JP2004085414A

JP2004085414A - 点検装置

Info

Publication number: JP2004085414A
Application number: JP2002248180A
Authority: JP
Inventors: Tomoji Omiya; 近江谷　知司; Taisuke Watanabe; 渡辺　泰介
Original assignee: Toshiba Engineering Corp; Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Engineering Corp; Toshiba Corp
Priority date: 2002-08-28
Filing date: 2002-08-28
Publication date: 2004-03-18

Abstract

【課題】放射能を有する可能性のエリアにおける高所の配管、機器の点検を行なう前の事前作業を少なくし、作業効率の向上を図り、高所の作業の安全を確保することのできる点検装置を得ることにある。
【解決手段】移動台車１と、この移動台車上に昇降および水平方向移動自在に設けられた点検員の作業部を有する点検架台３と、被点検物近傍の作業エリアの放射線量を測定する放射線量測定装置５と、前記点検架台に設けられた前記放射線量測定装置によって求められた前記作業エリアの放射線量に応じて前記作業部の遮へい量が制御される遮へい装置とから成ることを特徴とする点検装置を提供する。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射能を有する可能性のあるエリアを点検する点検装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
以下、図４を参照して放射能を有する可能性のあるエリアである例えば原子力発電所における被点検物となる配管、機器の従来における点検方法を説明する。
【０００３】
図４において、原子力発電所内では、２〜３ｍ以上の高さに設置されている機器、配管２０の点検には適当な足場がなく、近寄ることが困難な場所がある。この様な場所については足場２１を組み、高線量区域の場合には、配管等の周囲に遮へい２２を施工し、作業エリアの雰囲気線量を下げて作業を実施していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
従来の原子力発電所の高所の配管、機器の点検においては点検する前に接近用の足場の設置及び遮へいの設置等の作業を準備するという課題があった。
【０００５】
本発明は、この点検作業の事前作業を少なくし、作業効率の向上を図り、高所の作業の安全を確保することのできる点検装置を得ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項１記載の本発明においては、移動台車と、この移動台車上に昇降および水平方向移動自在に設けられ点検員の作業部を有する点検架台と、被点検物近傍の作業エリアの放射線量を測定する放射線量測定装置と、前記点検架台に設けられ前記放射線量測定装置によって求められた前記作業エリアの放射線量に応じて前記作業部の遮へい量が制御される遮へい装置とから成ることを特徴とする点検装置を提供する。
【０００７】
また、請求項２記載の本発明においては、前記点検架台には前記被点検物を撮像する撮像装置と、この撮像装置にて撮像された画像を表示するモニタと、前記被点検物を取り扱えるマニュプレータを有することを特徴とする請求項１記載の点検装置を提供する。
【０００８】
さらに請求項３記載の本発明においては、前記撮像装置にて撮像された画像を表示するモニタと、前記移動台車、マニュプレータおよび点検架台の移動制御を行なう遠隔装置を点検エリア外に設置したことを特徴とする請求項２記載の点検装置を提供する。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第１の実施の形態を図１を参照して説明する。
ここで図１（ａ）は点検装置の側面図を示し、図１（ｂ）は点検装置の上面図を示している。
【００１０】
図１において、下部に車輪１０を有し、移動自在な移動台車１の上には、リンク機構１１，１２によって点検員の作業部となる作業台９を有する点検架台３を上下、水平方向に移動自在に支持する昇降装置２が設けられている。
【００１１】
この点検架台３には被点検物となる配管、機器（図示せず）近傍の作業エリアの放射線量を測定する放射線量測定装置５が配置されている。
【００１２】
この放射線量測定装置５で測定された放射線量はモニタ４に表示され、さらに放射線量に応じて点検架台３の遮へい板８が自動的に開閉制御される。なお、この遮へい制御は遮へい板の代りに内部の遮へい材（例えば水）を自動的に増減させる遮へい装置として良いことはもちろんである。
【００１３】
また、上記遮へい板８は回転式として開閉制御しても良く、さらには遮へい物の方向に向けて回転させる形状としても良い。
【００１４】
よって、放射線を有する可能性のあるエリアにおいても、自由に移動、昇降し、かつ遮へいも自動的に行なわれるので高所の作業においても安全に作業効率の向上を図ることができる。
【００１５】
次に、図２を参照して本発明の第２の実施の形態に係る点検装置を説明する。ここで、図２（ａ）は点検装置の側面図を示し、図２（ｂ）は点検装置の上面図を示しており、図１と同一部分には同一符号を付し、その部分の構成の説明は省略する。
【００１６】
図２において、点検架台３には、撮像装置であるテレビカメラ６およびマニュプレータ７が配置されている。
【００１７】
以上の構成によって、放射線量測定装置５により作業エリアの放射線計測の結果、放射線の高い場所の作業を行う場合には、点検架台３内部の作業台９からテレビカメラ６によって撮像された画像をモニタ４を見ながら、マニュプレータ７を操作して点検架台３の遮へいされた箇所から、当該配管、機器の点検及び検査を行うことが出来る。
【００１８】
よって、放射線量の高い場所においても安全にかつ速やかに効率良く点検作業を行なうことができる。
【００１９】
次に、図３を参照して本発明の第３の実施の形態に係る点検装置を説明する。ここで、図３（ａ）は点検装置の側面図を示し、図３（ｂ）は点検装置の上面図を示しており、図１および図２と同一部分には同一符号を付し、その部分の構成の説明は省略する。
【００２０】
図３において、テレビカメラ６で撮像された画像を表示するモニタ１３と、移動台車１、昇降装置２、マニュプレータ７の移動制御を行なう遠隔装置１４は移動台車１とケーブル１５を介して接続または無線で連絡されており、この遠隔装置１４は車輪１５によって移動でき、放射線量の低い点検エリア外に設置することができる。
【００２１】
よって、高線量で、運転中には容易に検査員が近づけない点検エリアの高所の配管、機器の点検、監視は遠隔装置１４をエリア外に設置して、移動台車１を当該配管、機器の設置場所まで移動し、点検架台３を昇降装置２により当該配管、機器の近傍まで接近させ、点検架台３に設置したテレビカメラ６及びマニュプレータ７により、遠隔で行うことができる。
【００２２】
【発明の効果】
本発明によれば、放射線量の高い、高所の配管、機器の点検での作業員、検査員の安全性の向上、被ばくの低減を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の点検装置の第１の実施の形態を示し、（ａ）はその側面図、（ｂ）は上面図。
【図２】本発明の点検装置の第２の実施の形態を示し、（ａ）はその側面図、（ｂ）は上面図。
【図３】本発明の点検装置の第３の実施の形態を示し、（ａ）はその側面図、（ｂ）は上面図。
【図４】点検方法の従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
１・・・移動台車、２・・・昇降装置、３・・・点検架台、４・・・モニタ、
５・・・放射線量測定装置、６・・テレビカメラ、７・・・マニュプレータ、
８・・・遮へい板、９・・・作業台、１０・・・車輪、
１１，１２・・・リンク機構、１３・・・モニタ、１４・・・遠隔装置、
１５・・・車輪、２０・・・配管、２１・・・足場、２２・・・遮へい。

Claims

移動台車と、この移動台車上に昇降および水平方向移動自在に設けられ点検員の作業部を有する点検架台と、被点検物近傍の作業エリアの放射線量を測定する放射線量測定装置と、前記点検架台に設けられ前記放射線量測定装置によって求められた前記作業エリアの放射線量に応じて前記作業部の遮へい量が制御される遮へい装置とから成ることを特徴とする点検装置。
前記点検架台には前記被点検物を撮像する撮像装置と、この撮像装置にて撮像された画像を表示するモニタと、前記被点検物を取り扱えるマニュプレータを有することを特徴とする請求項１記載の点検装置。
前記撮像装置にて撮像された画像を表示するモニタと、前記移動台車、マニュプレータおよび点検架台の移動制御を行なう遠隔装置を点検エリア外に設置したことを特徴とする請求項２記載の点検装置。