に対応する前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除することを特徴とする請求項1に記載の再生制限解除方法。 - 前記サーバは、前記制限解除情報の生成の要求を許容する携帯端末を識別するための端末識別情報を記憶する記憶手段を備え、
前記要求過程において、携帯端末は、通前記マルチメディア情報再生装置から受信したアドレス情報に従って通信網を介して前記サーバへアクセスし、当該携帯端末を識別するための端末識別情報を含めて前記制限解除情報の生成を要求し、
前記第1送信過程において、前記サーバは、前記携帯端末からの要求に含まれる端末識別情報と前記記憶手段に記憶されている端末識別情報との比較結果から、該要求を許容すると判断した場合、前記制限解除情報の応じて前記制限解除情報を生成し、通信網を介して前記携帯端末へ送信することを特徴とする請求項1に記載の再生制限解除方法。 - マルチメディア情報再生装置に記憶されているマルチメディア情報に付された再生制限を解除する再生制限解除方法であって、
マルチメディア情報再生装置が、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成するサーバを指定するアドレス情報に従って無線通信網を介して前記サーバへアクセスし、前記制限解除情報の生成を要求する要求過程と、
前記サーバが、前記マルチメディア情報再生装置からの要求に応じて前記制限解除情報を生成し、無線通信網を介して前記マルチメディア情報再生装置へ送信する送信過程と、
前記マルチメディア情報再生装置が、前記サーバから受信した前記制限解除情報に基づいて、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除する制限解除過程と
を具備することを特徴とする再生制限解除方法。 - マルチメディア情報再生装置に記憶されている複数のマルチメディア情報に付された再生制限を解除する再生制限解除方法であって、
携帯端末は、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成するサーバを指定するアドレス情報を記憶し、
前記サーバは、携帯端末を識別するための端末識別情報と前記携帯端末に対応するマルチメディア情報再生装置に記憶されている複数のマルチメディア情報の名称を表す名称情報とを対応付けて記憶し、
前記携帯端末が、前記アドレス情報に従って通信網を介して前記サーバへアクセスし、前記名称情報の要求を行う名称情報要求過程と、
前記サーバが、前記携帯端末からの要求に応じて当該携帯端末の端末識別情報に対応する前記複数の名称情報を前記携帯端末へ返信する名称情報返信過程と、
前記携帯端末が、外部から入力される選択指示に従って前記サーバから受信した複数の名称情報の中から少なくとも1つ以上の名称情報を選択し、選択した名称情報を含めて前記制限解除情報の生成を要求する要求過程と、
前記サーバが、前記携帯端末からの要求に応じて、前記名称情報に対応するマルチメディア情報に固有の制限解除情報を生成し、通信網を介して前記携帯端末へ送信する第1送信過程と、
前記携帯端末が、前記サーバから受信した前記制限解除情報を前記マルチメディア情報再生装置へ送信する第2送信過程と、
前記マルチメディア情報再生装置が、前記携帯端末から受信した前記制限解除情報に基づいて、前記再生制限を解除すべきマルチメディア情報を特定し、特定したマルチメディア情報に付された再生制限を解除する制限解除過程と
を具備することを特徴とする再生制限解除方法。 - 再生制限の付されたマルチメディア情報を記憶する記憶手段を備えたマルチメディア情報再生装置と、前記マルチメディア情報の再生制限を解除するために必要な制限解除情報を生成するサーバと、前記マルチメディア情報再生装置と通信を行う一方、通信網を介して前記サーバと通信を行う携帯端末とを具備する通信システムであって、
前記携帯端末は、
前記サーバに対し、通信網を介して前記制限解除情報を要求する要求手段と、
前記サーバから、通信網を介して前記制限解除情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記制限解除情報を前記マルチメディア情報再生装置へ送信する送信手段とを具備し、
前記サーバは、
前記携帯端末からの要求に応じて前記制限解除情報を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記制限解除情報を通信網を介して携帯端末へ送信する送信手段とを具備し、
前記マルチメディア情報再生装置は、
前記通信端末から前記制限解除情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって前記制限解除情報が受信された場合、前記制限解除情報に基づいて、前記マルチメディア情報に付された再生制限を解除する再生制限解除手段とを具備することを特徴とする通信システム。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002249415A JP4082138B2 (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 通信システム及び再生制限解除方法 |
CNB031553575A CN1251094C (zh) | 2002-08-28 | 2003-08-27 | 用于解除再现限制的通信系统及方法 |
KR1020030059862A KR100582175B1 (ko) | 2002-08-28 | 2003-08-28 | 통신 시스템 및 재생 제한 해제 방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002249415A JP4082138B2 (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 通信システム及び再生制限解除方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004086053A true JP2004086053A (ja) | 2004-03-18 |
JP4082138B2 JP4082138B2 (ja) | 2008-04-30 |
Family
ID=32056536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002249415A Expired - Fee Related JP4082138B2 (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 通信システム及び再生制限解除方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4082138B2 (ja) |
KR (1) | KR100582175B1 (ja) |
CN (1) | CN1251094C (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008123335A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | サーバによるサービス提供システムおよびサービス提供方法 |
JP2010507145A (ja) * | 2006-10-13 | 2010-03-04 | マイクロソフト コーポレーション | メディア共有サービスへのデバイスの接続 |
JP2010237918A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Softbank Mobile Corp | コンテンツ提供システム |
CN110197365A (zh) * | 2004-04-27 | 2019-09-03 | 苹果公司 | 用于共享播放列表的方法和系统 |
-
2002
- 2002-08-28 JP JP2002249415A patent/JP4082138B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-08-27 CN CNB031553575A patent/CN1251094C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2003-08-28 KR KR1020030059862A patent/KR100582175B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110197365A (zh) * | 2004-04-27 | 2019-09-03 | 苹果公司 | 用于共享播放列表的方法和系统 |
US8768788B2 (en) | 2006-06-27 | 2014-07-01 | Microsoft Corporation | Computer executed method for connecting portable computing devices to a media sharing service within a predefined proximity |
JP2010507145A (ja) * | 2006-10-13 | 2010-03-04 | マイクロソフト コーポレーション | メディア共有サービスへのデバイスの接続 |
JP2008123335A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | サーバによるサービス提供システムおよびサービス提供方法 |
JP2010237918A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Softbank Mobile Corp | コンテンツ提供システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4082138B2 (ja) | 2008-04-30 |
KR100582175B1 (ko) | 2006-05-23 |
KR20040019997A (ko) | 2004-03-06 |
CN1493997A (zh) | 2004-05-05 |
CN1251094C (zh) | 2006-04-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4492570B2 (ja) | 電子音楽装置に対するサービス提供システム | |
JP4890578B2 (ja) | コンテンツ配信システム及びコンテンツ配信方法 | |
JP4885785B2 (ja) | コンテンツデリバリーに関する改良 | |
EP1172997B1 (en) | Method and system including a server, client-terminal, computer and computer program, delivering sound data | |
JP2004265335A (ja) | 情報処理装置および方法、並びにプログラム | |
EP1286515B1 (en) | Network system of distributing protected contents through secured carrier server | |
WO2003100682A1 (en) | Information processing system | |
US20060259601A1 (en) | System, apparatus and methods for storing links to media files in network storage | |
JPWO2005033957A1 (ja) | コンテンツ取得方法 | |
JP3634742B2 (ja) | 配信システムおよび携帯電話機 | |
JP2011034582A (ja) | コンピュータにて読み取り可能なコンテンツへのアクセスを、ダウンロード可能な証明書により制御するためのシステムおよび方法 | |
JP2004265333A (ja) | 情報処理装置および方法、並びにプログラム | |
JP4264564B2 (ja) | データ受信装置、受信状況表示方法およびデータ送信方法 | |
JP4203232B2 (ja) | 通信端末および通信制御プログラム | |
JP5472159B2 (ja) | 情報端末、サーバ、接続先決定方法およびプログラム | |
JP2004240655A (ja) | コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、通信端末、プログラム及び記憶媒体 | |
JP4082138B2 (ja) | 通信システム及び再生制限解除方法 | |
JP5135042B2 (ja) | 情報配信システム及び情報通信端末 | |
JPWO2006043646A1 (ja) | 情報データの配信システム、配信方法及び情報データ記憶端末 | |
JP2004054914A (ja) | 情報処理システムおよび方法、情報提供システムおよび方法、情報処理装置および方法、人形、オブジェクト、プログラム格納媒体、並びにプログラム | |
JPWO2002021506A1 (ja) | 有料情報配信システム | |
JP2012248973A (ja) | 情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システムおよび情報処理方法 | |
JP2004295365A (ja) | プログラム配信システム及び方法、プログラム配信サーバ、ならびに、コンピュータプログラム | |
JP4184027B2 (ja) | 情報配信システム、サーバおよびコンビネーション認証方法 | |
JP2002278860A (ja) | 中継装置、通信装置、通信制御方法、通信制御プログラムおよび通信制御プログラムを記録した記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050310 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070724 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070925 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071023 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071120 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20080104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080122 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080204 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140222 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |