JP2004085265A - 結露センサ付き窓ガラス - Google Patents

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Katsumi Kueda
久枝 克巳
Seiichi Miyasaka
宮坂 誠一
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Abstract

【課題】簡単な構成でフロントガラス等の曇りやその解消状態を速い応答性で検知するとともに、洗浄剤や塵埃に対する保護機能を高めて耐久性を向上させ、低コストで実現可能な結露センサ付き窓ガラスを提供する。
【解決手段】窓ガラス2の表面上に設けた通気口を有する保護カバー3と、前記保護カバー3内部に前記表面上に面接触する結露検出素子5を備え、前記通気口の開口部3bに永久分極した誘電体繊維からなる静電フィルタ4を備える。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のフロントガラスやリアガラス等の表面付近での湿度や結露を検出するための結露センサ付き窓ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のフロントガラスやリアガラス等は、雨の日などに曇りを生じて運転者の視界を妨げ運転の支障になることが多い。この曇りはガラス表面での結露であり、これを取り除くために、通常エアーコンディショナーの温風又は除湿風をガラス表面に吹付けるデフロスターが備わる。また、さらに効果的に曇りを取り除くために電熱ヒータをガラスに装着した電熱風防ガラスも実用化されている。
【0003】
しかしながら、これらの装置は運転者自身が視覚で曇りを察知し、スイッチを手動で入れるものであり、前方から目をそらすこともあり操作が面倒である。このため結露センサを用いて曇りを検出し、自動的にデフロスターや電熱ヒータをオン/オフさせる曇取り構造が実用化されている。
【0004】
例えばフロントガラスが冷たい外気で冷えると、フロントガラスの温度が低下し、これが湿度に応じた露点温度以下になるとガラス表面に細かい水滴が付着して結露が生じる。結露センサはこの結露状態を検出する。この結露センサは、フロントガラス表面(主結露面)に台座を接合し、この台座上に結露検出素子を搭載し、結露状態に応じた電気抵抗値の変化から結露を検知するものである。
【0005】
従来の結露センサが▲1▼実開昭62−135952号公報および▲2▼特開平8−122290号公報に記載されている。
【0006】
上記▲1▼の公報記載の結露センサは、結露センサの通気口に設けられたフィルタの安定した付着状態の確保等を目的として、結露センサのケースの通気口に、該ケースの内側からフィルタを設け、このフィルタを該フィルタと感湿部が設けられた基板との間に介在する保持具により通気口に固定する構成としている。
【0007】
また、上記▲2▼の公報記載の結露センサは、フロントガラス等の曇りと、曇りの解消を速い応答性で検知することを目的として、結露を感知し電気信号に変換する結露検出素子と、主結露面に密着する部分と主結露面と空隙を隔てて対向する部分とを有する台座を備え、前記台座の対向する部分に結露検出素子を密着して設置した構造としている。
【0008】
さらに上記▲2▼の公報では、台座やカバー等に通気孔を設け、この通気孔を撥水性及び撥油性の加工をしたPTFE多孔膜で覆って洗浄剤等の侵入阻止を図った結露センサを開示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記▲1▼、▲2▼の公報記載の結露センサでは、ケースが感湿部の周囲全体を覆うとともにフィルタが介在するため、通気性の面から感湿部の応答性が十分でない。また、結露検出素子を洗浄剤や塵埃等の各種汚染物資から保護するためにフィルタもしくは多孔膜を使用しているが、保護性能を上げるためにはフィルタもしくは多孔膜の孔径を十分に小さくする必要がある。
【0010】
しかしながら、フィルタもしくは多孔膜の孔径を小さくすると、通気性は悪化し感湿部の応答性が更に遅くなる。かつフィルタもしくは多孔膜の孔自身に対しても塵埃などの異物の目詰まりが発生しやすくなる。
【0011】
一方、上記フィルタもしくは多孔膜の孔径を大きくすれば、通気性は良くなり感湿部の応答性は改善されるが、本来の目的である結露検出素子の洗浄剤や塵埃等各種汚染物質からの保護性能は低下する。また、たばこの煙等の微粒子汚染物質は一層孔部を通り抜けやすくなり、結露検出素子表面にたばこの煙中の微粒子が付着することになり、検出素子の機能を損なうおそれがある。
【0012】
この通気口に撥水性および撥油性のPTFE多孔膜加工を施して洗浄剤等の侵入を防止する方法を用いると、加工プロセスが面倒になりコストの上昇を来たす。
【0013】
本発明は上記従来技術を考慮したものであって、簡単な構成で、フロントガラス等の曇りやその解消状態を速い応答性で検知するとともに、洗浄剤、塵埃、たばこの煙等の各種微粒子に対する保護機能を高めて耐久性を向上させ、低コストで実現可能な結露センサの提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、窓ガラスと、窓ガラスの表面上に設けた少なくとも1つ以上の通気口を有する保護カバーと、前記保護カバー内部に前記表面上に面接触する結露検出素子とを備え、前記通気口の開口部に永久分極した誘電体繊維からなる静電フィルタを備えることを特徴とする結露センサ付き窓ガラスを提供する。
【0015】
この構成によれば、通気口より侵入する洗浄剤、塵埃、たばこの煙等の各種汚染物質の粒子を、フィルタや多孔膜の孔径の大きさを各種汚染物質の粒子サイズより小さくすることによってのみ捕獲されるだけでなく、静電フィルタの永久帯電した誘電体繊維による静電気力によっても捕獲される。このため孔径の大きさを各種汚染物質の粒子サイズより大きくしても十分な捕獲性能が得られ、感湿部の応答性を維持したまま洗浄剤、塵埃、たばこの煙などの各種汚染物質に対する結露検出素子の保護が行える。
【0016】
好ましい構成例では、前記静電フィルタのフィルタ通過風速が0.1〜1.0m/秒の場合、フィルタによる圧力損失が0.1〜100Paであることを特徴としている。
【0017】
一般的な自動車内の風速である0.1〜1.0m/秒の場合、圧力損失が0.1Pa以下ではフィルタとしての汚染物質を遮蔽する効果が不十分になる場合があり、また一方100Pa以上になると通気性が悪く検知性能が低下する場合がある。
【0018】
また、他の好ましい構成例では、前記静電フィルタのフィルタ通過風速が0.1〜1.0m/秒の場合、粒径0.3〜1.0μmの微粒子粉塵の捕集効率が20〜95%であることを特徴としている。
【0019】
一般的な自動車内の風速である0.1〜1.0m/秒の場合、汚染物質の粒度分布が0.3〜1.0μmの範囲が最も大きいので、この粒度分布の範囲で、捕集効率が20〜95%と設定することが、最も効率がよい。すなわち、粒経が0.3μm以上の近傍で補修効率を20%以上にしようとすると、粒経が1.0μm以下の近傍で通気性が悪くなるため検知性能が低下してしまう場合がある。
【0020】
したがって、前記条件のフィルタを使用することで、結露検出素子の良好な応答特性を得られるとともに、洗浄剤や塵埃およびたばこの煙に対するフィルタ効果も得られた。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態に係わる結露センサを示し、(A)は斜視図、(B)は(A)のガラス面に垂直な断面における断面図である。
【0022】
この結露センサ1は、フロントガラス2上に接合したカバー3と、このカバー3の開口面3bに配設された静電フィルタ4と、フロントガラス2上のカバー3で囲まれた領域内でフロントガラス2上に配設された結露検出素子5と、この結露検出素子5に接続されるリード線6とにより構成される。
【0023】
カバー3は、例えば樹脂材料からなるコ字状断面形状であり、その両側の側壁3aの底面がフロントガラス2に接着剤などにより接合される。このカバー3の両端の開口面3bを通して空気が矢印Aのように流れ、図で開口下向きのコ字状カバー3内に流通路が形成される。カバー3の両端の開口面3bには静電フィルタ4が取り付けられている。
【0024】
これによりカバー3およびその両側の側壁3aにより、結露検出素子5を通る空気の流通路を形成するとともに、機械的接触などから結露検出素子5を保護する。
【0025】
カバー3の両端の開口面3bに取り付けられた静電フィルタ4は、カバー3内部の結露検出素子5に洗浄剤および塵埃などが入り込むのを阻止する。かつ、たばこの煙などの微粒子に対しては静電フィルタ4の永久に帯電した誘電体繊維による静電気力によって捕獲し、結露検出素子5を保護する。また、ケース3内への通気性ついては静電フィルタ4の微粒子の捕獲性能を犠牲にすることなく、静電フィルタ4の開口率を比較的大きく確保できる。
【0026】
リード線6は、カバー3の側壁3aを切り欠いて挿通する。リード線6はカバー3の開口面3bに取り付けられた静電フィルタ4を切り欠いて挿通させてもよい。
【0027】
当該実施例で使用した静電フィルタ4は永久分極したポリプロピレン誘電体繊維からなる不織布状の(住友スリーエム社製:登録商標フィルタレット)を用いた。当該静電フィルタ4について、フィルタ通過風速が0.2m/秒において圧力損失が0.5〜5Paおよび、粒径0.3〜1.0μmの微粒子粉塵に対する捕集効率が20〜50%のものを使用し、洗浄剤や塵埃およびたばこの煙等に対する十分なフィルタ性能が得られ、カバー3内部の結露検出素子5に到達しにくいことが実験で確認された。
【0028】
図2は、結露センサの取り付け方向の説明図である。図の例は前述のカバーおよびフィルタのガラス面に平行な断面における断面図である。
【0029】
結露センサ1は、例えば自動車のフロントガラス2の上隅部等の視界の邪魔にならない位置に取り付けられる。この場合には、デフロスターなどからの気流はほとんど影響せず、塵埃や洗浄剤の泡やたばこの煙の影響のみを考慮して取り付け方向を定める。フロントガラスの上隅部に配置した場合には、カバー3の側壁3aを図示したように水平に配置してその静電フィルタ4取り付け面を横方向に向ける。この配置方向にすることにより、洗浄剤の泡がカバー3内部の結露検出素子5に達しにくいことが実験で確認された。
【0030】
一方、結露センサ1を例えば、フロントガラス2の下縁部等のデフロスターの影響がある位置に取り付ける場合には、デフロスターによる上下方向の気流が円滑に流れかつ塵埃や洗浄剤やたばこの煙が入った場合に内部に滞留しにくいように、カバー3の側壁3aを縦方向に配設してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、両端が開口したコ字状断面のカバー内が空気の流通路となり、この流通路内に配設された結露検出素子に対して十分に良好な空気の流れが確保され検出素子の応答性が高まる。これとともに、カバー開口面を静電フィルタで覆うことにより、カバー内への空気の流入の低下を最小限に留め、カバー内に侵入しようとする洗浄剤や塵埃やたばこの煙等の各種汚染物質を遮断し、検出素子が保護される。これにより結露センサの劣化が抑制され実質上耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成説明図
【図2】本発明の結露センサの取付け方向説明図
【符号の説明】
1:結露センサ
2:フロントガラス
3:カバー
3a:側壁
3b:開口面
4:静電フィルタ
5:結露検出素子
6:リード線

Claims (3)

  1. 窓ガラスと、窓ガラスの表面上に設けた少なくとも1つ以上の通気口を有する保護カバーと、前記保護カバー内部に前記表面上に面接触する結露検出素子とを備え、前記通気口の開口部に永久分極した誘電体繊維からなる静電フィルタを備えることを特徴とする結露センサ付き窓ガラス。
  2. 前記静電フィルタのフィルタ通過風速が0.1〜1.0m/秒の場合、フィルタによる圧力損失が0.1〜100Paである請求項1に記載の結露センサ付き窓ガラス。
  3. 前記静電フィルタのフィルタ通過風速が0.1〜1.0m/秒の場合、粒径0.3〜1.0μmの粉塵の捕集効率が20〜95%である請求項1または2に記載の結露センサ付き窓ガラス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010540340A (ja) * 2007-10-01 2010-12-24 オート・エレクトロニック・コーポレーション 車窓ガラスの曇り検出装置
CN106932001A (zh) * 2015-12-29 2017-07-07 法雷奥汽车内部控制(深圳)有限公司 用于车辆传感器的壳体

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