JP2004082165A - 鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】注湯済鋳型を保持した鋳枠の上方又は下方に設置した昇降シリンダのピストンロッドの先端に、鋳枠内に挿入可能なフレ−ムを連結し、該フレ−ムの先端に前記鋳枠の内面よりも若干小さく形成された天板を取り付けると共に、該フレ−ムの外周側面上下位置に複数のスクレ−パ体を水平方向では互いに間隔をおいて、上下方向では互いに隙間を補完し合うように配置して取り付けて成る鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置であって、前記スクレ−パ体が左右に間隔をおいた一対のゴムバネと、該ゴムバネに支持された金属製スクレ−パとで構成されている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳枠内に保持された注湯済鋳型を鋳枠から抜き出すと共に鋳枠内面に付着した鋳物砂を除去する鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴムバネに支持された金属製のスクレ−パを使用する鋳枠内面清掃装置は、例えば、実開平1−139968号公報に開示されている。しかし、この公報の装置は、金属製スクレ−パに偏荷重が加わった場合にゴムバネがひねられて破損してしまうことがあるという問題がある。さらに、この装置は鋳枠内面清掃の専用装置であるため、鋳枠からの注湯済鋳型の抜き出しは別の場所で、且つ、別の装置で行わなければならないという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題に鑑みて成されたもので、金属製スクレ−パに偏荷重が加わった場合のゴムバネの破損を防止することができると共に、鋳枠からの注湯済鋳型の抜き出しと鋳枠内面清掃を同じ場所で、且つ、同じ装置で行うことができる鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明における鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置は、注湯済鋳型を保持した鋳枠の上方又は下方に設置した昇降シリンダのピストンロッドの先端に、鋳枠内に挿入可能なフレ−ムを連結し、該フレ−ムの先端に前記鋳枠の内面よりも若干小さく形成された天板を取り付けると共に、該フレ−ムの外周側面上下位置に複数のスクレ−パ体を水平方向では互いに間隔をおいて、上下方向では互いに隙間を補完し合うように配置して取り付けて成る鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置であって、前記スクレ−パ体が左右に間隔をおいた一対のゴムバネと、該ゴムバネに支持された金属製スクレ−パとで構成されていることを特徴とする。
【0005】
また本発明における鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置は、前記スクレ−パ体の複数が共通のブラケットに取り付けられており、該ブラケットが前記フレ−ムの外周側面上下位置に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。図1は本発明の実施形態を示す一部切欠き正面図、図2は図1の左側面図、図3は図1におけるA−A矢視図、図4は図1におけるB−B矢視図、図5はスクレ−パ体の拡大断面図で鋳枠内面と非接触状態を示す状態図である。
【0007】
図1、2において、注湯済鋳型Mを保持した鋳枠Fの下方には昇降シリンダ1が設置されており、該昇降シリンダ1のピストンロッド1aの先端は鋳枠F内に挿入可能なフレ−ム3の下部中央に連結されている。また該フレ−ム3の下部における平面対角位置にはガイドロッド4、4が連結されており、該ガイドロッド4、4はホルダ5、5内を上下摺動可能に貫通されている。
【0008】
さらに前記フレ−ム3の先端には前記鋳枠Fの内面よりも若干小さく形成されると共に平面がほぼ四角形状の天板6が取り付けられ、前記フレ−ム3の外周側面上下位置には、図3、4に示すように複数のスクレ−パ体7、7が水平方向では互いに間隔をおいて、上下方向では互いに隙間を補完し合うように配置して取り付けられている。
【0009】
ここで、前記スクレ−パ体7の構成を図5を加えて詳細に説明する。スクレ−パ体7は左右に間隔をおいた一対のゴムバネ8、8と、該ゴムバネ8、8に支持された金属製スクレ−パ9とで構成されている。なお該金属製スクレ−パ9は、耐摩耗性を向上させるために先端に焼き入れが施されていると共に先端が鋳枠F内面より若干外側に突出するように配置されている。さらにゴムバネ8は、前記金属製スクレ−パ9を支持するへ字形の支持板10が固着された角パイプ11内部に角棒12を角度をつけて配置し、角パイプ11と角棒12との隙間にゴム13、13を圧入した構成にされている。
【0010】
また前記スクレ−パ体7は複数が共通のブラケット14に取り付けられており、本実施形態ではスクレ−パ体7三つ毎に前記ブラケット14が用意されている。さらに、これら複数のブラケット14、14は前記フレ−ム3の外周側面上下位置に着脱可能に取り付けられている。
【0011】
次にこのように構成されたものの作動について説明する。まず、注湯済鋳型Mを保持した鋳枠Fが図示されない搬送手段により天板6の上方へ搬送され、図1、2の状態にされる。この状態で昇降シリンダ1を伸長作動させて天板6を上昇させると、天板6で注湯済鋳型Mを抜き出しながらスクレ−パ体7、7で鋳枠F内面を清掃する(図6、8参照)。この際、昇降シリンダ1の上昇端ではスクレ−パ体7、7が完全に鋳枠Fから上方に抜け出た状態になる。
【0012】
次に昇降シリンダ1の上昇端において注湯済鋳型Mを図示されないプッシャで水平移動させた後、昇降シリンダ1を縮引作動させて天板6を下降させる。この際、スクレ−パ体7、7は逆方向(上向き)に傾きながら再度、鋳枠F内面を清掃する(図7、8参照)。
【0013】
なお本発明では、上述したように、左右に間隔をおいた一対のゴムバネ8、8と、該ゴムバネ8、8に支持された金属製スクレ−パ9とでスクレ−パ体7が構成されているから、鋳枠F内面の清掃時に金属製スクレ−パ9に偏荷重が加わった場合でもゴムバネ8、8がひねられてしまうことがほとんど無い。このため、ゴムバネ8、8の破損を防止することができる。
【0014】
またスクレ−パ体7の複数が共通のブラケット14に取り付けられており、該ブラケット14が前記フレ−ム3の外周側面上下位置に着脱可能に取り付けられているから、ゴムバネ8、8、金属製スクレ−パ9の交換等のメンテナンスを容易に行うことができる。さらにスクレ−パ体7、7を取り付けたブラケット14をユニットとして2組用意しておき、一方を装置に組み付け、他方を予備とすれば、一方のユニットを装置外でメンテナンスしている時でも装置を稼動させることができる。
【0015】
なお本発明の実施形態では、スクレ−パ体7三つ毎に前記ブラケット14が用意されているが、これに限定されるものではなく、複数毎であれば、その数は問わない。
【0016】
また本発明の実施形態では、注湯済鋳型Mを保持した鋳枠Fの下方に昇降シリンダを設置して注湯済鋳型Mを鋳枠Fの上方に抜き出すようにしたが、これに限定されるものではなく、鋳枠Fの上方に昇降シリンダを設置して注湯済鋳型Mを鋳枠Fの下方に抜き出すようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように本発明は、注湯済鋳型を保持した鋳枠の上方又は下方に設置した昇降シリンダのピストンロッドの先端に、鋳枠内に挿入可能なフレ−ムを連結し、該フレ−ムの先端に前記鋳枠の内面よりも若干小さく形成された天板を取り付けると共に、該フレ−ムの外周側面上下位置に複数のスクレ−パ体を水平方向では互いに間隔をおいて、上下方向では互いに隙間を補完し合うように配置して取り付けて成る鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置であって、前記スクレ−パ体が左右に間隔をおいた一対のゴムバネと、該ゴムバネに支持された金属製スクレ−パとで構成されているから、金属製スクレ−パに偏荷重が加わった場合のゴムバネの破損を防止することができると共に、鋳枠からの注湯済鋳型の抜き出しと鋳枠内面清掃を同じ場所で、且つ、同じ装置で行うことができる等種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す一部切欠き正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1におけるA−A矢視図である。
【図4】図1におけるB−B矢視図である。
【図5】スクレ−パ体の拡大断面図で鋳枠内面と非接触状態を示す状態図である。
【図6】昇降シリンダ上昇時の状態図である。
【図7】昇降シリンダ下降時の状態図である。
【図8】スクレ−パ体の拡大断面図で鋳枠内面清掃時の状態図である。
【符号の説明】
1 昇降シリンダ
1a ピストンロッド
3 フレ−ム
6 天板
7 スクレ−パ体
8 ゴムバネ
9 金属製スクレ−パ
14 ブラケット
F 鋳枠
M 注湯済鋳型
Claims (2)
- 注湯済鋳型を保持した鋳枠の上方又は下方に設置した昇降シリンダのピストンロッドの先端に、鋳枠内に挿入可能なフレ−ムを連結し、該フレ−ムの先端に前記鋳枠の内面よりも若干小さく形成された天板を取り付けると共に、該フレ−ムの外周側面上下位置に複数のスクレ−パ体を水平方向では互いに間隔をおいて、上下方向では互いに隙間を補完し合うように配置して取り付けて成る鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置であって、前記スクレ−パ体が左右に間隔をおいた一対のゴムバネと、該ゴムバネに支持された金属製スクレ−パとで構成されていることを特徴とする鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置。
- 前記スクレ−パ体の複数が共通のブラケットに取り付けられており、該ブラケットが前記フレ−ムの外周側面上下位置に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の鋳型抜き出し兼鋳枠内面清掃装置。
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