JP2004085945A - 音響出力装置及びそのデータ伝送制御方法 - Google Patents

音響出力装置及びそのデータ伝送制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パケットネットワーク網が狭帯域である場合に、ビデオカメラからの音声信号の伝送データ量を減らさなければならない。
【解決手段】通信端末を介してパケット通信網に音響情報を伝送する音響出力装置であって、音響信号をサンプリングしてデジタル音響データに変換するA/D変換器105と、A/D変換器105により変換された音響データを符号化するためのオーディオ符号化部107と、その符号化した符号化信号を通信端末に転送するためのプロトコル制御部114,LAN・I/F部116と、パケット通信網500の回線速度に応じて、A/D変換器105におけるサンプリング周波数及びオーディオ符号化部107による符号化方法を変更する呼制御・システム制御部115とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケット通信網に音響情報を伝送する音響出力装置及びそのデータ伝送制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、一般家庭でADSLやCATV網などの専用線を使った料金定量制のIP常時接続の運用が始まってきた。このように、家庭端末に対して、インターネットが常時接続されるようになると、今まで公衆回線網を使っていた電話やファクシミリなどの通信手段が、パケット通信網を利用したIPパケット通信で行なえるようになってくる。また、オフィス環境において、従来のイーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))で構築されていたLAN環境も、光LANなどの広帯域化が進み、数ギガバイト/秒(Gbps)の単位でのデータ伝送が可能になってきている。
【0003】
現在、動画像、音声、静止画、その他のマルチメディア情報の伝送をLAN上で行なうパケット通信端末装置は、現在、H.323として勧告化されている。このH.323の勧告に従った端末機器を使い、インターネット常時接続を利用して、利用料金定量のIP電話、テレビ電話システムなどの通信手段の実現が可能となった。
【0004】
また、上記のパケット通信端末装置における映像や音声入力機器として、ビデオカメラなどが使われることが多い。また最近、カメラ内部の信号処理のデジタル化が進んできたことから、端末への映像及び音声入力信号もデジタルで行なう技術が進んできた。特に、USB(Universal Serial Bus)という高速なシリアルインターフェースが規格化され、これを利用すれば多量のデジタル映像信号を伝送させることができる。
【0005】
図2は、パケットネットワーク網であるネットワーク202に接続された通信端末201における映像音声入力機器としてビデオカメラ200を接続したカメラシステムの構成例を示すブロック図である。
【0006】
図2において、通信端末201は、ビデオカメラ200からの映像及び音声信号を入力し、それを符号化してパケット化してネットワーク202に送信している。このネットワーク202は、例えばADSLの場合の数Kbpsから光LANにおける数Gbpsまで、その伝送帯域に大きな差があり、その伝送帯域によって通信できるパケットデータ量も変わってくる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上の構成において、パケットネットワーク網202が狭帯域である場合に、パケット通信端末201が伝送できるオーディオ・パケットデータ量が少なくなるため、ビデオカメラ200からの音声信号の伝送データ量を減らさなければならなくなり音質の劣化が免れない。
【0008】
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、パケットネットワーク網の回線速度に応じて音響信号のサンプリング周波数及びその符号化方法を最適化し、効率良く音響信号の通信を行うことができる音響出力装置及びそのデータ伝送制御方法を提供することをを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の音響出力装置は以下のような構成を備える。即ち、
パケット通信網に音響情報を伝送する音響出力装置であって、
前記パケット通信網における伝送速度を判定する判定手段と、
音響信号をサンプリングしてデジタル音響データに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された前記音響データを符号化するための音響符号化手段と、
前記音響符号化手段により符号化した符号化信号を転送するための転送手段と、
前記判定手段により判定された前記伝送速度に応じて、前記変換手段におけるサンプリング周波数及び前記音響符号化手段による符号化方法の少なくともいずれかを変更するように制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するために本発明の音響出力装置は以下のような構成を備える。即ち、
通信端末を介してパケット通信網に音響情報を伝送する音響出力装置であって、
音響信号をサンプリングしてデジタル音響データに変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された前記音響データを符号化するための音響符号化手段と、
前記音響符号化手段により符号化した符号化信号を前記通信端末に転送するための転送手段と、
前記パケット通信網の回線速度に応じて、前記変換手段におけるサンプリング周波数及び前記音響符号化手段による符号化方法の少なくともいずれかを変更するように制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するために本発明の音響出力装置のデータ伝送制御方法は以下のような工程を備える。即ち、
通信端末を介してパケット通信網に音響情報を伝送する音響出力装置におけるデータ伝送制御方法であって、
音響信号をサンプリングしてデジタル音響データに変換する変換工程と、
前記変換工程で変換された前記音響データを符号化するための音響符号化工程と、
前記音響符号化工程で符号化した符号化信号を前記通信端末に転送するための転送工程と、
前記パケット通信網の回線速度に応じて、前記変換手段におけるサンプリング周波数及び前記音響符号化手段による符号化方法の少なくともいずれかを変更するように制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態1に係る音声通信システムを説明するブロック図で、ここではH.323通信端末装置100で実現した構成例で示している。
【0014】
100は、H.323通信端末の本体を示す。101はUSBI/Fを有するビデオカメラ等の映像入力機器で、USBケーブルを介して、この通信端末100に接続されている。103はビデオモニタなどの映像出力機器、102はマイクロフォンなどの音声入力機器、104はスピーカなどの音声出力機器であり、マイクロフォン102とスピーカ104は機器として一体となり、スピーカホンとして使われることもある。106はビデオカメラ401からの映像信号を圧縮し符号化するビデオ符号化部である。108はビデオ復号部で、受信した符号化映像情報を伸長し復号してビデオモニタ103に出力する。これらビデオ符号化部106及びビデオ復号部108は、所定の例えば、H.261,H.263などの規格に基づく符号化及び復号動作を行なう。105はA/D変換器で、マイクロフォン102からの音声信号を例えば、8KHz,16KHz、44.1KHzなどの周波数によりサンプリングして音声デジタルデータに変換する。107はオーディオ符号化部で、A/D変換器105よりデジタル信号に変換された音声デジタルデータを圧縮して符号化する。109はオーディオ復号部で、受信した符号化音声情報を伸長し復号してスピーカ104に出力する。これらオーディオ符号化部107及びオーディオ復号部109は、所定の例えば,G.711,G.723.1などの規格に基づく動作を行なう。110はビデオ・オーディオコーデックであり、前述したビデオ符号化部106、オーディオ符号化部107、ビデオ復号部108、オーディオ復号部109の機能を包含し、これら機能はDSPなどで実現される。
【0015】
111は遅延処理部で、同期の維持や、ネットワークでのパケット到着ジッタを考慮して、メディアストリームに付加された遅延を処理する。また、この遅延処理部111は、オーディオ復号部109による符号化音声情報及び受信した符号化音声情報を所定期間遅延して映像情報との同期(リップ・シンク)をとるためにも設けられている。112はパケット化制御部で、符号化された映像情報及び音声情報を、それぞれビデオパケット、オーディオパケットに変換するパケット化処理を行なう。113はデパケット化制御部で、受信したビデオパケット、オーディオパケットをデパケット化し、符号化映像情報および符号化音声情報を構成させる。
【0016】
115は呼制御・システム制御部で、適切な操作のためのシグナリングを提供する。これにより提供される機能は、呼制御、能力情報交換、命令と通知のシグナリング、及び論理チャネルの開設等である。114はプロトコル制御部で、送信されるビデオ、オーディオ、データおよび制御ストリームをLAN・I/F部116に出力するために、形式に従って配置し、またLAN・I/F部116から入力されたメッセージから受信したビデオ、オーディオ、データおよび制御ストリームを取り出す。更に、それぞれのメディアタイプに応じて、論理フレーミング、シーケンス番号付加、エラー検出、エラー訂正機能を提供する。LAN・I/F部116は、網500と端末100間で必要な適応化を実行している。500はLAN或いはWANなどのパケットネットワーク網で、ADSLの場合は10BASE−Tケーブル、宅内光ファイバの場合は100BASE−T、光LANの場合は1000BASE−Tなどというように、ネットワーク環境に応じて回線速度が違ってくる。
【0017】
上記の構成に基づく動作を以下に説明する。
【0018】
電源投入前にLAN・I/F部116にLANケーブルが差し込まれている場合には電源投入時において、また電源投入済みの時には、LANケーブルがLAN・I/F116に差し込まれると、LANのネットワーク回線速度を検出する。例えば、そのLANケーブルが10BASEケーブル、100BASE或いは1000BASEであるかなどに応じて、そのLANがどのような種類の回線であるかを判定し、その回線の種類に基づいて回線速度を判定する。これはLAN・I/F部116からの信号に基づいて呼制御・システム制御部115により判定される。こうして呼制御・システム制御部115は、H.323通信端末装置100がQ931,H.245の接続手順に則ってパケット通信を開始する時に、A/D変換器105及びオーディオ符号化部107を制御して、その取得した回線速度に応じて、A/D変換器105におけるサンプリング周波数及びオーディオ符号化部107における符号化方法を設定する。例えば、ADSLでの使用時は、サンプリング周波数は8KHzとし、高圧縮のG.723.1又はG.728で符号化するように設定し、高速光LANの場合はサンプリング周波数は44.1KHzとし、この場合はほとんど圧縮をせずに無圧縮のオーディオパケットデータを送ってもよい。
【0019】
図3は、本実施の形態に係る通信端末100における通信処理を説明するフローチャートで、この処理は呼制御・システム制御部115で実行される。
【0020】
まずステップS1で、LAN・I/F116を介してLANケーブルが接続されたかどうかをみる。LANケーブルが接続されている時、或いは接続された時はステップS2に進み、そのネットワーク回線速度を検出する。ここでは例えば、10BASEケーブル、100BASE或いは1000BASEなどを検出する。次にステップS3に進み、その検出したネットワーク回線速度に応じて、A/D変換器105におけるサンプリング周波数、及びオーディオ符号化部107における符号化方法を決定する。ここでは例えば、ADSLでの使用時は、サンプリング周波数は8KHzとし、高圧縮のG.723.1又はG.728で符号化するように設定し、高速光LANの場合はサンプリング周波数は44.1KHzとし、この場合は圧縮をせずに無圧縮とする。
【0021】
図1の例では、通信端末100はビデオカメラ101及びマイクロフォン102からのデータを符号化する符号化部を有しているが、この機能はビデオカメラ101に設けられても良い。
【0022】
図4は、本発明の実施の形態2に係るビデオカメラ101aの構成を示すブロック図である。
【0023】
図4において、101aはカメラ本体を示す。201は焦点合わせ及び絞りを行なうためのレンズユニット、202はレンズユニット201を駆動するための駆動制御部である。203はCCDセンサやMOSセンサなどの撮像素子であるが、ここではCCDの場合で説明する。204は相関二重サンプリング部と自動利得制御部(以下、CDS/AGC)、205はA/D変換器で、ビデオ信号をデジタル信号に変換している。206はタイミング信号発生器(TG)で、動作タイミングを制御するためのタイミング信号を各部に供給している。207は同期信号発生器(SSG)、208は信号処理部、212はビデオ符号化部である。211はA/D変換器で、マイクロフォン102からのオーディオ信号をデジタル信号に変換している。213はオーディオ符号化部で、A/D変換器211でデジタル信号に変換されたオーディオデータを符号化している。214はビデオ・オーディオコーデックで、ビデオ符号化部212、オーディオ符号化部213の機能を包含し、この機能はDSPなどで実現される。209はカメラ101aのシステム全体を制御するシステム制御部、215はUSBコントローラであり、USBケーブル600を介しての伝送を制御している。
【0024】
図4において、レンズユニット201を通った光はCCD203上に結像され、CCD203は、TG206とSSG207から供給される信号のタイミングに合わせて、その結像した画像を電気信号に変換して出力する。こうして出力されたCCD信号は、CDS/AGC204で調整される。この調整後のCCD信号は、A/D変換器205へ供給されてデジタル画像信号に変換される。このデジタル画像信号に対して、信号処理部208で所定の色処理・ホワイトバランス調整などがデジタル的に実行され、適正レベルに調整されたデジタル信号であるY,U/V信号として出力される。また信号処理部208では、レンズユニット201を駆動するために必要なAE値や鮮鋭度信号などを取り出し、システム制御部209に出力する。これによりシステム制御部209は、レンズユニット駆動制御部202を駆動して、レンズユニット201の絞りの調整や合焦制御を行なう。また、信号処理部208から出力されたデジタル画像信号は、Y,U/Vの形式でビデオ符号化部212に供給され、画像データの圧縮、フレームレートの設定などが施される。ここでの圧縮方式は、所定の例えば、H.261,H.263,MPEG4などの規格に基づくものである。
【0025】
また、マイクロフォン102から出力された音声信号は、A/D変換器211で、例えば、8KHz,16KHz,44.1KHzなどの周波数でサンプリングされて音声デジタルデータに変換される。この音声デジタルデータは、オーディオ符号化部213に供給され、音声データの圧縮処理が施される。ここでの通信用の圧縮方式は、所定の例えば,G.711,G.723.1などの規格に基づくものである。また、A/D変換器211の出力である音声デジタルデータは、前述の圧縮処理とは別に、サンプリングされたデータのままで、パケット通信端末100への転送用にUSBコントローラ215へ供給されてもよい。こうして圧縮された、Y,U/V形式のデジタル映像及びオーディオデータは、USBケーブル600を介してパケット通信端末100へ転送される。
【0026】
図5は、本発明の実施の形態2に係る音声通信システムのパケット通信端末装置100aの構成例を中心に示すブロック図で、前述の図1と共通する部分は同じ記号で示している。
【0027】
100aは、H.323通信端末装置の本体を示す。101aは前述したビデオカメラで、USBケーブル600を介して、この通信端末100aに接続されている。305は、ビデオカメラ101aとの間のUSBインターフェースを制御するUSBホストコントローラである。103はビデオモニタなどの映像出力機器、104はスピーカなどの音声出力機器である。108はビデオ復号部で、受信した符号化映像情報を伸長し復号してビデオモニタ103に出力している。このビデオ復号部108は、所定の例えば、H.261,H.263などの規格に基づく動作を行なう。109はオーディオ復号部で、受信した符号化音声情報を伸長し復号してスピーカ104に出力しており、このオーディオ復号部109は、所定の例えばG.711,G.723.1などの規格に基づく動作を行なう。309はビデオ・オーディオコーデックであり、ビデオ復号部108及びオーディオ復号部109の機能を包含し、この機能は例えばDSPなどを用いて実現される。
【0028】
111は遅延処理部で、同期の維持や、ネットワークでのパケット到着ジッタを考慮してメディアストリームに付加された遅延を処理している。この遅延処理部111は、更に受信した符号化映像信号、符号化音声情報を所定期間遅延して映像情報との同期(リップ・シンク)をとるためにも設けられている。パケット化制御部112は、符号化された映像情報および音声情報をビデオパケット、オーディオパケットにパケット化する処理を行なう。112はデパケット化制御部で、受信したビデオパケット、オーディオパケットをデパケット化し、符号化映像情報および符号化音声情報を構成する。
【0029】
115は呼制御・システム制御部で、適切な操作のためのシグナリングを提供する。これにより提供される機能は、呼制御、能力情報交換、命令と通知のシグナリング、および論理チャネルの開設などである。114はプロトコル制御部で、送信されるビデオ、オーディオ、データおよび制御ストリームをLAN・I/F部116に出力するために、形式に従って配置し、またLAN・I/F部116から入力されたメッセージから受信したビデオ、オーディオ、データおよび制御ストリームを取り出す。更に、それぞれのメディアタイプに応じて、論理フレーミング、シーケンス番号付加、エラー検出、エラー訂正機能等を提供している。LAN・I/F部116は、網と端末100a間で必要な適応化を測り、LAN・WANなどのパケットネットワーク網500との間でのデータをやり取りしている。
【0030】
この網とのインターフェースは、ADSLの場合は10BASE−Tケーブル、宅内光ファイバの場合は100BASE−T、光LANの場合は100BASE−Tなどが使用され、そのネットワーク環境に応じて回線速度が違ってくる。上述した本実施の形態2に係る図4及び図5の構成に基づく動作を以下に説明する。
【0031】
電源投入時は、ローカルで画像を表示するために、Y,U/V形式の非圧縮のデジタル画像信号をビデオカメラ101aからパケット通信端末100aにUSBを介して転送する。このときのデータ転送形式は、アイソクロナス転送又はバルク転送で行なう。こうしてパケット通信端末100aに転送されたデジタル画像信号は、そのままデパケット化されて、ビデオモニタ103に表示される。
【0032】
ここで、通信端末100aの電源投入前に、LAN・I/F116にLANケーブルが差し込まれている場合には、その電源投入時において、また電源投入済みの時にはLANケーブルがLAN・I/F116に差し込まれた時に、そのLANケーブルの種類に基づいて、そのLANのネットワーク回線速度を判定する。例えば、10BASEケーブルであればADSL、100BASEであれば宅内光ファイバ、或いは1000BASEであれば光LANであると判定し、それぞれの回線速度を決定する。
【0033】
こうして呼制御・システム制御部115により検出された回線速度は、USBホストコントローラ305を通じてビデオカメラ101aのUSBコントローラ215に送られ、最終的にシステム制御部209に、その回線速度を示す情報が送られる。このときのデータ転送形式は、コントロール転送又はインターラプト転送で行なう。この情報を受け取ったシステム制御部209は、パケット通信端末100aがQ931,H.245の接続手順に則って、パケット通信を開始する時に、A/D変換器211及びオーディオ符号化部213を制御すべく、その回線速度に応じてサンプリング周波数および符号化方法を設定する。ここでは例えば、回線がADSLである場合はサンプリング周波数を8KHzにし、高圧縮のG.723.1又はG.728で符号化する。また高速光LANの使用時には、サンプリング周波数を44.1KHzとし、ほとんど圧縮をせずにオーディオパケットデータとして送出してもよい。
【0034】
図6は、本実施の形態2に係る通信端末100aにおける通信処理を説明するフローチャートである。
【0035】
まずステップS11で、LAN・I/F116を介してLANケーブルが接続されたかどうかをみる。LANケーブルが接続されている時、或いは接続された時はステップS12に進み、そのネットワーク回線速度を検出する。ここでは例えば、そのLANケーブルが10BASEケーブル、100BASE或いは1000BASEなどであるかに基づいて、その回線の種類を判定し、それに基づく回線速度を検出する。次にステップS13に進み、その検出したネットワーク回線速度を、USBインターフェースを介してビデオカメラ101aに伝送して通知する。
【0036】
図7は、本実施の形態2に係るカメラ101aにおける伝送制御処理を説明するフローチャートである。
【0037】
まずステップS21で、前述のステップS13で伝送されたネットワーク回線速度を受信するとステップS22に進み、パケット通信端末100aがQ931,H.245の接続手順に則って、ビデオパケット通信を開始する時に、A/D変換器211及びオーディオ符号化部213を制御して、その受信した回線速度に応じて、サンプリング周波数および符号化方法を設定する。ここでは例えば、回線がADSLである場合は、A/D変換器211におけるサンプリング周波数を8KHzにし、オーディオ符号化部213により、圧縮度の高いG.723.1又はG.728で符号化する。また一方、高速の光LANの場合には、A/D変換器211におけるサンプリング周波数を高くして44.1KHzとし、オーディオ符号化部213によりほとんど圧縮せずにオーディオパケットデータとして送出する。このようにして比較的低速の回線を使用する場合は、サンプリング周波数を低下させ、更に高圧縮で符号化して、転送するデータ量を少なく抑える。
【0038】
また高速回線を使用する場合には、サンプリング周波数を高めて音声情報をより高品位にし、かつ圧縮せずに伝送することで、その回線速度を有効に利用して効率の良い伝送を可能にしている。
【0039】
以上説明したように本実施の形態2によれば、パケットネットワーク網の回線速度に応じて、カメラからパケット通信端末へのデジタル音声情報の転送を最適化することによって、効率よく、オーディオデータのパケット通信を行なうことができる。
【0040】
(その他の実施の形態)
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステムあるいは装置に提供し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0041】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0042】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
【0043】
尚、上述の実施の形態では、音声信号を例にして説明したが本発明はこれに限定されるものでなく、例えば音楽や各種音情報を含む音響信号であっても良いことはもちろんである。
【0044】
また、本実施の形態では、通信端末と映像及び音声入出力機器であるビデオカメラとが別体の場合で説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、通信端末と映像及び音声入出力機器であるビデオカメラとが一体となった通信端末に適用してもよい。
【0045】
以上説明したように本実施の形態によれば、パケットネットワーク網の回線速度に応じて、音声信号のサンプリング、符号化を最適化することによって、効率よくオーディオパケット通信を行なうことができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、パケットネットワーク網の回線速度に応じて効率良く音響信号の通信を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパケット通信端末装置の構成を示すブロック図である。
【図2】従来のカメラシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るパケット通信端末装置における処理を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2に係るカメラの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係るパケット通信端末装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るパケット通信端末装置における処理を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2に係るカメラにおける処理を説明するフローチャートである。

Claims (10)

  1. 通信端末を介してパケット通信網に音響情報を伝送する音響出力装置であって、
    音響信号をサンプリングしてデジタル音響データに変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換された前記音響データを符号化するための音響符号化手段と、
    前記音響符号化手段により符号化した符号化信号を前記通信端末に転送するための転送手段と、
    前記パケット通信網の回線速度に応じて、前記変換手段におけるサンプリング周波数及び前記音響符号化手段による符号化方法の少なくともいずれかを変更するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする音響出力装置。
  2. 前記パケット通信網の回線速度は、前記通信端末に接続された通信ケーブルの種類に基づいて決定されることを特徴とする請求項1に記載の音響出力装置。
  3. 前記転送手段は、USBを介して前記通信端末に前記符号化信号を転送することを特徴とする請求項1に記載の音響出力装置。
  4. 前記パケット通信網の回線速度は、前記通信端末から通知されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音響出力装置。
  5. 通信端末を介してパケット通信網に音響情報を伝送する音響出力装置におけるデータ伝送制御方法であって、
    音響信号をサンプリングしてデジタル音響データに変換する変換工程と、
    前記変換工程で変換された前記音響データを符号化するための音響符号化工程と、
    前記音響符号化工程で符号化した符号化信号を前記通信端末に転送するための転送工程と、
    前記パケット通信網の回線速度に応じて、前記変換手段におけるサンプリング周波数及び前記音響符号化手段による符号化方法の少なくともいずれかを変更するように制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする音響出力装置におけるデータ伝送制御方法。
  6. 前記パケット通信網の回線速度は、前記通信端末に接続された通信ケーブルの種類に基づいて決定されることを特徴とする請求項5に記載のデータ伝送制御方法。
  7. 前記転送工程では、USBを介して前記通信端末に前記符号化信号を転送することを特徴とする請求項5に記載のデータ伝送制御方法。
  8. 前記パケット通信網の回線速度は、前記通信端末から通知されることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載のデータ伝送制御方法。
  9. 請求項5乃至8のいずれか1項に記載のデータ伝送制御方法を実行するプログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
  10. パケット通信網に音響情報を伝送する音響出力装置であって、
    前記パケット通信網における伝送速度を判定する判定手段と、
    音響信号をサンプリングしてデジタル音響データに変換する変換手段と、
    前記変換手段により変換された前記音響データを符号化するための音響符号化手段と、
    前記音響符号化手段により符号化した符号化信号を転送するための転送手段と、
    前記判定手段により判定された前記伝送速度に応じて、前記変換手段におけるサンプリング周波数及び前記音響符号化手段による符号化方法の少なくともいずれかを変更するように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする音響出力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009512902A (ja) * 2005-10-24 2009-03-26 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 信号処理で時間遅延を補償する方法

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