JP2004084437A - 鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法 - Google Patents
鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】既設の鉄塔に対して容易に施工できる信頼性の高い安価な鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法を得る。
【解決手段】鋼管の継手ボルト5に丸パイプ6,7をシーリング材の型枠として、丸パイプの片端にシーリング材8a、8bを充填しボルト頭部及びナット側に差込み取付ける。更に他の一端からシーリング材8a、8bを追加充填して、表面を仕上げる。
【選択図】 図2
【解決手段】鋼管の継手ボルト5に丸パイプ6,7をシーリング材の型枠として、丸パイプの片端にシーリング材8a、8bを充填しボルト頭部及びナット側に差込み取付ける。更に他の一端からシーリング材8a、8bを追加充填して、表面を仕上げる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は送電、通信用の鉄塔を組立てる鋼管継手のボルト部の隙間を塞ぎ、鋼管内部への湿気の侵入を阻止し、鋼管内面の湿気による腐食の進行を防止する密封方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より送電、通信用の鉄塔は4本の搭脚(主柱材という)をベースに多数の構成部材が連結されて組立てられており、主要な構成部材には鋼管が用いられている。
図1に示すようにこの鋼管1、3には板状の継手材(フランジ)2、4が固定されており、フランジはボルト5で連結することによって、鋼管が接続されて鉄塔が組立てられている。
【0003】そして鋼管は中空で温度変化により、フランジとボルトの隙間から空気が出入りして湿気が侵入し水滴となって溜まり、鋼管内面の腐食の原因となっている。 従来この隙間を塞ぐ方法は、、溶接や鉄塔以外ではパッキンが用いられているが送電、通信用鉄塔では用いられていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした方法は鉄塔建設の段階で施工する場合は、確実に安価にできるが、既設の鉄塔において施工する場合、パッキン方式は、大規模な作業となり、溶接による方法は、溶接箇所が多いうえ施工の作業性が悪く、いずれも確実性はあるが経済的でない。他方、雨水の浸入を防ぐ目的でシーリング材を塗布する方法が用いられているが、この方法は空気膨張圧力に対する気密性を確保するための施工の均一性がなく確実性に欠け、美観的にも問題がある。
【0005】本発明の課題は、既設鉄塔に対して容易に施工できる信頼性の高い安価な鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するための次の手段を取った。即ち、継手のボルト部の密封として予めボルト径に応じて形成された丸パイプの片端にシーリング材を充填し、ボルトに差込み取付け、更にシーリング材を追加充填することを特徴とする鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法である。
【0007】前記丸パイプはボルトに差込んだとき、気密に必要なシーリング幅を確保するため丸パイプとナット(ボルト頭含む)の間に突起を設ける、又は丸パイプの両端は異なる直径とするとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は鉄塔の鋼管継手の断面図で、図に示す1,3は丸パイプを用いた鋼管で、この鋼管1,3端にはフランジ2,4が形成されておりボルト5で連結されている。
【0009】図2に示すように丸パイプ6、7の片端にシーリング材8a,8bを塗布してフランジを連結するボルト5のナット側および頭部側に差込み取付ける。 この丸パイプには突起9、10が設けられており丸パイプ6,7とナット(ボルト頭含む)の間に気密に必要なシーリング幅を確保するよう形成されている。次に残った空間に丸パイプ6,7の反対側からシーリング材8a,8bを充填し、仕上げればよく作業が簡単である。
【0010】従ってシーリング材の充填、丸パイプを差込む等既設の鉄塔における高所の作業や、姿勢が窮屈な状態での作業であっても重量のある機械や、特別な工具を必要とせず、容易に鋼管継手のボルト部の密封ができる。
【0011】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法は、丸パイプを使用し、シーリング材を充填すればよく、重量のある機械や特別な工具を必要としないので、作業が簡便であり高所作業の時間が少なく済み、容易に確実に継手のボルト部を密封できるので、安価で簡単に鋼管内面腐食の進行を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄塔構造用鋼管継手の断面図である。
【図2】本実施形態の主柱材継手部のフランジを連結するボルトに丸パイプを取付け、シーリング材を充填した断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【符号の説明】
1,3…鋼管 2,4,…継手部フランジ
5…ボルト 6,7…丸パイプ
8a,8b…シーリング材 9,10…丸パイプの突起
【発明の属する技術分野】
本発明は送電、通信用の鉄塔を組立てる鋼管継手のボルト部の隙間を塞ぎ、鋼管内部への湿気の侵入を阻止し、鋼管内面の湿気による腐食の進行を防止する密封方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より送電、通信用の鉄塔は4本の搭脚(主柱材という)をベースに多数の構成部材が連結されて組立てられており、主要な構成部材には鋼管が用いられている。
図1に示すようにこの鋼管1、3には板状の継手材(フランジ)2、4が固定されており、フランジはボルト5で連結することによって、鋼管が接続されて鉄塔が組立てられている。
【0003】そして鋼管は中空で温度変化により、フランジとボルトの隙間から空気が出入りして湿気が侵入し水滴となって溜まり、鋼管内面の腐食の原因となっている。 従来この隙間を塞ぐ方法は、、溶接や鉄塔以外ではパッキンが用いられているが送電、通信用鉄塔では用いられていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした方法は鉄塔建設の段階で施工する場合は、確実に安価にできるが、既設の鉄塔において施工する場合、パッキン方式は、大規模な作業となり、溶接による方法は、溶接箇所が多いうえ施工の作業性が悪く、いずれも確実性はあるが経済的でない。他方、雨水の浸入を防ぐ目的でシーリング材を塗布する方法が用いられているが、この方法は空気膨張圧力に対する気密性を確保するための施工の均一性がなく確実性に欠け、美観的にも問題がある。
【0005】本発明の課題は、既設鉄塔に対して容易に施工できる信頼性の高い安価な鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するための次の手段を取った。即ち、継手のボルト部の密封として予めボルト径に応じて形成された丸パイプの片端にシーリング材を充填し、ボルトに差込み取付け、更にシーリング材を追加充填することを特徴とする鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法である。
【0007】前記丸パイプはボルトに差込んだとき、気密に必要なシーリング幅を確保するため丸パイプとナット(ボルト頭含む)の間に突起を設ける、又は丸パイプの両端は異なる直径とするとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は鉄塔の鋼管継手の断面図で、図に示す1,3は丸パイプを用いた鋼管で、この鋼管1,3端にはフランジ2,4が形成されておりボルト5で連結されている。
【0009】図2に示すように丸パイプ6、7の片端にシーリング材8a,8bを塗布してフランジを連結するボルト5のナット側および頭部側に差込み取付ける。 この丸パイプには突起9、10が設けられており丸パイプ6,7とナット(ボルト頭含む)の間に気密に必要なシーリング幅を確保するよう形成されている。次に残った空間に丸パイプ6,7の反対側からシーリング材8a,8bを充填し、仕上げればよく作業が簡単である。
【0010】従ってシーリング材の充填、丸パイプを差込む等既設の鉄塔における高所の作業や、姿勢が窮屈な状態での作業であっても重量のある機械や、特別な工具を必要とせず、容易に鋼管継手のボルト部の密封ができる。
【0011】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法は、丸パイプを使用し、シーリング材を充填すればよく、重量のある機械や特別な工具を必要としないので、作業が簡便であり高所作業の時間が少なく済み、容易に確実に継手のボルト部を密封できるので、安価で簡単に鋼管内面腐食の進行を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄塔構造用鋼管継手の断面図である。
【図2】本実施形態の主柱材継手部のフランジを連結するボルトに丸パイプを取付け、シーリング材を充填した断面図である。
【図3】図2の平面図である。
【符号の説明】
1,3…鋼管 2,4,…継手部フランジ
5…ボルト 6,7…丸パイプ
8a,8b…シーリング材 9,10…丸パイプの突起
Claims (3)
- 鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法において、予めボルト径の大きさに応じて形成された金属製又は、樹脂製あるいはゴム製の丸パイプに、シーリング材を充填し、ボルトに差込み取付けることを特徴とする鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法。
- 請求項1の丸パイプは、丸パイプとボルトナット部(頭部含む)との間に密封に必要なシーリング材充填スペースを設けることを特徴とする鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法。
- 請求項2のスペースは、丸パイプの内側に突起を設ける、又は丸パイプの両端は異なる直径とすることを特徴とする鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002290482A JP2004084437A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002290482A JP2004084437A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004084437A true JP2004084437A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32063787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002290482A Pending JP2004084437A (ja) | 2002-08-26 | 2002-08-26 | 鉄塔構造用鋼管継手のボルト部の密封方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004084437A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008261145A (ja) * | 2007-04-12 | 2008-10-30 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 送電鉄塔用中空鋼管増強工法 |
CN100590281C (zh) * | 2008-07-22 | 2010-02-17 | 河南省电力公司商丘供电公司 | 一种套装式单柱钢管塔 |
-
2002
- 2002-08-26 JP JP2002290482A patent/JP2004084437A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008261145A (ja) * | 2007-04-12 | 2008-10-30 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 送電鉄塔用中空鋼管増強工法 |
CN100590281C (zh) * | 2008-07-22 | 2010-02-17 | 河南省电力公司商丘供电公司 | 一种套装式单柱钢管塔 |
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