JP2004082949A - 車両における内装部品のポケット構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車のバックドア2内面のドアトリム3に、車室側に開口するポケット凹部5を形成し、ポケット凹部における開口部の一部を覆うポケットカバー体10に突設した取付け爪14をポケット凹部5に形成した係合孔9に挿入して、ドアトリム3裏面に係合させるとともに、取付け爪14に突条部15を形成して、ポケットカバー体10が車室側に引っ張られた際に突条部15が係合孔9上縁に当接可能に構成する。
【選択図】 図2
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、車両例えば自動車のドアトリム或いはラゲージサイドトリム等の内装部品のポケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来における内装部品のポケット構造として、例えば図5に示すように、ワンボックスカー等の自動車のバックドア100において、その車室101側を美装するドアトリム102に小物等を収容し或いはプルハンドルとして利用すべくポケット部103が設けられている。
【0003】
これによれば、ポケット部103は、図6にも示すように、ドアトリム102の車室101側に開口するポケット凹部104を形成するとともに、ポケット凹部104の開口部の一部をポケットカバー体107により覆うことにより構成している。
【0004】
そして、ポケット凹部104の下方周縁部には上向きコ字上の隆起部108が形成されており、この隆起部108の下部には後述の取付け爪109が挿入される係合孔110が、また隆起部108の上部には後述のネジ111が螺合されるネジ孔112が、それぞれ形成されている。
【0005】
一方、ポケットカバー体107の下端部には取付け爪109が突設されており、取付け爪109の先端部は下方に屈曲されて屈曲部109aに形成されている。この屈曲部109aは係合孔110に挿入されて隆起部108の裏面に係合される。取付け爪109には、ポケット部103を使用する際に、係合孔110から抜出す方向の力が作用するため、取付け爪109を補強する観点から取付け爪109の上面には補強を目的とした補強リブ113が上下に縦設されている。
【0006】
またポケットカバー体107の上端部における左右両部にはボス114が突設されており、これらボス114にはネジ孔112を介してネジ111が螺合される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ポケット部103は本来小物等を収容するために利用されるもので、本来はバックドア100の開閉用のプルハンドルとして利用されるべきものではないが、自動車を利用する者等がバックドア100を閉めるために、ついついポケットカバー体107の上方中央部をつかんで引っ張ることがある。
【0008】
するとポケット凹部104に当接したポケットカバー体107の下端部を支点としてポケットカバー体107に時計方向のモーメントが作用し、その結果、ポケットカバー体107が車室101側にたわんで取付け爪109に係合孔110から抜出す方向の力が加わることになり、場合によっては取付け爪109が係合孔110から抜出すおそれがあるとともに、これを修理するためにはバックドア100を車体から取り外さなければならず修理のためのコストがかかるものとなっていた。
【0009】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、取付け爪に突条部を設けることで取付け爪の抜出し防止を図った車両における内装部品のポケット構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、車両における車室側を美装する内装部品をポケットカバー体により覆うことによりポケット部を構成しており、ポケットカバー体の下部内面に取付け爪を形成するとともに、取付け爪が係合する係合孔を内装部品に形成し、係合孔に取付け爪を係合することによって内装部品にポケットカバー体を取付けるように構成した車両における内装部品のポケット構造であって、取付け爪に突条部を起立形成して、ポケットカバー体が車室側に引っ張られた際に、突条部が係合孔の内壁に当接可能に構成している。
【0011】
従って、本発明は、バックドアを閉める等の目的でポケットカバー体が車室側に引っ張られ、これによってポケットカバー体に車室方向へのたわみが発生することによって、取付け爪に係合孔から抜出す方向への力が働いても、突条部が係合孔に当接するため、取付け爪が係合孔から抜出すことが防止される。
【0012】
また、本発明は、突条部の先端側に突部を形成して、ポケットカバー体が車室側に引っ張られた際に、突部が係合孔付近における内装材の裏面側に係合可能に構成することが考えられる。
【0013】
従って、本発明は、ポケットカバー体が車室側に引っ張られた際に、突条部に加えて突部もドアトリムに係合するため、取付け爪の抜出し防止がより一層強化されることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】
添付図面は、本発明に係る車両における内装部品のポケット構造を自動車のバックドアにおけるドアトリムのポケットに適用した例を示す。
【0015】
図1において、1はワンボックスカー等の自動車の車体で、車体1の後面は開口されて、この開口部には片開き式のバックドア2がヒンジを介して回動自在に枢着されているとともに、バックドア2内面のドアトリム3の下部にはポケット部4が形成されている。
【0016】
ポケット部4は、図2および図3にも示すように、ドアトリム3の車室側に開口するポケット凹部5を形成するとともに、このポケット凹部5の開口部の一部をポケットカバー体10で覆うことにより構成されている。
【0017】
そして、ポケット凹部5の下部周縁部にはポケット凹部5の開口部から突出しない程度の高さの上向きコ字状の隆起部6が形成されている。
【0018】
この隆起部6の左右の両上端部には後述のビス7が挿通されるネジ孔8が形成されているとともに、隆起部6の下部における左右両部には後述の取付け爪14が挿入される係合孔9が形成されている。
【0019】
一方、ポケットカバー体10は、板体11の下側縁と左右両側縁とのそれぞれを屈曲して嵌合縁部12に形成し、かつ板体11上端部の左右両部からボス13を突設するとともに、板体11下端部の左右両部から取付け爪14を突設して、これら取付け爪14の先端部を下方に屈曲して屈曲部14aに形成し、かつ両取付け爪14の上面中央部に上下方向の突条部15を縦設している。
【0020】
ポケットカバー体10をポケット凹部5に取付けるには、取付け爪14の屈曲部14aを係合孔9に挿入して、係合孔9外周のドアトリム3裏面部分に係合させるとともに、嵌合縁部12をポケット凹部5に嵌合させて隆起部6に当接させた後、ビス7をビス用孔8に挿通させてボス13に螺合させればよい。
【0021】
このとき、取付け爪14の先端部が屈曲部14aに形成されているために、屈曲部14aが係合孔9の内壁に当接すれば、取付け爪14は係合孔9内にガイドされることになり、取付け爪14を係合孔9内に挿入する作業が容易になる。
【0022】
次に作用について説明する。図1に示すように、バックドア2が開いた状態から自動車を利用する者等が、車内からバックドア2を閉めようとする際に、ポケットカバー体10の上方中央部、言い換えれば、ビス7止め部間のポケットカバー体10部分を車室側へ引っ張ると、ポケットカバー体10自体が車室方向へ撓み、ポケットカバー体10の下側部に位置する嵌合縁部12を支点として取付け爪14に係合孔9から抜出す方向への力が働くが、その際、図3に示すように突条部15が係合孔9の上縁に当接するため、取付け爪14が係合孔9から抜出すことが防止される。
【0023】
図4は第2実施形態を示す。本実施形態では、取付け爪14に設けた突条部15に突部20を形成している点で第1実施形態と相違する。すなわち第2実施形態では、係合孔9よりも内側の突条部15部分に突部20を形成し、取付け爪14に係合孔9から抜出す方向の引っ張り力がかかった場合には、突条部15が係合孔9の上縁に係合するとともに、突部20が係合孔9よりも上方のドアトリム13裏面部分に係合するようにして取付け爪14の抜出し防止の一層の強化を図っている。その他の構成は第1実施形態と同一であるから説明を省略する。
【0024】
なお、上記では本発明を自動車のバックドアにおけるドアトリムに設けたポケットに適用した例について述べたが、これに限らず、バックドア以外の他のドアトリムやラゲージサイドトリム等の内装部品のポケットに適用することも可能である。
【0025】
また、前記実施の形態においては、ポケット部4は、ドアトリム3に車室側に開口するポケット凹部5を形成し、ポケット凹部5の開口部の一部をポケットカバー体10で覆うことにより構成したが、これに限定されるものでなく、例えば、ポケット凹部5を形成せずに、ドアトリム3の平面部等を単にポケットカバー体10により覆うことにより構成する場合も考えられる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、車両における車室側を美装する内装部品に、車室側に開口するポケット凹部を形成するとともに、ポケット凹部の開口部の一部をポケットカバー体により覆うことによりポケット部を構成しており、ポケットカバー体の下部内面に取付け爪を形成するとともに、取付け爪が係合する係合孔をポケット凹部に形成し、係合孔に取付け爪を係合することによって内装部品にポケットカバー体を取付けるように構成して、取付け爪に突条部を起立形成し、ポケットカバー体が車室側に引っ張られた際に、突条部が係合孔の内壁に当接可能に構成している。
【0027】
このため、本発明は、バックドアを閉める等の目的でポケットカバー体が車室側に引っ張られ、これによってポケットカバー体に車室方向へのたわみが発生することによって、取付け爪に係合孔から抜出す方向への力が働いても、突条部が係合孔に当接するため、取付け爪が係合孔から抜出すことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車におけるバックドアのポケット構造を示す斜視図である。
【図2】同じく、ポケット部の分解斜視図である。
【図3】同じく、図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】第2実施形態を示すもので、図3相当図である。
【図5】従来例におけるバックドアのポケットを示す斜視図である。
【図6】同じく、図5のB−Bに沿う断面図である。
【符号の説明】
1 車体
2 バックドア
3 ドアトリム
4 ポケット部
5 ポケット凹部
9 係合孔
10 ポケットカバー体
14 取付け爪
15 突条部
20 突部
Claims (2)
- 車両における車室側を美装する内装部品をポケットカバー体により覆うことによりポケット部を構成しており、前記ポケットカバー体の下部内面に取付け爪を形成するとともに、該取付け爪が係合する係合孔を前記内装部品に形成し、前記係合孔に前記取付け爪を係合することによって前記内装部品に前記ポケットカバー体を取付けるように構成した車両における内装部品のポケット構造であって、
前記取付け爪に突条部を起立形成して、前記ポケットカバー体が車室側に引っ張られた際に、前記突条部が前記係合孔の内壁に当接可能に構成したことを特徴とする車両における内装部品のポケット構造。 - 前記突条部の先端側に突部を形成して、前記ポケットカバー体が車室側に引っ張られた際に、前記突部が前記係合孔付近における前記内装材の裏面側に係合可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の車両における内装部品のポケット構造。
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JP2002249280A JP4090818B2 (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | 車両における内装部品のポケット構造 |
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JP2016022849A (ja) * | 2014-07-22 | 2016-02-08 | スズキ株式会社 | 内装部材の構造 |
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