JP2004082892A - 車両のクラッチ締結制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クラッチの入力側回転速度であるモータ回転速VM 又はクラッチの出力側回転速度である従駆動輪速VW の少なくとも何れか一方が、回転速度センサの回転速度検出能力の低下する所定低回転速度以下になったら、クラッチの締結を禁止する。或いは、回転速度検出能力低下領域に接近し、その領域に達する可能性があるときには、当該領域に達する以前にクラッチを締結してしまう。クラッチ締結条件として、出力側回転加減速度である従駆動輪加減速度AW が所定の範囲内にあるか、或いは入力側回転加減速度であるモータ回転加減速度AM と従駆動輪加減速度AW との差ΔAが所定の範囲内にあるときとして、ショックの発生をより一層防止する。
【選択図】 図9
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動源と駆動輪との間に介装されたクラッチの締結制御装置に関し、特に主駆動輪を内燃機関(エンジン)などの主駆動源で駆動すると共に、従駆動輪を適宜モータで駆動することで4輪駆動状態となる4輪駆動車両において、前記モータと従駆動輪との間に介装されたクラッチの締結制御に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
前輪をエンジンで駆動し、4輪駆動時には後輪をモータで駆動する4輪駆動車両にあっては、通常、モータの出力トルクは、クラッチ及び減速機を介して後輪軸に伝達される。このような構成の駆動力制御装置としては、例えば特開平11−243608号公報に記載されているものがある。
【0003】
この装置では、4輪駆動状態に移行する際のクラッチ締結におけるショックの発生を防止するために、後輪車軸回転速度とモータ回転速度とを合わせてからクラッチを締結している。
なお、一般に、アクセルペダルが踏まれて、前後輪速差が所定以上、つまり主駆動輪に所定以上の加速スリップが発生したことを検知すると、4輪駆動状態に移行すべくクラッチを接続して従駆動輪を駆動状態としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般的な回転速度センサは、歯車の歯の移動に伴う磁束変動を電流変動に置換し、その電流変動をパルス化して回転速度を検出するようにしている。そのため、回転速度が極低回転になると磁束変動が小さくなり、回転速度を正確に検出できない。従って、前述のようにクラッチの入出力回転速度が、このように速度検出不能の極低回転領域にあるときにクラッチを締結すると、ショックを防止できない恐れがある。このような問題は、例えば2輪駆動状態での減速走行中のようにモータが停止状態で後輪車軸が回転しているときや、4輪駆動状態から2輪駆動状態に移行した直後の制動減速時のように後輪車軸が制動によって減速し、モータが惰性回転しているときなどに顕著となる。
【0005】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、4輪駆動状態への移行時に発生するショックを防止可能なクラッチ締結制御装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のクラッチ締結制御装置は、クラッチの入力側及び出力側の回転速度を検出し、少なくともその何れか一方が前記回転速度検出能力が低下する所定回転速度領域にあるときにクラッチの締結を禁止することを特徴とするものである。また、クラッチの入力側及び出力側の回転速度を検出し、少なくともその何れか一方が前記回転速度検出能力が低下する所定回転速度領域に接近し、その領域に達する可能性があるときには、実際の回転速度がその領域に達する以前にクラッチを締結してしまうことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の効果】
本発明のクラッチ締結制御装置によれば、クラッチの入力側及び出力側の回転速度を検出し、少なくともその何れか一方が回転速度検出能力が低下する所定回転速度領域にあるときにクラッチの締結を禁止する構成としたため、回転速度を正確に検出できないときにクラッチを締結することがなく、クラッチ締結に伴うショックを防止することができる。また、クラッチの入力側及び出力側の回転速度を検出し、少なくともその何れか一方が回転速度検出能力が低下する所定回転速度領域に接近し、その領域に達する可能性があるときには、実際の回転速度がその領域に達する以前にクラッチを締結する構成としたため、回転速度を正確に検出できないときにクラッチを締結することがなく、クラッチ締結に伴うショックを防止することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る車両のシステム構成を説明する図である。
この図1に示すように、本実施形態の車両は、左右前輪1L、1Rが、内燃機関であるエンジン2によって駆動される主駆動輪であり、左右後輪3L、3Rが、モータ4によって駆動可能な従駆動輪である。
【0009】
すなわち、エンジン2の出力トルクTeが、トランスミッション30及びディファレンスギア31を通じて左右前輪1L、1Rに伝達されるようになっている。
上記トランスミッション30には、現在の変速のレンジを検出するシフト位置検出手段32が設けられ、該シフト位置検出手段32は、検出したシフト位置信号を4輪駆動(以下、4WDとも記す)コントローラ8に出力する。
【0010】
また、上記エンジン2の回転トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達される。
上記発電機7は、エンジン2の回転数Neにプーリ比を乗じた回転数Nhで回転し、4WDコントローラ8によって調整される界磁電流Ifhに応じて、エンジン2に対し負荷となり、その負荷トルクに応じた電圧を発電する。
【0011】
その発電機7が発電した電力は、電線9を介してモータ4に供給可能となっている。その電線9の途中にはジャンクションボックス10が設けられている。上記モータ4の駆動軸は、減速機11及びクラッチ12を介して後輪3L、3Rに接続可能となっている。符号13はデフを表す。
上記エンジン2の吸気管路14(例えばインテークマニホールド)には、メインスロットルバルブ15とサブスロットルバルブ16が介装されている。メインスロットルバルブ15は、アクセル開度指示装置であるアクセルペダル17の踏み込み量等に応じてスロットル開度が調整制御される。このメインスロットルバルブ15は、アクセルペダル17の踏み込み量に機械的に連動するか、あるいは当該アクセルペダル17の踏み込み量を検出するアクセルセンサの踏み込み量検出値に応じて、エンジンコントローラ18が電気的に調整制御することで、そのスロットル開度が調整される。上記アクセルセンサの踏み込み量検出値は、4WDコントローラ8にも出力される。
【0012】
また、サブスロットルバルブ16は、ステップモータ19をアクチュエータとし、そのステップ数に応じた回転角により開度が調整制御される。上記ステップモータ19の回転角は、モータコントローラ20からの駆動信号によって調整制御される。なお、サブスロットルバルブ16にはスロットルセンサが設けられており、このスロットルセンサで検出されるスロットル開度検出値に基づいて、上記ステップモータ19のステップ数はフィードバック制御される。ここで、上記サブスロットルバルブ16のスロットル開度をメインスロットルバルブ15の開度以下等に調整することによって、運転者のアクセルペダルの操作とは独立して、エンジン2の出力トルクを制御することができる。
【0013】
また、エンジン2の回転数を検出するエンジン回転数検出センサ21を備え、エンジン回転数検出センサ21は、検出した信号をエンジンコントローラ18及び4WDコントローラ8に出力する。
また、符号34は制動指示操作部を構成するブレーキペダルであって、そのブレーキペダル34のストローク量がブレーキストロークセンサ35によって検出される。該ブレーキストロークセンサ35は、検出したブレーキストローク量を制動コントローラ36及び4WDコントローラ8に出力する。
【0014】
制動コントローラ36は、入力したブレーキストローク量に応じて、各車輪1L、1R、3L、3Rに装備したディスクブレーキなどの制動装置37FL、37FR、37RL、37RRを通じて、車両に作用する制動力を制御する。
また、上記発電機7は、図2に示すように、出力電圧Vを調整するための電圧調整器22(レギュレータ)を備え、4WDコントローラ8によって界磁電流Ifhが調整されることで、エンジン2に対する発電負荷トルクTh及び発電する電圧Vが制御される。電圧調整器22は、4WDコントローラ8から発電機制御指令c1(界磁電流値)を入力し、その発電機制御指令c1に応じた値に発電機7の界磁電流Ifhを調整すると共に、発電機7の出力電圧Vを検出して4WDコントローラ8に出力可能となっている。なお、発電機7の回転数Nhは、エンジン2の回転数Neからプーリ比に基づき演算することができる。
【0015】
また、上記ジャンクションボックス10内には電流センサ23が設けられ、該電流センサ23は、発電機7からモータ4に供給される電力の電流値Iaを検出し、当該検出した電機子電流信号を4WDコントローラ8に出力する。また、電線9を流れる電圧値(モータ4の電圧)が4WDコントローラ8で検出される。
符号24は、リレーであり、4WDコントローラ8から指令によってモータ4に供給される電圧(電流)の遮断及び接続が制御される。
【0016】
また、モータ4は、4WDコントローラ8からの指令によって界磁電流Ifmが制御され、その界磁電流Ifmの調整によって駆動トルクTmが調整される。なお、符号25はモータ4の温度を測定するサーミスタである。
上記モータ4の駆動軸の回転数Nmを検出するモータ用回転数センサ26を備え、該モータ用回転数センサ26は、検出したモータ4の回転数信号を4WDコントローラ8に出力する。このモータ用回転数センサ26は、従来の回転速度センサと同様に、歯車の歯の移動に伴う磁束変動を電流変動に置換し、その電流変動をパルス化して回転速度を検出するものである。そして、このモータ用回転数センサ26がクラッチ12の入力回転速度検出手段を構成する。
【0017】
また、上記クラッチ12は、油圧クラッチや電磁クラッチであって、4WDコントローラ8からのクラッチ制御指令に応じて接続状態又は切断状態となる。
また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRは、対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力する。この車輪速センサ27FL〜27RRも、前記従来の回転速度センサと同様に、歯車の歯の移動に伴う磁束変動を電流変動に置換し、その電流変動をパルス化して回転速度を検出するものである。そしてこのうち、後輪3L、3Rの回転速度を検出する車輪速センサ27RL、27RRがクラッチ12の出力回転速度検出手段を構成する。
【0018】
4WDコントローラ8は、図3に示すように、発電機制御部8A、リレー制御部8B、モータ制御部8C、クラッチ制御部8D、余剰トルク演算部8E、目標トルク制限部8F、余剰トルク変換部8G、及びガタ詰め制御部8Hを備える。
上記発電機制御部8Aは、電圧調整器22を通じて、発電機7の発電電圧Vをモニターしながら、当該発電機7の界磁電流Ifhを調整することで、発電機7の発電電圧Vを所要の電圧に調整する。
【0019】
リレー制御部8Bは、発電機7からモータ4への電力供給の遮断・接続を制御する。モータ制御部8Cは、モータ4の界磁電流Ifmを調整することで、当該モータ4のトルクを所要の値に調整する。
クラッチ制御部8Dは、上記クラッチ12にクラッチ制御指令を出力することで、クラッチ12の状態を制御する。
【0020】
また、所定のサンプリング時間毎に、入力した各信号に基づき、図4に示すように、余剰トルク演算部8E→目標トルク制限部8F→余剰トルク変換部8Gの順に循環して処理が行われる。
まず、余剰トルク演算部8Eでは、図5に示すような処理を行う。
すなわち、先ず、ステップS10において、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRからの信号に基づき演算した、前輪1L、1R(主駆動輪)の車輪速から後輪3L、3R(従駆動輪)の車輪速を減算することで、前輪1L、1Rの加速スリップ量であるスリップ速度ΔVFを求め、ステップS20に移行する。
【0021】
ここで、スリップ速度ΔVFの演算は、例えば、次のように行われる。
前輪1L、1Rにおける左右輪速の平均値である平均前輪速VWf、及び後輪3L、3Rにおける左右輪速の平均値である平均後輪速VWrを、それぞれ下記式により算出する。
VWf=(VWfl+VWfr)/2
VWr=(VWrl+VWrr)/2
次に、上記平均前輪速VWfと平均後輪速VWrとの偏差から、主駆動輪である前輪1L、1Rのスリップ速度(加速スリップ量)ΔVFを、下記式により算出する。
【0022】
ΔVF=VWf−VWr
ステップS20では、上記求めたスリップ速度ΔVFが所定値、例えばゼロより大きいか否かを判定する。スリップ速度ΔVFが0以下と判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていないと推定されるので、ステップS30に移行し、Thにゼロを代入した後、復帰する。
【0023】
一方、ステップS20において、スリップ速度ΔVFが0より大きいと判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていると推定されるので、ステップS40に移行する。
ステップS40では、前輪1L、1Rの加速スリップを抑えるために必要な吸収トルクTΔVFを、下記式によって演算してステップS50に移行する。この吸収トルクTΔVFは加速スリップ量に比例した量となる。
【0024】
TΔVF=K1×ΔVF
ここで、K1は、実験などによって求めたゲインである。
ステップS50では、現在の発電機7の負荷トルクTGを、下記式に基づき演算したのち、ステップS60に移行する。
ここで、
V:発電機7の電圧
Ia:発電機7の電機子電流
Nh:発電機7の回転数
K3:効率
K2:係数
である。
【0025】
ステップS60では、下記式に基づき、余剰トルクつまり発電機7で負荷すべき目標の発電負荷トルクThを求め、復帰する。
Th=TG+TΔVF
次に、目標トルク制限部8Fの処理について、図6に基づいて説明する。
すなわち、まず、ステップS110で、上記目標発電負荷トルクThが、発電機7の最大負荷容量HQより大きいか否かを判定する。目標発電負荷トルクThが当該発電機7の最大負荷容量HQ以下と判定した場合には、復帰する。一方、目標発電負荷トルクThが発電機7の最大負荷容量HQよりも大きいと判定した場合には、ステップS120に移行する。
【0026】
ステップS120では、目標の発電負荷トルクThにおける最大負荷容量HQを越える超過トルクΔTbを下記式によって求め、ステップS130に移行する。
ΔTb=Th−HQ
ステップS130では、エンジン回転数検出センサ21及びスロットルセンサからの信号等に基づいて、現在のエンジントルクTeを演算してステップS140に移行する。
【0027】
ステップS140では、下記式のように、上記エンジントルクTeから上記超過トルクΔTbを減算したエンジントルク上限値TeMを演算し、求めたエンジントルク上限値TeMをエンジンコントローラ18に出力した後に、ステップS150に移行する。
TeM=Te−ΔTb
ステップS150では、目標発電負荷トルクThに最大負荷容量HQを代入した後に、復帰する。
【0028】
次に、余剰トルク変換部8Gの処理について、図7に基づいて説明する。
まず、ステップS200で、Thが0より大きいか否かを判定する。Th>0と判定されれば、前輪1L、1Rが加速スリップしているので、ステップS210に移行する。また、Th≦0と判定されれば、前輪1L、1Rは加速スリップしていない状態であるので、ステップS290に移行する。
【0029】
ステップS210では、モータ用回転数センサ21が検出したモータ4の回転数Nmを入力し、そのモータ4の回転数Nmに応じた目標モータ界磁電流Ifmを算出し、当該目標モータ界磁電流Ifmをモータ制御部8Cに出力した後、ステップS220に移行する。
ここで、上記モータ4の回転数Nmに対する目標モータ界磁電流Ifmは、回転数Nmが所定回転数以下の場合には一定の所定電流値とし、モータ4が所定の回転数以上になった場合には、公知の弱め界磁制御方式でモータ4の界磁電流Ifmを小さくする。すなわち、モータ4が高速回転になるとモータ誘起電圧Eの上昇によりモータトルクが低下することから、上述のように、モータ4の回転数Nmが所定値以上になったらモータ4の界磁電流Ifmを小さくして誘起電圧Eを低下させることでモータ4に流れる電流を増加させて所要モータトルクTmを得るようにする。この結果、モータ4が高速回転になってもモータ誘起電圧Eの上昇を抑えてモータトルクの低下を抑制するため、所要のモータトルクTmを得ることができる。また、モータ界磁電流Ifmを所定の回転数未満と所定の回転数以上との2段階で制御することで、連続的な界磁電流制御に比べ制御の電子回路を安価にできる。
【0030】
なお、所要のモータトルクTmに対しモータ4の回転数Nmに応じて界磁電流Ifmを調整することでモータトルクTmを連続的に補正するモータトルク補正手段を備えても良い。すなわち、2段階切替えに対し、モータ回転数Nmに応じてモータ4の界磁電流Ifmを調整すると良い。この結果、モータ4が高速回転になってもモータ4の誘起電圧Eの上昇を抑えモータトルクの低下を抑制するため、所要のモータトルクTmを得ることができる。また、なめらかなモータトルク特性にできるため、2段階制御に比べ車両は安定して走行できるし、常にモータ駆動効率が良い状態にすることができる。
【0031】
ステップS220では、上記目標モータ界磁電流Ifm及びモータ4の回転数Nmからモータ4の誘起電圧Eを算出して、ステップS230に移行する。
ステップS230では、上記余剰トルク演算部8Eが演算した発電負荷トルクThに基づき対応する目標モータトルクTmを算出して、ステップS240に移行する。
【0032】
ステップS240では、上記目標モータトルクTm及び目標モータ界磁電流Ifmを変数として対応する目標電機子電流Iaを算出して、ステップS250に移行する。
ステップS250では、下記式に基づき、上記目標電機子電流Ia、抵抗R、及び誘起電圧Eから発電機7の目標電圧Vを算出し、ステップS260に移行する。
【0033】
V=Ia×R+E
なお、抵抗Rは、電線9の抵抗及びモータ4のコイルの抵抗である。
ステップS260は、ガタ詰めフラグGATAFLGが「1」つまりガタ詰め処理中か否かを判定し、ガタ詰めフラグGATAFLGが「1」であればステップS270に移行し、「0」であれば、ステップS310に移行する。
【0034】
ステップS270及びステップS280では、Vとガタ詰め用目標電圧GaVとを比較し、ガタ詰め用目標電圧GaVの方が大きければ、Vにガタ詰め用目標電圧GaVを代入して、ステップS310に移行する。
ステップS310では、当該発電機7の目標電圧Vを発電機制御部8Aに出力したのち、復帰する。
【0035】
一方、ステップS200にて、Thが「0」の場合にはステップS290に移行する。ステップS200において、ガタ詰めフラグGATAFLGが「1」つまりガタ詰め処理があればステップS300に移行して、Vにガタ詰め用目標電圧GaVを代入して移行してステップS310に移行する。また、ガタ詰めフラグGATAFLGが「0」つまりガタ詰め処理中でなければ処理を終了して復帰する。
【0036】
ここで、上記余剰トルク変換部8Gでは、モータ側の制御を考慮して目標の発電負荷トルクThに応じた発電機7での目標電圧Vを算出しているが、上記目標発電負荷トルクThから直接に、当該目標発電負荷トルクThとなる電圧値Vを算出しても構わない。
次に、ガタ詰め処理部8Hの処理について説明する。
【0037】
ガタ詰め処理部では、所定のサンプリング時間毎に、入力した各信号に基づき、図8に示す処理が行われる。
まず、ステップ410にて、ガタ詰めフラグGATAFLGが「0」か否か、つまり、ガタ詰め処理中か否かを判定し、「0」すなわちガタ詰め処理中でないと判定した場合にはステップS420に移行し、「1」すなわちガタ詰め処理中と判定した場合にはステップS540に移行する。
【0038】
ステップS420では、シフト位置検出手段31からの信号に基づいて、変速が駆動レンジ(D・R・1・2)つまり、パーキングやニュートラル以外のレンジか否かを判定し、駆動レンジつまりエンジン2から前輪1L、1Rにトルク伝達されている状態と判定した場合には、ステップS430に移行する。一方、非駆動レンジと判定した場合には処理を終了して、復帰する。
【0039】
ステップS430では、主駆動輪で前輪1L、1Rの車輪速が、ゼロ若しくはほぼゼロか否かを判定し、ゼロ若しくはほぼゼロと判定した場合、つまり車両発進時と判定した場合にはステップS440に移行する。車両発進時で無いと判定した場合にはステップS430に移行する。
ここで、本実施形態では、S430の処理のように車両発進時にだけガタ詰め処理を行うようにしているが、走行中についてもガタ詰め処理を行う場合には、ステップS430の処理を、走行速度等に基づき、モータ4の回転数が許容回転数以下か否かを判定し、モータ許容回転数を越えている場合にはガタ詰め処理を行わないという処理とすれば良い。
【0040】
ステップS440では、ブレーキストロークセンサ35からの信号に基づき、ブレーキペダル34が戻される方向に変位、つまり制動指示が小さくなる方向に変位すると判定するとステップS450に移行し、そうでない場合には、処理を終了して復帰する。
また、ブレーキペダル34が解放されたか否かを判定し、解放された時にステップS450へ移行し、そうでない場合には処理を終了して復帰するようにしてもよい。
【0041】
ステップS450では、上記ブレーキストロークセンサ35からの信号に基づきブレーキストロークの緩め量の変化(減少速度)を求め、その減少速度に応じたガタ詰め用目標モータトルクGaTmを予め設定したマップや関数から算出し、ステップS460に移行する。本実施形態では、上記減少量が所定値以上の場合には、ガタ詰め用目標モータトルクGaTmを上記減少量に比例した値としている。もっとも、上記ガタ詰め用目標モータトルクGaTmを上記減少量の関係なく一定としても良い。
【0042】
ステップS460では、上記ガタ詰め用目標モータトルクGaTmを変数として対応するガタ詰めに用いる目標電機子電流GaIaを算出し、続いてステップS470で、所定値に固定したモータ界磁電流Imfとモータの回転数Nmからモータの誘起電圧G−Eを算出し、ステップS480に移行する。なお、車両発進時にのみガタ詰め制御を実施するのであれば、モータの誘起電圧G−Eの変動を無視して、モータの誘起電圧G−Eの算出を行うことなく所定値として処理をしても構わない。
【0043】
ステップS480では、発電機のガタ詰め用目標電圧GaVを算出し、続いて、ステップS490で、上記目標電圧GaVを変数として対応する目標発電負荷トルクGaThを算出し、ステップS500にて出力した後、ステップS510に移行する。
ステップS510では、ガタ詰めフラグGATAFLGを「1」にした後、ステップS530に移行する。ガタ詰めフラグGATAFLGを「1」とすることで、余剰トルク変換部8Gなどによって上記出力した目標電圧GaVや目標発電負荷トルクGaThに応じたモータトルクなどの処理が行われる。すなわち、ガタ詰めのために、モータ4が微小トルク発生状態となる。
【0044】
ステップS530では、クラッチ制御部8Dを介して、後述する図10の演算処理に従ってクラッチ12を締結制御した後、処理を終了して復帰する。
一方、ステップS410でガタ詰めフラグGATAFLG=0でない、つまりガタ詰め処理中と判定した場合にはステップS540に移行する。ステップS540では、アクセルセンサからの信号に基づき、加速指示量であるアクセル開度を求め、該アクセル開度が5%を越えているか否かを判定し、アクセル開度が5%を越えていると判定すると、ステップS550に移行しガタ詰フラグGATAFLGに「0」を代入して処理を終了し、復帰する。
【0045】
一方、ステップS540にてアクセル開度が5%以下と判定した場合には、ステップS530に移行し、まだクラッチ12が締結状態でなければクラッチ12を締結状態として処理を終了する。
次に、前記クラッチ制御部8Dで行われる図9のクラッチ締結制御の演算処理について説明する。なお、このクラッチ締結制御の演算処理は、前記図8のステップS530以外にも、クラッチ締結制御を必要とする状況下で随時行われるものである。また、クラッチ制御部8Dで行われる演算処理は、この図9以外のものも多数あるし、特にクラッチ12の解放制御は、4輪駆動状態を必要としない状況で随時行われる。
【0046】
この演算処理では、まずステップS71でクラッチ締結状態(図ではクラッチオン)であるか否かを判定し、クラッチ締結状態である場合にはメインプログラムに復帰し、そうでない場合にはステップS72に移行する。
前記ステップS72では、前記後輪3L、3Rの車輪速センサ27RL、27RRで検出された左右後輪速の平均値からクラッチ出力側回転速度としての従駆動輪速VW を算出し、当該従駆動輪速VW が予め設定された回転速度検出能力低下所定回転速度、例えば3km/h未満であるか否かを判定し、当該従駆動輪速VW が3km/h未満である場合にはステップS73に移行し、そうでない場合にはステップS74に移行する。
【0047】
前記ステップS74では、前記モータ用回転数センサ26で検出されたモータ4の駆動軸の回転数Nmからクラッチ入力側回転速度としてモータ回転速VM を算出し、当該モータ回転速VM が予め設定された回転速度検出能力低下所定回転速度、例えば2km/h未満であるか否かを判定し、当該モータ回転速VM が2km/h未満である場合には前記ステップS73に移行し、そうでない場合にはステップS75に移行する。
【0048】
前記ステップS73では、クラッチ入力側回転速度であるモータ回転速VM が前記回転速度検出能力低下所定回転速度である2km/h未満であるか、或いはクラッチ出力側回転速度である従駆動輪速VW が前記回転速度検出能力低下所定回転速度である3km/h未満であり、検出されている回転速度が正確でないものとしてクラッチ締結(図ではオン)禁止フラグFC を“1”にセットしてからステップS76に移行する。
【0049】
また、前記ステップS75では、逆にクラッチ入力側回転速度であるモータ回転速VM もクラッチ出力側回転速度である従駆動輪速VW も前記回転速度検出能力低下所定回転速度以上であり、検出されている回転速度は正確なものであるとしてクラッチ締結(オン)禁止フラグFC を“0”にリセットしてから前記ステップ76に移行する。
【0050】
前記ステップS76では、前記クラッチ入力側回転速度であるモータ回転速VM をクラッチ出力側回転速度である従駆動輪速VW に回転合わせ制御してからステップS77に移行する。
前記ステップS77では、前記モータ回転速VM と従駆動輪速VW とが略等しいか否かを判定し、両者が略等しいときにはステップS78に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。
【0051】
前記ステップS78では、前記クラッチ締結(オン)禁止フラグFC が“0”のリセット状態であるか否かを判定し、クラッチ締結(オン)禁止フラグFC がリセット状態である場合にはステップS79に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。
前記ステップS79では、クラッチ締結(オン)指令を出力してからメインプログラムに復帰する。
【0052】
この演算処理によれば、クラッチ入力側回転速度であるモータ回転速VM が前記回転速度検出能力低下所定回転速度である2km/h未満であるか、或いはクラッチ出力側回転速度である従駆動輪速VW が前記回転速度検出能力低下所定回転速度である3km/h未満であり、検出されている回転速度が正確でない場合にはクラッチ締結(図ではオン)禁止フラグFC が“1”にセットされ、クラッチ12の締結が禁止されるので、少なくとも検出される回転速度が正確でなく、入出力間の回転合わせが正確にできないときにクラッチが締結されることがないので、それに伴うショックが発生しない。
【0053】
次に、エンジンコントローラ18の処理について説明する。
エンジンコントローラ18では、所定のサンプリング時間毎に、入力した各信号に基づいて図10に示すような処理が行われる。
すなわち、まずステップS610で、アクセルセンサ20からの検出信号に基づいて、運転者の要求する目標出力トルクTeNを演算して、ステップS620に移行する。
【0054】
ステップS620では、4WDコントローラ8から制限出力トルクTeMの入力があるか否かを判定する。入力が有ると判定するとステップS630に移行する。一方、入力が無いと判定した場合にはステップS650に移行する。
ステップS630では、制限出力トルクTeMが目標出力トルクTeNよりも大きいか否かを判定する。制限出力トルクTeMの方が大きいと判定した場合には、ステップS640に移行する。一方、制限出力トルクTeMの方が小さいか目標出力トルクTeNと等しければステップS650に移行する。
【0055】
ステップS640では、目標出力トルクTeNに制限出力トルクTeMを代入することで目標出力トルクTeNを増大して、ステップS650に移行する。
ステップS650では、ガタ詰めフラグGATAFLG=1つまりガタ詰め処理中であるか否かを判定する。ガタ詰め処理中と判定した場合には、ステップS660に移行する。一方、ガタ詰め処理中でないと判定した場合にはステップS670に移行する。
【0056】
ステップS660では、目標出力トルクTeNをガタ詰め用目標負荷トルクGaTh分だけ増大してステップS670に移行する。
ステップS670では、スロットル開度やエンジン回転数などに基づき、現在の出力トルクTeを算出してステップS680に移行する。
ステップS680では、現在の出力トルクTeに対する目標出力トルクTeNのの偏差分ΔTe′を下記式に基づき出力して、ステップS690に移行する。
【0057】
ΔTe′=TeN−Te
ステップS690では、その偏差分ΔTeに応じたスロットル開度θの変化分Δθを演算し、その開度の変化分Δθに対応する開度信号を上記ステップモータ19に出力して、復帰する。
次に、上記構成の装置における作用などについて説明する。
【0058】
路面μが小さいためや運転者によるアクセルペダル17の踏み込み量が大きいなどによって、エンジン2から前輪1L、1Rに伝達されたトルクが路面反力限界トルクよりも大きくなると、つまり、主駆動輪である前輪1L、1Rが加速スリップすると、その加速スリップ量に応じた発電負荷トルクThで発電機7が発電することで、前輪1L、1Rに伝達される駆動トルクが、当該前輪1L、1Rの路面反力限界トルクに近づくように調整される。この結果、主駆動輪である前輪1L、1Rでの加速スリップが抑えられる。
【0059】
しかも、発電機7で発電した余剰の電力によってモータ4が駆動されて従駆動輪である後輪3L、3Rも駆動されることで、車両の加速性が向上する。
このとき、主駆動輪1L、1Rの路面反力限界トルクを越えた余剰のトルクでモータ4を駆動するため、エネルギー効率が向上し、燃費の向上に繋がる。
ここで、常時、後輪3L、3Rを駆動状態とした場合には、力学的エネルギー→電気的エネルギー→力学的エネルギーと何回かエネルギー変換を行うために、変換効率分のエネルギー損失が発生することで、前輪1L、1Rだけで駆動した場合に比べて車両の加速性が低下する。このため、後輪3L、3Rの駆動は原則として抑えることが望まれる。これに対し、本実施形態では、滑り易い路面等では前輪1L、1Rに全てのエンジン2の出力トルクTeを伝達しても全てが駆動力として使用されないことに鑑みて、前輪1L、1Rで有効利用できない駆動力を後輪3L、3Rに出力して加速性を向上させるものである。
【0060】
また、発進時などにおいて、車両の加速等のために、踏み込まれていたブレーキペダルが戻されると、その戻し始めのブレーキペダルのストローク速度に比例したガタ詰め用目標モータトルクGaTmに応じたモータ4の目標電圧GaVが算出されてモータ4が微小トルク発生状態となると共にクラッチ12が接続状態となる。この結果、従駆動輪である後輪3L、3Rを駆動できるほどではない微小トルクが、モータから後輪3L、Rまでのトルク伝達経路に作用して、当該トルク伝達経路中にあるクラッチ12、減速機11、ディファレンシャル・ギヤ3などの機構に存在するガタが詰められた状態となる。
【0061】
その後、前輪1L、1Rに加速スリップが生じて4輪駆動状態に移行する際には、上記ガタ詰めが行われているので、上記動力伝達系のバックラッシュなどに起因するショックの発生が防止できるばかりか、動力伝達系のガタが詰められた状態となっているので、モータ駆動による後輪3L、3Rの応答が向上、つまり4輪駆動状態への移行する際の応答が向上する。そして、4輪駆動のためのモータトルクが上記微小のモータトルクGaThよりも大きくなると、4輪駆動のためのモータトルクに実際のモータトルクが移行する。
【0062】
このとき、ブレーキペダルの戻り始めの速度が速い場合には、すぐにアクセルペダル17が踏まれて加速開始・発進開始つまり、4輪駆動状態への移行が早期に行われる可能性が高いが、本実施形態では、ブレーキペダル34の戻り始めの速度が速いほどモータの微小トルクGaThを大きくして早めにガタ詰めを行うことで、上記早期の4輪駆動状態への移行であっても対応可能としている。
【0063】
また、エンジン2が駆動状態であっても、エンジン2の出力トルクが主駆動輪である前輪1R、1Lにトルクが伝達されない非駆動レンジ状態では、ガタ詰めをする必要がない。したがって、上記ステップS420でガタ詰め処理に移行することを防止することで、無用に微小トルク発生をしない、すなわち、発電機で微小電流を発生することを防止して、電気エネルギーの無駄を防ぐ。なお、ガタ詰め処理中であっても、例えばステップS540の位置で、駆動レンジか否かを判定し、非駆動レンジの場合にステップS550に移行してガタ詰め処理を中止しても良い。
【0064】
また、アクセル開度が所定量(ステップS540では5%を例示)を越えると、ガタ詰め処理を中止する。ここで、上記アクセル開度の所定量は、0%でもよいが少し車両が動いてから加速スリップ発生し4WDになる場合、ガタ詰めしておいたにも関わらず少し動く間にガタが出る可能性がある。このため、少しアクセルペダルが踏まれて車両が発進し始めるか加速スリップが起き始めるであろう5%とした。すなわち、上記所定量としては、一般に、少しアクセルペダルが踏まれて車両が発進し始めるか加速スリップが起き始めるであろうアクセル開度とすることが好ましい。
【0065】
図11に、上記処理のタイムチャートを示す。
図11中の、実線も破線も上記処理を実施した場合のものである。破線は、実線に対し、ブレーキを緩める速度が速く、かつアクセルを踏み込むタイミングが早い場合を示している。いずれにしても、応答良く4輪駆動状態となっている。
次に、前記図9の演算処理による作用について図12のタイミングチャートを用いて説明する。このタイミングチャートは、4輪駆動状態で減速中に、2輪駆動状態に移行すべく時刻t01でクラッチが解放され、車体速度と略等価な従駆動輪速が減速しきる前に、時刻t03で再び加速状態に移行し、その直後からの加速スリップの発生に伴って4輪駆動状態に移行すべくクラッチを締結し、その後、加速スリップが減少したため、時刻t06でクラッチを解放して2輪駆動状態に移行したものである。
【0066】
このシミュレーションでは、従駆動輪速VW は減速しきっていないので、前記回転速度検出能力低下所定回転速度である3km/h未満にならない。一方、クラッチの解放に伴ってモータは減速し、時刻t02で前記回転速度検出能力低下所定回転速度である2km/h未満となり、やがて完全に停止してしまう。前記図9の演算処理では、前記時刻t02で前記クラッチオン禁止フラグFC が“1”にセットされ、クラッチの締結が禁止されている。
【0067】
そして、加速状態に移行する時刻t03以後、加速スリップの発生に伴って、前述のように4輪駆動への移行、即ちクラッチ締結が要求されると、前記クラッチ入力側回転速度であるモータ回転速VM をクラッチ出力側回転速度である従駆動輪速VW に回転合わせする制御が行われ、これに伴ってモータ回転速VM が次第に増速する。従って、時刻t04で、モータ回転速VM が前記回転速度検出能力低下所定回転速度である2km/hとなると、前記クラッチオン禁止フラグFC が“0”にリセットされ、その後、時刻t05で前記モータ回転速VM と従駆動輪速VW とが略等しくなるとクラッチが締結されて4輪駆動状態に移行する。
【0068】
従って、このシミュレーションでも、検出される回転速度が正確でないときにクラッチの締結が禁止され、そうした状態でのクラッチ締結に伴うショックが防止される。
次に、本発明のクラッチ締結制御装置の第2実施形態について説明する。本実施形態の車両の概略構成は、前記第1実施形態の図1のものと同様であり、また4輪駆動制御を司る4WDコントローラの構成も前記第1実施形態の図2及び図3のものと同様である。更に、前記4WDコントローラ内で行われる演算処理も、前記図9の演算処理を除き、前記第1実施形態のものと同様である。
【0069】
本実施形態では、クラッチ制御部8Dで行われるクラッチ締結制御の演算処理が図13のものに変更されている。なお、この演算処理は例えばタイマ割込により随時実行されるが、実質的に作用するのは、後述するようにクラッチの入出力回転速度が所定の低回転速度以下となるような場合にのみであり、通常のクラッチ締結制御時には、これとは異なる演算処理が実行される。
【0070】
この演算処理では、まずステップS81で、クラッチが締結状態(図ではクラッチオン)であるか否かを判定し、クラッチが締結状態である場合にはメインプログラムに復帰し、そうでない場合にはステップS82に移行する。
前記ステップS82では、前記従駆動輪である後輪3L、3Rの車輪速センサ27RL、27RRで検出された車輪速の平均値の微分値からクラッチ出力側回転加減速度として従駆動輪加減速度AW を算出する。
【0071】
次にステップS83に移行して、前記ステップS82で算出された従駆動輪加減速度AW が負値であるか否かを判定し、当該従駆動輪加減速度AW が負値である場合にはステップS84に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。
前記ステップS84では、前記第1実施形態で説明した従駆動輪速VW の回転速度検出能力低下所定回転速度3km/hより少し大きめに設定された回転速度検出能力低下領域接近所定回転速度を例えば4km/hとしたとき、前記従駆動輪速VW が、この回転速度検出能力低下領域接近所定回転速度、即ち4km/h未満であるか否かを判定し、当該従駆動輪速Vw が4km/h未満である場合意はステップS87に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。
【0072】
前記ステップS87では、前記クラッチ入力側回転速度であるモータ回転速VM をクラッチ出力側回転速度である従駆動輪速VW に回転合わせ制御する。
次にステップS88に移行して、前記モータ回転速VM と従駆動輪速VW とが略等しいか否かを判定し、両者が略等しいときにはステップS89に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。
【0073】
前記ステップS89では、クラッチ締結(オン)指令を出力してからメインプログラムに復帰する。
この演算処理によれば、従駆動輪速VW が回転速度検出能力低下領域接近所定回転速度である4km/h未満であり、且つ従駆動輪加減速度AW が負値である場合、つまりモータ出力側回転速度である従駆動輪速VW が前記回転速度検出能力低下領域に接近し、且つその後、当該領域に達する可能性があるときに、クラッチ入力側回転速度であるモータ回転速VM をクラッチ出力側回転速度である従駆動輪速VW に回転合わせ制御し、両者が略同等になったらクラッチを締結してしまう。従って、前記従動輪速VW が前記回転速度検出能力低下領域に達したときには、随時クラッチは締結されており、不正確な回転速度検出時のクラッチ締結に伴うショックが防止される。
【0074】
図14は、前記図13の演算処理による作用のタイミングチャートである。このタイミングチャートは、4輪駆動状態で減速中に、2輪駆動状態に移行すべく時刻t11でクラッチが解放され、その後、再びクラッチを締結して4輪駆動状態に移行してから時刻t14で車両が停止し、時刻t15で再発進した直後から加速スリップが発生し、その後、加速スリップが減少したため、時刻t16でクラッチを解放して2輪駆動状態に移行したものである。
【0075】
このシミュレーションでは、減速中の従駆動輪速VW が時刻t12で前記回転速度検出能力低下領域接近所定回転速度の4km/h未満となり、従駆動輪は減速中である、即ち従駆動輪加減速度AW が負値であるために、前記クラッチ入力側回転速度であるモータ回転速VM をクラッチ出力側回転速度である従駆動輪速VW に回転合わせする回転合わせ制御によってモータ回転速VM を増速し、モータ回転速度VM と従駆動輪速VW とが略等しくなるとクラッチが締結されて4輪駆動状態に移行する。車両は、そのまま停止するので、前記時刻t15で車両が再発進したときも4輪駆動状態のままである。従って、その後の加速スリップ時にも4輪駆動状態が維持され続け、前述のように加速スリップを有効に減少する。
【0076】
従って、このシミュレーションでも、検出される回転速度が正確でないときにクラッチは締結されたままとなり、そうした状態でのクラッチ締結に伴うショックが防止される。
次に、本発明のクラッチ締結制御装置の第3実施形態について説明する。本実施形態の車両の概略構成は、前記第1実施形態の図1のものと同様であり、また4輪駆動制御を司る4WDコントローラの構成も前記第1実施形態の図2及び図3のものと同様である。更に、前記4WDコントローラ内で行われる演算処理も、前記図9の演算処理を除き、前記第1実施形態のものと同様である。
【0077】
本実施形態では、クラッチ制御部8Dで行われるクラッチ締結制御の演算処理が図15のものに変更されている。なお、この演算処理は例えばタイマ割込により随時実行されるが、実質的に作用するのは、後述するようにクラッチの入出力回転速度が所定の低回転速度以下となるような場合にのみであり、通常のクラッチ締結制御時には、これとは異なる演算処理が実行される。
【0078】
この演算処理は、前記第2実施形態の図13の演算処理に類似しており、同等のステップには同等の符号を附して詳細な説明を省略する。この演算処理では、前記図13の演算処理のステップS84とステップS87との間にステップS86が挿入されている。
このステップS86では、前記ステップS82で算出された従駆動輪加減速度AW が予め設定された上限値AWMAXと下限値AWMINとの間の範囲内にあるか否かを判定し、当該従駆動輪速AW が範囲内にある場合には前記ステップS87に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。
【0079】
この演算処理によれば、前記図13の作用に加えて、前記従駆動輪加減速度AW が上限値AWMAXと下限値AWMINとの間の範囲内にあるときに限ってクラッチ締結制御が行われる。例えば、前記従駆動輪速VW が前記回転速度検出能力低下領域接近所定回転速度である4km/h以下となってから、前記モータ回転速VM が前記回転速度検出能力低下所定回転速度である2km未満となるまでの間にクラッチの締結を終了したいとしたとき、例えば図16に示すように減速中の従駆動輪速VW の従駆動輪加減速度AW が小さすぎる(減速度が大きすぎる)と、当該従駆動輪速VW が前記回転速度検出能力低下領域接近所定回転速度である4km/h以下となってからモータを回転始動しても、モータ回転速VM が従駆動輪速VW と略等しくなったときには、既に両者は前記回転速度検出能力低下所定回転速度である2km未満となっており、クラッチ締結が所定速度内に終了しないし、クラッチ入出力間の加減速度の方向が全く逆なので大きなショックが生じる。
【0080】
図17は、前記図16に比べると減速中の従駆動輪速VW の従駆動輪加減速度AW は大きいのであるが、それでも従駆動輪加減速度AW がやや小さすぎる(減速度がやや大きすぎる)場合を示しており、モータ回転速VM が従駆動輪速VW と略等しくなるときは、両者は前記従駆動輪速の回転速度検出能力低下領域接近所定回転速度である4km/hと前記モータの回転速度検出能力低下所定回転速度である2kmとの間にある。しかしながら、モータ回転速VM が従駆動輪速VW と略等しくなったときからクラッチ締結開始までの応答遅れのために、クラッチ締結開始時にはモータ回転速VM と従駆動輪速VW との速度差が大きくなり、ショックが発生するばかりか、クラッチ締結終了時には既に前記回転速度検出能力低下所定回転速度である2km未満となっており、クラッチ締結が所定速度内に終了しない。
【0081】
モータ回転速VM が従駆動輪速VW と略等しくなったときからクラッチ締結開始までに応答遅れがあったとしても、前記従駆動輪速の回転速度検出能力低下領域接近所定回転速度である4km/hと前記モータの回転速度検出能力低下所定回転速度である2kmとの範囲内でクラッチ締結を終了し、且つクラッチ締結開始時のモータ回転速VM と従駆動輪速VW との速度差を小さくするためには、少なくとも図18に示すように減速中の従駆動輪速VW の従駆動輪加減速度AW を規制する必要があり、その下限値を前記従駆動輪加減速度の下限値AWMINとする。
【0082】
また、この実施形態とは直接関連しないが、例えば増速中の従駆動輪速VW が前記モータの回転速度検出能力低下所定回転速度である2km/h以上となったときからモータを回転始動し、前記従駆動輪速の回転速度検出能力低下領域接近所定回転速度である4km/h未満である間にクラッチの締結を終了したいとしたとき、例えば図19に示すように増速中の従駆動輪速VW の従駆動輪加減速度AW が大きすぎる(加速度が大きすぎる)と、当該従駆動輪速VW が前記モータ回転速度検出能力低下所定回転速度である2km/h以上となってからモータを回転始動しても、モータ回転速度VM が従駆動輪速VW に一致しない場合もあり、このような場合にはクラッチを締結することができない。一般に、モータの回転速度が大きくなるほど、モータの逆気電力によってトルクが減少し、その結果、回転加速度が減少する傾向にあるから、モータ回転速度が高速になるほど、従駆動輪速との差は大きくなってしまう。また、これより加速度が小さくても、例えばモータ回転速VM が従駆動輪速VW と略等しくなったときには、既に両者は前記従駆動輪回転速度検出能力低下領域接近所定回転速度である4km以上となっており、クラッチ締結が所定速度内に終了しない。
【0083】
この条件を満足するためには、例えば図20に示すように増速中の従駆動輪速VW の従駆動輪加減速度AW を規制する必要があり、その上限値を前記従駆動輪加減速度の上限値AWMAXとする。
従って、本実施形態では、前記第2実施形態の効果に加えて、より一層、クラッチ締結時のショックを抑制防止することができると共に、クラッチの締結を所定回転速度で終了させることが可能である。
【0084】
次に、本発明のクラッチ締結制御装置の第4実施形態について説明する。本実施形態の車両の概略構成は、前記第1実施形態の図1のものと同様であり、また4輪駆動制御を司る4WDコントローラの構成も前記第1実施形態の図2及び図3のものと同様である。更に、前記4WDコントローラ内で行われる演算処理も、前記図9の演算処理を除き、前記第1実施形態のものと同様である。
【0085】
本実施形態では、クラッチ制御部8Dで行われるクラッチ締結制御の演算処理が図21のものに変更されている。なお、この演算処理は例えばタイマ割込により随時実行されるが、実質的に作用するのは、後述するようにクラッチの入出力回転速度が所定の低回転速度以下となるような場合にのみであり、通常のクラッチ締結制御時には、これとは異なる演算処理が実行される。
【0086】
この演算処理は、前記第3実施形態の図15の演算処理に類似しており、同等のステップには同等の符号を附して詳細な説明を省略する。この演算処理では、前記図14の演算処理のステップS86がステップS86’に変更され、前記ステップS84とステップS86’との間にステップS85が挿入されている。
前記ステップS85では、前記モータ用回転数センサ26で検出されたモータ4の駆動軸の回転数Nmの微分値からクラッチ入力側回転加減速度としてモータ回転加減速度AM を算出してからステップS86’に移行する。
【0087】
前記ステップS86’では、前記ステップS82で算出された従駆動輪加減速度AW と前記ステップS85で算出されたモータ回転加減速度AM との差ΔAが予め設定された上限値ΔAMAX と下限値ΔAMIN との間の範囲内にあるか否かを判定し、当該加減速度差ΔAが範囲内にある場合には前記ステップS87に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。
【0088】
この演算処理によれば、前記図13の作用に加えて、前記従駆動輪加減速度AW とモータ回転加減速度AM との差ΔAが上限値ΔAMAX と下限値ΔAMIN との間の範囲内にあるときに限ってクラッチ締結制御が行われる。前述したように、クラッチ締結の際には、入出力間の速度差に加えて、入出力間の加減速度の方向の違いや加減速度の差の大きさがショックを大きなものにする。本実施形態では、入出力間の加減速度の差が前記範囲内にあるときにクラッチ締結制御を行う構成としたため、前記第2実施形態の効果に加えて、より一層、クラッチ締結時のショックを抑制防止することができる。
【0089】
なお、上記実施形態では、発電機7の発電した電圧でモータ4を駆動して4輪駆動を構成する場合で説明しているが、これに限定されない。モータヘ電力供給できるバッテリを備えるシステムに採用しても良い。
また、上記実施形態では、主駆動源として内燃機関を例示しているが、主駆動源をモータから構成しても良い。
【0090】
また、上記実施形態では、発電機7で発電した電力でモータ4を駆動する場合を例示しているが、これに限定されない。例えば、モータ4を別途バッテリで駆動する構成の車両に本願発明を適用しても構わない。
また、上記実施形態では、4輪車の場合で例示しているが、モータ4を駆動源とした2輪車に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく第1実施形態に係る概略装置構成図である。
【図2】本発明に基づく第1実施形態に係るシステム構成図である。
【図3】本発明に基づく第1実施形態に係る4WDコントローラを示すブロック図である。
【図4】本発明に基づく第1実施形態に係る装置で処理手順を示す図である。
【図5】本発明に基づく第1実施形態に係る余剰トルク演算部の処理を示す図である。
【図6】本発明に基づく第1実施形態に係る目標トルク制御部の処理を示す図である。
【図7】本発明に基づく第1実施形態に係る余剰トルク変換部の処理を示す図である。
【図8】本発明に基づく第1実施形態に係るガタ詰め処理部の処理を示す図である。
【図9】本発明に基づく第1実施形態に係るクラッチ締結制御の処理を示す図である。
【図10】本発明に基づく第1実施形態に係るエンジンコントローラの処理を示す図である。
【図11】本発明に基づく第1実施形態に係るタイムチャートを示す図である。
【図12】本発明に基づく第1実施形態に係るタイムチャートを示す図である。
【図13】本発明に基づく第2実施形態に係るクラッチ締結制御の処理を示す図である。
【図14】本発明に基づく第2実施形態に係るタイムチャートを示す図である。
【図15】本発明に基づく第3実施形態に係るクラッチ締結制御の処理を示す図である。
【図16】本発明に基づく第3実施形態の説明図である。
【図17】本発明に基づく第3実施形態の説明図である。
【図18】本発明に基づく第3実施形態の説明図である。
【図19】本発明に基づく第3実施形態の説明図である。
【図20】本発明に基づく第3実施形態の説明図である。
【図21】本発明に基づく第4実施形態に係るクラッチ締結制御の処理を示す図である。
【符号の説明】
1L、1R 前輪
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
6 ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
9 電線
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
14 吸気管路
15 メインスロットルバルブ
16 サブスロットルバルブ18エンジンコントローラ
19 ステップモータ
20 モータコントローラ
21 エンジン回転数センサ
22 電圧調整器
23 電流センサ
26 モータ用回転数センサ
27FL、27FR、27RL、27RR 車輪速センサ
30 トランスミッション
31 ディファレンシャル・ギヤ
32 シフト位置検出手段
34 ブレーキペダル
35 ブレーキストロークセンサ
36 制動コントローラ
37FL、37FR、37RL、37RR 制動装置
Ifh 発電機の界磁電流
V 発電機の電圧
Nh 発電機の回転数
Ia 電機子電流
Ifm モータの界磁電流
E モータの誘起電圧
Nm モータの回転数
TG 発電機負荷トルク
Th 目標発電機負荷トルク
Th2 第2目標発電機負荷トルク
Tm モータのトルク
Te エンジンの出力トルク
c1 発電機制御指令
T1 設定時間
N1 設定回転数
Claims (5)
- 駆動源と駆動輪との間に介装されたクラッチの締結を制御する車両のクラッチ締結制御装置であって、前記クラッチの入力側回転速度を検出する入力回転速度検出手段と、前記クラッチの出力側回転速度を検出する出力回転速度検出手段と、前記入力回転速度検出手段で検出されたクラッチ入力側回転速度及び前記出力回転速度検出手段で検出されたクラッチ出力側回転速度の少なくとも何れか一方が、回転速度検出能力の低下する所定の低回転速度領域にあるとき、前記クラッチの解放状態からの締結を禁止するクラッチ締結禁止手段とを備えたことを特徴とする車両のクラッチ締結制御装置。
- 駆動源と駆動輪との間に介装されたクラッチの締結を制御する車両のクラッチ締結制御装置であって、前記クラッチの入力側回転速度を検出する入力回転速度検出手段と、前記クラッチの出力側回転速度を検出する出力回転速度検出手段と、前記入力回転速度検出手段で検出されたクラッチ入力側回転速度及び前記出力回転速度検出手段で検出されたクラッチ出力側回転速度の少なくとも何れか一方が、回転速度検出能力の低下する所定の低回転速度領域に接近し、その領域に達する可能性があることを検出する低回転速度領域可能性検出手段と、前記低回転速度領域可能性検出手段で前記回転速度検出能力の低下する所定の低回転速度領域に達する可能性があることが検出されたとき、前記前記入力回転速度検出手段で検出されたクラッチ入力側回転速度及び前記出力回転速度検出手段で検出されたクラッチ出力側回転速度の少なくとも何れか一方が、前記回転速度検出能力の低下する所定の低回転速度領域に達する以前に前記クラッチ入力側回転速度及び出力側回転速度を合わせてクラッチを締結する低回転速度クラッチ締結手段とを備えたことを特徴とするクラッチ締結制御装置。
- 前記クラッチの出力側回転加減速度を検出する出力側回転加減速度検出手段を備え、前記低回転速度クラッチ締結手段は、前記出力側回転加減速度検出手段で検出されたクラッチ出力側回転加減速度が予め設定された所定の範囲内にあるとき前記クラッチを締結することを特徴とする請求項2に記載のクラッチ締結制御装置。
- 前記クラッチの入力側回転加減速度を検出する入力側回転加減速度検出手段と、前記クラッチの出力側回転加減速度を検出する出力側回転加減速度検出手段とを備え、前記低回転速度クラッチ締結手段は、前記入力側回転加減速度検出手段で検出されたクラッチ入力側回転加減速度と出力側回転加減速度検出手段で検出されたクラッチ出力側回転加減速度との差が予め設定された所定の範囲内にあるとき前記クラッチを締結することを特徴とする請求項2に記載のクラッチ締結制御装置。
- 前後輪の何れか一方を内燃機関で駆動し、何れか他方をモータで駆動することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のクラッチ締結制御装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009061856A (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-26 | Toyota Motor Corp | 信号待ちに対し改善された駆動制御を行う車輌 |
JP2010120481A (ja) * | 2008-11-19 | 2010-06-03 | Nissan Motor Co Ltd | 電動モータ式四輪駆動車両の四輪駆動切り替え制御装置 |
-
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