JP2004082085A - 超音波による物質分離組成物並びにその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は従来とは全く異なる着想により溶液から固体を分離する方法を提供する。
溶液に超音波を与えると溶液は微粒子化して,霧状になることは知られている現象である。
【解決手段】この霧状の溶液に乾燥気体を与えると、霧は蒸発して気体となり、溶液中に溶解している固体又は蒸発し難い物質粒子として残存する。この気体中に残存する固体又は蒸発し難い微粒子をフィルター等で集めることができる。
このようにして得られた個体又は物質組成物を搬送気体と共に搬送させて、加速度及び重力によって該固体組成物をその質量差により各成分に分離することもできる。
【選択図】 図1
溶液に超音波を与えると溶液は微粒子化して,霧状になることは知られている現象である。
【解決手段】この霧状の溶液に乾燥気体を与えると、霧は蒸発して気体となり、溶液中に溶解している固体又は蒸発し難い物質粒子として残存する。この気体中に残存する固体又は蒸発し難い微粒子をフィルター等で集めることができる。
このようにして得られた個体又は物質組成物を搬送気体と共に搬送させて、加速度及び重力によって該固体組成物をその質量差により各成分に分離することもできる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は物質分離組成物並びにその方法に関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
従来、溶液から固体を分離する方法としては、加熱による濃縮・晶析、スプレードライ等の方法が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこれらの方法とは全く異なる着想により溶液から固体を分離する方法を提供する。
溶液に超音波を与えると溶液は微粒子化して,霧状になることは知られている現象である。
【課題を解決するための手段】
この霧状の溶液に乾燥気体を与えると、霧は蒸発して気体となり、溶液中に溶解している固体又は蒸発し難い物質粒子として残存する。この気体中に残存する固体又は蒸発し難い微粒子をフィルター等で集めることができる。従って、このようにすると液体から固体又は蒸発し難い物質を容易に分離することができる。
このようにして得られた個体又は物質組成物を搬送気体と共に搬送させて、加速度及び重力によって該固体組成物をその質量差により各成分に分離することもできる。尚、本発明で用いる気体は空気、窒素、水素等の他であっても良い。
【0004】
すなわち、質量の大きい粒子は搬送気体による加速度は小さく、質量の小さい粒子は、それに対して加速度は大きくなる。したがって、落下点が質量差によって異なる事となる。
よって、質量差による分離が可能となる。
【実施の形態】
以下、実施例に従って詳細に説明する。
図1は本発明の実施例の一つである。1は装置に空気を取り入れるためのファン、6はファンの空気取入れ口、3は溶液を入れるためのタンク、4は溶液、2は霧を発生させるための超音波発信機、7は超音波発信機によって発生させられた霧、8は該霧が乾燥させられて得られる微粒子、5は該微粒子を集めるためのフィルターである。
タンク内に入れられた溶液4は超音波発信機2の作用により霧7とされてケーシング内に導かれる。導かれた霧7はファン1によって導入される空気によって搬送される間に乾燥されて、水分が蒸発して固体又は蒸発し難い物質状の微粒子8となる。かかる微粒子8はフィルター室9に導かれて、フィルターにより集められる。この集められた微粒子を取出すことができる。
なお、乾燥を容易とするために、ファンの先又はケーシングに加熱ヒーター等を設けてもよい。加熱はマイクロ波による加熱であっても良い。本発明で使用するフィルターは放電式の電気集塵機、バッグフィルター等微粒子を集塵することができるものであればいかなるものであっても良い。
【0005】
本発明においては、用いる溶液を海水としても良い。海水をタンク3に入れ、超音波発信機2を作動させて海水を霧7とし、乾燥して水分を蒸発させると塩(シオ)の粒子となり、該塩(シオ)をフィルターによって集めると容易に塩(シオ)を製造することもできる。
このように得られた個体組成物を搬送気体と共に搬送させて、加速度及び重力によって該固体組成物をその質量差により各成分を分離することもできる。
ケーシングを長くすれば、加速度及び重力の作用により、微粒子の質量差によって微粒子を分離することができる。この場合、微粒子はケーシングの下面に質量差に応じて堆積することとなる。この場合、前記した方法により質量差によって分離することもできる。
【0006】
以下図2に従って説明する。
超音波発信器によって生成された溶液の霧7は搬送気体によって乾燥されて固体状の粒子7‘となる。かかる固体粒子7’は搬送気体による加速度と重力によって、その質量差によって分離さられて、分離粒子の堆積11を生じさせる。このようにして、溶液から有用な物質を得ることもできる。このように分離すると海水中の有用な金属等も得ることができる。
製塩の再に複製する苦汁を本発明に用いると容易に有用な金属を得ることもできる。
本発明において用いることができる溶液は有機又は無機溶液等を用いることができる。溶質は砂糖、アルコールその他の蒸発し難いものであれば特に限定されない。
【発明の効果】
本発明によれば安価に及びエネルギーも少なく、又低温で溶液から固体又は蒸発し難い物質を分離することができる。溶液に海水を用いると容易に製塩も行うことができる。さらに、本発明を用いると溶液から固体又蒸発し難い組成物をその質量差によって分離することができる。したがて、海水又は苦汁を溶液として用いると、有用な金属等もえることができる。その他、本発明は低温でも作動し得ることから、高温で分解し易い物質も分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示した概略図である。
【図2】本発明の分離方法を示した概略図である。
【符号の簡単な説明】
1ファン
2超音波発信機
3タンク
4溶液
5フィルター
6空気取込口
7霧
7‘固体粒子
8微粒子
9ケーシング
10フィルター室
11分離粒子堆積
【発明の属する技術分野】
本発明は物質分離組成物並びにその方法に関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】
従来、溶液から固体を分離する方法としては、加熱による濃縮・晶析、スプレードライ等の方法が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこれらの方法とは全く異なる着想により溶液から固体を分離する方法を提供する。
溶液に超音波を与えると溶液は微粒子化して,霧状になることは知られている現象である。
【課題を解決するための手段】
この霧状の溶液に乾燥気体を与えると、霧は蒸発して気体となり、溶液中に溶解している固体又は蒸発し難い物質粒子として残存する。この気体中に残存する固体又は蒸発し難い微粒子をフィルター等で集めることができる。従って、このようにすると液体から固体又は蒸発し難い物質を容易に分離することができる。
このようにして得られた個体又は物質組成物を搬送気体と共に搬送させて、加速度及び重力によって該固体組成物をその質量差により各成分に分離することもできる。尚、本発明で用いる気体は空気、窒素、水素等の他であっても良い。
【0004】
すなわち、質量の大きい粒子は搬送気体による加速度は小さく、質量の小さい粒子は、それに対して加速度は大きくなる。したがって、落下点が質量差によって異なる事となる。
よって、質量差による分離が可能となる。
【実施の形態】
以下、実施例に従って詳細に説明する。
図1は本発明の実施例の一つである。1は装置に空気を取り入れるためのファン、6はファンの空気取入れ口、3は溶液を入れるためのタンク、4は溶液、2は霧を発生させるための超音波発信機、7は超音波発信機によって発生させられた霧、8は該霧が乾燥させられて得られる微粒子、5は該微粒子を集めるためのフィルターである。
タンク内に入れられた溶液4は超音波発信機2の作用により霧7とされてケーシング内に導かれる。導かれた霧7はファン1によって導入される空気によって搬送される間に乾燥されて、水分が蒸発して固体又は蒸発し難い物質状の微粒子8となる。かかる微粒子8はフィルター室9に導かれて、フィルターにより集められる。この集められた微粒子を取出すことができる。
なお、乾燥を容易とするために、ファンの先又はケーシングに加熱ヒーター等を設けてもよい。加熱はマイクロ波による加熱であっても良い。本発明で使用するフィルターは放電式の電気集塵機、バッグフィルター等微粒子を集塵することができるものであればいかなるものであっても良い。
【0005】
本発明においては、用いる溶液を海水としても良い。海水をタンク3に入れ、超音波発信機2を作動させて海水を霧7とし、乾燥して水分を蒸発させると塩(シオ)の粒子となり、該塩(シオ)をフィルターによって集めると容易に塩(シオ)を製造することもできる。
このように得られた個体組成物を搬送気体と共に搬送させて、加速度及び重力によって該固体組成物をその質量差により各成分を分離することもできる。
ケーシングを長くすれば、加速度及び重力の作用により、微粒子の質量差によって微粒子を分離することができる。この場合、微粒子はケーシングの下面に質量差に応じて堆積することとなる。この場合、前記した方法により質量差によって分離することもできる。
【0006】
以下図2に従って説明する。
超音波発信器によって生成された溶液の霧7は搬送気体によって乾燥されて固体状の粒子7‘となる。かかる固体粒子7’は搬送気体による加速度と重力によって、その質量差によって分離さられて、分離粒子の堆積11を生じさせる。このようにして、溶液から有用な物質を得ることもできる。このように分離すると海水中の有用な金属等も得ることができる。
製塩の再に複製する苦汁を本発明に用いると容易に有用な金属を得ることもできる。
本発明において用いることができる溶液は有機又は無機溶液等を用いることができる。溶質は砂糖、アルコールその他の蒸発し難いものであれば特に限定されない。
【発明の効果】
本発明によれば安価に及びエネルギーも少なく、又低温で溶液から固体又は蒸発し難い物質を分離することができる。溶液に海水を用いると容易に製塩も行うことができる。さらに、本発明を用いると溶液から固体又蒸発し難い組成物をその質量差によって分離することができる。したがて、海水又は苦汁を溶液として用いると、有用な金属等もえることができる。その他、本発明は低温でも作動し得ることから、高温で分解し易い物質も分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示した概略図である。
【図2】本発明の分離方法を示した概略図である。
【符号の簡単な説明】
1ファン
2超音波発信機
3タンク
4溶液
5フィルター
6空気取込口
7霧
7‘固体粒子
8微粒子
9ケーシング
10フィルター室
11分離粒子堆積
Claims (7)
- 溶液に超音波を与えることにより、該溶液を霧状とした後、該霧を搬送気体によって乾燥させて得られることを特徴とする組成物。
- 固体又は蒸発し難い物質を溶解する溶液に超音波を与えることにより、該溶液を霧状とした後、該霧を搬送気体によって乾燥させて得られることを特徴とする固体又は蒸発し難い物質組成物。
- 請求項1に記載の溶液が塩溶液である請求項1に記載の固体組成物。
- 請求項1に記載の溶液が海水である請求項1に記載の固体組成物。
- 請求項1に記載の溶液が苦汁である請求項1に記載の固体組成物。
- 固体組成物が塩(シオ)である請求項4に記載された固体物。
- 請求項1乃至5で得られた個体組成物を搬送気体と共に搬送させて、加速度及び重力によって該固体組成物をその質量差により各成分に分離する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287501A JP2004082085A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 超音波による物質分離組成物並びにその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002287501A JP2004082085A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 超音波による物質分離組成物並びにその方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004082085A true JP2004082085A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32063617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002287501A Pending JP2004082085A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | 超音波による物質分離組成物並びにその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004082085A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009142717A (ja) * | 2007-12-11 | 2009-07-02 | Choonpa Jozosho Kk | 溶液の濃縮方法と濃縮装置 |
CN102679469A (zh) * | 2012-04-27 | 2012-09-19 | 上海交通大学 | 具有预处理功能的螺旋形通道超声雾化液体除湿空调系统 |
-
2002
- 2002-08-23 JP JP2002287501A patent/JP2004082085A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009142717A (ja) * | 2007-12-11 | 2009-07-02 | Choonpa Jozosho Kk | 溶液の濃縮方法と濃縮装置 |
CN102679469A (zh) * | 2012-04-27 | 2012-09-19 | 上海交通大学 | 具有预处理功能的螺旋形通道超声雾化液体除湿空调系统 |
CN102679469B (zh) * | 2012-04-27 | 2014-08-27 | 上海交通大学 | 具有预处理功能的螺旋形通道超声雾化液体除湿空调系统 |
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