JP2004082188A - プレス金型の逃げ領域の抽出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】プレス金型の逃げ領域を正確かつ効率的に抽出することができる方法を提供する。
【解決手段】プレス金型のパネル形状部を構成する曲面に対してパッチを作成するためのパッチ作成工程S3と、作成したパッチのオフセット面を作成するためのオフセット面作成工程S4と、オフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域の候補パッチ群を抽出するための候補抽出工程S5と、候補パッチ群の境界線に基づいて、逃げ領域を決定するための領域決定工程S6とを有する。
【選択図】 図3
【解決手段】プレス金型のパネル形状部を構成する曲面に対してパッチを作成するためのパッチ作成工程S3と、作成したパッチのオフセット面を作成するためのオフセット面作成工程S4と、オフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域の候補パッチ群を抽出するための候補抽出工程S5と、候補パッチ群の境界線に基づいて、逃げ領域を決定するための領域決定工程S6とを有する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス金型の逃げ領域の抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プレス金型におけるパネル形状部は、生産されるパネルの形状に基づいて、切削加工される。そして、パネルの成形に影響を与えない部位(領域)を逃がすことで、仕上げ加工等のための加工時間および加工コストを削減している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、パネル形状部は、複雑な3次元形状を有しているにもかかわらず、逃げ領域の決定は、設計者の目視による作業および経験に拠っている。したがって、逃げ領域を十分に抽出できないという問題を有している。
【0004】
一方、パネル形状部の3次元データを、細かなピッチの点群データによって構成することにより、逃げ領域を自動抽出することが可能である。しかし、データ量が非常に増加するため、計算量が膨大となる。
【0005】
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、プレス金型の逃げ領域を正確かつ効率的に抽出することができる方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための発明は、
プレス金型のパネル形状部を構成する曲面に対してパッチを作成するためのパッチ作成工程と、
作成したパッチのオフセット面を作成するためのオフセット面作成工程と、
オフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域の候補パッチ群を抽出するための候補抽出工程と、
候補パッチ群の境界線に基づいて、逃げ領域を決定するための領域決定工程と
を有する。
【0007】
【発明の効果】
上記のように構成した本発明によれば、パネル形状部を構成する曲面を単位として、パッチが作成される。したがって、パネル形状部内の辺を、確実に特定することができる一方、データ量の増加が抑制される。また、パッチのオフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域が決定されるため、正確かつ効率的である。
【0008】
つまり、逃げ領域を正確かつ効率的に抽出することができる。したがって、例えば、仕上げ加工等のためのプレス金型の加工時間および加工コストを低減することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0010】
本発明の実施の形態に係るプレス金型は、例えば、図1に示されるように、上下動自在のダイ10、フロアに設置されるポンチ20、被プレス材を保持するためのブランクホルダ30を有する。被プレス材は、自動車部品に代表される複雑な形状部を有するパネルである。
【0011】
例えば、ポンチ20のパネル形状部21の逃げ領域は、図2に示されるように、ダイ10のパネル形状部11の凸部に、被プレス材40が巻きついて成形される位置に配置される部位22であり、被プレス材40の成形に影響を与えない。したがって、この部位(逃げ領域)22を逃がすことで、仕上げ加工等の加工時間および加工コストを削減することができる。
【0012】
次に、図3を参照し、本発明の実施の形態に係るプレス金型の逃げ領域の抽出方法を説明する。
【0013】
まず、パネル形状部のCADデータが入力され(ステップS1)、パッチ作成のための数値条件であるTOL(トレランス)値が入力される(ステップS2)。
【0014】
その後、パネル形状部を構成する曲面に対してパッチが作成され(ステップS3:パッチ作成工程)、全てのパッチに関し、法線方向にオフセット面が作成される(ステップS4:オフセット面作成工程)。
【0015】
次に、注目パッチと隣接パッチのオフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域の候補パッチ群が抽出され(ステップS5:候補抽出工程)、候補パッチ群の境界線に基づいて、逃げ領域が決定される(ステップS6:領域決定工程)。
【0016】
そして、逃げ領域のデータ(加工データ)が、出力される(ステップS7)。
【0017】
以上のように、本発明の実施の形態においては、パネル形状部に対して一律にパッチを作成せずに、パネル形状部を構成する曲面を単位として、パッチが作成される。したがって、パネル形状部内の辺を、確実に特定することができる一方、データ量の増加が抑制される。
【0018】
また、パッチのオフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域が決定されるため、正確かつ効率的である。つまり、逃げ領域を正確かつ効率的に抽出することができる。
【0019】
次に、図4を参照し、ステップS3のパッチ作成工程を説明する。
【0020】
まず、入力されたCADデータから、曲面Cnのデータが抽出される(ステップS31)。例えば、図5に示されるパネル形状部11(21)から、図6に示される曲面C1のデータが抽出される。
【0021】
その後、抽出された曲面Cnを構成する境界線Lnを、入力されたTOL値によってトレランス分割することによって、分割点Pnが得られる(ステップS32)。
【0022】
例えば、図6に示されるように、曲面C1から境界線L1〜L4が得られ、図7に示されるように、境界線L1から新たな分割点P2,P3が得られる。
【0023】
そして、分割点Pnを起点とするパラメタ一定線Mnが算出される(ステップS33)。例えば、図8に示されるように、境界線L1から分割点P2,P3、境界線L2から分割点P5,P6、境界線L3から分割点P7、境界線L4から分割点P8が得られる場合、パラメタ一定線M2,M3,M5〜M8が得られる。
【0024】
次に、パラメタ一定線Mnと境界線Lnとの交点Qnが、算出される(ステップS34)。
【0025】
例えば、図8に示されるように、境界線L1の分割点P2,P3を起点とするパラメタ一定線M2,M3は、境界線L3と交差し、交点Q2,Q3が得られ、境界線L2の分割点P5,P6を起点とするパラメタ一定線M5,M6は、境界線L4と交差し、交点Q5,Q6が得られ、境界線L3の分割点P7を起点とするパラメタ一定線M7は、境界線L1と交差し、交点Q7が得られ、境界線L4の分割点P8を起点とするパラメタ一定線M8は、境界線L2と交差し、交点Q8が得られる。
【0026】
そして、パラメタ一定線Mnを、入力されたTOL値によってトレランス分割することによって、新たな分割点Rnが算出される(ステップS35)。
【0027】
例えば、図9に示されるように、パラメタ一定線M2から分割点R1、パラメタ一定線M3から分割点R2,R3、パラメタ一定線M5から分割点R4、パラメタ一定線M6から分割点R5,R6、パラメタ一定線M7から分割点R7,R8、パラメタ一定線M8から分割点R9,R10が得られる。
【0028】
次に、分割点Rnを通過するパラメタ一定線Nnが算出される(ステップS36)。例えば、図10に示されるように、分割点R1〜R10を通過するパラメタ一定線N1〜N10が得られる。
【0029】
そして、境界線Ln、パラメタ一定線Mn,Nnの交点が算出される(ステップS37)。曲面Cnは、交点と境界線Ln、パラメタ一定線Mn,Nnによって細分化され、得られたセルを2分割することで、例えば、図11に示されるようなパッチが、作成される(ステップS38)。
【0030】
次に、パネル形状部11(21)を構成する全ての曲面Cnに対するパッチ作成が完了したか否かが判断される(ステップS39)。パッチ未作成の曲面が存在する場合、プロセスは、ステップS31に復帰し、次の曲面に対するパッチ作成が開始される。
【0031】
以上のように、ステップS3のパッチ作成工程においては、パネル形状部を構成する曲面の全てに対してパッチが作成される。したがって、パネル形状部内の辺を、確実に特定することができる。
【0032】
また、曲面は、TOL値に基づいて適宜細分化されるため、変化の少ない部位は、大きなパッチが形成され、変化の大きい部位は、小さなパッチが形成される。したがって、一律の精度が適用される点群データに比べ、データ量を小さくすることが可能となる。
【0033】
次に、図12を参照し、ステップS4のオフセット面作成工程を説明する。
【0034】
まず、パッチ作成が完了した曲面Cnの中から注目曲面が抽出され(ステップS41)、注目曲面に隣接する曲面(隣接曲面)の境界に面するパッチ構成点に基づいて、注目曲面がさらに細分化され、パッチが追加(整合)される(ステップS42)。
【0035】
例えば、図13に示されるように、注目曲面C1のパッチ構成点P’1,P’2と異なる座標を有する隣接曲面C2のパッチ構成点P’4〜P’5が、注目曲面C1の境界に面するパッチ構成点として新たに追加される。そして、当該パッチ構成点によって、パッチを2分割することによって、新たなパッチが追加される。
【0036】
次に、未整合の隣接曲面の存在の有無が判断される(ステップS43)。未整合の隣接曲面が存在する場合、プロセスは、ステップS42に復帰し、次の隣接曲面が処理される。未整合の隣接曲面が存在しない場合、注目曲面の抽出が完了したか否かが判断される(ステップS44)。
【0037】
注目曲面の抽出が完了していない場合、プロセスは、ステップS41に復帰し、次の注目曲面が抽出される。注目曲面の抽出が完了した場合、プロセスは、ステップS45に進む。
【0038】
ステップS45においては、パッチ追加が完了した曲面Cnの中から注目パッチが抽出される。そして、注目パッチの法線が算出され(ステップS46)、注目パッチがオフセット(オフセット面が作成)される(ステップS47)。
【0039】
その後、注目パッチの抽出が完了したか否かが判断される(ステップS48)。注目パッチの抽出が完了していない場合、プロセスは、ステップS41に復帰し、次の注目パッチが抽出される。
【0040】
以上のように、ステップS4のオフセット面作成工程においては、パッチ構成点を追加することによって、曲面の境界に面するパッチを整合した後で、全てのパッチに関し、法線方向にオフセット面が作成される。したがって、オフセット時の位置関係を正確かつ容易に判別することができる。
【0041】
次に、図14を参照し、ステップS5の候補抽出工程を説明する。
【0042】
まず、オフセット面が形成されたパッチSnの中から注目パッチが抽出される(ステップS51)。次に、注目パッチに隣接するパッチTn(隣接パッチ群)が抽出される(ステップS52)。
【0043】
なお、隣接パッチ群は、境界線Onを注目パッチと共有するパッチと、パッチ構成点Q’nを注目パッチと共有するパッチとを含んでいる。例えば、図15に示されるような場合、隣接パッチ群は、境界線O1〜O3を注目パッチS1と共有するパッチT1〜T3と、パッチ構成点Q’1〜Q’3を注目パッチS1と共有すパッチT4〜T13とを含む。
【0044】
次に、注目パッチSnと隣接パッチTnのオフセット後の位置関係、つまり、注目パッチSnのオフセット面S’nと、隣接パッチTnのオフセット面T’nとの位置関係が検出されると(ステップS53)、プロセスは、ステップS54に進む。
【0045】
位置関係には、オフセット面S’nとオフセット面T’nとが互いに離れるタイプA(図16参照)、関係が変化しないタイプB(図17参照)、オフセット面S’nとオフセット面T’nとがガウジするタイプC(図18参照)が存在する。
【0046】
注目パッチと隣接パッチ群との位置関係は、図19に示されるように、7種類に分類される。例えば、位置関係にタイプAが存在する場合、注目パッチは、凸部の一部を構成するため、逃げ領域の候補パッチから除外される。つまり、タイプAの位置関係を有する隣接パッチが検出された場合、注目パッチが候補パッチとして不適当であることが直ちに判別される。したがって、残りの隣接パッチ群に対する位置関係を調査することは不要である。
【0047】
一方、位置関係にタイプAが存在しない場合、注目パッチが候補パッチとして適当であるか否かを判別するためには、注目パッチと隣接パッチ群との位置関係を全て調査することが必要である。
【0048】
例えば、位置関係にタイプBのみが存在する場合、注目パッチは、平坦であるため、凹部の一部を構成するか否かが不明である。しかがって、注目パッチは、候補パッチとして不適当であると判断される。
【0049】
位置関係にタイプCのみが存在する場合、注目パッチは、凹部の一部を構成するため、候補パッチとして適当であると判別される。さらに、位置関係にタイプBおよびタイプCのみが存在する場合、注目パッチは、凹部の一部を構成するため、候補パッチとして適当であると判別される。
【0050】
次に、ステップS54においては、位置関係がタイプAであるか否かが判断される。位置関係がタイプAであると判断される場合、隣接パッチ群の以後の調査は不要であるため、注目パッチを逃げ領域の候補パッチから除外し、プロセスは、ステップS58に進む。
【0051】
位置関係がタイプAでないと判断される場合、隣接パッチ群の調査完了の有無が判断される(ステップS55)。隣接パッチ群の調査が未完了であると判断される場合、プロセスは、ステップS52に復帰し、次の隣接パッチが抽出される。
【0052】
隣接パッチ群の調査が完了したと判断される場合、位置関係にタイプCが含まれているか否かが判断される(ステップS56)。
【0053】
位置関係にタイプCが含まれていると判断される場合、注目パッチは、逃げ領域の候補パッチとして登録され(ステップS57)、プロセスは、ステップS58に進む。位置関係にタイプCが含まれていない、つまり、位置関係の全てがタイプBであると判断される場合、注目パッチは、逃げ領域の候補パッチから除外されるため、ステップS57がスキップされる。
【0054】
ステップS58においては、パッチの抽出完了の有無が判断される。パッチの抽出が未完了であると判断される場合、プロセスは、ステップS51に復帰し、次の注目パッチが抽出される。
【0055】
以上のように、ステップS5の候補抽出工程においては、オフセット後における注目パッチと隣接パッチの位置関係に基づいて、注目パッチが凹部の一部を構成するか否かが判断される。したがって、逃げ領域の候補パッチを高精度で抽出することができる。
【0056】
次に、図20を参照し、ステップS6の領域決定工程を説明する。
【0057】
まず、候補パッチ群によって構成される領域の形状や面積、あるいは加工性などの特性に応じて、不適当な領域(例えば、小さすぎる領域)を除外することで、候補パッチ群が選択される(ステップS61)。
【0058】
そして、図21に示されるように、選択された候補パッチ群によって構成される領域の境界線BLが、抽出される(ステップS62)。境界線BLの抽出は、例えば、注目パッチの隣接パッチが候補パッチ群に含まれているか否かの判別に基づいて、実行される。
【0059】
次に、加工等の必要に応じて、境界線BLの平滑化を実行し、境界線BLによって囲まれた部位を、逃げ領域22とする(ステップS63)。
【0060】
以上のように、ステップS6の領域決定工程においては、候補パッチ群の境界線に基づいて、逃げ領域が適宜決定される。なお、ステップS61の選択は、ステップS62の境界線抽出の前に実行することに限定されず、ステップS63の平滑化の前に実行することも可能である。さらに、ステップS61の選択を省略することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプレス金型を説明するための断面図である。
【図2】プレス金型のパネル形状部の逃げ領域を説明するための断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るプレス金型の逃げ領域の抽出方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3に示されるステップS3のパッチ作成工程を説明するためのフローチャートである。
【図5】パネル形状部を説明するための概略図である。
【図6】図4に示されるステップS31の曲面抽出を説明するための概念図である。
【図7】図4に示されるステップS32の境界線のトレランス分割を説明するための概念図である。
【図8】図4に示されるステップS33のパラメタ一定線算出およびステップS34の交点算出を説明するための概念図である。
【図9】図4に示されるステップS35のパラメタ一定線のトレランス分割を説明するための概念図である。
【図10】図4に示されるステップS36のパラメタ一定線算出を説明するための概念図である。
【図11】図4に示されるステップS38のセル2分割を説明するための概念図である。
【図12】図3に示されるステップS4のオフセット面作成工程を説明するためのフローチャートである。
【図13】図12に示されるステップS42のパッチ追加を説明するための概念図である。
【図14】図3に示されるステップS5の候補抽出工程を説明するためのフローチャートである。
【図15】図14に示されるステップS52の隣接パッチ抽出を説明するための概念図である。
【図16】図14に示されるステップS53の位置関係検出に係るタイプAの位置関係を説明するための概念図である。
【図17】図14に示されるステップS53の位置関係検出に係るタイプBの位置関係を説明するための概念図である。
【図18】図14に示されるステップS53の位置関係検出に係るタイプCの位置関係を説明するための概念図である。
【図19】逃げ領域の候補パッチの決定方法を説明するための図表である。
【図20】図3に示されるステップS6の領域決定工程を説明するためのフローチャートである。
【図21】図20に示されるステップS62の境界線抽出を説明するための概念図である。
【符号の説明】
10…ダイ、
11…パネル形状部、
20…ポンチ、
21…パネル形状部、
22…逃げ領域、
30…ブランクホルダ、
40…被プレス材、
BL…境界線、
Cn,C1,C2…曲面、
Ln,L1〜L4…境界線、
Mn,M2,M3,M5〜M8…パラメタ一定線
Nn,N1〜N10…パラメタ一定線、
On,O1〜O3…境界線、
Pn,P2,P3,P5〜P8…分割点、
P’n,P’1〜P’5…パッチ構成点、
Qn,Q2,Q3,Q5〜Q8…交点、
Q’1〜Q’3…パッチ構成点、
Rn,R1〜R10…分割点、
Sn,…パッチ、
S1…注目パッチ、
S’n…オフセット面、
Tn,T4〜T13…隣接パッチ、
T’n…オフセット面。
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス金型の逃げ領域の抽出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プレス金型におけるパネル形状部は、生産されるパネルの形状に基づいて、切削加工される。そして、パネルの成形に影響を与えない部位(領域)を逃がすことで、仕上げ加工等のための加工時間および加工コストを削減している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、パネル形状部は、複雑な3次元形状を有しているにもかかわらず、逃げ領域の決定は、設計者の目視による作業および経験に拠っている。したがって、逃げ領域を十分に抽出できないという問題を有している。
【0004】
一方、パネル形状部の3次元データを、細かなピッチの点群データによって構成することにより、逃げ領域を自動抽出することが可能である。しかし、データ量が非常に増加するため、計算量が膨大となる。
【0005】
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、プレス金型の逃げ領域を正確かつ効率的に抽出することができる方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための発明は、
プレス金型のパネル形状部を構成する曲面に対してパッチを作成するためのパッチ作成工程と、
作成したパッチのオフセット面を作成するためのオフセット面作成工程と、
オフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域の候補パッチ群を抽出するための候補抽出工程と、
候補パッチ群の境界線に基づいて、逃げ領域を決定するための領域決定工程と
を有する。
【0007】
【発明の効果】
上記のように構成した本発明によれば、パネル形状部を構成する曲面を単位として、パッチが作成される。したがって、パネル形状部内の辺を、確実に特定することができる一方、データ量の増加が抑制される。また、パッチのオフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域が決定されるため、正確かつ効率的である。
【0008】
つまり、逃げ領域を正確かつ効率的に抽出することができる。したがって、例えば、仕上げ加工等のためのプレス金型の加工時間および加工コストを低減することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0010】
本発明の実施の形態に係るプレス金型は、例えば、図1に示されるように、上下動自在のダイ10、フロアに設置されるポンチ20、被プレス材を保持するためのブランクホルダ30を有する。被プレス材は、自動車部品に代表される複雑な形状部を有するパネルである。
【0011】
例えば、ポンチ20のパネル形状部21の逃げ領域は、図2に示されるように、ダイ10のパネル形状部11の凸部に、被プレス材40が巻きついて成形される位置に配置される部位22であり、被プレス材40の成形に影響を与えない。したがって、この部位(逃げ領域)22を逃がすことで、仕上げ加工等の加工時間および加工コストを削減することができる。
【0012】
次に、図3を参照し、本発明の実施の形態に係るプレス金型の逃げ領域の抽出方法を説明する。
【0013】
まず、パネル形状部のCADデータが入力され(ステップS1)、パッチ作成のための数値条件であるTOL(トレランス)値が入力される(ステップS2)。
【0014】
その後、パネル形状部を構成する曲面に対してパッチが作成され(ステップS3:パッチ作成工程)、全てのパッチに関し、法線方向にオフセット面が作成される(ステップS4:オフセット面作成工程)。
【0015】
次に、注目パッチと隣接パッチのオフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域の候補パッチ群が抽出され(ステップS5:候補抽出工程)、候補パッチ群の境界線に基づいて、逃げ領域が決定される(ステップS6:領域決定工程)。
【0016】
そして、逃げ領域のデータ(加工データ)が、出力される(ステップS7)。
【0017】
以上のように、本発明の実施の形態においては、パネル形状部に対して一律にパッチを作成せずに、パネル形状部を構成する曲面を単位として、パッチが作成される。したがって、パネル形状部内の辺を、確実に特定することができる一方、データ量の増加が抑制される。
【0018】
また、パッチのオフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域が決定されるため、正確かつ効率的である。つまり、逃げ領域を正確かつ効率的に抽出することができる。
【0019】
次に、図4を参照し、ステップS3のパッチ作成工程を説明する。
【0020】
まず、入力されたCADデータから、曲面Cnのデータが抽出される(ステップS31)。例えば、図5に示されるパネル形状部11(21)から、図6に示される曲面C1のデータが抽出される。
【0021】
その後、抽出された曲面Cnを構成する境界線Lnを、入力されたTOL値によってトレランス分割することによって、分割点Pnが得られる(ステップS32)。
【0022】
例えば、図6に示されるように、曲面C1から境界線L1〜L4が得られ、図7に示されるように、境界線L1から新たな分割点P2,P3が得られる。
【0023】
そして、分割点Pnを起点とするパラメタ一定線Mnが算出される(ステップS33)。例えば、図8に示されるように、境界線L1から分割点P2,P3、境界線L2から分割点P5,P6、境界線L3から分割点P7、境界線L4から分割点P8が得られる場合、パラメタ一定線M2,M3,M5〜M8が得られる。
【0024】
次に、パラメタ一定線Mnと境界線Lnとの交点Qnが、算出される(ステップS34)。
【0025】
例えば、図8に示されるように、境界線L1の分割点P2,P3を起点とするパラメタ一定線M2,M3は、境界線L3と交差し、交点Q2,Q3が得られ、境界線L2の分割点P5,P6を起点とするパラメタ一定線M5,M6は、境界線L4と交差し、交点Q5,Q6が得られ、境界線L3の分割点P7を起点とするパラメタ一定線M7は、境界線L1と交差し、交点Q7が得られ、境界線L4の分割点P8を起点とするパラメタ一定線M8は、境界線L2と交差し、交点Q8が得られる。
【0026】
そして、パラメタ一定線Mnを、入力されたTOL値によってトレランス分割することによって、新たな分割点Rnが算出される(ステップS35)。
【0027】
例えば、図9に示されるように、パラメタ一定線M2から分割点R1、パラメタ一定線M3から分割点R2,R3、パラメタ一定線M5から分割点R4、パラメタ一定線M6から分割点R5,R6、パラメタ一定線M7から分割点R7,R8、パラメタ一定線M8から分割点R9,R10が得られる。
【0028】
次に、分割点Rnを通過するパラメタ一定線Nnが算出される(ステップS36)。例えば、図10に示されるように、分割点R1〜R10を通過するパラメタ一定線N1〜N10が得られる。
【0029】
そして、境界線Ln、パラメタ一定線Mn,Nnの交点が算出される(ステップS37)。曲面Cnは、交点と境界線Ln、パラメタ一定線Mn,Nnによって細分化され、得られたセルを2分割することで、例えば、図11に示されるようなパッチが、作成される(ステップS38)。
【0030】
次に、パネル形状部11(21)を構成する全ての曲面Cnに対するパッチ作成が完了したか否かが判断される(ステップS39)。パッチ未作成の曲面が存在する場合、プロセスは、ステップS31に復帰し、次の曲面に対するパッチ作成が開始される。
【0031】
以上のように、ステップS3のパッチ作成工程においては、パネル形状部を構成する曲面の全てに対してパッチが作成される。したがって、パネル形状部内の辺を、確実に特定することができる。
【0032】
また、曲面は、TOL値に基づいて適宜細分化されるため、変化の少ない部位は、大きなパッチが形成され、変化の大きい部位は、小さなパッチが形成される。したがって、一律の精度が適用される点群データに比べ、データ量を小さくすることが可能となる。
【0033】
次に、図12を参照し、ステップS4のオフセット面作成工程を説明する。
【0034】
まず、パッチ作成が完了した曲面Cnの中から注目曲面が抽出され(ステップS41)、注目曲面に隣接する曲面(隣接曲面)の境界に面するパッチ構成点に基づいて、注目曲面がさらに細分化され、パッチが追加(整合)される(ステップS42)。
【0035】
例えば、図13に示されるように、注目曲面C1のパッチ構成点P’1,P’2と異なる座標を有する隣接曲面C2のパッチ構成点P’4〜P’5が、注目曲面C1の境界に面するパッチ構成点として新たに追加される。そして、当該パッチ構成点によって、パッチを2分割することによって、新たなパッチが追加される。
【0036】
次に、未整合の隣接曲面の存在の有無が判断される(ステップS43)。未整合の隣接曲面が存在する場合、プロセスは、ステップS42に復帰し、次の隣接曲面が処理される。未整合の隣接曲面が存在しない場合、注目曲面の抽出が完了したか否かが判断される(ステップS44)。
【0037】
注目曲面の抽出が完了していない場合、プロセスは、ステップS41に復帰し、次の注目曲面が抽出される。注目曲面の抽出が完了した場合、プロセスは、ステップS45に進む。
【0038】
ステップS45においては、パッチ追加が完了した曲面Cnの中から注目パッチが抽出される。そして、注目パッチの法線が算出され(ステップS46)、注目パッチがオフセット(オフセット面が作成)される(ステップS47)。
【0039】
その後、注目パッチの抽出が完了したか否かが判断される(ステップS48)。注目パッチの抽出が完了していない場合、プロセスは、ステップS41に復帰し、次の注目パッチが抽出される。
【0040】
以上のように、ステップS4のオフセット面作成工程においては、パッチ構成点を追加することによって、曲面の境界に面するパッチを整合した後で、全てのパッチに関し、法線方向にオフセット面が作成される。したがって、オフセット時の位置関係を正確かつ容易に判別することができる。
【0041】
次に、図14を参照し、ステップS5の候補抽出工程を説明する。
【0042】
まず、オフセット面が形成されたパッチSnの中から注目パッチが抽出される(ステップS51)。次に、注目パッチに隣接するパッチTn(隣接パッチ群)が抽出される(ステップS52)。
【0043】
なお、隣接パッチ群は、境界線Onを注目パッチと共有するパッチと、パッチ構成点Q’nを注目パッチと共有するパッチとを含んでいる。例えば、図15に示されるような場合、隣接パッチ群は、境界線O1〜O3を注目パッチS1と共有するパッチT1〜T3と、パッチ構成点Q’1〜Q’3を注目パッチS1と共有すパッチT4〜T13とを含む。
【0044】
次に、注目パッチSnと隣接パッチTnのオフセット後の位置関係、つまり、注目パッチSnのオフセット面S’nと、隣接パッチTnのオフセット面T’nとの位置関係が検出されると(ステップS53)、プロセスは、ステップS54に進む。
【0045】
位置関係には、オフセット面S’nとオフセット面T’nとが互いに離れるタイプA(図16参照)、関係が変化しないタイプB(図17参照)、オフセット面S’nとオフセット面T’nとがガウジするタイプC(図18参照)が存在する。
【0046】
注目パッチと隣接パッチ群との位置関係は、図19に示されるように、7種類に分類される。例えば、位置関係にタイプAが存在する場合、注目パッチは、凸部の一部を構成するため、逃げ領域の候補パッチから除外される。つまり、タイプAの位置関係を有する隣接パッチが検出された場合、注目パッチが候補パッチとして不適当であることが直ちに判別される。したがって、残りの隣接パッチ群に対する位置関係を調査することは不要である。
【0047】
一方、位置関係にタイプAが存在しない場合、注目パッチが候補パッチとして適当であるか否かを判別するためには、注目パッチと隣接パッチ群との位置関係を全て調査することが必要である。
【0048】
例えば、位置関係にタイプBのみが存在する場合、注目パッチは、平坦であるため、凹部の一部を構成するか否かが不明である。しかがって、注目パッチは、候補パッチとして不適当であると判断される。
【0049】
位置関係にタイプCのみが存在する場合、注目パッチは、凹部の一部を構成するため、候補パッチとして適当であると判別される。さらに、位置関係にタイプBおよびタイプCのみが存在する場合、注目パッチは、凹部の一部を構成するため、候補パッチとして適当であると判別される。
【0050】
次に、ステップS54においては、位置関係がタイプAであるか否かが判断される。位置関係がタイプAであると判断される場合、隣接パッチ群の以後の調査は不要であるため、注目パッチを逃げ領域の候補パッチから除外し、プロセスは、ステップS58に進む。
【0051】
位置関係がタイプAでないと判断される場合、隣接パッチ群の調査完了の有無が判断される(ステップS55)。隣接パッチ群の調査が未完了であると判断される場合、プロセスは、ステップS52に復帰し、次の隣接パッチが抽出される。
【0052】
隣接パッチ群の調査が完了したと判断される場合、位置関係にタイプCが含まれているか否かが判断される(ステップS56)。
【0053】
位置関係にタイプCが含まれていると判断される場合、注目パッチは、逃げ領域の候補パッチとして登録され(ステップS57)、プロセスは、ステップS58に進む。位置関係にタイプCが含まれていない、つまり、位置関係の全てがタイプBであると判断される場合、注目パッチは、逃げ領域の候補パッチから除外されるため、ステップS57がスキップされる。
【0054】
ステップS58においては、パッチの抽出完了の有無が判断される。パッチの抽出が未完了であると判断される場合、プロセスは、ステップS51に復帰し、次の注目パッチが抽出される。
【0055】
以上のように、ステップS5の候補抽出工程においては、オフセット後における注目パッチと隣接パッチの位置関係に基づいて、注目パッチが凹部の一部を構成するか否かが判断される。したがって、逃げ領域の候補パッチを高精度で抽出することができる。
【0056】
次に、図20を参照し、ステップS6の領域決定工程を説明する。
【0057】
まず、候補パッチ群によって構成される領域の形状や面積、あるいは加工性などの特性に応じて、不適当な領域(例えば、小さすぎる領域)を除外することで、候補パッチ群が選択される(ステップS61)。
【0058】
そして、図21に示されるように、選択された候補パッチ群によって構成される領域の境界線BLが、抽出される(ステップS62)。境界線BLの抽出は、例えば、注目パッチの隣接パッチが候補パッチ群に含まれているか否かの判別に基づいて、実行される。
【0059】
次に、加工等の必要に応じて、境界線BLの平滑化を実行し、境界線BLによって囲まれた部位を、逃げ領域22とする(ステップS63)。
【0060】
以上のように、ステップS6の領域決定工程においては、候補パッチ群の境界線に基づいて、逃げ領域が適宜決定される。なお、ステップS61の選択は、ステップS62の境界線抽出の前に実行することに限定されず、ステップS63の平滑化の前に実行することも可能である。さらに、ステップS61の選択を省略することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプレス金型を説明するための断面図である。
【図2】プレス金型のパネル形状部の逃げ領域を説明するための断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るプレス金型の逃げ領域の抽出方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】図3に示されるステップS3のパッチ作成工程を説明するためのフローチャートである。
【図5】パネル形状部を説明するための概略図である。
【図6】図4に示されるステップS31の曲面抽出を説明するための概念図である。
【図7】図4に示されるステップS32の境界線のトレランス分割を説明するための概念図である。
【図8】図4に示されるステップS33のパラメタ一定線算出およびステップS34の交点算出を説明するための概念図である。
【図9】図4に示されるステップS35のパラメタ一定線のトレランス分割を説明するための概念図である。
【図10】図4に示されるステップS36のパラメタ一定線算出を説明するための概念図である。
【図11】図4に示されるステップS38のセル2分割を説明するための概念図である。
【図12】図3に示されるステップS4のオフセット面作成工程を説明するためのフローチャートである。
【図13】図12に示されるステップS42のパッチ追加を説明するための概念図である。
【図14】図3に示されるステップS5の候補抽出工程を説明するためのフローチャートである。
【図15】図14に示されるステップS52の隣接パッチ抽出を説明するための概念図である。
【図16】図14に示されるステップS53の位置関係検出に係るタイプAの位置関係を説明するための概念図である。
【図17】図14に示されるステップS53の位置関係検出に係るタイプBの位置関係を説明するための概念図である。
【図18】図14に示されるステップS53の位置関係検出に係るタイプCの位置関係を説明するための概念図である。
【図19】逃げ領域の候補パッチの決定方法を説明するための図表である。
【図20】図3に示されるステップS6の領域決定工程を説明するためのフローチャートである。
【図21】図20に示されるステップS62の境界線抽出を説明するための概念図である。
【符号の説明】
10…ダイ、
11…パネル形状部、
20…ポンチ、
21…パネル形状部、
22…逃げ領域、
30…ブランクホルダ、
40…被プレス材、
BL…境界線、
Cn,C1,C2…曲面、
Ln,L1〜L4…境界線、
Mn,M2,M3,M5〜M8…パラメタ一定線
Nn,N1〜N10…パラメタ一定線、
On,O1〜O3…境界線、
Pn,P2,P3,P5〜P8…分割点、
P’n,P’1〜P’5…パッチ構成点、
Qn,Q2,Q3,Q5〜Q8…交点、
Q’1〜Q’3…パッチ構成点、
Rn,R1〜R10…分割点、
Sn,…パッチ、
S1…注目パッチ、
S’n…オフセット面、
Tn,T4〜T13…隣接パッチ、
T’n…オフセット面。
Claims (5)
- プレス金型のパネル形状部を構成する曲面に対してパッチを作成するためのパッチ作成工程と、
作成したパッチのオフセット面を作成するためのオフセット面作成工程と、
オフセット面の位置関係に基づいて、逃げ領域の候補パッチ群を抽出するための候補抽出工程と、
候補パッチ群の境界線に基づいて、逃げ領域を決定するための領域決定工程と
を有することを特徴とするプレス金型の逃げ領域の抽出方法。 - 前記パッチ作成工程におけるパッチの作成は、トレランス分割に基づいていることを特徴とする請求項1に記載のプレス金型の逃げ領域の抽出方法。
- 前記オフセット面作成工程においては、パッチ構成点を追加することによって、曲面の境界に面するパッチが整合されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプレス金型の逃げ領域の抽出方法。
- 前記候補抽出工程におけるオフセット面の位置関係には、注目パッチのオフセット面と、隣接パッチのオフセット面とが互いに離れるタイプ、関係が変化しないタイプ、オフセット面がガウジするタイプが含まれることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレス金型の逃げ領域の抽出方法。
- 前記領域決定工程における候補パッチ群の境界線は、平滑化されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレス金型の逃げ領域の抽出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002249032A JP2004082188A (ja) | 2002-08-28 | 2002-08-28 | プレス金型の逃げ領域の抽出方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008176441A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Honda Motor Co Ltd | 金型モデルデータの修正方法 |
-
2002
- 2002-08-28 JP JP2002249032A patent/JP2004082188A/ja not_active Withdrawn
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