JP2004081571A - パチンコ玉の循環機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この発明は、補給樋7上におけるパチンコ玉の過剰な停滞をパチンコ玉検知センサー21で検知し、この検知信号を制御回路で処理し、補給樋の末端に設けてあるゲートシャッター装置19を開閉動作させることによりパチンコ玉の過剰停滞を防止可能としてある。補給樋7上へのパチンコ玉の過剰な停滞は、停滞中における大気中の塵埃やたばこの煙等の付着、冷房による水滴の付着や錆の発生などがあり、スムーズなパチンコ玉の循環を妨げ、循環機構の機器を汚すおそれがあることから、過剰な停滞パチンコ玉を強制的に集合樋11へ移などの強制循環により上記の諸弊害の発生を防止可能としてある。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技場の島に備えられているパチンコ玉の循環機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技場におけるパチンコ機の管理は、島と呼ばれる多数のパチンコ機群ごとに行われるようになっているが、このようなパチンコ玉の管理は島に備え付けてあるパチンコ玉の循環機構により支えられている。図7は、島61の構成例を示すものであるが、並設された多数のパチンコ機62,…のほぼ中央部に循環機構の中枢をなす揚送研磨機63が立設してある。揚送研磨機63の上端部近傍には上部タンク65が設けてあり、これには左右に補給樋67,67が接続してある。補給樋67には補給シュート69,…が設けてあり、各パチンコ機62にパチンコ玉を補給可能としてある。各パチンコ機62,…から排出されるアウト玉は、島の下部に設置してある集合樋71,71へ落下し、転がり移動して揚送研磨機63に向かって集められるようになっている。揚送研磨機63の近傍には、異物除去装置73やミニリフト75など循環機構の補助機器が設けてある。
【0003】
パチンコ玉の循環機構は、パチンコ玉が揚送研磨機63、上部タンク65,補給樋67,パチンコ機62及び集合樋71を経て再び揚送研磨機63へ集められるようになっているが、補給樋67から各パチンコ機62へ分配されなかった残りのパチンコ玉は、補給樋67の末端部に滞留させるようになっている。補給樋67の末端部には、各パチンコ機へ分配されずに末端部に滞留したパチンコ玉を抜き取るための抜き取りゲート67aが設けてあるが、このゲート67aにはジャバラ状の抜き取り管(図示略)が接続してある。このゲート67aには蓋が設けてあり(図示略)、この蓋は、通常は閉じられているが、上記滞留したパチンコ玉の量が多くなっているときには、適宜この蓋を開けて抜き取り管77から抜き取り可能とすることにより、補給樋67上におけるパチンコ玉の停滞を解消可能としてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、補給樋67上に滞留したパチンコ玉は、各パチンコ機62への補給量よりも上部タンク65からの供給量の方が多ければ増加し、補給樋67上に停滞することになる。特に当該島61の遊技客が少ない時には、これらの滞留したパチンコ玉は補給樋67上での停滞時間が長くなっている。補給樋67上におけるパチンコ玉の停滞時間が長くなると、パチンコ玉表面への温度差による結露、喫煙による「やに」、又は大気中の塵埃などの付着により、パチンコ玉の汚れや腐食を進行させる原因となっている。パチンコ玉の汚れの進行は、パチンコ機の盤面や釘などパチンコ機の汚れの原因となる他、集合樋71の汚れの進行を促し、さらに揚送研磨機63の研磨部材の交換時期を早める結果となっている。また、このようなパチンコ玉の汚れは、表面の垢や油脂などによりパチンコ玉相互に粘着性を与え、下流側のパチンコ玉の移動に連動して上流側のパチンコ玉が移動しようとする時に、パチンコ玉同士が粘着結合してパチンコ玉の個別移動を妨げ、パチンコ玉の正常な移動を阻害する原因となっている。
【0005】
そこで本発明の目的は、補給樋上に滞留するパチンコ玉の長期停滞を解消し、定期的に循環させることにより、パチンコ玉の汚れ等の発生を防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用することにより以下の作用効果を生じるようにしたところに特徴がある。
【0007】
(請求項1に記載した発明の構成)
請求項1に記載した発明は、並べて設置してある複数のパチンコ機と、これらのパチンコ機に分配シュートを介してパチンコ玉を補給可能に設置してある補給樋と、各パチンコ機から排出されたパチンコ玉を受け取って転がり移動可能に設置してある集合樋と、この集合樋から供給されたパチンコ玉を研磨しながら揚送する揚送研磨機と、この揚送研磨機によって揚送されたパチンコ玉を貯留可能に設置してある上部タンクと、上記の補給樋の末端に設けてある落下ゲートとを備えたパチンコ玉の循環機構について、以下の構成を採用してあるところに特徴がある。すなわち、上記の落下ゲートには、補給樋上に停滞しているパチンコ玉を集合樋に落下可能とするバイパス管が接続してあるとともに、駆動手段により開閉動作するゲートシャッター装置を備えている。このゲートシャッター装置の開閉動作は、補給樋上におけるパチンコ玉の移動状態を検出するパチンコ玉検知センサーと、このセンサーからの出力信号を処理する制御回路とにより制御可能としてある。上記の制御回路は、補給樋上におけるパチンコ玉の停滞が検知されたときには、ゲートシャッターを所定時間だけ開放させるように設定してある。
【0008】
(請求項1に記載した発明の作用効果)
上記したように、遊技客が少ない時などにはパチンコ玉の循環が少ないので、パチンコ玉の停滞時間が長くなるために、上述したように汚れや油脂の付着等が多くなるが、補給樋上におけるパチンコ玉の停滞の状態をパチンコ玉検知センサーにより検知し、この検知信号を制御回路で処理し、ゲートシャッター装置を適宜開閉させるようにしてあるため、上記の弊害発生を防止可能となる。この結果、汚れ等を有するパチンコ玉が循環することが少なくなることから、パチンコ機や揚送研磨機への汚れ等の転移が少なくなる。このため、これらの機器の交換時期を長くすることができるので、パチンコ玉の循環機構のランニングコストを低下させることができる。
【0009】
(請求項2に記載した発明の特徴)
請求項2に記載した発明のパチンコ玉の循環機構は、補給樋上におけるパチンコ玉の停滞状態を検知するための玉検知センサーを限定したものである。上記のパチンコ玉検知センサーは、上部タンク内におけるパチンコ玉の貯留量の変化を検知可能に設置してあり、検知した信号を上記の制御回路に出力し、この制御回路により上記のゲートシャッター装置を開放するように設定してあるところに特徴がある。制御回路は、パチンコ玉検知センサーが上部タンク内におけるパチンコ玉の貯留量の変化を所定時間以上検知しないときには、補給樋上におけるパチンコ玉の停滞量が増加している状態になっているものと判断し、ゲートシャッターを所定時間開放することによりパチンコ玉の停滞を解消するように設定してある。
【0010】
(請求項3に記載した発明の特徴)
請求項3に記載した発明も同様に、上記のパチンコ玉検知センサーについて限定したものである。上記のパチンコ玉検知センサーを、補給樋上に停滞しているパチンコ玉を補給樋の所望の位置、例えば上部タンク近傍に滞留したパチンコ玉を検知可能に設置してある。検知信号の制御回路による処理については、請求項2の場合と同様である。しかし、この発明は、補給樋上のパチンコ玉の過剰停滞すなわち、補給樋上にパチンコ玉が正常な循環作用を妨げる程度に停滞している状態を直接パチンコ玉検知センサーで検知するようにしてあるため、応答速度が速くしかも状況の把握がより正確であるところに特徴がある。
【0011】
(請求項4に記載した発明の特徴)
請求項4に記載した発明は、上記のゲートシャッター装置について限定したものである。このゲートシャッター装置は、上記の補給樋の末端部近傍、かつ補給樋の両側板の上辺に載置固定してある装置本体と、この装置本体に備え付けのソレノイドと、このソレノイドの駆動素子に揺動可能に連結してある連結部材と、一端部を装置本体に揺動自在に支持され、他端部にシャッター片を有するとともに、上記の連結部材を介して揺動することにより補給樋上におけるパチンコ玉の移動を停止又は可能とするように設けてあるシャッターとを備えているところに特徴がある。このゲートシャッター装置は、既述の通り、上記のパチンコ玉検知センサーと、制御回路とによりソレノイドを動作させることによりシャッターを開閉可能としてある。このゲートシャッター装置は、補給樋への着脱が容易であり、補給樋に特別の手段を設けることなく着脱可能となるので、パチンコ玉の循環機構のコストダウンに寄与する。
【0012】
(請求項5に記載した発明の特徴)
請求項5に記載した発明は、請求項5に記載した発明に係るシャッターについて、このシャッターを構成するシャッター片の先端部に複数の三角状の凹凸を連続するように形成してあるところに特徴がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
(全体の構成)
図1は、パチンコ島1におけるパチンコ玉の循環機構全体の構成例を示したものであるが、この機構も基本的には上述の従来技術の欄で説明したものと同様の構成となっている。すなわち隣り合わせに並べられた多数のパチンコ機2,…の中程に揚送研磨機3が設けてあり、この揚送研磨機3は供給されたパチンコ玉を研磨しながら揚送して、上部に設けてある上部タンク5へ排出可能となっている。上部タンク5の両側部には出口管5a,5a(図4参照)が設けてあり、それぞれに補給樋7,7の基端部が接続されている。
【0014】
各補給樋7は、各パチンコ機2,…の背面側の島スペース上部にパチンコ玉が自走可能な角度に傾斜した状態に架け渡してあり、並べられた各パチンコ機2へパチンコ玉を供給可能としてある。補給樋7の底部は、横幅の中央部が僅かに高くなるように形成してあり、補給樋7上を移動中のパチンコ玉は各側壁部側に沿って外向きの力を受けるようになっている。パチンコ玉通路上における各側壁部側には、各パチンコ機2へパチンコ玉を補給するための補給シュート9,…が設けてあり、図示していない分配シュートを介して各パチンコ機2へパチンコ玉を補給可能としてある。補給樋7の末端部には、補給樋7上に停滞しているパチンコ玉を適宜集合樋11へ落下させるための落下ゲート7aが設けてあり、この落下ゲート7aにはバイパス管(落下ホース)17が接続してある(図3参照)。この落下ゲート7aは、後述するゲートシャッター装置19により開閉可能としてある。また、このゲートシャッター装置19は、これも後述するパチンコ玉検知センサー21(21a,21b)(図4参照)の検知信号によりシャッターを開閉動作可能としてある。
【0015】
また、各パチンコ機2,…の背面側下方の島スペースには、各パチンコ機2から排出されたパチンコ玉を受け取って上記の揚送研磨機3に向けて自走させる集合樋11が所定の角度に傾斜した状態に架け渡してある。集合樋11は、末端のパチンコ機から揚送研磨機3の隣接位置間でのすべてのパチンコ機をカバーするように設けてある。集合樋11の最下流部、すなわち揚送研磨機3の近傍には、パチンコ玉とともに運ばれてくる金属やプラスチックなどの異物を除去するための異物除去装置13が設けてある。また、集合樋11の全長が長いものにあっては、傾斜による位置の低下を修正するためのミニリフト15や図示していない貯玉タンク等が設けてある。
【0016】
(ゲートシャッター装置の構成及び作用)
図2は、ゲートシャッター装置19の構成例を示したものである。図示してあるように、補給樋7の末端には落下ゲート7aが設けてあり、後述するように、補給樋7上のパチンコ玉を適宜落下可能としてある。ゲートシャッター装置19は、上記の落下ゲート7aの上方に補給樋7の側板7b,7bの上辺上に設置してある。このゲートシャッター装置19は、装置本体31とシャッター33と連結部材35及び装置本体31内に内蔵しているソレノイド37(図3参照)を備えている。ソレノイド37は、シャッター駆動手段としての機能を有するものであり、ソレノイドの駆動素子37aの進退動作によりシャッター33を開閉可能としてある(図3,4参照)。
【0017】
シャッター33は、L字形断面に形成された板状体からなり、長辺側の先端部が装置本体31の下部に揺動自在に支持されている。シャッター33の短辺側は、多数の移動中の滞留玉の移動を遮断するをシャッター片33aとなっている。先シャッター片33aの先端部には、複数の三角状の凹凸部33bを連続するように形成している。これはシャッター33を閉じようとする際に、補給樋7上に滞留した多数のパチンコ玉B,…間へシャッター片33aがパチンコ玉をかき分けて先端部を突進容易とするためのものである。シャッター33の長辺のほぼ中間位置には、上述の連結部材35の一端が揺動自在に連結してある。この連結部材35の他端は、ソレノイド37の駆動素子37aの先端部に揺動自在に連結してあるため、駆動素子37aが往復動作することによりシャッター33が揺動運動可能となっている。
【0018】
図3は、図2の一部を詳細に示すとともに、ゲートシャッター装置19の動作機構を示している。この図において、ソレノイド37の駆動素子37aが最短となるように図の右方向へ後退しているときには、シャッター33は、補給樋7の上辺よりも上に位置するようになっており、最長となるように図の左方向へ前進しているときには、シャッター片33aの先端部が補給樋7の底部に当接してパチンコ玉Bの転がり移動を阻止可能としてある。なお、ソレノイド37の駆動素子37aが中間位置に来ているときには、シャッター33はほぼ水平になる。ゲートシャッター装置19は、制御回路(図示略)からの駆動命令の出力により、ソレノイド37の進退動作を制御可能としてある。
【0019】
(上部タンクの構成及びパチンコ玉検知センサーの設置位置)
次に上部タンク5の構成及びパチンコ玉検知センサー21について説明する。図4に示すように、上部タンク5は、揚送研磨機3の上部に取り付けられた容器からなり(図1参照)、底部は左右の両側部を低くする斜面に形成してある。上部タンク5の各側壁部には、パチンコ玉の排出口5c,5cが設けてあり、パチンコ玉B,…の自然流出を可能としてある。パチンコ玉の各排出口5c,5cには、タンクシャッター5b,5bが設けてあり、これを開閉制御することにより上部タンク5からのパチンコ玉の排出を制御可能としてある。また、このタンクシャッター5bは、補給樋のメンテナンスを行う際にこれを閉じることにより、パチンコ玉の流下を停止させる手段としても有効である。なお、タンクシャッター5bの設置は必須ではなく、これを有しない上部タンクもある。上記の出口管5aはこれらの排出口5cを介して上部タンク5内のパチンコ玉を受け取り可能としてある。なお、上部タンク5の上部には他の島との間でパチンコ玉を融通し合う、いわゆる応援玉の授受をするための応援玉出口及び入り口(いずれも図示略)が設けてある。
【0020】
上部タンク5の側壁部の所定高さ位置には、玉検知センサー21(21a,21b)が設置してある。玉検知センサー21は、上部タンク5内に貯留される多数のパチンコ玉B,…が山積した高さから補給樋上におけるパチンコ玉の停滞の状況を検知可能とするものである。この形態例では、玉検知センサー21として、インターラプタ型の光センサーを採用してある。例えば図4において、上部タンク5の左側の壁部に発光素子21aを光線Rが水平になるように設置し、右側の壁部に受光素子21bを上記の光線Rの到達位置と一致するように設けてある。発光素子21aから直進する光線Rをパチンコ玉Bが横切り、あるいは山積したパチンコ玉によりできた稜線Lが、受光素子21bへの光線Rの到達を妨げていることを検知可能としてある。この玉検知センサー21は、パチンコ玉B,…の貯留量が少ないために、山積したパチンコ玉の綾線Lが実線で示してあるように、玉検知センサー21の光線Rよりも下位にあれば、発光素子21aから出力された光線Rは常に受光素子21bに到達可能であるのに対し、綾線Lが2点鎖線で示してあるように、光線Rよりも上位にあれば、光線Rは受光素子21bに到達不能となることがわかる。
【0021】
上部タンク5内のパチンコ玉B,…の貯留量は、上記のパチンコ玉検知センサー21により稜線Lの存否を検知し、この稜線Lが実線で示してあるように、センサーの光線Rに達していないときには、タンクシャッター5bを閉じた状態に維持可能としてある。これに対し、この稜線Lが2点鎖線で示してあるように、センサーの光線Rを横切っているときには、タンクシャッター5bを開いてパチンコ玉を排出させるようになっている。この結果、揚送研磨機3から供給されるパチンコ玉の量と、排出口5cから排出されるパチンコ玉の量とにより稜線Lがセンサーの光線Rをまたいで上下移動することになる。
【0022】
図5は、上記の制御回路39と、パチンコ玉検知センサー21、タンクシャッター5b及びゲートシャッター装置19の4つの要素間の関係をブロック図で示したものである。制御回路39は、第1に、パチンコ玉検知センサー21から上部タンク5(図4参照)内におけるパチンコ玉の貯蔵量に関する検知データが出力されると、これを処理して図示していないタンクシャッター駆動回路に駆動命令を出力し、タンクシャッター5b,5b(図4参照)を開閉動作させるように設定してある。これらのタンクシャッター5b,5bは、個別に制御可能としてあれば、左右の補給樋7,7(図1参照)におけるパチンコ玉の停滞状態が異なる場合にも適切な対応が可能となる。タンクシャッター5bの制御により上部タンク5内のパチンコ玉の貯蔵量が調整可能となる。第2に上記の上部タンク5内におけるパチンコ玉の貯蔵量のデータすなわち、綾線Lの上下動状態の出力データを分析して補給樋7上におけるパチンコ玉の停滞状態を把握し、必要に応じてゲートシャッター装置19に付属しているこれも図示していないシャッター駆動回路に対して駆動信号を出力可能に設定してある。
【0023】
さらに制御回路39について詳しく説明する。上部タンク5内におけるパチンコ玉の貯蔵量のバランスは、玉検知センサー21によりパチンコ玉の貯蔵量を検知し、この検知信号を制御回路39で処理することによるタンクシャッター5b,5bの開閉動作の繰り返しによってとられるようになっている。したがって所定時間内に上記の稜線Lが、玉検知センサー21の光線Rに対して上下動することが複数回ずつ検知されている時には、パチンコ玉の順調な流れを推測させるものである。また、玉検知センサー21の光線Rがパチンコ玉によって遮られている状態が継続していることが検知されたときには、上部タンク内のパチンコ玉が排出不能となっていることを示している。これはタンクシャッター5bが開いても補給樋7上に停滞しているパチンコ玉B,…が上部タンク5まで達しているために、これ以上の排出が不能となっていることを示している。
【0024】
(パチンコ玉の循環状態)
ところで、上部タンク5の排出口5c,5cから排出されたパチンコ玉B,…は補給樋7に移り、既述したように、補給シュート9,…を介して各パチンコ機2,…へ供給される(図1参照)が、各補給シュート9にパチンコ玉が充足されているため、補給樋7の末端部に到達して残留し、その残留量が徐々に増加すると補給樋7上に停滞し、これらの停滞したパチンコ玉が補給樋7の上流端に達する結果となる。このように停滞玉が補給樋7の最上流端に達すると、上部タンク5のタンクシャッター5b(図4参照)を開いても、上部タンク5内のパチンコ玉は排出されないので、パチンコ玉の稜線Lが上昇し、玉検知センサー21の光線Rは受光不能状態を継続することになる。
【0025】
パチンコ玉の稜線Lは、補給樋7から各パチンコ機へのパチンコ玉の補給が順調に行われていれば、揚送研磨機から供給されるパチンコ玉と上部タンクの排出口5cから排出されるパチンコ玉とが玉検知センサーの光線Rに対して上下する位置で平衝状態を保つことになる。したがって、この稜線Lは、上下動するたびに光線Rを横切るため、玉検知センサー21の検知信号がプラス(+)とマイナス(−)との出力を繰り返すことになる。上記したように、玉検知センサー21による+−の検知信号の変化が設定した時間内に繰り返されていれば、制御回路39は補給樋7内におけるパチンコ玉Bの流れを正常であると判断するため、ゲートシャッター装置19に対する特別の命令を出さず、現状維持を続ける。しかし、このような検知信号の交互出力が認められないような場合、例えば補給樋上における滞留玉が補給樋7の上流まで達しているような場合には、これらの検知信号を受けた制御回路39は、これを処理してゲートシャッター装置19にソレノイド37を動作させる駆動信号を送るようになっている。これにより、ソレノイド37の駆動素子37aが後退してシャッター33が開放されるため、停滞中のパチンコ玉B,…は、落下ゲート7aを経てバイパス管17から落下することにより補給樋7上のパチンコ玉の停滞を解消可能としてある。
【0026】
玉検知センサー21のシャッター開放によるパチンコ玉のバイパス管17からの落下量は、通常、毎分約2000個としてあるが、ここで仮にこのシャッター開放時間を3分間に設定しておけば、1回のシャッター開放により約6000個のパチンコ玉がバイパス管17から集合樋11へ直接落下可能となる。このため、補給樋7上に停滞中のパチンコ玉の大部分が排出される。この操作によって上部タンク5内におけるパチンコ玉量のバランスが復活し、稜線Lの上下動が玉検知センサー19により検知可能となる。この結果、ゲートシャッター装置19のシャッター33は閉じた状態を維持する。しかし、補給樋7上の滞留玉が再び増加すれば、上記と同様に稜線Lの上下動がなくなるため、これを検知したパチンコ玉検知センサー21からの検知信号の出力によりシャッター33が上記した3分間だけ開放されて所定量の滞留玉が排出されることになる。
【0027】
(他の実施の形態例)
次に他の実施の形態例について説明する。この形態例では、上述の玉検知センサー21は、上部タンク5内のパチンコ玉量の調整にのみ使用するものとし、ゲートシャッター装置19の開閉動作を制御する手段としてのパチンコ玉検知センサーとして、補給樋7に第2の玉検知センサーを設けたものである。すなわち、図6に示すように、第2のパチンコ玉検知センサー41(41b,41b)が、補給樋7上を移動中あるいは停滞中のパチンコ玉を検知可能に側板7b,7bに設けてある。制御回路は、滞留玉が第2のパチンコ玉検知センサー41の設置位置まで達し、かつ所定の設定時間以上パチンコ玉の検知を継続しているときには、この検知信号を処理して、ゲートシャッター装置19のシャッター33の開閉動作を制御するように設定してある。この形態例では、上部タンク5内のパチンコ玉の増減とは無関係に、余剰の滞留玉を適宜バイパス管17から落下可能とするものであり、滞留玉の存否を早期にしかも正確に検知して処理可能となるため、パチンコ玉の停滞による上述の諸弊害の防止効果を向上させることが可能となる。
【0028】
玉検知センサーとしては、この他、例えば、補給樋7の所定位置における滞留玉の重量を測定して制御回路にその結果を出力して、同様にゲートシャッター装置を制御し、あるいは補線樋の底部に磁気コイルを埋設し、パチンコ玉による起電力の変化によりゲートシャッター装置を制御するようにすることも可能である。また、ゲートシャッター装置の構成例としては、上記の他、シャッターを補給樋の内部を垂直に仕切り可能に設け、ソレノイドによってこのシャッターを昇降可能なものとしてもよい。
【0029】
なお、この説明におけるパチンコ玉の循環機構の構成は、図示したものを対称として説明してあるが、本発明はこの他の形態のものについても適用可能であり、また、ゲートシャッター装置についても同様に適用可能である。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、補給樋上のパチンコ玉の停滞を抑え、常に適正状態を維持可能となるため、補給樋上における停滞中のパチンコ玉の汚れを防止可能となる。これに、よってパチンコ機や揚送研磨機の汚染を防止し、パチンコ玉の循環機構のランニングコストを引き下げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体の構成を示す正面図である。
【図2】上部タンクの構成例を示す断面図である。
【図3】補給樋の末端部に対するゲートシャッター装置の設置状態を示すものであり、(a)は平面図、(b)は一部切欠断面の正面図、(c)は側面図である。
【図4】ゲートシャッター装置の動作を示す説明図である。
【図5】本発明の制御系を示すブロック図である。
【図6】他の実施の形態例における補給樋の構成を示すものであり、(a)は要部の断面図、(b)は(a)のF−F線の拡大断面図である。
【図7】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1、61 島
2、62 パチンコ機
3、63 揚送研磨機
5、65 上部タンク
5a 出口管
5b タンクシャッター
5c 排出口
7、67 補給樋
7a 落下ゲート
7b 側板
9、69 補給シュート
11、71 集合樋
13、73 異物除去装置
15、75 ミニリフト
17 バイパス管
19 ゲートシャッター装置
21 パチンコ玉検知センサー
21a 発光素子
21b 受光素子
31 装置本体
33 シャッター
33a シャッター片
33b 凹凸部
35 連結部材
37 ソレノイド
37a 駆動素子
39 制御回路
41 第2のパチンコ玉検知センサー
41a 発光素子
41b 受光素子
Claims (5)
- 並べて設置してある複数のパチンコ機と、各上記パチンコ機に補給シュートを介してパチンコ玉を補給可能に設置してある補給樋と、上記各パチンコ機から排出されたパチンコ玉を受け取って転がり移動可能に設置してある集合樋と、上記集合樋から供給されたパチンコ玉を研磨しながら揚送する揚送研磨機と、上記揚送研磨機によって揚送されたパチンコ玉を貯留可能に設置してある上部タンクと、上記補給樋の末端に設けてある当該補給樋上に停滞しているパチンコ玉を抜き取る落下ゲートとを備えたパチンコ玉の循環機構において、
上記落下ゲートには、上記補給樋上の滞留玉を上記集合樋に落下可能とするバイパス管が接続してあるとともに、駆動手段により開閉動作するゲートシャッター装置を設けてあり、
上記ゲートシャッター装置の開閉動作は、上記補給樋上におけるパチンコ玉の移動状態を検出するパチンコ玉検知センサーと、このパチンコ玉検知センサーからの出力信号を処理する制御回路とにより制御可能としてあり、
上記制御回路は、上記補給樋上におけるパチンコ玉の停滞が検知されたときには、上記ゲートシャッターを所定時間開放させるように設定してある
ことを特徴とするパチンコ玉の循環機構。 - 請求項1において、上記パチンコ玉検知センサーは、上記上部タンク内におけるパチンコ玉の貯留量の変化を検知可能に設置してあり、上記制御回路は、上記パチンコ玉検知センサーが上記貯留量の変化を所定時間以上検知しないときには、上記ゲートシャッターを所定時間開放するように設定してあることを特徴とするパチンコ玉の循環機構。
- 請求項1において、上記パチンコ玉検知センサーは、上記補給樋の所望位置に当該補給樋上のパチンコ玉を検知可能に設置してあり、上記制御回路は、上記パチンコ玉検知センサーが上記補給樋上における上記パチンコ玉の過剰停滞を検知したときには、上記ゲートシャッターを所定時間開放するように設定してあることを特徴とするパチンコ玉の循環機構。
- 請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、上記ゲートシャッター装置は、上記補給樋の末端部近傍かつ当該補給樋の両側板の上辺に載置固定してある装置本体と、上記装置本体に備え付けのソレノイドと、上記ソレノイドの駆動素子に揺動可能に連結してある連結部材と、一端部を上記装置本体に揺動自在に支持され、他端部にシャッター片を有するとともに、上記連結部材を介して揺動することにより上記補給樋上における上記パチンコ玉の移動を停止又は可能とするように設けてあるシャッターとを備えていることを特徴とするパチンコ玉の循環機構。
- 請求項4において、上記シャッター片は、先端部に複数の三角状の凹凸部を連続するように形成してあることを特徴とするパチンコ玉の循環機構
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JP2007068740A (ja) * | 2005-09-06 | 2007-03-22 | Ace Denken:Kk | 遊技球補給装置 |
KR100715594B1 (ko) * | 2003-10-15 | 2007-05-10 | 주식회사 만도 | 전자제어 현가 장치의 감쇠력 제어 방법 |
JP2010042293A (ja) * | 2009-11-20 | 2010-02-25 | Ace Denken Co Ltd | 遊技球補給装置 |
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2002
- 2002-08-27 JP JP2002247312A patent/JP2004081571A/ja active Pending
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