JP2004084454A - 外回り部材の劣化状況予測プログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、並びに劣化状況予測装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外回り部材の劣化状況との関係を劣化予測ルールとして予め記録しておく劣化予測ルール記憶手段、全国各地のうちで劣化状況を予測しようとする地点を入力する入力手段、予測地点の過去の気象データを気象データ記録手段から読み出し、気象予測ルールを気象予測ルール記録手段から読み出し、当該気象データを当該気象予測ルールに基づき補正して、第1の予測値を得る第1予測値取得手段、角度補正ルール記録手段から角度補正ルールを読み出し、第1の予測値を当該角度補正ルールに基づき補正して、第2の予測値を得る第2予測値取得手段、劣化予測ルール記録手段から劣化予測ルールを読み出し、第2の予測値を当該劣化予測ルールに基づき補正して、第3の予測値を得る第3予測値取得手段、および第3の予測値を出力する出力手段から構成される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、外回り部材の劣化状況予測プログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、並びに劣化状況予測装置に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、建物の外回り部材の修理・交換時期を判断するために必要な外回り部材の劣化状況の予測を行うシステムに有用な、全国各地で観測されている気象データをもとに全国各地で施工されている外回り部材の劣化状況を予測することのできる、新しい外回り部材の劣化状況予測プログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、並びに劣化状況予測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、外装材、瓦、雨樋などの建物外回り部材の修理・交換時期を判断するために、外回り部材の将来の劣化状況を予測することが行われている。この予測は、促進耐候性試験機、熱冷サイクル試験機、汚れ試験機などの促進試験機および屋外暴露試験の試験結果から、技術者の経験に基づいて行われることがしばしばである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、促進試験機は、一般に、任意のストレスを外回り部材に過剰に負荷する構造になっていることから、実際の施工環境における劣化状況と異なる劣化状況を示すことも多く、必ずしも劣化状況を促進させたものとはならず、予測の精度が悪いという問題があった。
【0004】
また、屋外暴露試験の場合には、劣化状況の結果を得るのに時間を要するという問題があり、暴露期間中に外回り部材の改良等が行われると、予測結果の利用価値がなくなってしまうこともあった。
【0005】
さらに、これらの試験結果によって得られた予測は、任意の単一のストレス下における劣化予測であることから、全国各地に施工される外回り部材についての各地毎の劣化状況は予測できないという問題もあった。
【0006】
この出願の発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を解消し、コンピュータを用いて、外回り部材の劣化状況を全国各地ごとに、また、施工状況ごとに、短時間で簡便に、しかも正確に予測することができる、新しい外回り部材の劣化状況予測プログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、並びに劣化状況予測装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、全国各地に施工されている外回り部材の劣化状況を予測するためにコンピュータを、全国各地の過去の気象データを予め記録しておく気象データ記録手段、気象データから将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールを予め記録しておく気象予測ルール記録手段、気象データを任意の角度面における気象データに補正する角度補正ルールを予め記録しておく角度補正ルール記録手段、気象データと外回り部材の劣化状況との関係を劣化予測ルールとして予め記録しておく劣化予測ルール記録手段、全国各地のうちで劣化状況を予測しようとする地点を入力する入力手段、予測地点の過去の気象データを気象データ記録手段から読み出し、気象予測ルールを気象予測ルール記録手段から読み出し、当該気象データを当該気象予測ルールに基づき補正して、第1の予測値を得る第1予測値取得手段、角度補正ルール記録手段から角度補正ルールを読み出し、第1の予測値を当該角度補正ルールに基づき補正して、第2の予測値を得る第2予測値取得手段、劣化予測ルール記録手段から劣化予測ルールを読み出し、第2の予測値を当該劣化予測ルールに基づき補正して、第3の予測値を得る第3予測値取得手段、および第3の予測値を出力する出力手段、として機能させることを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラムを提供する。
【0008】
また、第2には、全国各地に施工されている外回り部材の劣化状況を予測するためにコンピュータを、全国各地の過去の気象データを予め記録しておく気象データ記録手段、気象データから将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールを予め記録しておく気象予測ルール記録手段、気象データを任意の角度面における気象データに補正する角度補正ルールを予め記録しておく角度補正ルール記録手段、気象データと外回り部材の劣化状況との関係を劣化予測ルールとして予め記録しておく劣化予測ルール記録手段、全国各地のうちで劣化状況を予測しようとする地点を入力する入力手段、予測地点の過去の気象データを気象データ記録手段から読み出し、気象予測ルールを気象予測ルール記録手段から読み出し、当該気象データを当該気象予測ルールに基づき補正して、第1の予測値を得る第1予測値取得手段、角度補正ルール記録手段から角度補正ルールを読み出し、第1の予測値を当該角度補正ルールに基づき補正して、第2の予測値を得る第2予測値取得手段、劣化予測ルール記録手段から劣化予測ルールを読み出し、第2の予測値を当該劣化予測ルールに基づき補正して、第3の予測値を得る第3予測値取得手段、および第3の予測値を出力する出力手段、として機能させることを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供する。
【0009】
また、第3には、全国各地に施工されている外回り部材の劣化状況を予測するためにコンピュータを、全国各地の過去の気象データを予め記録しておく気象データ記録手段、気象データから将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールを予め記録しておく気象予測ルール記録手段、気象データを任意の角度面における気象データに補正する角度補正ルールを予め記録しておく角度補正ルール記録手段、気象データと外回り部材の劣化状況との関係を劣化予測ルールとして予め記録しておく劣化予測ルール記録手段、全国各地のうちで劣化状況を予測しようとする地点を入力する入力手段、予測地点の過去の気象データを気象データ記録手段から読み出し、気象予測ルールを気象予測ルール記録手段から読み出し、当該気象データを当該気象予測ルールに基づき補正して、第1の予測値を得る第1予測値取得手段、角度補正ルール記録手段から角度補正ルールを読み出し、第1の予測値を当該角度補正ルールに基づき補正して、第2の予測値を得る第2予測値取得手段、劣化予測ルール記録手段から劣化予測ルールを読み出し、第2の予測値を当該劣化予測ルールに基づき補正して、第3の予測値を得る第3予測値取得手段、および第3の予測値を出力する出力手段、として機能させることを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置を提供する。
【0010】
また、第4には、全国各地に施工されている外回り部材の劣化状況を予測する装置であって、全国各地の過去の気象データを予め記録しておく気象データ記録手段、気象データから将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールを予め記録しておく気象予測ルール記録手段、気象データを任意の角度面における気象データに補正する角度補正ルールを予め記録しておく角度補正ルール記録手段、気象データと外回り部材の劣化状況との関係を劣化予測ルールとして予め記録しておく劣化予測ルール記録手段、全国各地のうちで劣化状況を予測しようとする地点を入力する入力手段、予測地点の過去の気象データを気象データ記録手段から読み出し、気象予測ルールを気象予測ルール記録手段から読み出し、当該気象データを当該気象予測ルールに基づき補正して、第1の予測値を得る第1予測値取得手段、角度補正ルール記録手段から角度補正ルールを読み出し、第1の予測値を当該角度補正ルールに基づき補正して、第2の予測値を得る第2予測値取得手段、劣化予測ルール記録手段から劣化予測ルールを読み出し、第2の予測値を当該劣化予測ルールに基づき補正して、第3の予測値を得る第3予測値取得手段、および第3の予測値を出力する出力手段、を備えたことを特徴とする外回り部材の劣化状況予測装置を提供する。
【0011】
また、第5には、前記気象データ記録手段に記録されている前記全国各地の過去の気象データは、観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、および全天日射量データであり、前記角度補正ルール記録手段に記録されている前記角度補正ルールは、前記気象データ記録手段に記録されている観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、および全天日射量データより、任意の角度面における日射量および紫外線量を算出する日射量・紫外線量算出ルールである、ことを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラム、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または外回り部材の劣化状況予測装置を提供する。
【0012】
また、第6には、前記気象データ記録手段に記録されている前記全国各地の過去の気象データは、観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、全天日射量データ、および気温データであり、前記角度補正ルール記録手段に記録されている前記角度補正ルールは、前記気象データ記録手段に記録されている観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、全天日射量データ、および気温データより、任意の角度面における表面温度を算出する表面温度算出ルールである、ことを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラム、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または外回り部材の劣化状況予測装置を提供する。
【0013】
また、第7には、前記気象データ記録手段に記録されている前記全国各地の過去の気象データは、雨量データ、風向データ、および風速データであり、前記角度補正ルール記録手段に記録されている前記角度補正ルールは、前記気象データ記録手段に記録されている雨量データ、風向データ、および風速データより、任意の角度面における降雨量を算出する降雨量算出ルールである、ことを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラム、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または外回り部材の劣化状況予測装置を提供する。
【0014】
また、第8には、前記気象データ記録手段に記録されている前記全国各地の過去の気象データは、観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、全天日射量データ、気温データ、雨量データ、風向データ、および風速データであり、前記角度補正ルール記録手段に記録されている前記角度補正ルールは、前記気象データ記録手段に記録されている観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、および全天日射量データより、任意の角度面における日射量および紫外線量を算出する日射量・紫外線量算出ルールと、前記気象データ記録手段に記録されている観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、全天日射量データ、および気温データより、任意の角度面における表面温度を算出する表面温度算出ルールと、前記気象データ記録手段に記録されている雨量データ、風向データ、および風速データより、任意の角度面における降雨量を算出する降雨量算出ルールとのうちの少なくとも2つ以上からなる、ことを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラム、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または外回り部材の劣化状況予測装置を提供する。
【0015】
また、第9には、前記第3の予測値を出力する手段は、第3の予測値を数値出力する機能を有する、ことを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラム、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または外回り部材の劣化状況予測装置を提供する。
【0016】
また、第10には、前記第3の予測値を出力する手段は、複数の第3の予測値と現状における数値から劣化予測曲線を作成し出力する機能を有する、ことを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラム、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または外回り部材の劣化状況予測装置を提供する。
【0017】
また、第11には、前記第3の予測値を出力する手段は、画像処理によって現状の部材の画像の数値を第3の予測値に変化させた画像を作成し出力する機能を有する、ことを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラム、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または外回り部材の劣化状況予測装置を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、この出願の発明に従ったシステム構成を例示したものであり、図2は、この出願の発明により実行される処理フローを例示したものである。
【0019】
[1.システム構成]
図1のシステム構成では、
各種入力のためのキーボード等の入力装置(1)、
各種出力のためのディスプレイやプリンタ、補助記憶装置等の出力装置(2)、
各種処理を行う中央処理装置(3)、
中央処理装置へ指令を出す制御プログラム(41)を有するメインメモリ(4)、および
全国各地の過去の気象データが記録された気象データファイル(51)と気象データから将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールが記録された気象予測ルールファイル(52)と気象データを任意の角度面における気象データに補正する角度補正ルールが記録された角度補正ルールファイル(53)と気象データと外回り部材の劣化状況との関係が劣化予測ルールとして記録された劣化予測ルールファイル(54)とを有するファイル装置(5)、
が備えられている。
【0020】
この場合、まず、入力装置(1)から、全国各地のうちで劣化状況を予測しようとする地点が入力指定される。このとき、予測しようとする時期、劣化現象、施工状態(外回り部材の角度面等)、部材の画像、画像における色の数値なども入力指定される。
【0021】
中央処理装置(3)は、メインメモリ(4)中の制御プログラム(41)の指令を受け、ファイル装置(5)中の気象データファイル(51)から、劣化状況を予測しようとする上記入力された地点(予測地点と呼ぶこととする)の過去の気象データを読み出す。ここで、気象データファイル(51)には予め過去の気象データが全国の各地点に対応して記録されているので、予測地点に対応する過去の気象データを検索し、読み出せばよい。読み出す過去データは、長い期間に渡って蓄積されたもの程好ましく、たとえば数年〜数十年間(5〜20年間など)とすることができる。
【0022】
ついで、中央処理装置(3)は、メインメモリ(4)中の制御プログラム(41)の指令を受け、ファイル装置(5)中の気象予測ルールファイル(52)から、将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールを読み出し、当該気象予測ルールに基づいて上記気象データを補正して、予測地点の将来の気象状況の予測値(第1の予測値と呼ぶこととする)を決定する。
【0023】
また、第1の予測値は、気象予測ルールを用いることなく、過去のデータそのものを同予測値として再利用して使用してもよい。
【0024】
さらに、中央処理装置(3)は、メインメモリ(4)中の制御プログラム(41)の指令を受け、ファイル装置(5)中の角度補正ルールファイル(53)から、劣化状況を予測しようとする前記入力された施工状態としての角度面(予測角度面と呼ぶこととする)に対する角度補正ルールを読み出し、当該角度補正ルールに基づいて第1の予測値を補正して、予測地点における予測角度面での気象状況の予測値(第2の予測値と呼ぶこととする)を決定する。
【0025】
最後に、中央処理装置(3)は、メインメモリ(4)中の制御プログラム(41)の指令を受け、ファイル装置(5)中の劣化予測ルールファイル(54)から、予測しようとする前記入力された劣化現象(予測劣化現象と呼ぶこととする)に対する劣化予測ルールを読み出し、当該劣化予測ルールに基づいて第2の予測値を補正して、予測地点における予測角度面での予測劣化現象についての劣化状況の予測値(第3の予測値と呼ぶこととする)を決定する。
【0026】
第3の予測値としては、主に色を表示する際に用いられる値が使用される。具体的には、マンセル表示系、XYZ表示系、X10Y10Z10表示系、Lab表示系、L*a*b*表示系、HVC表示系(RGB表示系)、L*u*v*表示系などによって表される色の数値や色素の数値が使用される。
【0027】
そして、この第3の予測値は、最終的な外回り部材の劣化状況の予測値として出力装置から出力される。具体的な出力方法としては、第3の予測値そのものを数値出力する方法、複数の第3の予測値と現状における値から劣化予測曲線を作成し出力する方法、画像処理によって現状の部材の画像の数値を第3の予測値に変化させた画像を作成し出力する方法、などが挙げられる。
【0028】
たとえば、図3は、東西南北に位置する瓦、外壁、雨樋の現状のLab値(実測値)、ならびに現状を表した画像の一例を示したものである。図4は、図3の現状画像の値を第3の予測値に変化させて作成した予測画像の一例を、現状画像とともに示したものである。また図5は、予測期間内で算出した複数の第3の予測値と図3の現状のLab値(実測値)とから作成した劣化予測曲線(横軸:年数、縦軸:Lab値に基づく数値(劣化度合))の一例を示したものである。これらをコンピュータディスプレイ等に表示出力させる。
【0029】
なお、各予測値の決定段階においては、任意の安全率を採用することもできる。
【0030】
以上からも明らかなように、中央処理装置(3)は第1予測値取得手段、第2予測値取得手段、および第3予測値取得手段として機能し、ファイル装置(5)は記録手段として機能し、それが有する気象データファイル(51)、気象予測ルールファイル(52)、角度補正ルールファイル(53)、および劣化予測ルールファイル(54)は気象データ記録手段、気象予測ルール記録手段、角度補正ルール記録手段、および劣化予測ルール記録手段として機能している。
【0031】
[2.気象データ]
ここで、全国各地の過去の気象データについては、全国各地に設置されている気象台・測候所で観測された気象データを使用することができる。また、観測気象データの積算値、最高値、最低値、平均値などを用いることもできる。気象データ記録手段として機能する気象データファイル(51)には、全国各地毎にこれら各種データのうちの任意の一つを記録させておいても、全国各地毎に複数種のデータを記録させておき、適用すべきデータを任意に選択できるようにしておいてもよい。
【0032】
気象データファイル(51)に記録される気象データの具体例としては、観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、全天日射量データ、気温データ、雨量データ、風向データ、および風速データ、などが挙げられる。
【0033】
[3.気象予測ルール]
気象データから将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールについては、ARIMAモデル(Auto Regressive Integrated Moving Average:自己回帰和分移動平均モデル)、ARモデル(Auto−Regressive:自己回帰モデル)、MAモデル(Moving Average:移動平均モデル)、ARMAモデル(Auto Regressive Moving Average:自己回帰移動平均モデル)、移動平均法、指数平滑法などの時系列分析手法や、回帰分析法、最尤推定法、カオスによる予測法、ブート・ストラップ法などの各種の統計処理手法によるルールを用いることができる。気象予測ルール記録手段として機能する気象予測ルールファイル(52)には、これら各種ルールのうちの任意の一つを記録させておいても、複数種のルールを記録させておき、適用すべきルールを任意に選択できるようにしておいてもよい。第1予測値取得手段として機能する中央処理装置(3)は、この気象予測ルールとともに上記気象データを気象データファイル(51)および気象予測ルールファイル(52)から読み出してくる。
【0034】
なお、気象予測ルールには、上記の統計処理手法によるルールを利用する以外に、気象予測ルールを用いることなく、過去データそのものを同予測値として再利用して使用してもよい。
【0035】
[4.角度補正ルール]
気象データを任意の角度面における気象データに補正する角度補正ルールについては、たとえば気象データの補正計算式を用いることができ、より具体的にはこの補正計算式は、たとえば劣化状態に影響を与える代表的なストレスである日光(たとえば日射量や紫外線量)、水(たとえば降水量)、熱・表面温度(たとえば気温)について、各地で実測した水平面と角度面におけるデータをもとに制定することができる。この実測は、全ての地点で行う必要はなく、代表的な数ヶ所の地点で行えばよい。第2予測値取得手段として機能する中央処理装置(3)は、この補正計算式を角度補正ルールファイル(53)から読み出してくる。
【0036】以下に、日射量及び紫外線量並びに降水量を角度面としての南面・東面・北面・西面それぞれにおける値へ補正する補正計算式の一例を示す。なお、ここで例示する補正計算式は、大阪府門真市、千葉県銚子市、沖縄県宮古郡で実測した水平面と角度面におけるデータをもとに制定したものである。また、1年間のうちのある季節についてのみ成立するものであるため、実際には少なくとも各季節について同様な補正計算式を制定し、それらを角度補正ルールファイル(53)に記録させておく必要がある。
【0037】まず、表1は、水平面日射量X[kw/m2]から、壁面日射量Y1[kw/m2]および壁面紫外線量Y2、Y3[w/m2]への補正計算式、および、水平面日射量X[kw/m2]から、4寸5分勾配屋根面日射量Y4[kw/m2]および4寸5分勾配屋根面紫外線量Y5、Y6[w/m2]への補正計算式の一例について示したものである。なお、表1に示した補正計算式は、特定の地域における特定の季節に限定されるものであり、地域および季節ごとに補正計算式の各係数は異なるものとなり、実際に使用する際には、表1に示したような補正計算式を地域および季節ごとに用意する必要がある。
【0038】ここで、UVAとは紫外線のうち波長が315〜400nmのものを、UVBとは紫外線のうち波長が280〜315nmのものをいう。
【0039】
【表1】
【0040】
この補正計算式を用いる場合、水平面日射量Xとしては、前記いずれかの気象予測ルールによって補正された後の値を入力する。これにより、所望する角度面における壁面日射量Y1、壁面紫外線量Y2、Y3、4寸5分勾配屋根面日射量Y4、および、4寸5分勾配屋根面紫外線量Y5、Y6を第2の予測値として得ることができる。
なお、日射量および紫外線量については、各種文献で報告されている計算式(たとえば、日本太陽エネルギー学会編「太陽エネルギーの基礎と応用」オーム社(1978年)に記載の国際エネルギー機関の式など)を用いることもできる。次いで、数1は、水平面降水量Z[mm]から壁面降水量W[mm]への補正計算式の一例である。
【0041】
【数1】
【0042】
αは、各方角の係数であって、各方角とも0.01≦α≦0.1の任意の数値であり、Vは、風向が各面の直角方向から±45°の範囲で計測された風速を各面に直角にあたる風速成分つまり風速の正弦値[m/s]または余弦値[m/s]に計算し直したものである。
この補正計算式を用いる場合、水平面降水量Zとしては、前記いずれかの気象予測ルールによって補正された後の値を入力する。これにより、所望する角度面における壁面降水量Wを第2の予測値として得ることができる。
また、同計算式を使用するに当たっては、気象予測ルールによって補正された後の値を同計算式に入力する際に、一定の条件を設け、その条件を具備するデータのみを用いて計算を行ってもよい。
条件の例としては、一定風速以上の場合にのみ壁面に雨が付与されることを考慮し、降雨時でも風速データが一定風速以上の場合のみの雨量データ、風向データ、風速データを用いて計算するような条件や、雨滴の落下速度と風速から、雨滴が落下する際の落下角度(地表面を0°、垂直面を90°とする)を計算し、降雨時でも同落下角度が任意の角度以下になった場合のみの雨量データ、風向データ、風速データを用いて計算するような条件が挙げられる。
なお、降水量についても、各種文献で報告されている計算式(たとえば、「外壁が受ける壁面雨量の全国分布」415−416日本建築学会学術講演梗概集計画系(1984年)に記載の伊藤・西田の式など)を用いることができる。
さらに、以下に示す数2〜6は、気温X1[℃]と全天日射量X2[kw/m2]とから、各部材の表面温度を求める補正計算式の一例である。各部材の表面温度は、気温と全天日射量によって決定され、実測結果に対して重回帰分析等の分析を行うことで、数2〜6の各成分の係数を導出することができる。
【0043】
【数2】
【0044】
【数3】
【0045】
【数4】
【0046】
【数5】
【0047】
【数6】
【0048】
この補正計算式を用いる場合、気温X1および全天日射量X2として、前記のいずれかの気象予測ルールに基づき補正された後の値が入力される。これにより、所望する角度面における外回り部材の表面温度を第2の予測値として得ることが可能となる。
なお、数2〜6に示した補正計算式は、表1に示した補正計算式と同様に、特定の地域における特定の季節に限定されるものであり、地域および季節ごとに補正計算式の各係数は異なるものとなり、実際に使用する際には、数2〜6に示したような補正計算式を地域および季節ごとに用意する必要がある。
また、各部材の所望する角度面における表面温度の計算に当たっては、同温度を決定する因子が外気温と日射量によるところが大きいことから、数7に示す一般式に、対応する数値を入力する方法によって計算してもよい。
【0049】
【数7】
【0050】
X3は、所望する角度面における日射量であって、上記の日射量・紫外線量の補正計算式によって導き出される数値である。
β1は、各部材の色の違いによる日射量の吸収係数である(たとえば、茶色:0.7、黒色:0.98など)。
β2は、各部材の材質の熱伝導率である(単位:w/m2・K)
[5.劣化予測ルール]
続いて、外回り部材の劣化現象としては、変色、汚れ、クラック、変形(反りなど)、錆び、腐敗などが挙げられ、これらの劣化現象毎に、気象データと外回り部材の劣化状況との関係をあらわす劣化予測ルールとしての補正計算式を制定することができる。
より具体的にはこの補正計算式は、たとえば各種の促進試験機のストレスの程度を数水準において変化させて得られた劣化状況をもとに、劣化状況に対して個々のストレスが有する重み付けを算出し、制定することができる。
数8は、壁面日射量Y1[kw/m2]、および壁面降水量W[mm]から壁面の変色状況Uへの補正計算式の一例である。
【0051】
【数8】
【0052】
γ1は、各方角における壁面日射量Y1の係数であって、各方角とも0.0<γ1<0.01の任意の数値である。
γ2は、各方角における壁面降水量Wの係数であって、各方角とも0.0<γ2<0.1の任意の数値である。
この補正計算式を用いる場合、壁面日射量Y1および壁面降水量Wとしては、前記角度補正ルールとしての表1及び数1の補正計算式によって得られた値を入力することができ(もちろん前記以外の補正計算式による値でもよい)、これにより、所望する角度面での変色についての劣化状況である変色状況Uを第3の予測値として得ることができる。すなわち、この第3の予測値が、求めている地点における任意の角度面での外回り部材の変色についての劣化状況予測値なのである。
もちろん壁面紫外線量Y2,Y3を用いても壁面の変色状況Uを導く式を制定することができ、また同様にして変色以外の劣化現象についても補正計算式を制定しておくことで、様々な劣化状況を予測することができるようになる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、コンピュータを用い、一般に広く公開されている気象データなどを利用して、外回り部材の劣化状況を全国各地ごとに、また、施工状況ごとに、短時間で簡便に、しかも正確に予測することのできる、新しい外回り部材の劣化状況予測プログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体、並びに劣化状況予測装置が提供され、その予測に基づいて外回り部材の適正な修理・交換時期の判断が可能となり、リサイクル社会にむけた資源の有効利用の促進に多大に貢献できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施形態を説明するための図である。
【図2】この出願の発明により実行される処理フローを説明するための図である。
【図3】現状Lab値および現状画像の一例を示した図である。
【図4】予測画像の一例を示した図である。
【図5】劣化予測曲線の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 入力装置
2 出力装置
3 中央処理装置
4 メインメモリ
41 制御プログラム
5 ファイル装置
51 気象データファイル
52 気象予測ルールファイル
53 角度補正ルールファイル
54 劣化予測ルールファイル
Claims (11)
- 全国各地に施工されている外回り部材の劣化状況を予測するためにコンピュータを、
全国各地の過去の気象データを予め記録しておく気象データ記録手段、
気象データから将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールを予め記録しておく気象予測ルール記録手段、
気象データを任意の角度面における気象データに補正する角度補正ルールを予め記録しておく角度補正ルール記録手段、
気象データと外回り部材の劣化状況との関係を劣化予測ルールとして予め記録しておく劣化予測ルール記録手段、
全国各地のうちで劣化状況を予測しようとする地点を入力する入力手段、
予測地点の過去の気象データを気象データ記録手段から読み出し、気象予測ルールを気象予測ルール記録手段から読み出し、当該気象データを当該気象予測ルールに基づき補正して、第1の予測値を得る第1予測値取得手段、
角度補正ルール記録手段から角度補正ルールを読み出し、第1の予測値を当該角度補正ルールに基づき補正して、第2の予測値を得る第2予測値取得手段、
劣化予測ルール記録手段から劣化予測ルールを読み出し、第2の予測値を当該劣化予測ルールに基づき補正して、第3の予測値を得る第3予測値取得手段、および
第3の予測値を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラム。 - 全国各地に施工されている外回り部材の劣化状況を予測するためにコンピュータを、
全国各地の過去の気象データを予め記録しておく気象データ記録手段、
気象データから将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールを予め記録しておく気象予測ルール記録手段、
気象データを任意の角度面における気象データに補正する角度補正ルールを予め記録しておく角度補正ルール記録手段、
気象データと外回り部材の劣化状況との関係を劣化予測ルールとして予め記録しておく劣化予測ルール記録手段、
全国各地のうちで劣化状況を予測しようとする地点を入力する入力手段、
予測地点の過去の気象データを気象データ記録手段から読み出し、気象予測ルールを気象予測ルール記録手段から読み出し、当該気象データを当該気象予測ルールに基づき補正して、第1の予測値を得る第1予測値取得手段、
角度補正ルール記録手段から角度補正ルールを読み出し、第1の予測値を当該角度補正ルールに基づき補正して、第2の予測値を得る第2予測値取得手段、
劣化予測ルール記録手段から劣化予測ルールを読み出し、第2の予測値を当該劣化予測ルールに基づき補正して、第3の予測値を得る第3予測値取得手段、および
第3の予測値を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。 - 全国各地に施工されている外回り部材の劣化状況を予測するためにコンピュータを、
全国各地の過去の気象データを予め記録しておく気象データ記録手段、
気象データから将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールを予め記録しておく気象予測ルール記録手段、
気象データを任意の角度面における気象データに補正する角度補正ルールを予め記録しておく角度補正ルール記録手段、
気象データと外回り部材の劣化状況との関係を劣化予測ルールとして予め記録しておく劣化予測ルール記録手段、
全国各地のうちで劣化状況を予測しようとする地点を入力する入力手段、
予測地点の過去の気象データを気象データ記録手段から読み出し、気象予測ルールを気象予測ルール記録手段から読み出し、当該気象データを当該気象予測ルールに基づき補正して、第1の予測値を得る第1予測値取得手段、
角度補正ルール記録手段から角度補正ルールを読み出し、第1の予測値を当該角度補正ルールに基づき補正して、第2の予測値を得る第2予測値取得手段、 劣化予測ルール記録手段から劣化予測ルールを読み出し、第2の予測値を当該劣化予測ルールに基づき補正して、第3の予測値を得る第3予測値取得手段、および
第3の予測値を出力する出力手段、
として機能させることを特徴とする外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置。 - 全国各地に施工されている外回り部材の劣化状況を予測する装置であって、
全国各地の過去の気象データを予め記録しておく気象データ記録手段、
気象データから将来の気象状況の変動を予測する気象予測ルールを予め記録しておく気象予測ルール記録手段、
気象データを任意の角度面における気象データに補正する角度補正ルールを予め記録しておく角度補正ルール記録手段、
気象データと外回り部材の劣化状況との関係を劣化予測ルールとして予め記録しておく劣化予測ルール記録手段、
全国各地のうちで劣化状況を予測しようとする地点を入力する入力手段、
予測地点の過去の気象データを気象データ記録手段から読み出し、気象予測ルールを気象予測ルール記録手段から読み出し、当該気象データを当該気象予測ルールに基づき補正して、第1の予測値を得る第1予測値取得手段、
角度補正ルール記録手段から角度補正ルールを読み出し、第1の予測値を当該角度補正ルールに基づき補正して、第2の予測値を得る第2予測値取得手段、
劣化予測ルール記録手段から劣化予測ルールを読み出し、第2の予測値を当該劣化予測ルールに基づき補正して、第3の予測値を得る第3予測値取得手段、および
第3の予測値を出力する出力手段、
を備えたことを特徴とする外回り部材の劣化状況予測装置。 - 気象データ記録手段に記録されている全国各地の過去の気象データは、観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、および全天日射量データであり、
角度補正ルール記録手段に記録されている角度補正ルールは、気象データ記録手段に記録されている観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、および全天日射量データより、任意の角度面における日射量および紫外線量を算出する日射量・紫外線量算出ルールである、
ことを特徴とする請求項1記載の外回り部材の劣化状況予測プログラム、または請求項2記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または請求項3記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または請求項4記載の外回り部材の劣化状況予測装置。 - 気象データ記録手段に記録されている全国各地の過去の気象データは、観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、全天日射量データ、および気温データであり、
角度補正ルール記録手段に記録されている角度補正ルールは、気象データ記録手段に記録されている観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、全天日射量データ、および気温データより、任意の角度面における表面温度を算出する表面温度算出ルールである、
ことを特徴とする請求項1記載の外回り部材の劣化状況予測プログラム、または請求項2記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または請求項3記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または請求項4記載の外回り部材の劣化状況予測装置。 - 気象データ記録手段に記録されている全国各地の過去の気象データは、雨量データ、風向データ、および風速データであり、
角度補正ルール記録手段に記録されている角度補正ルールは、気象データ記録手段に記録されている雨量データ、風向データ、および風速データより、任意の角度面における降雨量を算出する降雨量算出ルールである、
ことを特徴とする請求項1記載の外回り部材の劣化状況予測プログラム、または請求項2記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または請求項3記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または請求項4記載の外回り部材の劣化状況予測装置。 - 気象データ記録手段に記録されている全国各地の過去の気象データは、観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、全天日射量データ、気温データ、雨量データ、風向データ、および風速データであり、
角度補正ルール記録手段に記録されている角度補正ルールは、気象データ記録手段に記録されている観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、および全天日射量データより、任意の角度面における日射量および紫外線量を算出する日射量・紫外線量算出ルールと、気象データ記録手段に記録されている観測地コード、観測地緯度・経度データ、観測月・日・時間データ、日照時間データ、全天日射量データ、および気温データより、任意の角度面における表面温度を算出する表面温度算出ルールと、気象データ記録手段に記録されている雨量データ、風向データ、および風速データより、任意の角度面における降雨量を算出する降雨量算出ルールとのうちの少なくとも2つ以上からなる、
ことを特徴とする請求項1記載の外回り部材の劣化状況予測プログラム、または請求項2記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または請求項3記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または請求項4記載の外回り部材の劣化状況予測装置。 - 第3の予測値を出力する手段は、第3の予測値を数値出力する機能を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の外回り部材の劣化状況予測プログラム、または請求項2記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または請求項3記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または請求項4記載の外回り部材の劣化状況予測装置。 - 第3の予測値を出力する手段は、複数の第3の予測値と現状における数値から劣化予測曲線を作成し出力する機能を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の外回り部材の劣化状況予測プログラム、または請求項2記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または請求項3記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または請求項4記載の外回り部材の劣化状況予測装置。 - 第3の予測値を出力する手段は、画像処理によって現状の部材の画像の数値を第3の予測値に変化させた画像を作成し出力する機能を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の外回り部材の劣化状況予測プログラム、または請求項2記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、または請求項3記載の外回り部材の劣化状況予測プログラムを有する劣化状況予測装置、または請求項4記載の外回り部材の劣化状況予測装置。
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