JP2004083087A - 包装容器 - Google Patents
包装容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004083087A JP2004083087A JP2002248399A JP2002248399A JP2004083087A JP 2004083087 A JP2004083087 A JP 2004083087A JP 2002248399 A JP2002248399 A JP 2002248399A JP 2002248399 A JP2002248399 A JP 2002248399A JP 2004083087 A JP2004083087 A JP 2004083087A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag member
- outer bag
- inner tray
- packaging container
- article
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Packages (AREA)
Abstract
【課題】包装に際して積重ねても良いが積重ねない方が好ましい物品、例えばサンドイッチやパン、ホットドッグなどのような物品を包装するのに適した包装容器の提供。
【解決手段】収納する物品Xを乗せる内トレイ2を設けるとともに、該内トレイ2を収納可能な大きさで非剛性の、袋状をなす外装袋部材3を設け、該外装袋部材3を、出し入れ用の開口部5を横に有した横長形状に形成するとともに、該外装袋部材3には手提げ用の提げ手14を形成した包装容器1。
【選択図】 図2
【解決手段】収納する物品Xを乗せる内トレイ2を設けるとともに、該内トレイ2を収納可能な大きさで非剛性の、袋状をなす外装袋部材3を設け、該外装袋部材3を、出し入れ用の開口部5を横に有した横長形状に形成するとともに、該外装袋部材3には手提げ用の提げ手14を形成した包装容器1。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、包装に際して積重ねても良いが積重ねない方が好ましい物品、例えばサンドイッチやパン、ホットドッグなどのような物品を包装するのに適した包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述例のような物品Xは、図6に示したように包装されている。すなわち、物品Xが予めラップ101で包むなどして包装されている場合にはそのまま、また裸状態の場合には一つひとつビニル袋102に入れてテープで口を閉じてから紙袋103やビニル袋に収納される。
【0003】
紙袋103は上面が開口した形で、平面視長方形である。ビニル袋も上面が開口した形で、不定ではあるが収納に適した一定の面積を有する。この中に、個別に包装した商品Xを収納する訳であるが、1個や2個等、紙袋103の平面視形状や一定の面積内に収まる数量の物品であれば何ら問題はない。しかしそれより多くなると、図6に示した如く、積重ねて収納することになる。収納に際してはつぶれにくいように順序や配置の工夫がなされるが、上述のように個別の包装が必要であったりして手間もかかり、レジが混んでいる時などは時間的な余裕もないので、その工夫はあまり完全には行われない。単に詰め込まれるだけのことも多い。
【0004】
このため、帰ってから開封して商品を取り出したときに、つぶれてしまっていたり、汁が出ていたり、トッピングの具が取れていたりするなどの不都合が多々あった。特にビニル袋に収納したときには、吊下げて持ったときにビニル袋の側面に内側へ向けての力がかかるので、内部の物品に負荷が掛りやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、上述のような物品を傷めずに包装でき、また包装作業の手間も省くこともできるような包装容器の提供を主たる課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのための手段は、収納する物品を乗せる内トレイを設けるとともに、該内トレイを収納可能な大きさで非剛性の、袋状をなす外装袋部材を設け、該外装袋部材を、出し入れ用の開口部を横に有した横長形状に形成するとともに、該外装袋部材には手提げ用の提げ手を形成した包装容器であることを特徴とする。
【0007】
すなわち、物品の包装は次のように行う。まず物品を内トレイに乗せる。物品が相互に干渉しあわないように並べる。このとき、物品が裸の状態である場合でも、個別に包装せずにそのまま乗せる。
【0008】
次に外装袋部材の横の開口部を開いて、内トレイを収納し、開口部を閉じる。持つときには提げ手を利用する。外装袋部材は非剛性であるが、開口部を横に形成しているので、内トレイの収納に際しては開口部を開いた状態にして内トレイを滑り込ませればよい。また内トレイの上方は、外装袋部材が袋状であるので、自動的に被覆される。
【0009】
前記外装袋部材の側面部に、折り畳まれており外装袋部材の上下両面を離間したときに立ち上がって厚みを出す方向に変形する幅出し部を形成すると、厚みの厚い物品を収納する場合でも、物品に係る負荷を少なくできる。形成位置は、一対の両側面部であるも、また開口部を除く全ての側面部であるもよい。
【0010】
なお、上述のような折り込み部がなく側面部が線で構成されている形状の外装袋部材の場合には、内トレイの大きさを若干小さめに設定する。
【0011】
前記提げ手は、適宜の形状に形成し、外装袋部材の上面、側面部または底面に取り付けるとよいが、前記提げ手を帯状に形成するとともに、該提げ手の両端部を、外装袋部材の両側面部、またはその近傍に固定するのが好ましい。すなわち、提げ手を持って提げると、物品を覆っている外装袋部材の提げ手の両端部固定部分、またはその近傍が引っ張られるので、物品の上面に掛る荷重を低減できる。
【0012】
また、前記開口部には、閉塞用のフラップを設け、該フラップに、封緘用の接着シール部を備えておけば、フラップを折り曲げて開口部を閉じたときに、その動作に続けて簡単に封緘することができる。
【0013】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、物品は内トレイに乗せて包装するので、物品を積重ねずに包装することができる。このため、物品を傷めずに持ち運べる。しかも、包装に当たっては、積重ねないために、従来のように物品を個別に包装する必要がなく、手間を省くことができる。また内トレイに対しては単に並べるだけでよく、従来のように袋詰に際して工夫をする必要がないので、その分、作業の簡単化を図れる。
【0014】
また、外装袋部材は開口部を横に形成しているので、内トレイを収納する作業は、上面が開口した袋に対して行うよりも行いやすい。この点からも作業の簡単化が図れる。しかも外装袋部材が袋状であるので、収納した内トレイの上方は、自動的に覆われるので、別途にカバーを掛けたりするまでもなく物品を保護できる。
【0015】
また、外装袋部材は、厚紙からなる箱で構成するのではなく、非剛性の材料で構成するので、嵩や重量を低くし、コストを抑えることができ、組み立て作業も不要であるので取り扱いが便利である。
【0016】
前記外装袋部材の側面部に幅出し部を形成すると、厚みの厚い物品を収納する場合でも物品に係る負荷を少なくでき、物品を傷つけずに済むとともに、収納可能な物品の量を増やすこともできる。
【0017】
また、提げ手を帯状に形成するとともに、該提げ手の両端部を、外装袋部材の両側面部、またはその近傍に固定すると、物品を覆っている外装袋部材の上面が、浮いた状態になるので、物品の上面に掛る荷重をさらに低減でき、上記効果を高めることができる。
【0018】
開口部に閉塞用のフラップを設け、該フラップに、封緘用の接着シール部を備えておけば、フラップを折り曲げれば閉塞できるので簡単であり、また閉じたときにその動作に続けて封緘することができるので、別途に接着テープを用いるよりも作業が容易で、上述した作業の簡単化の効果を高めて、簡易迅速な包装作業が実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、包装容器1の使用状態の斜視図であり、この包装容器1は、サンドイッチやパン、ホッドドッグなどのような物品Xを包装するのに適した包装容器1である。
【0020】
図2がその分解斜視図である。すなわち、物品Xを乗せる内トレイ2と、該内トレイ2を収納可能な大きさで方形袋状をなす外装袋部材3とで構成している。
【0021】
内トレイ2は、物品Xを乗せたら支えられる程度の適宜の剛性を有した合成紙、合成樹脂、不織布等を用いて方形状に形成し、周囲には一体の周壁4を立設している。周壁部4は、図示したように上側ほど外に広がるように斜めに形成する。このような形に形成すると、内トレイ2同士の積重ねが可能になって、輸送や管理に係るコストを抑えることができる。また三次元曲面を有する物品Xに対して角が当たりにくいのでよい。
【0022】
上記外装袋部材3は、例えば紙や合成紙、合成樹脂フィルムのような非剛性の材料で構成し、横に寝かせた封筒状に形成している。すなわち上記内トレイ2出し入れ用の開口部5を横に有し、他の三方の側面部6,6,7を閉じ、上面部8と底面部9とを有した形である。
【0023】
開口部5には、折り返すと開口部を閉じられるフラップ10を形成している。該フラップ10の内側面には、仮想線で示したように離型紙を有した接着シール部11を形成しておとよい。フラップ10を折り曲げて閉塞するのに続けて、封緘することができ、簡易迅速な包装作業が行える。
【0024】
開口部5に隣接する一組の両側面部6,6には、内側へV字形に折り畳まれた形状で、上面部8と底面部9を離間したときに立ち上がって厚みを出す方向に変形する幅出し部12を形成している。このように構成すると、厚みの厚い物品Xを収納する場合でも物品Xに係る負荷を少なくでき、物品Xを傷つけずに済むとともに、収納可能な物品の量を増やすこともできる。
【0025】
仮想線で示したように残りの側面部7にも幅出し部13を形成するもよい。このときの幅出し部13は、上述の幅出し部12とは異なって、紙袋の底のように折り畳むとよい。
【0026】
また、上記一対の両側面部6には、提げ手14を取り付ける。すなわち提げ手14を合成樹脂フィルム等の適宜材料で1本の帯状に形成し、この両端部14aを、図1、図3に示したように両側面部6に固定する。提げ手14は、取り付けたときに上面部8との間に最低手を差し込めるだけの余裕を作れる長さである。また幅は、広く設定し、安定して提げられるように構成している。このように構成することで、手に提げたときに物品Xを覆っている外装袋部材3の上面が浮いた状態になり、物品Xの上面に掛る荷重をより低減できる。
【0027】
なお提げ手14は、図4に示したように、帯状をなす2本の提げ手部材14bで構成するもよい。少ない材料で、安定した保持が可能となる。
【0028】
また、外装袋部材3は、上述のように幅出し部12を形成せずに、側面部6を線で構成するもよい。この場合には、提げ手14の両端部14aは、底面部9の端に取り付けるとよい。また内トレイ2は、外装袋部材3内に収納しても上方に空間が形成できるように、その大きさを外装袋部材3に比して若干小さめに設定する。
【0029】
上述のように構成した包装容器1では、図2に示したようにパンなどの物品Xを内トレイ2に乗せ、その内トレイ2を、開口部5を開口した外装袋部材3内に収納し、フラップ10を閉じる。
【0030】
例えば、好きなパンを皿に乗せて取って来てもらい、それらを包装するパンの販売においては、皿の上のパンを内トレイ2に移しながら会計をして、移すときにきれいに並べればよい。パンごとに包装を行わなくともよい。また、内トレイ2を剛性の皿に載せるなどして初めから顧客に、内トレイ2上にパンを乗せてもらうようにするもよい。内トレイ2にパンを乗せた後は、上述のようにして外装袋部材3に収納するだけでよく、簡単である。
【0031】
このように物品Xを積重ねずに包装することができるので、物品Xを傷めずに持ち運べる。しかも、包装に当たっては、上述の如く物品Xを個別に包装する必要がなく、手間とコストを省くことができる。また内トレイ2に対しては単に並べるだけでよく、順番や配置について工夫をする必要がないので、その分、作業の簡単化も図れる。
【0032】
また外装袋部材3は、非剛性の安価な材料で構成できるので、コストを抑えることができ、箱の場合のような組み立て作業も不要であって、取り扱いが便利である。
【0033】
さらに外装袋部材3は開口部5を横に形成しているので、内トレイ2の収納は、開口部5を開いた状態にして内トレイ2を滑り込ませればよく、極簡単である。しかも外装袋部材3が袋状であるので、外装袋部材3に収納することにより内トレイ2の上方は自動的に被覆され、被覆のために別途作業を必要することはなく、この点からも包装作業の簡単化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装容器の斜視図。
【図2】包装容器の分解斜視図。
【図3】包装容器の断面図。
【図4】他の例に係る包装容器の斜視図。
【図5】他の例に係る包装容器の分解斜視図。
【図6】従来技術の説明図。
【符号の説明】
1…包装容器
2…内トレイ
3…外装袋部材
5…開口部
6,7…側面部
8…上面部
9…底面部
10…フラップ
11…接着シール部
12,13…幅出し部
14…提げ手
14a…端部
X…物品
【発明の属する技術分野】
この発明は、包装に際して積重ねても良いが積重ねない方が好ましい物品、例えばサンドイッチやパン、ホットドッグなどのような物品を包装するのに適した包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述例のような物品Xは、図6に示したように包装されている。すなわち、物品Xが予めラップ101で包むなどして包装されている場合にはそのまま、また裸状態の場合には一つひとつビニル袋102に入れてテープで口を閉じてから紙袋103やビニル袋に収納される。
【0003】
紙袋103は上面が開口した形で、平面視長方形である。ビニル袋も上面が開口した形で、不定ではあるが収納に適した一定の面積を有する。この中に、個別に包装した商品Xを収納する訳であるが、1個や2個等、紙袋103の平面視形状や一定の面積内に収まる数量の物品であれば何ら問題はない。しかしそれより多くなると、図6に示した如く、積重ねて収納することになる。収納に際してはつぶれにくいように順序や配置の工夫がなされるが、上述のように個別の包装が必要であったりして手間もかかり、レジが混んでいる時などは時間的な余裕もないので、その工夫はあまり完全には行われない。単に詰め込まれるだけのことも多い。
【0004】
このため、帰ってから開封して商品を取り出したときに、つぶれてしまっていたり、汁が出ていたり、トッピングの具が取れていたりするなどの不都合が多々あった。特にビニル袋に収納したときには、吊下げて持ったときにビニル袋の側面に内側へ向けての力がかかるので、内部の物品に負荷が掛りやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、上述のような物品を傷めずに包装でき、また包装作業の手間も省くこともできるような包装容器の提供を主たる課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのための手段は、収納する物品を乗せる内トレイを設けるとともに、該内トレイを収納可能な大きさで非剛性の、袋状をなす外装袋部材を設け、該外装袋部材を、出し入れ用の開口部を横に有した横長形状に形成するとともに、該外装袋部材には手提げ用の提げ手を形成した包装容器であることを特徴とする。
【0007】
すなわち、物品の包装は次のように行う。まず物品を内トレイに乗せる。物品が相互に干渉しあわないように並べる。このとき、物品が裸の状態である場合でも、個別に包装せずにそのまま乗せる。
【0008】
次に外装袋部材の横の開口部を開いて、内トレイを収納し、開口部を閉じる。持つときには提げ手を利用する。外装袋部材は非剛性であるが、開口部を横に形成しているので、内トレイの収納に際しては開口部を開いた状態にして内トレイを滑り込ませればよい。また内トレイの上方は、外装袋部材が袋状であるので、自動的に被覆される。
【0009】
前記外装袋部材の側面部に、折り畳まれており外装袋部材の上下両面を離間したときに立ち上がって厚みを出す方向に変形する幅出し部を形成すると、厚みの厚い物品を収納する場合でも、物品に係る負荷を少なくできる。形成位置は、一対の両側面部であるも、また開口部を除く全ての側面部であるもよい。
【0010】
なお、上述のような折り込み部がなく側面部が線で構成されている形状の外装袋部材の場合には、内トレイの大きさを若干小さめに設定する。
【0011】
前記提げ手は、適宜の形状に形成し、外装袋部材の上面、側面部または底面に取り付けるとよいが、前記提げ手を帯状に形成するとともに、該提げ手の両端部を、外装袋部材の両側面部、またはその近傍に固定するのが好ましい。すなわち、提げ手を持って提げると、物品を覆っている外装袋部材の提げ手の両端部固定部分、またはその近傍が引っ張られるので、物品の上面に掛る荷重を低減できる。
【0012】
また、前記開口部には、閉塞用のフラップを設け、該フラップに、封緘用の接着シール部を備えておけば、フラップを折り曲げて開口部を閉じたときに、その動作に続けて簡単に封緘することができる。
【0013】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、物品は内トレイに乗せて包装するので、物品を積重ねずに包装することができる。このため、物品を傷めずに持ち運べる。しかも、包装に当たっては、積重ねないために、従来のように物品を個別に包装する必要がなく、手間を省くことができる。また内トレイに対しては単に並べるだけでよく、従来のように袋詰に際して工夫をする必要がないので、その分、作業の簡単化を図れる。
【0014】
また、外装袋部材は開口部を横に形成しているので、内トレイを収納する作業は、上面が開口した袋に対して行うよりも行いやすい。この点からも作業の簡単化が図れる。しかも外装袋部材が袋状であるので、収納した内トレイの上方は、自動的に覆われるので、別途にカバーを掛けたりするまでもなく物品を保護できる。
【0015】
また、外装袋部材は、厚紙からなる箱で構成するのではなく、非剛性の材料で構成するので、嵩や重量を低くし、コストを抑えることができ、組み立て作業も不要であるので取り扱いが便利である。
【0016】
前記外装袋部材の側面部に幅出し部を形成すると、厚みの厚い物品を収納する場合でも物品に係る負荷を少なくでき、物品を傷つけずに済むとともに、収納可能な物品の量を増やすこともできる。
【0017】
また、提げ手を帯状に形成するとともに、該提げ手の両端部を、外装袋部材の両側面部、またはその近傍に固定すると、物品を覆っている外装袋部材の上面が、浮いた状態になるので、物品の上面に掛る荷重をさらに低減でき、上記効果を高めることができる。
【0018】
開口部に閉塞用のフラップを設け、該フラップに、封緘用の接着シール部を備えておけば、フラップを折り曲げれば閉塞できるので簡単であり、また閉じたときにその動作に続けて封緘することができるので、別途に接着テープを用いるよりも作業が容易で、上述した作業の簡単化の効果を高めて、簡易迅速な包装作業が実現できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、包装容器1の使用状態の斜視図であり、この包装容器1は、サンドイッチやパン、ホッドドッグなどのような物品Xを包装するのに適した包装容器1である。
【0020】
図2がその分解斜視図である。すなわち、物品Xを乗せる内トレイ2と、該内トレイ2を収納可能な大きさで方形袋状をなす外装袋部材3とで構成している。
【0021】
内トレイ2は、物品Xを乗せたら支えられる程度の適宜の剛性を有した合成紙、合成樹脂、不織布等を用いて方形状に形成し、周囲には一体の周壁4を立設している。周壁部4は、図示したように上側ほど外に広がるように斜めに形成する。このような形に形成すると、内トレイ2同士の積重ねが可能になって、輸送や管理に係るコストを抑えることができる。また三次元曲面を有する物品Xに対して角が当たりにくいのでよい。
【0022】
上記外装袋部材3は、例えば紙や合成紙、合成樹脂フィルムのような非剛性の材料で構成し、横に寝かせた封筒状に形成している。すなわち上記内トレイ2出し入れ用の開口部5を横に有し、他の三方の側面部6,6,7を閉じ、上面部8と底面部9とを有した形である。
【0023】
開口部5には、折り返すと開口部を閉じられるフラップ10を形成している。該フラップ10の内側面には、仮想線で示したように離型紙を有した接着シール部11を形成しておとよい。フラップ10を折り曲げて閉塞するのに続けて、封緘することができ、簡易迅速な包装作業が行える。
【0024】
開口部5に隣接する一組の両側面部6,6には、内側へV字形に折り畳まれた形状で、上面部8と底面部9を離間したときに立ち上がって厚みを出す方向に変形する幅出し部12を形成している。このように構成すると、厚みの厚い物品Xを収納する場合でも物品Xに係る負荷を少なくでき、物品Xを傷つけずに済むとともに、収納可能な物品の量を増やすこともできる。
【0025】
仮想線で示したように残りの側面部7にも幅出し部13を形成するもよい。このときの幅出し部13は、上述の幅出し部12とは異なって、紙袋の底のように折り畳むとよい。
【0026】
また、上記一対の両側面部6には、提げ手14を取り付ける。すなわち提げ手14を合成樹脂フィルム等の適宜材料で1本の帯状に形成し、この両端部14aを、図1、図3に示したように両側面部6に固定する。提げ手14は、取り付けたときに上面部8との間に最低手を差し込めるだけの余裕を作れる長さである。また幅は、広く設定し、安定して提げられるように構成している。このように構成することで、手に提げたときに物品Xを覆っている外装袋部材3の上面が浮いた状態になり、物品Xの上面に掛る荷重をより低減できる。
【0027】
なお提げ手14は、図4に示したように、帯状をなす2本の提げ手部材14bで構成するもよい。少ない材料で、安定した保持が可能となる。
【0028】
また、外装袋部材3は、上述のように幅出し部12を形成せずに、側面部6を線で構成するもよい。この場合には、提げ手14の両端部14aは、底面部9の端に取り付けるとよい。また内トレイ2は、外装袋部材3内に収納しても上方に空間が形成できるように、その大きさを外装袋部材3に比して若干小さめに設定する。
【0029】
上述のように構成した包装容器1では、図2に示したようにパンなどの物品Xを内トレイ2に乗せ、その内トレイ2を、開口部5を開口した外装袋部材3内に収納し、フラップ10を閉じる。
【0030】
例えば、好きなパンを皿に乗せて取って来てもらい、それらを包装するパンの販売においては、皿の上のパンを内トレイ2に移しながら会計をして、移すときにきれいに並べればよい。パンごとに包装を行わなくともよい。また、内トレイ2を剛性の皿に載せるなどして初めから顧客に、内トレイ2上にパンを乗せてもらうようにするもよい。内トレイ2にパンを乗せた後は、上述のようにして外装袋部材3に収納するだけでよく、簡単である。
【0031】
このように物品Xを積重ねずに包装することができるので、物品Xを傷めずに持ち運べる。しかも、包装に当たっては、上述の如く物品Xを個別に包装する必要がなく、手間とコストを省くことができる。また内トレイ2に対しては単に並べるだけでよく、順番や配置について工夫をする必要がないので、その分、作業の簡単化も図れる。
【0032】
また外装袋部材3は、非剛性の安価な材料で構成できるので、コストを抑えることができ、箱の場合のような組み立て作業も不要であって、取り扱いが便利である。
【0033】
さらに外装袋部材3は開口部5を横に形成しているので、内トレイ2の収納は、開口部5を開いた状態にして内トレイ2を滑り込ませればよく、極簡単である。しかも外装袋部材3が袋状であるので、外装袋部材3に収納することにより内トレイ2の上方は自動的に被覆され、被覆のために別途作業を必要することはなく、この点からも包装作業の簡単化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装容器の斜視図。
【図2】包装容器の分解斜視図。
【図3】包装容器の断面図。
【図4】他の例に係る包装容器の斜視図。
【図5】他の例に係る包装容器の分解斜視図。
【図6】従来技術の説明図。
【符号の説明】
1…包装容器
2…内トレイ
3…外装袋部材
5…開口部
6,7…側面部
8…上面部
9…底面部
10…フラップ
11…接着シール部
12,13…幅出し部
14…提げ手
14a…端部
X…物品
Claims (4)
- 収納する物品を乗せる内トレイを設けるとともに、
該内トレイを収納可能な大きさで非剛性の、袋状をなす外装袋部材を設け、
該外装袋部材を、出し入れ用の開口部を横に有した横長形状に形成するとともに、
該外装袋部材には手提げ用の提げ手を形成した
包装容器。 - 前記外装部材の側面部に、折り畳まれており外装袋部材の上下両面を離間したときに立ち上がって厚みを出す方向に変形する幅出し部を形成した
請求項1に記載の包装容器。 - 前記提げ手を帯状に形成するとともに、
該提げ手の両端部を、外装袋部材の両側面部、またはその近傍に固定した
請求項1または請求項2に記載の包装容器。 - 前記開口部には、閉塞用のフラップを設け、
該フラップに、封緘用の接着シール部を備えた
請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248399A JP2004083087A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002248399A JP2004083087A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 包装容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004083087A true JP2004083087A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32055792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002248399A Pending JP2004083087A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004083087A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5278862B1 (ja) * | 2012-09-28 | 2013-09-04 | 株式会社リングストン | 手提げ付きガゼット袋の製造方法 |
GB2533593A (en) * | 2014-12-22 | 2016-06-29 | Parkside Flexibles (Europe) Ltd | Package |
-
2002
- 2002-08-28 JP JP2002248399A patent/JP2004083087A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5278862B1 (ja) * | 2012-09-28 | 2013-09-04 | 株式会社リングストン | 手提げ付きガゼット袋の製造方法 |
GB2533593A (en) * | 2014-12-22 | 2016-06-29 | Parkside Flexibles (Europe) Ltd | Package |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8348087B2 (en) | Cold box and delivery method using the same | |
TWI483874B (zh) | Packaging body | |
JPH02205546A (ja) | 撓み性包装体 | |
US8434622B2 (en) | Article packaging unit | |
JP2010111401A (ja) | 運搬用容器 | |
WO2012024510A1 (en) | Easy-opening carton for shipping and storing cut paper | |
JP5937602B2 (ja) | 輸送中の少なくとも1つの梱包品を保護するための外側梱包 | |
JP5685786B1 (ja) | 運搬コンテナ用保冷バッグ | |
JP2004083087A (ja) | 包装容器 | |
JP2006131250A (ja) | レジ袋 | |
KR101878197B1 (ko) | 포장용 상자 | |
CA2851679A1 (en) | Flexible pouches for goods on a roll | |
JP2013249091A (ja) | 収容袋 | |
WO2000076877A1 (en) | Stackable packaging system | |
JP3179701U (ja) | 折畳み式の保冷容器 | |
JP2533161Y2 (ja) | 収納ケース | |
CN218840071U (zh) | 一种包装盒 | |
TWI840042B (zh) | 包裝結構及用於堆放該包裝結構的堆放盛盤 | |
JP3129939U (ja) | 手提げ型可能化粧箱 | |
JP2004131160A (ja) | 折畳箱 | |
KR200473044Y1 (ko) | 포장 케이스 | |
JP2002264949A (ja) | 袋 体 | |
JP3934440B2 (ja) | 把手付き袋体 | |
JP3108122U (ja) | 梱包材 | |
KR200470366Y1 (ko) | 곡물용 포장 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050607 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |