JP2004080616A - 携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式とその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックの内部に収容された携帯電話機に着呼した際に、バックに振動を加えることにより、迅速にスピーカーの鳴動音量を減少する。
【解決手段】振動検知部21はユーザがバックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する。振動データ比較制御部22は振動検知部が検知した検知信号レベルと振動加速度レベル保持部23に格納されている基準値とを比較し検知信号レベルが基準値を超えたとき振動検知回数1を出力する。振動検知回数制御部26は振動データ比較制御部が出力する振動検知回数を計数する。音量制御部24は振動検知回数制御部が計数した振動検知回数に対応する鳴音制御レベルを音量レベル保持部25から読み出し携帯電話機1の共通制御部10へ転送する。共通制御部は転送された鳴音制御レベルに応じてスピーカー部6を鳴動する。
【選択図】 図1
【解決手段】振動検知部21はユーザがバックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する。振動データ比較制御部22は振動検知部が検知した検知信号レベルと振動加速度レベル保持部23に格納されている基準値とを比較し検知信号レベルが基準値を超えたとき振動検知回数1を出力する。振動検知回数制御部26は振動データ比較制御部が出力する振動検知回数を計数する。音量制御部24は振動検知回数制御部が計数した振動検知回数に対応する鳴音制御レベルを音量レベル保持部25から読み出し携帯電話機1の共通制御部10へ転送する。共通制御部は転送された鳴音制御レベルに応じてスピーカー部6を鳴動する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バック内に収容された携帯電話機に着呼した際、バックの外部から加わる振動を検知し、検知した回数に応じてスピーカーの鳴音レベルを順次減少制御する携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯電話機は、着信報知方法としてスピーカーによる鳴動報知、バイブレータによる振動報知、表示部の点滅による点滅報知等があるが、昨今は着信メロディーサービスの普及により、色々なメロディーによる着信報知を使用するユーザが多い。
【0003】
また、昨今の携帯電話機は、小型・軽薄になったにも関わらず身につけずに、カバンやバックの中に入れたまま携帯する場合が多く、特に騒音の大きい車内や街中でも着信報知を認識可能なように、鳴動音量は比較的高く設定される。
【0004】
そのため、鳴音音量が高く設定された携帯電話機をカバンやバックの内部に収容した携帯状態において着呼した場合、大きな音量で鳴動が漏れ、音量を小さくすべく携帯電話機をカバンやバックから外部へ取り出すと更に音量が大きくなり、車内,劇場、映画館、コンサートホール等公共の場においては、周囲の人に多大な迷惑を掛けることになる。
【0005】
従って、携帯電話機の着信報知のためのスピーカーの鳴動音量が最大限に設定されたままで着呼があっても、着信呼の強制切断により鳴動停止をすることなく、携帯電話機をカバンやバックの内部に収容した状態のまま、周囲に迷惑の掛けない音量(小音量、無音)に素早く制御する方法が望まれる。
【0006】
カバンやバックの内部に収容された携帯電話機に着信した際に、周囲の人に迷惑、不快感を与えることなく迅速に着信報知音量を制御する技術が提案されている。
【0007】
着信時、光センサにより携帯電話機の周囲の明るさを検出し、予め設定されている基準値より明るいとき、あるいは音響センサ(マイクロホン)により携帯電話機の周囲の音量(自然雑音)を検出し予め設定されている基準値より大きいとき携帯電話機がカバンやバックの内部に収容されていないと判定して通常の音量、音色でスピーカーを鳴動し、周囲の明るさが基準値より暗いとき、あるいは自然雑音が基準値より小さいときも通常の音量、音色でスピーカーを鳴動し、且つ音響センサにより検出した信号に呼出音の反響音が基準値以上含まれている場合、あるいは低域成分のみの呼出音が含まれているとき携帯電話機がカバンやバック内に収容されていると判定して呼出音の低域成分を増加させ周囲の人に不快感を与えない周波数成分の呼出音でスピーカーを鳴動し、スピーカーが鳴動中に光センサの検出信号に変化があったとき携帯電話機がカバンやバックから外部に取り出されたと判定し呼出音の総音量を減少させる技術が、例えば特許第3138666号公報に開示されている(第1の従来技術)。
【0008】
振動センサにより検出した携帯電話機に加わる振動の方向や回数を基に、テンキー、アップ・ダウンキー、ジョグダイヤル等を操作することなく、登録されている電話帳から通話相手の氏名、電話番号を検索し、発呼する技術が、例えば
特開2001−156902号公報に開示されている(第2の従来技術)。
【0009】
複数の衝撃パターン個々に対応して携帯電話機の特定の機能(バックライトの点滅制御、スタンバイ状態から駆動状態への電源投入制御、入力電話番号への発信制御、ダイヤルロック設定、解除)を登録しておき、携帯電話機に加えられる物理的衝撃を衝撃センサで検出した衝撃パターンと登録されている衝撃パターンと照合して検出した衝撃パターンを識別し対応する機能を制御する技術が、例えば特開2001−156903号公報に開示されている(第3の従来技術)。
【0010】
周囲の音をモニタする専用マイクを備え、着信時(鳴動時)に専用マイクを動作させその出力信号の増加量を計算し、所定のしきい値を超えたとき携帯電話機をカバンやバックから取り出したと判定して着信音量を減少し、あるいは着信時(鳴動時)に非鳴動期間のみ専用マイクを動作させその出力信号の増加量を計算し、所定のしきい値を超えたとき携帯電話機をカバンやバックから取り出したと判定して着信音量を減少し、更に、光センサが周囲の明るさの変化を検出したときユーザが携帯電話機をカバンやバックの外部に取り出したとを判定し、圧力センサが携帯電話機筐体表面の圧力変化を検出したときユーザが携帯電話機を把持したとを判定し、赤外線センサが携帯電話機筐体表面の温度変化を検出したときユーザが携帯電話機を把持したとを判定し、加速度センサが携帯電話機の振動を検出したときユーザが携帯電話機を把持したと判定し、それぞれ着信音量を減少する技術が、例えば特開2000−295318号公報に開示されている(第4の従来技術)。
【0011】
携帯電話機の発音体(スピーカー、サウンダ)の振動部に加わる音圧により変化する発音体の駆動電流を検出し、所定のしきい値(バック外における発音体の電圧値)と比較し、差異があるとき携帯電話機がバック内に収容されていると判定して発音体の駆動電流を増加し着信音量を大きく、差異がないとき携帯電話機がバックの外部に取り出されていると判定して発音体の駆動電流を減少し着信音量を小さくする技術が、例えば特開平10−134190号公報に開示されている(第5の従来技術)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように第1の従来技術は、携帯電話機がカバンやバックの内部に収容されているか否かを周囲光を検出する光センサと、周囲の音量(自然雑音および呼出音の反響音)を検出する音響センサ(専用マイクロホン)の検出情報に基づき携帯電話機がバック内かバック外かを判定し、バック外のとき通常の音量、音色で発音体を鳴動し、バック内のとき呼出音の低域成分を増加させ、周囲の人に不快感を与えない周波数成分の呼出音を出力しスピーカーを鳴動し、スピーカーが鳴動中に光センサの検出信号に変化があったとき携帯電話機がバック外に取り出されたと判定し呼出音の総音量を減少させるものであり、着信音量を減少させるためには、携帯電話機をバック内から取り出さなければならず面倒である。
【0013】
また、携帯電話機が通常具備する会話音声を集音するマイクロホン以外に専用のマイクロホンが必要であり、携帯電話機の小型化、低価格化を阻害する。
【0014】
また、第2の従来技術は、振動センサにより検出した携帯電話機に加わる振動の方向や回数を基に、テンキー、アップ・ダウンキー、ジョグダイヤル等を操作することなく、登録されている電話帳から通話相手の氏名、電話番号を検索し、発呼するものであり、所望する氏名、電話番号を選択するための物理的衝撃を正確に携帯電話機に加える操作が面倒である。
【0015】
また、携帯電話機に加わる衝撃をセンサにより検出するものの、周囲の人に迷惑を掛けないために着信報知音量を振動検出により制御する着信音量制御を示唆する記載はない。
【0016】
また、第3の従来技術は、携帯電話機に加えられる物理的衝撃を衝撃センサで検出して衝撃パターンを識別し、対応する携帯電話機の特定の機能(バックライトの点滅制御、スタンバイ状態から駆動状態への電源投入制御、入力電話番号への発信制御、ダイヤルロック設定、解除)を制御するものであり、個々の機能を選択するための物理的衝撃を正確に携帯電話機に加える操作が面倒であり、所望する衝撃パターンの識別が困難である。
【0017】
また、携帯電話機に加わる衝撃をセンサにより検出するものの、周囲の人に迷惑を掛けないために着信音量を振動検出により制御する着信音量制御を示唆する記載はない。
【0018】
また、第4の従来技術は、着信鳴動時に周囲の音量を検出する専用マイクを動作させその出力信号の増加量、あるいは着信鳴動時に非鳴動期間のみ専用マイクを動作させその出力信号の増加量、更に光センサが検出した周囲の明るさの変化量、圧力センサが検出した携帯電話機筐体表面の圧力変化量、赤外線センサが検出した携帯電話機筐体表面の温度変化量、加速度センサが携帯電話機の振動等に基づき、携帯電話機がバック内かバック外かを判定し、バック外のとき着信音量を減少するものであり、着信音量を減少させるためには携帯電話機をバックから取り出さなければならず面倒である。
【0019】
また、携帯電話機が通常具備する会話音声を集音するマイクロホン以外に専用のマイクロホンおよび各種センサが必要であり、携帯電話機の小型化、低価格化を阻害する。
【0020】
また、第5の従来技術は、携帯電話機の発音体(スピーカー、サウンダ)の振動部に加わる音圧により変化する発音体の駆動電流値を基に、携帯電話機がバック内かバック外かを判定し、バック内のとき駆動電流を増加し着信音量を大きく、バック外のとき駆動電流を減少し着信音量を小さくするものであり、着信音量を減少させるためには携帯電話機をバックから取り出さなければならず面倒である。
【0021】
本発明の目的は、カバンやバックの内部に収容された携帯電話機に着呼した際に、カバンやバックに振動を加えることにより、周囲の人に迷惑,不快感を与えることなく迅速にスピーカーの鳴動音量を減少するよう制御することができる携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式とその方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式は、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から加える所定の振動を検知し、前記スピーカーの鳴動音量を減少するよう制御する音量制御機能を有することを特徴とする。
【0023】
また、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知してその振動検知回数を順次計数し、前記振動検知回数に応じて前記スピーカーの鳴動音量を順次減少するよう制御する音量制御機能を有することを特徴とする。
【0024】
また、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する振動検知機能と、前記振動検知機能が検知した検知信号レベルと予め設定された振動感度である加速度レベルの基準値とを比較し前記検知信号レベルが前記基準値を超えたときその振動検知回数を順次計数する振動検知回数計数機能と、前記振動検知回数計数機能が計数した前記振動検知回数に応じて前記スピーカーの鳴動音量を順次減少するよう制御する音量制御機能を有することを特徴とする。
【0025】
また、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する振動検知部と、振動感度である加速度レベルの基準値を予め格納しておく振動加速度レベル保持部と、前記振動検知部が検知した検知信号レベルと前記振動加速度レベル保持部に格納されている前記基準値とを比較し検知信号レベルが前記基準値を超えたとき振動検知回数1を出力する振動データ比較制御部と、前記振動データ比較制御部が出力する前記振動検知回数を計数する振動検知回数制御部と、前記スピーカーの鳴動制御レベルを前記振動検知回数に対応して予め格納しておく音量レベル保持部と、前記振動検知回数制御部が計数した前記振動検知回数に対応する前記鳴動制御レベルを前記音量レベル保持部から読み出し前記携帯電話機の共通制御部へ転送する音量制御部とから成る音量制御機能とを有し、前記共通制御部が転送された前記鳴音制御レベルに応じて前記スピーカーを鳴動することを特徴とする。
【0026】
また、ユーザがバックの外部から加える所定の振動の検知は、加速度センサにより検知することを特徴とする。
【0027】
また、前記振動検知回数制御部が計数する前記振動検知回数は最大3回とし、前記振動検知回数が3回を超えるときは鳴動音量制御を停止し待機状態とすることを特徴とする。
【0028】
また、前記スピーカーの鳴動音量は、着呼時は前記携帯電話機の初期値設定レベルである音量大で、前記振動検知回数が1回のとき前記初期値設定レベルより低い音量中で、前記振動検知回数が2回のとき前記音量中より低い音量小で前記スピーカーを鳴動し、前記振動検知回数が3回のとき前記スピーカーの鳴音を無音とすることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式。
【0029】
本発明の携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方法は、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼したときタイマーを起動すると共に振動検知機能の設定の有無を判定し前記振動検知機能の設定がないとき前記携帯電話機に設定されている初期値の鳴音レベルで前記スピーカーを鳴動し着信報知する第1のステップと、
ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する第2のステップと、
第2のステップで前記振動を検知できなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記振動を検知できたとき検知した前記振動レベルの大きさを判定するための基準値の設定の有無を判定し、前記基準値の設定がなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記基準値の設定があったとき前記振動レベルと前記基準値とを比較し、前記振動レベルが前記基準値より大きかったとき振動検知信号を出力する第3のステップと、
前記振動検知信号が出力される度に振動検知回数を計数し加算する第4のステップと、
第4のステップで加算した前記振動検知回数が回数制限値3以下か否かを判定する第5のステップと、
前記振動検知回数が前記回数制限値以下で且つ前記振動検知回数の加算値が1であるとき前記振動検知回数1に対応する第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定がなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベルで前記スピーカーを鳴動する第6のステップと、
前記振動検知回数が前記回数制限値以下で且つ前記振動検知回数の加算値が2であるとき前記振動検知回数2に対応する第6のステップにおける鳴音レベルより更に低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定がなかったとき第6のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき第6のステップにおける鳴音レベルより更に低い鳴音制御レベルで前記スピーカーを鳴動する第7のステップと、
前記振動検知回数が前記回数制限値以下で且つ前記振動検知回数の加算値が3であるとき前記振動検知回数3に対応する第7のステップにおける鳴音レベルより更に低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定がなかったとき第7のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき前記スピーカーの鳴動を無音にする第8のステップと、
第5のステップにおいて前記振動検知回数が回数制限値3を超えるとき、および第8のステップにおいて前記振動検知回数の加算値が3を超えるとき前記信号検知機能を停止、前記振動検知回数の加算値をクリア、前記タイマーをリセットすると共に鳴音制御機能を停止し、また前記タイマーがタイムアウト前にユーザの応答操作を検知したとき第1のステップへ移行する第9のステップとを有することを特徴とする。
【0030】
また、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼したときタイマーを起動すると共に振動検知機能の設定の有無を判定し前記振動検知機能の設定がないとき前記携帯電話機に設定されている初期値の鳴音レベルで前記スピーカーを鳴動し着信報知する第1のステップと、
ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する第2のステップと、
第2のステップで前記振動を検知できなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記振動を検知できたとき検知した前記振動レベルの大きさを判定するための基準値の設定の有無を判定し、前記基準値の設定がなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記基準値の設定があったとき前記振動レベルと前記基準値とを比較し、前記振動レベルが前記基準値より大きかったとき振動検知信号を出力する第3のステップと、
前記振動検知信号が出力されたとき第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定が無かったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベル前記スピーカーを鳴動するか、または前記スピーカーの鳴動を無音にする第4のステップと、
前記タイマーを監視しタイムアウトを検知したとき、および前記タイマーがタイムアウト前にユーザの応答操作を検知したとき鳴音制御機能を停止し第1のステップへ移行する第5のステップとを有することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0032】
図1は本発明の携帯電話機の主要構成を示すブロック図、図2は予め設定しておく各種基準値および機能の登録方法を説明するための図、図3は着呼時から通話開始までの鳴動音量制御を説明するための図、図4は第1の実施の形態における呼出音量制御処理のフローチャート、図5は第2の実施の形態における呼出音量制御処理のフローチャートである。
【0033】
最初に図を参照し第1の実施の形態について説明する。
【0034】
本発明の携帯電話機1は、図1に示すように、音量制御機能部2と、空中線部3と、表示部4と、キー入力部5と、スピーカー部6と、マイク部7と、タイマー部8と、通信部9と、共通制御部10と、メモリ部11とから構成されている。
【0035】
音量制御機能部2は、携帯電話機筐体に加えられる振動を検知しデジタル信号に変換して振動データを生成する振動検知部21と、振動の有無を判定するための振動感度である加速度レベルの基準値(しきい値)を予め登録しておく振動加速度レベル保持部23と、振動検知回数に対応して鳴音制御レベルを登録しておく音量レベル保持部25と、振動検知部21が出力する振動データと振動加速度レベル保持部23に登録されている基準値と比較し振動データが基準値より大きいとき振動有りを判定し、振動検知信号を出力する振動データ比較制御部22と、振動データ比較制御部22が振動検知信号を出力するたびに振動検知回数をカウントアップし、その計数値が音量レベル保持部25に登録されている回数制限値(ここでは3回)に達したか否かを識別し、回数制限値を超えたとき振動検知部21に対し振動検知停止を指示し、回数制限値以下のとき振動検知回数を出力する振動検知回数制御部26と、振動検知回数制御部26が振動検知回数を出力するたびに、その振動検知回数に対応する鳴音制御レベルを音量レベル保持部25から読み出しバス27を介して共通制御部10へ転送する音量制御部24とから構成している。
【0036】
なお、共通制御部10配下の空中線部3、表示部4、キー入力部5、スピーカー部6、マイク部7、タイマー部8、通信部9、メモリ部11は従来の携帯電話機と同一機能であるため詳細な説明は省略する。
【0037】
次に図2に図1を併せて参照して鳴動音量制御に係わる初期設定について説明する。
【0038】
振動の有無を判定するための加速度レベルの基準値(振動感度)の振動加速度レベル保持部23への設定は、キー入力部5の所定のキー操作により行う。キー操作情報は共通制御部10からバス27を介して振動加速度レベル保持部23へ登録される。
【0039】
図2によれば、F50の操作で振動感度大(例えば10dB)、F51の操作で振動感度中(例えば20dB)、F52の操作で振動感度小(例えば30dB)を設定する。ここでは携帯電話機筐体を把持して手首のスナップで上下、または左右に動かした振動が検知できる程度の振動感度中(20dB)を基準値として登録する。
【0040】
振動検知回数に対応する鳴音制御レベルの音量レベル保持部25への設定は、キー入力部5の所定のキー操作により行う。キー操作情報は共通制御部10からバス27を介して音量レベル保持部25へ登録される。ここでは振動検知回数1、2、3にそれぞれ対応する鳴音制御レベルを中音量、小音量、無音の3パターンとする。
【0041】
図2によれば、F712の操作で振動検知回数1回と鳴音制御レベル2(音量中)、F721の操作で振動検知回数2回と鳴音制御レベル1(音量小)、F730の操作で振動検知回数3回と鳴音制御レベル0(無音)を設定する。
【0042】
振動検知機能の有効・無効(ON・OFF)の振動検知部21への設定は、キー入力部5の所定のキー操作により行う。キー操作情報は共通制御部10からバス27を介して振動検知部21へ登録される。
【0043】
図2によれば、F30の操作で振動検知機能ON、F31の操作で振動検知機能OFFを登録する。ここでは振動検知機能ONとする。
【0044】
次に図1に図2、3を併せて参照し、第1の実施の形態の動作について説明する。
【0045】
携帯電話機1に着信呼が空中線部3を介して着信すると従来と同様に携帯電話機に設定されている音量大(初期値)でスピーカー部6が鳴動して着信報知する。振動検知部21が振動検知可能状態(振動検知機能ON)であるため、携帯電話機1の筐体に振動が加わると、振動検知部21がその振動を検知し、振動データ比較制御部22がその検知された振動データを振動加速度レベル保持部23に予め登録した振動の有無を判定するための加速度レベルの基準値(振動感度)と比較し、基準値以上であると判定すると、振動検知回数制御部26がその振動データを振動検知1回とカウントし、音量制御部24がその振動検知回数毎に異なる鳴音制御レベルを音量レベル保持部25から読み出し、バス27を介して共通制御部10に送信し、共通制御部10がスピーカー部6の鳴動音量を減少するよう制御する。
【0046】
次に図4に図1、2、3を併せて参照し第1の実施の形態の呼出音量制御処理について詳細に説明する。
【0047】
バックの内部に収容された携帯電話機1の中央制御部10は空中線部3を介して到来した着信呼を検知すると(図4のステップS101)、振動検知部21の振動検知機能の設定(スイッチON)の有無を判定する(S102)と共にタイマー部8を起動する(S103)。
【0048】
ステップS102における判定が振動検知機能の設定無し(スイッチOFF)のときはステップS112へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を鳴動させ着信報知する。
【0049】
ステップS102における判定が振動検知機能の設定有り(スイッチON)のときは振動発生を待機する。
【0050】
ユーザが着信報知を認識し着信報知音量を小さくすべく、バックに外部から振動を加えると(S104)、振動検知部21の振動センサ(図示せず)が振動を検知する(S105)。
【0051】
ステップS105において振動検知部21が振動を検知できなかったときは、ステップS112へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させる。
【0052】
振動検知部21は、ステップS105において振動を検知できたときはその検知信号レベルをデジタル信号に変換して振動データを生成し振動データ比較制御部22へ送出する。
【0053】
振動データ比較制御部22は、振動検知部21から振動データを受け取ると、振動加速度レベル保持部23を検索し、振動感度である加速度レベルの基準値(以下基準値と称す)の設定の有無を判定し(S106)、設定無しのときはステップS112へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させる。
【0054】
振動加速度レベル保持部23に基準値の設定有りのときは、振動検知部21から受け取った振動データと基準値とを比較し、振動データが基準値より大きいとき振動検知信号を振動検知回数制御部26へ送出する(S107)。
【0055】
振動検知回数制御部26は、振動データ比較制御部22から振動検知信号を受け取ると、検知回数をカウントアップし(S108)、カウントアップした検知回数が音量レベル保持部25に設定されている回数制限値(ここでは3回)以下か否かを判定し(S109)、制限回数以上のときステップS124へ移行し鳴動音量制御機能(振動検知停止、タイマリセット、検知回数カウンタリセット)し、回数数制限以下のときはそのカウント値を音量制御部24へ送出する。
【0056】
音量制御部24は振動検知回数制御部26から受け取った検知回数が1回か否かを判定し(S110)、1回でないときはステップS113へ移行し、1回のときは、音量レベル保持部25を検索し検知回数1回に対応する鳴音制御レベルの設定の有無を判定する(S111)。
【0057】
ステップS111における判定が鳴音制御レベル設定無しのときは、ステップS112へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させ、鳴音制御レベル設定有りのときは、バス27を介して共通制御部10へ鳴音制御情報(鳴音レベル音量中)を送出し、共通制御部10はスピーカー部6の鳴音レベルを初期値の音量大から音量中のレベルに下げて鳴動する(S115)。
【0058】
音量制御部24は、振動検知回数制御部26から受け取った検知回数が1回でないとき(S110)検知回数が2回か否かを判定し(S113)、2回でないときはステップS116へ移行し、2回のとき音量レベル保持部25を検索し検知回数2回に対応する鳴音制御レベルに設定の有無を判定する(S114)。
【0059】
ステップS114における判定が鳴音制御レベル設定無しのときは、ステップS115へ移行し、検知回数1回のときの鳴音レベルである音量中のままスピーカー部6を継続して鳴動させる(S115)。
【0060】
すなわち、音量制御部24は、鳴音制御レベルの設定がないときは共通制御部10へは鳴音制御情報を送出しないので、共通制御部10は検知回数1回のときの鳴音レベルである音量中でスピーカー部6を鳴動させることになる。
【0061】
ステップS114における判定が鳴音制御レベル設定有りのときは、バス27を介して共通制御部10へ鳴音制御情報(鳴音レベル小音量)を送出し、共通制御部10はスピーカー部6の鳴動レベルを中音量から小音量のレベルに下げて鳴動する(S118)。
【0062】
音量制御部24は、振動検知回数制御部26から受け取った検知回数が2回でないとき(S113)3回か否かを判定し(S116)、3回のときは音量レベル保持部25を検索し検知回数3回に対応する鳴音制御レベルの設定の有無を判定する(S117)。
【0063】
ステップS117における判定が鳴音制御レベル設定無しのときは、ステップS118へ移行し検知回数2回のときの鳴音レベルである小音量のままスピーカー部6を継続して鳴動させる(S118)。
【0064】
ステップS117における判定が鳴音制御レベル設定有りのときは、バス27を介して共通制御部10へ鳴音制御レベル0(無音)を送出し、共通制御部10はスピーカー部6の鳴音レベルを小音量から無音に下げる(S119)。
【0065】
ステップS116における判定が3回を超えるときは、ステップS124へ移行し鳴動音量制御機能を停止(S124)した後、ステップS102へ移行し待機状態となる。
【0066】
共通制御部10は、ステップS103において起動したタイマー部8のタイムアウトを監視し、ステップS112、S115、S118、S119でスピーカー部6が鳴動中(応答前)にタイマー部8のタイムアウトを検知すると(S120)、ステップS124へ移行し鳴動音量制御機能(振動検知停止、タイマー部リセット、検知回数カウンタリセットを含む)を停止する(S124)。
【0067】
タイマー部6がタイムアウトする前に応答を検知すると(S121)通話が開始され(S122)、同時に鳴動音量制御機能を停止し(S124)、通話終了を検知すると(S123)、鳴動音量制御処理を終了する。
【0068】
図3はこのような着呼時から通話開始までの鳴動音量制御を図示したものであり、着呼時は大音量の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を鳴動させ、ユーザによる外部振動を1回検知すると鳴音レベルを中音量のレベルに下げ、振動を2回検知すると鳴動レベルを小音量のレベルに下げ、更に3回検知すると無音にする。
【0069】
したがって、着呼時から振動を3回検知するまでの期間がスピーカーの鳴動期間であるが、振動を検知する度に鳴動音量が順次減少するので、周囲に迷惑を掛けることが少なくなる。
【0070】
そのため、ユーザは着呼時の鳴音報知後、バックの外部から短時間に複数回の振動を加えることにより、音量大(初期値)から無音までの鳴動期間を短縮することができる。
【0071】
無音に成った後に周囲に迷惑を掛けない場所に移動し、所定の応答操作により通話することができる。
【0072】
このように、バック内に収容された状態で着信した場合、わざわざバックから携帯電話機を取り出すことなく、容易に着信報知の鳴音音量を下げることができる。
【0073】
次に図5に図1、3を併せて参照し第2の実施の形態の動作について説明する。なお、加速度レベルの基準値(振動感度)、鳴動制御レベル、および振動検知機能の設定は、第1の実施の形態と同様とする。
【0074】
バックの内部に収容された携帯電話機1の共通制御装置10は空中線部3を介して到来した着信呼を検知すると、(図5のステップS201)、振動検知部21の振動検知機能の設定の有無を判定する(S202)と共にタイマー部8を起動する(S203)。
【0075】
ステップS202における判定が振動検知機能の設定無し(スイッチOFF)のときはステップS209へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を鳴動させ着信報知する。
【0076】
ステップS202における判定が振動検知機能の設定有り(スイッチON)のときは振動発生を待機する。
【0077】
ユーザが着信報知を認識し着信報知音量を小さくすべく、バックに外部から振動を加えると(S204)、振動検知部21の振動センサ(図示せず)が振動を検知する(S205)。
【0078】
ステップS205において振動検知部21が振動を検知できなかったときは、ステップS209へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させる。
【0079】
振動検知部21は、ステップS205において振動を検知できたときはその検知信号レベルをデジタル信号に変換して振動データを生成し振動データ比較制御部22へ送出する。
【0080】
振動データ比較制御部22は、振動検知部21から振動データを受け取ると、振動加速度レベル保持部23を検索し、振動感度である加速度レベルの基準値(以下基準値と称す)の設定の有無を判定し(S206)、設定無しのときはステップS209へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させる。
【0081】
振動加速度レベル保持部23に基準値の設定有りのときは、振動検知部21から受け取った振動データと基準値とを比較し、振動データが基準値より大きいとき振動検知信号を振動検知回数制御部26へ送出する(S207)。
【0082】
振動検知回数制御部26は、振動データ比較制御部22から振動検知信号を受け取ると音量制御部24へ音量制御を指示する。
【0083】
音量制御部24は、音量レベル保持部25を検索し鳴音制御レベルの設定の有無を判定する(S208)。
【0084】
ステップS208における判定が鳴音制御レベル設定無しのときは、ステップS209へ移行し、通常の鳴音レベル大(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させ、鳴音制御レベル設定有りのときは、バス27を介して共通制御部10へ鳴音制御情報(鳴音レベル小音量または鳴音レベル0)を送出し、共通制御部10はスピーカー部6の鳴動レベルを音量大から音量小または無音に下げて鳴動する(S210)。
【0085】
共通制御部10は、ステップS203において起動したタイマー部8のタイムアウトを監視し、ステップS209、S210でスピーカー部6が鳴動中(応答前)にタイマー部8のタイムアウトを検知すると(S211)、ステップS215へ移行し鳴動音量制御機能(振動検知停止、タイマー部リセットを含む)を停止する(S215)。
【0086】
タイマー部8がタイムアウトする前に応答を検知すると(S212)、通話が開始され(S213)、同時に鳴動音量制御機能を停止し(S215)、通話が終了すると(S214)鳴動音量制御処理を終了する。
【0087】
このように、着呼時は初期値(音量大)でスピーカー部6を鳴動させ、ユーザによる外部振動を1回検知すると直ちに鳴音レベルを小音量または無音に下げるので、着呼時の鳴動報知後、音量大(初期値)から音量小または無音になるまでの鳴動期間が更に短縮される。
【0088】
なお、上記第1および第2の実施の形態の説明では、携帯電話機の着信報知手段がスピーカーによる鳴動報知に設定されている状態にあるものとして説明したが、バイブレーションによる振動報知に設定されている場合、連続的な振動と間欠的な振動との相違を考慮して、振動検知回路を設計することにより、バイブレーションによる振動報知を誤って検知することを防止することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の振動検知による鳴動音量制御方式とその方法の第1の発明は、携帯電話機をバックの内部に収容した状態で着呼し着信報知を認識したとき、ユーザがバックの外部から間欠的に加える(バックを揺する)振動を順次検知し、その振動検知回数をカウントし、カウントした振動回数に対応して順次スピーカーの鳴音レベルを着呼時の鳴音レベルに対し減少し、周囲の人に迷惑を掛けない鳴音レベルに制御することができる。
【0090】
その際、ユーザは携帯電話機に触れることなく、またバックから携帯電話機を取り出すことなく鳴音レベルを減少させるとができ、煩わしさがなくなる。
【0091】
また、着信呼の強制切断による鳴音停止ではなく振動検知回数が3回で無音となるので、周囲に迷惑の掛からない場所へ移動して(無音継続時間の設定による)通話を開始することができる。
【0092】
また、バックの外部から加える振動の間隔を短くすることにより着呼時から無音までのスピーカーの鳴動時間を短縮することができる。
【0093】
第2の発明は、携帯電話機をバックの内部に収容した状態で着呼し着信報知を認識したとき、ユーザがバックの外部から加える(バックを揺する)振動を1回検知すると直ちにスピーカーの鳴音レベルを周囲の人に迷惑を掛けない鳴音レベル(小音量または無音)に減少するよう制御することができる。
【0094】
したがって、第1の発明の効果に加え、スピーカの鳴動時間を更に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話機の主要構成を示すブロック図である。
【図2】各種基準値および機能の登録方法を説明するための図である。
【図3】着呼時から通話開始まで鳴動音量制御を説明するための図である。
【図4】第1の実施の形態における呼出音量制御処理のフローチャートである。
【図5】第2の実施の形態における呼出音量制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 音量制御機能部
3 空中線部
4 表示部
5 キー入力部
6 スピーカー部
7 マイク部
8 タイマー部
9 通信部
10 共通制御部
11 メモリ部
21 振動検知部
22 振動データ比較制御部
23 振動加速度レベル保持部
24 音量制御部
25 音量レベル保持部
26 振動検知回数制御部
27 バス
【発明の属する技術分野】
本発明は、バック内に収容された携帯電話機に着呼した際、バックの外部から加わる振動を検知し、検知した回数に応じてスピーカーの鳴音レベルを順次減少制御する携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の携帯電話機は、着信報知方法としてスピーカーによる鳴動報知、バイブレータによる振動報知、表示部の点滅による点滅報知等があるが、昨今は着信メロディーサービスの普及により、色々なメロディーによる着信報知を使用するユーザが多い。
【0003】
また、昨今の携帯電話機は、小型・軽薄になったにも関わらず身につけずに、カバンやバックの中に入れたまま携帯する場合が多く、特に騒音の大きい車内や街中でも着信報知を認識可能なように、鳴動音量は比較的高く設定される。
【0004】
そのため、鳴音音量が高く設定された携帯電話機をカバンやバックの内部に収容した携帯状態において着呼した場合、大きな音量で鳴動が漏れ、音量を小さくすべく携帯電話機をカバンやバックから外部へ取り出すと更に音量が大きくなり、車内,劇場、映画館、コンサートホール等公共の場においては、周囲の人に多大な迷惑を掛けることになる。
【0005】
従って、携帯電話機の着信報知のためのスピーカーの鳴動音量が最大限に設定されたままで着呼があっても、着信呼の強制切断により鳴動停止をすることなく、携帯電話機をカバンやバックの内部に収容した状態のまま、周囲に迷惑の掛けない音量(小音量、無音)に素早く制御する方法が望まれる。
【0006】
カバンやバックの内部に収容された携帯電話機に着信した際に、周囲の人に迷惑、不快感を与えることなく迅速に着信報知音量を制御する技術が提案されている。
【0007】
着信時、光センサにより携帯電話機の周囲の明るさを検出し、予め設定されている基準値より明るいとき、あるいは音響センサ(マイクロホン)により携帯電話機の周囲の音量(自然雑音)を検出し予め設定されている基準値より大きいとき携帯電話機がカバンやバックの内部に収容されていないと判定して通常の音量、音色でスピーカーを鳴動し、周囲の明るさが基準値より暗いとき、あるいは自然雑音が基準値より小さいときも通常の音量、音色でスピーカーを鳴動し、且つ音響センサにより検出した信号に呼出音の反響音が基準値以上含まれている場合、あるいは低域成分のみの呼出音が含まれているとき携帯電話機がカバンやバック内に収容されていると判定して呼出音の低域成分を増加させ周囲の人に不快感を与えない周波数成分の呼出音でスピーカーを鳴動し、スピーカーが鳴動中に光センサの検出信号に変化があったとき携帯電話機がカバンやバックから外部に取り出されたと判定し呼出音の総音量を減少させる技術が、例えば特許第3138666号公報に開示されている(第1の従来技術)。
【0008】
振動センサにより検出した携帯電話機に加わる振動の方向や回数を基に、テンキー、アップ・ダウンキー、ジョグダイヤル等を操作することなく、登録されている電話帳から通話相手の氏名、電話番号を検索し、発呼する技術が、例えば
特開2001−156902号公報に開示されている(第2の従来技術)。
【0009】
複数の衝撃パターン個々に対応して携帯電話機の特定の機能(バックライトの点滅制御、スタンバイ状態から駆動状態への電源投入制御、入力電話番号への発信制御、ダイヤルロック設定、解除)を登録しておき、携帯電話機に加えられる物理的衝撃を衝撃センサで検出した衝撃パターンと登録されている衝撃パターンと照合して検出した衝撃パターンを識別し対応する機能を制御する技術が、例えば特開2001−156903号公報に開示されている(第3の従来技術)。
【0010】
周囲の音をモニタする専用マイクを備え、着信時(鳴動時)に専用マイクを動作させその出力信号の増加量を計算し、所定のしきい値を超えたとき携帯電話機をカバンやバックから取り出したと判定して着信音量を減少し、あるいは着信時(鳴動時)に非鳴動期間のみ専用マイクを動作させその出力信号の増加量を計算し、所定のしきい値を超えたとき携帯電話機をカバンやバックから取り出したと判定して着信音量を減少し、更に、光センサが周囲の明るさの変化を検出したときユーザが携帯電話機をカバンやバックの外部に取り出したとを判定し、圧力センサが携帯電話機筐体表面の圧力変化を検出したときユーザが携帯電話機を把持したとを判定し、赤外線センサが携帯電話機筐体表面の温度変化を検出したときユーザが携帯電話機を把持したとを判定し、加速度センサが携帯電話機の振動を検出したときユーザが携帯電話機を把持したと判定し、それぞれ着信音量を減少する技術が、例えば特開2000−295318号公報に開示されている(第4の従来技術)。
【0011】
携帯電話機の発音体(スピーカー、サウンダ)の振動部に加わる音圧により変化する発音体の駆動電流を検出し、所定のしきい値(バック外における発音体の電圧値)と比較し、差異があるとき携帯電話機がバック内に収容されていると判定して発音体の駆動電流を増加し着信音量を大きく、差異がないとき携帯電話機がバックの外部に取り出されていると判定して発音体の駆動電流を減少し着信音量を小さくする技術が、例えば特開平10−134190号公報に開示されている(第5の従来技術)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように第1の従来技術は、携帯電話機がカバンやバックの内部に収容されているか否かを周囲光を検出する光センサと、周囲の音量(自然雑音および呼出音の反響音)を検出する音響センサ(専用マイクロホン)の検出情報に基づき携帯電話機がバック内かバック外かを判定し、バック外のとき通常の音量、音色で発音体を鳴動し、バック内のとき呼出音の低域成分を増加させ、周囲の人に不快感を与えない周波数成分の呼出音を出力しスピーカーを鳴動し、スピーカーが鳴動中に光センサの検出信号に変化があったとき携帯電話機がバック外に取り出されたと判定し呼出音の総音量を減少させるものであり、着信音量を減少させるためには、携帯電話機をバック内から取り出さなければならず面倒である。
【0013】
また、携帯電話機が通常具備する会話音声を集音するマイクロホン以外に専用のマイクロホンが必要であり、携帯電話機の小型化、低価格化を阻害する。
【0014】
また、第2の従来技術は、振動センサにより検出した携帯電話機に加わる振動の方向や回数を基に、テンキー、アップ・ダウンキー、ジョグダイヤル等を操作することなく、登録されている電話帳から通話相手の氏名、電話番号を検索し、発呼するものであり、所望する氏名、電話番号を選択するための物理的衝撃を正確に携帯電話機に加える操作が面倒である。
【0015】
また、携帯電話機に加わる衝撃をセンサにより検出するものの、周囲の人に迷惑を掛けないために着信報知音量を振動検出により制御する着信音量制御を示唆する記載はない。
【0016】
また、第3の従来技術は、携帯電話機に加えられる物理的衝撃を衝撃センサで検出して衝撃パターンを識別し、対応する携帯電話機の特定の機能(バックライトの点滅制御、スタンバイ状態から駆動状態への電源投入制御、入力電話番号への発信制御、ダイヤルロック設定、解除)を制御するものであり、個々の機能を選択するための物理的衝撃を正確に携帯電話機に加える操作が面倒であり、所望する衝撃パターンの識別が困難である。
【0017】
また、携帯電話機に加わる衝撃をセンサにより検出するものの、周囲の人に迷惑を掛けないために着信音量を振動検出により制御する着信音量制御を示唆する記載はない。
【0018】
また、第4の従来技術は、着信鳴動時に周囲の音量を検出する専用マイクを動作させその出力信号の増加量、あるいは着信鳴動時に非鳴動期間のみ専用マイクを動作させその出力信号の増加量、更に光センサが検出した周囲の明るさの変化量、圧力センサが検出した携帯電話機筐体表面の圧力変化量、赤外線センサが検出した携帯電話機筐体表面の温度変化量、加速度センサが携帯電話機の振動等に基づき、携帯電話機がバック内かバック外かを判定し、バック外のとき着信音量を減少するものであり、着信音量を減少させるためには携帯電話機をバックから取り出さなければならず面倒である。
【0019】
また、携帯電話機が通常具備する会話音声を集音するマイクロホン以外に専用のマイクロホンおよび各種センサが必要であり、携帯電話機の小型化、低価格化を阻害する。
【0020】
また、第5の従来技術は、携帯電話機の発音体(スピーカー、サウンダ)の振動部に加わる音圧により変化する発音体の駆動電流値を基に、携帯電話機がバック内かバック外かを判定し、バック内のとき駆動電流を増加し着信音量を大きく、バック外のとき駆動電流を減少し着信音量を小さくするものであり、着信音量を減少させるためには携帯電話機をバックから取り出さなければならず面倒である。
【0021】
本発明の目的は、カバンやバックの内部に収容された携帯電話機に着呼した際に、カバンやバックに振動を加えることにより、周囲の人に迷惑,不快感を与えることなく迅速にスピーカーの鳴動音量を減少するよう制御することができる携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式とその方法を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式は、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から加える所定の振動を検知し、前記スピーカーの鳴動音量を減少するよう制御する音量制御機能を有することを特徴とする。
【0023】
また、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知してその振動検知回数を順次計数し、前記振動検知回数に応じて前記スピーカーの鳴動音量を順次減少するよう制御する音量制御機能を有することを特徴とする。
【0024】
また、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する振動検知機能と、前記振動検知機能が検知した検知信号レベルと予め設定された振動感度である加速度レベルの基準値とを比較し前記検知信号レベルが前記基準値を超えたときその振動検知回数を順次計数する振動検知回数計数機能と、前記振動検知回数計数機能が計数した前記振動検知回数に応じて前記スピーカーの鳴動音量を順次減少するよう制御する音量制御機能を有することを特徴とする。
【0025】
また、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する振動検知部と、振動感度である加速度レベルの基準値を予め格納しておく振動加速度レベル保持部と、前記振動検知部が検知した検知信号レベルと前記振動加速度レベル保持部に格納されている前記基準値とを比較し検知信号レベルが前記基準値を超えたとき振動検知回数1を出力する振動データ比較制御部と、前記振動データ比較制御部が出力する前記振動検知回数を計数する振動検知回数制御部と、前記スピーカーの鳴動制御レベルを前記振動検知回数に対応して予め格納しておく音量レベル保持部と、前記振動検知回数制御部が計数した前記振動検知回数に対応する前記鳴動制御レベルを前記音量レベル保持部から読み出し前記携帯電話機の共通制御部へ転送する音量制御部とから成る音量制御機能とを有し、前記共通制御部が転送された前記鳴音制御レベルに応じて前記スピーカーを鳴動することを特徴とする。
【0026】
また、ユーザがバックの外部から加える所定の振動の検知は、加速度センサにより検知することを特徴とする。
【0027】
また、前記振動検知回数制御部が計数する前記振動検知回数は最大3回とし、前記振動検知回数が3回を超えるときは鳴動音量制御を停止し待機状態とすることを特徴とする。
【0028】
また、前記スピーカーの鳴動音量は、着呼時は前記携帯電話機の初期値設定レベルである音量大で、前記振動検知回数が1回のとき前記初期値設定レベルより低い音量中で、前記振動検知回数が2回のとき前記音量中より低い音量小で前記スピーカーを鳴動し、前記振動検知回数が3回のとき前記スピーカーの鳴音を無音とすることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式。
【0029】
本発明の携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方法は、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼したときタイマーを起動すると共に振動検知機能の設定の有無を判定し前記振動検知機能の設定がないとき前記携帯電話機に設定されている初期値の鳴音レベルで前記スピーカーを鳴動し着信報知する第1のステップと、
ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する第2のステップと、
第2のステップで前記振動を検知できなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記振動を検知できたとき検知した前記振動レベルの大きさを判定するための基準値の設定の有無を判定し、前記基準値の設定がなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記基準値の設定があったとき前記振動レベルと前記基準値とを比較し、前記振動レベルが前記基準値より大きかったとき振動検知信号を出力する第3のステップと、
前記振動検知信号が出力される度に振動検知回数を計数し加算する第4のステップと、
第4のステップで加算した前記振動検知回数が回数制限値3以下か否かを判定する第5のステップと、
前記振動検知回数が前記回数制限値以下で且つ前記振動検知回数の加算値が1であるとき前記振動検知回数1に対応する第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定がなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベルで前記スピーカーを鳴動する第6のステップと、
前記振動検知回数が前記回数制限値以下で且つ前記振動検知回数の加算値が2であるとき前記振動検知回数2に対応する第6のステップにおける鳴音レベルより更に低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定がなかったとき第6のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき第6のステップにおける鳴音レベルより更に低い鳴音制御レベルで前記スピーカーを鳴動する第7のステップと、
前記振動検知回数が前記回数制限値以下で且つ前記振動検知回数の加算値が3であるとき前記振動検知回数3に対応する第7のステップにおける鳴音レベルより更に低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定がなかったとき第7のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき前記スピーカーの鳴動を無音にする第8のステップと、
第5のステップにおいて前記振動検知回数が回数制限値3を超えるとき、および第8のステップにおいて前記振動検知回数の加算値が3を超えるとき前記信号検知機能を停止、前記振動検知回数の加算値をクリア、前記タイマーをリセットすると共に鳴音制御機能を停止し、また前記タイマーがタイムアウト前にユーザの応答操作を検知したとき第1のステップへ移行する第9のステップとを有することを特徴とする。
【0030】
また、着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼したときタイマーを起動すると共に振動検知機能の設定の有無を判定し前記振動検知機能の設定がないとき前記携帯電話機に設定されている初期値の鳴音レベルで前記スピーカーを鳴動し着信報知する第1のステップと、
ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する第2のステップと、
第2のステップで前記振動を検知できなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記振動を検知できたとき検知した前記振動レベルの大きさを判定するための基準値の設定の有無を判定し、前記基準値の設定がなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記基準値の設定があったとき前記振動レベルと前記基準値とを比較し、前記振動レベルが前記基準値より大きかったとき振動検知信号を出力する第3のステップと、
前記振動検知信号が出力されたとき第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定が無かったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベル前記スピーカーを鳴動するか、または前記スピーカーの鳴動を無音にする第4のステップと、
前記タイマーを監視しタイムアウトを検知したとき、および前記タイマーがタイムアウト前にユーザの応答操作を検知したとき鳴音制御機能を停止し第1のステップへ移行する第5のステップとを有することを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0032】
図1は本発明の携帯電話機の主要構成を示すブロック図、図2は予め設定しておく各種基準値および機能の登録方法を説明するための図、図3は着呼時から通話開始までの鳴動音量制御を説明するための図、図4は第1の実施の形態における呼出音量制御処理のフローチャート、図5は第2の実施の形態における呼出音量制御処理のフローチャートである。
【0033】
最初に図を参照し第1の実施の形態について説明する。
【0034】
本発明の携帯電話機1は、図1に示すように、音量制御機能部2と、空中線部3と、表示部4と、キー入力部5と、スピーカー部6と、マイク部7と、タイマー部8と、通信部9と、共通制御部10と、メモリ部11とから構成されている。
【0035】
音量制御機能部2は、携帯電話機筐体に加えられる振動を検知しデジタル信号に変換して振動データを生成する振動検知部21と、振動の有無を判定するための振動感度である加速度レベルの基準値(しきい値)を予め登録しておく振動加速度レベル保持部23と、振動検知回数に対応して鳴音制御レベルを登録しておく音量レベル保持部25と、振動検知部21が出力する振動データと振動加速度レベル保持部23に登録されている基準値と比較し振動データが基準値より大きいとき振動有りを判定し、振動検知信号を出力する振動データ比較制御部22と、振動データ比較制御部22が振動検知信号を出力するたびに振動検知回数をカウントアップし、その計数値が音量レベル保持部25に登録されている回数制限値(ここでは3回)に達したか否かを識別し、回数制限値を超えたとき振動検知部21に対し振動検知停止を指示し、回数制限値以下のとき振動検知回数を出力する振動検知回数制御部26と、振動検知回数制御部26が振動検知回数を出力するたびに、その振動検知回数に対応する鳴音制御レベルを音量レベル保持部25から読み出しバス27を介して共通制御部10へ転送する音量制御部24とから構成している。
【0036】
なお、共通制御部10配下の空中線部3、表示部4、キー入力部5、スピーカー部6、マイク部7、タイマー部8、通信部9、メモリ部11は従来の携帯電話機と同一機能であるため詳細な説明は省略する。
【0037】
次に図2に図1を併せて参照して鳴動音量制御に係わる初期設定について説明する。
【0038】
振動の有無を判定するための加速度レベルの基準値(振動感度)の振動加速度レベル保持部23への設定は、キー入力部5の所定のキー操作により行う。キー操作情報は共通制御部10からバス27を介して振動加速度レベル保持部23へ登録される。
【0039】
図2によれば、F50の操作で振動感度大(例えば10dB)、F51の操作で振動感度中(例えば20dB)、F52の操作で振動感度小(例えば30dB)を設定する。ここでは携帯電話機筐体を把持して手首のスナップで上下、または左右に動かした振動が検知できる程度の振動感度中(20dB)を基準値として登録する。
【0040】
振動検知回数に対応する鳴音制御レベルの音量レベル保持部25への設定は、キー入力部5の所定のキー操作により行う。キー操作情報は共通制御部10からバス27を介して音量レベル保持部25へ登録される。ここでは振動検知回数1、2、3にそれぞれ対応する鳴音制御レベルを中音量、小音量、無音の3パターンとする。
【0041】
図2によれば、F712の操作で振動検知回数1回と鳴音制御レベル2(音量中)、F721の操作で振動検知回数2回と鳴音制御レベル1(音量小)、F730の操作で振動検知回数3回と鳴音制御レベル0(無音)を設定する。
【0042】
振動検知機能の有効・無効(ON・OFF)の振動検知部21への設定は、キー入力部5の所定のキー操作により行う。キー操作情報は共通制御部10からバス27を介して振動検知部21へ登録される。
【0043】
図2によれば、F30の操作で振動検知機能ON、F31の操作で振動検知機能OFFを登録する。ここでは振動検知機能ONとする。
【0044】
次に図1に図2、3を併せて参照し、第1の実施の形態の動作について説明する。
【0045】
携帯電話機1に着信呼が空中線部3を介して着信すると従来と同様に携帯電話機に設定されている音量大(初期値)でスピーカー部6が鳴動して着信報知する。振動検知部21が振動検知可能状態(振動検知機能ON)であるため、携帯電話機1の筐体に振動が加わると、振動検知部21がその振動を検知し、振動データ比較制御部22がその検知された振動データを振動加速度レベル保持部23に予め登録した振動の有無を判定するための加速度レベルの基準値(振動感度)と比較し、基準値以上であると判定すると、振動検知回数制御部26がその振動データを振動検知1回とカウントし、音量制御部24がその振動検知回数毎に異なる鳴音制御レベルを音量レベル保持部25から読み出し、バス27を介して共通制御部10に送信し、共通制御部10がスピーカー部6の鳴動音量を減少するよう制御する。
【0046】
次に図4に図1、2、3を併せて参照し第1の実施の形態の呼出音量制御処理について詳細に説明する。
【0047】
バックの内部に収容された携帯電話機1の中央制御部10は空中線部3を介して到来した着信呼を検知すると(図4のステップS101)、振動検知部21の振動検知機能の設定(スイッチON)の有無を判定する(S102)と共にタイマー部8を起動する(S103)。
【0048】
ステップS102における判定が振動検知機能の設定無し(スイッチOFF)のときはステップS112へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を鳴動させ着信報知する。
【0049】
ステップS102における判定が振動検知機能の設定有り(スイッチON)のときは振動発生を待機する。
【0050】
ユーザが着信報知を認識し着信報知音量を小さくすべく、バックに外部から振動を加えると(S104)、振動検知部21の振動センサ(図示せず)が振動を検知する(S105)。
【0051】
ステップS105において振動検知部21が振動を検知できなかったときは、ステップS112へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させる。
【0052】
振動検知部21は、ステップS105において振動を検知できたときはその検知信号レベルをデジタル信号に変換して振動データを生成し振動データ比較制御部22へ送出する。
【0053】
振動データ比較制御部22は、振動検知部21から振動データを受け取ると、振動加速度レベル保持部23を検索し、振動感度である加速度レベルの基準値(以下基準値と称す)の設定の有無を判定し(S106)、設定無しのときはステップS112へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させる。
【0054】
振動加速度レベル保持部23に基準値の設定有りのときは、振動検知部21から受け取った振動データと基準値とを比較し、振動データが基準値より大きいとき振動検知信号を振動検知回数制御部26へ送出する(S107)。
【0055】
振動検知回数制御部26は、振動データ比較制御部22から振動検知信号を受け取ると、検知回数をカウントアップし(S108)、カウントアップした検知回数が音量レベル保持部25に設定されている回数制限値(ここでは3回)以下か否かを判定し(S109)、制限回数以上のときステップS124へ移行し鳴動音量制御機能(振動検知停止、タイマリセット、検知回数カウンタリセット)し、回数数制限以下のときはそのカウント値を音量制御部24へ送出する。
【0056】
音量制御部24は振動検知回数制御部26から受け取った検知回数が1回か否かを判定し(S110)、1回でないときはステップS113へ移行し、1回のときは、音量レベル保持部25を検索し検知回数1回に対応する鳴音制御レベルの設定の有無を判定する(S111)。
【0057】
ステップS111における判定が鳴音制御レベル設定無しのときは、ステップS112へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させ、鳴音制御レベル設定有りのときは、バス27を介して共通制御部10へ鳴音制御情報(鳴音レベル音量中)を送出し、共通制御部10はスピーカー部6の鳴音レベルを初期値の音量大から音量中のレベルに下げて鳴動する(S115)。
【0058】
音量制御部24は、振動検知回数制御部26から受け取った検知回数が1回でないとき(S110)検知回数が2回か否かを判定し(S113)、2回でないときはステップS116へ移行し、2回のとき音量レベル保持部25を検索し検知回数2回に対応する鳴音制御レベルに設定の有無を判定する(S114)。
【0059】
ステップS114における判定が鳴音制御レベル設定無しのときは、ステップS115へ移行し、検知回数1回のときの鳴音レベルである音量中のままスピーカー部6を継続して鳴動させる(S115)。
【0060】
すなわち、音量制御部24は、鳴音制御レベルの設定がないときは共通制御部10へは鳴音制御情報を送出しないので、共通制御部10は検知回数1回のときの鳴音レベルである音量中でスピーカー部6を鳴動させることになる。
【0061】
ステップS114における判定が鳴音制御レベル設定有りのときは、バス27を介して共通制御部10へ鳴音制御情報(鳴音レベル小音量)を送出し、共通制御部10はスピーカー部6の鳴動レベルを中音量から小音量のレベルに下げて鳴動する(S118)。
【0062】
音量制御部24は、振動検知回数制御部26から受け取った検知回数が2回でないとき(S113)3回か否かを判定し(S116)、3回のときは音量レベル保持部25を検索し検知回数3回に対応する鳴音制御レベルの設定の有無を判定する(S117)。
【0063】
ステップS117における判定が鳴音制御レベル設定無しのときは、ステップS118へ移行し検知回数2回のときの鳴音レベルである小音量のままスピーカー部6を継続して鳴動させる(S118)。
【0064】
ステップS117における判定が鳴音制御レベル設定有りのときは、バス27を介して共通制御部10へ鳴音制御レベル0(無音)を送出し、共通制御部10はスピーカー部6の鳴音レベルを小音量から無音に下げる(S119)。
【0065】
ステップS116における判定が3回を超えるときは、ステップS124へ移行し鳴動音量制御機能を停止(S124)した後、ステップS102へ移行し待機状態となる。
【0066】
共通制御部10は、ステップS103において起動したタイマー部8のタイムアウトを監視し、ステップS112、S115、S118、S119でスピーカー部6が鳴動中(応答前)にタイマー部8のタイムアウトを検知すると(S120)、ステップS124へ移行し鳴動音量制御機能(振動検知停止、タイマー部リセット、検知回数カウンタリセットを含む)を停止する(S124)。
【0067】
タイマー部6がタイムアウトする前に応答を検知すると(S121)通話が開始され(S122)、同時に鳴動音量制御機能を停止し(S124)、通話終了を検知すると(S123)、鳴動音量制御処理を終了する。
【0068】
図3はこのような着呼時から通話開始までの鳴動音量制御を図示したものであり、着呼時は大音量の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を鳴動させ、ユーザによる外部振動を1回検知すると鳴音レベルを中音量のレベルに下げ、振動を2回検知すると鳴動レベルを小音量のレベルに下げ、更に3回検知すると無音にする。
【0069】
したがって、着呼時から振動を3回検知するまでの期間がスピーカーの鳴動期間であるが、振動を検知する度に鳴動音量が順次減少するので、周囲に迷惑を掛けることが少なくなる。
【0070】
そのため、ユーザは着呼時の鳴音報知後、バックの外部から短時間に複数回の振動を加えることにより、音量大(初期値)から無音までの鳴動期間を短縮することができる。
【0071】
無音に成った後に周囲に迷惑を掛けない場所に移動し、所定の応答操作により通話することができる。
【0072】
このように、バック内に収容された状態で着信した場合、わざわざバックから携帯電話機を取り出すことなく、容易に着信報知の鳴音音量を下げることができる。
【0073】
次に図5に図1、3を併せて参照し第2の実施の形態の動作について説明する。なお、加速度レベルの基準値(振動感度)、鳴動制御レベル、および振動検知機能の設定は、第1の実施の形態と同様とする。
【0074】
バックの内部に収容された携帯電話機1の共通制御装置10は空中線部3を介して到来した着信呼を検知すると、(図5のステップS201)、振動検知部21の振動検知機能の設定の有無を判定する(S202)と共にタイマー部8を起動する(S203)。
【0075】
ステップS202における判定が振動検知機能の設定無し(スイッチOFF)のときはステップS209へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を鳴動させ着信報知する。
【0076】
ステップS202における判定が振動検知機能の設定有り(スイッチON)のときは振動発生を待機する。
【0077】
ユーザが着信報知を認識し着信報知音量を小さくすべく、バックに外部から振動を加えると(S204)、振動検知部21の振動センサ(図示せず)が振動を検知する(S205)。
【0078】
ステップS205において振動検知部21が振動を検知できなかったときは、ステップS209へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させる。
【0079】
振動検知部21は、ステップS205において振動を検知できたときはその検知信号レベルをデジタル信号に変換して振動データを生成し振動データ比較制御部22へ送出する。
【0080】
振動データ比較制御部22は、振動検知部21から振動データを受け取ると、振動加速度レベル保持部23を検索し、振動感度である加速度レベルの基準値(以下基準値と称す)の設定の有無を判定し(S206)、設定無しのときはステップS209へ移行し通常の鳴音レベル(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させる。
【0081】
振動加速度レベル保持部23に基準値の設定有りのときは、振動検知部21から受け取った振動データと基準値とを比較し、振動データが基準値より大きいとき振動検知信号を振動検知回数制御部26へ送出する(S207)。
【0082】
振動検知回数制御部26は、振動データ比較制御部22から振動検知信号を受け取ると音量制御部24へ音量制御を指示する。
【0083】
音量制御部24は、音量レベル保持部25を検索し鳴音制御レベルの設定の有無を判定する(S208)。
【0084】
ステップS208における判定が鳴音制御レベル設定無しのときは、ステップS209へ移行し、通常の鳴音レベル大(初期値)でスピーカー部6を継続して鳴動させ、鳴音制御レベル設定有りのときは、バス27を介して共通制御部10へ鳴音制御情報(鳴音レベル小音量または鳴音レベル0)を送出し、共通制御部10はスピーカー部6の鳴動レベルを音量大から音量小または無音に下げて鳴動する(S210)。
【0085】
共通制御部10は、ステップS203において起動したタイマー部8のタイムアウトを監視し、ステップS209、S210でスピーカー部6が鳴動中(応答前)にタイマー部8のタイムアウトを検知すると(S211)、ステップS215へ移行し鳴動音量制御機能(振動検知停止、タイマー部リセットを含む)を停止する(S215)。
【0086】
タイマー部8がタイムアウトする前に応答を検知すると(S212)、通話が開始され(S213)、同時に鳴動音量制御機能を停止し(S215)、通話が終了すると(S214)鳴動音量制御処理を終了する。
【0087】
このように、着呼時は初期値(音量大)でスピーカー部6を鳴動させ、ユーザによる外部振動を1回検知すると直ちに鳴音レベルを小音量または無音に下げるので、着呼時の鳴動報知後、音量大(初期値)から音量小または無音になるまでの鳴動期間が更に短縮される。
【0088】
なお、上記第1および第2の実施の形態の説明では、携帯電話機の着信報知手段がスピーカーによる鳴動報知に設定されている状態にあるものとして説明したが、バイブレーションによる振動報知に設定されている場合、連続的な振動と間欠的な振動との相違を考慮して、振動検知回路を設計することにより、バイブレーションによる振動報知を誤って検知することを防止することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の振動検知による鳴動音量制御方式とその方法の第1の発明は、携帯電話機をバックの内部に収容した状態で着呼し着信報知を認識したとき、ユーザがバックの外部から間欠的に加える(バックを揺する)振動を順次検知し、その振動検知回数をカウントし、カウントした振動回数に対応して順次スピーカーの鳴音レベルを着呼時の鳴音レベルに対し減少し、周囲の人に迷惑を掛けない鳴音レベルに制御することができる。
【0090】
その際、ユーザは携帯電話機に触れることなく、またバックから携帯電話機を取り出すことなく鳴音レベルを減少させるとができ、煩わしさがなくなる。
【0091】
また、着信呼の強制切断による鳴音停止ではなく振動検知回数が3回で無音となるので、周囲に迷惑の掛からない場所へ移動して(無音継続時間の設定による)通話を開始することができる。
【0092】
また、バックの外部から加える振動の間隔を短くすることにより着呼時から無音までのスピーカーの鳴動時間を短縮することができる。
【0093】
第2の発明は、携帯電話機をバックの内部に収容した状態で着呼し着信報知を認識したとき、ユーザがバックの外部から加える(バックを揺する)振動を1回検知すると直ちにスピーカーの鳴音レベルを周囲の人に迷惑を掛けない鳴音レベル(小音量または無音)に減少するよう制御することができる。
【0094】
したがって、第1の発明の効果に加え、スピーカの鳴動時間を更に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話機の主要構成を示すブロック図である。
【図2】各種基準値および機能の登録方法を説明するための図である。
【図3】着呼時から通話開始まで鳴動音量制御を説明するための図である。
【図4】第1の実施の形態における呼出音量制御処理のフローチャートである。
【図5】第2の実施の形態における呼出音量制御処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 音量制御機能部
3 空中線部
4 表示部
5 キー入力部
6 スピーカー部
7 マイク部
8 タイマー部
9 通信部
10 共通制御部
11 メモリ部
21 振動検知部
22 振動データ比較制御部
23 振動加速度レベル保持部
24 音量制御部
25 音量レベル保持部
26 振動検知回数制御部
27 バス
Claims (9)
- 着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から加える所定の振動を検知し、前記スピーカーの鳴動音量を減少するよう制御する音量制御機能を有することを特徴とする携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式。
- 着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知してその振動検知回数を順次計数し、前記振動検知回数に応じて前記スピーカーの鳴動音量を順次減少するよう制御する音量制御機能を有することを特徴とする携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式。
- 着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する振動検知機能と、前記振動検知機能が検知した検知信号レベルと予め設定された振動感度である加速度レベルの基準値とを比較し前記検知信号レベルが前記基準値を超えたときその振動検知回数を順次計数する振動検知回数計数機能と、前記振動検知回数計数機能が計数した前記振動検知回数に応じて前記スピーカーの鳴動音量を順次減少するよう制御する音量制御機能を有することを特徴とする携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式。
- 着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼し前記スピーカーが鳴動したとき、ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する振動検知部と、振動感度である加速度レベルの基準値を予め格納しておく振動加速度レベル保持部と、前記振動検知部が検知した検知信号レベルと前記振動加速度レベル保持部に格納されている前記基準値とを比較し検知信号レベルが前記基準値を超えたとき振動検知回数1を出力する振動データ比較制御部と、前記振動データ比較制御部が出力する前記振動検知回数を計数する振動検知回数制御部と、前記スピーカーの鳴動制御レベルを前記振動検知回数に対応して予め格納しておく音量レベル保持部と、前記振動検知回数制御部が計数した前記振動検知回数に対応する前記鳴動制御レベルを前記音量レベル保持部から読み出し前記携帯電話機の共通制御部へ転送する音量制御部とから成る音量制御機能とを有し、前記共通制御部が転送された前記鳴音制御レベルに応じて前記スピーカーを鳴動することを特徴とする携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式。
- ユーザがバックの外部から加える所定の振動の検知は、加速度センサにより検知することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式。
- 前記振動検知回数制御部が計数する前記振動検知回数は最大3回とし、前記振動検知回数が3回を超えたときは鳴動音量制御を停止し待機状態とすることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式。
- 前記スピーカーの鳴動音量は、着呼時は前記携帯電話機の初期値設定レベルである音量大で、前記振動検知回数が1回のとき前記初期値設定レベルより低い音量中で、前記振動検知回数が2回のとき前記音量中より低い音量小で前記スピーカーを鳴動し、前記振動検知回数が3回のとき前記スピーカーの鳴音を無音とすることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式。
- 着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼したときタイマーを起動すると共に振動検知機能の設定の有無を判定し前記振動検知機能の設定がないとき前記携帯電話機に設定されている初期値の鳴音レベルで前記スピーカーを鳴動し着信報知する第1のステップと、
ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する第2のステップと、
第2のステップで前記振動を検知できなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記振動を検知できたとき検知した前記振動レベルの大きさを判定するための基準値の設定の有無を判定し、前記基準値の設定がなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記基準値の設定があったとき前記振動レベルと前記基準値とを比較し、前記振動レベルが前記基準値より大きかったとき振動検知信号を出力する第3のステップと、
前記振動検知信号が出力される度に振動検知回数を計数し加算する第4のステップと、
第4のステップで加算した前記振動検知回数が回数制限値3以下か否かを判定する第5のステップと、
前記振動検知回数が前記回数制限値以下で且つ前記振動検知回数の加算値が1であるとき前記振動検知回数1に対応する第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定がなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベルで前記スピーカーを鳴動する第6のステップと、
前記振動検知回数が前記回数制限値以下で且つ前記振動検知回数の加算値が2であるとき前記振動検知回数2に対応する第6のステップにおける鳴音レベルより更に低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定がなかったとき第6のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき第6のステップにおける鳴音レベルより更に低い鳴音制御レベルで前記スピーカーを鳴動する第7のステップと、
前記振動検知回数が前記回数制限値以下で且つ前記振動検知回数の加算値が3であるとき前記振動検知回数3に対応する第7のステップにおける鳴音レベルより更に低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定がなかったとき第7のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき前記スピーカーの鳴動を無音にする第8のステップと、
第5のステップにおいて前記振動検知回数が回数制限値3を超えるとき、および第8のステップにおいて前記振動検知回数の加算値が3を超えるとき前記信号検知機能を停止、前記振動検知回数の加算値をクリア、前記タイマーをリセットすると共に鳴動音量制御機能を停止し、また前記タイマーがタイムアウト前にユーザの応答操作を検知したとき第1のステップへ移行する第9のステップとを有することを特徴とする携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方法。 - 着呼時にスピーカーを鳴動して着信報知する携帯電話機において、前記携帯電話機をバックの内部に収容した状態で前記携帯電話機に着呼したときタイマーを起動すると共に振動検知機能の設定の有無を判定し前記振動検知機能の設定がないとき前記携帯電話機に設定されている初期値の鳴音レベルで前記スピーカーを鳴動し着信報知する第1のステップと、
ユーザが前記バックの外部から所定の振動を加える度に振動を検知する第2のステップと、
第2のステップで前記振動を検知できなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記振動を検知できたとき検知した前記振動レベルの大きさを判定するための基準値の設定の有無を判定し、前記基準値の設定がなかったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記基準値の設定があったとき前記振動レベルと前記基準値とを比較し、前記振動レベルが前記基準値より大きかったとき振動検知信号を出力する第3のステップと、
前記振動検知信号が出力されたとき第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベルの設定の有無を判定し、前記鳴音制御レベルの設定が無かったとき第1のステップにおける鳴音レベルで前記スピーカーの鳴動を継続し、前記鳴音制御レベルの設定があったとき第1のステップにおける鳴音レベルより低い鳴音制御レベル前記スピーカーを鳴動するか、または前記スピーカーの鳴動を無音にする第4のステップと、
前記タイマーを監視しタイムアウトを検知したとき、および前記タイマーがタイムアウト前にユーザの応答操作を検知したとき鳴動音量制御機能を停止し第1のステップへ移行する第5のステップとを有することを特徴とする携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002240722A JP2004080616A (ja) | 2002-08-21 | 2002-08-21 | 携帯電話機の振動検知による鳴動音量制御方式とその方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007019787A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Yamaha Motor Co Ltd | 入力装置、入力機能付きヘルメットシステムおよびそれを備えた車両システム |
JP2007166474A (ja) * | 2005-12-16 | 2007-06-28 | Softbank Mobile Corp | 情報通信端末 |
JP2019009657A (ja) * | 2017-06-26 | 2019-01-17 | 京セラ株式会社 | 電話機、電話機の制御方法及び電話機のプログラム |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002240722A patent/JP2004080616A/ja active Pending
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